JP3844951B2 - 受信機および適応等化処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車電話等に用いられる受信機に関するものであり、特に、高速に移動する無線通信に適用可能な受信機および適応等化処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の受信機に用いられている等化器について説明する。携帯電話をはじめとするディジタル無線通信では、マルチパス伝搬によりデータシンボルに対して無視できない遅延波が生じることがある。この遅延波が生じた場合、データシンボルにわたって干渉が生じる。これを符号間干渉(ISI: Inter Symbol Interference)と呼ぶ。このISIを克服するための受信技術の1つに等化技術がある。
【0003】
上記等化技術を用いた等化器の動作について説明する。ここでは、レプリカ作成型最尤系列推定器(MLSE等化器: Maximum Likelihood Sequence Estimator[MLSEに関しては,G. D. Forney, Jr.:"Maximum-likelihood sequence estimation of digital sequences in the presence of intersymbol interference", IEEE Trans. Inform, Theory, vol. IT-18, 3, pp. 363-378, May. 1972を参照])を一例に挙げる。
【0004】
MLSE等化器では、ユニークワードと呼ばれるあらかじめ受信側において既知の系列を用いて、マルチパス伝搬により時間分散を有して到来する信号の振幅,位相,遅延時間を推定する。これは、マルチパス伝搬によって生じる伝送路ひずみを推定するものであり、その推定結果は、チャネルインパルス応答(CIR: Channel Impulse Response)と呼ばれる。MLSE等化器では、このCIRを用いて、想定されるデータシンボル候補に対する受信信号候補(レプリカ)を作成する。そして、当該レプリカと受信信号とを比較し、最も似ている(尤度の高い)レプリカに対応するデータシンボル候補を判定データシンボルとし、復調を行う。このように、MLSE等化器では、推定したCIRを用いて遅延波による伝送路ひずみを補償し、ISIを克服する。
【0005】
しかしながら、移動体通信においては、たとえば、端末が移動するような場合に、信号の伝送路が時刻により変化する。すなわち、MLSE等化器で必要なCIRは、時刻とともに変動することになる。このとき、MLSE等化器で推定されたCIRは、ユニークワードを送信した時刻に推定したものであるため、その時刻から離れた信号を復調する場合には、CIR変動分が誤差となり、特性が劣化する。
【0006】
これに対し、伝送路変動に追従する適応等化器が提案されている[伝送路変動に追従する適応等化器に関しては,H.Kubo, K. Murakami and T. Fujino, "An adaptive maximum-likelihood sequence estimation for fast time-varying intersymbol interference channels", IEEE Trans. Commun. , vol. COM-42, 2/3/4, pp. 1872-1880, Feb./Mar./Apr. 1994を参照]。この適応等化器では、ユニークワードを用いてCIR初期値を推定し、さらに、復調されたデータシンボルを用いて時刻とともに変動するCIRを逐次推定することで、伝送路変動に追従する。これにより、高速に伝送路が変動する条件においても等化処理が可能となる。
【0007】
ここで、典型的な適応等化装置の動作を、図面を用いて説明する。図6は、従来の適応等化装置の構成を示す図である。図6において、1は受信信号入力端子であり、2は判定値出力端子であり、300はタイミング調整器であり、301はタイミング検出器であり、302は適応等化器であり、303はCIR初期値推定器である。
【0008】
従来の適応等化装置では、まず、タイミング検出器301が、受信信号を用いてユニークワードのタイミングを求め、タイミング調整器300が、当該タイミングを用いてタイミング調整を行う。つぎに、CIR初期値推定器303が、タイミング調整後の受信信号内のユニークワードを用いてCIR初期値を推定する。最後に、適応等化器302が、推定されたCIR初期値に基づいて時刻とともに変動するCIRを逐次推定し、さらに、推定されたCIRと受信信号とを用いて判定値を求める。
【0009】
図7は、適応等化装置を用いる場合の典型的なバーストフォーマットを示す図である。図示のとおり、プリアンブルとユニークワードとデータで構成される。
【0010】
図8は、上記適応等化装置を持つ受信機と基地局とを備えた通信システムを示す図である。ここでは、移動局321が、図示のように、位置(A)から位置(B)に移動する場合について説明する。図8において、320は基地局であり、321は同一の移動局であり、123は基地局320から移動局321へ直接到来する直接波であり、124は基地局320から反射物により反射されて移動局321に到来する反射波であり、133は移動局321における伝送路CIRであり、134は移動先の移動局321における伝送路CIRであり、143は移動局321における設定CIRであり、144は移動先の移動局321における設定CIRである。
【0011】
なお、反射波124は、直接波123より伝送経路が長いため、移動局321に到達する時間が遅れる。ここでは、反射波124の到来時間が、直接波123に対して1データシンボル分だけ遅延することとする。また、CIRについては、左側が直接波を表し、右側が反射波を表す。
【0012】
たとえば、ユニークワードの受信中に、移動局321が(A)に位置し、バースト終了時(移動時間を1バースト時間とする)に(B)に位置する場合、伝送路CIR133は、伝送路CIR134へ変化する。このとき、適応等化器302では、ユニークワードを用いてCIR初期値を推定し、その後、設定CIR143を得る。そして、データが送信される時間においては、CIRの更新を行い、最終的に設定CIR144まで追従する。このとき、復調タイミングは、直接波123に含まれるユニークワードにより得られ、データの区間にわたって一定のタイミングを用いる。
【0013】
また、上記適応等化装置を応用したものとして、ブラインド等化装置が提案されている。ブラインド等化装置は、ユニークワードにより推定されたCIR初期値を必要としない適応等化器で構成される。
【0014】
ここで、典型的なブラインド等化装置の動作を、図面を用いて説明する。図9は、従来のブラインド等化装置の構成を示す図である。図9において、400はタイミング調整器であり、401はタイミング検出器であり、402は適応等化器であり、405はCIR固定初期値格納部である。
【0015】
まず、従来のブラインド等化装置では、適応等化器402が、ユニークワードにより推定されたCIR初期値を必要としないため、通常、CIR初期値として、CIR固定初期値格納部405からある任意のCIR固定初期値が与えられる。つぎに、適応等化器402が、このCIR固定初期値およびプリアンブル区間を用いてCIRを初期推定する。その後、ユニークワード区間およびデータ区間において、CIRを逐次推定し、当該CIRと受信信号とを用いて判定値を求める。つぎに、当該判定値を受け取ったタイミング検出器401が、判定値におけるユニークワード位置から判定値タイミングを求める。最後に、タイミング調整器400が、当該判定値タイミングに基づいてタイミング調整を行う。
【0016】
図10は、上記ブラインド等化装置を持つ受信機と基地局とを備えた通信システムを示す図である。図10において、420は基地局であり、421は移動局である。また、145は適応等化器402が受け取るCIR固定初期値であり、直接波および遅延波の成分を0とする。適応等化器402では、まず、CIR初期値145およびプリアンブル区間を用いてCIRを初期推定し、ユニークワード区間における設定CIR143を得る。その後、データ区間において復調を行い、判定値を出力する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記、従来の適応等化装置、およびブラインド等化装置においては、タイミングスリップに起因するタイミングのずれが発生する、という問題があった。以下、この問題点の原因となるタイミングスリップを詳細に説明する。
【0018】
図11は、上記従来の適応等化装置におけるタイミングスリップを説明するための図である。図11おいて、330,331は伝送路CIRであり、340,341,350,351は設定CIRである。ここでは、位置(A)において、移動局321における直接波123が障害物により遮断されるため、反射波124のみが到来することを前提とする。
【0019】
このとき、適応等化器302では、ユニークワードから伝送路CIRを推定するが、現在前提としている状態では、すなわち、唯一の波(今回の例では反射波)が到来する環境では、その波が先行波であるか、遅延波であるか、を判別できない。これは、タイミング不確定性(ambiguity)と呼ばれる。
【0020】
たとえば、遅延波と判別した場合は、移動局321が位置(A)から位置(B)に移動し、直接波が到来する場合においても、正常に(通常どおり)動作する。
【0021】
一方、先行波と判別した場合には、反射波を先行波として扱うことになるため、たとえば、障害物がなくなり直接波が到来したときに、先行波のさらに先行波が生じることとなる。この場合、適応等化器302では、障害物があるとき、反射波から得られるタイミングで復調後の判定値を出力し、障害物がなくなると、直接波から得られるタイミングで復調後の判定値を出力する。すなわち、出力される判定値は、障害物の有無でタイミングが異なる、という現象が生じる。この現象をタイミングスリップと呼ぶ。
【0022】
また、図12は、上記従来のブラインド等化装置におけるタイミングスリップを説明するための図である。図12において、430,431は伝送路CIRであり、440,441,450,451は設定CIRである。また、460は適応等化器が受け取るCIR初期値であり、直接波,遅延波の成分を0とする。
【0023】
この場合、適応等化器402では、上記同様、プリアンブル区間を用いてCIR440とCIR450の2通りのCIRを推定する可能性がある。しかしながら、CIR450を推定した場合は、上記同様、直接波が到来した時点においてタイミングスリップが起こる。
【0024】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、直接波が障害物に遮断されて遅延波だけが到来し、途中から直接波が到来するような環境においても、タイミングスリップが生じないCIR初期値を選択することでタイミング不確定性を除去可能な受信機、および適応等化処理方法、を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる受信機にあっては、適応等化処理により送信データ系列を判定する適応等化装置を備え、当該適応等化装置が、受信信号を構成するバーストフォーマットの前方に配置された第1のユニークワードを用いて、適応等化処理に適したタイミングを検出するタイミング検出手段(後述する実施の形態のタイミング検出器101に相当)と、前記タイミングに基づいて標本化された受信信号を抽出する受信信号抽出手段(タイミング調整器100に相当)と、前記抽出後の受信信号に含まれる第1のユニークワードを用いて伝送路インパルス応答の初期値を推定するCIR初期値推定手段(CIR初期値推定器103に相当)と、前記推定された初期値に基づいて、異なったタイミングの複数の伝送路インパルス応答初期値を設定するCIR初期値設定手段(CIR初期値設定器104に相当)と、前記第1のユニークワードと後方に配置された第2のユニークワードとの間隔を判定することで、各初期値を用いた場合のタイミングスリップの有無を個別に判断し、タイミングスリップの起こらない伝送路インパルス応答初期値と、前記抽出後の受信信号と、を用いて判定値を得る適応等化手段(適応等化器102に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0026】
つぎの発明にかかる受信機にあっては、適応等化処理により送信データ系列を判定するブラインド等化装置を備え、当該ブラインド等化装置が、異なったタイミングの複数の伝送路インパルス応答固定初期値を設定するCIR初期値設定手段(CIR初期値設定器204に相当)と、受信信号を構成するバーストフォーマットの前方に配置された第1のユニークワードと、その後方に配置された第2のユニークワードと、の間隔を判定することで、各固定初期値を用いた場合のタイミングスリップの有無を個別に判断し、タイミングスリップの起こらない伝送路インパルス応答固定初期値と、前記受信信号と、を用いて判定値を得る適応等化手段(適応等化器202に相当)と、前記判定値からデータタイミングを検出するタイミング検出手段(タイミング検出器101に相当)と、前記タイミングに基づいて前記判定値を抽出する判定値抽出手段(タイミング調整器100に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0027】
つぎの発明にかかる適応等化処理方法にあっては、受信信号を構成するバーストフォーマットの前方に配置された第1のユニークワードを用いて適応等化処理に適したタイミングを検出するタイミング検出ステップと、前記タイミングに基づいて標本化された受信信号を抽出する受信信号抽出ステップと、前記抽出後の受信信号に含まれる第1のユニークワードを用いて伝送路インパルス応答の初期値を推定するCIR初期値推定ステップと、前記推定された初期値に基づいて、異なったタイミングの複数の伝送路インパルス応答初期値を設定するCIR初期値設定ステップと、前記第1のユニークワードと後方に配置された第2のユニークワードとの間隔を判定することで、各初期値を用いた場合のタイミングスリップの有無を個別に判断し、タイミングスリップの起こらない伝送路インパルス応答初期値と、前記抽出後の受信信号と、を用いて判定値を得る適応等化ステップと、を含むことを特徴とする。
【0028】
つぎの発明にかかる適応等化処理方法にあっては、異なったタイミングの複数の伝送路インパルス応答固定初期値を設定するCIR初期値設定ステップと、受信信号を構成するバーストフォーマットの前方に配置された第1のユニークワードと、その後方に配置された第2のユニークワードと、の間隔を判定することで、各固定初期値を用いた場合のタイミングスリップの有無を個別に判断し、タイミングスリップの起こらない伝送路インパルス応答固定初期値と、前記受信信号と、を用いて判定値を得る適応等化ステップと、前記判定値からデータタイミングを検出するタイミング検出ステップと、前記タイミングに基づいて前記判定値を抽出する判定値抽出ステップと、を含むことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる受信機および適応等化処理方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0030】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる受信機の実施の形態1の構成を示す図であり、詳細には、本発明にかかる受信機に用いられる適応等化器の構成を示す図である。図1において、1は受信信号入力端子であり、2は判定値出力端子であり、100はタイミング調整器であり、101はタイミング検出器であり、102は適応等化器であり、103はCIR初期値推定器であり、104はCIR初期値設定器である。
【0031】
以下、本実施の形態における適応等化装置の動作について説明する。適応等化装置においては、まず、受信信号入力端子1を介して受信信号を受け取ったタイミング検出器101が、当該受信信号に含まれるユニークワードのタイミングを求め、その後、タイミング調整器100が、当該タイミングに基づいてタイミング調整を行う。すなわち、標本化された受信信号を抽出する。
【0032】
つぎに、CIR初期値推定器103が、タイミング調整後の受信信号に含まれたユニークワードを用いて、CIR初期値を推定する。そして、CIR初期値設定器104が、推定されたCIR初期値を用いて、適切なCIR初期値を適応等化器に設定する。
【0033】
最後に、適応等化器102が、設定されたCIR初期値に基づいてCIRを逐次更新し、推定したCIRと上記タイミング調整後の受信信号とを用いて復調処理を行い、復調後の判定値を判定値出力端子2に出力する。
【0034】
ここで、本発明の特徴となるCIR初期値設定器104および適応等化器102の動作を詳細に説明する。たとえば、CIR初期値推定器103によりすべてのタップに対して電力が推定された場合、CIR初期値設定器104では、適応等化器102に対して、当該推定されたCIRをCIR初期値として設定する。一方、CIR初期値推定器103により推定されたCIRのうち、電力の小さいものが存在するような場合には、前述のタイミング不確定性が存在するため、適応等化器102に対して、異なったタイミングの設定CIRをCIR初期値として設定する。すなわち、推定された1つのCIRを用いて複数のCIR初期値を設定する。このとき、適応等化器102では、CIR初期値単位に所定の動作を行い、複数個の判定結果を得る。
【0035】
図2は、本実施の形態の適応等化器で用いるバーストフォーマットを示す図である。本実施の形態では、バーストフォーマットを、プリアンブルと第1のユニークワードとデータと第2のユニークワードで構成する。
【0036】
図3は、上記適応等化器を持つ受信機と基地局とを備えた通信システムを示す図である。図3において、120は基地局であり、121は移動局であり、125は反射物であり、126は障害物であり、123は基地局120から移動局121に直接到来する直接波であり、124は基地局120から反射物125により反射されて移動局121に到来する反射波であり、130は位置(A)における伝送路CIRであり,131は位置(B)における伝送路CIRであり、140は位置(A)における設定CIRであり、141は位置(B)における設定CIRであり、150は位置(A)における設定CIRであり、151は位置(B)における設定CIRである。
【0037】
なお、反射波124は直接波123より伝送経路が長いため、移動極に到達する時間が遅れる。ここでは、反射波124の到来時間は、直接波123に対して1データシンボル分だけ遅延することとする。また、上記各CIRは、左側が直接波123を、右側が反射波124を、それぞれ表す。
【0038】
本実施の形態では、移動局121が図示のように位置(A)から位置(B)に移動する場合について説明する。なお、ここでは、1データシンボルの遅延が生じる伝送路を想定する。また、適応等化装置のタップは2タップとし、さらに先行波に対応するタップを先行波タップとし、遅延波に対応するタップを遅延波タップとする。
【0039】
たとえば、位置(A)に存在する移動局121には、直接波123が障害物126により遮断されているため、反射波124だけが到来する。このとき、位置(A)における伝送路CIR130は、遅延波タップだけに電力が生じる。そのため、CIR初期値推定器103で推定されるCIRは、1タップ分だけ電力が生じ、他方の1タップについては電力がほぼ0となる。このように、CIR初期値推定器103の処理において1タップだけに電力が生じるような場合、CIR初期値設定器104では、電力のあるCIRを先行波タップ(設定CIR150に対応)と遅延波タップ(設定CIR140に対応)のそれぞれに設定する。
【0040】
たとえば、CIRを遅延波タップに設定した例が設定CIR140である。ここでは、反射波124を遅延波として扱うこととなるため、移動局121が位置(A)から位置(B)に移動し途中で直接波123が到来する場合においても、適応等化器102は、正常(通常どおり)に動作を行う。すなわち、図示の第1の復調データ(復調結果)に含まれるデータ区間では、タイミングスリップは起こらない。したがって、第1の復調データにおける第1のユニークワードと第2のユニークワードとの間隔は、予め既知である図示の送信データの間隔と同一となる。
【0041】
一方、CIRを先行波タップに設定した例が設定CIR150である。ここでは、反射波124を先行波として扱うこととなるため、移動局121が位置(A)から位置(B)に移動した場合、直接波123の到来時に、先行波のさらに先行波が生じることとなる。この場合、伝送路変動に追従する適応等化器102では、直接波が到来した段階で、これまでの先行波(反射波124)を遅延波とし、新たに現れた波(直接波123)を先行波として扱い、動作を継続する。
【0042】
そのため、適応等化器102では、障害物126がある場合に反射波124から得られるタイミングにおいて判定処理を行い、障害物126がなくなった段階で直接波123から得られるタイミングにおいて判定処理を行うことになる。すなわち、データ区間の途中で判定処理のタイミングが変わり、図示の第2の復調データ(復調結果)に含まれるデータ区間では、タイミングスリップが起こる。したがって、第1のユニークワードと第2のユニークワードとの間隔は、あらかじめ既知である図示の送信データの間隔と異なったものとなる。
【0043】
そこで、適応等化器102では、上記2つのCIR初期値を設定された後、第1のユニークワードと第2のユニークワードとの間隔を判定することによりタイミングスリップの有無を判断し、タイミングスリップの起こらないCIR初期値と受信信号とを用いて復調した判定値を判定値出力端子2に出力する。
【0044】
このように、本実施の形態においては、適応等化装置の構成を、「CIR初期値設定器104が、到来波に対応する複数のCIR初期値を適応等化器102に設定し、さらに、適応等化器102が、各CIR初期値に基づいて得られる個別の復調結果に対してユニークワード間隔の判定を行い、タイミングスリップが生じないCIR初期値を選択することができる構成」としたため、従来あったタイミング不確定性を除去することができる。
【0045】
なお、本実施の形態では、説明の便宜上、1シンボル遅延に対応する2タップ適応等化装置に関して説明したが、これに限らず、上記構成を、たとえば、複数シンボル遅延に対応する複数タップ適応等化装置に適用した場合においても、上記と同様の効果が得られる。
【0046】
実施の形態2.
図4は、本発明にかかる受信機の実施の形態2の構成を示す図であり、詳細には、本発明にかかる受信機に用いられるブラインド等化器の構成を示す図である。図4において、202は適応等化器であり、204はCIR初期値設定器である。なお、本実施の形態において、先に説明した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施の形態で用いるバーストフォーマットについては、前述の実施の形態1と同様の図2を用いる。
【0047】
ブラインド等化装置で用いる適応等化器202は、受信信号に含まれたユニークワードにより推定されたCIR初期値を必要としないため、ここでは、CIR初期値設定器204が、適応等化器202に対してある任意のCIR固定初期値を与える。つぎに、適応等化器202では、受け取ったCIR固定初期値と受信信号に含まれたプリアンブル区間とを用いてCIRを初期推定する。その後、適応等化器202では、ユニークワード区間およびデータ区間において、CIRを逐次推定し、当該設定CIRと受信信号とを用いて判定値を求める。
【0048】
つぎに、当該判定値を受け取ったタイミング検出器101では、判定値におけるユニークワード位置から判定値タイミングを求める。最後に、タイミング調整器100では、当該判定値タイミングに基づいてタイミング調整を行い、タイミング調整後の判定値を判定値出力端子2に対して出力する。
【0049】
ここで、本発明の特徴となるCIR初期値設定器204および適応等化器202の動作を詳細に説明する。たとえば、CIR初期値設定器204では、適応等化器202に対して、異なったタイミングのCIR固定初期値を設定する。すなわち、複数のCIR固定初期値を設定する。このとき、適応等化器202では、CIR固定初期値単位に所定の動作を行い、複数個の判定結果を得る。
【0050】
図5は、上記ブラインド等化器を持つ受信機と基地局とを備えた通信システムを示す図である。図5において、220は基地局であり、221は移動局であり、123は基地局220から移動局221に直接到来する直接波であり、124は基地局220から反射物125により反射されて移動局221に到来する反射波であり、230は位置(A)における伝送路CIRであり,231は位置(B)における伝送路CIRであり、240は位置(A)における設定CIRであり、241は位置(B)における設定CIRであり、250は位置(A)における設定CIRであり、251は位置(B)における設定CIRであり、242,252は適応等化器202が受け取るCIR固定初期値である。
【0051】
本実施の形態では、移動局121が図示のように位置(A)から位置(B)に移動する場合について説明する。なお、ここでは、1データシンボルの遅延が生じる伝送路を想定する。また、適応等化装置のタップは2タップとし、さらに先行波に対応するタップを先行波タップとし、遅延波に対応するタップを遅延波タップとする。
【0052】
たとえば、CIR初期値設定器204が遅延波タップだけにある一定の電力を有するCIR固定初期値242を与えた場合、適応等化器202では、プリアンブル区間とCIR固定初期値242とを用いて、CIRを初期推定する。このとき、ユニークワード区間においてCIR240を推定した場合については反射波124を遅延波として扱うこととなるため、移動局221が位置(A)から位置(B)に移動し途中で直接波123が到来する場合においても、すべてのデータ区間において、タイミングスリップは起こらない。すなわち、図示の第1の復調データに含まれるデータ区間では、タイミングスリップは起こらない。したがって、第1の復調データにおける第1のユニークワードと第2のユニークワードとの間隔は、予め既知である図示の送信データの間隔と同一となる。
【0053】
一方、CIR初期値設定器204が先行波タップだけにある一定の電力を有するCIR固定初期値252を与えた場合、適応等化器202では、プリアンブル区間とCIR固定初期値252とを用いて、CIRを初期推定する。このとき、ユニークワード区間においてCIR250を推定した場合については反射波を先行波として扱うこととなるため、直接波123の到来時に、先行波のさらに先行波が生じることとなる。この場合、伝送路変動に追従する適応等化器202では、直接波が到来した段階で、これまでの先行波(反射波124)を遅延波とし、新たに現れた波(直接波123)を先行波として扱い、動作を継続する。
【0054】
そのため、適応等化器202では、障害物126がある場合に反射波124から得られるタイミングにおいて判定処理を行い、障害物126がなくなった段階で直接波123から得られるタイミングにおいて判定処理を行うことになる。すなわち、データ区間の途中で判定処理のタイミングが変わり、図示の第2の復調データに含まれるデータ区間では、タイミングスリップが起こる。したがって、第1のユニークワードと第2のユニークワードとの間隔は、予め既知である図示の送信データの間隔と異なったものとなる。
【0055】
そこで、適応等化器202では、上記2つのCIR固定初期値を受け取り、その後、第1のユニークワードと第2のユニークワードとの間隔を判定することによりタイミングスリップの有無を判断し、タイミングスリップの起こらないCIR固定初期値と受信信号とを用いて復調した判定値を判定値出力端子2に出力する。
【0056】
このように、本実施の形態においては、ブラインド等化装置の構成を、「CIR初期値設定器204が、複数のCIR固定初期値を適応等化器202に設定し、さらに、適応等化器202が、各CIR固定初期値に基づいて得られる個別の復調結果に対してユニークワード間隔の判定を行い、タイミングスリップが生じないCIR固定初期値を選択することができる構成」としたため、従来あったタイミング不確定性を除去することができる。
【0057】
なお、本実施の形態では、説明の便宜上、1シンボル遅延に対応する2タップブラインド等化装置に関して説明したが、これに限らず、上記構成を、たとえば、複数シンボル遅延に対応する複数タップブラインド等化装置に適用した場合においても、上記と同様の効果が得られる。
【0058】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、適応等化装置の構成を、「CIR初期値設定手段が、到来波に対応する複数のCIR初期値を適応等化手段に設定し、さらに、適応等化手段が、各CIR初期値に基づいて得られる個別の復調結果に対してユニークワード間隔の判定を行い、タイミングスリップが生じないCIR初期値を選択することができる構成」とした。これにより、従来あったタイミング不確定性を除去することが可能な受信機を得ることができる、という効果を奏する。
【0059】
つぎの発明によれば、ブラインド等化装置の構成を、「CIR初期値設定手段が、複数のCIR固定初期値を適応等化手段に設定し、さらに、適応等化手段が、各CIR固定初期値に基づいて得られる個別の復調結果に対してユニークワード間隔の判定を行い、タイミングスリップが生じないCIR固定初期値を選択することができる構成」とした。これにより、従来あったタイミング不確定性を除去することが可能な受信機を得ることができる、という効果を奏する。
【0060】
つぎの発明によれば、CIR初期値設定ステップにて、到来波に対応する複数のCIR初期値を設定し、さらに、適応等化ステップにて、各CIR初期値に基づいて得られる個別の復調結果に対してユニークワード間隔の判定を行い、タイミングスリップが生じないCIR初期値を選択する。これにより、従来あったタイミング不確定性を除去できる、という効果を奏する。
【0061】
つぎの発明によれば、CIR初期値設定ステップにて、複数のCIR固定初期値を設定し、さらに、適応等化ステップにて、各CIR固定初期値に基づいて得られる個別の復調結果に対してユニークワード間隔の判定を行い、タイミングスリップが生じないCIR固定初期値を選択する。これにより、従来あったタイミング不確定性を除去できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる受信機の実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1の適応等化器で用いるバーストフォーマットを示す図である。
【図3】 実施の形態1の適応等化器を持つ受信機と基地局とを備えた通信システムを示す図である。
【図4】 本発明にかかる受信機の実施の形態2の構成を示す図である。
【図5】 実施の形態2のブラインド等化器を持つ受信機と基地局とを備えた通信システムを示す図である。
【図6】 従来の適応等化装置の構成を示す図である。
【図7】 適応等化装置を用いる場合の典型的なバーストフォーマットを示す図である。
【図8】 適応等化装置を持つ受信機と基地局とを備えた通信システムを示す図である。
【図9】 従来のブラインド等化装置の構成を示す図である。
【図10】 ブラインド等化装置を持つ受信機と基地局とを備えた通信システムを示す図である。
【図11】 従来の適応等化装置におけるタイミングスリップを説明するための図である。
【図12】 従来のブラインド等化装置におけるタイミングスリップを説明するための図である。
【符号の説明】
1 受信信号入力端子、2 判定値出力端子、100 タイミング調整器、101 タイミング検出器、102 適応等化器、103 CIR初期値推定器、104 CIR初期値設定器、202 適応等化器、204 CIR初期値設定器。
Claims (4)
- 適応等化処理により送信データ系列を判定する適応等化装置を備える受信機において、
前記適応等化装置が、
受信信号を構成するバーストフォーマットの前方に配置された第1のユニークワードを用いて、適応等化処理に適したタイミングを検出するタイミング検出手段と、
前記タイミングに基づいて標本化された受信信号を抽出する受信信号抽出手段と、
前記抽出後の受信信号に含まれる第1のユニークワードを用いて伝送路インパルス応答の初期値を推定するCIR初期値推定手段と、
前記推定された初期値に基づいて、異なったタイミングの複数の伝送路インパルス応答初期値を設定するCIR初期値設定手段と、
前記複数の伝送路インパルス応答初期値を用いた複数の復調結果を用いて、それぞれ、前記第1のユニークワードと後方に配置された第2のユニークワードとの間隔と、予め既知の当該間隔と、が同一かどうかを判定し、各初期値を用いた場合のタイミングスリップの有無を個別に判断し、当該判断の結果、前記複数の伝送路インパルス応答初期値のうち前記間隔が同一となるタイミングスリップの起こらない伝送路インパルス応答初期値を選択し、当該伝送路インパルス応答初期値と前記抽出後の受信信号とを用いて復調した判定値を出力する適応等化手段と、
を備えることを特徴とする受信機。 - 適応等化処理により送信データ系列を判定するブラインド等化装置を備える受信機において、
前記ブラインド等化装置が、
異なったタイミングの複数の伝送路インパルス応答固定初期値を設定するCIR初期値設定手段と、
前記複数の伝送路インパルス応答固定初期値を用いた複数の復調結果を用いて、それぞれ、受信信号を構成するバーストフォーマットの前方に配置された第1のユニークワードとその後方に配置された第2のユニークワードとの間隔と、予め既知の当該間隔と、が同一かどうかを判定し、各固定初期値を用いた場合のタイミングスリップの有無を個別に判断し、当該判断の結果、前記複数の伝送路インパルス応答固定初期値のうち前記間隔が同一となるタイミングスリップの起こらない伝送路インパルス応答固定初期値を選択し、当該伝送路インパルス応答固定初期値と前記受信信号とを用いて復調した判定値を出力する適応等化手段と、
前記判定値からデータタイミングを検出するタイミング検出手段と、
前記タイミングに基づいて前記判定値を抽出する判定値抽出手段と、
を備えることを特徴とする受信機。 - 受信信号を構成するバーストフォーマットの前方に配置された第1のユニークワードを用いて適応等化処理に適したタイミングを検出するタイミング検出ステップと、
前記タイミングに基づいて標本化された受信信号を抽出する受信信号抽出ステップと、
前記抽出後の受信信号に含まれる第1のユニークワードを用いて伝送路インパルス応答の初期値を推定するCIR初期値推定ステップと、
前記推定された初期値に基づいて、異なったタイミングの複数の伝送路インパルス応答初期値を設定するCIR初期値設定ステップと、
前記複数の伝送路インパルス応答初期値を用いた複数の復調結果を用いて、それぞれ、前記第1のユニークワードと後方に配置された第2のユニークワードとの間隔と、予め既知の当該間隔と、が同一かどうかを判定し、各初期値を用いた場合のタイミングスリップの有無を個別に判断し、当該判断の結果、前記複数の伝送路インパルス応答初期値のうち前記間隔が同一となるタイミングスリップの起こらない伝送路インパルス応答初期値を選択し、当該伝送路インパルス応答初期値と前記抽出後の受信信号とを用いて復調した判定値を出力する適応等化ステップと、
を含むことを特徴とする適応等化処理方法。 - 異なったタイミングの複数の伝送路インパルス応答固定初期値を設定するCIR初期値設定ステップと、
前記複数の伝送路インパルス応答固定初期値を用いた複数の復調結果を用いて、それぞれ、受信信号を構成するバーストフォーマットの前方に配置された第1のユニークワードとその後方に配置された第2のユニークワードとの間隔と、予め既知の当該間隔と、が同一かどうかを判定し、各固定初期値を用いた場合のタイミングスリップの有無を個別に判断し、当該判断の結果、前記複数の伝送路インパルス応答固定初期値のうち前記間隔が同一となるタイミングスリップの起こらない伝送路インパルス応答固定初期値を選択し、当該伝送路インパルス応答固定初期値と前記受信信号とを用いて復調した判定値を出力する適応等化ステップと、
前記判定値からデータタイミングを検出するタイミング検出ステップと、
前記タイミングに基づいて前記判定値を抽出する判定値抽出ステップと、
を含むことを特徴とする適応等化処理方法。
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