JPH098715A - 適応等化方法及び適応等化器 - Google Patents

適応等化方法及び適応等化器

Info

Publication number
JPH098715A
JPH098715A JP15809895A JP15809895A JPH098715A JP H098715 A JPH098715 A JP H098715A JP 15809895 A JP15809895 A JP 15809895A JP 15809895 A JP15809895 A JP 15809895A JP H098715 A JPH098715 A JP H098715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
tap
tap coefficient
signal
estimation error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15809895A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sato
健一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP15809895A priority Critical patent/JPH098715A/ja
Publication of JPH098715A publication Critical patent/JPH098715A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝搬路特性の変化に精度よく追随する。 【構成】 平均重み付け部14により、初期値設定部1
3で設定された初期値1を入力して、1/(フィードフ
ォワードフィルタのタップ係数)の個数を求めて、乗算
器15−i(i=0〜J)に出力する。乗算器15−i
により、受信信号系列U(0),U(T),…,U(JT) と1/M
との乗算をして加算器17に出力する。乗算器16−l
(l=1〜K)には、0が初期値のタップ係数として入
力され、0を加算器17に出力する。加算器17によ
り、乗算器15−i,16−lの乗算結果を加算する。
タップ係数更新部21により、加算器17の出力z0
トレーニング系列の先頭の信号との推定誤差に基づい
て、カルマンアルゴリズムを用いて、タップ係数を更新
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信の受信装置におけ
る適応等化方法及び適応等化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献1;通信総合研究所季報、37[1]、1991
年、「ディジタル陸上移動通信技術」、郵政省通信総合
研究所、P.126−129 文献2;片山徹著、1983年、「応用カルマンフィル
タ」、朝倉書店、P.162 移動通信では、基地局と移動局との距離が変化し、マル
チパスによる遅延波の到達時間が変化するため伝搬路特
性が激しく変化する。そのため、従来では、伝搬路特性
に適応させるために、遅延素子と乗算器(タップ)と加
算器を備えた適応等化器を使用することが知られてい
る。
【0003】図2は、前記文献1に記載された従来の適
応等化器の構成図である。1−i(i=1〜J)は遅延
素子、2−i(i=0−J)は乗算器、3−l(l=1
〜K)は遅延素子、4−lは乗算器、5は加算器、6は
判別器部、7はトレーニング系列を記憶する参照信号
部、8はスイッチ(以下、SWと呼ぶ)、9はタップ係
数更新部である。適応等化器は、入力信号xn 、タップ
係数cn に対して、(1)式の等化器出力zn が所望の
値になるようにタップ係数を設定し、信号波形の整形を
行うことにより、通信品質を向上させようとするもので
ある。 zn =cn T n ・・・(1) cn =[AJ ,…,A0 ,B-1,…,B-KT n =[u(n+J)T,…,u(nT),s**((n-1)T) ,…,s
**((n-K)T)] T T はcの転置ベクトル u(n+i)は遅延素子1−iの出力信号、s**((n-l)T)は遅
延素子4−lの出力信号であり、既知のトレーニング信
号又は適応等化された信号である。A0 は既知のトレー
ニング系列の先頭の信号s0 の直接波が到達した時刻
(適応等化器が動作を開始するためのタイミング)に対
応したセンタタップ、AJ 〜A1 は、センタタップA0
からみて未来のデータを合成するフィードフォワードタ
ップ、B-1〜B-Kは過去のデータを合成するフィードバ
ックタップである。
【0004】移動体通信などにおいては、伝搬路特性に
適応させるために、既知のトレーニグ信号系列sn を送
信した後、情報データを送信するようにしている。そし
て、受信側では、既知のトレーニング信号系列sn を受
信している間に、参照信号部7に記憶しておいたトレー
ニング系列sn を用いて、適応等化している(以下、こ
の期間をトレーニング期間と呼ぶ)。従来のタップ係数
の設定方法では、適応等化器が動作しはじめるt=0の
状態でセンタタップA0 のみを1、それ以外を0の状態
から開始し、その後、伝搬路特性に適応させるためデー
タ系列に既知のトレーニング系列を挿入して、タップ係
数を最適値に設定する。タップ係数の計算には、適応ア
ルゴリズムとして(2)〜(5)式に示す収束特性の良
いカルマンアルゴリズムを用い、判別器部6の等化出力
n と参照信号部7の既知のトレーニング系列sn との
差である推定誤差en が小さくなるようにタップ係数更
新部9により制御している。 en =sn −zn ・・・(2) kn =Pn-1 n (xn * n-1 n +ν) ・・・(3) cn =cn-1 +en n ・・・(4) Pn =Pn-1 −kn n * n-1 ・・・(5) xn * はxn の複素転置ベクトル ここで、en は推定誤差、sb n は適応等化器の判定出
力、kn はカルマンゲイン、Pn はタップ係数推定誤差
共分散行列、νは推定誤差en の分散である。Pn の初
期値P0 は単位行列、推定誤差en の分散νは、定数と
して扱っており、ν=1とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
適応等化器においては、次のような課題があった。受信
信号の入力されるタイミングが完全に正確であるとき
は、センタタップA0 の位置に来る受信信号u(0)がトレ
ーニング系列の先頭の信号s0 と一致するのでよいが、
移動通信のようにドップラシフト、マルチパスフェージ
ングなどによって伝搬路特性が激しく変動するような状
態では完全に正しく同期を取ることは難しく、センタタ
ップA0 の位置に必ずしも適応等化器が動作を開始する
タイミングにおけるデータが入力されるとは限らない。
しかし、センタタップA0 の位置に必ずしも適応等化器
が動作を開始するタイミングにおけるデータが入力され
ない場合、初期値としてセンタタップA0 だけを1と置
くことは、所望のタイミング(先頭のトレーニング信号
0 の出力されるタイミング)以外の信号に重み付けし
て所望のタイミングの信号を無視することになってしま
い、動作の初期段階において支障をきたすことが考えら
れる。さらに、推定誤差の分散νは、伝搬路特性の状態
によって変化するものであり、常に同じ定数値として扱
うことは理想的ではない。以上のように、伝搬路特性へ
の適応アルゴリズムを開始する際、初期値としてセンタ
タップのみに重みを付ける方法では、タイミングが正し
くとれていない状態において等化器の適応過程で等化特
性の劣化を招いたり、または最終的には正しい値に収束
しても、その収束するまでの時間がかかる、推定誤差の
分散νの値を伝搬路特性にかかわらず常に同じ定数とす
る方法では、伝搬路特性に忠実に適応することができな
い、という問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、フィードフォワード側の複数個のタ
ップ係数とフィードバック側の複数個のタップ係数とを
逐次更新しながら伝搬路特性に適応する適応等化方法に
おいて、以下の処理を実行する。すなわち、前記フィー
ドフォワード側の複数個のタップ係数の和が1であり、
且つ、零とは異なるタップ係数の個数が複数個となるよ
うにタップ係数を初期化するタップ係数初期化処理と、
タイミング同期をとることにより得られた既知のトレー
ニング系列の先頭の信号が到来した時刻の受信信号u
(0)、前記受信信号u(0)よりも後に受信した受信信号と
前記初期化されたタップ係数とを積和演算して、初期値
を算出する初期値算出処理と、前記初期値と前記既知の
トレーニング系列の先頭の信号との差分を算出し、推定
誤差を求める推定誤差算出処理と、前記推定誤差が小さ
くなるように前記タップ係数を更新するタップ係数更新
処理とを実行する。
【0007】
【作用】第1の発明によれば、以上のように適応等化方
法を構成したので、初期値算出処理により、タイミング
同期をとることにより得られた既知のトレーニング系列
の先頭の信号が到来した時刻の受信信号u(0)、受信信号
u(0)よりも後に受信した受信信号と初期化されたタップ
係数を掛け合わせた後、加算して、等化出力する。この
等化出力には、タイミング同期がはずれた場合において
も、受信信号u(0)よりも後に受信した受信信号の中に、
既知のトレーニング系列の先頭の信号が入る場合があ
り、その信号が初期値に含まれる。従って、前記課題を
解決できるのである。
【0008】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例の適応等化器の構成図で
ある。本第1の実施例の適応等化器が従来の適応等化器
と異なる点は、適応等化器が動作を開始する時に、等化
出力の初期値を算出する際に用いるタップ係数の初期値
をフィードフォワードタップ係数A0 〜AJ を1/M
(Mは、フィードフォワード側のタップ係数の個数)と
したことである。図1に示すように、この適応等化器
は、遅延時間Tの縦続接続された第1の遅延素子11−
i(i=1〜J)、縦続接続された第2の遅延素子12
−l(l=1〜K)、及び初期値設定部13を有してい
る。遅延素子11−iの出力側には、遅延素子11−
(i+1)及び第2の乗算器15−(i−1)が接続さ
れている。乗算器15−i(i=0〜J)には、受信信
号U(t+iT) が入力される。遅延素子12−lの出力側に
は、第2の乗算器16−lが接続されている。乗算器1
6−lには、既知のトレーニング信号又は判別器部18
の出力信号s**(t-lT)が入力される。初期値設定部13
には、初期値=1が格納されている。初期値設定部13
の出力側には、フィードフォワード側のタップ係数の個
数M(=J+1)で1を割り算し、タップ係数Ai の初
期値を出力する平均重み付け部14が接続されている。
平均重み付け部14の出力側には、乗算器15−iが接
続されている。
【0009】また、乗算器15−iには,タップ係数の
初期値以外の場合、タップ係数更新部21からタップ係
数Ai が入力され、乗算器16−lには、タップ係数B
l が入力される。乗算器15−i、16−lの出力側に
は、加算器17が接続され、さらに加算器17の出力側
には、加算器17の等化出力z(t) のレベルを判定する
判定器部18が接続されている。判定器部18の出力側
には、SW20の一方の端子が接続されている。SW2
0の他方の端子には、トレーニング系列sn (n=0,
…)を記憶する参照信号部19が接続されている。SW
20の出力側には、遅延素子12−1及びタップ係数更
新部21が接続されている。タップ係数更新部21の出
力側には、乗算器15−i、16−lが接続されてい
る。遅延素子11−i及び乗算器15−iによりフィー
ドフォワードフィルタを構成し、遅延素子12−l及び
乗算器16−lによりフィードバックフィルタを構成す
る。本実施例では、一例として、受信信号は直交変調方
式で変調された信号であり、送信データ構成は、同期ワ
ード(SYNC WORD )、トレーニング信号系列(TRAINING
SEQUENCE)、情報データ(INFORMATION BITS)などで構成
されたバースト構成とする。
【0010】以下、図1を参照しつつ、本発明の第1の
実施例の適応等化方法及び適応等化器の動作の説明をす
る。直交変調方式で変調された受信波に対して、図示し
ないBPFによる帯域制限、AGCによる平均レベルの
適正化を行った後、搬送周波数とほぼ等しい周波数を持
つ局部発振器により準同期検波を行う。準同期検波によ
り同相軸(I軸(実部)),直交軸(Q軸(虚部))に
分けられたベースバンド信号は、同期ワードと照合する
ことにより、クロック再生、フレーム同期などがとられ
た後、フレーム同期後の先頭の受信信号u(0),U(T),
…,U(JT) ,…が、図1中の遅延素子11−Jに順次入
力される。 [タップ係数初期化処理]平均重み付け部14では、初
期値設定部13により設定された初期値1をフィードフ
ォワードタップ数M(=J+1)で割り算して、1/M
を乗算器15−i(i=0〜J)に出力する。また、フ
ィードバックフィルタのタップ係数B-l(l=1〜K)
を0に初期化しておく。
【0011】[初期値算出処理]受信信号u(0),u(T),
…,u((J-1)T) は、遅延素子11−1,…,11−Jか
ら乗算器15−0,15−1,…,15−(J−1)に
入力され、受信信号u(JT) は、乗算器15−Jに入力さ
れる。受信信号u(0)の直接波がセンタタップに到来する
タイミングにおいて、乗算器15−iでは、受信信号u
(iT) と初期値のタップ係数1/Mとの乗算をして、加
算器17に出力し、乗算器16−lでは、0を加算器1
7に出力する。加算器17では、乗算器15−iと16
−lの乗算結果の和z0 を求める。この結果、適応等化
器のセンタタップへt=0のときに代入されるデータu
(0)が、伝搬路特性等の影響でタイミングがずれてしま
い、適応等化器が動作を開始するためのタイミングとは
異なり、早いタイミングであった場合、従来では、等化
出力z0 に適応等化器が動作を開始するタイミングのデ
ータ(トレーニング系列の先頭のデータs0 )の情報が
反映されないのに対して、u(1)〜U(JT) のいずれかの受
信信号にトレーニング系列の先頭のデータs0 が含まれ
るようになり、そのデータs0 の1/Mの情報が反映さ
れるようになる。 [推定誤差算出処理]タップ係数更新部21では、SW
20を通して、参照信号部19から出力された既知のト
レーニング系列の先頭の信号s0 と等化出力z0 との差
である推定誤差e0 を求める。
【0012】[タップ係数更新処理]次に、推定誤差e
0 が小さくなるように、式(2)〜(5)に示すカルマ
ンアルゴリズムを用いて、タップ係数を更新して、タッ
プ係数Ai ,B-lを、乗算器15−i、16−lにそれ
ぞれ出力する。さらに、トレーニング期間中は、タップ
係数更新部21では、トレーニング系列sn と加算器1
7の等化出力zn との誤差を推定誤差とし、情報データ
を受信するトラッキング期間中は、加算器17の等化出
力z(t) と判定器部18の判定出力sb (t) との差を推
定誤差とする。判定出力sb は、次式(8)のようにな
る。 sb (t) =sgn(z(t) の実部)+isgn(z(t) の虚部) ・・・(8) ここで、iは虚数単位である。この判定出力sb (t)
は、適応等化器の出力となる。以上説明したように、本
第1の実施例によれば、適応等化器のセンタタップにt
=0の時に代入される受信信号u(0)が、伝搬路特性など
の影響でタイミングが早い方にずれてしまっても、等化
出力z0 には、タップのいずれかの位置に適応等化器が
動作を開始するためのタイミングにおけるデータが代入
されることにより、式(1)の等化出力には少なくと
も、トレーニング系列の先頭の信号s0 の1/Mの情報
が反映され、適応等化の精度と収束速度の向上が期待で
きる。
【0013】第2の実施例 図3は、本発明の第2の実施例のタップ係数更新部の処
理を示すフローチャートである。本第2の実施例のタッ
プ係数更新部が従来のタップ係数更新部と異なる点は、
推定誤差の分散の値を逐次求めて、カルマンアルゴリズ
ムを用いてタップ係数を求める際、この分散の値を用い
るようにしたことである。本第2の実施例の適応等化方
法を実施する適応等化器の構成は、図1と同じである。
以下、図1及び図3を参照しつつ、本発明の第2の実施
例の適応等化方法の説明をする。 [等化出力処理]ステップS1において、タップ係数c
n と受信信号xn とのベクルト乗算により等化出力zn
を計算する。 [推定誤差算出処理]ステップS2において、sb * n
とzn との差をとり、推定誤差en の計算を行う。ただ
し、sb * n として、伝搬路特性に適応させるために設
けられた既知のトレーニング系列を用いるトレーニング
期間では、図1の参照信号部19の出力sn を用い、情
報データである信号を受信しているトラッキング期間で
は、図1中の判定器部18の判定出力sb n を用いる。
【0014】[推定誤差分散算出処理]ステップS3に
おいて、ステップS2で求めた推定誤差en を用いて推
定誤差の分散νを定義により式(9)のように計算す
る。
【数1】 推定誤差の平均値E(ei )としては、適応等化器が理
想的に動作していれば(適応等化器は、正・負の推定誤
差を取りながら、推定誤差を0に収束してゆく)、E
(ei )=0となるので、推定誤差の分散νは次式のよ
うになる。
【数2】 [タップ係数更新処理]ステップS4において、ステッ
プS3において求めた分散νを用いて、式(11)に示
すカルマンゲインkn を求める。 kn =Pn-1 n (xn * n-1 n +ν) ・・・(11) ステップS5〜S6において、従来のカルマンアルゴリ
ズムと同様の計算を行い、タップ係数cn 、Pn を求
め、ステップS1に戻る。以上の計算処理を受信信号が
到達する度に行い、伝搬路特性に適応させる。
【0015】以上説明したように、従来のカルマンアル
ゴリズムでは推定誤差の分散νとして一定の値(例え
ば、1×10-15 )を用いており、伝搬特性の変化などで
受信状態が変化したときに、アルゴリズムがこの変化に
忠実に追随することができなくなり、伝搬特性の適応性
が劣化する場合があったが、本第2の実施例によれば、
伝搬路特性の状態に適応した推定誤差の分散νの値を用
いることにより適応等化の精度が向上することが期待で
きる。なお、本発明は上記実施例に限定されず、種々の
変形が可能である。その変形例としては、例えば次のよ
うなものがある。 (1) 第1の実施例の平均重み付け部14では、初期
値1をフィードワードフィルタの総和で割り算して、タ
ップ係数の個数としたが、受信信号u(0)及びu(0)の近傍
のタップ係数において、初期値のタップ係数が大きくな
るように重み付けを変化させてもよい。 (2) 本発明は、ディジタル移動通信システムに限定
されるものではなく、情報通信システムにおいて適応等
化器を用いるものはすべて適用可能である。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1、第
2、第4の発明によれば、適応アルゴリズム開始時にお
けるタップ係数の初期値を、複数個の零でないものを用
いたので、適応等化器が動作を開始するためのタイミン
グがずれてしまっても、適応等化の性能が向上する。ま
た、第3の発明によれば、誤差分散を逐次求めるように
したので、伝搬路特性の変化により精度良く追随でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の適応等化器を示す構成図であ
る。
【図2】従来の適応等化器を示す構成図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示すタップ係数更新部
の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11−1,…,11−J 遅延素子 12−1,…,12−K 遅延素子 13 初期値設定
部 14 平均重み付
け部 15−0,…,15−J 乗算器 16−1,…,16−K 乗算器 17 加算器 18 判定器部 19 参照信号部 20 SW 21 タップ係数
更新部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィードフォワード側の複数個のタップ
    係数とフィードバック側の複数個のタップ係数とを逐次
    更新しながら伝搬路特性に適応する適応等化方法におい
    て、 前記フィードフォワード側の複数個のタップ係数の和が
    1であり、且つ、零とは異なるタップ係数の個数が複数
    個となるようにタップ係数を初期化するタップ係数初期
    化処理と、 タイミング同期をとることにより得られた既知のトレー
    ニング系列の先頭の信号が到来した時刻の受信信号u
    (0)、及び前記受信信号u(0)よりも後に受信した受信信
    号と前記初期化されたタップ係数とを積和演算して、初
    期値を算出する初期値算出処理と、 前記初期値と前記既知のトレーニング系列の先頭の信号
    との差分を算出し、推定誤差を求める推定誤差算出処理
    と、 前記推定誤差が小さくなるように前記タップ係数を更新
    するタップ係数更新処理とを、 実行することを特徴とする適応等化方法。
  2. 【請求項2】 前記タップ係数初期化処理は、 前記各タップ係数の初期値を1/(前記フィードフォワ
    ード側のタップ係数の個数)とした、 ことを特徴とする請求項1記載の適応等化方法。
  3. 【請求項3】 フィードフォワード側の複数個のタップ
    係数とフィードバック側の複数個のタップ係数とを逐次
    更新しながら伝搬路特性に適応する適応等化方法におい
    て、 受信信号と前記フィードフォワード側の複数個のタップ
    係数との乗算と、既知のトレーニング信号又は判定出力
    された信号と前記フィードバック側の複数個のタップ係
    数との乗算をし、それらの乗算結果を加算して、等化出
    力とする等化出力処理と、 前記等化出力を判定し、前記判定出力する判定処理と、 前記既知のトレーニング信号又は前記判定出力と前記等
    化出力との差をとり、推定誤差を求める推定誤差算出処
    理と、 前記推定誤差の分散を算出する推定誤差分散算出処理
    と、 前記タップ係数、前記推定誤差、及び前記推定誤差の分
    散に基づいて、適応アルゴズムを用いて、前記タップ係
    数を更新するタップ係数更新処理とを、 実行することを特徴とする適応等化方法。
  4. 【請求項4】 受信信号を入力する縦続接続された複数
    個の第1の遅延素子と、 前記受信信号とフィードフォワード側の複数の第1のタ
    ップ係数との乗算をする第1の乗算器と、 既知のトレーニング信号又は判定出力された信号を入力
    する縦続接続された複数個の第2の遅延素子と、 前記既知のトレーニング信号又は前記判定出力された信
    号とフィードバック側の複数の第2のタップ係数との乗
    算をする第2の乗算器と、 初期値1を前記フィードフォワード側の前記第1のタッ
    プ係数の個数で割り算し、その結果を前記第1の乗算器
    に初期値のタップ係数として出力する平均重み付け部
    と、 前記第1と第2の乗算器の乗算結果を加算する加算器
    と、 前記加算器の出力を判定し、前記判定出力する判定器部
    と、 前記加算器の出力と、前記既知のトレーニング信号又は
    前記判定器部の前記判定出力との差に基づいて、前記第
    1と第2のタップ係数を更新するタップ係数更新部と
    を、 備えたことを特徴とする適応等化器。
JP15809895A 1995-06-23 1995-06-23 適応等化方法及び適応等化器 Withdrawn JPH098715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15809895A JPH098715A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 適応等化方法及び適応等化器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15809895A JPH098715A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 適応等化方法及び適応等化器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH098715A true JPH098715A (ja) 1997-01-10

Family

ID=15664265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15809895A Withdrawn JPH098715A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 適応等化方法及び適応等化器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH098715A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000042561A (ko) * 1998-12-26 2000-07-15 전주범 광 디스크 재생장치의 등화기
KR100302590B1 (ko) * 1998-08-31 2001-09-22 김영환 결정귀환균등화기
WO2002025835A1 (fr) * 2000-09-21 2002-03-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Recepteur et procede d'egalisation adaptative
JP2007537677A (ja) * 2004-05-12 2007-12-20 トムソン ライセンシング Atsc−dtv受信器におけるデュアルモード等化器
JP2008306227A (ja) * 2008-09-25 2008-12-18 Panasonic Electric Works Co Ltd 凹凸多層回路板モジュール及びその製造方法
KR100874892B1 (ko) * 2001-09-18 2008-12-19 톰슨 라이센싱 직교 주파수 분할 멀티플렉싱 수신기에서 등화기를 초기화시키는 방법 및 장치

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100302590B1 (ko) * 1998-08-31 2001-09-22 김영환 결정귀환균등화기
KR20000042561A (ko) * 1998-12-26 2000-07-15 전주범 광 디스크 재생장치의 등화기
WO2002025835A1 (fr) * 2000-09-21 2002-03-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Recepteur et procede d'egalisation adaptative
US7054390B2 (en) 2000-09-21 2006-05-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Receiver and adaptive equalizing method
CN100385820C (zh) * 2000-09-21 2008-04-30 三菱电机株式会社 接收机及自适应均衡处理方法
KR100874892B1 (ko) * 2001-09-18 2008-12-19 톰슨 라이센싱 직교 주파수 분할 멀티플렉싱 수신기에서 등화기를 초기화시키는 방법 및 장치
JP2007537677A (ja) * 2004-05-12 2007-12-20 トムソン ライセンシング Atsc−dtv受信器におけるデュアルモード等化器
US7907691B2 (en) 2004-05-12 2011-03-15 Thomson Licensing Dual-mode equalizer in an ATSC-DTV receiver
JP4773427B2 (ja) * 2004-05-12 2011-09-14 トムソン ライセンシング Atsc−dtv受信器におけるデュアルモード等化器
JP2008306227A (ja) * 2008-09-25 2008-12-18 Panasonic Electric Works Co Ltd 凹凸多層回路板モジュール及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4328585A (en) Fast adapting fading channel equalizer
JP2715662B2 (ja) 時分割信号のダイバーシチ受信のための方法および装置
JP3392877B2 (ja) 通信システムにおける信号対ノイズ込み干渉電力比(sinr)を決定する方法およびシステム
CA2076084C (en) Adaptive mlse-va receiver for digital cellular radio
JP3118548B2 (ja) ディジタル通信受信機用同期検波装置および同期方法
JP3375139B2 (ja) アダプティブアレイ送受信機
CA2076121C (en) Order recursive lattice decision feedback equalization for digital cellular radio
JPH0936704A (ja) 適応等化方法、ディジタル通信システム、セルラー電話通信システムおよびセルラー電話受信機
US6952570B2 (en) Wireless communication receiver that determines frequency offset
JPH1198066A (ja) 復調器及び復調方法
WO2000025447A2 (en) Diversity receiver for radio communications
US8179948B2 (en) Radio signal demodulating device
WO2000044108A1 (fr) Egalisateur adaptatif et procede d'egalisation adaptative
US4330861A (en) Digital equalizer for signal receiver in QPSK data-transmission system
US7502431B2 (en) Method and apparatus for estimating response characteristic, and receiving method and receiver utilizing the same
US20040042545A1 (en) Equalizer of single carrier receiver for improving equalization speed and equalization method thereof
US6084929A (en) Method and apparatus for channel tracking
JPH098715A (ja) 適応等化方法及び適応等化器
JP2002344362A (ja) 等化装置、受信装置、及び等化方法並びに受信方法
JPH05152894A (ja) 適応等化器
US5530721A (en) Equalizer and terminal device for mobile communications
KR950012821B1 (ko) 디지탈 비순환형 필터 형태의 등화기를 갖는 vhf카 라디오
JP2823829B2 (ja) 無線通信システム及び無線受信機
JP2001196978A (ja) 適応等化方式及びダイバーシチ受信方式並びに適応等化器
JPH11127208A (ja) パイロットシンボル及び仮判定データシンボルを用いた同期検波方法及び移動体通信用受信装置及び干渉除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020903