JP3844680B2

JP3844680B2 - Textile decorative board and manufacturing method thereof

Info

Publication number: JP3844680B2
Application number: JP2001351352A
Authority: JP
Inventors: 一彦三井
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 2001-11-16
Filing date: 2001-11-16
Publication date: 2006-11-15
Anticipated expiration: 2021-11-16
Also published as: JP2003145656A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、天井板，壁板または家具の扉等に用いられる繊維装飾板であって、繊維集合体からなる繊維板に切削加工により装飾を施した、繊維装飾板に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ロックウールボード，ハードボード(硬質繊維板)，ＭＤＦ（中質繊維板：medium density fiberboard）またはインシュレーションボード（軟質繊維板）等のような繊維板は、反りにくく、加工が容易であり、吸音性や断熱性に優れるといった特徴があることから、天井板，壁板または家具の扉等に広く用いられている。
【０００３】
図５を参照して、従来、このような繊維板２から装飾性の高い繊維装飾板１を製造する際には、繊維板２の装飾面３に凹凸模様等の加工面３ａを切削加工し、その後、加工面３ａを含む装飾面３の全体に一般的な白色塗装を施すようにしていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
繊維板２の装飾面３に加工面３ａを切削加工すると、加工面３ａには、繊維板２の構成繊維（ロックウール等）２ａが毛羽状に現れる。しかし、従来技術では、装飾面３の全体に一般的な白色塗装を施していたに過ぎなかったので、図６に示すように、毛羽立った加工面３ａとそれ以外の装飾面３との間で表面状態に差異が生じていた。
【０００５】
そのため、加工面３ａとそれ以外の装飾面３との間で見た目の印象が異なり、この印象の差異が意匠的欠点として認識されてしまうという問題があった。
【０００６】
そして、この問題を解決する一手段として、加工面３ａとそれ以外の装飾面３との交差角度α（図６）を敢えて大きく（たとえば６０〜９０度）することが考えられるが、この場合には、意匠設計の自由が大幅に制限されるという問題があった。
【０００７】
また、装飾面３の表面に形成する塗装層４を厚くすることや、繊維板２の密度を高くして塗料の吸い込み量を均一にすること等により、表面状態の差異を解消することも考えられるが、これらの場合には、繊維板２の有する吸音性や断熱性が阻害されるという問題があった。
【０００８】
それゆえに、この発明の主たる目的は、繊維板の機能を損なうことなく装飾面の表面状態の差異を解消できる、繊維装飾板およびその製造方法を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
第１の発明は、第１繊維の集合体からなる繊維板、繊維板を切削加工することにより形成された加工面、加工面を含む装飾面に形成された中塗層、第２繊維が混入され、中塗層の上に形成された上塗層を備える、繊維装飾板であって、第２繊維の単繊維径は、前記加工面に現れた前記第１繊維に前記中塗層の構成成分が付着することにより得られた被塗装毛羽の単繊維径とほぼ同じにされたことを特徴とする繊維装飾板である。
第２の発明は、（ａ）第１繊維の集合体からなる繊維板に切削加工を施して加工面を形成し、（ｂ）加工面を含む装飾面に中塗塗料を塗布して中塗層を形成し、（ｃ）中塗層の上に第２繊維が混入された上塗塗料を塗布して上塗層を形成する、繊維装飾板の製造方法において、第２繊維の単繊維径は、加工面に現れた第１繊維に中塗層の構成成分が付着することにより得られた被塗装毛羽の単繊維径とほぼ同じにされたことを特徴とする繊維装飾板の製造方法である。
【００１０】
繊維板を切削加工すると、加工面には、繊維板を構成する第１繊維が毛羽状に現れる。そして、加工面を含む装飾面に中塗塗料を塗布して中塗層を形成し、その上に上塗塗料を塗布して上塗層を形成すると、加工面を含む装飾面の全面に、上塗塗料に混入された第２繊維が毛羽状に現れる。
【００１１】
【発明の効果】
この発明によれば、加工面を含む装飾面の全面に第２繊維が毛羽状に現れるので、加工面とそれ以外の装飾面との間で表面状態が近似したものとなり、表面状態の差異が解消される。したがって、加工面とそれ以外の装飾面との間で見た目の印象の差異がなくなり、自由な意匠設計が可能となる。
【００１２】
また、表面状態を近似させる効果は、主として第２繊維によって奏されるので、中塗層および上塗層を薄く形成してもその効果が損なわれる心配はない。したがって、中塗層および上塗層を厚く形成したり、繊維板の密度を高くしたりする必要はなく、繊維板の本来の機能（吸音性および断熱性等）を有効に発揮させることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
図１および図２を参照して、この発明の一実施例の繊維装飾板１０は、建築物の天井板，壁板または家具の扉等に用いられるものであり、繊維板としてのロックウールボード１２，中塗層１４および上塗層１６により構成される。
【００１４】
ただし、繊維装飾板１０のサイズ，形状および色彩等は、使用目的（天井板，壁板または家具の扉等）に応じて適宜変更されるものであり、この実施例に限定されるものではない。
【００１５】
ロックウールボード１２（図１，図２）は、人造鉱物繊維等のような第１繊維１２ａの集合体により構成されるものであり、たとえば、第１繊維１２ａにバインダーを添加して繊維集合体を形成（抄造）し、この繊維集合体を硬化炉で固めることにより製造される。このロックウールボード１２においては、図１および図２における上面が装飾面１８とされる。ただし、ロックウールボード１２自体は、既に公知のものであり、一般的なロックウールボード１２を構成する第１繊維１２ａの単繊維径は、３μｍ以上でかつ５μｍ以下である。
【００１６】
そして、ロックウールボード１２の対向する端部における装飾面１８には、端縁に向けて高さが低くなるように傾斜する加工面１８ａが切削加工される。加工前の装飾面１８は、バインダーの平滑化作用により滑らかであるが、ロックウールボード１２を切削加工すると、その内部にあった第１繊維１２ａが加工面１８ａに現れるため、加工面１８ａには毛羽立ちが生じる。
【００１７】
中塗層１４は、ベース色調合わせ，塗装系の耐久性向上，上塗層１６の付着性増強および上塗層１６の吸込み安定化等を目的として、装飾面１８の全体に均質に形成される。中塗層１４としては、［表１］に示すような、酢酸ビニル樹脂エマルジョンおよびアクリル樹脂エマルジョンをバインダーとし、酸化チタン，炭酸カルシウム，クレーおよびシリカ等の無機体質顔料を主成分とする中塗塗料が用いられる。
【００１８】
【表１】

中塗層１４を加工面１８ａに形成すると、加工面１８ａに毛羽状に現れた第１繊維１２ａ（単繊維径３μｍ以上でかつ５μｍ以下）に中塗層１４を構成する炭酸カルシウム，クレーおよびシリカ（粒子径４μｍ以上でかつ１５μｍ以下）が付着する。これにより、加工面１８ａには、単繊維径が１０μｍ以上でかつ５０μｍ以下の被塗装毛羽２０が形成される。
【００１９】
上塗層１６は、装飾面１８に色彩および質感を付与するとともに、加工面１８ａとそれ以外の装飾面１８との間に生じる表面状態の差異を解消するものであり、装飾面１８の全体に均質に形成される表面コート層１６ａと、表面コート層１６ａの全体に分散配置される複数の第２繊維１６ｂとにより構成される。
【００２０】
ここで、第２繊維１６ｂの単繊維径は、１０μｍ以上でかつ５０μｍ以下であることが好ましく、加工面１８ａに現れた被塗装毛羽２０の単繊維径（１０μｍ以上でかつ５０μｍ以下）と同じであることがより好ましい。第２繊維１６ｂの単繊維径と被塗装毛羽２０の単繊維径とが同じであるときに、加工面１８ａとそれ以外の装飾面１８との間で表面状態が最も近似したものとなるからである。
【００２１】
また、第２繊維１６ｂの単繊維長は、０．２ｍｍ以上でかつ１．５ｍｍ以下であることが好ましい。０．２ｍｍよりも短いと、視認され難く所期の効果を得られないからであり、１．５ｍｍよりも長いと、スプレー塗装での流動性を損なって塗装むらを生じ易くなり、また、スプレーノズルが詰まり易くなるからである。
【００２２】
上塗層１６としては、［表２］に示すような、アクリル樹脂をバインダーとし、アクリル樹脂（ポリアクリロニトリル等）からなるカラー繊維（黒と赤）が第２繊維１６ｂとして内添された塗料が用いられる。
【００２３】
【表２】

ここで、第２繊維１６ｂとしてアクリル樹脂を用いるのは、耐候性，耐熱性および耐薬品性に優れているからであり、バインダーとしてアクリル樹脂を用いるのは、耐変色性，耐ブロッキング性および第２繊維１６ｂとの接着性等において優れているからである。
【００２４】
上塗層１６を装飾面１８の全面に形成すると、装飾面１８の全面が第２繊維１６ｂにより毛羽立った状態で着色されるので、加工面１８ａとそれ以外の装飾面１８との間で表面状態が近似したものとなる。
【００２５】
以下には、図３および図４に従って、繊維装飾板１０の製造方法を説明する。なお、図３（Ａ）〜（Ｄ）は、各製造工程を示す工程図であり、図４（Ａ）〜（Ｄ）は、各工程における繊維装飾板１０を示す部分拡大断面図である。
【００２６】
繊維装飾板１０を製造する際には、まず、図３（Ａ）に示すように、所定サイズのロックウールボード１２を準備し、続いて、図３（Ｂ）に示すように、ロックウールボード１２の対向する端部における装飾面１８に、加工面１８ａを切削加工する。加工前のロックウールボード１２の装飾面１８は、図４（Ａ）に示すように滑らかであるが、切削加工された加工面１８ａには、図４（Ｂ）に示すように、ロックウールボード１２を構成する第１繊維１２ａが毛羽状に現れる。
【００２７】
そして、図３（Ｃ）に示すように、加工面１８ａを含む装飾面１８に中塗塗料を塗布（塗布量１５０〜２００g/m²程度）して中塗層１４を形成し、これを乾燥させる。すると、図４（Ｃ）に示すように、加工面１８ａに現れた第１繊維１２ａに中塗層（中塗塗料）１４の構成成分である炭酸カルシウム，クレーおよびシリカが付着し、単繊維径が１０μｍ以上でかつ５０μｍ以下の被塗装毛羽２０が形成される。
【００２８】
中塗層１４が乾燥すると、図３（Ｄ）に示すように、装飾面１８に形成された中塗層１４の上に上塗塗料を塗布（塗布量７０〜１００g/m²程度）して上塗層１６を形成し、これを乾燥させる。すると、図４（Ｄ）に示すように、装飾面１８の全面に上塗層（上塗塗料）１６を構成する第２繊維１６ｂが付着し、加工面１８ａ以外の装飾面１８にも単繊維径が１０μｍ以上でかつ５０μｍ以下の毛羽立ちが生じる。
【００２９】
この実施例によれば、第２繊維１６ｂで装飾面１８の全面を毛羽立たせることにより、加工面１８ａとそれ以外の装飾面１８との間で表面状態を近似させるようにしているので、見た目の印象も近似したものとなる。したがって、見る者に違和感を与える心配はなく、意匠設計の自由を制限する心配もない。また、装飾面１８の全面が毛羽立った独特の外観を得ることができる。
【００３０】
そして、表面状態を近似させる効果は、主として第２繊維１６ｂにより奏されるので、中塗層１４および上塗層１６の厚みを特に厚くする必要はなく、ロックウールボード１２の密度を高くする必要もない。したがって、ロックウールボード１２の吸音性や断熱性が損なわれる心配はない。
【００３１】
さらに、第２繊維１６ｂとして、着色されたカラー繊維を用いているので、着色剤では得られないファジーな柔らかい色調の外観を得ることができる。また、第２繊維１６ｂとして、色彩の異なる２種類（黒と赤）のカラー繊維を用いているので、多彩な外観を得ることができる。さらに、カラー繊維全体の量や各種類の配合割合を調整することにより、異なった外観を作り出すことができる。
【００３２】
なお、上述の実施例では、繊維板としてロックウールボード１２を用いているが、ハードボード(硬質繊維板)，ＭＤＦ（中質繊維板）またはインシュレーションボード（軟質繊維板）等を繊維板として用いてもよい。
【００３３】
また、第２繊維１６ｂとしては、赤，青，黄，黒等の異なる着色が施された複数種類のカラー繊維から２種類以上を任意に選択し、各種類を所定の比率で配合して用いてもよいし、１種類のカラー繊維のみを用いてもよい。これらの場合でも、カラー繊維全体の量や各種類の配合割合を調整することにより、異なった外観を作り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図２】繊維装飾板の表面状態を示す部分拡大断面図である。
【図３】繊維装飾板の製造方法を示す工程図である。
【図４】各製造工程における繊維装飾板を示す部分拡大断面図である。
【図５】従来技術を示す斜視図である。
【図６】従来技術を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
１０…繊維装飾板
１２…ロックウールボード（繊維板）
１２ａ…第１繊維
１４…中塗層
１６…上塗層
１６ｂ…第２繊維
１８…装飾面
１８ａ…加工面
２０…被塗装毛羽[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a fiber decoration board used for ceiling boards, wall boards, furniture doors, and the like, in which a fiber board made of a fiber assembly is decorated by cutting.
[0002]
[Prior art]
Fiber boards such as rock wool board, hard board (hard fiber board), MDF (medium density fiber board) or insulation board (soft fiber board) are not warped, easy to process, and sound absorbing It is widely used for ceiling boards, wall boards, furniture doors, etc.
[0003]
Referring to FIG. 5, conventionally, when manufacturing a highly decorative fiber decorative board 1 from such a fiber board 2, a processed surface 3 a such as an uneven pattern is cut on the decorative surface 3 of the fiber board 2. Thereafter, a general white coating is applied to the entire decorative surface 3 including the processed surface 3a.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When the processed surface 3a is cut on the decorative surface 3 of the fiberboard 2, the constituent fibers (rock wool, etc.) 2a of the fiberboard 2 appear in a fluff shape on the processed surface 3a. However, in the prior art, since only the general white coating was applied to the entire decorative surface 3, as shown in FIG. 6, between the fluffed processed surface 3a and the other decorative surface 3 There was a difference in the surface condition.
[0005]
For this reason, there is a problem that the appearance impression is different between the processed surface 3a and the other decorative surface 3, and the difference in the impression is recognized as a design defect.
[0006]
Then, as one means for solving this problem, it is conceivable to darely increase the intersection angle α (FIG. 6) between the processed surface 3a and the other decorative surface 3 (for example, 60 to 90 degrees). However, there was a problem that freedom of design design was greatly limited.
[0007]
It is also possible to eliminate the difference in surface condition by increasing the thickness of the coating layer 4 formed on the surface of the decorative surface 3 or increasing the density of the fiberboard 2 to make the amount of paint sucked uniform. However, in these cases, there is a problem that the sound absorption and heat insulation properties of the fiberboard 2 are hindered.
[0008]
Therefore, a main object of the present invention is to provide a fiber decorative board and a method for manufacturing the same, which can eliminate the difference in the surface state of the decorative surface without impairing the function of the fiber board.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
1st invention is a fiber board which consists of an aggregate | assembly of a 1st fiber, the process surface formed by cutting a fiber board, the intermediate coating layer formed in the decorative surface including a process surface, and 2nd fiber are mixed A fiber decoration board comprising an overcoat layer formed on the intermediate coat layer , wherein the single fiber diameter of the second fiber is the configuration of the intermediate coat layer on the first fiber appearing on the processed surface It is a fiber decorative board characterized by being made substantially the same as the single fiber diameter of the fluff to be coated obtained by adhering components .
According to a second aspect of the invention, (a) a fiberboard made of an aggregate of first fibers is cut to form a processed surface, and (b) an intermediate coating is applied to a decorative surface including the processed surface. (C) In the method for manufacturing a fiber decorative board, in which a top coating layer is formed by applying a top coating layer in which second fibers are mixed on the intermediate coating layer, the single fiber diameter of the second fibers is: It is a method for producing a fiber decoration board, characterized in that it is approximately the same as the single fiber diameter of the fluff to be coated obtained by adhering the constituent components of the intermediate coating layer to the first fibers appearing on the processed surface .
[0010]
When the fiberboard is cut, the first fibers constituting the fiberboard appear in a fluff shape on the processed surface. Then, an intermediate coating layer is formed on the decorative surface including the processed surface to form an intermediate coating layer, and then the upper coating layer is applied thereon to form the upper coating layer. The second fibers mixed in appear as fluff.
[0011]
【The invention's effect】
According to this invention, since the second fibers appear in a fluff shape on the entire decorative surface including the processed surface, the surface state is approximated between the processed surface and the other decorative surface, and the difference in surface state is It will be resolved. Therefore, there is no difference in the visual impression between the processed surface and the other decorative surface, and a free design design is possible.
[0012]
In addition, the effect of approximating the surface state is mainly exerted by the second fibers, so there is no concern that the effect is impaired even if the intermediate coating layer and the top coating layer are formed thin. Accordingly, it is not necessary to form the intermediate coating layer and the top coating layer thickly or increase the density of the fiberboard, and the original functions (such as sound absorption and heat insulation) of the fiberboard can be effectively exhibited. .
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 and 2, a fiber decoration board 10 according to an embodiment of the present invention is used for a ceiling board, a wall board, a furniture door, or the like of a building, and is a rock wool board as a fiber board. 12, an intermediate coating layer 14 and a top coating layer 16.
[0014]
However, the size, shape, color, etc. of the fiber decoration board 10 are appropriately changed according to the purpose of use (ceiling board, wall board, furniture door, etc.), and are not limited to this embodiment. .
[0015]
The rock wool board 12 (FIGS. 1 and 2) is constituted by an aggregate of first fibers 12a such as artificial mineral fibers. For example, a fiber aggregate obtained by adding a binder to the first fibers 12a. Is produced (papermaking) and the fiber assembly is hardened in a curing furnace. In the rock wool board 12, the upper surface in FIGS. 1 and 2 is a decorative surface 18. However, the rock wool board 12 itself is already known, and the single fiber diameter of the first fibers 12a constituting the general rock wool board 12 is 3 μm or more and 5 μm or less.
[0016]
And the processed surface 18a which inclines so that height may become low toward the end edge is cut into the decoration surface 18 in the edge part which the rock wool board 12 opposes. The decorative surface 18 before processing is smooth due to the smoothing action of the binder, but when the rock wool board 12 is cut, the first fibers 12a that existed therein appear on the processed surface 18a. Fluffing occurs.
[0017]
The intermediate coating layer 14 is uniformly formed on the entire decorative surface 18 for the purpose of adjusting the base color tone, improving the durability of the coating system, enhancing the adhesion of the top coating layer 16 and stabilizing the suction of the top coating layer 16. . As the intermediate coating layer 14, an intermediate coating material mainly composed of inorganic extender pigments such as titanium oxide, calcium carbonate, clay and silica, as shown in [Table 1], using a vinyl acetate resin emulsion and an acrylic resin emulsion as a binder. Used.
[0018]
[Table 1]

When the intermediate coating layer 14 is formed on the processed surface 18a, calcium carbonate, clay and silica constituting the intermediate coating layer 14 on the first fibers 12a (single fiber diameter of 3 μm or more and 5 μm or less) appearing on the processed surface 18a. (Particle diameter of 4 μm or more and 15 μm or less) adheres. Thereby, the to-be-coated fluff 20 having a single fiber diameter of 10 μm or more and 50 μm or less is formed on the processed surface 18a.
[0019]
The topcoat layer 16 imparts color and texture to the decorative surface 18 and also eliminates the difference in surface state that occurs between the processed surface 18a and the other decorative surface 18. The surface coat layer 16a is formed uniformly, and the plurality of second fibers 16b are arranged in a distributed manner throughout the surface coat layer 16a.
[0020]
Here, the single fiber diameter of the second fiber 16b is preferably 10 μm or more and 50 μm or less, and is the same as the single fiber diameter (10 μm or more and 50 μm or less) of the coated fluff 20 appearing on the processed surface 18a. More preferably. When the single fiber diameter of the second fiber 16b and the single fiber diameter of the fluff 20 to be coated are the same, the surface state is the closest approximation between the processed surface 18a and the other decorative surface 18. is there.
[0021]
Moreover, it is preferable that the single fiber length of the 2nd fiber 16b is 0.2 mm or more and 1.5 mm or less. If the length is shorter than 0.2 mm, the desired effect cannot be obtained because it is difficult to be visually recognized. If the length is longer than 1.5 mm, the fluidity in spray coating is impaired and uneven coating tends to occur. This is because the nozzle is easily clogged.
[0022]
As the top coat layer 16, as shown in [Table 2], a paint in which color fibers (black and red) made of an acrylic resin (polyacrylonitrile or the like) are internally added as second fibers 16b using an acrylic resin as a binder. Used.
[0023]
[Table 2]

Here, the reason why the acrylic resin is used as the second fiber 16b is that it is excellent in weather resistance, heat resistance and chemical resistance, and the reason why the acrylic resin is used as the binder is that of discoloration resistance, blocking resistance and second resistance. This is because the adhesiveness to the two fibers 16b is excellent.
[0024]
When the overcoat layer 16 is formed on the entire surface of the decorative surface 18, the entire surface of the decorative surface 18 is colored in a fuzzy state with the second fibers 16 b, so that the surface state is between the processed surface 18 a and the other decorative surface 18. Is an approximation.
[0025]
Below, the manufacturing method of the fiber decoration board 10 is demonstrated according to FIG. 3 and FIG. 3A to 3D are process diagrams showing each manufacturing process, and FIGS. 4A to 4D are partial enlarged cross-sectional views showing the fiber decoration board 10 in each process.
[0026]
When the fiber decoration board 10 is manufactured, first, as shown in FIG. 3 (A), a rock wool board 12 of a predetermined size is prepared, and then, as shown in FIG. 3 (B), a rock wool board is prepared. The processed surface 18a is cut into the decorative surface 18 at the 12 opposite ends. The decorative surface 18 of the rock wool board 12 before processing is smooth as shown in FIG. 4 (A), but the processed surface 18a after cutting is processed into a rock wool board as shown in FIG. 4 (B). 1st fiber 12a which comprises 12 appears in fluff.
[0027]
Then, as shown in FIG. 3C, an intermediate coating is applied to the decorative surface 18 including the processed surface 18a (applying amount of about 150 to 200 g / m ² ) to form the intermediate coating layer 14 and dried. . Then, as shown in FIG. 4C, calcium carbonate, clay, and silica, which are constituent components of the intermediate coating layer (intermediate coating material) 14, adhere to the first fibers 12a appearing on the processed surface 18a, and the single fiber diameter is reduced. The to-be-coated fluff 20 having a size of 10 μm or more and 50 μm or less is formed.
[0028]
When the intermediate coating layer 14 is dried, as shown in FIG. 3 (D), a top coating is applied on the intermediate coating layer 14 formed on the decorative surface 18 (applying amount of about 70 to 100 g / m ² ). A coating layer 16 is formed and dried. Then, as shown in FIG. 4D, the second fibers 16b constituting the overcoat layer (the top coat) 16 adhere to the entire surface of the decorative surface 18, and the single fiber diameter is also applied to the decorative surface 18 other than the processed surface 18a. Fuzz of 10 μm or more and 50 μm or less occurs.
[0029]
According to this embodiment, the surface state is approximated between the processed surface 18a and the other decorative surface 18 by fluffing the entire surface of the decorative surface 18 with the second fibers 16b. Impression is also approximate. Therefore, there is no worry of giving the viewer a sense of incongruity, and there is no worry of restricting design design freedom. In addition, a unique appearance in which the entire decorative surface 18 is fluffy can be obtained.
[0030]
Since the effect of approximating the surface state is mainly achieved by the second fibers 16b, it is not necessary to particularly increase the thickness of the intermediate coating layer 14 and the top coating layer 16, and it is necessary to increase the density of the rock wool board 12 Nor. Therefore, there is no concern that the sound absorption and heat insulation properties of the rock wool board 12 are impaired.
[0031]
Furthermore, since colored color fibers are used as the second fibers 16b, it is possible to obtain a fuzzy soft color appearance that cannot be obtained with a colorant. Moreover, since two types (colors of black and red) having different colors are used as the second fibers 16b, various appearances can be obtained. Furthermore, different appearances can be created by adjusting the amount of the entire color fiber and the blending ratio of each type.
[0032]
In the above-described embodiment, the rock wool board 12 is used as the fiberboard, but a hardboard (hard fiberboard), MDF (medium fiberboard), insulation board (soft fiberboard), or the like is used as the fiberboard. It may be used.
[0033]
Further, as the second fiber 16b, two or more kinds of color fibers having different colors such as red, blue, yellow, and black are arbitrarily selected, and each kind is blended at a predetermined ratio and used. Alternatively, only one type of color fiber may be used. Even in these cases, different appearances can be created by adjusting the total amount of color fibers and the blending ratio of each type.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partial enlarged cross-sectional view showing a surface state of a fiber decoration board.
FIG. 3 is a process diagram showing a method for manufacturing a fiber decorative board.
FIG. 4 is a partially enlarged cross-sectional view showing a fiber decoration board in each manufacturing process.
FIG. 5 is a perspective view showing a conventional technique.
FIG. 6 is a partially enlarged sectional view showing a conventional technique.
[Explanation of symbols]
10 ... fiber decoration board 12 ... rock wool board (fiber board)
12a ... first fiber 14 ... intermediate coating layer 16 ... topcoat layer 16b ... second fiber 18 ... decorative surface 18a ... processed surface 20 ... coated fluff

Claims

第１繊維の集合体からなる繊維板、前記繊維板を切削加工することにより形成された加工面、前記加工面を含む装飾面に形成された中塗層、第２繊維が混入され、前記中塗層の上に形成された上塗層を備える、繊維装飾板であって、
前記第２繊維の単繊維径は、前記加工面に現れた前記第１繊維に前記中塗層の構成成分が付着することにより得られた被塗装毛羽の単繊維径とほぼ同じにされたことを特徴とする繊維装飾板。 A fiberboard composed of an aggregate of first fibers, a processed surface formed by cutting the fiberboard, an intermediate coating layer formed on a decorative surface including the processed surface, and second fibers are mixed, A fiber decorative board comprising an overcoat layer formed on the coat layer ,
The single fiber diameter of the second fiber was made substantially the same as the single fiber diameter of the fluff to be coated obtained by adhering the constituent components of the intermediate coating layer to the first fiber that appeared on the processed surface. Fiber decoration board characterized by.

前記中塗層は、粒子径が４μｍ以上でかつ１５μｍ以下である構成成分を有し、前記第１繊維の単繊維径は、３μｍ以上でかつ５μｍ以下であり、前記第２繊維の単繊維径は、１０μｍ以上でかつ５０μｍ以下である、請求項１に記載の繊維装飾板。The intermediate coating layer has a component having a particle diameter of 4 μm or more and 15 μm or less, the single fiber diameter of the first fiber is 3 μm or more and 5 μm or less, and the single fiber diameter of the second fiber The fiber decorative board according to claim 1, which is 10 μm or more and 50 μm or less.

前記繊維板は、ロックウールボードである、請求項１または２に記載の繊維装飾板。The fiber decoration board according to claim 1 or 2, wherein the fiber board is a rock wool board.

前記第２繊維は、着色されたカラー繊維を含む、請求項１ないし３のいずれかに記載の繊維装飾板。The fiber decoration board according to any one of claims 1 to 3 in which said 2nd fiber contains colored color fiber.

前記第２繊維は、それぞれが異なる色彩に着色された複数種類のカラー繊維を含む、請求項４に記載の繊維装飾板。The fiber decoration board according to claim 4 with which said 2nd textiles contain a plurality of kinds of colored textiles each colored in different colors.

（ａ）第１繊維の集合体からなる繊維板に切削加工を施して加工面を形成し、(A) forming a processed surface by cutting a fiber plate made of an aggregate of first fibers;
（ｂ）前記加工面を含む装飾面に中塗塗料を塗布して中塗層を形成し、(B) applying an intermediate coating to the decorative surface including the processed surface to form an intermediate coating layer;
（ｃ）前記中塗層の上に第２繊維が混入された上塗塗料を塗布して上塗層を形成する、繊維装飾板の製造方法であって、(C) A method for producing a fiber decorative board, wherein a top coat layer is formed by applying a top coat in which second fibers are mixed on the intermediate coat layer,
前記第２繊維の単繊維径は、前記加工面に現れた前記第１繊維に前記中塗塗料の構成成分が付着することにより得られた被塗装毛羽の単繊維径とほぼ同じにされたことを特徴とする繊維装飾板の製造方法。The single fiber diameter of the second fiber is substantially the same as the single fiber diameter of the fluff to be coated obtained by adhering the constituent components of the intermediate coating to the first fiber appearing on the processed surface. A method for producing a featured fiber decorative board.