JP3843850B2 - 電子部品実装装置および電子部品実装方法 - Google Patents

電子部品実装装置および電子部品実装方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を基板に実装する電子部品実装装置および電子部品実装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
基板に電子部品を実装する電子部品実装装置は、一般に電子部品の位置認識を行うための画像読取装置を備えており、電子部品を基板の実装点へ搭載する際には、この位置認識結果に基づいて位置合わせが行われる。このような画像読取装置には、複数の画素を列状に配列したラインセンサなどの撮像手段が用いられる。これらの撮像手段上に光学画像を結像させると、各画素には光学画像に対応する電荷が蓄えられ、この電荷を電気信号(画像信号)として出力させることにより、撮像対象の画像データを得ることができる。
【0003】
近年このようなラインセンサとして、任意画素からの画像信号の読み出しが可能な、CMOS型のセンサが用いられるようになっている。CMOS型のセンサを用いることにより、全画素のうち画像信号の出力対象となる画像取込範囲に属する画素からのみ選択的に画像信号を出力させることができることから、不要な画素からも画像信号を転送させることによる画像読み取り時間の無駄を省くことができるという利点がある。この画素の選択は、予め設定された画像取込範囲に基づいて行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年電子部品実装装置の高速化に伴って、画像認識に要する時間を短縮することが求められるようになっている。しかも画像認識の対象となる電子部品は種類やサイズが様々であり、画像読取装置においては種類の異なる撮像対象を高速で処理することが求められる。しかしながらこのような多種類・高速処理が求められる画像読取装置に上記CMOS型のラインセンサを用いる場合には、従来より次のような問題点があった。
【0005】
CMOS型のラインセンサでは、サイズが異なる多種類の電子部品を対象とする場合には、撮像対象毎に取込範囲に関する情報を更新して選択される画素の範囲を変更する必要がある。そしてこれらの取込範囲に関する情報の読み込みを行っている間は画素からの画像信号の出力が行えないため、取込範囲に関する情報の更新頻度が高いほど画像読み取りの中断が高い頻度で発生し、全体としての画像読み取り時間が遅延して画像認識の効率向上が阻害されるという問題点があった。
【0006】
そこで本発明は、画像読み取り時間を短縮して画像認識の効率を向上させることができる電子部品実装装置および電子部品実装方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電子部品実装装置は、複数の電子部品を保持可能な移載ヘッドを有し、この移載ヘッドで複数の電子部品を基板上へ移送してこれらの電子部品を基板に順次搭載する移載機構と、前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品を撮像して画像信号を出力する複数の画素を備えた撮像素子と、前記撮像素子から出力された画像信号に基づく画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識する認識処理部と、前記認識処理部で認識した電子部品の位置に基づいて電子部品を搭載するときの前記移載ヘッドの位置を制御する搭載制御手段を備えた電子部品実装装置であって、前記撮像素子による画像の取込範囲に関する情報を提供する取込範囲情報提供手段と、前記取込範囲に関する情報を複数記憶する記憶部と、前記取込範囲情報提供手段から提供された前記取込範囲に関する情報を前記記憶部に書き込む書込み手段と、前記記憶部に記憶された一つの取込範囲に関する情報を参照して画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素からのみ画像信号を出力させる画素選択部と、前記取込範囲を切換えるタイミングを知らせる切換信号を出力する切換信号出力手段と、前記切換信号を受信して前記画素選択部が参照する取込範囲に関する情報を前記記憶部に記憶された他の取込範囲に関する情報に切換える切換え手段を備えた。
【0008】
請求項2記載の電子部品実装装置は、請求項1記載の電子部品実装装置であって、前記記憶部が第1記憶領域と第2記憶領域を備え、前記画素選択部は前記第1記憶領域に記憶された取込範囲に関する情報に基づいて前記画素を選択し、前記書込み手段は前記取込範囲情報提供手段から提供された取込範囲に関する情報を前記第2記憶領域に書き込み、前記切換え手段が前記切換信号を受信したならば前記画素選択部が参照する取込範囲に関する情報を前記第2記憶領域に記憶された取込範囲に関する情報に切換え、前記書込み手段が前記取込範囲情報提供手段から新たに提供された取込範囲に関する情報を書き込む記憶領域を前記第1記憶領域に切換える。
【0009】
請求項3記載の電子部品実装装置は、請求項1記載の電子部品実装装置であって、前記書込み手段が受信部で受信した複数の取込範囲に関する情報を所定の順序で前記記憶部に記憶し、前記切換手段は前記外部からの前記切換信号を受信したら前記画素選択部が参照する取込範囲に関する情報を前記所定の順序で切換える。
【0010】
請求項4記載の電子部品実装装置は、請求項1記載の電子部品実装装置であって、前記撮像素子がラインセンサであり、前記切換信号出力手段が前記撮像素子の上方を通過する前記移載ヘッドの位置を監視してこの移載ヘッドが所定の位置に到達したときに前記切換信号を出力するように構成されている。
【0011】
請求項5記載の電子部品実装方法は、移載ヘッドに保持された複数の電子部品を複数の画素を備えた撮像素子で撮像して画像信号を出力し、この画像信号に基づく画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識し、認識した電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら移載ヘッドに保持された複数の電子部品を基板に順次搭載する電子部品実装方法であって、前記撮像素子で前記移載ヘッドに保持された電子部品を撮像する工程と、この撮像により出力された複数の電子部品の画像信号を画像記憶部に記憶して複数の電子部品の画像を得る工程と、前記画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識する工程と、前記電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら電子部品を基板に順次搭載する工程を含み、前記電子部品を撮像する工程が、前記撮像素子による画像の取込範囲に関する情報を取込範囲情報提供手段から複数受け取って記憶部に書き込むステップと、前記記憶部に記憶された一つの取込範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップと、前記取込範囲の切換のタイミングを検出するステップと、切換のタイミングが検出されたら前記記憶部に記憶された他の一つの取り込み範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも他の1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップを少なくとも含む。
【0012】
請求項6記載の電子部品実装方法は、移載ヘッドに保持された複数の電子部品を複数の画素を備えた撮像素子で撮像して画像信号を出力し、この画像信号に基づく画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識し、認識した電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら移載ヘッドに保持された複数の電子部品を基板に順次搭載する電子部品実装方法であって、前記撮像素子で前記移載ヘッドに保持された電子部品を撮像する工程と、この撮像により出力された複数の電子部品の画像信号を画像記憶部に記憶して複数の電子部品の画像を得る工程と、前記画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識する工程と、前記電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら電子部品を基板に順次搭載する工程を含み、前記電子部品を撮像する工程が、第1の取込範囲に関する情報を取込範囲情報提供手段から受け取って第1記憶領域に書き込むステップと、前記第1記憶領域の第1の取込範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップと、前記画像信号の出力中に第2の取込範囲に関する情報を取込範囲情報提供手段から受け取って第2の記憶領域に書き込むステップと、前記取込範囲の切換のタイミングを検出するステップと、切換のタイミングが検出されたならば前記記憶部に記憶された第2の取り込み範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも他の1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップを少なくとも含む。
【0013】
請求項7記載の電子部品実装方法は、移載ヘッドに保持された複数の電子部品を複数の画素を備えた撮像素子で撮像して画像信号を出力し、この画像信号に基づく画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識し、認識した電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら移載ヘッドに保持された複数の電子部品を基板に順次搭載する電子部品実装方法であって、前記撮像素子で前記移載ヘッドに保持された電子部品を撮像する工程と、出力された複数の電子部品の画像信号を画像記憶部に記憶して複数の電子部品の画像を得る工程と、前記画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識する工程と、前記電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら電子部品を基板に順次搭載する工程を含み、前記電子部品を撮像する工程が、前記撮像素子による画像の取込範囲に関する情報を取込範囲情報提供手段から複数受信し、これらの取込範囲に関する情報を所定の順序で記憶部に書き込むステップと、前記記憶部に書きこまれた取込範囲に関する情報のうち前記順序の先頭の取込範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップと、前記取込範囲の切換のタイミングを検出するステップと、切換のタイミングが検出されたならば前記先頭の取り込み範囲に関する情報の次の取り込み範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも他の1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップを少なくとも含む。
【0014】
本発明によれば、撮像素子による画像の取込範囲に関する情報を複数記憶しておき、画素選択部によって一つの取込範囲に関する情報を参照して画像信号を出力する画素を選択してこの選択した画素からのみ画像信号を出力させ、外部からの切換信号を受信して画素選択部が参照する取込範囲に関する情報を他の取込範囲に関する情報に切換えることにより、画像読み取り時間を短縮して画像認識の効率を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の電子部品実装装置の斜視図、図2は本発明の実施の形態1の電子部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図、図3は本発明の実施の形態1の画像読取装置のカメラの部分斜視図、図4は本発明の実施の形態1の画像読取装置による画像の取込範囲を示す説明図、図5は本発明の実施の形態1の画像読取装置の撮像情報を示す図、図6は本発明の実施の形態1の電子部品実装装置による電子部品実装方法のフローチャート、図7は本発明の実施の形態1の画像読取方法のフローチャート、図8は本発明の実施の形態1の画像読取方法におけるモード設定情報の書き込みおよび画像信号の書き込みのタイミングを示す説明図である。
【0016】
まず図1を参照して電子部品実装装置について説明する。図1において、基台1の中央部にはX方向に搬送路2が配設されている。搬送路2は基板3を搬送し位置決めする。搬送路2の両側には電子部品を供給する部品供給部4が配設され、それぞれの部品供給部4には多数個のテープフィーダ5が並設されている。テープフィーダ5はテープに保持された電子部品を収納し、このテープをピッチ送りすることによりピックアップ位置に電子部品を供給する。
【0017】
基台1上面の両側端部には2基のY軸テーブル6A,6Bが並行に配設されており、Y軸テーブル6A,6Bには移載ヘッド8が装着されたX軸テーブル7が架設されている。移載ヘッド8は、下端部に電子部品を吸着する複数の吸着ノズル8a(図2、図3参照)を備えており、複数の電子部品を保持可能となっている。Y軸テーブル6A,6BおよびX軸テーブル7を駆動することにより、移載ヘッド8は水平移動し、テープフィーダ5のピックアップ位置から複数の電子部品をピックアップして基板3上へ移送搭載する。Y軸テーブル6A,6BおよびX軸テーブル7は、移載ヘッド8で複数の電子部品を基板3上へ移送してこれらの電子部品を基板3に順次搭載する移載機構となっている。
【0018】
搬送路2と部品供給部4の間の移載ヘッド8の移動経路には、移載ヘッド8に保持された複数の電子部品を撮像するカメラ9が配置されている。移載ヘッド8を移動させながらカメラ9によって電子部品の撮像を行うことにより、カメラ9は電子部品の走査画像を取得する。そして得られた走査画像を画像認識することにより電子部品の識別や位置検出が行われ、認識した電子部品の位置に基づいて移載ヘッド8の位置を基板3に対して位置決めしながら、移載ヘッド8に保持された複数の電子部品を基板3に順次搭載する。
【0019】
次に図2を参照して、電子部品実装装置の制御系の構成について説明する。図2において矩形枠で示す19は、カメラ9で撮像した画像を画像信号として外部へ出力する画像読取装置としての撮像部の構成を示しており、矩形枠で示す20は画像読取装置が画像信号を出力する対象となる電子部品実装装置の全体制御装置(設備側制御装置)の構成を示している。
【0020】
図2において、モータ7aは移載ヘッド8をX方向に移動させるための送りねじ7cを回転駆動する。モータ7aは、全体制御装置20の機構駆動部28によって駆動される。モータ7aはエンコーダ7bを備えている。エンコーダ7bから出力されるパルス信号を全体制御装置20の位置検出部27(後述)が受信することにより、移載ヘッド8の吸着ノズル8aに保持された電子部品のラインセンサ11に対する相対位置が位置情報として検出される。
【0021】
撮像部19はカメラ9を構成するラインセンサ11および画素選択部10、カメラ制御部12、記憶部13、画像出力部14および通信部16より構成される。ラインセンサ11は、Y方向(図3参照)に直列に配列された複数の画素11aを備えている。ラインセンサ11上にレンズ等の光学系(図示省略)によって光学画像を結像させることにより、各画素11aに備えられた光電変換素子が露光して電荷を蓄積する。そしてこの電荷を電気信号として出力させることにより、画像信号が読み取られる。
【0022】
図3は、移載ヘッド8に保持された電子部品を、ラインセンサ11を備えたカメラ9によって撮像する際の動作を示している。撮像動作においては、4つの吸着ノズル8aに異なる種類の電子部品Pa,Pb,Pc,Pdをそれぞれ保持した移載ヘッド8は、ラインセンサ11の前後にそれぞれ設定された第1通過点R1から第2通過点R2の間を所定のスキャン速度で移動する。このスキャン動作により、周囲に配置された照明装置18によって下方から証明された状態の電子部品Pa,Pb,Pc,Pdをラインセンサ11によって撮像する。なお図3ではレンズなどの光学系の図示を省略している。
【0023】
この撮像においてラインセンサ11が取り込む画像の範囲は、画素配列長さの範囲内で任意に設定可能となっており、撮像対象に応じてラインセンサ11による画像の取込範囲が決定される。そしてこの画像の取込範囲を定める取込範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力すべき画素が画素選択部10に設定されると、画素選択部10と接続された各画素11aのうち取込範囲に対応する画素11aからのみ周期的に画像信号が出力される。この画素設定は、後述する取込範囲情報提供手段によって提供され記憶部13に書き込まれた複数の取込範囲に関する情報のうち、一つの取込範囲に関する情報を画素選択部10がカメラ制御部12を介して参照することにより行われる。
【0024】
次に図4を参照して、上述の電子部品Pa、Pb,Pc,Pdを撮像するために設定される画像の取込範囲について説明する。これらの電子部品Pa,Pb,Pc,Pdを1回のスキャン動作によって一括して撮像するために、図4(a)に示すような画像取込ウインドウA,B,C,Dが、電子部品Pa,Pb,Pc,Pdにそれぞれ対応して設定される。
【0025】
この画像取込ウインドウは、撮像対象の各電子部品を包含するのに必要十分な大きさに設定され、Y方向についてはラインセンサ11の各画素のうち画像信号を出力すべき画素の範囲を示す取込範囲によって、またX方向についてはラインセンサ11と電子部品との相対位置を示す数値によって決定される。そしてこれらの画像取込ウインドウA,B,C,Dに基づいて、図4(b)に示す取込範囲(1)〜(5)が設定される。
【0026】
すなわち図4(b)に示すように、取込範囲(1)は画像取込ウインドウAに対応した範囲の画素11a(A)のみによって、取込範囲(2),(4)は画像取込ウインドウCに対応した範囲の画素11a(C)のみによって、また取込範囲(5)は画像取込ウインドウDに対応した範囲の画素11a(D)のみによって構成される。これに対し、取込範囲(3)は、画像取込ウインドウCに対応した範囲の画素11a(C)および画像取込ウインドウBに対応した範囲の画素11a(B)によって構成される。
【0027】
そしてこれらの取込範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素がカメラ制御部12によって設定されると、画素選択部10はこれらの取込範囲に関する情報に対応する画素11aからのみ周期的に画像信号を出力する。
【0028】
これらの取込範囲の切り換えは、ラインセンサ11と移載ヘッド8のX方向の相対位置を示すX数値によって行われる。図4(a)において、縦軸上のXS、XEはそれぞれ画像読取動作開始位置、画像読取動作終了位置に対応しており、X1,X2は取込範囲(1)に、X3,X4は取込範囲(2)、X4,X5は取込範囲(3)、X5,X6は取込範囲(4)、そしてX7,X8は取込範囲(5)にそれぞれ対応した取込開始位置、取込終了位置を示している。
【0029】
全体制御装置20はエンコーダ7bからのパルス信号を受信することによりラインセンサ11と移載ヘッド8との相対位置を示す位置情報であるX数値を監視しており、X数値を監視することにより画像取込ウインドウの切り換えタイミングとなったことを検知したならば、モード切換信号をカメラ制御部12に出力する。カメラ制御部12はモード切換信号を受信したら次の画像取込ウインドウに対応した取込範囲に関する情報を記憶部13より読み取り、この情報に基づいて画素選択部10に画像信号を出力すべき画素を設定する。
【0030】
なおこれらの取込範囲において、取込範囲の画素数によって、例えば取込範囲(1)と取込範囲(2)とでは、画素が画像信号を出力する周期が異なる。すなわち、画素数が大きければ出力周期は長くなり、逆に画素数が少なくなれば出力周期は短くなる。したがって、取込範囲の画素数によって各画素が感光して電荷を蓄積する時間が異なることとなり、結果として得られる画像の画質が異なる。同一スキャン動作によって得られる画像の画質が取込範囲によって異なることは好ましくないため、本実施の形態の画像読取装置では、以下に説明するように画質調整パラメータを設定し、出力対象となる取込範囲の画素数に応じて画像信号を補正して、画質のばらつきが小さくなるようにした上で画像信号を出力するようにしている。
【0031】
次に撮像情報について説明する。ここで撮像情報は、ラインセンサ11によって撮像対象を設定条件通りに撮像し、撮像によって取得された画像信号を設定条件通りに出力するために必要な情報であり、画像取込対象の電子部品に対応して設定される画像の取込範囲に関する情報や、画質を調整するためのゲイン、オフセットなどの画質調整パラメータを含んでいる。撮像情報は、上述の各情報を移載ヘッド8による実装ターン毎にまとめて、取込開始位置、取込終了位置、および後述するモード切換位置に関する情報と組み合わせた形で作成され、各実装ターン毎にこれらの撮像情報を参照することにより、撮像に必要なすべての情報が取得できるようになっている。
【0032】
図5は撮像情報の例を示しており、図5に示す第1ターンの撮像情報は、図4に示す画像取込ウインドウ設定例に対応している。1つの実装ターンに対応した撮像情報には、取込範囲に関する情報とゲイン、オフセットをまとめたモード設定情報が各モード毎に記憶され、さらにラインセンサ11による画像取込開始位置、取込終了位置およびモード切換位置に関する情報が記憶される。ここでモードとは、各実装ターンにおいて、カメラ9が移載ヘッド8に保持された複数の電子部品を撮像する際の撮像条件に関する情報を、当該実装ターンにおける画像取込順序と関連づけたものである。
【0033】
そしてこれらのモードを順次切り換えることにより、予め定められた画像の取込範囲から画像信号を取込み、取り込んだ画像信号を予め定められた画質調整パラメータにしたがって補正した上で出力することができるようになっている。一般に1実装ターンに対応した撮像情報には複数のモードが含まれており、移載ヘッド8がカメラ9に対して移動して複数の電子部品を撮像するスキャン動作においては、これらのモードを順次切り換えることにより、同一スキャン動作で複数の電子部品の画像を取得することができるようになっている。
【0034】
取込開始位置、取込終了位置は、設備制御部25が画像記憶部22に対してそれぞれ書き込み許可信号、書き込み停止信号を出力するタイミングに対応したX方向位置を示している。またモード切換位置は、取込範囲の切り換えを行うべきX方向位置を示している。ここでは、モード切換位置として既設定モードが終了したタイミングに相当する位置(X2,X4,X5,X6)が用いられているが、既設定モードと次モードとの間に時間遅れがある場合のモード切換については、例えばモード(1)からモード(2)の切り換えタイミングは、X2〜X3の間であればどの位置であってもよく、モード(4)からモード(5)の切り換えタイミングは、X6〜X7の間であればどの位置であってよい。
【0035】
なお本実施の形態では、取込開始、取込終了およびモード切換のタイミングを設定するパラメータとして、移載ヘッド8のX方向の位置座標を示すX数値を用いているが、これに替えて特定タイミング(例えば画像読み取り処理開始タイミング)からの経過時間を上記パラメータとして用いるようにしてもよい。
【0036】
再び図2において、記憶部13は第1記憶領域M1、第2記憶領域M2を備えており、第1記憶領域M1、第2記憶領域M2にはそれぞれモード設定情報が記憶される。これらの記憶領域のうちカメラ制御部12によっていずれか1つが参照メモリに設定され、他方の記憶領域は非参照メモリとなる。後述するモード設定においては、カメラ制御部12は参照メモリに設定された方の記憶領域に書き込まれたモード設定情報を参照する。
【0037】
画像出力部14は、画素11aから画素選択部10を介して出力された画像信号を全体制御装置20に対して出力する。このとき、記憶部13に書き込まれた複数のモード設定情報のうちの一つのモード設定情報の中の画質調整用のパラメータを参照して、画素11aから画素選択部10を介して出力された画像信号を、ゲイン、オフセットなどの画質調整を行うことにより補正して出力するようになっている。
【0038】
カメラ制御部12の機能について説明する。カメラ制御部12は、撮像部19による撮像、画像データ出力の全体制御機能を有しており、外部装置である全体制御装置20の設備制御部25からの指令に基づいて以下に説明するモード設定、参照メモリの切換、モード設定情報の書き込み処理を行う。
【0039】
モード設定処理について説明する。このモード設定において、カメラ制御部12は、記憶部13の2つの記憶領域のうち、参照メモリとして設定された方の記憶領域に書き込まれたモード設定情報を読み取り、画素選択部10にはラインセンサ11による画像の取込範囲に関する情報を設定し、画像出力部14には画質を調整するためのゲイン、オフセットなどの画質調整用のパラメータを設定する。
【0040】
参照メモリの切換は、設備制御部25から取込範囲の切換のタイミングを指令するタイミング信号として出力されるモード切換信号によって行われる。カメラ制御部12は、設備制御部25から専用線(図2、符号(f))を介して出力されるモード切換信号を受信して、画素選択部10および画像出力部14が参照するモード設定情報を記憶部13の他の記憶領域に記憶されたモード設定情報に切換える。すなわち、カメラ制御部12は、取込範囲情報提供手段である設備制御部25から出力される切換信号を受信して画素選択部10が参照する取込範囲に関する情報を、記憶部13に記憶された他の取込範囲に関する情報に切換える切換手段となっている。
【0041】
モード設定情報の書き込みについて説明する。通信部16は、データ送信用ケーブル17を介して全体制御装置20からモード設定情報を受信する。通信部16からカメラ制御部12に送られたモード設定情報は、カメラ制御部12によって記憶部13に書き込まれる。カメラ制御部12は、全体制御装置20から受信したモード設定情報を記憶部13に書き込む書込み手段となっている。
【0042】
電子部品実装装置の動作時においては、多数回の実装ターンが反復実行されるため、参照されるモード設定情報の種類は多数となる。これに対して、記憶部13に備えられた記憶領域は2つのみであることから、撮像動作においては2つの記憶領域へのモード設定情報の書き込みおよびこれらの記憶領域に書き込まれたモード設定情報の参照を、以下に説明するように交互に行うようにしている。
【0043】
すなわちカメラ制御部12が第1記憶領域M1に一つのモード設定情報を書き込んだ後、画素選択部10は第1記憶領域M1に記憶されたモード設定情報のうちの取込範囲に関する情報を参照して画像信号を出力する画素11aを選択し、また画像出力部14は第1記憶領域M1に記憶された画質調整用のパラメータを参照して画素11aから出力された画像信号を補正して外部へ出力する。
【0044】
また、カメラ制御部12は、通信部16がデータ送信用ケーブル17を介して設備制御部25から新たに受け取ったモード設定情報を第2記憶領域M2に書き込む。そしてカメラ制御部12がモード切換信号を受信したら、画素選択部10が参照する取込範囲に関する情報および画像出力部14が参照する画質調整用のパラメータを、第2記憶領域M2に記憶された取込範囲に関する情報及び画質調整用のパラメータに切換え、カメラ制御部12が設備制御部15から新たに受け取ったモード設定情報を書き込む書き込み先の記憶領域を、第1記憶領域M1に切換える。
【0045】
次に全体制御装置20の構成について説明する。図2において画像入力部21は画像データ送信用ケーブル15を介して撮像部19の画像出力部14と接続されており、画像出力部14によって画質が補正された画像信号を受信する。受信された画像信号は画像記憶部22に記憶される。画像記憶部22の書き込み制御は、設備制御部25から画像記憶部22に対して出力される書き込み許可信号、書き込み停止信号によって行われる。
【0046】
認識処理部23は、画像記憶部22に記憶された画像信号に基づいて生成される画像から、移載ヘッド8に保持された複数の電子部品の位置を認識する。認識結果は設備制御部25に伝達され、設備制御部25が認識処理部23で認識した電子部品の位置および位置検出部27によって検出された移載ヘッド8の位置に基づいて機構駆動部28を制御することにより、電子部品を搭載するときの移載ヘッド8の位置が制御される。したがって、設備制御部25は、移載ヘッド8の搭載動作を制御する搭載制御手段となっている。データ記憶部26は、撮像情報や電子部品実装装置の運転に必要なデータを格納する。位置検出部27は、エンコーダ7bのパルス信号をカウントして、移載ヘッド8のX軸方向の現在位置を設備制御部25に対して出力する。
【0047】
通信部24は撮像部19の通信部16とデータ送信用ケーブル17を介して接続されており、設備制御部25からの指令やデータを撮像部19に対して送信する。設備制御部25は、データ記憶部26から撮像情報の中のモード設定情報を読み出して、通信部24、データ送信用ケーブル17、通信部16を介してカメラ制御部12へ送信する。そしてカメラ制御部12はこのモード設定情報を受信し、第1記憶領域M1、第2記憶領域M2へのモード設定情報の書き込みを行う。
【0048】
さらに設備制御部25は、位置検出部27によって検出された移載ヘッド8の位置情報を監視して撮像情報の中の取込開始位置、取込終了位置、モード切換位置によって指示された位置情報と比較することにより、モード切換信号、取り込み開始信号、取り込み終了信号を、信号伝達用の専用線(f)を介してカメラ制御部12に出力する。ここで専用線を用いているのは通信速度を高速化して時間遅れなく処理を行うためである。
【0049】
したがってデータ記憶部26および設備制御部25は、取込範囲に関する情報を撮像部19に提供する取込範囲情報提供手段となっており、また設備制御部25は取込範囲を切換えるタイミングを知らせるモード切換信号を出力する切換信号出力手段となっている。そして、この切換信号出力手段は、ラインセンサ11の上方を通過する移載ヘッド8の位置を監視してこの移載ヘッド8が所定の位置に到達したときにモード切換信号を出力するように構成されている。
【0050】
この電子部品実装装置は上記のように構成されており、次に図6を参照して電子部品実装動作における制御処理について説明する。この処理は、設備制御部25からの指令によって行われる。実装動作の開始に先立って、まず実装ターンの番号を示す実装ターン番号のカウンタNをゼロにリセットする(ST1)。次いで、カウンタNに1を加算する(ST2)。これにより、[1]番目の実装ターンを対象とした処理が開始される。すなわち、[1]番目の実装ターンの撮像情報を設備制御部25によってデータ記憶部26からを読み取る(ST3)。
【0051】
次に電子部品ピックアップを実行する(ST4)。すなわち移載ヘッド8によって部品供給部4から複数の電子部品をピックアップする。その後移載ヘッド8を移動させカメラ9に向かって移動させる。そして図3に示すように移載ヘッド8を第1通過点R1から第1通過点R2に向けて移動開始する(ST5)。そしてこの移動途中において移載ヘッド8が画像読取動作開始位置(図4に示すXS参照)に到達したならば画像読取処理が実行される(ST6)。
【0052】
そしてこの画像読み取り処理によって出力された複数の電子部品の画像信号を画像記憶部22に記憶し、これらの画像信号に基づいて複数の電子部品の画像を得る。画像読み取りが完了したならば、移載ヘッド8を基板3上の実装位置へ移動する動作(ST7)と、認識処理部23による認識処理実行(ST8)とが同時並行的に行われる。この認識処理においては、前記複数の電子部品の画像から移載ヘッド8に保持された電子部品の位置を認識する。
【0053】
そして移載ヘッド8が基板3上へ到達したならば、認識処理部23によって求められた電子部品の位置に基づいて、移載ヘッド8を基板3に対して位置決めしながら、移載ヘッド8に保持された複数の電子部品を基板3へ順次搭載するマウント動作が実行される(ST9)。
【0054】
その後すべての実装ターンが完了したか否か確認され(ST10)、完了していなければ(ST2)に戻って同様の処理が反復される。そしてすべての実装ターンが完了するまで、(ST2)〜(ST9)の処理を反復し、すべての実装が完了したことを確認して、実装動作を終了する。
【0055】
次に図7、図8を参照して、上記フロー(ST6)の画像読取処理について説明する。図8は、ラインセンサ11による画像読取処理における記憶部13へのモード設定情報書き込みおよび画像記憶部22への画像信号の書き込みのタイミングを、移載ヘッド8の位置を示すX数値に対応させ、さらに参照メモリの区分および画像信号出力時のモードと関連させて示したものである。ここでは、図4に示す取込範囲の設定例に対応して作成された撮像情報(図5)を参照して画像を読み取る場合の処理例を示している。
【0056】
まずモード切換えカウンタの値を2(MK=2)にセットする(ST11)。このような設定を予め行う理由は、次に述べるようにモード(1)、(2)の情報は画像読取り実行に先立って予め書き込まれることから、次回の読み取り対象を予めモード(3)に設定しておくためである。
【0057】
次いでメモリM1にモード(1)の、メモリM2にモード(2)のモード設定情報をそれぞれ書き込む(ST12)。この書き込みは、カメラ制御部12がモード設定情報を設備制御部25から通信部16を介して受信し、受信したモード設定情報の中のモード設定情報(図5参照)を記憶部13に書き込むことによって行われる。すなわちこの処理においては、取込範囲に関する情報および画質調整用のパラメータを含むモード設定情報を取込範囲情報提供手段から複数受け取って記憶部13に書き込む。
【0058】
次いで記憶部13の参照メモリを記憶領域M1に設定し、非参照メモリを記憶領域M2に設定する(ST13)。この設定は、設備制御部25からカメラ制御部12に出力されるモード切換信号によって行われる。これにより、図8に示すように、移載ヘッド8が画像読取動作開始位置XSに到達したタイミングにおいて第1記憶領域M1が参照メモリに設定され、第1記憶領域M1に記憶されたモード(1)の取込範囲(1)(図5参照)にしたがって、ラインセンサ11から画像信号が出力される。そして出力された画像信号は、画像出力部14によってモード(1)の画質調整用のパラメータ(ゲイン(1)、オフセット(1))によって画質が補正された上で、画像入力部21に対して出力される。
【0059】
上記処理が完了することにより、ラインセンサ11による画像取込みが可能な状態になり、この状態で設備制御部25は画像取込開始タイミング検出のために移載ヘッド8の現在位置監視を行う(ST14)。
【0060】
この監視中に移載ヘッド8が取込開始位置X1に到達したことが検知されたならば、設備制御部25から画像記憶部へ書込み許可信号を出力する(ST15)。そして書込み許可信号の出力後には、(ST14)に戻って移載ヘッド現在位置監視を継続する。
【0061】
この書込み許可信号により、図8に示すように移載ヘッド8位置がX1となるタイミングにおいてラインセンサ11の画素11aから出力される画像信号(電子部品Pa(図4参照)の画像を含む)の画像記憶部22への書き込みが開始される。そして移載ヘッド現在位置監視において、取込終了位置X2に到達したことが検知されたならば、書き込み許可信号を停止する(ST16)。これにより、図8に示すように画像記憶部22への画像信号の書き込みが停止される。そして書込み許可信号を停止した後には、再び(ST14)に戻って移載ヘッド現在位置監視を継続する。
【0062】
すなわち上記処理においては、記憶部13に書き込まれた一つのモード設定情報の中の取込範囲に関する情報に基づいて画像を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1つの電子部品の画像を含む画像信号を出力する。そして一つの撮像情報の中の画質調整用のパラメータに基づいて画素から出力された画像信号を補正する。
【0063】
ここで、取込終了位置X2はモード切換位置としても設定されており、移載ヘッド8がX2に到達したことが検知されたならば、設備制御部25はカメラ制御部12に対して取込範囲の切換のタイミングを示すモード切換信号を出力する。これにより、カメラ制御部12は記憶部13の参照メモリと非参照メモリを切り換える(ST17)。すなわち図8に示すように、モード切換位置X2に到達したタイミングにおいて第2記憶領域M2が参照メモリに設定され、第1記憶領域M1が非参照メモリとなる。
【0064】
そして第2記憶領域M2に記憶されたモード(2)の取込範囲(2)(図5参照)にしたがって、ラインセンサ11から画像信号(電子部品Pc(図4参照)の画像を含む)が出力される。そして出力された画像信号は、画像出力部14によってモード(2)の画質調整用のパラメータ(ゲイン(2)、オフセット(2))によって画質が補正された上で、画像入力部21に対して出力される。
【0065】
次いでモード切換カウンターMKのカウントを1つ増加させ(ST18)、次のモード(MK)の有無を判断する(ST19)。ここではMK=3であり、次のステップにてこのモード(3)を設備制御部25がデータ記憶部26から読み取ってカメラ制御部12に伝達し、カメラ制御部12はモード(3)のモード設定情報を非参照メモリである第1記憶領域M1へ書き込む(ST20)。そしてこの後(ST14)に戻って、移載ヘッド現在位置監視を継続する。
【0066】
すなわち上記処理においては、取込はにの切換タイミングを検出し、切換のタイミングが検出されたならば記憶部13に書き込まれた他の一つのモード設定情報の中の取込範囲に関する情報に基づいて画像を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力する。そして他の一つのモード設定情報の中の画質調整用のパラメータに基づいて画素から出力された画像信号を補正する。
【0067】
次いで移載ヘッド8が取込開始位置X3に到達したことが検知されたならば、設備制御部25から画像記憶部へ書込み許可信号を出力する(ST15)。そして書込み許可信号の出力後には、(ST14)に戻って移載ヘッド現在位置監視を継続する。この書込み許可信号により、図8に示すように移載ヘッド8の位置がX3となるタイミングにおいて、ラインセンサ11の画素11aから出力される画像信号の画像記憶部22への書き込みが開始される。
【0068】
この後、新たなモード切換位置X4に到達したことが検知されたならば、同様にカメラ制御部12に対して取込領域の切換のタイミングを示すモード切換信号が出力され、これによりカメラ制御部12は記憶部13の参照メモリと非参照メモリを切り換える(ST17)。すなわち図8に示すように、モード切換位置X4に到達したタイミングにおいて再び第1記憶領域M1が参照メモリに設定され、第2記憶領域M2が非参照メモリとなる。
【0069】
そして第1記憶領域M1に記憶されたモード(3)の取込範囲(3)にしたがって、ラインセンサ11から画像信号(電子部品Pc,Pb(図4参照)の画像を含む)が出力される。そして出力された画像信号は、画像出力部14によってモード(3)の画質調整用のパラメータ(ゲイン(3)、オフセット(3))によって画質が補正された上で、画像入力部21に対して出力される。これにより、移載ヘッド8の位置がX4となるタイミングにおいて、ラインセンサ11の画素11aから出力され画像記憶部22へ書き込まれる画像信号の出力が、モード(3)に切り換えられる。
【0070】
次いでモード切換カウンターMKのカウントを1つ増加させ(ST18)、次のモード(MK)の有無を判断する(ST19)。ここではMK=4であり、次のステップに進む。すなわちこのモード(4)を設備制御部25がデータ記憶部26から読み取ってカメラ制御部12に伝達し、カメラ制御部12はモード(4)のモード設定情報を非参照メモリである第2記憶領域M2へ書き込む(ST20)。そしてこの後(ST14)に戻って、移載ヘッド現在位置監視を継続する。
【0071】
すなわち上記処理においては、モード(3)のモード設定情報を取込範囲情報設定手段から受け取って記憶部13の第1記憶領域M1に書き込み、第1記憶領域M1に書き込まれたモード(3)の取込範囲(第1の取込範囲)に関する情報に基づいて画像を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力する。そしてモード(3)の画質調整用のパラメータ(第1の画質調整用のパラメータ)に基づいて画素から出力された画像信号を補正する。
【0072】
また上記画像信号の出力中に、モード(4)のモード設定情報中の取込範囲(第2の取込範囲)に関する情報及びモード(4)の画質調整用パラメータ(第2の画質調整用のパラメータ)を設備制御部25から受信する。そしてこの画像信号の出力中に受信したモード(4)のモード設定情報中の取込範囲(第2の取込範囲)に関する情報及びモード(4)の画質調整用パラメータ(第2の画質調整用のパラメータ)を記憶部13の第2記憶領域M2に書き込む。
【0073】
そして取込範囲の切換のタイミングを検出し、切換のタイミングが検出されたならば、第2記憶領域M2に書き込まれたモード(4)のモード設定情報中の取込範囲(第2の取込範囲)に関する情報に基づいて画像を出力する画素を選択し、選択された画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力する。そしてモード(4)の画質調整用パラメータ(第2の画質調整用のパラメータ)に基づいて画素から出力された画像信号を補正する。
【0074】
この後、移載ヘッド現在位置監視において、新たなモード切換位置X5に到達したことが検知されたならば、カメラ制御部12に対してモード切換信号が出力され、これによりカメラ制御部12は記憶部13の参照メモリと非参照メモリを切り換える(ST17)。すなわち図8に示すように、モード切換位置X5に到達したタイミングにおいて再び第2記憶領域M2が参照メモリに設定され、第1記憶領域M1が非参照メモリとなる。
【0075】
この参照エリアの切換と同時に、ラインセンサ11の画素11aから出力され画像記憶部22へ書き込まれる画像信号の出力が、モード(4)に切り換えられる。そして移載ヘッド現在位置監視において、取込終了位置X6に到達したことが検知されたならば、書き込み許可信号を停止する(ST16)。これにより、図8に示すように画像記憶部22への画像信号の書き込みが停止される。そして書込み許可信号を停止した後には、再び(ST14)に戻って移載ヘッド現在位置監視を継続する。
【0076】
次いでモード切換カウンターMKのカウントを1つ増加させ(ST18)、次のモード(MK)の有無を判断する(ST19)。ここではMK=5であり、次のステップにおいてモード(5)のモード設定情報を非参照メモリである第1記憶領域M1へ書き込む(ST20)。そしてこの後(ST14)に戻って、移載ヘッド現在位置監視を継続する。
【0077】
上記処理と同時に、次のモード切換位置でもあるX6に到達したタイミングで、新たにモード切換信号が出力される。そして、このモード切換信号により、図8に示すように参照メモリと非参照メモリを切り換えて再び第1記憶領域M1が参照メモリに設定される。この参照エリアの切換と同時に、ラインセンサ11の画素11aから出力される画像信号の出力が、モード(5)に切り換えられる。
【0078】
そしてこの後移載ヘッド8の位置が取込開始位置X7に到達したタイミングで画像記憶部22への画像信号の書き込みが開始され、取込終了位置X8にて書き込みが停止される。この後、(ST19)にて次のモード(MK=6)がないと判定されたならば、(ST14)に戻って移載ヘッド現在位置監視を継続し、移載ヘッド8が画像読み取り動作終了位置XEに到達したならば、画像読み取り処理を終了して図6のメインフローに戻る。
【0079】
上記説明したように、本実施の形態に示す画像読取装置では、多種類の電子部品を対象とする場合にあっても、撮像対象の電子部品毎に取込範囲に関する情報を更新して、選択される画素の範囲を変更している間にも画素からの画像信号の出力が中断しないため、画像読取り時間の遅延が発生せず、画像読み取り時間を短縮して画像認識の効率を向上させることができる。
【0080】
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2の電子部品実装装置の構成を示すブロック図、図10は本発明の実施の形態2の画像読取方法のフローチャート、図11は本発明の実施の形態2の画像読取方法におけるモード設定情報の書き込みおよび画像信号の書き込みのタイミングを示す説明図である。
【0081】
まず図9を参照して、電子部品実装装置について説明する。図9において、全体制御装置20は構成、機能とも実施の形態1に示すものと同様であり、撮像部19のうち、実施の形態1と同様のラインセンサ11、カメラ制御部12、画像出力部14および通信部15についても、実施の形態1と同様である。
【0082】
撮像部19は記憶部130を有しており、記憶部130は、複数の記憶領域であるメモリM(1),M(2),M(3)・・・を備えている。メモリM(1),M(2),M(3)・・・には、それぞれ実施の形態1に示す撮像情報(図5参照)のモード設定情報が書き込まれる。
【0083】
このモード設定情報は、実施の形態1と同様に全体制御装置20のデータ記憶部26に記憶されており、設備制御部25によって読み出され、通信部24、データ通信用ケーブル17を介して撮像部19の通信部16に送信された後、カメラ制御部12によって記憶部130に書き込まれる。
【0084】
このモード設定情報の書き込みにおいて、カメラ制御部12は各モード設定情報をモード順に従った所定の順序で、記憶部130に書き込む。すなわち、メモリM(1)、メモリM(2)・・・には、モード(1)、モード(2)・・・が対応した番号順に書き込まれる。そして、カメラ制御部12が設備制御部25からモード切換信号を受信して、画素選択部10が参照する取込範囲に関する情報を切り換える際には、モードが各メモリに書き込まれた順序に従って切り換えるようになっている。
【0085】
次に図10、図11を参照して、画像読取処理について説明する。この画像読取処理は、実施の形態1の図6に示す電子部品実装方法において、(ST6)で行われる処理と同様に、移載ヘッド8に保持された電子部品の画像読取を行う処理である。
【0086】
まずモード切換えカウンタMK=2にセットする(ST21)。次いで撮像情報のモード設定情報を設備制御部25から受信し、今回の実装ターンにおけるすべてのモードをメモリ群(M(1),M(2)・・・)に書き込む(ST22)。このとき前述のように、モード(1)、(2)・・・は、この順序に従ってメモリM(1)、M(2)・・・に順次書き込まれる。すなわち、取込範囲に関する情報及び画質調整用のパラメータを含むモード設定情報を取込範囲情報提供手段から複数受け取り、これらのモード設定情報を記憶部130に所定の順序で書き込む。
【0087】
次いで画素選択部10が取込範囲に関する情報を参照する参照メモリを、メモリM(1)に設定する(ST23)。これにより、図11に示すように、移載ヘッド8が画像読取動作開始位置XSに到達したタイミングにおいてメモリ(1)に記憶されたモード(1)の取込範囲(1)(図5参照)にしたがって、ラインセンサ11から画像信号が出力される。そして出力された画像信号は、画像出力部14によってモード(1)の画質調整用のパラメータ(ゲイン(1)、オフセット(1))によって画質が補正された上で、画像入力部21に対して出力される。
【0088】
上記処理が完了することにより、ラインセンサ11による画像取込みが可能な状態になり、この状態で設備制御部25は画像取込開始タイミング検出のために移載ヘッド8の現在位置監視を行う(ST24)。
【0089】
この監視中に移載ヘッド8が取込開始位置X1に到達したことが検知されたならば、設備制御部25から画像記憶部へ書込み許可信号を出力する(ST25)。そして書込み許可信号の出力後には、(ST24)に戻って移載ヘッド現在位置監視を継続する。
【0090】
この書込み許可信号により、図11に示すように移載ヘッド8位置がX1となるタイミングにおいてラインセンサ11の画素11aから出力される画像信号(電子部品Pa(図4)の画像を含む)の画像記憶部22への書き込みが開始される。そして移載ヘッド現在位置監視において、取込終了位置X2に到達したことが検知されたならば、書き込み許可信号を停止する(ST26)。これにより、図11に示すように画像記憶部22への画像信号の書き込みが停止される。そして書込み許可信号を停止した後には、再び(ST24)に戻って移載ヘッド現在位置監視を継続する。
【0091】
すなわち、上記処理においては記憶部130に書き込まれたモード設定情報のうち書き込まれた順序の先頭のモード(1)の中の取込範囲に関する情報に基づいて画像を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力する。そして先頭のモード(1)の中の画質調整用のパラメータに基づいて、画素から出力された画像信号を補正する。
【0092】
ここで、取込終了位置X2はモード切換位置としても設定されており、移載ヘッド8がX2に到達したことが検知されたならば、設備制御部25はカメラ制御部12に対してモード切換信号を出力する。これにより、カメラ制御部12は記憶部130の参照メモリをメモリM(MK=2)に切り換える(ST27)。これにより図11に示すように、モード切換位置X2に到達したタイミングにおいてメモリM(2)が参照メモリに設定され、メモリM(2)に記憶されたモード(2)の取込範囲(2)(図5参照)にしたがって、ラインセンサ11から画像信号が出力される。そして出力された画像信号は、画像出力部14によってモード(2)の画質調整用のパラメータ(ゲイン(2)、オフセット(2))によって画質が補正された上で、画像入力部21に対して出力される。次いでモード切換カウンターMKのカウントを1つ増加させ(ST28)、(ST24)に戻って、移載ヘッド現在位置監視を継続する。
【0093】
すなわち上記処理においては、取込範囲の切換のタイミングを検出し、切換のタイミングが検出されたならば、先頭のモード(1)の次のモード(2)の中の取込範囲(2)に関する情報に基づいて画像を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力する。そして次のモード(2)中の画質調整パラメータに基づいて画素から出力された画像信号を補正する。
【0094】
次いで移載ヘッド8が取込開始位置X3に到達したことが検知されたならば、設備制御部25から画像記憶部へ書込み許可信号を出力する(ST25)。そして書込み許可信号の出力後には、(ST24)に戻って移載ヘッド現在位置監視を継続する。この書込み許可信号により、図11に示すように移載ヘッド8がX3となるタイミングにおいてラインセンサ11の画素11aから出力される画像信号の画像記憶部22への書き込みが開始される。
【0095】
この後、新たなモード切換位置X4,X5,X6に到達したことが検知されたならば、その都度カメラ制御部12に対してモード切換信号が出力され、これによりカメラ制御部12は同様に記憶部130の参照メモリをメモリM(MK)に切り換える(ST27)。これにより図11に示すように、各モード切換位置に到達したタイミングにおいて参照メモリが書き込み順に従って順次切り換えられる。この参照メモリの切換により画像信号の出力のモードが順次切り換えられ、各モードによる画像取り込みが行われる。
【0096】
そして(ST24)に戻って移載ヘッド現在位置監視を継続し、移載ヘッド8が画像読み取り動作終了位置XEに到達したならば、画像読み取り処理を終了して図6のメインフローに戻る。この実施の形態2においては、撮像情報を構成する各モードをすべて予め記憶するようにしていることから、画像出力中に撮像情報を記憶部に書き込む処理を行う必要がなく、画像読み取り処理をより効率的に行うことが可能となっている。
【0097】
なお本発明は、CMOS型以外の撮像素子であっても、任意の画素を選択して画像信号を出力させることが可能なものに対して適用できる。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、撮像素子による画像の取込範囲に関する情報を複数記憶しておき、画素選択部によって一つの取込範囲に関する情報を参照して画像信号を出力する画素を選択してこの選択した画素からのみ画像信号を出力させ、外部からの切換信号を受信して画素選択部が参照する取込範囲に関する情報を他の取込範囲に関する情報に切換えるようにしたので、画像読み取り時間を短縮して画像認識の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電子部品実装装置の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1の電子部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1の画像読取装置のカメラの部分斜視図
【図4】本発明の実施の形態1の画像読取装置による画像の取込範囲を示す説明図
【図5】本発明の実施の形態1の画像読取装置の撮像情報を示す図
【図6】本発明の実施の形態1の電子部品実装装置による電子部品実装方法のフローチャート
【図7】本発明の実施の形態1の画像読取方法のフローチャート
【図8】本発明の実施の形態1の画像読取方法におけるモード設定情報の書き込みおよび画像信号の書き込みのタイミングを示す説明図
【図9】本発明の実施の形態2の電子部品実装装置の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態2の画像読取方法のフローチャート
【図11】本発明の実施の形態2の画像読取方法におけるモード設定情報の書き込みおよび画像信号の書き込みのタイミングを示す説明図
【符号の説明】
3 基板
8 移載ヘッド
9 カメラ
10 画素選択部
11 ラインセンサ
11a 画素
12 カメラ制御部
13 記憶部
14 画像出力部
16 通信部
19 撮像部
20 全体制御装置
21 画像入力部
22 画像記憶部
23 認識処理部
25 設備制御部
26 データ記憶部
M1 第1記憶領域
M2 第2記憶領域
Pa,Pb,Pc,Pd 電子部品
M(1),M(2)・・・ メモリ

Claims (7)

  1. 複数の電子部品を保持可能な移載ヘッドを有し、この移載ヘッドで複数の電子部品を基板上へ移送してこれらの電子部品を基板に順次搭載する移載機構と、前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品を撮像して画像信号を出力する複数の画素を備えた撮像素子と、前記撮像素子から出力された画像信号に基づく画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識する認識処理部と、前記認識処理部で認識した電子部品の位置に基づいて電子部品を搭載するときの前記移載ヘッドの位置を制御する搭載制御手段を備えた電子部品実装装置であって、
    前記撮像素子による画像の取込範囲に関する情報を提供する取込範囲情報提供手段と、前記取込範囲に関する情報を複数記憶する記憶部と、前記取込範囲情報提供手段から提供された前記取込範囲に関する情報を前記記憶部に書き込む書込み手段と、前記記憶部に記憶された一つの取込範囲に関する情報を参照して画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素からのみ画像信号を出力させる画素選択部と、前記取込範囲を切換えるタイミングを知らせる切換信号を出力する切換信号出力手段と、前記切換信号を受信して前記画素選択部が参照する取込範囲に関する情報を前記記憶部に記憶された他の取込範囲に関する情報に切換える切換え手段を備えたことを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 前記記憶部が第1記憶領域と第2記憶領域を備え、前記画素選択部は前記第1記憶領域に記憶された取込範囲に関する情報に基づいて前記画素を選択し、前記書込み手段は前記取込範囲情報提供手段から提供された取込範囲に関する情報を前記第2記憶領域に書き込み、前記切換え手段が前記切換信号を受信したら前記画素選択部が参照する取込範囲に関する情報を前記第2記憶領域に記憶された取込範囲に関する情報に切換え、前記書込み手段が前記取込範囲情報提供手段から新たに提供された取込範囲に関する情報を書き込む記憶領域を前記第1記憶領域に切換えることを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装置。
  3. 前記書込み手段が受信部で受信した複数の取込範囲に関する情報を所定の順序で前記記憶部に記憶し、前記切換手段は前記外部からの前記切換信号を受信したら前記画素選択部が参照する取込範囲に関する情報を前記所定の順序で切換えることを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装置。
  4. 前記撮像素子がラインセンサであり、前記切換信号出力手段が前記撮像素子の上方を通過する前記移載ヘッドの位置を監視してこの移載ヘッドが所定の位置に到達したときに前記切換信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装置。
  5. 移載ヘッドに保持された複数の電子部品を複数の画素を備えた撮像素子で撮像して画像信号を出力し、この画像信号に基づく画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識し、認識した電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら移載ヘッドに保持された複数の電子部品を基板に順次搭載する電子部品実装方法であって、
    前記撮像素子で前記移載ヘッドに保持された電子部品を撮像する工程と、この撮像により出力された複数の電子部品の画像信号を画像記憶部に記憶して複数の電子部品の画像を得る工程と、前記画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識する工程と、前記電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら電子部品を基板に順次搭載する工程を含み、
    前記電子部品を撮像する工程が、前記撮像素子による画像の取込範囲に関する情報を取込範囲情報提供手段から複数受け取って記憶部に書き込むステップと、前記記憶部に記憶された一つの取込範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップと、前記取込範囲の切換のタイミングを検出するステップと、切換のタイミングが検出されたならば前記記憶部に記憶された他の一つの取り込み範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも他の1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップを少なくとも含むことを特徴とする電子部品実装方法。
  6. 移載ヘッドに保持された複数の電子部品を複数の画素を備えた撮像素子で撮像して画像信号を出力し、この画像信号に基づく画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識し、認識した電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら移載ヘッドに保持された複数の電子部品を基板に順次搭載する電子部品実装方法であって、
    前記撮像素子で前記移載ヘッドに保持された電子部品を撮像する工程と、この撮像により出力された複数の電子部品の画像信号を画像記憶部に記憶して複数の電子部品の画像を得る工程と、前記画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識する工程と、前記電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら電子部品を基板に順次搭載する工程を含み、前記電子部品を撮像する工程が、第1の取込範囲に関する情報を取込範囲情報提供手段から受け取って第1記憶領域に書き込むステップと、前記第1記憶領域の第1の取込範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップと、前記画像信号の出力中に第2の取込範囲に関する情報を取込範囲情報提供手段から受け取って第2の記憶領域に書き込むステップと、前記取込範囲の切換のタイミングを検出するステップと、切換のタイミングが検出されたならば前記記憶部に記憶された第2の取り込み範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも他の1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップを少なくとも含むことを特徴とする電子部品実装方法。
  7. 移載ヘッドに保持された複数の電子部品を複数の画素を備えた撮像素子で撮像して画像信号を出力し、この画像信号に基づく画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識し、認識した電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら移載ヘッドに保持された複数の電子部品を基板に順次搭載する電子部品実装方法であって、
    前記撮像素子で前記移載ヘッドに保持された電子部品を撮像する工程と、出力された複数の電子部品の画像信号を画像記憶部に記憶して複数の電子部品の画像を得る工程と、前記画像から前記移載ヘッドに保持された複数の電子部品の位置を認識する工程と、前記電子部品の位置に基づいて前記移載ヘッドを基板に対して位置決めしながら電子部品を基板に順次搭載する工程を含み、前記電子部品を撮像する工程が、前記撮像素子による画像の取込範囲に関する情報を取込範囲情報提供手段から複数受信し、これらの取込範囲に関する情報を所定の順序で記憶部に書き込むステップと、前記記憶部に書きこまれた取込範囲に関する情報のうち前記順序の先頭の取込範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップと、前記取込範囲の切換のタイミングを検出するステップと、切換のタイミングが検出されたならば前記先頭の取り込み範囲に関する情報の次の取り込み範囲に関する情報に基づいて画像信号を出力する画素を選択し、選択した画素から少なくとも他の1個の電子部品の画像を含む画像信号を出力するステップを少なくとも含むことを特徴とする電子部品実装方法。
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