JP3842651B2 - 中国語入力プログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、限られた個数のキーを用いて中国語を入力するための中国語入力プログラムに、関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、中国語の入力方法として、中国語の音節をピンインで入力してから漢字に変換する方法が、知られている。なお、中国語の漢字は、いずれも1つの音節からなり、各音節は、アルファベットの1〜6個の文字により表記される。このため、アルファベットの26文字に対応した26個のキーが用いられる場合、1つの音節の入力には、1〜6回の打鍵が必要となる。
【0003】
なお、中国語の音韻には、声調という要素が含まれている。標準中国語の基本声調には、一声,二声,三声,及び四声の4種類がある。以下、単に「音節」と記した場合には、声調の要素が含まれないものとする。声調の要素を音節に含める場合には、「声調付き音節」と記す。漢字への変換は、「音節」に基づいてなされる場合と、「声調付き音節」に基づいてなされる場合とがある。
【0004】
また、中国語の音節は、子音部分である声母と母音部分である韻母とに分類される。但し、韻母には、母音に先立つ半母音(介音)があればその半母音も含まれ、母音に続く子音があればその子音も含まれる。そして、これら声母及び韻母を1回ずつの打鍵で入力することにより、合計2回の打鍵で音節を決定する入力方法が、知られている。但し、この入力方法では、声母と韻母との入力用に、30個前後のキーを備えたキーボードが必要となる。
【0005】
上記のように、多数のキーを備えたキーボードによる入力方法の他に、数字キー等の10個程度のキーにより中国語を入力する方法が、開発されている。これは、近年普及してきた携帯電話機で中国語を入力することが、要請されているためである。この数字キーによる従来の入力方法は、1文字の漢字を入力するために、第一打鍵で複数の声母からなる声母グループを選択し、第二打鍵で韻母の先頭母音を選択し、第三打鍵で韻母(一つのキーに複数個の韻母を割り当てた場合がある)を選択し、第四打鍵以降でこれまで選択してきた複数の声母と、場合によっては複数の韻母とからなる複数の音節に属す多数の漢字から、利用者所望の1文字を特定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、10個程度のキーにより漢字を入力する従来の技術によると、3回の打鍵で、音節が1つに決まるわけではなく、候補となる複数の音節が抽出されるに過ぎない。従って、これらの音節に対応する漢字の数は不可避的に多くなってしまう。このため、利用者は、候補となる多数の漢字の中から、所望の1文字を特定しなくてはならず、入力操作が煩雑であった。
【0007】
なお、標準中国語で用いられる音節の数は400程度であるため、各音節に3桁のシーケンス番号を付与し、10個の数字キーを3回打鍵して音節を決定する方法も考えられる。しかし、この方法では、利用者は、各音節に対して付与されたシーケンス番号を全て記憶しておかなければならない。このため、シーケンス番号を付与する方法は、現実的でない。
【0008】
そこで、限られた個数のキーに対する少ない回数の打鍵により中国語の音節を決定するとともに利用者にとって分かりやすい中国語入力を実現する中国語入力プログラムを提供することを、本発明の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による中国語入力プログラムは、上記課題を解決するために、以下のような構成を採用した。即ち、この中国語入力プログラムは、入力対象となる中国語の音節における韻母が、単韻母,開口複韻母,斉歯複韻母,合口複韻母,及び撮口複韻母のうちのどれに該当するかを特定することにより、前記入力対象の音節の候補となる音節を絞り込む手順を、コンピュータに実行させるコードセグメントを備えている。
【0010】
このように構成されると、中国語入力プログラムは、入力対象の音節の候補となる音節を絞り込んだ後、当該入力対象となる音節を効率よく決定することができる。この中国語入力プログラムにより決定される音節は、GBコード(GB2312)に規定された漢字の中国語の読みによる音節であってもよく、BIG5コードに規定された漢字の中国語の読みによる音節であってもよく、その他各種のコード体系に規定された漢字の中国語の読みによる音節であってもよい。
【0011】
また、この中国語入力プログラムは、入力のガイダンスを、中国語の音韻を表記する表音符号列を用いて画面表示してもよい。この表音符号列は、ピンインでもよく、注音字母でもよく、ウェード式ローマ字でもよい。また、この中国語入力プログラムは、10個程度のキーを備えた各種の情報機器に適用可能である。例えば、この情報機器は、携帯電話機であってもよく、PDAであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
【0013】
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態の携帯電話機における中国語入力に関する部分を模式的に示すブロック図である。図2は、この携帯電話機の外観を示す模式図である。
【0014】
この携帯電話機は、第1の表示部11,第2の表示部12,入力部13,カーソル14,モード切替ボタン15,及び制御部20を、備えている。第1の表示部11は、例えば液晶ディスプレイからなり、文字,数字,及び記号を表示可能である。第2の表示部12は、例えば液晶ディスプレイからなり、その表面に、透明なタッチパネルである入力部13が、設けられている。カーソル14は、上下左右の4つの向きへの指定を受け付ける。モード切替ボタン15は、後述する電話番号入力モード(1回の打鍵で1つの数字を入力)と英数字入力モード(2回の打鍵で1つの文字を確定入力)と中国語入力モード(3回の打鍵で1つの音節を確定入力)とを切り替えるために、利用される。
【0015】
制御部20は、これら第1の表示部11,第2の表示部12,入力部13,カーソル14及びモード切替ボタン15と夫々接続されている。そして、制御部20は、第1の表示部11に所望の文字を表示させることができる。なお、第2の表示部12は、4行3桁の矩形領域に区切られている。そして、制御部20は、これら各矩形領域に所望の数字,記号,又は文字列を夫々表示させる。
【0016】
さらに、制御部20は、入力部13が押下された場合に、入力部13におけるどの部分が押下されたかを、検出することができる。このため、利用者が、第2の表示部12の各矩形領域を入力部13を介して押下した場合に、制御部20は、どの矩形領域に対応する部分が押下されたのかを検出することができる。従って、各矩形領域は、夫々、独立したボタン(キー)として使用される。
【0017】
また、制御部20は、データを記憶可能な音韻バッファ21及びポインタバッファ22を、備えている。音韻バッファ21は、中国語入力モードにおいて、入力部13の押下履歴を取り、後退キーが押されたときに前のステップに戻れるための情報を格納する。さらに、制御部20は、記憶部としての図示せぬROMを有し、このROM内に、中国語入力プログラム23が記憶されている。この中国語入力プログラム23は、入力モジュール24,及び変換モジュール25を、備えている。
【0018】
なお、この携帯電話機は、図示せぬ無線送受信部及び送受話部を有しており、利用者は、通常の携帯電話機と同様に通話することができる。さらに、利用者は、この携帯電話機に、英数字及び中国語を含んだテキストデータを入力し、入力したデータを電子メールとして送信することもできる。
【0019】
これら英数字及び中国語の入力は、夫々、英数字入力モード及び中国語入力モードにてなされる。なお、利用者は、モード切替ボタン15を操作することにより、英数字入力モードと中国語入力モードとを切り替えることができる。そして、制御部20は、英数字入力モードが設定されると英数字の入力を受け付け、中国語入力モードが設定されると中国語の入力を受け付ける。
【0020】
図3及び図4は、英数字入力モードにおける表示部12の表示例を示す模式図である。モード切替ボタン15により、英数字入力モードが設定されると、表示部12は、図3に示された状態になる。この図3における“数字”のボタンが押下されると、制御部20は、表示部12の表示を図4に示された状態に切り替える。この図4には、“1”,“2”,“3”,“4”,“5”,“6”,“7”,“8”,“9”,“0”の数字,及び,“*”,“#”の記号が、表示されている。なお、電話番号入力モードにおいても、表示部12は、図4の状態に切り替えられる。
【0021】
図5は、中国語入力モードにおける表示部12の表示例を示す模式図である。なお、この図5は、後述の声母選択ステップにおける表示部12の状態を示している。モード切替ボタン15により、中国語入力モードが設定されると、表示部12は、図5に示された状態になる。そして、利用者は、入力部13を3回押下することにより、所望の音節を入力することができる。
【0022】
以下、中国語の入力について詳述する。図6は、中国標準語の音節一覧を示している。この図6のテーブルの各行は声母に対応し、各列は韻母に対応している。そして、各行から選択された1つの声母と、各列から選択された1つの韻母とにより、音節が決定する。なお、韻母のみからなる音節に対応させて、声母がないことを示す“無”の行が設けられている。この“無”は、中国語音韻学におけるゼロ声母(零声母)に相当する。
【0023】
なお、中国標準語では、この図6の各行と各列との組み合わせによる音節が全て用いられているわけではない。即ち、図6のうち使用されるのは、“○”が付された403個の音節のみであり、空欄の音節は使用されない。中国語で標準的に用いられている殆ど全ての音節は、これら403個のうちのいずれかに該当している。但し、この図6の組み合わせにより表記されない音節である特殊音節が、若干使用される。これら特殊音節には、m,n,hng,ng,yo(io)がある。これら特殊音節を含めると、GB2312に規定された漢字の標準的な発音による音節が、全て網羅される。
【0024】
図6に示されるように、中国語の声母は二十数種類存在し、韻母は三十数種類存在する。従って、10個程度のキーが用いられる場合、声母は一回の打鍵では確定しない。同様に、韻母も一回の打鍵では確定しない。
【0025】
そこで、本実施形態では、声母を9つの声母グループに分類し、韻母を5つの韻母グループに分類している。そして、第1回の打鍵により、各声母グループのうちの1つが選択される。次に、第2回の打鍵により、声母が確定するとともに、各韻母グループのうちの1つが選択される。さらに、第3回の打鍵により、1つの韻母が選択されて音節が確定する。即ち、音節は、声母グループを選択する声母選択ステップ(第1回の打鍵),声母を確定するとともに韻母グループを選択する声韻選択ステップ(第2回の打鍵),及び,韻母を選択する韻母選択ステップ(第3回の打鍵)により、確定する。
【0026】
図7は、中国語入力プログラム23における入力モジュール24の構成を示す模式図である。この入力モジュール24は、声母選択ステップ24a,声韻選択ステップ24b,及び,韻母選択ステップ24cに夫々対応するコードセグメントを含んでいる。声母選択ステップ24aは、第1の提示手順及び声母グループ特定手順に相当し、声韻選択ステップ24bは、第2の提示手順及び声韻グループ特定手順に相当し、韻母選択ステップ24cは、第3の提示手順,音節決定手順に相当する。
【0027】
なお、制御部20のROMには、声母テーブルD,声韻テーブルD1〜D9,及び,音節テーブルD11〜D99が、格納されている。声母テーブルDは、声母選択ステップ24aにて参照され、声韻テーブルD1〜D9は、声韻選択ステップ24bにて参照され、音節テーブルD11〜D99は、韻母選択ステップ24cにて参照される。
【0028】
図8は、声母テーブルDを示す模式図である。この声母テーブルDは、複数のレコードを有している。これら各レコードは、“ボタン”,“候補”及び“ポインタ”のフィールドを有している。“ボタン”のフィールドには、図4にてボタンとして夫々表示されていた“1”,“2”,“3”,…に対応した符号が、格納されている。
【0029】
この声母テーブルDの各レコードは、各声母グループに夫々対応しており、“候補”のフィールドには、対応する声母グループを示す符号が格納されている。“ポインタ”のフィールドには、声韻テーブルD1〜D9へのポインタが格納されている。なお、声韻選択ステップ24bでは、各声韻テーブルD1〜D9のうちの1つのみが参照される。即ち、声母選択ステップ24aで選択された声母グループに対応したレコードにおける“ポインタ”が、声韻テーブルD1〜D9のうちの1つを指定することになる。
【0030】
以下、声母グループについて、さらに説明する。声母は、b,及びpを含む第1の声母グループと、m,及びfを含む第2の声母グループと、d,及びtを含む第3の声母グループと、n,及びlを含む第4の声母グループと、g,k,及びhを含む第5の声母グループと、j,zh,及びzを含む第6の声母グループと、q,ch,及びcを含む第7の声母グループと、x,sh,及びsを含む第8の声母グループと、r,及びゼロ声母を含む第9の声母グループとに分類される。
【0031】
なお、ゼロ声母の音節のうちのあるものは、ピンインの表記法により以下のように表記される。即ち、i又はvで始まる韻母のみによりなる音節は、yで始まる表記となり、uで始まる韻母のみによりなる音節は、wで始まる表記となる。なお、ピンイン記号のvは、uウムラウト記号の代替である。
【0032】
図5では、図4にて1,2,3,4,5,6,7,8,9,0が表示されていた位置に、夫々、“bp”,“mf”,“dt”,“nl”,“gkh”,“jzhz”,“qchc”,“xshs”,“ryw”及び“記号”が、表示されている。これら“bp”,“mf”,“dt”,“nl”,“gkh”,“jzhz”,“qchc”,“xshs”及び“ryw”の各ボタンは、夫々、第1乃至第9の声母グループに対応している。そして、利用者は、第1回の打鍵により、これら各声母グループのうちの1つを選択する。なお、韻母のみからなる音節の入力の際には、利用者は、“ryw”のボタンを押下する。
【0033】
第1回の打鍵により声母選択ステップ24aが終了した後、声韻選択ステップ24bが実行される。この声韻選択ステップ24bでは、声韻テーブルD1〜D9が参照される。図9は、声韻テーブルD1〜D9を示す模式図である。各声韻テーブルD1〜D9は、いずれも複数のレコードを有している。これら各声韻テーブルD1〜D9の各レコードは、“ボタン”,“候補”及び“ポインタ”のフィールドを有している。
【0034】
“ボタン”のフィールドには、図4にてボタンとして夫々表示されていた“1”,“2”,“3”,…に対応させた符号が、格納されている。“候補”のフィールドには、声母及び韻母グループを示す符号が格納されている。“ポインタ”のフィールドには、音節テーブルD11〜D99へのポインタが格納されている。なお、韻母選択ステップ24cでは、各音節テーブルD11〜D99のうちの1つのみが参照される。即ち、声韻選択ステップ24aで選択されたレコードの“ポインタ”が、音節テーブルD11〜D99のうちの1つを指定することになる。
【0035】
声韻テーブルD1〜D9は、本発明による韻母分類法に基づいて作成されたものである。以下、この韻母分類法について詳述する。この韻母分類法は、従来の中国語音韻学による韻母分類法を最大限に利用しながら、韻母の種類を10個以下に限定することを目的に、中国語データの統計/分析に基づいて、新たに開発された分類法である。
【0036】
まず、韻母は、ピンインによりアルファベット1文字で表される単韻母と、2文字以上で表される複韻母とに分類される。本発明による韻母分類法は、複韻母を、さらに、開口複韻母,斉歯複韻母,合口複韻母,及び撮口複韻母の4つに分類したことを、特徴としている。即ち、本発明の韻母分類法によると、韻母は、単韻母,開口複韻母,斉歯複韻母,合口複韻母,及び撮口複韻母の5つの韻母グループに分類される。
【0037】
開口複韻母は、ピンイン記号のa,e,又はoで始まる複韻母である。斉歯複韻母は、ピンイン記号のi(y)で始まる複韻母である。合口複韻母は、ピンイン記号のu(w)で始まる複韻母である。撮口複韻母は、ピンイン記号のv(yu)で始まる複韻母である。そして、本実施形態では、単韻母を“?”で表し、開口複韻母を“*”で表し、斉歯複韻母を“i*”(y*)で表し、合口複韻母を“u*”(w*)で表し、撮口複韻母を“v*”(yu*)で表している。なお、斉歯複韻母,合口複韻母,及び撮口複韻母のピンイン表記における最初のi(y),u(w),及びv(yu)は、介音と称される。これら斉歯複韻母,合口複韻母,及び撮口複韻母は、介音を含む複韻母であるが、開口複韻母は、介音を含まない複韻母である。
【0038】
図10は、声韻選択ステップ24bの際の表示部12の表示例を示す模式図である。前段の声母選択ステップ24aにおいて、図5に示されるいずれかのボタンが押下されると、声韻選択ステップ24bでは、図10の(D1)〜(D9)のうちの1つが、表示部12に表示される。
【0039】
より具体的には、声母選択ステップ24aにおいて、図5の“bp”が押下されると、表示部12は、図10の(D1)に示された状態に切り替わる。図10の(D1)では、図4にて1,2,3,4,5,及び6が表示されていた位置に、夫々、“b?”,“b*”,“bi*”,“p?”,“p*”,及び“pi*”が、表示されている。
【0040】
一方、声母選択ステップ24aにおいて、図5の“mf”が押下されると、表示部12は、図10の(D2)に示された状態に切り替わる。図10の(D2)では、図4にて1,2,3,4,及び5が表示されていた位置に、夫々、“m?”,“m*”,“mi*”,“f?”,及び“f*”が、表示されている。
【0041】
一方、声母選択ステップ24aにおいて、図5の“dt”が押下されると、表示部12は、図10の(D3)に示された状態に切り替わる。図10の(D3)では、図4にて1,2,3,4,5,6,7,及び8が表示されていた位置に、夫々、“d?”,“d*”,“di*”,“du*”,“t?”,“t*”,“ti*”,及び“tu*”が、表示されている。
【0042】
一方、声母選択ステップ24aにおいて、図5の“nl”が押下されると、表示部12は、図10の(D4)に示された状態に切り替わる。図10の(D4)では、図4にて1,2,3,4,5,6,7,及び8が表示されていた位置に、夫々、“n?”,“n*”,“ni*”,“nu/v*”,“l?”,“l*”,“li*”,及び“lu/v*”が、表示されている。
【0043】
一方、声母選択ステップ24aにおいて、図5の“gkh”が押下されると、表示部12は、図10の(D5)に示された状態に切り替わる。図10の(D5)では、図4にて1,2,3,4,5,6,7,8,及び9が表示されていた位置に、夫々、“g?”,“g*”,“gu*”,“k?”,“k*”,“ku*”,“h?”,“h*”,及び“hu*”が、表示されている。
【0044】
一方、声母選択ステップ24aにおいて、図5の“jzhz”が押下されると、表示部12は、図10の(D6)に示された状態に切り替わる。図10の(D6)では、図4にて1,2,3,4,5,6,7,8,及び9が表示されていた位置に、夫々、“j?”,“ji*”,“ju*”,“zh?”,“zh*”,“zhu*”,“z?”,“z*”,及び“zu*”が、表示されている。
【0045】
一方、声母選択ステップ24aにおいて、図5の“qchc”が押下されると、表示部12は、図10の(D7)に示された状態に切り替わる。図10の(D7)では、図4にて1,2,3,4,5,6,7,8,及び9が表示されていた位置に、夫々、“q?”,“qi*”,“qu*”,“ch?”,“ch*”,“chu*”,“c?”,“c*”,及び“cu*”が、表示されている。
【0046】
一方、声母選択ステップ24aにおいて、図5の“xshs”が押下されると、表示部12は、図10の(D8)に示された状態に切り替わる。図10の(D8)では、図4にて1,2,3,4,5,6,7,8,及び9が表示されていた位置に、夫々、“x?”,“xi*”,“xu*”,“sh?”,“sh*”,“shu*”,“s?”,“s*”,及び“su*”が、表示されている。
【0047】
一方、声母選択ステップ24aにおいて、図5の“ryw”が押下されると、表示部12は、図10の(D9)に示された状態に切り替わる。図10の(D9)では、図4にて1,2,3,4,5,6,7,及び8が表示されていた位置に、夫々、“r?”,“r*”,“ru*”,“?”,“*”,“y*”,“w*”,及び“yu*”が、表示されている。
【0048】
そして、第2回の打鍵により、声韻テーブルD1〜D9の各レコードのうちの1つが選択される。この第2回の打鍵により、声母が確定するとともに、韻母グループが特定される。なお、声韻テーブルD1〜D9の各レコードのうちの1つが選択されることは、声韻グループが特定されることに相当する。この第2回の打鍵の後、処理は、韻母選択ステップ24cへ移行する。この韻母選択ステップ24cでは、音節テーブルD11〜D99が参照される。
【0049】
図11は、音節テーブルD11〜D99を示す模式図である。各音節テーブルD11〜D99は、いずれも複数のレコードを有している。これら各音節テーブルD11〜D99の各レコードは、“ボタン”,“韻母”及び“音節”のフィールドを有している。
【0050】
“ボタン”のフィールドには、図4にてボタンとして夫々表示されていた“1”,“2”,“3”,…に対応させた符号が、格納されている。“韻母”のフィールドには、韻母を示す文字列が格納されている。“音節”のフィールドには、声韻選択ステップ24bで確定した声母と、“韻母”フィールド内の韻母とからなる音節を示す文字列が、格納されている。
【0051】
図12乃至図20は、韻母選択ステップ24cの際の表示部12の表示例を示す模式図である。前段の声韻選択ステップ24bにおいて、図10の各表示例(D1)〜(D9)におけるいずれかのボタンが押下されると、韻母選択ステップ24cでは、図12乃至図20における各表示例のうちの1つが、表示部12に表示される。なお、図12乃至図20における各表示例は、音節決定用情報に相当する。
【0052】
より具体的には、図10の(D1)における“b?”が押下されると、表示部12には、図12の(D11)に示されるように、候補となる各音節“ba”,“bo”,“bi”,及び“bu”が表示される。
【0053】
図10の(D1)における“b*”が押下されると、表示部12には、図12の(D12)に示されるように、候補となる各音節“bai”,“bei”,“bao”,“ban”,“ben”,“bang”,及び“beng”が表示される。
【0054】
図10の(D1)における“bi*”が押下されると、表示部12には、図12の(D13)に示されるように、候補となる各音節“bie”,“biao”,“bian”,“bin”,及び“bing”が表示される。
【0055】
図10の(D1)における“p?”が押下されると、表示部12には、図12の(D14)に示されるように、候補となる各音節“pa”,“po”,“pi”,及び“pu”が表示される。
【0056】
図10の(D1)における“p*”が押下されると、表示部12には、図12の(D15)に示されるように、候補となる各音節“pai”,“pei”,“pao”,“pou”,“pan”,“pen”,“pang”,及び“peng”が表示される。
【0057】
図10の(D1)における“pi*”が押下されると、表示部12には、図12の(D16)に示されるように、候補となる各音節“pie”,“piao”,“pian”,“pin”,及び“ping”が表示される。
【0058】
一方、図10の(D2)における“m?”が押下されると、表示部12には、図13の(D21)に示されるように、候補となる各音節“ma”,“mo”,“me”,“mi”,及び“mu”が表示されるとともに、特殊音節である“m”も表示される。
【0059】
図10の(D2)における“m*”が押下されると、表示部12には、図13の(D22)に示されるように、候補となる各音節“mai”,“mei”,“mao”,“mou”,“man”,“men”,“mang”,及び“meng”が表示される。
【0060】
図10の(D2)における“mi*”が押下されると、表示部12には、図13の(D23)に示されるように、候補となる各音節“mie”,“miao”,“miu”,“mian”,“min”,及び“ming”が表示される。
【0061】
図10の(D2)における“f?”が押下されると、表示部12には、図13の(D24)に示されるように、候補となる各音節“fa”,“fo”,及び“fu”が表示される。
【0062】
図10の(D2)における“f*”が押下されると、表示部12には、図13の(D25)に示されるように、候補となる各音節“fei”,“fou”,“fan”,“fen”,“fang”,及び“feng”が表示される。
【0063】
一方、図10の(D3)における“d?”が押下されると、表示部12には、図14の(D31)に示されるように、候補となる各音節“da”,“de”,“di”,及び“du”が表示される。
【0064】
図10の(D3)における“d*”が押下されると、表示部12には、図14の(D32)に示されるように、候補となる各音節“dai”,“dei”,“dao”,“dou”,“dan”,“dang”,“deng”,及び“dong”が表示される。
【0065】
図10の(D3)における“di*”が押下されると、表示部12には、図14の(D33)に示されるように、候補となる各音節“dia”,“die”,“diao”,“diu”,“dian”,及び“ding”が表示される。
【0066】
図10の(D3)における“du*”が押下されると、表示部12には、図14の(D34)に示されるように、候補となる各音節“duo”,“dui”,“duan”,及び“dun”が表示される。なお、図14の(D34)には、括弧つきで“dong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“dong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“dong”が括弧なしで表示されればよい。
【0067】
図10の(D3)における“t?”が押下されると、表示部12には、図14の(D35)に示されるように、候補となる各音節“ta”,“te”,“ti”,及び“tu”が表示される。
【0068】
図10の(D3)における“t*”が押下されると、表示部12には、図14の(D36)に示されるように、候補となる各音節“tai”,“tei”,“tao”,“tou”,“tan”,“tang”,“teng”,及び“tong”が表示される。
【0069】
図10の(D3)における“ti*”が押下されると、表示部12には、図14の(D37)に示されるように、候補となる各音節“tie”,“tiao”,“tian”,及び“ting”が表示される。
【0070】
図10の(D3)における“tu*”が押下されると、表示部12には、図14の(D38)に示されるように、候補となる各音節“tuo”,“tui”,“tuan”,及び“tun”が表示される。なお、図14の(D38)には、括弧つきで“tong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“tong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“tong”が括弧なしで表示されればよい。
【0071】
一方、図10の(D4)における“n?”が押下されると、表示部12には、図15の(D41)に示されるように、候補となる各音節“na”,“ne”,“ni”,“ni”,“nu”,及び“nv”が表示されるとともに、特殊音節である“n”も表示される。
【0072】
図10の(D4)における“n*”が押下されると、表示部12には、図15の(D42)に示されるように、候補となる各音節“nai”,“nei”,“nao”,“nou”,“nan”,“nen”,“nang”,“neng”,及び“nong”が表示される。
【0073】
図10の(D4)における“ni*”が押下されると、表示部12には、図15の(D43)に示されるように、候補となる各音節“nie”,“niao”,“niu”,“nian”,“nin”,“niang”,及び“ning”が表示される。
【0074】
図10の(D4)における“nu/v*”(nu*又はnv*を示す)が押下されると、表示部12には、図15の(D44)に示されるように、候補となる各音節“nuo”,“nve”,及び“nuan”が表示される。なお、図15の(D44)には、括弧つきで“nong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“nong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“nong”が括弧なしで表示されればよい。
【0075】
図10の(D4)における“l?”が押下されると、表示部12には、図15の(D45)に示されるように、候補となる各音節“la”,“lo”,“le”,“li”,“lu”,及び“lv”が表示される。
【0076】
図10の(D4)における“l*”が押下されると、表示部12には、図15の(D46)に示されるように、候補となる各音節“lai”,“lei”,“lao”,“lou”,“lan”,“lang”,“leng”,及び“long”が表示される。
【0077】
図10の(D4)における“li*”が押下されると、表示部12には、図15の(D47)に示されるように、候補となる各音節“lia”,“lie”,“liao”,“liu”,“lian”,“lin”,“liang”,及び“ling”が表示される。
【0078】
図10の(D4)における“lu/v*”(lu*又はlv*を示す)が押下されると、表示部12には、図15の(D48)に示されるように、候補となる各音節“luo”,“lve”,“luan”,及び“lun”が表示される。なお、図15の(D48)には、括弧つきで“long”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“long”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“long”が括弧なしで表示されればよい。
【0079】
一方、図10の(D5)における“g?”が押下されると、表示部12には、図16の(D51)に示されるように、候補となる各音節“ga”,“ge”,及び“gu”が表示される。
【0080】
図10の(D5)における“g*”が押下されると、表示部12には、図16の(D52)に示されるように、候補となる各音節“gai”,“gei”,“gao”,“gou”,“gan”,“gen”,“gang”,“geng”,及び“gong”が表示される。
【0081】
図10の(D5)における“gu*”が押下されると、表示部12には、図16の(D53)に示されるように、候補となる各音節“gua”,“guo”,“guai”,“gui”,“guan”,“gun”,及び“guang”が表示される。なお、図16の(D53)には、括弧つきで“gong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“gong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“gong”が括弧なしで表示されればよい。
【0082】
図10の(D5)における“k?”が押下されると、表示部12には、図16の(D54)に示されるように、候補となる各音節“ka”,“ke”,及び“ku”が表示される。
【0083】
図10の(D5)における“k*”が押下されると、表示部12には、図16の(D55)に示されるように、候補となる各音節“kai”,“kei”,“kao”,“kou”,“kan”,“ken”,“kang”,“keng”,及び“kong”が表示される。
【0084】
図10の(D5)における“ku*”が押下されると、表示部12には、図16の(D56)に示されるように、候補となる各音節“kua”,“kuo”,“kuai”,“kui”,“kuan”,“kun”,及び“kuang”が表示される。なお、図16の(D56)には、括弧つきで“kong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“kong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“kong”が括弧なしで表示されればよい。
【0085】
図10の(D5)における“h?”が押下されると、表示部12には、図16の(D57)に示されるように、候補となる各音節“ha”,“he”,及び“hu”が表示される。
【0086】
図10の(D5)における“h*”が押下されると、表示部12には、図16の(D58)に示されるように、候補となる各音節“hai”,“hei”,“hao”,“hou”,“han”,“hen”,“hang”,“heng”,及び“hong”が表示されるとともに、特殊音節である“hng”も表示される。
【0087】
図10の(D5)における“hu*”が押下されると、表示部12には、図16の(D59)に示されるように、候補となる各音節“hua”,“huo”,“huai”,“hui”,“huan”,“hun”,及び“huang”が表示される。なお、図16の(D59)には、括弧つきで“hong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“hong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“hong”が括弧なしで表示されればよい。
【0088】
一方、図10の(D6)における“j?”が押下されると、表示部12には、図17の(D61)に示されるように、候補となる各音節“ji”,及び“ju”が表示される。なお、図17の(D61)には、括弧つきで“ju”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“ju”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“ju”が括弧なしで表示されればよい。
【0089】
図10の(D6)における“ji*”が押下されると、表示部12には、図17の(D62)に示されるように、候補となる各音節“jia”,“jie”,“jiao”,“jiu”,“jian”,“jin”,“jiang”,“jing”,及び“jiong”が表示される。
【0090】
図10の(D6)における“ju*”が押下されると、表示部12には、図17の(D63)に示されるように、候補となる各音節“jue”,“juan”,及び“jun”が表示される。なお、図17の(D63)には、括弧つきで“jiong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“jiong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“jiong”が括弧なしで表示されればよい。
【0091】
図10の(D6)における“zh?”が押下されると、表示部12には、図17の(D64)に示されるように、候補となる各音節“zha”,“zhe”,“zhi”,及び“zhu”が表示される。なお、図17の(D64)には、括弧つきで“zhi”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“zhi”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“zhi”が括弧なしで表示されればよい。
【0092】
図10の(D6)における“zh*”が押下されると、表示部12には、図17の(D65)に示されるように、候補となる各音節“zhai”,“zhei”,“zhao”,“zhou”,“zhan”,“zhen”,“zhang”,“zheng”,及び“zhong”が表示される。
【0093】
図10の(D6)における“zhu*”が押下されると、表示部12には、図17の(D66)に示されるように、候補となる各音節“zhua”,“zhuo”,“zhuai”,“zhui”,“zhuan”,“zhun”,及び“zhuang”が表示される。なお、図17の(D66)には、括弧つきで“zhong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“zhong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“zhong”が括弧なしで表示されればよい。
【0094】
図10の(D6)における“z?”が押下されると、表示部12には、図17の(D67)に示されるように、候補となる各音節“za”,“ze”,“zi”,及び“zu”が表示される。なお、図17の(D67)には、括弧つきで“zi”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“zi”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“zi”が括弧なしで表示されればよい。
【0095】
図10の(D6)における“z*”が押下されると、表示部12には、図17の(D68)に示されるように、候補となる各音節“zai”,“zei”,“zao”,“zou”,“zan”,“zen”,“zang”,“zeng”,及び“zong”が表示される。
【0096】
図10の(D6)における“zu*”が押下されると、表示部12には、図17の(D69)に示されるように、候補となる各音節“zuo”,“zui”,“zuan”,及び“zun”が表示される。なお、図17の(D69)には、括弧つきで“zong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“zong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“zong”が括弧なしで表示されればよい。
【0097】
一方、図10の(D7)における“q?”が押下されると、表示部12には、図18の(D71)に示されるように、候補となる各音節“qi”,及び“qu”が表示される。なお、図18の(D71)には、括弧つきで“qu”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“qu”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“qu”が括弧なしで表示されればよい。
【0098】
図10の(D7)における“qi*”が押下されると、表示部12には、図18の(D72)に示されるように、候補となる各音節“qia”,“qie”,“qiao”,“qiu”,“qian”,“qin”,“qiang”,“qing”,及び“qiong”が表示される。
【0099】
図10の(D7)における“qu*”が押下されると、表示部12には、図18の(D73)に示されるように、候補となる各音節“que”,“quan”,及び“qun”が表示される。なお、図18の(D73)には、括弧つきで“qiong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“qiong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“qiong”が括弧なしで表示されればよい。
【0100】
図10の(D7)における“ch?”が押下されると、表示部12には、図18の(D74)に示されるように、候補となる各音節“cha”,“che”,“chi”,及び“chu”が表示される。なお、図18の(D74)には、括弧つきで“chi”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“chi”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“chi”が括弧なしで表示されればよい。
【0101】
図10の(D7)における“ch*”が押下されると、表示部12には、図18の(D75)に示されるように、候補となる各音節“chai”,“chao”,“chou”,“chan”,“chen”,“chang”,“cheng”,及び“chong”が表示される。
【0102】
図10の(D7)における“chu*”が押下されると、表示部12には、図18の(D76)に示されるように、候補となる各音節“chuo”,“chuai”,“chui”,“chuan”,“chun”,及び“chuang”が表示される。なお、図18の(D76)には、括弧つきで“chong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“chong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“chong”が括弧なしで表示されればよい。
【0103】
図10の(D7)における“c?”が押下されると、表示部12には、図18の(D77)に示されるように、候補となる各音節“ca”,“ce”,“ci”,及び“cu”が表示される。なお、図18の(D77)には、括弧つきで“ci”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“ci”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“ci”が括弧なしで表示されればよい。
【0104】
図10の(D7)における“c*”が押下されると、表示部12には、図18の(D78)に示されるように、候補となる各音節“cai”,“cao”,“cou”,“can”,“cen”,“cang”,“ceng”,及び“cong”が表示される。
【0105】
図10の(D7)における“cu*”が押下されると、表示部12には、図18の(D79)に示されるように、候補となる各音節“cuo”,“cui”,“cuan”,及び“cun”が表示される。なお、図18の(D79)には、括弧つきで“cong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“cong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“cong”が括弧なしで表示されればよい。
【0106】
一方、図10の(D8)における“x?”が押下されると、表示部12には、図19の(D81)に示されるように、候補となる各音節“xi”,及び“xu”が表示される。なお、図19の(D81)には、括弧つきで“xu”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“xu”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“xu”が括弧なしで表示されればよい。
【0107】
図10の(D8)における“xi*”が押下されると、表示部12には、図19の(D82)に示されるように、候補となる各音節“xia”,“xie”,“xiao”,“xiu”,“xian”,“xin”,“xian”,“xing”,及び“xiong”が表示される。
【0108】
図10の(D8)における“xu*”が押下されると、表示部12には、図19の(D83)に示されるように、候補となる各音節“xue”,“xuan”,及び“xun”が表示される。なお、図19の(D83)には、括弧つきで“xiong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“xiong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“xiong”が括弧なしで表示されればよい。
【0109】
図10の(D8)における“sh?”が押下されると、表示部12には、図19の(D84)に示されるように、候補となる各音節“sha”,“she”,“shi”,及び“shu”が表示される。なお、図19の(D84)には、括弧つきで“shi”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“shi”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“shi”が括弧なしで表示されればよい。
【0110】
図10の(D8)における“sh*”が押下されると、表示部12には、図19の(D85)に示されるように、候補となる各音節“shai”,“shei”,“shao”,“shou”,“shan”,“shen”,“shang”,及び“sheng”が表示される。
【0111】
図10の(D8)における“shu*”が押下されると、表示部12には、図19の(D86)に示されるように、候補となる各音節“shua”,“shuo”,“shuai”,“shui”,“shuan”,“shun”,及び“shuang”が表示される。
【0112】
図10の(D8)における“s?”が押下されると、表示部12には、図19の(D87)に示されるように、候補となる各音節“sa”,“se”,“si”,及び“su”が表示される。なお、図19の(D87)には、括弧つきの“si”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“si”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“si”が括弧なしで表示されればよい。
【0113】
図10の(D8)における“s*”が押下されると、表示部12には、図19の(D88)に示されるように、候補となる各音節“sai”,“sao”,“sou”,“san”,“sen”,“sang”,“seng”,及び“song”が表示される。
【0114】
図10の(D8)における“su*”が押下されると、表示部12には、図19の(D89)に示されるように、候補となる各音節“suo”,“sui”,“suan”,及び“sun”が表示される。なお、図19の(D89)には、括弧つきで“song”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“song”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“song”が括弧なしで表示されればよい。
【0115】
一方、図10の(D9)における“r?”が押下されると、表示部12には、図20の(D91)に示されるように、候補となる各音節“re”,“ri”,及び“ru”が表示される。なお、図20の(D91)には、括弧つきの“ri”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“ri”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“ri”が括弧なしで表示されればよい。
【0116】
図10の(D9)における“r*”が押下されると、表示部12には、図20の(D92)に示されるように、候補となる各音節“rao”,“rou”,“ran”,“ren”,“rang”,“reng”,及び“rong”が表示される。
【0117】
図10の(D9)における“ru*”が押下されると、表示部12には、図20の(D93)に示されるように、候補となる各音節“ruo”,“rui”,“ruan”,及び“run”が表示される。なお、図20の(D93)には、括弧つきで“rong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“rong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“rong”が括弧なしで表示されればよい。
【0118】
図10の(D9)における“?”が押下されると、表示部12には、図20の(D94)に示されるように、候補となる各音節“a”,“o”,“e”,“yi”,“wu”,“yu”,“^e”,及び“er”が表示される。
【0119】
図10の(D9)における“*”が押下されると、表示部12には、図20の(D95)に示されるように、候補となる各音節“ai”,“ei”,“ao”,“ou”,“an”,“en”,“ang”,“eng”,及び“ong”が表示されるとともに、特殊音節である“ng”が表示される。
【0120】
図10の(D9)における“y*”が押下されると、表示部12には、図20の(D96)に示されるように、候補となる各音節“ya”,“ye”,“yao”,“you”,“yan”,“yin”,“yang”,“ying”,及び“yong”が表示されるとともに、特殊音節である“yo”が表示される。
【0121】
図10の(D9)における“w*”が押下されると、表示部12には、図20の(D97)に示されるように、候補となる各音節“wa”,“wo”,“wai”,“wei”,“wan”,“wen”,“wang”,及び“weng”が表示される。
【0122】
図10の(D9)における“yu*”が押下されると、表示部12には、図20の(D98)に示されるように、候補となる各音節“yue”,“yuan”,及び“yun”が表示される。なお、図20の(D98)には、括弧つきで“yong”が表示されている。ピンインにのみ対応させる場合には、この位置に“yong”は不要であり、注音字母に対応させる場合には、この位置に“yong”が括弧なしで表示されればよい。
【0123】
上記のように、声母入力ステップ24aにて声母グループが特定され、声韻選択ステップ24bにて声母が確定するとともに韻母グループが特定され、韻母選択ステップ24cにて音節が決定する。なお、図12乃至図20には、音節テーブルD11〜D99(図11)の“音節”フィールドの内容が表示されているが、その代わりに、“韻母”フィールドの内容が表示されてもよい。
【0124】
これら図12乃至図20には、図6に示された標準的な音節が含まれているだけでなく、特殊音節が含まれている。図21は、特殊音節の入力手順を示す模式図である。この図21に示されるように、特殊音節“m”は、声母選択ステップにて図5の“mf”が選択され、声韻選択ステップにて図10(D2)の“m?”が選択され、韻母選択ステップにて図13(D21)の“m”が選択されることにより、入力される。なお、図13(D21)の“m”の位置は、図4における“0”の位置に相当する。このように、図4における“0”の位置には、「その他」という意味が付与されている。そして、この図4の“0”の位置は、特殊音節の入力に利用される。
【0125】
特殊音節“n”は、声母選択ステップにて図5の“nl”が選択され、声韻選択ステップにて図10(D4)の“n?”が選択され、韻母選択ステップにて図15(D41)の“n”が選択されることにより、入力される。
【0126】
特殊音節“hng”は、声母選択ステップにて図5の“gkh”が選択され、声韻選択ステップにて図10(D5)の“h*”が選択され、韻母選択ステップにて図16(D58)の“hng”が選択されることにより、入力される。
【0127】
特殊音節“ng”は、声母選択ステップにて図5の“ryw”が選択され、声韻選択ステップにて図10(D9)の“*”が選択され、韻母選択ステップにて図20(D95)の“ng”が選択されることにより、入力される。
【0128】
特殊音節“yo”は、声母選択ステップにて図5の“ryw”が選択され、声韻選択ステップにて図10(D9)の“y*”が選択され、韻母選択ステップにて図20(D96)の“yo”が選択されることにより、入力される。
【0129】
以下、図22のフローチャートを参照して、中国語入力プログラム23の入力モジュール24の処理を中心に、さらに説明する。このフローチャートは、利用者がモード切替ボタン15を操作して中国語入力モードを設定することにより、開始し、他の入力モードを設定することにより、終了する。
【0130】
なお、制御部20は、このフローチャート実行中、ポインタバッファ22を参照して、その時点における入力の段階が、声母選択ステップ,声韻選択ステップ,及び韻母選択ステップのうちのどの段階であるかを、認識することができる。即ち、入力の段階は、ポインタバッファ22がNULLであれば声母選択ステップと判別され、ポインタバッファ22にD1〜D9のいずれかが格納されていれば声韻選択ステップと判別され、ポインタバッファ22にD11〜D99のいずれかが格納されていれば韻母選択ステップと判別される。
【0131】
最初のS1では、制御部20は、ポインタバッファ22をNULLにして、声母選択ステップを設定する。
【0132】
S2では、制御部20は、声母テーブルD(図8)を参照して、候補となる各声母グループを、表示部12に表示する。すると、表示部12は、図5に示された状態に切り替わる。
【0133】
S3では、制御部20は、利用者からの入力があるまで待機する。入力が検出されると、処理はS4へ進む。
【0134】
S4では、制御部20は、利用者による入力が、入力部13が押下されたものか,又は,その他の入力かを判別する。なお、その他の入力には、カーソル14の操作、後退キー、変換モジュール25が使用するキーの押下等がある。入力部13が押下された場合には処理はS5へ進み、それ以外の場合には処理はS15へ進む。
【0135】
S5では、制御部20は、ポインタバッファ22を参照して、入力段階が、声母選択ステップ,声韻選択ステップ,及び韻母選択ステップのうちのどれであるかを判別する。声母選択ステップであれば処理はS6へ進み、声韻選択ステップであれば処理はS9へ進み、韻母選択ステップであれば処理はS12へ進む。
【0136】
S6では、制御部20は、入力部13における利用者により押下された位置に基づき、図5のように表示された各ボタンのうちのどのボタンが押下されたかを特定する。即ち、制御部20は、声母テーブルD(図8)のどのレコードが、利用者により選択されたかを、特定する。そして、制御部20は、特定したレコードにおける“候補”の声母グループを、第1の表示部11に表示する。例えば、“候補”が“bp”のレコードが特定されたのであれば、表示部11には、“bp”が格納される。
【0137】
S7では、制御部20は、ポインタバッファ22をセットすることにより、入力段階を声韻選択ステップにセットする。具体的には、制御部20は、声母テーブルD(図8)におけるS6で特定したレコードの“ポインタ”フィールドの値を取得して、ポインタバッファ22に書き込む。例えば、“候補”が“bp”のレコードが特定されたのであれば、ポインタバッファ22には、“D1”が格納される。
【0138】
S8では、制御部20は、各声韻テーブルD1〜D9(図9)のうちのポインタバッファ22に格納された値に対応するものを、参照して、候補となる各声韻グループを、第2の表示部12に表示する。すると、表示部12には、図10の(D1)〜(D9)のうちの1つが表示される。例えば、ポインタバッファ22に“D1”が格納されていれば、図10の(D1)が表示される。そして、処理は、S3へ戻る。
【0139】
S9では、S5にて入力段階が声韻選択ステップであると判別されたので、制御部20は、入力部13における利用者により押下された位置に基づき、図10のいずれかに示されるように表示された各ボタンのうちのどのボタンが押下されたかを特定する。即ち、制御部20は、声韻テーブルD1〜D9のどのレコードが、利用者により選択されたかを、特定する。そして、制御部20は、第1の表示部11に表示されていた声母グループの代わりに、特定したレコードにおける“候補”の声韻グループを、この表示部11に表示する。例えば、“候補”が“b?”のレコードが特定されたのであれば、表示部11には、それまで表示されていた声母グループ“bp”の代わりに、声韻グループ“b?”が表示される。
【0140】
S10では、制御部20は、ポインタバッファ22をセットすることにより、入力段階を韻母選択ステップにセットする。具体的には、制御部20は、声韻テーブルD1〜D9(図9)におけるS9で特定したレコードの“ポインタ”フィールドの値を取得して、ポインタバッファ22に書き込む。例えば、声韻テーブルD1の“候補”が“b?”のレコードが特定されたのであれば、ポインタバッファ22には、“D11”が格納される。
【0141】
S11では、制御部20は、各音節テーブルD11〜D99(図11)のうちのポインタバッファ22に格納された値に対応するものを、参照して、候補となる各音節を、第2の表示部12に表示する。すると、表示部12には、図12乃至図20の各表示例のうちの1つが表示される。例えば、ポインタバッファ22に“D11”が格納されていれば、図12の(D11)が表示される。そして、処理は、S3へ戻る。
【0142】
S12では、S5にて入力段階が韻母選択ステップであると判別されたので、制御部20は、入力部13における利用者により押下された位置に基づき、図12乃至図20のいずれかの表示例の如く表示された各ボタンのうちのどのボタンが押下されたかを特定する。即ち、制御部20は、音節テーブルD11〜D99(図11)のどのレコードが、利用者により選択されたかを、特定する。特定されたレコードの“音節”が、利用者が入力した音節として決定する。
【0143】
さらに、制御部20は、決定した音節を変換モジュール25に渡すことにより、この変換モジュールから、当該音節に対応する漢字を取得する。なお、候補となる漢字が複数ある場合には、例えば、変換モジュール25において第1の候補として登録されている漢字が、取得される。なお、変換モジュール25は、先立って入力された音節を考慮して、漢字を選択してもよい。そして、制御部20は、第1の表示部11に表示されていた声韻グループの代わりに、変換モジュール25から取得した漢字を、この表示部11に表示する。
【0144】
S13では、制御部20は、ポインタバッファ22をクリアすることにより、入力段階を声母選択ステップにセットする。即ち、ポインタバッファ22は、次の音節の入力に備えてNULLにセットされる。
【0145】
S14では、制御部20は、声母テーブルD(図8)を参照して、候補となる各声母グループを、第2の表示部12に表示する。すると、表示部12は、図5に示された状態に切り替わる。そして、処理はS3へ戻る。
【0146】
一方、S15では、S4にて入力部13以外に対する入力がなされたと判別されたので、さらに制御部20は、カーソル14が操作されたか否かを判別する。カーソル14が操作された場合には処理はS16へ進み、それ以外の場合には処理はS18へ進む。
【0147】
S16では、制御部20は、入力段階が韻母選択ステップであるかどうかを判別する。なお、ポインタバッファ22にD11〜D99のいずれかが格納されていれば、入力段階は韻母選択ステップである。そして、入力段階が韻母選択ステップであれば処理はS17へ進み、それ以外の場合には処理はS18へ進む。
【0148】
S17では、利用者によりなされたカーソル14の操作に基づき、制御部20は、声調を判別するとともに、第2の表示部12に対して声調を含めた表示を行い、処理をS3へ戻す。具体的には、制御部20は、カーソル14の上向きが入力された場合には一声が指定されたものと判別し、カーソル14の右向きが入力された場合には二声が指定されたものと判別し、カーソル14の下向きが入力された場合には三声が指定されたものと判別し、カーソル14の左向きが入力された場合には四声が指定されたものと判別する。そして、制御部20は、一声には“1”を、二声には“2”を、三声には“3”を、四声には“4”を、夫々対応させ、音節テーブルD11〜D99(図11)の“音節”の直後に声調に対応させた“1”乃至“4”の値を付加して、第2の表示部12に表示する。
【0149】
例えば、ポインタバッファ22に、D11が格納されている場合に、一声が選択されたのであれば、図23の(D11−1)が表示され、二声が選択されたのであれば、図23の(D11−2)が表示され、三声が選択されたのであれば、図23の(D11−3)が表示され、四声が選択されたのであれば、図23の(D11−4)が表示される。
【0150】
なお、上記S12の説明では、変換モジュール25に渡されるのは「音節」であるとしたが、利用者による声調の指定がなされた場合には、S12で変換モジュール25に渡されるのは「声調付き音節」である。この場合には、変換モジュール25は、声調を考慮して漢字を選択する。
【0151】
S18では、制御部20は、利用者による操作に基づいて対応する処理を実行する。例えば、変換モジュール25で使用するキーが押下されたのであれば、そのキーに定義された機能に従って、漢字選択や確定などの処理を実行する。そして、処理はS3へ戻る。
【0152】
上記の如く、本実施形態では、3回の打鍵で音節が決定する。さらに、入力部13に対する第2回の打鍵の後にカーソル14が操作されることにより、声調が決定するので、入力部13及びカーソル14に対する合計4回の操作で、声調付き音節が決定する。
【0153】
以下、より具体的に、図24及び図25を参照して、「電話機」に対応するピンイン“dianhuaji”の入力について、説明する。図24及び図25の各表示例P01〜P10には、いずれも、両表示部11,12が模式的に示されている。
【0154】
図24のP01は、中国語入力モードの初期画面である。このP01では、第2の表示部12に、声母テーブルDにおける候補である各声母グループが表示されている。なお、第1の表示部11には、何も表示されていない。そして、利用者が、“dt”のボタンを押下して声母グループ“dt”を選択すると、両表示部11,12は、P02の状態に切り替わる。
【0155】
P02では、第1の表示部11に“dt”が表示され、第2の表示部12に、声韻テーブルD3における候補である各声韻グループが表示されている。そして、利用者が、“di*”のボタンを押下して声韻グループ“di*”を選択すると、両表示部11,12は、P03の状態に切り替わる。
【0156】
P03では、第1の表示部11に“di*”が表示され、第2の表示部12に、音節テーブルD33における候補である各音節が表示されている。そして、利用者が、“dian”のボタンを押下して音節“dian”を選択すると、両表示部11,12は、P04の状態に切り替わる。
【0157】
P04では、第1の表示部11に、音節“dian”に対応する漢字である“点”が表示されている。一方、第2の表示部12には、次の音節の入力のために、声母テーブルDにおける候補である各声母グループが表示されている。そして、利用者が、“gkh”のボタンを押下して声母グループ“gkh”を選択すると、両表示部11,12は、P05の状態に切り替わる。
【0158】
P05では、第1の表示部11に、入力済みの音節に対応する漢字“点”,及び,新たに選択された声母グループ“gkh”が表示されている。一方、第2の表示部12には、声韻テーブルD5における候補である各声韻グループが表示されている。そして、利用者が、“hu*”のボタンを押下して声韻グループ“hu*”を選択すると、両表示部11,12は、P06の状態に切り替わる。
【0159】
P06では、第1の表示部11に“点hu*”が表示され、第2の表示部12に、音節テーブルD59における候補である各音節が表示されている。そして、利用者が、“hua”のボタンを押下して音節“hua”を選択すると、両表示部11,12は、P07(図25)の状態に切り替わる。
【0160】
P07では、第1の表示部11に、“電話”が表示されている。これは、P06において表示されていた“点”(dian)に引き続き、音節“hua”が決定したので、変換モジュールが、先に入力されていた音節“dian”と後に入力された音節“hua”の双方を考慮して再変換したためである。即ち、“dianhua”に対応する漢字“電話”が表示されている。一方、第2の表示部12には、次の音節の入力のために、声母テーブルDにおける候補である各声母グループが表示されている。そして、利用者が、“jzhz”のボタンを押下して声母グループ“jzhz”を選択すると、両表示部11,12は、P08の状態に切り替わる。
【0161】
P08では、第1の表示部11に、入力済みの音節に対応する漢字“電話”,及び,新たに選択された声母グループ“jzhz”が表示されている。一方、第2の表示部12には、声韻テーブルD6における候補である各声韻グループが表示されている。そして、利用者が、“j?”のボタンを押下して声韻グループ“j?”を選択すると、両表示部11,12は、P09の状態に切り替わる。
【0162】
P09では、第1の表示部11に“電話j?”が表示され、第2の表示部12に、音節テーブルD61における候補である各音節が表示されている。そして、利用者が、“ji”のボタンを押下して音節“ji”を選択すると、両表示部11,12は、P10の状態に切り替わる。
【0163】
P10では、第1の表示部11に、音節“dianhuaji”に対応する漢字である“電話機”が表示されている。なお、第2の表示部12には、次の音節の入力に備えて、声母テーブルDにおける候補である各声母グループが表示されている。
【0164】
このように、3回の打鍵により“dt”,“di*”及び“dian”が選択されるだけで、音節“dian”が決定する。また、3回の打鍵により“gkh”,“hu*”及び“hua”が選択されるだけで、音節“hua”が決定する。また、3回の打鍵により“jzhz”,“j?”及び“ji”が選択されるだけで、音節“ji”が決定する。
【0165】
上記の如く、GB2312に規定された漢字の標準的な発音による全音節のうちの任意の音節が、いずれも3回の打鍵により決定する。さらに、特殊音節に、上記のm,n,hng,ng,yo(io)以外の音節を追加することにより、GB2312に規定されたもの以外の漢字をも、入力対象とすることができる。
【0166】
なお、本実施形態による中国語入力プログラムは、中国語の音韻学による韻母分類法を最大限に利用して開発された本発明の韻母分類法に基づく入力手順を実現している。従って、この入力手順は、中国語を使用する利用者にとって自然で馴染みやすい。即ち、中国語を使用する利用者は、この入力手順を容易に理解して活用することができる。
【0167】
上記の図1及び図2に示された電話機は、タッチパネル式の携帯電話機であるが、本発明は、通常の携帯電話機にも適用可能である。図26は、通常の携帯電話機の外観を示す模式図である。この携帯電話機は、液晶ディスプレイ31を1つのみ有している。この場合には、入力結果を表示する第1の表示部11,及び候補となるボタンを表示する第2の表示部12の表示内容が、いずれも液晶ディスプレイ31の画面内に表示されればよい。利用者は、液晶ディスプレイ31上の表示部12に対応する表示を見ながら、入力部13である数字キーを押下することにより、上記と同様に、中国語を入力することができる。
【0168】
〔第2実施形態〕
本実施形態は、上記の第1実施形態の構成において、2回乃至4回の打鍵により1音節が確定する入力モジュールを備えた中国語入力プログラムが実装された点を、特徴としている。そして、利用者は、この中国語入力プログラムが実装された携帯電話機を、中国語入力モードに設定した後、2回乃至4回の打鍵により中国語の1音節を確定させることができる。
【0169】
本実施形態では、音節の韻母が単韻母であるか、介音のない複韻母(開口複韻母)であるか、介音のある複韻母(斉歯複韻母,合口複韻母,撮口複韻母)であるかによって、当該音節を確定させるための打鍵回数が異なる。即ち、単韻母を含んだ音節は2打鍵で入力され、介音のない複韻母を含んだ音節は3打鍵で入力され、介音のある複韻母を含んだ音節は4打鍵で入力される。
【0170】
図27は、本実施形態の中国語入力モードの初期画面を示す模式図である。本実施形態の携帯電話機は、中国語入力モードに切り替えられると、第2の表示部12が図27に示された状態になる。図27では、図4にて1,2,3,4,5,6,7,8,9,*,0,#が表示されていた位置に、夫々、“bp”,“mf”,“dt”,“nl”,“gkh”,“jzhz”,“qchc”,“xshs”,“r零”,“変換”,“記号”,及び“編集”が、表示されている。これらのうち“bp”,“mf”,“dt”,“nl”,“gkh”,“jzhz”,“qchc”,“xshs”及び“r零”の各ボタンは、夫々、第1乃至第9の声母グループに対応している。そして、利用者は、第1回の打鍵により、これら各声母グループのうちの1つを選択する。なお、韻母のみからなる音節(零声母の音節)の入力の際には、利用者は、“r零”のボタンを押下する。
【0171】
この第1回の打鍵後、第2の表示部12は、図28のいずれかに示される状態へ移行する。具体的には、第1回の打鍵により、“bp”が選択された場合には、表示部12には、“b”,“ba”,“bo”,“bi”,“bu”,“p”,“pa”,“po”,“pi”,及び“pu”が、表示される。即ち、声母である“b”及び“p”と、単韻母を含む音節である“ba”,“bo”,“bi”,“bu”,“pa”,“po”,“pi”,及び“pu”が、表示される。入力対象となる音節が単韻母を含む音節であれば、利用者は、対応するボタンを押下することにより、当該音節を確定させることができる。一方、入力対象となる音節が複韻母を含む音節であれば、利用者は、声母“b”又は“p”のボタンを押下することにより、声母を決定する。
【0172】
なお、“b”及び“p”のボタンのみが、図28においてイタリックで表記されている。ボタンがイタリックであるということは、当該ボタンの押下だけでは音節が確定しないことを示している。一方、ボタンがイタリックでないということは、当該ボタンの押下により音節が確定することを示している。
【0173】
第1回の打鍵により、“mf”が選択された場合には、表示部12には、“m”,“ma”,“mo”,“me”,“mi”,“mu”,“f”,“fa”,“fo”,及び“fu”が、表示される。即ち、声母である“m”及び“f”と、単韻母を含む音節である“ma”,“mo”,“me”,“mi”,“mu”,“fa”,“fo”,及び“fu”が、表示される。入力対象となる音節が単韻母を含む音節であれば、利用者は、対応するボタンを押下することにより、当該音節を確定させることができる。一方、入力対象となる音節が複韻母を含む音節であれば、利用者は、声母“m”又は“f”のボタンを押下することにより、声母を決定する。
【0174】
第1回の打鍵により、“dt”が選択された場合には、表示部12には、“d”,“da”,“de”,“di”,“du”,“t”,“ta”,“te”,“ti”,及び“tu”が、表示される。即ち、声母である“d”及び“t”と、単韻母を含む音節である“da”,“de”,“di”,“du”,“ta”,“te”,“ti”,及び“tu”が、表示される。入力対象となる音節が単韻母を含む音節であれば、利用者は、対応するボタンを押下することにより、当該音節を確定させることができる。一方、入力対象となる音節が複韻母を含む音節であれば、利用者は、声母“d”又は“t”のボタンを押下することにより、声母を決定する。
【0175】
第1回の打鍵により、“nl”が選択された場合には、表示部12には、“n”,“na”,“ne”,“ni”,“nu”,“nv”,“l”,“la”,“le/lo”,“li”,“lu”,及び“lv”が、表示される。即ち、声母である“n”及び“l”と、単韻母を含む音節である“na”,“ne”,“ni”,“nu”,“nv”,“la”,“le/lo”,“li”,“lu”,及び“lv”が、表示される。なお、“le/lo” は、“le”又は“lo”を示している。入力対象となる音節が単韻母を含む音節であれば、利用者は、対応するボタンを押下することにより、当該音節を確定させることができる。一方、入力対象となる音節が複韻母を含む音節であれば、利用者は、声母“n”又は“l”のボタンを押下することにより、声母を決定する。
【0176】
第1回の打鍵により、“gkh”が選択された場合には、表示部12には、“g”,“ga”,“ge”,“gu”,“k”,“ka”,“ke”,“ku”,“h”,“ha”,“he”,及び“hu”が、表示される。即ち、声母である“g”,“k”及び“h”と、単韻母を含む音節である“ga”,“ge”,“gu”,“ka”,“ke”,“ku”,“ha”,“he”,及び“hu”が、表示される。入力対象となる音節が単韻母を含む音節であれば、利用者は、対応するボタンを押下することにより、当該音節を確定させることができる。一方、入力対象となる音節が複韻母を含む音節であれば、利用者は、声母“g”,“k”又は“h”のボタンを押下することにより、声母を決定する。
【0177】
第1回の打鍵により、“jzhz”が選択された場合には、表示部12には、“ji”,“ju”,“j/zh”,“zha”,“zhe”,“zhi”,“zhu”,“z”,“za”,“ze”,“zi”,及び“zu”が、表示される。即ち、声母である“j/zh”及び“z”と、単韻母を含む音節である“ji”,“ju”,“zha”,“zhe”,“zhi”,“zhu”,“za”,“ze”,“zi”,及び“zu”が、表示される。なお、“j/zh”は、“j”又は“zh”を示している。入力対象となる音節が単韻母を含む音節であれば、利用者は、対応するボタンを押下することにより、当該音節を確定させることができる。一方、入力対象となる音節が複韻母を含む音節であれば、利用者は、声母“j/zh”,又は“z”のボタンを押下することにより、声母を選択する。
【0178】
第1回の打鍵により、“qchc”が選択された場合には、表示部12には、“qi”,“qu”,“q/ch”,“cha”,“che”,“chi”,“chu”,“c”,“ca”,“ce”,“ci”,及び“cu”が、表示される。即ち、声母である“q/ch”及び“c”と、単韻母を含む音節である“qi”,“qu”,“cha”,“che”,“chi”,“chu”,“ca”,“ce”,“ci”,及び“cu”が、表示される。なお、“q/ch”は、“q”又は“ch”を示している。入力対象となる音節が単韻母を含む音節であれば、利用者は、対応するボタンを押下することにより、当該音節を確定させることができる。一方、入力対象となる音節が複韻母を含む音節であれば、利用者は、声母“q/ch”,又は“c”のボタンを押下することにより、声母を選択する。
【0179】
第1回の打鍵により、“xshs”が選択された場合には、表示部12には、“xi”,“xu”,“x/sh”,“sha”,“she”,“shi”,“shu”,“s”,“sa”,“se”,“si”,及び“su”が、表示される。即ち、声母である“x/sh”及び“s”と、単韻母を含む音節である“xi”,“xu”,“sha”,“she”,“shi”,“shu”,“sa”,“se”,“si”,及び“su”が、表示される。なお、“x/sh”は、“x”又は“sh”を示している。入力対象となる音節が単韻母を含む音節であれば、利用者は、対応するボタンを押下することにより、当該音節を確定させることができる。一方、入力対象となる音節が複韻母を含む音節であれば、利用者は、声母“x/sh”,又は“s”のボタンを押下することにより、声母を選択する。
【0180】
第1回の打鍵により、“r零”が選択された場合には、表示部12には、“r”,“re”,“ri”,“ru”,“´”,“a”,“o/^e”,“e”,“yi”,“wu”,“yu”,及び“er”が、表示される。即ち、声母である“r”及び零声母である“´”と、単韻母を含む音節である“re”,“ri”,“ru”,“a”,“o/^e”,“e”,“yi”,“wu”,“yu”,及び“er”が、表示される。なお、“o/^e”は、“o” 又は“^e”を示している。入力対象となる音節が単韻母を含む音節であれば、利用者は、対応するボタンを押下することにより、当該音節を選択することができる。一方、入力対象となる音節が複韻母を含む音節であれば、利用者は、声母“r”,又は零声母“´”のボタンを押下することにより、声母を決定する。
【0181】
なお、第1回の打鍵により、“記号”が選択された場合には、表示部12には、記号を入力するためのボタンが表示される。また、第1回の打鍵により“変換”又は“編集”が押下された場合には、この携帯電話機は、後述する変換モード又は編集モードに夫々切り替えられる。
【0182】
上述の如く、単韻母を含む音節は、2回の打鍵により入力される。一方、複韻母を含む音節は、3回又は4回の打鍵により入力される。即ち、介音のない複韻母を含む音節は、3回の打鍵により入力され、介音のある複韻母を含む音節は4回の打鍵により入力される。以下、複韻母を含む音節の入力について、説明する。
【0183】
図29は、声母b又はpと複韻母とからなる音節の入力を示す説明図である。初期状態(打鍵数(0))において、利用者が“bp”のボタンを押下すると、表示部12は、打鍵数(1)の状態に切り替わる。ここで、“b”又は“p”が押下されると、表示部12は、打鍵数(2)の状態に切り替わる。
【0184】
より具体的には、第2回の打鍵で“b”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“bai”,“bei”,“bao”,“ban”,“ben”,“bang”及び“beng”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。なお、これら開口複韻母を含む音節とともに表示された“他”のボタンは、特殊音節の入力のために用いられる。
【0185】
上記の打鍵数(2)の状態では、介音のある複韻母を含む音節は表示されていない。この状態から、介音のある複韻母を含む音節を入力するために、カーソル14が用いられる。このカーソル14における右向きが介音iに、下向きが介音uに、左向きが介音vに、夫々割り当てられている。なお、上向きは、介音なしに割り当てられている。なお、このカーソル14に対する割当内容を示すガイダンスが利用者に対して提示されるとよい。
【0186】
そして、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、biで始まる音節“bie”,“biao”,“bian”,“bin”及び“bing”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらbiで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0187】
なお、この打鍵数(3)の状態において、カーソル14の上向きが指定されると、表示部12は、打鍵数(2)(b選択時)の状態に戻る。このため、利用者は、例えば誤って介音iを指定したとしても、改めて介音なしを指定することにより、表示部12を、開口複韻母を含む音節の入力用の状態に復帰させることができる。
【0188】
一方、第2回の打鍵で“p”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“pai”,“pei”,“pao”,“pou”,“pan”,“pen”,“pang”及び“peng”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、piで始まる音節“pie”,“piao”,“pian”,“pin”及び“ping”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらpiで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0189】
図30は、声母m又はfと複韻母とからなる音節の入力を示す説明図である。初期状態(打鍵数(0))において、利用者が“mf”のボタンを押下すると、表示部12は、打鍵数(1)の状態に切り替わる。ここで、“m”又は“f”が押下されると、表示部12は、打鍵数(2)の状態に切り替わる。
【0190】
より具体的には、第2回の打鍵で“m”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“mai”,“mei”,“mao”,“mou”,“man”,“men”,“mang”及び“meng”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、miで始まる音節“mie”,“miao”,“miu”,“mian”,“min”及び“ming”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらmiで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を入力することができる。
【0191】
一方、第2回の打鍵で“f”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“fei”,“fou”,“fan”,“fen”,“fang”及び“feng”が、表示される。そして、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0192】
図31は、声母d又はtと複韻母とからなる音節の入力を示す説明図である。初期状態(打鍵数(0))において、利用者が“dt”のボタンを押下すると、表示部12は、打鍵数(1)の状態に切り替わる。ここで、“d”又は“t”が押下されると、表示部12は、打鍵数(2)の状態に切り替わる。
【0193】
より具体的には、第2回の打鍵で“d”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“dai”,“dei”,“dao”,“dou”,“dan”,“dang”,“deng”及び“dong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0194】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、diで始まる音節“dia”,“die”,“diao”,“diu”,“dian”及び“ding”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらdiで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、duで始まる音節“duo”,“dui”,“duan”及び“dun”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“dong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらduで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0195】
一方、第2回の打鍵で“t”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“tai”,“tei”,“tao”,“tou”,“tan”,“tang”,“teng”及び“tong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0196】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、tiで始まる音節“tie”,“tiao”,“tian”及び“ting”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらtiで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、tuで始まる音節“tuo”,“tui”,“tuan”及び“tun”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“tong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらtuで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を入力することができる。
【0197】
図32は、声母n又はlと複韻母とからなる音節の入力を示す説明図である。初期状態(打鍵数(0))において、利用者が“nl”のボタンを押下すると、表示部12は、打鍵数(1)の状態に切り替わる。ここで、“n”又は“l”が押下されると、表示部12は、打鍵数(2)の状態に切り替わる。
【0198】
より具体的には、第2回の打鍵で“n”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“nai”,“nei”,“nao”,“nou”,“nan”,“nen”,“nang”,“neng”及び“nong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0199】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、niで始まる音節“nie”,“niao”,“niu”,“nian”,“nin”,“niang”及び“ning”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらniで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0200】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、nuで始まる音節“nuo”,“nue”及び“nuan”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“nong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらnuで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0201】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の左向きが指定されると、表示部12には、nvで始まる音節“nve”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、nvで始まる音節である“nve”を入力することができる。
【0202】
一方、第2回の打鍵で“l”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“lai”,“lei”,“lao”,“lou”,“lan”,“lang”,“leng”及び“long”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0203】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、liで始まる音節“lia”,“lie”,“liao”,“liu”,“lian”,“lin”,“liang”及び“ling”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらliで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0204】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、luで始まる音節“luo”,“lue”,“luan”及び“lun”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“long”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらluで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0205】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の左向きが指定されると、表示部12には、lvで始まる音節“lve”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、lvで始まる音節である“lve”を確定させることができる。
【0206】
図33は、声母g,k又はhと複韻母とからなる音節の入力を示す説明図である。初期状態(打鍵数(0))において、利用者が“gkh”のボタンを押下すると、表示部12は、打鍵数(1)の状態に切り替わる。ここで、“g”,“k”又は“h”が押下されると、表示部12は、打鍵数(2)の状態に切り替わる。
【0207】
より具体的には、第2回の打鍵で“g”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“gai”,“gei”,“gao”,“gou”,“gan”,“gen”,“gang”,“geng”及び“gong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、guで始まる音節“gua”,“guo”,“guai”,“gui”,“guan”,“gun”及び“guang”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“gong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらguで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0208】
一方、第2回の打鍵で“k”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“kai”,“kei”,“kao”,“kou”,“kan”,“ken”,“kang”,“keng”及び“kong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、kuで始まる音節“kua”,“kuo”,“kuai”,“kui”,“kuan”,“kun”及び“kuang”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“kong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらkuで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0209】
一方、第2回の打鍵で“h”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“hai”,“hei”,“hao”,“hou”,“han”,“hen”,“hang”,“heng”及び“hong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、huで始まる音節“hua”,“huo”,“huai”,“hui”,“huan”,“hun”及び“huang”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“hong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらhuで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0210】
図34は、声母j,zh又はzと複韻母とからなる音節の入力を示す説明図である。初期状態(打鍵数(0))において、利用者が“jzhz”のボタンを押下すると、表示部12は、打鍵数(1)の状態に切り替わる。ここで、“j/zh”又は“z”が押下されると、表示部12は、打鍵数(2)の状態に切り替わる。なお、“j/zh”は、“j”又は“zh”を示している。
【0211】
より具体的には、第2回の打鍵で“j/zh”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“zhai”,“zhei”,“zhao”,“zhou”,“zhan”,“zhen”,“zhang”,“zheng”及び“zhong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0212】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、jiで始まる音節“jia”,“jie”,“jiao”,“jiu”,“jian”,“jin”,“jiang”,“jing”及び“jiong”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらjiで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0213】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、zhuで始まる音節“zhua”,“zhuo”,“zhuai”,“zhui”,“zhuan”,“zhun”及び“zhuang”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“zhong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらzhuで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0214】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の左向きが指定されると、表示部12には、juで始まる音節“jue”,“juan”及び“jun”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“jiong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらの音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0215】
一方、第2回の打鍵で“z”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“zai”,“zei”,“zao”,“zou”,“zan”,“zen”,“zang”,“zeng”及び“zong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0216】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、zuで始まる音節“zuo”,“zui”,“zuan”及び“zun”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“zong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらzuで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0217】
図35は、声母q,ch又はcと複韻母とからなる音節の入力を示す説明図である。初期状態(打鍵数(0))において、利用者が“qchc”のボタンを押下すると、表示部12は、打鍵数(1)の状態に切り替わる。ここで、“q/ch”又は“c”が押下されると、表示部12は、打鍵数(2)の状態に切り替わる。なお、“q/ch”は、“q”又は“ch”を示している。
【0218】
より具体的には、第2回の打鍵で“q/ch”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“chai”,“chao”,“chou”,“chan”,“chen”,“chang”,“cheng”及び“chong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を入力することができる。
【0219】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、qiで始まる音節“qia”,“qie”,“qiao”,“qiu”,“qian”,“qin”,“qiang”,“qing”及び“qiong”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらqiで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0220】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、chuで始まる音節“chuo”,“chuai”,“chui”,“chuan”,“chun”及び“chuang”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“chong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらchuで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0221】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の左向きが指定されると、表示部12には、音節“que”,“quan”及び“qun”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“qiong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらの音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0222】
一方、第2回の打鍵で“c”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“cai”,“cao”,“cou”,“can”,“cen”,“cang”,“ceng”及び“cong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0223】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、cuで始まる音節“cuo”,“cui”,“cuan”及び“cun”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“cong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらcuで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0224】
図36は、声母x,sh又はsと複韻母とからなる音節の入力を示す説明図である。初期状態(打鍵数(0))において、利用者が“xshs”のボタンを押下すると、表示部12は、打鍵数(1)の状態に切り替わる。ここで、“x/sh”又は“s”が押下されると、表示部12は、打鍵数(2)の状態に切り替わる。なお、“x/sh”は、“x”又は“sh”を示している。
【0225】
より具体的には、第2回の打鍵で“x/sh”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“shai”,“shei”,“shao”,“shou”,“shan”,“shen”,“shang”及び“sheng”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0226】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、xiで始まる音節“xia”,“xie”,“xiao”,“xiu”,“xian”,“xin”,“xiang”,“xing”及び“xiong”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらxiで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0227】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、shuで始まる音節“shua”,“shuo”,“shuai”,“shui”,“shuan”,“shun”及び“shuang”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらshuで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0228】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の左向きが指定されると、表示部12には、音節“xue”,“xuan”及び“xun”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“xiong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらの音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0229】
一方、第2回の打鍵で“s”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“sai”,“sao”,“sou”,“san”,“sen”,“sang”,“seng”及び“song”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0230】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、suで始まる音節“suo”,“sui”,“suan”及び“sun”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“song”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらsuで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0231】
図37は、声母r又は零声母と複韻母とからなる音節の入力を示す説明図である。初期状態(打鍵数(0))において、利用者が“r零”のボタンを押下すると、表示部12は、打鍵数(1)の状態に切り替わる。ここで、“r”又は“´”が押下されると、表示部12は、打鍵数(2)の状態に切り替わる。
【0232】
より具体的には、第2回の打鍵で“r”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母を含む音節である“rao”,“rou”,“ran”,“ren”,“rang”,“reng”及び“rong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母を含む音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0233】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、ruで始まる音節“ruo”,“rui”,“ruan”及び“run”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“rong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらruで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0234】
一方、第2回の打鍵で“´”が選択された場合には、表示部12には、開口複韻母からなる音節である“ai”,“ei”,“ao”,“ou”,“an”,“en”,“ang”,“eng”及び“ong”が、表示される。そして、入力対象の音節がこれら開口複韻母からなる音節であれば、利用者は、第3回の打鍵で、これらのうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0235】
これに対し、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の右向きが指定されると、表示部12には、yで始まる音節“ya”,“ye”,“yao”,“you”,“yan”,“yin”,“yang”,“ying”及び“yong”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらyで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0236】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の下向きが指定されると、表示部12には、wで始まる音節“wa”,“wo”,“wai”,“wei”,“wan”,“wen”,“wang”及び“weng”が表示される。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらwで始まる音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0237】
また、打鍵数(2)の状態において、カーソル14の左向きが指定されると、表示部12には、音節“yue”,“yuan”及び“yun”が表示される。なお、注音字母に対応させて、括弧つきの“yong”が併せて表示されている。これが打鍵数(3)の状態である。利用者は、第4回の打鍵で、これらの音節のうちの所望の1つを選択することにより、当該音節を確定させることができる。
【0238】
上述の如く、まず、第1回の打鍵により、第1実施形態と同様に声母グループのうちの1つが選択される。そして、入力対象となる音節の韻母が単韻母であれば、第2回の打鍵により当該音節が確定する。一方、入力対象となる音節の韻母が複韻母であれば、第2回の打鍵により当該音節の声母のみが決定する。そして、入力対象となる音節の韻母が開口複韻母であれば、第3回の打鍵により当該音節が確定する。一方、入力対象となる音節の韻母が開口複韻母以外の複韻母であれば、第3回の打鍵により、当該複韻母の介音が指定される。そして、開口複韻母以外の複韻母を含んだ音節は、上記の介音の指定後、第4回の打鍵により確定する。
【0239】
次に、本実施形態の漢字変換について説明する。なお、中国語入力用の中国語入力モードは、さらに、ピンインや注音字母による読みを入力する読み入力モードと、入力された読みを漢字変換する漢字変換モードと、入力された漢字列を編集する文書編集モードとに、細分化されている。そして、読み入力モードは、その初期状態(図27)において“変換”のボタンが押下されることにより、漢字変換モードに切り替わる。
【0240】
図38は、読み入力モードと漢字変換モードとの切り替えを示す説明図である。読み入力モードは、その初期状態において表示されている“変換”のボタンが押下されることにより、漢字変換モードに切り替わる。漢字変換モードでは、既に入力された読み(音節)に対応する漢字が、表示部12に10個のボタンとして表示されている。利用者は、表示された漢字のうちの所望の1つを選択することにより、当該漢字を確定させることができる。漢字が確定すると、漢字変換モードは、読み入力モードに切り替わる。
【0241】
なお、漢字変換モードでは、上記の漢字の他に、“入力”及び“シフト”のボタンが表示されている。“入力”のボタンが押下されると、漢字変換モードは、読み入力モードに切り替わる。“シフト”のボタンは、カーソル14とともに用いられる。
【0242】
このカーソル14は、読み入力モードでは、声調指定及びカーソル移動に用いられる。即ち、音節未確定時には、第1実施形態と同様に声調指定に使用可能で、音節確定時には、既に入力された文字列におけるカーソル位置を移動させるのに使用可能である。
【0243】
一方、このカーソル14は、漢字変換モードでは、候補となる漢字の表示制御に使用される。なお、候補となる漢字には、その使用頻度に応じた順番が付されている。そして、候補となる漢字は、その使用頻度順に、一度に例えば10個まで同時に表示可能であり、候補となる漢字が10個より多い場合には、利用者は、カーソル14を操作することにより、その時点で表示されていない漢字を表示させることができる。
【0244】
具体的には、カーソル14の上向きが指定されると、それまで表示されていた漢字よりも使用頻度の高い10字の漢字が、表示される。カーソル14の下向きが指定されると、それまで表示されていた漢字よりも使用頻度の低い10字の漢字が、表示される。
【0245】
また、“シフト”のボタンが押下された後にカーソルの上向きが指定されると、使用頻度の最も高いものから順に10字が表示される。“シフト”のボタンが押下された後にカーソル14の下向きが指定されると、使用頻度の最も低いものから順に10字が表示される。
【0246】
なお、漢字変換が文字単位でなく単語単位でなされる場合には、利用者は、カーソル14の左向きを指定することにより、同音字選択の対象とする単語を文字単位で左移動させることができ、カーソル14の右向きを指定することにより、同音字選択の対象とする単語を文字単位で右移動させることができる。また、“シフト”のボタンを押下した後にカーソル14の左向きを指定することにより、同音字選択の対象とする単語を単語単位で左移動させることができ、“シフト”のボタンを押下した後にカーソル14の右向きを指定することにより、同音字選択の対象とする単語を単語単位で右移動させることができる。
【0247】
図39は、読み入力モードと文書編集モードとの切り替えを示す説明図である。読み入力モードは、その初期状態において表示されている“編集”のボタンが押下されることにより、文書編集モードに切り替わる。この文書編集モードにおいて、表示部12には、“カット”,“コピー”,“ペースト”,“アンドゥ”,“検索”,“置換”,“範囲”,“タブ”,“挿入”,“入力”,“空白”及び“シフト”のボタンが表示されている。これらのうち“カット”,“コピー”,“ペースト”,“アンドゥ”,“検索”,“置換”,“範囲”,“タブ”,“挿入”,及び“空白”のボタンを用いて、利用者は、通常のエディタプログラムと同様に、文書を編集することができる。
【0248】
“入力”のボタンは、モード切替に利用される。即ち、文書編集モードは、“入力”のボタンが押下されることにより、読み入力モードに切り替わる。“シフト”のボタンは、カーソル14と組み合わされて使用される。具体的には、“シフト”のボタンが押下された後にカーソル14の左向きが指定されると、カーソルが行頭に移動する。“シフト”のボタンが押下された後にカーソル14の右向きが指定されると、カーソルが行末に移動する。“シフト”のボタンが押下された後にカーソル14の上向きが指定されると、カーソルが文頭に移動する。“シフト”のボタンが押下された後にカーソル14の下向きが指定されると、カーソルが文末に移動する。さらに、利用者は、“シフト”のボタンを他のボタンと組み合わせて操作することにより、単語登録,辞書選択,及び簡体字/繁体字切替等の機能を利用することができる。
【0249】
以下、図40のフローチャートを参照して、本実施形態の中国語入力プログラムの処理を、さらに説明する。このフローチャートは、利用者が中国語入力モードを設定することにより開始し、中国語入力モードを解除することにより終了する。なお、制御部20は、声母選択,単韻母選択,及び複韻母選択の3つの入力段階を切り替えることにより、読みの入力を実行する。
【0250】
図40のフローチャート開始後、まず、入力段階が声母選択に設定され(S101)、表示部12には、図27に示されるように各声母グループが表示される(S102)。そして、制御部20は、利用者による入力がなされるまで待機する(S103)。入力がなされると、この入力が読み入力又はカーソル操作であるかどうかに応じて処理が分岐する(S104)。具体的には、入力が読み入力又はカーソル操作である場合には、図41を参照して後述する読み入力処理(S105)が実行される。この読み入力が実行された後、処理はS103へ戻る。
【0251】
一方、当該入力が“変換”ボタンの押下であれば(S106;Yes)、図42を参照して後述する漢字変換処理が実行され、“編集”ボタンの押下であれば(S107;Yes)、図43を参照して後述する文書編集処理が実行される。なお、入力が上記のいずれにも該当しない場合には、当該入力に応じた処理(押下されたボタンに割り当てられた処理)がなされる(S108)。
【0252】
以下、図41のフローチャートを参照して、読み入力処理について説明する。まず、設定された入力段階に応じて処理が分岐する(S201)。即ち、制御部20は、入力段階が声母選択であれば処理をS202へ進め、単韻母選択であれば処理をS207へ進め、複韻母選択であれば処理をS214へ進める。
【0253】
入力段階が声母選択である場合に、図40のフローチャートの処理でなされた入力がカーソル14に対する操作でなければ(S202;No)、制御部20は、当該入力により指定された声母グループを特定して、表示部12に表示する(S203)。即ち、図28のうちのいずれか1つが表示される。そして、制御部20は、入力段階を単韻母選択に設定し(S204)、第2の表示部12に、特定された声母グループの声母と複韻母グループとの組み合わせを当該声母のイタリック表記で表示するとともに、特定された声母グループの声母と単韻母とからなる音節を表示する(S205)。そして、制御部20は、図41のフローチャートの処理を終了する(処理は図40のS103へ戻る)。
【0254】
入力段階が単韻母選択である場合に、図40のフローチャートの処理でなされた入力が声母と複韻母グループとの組み合わせを指定するものでなければ(S207;No)、制御部20は、当該入力に従って単韻母を含む音節を特定し、この音節に対応する漢字を第1の表示部11に表示する(S208)。そして、制御部20は、入力段階を声母選択に設定し(S209)、第2の表示部12に、各声母グループを表示する(S210)。そして、制御部20は、図41のフローチャートの処理を終了する(処理は図40のS103へ戻る)。
【0255】
入力段階が単韻母選択である場合に、図40のフローチャートの処理でなされた入力が声母と複韻母グループとの組み合わせを指定するものであれば(S207;Yes)、制御部20は、当該入力に従って声母と複韻母グループとの組み合わせを特定し(S211)、入力段階を複韻母選択に設定し(S212)、第2の表示部12に、開口複韻母を含む音節を表示する(S213)。そして、制御部20は、図41のフローチャートの処理を終了する(処理は図40のS103へ戻る)。
【0256】
入力段階が複韻母選択である場合に、図40のフローチャートの処理でなされた入力がカーソル14に対する操作でなければ(S214;No)、制御部20は、当該入力に従って複韻母を含む音節を特定し、この音節に対応する漢字を第1の表示部11に表示する(S215)。そして、制御部20は、入力段階を声母選択に設定し(S216)、第2の表示部12に、各声母グループを表示する(S217)。そして、制御部20は、図41のフローチャートの処理を終了する(処理は図40のS103へ戻る)。
【0257】
入力段階が複韻母選択である場合に、図40のフローチャートの処理でなされた入力がカーソル14に対する操作であれば(S214;Yes)、制御部20は、操作により指定されたカーソル14の向きに応じて、介音のある複韻母を含んだ音節を第2の表示部12に表示する(S218)。そして、制御部20は、図41のフローチャートの処理を終了する(処理は図40のS103へ戻る)。
【0258】
上記の処理により、音節が確定して当該音節に対応する漢字が第1の表示部11に表示される。さらに、利用者は、表示された漢字が所望のものと異なっている(声調が異なっている)場合に、カーソル14で声調を指定することにより、所望の漢字を呼び出すことができる。この声調の指定における制御部20の処理を説明する。即ち、入力段階が声母選択である場合に、図40のフローチャートの処理でなされた入力がカーソル14に対する操作であれば(S202;Yes)、制御部20は、第1の表示部11に表示されていた漢字を削除し、カーソル14への操作により指定された声調に対応する漢字を、この表示部11に表示する(S206)。
【0259】
次に、図42を参照して漢字変換処理について説明する。この漢字変換処理は、読み入力モードにおいてなされた入力が“変換”ボタンの押下である場合に(図40のS106;Yes)、実行される。まず、制御部20は、最後に入力された音節に対応する複数の同音字を、第2の表示部12に表示する(図42のS301)。そして、制御部20は、利用者による入力がなされるまで待機する(S302)。入力がなされると、制御部20は、この入力が漢字を指定して変換を確定させるものであるかどうかに応じて、処理を分岐する(S303)。
【0260】
入力が漢字を指定するものであれば(S303;Yes)、制御部20は、指定された漢字を入力された音節に対応する漢字として確定させ(S304)、処理を図40のS101へ戻す。
【0261】
なお、漢字変換が文字単位でなく単語単位でなされる場合には、制御部20は、指定された漢字を入力された音節に対応する漢字として確定させ(S304)た後、処理を図40のS101に戻さず、次の音節の同音字候補を表示し、S302に戻して漢字選択処理を続ける。
【0262】
また、漢字変換が文字単位の場合であっても、現在の音節に対応する漢字として確定させ(S304)た後、処理を図40のS101に戻さず、S304で確定した漢字に続く漢字を予測して候補を表示し、S302に戻って漢字選択処理を続ける仕様もある。
【0263】
一方、入力が漢字を指定するものでなければ(S303;No)、制御部20は、当該入力が読み入力モードへの切替を指定するものであるかどうかに応じて、処理を分岐する(S305)。具体的には、制御部20は、入力が読み入力モードへの切替を指定するものである場合には(S305;Yes)、処理を図40のS101へ戻す。それ以外の場合には(S305;No)、当該入力に応じた処理がなされ(S306)、処理はS302に戻る。
【0264】
次に、図43を参照して文書編集処理について説明する。この文書編集処理は、読み入力モードにおいてなされた入力が“編集”ボタンの押下である場合に(図40のS107;Yes)、実行される。まず、制御部20は、第2の表示部12に、文書編集モードの初期画面を表示する(S401)。そして、制御部20は、利用者による入力がなされるまで待機する(S402)。入力がなされると、制御部20は、この入力が“シフト”ボタンの押下であるかどうかに応じて、処理を分岐する(S403)。
【0265】
入力が“シフト”ボタンの押下であれば(S403;Yes)、制御部20は、初期画面に表示されていない編集機能を示すボタンを、第2の表示部12に表示し(S404)、処理をS402へ戻す。
【0266】
一方、入力が“シフト”ボタンの押下でなければ(S403;No)、制御部20は、当該入力が読み入力モードへの切替を指定するものであるかどうかに応じて、処理を分岐する(S405)。具体的には、制御部20は、入力が読み入力モードへの切替を指定するものである場合には(S405;Yes)、処理を図40のS101へ戻す。それ以外の場合には(S405;No)、当該入力に応じた処理がなされ(S406)、処理はS402に戻る。
【0267】
上述の如く、利用者の操作に従って、読み入力,変換,及び編集の処理が実行される。利用者は、携帯電話機を操作して、中国語の音節を確定入力し、その音節に対応する複数の漢字の一覧から所望のものを選択して決定し、決定した漢字からなる文章を、編集することができる。
【0268】
上記説明では、音節が確定した後に当該音節に基づいて漢字変換がなされている。これに限らず、本実施形態の中国語入力プログラムは、利用者が音節の声母のみを複数入力した場合に、これら声母を中国語の単語又は語句に変換することができる。
【0269】
音節の声母のみを入力するためには、利用者は、図27に示される読み入力の初期状態において、入力対象となる所望の声母が含まれたボタンを押下することにより、声母グループを選択する。すると、図28のうちの1つ(選択された声母グループに対応するもの)が、第2の表示部12に表示される。この状態において、カーソル14の上向き,右向き,下向き,及び左向きには、選択された声母グループに属する声母が、順に割り当てられている。そして、利用者は、カーソル14を操作することにより、入力対象の声母を確定させることができる。
【0270】
図44は、カーソルに対する声母の割り当てを示す説明図である。この図44に示されるように、例えば、読み入力の初期画面(図27)においてdtの声母グループが選択された場合には、カーソル14の上向き,及び右向きに対して、“d”及び“t”が夫々割り当てられる。また、gkhの声母グループが選択された場合には、カーソル14の上向き,右向き,及び下向きに対して、“g”,“k”及び“h”が夫々割り当てられる。また、jzhzの声母グループが選択された場合には、カーソル14の上向き,右向き,及び下向きに対して、“j”,“zh”及び“z”が夫々割り当てられる。他の声母グループが選択された場合にも、上記と同様に、カーソル14に対する割当がなされる。なお、r零の声母グループが選択された場合には、カーソル14の上向き,右向き,下向き,及び左向きに対して、“r”,“´”,“y”及び“w”が夫々割り当てられる。
【0271】
このようにカーソル14が用いられることにより、利用者は、2打鍵で声母を確定入力することができる。即ち、第1打鍵で声母グループが選択され、第2打鍵で声母が決定する。
【0272】
例えば、“電話機”(dian・hua・ji)を入力する場合に、利用者は、まずdtの声母グループを選択した後にカーソル14の上向きを指定することにより、声母dを入力する。次に、利用者は、gkhの声母グループを選択した後にカーソル14の下向きを指定することにより声母hを入力する。次に、利用者は、jzhzの声母グループを選択した後にカーソル14の上向きを指定することにより声母jを入力する。すると、中国語入力プログラムは、上記の如く入力されたd・h・jに基づいて、対応する単語である“電話機”を特定し、第1の表示部11に表示する。
【0273】
(付記1) 入力対象となる中国語の音節における韻母が、単韻母,開口複韻母,斉歯複韻母,合口複韻母,及び撮口複韻母のうちのどれに該当するかを特定することにより、前記入力対象の音節の候補となる音節を絞り込む手順を、
コンピュータに実行させることを特徴とする中国語入力プログラム。
【0274】
(付記2) コンピュータと、
入力対象となる中国語の音節における韻母が、単韻母,開口複韻母,斉歯複韻母,合口複韻母,及び撮口複韻母のうちのどれに該当するかを特定することにより、前記入力対象の音節の候補となる音節を絞り込む手順を、前記コンピュータに実行させる中国語入力プログラムを格納した記憶部とを、
備えたことを特徴とする中国語入力装置。
【0275】
(付記3) 入力対象となる中国語の音節における韻母が、単韻母,開口複韻母,斉歯複韻母,合口複韻母,及び撮口複韻母のうちのどれに該当するかを特定することにより、前記入力対象の音節の候補となる音節を絞り込む手順を、
コンピュータに実行させることを特徴とする中国語入力方法。
【0276】
(付記4) 入力対象となる中国語の音節における韻母が、単韻母,開口複韻母,斉歯複韻母,合口複韻母,及び撮口複韻母のうちのどれに該当するかを特定することにより、前記入力対象の音節の候補となる音節を絞り込む手順を、
コンピュータに実行させる中国語入力プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【0277】
(付記5) 中国語の声母が複数の声母グループに分類された場合における各声母グループを提示する第1の提示手順と、
前記各声母グループのうちから、1つの声母グループを特定する声母グループ特定手順と、
中国語の韻母が複数の韻母グループに分類された場合に、前記声母グループ特定手順で特定された声母グループに属する各声母毎に作成された声韻グループであって、その声母と前記各韻母グループのうちの当該声母に引き続いて使用可能な各韻母グループとを含んだ声韻グループを提示する第2の提示手順と、
前記各声韻グループのうちから、1つの声韻グループを特定する声韻グループ特定手順と、
前記声韻グループ特定手順で特定した声韻グループに含まれた各韻母グループに属する韻母を含んだ音節決定用情報を提示する第3の提示手順と、
前記音節決定用情報に含まれた各韻母のうちから1つの韻母を特定することにより、特定された韻母と前記声韻グループ特定手順で特定された声韻グループに含まれた声母とからなる音節を、入力対象の音節として決定する音節決定手順とを、
コンピュータに実行させることを特徴とする中国語入力プログラム。
【0278】
(付記6) 前記音節決定手順で決定した音節に基づき、中国語の文字を取得する取得手順を、
さらに、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記5記載の中国語入力プログラム。
【0279】
(付記7) 前記各韻母グループは、単韻母と、開口複韻母と、斉歯複韻母と、合口複韻母と、撮口複韻母とから、
少なくとも構成されたことを特徴とする付記5又は6記載の中国語入力プログラム。
【0280】
(付記8) 前記音節決定用情報は、前記声母グループに属する声母,及び,前記韻母グループに属する韻母により表現される音節以外の音節である特殊音節をも含む
ことを特徴とする付記5乃至7のいずれかに記載の中国語入力プログラム。
【0281】
(付記9) 入力対象となる音節に対応させる声調を特定する声調特定手順を、さらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記5乃至8のいずれかに記載の中国語入力プログラム。
【0282】
(付記10) 前記声調特定手順は、前記声韻特定手順の後に実行され、
前記第3の提示手順は、前記声調特定手順にて特定された声調を、前記音節決定用情報に含めて提示する
ことを特徴とする付記9記載の中国語入力プログラム。
【0283】
(付記11) 前記各声母グループは、
b,及びpに夫々相当する2つの声母を含む第1の声母グループと、
m,及びfに夫々相当する2つの声母を含む第2の声母グループと、
d,及びtに夫々相当する2つの声母を含む第3の声母グループと、
n,及びlに夫々相当する2つの声母を含む第4の声母グループと、
g,k,及びhに夫々相当する3つの声母を含む第5の声母グループと、
j,zh,及びzに夫々相当する3つの声母を含む第6の声母グループと、
q,ch,及びcに夫々相当する3つの声母を含む第7の声母グループと、
x,sh,及びsに夫々相当する3つの声母を含む第8の声母グループと、
rに相当する声母,及びゼロ声母を含む第9の声母グループとから、
少なくとも構成されたことを特徴とする付記1乃至10のいずれかに記載の中国語入力プログラム。
【0284】
(付記12) 前記第2の提示手順は、前記声母グループ特定手順にて第1の声母グループが特定された場合には、bに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,bに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,bに相当する声母と斉歯複韻母とを対応させた声韻グループ,pに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,pに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,及び,pに相当する声母と斉歯複韻母とを対応させた声韻グループを、提示し、
前記声母グループ特定手順にて第2の声母グループが特定された場合には、mに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,mに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,mに相当する声母と斉歯複韻母とを対応させた声韻グループ,fに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,及び,fに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループを、提示し、
前記声母グループ特定手順にて第3の声母グループが特定された場合には、dに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,dに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,dに相当する声母と斉歯複韻母とを対応させた声韻グループ,dに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループ,tに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,tに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,tに相当する声母と斉歯複韻母とを対応させた声韻グループ,及び,tに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループを、提示し、
前記声母グループ特定手順にて第4の声母グループが特定された場合には、nに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,nに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,nに相当する声母と斉歯複韻母とを対応させた声韻グループ,nに相当する声母と合口複韻母及び撮口複韻母とを夫々対応させた声韻グループ,lに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,lに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,lに相当する声母と斉歯複韻母とを対応させた声韻グループ,並びに,lに相当する声母と合口複韻母及び撮口複韻母とを夫々対応させた声韻グループを、提示し、
前記声母グループ特定手順にて第5の声母グループが特定された場合には、gに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,gに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,gに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループ,kに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,kに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,kに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループ,hに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,hに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,及び,hに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループを、提示し、
前記声母グループ特定手順にて第6の声母グループが特定された場合には、jに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,jに相当する声母と斉歯複韻母とを対応させた声韻グループ,jに相当する声母と撮口複韻母とを対応させた声韻グループ,zhに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,zhに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,zhに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループ,zに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,zに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,及び,zに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループを、提示し、
前記声母グループ特定手順にて第7の声母グループが特定された場合には、qに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,qに相当する声母と斉歯複韻母とを対応させた声韻グループ,qに相当する声母と撮口複韻母とを対応させた声韻グループ,chに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,chに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,chに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループ,cに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,cに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,及び,cに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループを、提示し、
前記声母グループ特定手順にて第8の声母グループが特定された場合には、xに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,xに相当する声母と斉歯複韻母とを対応させた声韻グループ,xに相当する声母と撮口複韻母とを対応させた声韻グループ,shに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,shに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,shに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループ,sに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,sに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,及び,sに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループを、提示し、
前記声母グループ特定手順にて第9の声母グループが特定された場合には、rに相当する声母と単韻母とを対応させた声韻グループ,rに相当する声母と開口複韻母とを対応させた声韻グループ,rに相当する声母と合口複韻母とを対応させた声韻グループ,声母なしの単韻母からなる声韻グループ,声母なしの開口複韻母からなる声韻グループ,声母なしの斉歯複韻母からなる声韻グループ,声母なしの合口複韻母からなる声韻グループ,及び,声母なしの撮口複韻母からなる声韻グループを、提示する
ことを特徴とする付記11記載の中国語入力プログラム。
【0285】
(付記13) キーを有する入力部と、情報を表示する表示部と、
中国語の声母が複数の声母グループに分類された場合における各声母グループを前記入力部のキーと関連づけて前記表示部に表示する第1の提示手段と、
前記声母グループと関連づけられたキーが押下された場合に、前記各声母グループのうちから、1つの声母グループを特定する声母グループ特定手段と、
中国語の韻母が複数の韻母グループに分類された場合に、前記声母グループ特定手段で特定した声母グループに属する各声母毎に作成された声韻グループであって、その声母と前記各韻母グループのうちの当該声母に引き続いて使用可能な各韻母グループとを含んだ声韻グループを、前記入力部のキーと関連づけて前記表示部に表示する第2の提示手段と、
前記声韻グループと関連づけられたキーが押下された場合に、前記各声韻グループのうちから、1つの声韻グループを特定する声韻グループ特定手段と、
前記声韻グループ特定手段で特定した声韻グループに含まれた各韻母グループに属する韻母を含んだ音節決定用情報を、前記入力部のキーと関連づけて前記表示部に表示する第3の提示手段と、
前記音節決定用情報と関連づけられたキーが押下された場合に、前記音節決定用情報に含まれた各韻母のうちから1つの韻母を特定することにより、特定した韻母と前記声韻グループ特定手段で特定した声韻グループに含まれた声母とからなる音節を、入力対象の音節として決定する音節決定手段とを、
備えたことを特徴とする中国語入力装置。
【0286】
(付記14)
中国語の声母が複数の声母グループに分類された場合における各声母グループを提示する第1の提示手順と、
前記各声母グループのうちから、1つの声母グループを特定する声母グループ特定手順と、
中国語の韻母が複数の韻母グループに分類された場合に、前記声母グループ特定手順で特定された声母グループに属する各声母毎に作成された声韻グループであって、その声母と前記各韻母グループのうちの当該声母に引き続いて使用可能な各韻母グループとを含んだ声韻グループを提示する第2の提示手順と、
前記各声韻グループのうちから、1つの声韻グループを特定する声韻グループ特定手順と、
前記声韻グループ特定手順で特定した声韻グループに含まれた各韻母グループに属する韻母を含んだ音節決定用情報を提示する第3の提示手順と、
前記音節決定用情報に含まれた各韻母のうちから1つの韻母を特定することにより、特定された韻母と前記声韻グループ特定手順で特定された声韻グループに含まれた声母とからなる音節を、入力対象の音節として決定する音節決定手順とを、
コンピュータに実行させることを特徴とする中国語入力方法。
【0287】
(付記15) 中国語の声母が複数の声母グループに分類された場合における各声母グループを提示する第1の提示手順と、
前記各声母グループのうちから、1つの声母グループを特定する声母グループ特定手順と、
中国語の韻母が複数の韻母グループに分類された場合に、前記声母グループ特定手順で特定された声母グループに属する各声母毎に作成された声韻グループであって、その声母と前記各韻母グループのうちの当該声母に引き続いて使用可能な各韻母グループとを含んだ声韻グループを提示する第2の提示手順と、
前記各声韻グループのうちから、1つの声韻グループを特定する声韻グループ特定手順と、
前記声韻グループ特定手順で特定した声韻グループに含まれた各韻母グループに属する韻母を含んだ音節決定用情報を提示する第3の提示手順と、
前記音節決定用情報に含まれた各韻母のうちから1つの韻母を特定することにより、特定された韻母と前記声韻グループ特定手順で特定された声韻グループに含まれた声母とからなる音節を、入力対象の音節として決定する音節決定手順とを、
コンピュータに実行させる中国語入力プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【0288】
(付記16) 中国語の声母が複数の声母グループに分類された場合における各声母グループを提示する第1の提示手順と、
前記各声母グループのうちから、1つの声母グループを特定する第1の特定手順と、
前記第1の特定手順で特定された声母グループに属する声母,及び当該声母と単韻母とからなる単韻母音節を提示する第2の提示手順と、
前記第2の提示手順で提示された声母及び単韻母音節のうちの1つを特定する第2の特定手順と、
前記第2の特定手順で単韻母音節が特定された場合に、当該単韻母音節を入力対象の音節として決定する第1の音節決定手順と、
前記第2の特定手順で声母が特定された場合に、当該声母と開口複韻母とからなる開口複韻母音節,及び介音を提示する第3の提示手順と、
入力対象となる音節が開口複韻母を含む場合に、前記第3の提示手順で提示された開口複韻母音節のうちの1つを特定し、入力対象となる音節が開口複韻母以外の複韻母を含む場合に、その介音を特定する第3の特定手順と、
前記第3の特定手順で開口複韻母音節が特定された場合に、当該開口複韻母音節を入力対象の音節として決定する第2の音節決定手順と、
前記第3の特定手順で介音が特定された場合に、当該介音を含む複韻母と前記第2の特定手順で特定された声母とからなる複韻母音節を提示する第4の提示手順と、
前記第4の提示手順で提示された複韻母音節のうちの1つを入力対象の音節として決定する第3の音節決定手順とを、
コンピュータに実行させることを特徴とする中国語入力プログラム。
【0289】
(付記17) 前記音節決定手順により決定した音節に基づき、中国語の文字を取得する取得手順を、
さらに、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記16記載の中国語入力プログラム。
【0290】
(付記18) 前記取得手順により取得された中国語の文字に対応する音節,及び指定された声調に基づいて、対応する中国語の文字を取得する再変換手順を、
さらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記17記載の中国語入力プログラム。
【0291】
(付記19) 前記第2の特定手順で特定された声母を、入力対象の声母として決定する声母決定手順と、
前記声母決定手順が複数回実行されることにより決定した複数の声母に基づき、中国語の文字列を取得する文字列取得手順とを、
さらに、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記16乃至18のいずれかに記載の中国語入力プログラム。
【0292】
(付記20) 少なくとも12通りのうちの1通りを指定可能な第1の入力部と、少なくとも3通りのうちの1通りを指定可能な第2の入力部と、情報を表示する表示部と、プログラムに従った処理を実行する制御部と、
中国語の声母が複数の声母グループに分類された場合における各声母グループを、前記第1の入力部と関連づけて前記表示部に表示する第1の提示手順と、前記第1の入力部に対する操作に基づき、前記各声母グループのうちから1つの声母グループを特定する第1の特定手順と、前記第1の特定手順で特定された声母グループに属する声母,及び当該声母と単韻母とからなる単韻母音節を、前記第1の入力部と関連づけて前記表示部に表示する第2の提示手順と、前記第2の提示手順で提示された声母及び単韻母音節のうちの1つを、前記第1の入力部に対する操作に基づいて特定する第2の特定手順と、前記第2の特定手順で単韻母音節が特定された場合に、当該単韻母音節を入力対象の音節として決定する第1の音節決定手順と、前記第2の特定手順で声母が特定された場合に、当該声母と開口複韻母とからなる開口複韻母音節を前記第1の入力部と関連づけて前記表示部に表示するとともに介音を前記第2の入力部と関連づけて前記表示部に表示する第3の提示手順と、入力対象となる音節が開口複韻母を含む場合に、前記第3の提示手順で提示された開口複韻母音節のうちの1つを、前記第1の入力部に対する操作に基づいて特定し、入力対象となる音節が開口複韻母以外の複韻母を含む場合に、前記第2の入力部に対する操作に基づき、その介音を特定する第3の特定手順と、前記第3の特定手順で開口複韻母音節が特定された場合に、当該開口複韻母音節を入力対象の音節として決定する第2の音節決定手順と、前記第3の特定手順で介音が特定された場合に、当該介音を含む複韻母と前記第2の特定手順で特定された声母とからなる複韻母音節を、前記第1の入力部と関連づけて前記表示部に表示する第4の提示手順と、前記第4の提示手順で提示された複韻母音節のうちの1つを、前記第1の入力部に対する操作に基づいて入力対象の音節として決定する第3の音節決定手順とを、コンピュータに実行させる中国語入力プログラムを記憶した記憶部とを、
備えたことを特徴とする中国語入力装置。
【0293】
(付記21) 前記中国語入力プログラムは、前記音節決定手順で決定した音節に対応する複数の中国語の文字を、前記第1の入力部と関連づけて前記表示部に表示する変換候補提示手順と、前記変換候補提示手順で提示された中国語の文字のうちの1つを、前記第1の入力部に対する操作に基づいて入力対象の文字として決定する文字決定手順とを、さらに前記制御部に実行させる
ことを特徴とする付記20記載の中国語入力装置。
【0294】
(付記22) 前記中国語入力プログラムは、中国語の文書を編集する機能を示す識別子を、前記第1の入力部と関連づけて前記表示部に表示する編集機能提示手順を、さらに前記制御部に実行させる
ことを特徴とする付記20又は21記載の中国語入力装置。
【0295】
(付記23) 中国語の声母が複数の声母グループに分類された場合における各声母グループを提示する第1の提示手順と、
前記各声母グループのうちから、1つの声母グループを特定する第1の特定手順と、
前記第1の特定手順で特定された声母グループに属する声母,及び当該声母と単韻母とからなる単韻母音節を提示する第2の提示手順と、
前記第2の提示手順で提示された声母及び単韻母音節のうちの1つを特定する第2の特定手順と、
前記第2の特定手順で単韻母音節が特定された場合に、当該単韻母音節を入力対象の音節として決定する第1の音節決定手順と、
前記第2の特定手順で声母が特定された場合に、当該声母と開口複韻母とからなる開口複韻母音節,及び介音を提示する第3の提示手順と、
入力対象となる音節が開口複韻母を含む場合に、前記第3の提示手順で提示された開口複韻母音節のうちの1つを特定し、入力対象となる音節が開口複韻母以外の複韻母を含む場合に、その介音を特定する第3の特定手順と、
前記第3の特定手順で開口複韻母音節が特定された場合に、当該開口複韻母音節を入力対象の音節として決定する第2の音節決定手順と、
前記第3の特定手順で介音が特定された場合に、当該介音を含む複韻母と前記第2の特定手順で特定された声母とからなる複韻母音節を提示する第4の提示手順と、
前記第4の提示手順で提示された複韻母音節のうちの1つを入力対象の音節として決定する第3の音節決定手順とを、
コンピュータに実行させることを特徴とする中国語入力方法。
【0296】
(付記24) 中国語の声母が複数の声母グループに分類された場合における各声母グループを提示する第1の提示手順と、
前記各声母グループのうちから、1つの声母グループを特定する第1の特定手順と、
前記第1の特定手順で特定された声母グループに属する声母,及び当該声母と単韻母とからなる単韻母音節を提示する第2の提示手順と、
前記第2の提示手順で提示された声母及び単韻母音節のうちの1つを特定する第2の特定手順と、
前記第2の特定手順で単韻母音節が特定された場合に、当該単韻母音節を入力対象の音節として決定する第1の音節決定手順と、
前記第2の特定手順で声母が特定された場合に、当該声母と開口複韻母とからなる開口複韻母音節,及び介音を提示する第3の提示手順と、
入力対象となる音節が開口複韻母を含む場合に、前記第3の提示手順で提示された開口複韻母音節のうちの1つを特定し、入力対象となる音節が開口複韻母以外の複韻母を含む場合に、その介音を特定する第3の特定手順と、
前記第3の特定手順で開口複韻母音節が特定された場合に、当該開口複韻母音節を入力対象の音節として決定する第2の音節決定手順と、
前記第3の特定手順で介音が特定された場合に、当該介音を含む複韻母と前記第2の特定手順で特定された声母とからなる複韻母音節を提示する第4の提示手順と、
前記第4の提示手順で提示された複韻母音節のうちの1つを入力対象の音節として決定する第3の音節決定手順とを、
コンピュータに実行させる中国語入力プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【0297】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の中国語入力プログラムによると、入力対象となる音節の韻母の種類に基づいて、候補となる音節を効率よく絞り込むことができる。従って、限られた数のキーに対する限られた回数の打鍵により、中国語の音節を決定することができる。音節が1つに決定することにより、変換の候補となる漢字を絞り込むことができ、効率のよい中国語入力が実現する。
【0298】
さらに、この中国語入力プログラムは、中国語の音韻学に基づいて新たに開発された韻母分類法に基づく入力手順を実現している。従って、利用者は、この入力手順を容易に理解して中国語を入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の中国語入力に係る構成を模式的に示すブロック図
【図2】 タッチパネル式の携帯電話機の外観を示す模式図
【図3】 英数字入力モードにおける第2の表示部の表示例を示す模式図
【図4】 英数字入力モードにおける第2の表示部の表示例を示す模式図
【図5】 第1実施形態の中国語入力モード(声母選択)における第2の表示部の表示例を示す模式図
【図6】 中国標準語の音節一覧を示す図
【図7】 中国語入力プログラムの入力モジュールの構成を示す模式図
【図8】 第1実施形態の声母テーブルを示す模式図
【図9】 第1実施形態の声韻テーブルを示す模式図
【図10】 声韻選択ステップ時の第2の表示部の表示例を示す模式図
【図11】 音節テーブルを示す模式図
【図12】 韻母選択ステップ時の第2の表示部の表示例を示す模式図
【図13】 韻母選択ステップ時の第2の表示部の表示例を示す模式図
【図14】 韻母選択ステップ時の第2の表示部の表示例を示す模式図
【図15】 韻母選択ステップ時の第2の表示部の表示例を示す模式図
【図16】 韻母選択ステップ時の第2の表示部の表示例を示す模式図
【図17】 韻母選択ステップ時の第2の表示部の表示例を示す模式図
【図18】 韻母選択ステップ時の第2の表示部の表示例を示す模式図
【図19】 韻母選択ステップ時の第2の表示部の表示例を示す模式図
【図20】 韻母選択ステップ時の第2の表示部の表示例を示す模式図
【図21】 特殊音節の入力手順を示す模式図
【図22】 第1実施形態の処理を示すフローチャート
【図23】 声調指定を示す模式図
【図24】 第1実施形態の中国語入力の具体例を示す図
【図25】 第1実施形態の中国語入力の具体例を示す図
【図26】 通常の携帯電話機による表示例を示す模式図
【図27】 第2実施形態の中国語入力モードの初期画面を示す模式図
【図28】 第2実施形態における第1打鍵後の表示例を示す模式図
【図29】 第2実施形態における複韻母音節の入力を示す模式図
【図30】 第2実施形態における複韻母音節の入力を示す模式図
【図31】 第2実施形態における複韻母音節の入力を示す模式図
【図32】 第2実施形態における複韻母音節の入力を示す模式図
【図33】 第2実施形態における複韻母音節の入力を示す模式図
【図34】 第2実施形態における複韻母音節の入力を示す模式図
【図35】 第2実施形態における複韻母音節の入力を示す模式図
【図36】 第2実施形態における複韻母音節の入力を示す模式図
【図37】 第2実施形態における複韻母音節の入力を示す模式図
【図38】 読み入力モードと漢字変換モードとの切替を示す模式図
【図39】 読み入力モードと文書編集モードとの切替を示す模式図
【図40】 第2実施形態の処理を示すフローチャート
【図41】 第2実施形態の読み入力処理を示すフローチャート
【図42】 第2実施形態の漢字変換処理を示すフローチャート
【図43】 第2実施形態の文書編集処理を示すフローチャート
【図44】 カーソルに対する声母の割り当てを示す説明図
【符号の説明】
11 第1の表示部
12 第2の表示部
13 入力部
14 カーソル
15 モード切替ボタン
20 制御部
21 音韻バッファ
22 ポインタバッファ
23 中国語入力プログラム
24 入力モジュール
25 変換モジュール

Claims (4)

  1. 10個のキーを有する入力部,表示部,及び、何れかのキーが押下されたときにそのキーを特定する処理を行うとともに、所定画面を前記表示部に表示させる処理を行う制御部を有するコンピュータの制御部に対して、
    中国語の声母を複数の声母グループに分類することによって定義された複数の声母グループを、夫々、前記入力部の個々のキーに関連付けて前記表示部に表示させる第1の提示手順と、
    前記第1の提示手順で前記表示部に表示された前記各声母グループのうちから、押下されたキーに対応付けられた1つの声母グループを特定する声母グループ特定手順と、
    アルファベット1文字で表される中国語の韻母のグループを単韻母の韻母グループとし、複数のアルファベットで表されるとともにa,e,又はoで始まる中国語の韻母のグループを開口複韻母の韻母グループとし、複数のアルファベットで表されるとともにiで始まる中国語の韻母のグループを斉歯複韻母の韻母グループとし、複数のアルファベットで表されるとともにuで始まる中国語の韻母のグループを合口複韻母の韻母グループとし、複数のアルファベットで表されるとともにvで始まる中国語の韻母のグループを撮口複韻母の韻母グループとして定義韻母グループと前記声母グループ特定手順で特定された声母グループに属する各声母とを組み合わせた複数の声韻グループを、夫々、前記入力部の個々のキーに関連付けて前記表示部に表示させる第2の提示手順と、
    前記第2の提示手順で前記表示部に表示された声韻グループのうちから、押下されたキーに対応付けられた1つの声韻グループを特定する声韻グループ特定手順と、
    前記声韻グループ特定手順で特定された声韻グループに属する複数の音節を、夫々、前記入力部の個々のキーに関連付けて前記表示部に表示させる第3の提示手順と、
    前記第3の提示手順で前記表示部に表示された前記音節のうちから、押下されたキーに対応付けられた音節を、入力対象の音節として決定する音節決定手順とを、
    実行させることを特徴とする中国語入力プログラム。
  2. 前記音節決定手順で決定した音節に基づき、中国語の文字を取得する取得手順を、さらに、前記コンピュータの制御部に実行させる
    ことを特徴とする請求項1記載の中国語入力プログラム。
  3. 前記第3の提示手順で前記表示部に表示される音節は、前記声母グループに属する声母,及び,前記韻母グループに属する韻母により表現される音節以外の音節である特殊音節をも含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中国語入力プログラム。
  4. 入力対象となる音節に対応させる声調を特定する声調特定手順を、さらに前記コンピュータの制御部に実行させる
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の中国語入力プログラム。
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