JP3839243B2

JP3839243B2 - Wind regulator cable interference prevention structure

Info

Publication number: JP3839243B2
Application number: JP2000332794A
Authority: JP
Inventors: 久人辰己; 恭夫大槻; 俊輔田村
Original assignee: Ohi Seisakusho Co Ltd
Current assignee: Ohi Seisakusho Co Ltd
Priority date: 2000-10-31
Filing date: 2000-10-31
Publication date: 2006-11-01
Anticipated expiration: 2020-10-31
Also published as: JP2002138749A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウインドレギュレータのケーブル干渉防止構造に関し、特にレールに沿って昇降する移動体に駆動装置に連結されたケーブルを上下から連結して、ウインドパネルを昇降させるようにしたウインドレギュレータのケーブル干渉防止構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のこのような装置は、例えば特公平３−９２７２号公報に開示されているものがある。このような従来の技術は、ケーブルによりウインドパネルを昇降させるウインドレギュレータであって、レールに昇降可能に案内される移動体に、駆動装置に連結されたケーブルが上下から連結されている。移動体には、上下のケーブルが個別に連結される一対の連結部が、上下方向に離間して配設されている。上側のケーブルは、下側の連結部に連結され且つ下側のケーブルは、上側の連結部に連結されている。このレギュレータの昇降の際には、一方のケーブルが駆動装置によって牽引されることで移動体を移動させ、他方のケーブルには駆動力は掛からず追従するのみとなっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術の構造にあっては、昇降する移動体が昇降端に達して停止した際、上下に連結されたケーブルのうち牽引側でない方のケーブルが慣性力によってたるみが生じて、振れが起こるおそれがある。また、この牽引側でない方のケーブルが振れることで、他方のケーブルに干渉するおそれがある。
【０００４】
このようなケーブル同士の干渉が起きると、異音が発生し、品質感が損なわれると共に、摩耗によって耐久性が低下するおそれがある。
【０００５】
本発明は、このような従来の技術がもつ課題に着目してなされたもので、異音の発生を防止すると共に、耐久性を向上したウインドレギュレータのケーブル干渉防止構造を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の発明は、ウインドパネルに固定された移動体がレールに昇降可能に案内され、駆動装置に連結されたケーブルが上下から移動体に連結されており、移動体には上下のケーブルが個別に連結される一対の連結部が上下方向に離間して配設され、上側のケーブルは下側の連結部に連結され且つ下側のケーブルは上側の連結部に連結されるウインドレギュレータにおいて、前記移動体に両ケーブルを離間させる干渉防止部を設けたことを特徴とする。
【０００７】
請求項１記載の発明によれば、移動体に設けた干渉防止部によって、確実にケーブル同士の干渉が防止されるので、ケーブルが摩耗することなく、耐久性の向上が図れる。また、ケーブルが干渉しないので異音発生の防止が図れる。
【０００８】
請求項２記載の発明は、前記干渉防止部が、上側のケーブルが連結される下側の連結部の下方に配設され且つ上側の連結部に連結される下側のケーブルをガイド可能としたこと、及び又は、下側のケーブルが連結される上側の連結部の上方に配設され且つ下側の連結部に連結される上側のケーブルをガイド可能としたことを特徴とする。
【０００９】
請求項２記載の発明によれば、下側のケーブルの連結部から十分離れ且つ振幅の大きくなる位置である上側のケーブルの連結部の下方に干渉防止部を設けた場合は、下側のケーブルの振れが効率的に抑止され、ケーブル同士の干渉防止が確実に出来る。また、上側のケーブルの連結部から十分離れ且つ振幅の大きくなる位置である下側のケーブルの連結部の上方に干渉防止部を設けた場合は、上側のケーブルの振れが効率的に抑止され、ケーブル同士の干渉防止が確実に出来る。また、下側のケーブルの連結部から十分離れ且つ振幅の大きくなる位置である上側のケーブルの連結部の下方、及び、上側のケーブルの連結部から十分離れ且つ振幅の大きくなる位置である下側のケーブルの連結部の上方それぞれに干渉防止部を設けた場合は、ケーブルの振れが効率的に抑止され、ケーブル同士の干渉防止が確実に出来る。
【００１０】
請求項３記載の発明は、前記干渉防止部が、上側の連結部と下側の連結部との間の内側に配設され且つ両ケーブルの並列する部位の間に介在されていることを特徴とする。
【００１１】
請求項３記載の発明によれば、干渉防止部が、両ケーブルの並列する部位の間に介在するので、両ケーブルを容易に離間されることができ、ケーブルの干渉防止が確実に行える。また、干渉防止部が上側の連結部と下側の連結部との間の内側に配設されるので、設置のための新たなスペースを必要とせず、移動体の小型化が図れる。
【００１２】
請求項４記載の発明は、前記干渉防止部が、移動体の端部に設けられ且つケーブルを案内するケーブルガイド体との干渉を防止する先細の断面をなすことを特徴とする。
【００１３】
請求項４記載の発明によれば、ケーブルガイド体との干渉を避けた先細の断面により、移動体は、ケーブルガイドに邪魔されることなく移動が可能となり、ウインドレギュレータの昇降ストロークを長く確保することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の第１の実施形態を図１乃至図４に基づいて説明する。図１は、自動車の左側のドア１に取り付けられるウインドレギュレータ３を示すもので、図１において、左方が自動車の前方ＦＲとなっており、図面手前側がドア１の車外側ＯＳとなっている。なお、ウインドレギュレータ３は、ベースプレート４にボルト４ａによって予め取り付けられており、ドア１のインナパネルには、ウインドレギュレータ３の組み付けられたベースプレート４が車内側から取り付けられる。
【００１５】
ウインドレギュレータ３は、前後に平行で且つウインドパネル５の昇降方向に平行であり、上方がわずかに後方ＲＲにオフセットし傾斜した状態で設置されている２つのレール７，９と、各レール７，９上を上下に摺動可能に取付けられた移動体１１，１３と、各移動体１１，１３に固着され且つウインドパネル５を支持する締結支持部１５，１７と、レール７，９に沿うと共にレール７，９間をＸ字状に掛け渡されたケーブル１９，２１とを具備している。前記Ｘ字状に掛け渡されたケーブル１９，２１の中央部は、モータユニット２３を有する駆動装置２５に連結されている。
【００１６】
一方のケーブル１９は、レール７の下端部で「ケーブルガイド体」の一構成部材であるケーブルガイド２７を通過し、レール９の上端部で「ケーブルガイド体」の一構成部材である遊動プーリ２９を通過するよう配索されている。また、他方のケーブル２１は、レール７の上端部とレール９の下端部とで遊動プーリ２９、２９を通過するよう配索されている。各ケーブル１９，２１の端部には、図３に示すように、ダイキャスト成型によりブロック状をなすエンド部材１９ａ，２１ａが形成され、対応する移動体１１，１３に連結されている。
【００１７】
図３に示すように、レール９は、全体で略立方体をなす移動体１３の摺動面１３ａが沿って摺動出来るように形成され且つ移動体１３の嵌合溝１３ｂに沿って移動可能なガイドフランジ部９ａが形成されている。該ガイドフランジ部９ａは、移動体１３の嵌合溝１３ｂを案内する縦壁部９ｂと、縦壁部９ｂの先端からレール９の外側に向けて折り曲げられ且つ移動体１３の抜け止め機能を有する保持部９ｃとで逆Ｌ字状に形成されている。
【００１８】
図２〜図４は、移動体１１，１３のうちの後方側の移動体１３を示すもので、図２は、図１のII−II線断面図である。図３は、図２のIII線矢視図であり、図１の背面側から見た図であるから、図面奥側が車外側でウインドパネル５が取り付けられる側、図面手前側が車内側でレール９に取り付けられる側、右方が前方ＦＲ、左下が後方ＲＲとなっている。図４は、図３に示す移動体１３のIV線矢視図であり、移動体１３を下方より見た状態となっている。前方ＦＲ側の移動体１１は、基本的に同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
【００１９】
前記移動体１３には、上下のケーブル１９，２１のエンド部材１９ａ，２１ａが連結される連結部３０，３１が上下に離間して形成されている。連結部３０，３１は、ケーブル１９，２１のエンド部材１９ａ，２１ａが係止される貫通角孔状の係止孔３２，３３と、前記摺動面１３ａに形成され且つ係止孔３２，３３から連設されて前側面方向に向かうケーブル支持溝３４，３５とで構成されている。前記ケーブル支持溝３４，３５の前側面付近の中央側の側壁には、円弧状のケーブル案内部３６，３７が形成されている。このケーブル案内部３６，３７は、ケーブル支持溝３４，３５から延出されたケーブル１９，２１がレール９に沿う方向に向かうため直角に屈曲されるとき、その曲率半径を大きく確保し、ケーブル１９，２１に無理な曲げ変形を与えないようにするものである。
【００２０】
移動体１３の係止孔３２，３３内には、ケーブル１９，２１のエンド部材１９ａ，２１ａが挿入され、ケーブル支持溝３４，３５の方向に抜け止めされた状態で係止されている。エンド部材１９ａ，２１ａに続くケーブル１９，２１は、ケーブル支持溝３４，３５内に収納されており、ケーブル支持溝３４，３５から出たケーブル１９，２１は、円弧状のケーブル案内部３６，３７を通り、レール９に沿った昇降方向に向かいそれぞれ反対方向に延出される。
【００２１】
移動体１３には、上側のケーブル１９が下側の連結部３１に連結され、下側のケーブル２１が上側の連結部３０に連結される。これは昇降ストロークを長く得るためのものである。すなわち、ウインドレギュレータ３の昇降ストロークは、移動体１３のケーブル１９，２１の連結部３０，３１が遊動プーリ２９に達するまで移動出来る距離で決定されるので、移動体１３のケーブル１９，２１の連結部３０，３１の位置は移動方向と反対方向にずらして設けた方が、移動体１３はその分だけ多く移動できるようになる。
【００２２】
図２に示すように、ケーブル支持溝３４，３５の摺動面１３ａからの深さは、上側のケーブル支持溝３４の方が下側のケーブル支持溝３５よりも深く設定されている。これは、上下に離間して反対方向に配策されるケーブル１９，２１の摺動面１３ａからの深さに差を設け、ケーブル１９，２１同士が干渉しないようにしているためである。
【００２３】
下側の連結部３１のケーブル支持溝３５の下方には、先細の断面をなす干渉防止部４０が隣接して突設されている。干渉防止部４０は、下側のケーブル２１を覆うように接近して配設されている。干渉防止部４０の形状は、図４に示すとおり、上側のケーブル１９の長手方向の領域を全てカバーしているので、下側のケーブル２１が振れても上側のケーブル１９に干渉することはない。
【００２４】
図４に示すように、干渉防止部４０は、移動体１３の上昇端部付近に接近して設けられた下側のケーブル２１をガイドする遊動プーリ２９との干渉を避けるため、先細の断面に形成されている。
【００２５】
なお、移動体１３が遊動プーリ２９と上昇或いは下降端位置で接近しない設定の場合には、遊動プーリ２９との干渉を避ける必要がないので、干渉防止部４０は矩形断面に形成しても良い。
【００２６】
次に第１の実施形態の作用について説明する。
【００２７】
このように構成された移動体１３は、レール９に沿って駆動装置２５の駆動力によりケーブル１９に牽引されて、上昇移動が可能である。移動体１３が、レール９の上昇端に達すると、移動体１３は停止するが、追従する下側のケーブル２１は、慣性によりたるみが生じ、上側の連結部３０を中心に振れが起きるが、下側のケーブル２１は、移動体１３の干渉防止部４０によって、上側のケーブル１９と離間されているので、両ケーブル１９，２１同士は干渉しない。
【００２８】
また、下側のケーブル２１の上側の連結部３０から十分離れた振れの振幅の大きくなる位置に干渉防止部４０を設けたので、下側のケーブル２１の振れが、効率よく抑制され、ケーブル１９，２１同士の干渉防止が確実に行える。本実施形態は、ケーブル１９，２１の連結部３０，３１間の距離が長く、ケーブル２１の振幅の大きい場合に特に有効である。
【００２９】
また、干渉防止部４０は、遊動プーリ２９との干渉を避けた先細の断面に形成されているので、遊動プーリ２９に極限まで接近でき、長い昇降ストロークを得ることが出来る。なお、この先細の断面は、レール７，９の他の遊動プーリ２９やケーブルガイド２７との干渉の回避にも有効である。
【００３０】
前記干渉防止部４０は、ケーブル支持溝３５の下方に隣接して突設している旨の説明をしたが、これに限定されるものではなく、ケーブル支持溝３４の上方に隣接して突設させたものでも良い。また、ケーブル支持溝３５の下方及びケーブル支持溝３４の上方の双方に突設させたものでも良い。
【００３１】
次に、本発明の第２の実施形態について、図５〜図７に基づいて説明する。
【００３２】
第１の実施形態と重複する機能の部材についての詳細な説明は省略する。なお第１の実施形態と共通の部材については同一の番号を付与する。
【００３３】
図５〜図７は、移動体１１，１３のうちの後方側の移動体１３を示すものである。図５は、図１のII−II線断面に相当する断面図である。図６は、図５のVI線矢視図であり、図１の背面側から見た図であるから、図面奥側が車外側でウインドパネル５が取り付けられる側、図面手前側が車内側でレール９に取り付けられる側、右方が前方ＦＲ、左下が後方ＲＲとなっている。図７は図６に示す移動体１３のVII線矢視図であり、移動体１３を下方より見た状態となっている。前方ＦＲ側の移動体１１は、基本的に同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
【００３４】
本実施形態にあっては、上側のケーブル支持溝３４と下側のケーブル支持溝３５とのほぼ中間で且つ上側のケーブル１９と下側のケーブル２１の間に突出する舌片状の干渉防止部５０が突設されている。干渉防止部５０は、上側のケーブル１９と下側のケーブル２１を離間するように、両ケーブル１９，２１の間に介在するように突設されている。
【００３５】
図７に示すように、干渉防止部５０は、移動体１３の上昇端部付近に接近して設けられた上側のケーブル１９をガイドする遊動プーリ２９との干渉を避けるため、突設された形状に形成されている。
【００３６】
次に第２の実施形態の作用について説明する。
【００３７】
このように構成された移動体１３は、レール９に沿って、図１に示す駆動装置２５の駆動力により、ケーブル１９に牽引されて上昇移動が可能である。移動体１３が、レール９の上昇端に達すると、移動体１３は停止するが、追従する下側のケーブル２１は、慣性によりたるみが生じ、上側の連結部３０を中心に振れが起きる。
【００３８】
しかし、下側のケーブル２１と上側のケーブル１９との間に、干渉防止部５０が介在されているので、両ケーブル１９，２１を容易に離間することができ、ケーブル同士１９，２１の干渉が確実に防止できる。なお、本実施形態は、連結部３０，３１間の距離が短く、ケーブル２１の振幅の少ない場合に、特に有効である。
【００３９】
また、干渉防止部５０が、両ケーブル１９，２１の連結部３０，３１の中間に設けられるので、干渉防止部５０の設置のためのスペースを、新たに必要とせず移動体１３の大型化を防止できる。
【００４０】
また、干渉防止部５０が、遊動プーリ２９との干渉を避けた形状であることにより、移動体１３の昇降ストロークを長く得ることが出来る。なお、この干渉防止部５０の形状は、レール７，９の他側の遊動プーリ２９やケーブルガイド２７との干渉の回避にも有効である。
【００４１】
【発明の効果】
請求項１記載の発明によれば、移動体に設けた干渉防止部によって、確実にケーブル同士の干渉が防止されるので、ケーブルが摩耗することなく、耐久性の向上が図れる。また、ケーブルが干渉しないので異音発生の防止が図れる。
【００４２】
請求項２記載の発明によれば、下側のケーブルの連結部から十分離れ且つ振幅の大きくなる位置である上側のケーブルの連結部の下方に干渉防止部を設けた場合は、下側のケーブルの振れが効率的に抑止され、ケーブル同士の干渉防止が確実に出来る。また、上側のケーブルの連結部から十分離れ且つ振幅の大きくなる位置である下側のケーブルの連結部の上方に干渉防止部を設けた場合は、上側のケーブルの振れが効率的に抑止され、ケーブル同士の干渉防止が確実に出来る。また、下側のケーブルの連結部から十分離れ且つ振幅の大きくなる位置である上側のケーブルの連結部の下方、及び、上側のケーブルの連結部から十分離れ且つ振幅の大きくなる位置である下側のケーブルの連結部の上方それぞれに干渉防止部を設けた場合は、ケーブルの振れが効率的に抑止され、ケーブル同士の干渉防止が確実に出来る。
【００４３】
請求項３記載の発明によれば、干渉防止部が、両ケーブルの並列する部位の間に介在するので、両ケーブルを容易に離間されることができ、ケーブルの干渉防止が確実に行える。また、干渉防止部が上側の連結部と下側の連結部との間の内側に配設されるので、設置のための新たなスペースを必要とせず、移動体の小型化が図れる。
【００４４】
請求項４記載の発明によれば、ケーブルガイド体との干渉を避けた先細の断面により、移動体は、ケーブルガイドに邪魔されることなく移動が可能となり、ウインドレギュレータの昇降ストロークを長く確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態に係わるウインドレギュレータが取り付けられた自動車用ドアの正面図。
【図２】図１のII-II線断面図。
【図３】図２のIII線の矢視図。
【図４】図３のIV線の矢視図。
【図５】本発明の第２の実施形態の移動体を示す図２相当断面図。
【図６】図５のVI線の矢視図。
【図７】図６のVII線の矢視図。
【符号の説明】
３ウインドレギュレータ
５ウインドパネル
１１，１３移動体
１９上側のケーブル
２１下側のケーブル
２５駆動装置
２７ケーブルガイド（ケーブルガイド体）
２９遊動プーリ（ケーブルガイド体）
３０上側の連結部
３１下側の連結部
４０、５０干渉防止部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a window regulator cable interference prevention structure, and more particularly to a window regulator cable interference in which a window connected to a driving device is connected to a moving body that moves up and down along a rail from above and below. This relates to a prevention structure.
[0002]
[Prior art]
Such a conventional apparatus is disclosed in, for example, Japanese Patent Publication No. 3-9272. Such a conventional technique is a window regulator that raises and lowers a window panel using a cable, and a cable connected to a driving device is connected from above and below to a moving body guided so as to be raised and lowered by a rail. A pair of connecting portions to which the upper and lower cables are individually connected are arranged in the movable body so as to be separated in the vertical direction. The upper cable is connected to the lower connecting portion, and the lower cable is connected to the upper connecting portion. When the regulator moves up and down, one of the cables is pulled by the drive device to move the moving body, and the other cable is not applied with a driving force but only follows.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a prior art structure, when the moving body that moves up and down reaches the elevating end and stops, the cable that is not connected to the upper side of the upper and lower side is slack due to inertial force. And shake may occur. Further, if the cable on the non-traction side is swung, it may interfere with the other cable.
[0004]
When such interference between the cables occurs, abnormal noise is generated, the quality is impaired, and durability may be reduced due to wear.
[0005]
The present invention has been made paying attention to such problems of the conventional technology, and has an object to provide a cable interference prevention structure for a window regulator that prevents the generation of abnormal noise and has improved durability. To do.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the movable body fixed to the wind panel is guided so as to be movable up and down on the rail, and the cable coupled to the driving device is coupled to the movable body from above and below. In a window regulator in which a pair of connecting portions individually connected to each other are arranged spaced apart in the vertical direction, the upper cable is connected to the lower connecting portion, and the lower cable is connected to the upper connecting portion. The moving body is provided with an interference preventing portion for separating both cables.
[0007]
According to the first aspect of the present invention, since the interference between the cables is surely prevented by the interference preventing portion provided on the moving body, the durability can be improved without the cables being worn. In addition, since the cables do not interfere with each other, the generation of abnormal noise can be prevented.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, the interference preventing portion is disposed below the lower connecting portion to which the upper cable is connected and can guide the lower cable connected to the upper connecting portion. And / or arranged above the upper connecting portion to which the lower cable is connected and capable of guiding the upper cable connected to the lower connecting portion.
[0009]
According to the second aspect of the present invention, when the interference preventing portion is provided below the connecting portion of the upper cable that is sufficiently away from the connecting portion of the lower cable and has a large amplitude, the lower cable Is effectively suppressed, and the interference between the cables can be reliably prevented. In addition, when the interference prevention part is provided above the lower cable connection part that is sufficiently away from the upper cable connection part and has a large amplitude, the upper cable runout is efficiently suppressed, Interference between cables can be reliably prevented. In addition, the lower side of the upper cable connecting portion, which is sufficiently separated from the lower cable connecting portion, and the position where the amplitude is increased, and the lower side, which is sufficiently separated from the upper cable connecting portion, and where the amplitude is increased. When the interference prevention part is provided above each of the cable connection parts, the vibration of the cable is efficiently suppressed, and interference between the cables can be reliably prevented.
[0010]
The invention according to claim 3 is characterized in that the interference preventing portion is disposed on the inner side between the upper connecting portion and the lower connecting portion and is interposed between the parallel portions of both cables. And
[0011]
According to the invention described in claim 3, since the interference preventing portion is interposed between the portions where both cables are arranged in parallel, both the cables can be easily separated from each other, and the interference of the cables can be reliably prevented. Moreover, since the interference prevention part is disposed inside the upper connection part and the lower connection part, a new space for installation is not required, and the mobile body can be reduced in size.
[0012]
The invention according to claim 4 is characterized in that the interference preventing portion has a tapered cross section that is provided at an end of the moving body and prevents interference with a cable guide body that guides the cable.
[0013]
According to the fourth aspect of the invention, the tapered cross section avoiding interference with the cable guide body allows the moving body to move without being obstructed by the cable guide, and ensures a long lifting stroke of the window regulator. be able to.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows a window regulator 3 attached to the left door 1 of the automobile. In FIG. 1, the left side is the front FR of the automobile, and the front side of the drawing is the outside OS of the door 1. . The window regulator 3 is attached in advance to the base plate 4 with bolts 4a, and the base plate 4 to which the window regulator 3 is assembled is attached to the inner panel of the door 1 from the inside of the vehicle.
[0015]
The window regulator 3 is parallel to the front and rear and parallel to the ascending / descending direction of the window panel 5, and has two rails 7, 9 installed with the upper side slightly offset to the rear RR and inclined. 9 along the rails 7 and 9, moving bodies 11 and 13 that are slidably mounted on the top and bottom 9, fastening support portions 15 and 17 that are fixed to the respective moving bodies 11 and 13 and support the wind panel 5 Cables 19 and 21 are provided in an X shape between the rails 7 and 9. The central portions of the cables 19 and 21 spanned in the X shape are connected to a driving device 25 having a motor unit 23.
[0016]
One cable 19 passes through a cable guide 27 which is a constituent member of the “cable guide body” at the lower end portion of the rail 7, and an idle pulley 29 which is a constituent member of the “cable guide body” at the upper end portion of the rail 9. It is routed to pass through. Further, the other cable 21 is routed so as to pass through the idle pulleys 29 and 29 at the upper end portion of the rail 7 and the lower end portion of the rail 9. As shown in FIG. 3, end members 19 a and 21 a having a block shape are formed by die-casting at the ends of the cables 19 and 21, and are connected to the corresponding moving bodies 11 and 13.
[0017]
As shown in FIG. 3, the rail 9 is formed so that it can slide along the sliding surface 13a of the moving body 13 which forms a substantially cubic shape as a whole, and is movable along the fitting groove 13b of the moving body 13. A guide flange portion 9a is formed. The guide flange portion 9a has a vertical wall portion 9b that guides the fitting groove 13b of the movable body 13, and is bent from the tip of the vertical wall portion 9b toward the outside of the rail 9, and has a function of preventing the movable body 13 from coming off. The holding part 9c is formed in an inverted L shape.
[0018]
2 to 4 show the moving body 13 on the rear side of the moving bodies 11 and 13, and FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG. 3 is a view taken along the line III in FIG. 2, as viewed from the rear side of FIG. 1, so that the rear side of the drawing is the vehicle exterior side and the wind panel 5 is attached, and the front side of the drawing is the vehicle interior side and the rail 9 The right side is the front FR and the lower left is the rear RR. 4 is a view taken along the line IV of the moving body 13 shown in FIG. 3, and shows the moving body 13 as viewed from below. Since the moving body 11 on the front FR side has basically the same configuration, detailed description thereof is omitted.
[0019]
The moving body 13 is formed with connecting portions 30 and 31 to which the end members 19a and 21a of the upper and lower cables 19 and 21 are connected, separated from each other in the vertical direction. The coupling portions 30 and 31 are formed in the through-hole-shaped locking holes 32 and 33 in which the end members 19a and 21a of the cables 19 and 21 are locked, and the sliding surface 13a, and the locking holes 32 and 33 are formed. The cable support grooves 34 and 35 are connected to each other toward the front side surface. Arc-shaped cable guide portions 36 and 37 are formed on the central side wall near the front side surfaces of the cable support grooves 34 and 35. The cable guides 36 and 37 ensure a large radius of curvature when the cables 19 and 21 extending from the cable support grooves 34 and 35 are bent at right angles because they extend in the direction along the rail 9. , 21 to prevent excessive bending deformation.
[0020]
End members 19a and 21a of the cables 19 and 21 are inserted into the locking holes 32 and 33 of the movable body 13, and are locked in a state of being prevented from coming off in the direction of the cable support grooves 34 and 35. The cables 19, 21 following the end members 19a, 21a are accommodated in the cable support grooves 34, 35, and the cables 19, 21 coming out of the cable support grooves 34, 35 are arcuate cable guide portions 36, 37. And extend in opposite directions toward the elevating direction along the rail 9.
[0021]
The upper cable 19 is connected to the lower connecting portion 31 and the lower cable 21 is connected to the upper connecting portion 30 to the moving body 13. This is for obtaining a long lift stroke. That is, the lifting stroke of the window regulator 3 is determined by the distance that the connecting portions 30 and 31 of the cables 19 and 21 of the moving body 13 can move until they reach the idler pulley 29. Therefore, the connection of the cables 19 and 21 of the moving body 13 is performed. If the positions of the portions 30 and 31 are shifted in the direction opposite to the moving direction, the moving body 13 can move by that much.
[0022]
As shown in FIG. 2, the depth of the cable support grooves 34, 35 from the sliding surface 13 a is set so that the upper cable support groove 34 is deeper than the lower cable support groove 35. This is because a difference is provided in the depth from the sliding surface 13a of the cables 19, 21 that are arranged in the opposite direction apart from each other so that the cables 19, 21 do not interfere with each other.
[0023]
Below the cable support groove 35 of the lower connecting portion 31, an interference preventing portion 40 having a tapered cross section is provided adjacently. The interference prevention unit 40 is disposed so as to cover the lower cable 21. As shown in FIG. 4, the shape of the interference prevention unit 40 covers the entire area in the longitudinal direction of the upper cable 19, so that even if the lower cable 21 swings, it does not interfere with the upper cable 19. .
[0024]
As shown in FIG. 4, the interference prevention unit 40 has a tapered cross section in order to avoid interference with the idle pulley 29 that guides the lower cable 21 provided close to the vicinity of the rising end of the moving body 13. Is formed.
[0025]
In the case where the moving body 13 is set so as not to approach the idle pulley 29 at the ascending or descending end position, it is not necessary to avoid interference with the idle pulley 29. Therefore, the interference preventing unit 40 may be formed in a rectangular cross section. .
[0026]
Next, the operation of the first embodiment will be described.
[0027]
The movable body 13 configured as described above can be moved upward along the rail 9 by being pulled by the cable 19 by the driving force of the driving device 25. When the moving body 13 reaches the rising end of the rail 9, the moving body 13 stops, but the lower cable 21 that follows the sag is caused by inertia, and a swing occurs around the upper connecting portion 30. Since the lower cable 21 is separated from the upper cable 19 by the interference prevention unit 40 of the movable body 13, the cables 19 and 21 do not interfere with each other.
[0028]
In addition, since the interference prevention unit 40 is provided at a position where the amplitude of the vibration is sufficiently separated from the upper connection portion 30 of the lower cable 21, the vibration of the lower cable 21 is efficiently suppressed, and the cable 19 , 21 can be reliably prevented from interfering with each other. This embodiment is particularly effective when the distance between the connecting portions 30 and 31 of the cables 19 and 21 is long and the amplitude of the cable 21 is large.
[0029]
Moreover, since the interference prevention part 40 is formed in the taper cross section which avoided interference with the idle pulley 29, it can approach the idle pulley 29 to the limit, and can obtain a long raising / lowering stroke. This tapered cross section is also effective in avoiding interference with the other idle pulleys 29 and the cable guides 27 of the rails 7 and 9.
[0030]
It has been described that the interference prevention unit 40 is provided adjacent to and below the cable support groove 35, but is not limited thereto, and is provided adjacent to and above the cable support groove 34. It may be the one that you let me. Further, it may be provided so as to protrude both below the cable support groove 35 and above the cable support groove 34.
[0031]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0032]
A detailed description of members having the same functions as those in the first embodiment will be omitted. In addition, the same number is provided about the same member as 1st Embodiment.
[0033]
5 to 7 show the rear moving body 13 of the moving bodies 11 and 13. 5 is a cross-sectional view corresponding to a cross section taken along line II-II in FIG. FIG. 6 is a view taken along the line VI in FIG. 5 and is a view seen from the back side of FIG. 1, so that the rear side of the drawing is the vehicle exterior side and the wind panel 5 is attached, and the front side of the drawing is the vehicle interior side The right side is the front FR and the lower left is the rear RR. FIG. 7 is a view taken along the line VII of the moving body 13 shown in FIG. 6 and shows the moving body 13 as viewed from below. Since the moving body 11 on the front FR side has basically the same configuration, detailed description thereof is omitted.
[0034]
In the present embodiment, a tongue-like interference preventing portion that protrudes between the upper cable 19 and the lower cable 21 substantially in the middle of the upper cable support groove 34 and the lower cable support groove 35. 50 is protrudingly provided. The interference prevention unit 50 is provided so as to be interposed between the cables 19 and 21 so as to separate the upper cable 19 and the lower cable 21.
[0035]
As shown in FIG. 7, the interference preventing unit 50 has a protruding shape so as to avoid interference with the floating pulley 29 that guides the upper cable 19 provided close to the vicinity of the rising end of the moving body 13. Is formed.
[0036]
Next, the operation of the second embodiment will be described.
[0037]
The moving body 13 configured in this way can be moved upward along the rail 9 by being pulled by the cable 19 by the driving force of the driving device 25 shown in FIG. When the movable body 13 reaches the rising end of the rail 9, the movable body 13 stops, but the lower cable 21 that follows is slackened due to inertia, and swings around the upper connecting portion 30.
[0038]
However, since the interference prevention unit 50 is interposed between the lower cable 21 and the upper cable 19, both the cables 19 and 21 can be easily separated, and interference between the cables 19 and 21 can be prevented. It can be surely prevented. This embodiment is particularly effective when the distance between the connecting portions 30 and 31 is short and the cable 21 has a small amplitude.
[0039]
Moreover, since the interference prevention part 50 is provided in the middle of the connection parts 30 and 31 of both the cables 19 and 21, the space for installation of the interference prevention part 50 is not required newly, and the moving body 13 can be enlarged. Can be prevented.
[0040]
In addition, since the interference prevention unit 50 has a shape that avoids interference with the idle pulley 29, a long lifting stroke of the moving body 13 can be obtained. The shape of the interference prevention unit 50 is also effective for avoiding interference with the idle pulley 29 and the cable guide 27 on the other side of the rails 7 and 9.
[0041]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the interference between the cables is surely prevented by the interference preventing portion provided on the moving body, the durability can be improved without the cables being worn. In addition, since the cables do not interfere with each other, the generation of abnormal noise can be prevented.
[0042]
According to the second aspect of the present invention, when the interference preventing portion is provided below the connecting portion of the upper cable that is sufficiently away from the connecting portion of the lower cable and has a large amplitude, the lower cable Is effectively suppressed, and the interference between the cables can be reliably prevented. In addition, when the interference prevention part is provided above the lower cable connection part that is sufficiently away from the upper cable connection part and has a large amplitude, the upper cable runout is efficiently suppressed, Interference between cables can be reliably prevented. In addition, the lower side of the upper cable connecting portion, which is sufficiently separated from the lower cable connecting portion, and the position where the amplitude is increased, and the lower side, which is sufficiently separated from the upper cable connecting portion, and where the amplitude is increased. When the interference prevention part is provided above each of the cable connection parts, the vibration of the cable is efficiently suppressed, and interference between the cables can be reliably prevented.
[0043]
According to the invention described in claim 3, since the interference preventing portion is interposed between the portions where both cables are arranged in parallel, both the cables can be easily separated from each other, and the interference of the cables can be reliably prevented. Moreover, since the interference prevention part is disposed inside the upper connection part and the lower connection part, a new space for installation is not required, and the mobile body can be reduced in size.
[0044]
According to the fourth aspect of the invention, the tapered cross section avoiding interference with the cable guide body allows the moving body to move without being obstructed by the cable guide, and ensures a long lifting stroke of the window regulator. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an automobile door to which a window regulator according to a first embodiment of the present invention is attached.
2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG.
3 is an arrow view taken along line III in FIG. 2;
4 is a view taken along the line IV in FIG. 3;
FIG. 5 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 2, illustrating a moving body according to a second embodiment of the present invention.
6 is a view taken along the line VI of FIG.
7 is an arrow view taken along line VII in FIG.
[Explanation of symbols]
3 Window regulator 5 Window panel 11, 13 Moving body 19 Upper cable 21 Lower cable 25 Drive device 27 Cable guide (cable guide body)
29 idle pulley (cable guide body)
30 Upper connection part 31 Lower connection parts 40, 50 Interference prevention part

Claims

ウインドパネルに固定された移動体がレールに昇降可能に案内され且つ駆動装置に連結されたケーブルが上下から前記移動体に連結されており、移動体には、上下のケーブルが個別に連結される一対の連結部が上下方向に離間して配設され、上側のケーブルは下側の連結部に連結され且つ下側のケーブルは上側の連結部に連結されるウインドレギュレータにおいて、
前記移動体に、両ケーブルを離間させる干渉防止部を設けたことを特徴とするウインドレギュレータのケーブル干渉防止構造。A movable body fixed to the wind panel is guided by a rail so as to be movable up and down, and a cable coupled to a driving device is coupled to the movable body from above and below, and the upper and lower cables are individually coupled to the movable body. In the window regulator in which the pair of connecting portions are spaced apart in the vertical direction, the upper cable is connected to the lower connecting portion, and the lower cable is connected to the upper connecting portion,
A cable interference prevention structure for a window regulator, wherein the movable body is provided with an interference prevention portion for separating both cables.

請求項１記載のウインドレギュレータのケーブル干渉防止構造であって、
前記干渉防止部は、上側のケーブルが連結される下側の連結部の下方に配設され且つ上側の連結部に連結される下側のケーブルをガイド可能としたこと、及び又は、下側のケーブルが連結される上側の連結部の上方に配設され且つ下側の連結部に連結される上側のケーブルをガイド可能としたことを特徴とするウインドレギュレータのケーブル干渉防止構造。A cable interference prevention structure for a window regulator according to claim 1,
The interference preventing portion is disposed below the lower connecting portion to which the upper cable is connected and is capable of guiding the lower cable connected to the upper connecting portion, and / or A cable interference prevention structure for a window regulator, characterized by being capable of guiding an upper cable disposed above an upper connecting portion to which a cable is connected and connected to a lower connecting portion.

請求項１記載のウインドレギュレータのケーブル干渉防止構造であって、
前記干渉防止部は、上側の連結部と下側の連結部との間の内側に配設され且つ両ケーブルの並列する部位の間に介在されていることを特徴とするウインドレギュレータのケーブル干渉防止構造。A cable interference prevention structure for a window regulator according to claim 1,
The interference prevention part is disposed inside the upper connection part and the lower connection part, and is interposed between the parallel portions of both cables. Construction.

請求項１〜３のいずれか１項に記載のウインドレギュレータのケーブル干渉防止構造であって、
前記干渉防止部は、移動体の端部に設けられ且つケーブルを案内するケーブルガイド体との干渉を防止する先細の断面をなすことを特徴とするウインドレギュレータのケーブル干渉防止構造。It is the cable interference prevention structure of the window regulator of any one of Claims 1-3,
A cable interference prevention structure for a window regulator, wherein the interference prevention portion has a tapered cross section that is provided at an end of a moving body and prevents interference with a cable guide body that guides a cable.