JP3838782B2 - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に車載用として使用される記録媒体駆動装置に係わり、特に記録媒体に対して情報を記録および/又は記録媒体に記録された情報を再生する駆動部を弾性支持する防振機構を備えた記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
MD(ミニディスク)プレーヤなどの記録媒体駆動装置では、前面パネル面に形成された挿入口から記録媒体、例えばMD(ミニディスク)が挿入されると、このMDは前記挿入口の背面に対向して設けられたホルダーに一時的に収容される。ホルダー内のMDは、別途設けられた移送手段により、装置の奥部に配設された駆動部に移送され、情報の記録および/又は再生が行われる。
【0003】
上記記録媒体駆動装置が車載用である場合には、車の振動に起因して音飛び等の再生エラーや記録エラーが発生しやすい。よって、従来はこれらのエラーの発生を防止するため、筐体内に防振機構を備えるものが一般的である。防振機構は、例えばダンパーやコイルスプリングなどの弾性支持部材により、駆動部および移送手段筐体内で弾性的に支持するものであり、この防振機構によって車体から伝わる振動の吸収が行われる。
但し、記録媒体の挿入時および駆動部への移送時においては、その挿入動作および移送動作を確実に行うために、前記移送手段および駆動部はともに筐体に対してロックされた状態となる。そして、記録媒体の移送が終了したときに前記ロックが解除され、駆動部が弾性支持部材によって弾性的に支持された状態(非ロック状態)となり、この状態で記録媒体の記録および/又は再生動作が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の記録媒体駆動装置においては、移送手段と駆動部に加え、移送手段に移送力を与える駆動源を一緒に弾性支持するようにした場合、弾性支持されるユニット全体の重量が大きくなり、外部からの振動や衝撃力に対する慣性力が大きくなりすぎる。よって、ユニットの防振空間を広く設定しなければならず、装置全体の小型化を抑制する原因となる。
また、移送手段に移送力を与える駆動源を筐体側の固定部に設置し、弾性支持されるユニットの軽量化を図ろうとすると、振動時に移送手段とこの移送手段に駆動源の動力を伝達するための動力伝達機構とが干渉し、よって弾性支持されるべきユニットが拘束されてしまい、充分な防振効果が得られないという問題が生じる。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、弾性支持部材に支持されるユニットの軽量化を図ることができ、しかも駆動部を含むユニットを充分に防振することのできる記録媒体駆動装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録媒体が装填されこの記録媒体に情報を記録および/または記録媒体に記録された情報を再生する駆動部と、記録媒体を保持しこの記録媒体と共に前記駆動部へ向かう挿入方向および前記駆動部から離れる排出方向へ移動可能な保持部材とを有するユニットと、このユニットを固定部に対して弾性支持する弾性支持部材と、前記保持部材に連結される中間部材と、この中間部材に連結され自らの移動力により前記中間部材を介して前記保持部材を前記挿入方向および前記排出方向へ移動させる駆動部材とを備え、
前記駆動部材と前記中間部材との連結部には、前記駆動部材の駆動力を前記中間部材に伝達するための係止部と、前記保持部材の前記挿入方向への移動が完了した後に前記駆動部材に対して前記中間部材を移動可能とするための逃げ部とが設けられており、
前記中間部材は前記固定部に移動自在に支持されており、前記駆動部材が、前記固定部側に設けられており、前記固定部に設けられたモータの動力によって移動することを特徴とするものである。
【0007】
また本発明は、記録媒体が装填されこの記録媒体に情報を記録および/または記録媒体に記録された情報を再生する駆動部と、記録媒体が挿入され且つ前記駆動部に対して相対的に接離する方向へ垂直移動自在に設けられたホルダーと、このホルダーに挿入された記録媒体を保持しこの記録媒体と共に前記駆動部へ向かう挿入方向および前記駆動部から離れる排出方向へ水平移動可能な保持部材とを有するユニットと、このユニットを固定部に対して弾性支持する弾性支持部材とを備え、記録媒体を保持した前記保持部材の前記挿入方向への水平移動が完了した後に前記ホルダーが前記駆動部に対して相対的に近接する方向へ垂直移動することにより、記録媒体が前記駆動部に装填される記録媒体駆動装置であって、
前記保持部材に連結される中間部材と、この中間部材に連結され自らの移動力により前記中間部材を介して前記保持部材を前記挿入方向および前記排出方向へ水平移動させる駆動部材とを備え、前記駆動部材と前記中間部材との連結部には、前記駆動部材の移動力を前記中間部材に伝達するための係止部と、前記保持部材の前記挿入方向への水平移動が完了した後に前記駆動部材に対して前記中間部材を移動可能とするための逃げ部とが設けられており、
前記中間部材は前記固定部に移動自在に支持されており、前記駆動部材が、前記固定部側に設けられており、前記固定部に設けられたモータの動力によって移動することを特徴とするものである。
【0008】
上記駆動部は、記録媒体として、MD(ミニディスク)などの光磁気ディスク,CD(コンパクトディスク)やDVD(ディジタルバーサタイルディスク)などの光ディスク,FD(フロッピーディスク)などの磁気ディスク,メモリーカード,あるいはカセットテープなどが装填され、この記録媒体に対する情報の記録又は再生機能、あるいは記録と再生の両機能を備えたものである。また、上記弾性支持部材は、オイルダンパーなどのダンパー部材又はコイルスプリングなどのばね部材からなるもの、あるいはダンパー部材とばね部材とを組み合せたものであってもよい。
また、上記保持部材は、記録媒体を挟持して駆動部に移送するもの、あるいは記録媒体の所定の掛止部に掛止されてこの記録媒体を駆動部側へ引き込むものであってもよい。また中間部材は、自らが回動することにより保持部材を挿入−排出方向へ直線的に移動させるもの、あるいは中間部材が保持部材と共に挿入−排出方向へ往復移動するものであってもよい。
【0009】
本発明では、前記中間部材および駆動部材は弾性的に支持されるユニット側ではなく、筐体あるいはこの筐体に固定された固定シャーシなどの固定部側に取り付けられる構成である。よって、弾性支持すべきユニットを軽量化することができ、少ない防振スペースの中で弾性支持部材によるユニットの振動吸収の機能が充分に発揮できるようになる。よって、装置全体の小型化、薄型化が可能となる。
【0010】
また、保持部材を挿入−排出方向へ移動させる中間部材は、駆動部材に対して連結され、この連結部に設けられた係止部により駆動部材の移動力を保持部材に伝達するが、保持部材の挿入方向への移動が完了した直後、あるいは完了と同時に上記連結部の逃げ部により駆動部材との連結が解除され、これにより中間部材が駆動部材に対して移動可能となる。よって、中間部材は固定部に設けられているにもかかわらず保持部材の移動に追従して移動できるため、ユニットの弾性支持状態を拘束することはなく、振動吸収機能を劣化させることがない。
【0011】
上記において、前記駆動部材と前記中間部材の一方に、前記止部と前記逃げ部とを有する溝が形成され、他方に前記溝に挿入されるピンが設けられ、前記溝の幅は前記止部よりも前記逃げ部の方が広く形成されており、前記保持部材を前記挿入方向へ移動させるときには前記溝に挿入されるピンが前記溝の係止部内に位置し、前記保持部材の前記挿入方向への移動が完了した後に前記溝に挿入されるピンが前記溝の逃げ部に入り込むものが好ましい。
【0012】
また前記中間部材は前記固定部に回動自在に支持され、前記駆動部材は直線的に往復動自在に設けられていると共に、前記溝の係止部と逃げ部は互いにほぼ直交する方向に延びており、前記中間部材の回動に伴って前記溝に挿入されるピンが前記溝の係止部から逃げ部へ移行するように構成することが好ましい。
この構成によれば、ピンを係止部から逃げ部に強制的に移行させるための駆動源が不要となり、全体構成を簡素化でき、製造コストを低減できる。
上記においては、前記固定部に設けられ、前記中間部材を回動自在に支持する支軸と前記溝に挿入されるピンとの回動半径よりも、前記支軸と、前記中間部材の回動に伴って、前記保持部材を前記挿入方向および前記排出方向へ移動させるピンとの回動半径の方が大きいことが好ましい。
【0013】
また本発明では、記録媒体の移送手段である中間部材と保持部材とが固定部側とこの固定部に弾性支持されるユニット側とに別々に設けられているが、両者は機械的に完全に連結されるものではなく、例えば水平面内において保持部材の移動方向と直交する方向に延び且つ垂直方向に貫通する長溝を前記保持部材に形成し、中間部材に設けられた挿入ピンがこの長溝内に遊挿される構成とし、挿入ピンが長溝内で保持部材の移動方向と直交する方向に移動し得るものであることが好ましい。
すなわち、保持部材を含むユニットがいかなる方向に振動した場合でも、中間部材がこのユニットの弾性支持状態を拘束することがなく、よってユニットを充分に防振することができる。
また、本発明では、前記ホルダーには、前記中間部材の移動に伴って、前記保持部材を前記挿入方向および前記排出方向へ移動させるピンが挿入される逃げ溝が設けられており、前記逃げ溝には、前記挿入方向側端部に、前記逃げ溝の溝幅よりも幅広の拡張部が形成されており、
記録媒体に情報を記録および/または記録媒体に記録された情報を再生するときには、前記中間部材の移動に伴って、前記保持部材を前記挿入方向および前記排出方向へ移動させるピンが前記拡張部内に位置し、且つ前記保持部材と前記中間部材を連結し、前記中間部材に対する前記保持部材の前記挿入方向および前記排出方向と直交する2方向への移動を許容する係合部内に挿通されていることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示し、(A)はMDプレーヤ内に配置されるディスク駆動装置を示す平面図、(B)は、その正面図、図2は同ディスク駆動装置の分解斜視図、図3は同ディスク駆動装置内に設けられるユニット(ディスク保持・駆動部)の分解斜視図である。
【0015】
図1に示すディスク駆動装置Aは、車載用のMD(ミニディスク)プレーヤ内に設けられ、MDに記録された信号の再生および/またはMDに対して信号を記録するものである。図1(B)に示すように、ディスク駆動装置Aの図示Y1側の面は、記録媒体であるMDをディスク駆動装置A内に挿入するための挿入面A1とされている。また、この挿入面A1の奥部(Y2)方向には、ディスク保持部B1およびディスク駆動部B2から構成されるユニット(ディスク保持・駆動部)Bが設けられている。
前記ディスク保持部B1は、MDプレーヤの前面パネル(図示せず)に形成されたディスク挿入口に対向するように設けられる。
【0016】
図2に示すように、ディスク駆動装置Aでは、金属板をプレス加工して形成された主筐体16の上に図示一点鎖線で示すユニットBが設けられている。なお、符号16A、16B及び16Cは、主筐体16の底板、側板及び後板をそれぞれ示している。
【0017】
前記底板16Aには、四角形状の大角孔16aが穿設され、この大角孔16aのY2側の縁部近傍には、回転軸16bが突出形成されている。この回転軸16bは、駆動レバー17の中心部に穿設された回転孔17eに挿通され、これにより駆動レバー17は、図示α1およびβ1方向に回動自在に支持されている。駆動レバー17の図示X1側には、駆動片17aが形成されており、この駆動片17aが後述する摺動部材21の係止部21gに挿通される。また駆動片17aよりもX2側には、扇形状のギヤ部17dが形成されている。
一方、駆動レバー17の図示X2側には、駆動溝17cおよび駆動片17bが形成されており、駆動片17bは後述する第1のスライド部材23の係止部23gに係止されている。
【0018】
主筐体16の大角孔16aの角部近傍には、回転軸18aが底面16Aに支持されることによりこの回転軸18aを中心に回転自在となる第1の押圧部材18が設けられている。この第1の押圧部材18には、符号18bで示す凸部および、符号18cで示す押圧片が形成されている。凸部18bは、前記駆動レバー17の駆動溝17cに挿通されている。そして、駆動レバー17がα1又はβ1方向に回動することにより、前記第1の押圧部材18が図示α2又はβ2方向に回動させられるものとなっている。
一方、前記押圧片18cと対向する位置には第1のスイッチSW1が設けられており、第1の押圧部材18が図示α2又はβ2方向に回動することにより、押圧片18cが第1のスイッチSW1のアクチュエータを押圧し、又はその押圧を解除して第1のスイッチSW1のオン、オフの切換えが可能となっている。
【0019】
主筐体16の後板16Cには、このディスク駆動装置Aの各部材を駆動するモータMが取り付けられている。このモータMの駆動軸には、減速ギヤ群25が連結されており、この減速ギヤ群25の1つのギヤに前記駆動レバー17に形成された扇形状のギヤ部17dが噛み合っている。すなわち、駆動レバー17は、前記減速ギヤ群25を介してモータMの駆動力が伝達され、図示α1又はβ1方向に回動されるものとなっている。
【0020】
主筐体16の側板16Bには、図3に示すディスク駆動部B2の駆動ベース15に設けられた保持突起15aおよび15bが挿通される角穴16c及び16d、並びにディスク保持部B1の昇降部材14に突設された昇降ピン14aが挿通される穴16eが穿設されている。
【0021】
また、主筐体16の側板16BのX1側の側面には、側板16Bに沿ってY1−Y2方向に移動する摺動部材21が設けられている。この摺動部材21は、Y1方向に移動したときにユニットBの移動を拘束するロック手段として機能する。摺動部材21には、前記側板16Bに穿設されている角穴16c、16dおよび穴16eに対向し、駆動ベース15の保持突起15a、15bおよび昇降部材14の昇降ピン14aが挿通される遊挿穴21a、21bおよび21cがそれぞれ穿設されている。これらの各遊挿穴21a、21bおよび21cには、Y2方向に連続して延びる規制溝21d、21eおよび21fがそれぞれ形成されている。なお、規制溝21fは、図示Z1方向に寄った位置に形成されており、遊挿穴21cと規制溝21fとの間には、傾斜部21iが形成されている。
【0022】
主筐体16の図示X2側には、金属板を断面L字状に折り曲げた固定シャーシ22が設けられている。この固定シャーシ22は、上板部22A,側板部22B、および上板部22AからZ2方向に一段下がった位置に形成された支持部22Cから構成されており、支持部22CのY2側端部に形成された角孔22hが主筐体16の後板16Cの上端縁に設けらた掛止片16fに挿通され、掛止片16fの先端が捻られるなどして主筐体16に対し強固に固定されている。前記側板部22Bには、図3に示すディスク駆動部B2の駆動ベース15に設けられる保持突起15cおよび15dが挿通される角穴22a及び22b、並びに図3に示すディスク保持部B1の昇降部材14に突設される昇降ピン14bが挿通される穴22cがそれぞれ穿設されている。また上板部22Aには、この上板部22Aから斜め下方(Z2方向)へ突出する凸型形状の押圧片22gが形成されている。
【0023】
また、固定シャーシ22のX2側には、前記側板部22Bに沿ってY1及びY2方向に摺動する第1のスライド部材23及びこの第1のスライド部材23に沿って摺動する第2のスライド部材(駆動部材)24が設けられている。第1のスライド部材23は、Y2方向に摺動したときに上記摺動部材21と共にユニットBの移動を拘束するロック手段として機能する。
【0024】
第1のスライド部材23は金属板により形成され、前記側板部22Bの角穴22a、22bおよび穴22cに対向する遊挿穴23a、23b、23cがそれぞれ穿設されている。また、これら遊挿穴23a、23bおよび23cの図示Y1側には、遊挿穴23a、23bおよび23cに連続する規制溝23d、23eおよび23fがそれぞれ形成されている。なお、規制溝23fは、Z1方向に寄った位置に形成されており、遊挿穴23cと規制溝23fとの間には、傾斜部23iが形成されている。
【0025】
第2のスライド部材24も金属板からプレス加工により形成されたものであり、上板部24Aおよび側板部24Bを有している。図2に示すように、上板部24Aには、Y方向に延びる長溝24gおよび係止溝24hが形成されている。係止溝24hは、全体的に略L字形状に穿設され、図示Y1側の先端部がX2方向に延びる係止部24h1となっており、係止溝24hの図示Y2側の先端側は、溝幅が略扇状に徐々に広がる逃げ部24h2となっている(図7参照)。
【0026】
側板部24Bには、前記固定シャーシ22の角穴22aおよび穴22cに対向する遊挿穴24aおよび24cがそれぞれ穿設されている。この遊挿穴24aおよび24cの図示Y1側には、規制溝24dおよび24fがそれぞれ連設されている。規制溝24fは、Z1方向に寄った位置に形成されており、遊挿穴24cと規制溝24fとの間には、傾斜部24iが形成されている。
【0027】
なお、前記第1のスライド部材23と第2のスライド部材24との間には、符号S1で示すコイルスプリングなどからなる付勢部材が張架されており、両者の間では第1のスライド部材23はY1側に付勢され、第2のスライド部材24はY2方向に付勢される関係となっており、この状態で遊挿穴23aと24a、遊挿穴23cと24c、規制溝23dと24d、同じく23fと24fとがそれぞれ重なり合っている。よって、駆動ベース15の保持突起15cは、固定シャーシ22の角穴22a、第1のスライド部材23の遊挿穴23a、第2のスライド部材24の遊挿穴24aに順次挿通され、保持突起15dも角孔22b、遊挿穴23bに順次挿通される。同様に昇降部材14の昇降ピン14bは、固定シャーシ22の穴22c、第1のスライド部材23の遊挿穴23c、第2のスライド部材24の遊挿穴24cに順次挿通される。そして、通常この状態が維持されて第1のスライド部材23と第2のスライド部材24が図示Y1−Y2方向へ移動可能となっている。
【0028】
また前記固定シャーシ22の内部(X1)側には、符号28で示すロック部材が設けられている。ロック部材28の中央部には、支持穴28aが穿設されており、固定シャーシ22の側板部22BからX1方向に切り起こされた支持部22fが支持穴28aに挿通されることにより、ロック部材28は固定シャーシ22に回動自在に支持されている。ロック部材28には、係止凹部28bが形成されており、この係止凹部28bに上記第1のスライド部材23から図示X1方向に突設された係止凸部23hが係止されるようになっている。
【0029】
また、前記固定シャーシ22の上板部22Aには、図示Z1方向に突出する支軸22dが設けられている。支軸22dは、前記第2のスライド部材24の長溝24gに挿通され、さらにその先端は符号26で示す中間アーム(中間部材)の挿通孔26dに挿通されており、これにより中間アーム26が図示α4およびβ4方向に回動自在に支持されている。上板部22Aの支軸22dよりもY2側には、規制穴22eが穿設されており、この規制穴22e内には、符号27で示す第2の押圧部材から図示Z2方向に曲げ形成された規制片27aが挿入され、これにより第2の押圧部材27は、図示α3およびβ3方向に所定の範囲内で回動可能となっている。
【0030】
また第2の押圧部材27には、押圧部27bが折曲形成されており、この押圧部27bの対向する位置には第2のスイッチSW2が設けられている(図1(A)参照)。すなわち、第2の押圧部材27が図示α3又はβ3方向に回動することにより、第2のスイッチSW2のオン、オフの切換えが可能となっている。さらに第2の押圧部材27の図示Y1側の端部には、折曲片27cが形成されており、この折曲片27cが上記中間アーム26に形成された案内溝26a内に挿通されている。
【0031】
上記中間アーム26には、図示Z2方向に延びる挿入ピン26bと、この挿入ピン26bに対して挿通孔26dを挟んで反対側に位置する被回動ピン26cとが設けられている。前記挿入ピン26bは、図3に示すディスク保持部B1のホルダー13に形成された逃げ溝13cおよび保持部材12の係合溝12gに挿通され、中間アーム26のα4−β4方向への回動に伴なって保持部材12をY1−Y2方向に移動させるものとなっている(図5参照)。一方、被回動ピン26cは、第2のスライド部材24の係止溝24hに挿通されている。
【0032】
また主筐体16の図示Y1側には、支持枠29が取り付けられており、この支持枠29のX2側の内側面には、ダンパー部材32が固定されている。この支持枠29の上面の図示X1側には、斜め下方へ凸状に突出する押圧片29aが形成されている。
【0033】
前記ディスク保持部B1は、保持部材12、ホルダー13および昇降部材14から構成されている。保持部材12は、例えばポリアセタールなどの合成樹脂から略コの字状に射出成形等された成形品である。図3に示すように保持部材12のX1及びX2側の両端には、保持アーム12aおよび12bが形成されている。保持アーム12aおよび12bは、図示X方向に弾性変形可能となっており、その先端で且つ互いに対向する位置には保持突起12c及び12dがそれぞれ一体に形成されている。
【0034】
また保持突起12cおよび12dの下部(Z2側)にはそれぞれ支持部12eおよび12fが一体に形成されている。さらに保持部材12の上面には、符号12A及び12Bで示す摺動部が突設されており、また前記係合溝12gがX方向に延び且つZ方向に貫通して形成されている。なお、係合溝12gのY方向の幅寸法は、挿入ピン26bの直径とほぼ等しく設定されており、係合溝12gに挿入ピン26bが挿入された状態で保持部材12はY方向にガタつかないようになっている。また保持アーム12aと12bの対向内面間の幅寸法Wは、MDの幅寸法Wcとほぼ同じ寸法に形成されており、前記保持突起12c,12dの対向内面間の距離Waは前記幅寸法Wよりも小さくなっている。
【0035】
ホルダー13、昇降部材14およびディスク駆動部B2を構成する駆動ベース15は、金属板をプレス加工することによりそれぞれ形成されている。前記ホルダー13は、上板13Aの両側端を曲げ形成してなる側板13B,13Cを有している。またこの側板13B,13Cの一部は、互いに接近する方向に曲げ形成されており、MDの下面を案内する保持板13Dおよび13Eとなっている。またホルダー13の図示Y2側の端部には、段差部13Fが形成されている。
【0036】
前記ホルダー13には、上板13A、側板13B,13C、および保持板13D,13Eによって囲まれる内部領域Spが形成され、この内部領域Sp内にMDが収容される。すなわち、ホルダー13はMDのY1−Y2方向の移動を案内するガイド部材となっている。なお、上板13A、側板13B,13Cおよび保持板13D,13Eの図示Y1側の端部は、それぞれ外側方向に折り曲げられ、MDを前記内部領域Sp内に案内しやすくなっている。
【0037】
ホルダー13の上板13Aには、Y方向に直線的に延びるガイド溝13a,13b、および挿入ピン26bの円弧動作を許容する逃げ溝13cが穿設されている。そして、図5(A)に示すように、このガイド溝13aおよび13bには、前記保持部材12の摺動部12Aおよび12Bがそれぞれ入り込んでこの保持部材12がY軸方向に移動可能に支持されている。
【0038】
また、ホルダー13の上板13AのX方向の両端には、凸状に延びた支持部13dおよび13eがそれぞれ突設されている。この支持部13dおよび13eの上面には、Z1方向に突設して延びる突条が形成されており、各支持部13d、13eは、昇降部材14の支持穴14e,14fの内部に挿入される。またホルダー13の側板13Bおよび13Cには、その一部を切り欠いた切欠部13fおよび13gが形成されている。保持部材12が図5(A),(B)に示す待機位置(保持部材12の摺動部12A,12Bがガイド溝13a,13bのY1側端部に位置する状態)にあるとき、前記保持アーム12aのX1側の側面と保持アーム12bのX2側の側面が前記切欠部13f,13gに対向する。側板13Bと13Cの前記切欠部13f,13gよりもY2側の部分は規制部13i,13jであり、保持部材12が前記待機位置からY2方向へ移動するときに、保持アーム12a,12bの外側面は、前記規制部13i,13jの内面を摺動し、または微少隙間を介して規制部13i,13jに対向しながら移動する。
【0039】
またホルダー13の一方の側板13Bの外側には、金属製の板ばねなどから構成される閉鎖部材Kが固着されており、その自由端側の一部は図示X2方向に曲げ形成された係止部K1となっている。この係止部K1は、ホルダー13の内部領域Sp内へ突出しており、図4に示すMDのシャッタGに形成された角穴G1内に進入可能となっている。また側板13Bには、図示破線で示すようにその一部がX2方向に曲げ形成された開口片13hが設けられている。
【0040】
昇降部材14は、金属板を略コの字状に曲げ形成したものであり、その両端の支持アーム14Aおよび14Bには、前記昇降ピン14aおよび14bが突設されている。前記昇降ピン14aは、図2に示す主筐体16の側板16Bの穴16eおよび摺動部材21の遊挿穴21cに挿通される。同様に昇降ピン14bは、固定シャーシ22の穴22c、第1のスライド部材23の遊挿穴23cおよび第2のスライド部材24の遊挿穴24c内に挿通される。
【0041】
支持アーム14Aおよび14Bの図示Y1側の先端には、前記支持穴14eおよび14fが穿設されており、この支持穴14eおよび14fの内部に前記ホルダー13の支持部13dおよび13eが挿通される。そして、ホルダー13は、前記支持部13dおよび13eを支点に図示γ1およびδ1方向に回動自在に支持される。
また、昇降部材14のY2側端部には、符号14cおよび14dで示す凸部が形成されている。
【0042】
駆動ベース15の図示Y2側には、支持部15eおよび15fが折曲形成されており、この支持部15eおよび15fには略台形状の支持穴15e1および15f1がそれぞれ穿設されている。そして、この支持穴15e1および15f1の内部には、前記昇降部材14の凸部14cおよび14dが遊挿される。よって、昇降部材14は凸部14cおよび14dを支点として図示γ2およびδ2方向にわずかに回動自在に支持されている。
【0043】
駆動ベース15には、符号15gおよび15hで示す掛止部が形成されており、この掛止部15gと前記昇降部材14の昇降ピン14aとの間には反転ばねからなる付勢部材S2が掛けられている。同様に掛止部15hと昇降ピン14bとの間にも、反転ばねからなる付勢部材S3が掛けられている。この付勢部材S2およびS3は、昇降ピン14aおよび14bを図示Z1又はZ2方向に付勢するものであり、昇降部材14を介してホルダー13を駆動ベース15側に押し付け、およびホルダー13を駆動ベース15から浮上する方向に押し上げる機能を有している。
【0044】
さらに駆動ベース15には、図示しないスピンドルモータの回転軸Maに軸支されたターンテーブルTaと、このターンテーブルTaに対し図示X1−X2方向に直線的に移動するピックアップPとが設けられている。また、駆動ベース15のY1側には、MDの下面に形成されている位置決め穴に嵌入するロケータピン15mがZ1方向に突出して設けられている。
【0045】
上記のように構成されるユニットBは、駆動ベース15に設けられた支持ピン15i,15jおよび15kが、主筐体16に設けられたダンパー30,31および支持枠29に設けられたダンパー32などの弾性支持部材によって弾性的に支持されている。これら弾性支持部材としては、例えばシリコンオイルが封入されたオイルダンパーなどが使用されている。
【0046】
さらに、このダンパー30,31および32に近接する位置には、前記主筐体16又は固定シャーシ22にその一端が係止されたコイルスプリングなどの弾性支持部材が設けられている。そして、コイルスプリングの他端は、駆動ベース15に係止されている(図示せず)。すなわち、ユニットBは、前記弾性支持部材であるダンパー30,31,32により主筐体16に弾性的に支持され、且つ上記弾性支持部材であるコイルスプリングによって弾性的に吊設されている。
【0047】
なお、中間アーム26の挿入ピン26bは、単にホルダー13の逃げ溝13cおよび保持部材12の係合溝12gに遊挿状態で挿入されて保持部材12に連結されるものであり、ホルダー13および保持部材12をはじめとする、ユニットBに対して機械的に強固に結合して連結される構成ではない。したがって、ユニットBが弾性的にX方向およびZ方向へ移動するときに、この移動が中間アーム26の挿入ピン26bによって阻止されることはない。またMDを保持する保持部材12をY1−Y2方向に移動させる中間アーム26や、自らの往復移動により中間アーム26に回動力を与える駆動部材である第2のスライド部材24並びに第2のスライド部材24の駆動源であるモータM等は、すべて固定部(主筐体16および固定シャーシ22等)側に設けられており、弾性支持されるユニットB側には設けられていない構成である。
【0048】
よって、これら中間アーム26、第2のスライド部材24およびモータM等の重量がユニットBに加わることがないため、弾性支持されるユニットBを軽量化することができる。これにより、前記ダンパー30,31,32およびコイルスプリングからなる弾性支持部材にかかるユニットBの荷重負荷を軽減できると共に固定部(主筐体16および固定シャーシ22等)とユニットBとの間に設けられる防振空間を広く確保する必要がなくなる。
【0049】
次に、上記ディスク駆動装置Aの動作を説明する。
(待機状態)
MDがディスク駆動装置Aの内部に挿入される前の待機状態では、駆動レバー17はギヤ部17dと減速ギヤ群25との噛み合いによってα1方向へ最も回動させられた位置にある。このとき、駆動片17aが摺動部材21の係止部21gをY1方向へ押圧し、摺動部材21は図示Y1方向へ最も移動した位置にある。よって、駆動ベース15の保持突起15aおよび15bが摺動部材21の遊挿穴21a,21bから規制溝21d,21e内にそれぞれ入り込み、同様に規制溝21f内に昇降部材14の昇降ピン14aが入り込んでいる。
【0050】
これと同時に駆動レバー17の駆動片17bは第1のスライド部材23の係止部23gを図示Y2方向へ押圧するため、第1のスライド部材23および第1のスライド部材23に対して付勢部材S1を介して連結されている第2のスライド部材24は共に図示Y2方向へ最も移動した位置にある。よって、第1のスライド部材23の規制溝23dおよび第2のスライド部材24の規制溝24d内に駆動ベース15の保持突起15cが入り込んでいる。同様に駆動ベース15の保持突起15dは、第1のスライド部材23の規制溝23e内に入り込んでいる。さらに昇降部材14の昇降ピン14bは、第1のスライド部材23の規制溝23fおよび第2のスライド部材24の規制溝24f内に入り込んでいる。
【0051】
すなわち、駆動ベース15のすべての保持突起15a,15b,15cおよび15dは、規制溝21d,21e,23d,23eおよび24dの内部にそれぞれ入り込むことにより、駆動ベース15は上下(Z)方向、および前後(Y)方向へ移動できないロック状態となっている。同様に昇降部材14も、昇降ピン14a,14bが規制溝21f,23fおよび24fの内部に入り込んでロック状態となっている。
【0052】
なお、昇降部材14は、昇降ピン14aおよび14bが傾斜部21i,23iおよび24iをそれぞれ登坂し、Z1方向へ持ち上げられて規制溝21f,23fおよび24fに入り込んでいる。よって、昇降部材14はγ2方向(図3参照)に回動させられ、ホルダー13は駆動ベース15からZ1方向へ浮上した位置に保持されている。
【0053】
このとき、ホルダー13の上方には、上記押圧片22gおよび29aを有する固定シャーシ22の上板部22Aおよび支持枠29が対向しており、図1(B)に示すように前記ホルダー13が浮上した位置においてホルダー13の両側がそれぞれ押圧片22gおよび29aに当接することになる。よって、ホルダー13は、γ1およびδ1方向の回動(図3参照)が抑制され、さらにX1−X2方向へ移動しないように保持されている。
そして、このように駆動ベース15から浮上し押圧片22g,29aで保持され位置決めされた状態で、ホルダー13がMDプレーヤの図示しない前面パネルに設けられたディスク挿入口と対向する。
【0054】
また、第1のスライド部材23および第2のスライド部材24がY2方向に移動させられると、中間アーム26の被回動ピン26cが係止溝24hの係止部24h1に係止されて図示Y2方向に押される。よって、中間アーム26は、支軸22dを中心に図示α4方向に回動し、挿入ピン26bがホルダー13の逃げ溝13c内をY1方向へ移動する。よって、保持部材12は、挿入ピン26bによって図示Y1方向へ移動させられた待機位置に移動する(図1(A)参照)。この待機位置では、保持部材12の保持アーム12a,12bがホルダー13の側板13B,13Cに形成された切欠部13f,13gの内側に対向している。
【0055】
また、MDの挿入前の状態では、駆動レバー17はα1方向に最も回動されているため、第1の押圧部材18の凸部18bが駆動溝17cの第1の回動溝17c1に沿って移動し、第1の押圧部材18は図示α2方向に回動させられている。よって、第1の押圧部材18の押圧片18cが第1のスイッチSW1から離間するため、第1のスイッチSW1はオフ状態となっている。すなわち、前記駆動溝17cは、その中間部17c3が回転孔17eを中心とした円弧軌跡上に位置しており、第1の押圧部材18の凸部18bがこの中間部17c3内に位置しているときには、第1の押圧部材18が駆動されずβ2方向へ回動した状態に保持される。駆動溝17cの両端の第1の回動溝17c1と第2の回動溝17c2は、中間部17c3から図示X2方向へ傾斜して延びており、よって凸部18bが駆動溝17cの第1の回動溝17c1と第2の回動溝17c2内を移動するときのみ、第1の押圧部材18が図示α2方向へ回動させられる。
【0056】
一方、図1に示すように回動アーム26がα4方向に回動している状態では、第2の押圧部材27の折曲片27cが案内溝26aのY2側の円弧溝26a1に入り込むため、第2の押圧部材27はβ3方向に回動させられている。よって、押圧部27bが上記第2のスイッチSW2を押圧すため、第2のスイッチSW2がオン状態となっている。
【0057】
(記録媒体の導入動作)
図4はMD(ミニディスク)を示す斜視図、図5はMDがホルダーの内部に挿入され始めた状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。
図4および図5に示すように、記録媒体であるMDは、外側がケースCによって覆われ、このケースC内に光磁気ディスクDが回転可能に設けられたものである。MDには、シャッタGがY1−Y2方向にスライド自在に設けられており、前記シャッタGを図示Y1方向に移動させることにより、内部に設けられている光磁気ディスクDが露出され、情報の記録又は再生が可能な状態となる。またMDの挿入方向先端(図示Y2側)の両側下面には、凹部C1、C1が設けられている。前述したように、MDの幅寸法Wcは、上記保持部材12の保持アーム12a,12b間の幅寸法Wと同等若しくはこれより若干小さく、且つ保持突起12c,12d間の距離Waよりも大きいものである。
【0058】
図5に示すように、保持部材12が最もY1方向に移動した待機位置では、保持部材12の保持アーム12aおよび12bがホルダー13の側板13B,13Cに形成された切欠部13fおよび13gの内側に対向している。よって、保持アーム12aおよび12bは、ともにX軸方向への弾性変形が許容され、保持アーム12aと保持アーム12bとの間の幅寸法Wを広げることが可能となっている。
【0059】
ホルダー13の内部領域SpにMDが挿入され始めると、先ず保持アーム12aおよび12bの先端にある保持突起12cおよび12dにMDの先端の両端部が当接し、MDの挿入に伴い保持アーム12aおよび12bがX軸方向に弾性変形して前記切欠部13fと13g内に入りこみ、これにより保持突起12c,12d間の距離Waが押し広げられ、MDの先端側が保持突起12c,12d間を通過可能となる。さらにMDを挿入すると前記保持アーム12a,12bの自らの弾性復帰力により、保持突起12cおよび12dがMDの両端の凹部C1およびC1に入り込む。これにより、MDは保持部材12によって両サイドから軽く係止されて保持される。なお、MDの先端側が保持部材12の保持突起12c,12dに当接したときに、この保持部材12にY2方向の押し込み力が作用するが、保持アーム12,12は,中間アーム26をα4方向に付勢する付勢部材S1の付勢力よりも小さい力でX軸方向に弾性変形するため、保持部材12は待機位置に保持される。
【0060】
この状態からさらにMDをY2方向に押し込むと、保持部材12がY2方向に押圧される。保持部材12の係合溝12gには、中間アーム26の挿入ピン26bが挿入されている。よって、保持部材12がY2方向へ押圧されて移動することにより、挿入ピン26bが係合溝12gの内壁に押圧されて中間アーム26がβ4方向へ回動させられる。中間アーム26がβ4方向へ回動すると、第2のスライド部材24の係止部24h1に係止されている被回動ピン26cがこの第2のスライド部材24を前記係止部24h1を介してY1方向へ押圧する。
【0061】
この際、第1のスライド部材23の係止部23gには、駆動レバー17の駆動片17bが係止され、且つ駆動レバー17のギヤ部17dは減速ギヤ群25のギヤに噛み合ってその回動が制限された固定状態にある。よって、第1のスライド部材23に対し、摺動自在に設けられている第2のスライド部材24のみが被回動ピン26cによってY1方向へ移動させられる。
【0062】
第1のスライド部材23と第2のスライド部材24との間には付勢部材S1が張架されており、第2のスライド部材24の移動により前記付勢部材S1はその付勢力に逆らって伸張される。よって、例えばホルダー13の内部領域Sp内にMDが挿入され、中間アーム26がβ4方向へ回動し始めた後に、その挿入を取り止めてMDを引き出した場合であっても、前記付勢部材S1が元の収縮状態に復帰することにより、第2のスライド部材24がY2方向へ戻され、これにより中間アーム26がα4方向に回動され、保持部材12を初期の待機位置(Y1方向へ最も移動した位置)に復帰させることが可能である。
【0063】
さらにMDが押し込まれ、中間アーム26がβ4方向へ回動すると、第2の押圧部材27の折曲部27cが中間アーム26の前記第1の円弧溝26a1内を移動し、続いて案内溝26aに入り込む。
このとき、図1(A)に示されるように第2の押圧部材27は、第1の円弧溝26a1に沿って図示α3方向にわずかに回動させられる。よって、押圧部27bが第2のスイッチSW2から離れ、第2のスイッチSW2がオフ状態に切り換わる。なお、第2のスイッチSW2のオフ状態は、MDの導入動作が完了するまで維持される。
【0064】
前記第2のスイッチSW2の切り換わりは、プレーヤ内に設けられたマイコン等の図示しない制御部に伝えられる。制御部は、前記第2のスイッチSW2の切り換わりにより、MDの挿入を検知し、図示しないモータドライバーを介してモータMが始動される。
【0065】
モータMの回転駆動力は減速ギヤ群25を介して駆動レバー17のギヤ部17dに伝達され、駆動レバー17をβ1方向に回動させる。よって、付勢部材S1を介して連結されている第1のスライド部材23および第2のスライド部材24は、ともに図示Y1方向へ移動させられる。この際、第2のスライド部材24の上板部24Aの係止部24h1が、中間アーム26の被回動ピン26cを係止しながらY1方向に移動する。よって、中間アーム26は、支軸22dを中心として、さらに図示β4方向に回動させられ、保持部材12は図示Y2方向へ引き込まれる。
【0066】
保持部材12の保持アーム12aおよび12bの間には、MDが保持されており、MDも保持部材12とともに図示Y2方向に引き込まれる。すなわち、MDをホルダー13の内部領域Spに所定量挿入すると、以後MDはモータMの回転駆動力によりディスク駆動装置Aの内部方向へ自動的に引き込まれる。
【0067】
保持部材12のY2方向への移動の際には、保持アーム12aおよび12bは、ホルダー13の切欠部13fおよび13gと対向する位置からY2方向へ外れる。そして、保持アーム12aおよび12bはホルダー13の側板13Bおよび側板13Cの切欠部13f,13gの奥(Y2側)に形成された規制部13i,13jの内面を摺動しながら、あるいは規制部13i,13jと微少隙間を介して対向した状態で移動する。
【0068】
よって、保持アーム12aおよび12bは、規制部13i,13jによって外側から拘束されてX軸方向へ開こうとする弾性変形が規制される。すなわち、保持アーム12aと保持アーム12bとの間の幅寸法Wおよび保持突起12cと12dとの間の距離Waをほぼ一定に維持することができる。よって、保持突起12cおよび12dがMDの凹部C1,C1から抜け出ることがなく、保持部材12によりMDがY2方向へ確実に引き込まれる。
【0069】
またMDが変形している場合などにおいては、保持突起12c又は12dがMDの凹部C1の内部に確実に入り込めない状態で移送され始めることがある。この場合保持アーム12a,12bがホルダー13の切欠部13f,13g内に入り込んだままMDの移送動作が行われるが、保持アーム12aおよび12bの外側面が側板13Bと13Cの規制部13j,13iに当接した際に内側方向に押圧される。よって、保持突起12c又は12dが凹部C1の内部に強制的に入り込むようになる。
これにより、MDは、保持部材12によって強固に保持され、ホルダー13内を案内されて、ディスク駆動部B2上へ確実に引き込まれる。
【0070】
MDを保持した保持部材12のY2方向への移動が完了しMDがディスク駆動部B2上の所定位置まで引き込まれた直後、あるいは保持部材のY2方向への移動完了と同時に駆動レバー17のβ1方向への回動により、摺動部材21はY2方向に移動するため、昇降部材14の昇降ピン14aは規制溝21f内から傾斜部21iを下降して遊挿穴21c内に至る。
【0071】
同様に第1のスライド部材23および第2のスライド部材24はY1方向へそれぞれ移動するため、昇降部材14の昇降ピン14bは,規制溝23fおよび24f内から傾斜部23iおよび24iを下降して遊挿穴23cおよび24c内に至る。
【0072】
昇降ピン14aと14bが傾斜部21i,23i,24iにより下降させられると、その後は反転ばねからなる付勢部材S2,S3によって昇降部材14がδ2方向へ回動力を受ける。よって、この昇降部材14に支持部13d,13eを介して連結されているホルダー13がZ2方向へ下降され、ホルダー13内に保持されているMD内の光磁気ディスクDの中心ハブがディスク駆動部B2のターンテーブルTa上に装着(磁気吸着)される。このとき、上記駆動ベース15のロケータピン15mがMDの下面の位置決め穴に嵌入し、これによりMDのケースCは駆動ベース15上で移動不能に位置決めされる。
【0073】
同時に、駆動ベース15の保持突起15aおよび15bは、それぞれ摺動部材21の規制溝21d又は21eから遊挿穴21a又は21b内に至る。また駆動ベース15の保持突起15cおよび15dも、それぞれ規制溝23d,24d又は23eから遊挿穴23a又は24aに至る。これにより、駆動ベース15のZ方向およびY方向のロックが解除される。
【0074】
ユニットBは、被ロック部である保持突起15a,15b,15c,15dおよび昇降ピン14a,14bのすべての拘束が解かれて非ロック状態となる。よって、ユニットBは主筐体16および固定シャーシ22などの固定部の内部で上記ダンパー30,31,32および図示しないコイルスプリングなどの弾性支持部材によってX,Y,Z方向に弾性的に支持される。
【0075】
上記のように、ホルダー13がZ2方向へ下降させられるときには、ホルダー13に摺動自在に設けられている保持部材12も一体として下降させられる。よって、挿入ピン26bが挿入されている係合溝12gも挿入ピン26bに沿って下降する。挿入ピン26bの長さは、保持部材12が下降したときに係合溝12gから抜け出ないように十分な長さに設定されている。
なお、保持部材12に保持されてMDがホルダー13内へ引き込まれる途中で、ホルダー13に形成されている開口片13hが、MDのX1側の側面の案内溝C2に入り込み、MD内に設けられているロック部材(図示せず)のロックを解除する。そして、開口片13hがシャッタGの係止部G2を相対的に図示Y1方向に押圧し、引き込み動作に伴ってシャッタGが開放されてMDの開口窓が開かれ、光磁気ディスクDが露出される。そして、光磁気ディスクDの中心ハブがターンテーブルTa上に装着されたときに、MDの開口窓から露出した光磁気ディスクDの記録面がピックアップPと対向し、MDの導入動作が完了する。
【0076】
MDの導入動作が完了した時点で駆動レバー17はβ1方向に最も回動した状態にある。このとき第1の押圧部材18の凸部18bは、駆動レバー17の駆動溝17c内の第2の回動溝17c2に入り込む。よって、第1の押圧部材18はα2方向に回動され、押圧片18cが第1のスイッチSW1から離れることから、第1のスイッチSW1はオフ状態に切り換わる。
【0077】
前記制御部(図示せず)では、この第1のスイッチSW1のオフ状態への切り換わりを検知することにより、MDの導入動作の完了を検知する。そして、制御部では、図示しないスピンドルモータを回転駆動させMD内の光磁気ディスクDを回転させるとともにピックアップPをX軸方向に摺動させ(図4参照)、情報の再生又は記録動作が行われる。
【0078】
次に、上記中間アーム(中間部材)26と第2のスライド部材(駆動部材)24との関係を詳述する。
図6(A)ないし(D)は、中間アーム26と第2のスライド部材24との関係を示す平面図であり、(A)は待機状態、(B)は被回動ピンの移動状態、(C)は被回動ピンが係止部を脱出した状態、(D)は記録・再生状態をそれぞれ示し、図7は図6(D)における係止溝と被回動ピンとの関係を示す拡大平面図である。
【0079】
図6(A)は、図1と同様の待機状態を示している。保持部材12および中間アーム26が待機状態にあるときは、第2のスライド部材24はY2側に最も移動した位置にある。このとき、固定シャーシ22の上板部22Aに設けられた支軸22dは、第2のスライド部材24に形成された長溝24g内の符号(イ)の位置にある。一方、中間アーム26の被回動ピン26cは、符号(i)で示す第2のスライド部材24に形成された係止溝24hの係止部24h1内に入り込み拘束された状態にある。またこのとき、第2の押圧部材27の折曲片27cは、中間アーム26の案内溝26a内の第1の円弧溝26a1に入り込んでβ3方向に回動された状態にある。
【0080】
図6(B)に示すように、MDがホルダー13に挿入され、MDの押し込み力によって中間アーム26がβ4方向に回動すると、第2の押圧部材27の折曲片27cは、前記第1の円弧溝26a1内を移動して第2の円弧溝26a2内に入り込み、第2の押圧部材27が図示α3方向に回動する。この際、中間アーム26の被回動ピン26cは、支軸22dを中心にβ4方向に回動し、係止溝24hの係止部24h1内で符号(ii)の位置となる。この回動の際、中間アーム26の被回動ピン26cは、係止部24h1をY1方向に押圧するため、第2のスライド部材24がY1方向へ移動させられる。第2の押圧部材27がα3方向へ回動することにより、前記第2のスイッチSW2がオフ状態に切り換わり、モータMが始動する。
【0081】
図6(C)は、モータMにより第2のスライド部材24がY1方向へ移動してMDの引き込み動作が完了した状態を示している。モータMの駆動力により駆動部材である第2のスライド部材24がY1方向へ移動し、係止部24h1に被回動ピン26cが押されて、図6(C)に示す位置まで中間アーム26が回動させられると、中間アーム26の被回動ピン26cは、前記係止溝24hの係止部24h1内を脱出し、符号(iii)の位置へ移行する。よって、被回動ピン26cに対する前記係止部24h1からの押圧が解除され、中間アーム26による保持部材12およびMDのY2方向への引き込み動作は完了する。
ただし、この後さらにモータMが回転し続け、第2のスライド部材24は駆動アーム17を介してY1方向へ移動させられる。よって、中間アーム26による保持部材12のY2方向への引き込み動作が完了しても、第2のスライド部材24は連続的にY1方向へ移動し、図6(D)に示す記録・再生位置へと移行する。
【0082】
図6(D)の記録・再生位置では、上述したように保持突起15a,15b,15c,15dおよび昇降ピン14a,14bのすべての拘束が解かれ、ユニットBが非ロック状態となっており、ユニットBが固定部側(主筐体16および固定シャーシ22等)の内部で上記ダンパー30,31,32および図示しないコイルスプリングなどの弾性支持部材によって弾性的に支持される。
【0083】
この記録・再生位置では、第2のスライド部材24はY1方向に最も移動させられた状態にある。このとき支軸22dは、長溝24g内のY2側の符号(ニ)の位置あり、被回動ピン26cは係止溝24h内を相対的にY2方向に移動して、逃げ部24h2内の符号(iv)で示す位置に移行している。
【0084】
図7に示すように、前記逃げ部24h2には、被回動ピン26cが支軸22dを支点としてα4−β4方向に回動可能となるように移動余裕がわずかに形成され、被回動ピン26cは非拘束状態となっている。この状態では、被回動ピン26cが、支軸22dを支点に前記逃げ部24h2内を移動可能であるため、中間アーム26の挿入ピン26bもα4−β4方向に回動可能となっている。
【0085】
図6(D)に示すように、支軸22dと被回動ピン26cとの回動半径r1に比べ、支軸22dと挿入ピン26bとの回動半径r2の方が大きく設定されている(r1<<r2)。よって、前記逃げ部24h2内での被回動ピン26cのわずかな移動余裕は、挿入ピン26bのα4−β4方向への大きな回動余裕となる。すなわち、たとえ挿入ピン26bが大きく回動した場合でも、被回動ピン26cの回動はわずかなものに抑えることが可能である。
【0086】
上記の記録・再生位置において、ディスク駆動装置Aに振動が加わると、主筐体16および固定シャーシ22内に弾性支持されているユニットBには、上下(Z)方向(垂直方向)、左右(X)方向および前後(Y)方向(水平方向)への振動が3次元的に発生する。
【0087】
中間アーム26とユニットBとは、中間アーム26の挿入ピン26bがディスク保持部B1の保持部材12に形成された係合溝12gに挿通されることによって連結されている。よって、ユニットBの上下(Z)方向の振動は、前記係合溝12g内を中間アーム26の挿入ピン26bが相対的に出入りすることによって許容される。このとき、挿入ピン26bに対し、係合溝12gは何ら拘束されることなく自在に振動可能となるため、弾性支持部材の機能が充分に発揮される。よって、ユニットBの振動を充分に吸収することができる。なお、挿入ピン26bの長さに余裕を持たせることにより、振動の際に挿入ピン26bが係合溝12gから抜け出ることを防止できる。
【0088】
また、ユニットBにX方向の振動が生じた場合には、挿入ピン26bはX方向に延びる係合溝12g内を相対的に移動することができる。よって、ユニットBはX方向へ自在に振動可能となるため、X方向の振動成分を充分に吸収することができる。
【0089】
また、ユニットBにY方向への振動が生じた場合には、前記保持部材12の係合溝12gの内壁が挿入ピン26bをY1−Y2方向へ押圧する。しかし、上述したように記録・再生位置において、中間アーム26は駆動部材である第2のスライド部材24に対して支軸22dを支点にα4およびβ4方向への回動が許容されている。よって、中間アーム26の挿入ピン26bは、保持部材12、すなわちユニットBを拘束することなくこのユニットBのY方向への振動に追従してα4−β4方向に回動することが可能となる。これにより、ユニットBのY方向の振動成分も充分に吸収することが可能である。
【0090】
また記録・再生位置では、前記保持部材12の係合溝12gはホルダー13の逃げ溝13cのY2側の端部である拡張部13c1(図1参照)と対向する。この拡張部13c1は、前記逃げ溝13cの溝幅に比べ幅広く形成されている。そして、記録・再生位置では、挿入ピン26bが拡張部13c1内を通り抜け、その下部に位置する保持部材12の係合溝12g内に挿通されている。よって、挿入ピン26bがホルダー13の逃げ溝13cに当接して、ユニットBの弾性支持状態が拘束されることが回避できる。
【0091】
以上のように、ユニットBは、記録および/または再生動作中に中間アーム26の挿入ピン26bから何ら拘束を受けずX、YおよびZの各方向へ自在に振動可能となり、弾性支持部材の振動吸収機能が劣化することがない。したがって、ユニットBに生じるX、YおよびZ各方向の振動を充分に吸収することができる。
(記録媒体の排出動作)
MDの排出動作は、例えばMDプレーヤの前面パネルに設けられたイジェクト釦が操作されることによって開始され、上記導入動作とは逆の手順によって行われる。
【0092】
MDは保持部材12によって保持されたまま中間アーム26のα4方向への回動動作により前記ディスク挿入口の方向(Y1方向)に移送される。
【0093】
そして、保持部材12は前記待機位置、すなわち保持アーム12a,12bがホルダー13の切欠部13f,13gに対向する位置まで移送される。このとき、MDのY1側の先端部が前記ディスク挿入口から突出する。よって、MDを掴んで排出方向(Y1方向)へ引き出すことにより、簡単に取り出すことができる。
【0094】
この際、保持アーム12a,12bは、ホルダー13の切欠部13f,13gに対向しているため、MDがY1方向へ引き出されるときに、保持突起12cおよび12dがMDの凹部C1,C1から離脱する方向へ保持アーム12a,12bが弾性変形できる。よって、保持突起12cおよび12dによるMDの係止が容易に解除され、MDを軽い力で取り出すことができる。
【0095】
また、MDが排出方向へ移送されるときには、シャッタGは閉鎖部材Kの係止部K1によって保持されている。よって、MDが排出方向へ移送される途中でシャッタGがスライドし、開口された状態にあった開口窓は閉鎖される。そして、シャッタGが完全に閉鎖された後に係止部K1が角穴G1より抜け出る。よって、MDは、シャッタGが閉鎖された状態でディスク挿入口から排出される。
なお、排出動作において中間アーム26は、図6の(D)から(A)へ導入動作とは逆の順序で移動する。
【0096】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、固定部に弾性支持されるユニット(ディスク保持・駆動部)を軽量化することができ、よって固定部とユニットとの間に設けられる防振空間を小さく設定することが可能となる。したがって、装置全体の小型化、薄型化が図れる。
また、記録・再生状態において、駆動部材に対して中間部材の移動が許容されるため、中間部材に連結された保持部材を有するユニットが自在に移動できるものとなるため、弾性支持部材における振動吸収機能が劣化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、(A)はMDプレーヤ内に配置されるディスク駆動装置を示す平面図、(B)はその正面図、
【図2】図1に示したディスク駆動装置の分解斜視図、
【図3】ユニット(ディスク保持・駆動部)の分解斜視図、
【図4】MD(ミニディスク)を示す斜視図、
【図5】MDがホルダーの内部に挿入され始めた状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、
【図6】中間アームと第2のスライド部材(駆動部材)との関係を示し、(A)は待機状態、(B)は被回動ピンの移動状態、(C)は被回動ピンが係止部を脱出した状態、(D)は記録・再生状態をそれぞれ示す平面図、
【図7】図6(D)における係止溝と被回動ピンとの関係を示す拡大平面図、
【符号の説明】
12 保持部材
12a,12b 保持アーム
12c,12d 保持突起
12e,12f 支持部
12g 係合溝
12A,12B 摺動部
13 ホルダー
13a,13b ガイド溝
13c 逃げ溝
13c1 拡張部
13d,13e 支持部
13f,13g 切欠部
13h 開口片
13i,13j 規制部
13A 上板
13B,13C 側板
14 昇降部材
14a,14b 昇降ピン
15 駆動ベース
15a,15b,15c,15d 保持突起
15i,15j,15k 支持ピン
16 主筐体(固定部)
17 駆動レバー
18 第1の押圧部材
21 摺動部材
22 固定シャーシ(固定部)
23 第1のスライド部材
24 第2のスライド部材(駆動部材)
24h 係止溝
24h1 係止部
24h2 逃げ部
25 減速ギヤ群
26 中間アーム(中間部材)
26a 案内溝
26a1 第1の円弧溝
26a2 第2の円弧溝
26b 挿入ピン
26c 被回動ピン
27 第2の押圧部材
29 支持枠(固定部)
30,31,32 ダンパー(弾性支持部材)
A ディスク駆動装置
B ユニット(ディスク保持・駆動部)
B1 ディスク保持部
B2 ディスク駆動部
C ケース
D 光磁気ディスク
K 閉鎖部材
M モータ
MD ミニディスク(記録媒体)

Claims (7)

  1. 記録媒体が装填されこの記録媒体に情報を記録および/または記録媒体に記録された情報を再生する駆動部と、記録媒体を保持しこの記録媒体と共に前記駆動部へ向かう挿入方向および前記駆動部から離れる排出方向へ移動可能な保持部材とを有するユニットと、このユニットを固定部に対して弾性支持する弾性支持部材と、前記保持部材に連結される中間部材と、この中間部材に連結され自らの移動力により前記中間部材を介して前記保持部材を前記挿入方向および前記排出方向へ移動させる駆動部材とを備え、
    前記駆動部材と前記中間部材との連結部には、前記駆動部材の駆動力を前記中間部材に伝達するための係止部と、前記保持部材の前記挿入方向への移動が完了した後に前記駆動部材に対して前記中間部材を移動可能とするための逃げ部とが設けられており、
    前記中間部材は前記固定部に移動自在に支持されており、前記駆動部材が、前記固定部側に設けられており、前記固定部に設けられたモータの動力によって移動することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 記録媒体が装填されこの記録媒体に情報を記録および/または記録媒体に記録された情報を再生する駆動部と、記録媒体が挿入され且つ前記駆動部に対して相対的に接離する方向へ垂直移動自在に設けられたホルダーと、このホルダーに挿入された記録媒体を保持しこの記録媒体と共に前記駆動部へ向かう挿入方向および前記駆動部から離れる排出方向へ水平移動可能な保持部材とを有するユニットと、このユニットを固定部に対して弾性支持する弾性支持部材とを備え、記録媒体を保持した前記保持部材の前記挿入方向への水平移動が完了した後に前記ホルダーが前記駆動部に対して相対的に近接する方向へ垂直移動することにより、記録媒体が前記駆動部に装填される記録媒体駆動装置であって、
    前記保持部材に連結される中間部材と、この中間部材に連結され自らの移動力により前記中間部材を介して前記保持部材を前記挿入方向および前記排出方向へ水平移動させる駆動部材とを備え、前記駆動部材と前記中間部材との連結部には、前記駆動部材の移動力を前記中間部材に伝達するための係止部と、前記保持部材の前記挿入方向への水平移動が完了した後に前記駆動部材に対して前記中間部材を移動可能とするための逃げ部とが設けられており、
    前記中間部材は前記固定部に移動自在に支持されており、前記駆動部材が、前記固定部側に設けられており、前記固定部に設けられたモータの動力によって移動することを特徴とする記録媒体駆動装置。
  3. 前記駆動部材と前記中間部材の一方に、前記止部と前記逃げ部とを有する溝が形成され、他方に前記溝に挿入されるピンが設けられ、前記溝の幅は前記止部よりも前記逃げ部の方が広く形成されており、前記保持部材を前記挿入方向へ移動させるときには前記溝に挿入されるピンが前記溝の係止部内に位置し、前記保持部材の前記挿入方向への移動が完了した後に前記溝に挿入されるピンが前記溝の逃げ部に入り込む請求項1または2に記載の記録媒体駆動装置。
  4. 前記中間部材は前記固定部に回動自在に支持され、前記駆動部材は直線的に往復動自在に設けられていると共に、前記溝の係止部と逃げ部は互いにほぼ直交する方向に延びており、前記中間部材の回動に伴って前記溝に挿入されるピンが前記溝の係止部から逃げ部へ移行する請求項3に記載の記録媒体駆動装置。
  5. 前記固定部に設けられ、前記中間部材を回動自在に支持する支軸と前記溝に挿入されるピンとの回動半径よりも、前記支軸と、前記中間部材の回動に伴って、前記保持部材を前記挿入方向および前記排出方向へ移動させるピンとの回動半径の方が大きい請求項3または4記載の記録媒体駆動装置。
  6. 前記保持部材と前記中間部材は、この中間部材に対する前記保持部材の前記挿入方向および前記排出方向と直交する2方向への移動を許容する係合部を介して連結されている請求項1ないし5のいずれかに記載の記録媒体駆動装置。
  7. 前記ホルダーには、前記中間部材の移動に伴って、前記保持部材を前記挿入方向および前記排出方向へ移動させるピンが挿入される逃げ溝が設けられており、 前記逃げ溝には、前記挿入方向側端部に、前記逃げ溝の溝幅よりも幅広の拡張部が形成されており、
    記録媒体に情報を記録および/または記録媒体に記録された情報を再生するときには、前記中間部材の移動に伴って、前記保持部材を前記挿入方向および前記排出方向へ移動させるピンが前記拡張部内に位置し、且つ前記保持部材と前記中間部材を連結し、前記中間部材に対する前記保持部材の前記挿入方向および前記排出方向と直交する2方向への移動を許容する係合部内に挿通されている請求項2記載の記録媒体駆動装置。
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