JP3837681B2 - 固形糊容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、必要に応じて容器内に収納する柱状の固形糊を最後まで突出させるための固形糊容器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、必要に応じて容器内に収納する柱状の固形糊を出没させる固形糊容器の構造は、円柱状の固形糊を収納するスリーブと、このスリーブの内壁面に突設される係止突縁に遊嵌する案内溝を溝設すると共に、このスリーブ内に収納される固形糊を保持するスライダと噛合する外表面にねじを螺設する螺条体を一体に成形する回転自在となる本体から構成するものとし、この本体の回転によりスリーブ内において円柱状の固形糊を保持するスライダを、スリーブの内壁面に縦設する案内溝によりスライダ自体の回転を規制しつつ上下方向へ案内すると共に、本体と一体に成形される螺条体に沿って昇降させ、このスライダにより保持される固形糊をスリーブより出没自在として、使用に供するものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものの場合、スリーブ内に収納される円柱状の固形糊は回転自在となる本体に成形される螺条体に噛合するスライダによって保持されるものであるが、このスライダと固形糊を一体に保持するように加工する際には、使用時における固形糊に対してかかる荷重による折損や落損等を防止するため、円柱状の固形糊のスライダによる保持強度をある程度確保する必要があり、このスライダによる保持強度の確保のためにスライダの内部にも糊を充填してこのスライダによる固形糊の保持強度の向上が図られているものであり、スライダによる固形糊の保持強度の向上のためにスライダ内に充填する固形糊は、スライダより突出している固形糊を使い果たしてもその内部に残留することとなって、使用者のみならず製造者にとってもコスト面及び資源面から非常に無駄になってしまうという欠点がある。
【0004】
そこで、この発明は上記従来のものの持つ欠点や問題を改善するものであり、使用に際してスリーブ内に収納する固形糊を出没自在にさせるため、スリーブ内において回転自在となる本体に成形される螺条体に噛合し、固形糊を保持するスライダの内部に充填される固形糊をも無駄なく使い果たせるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために、その内壁面において縦方向に係止突縁を突設するスリーブと、このスリーブ内において縦方向に立設され、その外表面にねじを螺設する螺条体を形成する回転自在な本体と、このスリーブ内において柱状の固形糊を保持すると共に、本体の回転によって上記スリーブの内壁面に突設される係止突縁により回転を規制させて上下方向へ昇降自在となるスライダから構成され、上記スリーブの内壁面の係止突縁をスリーブの開口部端縁近傍まで突設すると共に、スリーブ内で固形糊を保持するスライダを、その外周において係止突縁に対して遊嵌する案内溝を溝設する外スライダと、回転自在となる本体に形成される螺条体に噛合する内スライダから構成した上で、この外スライダと内スライダとを、内スライダの外周に設ける雄ねじと外スライダ内壁面の雌ねじと噛合し、更に上記本体と共に固形糊容器を構成するスリーブの開口部端縁に径方向に向かって突出する係止突起を配設してなるものである。
【0006】
また、固形糊容器を構成するスリーブの内壁面の係止突縁をスリーブの開口部端縁近傍まで突設すると共に、上記係止突縁と互いに直角となる位置に係止凹部を設け、一方、スリーブ内で固形糊を保持するスライダをその外周において係止突縁に対して遊嵌する案内溝を溝設した上で、径方向に作用してスリーブ内壁面に設けられる係止凹部に弾性を持って嵌着自在となる板ばねを有する外スライダと、回転自在となる本体に形成される螺条体に噛合する内スライダから構成した上で、この外スライダと内スライダとを、径方向に作用する外スライダの板ばねにより内スライダを弾性を持って保持してなるものである。
【0007】
そして、上記スリーブ内において固形糊を保持し、本体の回転により昇降自在となるスライダを、その外表面に係止突縁に遊嵌する案内溝を溝設する外スライダと、この外スライダの内壁面に周設される突条縁に挟持される押し出しリングと一体となり、本体に形成される螺条体と噛合する内スライダからなるものとした上で、スライダを貫通する本体に形成される螺条体の先端に外スライダが係止自在となる係止突部を周縁に形成してなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の実施にあたり、スリーブ内において柱状の固形糊を保持し、本体に形成される螺条体の回転とスリーブ内壁面に突設される係止突縁により案内されてスリーブ内を上下方向へ昇降自在となるスライダを、その外周において係止突縁に対して遊嵌する案内溝を溝設する外スライダと、回転自在となる本体に形成される螺条体に噛合する内スライダから構成した上で、この外スライダと内スライダとを、内スライダの外周に設ける雄ねじと外スライダ内壁面の雌ねじとの噛合により一体としているので、通常は本体に形成される螺条体の回転により、この螺条体に噛合するスライダを構成する内スライダは、外スライダと一体となって、スリーブの内壁面に溝設される案内溝に案内されて螺条体に沿ってスリーブ内を昇降するが、スライダにより保持される固形糊を使い果たし、このスライダがスリーブの内壁面に突設する係止突縁の端縁まで至るとスライダ自体はこの係止突縁の端縁が終了してしまうため、これ以上は上昇することができなくなるものとなる。そこで、この時点でスリーブ内からスライダを取り出すと共に、このスライダを構成する外スライダより内スライダを回転させることにより、内スライダは内スライダの外周に設ける雄ねじと外スライダ内壁面のねじとの噛合が解かれ、内スライダはスライダ内の固形糊と共に外スライダ内のねじにより案内されて上昇することとなって(図3)、スライダ内に充填される固形糊を外部に突出させ、使用者は最後まで効率良く固形糊を使用することができる。
【0009】
更に、上記本体と共に固形糊容器を構成するスリーブの開口部端縁において、径方向に向かって突出する係止突起を配設することで、スリーブの内壁面に突設する係止突縁の端縁に至るまで上昇したスライダを確実にこの係止突起により固定することができるものとなるので、この本体をさらに回転させることで、今度はスライダを構成する内スライダは、内スライダの外周に設ける雄ねじと外スライダ内壁面の雌ねじとの噛合が解かれ、内スライダはスライダ内の固形糊と共に外スライダ内の雌ねじにより案内されて上昇するので、スライダにより保持される固形糊を使い果たした後にもスライダ内に充填されている固形糊を外スライダ外に突出させて無駄なく使用することができる。
【0010】
また、固形糊容器を構成するスリーブの内壁面に上記係止突縁と互いに直角となる位置に係止凹部を設け、一方スリーブ内で固形糊を保持するスライダを、その外周において係止突縁に対して遊嵌する案内溝を溝設した上で、径方向に作用してスリーブ内壁面に設けられる係止凹部に弾性を持って嵌着自在となる板ばねを有する外スライダと、回転自在となる本体に形成される螺条体に噛合する内スライダから構成することで、通常はスリーブ内で固形糊を保持するスライダは、径方向に作用する外スライダの板ばねにより内スライダを弾性を持って一体に保持してなるので、本体に形成される螺条体の回転により、この螺条体と噛合する内スライダは外スライダと一体となってスリーブ内を昇降し、これら内スライダと外スライダより構成されるスライダにより支持される固形糊はスリーブ外に出没することとなって、必要に応じて固形糊を使用することができる。
【0011】
このとき、スライダがスリーブの内壁面に突設する係止突縁の端縁にまで達すると、スライダを構成する外スライダの有する板ばねがスリーブ内壁面に設けられる係止凹部に弾性により拡開しつつ嵌着することとなり、外スライダはスリーブに対して一体に固定されるものとなるので、さらに本体を回転させることにより、この本体に形成される螺条体に噛合する内スライダはスライダ内の固形糊とともに、外スライダ内壁により案内されつつ上昇することとなるため、スライダ内に充填される固形糊は内スライダと共にスライダ外、すなわちスリーブ外に突出するので最後まで固形糊を使い果たすことができるものとなる。
【0012】
そして、スリーブ内において固形糊を保持し、本体の回転により昇降自在となるスライダを、その外表面に係止突縁に遊嵌する案内溝を溝設する外スライダと、この外スライダの内壁面に周設される突条縁に挟持される押し出しリングと一体となり、本体に形成される螺条体と噛合する内スライダからなるものとすることで、通常の本体の回転によっては、内スライダと外スライダとは、内スライダと一体となる押し出しリングが外スライダの内壁面に周設される突条縁による挟持により一体となってスライダを構成しているので、スリーブ内で支持する固形糊と共に昇降し、使用者は必要に応じてスリーブ外に固形糊を突出させて使用に供することができる。
【0013】
その上、スライダにより支持される固形糊を使い果たした結果、スライダがスリーブの内壁面に突設する係止突縁の端縁にまで達した場合には、本体を再び回転させることにより、外スライダは、スリーブの内壁面に溝設する案内溝の端縁及び本体に形成される螺条体の先端の周縁に形成される係止突部への係止により上昇が阻止されて固定されるため、この本体の回転により今度は内スライダがこの噛合する螺条体に沿って上昇するものとなり、まず内スライダと一体となる押し出しリングの外スライダの内壁面に周設される突条縁による挟持が解かれると共に、内スライダは外スライダ内を本体に形成される螺条体に沿って上昇することから、スライダ内に充填される固形糊を最後までスライダ外、すなわちスリーブ外に突出させることができるため、スライダ内に充填される固形糊をも含めてスリーブ内に収納される固形糊を最後まで使い果たすことができるものとなる。なお、この容器は糊状物であれば例えば口紅を収容してもよく、その場合、収容する口紅は最後まで無駄なく使用することができることはいうまでもない。
【0014】
【実施例】
この発明を図に示す実施例により更に説明する。図1における(1)はこの発明の第1実施例である固形糊容器であり、この固形糊容器(1)は、キャップ(7)をその開口部(5)に対して着脱自在に装着すると共に、その内壁面(6)において縦方向に係止突縁(3)を突設するスリーブ(2)と、このスリーブ(2)内において縦方向に立設され、その外表面にねじ(10)を螺設する螺条体(9)を形成する回転自在である本体(8)、及びこのスリーブ(2)内において柱状の固形糊(12)を保持すると共に、本体(8)の回転によって上記スリーブ(2)の内壁面(6)に突設される係止突縁(3)により回転を規制されて上下方向へ昇降自在となるスライダ(11)から構成される。
【0015】
そして、この固形糊容器(1)は、上記スリーブ(2)の内壁面(6)の係止突縁(3)をスリーブ(2)の開口部(5)端縁近傍まで突設すると共に、スリーブ(2)内で固形糊(12)を保持するスライダ(11)を、その外周においてスリーブ(2)の係止突縁(3)に対して遊嵌する案内溝(14)を溝設する外スライダ(13)と、回転自在となる本体(8)に形成される螺条体(9)に噛合する内スライダ(17)から構成した上で、この外スライダ(13)と内スライダ(17)とを、内スライダ(17)の外周に設ける雄ねじ(18)と外スライダ(13)の内壁面(15)の雌ねじ(16)との噛合により一体としてなるものである(図2参照)。
【0016】
この発明の第1実施例である固形糊容器(1)は以上の構成を具えるので、使用者がスリーブ(2)内に収納する柱状の固形糊(12)の塗布を行おうとするために本体(8)を回転させた場合には、本体(8)に形成される螺条体(9)の回転により、この表面にねじ(10)を有する螺条体(9)に噛合するスライダ(11)を構成する内スライダ(17)は、内スライダ(17)の外周に設ける雄ねじ(18)と外スライダ(13)の内壁面(15)の雌ねじ(16)との噛合により外スライダ(13)と一体となって、スリーブ(2)の内壁面(6)に突設される係止突縁(3)と噛合する案内溝(14)に案内されて本体(8)と一体となって回転する螺条体(9)に沿ってスリーブ(2)内を昇降するものである。
【0017】
このとき、スリーブ(2)内に収容されるスライダ(11)により保持される固形糊(12)を使い果たし、本体(8)の回転により、この本体(8)に形成される螺条体(9)に沿って上昇して、スライダ(11)がスリーブ(2)の内壁面に突設する係止突縁(3)の端縁(4)まで至ると固形糊(12)を保持していたスライダ(11)自体はこの係止突縁(3)の端縁(4)が終了してしまうことでこれ以上は上昇することができなくなる。そこで、この時点でスリーブ(2)内からスライダ(11)を取り出すと共に、このスライダ(11)を構成する外スライダ(13)を内スライダ(17)が回転することにより、内スライダ(17)はその案内溝(14)が遊嵌される外スライダ(13)の内壁面(15)の雌ねじ(16)に沿って内スライダ(17)は外スライダ(13)内を上昇することとなって、スライダ(11)内に充填される固形糊(12’)を外部に突出させるので、使用者は最後まで効率良く固形糊(12’)を使用することができる(図3参照)。
【0018】
更に、図4及び図5に示すものは、この発明の第1実施例である固形糊容器(1)の変形例であり、この固形糊容器(1)は、上記本体(8)と共に固形糊容器(1)を構成するスリーブ(2)の開口部(5)の端縁において、互いに対向する位置に径方向に向かって突出するように係止突起(19)を配設するものであるので、本体(8)の回転により、この本体(8)に形成される螺条体(9)に噛合し、スリーブ(2)の内壁面(6)に突設する係止突縁(3)により案内されてこの螺条体(9)に沿って昇降するスライダ(11)が、上記スリーブ(2)の内壁面(6)に突設する係止突縁(3)の端縁(4)に達した後、更に本体(8)を回転させてスライダ(11)を構成する外スライダ(13)内で内スライダ(17)をスライダ(11)内の固形糊(12’)と共に上昇させようとするときに、スリーブ(2)の内壁面(6)に溝設する案内溝(3)の端縁(4)及び、このスリーブ(2)の開口部(5)の端縁において、互いに対向する位置に径方向に向かって突出するように配設する係止突起(19)によってスライダ(11)を構成する外スライダ(13)を確実に固定することができるものとなるので、スライダ(11)により支持される固形糊(12)を使い果たした後、このスライダ(11)内に充填する固形糊(12’)を使用するにあたって、スライダ(11)を構成する内スライダ(17)の本体(8)の回転による円滑な上昇を助け、最後までスリーブ(2)内に収納される固形糊(12’)を使い尽くせるものとなる(図6参照)。
【0019】
また、図7及び図8において示すものはこの発明の第2実施例である固形糊容器(1’)であり、この固形糊容器(1’)は、固形糊容器(1’)を構成するスリーブ(2)の内壁面の係止突縁(3)を、スリーブ(2)の開口部(5)の端縁近傍まで突設するものとした上で、上記係止突縁(3)と互いに直角となる位置に係止凹部(20)を設けると共に、スリーブ(2)内で固形糊(12)を保持するスライダ(11’)をその外周においてスリーブ(2)の内壁面(6)に突設される係止突縁(3)に対して遊嵌される案内溝(14)を突設した上で、径方向に作用してスリーブ(2)の内壁面(6)に設けられる係止凹部(20)に弾性を持って嵌着自在となる板ばね(21)を有する外スライダ(13’)と、回転自在となる本体(8)に形成される螺条体(9)に噛合する内スライダ(17’)から構成した上で、この外スライダ(13’)と内スライダ(17’)とを、径方向に作用する外スライダ(13’)の板ばね(21)により内スライダ(17’)を弾性を持って一体に保持してなるものである。
【0020】
この発明の第2実施例である固形糊容器(1’)は以上の構成を具えるので、通常にスリーブ(2)内においてスライダ(11’)によって昇降自在に保持される固形糊(12)の塗布を行おうとするために本体(8)を回転させた場合には、このスリーブ(2)内で固形糊(12)を保持するスライダ(11’)は、このスライダ(11’)を構成する外スライダ(13’)の径方向に作用する板ばね(21)により内スライダ(17’)を弾性を持って一体に保持するものであるから、この本体(8)の回転により本体(8)に形成される螺条体(9)の回転により、この螺条体(9)と噛合する内スライダ(17’)は外スライダ(13)と一体となってスリーブ(2)内を昇降し、そのため内スライダ(17’)と外スライダ(13’)より構成されるスライダ(11’)により保持される固形糊(12)はスリーブ(2)外に出没することとなって、必要に応じて固形糊(12)を使用することができるものとなる。
【0021】
このスリーブ(2)内においてスライダ(11’)により保持される固形糊(12)を使い果たし、固形糊(12)を保持していたスライダ(11’)がスリーブ(2)の内壁面(6)に突設する係止突縁(3)の端縁(4)にまで達すると、スライダ(11’)を構成する外スライダ(13’)の有する板ばね(21)がスリーブ(2)の内壁面に設けられる係止凹部(20)に対して弾性もって拡開しつつ嵌着するため、スライダ(11’)を構成する外スライダ(13’)はスリーブ(2)に対して一体に固定されるものとなるので、このスライダ(11)内に充填される固形糊(12’)を使用する場合には、さらに本体(8)を回転させることにより、この本体(8)に形成される螺条体(9)に噛合する内スライダ(17’)は、この内スライダ(17’)と共にスライダ(11’)を構成する外スライダ(13’)が、この外スライダ(13’)の板ばね(21)とスリーブ(2)の内壁面(6)に設けられる係止凹部(20)との嵌着により固定されるため、内スライダ(17’)はスライダ(11’)内の固形糊(12)とともに、外スライダ(13’)内壁に案内されつつ上昇することとなり、スライダ(11’)内に充填される固形糊(12’)は内スライダ(17’)と共にスライダ(11’)外、すなわちスリーブ(2)外に突出するものとなるので、最後まで固形糊(12’)を使い果たすことができるものとなる(図9参照)。
【0022】
そして、図12及び図13において示すものは、この発明の第3実施例である固形糊容器(1”)であり、この固形糊容器(1”)は、上記スリーブ(2)内において固形糊(12)を保持し、本体(8)の回転により昇降自在となるスライダ(11”)を、その外表面にスリーブ(2)の内壁面(6)に突設される係止突縁(3)に遊嵌される案内溝(14)を溝設する外スライダ(13”)と、この外スライダ(13”)の内壁面に周設される突条縁(22)に挟持される押し出しリング(23)と一体となり、本体(8)に形成される螺条体(9)と噛合する内スライダ(17”)からなるものとした上で、固形糊(12)を一体に保持するスライダ(11”)を貫通する本体(8)に形成される螺条体(9)の先端に外スライダ(13”)が係止自在となる係止突部(24)を周縁に形成してなるものである。
【0023】
この発明の第3実施例である固形糊容器(1”)は以上の構成を具えるので、通常、スリーブ(2)内においてスライダ(11”)により一体に保持される固形糊(12)を使用するために、本体(8)を回転させた場合には、固形糊(12)を一体に保持するスライダ(11”)を構成する内スライダ(17”)と外スライダ(13”)とは、内スライダ(17”)と一体となる押し出しリング(23)が外スライダ(13”)の内壁面に周設される突条縁(22)による挟持により一体となって固定されているので、本体(8)の回転により、この本体(8)に形成される螺条体(9)に噛合する内スライダ(17”)は外スライダ(13”)と共に一体となりスリーブ(2)内で支持する固形糊(12)と共に昇降し、使用者は必要に応じてスリーブ(2)外に固形糊(12)を突出させて使用に供することができる。
【0024】
更に、スリーブ(2)内においてスライダ(11”)により支持される固形糊(12’)を使い果たし、スライダ(11”)がスリーブ(2)の内壁面(6)に突設する係止突縁(3)の端縁(4)にまで達した場合には、本体(8)を更に回転させることで、スライダ(11”)を内スライダ(17”)と共に構成する外スライダ(13”)は、この外スライダ(13”)の外表面に突設する案内溝(14)とスリーブ(2)の内壁面に突設する係止突縁(3)の端縁(4)、及び本体(8)に形成される螺条体(9)の先端の周縁に形成される係止突部(24)への係止により上昇が阻止されて固定されることとなるため、この本体(8)の更なる回転により今度は外スライダ(13”)内の内スライダ(17”)がこの噛合する螺条体(9)に沿って上昇する。即ち、まず内スライダ(17”)と一体となる押し出しリング(23)が外スライダ(13”)の内壁面に周設される突条縁(22)をのり越えて、挟持による固定が解かれると共に、内スライダ(17”)は外スライダ(13”)内を本体(8)に形成される螺条体(9)に沿って上昇するので、スライダ(11”)内に充填される固形糊(12’)を最後までスライダ(11”)外、すなわちスリーブ(2)外に突出させることができることとなり、スライダ(11”)内に充填される固形糊(12”)をも含めてスリーブ(2)内に収納される固形糊(12)を最後まで使い果たすことができるものとなる(図13)。
【0025】
【発明の効果】
以上のとおり、スリーブ内において固形糊を一体に保持し、本体の回転によりこの本体と一体に形成される螺条体に沿って昇降自在となるスライダを、分割自在な内スライダと外スライダから構成するものとし、必要に応じてこのスライダを構成する外スライダ内を内スライダが上昇することができるようにすることで、固形糊の構造上、スライダ内に残留することとなる固形糊を最後まで使い尽くすことができ、資源面及びコスト面から使用者の利用性を向上させることができる優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である固形糊容器の正面図である。
【図2】この発明の第1実施例である固形糊容器の拡大縦断面図である。
【図3】この発明の第1実施例である固形糊容器を構成するスライダの作用を示す拡大縦断面図である。
【図4】この発明の第1実施例の変形例である固形糊容器の拡大縦断面図である。
【図5】この発明の第1実施例の変形例である固形糊容器の拡大A−A縦断面図である。
【図6】この発明の第1実施例の変形例である固形糊容器を構成するスライダの作用を示す拡大縦断面図である。
【図7】この発明の第2実施例である固形糊容器の拡大縦断面図である。
【図8】この発明の第2実施例である固形糊容器の拡大A−A縦断面図である。
【図9】この発明の第2実施例である固形糊容器を構成するスライダの作用を示す拡大縦断面図である。
【図10】図9のA−A断面図
【図11】図9のB−B断面図
【図12】この発明の第3実施例である固形糊容器の拡大縦断面図である。
【図13】この発明の第3実施例である固形糊容器を構成するスライダの作用を示す拡大縦断面図である。
【図14】この発明の第3実施例である固形糊容器のA−A拡大横断面図である。
【符号の説明】
1 固形糊容器
2 スリーブ
3 案内溝
4 (案内溝の)端縁
5 (スリーブの)開口部
6 (スリーブの)内壁面
7 キャップ
8 本体
9 螺条体
10 ねじ
11、11’、11” スライダ
12、12’ 固形糊
13、13’、13” 外スライダ
14 係止突縁
15 (外スライダの)内壁面
16 雌ねじ
17、17’、17” 内スライダ
18 雄ねじ
19 (スリーブの開口部端縁の)係止突起
20 (スリーブ内壁面の)係止凹部
21 (外スライダの)板ばね
22 (外スライダ内壁面の)突条縁
23 押し出しリング
24 (螺条体の)係止突部

Claims (4)

  1. 内壁面に縦方向に係止突縁を突設するスリーブ内において縦方向に立設され、その外表面にねじを螺設する螺条体を形成する本体を回転自在に設け、上記スリーブ内において柱状の固形糊を保持すると共に、本体の回転によって上記スリーブの内壁面に突設される係止突により回転を規制されて上下方向へ昇降自在となるスライダから構成され、上記スリーブの内壁面の係止突縁をスリーブの開口部端縁近傍まで突設すると共に、スリーブ内で固形糊を保持するスライダを、その外周において係止突縁に対して遊嵌する案内溝を溝設する外スライダと、回転自在となる本体に形成される螺条体に噛合する内スライダから構成した上で、内スライダの外周に設ける雄ねじと外スライダ内壁面の雌ねじと噛合してなる固形糊容器。
  2. 上記本体と共に固形糊容器を構成するスリーブの開口部端縁において、径方向に突出して係止突起を配設する請求項1記載の固形糊容器。
  3. 内壁面に縦方向に係止突縁を突設するスリーブ内において縦方向に立設され、その外表面にねじを螺設する螺条体を形成する本体を回転自在に設け、上記スリーブ内において柱状の固形糊を保持すると共に、本体の回転によって上記スリーブの内壁面に突設される係止突縁により回転を規制されて上下方向へ昇降自在となるスライダから構成され、上記スリーブの内壁面に突設する係止突縁をスリーブの開口部端縁近傍まで突設すると共に、この係止突縁と互いに直角となる位置に係止凹部を設け、一方、スリーブ内で固形糊を保持するスライダを、その外周において係止突縁に対して遊嵌する案内溝を溝設した上で、この係止突縁に対して直角となる位置に径方向に作用してスリーブ内壁面に設けられる上記係止凹部に弾性を持って嵌着自在となる板ばねを有する外スライダと、回転自在となる本体に形成される螺条体に噛合する内スライダから構成した上で、この外スライダと内スライダとを、径方向に作用する外スライダの板ばねにより内スライダを弾性を持って保持してなる固形糊容器。
  4. 内壁面において縦方向に係止突縁を突設するスリーブ内において縦方向に立設され、その外表面にねじを螺設する螺条体を形成する回転自在の本体とこのスリーブ内において柱状の固形糊を保持すると共に、本体の回転によって上記スリーブの内壁面に突設される係止突縁により回転を規制されて上下方向へ昇降自在となるスライダから構成され、上記スリーブ内において固形糊を保持し、本体の回転により昇降自在となるスライダを、その外表面に係止突縁に遊嵌する案内溝を溝設する外スライダと、この外スライダの内壁面に周設される突条縁に挟持される押し出しリングと一体となり、本体に形成される螺条体と噛合する内スライダからなるものとした上で、スライダを貫通する本体に形成される螺条体の先端に、上昇する外スライダが係止する係止突部を周縁に形成してなる固形糊容器。
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