JP3835393B2 - 食器洗い機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食器に洗浄水を噴射して洗浄する食器洗い機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の食器洗い機は、図20および図21に示すような構成であった(例えば、特許文献1参照)。以下、その構成について説明する。
【0003】
図20に示すように、洗浄水を加圧する洗浄ポンプ1と、洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段2a〜2eと、洗浄ポンプ1からの洗浄水が供給される洗浄手段2a〜2eを切換える分水手段3とを備え、分水手段3は、図21のように構成され、回転分水部4を駆動用モータ5で回転させ、回転分水部4の吐出口6から吐出される洗浄水を洗浄手段2a〜2eに順次供給し、噴射するようになっていた。
【0004】
これにより、給水量(循環水量)を増やすことなく洗浄手段2の数を増やすことができ、被洗浄物に対してより多方向から洗浄水を噴射できることから、高効率な洗浄が行え、運転時間の短縮や、省エネ、節水が図れるようになっていた。さらに、分水手段3に位置検知手段を設け、洗浄水が噴射する洗浄手段2a〜2eを判別することで、洗浄手段2a〜2eごとに噴射時間を変え、汚れの強弱に応じてより効率的に洗浄できるようになっていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−065571号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の食器洗い機では、洗浄手段2a〜2eごとの噴射時間を変えるためには、いずれの洗浄手段2a〜2eから噴射されているかを検知する光センサ等の位置検知手段が必要であり、構成が複雑になったり、コストが高くなるという課題を有していた。また、循環する洗浄水には、被洗浄物から脱落した残さいや粒子、油脂、色素、洗剤成分など種々のものが混合されており、検知手段は誤検知を起こしやすく、誤検知した場合には、不必要な洗浄手段から長時間噴射され、逆に非効率な洗浄になり、洗浄性能が悪化し、洗い残しを生じ易くなるという課題も有していた。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、洗浄性能およびすすぎ性能の高い、高効率な洗浄が行えるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、洗浄ポンプからの洗浄水が供給される洗浄手段を切換える分水手段を備え、前記分水手段は、洗浄水が流入する流入部と、複数個の流出部を有するケーシングと、洗浄水を通過させる開口部を設けた弁体と、前記弁体と前記ケーシングに各々設けた係合部とを有し、前記弁体は、前記洗浄ポンプの断続運転により前記流出部に対して進退動作するように設けられ、前記弁体の進退動作で前記弁体と前記ケーシングの係合部が係合することにより前記弁体が回転動作して前記弁体の開口部と洗浄水を供給する流出部の一致部を順次切換えるとともに、前記流出部は前記洗浄手段と各々洗浄経路で接続され、前記複数個の洗浄経路のうちいずれか2個以上の洗浄経路が連結されることで前記複数個の流出部のいずれか2個以上の流出部が同一の洗浄手段に接続されたものである。
【0009】
これにより、洗浄性能およびすすぎ性能の高い、高効率な洗浄を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段と、前記洗浄ポンプからの洗浄水が供給される洗浄手段を切換える分水手段とを備え、前記分水手段は、洗浄水が流入する流入部と、複数個の流出部を有するケーシングと、洗浄水を通過させる開口部を設けた弁体と、前記弁体と前記ケーシングに各々設けた係合部とを有し、前記弁体は、前記洗浄ポンプの断続運転により前記流出部に対して進退動作するように設けられ、前記弁体の進退動作で前記弁体と前記ケーシングの係合部が係合することにより前記弁体が回転動作して前記弁体の開口部と洗浄水を供給する流出部の一致部を順次切換えるとともに、前記流出部は前記洗浄手段と各々洗浄経路で接続され、前記複数個の洗浄経路のうちいずれか2個以上の洗浄経路が連結されることで前記複数個の流出部のいずれか2個以上の流出部が同一の洗浄手段に接続されたものであり、特定の洗浄手段からは複数回洗浄水を噴射することで、洗浄槽内に洗浄力の強弱ができ、強の場所に汚れのひどい食器類をセットするようにしたり、あるいは、茶碗などの汚れの取れにくい部位に対して噴射する噴射時間を長くすることができるなど、汚れの強弱に対応した、より高効率な洗浄が行える。
【0011】
請求項に記載の発明は、上記請求項に記載の発明において、分水手段の切換えの1サイクル中に行われる特定の洗浄手段からの複数回の噴射は、連続せずに噴射の間隔を有して行うようにしたものであり、ご飯粒などのように洗剤や洗浄水の膨潤作用によって洗浄が進行する場合には、噴射と噴射の間隔を短くし、汚れの周りに洗浄水が豊富にある状態を長く保つことが有利であり、1サイクル中で連続せずに噴射することで、噴射と噴射の間隔を短くでき、洗浄性能をより高めることができる。
【0012】
請求項に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、被洗浄物をセットする食器かごを備え、前記食器かごの下方より洗浄水を噴射する洗浄手段から噴射される回数が最も多くなるようにしたものであり、多方向から洗浄水を噴射する場合、食器かごの下方からの噴射は、食器との距離が短く、強力な洗浄ができるため、食器から汚れを剥離することに利用し、食器の上方に配置された洗浄手段からの噴射は再付着粒子等を洗い流すことに利用するのが効果的な洗浄方法であり、下方からの噴射回数が最も多くなるようにすることで、よりエネルギを集中して強力に洗浄し、より短時間に汚れを落とすことができ、より効率的な洗浄が行える。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
(実施例1)
図1〜図5に示すように、食器洗い機本体20には、扉21で開閉可能な洗浄槽22を設け、食器等の被洗浄物23は食器かご24にセットされ、洗浄槽22内に収容している。給水弁(図示せず)は洗浄槽22に洗浄水を供給するものであり、洗浄ポンプ26は洗浄水を加圧して、複数の噴射孔を設けた洗浄手段(洗浄ノズル)27に供給し、洗浄手段27より洗浄水を噴射する。洗浄手段27は、食器かご24の下方から噴射する27a、27b、背面より噴射する27cの3ヶ所に設置しており、洗浄手段27aと27bは噴流によって軸まわりに回転する回転ノズル、27cは移動しない固定ノズルとし、各々の洗浄手段27には洗浄水を噴射する噴射口を4から10個程度備えている。
【0015】
洗浄槽22の底部には、洗浄ポンプ26の吸い込み側へ連通した排水口28を有し、この排水口28には残さいを収集する残さいフィルタ29と加熱用の発熱体30を設け、洗浄槽22の温度を検知する温度センサ31を設けている。排水ポンプ32は洗浄槽22内の洗浄水を排出するものである。送風機(図示せず)は、送風経路(図示せず)を通して洗浄槽22に空気を送り、その排気を排気口35より排出するようにしている。
【0016】
洗浄ポンプ26の吐出経路36には、洗浄水を供給する洗浄手段27を選択的に切換える分水手段37を設置しており、この分水手段37は、図3、図4に示す構造をしている。洗浄ポンプ26で加圧された洗浄水が流入する流入部38と4個の洗浄手段27に各々連通した4個の流出部39を有するケーシング40と、ケーシング40内に移動可能に設けた弁体41とで構成され、弁体41には洗浄水を通過させる開口部42を設けている。そして、弁体41の上昇時に弁体41を所定角度だけ回転させる一組の上部係合部44と、弁体41の降下時に弁体41を所定角度だけ回転させる一組の下部係合部45とを、ケーシング40側と弁体41側に各々設置している。
【0017】
図5は、弁体41の下側から見た図であり、流出部39は各々洗浄経路43で洗浄手段27に接続されているが、このうち流出部39aと39cに接続された洗浄経路43は連結され、共に洗浄手段27aに接続されている。
【0018】
なお、1個の洗浄手段27とは、1個の流出部39を通過した洗浄水が噴射される噴射口の集合体を指し、回転ノズルや固定ノズルが各1個の場合に限らず、回転ノズルが複数個あったり、回転ノズルと固定ノズルの組み合わせであったり、あるいは噴射口の場所が離れている場合など種々の構成が考えられるが、いずれの場合も1個の洗浄手段27であることに違いはない。
【0019】
なお、図3は分水手段37の概念的な図であり、実際には、ケーシング40は上下に2分割して、ビス止めや嵌め込み、溶着や溶接等で結合された構造となる。また、洗浄槽22が樹脂製の場合など、この洗浄槽22の底面と一体でケーシング40の一部を構成することも可能である。
【0020】
上記構成において、まず、食器洗い機の基本動作について説明する。食器等の被洗浄物23を食器かご24にセットして洗浄槽22に収納し、洗剤を投入した後、扉21により食器洗い機本体20の開口部を閉塞し、運転を開始する。被洗浄物23の汚れを落とす洗浄工程、付着した洗剤や残菜を流すすすぎ工程、そして被洗浄物23に付着している水適を乾燥させる乾燥工程の順に実行する。
【0021】
まず、給水弁を動作して所定量の洗浄水を洗浄槽22に給水し、つづいて洗浄ポンプ26により洗浄水を加圧し、洗浄手段27から洗浄水を噴射する。この際、洗浄槽22内に設けたシーズヒータ等の発熱体30に通電しており、洗浄水を加温しながら洗浄工程は行われる。また、温度センサ31は洗浄槽22の温度を検知しており、所定温度以上になると発熱体30への通電を停止する。
【0022】
洗浄水は、残さいフィルタ29を通過して洗浄ポンプ26に吸い込まれ、洗浄ポンプ26より洗浄槽22に設けた洗浄手段27に供給されて、洗浄槽22内に噴射され、食器23を洗浄した後、再び排水口28に戻るという経路で循環する。この際、食器23から脱落した残さい等は、洗浄水とともに残さいフィルタ29に流入し、残さいフィルタ29を通過できない大きさの残さいは残さいフィルタ29に捕集される。
【0023】
所定時間の洗浄工程を終えると、汚れを含む洗浄水は排水ポンプ32により機外に排出され、新たに洗浄水が供給される。洗浄ポンプ26を運転し、洗浄ノズル27から再び洗浄水を噴射して、洗剤や残菜等の付着した被洗浄物23のすすぎを行う。所定時間運転した後、洗浄水を排出し、再び洗浄水を供給するという動作を繰り返し、このすすぎ工程は連続して3回程度行う。最後に、洗浄水を機外に排出して、すすぎ工程は終了する。
【0024】
続いて乾燥工程を行い、送風機を動作させることにより、送風経路を通って外気が洗浄槽22内に送風され、排気口35から排出される。この際、発熱体30には通電されており、送風と温度の両方の効果によって被洗浄物23に付着した水滴の蒸発は促進される。所定時間これらの乾燥工程を行い、運転を終了する。
【0025】
次に、本実施例の特徴的な構成である分水手段37の動作、作用について説明する。図3、図4に示すように、ケーシング40は略円筒形であり、その軸方向が略鉛直方向に配置されており、洗浄ポンプ26で加圧された洗浄水が流入する流入部38はケーシング40の下端部に、流出部39はケーシング40の上面に設置している。弁体41は略平面形状をしており、流出部39と弁体41との相対する面も平面形状としている。
【0026】
洗浄ポンプ26を運転した場合、流入部38より流入した洗浄水の圧力によって弁体41は、上部係合部44の傾斜に従って、略直動および回転を伴った動作で上昇し、図3に示すように、所定の流出部39が開口するような位置で固定され、この流出部39と連通した洗浄手段27から洗浄水が噴射される。弁体41の下側から見ると、図5のように、弁体41を洗浄水が通過する位置に設けた開口部42が、所定の流出部39と一致するように、上部係合部44を設定している(断面図では係合部の詳細は図示しておらず、図8を参照のこと)。
【0027】
続いて、洗浄ポンプ26を一旦停止すると、弁体41を下方から押し上げていた圧力が作用しなくなることから、弁体41はその自重で降下するが、この際、下部係合部45の傾斜に従って回転しながら降下し、図6に示すように所定位置で停止する。再び、洗浄ポンプ26を運転すると、上部係合部44の次の傾斜に係合され、弁体41は回転しながら上昇し、次の流出部39と連通されることで、次の洗浄手段27から洗浄水を噴射する。
【0028】
流出部39aと39cは共に洗浄手段27aに接続されていることから、洗浄ポンプ26を断続的に運転することで、図7に示したように、洗浄水が噴射する洗浄手段27は27a→27b→27a→27cの順で切換わる。これが、弁体41が一周する切換えの1サイクルであり、この噴射パターンを繰り返しながら噴射し続ける。すなわち、1サイクルとは分水手段37による洗浄手段27の切換えが一巡することを言うのである。
【0029】
これらの作用によって、同時に3ヶ所の洗浄手段27に洗浄水を供給するのではなく、順次、洗浄水を送り込むため、給水量を増加させることなく、任意の被洗浄物23に対して複数方向から洗浄水を噴射させることができる。したがって、短時間で食器23等に付着した汚染物を洗浄することができ、高効率洗浄を実現することができる。
【0030】
また、複数個の洗浄手段27から同時に噴射する場合と比べて、1個の洗浄手段27からのみ噴射した方が、高圧で噴射させることが可能であり、より洗浄力を高められる。
【0031】
さらに、洗浄手段27aからは1サイクル中で2回洗浄水を噴射するようになっており、洗浄手段27aからの噴射が当たる部分の洗浄力は他より2倍に高まり、この部位を集中的に洗浄できる。つまり、1サイクル中の洗浄手段27からの噴射回数に差を付けることで、汚れの強弱に応じた最適な洗浄ができるため、この強の部分に、汚れのひどい食器類をセットするようにすれば、より効率的な洗浄が行える。
【0032】
また、標準的に使用される食器では、ご飯粒がこびり付いている可能性のある茶碗23Aが最も洗浄しにくく、図1のように、食器かご24の主に茶碗23Aをセットする位置に噴射する洗浄手段27aからの噴射回数をもっとも多くすることで、さらに洗浄効率は高まる。
【0033】
このように、流出部39および洗浄経路43を任意に設定しておけば、噴射位置を検知する検知手段を用いることなく、弁体41は一定時間ごとに切換えるだけで、洗浄槽22内に噴射の強弱をつけることができ、検知手段を設置するコストとスペースが省略できると共に、検知手段の誤検知により強弱の位置がずれてしまい、洗浄性能が著しく低下する恐れもない。
【0034】
なお、いずれの洗浄手段27から複数回噴射するかを限定するものではなく、また、複数個の洗浄手段27から複数回噴射される構成でも効果を発揮する。
【0035】
また、図7に示すように、分水手段37の切換えの1サイクル中に行われる複数回の噴射は、連続せずに行うようになっている。ご飯粒などのように洗剤や洗浄水の膨潤作用によって洗浄が進行する場合には、噴射と噴射の間隔を短くし、汚れの周りに洗浄水が豊富にある状態を長く保つことが有利であり、27a→27a→27b→27c→のように噴射すれば、27b→27cの2工程の間、茶碗23Aには噴射されないことになるが、連続せずに27a→27b→27a→27c→と噴射することで、噴射と噴射の間隔は1工程だけであり、洗浄性能をより高めることができる。
【0036】
なお、図7の順に噴射させずに、図5において流出部39aと39bを連結して洗浄手段27aに接続し、27a→27a→27b→27c→の順で噴射しても、洗浄効率の向上が図れることは言うまでもない。
【0037】
多方向から洗浄水を噴射する場合、食器かごの下方の洗浄手段27a、27bからの噴射は、食器との距離が短く、強力な洗浄ができるため、食器から汚れを剥離することに利用し、食器の上方に配置された洗浄手段27cからの噴射は再付着粒子等を洗い流すことに利用するのが効果的な洗浄方法であり、下方から噴射する洗浄手段27aの噴射回数が最も多くなるようにすることで、よりエネルギを集中して強力に洗浄し、より短時間に汚れを落とすことができる。
【0038】
また、洗浄効率が上がるということは、食器等に付着した洗剤や残さいを短時間ですすぐことができるということでもあり、すすぎ回数を削減することが可能である。例えば、すすぎ工程を4回行っていたものを3回に減少させることが可能である。一回の給水量を増加させることなく、しかも、すすぎ回数を削減できることから、ヒータを用いた洗浄水の加熱時間も短縮することができ、省エネ、節水をも実現することができる。
【0039】
また、被洗浄物23に対してより多方向から洗浄水を噴射することができるため、使用者は被洗浄物23の食器かご24へのセット位置や、縦置き、伏せ置き等のセット方法を選ぶことなく自由にセットできるため、よりセット性に優れた食器洗い機とすることができる。さらには、角鉢、深い小鉢、角皿等、単一方向からの噴射では洗浄水が十分行き届かなかった食器に対しても十分な洗浄性能を発揮することができる。
【0040】
なお、1ヶ所の洗浄手段27から噴射する時間は、数秒から数分程度で切換えれば、効率的な洗浄が行えるが、1回の洗浄ないしすすぎ工程中に、少なくとも1回はすべての洗浄手段27から噴射されるように設定することが望ましい。したがって、10秒から1分程度に設定すればよい。
【0041】
また、洗浄水を噴射する洗浄手段27の切換えは、洗浄ポンプ26の断続運転により行っており、3方弁や電動モータ等の電動駆動減を必要とせず、安価で、かつ、分水手段37の小型化を提供できる。
【0042】
また、モータ駆動の場合には、回転軸はケーシング40を貫通して設置する必要があり、稠密なシール手段を設ける必要があり構造が複雑になると同時に、このシールが不良の場合には、製品外部に水漏れを起こす可能性を有していたが、本構成では、ケーシング40を貫通して動作する部品は存在せず、外部に水漏れを起こす恐れはない。
【0043】
円形の上部係合部44および下部係合部45を平面に引き伸ばしてその関係を示すと、図8のようになっており、洗浄ポンプ26の運転と停止を繰り返すことで、上下方向の略直動と回転運動を組み合わせた動作をしながら弁体41の位置は順次切換わる。本実施例では、4ヶ所の流出部39に切換えるため、一回の停止と運転で弁体41が90度回転する構成である。
【0044】
なお、この上部係合部44および下部係合部45に関しては本構成に限定するものではなく、洗浄ポンプ26を断続的に運転し際に、洗浄ポンプ26を運転中に所定の流出部39と弁体41の開口部42が一致すればよく、例えば、弁体41の降下時にはほとんど回転せず、上昇時に約90度回転したり、逆に、降下時に約90度回転し、上昇時にはほとんど回転しない構成であってもよい。また、三角形状の爪部形状ではなく、図9に示すように、溝部46を軸部47がならう構成でもよい。また、弁体41の外周部に係合部を設けても同様の動作が得られる。
【0045】
なお、図8に示した係合部だと、弁体41は、流出部39に対して回転しながら接触することはなく、接触面の摩耗はほとんどなく、耐摩耗性材料を使用したりする必要はなく、単なるPPやPOM等の一般的な樹脂成形品を使用することができる。
【0046】
また、この構成だと、残さいや爪楊枝等の異物49を伴って流れる洗浄水を循環し、ケーシング40と弁体41との隙間に異物49が入り込んだ場合でも、洗浄ポンプ26を停止し、弁体41が離れた際に、その異物49を隙間から除去することができる。このため、隙間に異物49が噛み込んでしまい、弁体41が移動不能となることはなく、確実に弁体41の切換えを行える。
【0047】
なお、本実施例において、洗浄手段27は3ヶ所とし、噴射は27a→27b→27a→27c→の順で行ったが、この洗浄手段27の数や噴射パターンに限定するものではなく、食器配置等に応じた種々の組み合わせが考えられ、効果を発揮できる。
【0048】
例えば、図10のように4個の洗浄手段27を備え、洗浄槽の底面に2個(27a、27b)、左側面に1個(27c)、右天面に1個(27d)設置した場合や、図11のように洗浄槽の底面に2個(27a、27b)、背面に2個(27c、27d)の洗浄手段を設置した場合、あるいは、図12のように上下2段の食器かごを設け、その中間に2個の洗浄手段(27c、27d)を設けた場合などが考えられ、洗浄手段27a→27a→27b→27c→27d→などのパターンで噴射でき、いずれの場合も洗浄に強弱をつけることで、同様の効果が得られる。
【0049】
洗浄手段27の個数は、2ヶ所以上であれば効果を発揮するが、ある被洗浄物23に対して2方向以上からの噴射が得られることが洗浄性能を向上する上で重要であり、洗浄槽22が略立方体形状の場合は2ヶ所以上、直方体形状の方形の場合には3ヶ所以上であることが望ましい。逆に、分岐数が多すぎると、1個の洗浄手段27から噴射される総水量が小さくなり洗浄効果が薄れることから10ヶ所以下、好ましくは6ヶ所以下であることが望ましい。
【0050】
また、洗浄ポンプ26は、運転と停止を繰り返す構成としたが、インバータモータを使用した洗浄ポンプ26のように、ポンプの出力を可変できるものを使用する場合には、ポンプの出力の強弱を利用して弁体41を切換えることも可能である。弱時の出力を、弁体41が流出部39から離れる出力以下にすれば切換え可能であり、ポンプの運転と停止の回数が減少することから、モータの寿命向上を図ることができる。静音化もつながる。また、噴射する洗浄手段27ごとに噴射の出力を可変することで、汚れの強弱に応じた任意の噴射を行うことも可能である。
【0051】
なお、本発明は洗浄水の切換方式に関するものであり、食器洗い機本体20の形状や大きさ、扉21の開閉方式、食器の配置、個々の部品の配置等を限定するものではない。また、実施例1では、乾燥機能を有する食器洗い乾燥機の例を示したが、乾燥機能を伴わない食器洗い機においても同様の効果が得られる。
【0052】
(実施例2)
図13は、分水手段37を別の構成としたものであり、弁体41の下側から見た図である。弁体41は円筒形状とし、その円筒部に開口部42を設け、流出部39もケーシング40の円筒部に設けている。ケーシング40からの流出部39は6ヶ所備え、流出部39a、39b、39cおよび39c、39dはケーシング40から出た直後に連結されており、図1のように3ヶ所の洗浄手段27に接続されている。この他の基本構成は実施例1と同様である。
【0053】
図13のような分水手段37を用いることで、噴射パターンは、図14のように27a→27a→27a→27b→27b→27c→となる。これは、洗浄かご24の下方からの噴射に重点を置いた噴射である。
【0054】
また、27aおよび27bからの噴射は1サイクル中で連続して行われているようになっている。食器に対して密着性のある汚れは、その一部が剥離して洗浄水が侵入しても、噴射が止まると再び密着してしまい、完全に除去できない。このため、完全に剥離できるまで洗浄水を当てつづけることがその洗浄に効果的であり、連続して同一の洗浄手段より噴射することで、一度取れかけた汚れが再び食器類に密着してしまう前に、その汚れを取り除ける確立が高くなり、より効率よく、短時間で洗浄することができる。
【0055】
また、流出部39a、39b、39cおよび39c、39dは、ケーシング40から出た直後に連結されており、構成の簡単化が図れるとともに、洗浄経路43を引き回す空間が省略でき、装置の食器洗い機自体の小型化も図れる。
【0056】
(実施例3)
図15は、弁体41の駆動に駆動モータ54を用いた例であり、この他の基本構成は実施例1と同様である。
【0057】
図5などの弁体41を矢印の方向に駆動モータ54により回転させるものであり、電動モータ54は一定速度で連続的に駆動すれば、実施例1と同様の洗浄効果が得られる。図21の従来例のような構成では、位置検出手段を用い、洗浄手段ごとの噴射時間を変えるには、任意位置で弁体を停止させる必要があったが、本構成では、センサ等を用いることなく、洗浄槽内の洗浄力に強弱を付け、効率よく洗浄することができる。
【0058】
電動モータ54を用いた場合には、残さい等の異物を含む洗浄水が流入した場合でも、確実に弁体41を回転させることができる利点がある。
【0059】
なお、電動モータ54を連続的に駆動して切換える場合には、回転の中間位置で2個の洗浄手段から同時噴射する可能性もあるが、それは全ての洗浄手段27にとって同条件であり、ちょうど開口部42と流出部39が一致した状態での噴射を状態で考えれば、前記した離散的に流出部39を切換える場合と同様に、その噴射性能を判断できる。
【0060】
(実施例4)
図16は、弁体41の下側から見た図であり、弁体41の開口部42は弁体41の外形部と連結した切り欠き形状とし、ケーシング40からの流出部39は略扇形状としたものであり、開口部42は2個の流出部39を同時に開口するようになっている。
【0061】
また、洗浄手段27は、実施例1と同じ3ヶ所(27a、27b、27c)であり、流出部39aと39bは連結され一個の洗浄手段27aに接続されている。この他の基本構成は実施例1と同様である。
【0062】
実施例1と同様に、洗浄ポンプ26の運転/停止動作により、弁体41は90度ずつ回転し、弁体41の開口部42は2個の流出部に洗浄水を供給する構成であることから、洗浄ポンプ26が運転しているときの噴射パターンは図17のようになり、1個の洗浄手段27からのみ噴射する時と、2個の洗浄手段27から同時噴射する時がある。2ヶ所同時噴射であっても、3ヶ所全部の洗浄手段27から噴射する場合と比べて、水量は少なく済み、分水手段37を用いることもメリットを発揮できる。
【0063】
また、この噴射パターンであっても、各洗浄手段27からの噴射回数は27aからは3回、27bからは2回、27cからは2回と、噴射回数には違いがあり、洗浄槽22内に噴射の強弱をつけ、汚れのひどい食器を特定の場所に設置したり、あるいは、茶碗等のこびり付きのひどい食器を主にセットする部位の噴射回数を多くすることで、より効率よく洗浄でき、実施例1と同様の効果が得られる。
【0064】
なお、各洗浄手段からの噴射回数を全て違える必要はなく、同じ噴射回数洗浄手段が存在してもよく、食器配置等に応じて各々の回数を設定すればよい。
【0065】
また、図18のように流出部39の形状を変更した場合には、図19のようなパターンで噴射でき、3ヶ所各々単独で噴射し、かつ、食器かご24下方の洗浄手段27aと27bからの噴射回数を多くした構成となる。
【0066】
この他にも、分水手段37の構成と洗浄手段27との接続の組み合わせによって種々の噴射パターンを得ることができ、高効率な洗浄が行える。
【0067】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、洗浄性能およびすすぎ性能の高い、高効率な洗浄を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の食器洗い機の要部断面図
【図2】 同食器洗い機の要部断面図
【図3】 同食器洗い機の分水手段の洗浄ポンプ運転状態での断面図
【図4】 同食器洗い機の分水手段の分解斜視図
【図5】 同食器洗い機の分水手段の弁体の下面図
【図6】 同食器洗い機の分水手段の洗浄ポンプ停止状態での断面図
【図7】 同食器洗い機の各洗浄手段からの噴射のパターン図
【図8】 同食器洗い機の分水手段の係合部の詳細図
【図9】 同食器洗い機の分水手段の係合部の他の例の詳細図
【図10】 同実施例1の食器洗い機の他の例の要部断面図
【図11】 同実施例1の食器洗い機の他の例の要部断面図
【図12】 同実施例1の食器洗い機の他の例の要部断面図
【図13】 本発明の実施例2の食器洗い機の分水手段の概要図
【図14】 同食器洗い機の各洗浄手段からの噴射のパターン図
【図15】 本発明の実施例3の食器洗い機の分水手段の断面図
【図16】 本発明の実施例4食器洗い機分水手段の概要図
【図17】 同食器洗い機の各洗浄手段からの噴射のパターン図
【図18】 同食器洗い機の他の分水手段の概要図
【図19】 同食器洗い機の各洗浄手段からの噴射のパターン図
【図20】 従来の食器洗い機の要部断面図
【図21】 同食器洗い機の分水手段の断面図
【符号の説明】
24 食器かご
26 洗浄ポンプ
27 洗浄手段
37 分水手段

Claims (3)

  1. 洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、洗浄水を噴射する噴射口を有する複数個の洗浄手段と、前記洗浄ポンプからの洗浄水が供給される洗浄手段を切換える分水手段とを備え、前記分水手段は、洗浄水が流入する流入部と、複数個の流出部を有するケーシングと、洗浄水を通過させる開口部を設けた弁体と、前記弁体と前記ケーシングに各々設けた係合部とを有し、前記弁体は、前記洗浄ポンプの断続運転により前記流出部に対して進退動作するように設けられ、前記弁体の進退動作で前記弁体と前記ケーシングの係合部が係合することにより前記弁体が回転動作して前記弁体の開口部と洗浄水を供給する流出部の一致部を順次切換えるとともに、前記流出部は前記洗浄手段と各々洗浄経路で接続され、前記複数個の洗浄経路のうちいずれか2個以上の洗浄経路が連結されることで前記複数個の流出部のいずれか2個以上の流出部が同一の洗浄手段に接続された食器洗い機。
  2. 分水手段の切換えの1サイクル中に行われる特定の洗浄手段からの複数回の噴射は、連続せずに噴射の間隔を有して行うようにした請求項記載の食器洗い機。
  3. 被洗浄物をセットする食器かごを備え、前記食器かごの下方より洗浄水を噴射する洗浄手段から噴射される回数が最も多くなるようにした請求項1または2記載の食器洗い機。
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