JP3831132B2 - プラント監視システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電所等のプラント監視システムに係り、特にプラントの運転情報、警報情報の監視及びプラント制御等に好適なプラント監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所のような大規模なプラントでは、多種多様の機器を管理するために、各機器をその機能や目的にあわせて分類した系統と呼ばれる単位に分類して管理され、機器の監視、操作を実施する機器監視操作装置も、一般に、各系統単位に設けられている。
【0003】
図7は、上記するプラント監視システムの一例を示すものである。
【0004】
図示するプラント監視システムは、プラント監視装置100とプラント機器101とからなり、プラント機器101を接続するプラント監視装置100は、大別してプラント機器制御装置1と系統毎に設ける複数の機器監視操作装置2−nとプラント計算機3とをネットワーク4によって接続してシステムを構成し、機器監視操作装置2−nには、マンマシン装置としての表示装置5と入力装置6とを接続すると共に、プラント計算機3には、マンマシン装置としての表示装置7と入力装置8とを接続している。ネットワーク4には、複数の各コネクタ等の接続部4a〜4eを有して各装置に接続している。
【0005】
まず、プラント機器101から取り込まれたプロセス情報aがプラント機器制御装置1によって所定の処理がされて上位へ伝送可能なプロセス情報とされる。
【0006】
次に、プラント機器制御装置1によって処理されたプロセスデータが、ネットワーク4を介して送信される。このプロセスデータを受信した系統単位でまとめた複数の機器監視操作装置2−nでは、対応する機器監視操作装置2−nによって監視操作情報が生成され表示装置5の監視画面や操作画面を表示する一方、入力装置6からの要求に応じて操作指令がネットワーク4へ送信される。
【0007】
一方、プラント計算機3では、ネットワーク4を介してプラント全体のプロセスデータを取込み、所定の処理を行いプラント全体の監視情報を表示装置7へ表示すると共に、入力装置8から必要な要求を入力する。
【0008】
このように、プラント機器101からプラント監視装置100へ入力されたプロセス情報が機器監視操作装置2−nへネットワーク4を介して送信される。このプロセス情報を受けた複数の機器監視操作装置2−nはこれを表示装置5へ表示し、入力装置6から受けた操作指令情報が処理されてネットワーク4を介してプラント機器制御装置1に対して機器の操作指令情報を送信する。
【0009】
これを受けたプラント機器制御装置1はプラント機器101に対して操作を実施する。このように系統単位に分類し、機器監視操作装置2−nの製作を分割することが可能である。また、系統単位に分割発注できるため、系統単位に製作工程を最適な時期に調整し、系統単位に製作、試験が実施し、製作にかかるリソースを有効に利用できる。
【0010】
その一方で、プラントの運転には、各系統から入力したプロセス情報を組み合わせて処理した全体情報に基づき、監視を実施する必要がある。このために各系統単位に分類された機器監視操作装置2−nでは、情報を各系統間に備える機器監視操作装置の相互間で取り合う必要がある。ところが、このような情報を個々に系統単位で取り合うことは、取り合うためのPI/O装置などのハードウエアが増加する。このために通常は別にプラント計算機3を設け、プラント機器制御装置1からのプロセス情報を入力し、複数のプロセス情報を組み合わせ、プラント全体の監視データの計算処理を行い、監視画面の表示及び管理帳票の出力をしている。運転員はプラント計算機3から提供されるプラント全体情報と機器監視操作装置2−nから提供される系統単位の情報と機器操作機能により、プラントの運転操作を実施している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記する図7に示すプラント監視システムでは、各系統毎に機器監視操作装置2−n、表示装置5、入力装置6が存在する上、プラント全体の情報監視用の表示装置7が専用に必要であるため、プラント運転のための表示装置が増加するという問題がある。
【0012】
また、プラント計算機3によるプラント全体の情報と機器監視操作装置2−nによる系統単位の情報が別々の表示装置に表示されるため、プラント運転の局面においては2つの表示装置を監視しながら運転する必要があり、運転員の負担となることがある。プラント計算機3に機器監視操作装置2−nと同等の系統レベルの表示機能を持たせることは可能であるが、この場合には機器監視操作装置用とプラント計算機用で同じ画面を別々に製作する必要があり、作成・試験作業が2倍になるため、コストが高くなる。
【0013】
そこで、これを解決するためにプラントレベルの情報と、系統レベルの情報を同一の表示装置に表示し、機器への操作が可能なプラント監視装置が考えられる。
【0014】
しかしながら、こうしたプラント監視システムを実現するために、従来からあるプラント機器制御装置からのネットワークを用いてプラントレベルの情報を機器監視操作装置に伝送して表示装置にプラントレベルの情報を表示しようとすると下記のような課題が新たに発生する。
【0015】
まず、第1には、各系統のネットワークは機器制御のため高速でのデータ伝送を実施しているため、同じネットワーク上に多量にプラントレベルの情報を流すと、機器操作指令データの遅れが発生し機器操作のレスポンスを遅くする。
【0016】
第2には、ネットワークを介しての情報提供では、プラント機器制御装置を制御するため高速な制御性を必要とする系統に対しては適用できない。
【0017】
第3には、各系統の機器監視操作装置がプラント計算機と全く異なる伝送手段しか設けていない場合には、プラント全体レベルの情報を機器監視操作装置へ提供して表示させることができない。
【0018】
第4には、上記第3のような場合において、電気的または光信号などの物理的な信号レベルでの切替により、実現した場合には、プラントレベルの画面を自動的に切り替えることができない。
【0019】
第5には、各系統の機器監視操作装置がプラント計算機と共通の伝送手段を持つが、全く異なるソフトウェア環境しか持っていない場合にプロセス情報の提供だけでは実現できない。
【0020】
第6には、各系統の機器監視操作装置がプラント計算機が共通の伝送手段を持ち、共通のソフトウェア環境を持つが、画面表示情報を共有する手段を設けていないと実現できない。
【0021】
そこで、本発明は、従来の上位のプラント計算機等に設けられるマンマシン装置を削除し、マンマシン装置の統一によって操作の一貫性を実現し、システムの簡素化を図るプラント監視システムを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、プラント機器のプロセス情報を入力して所定の内部処理を行いプロセス情報を出力すると共に、プラント機器を操作する操作情報をプラント機器へ出力する1以上のプラント機器制御装置と、前記プラント機器制御装置に第1ネットワークによって接続し、各プラント機器のプラント情報を取込み監視データの計算処理を行ってプラント全体の監視情報を作成するプラント計算機と、前記プラント機器制御装置に接続される前記第1ネットワークによってプロセス情報を取込み、監視画面情報を作成出力する一方、オペレータにより操作入力された操作情報を作成出力する所定の系統毎に応じて設けられる複数の機器監視操作装置と、前記プラント計算機に第2ネットワークによって接続して、前記プラント計算機により作成されたプラント全体の監視情報を取込みプラント全体の監視画面情報を作成するプラント画面表示装置と、マンマシン装置による要求に応じて、前記プラント画面表示装置により作成されたプラント全体の監視画面情報と前記複数の機器監視操作装置により作成されたいずれかの監視画面情報とを選択的に切り替え、前記マンマシン装置へ表示出力する一方、マンマシン装置による操作入力を該当する機器監視操作装置へ出力するように切り替える切り替え装置と、前記プラント計算機と前記切り替え装置との間に設けられた切り替え信号伝送路をと具備し、前記プラント計算機は、イベント発生等により前記マンマシン装置の表示内容をプラント全体の監視画面に切り替える必要が生じた場合、前記切り替え信号伝送路を介して前記切り替え装置へ切り替え信号を送出し、前記切り替え装置は、前記プラント計算機から前記切り替え信号が入力されたとき、前記プラント画面表示装置により作成されるプラント全体の監視画面情報を前記マンマシン装置へ表示出力するように切り替えることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0029】
図1は、本発明の第1実施の形態を示すプラント監視制御装置の構成図であって、従来技術を示す図7と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0030】
図1において、図7と異なる主な点は、従来の上位のプラント計算機3に設ける表示装置7と入力装置8とを削除し、表示装置5と入力装置6のみとし、さらに、従来のネットワーク4に加えて機器監視操作装置2−nとプラント計算機3との間を接続するネットワーク9を設けて、プラント計算機3によって得られたプラント全体の情報を表示装置5へ表示可能とする一方、入力装置6から各種要求をプラント計算機3へ出力可能としたことである。
【0031】
なお、表示装置5と入力装置6は系統単位毎に設けられる機器監視操作装置2−nに対応して複数設けられ、プラント機器制御装置1は、プラント機器101の数に対応して複数設けられている。
【0032】
まず、プラント機器101からのプロセス情報がプラント機器制御装置1によって取り込まれ、処理されたプロセス情報がネットワーク4を介して機器監視操作装置2−1〜2−nとプラント計算機3へ送信される。送信されたプロセス情報が機器監視操作装置2−1〜2−n及びプラント計算機3によって受信される。
【0033】
系統単位で設ける機器監視操作装置2−1〜2−nでは、プロセス情報に基づいて対応する表示装置5へ画面表示を実施する。また、入力装置6からの入力により、各プラント機器に対する操作指令を入力する。プラント機器制御装置1は入力された操作指令により、プラント機器制御装置1を判別して、そのプラント機器制御装置1に対して機器の操作指令を送信する。プラント機器制御装置1は受信した操作指令に基づいてプラント機器101の操作を実行する。
【0034】
また、プラント計算機3では、プラント機器制御装置1からネットワーク4を介してプロセス情報を受信し、プラント全体の情報を収集し、監視データの計算処理する。処理されたプラント全体の情報についてはネットワーク9を介して機器監視操作装置2−1〜2−nに対して送信される。機器監視操作装置2−1〜2−nは受信した情報を基にプラント全体に関する監視画面情報を作成し表示装置5に表示する。
【0035】
このように第1実施の形態によれば、プラント機器制御装置から送られるプロセス情報について監視データの計算処理を行ってプロセス情報を表示装置に表示し、入力装置からの入力によりプラント機器制御装置に対して機器の操作を行う機器監視操作装置に対して、プラント全体の運転情報を管理・監視するプラント計算機からのプラントレベルの情報を専用のネットワークを介して機器監視操作装置へ送信することによりプラント全体情報を表示しながら、機器操作を実施することができる。
【0036】
これによって、従来、複数の多種多様な表示装置、入力装置、マンマシンインターフェイスで行っていた運転情報、警報情報、プラント機器制御装置への制御情報処理を各系統毎に統合された表示装置、入力装置、マンマシンインターフエイスで監視、操作が可能となる。また、表示装置、入力装置、マンマシンインターフェースを統合することにより、プラント計算機の設置スペース削減とプラント監視装置全体のシステム資源の有効活用が可能となる。
【0037】
図2は、本発明の第2実施の形態を示すプラント監視制御装置の構成図であって、従来技術を示す図7と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0038】
図2において、図7と異なる主な点は、従来のプラント計算機3に設ける表示装置7と入力装置8とを削除し、表示装置5と入力装置6のみとし、従来のネットワーク4に加えて機器監視操作装置2−nとプラント計算機3との間を接続するネットワーク9を設けて、プラント全体の情報を表示装置5に表示可能とすると共に、プラント機器制御装置1と機器監視操作装置2−nとの間に高速伝送可能な専用の伝送路10を設けたことである。
【0039】
まず、プラント計算機3によってプラント機器制御装置1からネットワーク4を介してプロセス情報が取込まれ、プラント全体の情報が収集管理される。一方、機器監視操作装置2−nによってプラント機器制御装置1から専用の伝送路10またはネットワーク4を介してプロセス情報が入力され、この情報に基づいてプラント運転状態の監視のために、表示装置5系統毎の運転状態が表示される。
【0040】
プラント機器制御装置1に対する操作指令が入力装置6からオペレータによって操作されると、機器監視操作装置2−nによって操作指令が伝送路10を介してプラント機器制御装置1へ指示情報が出力される。
【0041】
これによって、機器監視操作装置2−nに対応する入力装置6からの操作指令がネットワーク4を介することなく、直接専用の伝送路10によってプラント機器制御装置1へ伝えられ、高速に操作指令がプラント機器101へ出力されるのでプラント機器101の操作の遅れが解消される。
【0042】
以上説明したように、本発明の第2実施の形態のプラント監視システムによれば、第1実施の形態の効果に加え、機器監視操作装置とプラント機器制御装置間の信号伝送が、ネットワークを介さない伝送路によって可能となり、ネットワークを用いた信号伝送と比較して、高速なレスポンスを実現することができる。
【0043】
図3は、本発明の第3実施の形態を示すプラント監視制御装置の構成図であって、従来技術を示す図7と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0044】
図3において、図7と異なる主な点は、従来の上位のプラント計算機3に設ける表示装置7と入力装置8とを削除し、新たにネットワーク9とプラント画面表示装置11と切り替え装置12とを設けて、これらを表示装置5と入力装置6に接続し、プラント計算機3と機器監視操作装置2−nの情報を表示装置5へ表示し、入力装置6からの要求をプラント計算機3と機器監視操作装置2−nへ通知可能としたことである。
【0045】
まず、プロセス情報がプラント機器制御装置1によって処理された後にプロセス情報がネットワーク4を介して切り替え装置12とプラント計算機3へ送信される。次に、プロセス情報を入力した切り替え装置12では、このプロセス情報に基づいて切り替え装置12の任意操作により機器監視操作装置2−nのいずれかに接続して表示装置5に対して画面表示を実施する。
【0046】
一方、切り替え装置12の任意の操作によって、所望の機器監視操作装置2−nへ接続して、機器監視操作装置2−nに対する操作指令を入力装置6から入力する。。機器監視操作装置2−nでは、入力された操作指令により、操作すべき機器を制御しているプラント機器制御装置1を判別して、そのプラント機器制御装置1に対して機器の操作指令を送信する。プラント機器制御装置1は受信した操作指令に基づいてプラント機器101の操作を実行する。
【0047】
また、プラント計算機3によってプラント機器制御装置1からネットワーク4を介してプロセス情報が受信され、プラント全体の情報が収集され、監視データの計算処理が実行される。処理されたプラント全体の情報については、ネットワーク9を介してプラント画面表示装置11に対して送信される。切り替え装置12は任意操作によってプラント画面表示装置11に接続して表示装置5にプラント全体の監視画面情報を表示させる。
【0048】
このように本発明の第3実施の形態によれば、プラント機器制御装置からネットワークを介して送られるプロセス情報をプラント計算機によって取込み、プラント計算機によって監視データの計算処理がされる。プラント計算機3によって得られたプラント全体の監視情報が表示装置5で表示される。また、ネットワークを介してプラント機器制御装置から送られるプロセス情報が機器監視操作装置で処理され、また、入力装置からの入力によりプラント機器制御装置に対しての機器の操作を行うことができる。
【0049】
これにより、従来、複数の多種多様な表示装置、入力装置、マンマシンインターフェースで行っていた運転情報、警報情報、プラント機器制御装置への制御情報処理を、各系統毎に統合された表示装置、入力装置、マンマシンインターフェースで監視、操作が可能となる。また、表示装置、入力装置、マンマシンインターフェースを統合することにより、プラント計算機の設置スペース削減とプラント監視装置全体のシステム資源の有効活用が可能となる。
【0050】
図4は、本発明の第4実施の形態を示すプラント監視制御装置の構成図であって、従来技術を示す図7と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0051】
図4において、図7と異なる主な点は、従来の表示装置7と入力装置8とを削除し、機器監視操作装置2−nとプラント計算機3との間にプラント画面表示装置11と切り替え装置12とを設けて、新たなネットワーク9によって接続し、さらに、切り替え装置12とプラント計算機3とを別の切り替え信号伝送路13によって接続して、イベント情報等に応じて切り替え装置12を切り替え、イベント情報等に対応したプラント全体情報を表示装置5へ表示出力できるようにしたことである。
【0052】
まず、プロセス情報がプラント機器制御装置1により処理され、処理されたプロセス情報がネットワーク4を介して機器監視操作装置2−nとプラント計算機3へ送信される。プロセス情報を入力した機器監視操作装置2−nでは、この情報を元に系統レベルの画面を作成する。また、プラント機器を操作する場合には、切り替え装置12の任意に操作によって機器監視操作装置2−nに接続するように切り替え、入力装置6からの入力により、各機器監視操作装置2−nに対する操作指令を入力する。
【0053】
機器監視操作装置2−nは、入力された操作指令により、操作すべき機器を制御しているプラント機器制御装置1を判別して、そのプラント機器制御装置1に対して機器の操作指令を送信する。プラント機器制御装置1は受信した操作指令に基づいて機器の操作を実行する。
【0054】
一方、プラント計算機3によってプラント機器制御装置1からネットワーク4を介してプロセス情報を受信し、プラント全体の情報を収集し、監視データの計算処理を実行する。
【0055】
処理されたプラント全体の情報がネットワーク9を介してプラント画面表示装置11に対して送信される。プラント画面表示装置11は受信した情報情報に基づいてプラント全体情報の監視画面情報を作成する。
【0056】
ここで、プラント計算機3は、プラントの変化、例えば、イベント発生情報等により、表示装置5の表示内容を系統単位のレベルでなくプラント全体のレベルの画面に自動的に切り替える必要が生じた場合に、切り替え信号伝送路13へ切り替え信号を送出する。切り替え信号伝送路13より切り替え信号を切替え装置12が入力すると、切替え装置12は、機器監視操作装置2−nに接続された表示装置5からプラント画面表示装置11側へ切り替えを行う。
【0057】
このように第4実施の形態によれば、ネットワークを介してプラント機器制御装置から送られるプロセス情報を監視データの計算処理してプロセス情報を表示装置に表示している状態において、プラントイベント等が発生した際にプラント計算機からの切り替え信号により、プラント全体の運転情報を管理・監視するプラント計算機からのプラント全体の情報の表示に自動で切り替えることができる。
【0058】
図5は、本発明の第5実施の形態を示すプラント監視制御装置の構成図であって、従来技術を示す図7と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0059】
図5において、図7と異なる主な点は、従来の上位のプラント計算機3に設ける表示装置7と入力装置8とを削除し、従来のネットワーク4に加えて機器監視操作装置2−nとプラント計算機3との間を接続するネットワーク9を設け、プラント計算機3に画像データ作成手段3aを設けて、ネットワーク9を介して画像データ作成手段3aにより得られた画像データであるプラント全体の監視画面情報を機器監視操作装置2−nへ送信するようにしたことである。
【0060】
まず、プラント情報がプラント機器制御装置1へ入力され、処理後のプロセス情報がネットワーク4を介して機器監視操作装置2−nとプラント計算機3へ送信される。プロセス情報が入力した機器監視操作装置2−nは、この情報を受信し、この情報に基づいて表示装置5に対して画面表示を出力する。また、入力装置6からの入力により、各機器に対する操作指令を入力する。
【0061】
機器監視操作装置2−nは、入力された操作指令により、操作すべき機器を制御しているプラント機器制御装置1を判断して、そのプラント機器制御装置1に対して機器の操作指令を送信する。プラント機器制御装置1は受信した操作指令情報に基づいて機器の操作を実施する。
【0062】
一方、プラント計算機3では、プラント機器制御装置1からネットワーク4を介してプロセス情報を受信し、プラント全体の情報を収集し、監視データの計算処理が実行され、さらに、画像データ作成手段3aによって要求されたプラント全体の監視画面情報を作成する。
【0063】
機器監視操作装置2−nでは、表示装置5からの表示要求及び入力装置6からの機器の操作が、自機器監視操作装置に対するものか、他機器監視操作装置に対するものか判断する。この判断で自機器監視操作装置への要求であれば、そのまま処理が行われる。一方、他機器監視操作装置に対するものである場合は、ネットワーク9を介してプラント計算機3へ画面データの送信要求をする。これに対して、プラント計算機3では、画像データ作成手段3aによって要求されたプラント全体の情報の画面データを作成して要求元の機器監視操作装置に対して画面データを送信する。
【0064】
画面データを受信した機器監視操作装置は、表示装置5へ画面データを表示する。
【0065】
この場合に、表示装置5への画面データは全てビットマップイメージで伝送される。これにより、装置制御のOS,アーキテクチャに影響されることなく表示が可能となる。
【0066】
このように第5実施の形態によれば、機器監視操作装置及びプラント機器制御装置から、第1ネットワークを介して送られるプロセス情報をプラント計算機によって監視データの計算処理して、プラント全体の運転情報を管理・監視し、さらに、要求される画面データを作成し、第2ネットワークを介して表示装置に表示するので、プラントの全体情報を表示しながら、機器への操作を実行可能となる。
【0067】
また、表示装置への表示データをビットマップイメージにて伝送することにより機器監視操作装置のOS、アーキテクチャに依存せず表示することが可能となる。
【0068】
図6は、本発明の第6実施の形態を示すプラント監視制御装置の構成図であって、従来技術を示す図7と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0069】
図6において、図7と異なる主な点は、上位プラント計算機3に設ける表示装置7と入力装置8とを削除し、従来のネットワーク4に加えて機器監視操作装置2−nとプラント計算機3との間を接続するネットワーク9を設け、プラント計算機3に画面表示データベース3bを有し、機器監視操作装置2−nに画面表示データベース要求手段14を設けて画面表示データベースの送信要求によりプラント計算機3から画面表示データベースを取込み表示装置5へ表示可能としたことである。
【0070】
まず、プロセス情報がプラント機器制御装置1によって入力され処理される。システムされたプロセス情報がネットワーク4を介して機器監視操作装置2−nとプラント計算機3へ送信される。
【0071】
プロセス情報が機器監視操作装置2−nによって受信されると、機器監視操作装置2−nによって系統レベルのプロセス情報が表示装置5へ表示出力される。また、入力装置6からの入力により、各機器に対する操作指令を入力する。機器監視操作装置2−nは入力された操作指令により、操作すべき機器を制御しているプラント機器制御装置1を判別して、そのプラント機器制御装置1に対して機器の操作指令を送信する。プラント機器制御装置1は受信した操作指令に基づいて機器の操作を実行する。
【0072】
プラント計算機3は、プラント機器制御装置1からネットワーク4を介してプロセス情報を受信し、プラント全体の情報を収集し、監視データの計算処理を実行する。入力装置6からプラント画面を選択するための識別情報、例えば、画面番号が入力されると、機器監視操作装置2−nの画面表示データベース要求手段14によって識別情報がプラント計算機3へ送信される。この情報を受けたプラント計算機3は画面表示データベース3bから該当する画面表示データベースを取り出し、さらに、関連するプラント全体の情報を機器監視操作装置2−nへ送信する。機器監視操作装置2−nはプラント計算機3から送信された画面表示データベースとプラント全体の情報とを基に要求されたプラント画面を表示装置5に表示する。
【0073】
このように第6実施の形態によれば、プラント機器制御装置から送られるプロセス情報を監視データの計算処理してプロセス情報を表示装置に表示し、入力装置からの入力によりプラント機器制御装置に対して機器の操作行う。また、機器監視操作装置にてプラント画面が選択された場合には、その画面を識別する情報をプラント計算機へ送信する。プラント計算機は当該画面を表示するための画面表示データベースを送信すると共に、表示に必要なプラント全体の情報を送信する。この結果、プラント全体情報を表示しながら、機器の操作を実施可能とする。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、機器監視操作装置のマンマシン装置からプラント全体の監視情報に応じてプラント操作できるので、従来の上位プラント計算機等の各階毎に設けられたマンマシン装置を削除でき、マンマシン装置の統一によって操作の一貫性が実現でき、さらに、簡素化ができ、盤のスペースの削除が図れ、システム全体の資源が効率的に活用できる。また、機器監視操作装置により作成され表示出力されている監視画面情報からプラント全体の監視画面情報へ切り替えるので、プラント全体から見て、プラント全体の監視情報をオペレータへ知らせることが必須なとき等に迅速、かつ的確に表示出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示すプラント監視システムの構成図である。
【図2】本発明の第2実施の形態を示すプラント監視システムの構成図である。
【図3】本発明の第3実施の形態を示すプラント監視システムの構成図である。
【図4】本発明の第4実施の形態を示すプラント監視システムの構成図である。
【図5】本発明の第5実施の形態を示すプラント監視システムの構成図である。
【図6】本発明の第6実施の形態を示すプラント監視システムの構成図である。
【図7】従来のプラント監視システムの構成図である。
【符号の説明】
1 プラント機器制御装置
2,2−n 機器監視操作装置
3 プラント計算機
4,9 ネットワーク
5,7 表示装置
6,8 入力装置
10 伝送路
11 プラント画面表示装置
12 切り替え装置
13 切り替え信号伝送路
14 画面表示データベース要求手段
100 プラント監視装置
101 プラント機器
Claims (1)
- プラント機器のプロセス情報を入力して所定の内部処理を行いプロセス情報を出力すると共に、プラント機器を操作する操作情報をプラント機器へ出力する1以上のプラント機器制御装置と、
前記プラント機器制御装置に第1ネットワークによって接続し、各プラント機器のプラント情報を取込み監視データの計算処理を行ってプラント全体の監視情報を作成するプラント計算機と、
前記プラント機器制御装置に接続される前記第1ネットワークによってプロセス情報を取込み、監視画面情報を作成出力する一方、オペレータにより操作入力された操作情報を作成出力する所定の系統毎に応じて設けられる複数の機器監視操作装置と、
前記プラント計算機に第2ネットワークによって接続して、前記プラント計算機により作成されたプラント全体の監視情報を取込みプラント全体の監視画面情報を作成するプラント画面表示装置と、
マンマシン装置による要求に応じて、前記プラント画面表示装置により作成されたプラント全体の監視画面情報と前記複数の機器監視操作装置により作成されたいずれかの監視画面情報とを選択的に切り替え、前記マンマシン装置へ表示出力する一方、マンマシン装置による操作入力を該当する機器監視操作装置へ出力するように切り替える切り替え装置と、
前記プラント計算機と前記切り替え装置との間に設けられた切り替え信号伝送路をと具備し、
前記プラント計算機は、イベント発生等により前記マンマシン装置の表示内容をプラント全体の監視画面に切り替える必要が生じた場合、前記切り替え信号伝送路を介して前記切り替え装置へ切り替え信号を送出し、
前記切り替え装置は、前記プラント計算機から前記切り替え信号が入力されたとき、前記プラント画面表示装置により作成されるプラント全体の監視画面情報を前記マンマシン装置へ表示出力するように切り替えることを特徴とするプラント監視システム。
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