JP3827345B2 - 変圧器用ブッシング - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、配電用変圧器に取り付ける変圧器用ブッシングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
配電用変圧器においては、変圧器タンクに高圧ブッシング及び低圧ブッシングを取り付けて、高圧配電線につながる電線を高圧ブッシングに接続し、低圧ブッシングに需要家につながる低圧配電線を接続している。この場合に用いる高圧ブッシングは、絶縁碍子と、絶縁碍子内を貫通した状態で設けられて一端が該絶縁碍子の一端側に固定されるとともに他端が該絶縁碍子の他端から外部に導出された中心導体とを備えていて、該中心導体の他端に設けられた電線接続部に電線が接続される。
【0003】
最近の柱上変圧器では、電灯負荷と動力負荷とに対して電源の共用化を図るために、2台の変圧器をV結線して運転することが多く行われている。図18は、2台の単相変圧器Ta 及びTb が設けられる場合の変圧器相互間及び変圧器と配電線との間の接続を示したもので、2台の変圧器Ta 及びTb にはそれぞれ高圧ブッシング1a1,1a2及び1b1,1b2が設けられている。この例では、3相の高圧配電線U,V及びWにそれぞれカットアウトスイッチSu ,Sv 及びSw を介して接続された高圧引き下げ線Lu ,Lv 及びLw が、変圧器Ta のブッシング1a1,1a2及び変圧器Tb のブッシング1b2に接続されている。また変圧器Ta のブッシング1a2と変圧器Tb のブッシング1b1との間がV結線用リード線Labを介して接続されて変圧器Ta ,Tb がV結線されている。変圧器Ta 及びTb には図示しない低圧ブッシングが取り付けられていて、該低圧ブッシングに需要家につながる低圧配電線が接続されている。
【0004】
近年コンピュータをはじめとする各種の高機能電気製品の普及に伴って、電力の安定供給の要請が強くなっており、配電線に対する工事を無停電で行うことが必要になっている。また社会の就業意識の変化により、高度な熟練技能を要し、危険を伴う現行の電気工事のありかたを見直すことが必要とされ、変圧器用ブッシングにおいても、電線の接続を安全かつ簡単に行い得るようにすることが要請されている。
【0005】
上記のような変圧器が設けられている配電系統において、カットアウトスイッチSu 〜Sw の取換え工事や、特定区間の高圧配電線U〜Wの張替え工事等を行う場合には、変圧器Ta 及びTb の高圧ブッシング1a1,1a2及び1b2にそれぞれ健全区間の高圧配電線につながるバイパス線を接続して需要家への電力の供給を確保した後、高圧引き下げ線Lu 〜Lw を外して、無停電で工事を行うようにすることが望ましい。
【0006】
ところが、従来広く用いられていた高圧ブッシングは、その中心導体に電線を接続する箇所を1つしか備えていなかったため、バイパス線を接続し、高圧引き下げ線を切り離す作業を無停電で行うことは困難であった。
【0007】
そのため上記のような工事を行う場合には、工事現場に移動変圧器車を出動させて、該移動変圧器車に搭載された変圧器に、健全区間の高圧配電線に接続したバイパス線を引き込み、移動変圧器車の低圧ブッシングに接続した低圧バイパス線を需要家につながる配電線に接続することにより需要家への電力の供給を確保した後に高圧引き下げ線を切り離すようにしていた。
【0008】
このように、従来の変圧器用ブッシングを用いた場合には、高圧配電線に対する工事を行う際に移動変圧器車を出動させる必要があり、それに伴って準備する必要がある資材及び人員が多くなるため、工事費が高くなるのを避けられなかった。
【0009】
そこで、実開平3−19261号に示されているように、高圧ブッシングの中心導体の端部に電線を接続した状態で更にバイパス線を接続し得るようにした変圧器用ブッシングが提案された。この既提案の変圧器用ブッシングでは、中心導体の端部に雄ネジ部を設けて、該雄ネジ部に高圧引き下げ線を接続するための電線接続具を取り付け得るようにするとともに、該雄ネジ部の近傍にバイパス線接続用のネジ穴を設けて、該ネジ穴にバイパス線接続具を取り付けるようにしている。バイパス線接続具は、バイパス線の端部に設けられた端子金具がボルト止めされたネジ付きの接触子と、該接触子を保持する絶縁操作棒とを備えたもので、絶縁操作棒を手で持って接触子のネジ部をブッシングの中心導体のネジ穴にねじ込むことにより、ブッシングの中心導体に取り付ける。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
1台の変圧器のみが設置される場合、または2台の変圧器が共通のタンク内に収納されてV結線される場合に、実開平3−19261号に示された変圧器用ブッシングを用いると、中心導体の電線接続部に高圧引き下げ線を接続した状態で、バイパス線接続具の接触子のネジ部を中心導体のバイパス線接続用のネジ穴にねじ込むことによりバイパス線を接続することができるため、無停電で高圧配電線に対する工事を行うことができる。
【0011】
しかしながら、この従来の変圧器用ブッシングでは、中心導体の端部に設けられた雄ネジ部に取り付けられる電線接続具により複数の電線を接続することはできないため、タンクを異にする2台の変圧器をV結線する場合には対応することができないという問題があった。
【0012】
なお上記の変圧器用ブッシングが取り付けられた2台の変圧器を敢えてV結線するために、バイパス線接続用のネジ穴に端子ボルトをねじ込んで、この端子ボルトによりV結線用リード線を中心導体に接続することも考えられる。しかしながら、このようにした場合には、活線状態でバイパス線の接続を行うことが困難であり、またバイパス線の接続を確実に行うことが困難である。
【0013】
本発明の目的は、中心導体に2本の電線を容易に接続し得るようにして、中心導体への電線の接続の自由度を高めることができるようにした変圧器用ブッシングを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、2台の変圧器がV結線される場合に、中心導体へのバイパス線の接続を容易に行うことができるようにした変圧器用ブッシングを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、絶縁碍子2と、絶縁碍子2内を貫通した状態で設けられて先端が該絶縁碍子の先端から外部に導出された中心導体3とを備えて、該中心導体の先端の外周に雄ネジ部305が設けられ、中心導体の先端の軸芯部には開口端部にテーパ孔部を有する端子挿入穴307が形成されている変圧器用ブッシングに係わるものである。
【0016】
本発明においては、上記中心導体3の先端の雄ネジ部305の近傍に該中心導体の軸線方向と直交する方向に延びるネジ穴306が設けられている。また、後端にネジ部501を有し、先端の外周に中心導体3の先端の雄ネジ部305と同径同ピッチの雄ネジ部502を有するとともに、先端の軸芯部に中心導体3の先端の端子挿入穴307と同形状同寸法の端子挿入穴503を有する分岐導体5が設けられて、該分岐導体の後端のネジ部501が中心導体3のネジ穴306に螺合されている。
【0017】
本発明ではまた、1対の電線接続具4,4´が設けられて、該1対の電線接続具の一方4及び他方4´がそれぞれ上記中心導体3の先端の雄ネジ部305及び分岐導体の先端の雄ネジ部502に取り付けられる。
【0018】
各電線接続具は、ナット取付け孔403と該ナット取付け孔よりも小径に形成されて該ナット取付け孔と軸線を共有した電線挿通孔404とを内部に有して該ナット取付け孔及び電線挿通孔をそれぞれ一端側及び他端側に開口させたつまみ碍子4A(図8参照)と、一端をつまみ碍子の一端側に開口させた状態で該ナット取付け孔内に固定された筒状ナット4B(図9参照)と、一端を筒状ナット4Bの開口部側に向けた状態で該筒状ナット内に配置されていて他端側に電線の芯線を接続する電線接続部414とつば部412とを有するとともに、端子挿入穴のテーパ孔部307または503に嵌合するテーパ部411を中間部に有する丸棒状の給電用端子4C(図10参照)と、筒状ナット4B内で給電用端子4Cを取り囲むように形成されるとともに外周部にネジ部を有して該ネジ部が前記筒状ナットの内周の雌ネジに螺合された給電用端子止めリング4Dとからなっている。
【0019】
上記1対の電線接続具4,4´の一方4及び他方4´の筒状ナット4Bがそれぞれ中心導体3の先端の雄ネジ部305及び分岐導体5の先端の雄ネジ部502に螺合され、該一方及び他方の電線接続具4及び4´の給電用端子4Cがそれぞれ中心導体3の端子挿入穴307及び分岐導体の端子挿入穴503内に挿入される。
【0020】
各電線接続具の筒状ナット4Bの他端付近の内周に雌ネジを有しないネジ無し部406(図9参照)が形成されるとともに、該筒状ナットの他端に給電用端子の他端を貫通させる端子貫通孔407が形成されている。端子貫通孔407はネジ無し部406の内径よりも小径に形成されていて、該ネジ無し部406と端子貫通孔407との間に給電用端子4Cのつば部412に対向する端子締付用段部408が形成されている。
【0021】
そして各電線接続具の筒状ナット4Bを各雄ネジ部に螺合させて締め付けた際に端子締付け用段部408が該電線接続具の給電用端子4Cのつば部412を押圧して該給電用端子を端子挿入穴側に付勢するように、各電線接続具の筒状ナットの軸線方向寸法が設定され、各電線接続具の筒状ナットを緩めた状態で該筒状ナットと給電用端子との間に相対的な回転が生じるのを許容するように給電用端子止めリング4Dと端子締付用段部408との間の間隔及びネジ無し部406の内径が設定されている。
【0022】
中心導体3に接続される電線の芯線は、中心導体3の先端の雄ネジ部に取り付けられた電線接続具4及び(または)分岐導体5の雄ネジ部502に取り付けられた電線接続具4´のそれぞれの給電用端子の電線接続部に圧縮接続等により接続される。電線接続具を雄ネジ部に螺合させて締め付けた際に、各給電用端子が端子挿入穴内に押し込まれ、各給電用端子のテーパ部が端子挿入穴のテーパ孔部に嵌合した状態で締め付けられて、各電線が給電用端子を介して中心導体に電気的に接続される。
【0023】
【作用】
上記のように、ブッシングの中心導体の先端に雄ネジ部を設けるとともに、該雄ネジ部の近傍に設けたネジ穴に取り付けた分岐導体の先端に、中心導体の先端の雄ネジ部と同径同ピッチの雄ネジ部を設けて、中心導体の先端の雄ネジ部及び分岐導体の先端の雄ネジ部にそれぞれ同様に構成された電線接続具を取り付けておくと、中心導体の先端部及び分岐導体のいずれにも同じように電線を接続することができるため、変圧器用ブッシングに対する電線の接続の自由度を高めることができ、変圧器の種々の設置状態に容易に対応することができる。
【0024】
また上記のように中心導体に互換性がある2つの電線接続具を、それぞれの取付け方向を異ならせて取り付けるように構成しておくと、2台の変圧器をV結線する場合に、V結線用リード線及び高圧引き下げ線の双方を容易かつ確実に接続することができ、更に高圧配電線に対する工事を行う場合には、バイパス線を接続することもできる。この場合、各電線接続具はつまみ碍子を備えているため、バイパス線の接続は活線状態で行うことができ、無停電で配電線に対する工事を行わせることができる。
【0025】
【実施例】
図1は本発明の実施例の変圧器用ブッシング1の全体的な構成を示した縦断面図であり、図2ないし図13は図1の実施例の各部を構成する部品の詳細を示した部品図または組立図である。
【0026】
本実施例のブッシング1は、絶縁碍子2と、絶縁碍子2内を貫通した状態で設けられて該絶縁碍子に対して固定されるとともに先端3aが絶縁碍子の先端2aから外部に導出された中心導体3と、中心導体3の先端に形成された第1の端子部Pに取り付けられた電線接続具4と、中心導体3の雄ネジ部305の近傍に取付けられた分岐導体5の先端に形成された第2の端子部Qに取り付けられた電線接続具4´とを備えている。以下各部の構成を詳細に説明する。
【0027】
本実施例では、絶縁碍子2が、変圧器タンク6に固定される主碍子2Aと、中心導体3に固定された補助碍子2Bとからなっている。
【0028】
主碍子2Aは、その後端側に位置する管状の首下部201と、中間部に設けられて首下部201よりも大径に形成された首部202と、該主碍子の先端側にあって首部202よりも更に大径に形成された筒状の頭部203とを一体に有している。
【0029】
主碍子の頭部203は、中心導体3を同心的に取り囲む内周壁203aと、内周壁203aを同心的に取り囲む外周壁203bとを一体に有し、内周壁203aの内側に形成された空間の底部には断面円形の凹部203cを有している。
【0030】
主碍子2Aの首部202内及び首下部201内には中空部204が形成され、該中空部と頭部2Aの内側に形成された凹部203cとの境界部を貫通させて、連通穴205が形成されている。連通穴205は中空部204及び凹部203cの内径よりも小さく設定され、連通穴205の中空部204側の開口端周辺及び凹部203c側の開口端周辺にそれぞれ位置決め用段部206及び207が形成されている。
【0031】
首下部201と首部202との間には段部208が形成され、ブッシングを変圧器に取り付ける際には、首下部201が変圧器タンク6に設けられた取付け孔6aを貫通した状態で配置されて、段部208がガスケット7を介して取付け孔6aの周辺部に当接される。首下部201の外周に周設された溝に環状の取付けバネ8が嵌着され、首下部201に嵌合された取付け金具9の内周部が取付けバネ8に当接されている。取付け金具9に設けられた複数のネジ孔にそれぞれネジ10が螺合されてそれぞれのネジ10の先端が変圧器タンク6の内面に当接され、これらのネジの締め付けにより絶縁碍子2がタンク6に対して固定される。
【0032】
中心導体3は、丸棒状に形成された主導体3Aと、該主導体3Aの後端部に中継導体3Bを介して連結された内部口出導体3Cとからなり、主導体3Aと中継導体3B及び中継導体3Bと口出導体3Cとはそれぞれネジ結合により連結されている。中継導体3B及び口出導体3Cは主碍子の首部202及び首下部201の内部に形成された中空部204内に配置されて、中継導体3Bが段部206に当接されて軸線方向に位置決めされている。絶縁を強化するため、中空部204内にはエポキシ樹脂等の絶縁樹脂からなる充填材209が充填されている。
【0033】
主導体3Aは、図2(A),(B)に示したように、主碍子の頭部の軸芯部に配置された棒状部301と、該棒状部の後端部に形成された小径部302と、棒状部301と小径部302との間の境界部に形成されたつば部303とを有し、小径部302の端部に形成されたネジ部302aが主碍子の連通穴205を通して中継導体3Bのネジ穴に螺合されて、主導体3Aと中継導体3Bとが連結されている。つば部303と段部207との間にはガスケット11が挿入されている。
【0034】
主導体3Aの先端部(中心導体3の先端部)3aの外周には、第1の端子部Pを構成する雄ネジ部305が設けられ、該雄ネジ部305の手前の位置には、中心導体3の軸線方向に対して直角な方向に延びるネジ穴306が形成されている。また中心導体3の先端の軸芯部には、該中心導体の先端の端面に開口した端子挿入穴307が形成され、該端子挿入穴307の開口端部は、該端子挿入穴の開口端部側に向って次第に径が大きくなる向きのテーパがつけられたテーパ孔部307aとなっている。更に、主導体3Aの中間部には軸線方向に延びるキー溝308とネジ部309(図2参照)とが形成されている。また端子挿入穴307内に侵入した空気及び水を抜くため、主導体3Aの雄ネジ部305に隣接する位置に、主導体の軸線と直交する方向に延びる貫通孔310が形成され、該貫通孔310は端子挿入穴307の最深部に連通させられている。
【0035】
補助碍子2Bは、中心導体3及び分岐導体5等の充電部を隠蔽して感電事故を防ぐとともに、主碍子2Aの内周壁203aと外周壁203bとの間に形成された深溝部G内に海水等が浸入してブッシングの漏れ電流を増大させるのを防ぐために設けられている。この補助碍子2Bは、図3(A),(B)に示したように、中心導体3の主導体3Aを同心的に取り囲むように形成されていて、きのこ状の突出部210aを有する後端部210と先端が開口した周壁部211とを有し、周壁部211には電線接続具取付け用の横孔212が設けられている。
【0036】
補助碍子2Bの後端部の内側には、図4(A),(B)に示したようなガイド金具213がセメントまたは樹脂等の接着剤214により固定され、該ガイド金具が主導体3Aの外周に嵌合されている。ガイド金具213にはキー215がはんだ付け等により固定され、該キー215が主導体3Aに設けられたキー溝308に嵌合されて補助碍子2Bが軸線方向に位置決めされている。主導体3Aに設けられたネジ部309には、図5(A),(B)に示したようにリング状の部材の内周に雌ネジ216aを形成した補助碍子固定ナット216が螺合され、該ナット216の締め付けにより補助碍子2Bが主導体3Aに固定されている。図5(A),(B)において、216bはナット216を緩めたり締め付けたりする工具を係入するための溝である。
【0037】
補助碍子2Bは、その後端部210が主碍子の頭部2Aの内周壁203aの内側に挿入された状態になるように位置決めされており、突出部210aが内周壁203a及び外周壁203bの開口端部に所定の間隙を介して対向させられている。
【0038】
分岐導体5は、図6(A)〜(C)に示したように、後端に小径のネジ部501を有し、先端の外周に中心導体3の先端のネジ部305と同径同ピッチの雄ネジ部502を有するとともに、先端の軸芯部に端子挿入穴503を有する丸棒状の部材からなっていて、図7に示すように、そのネジ部501がネジ穴306にねじ込まれて中心導体3に取り付けられている。分岐導体5を中心導体3のネジ穴にねじ込む際には、ネジ部501に接着剤を塗布して、該接着剤によりネジ部501をネジ穴306に強固に結合するようにするのが好ましい。分岐導体5の雄ネジ部502はネジ部501よりも大径に形成されているため、雄ネジ部502とネジ部501との間に形成された平坦な段部505が中心導体のネジ穴306の周辺部に直接またはワッシャを介して接触し、この接触により分岐導体5と中心導体3との電気的な導通が図られる。
【0039】
分岐導体5の先端の端子挿入穴503は、中心導体の先端の端子挿入穴307と同形状同寸法に形成されていて、該端子挿入穴503の開口端部はテーパ孔部503aとなっている。また端子挿入穴503内に浸入した空気及び水を抜くため、該端子挿入穴503の最深部に連通させて、分岐導体5の軸線方向と直交する方向に延びる貫通孔504が形成されている。この分岐導体5の先端の雄ネジ部502が第2の端子部Qを構成している。
【0040】
中心導体3の先端に形成された第1の端子部P(雄ネジ部305)、及び分岐導体5の先端に形成された第2の端子部Q(雄ネジ部502)には、互換性を有する電線接続具4及び4´が取り付けられる。これらの電線接続具の構成は全く同一であるので、以下第1の端子部Pに取り付けられる電線接続具4の構成を図8ないし図12を参照して説明する。
【0041】
電線接続具4は、図8に示すつまみ碍子4Aと、図9に示す筒状ナット4Bと、図10に示す給電用端子4Cと、図11に示す端子止めナット4Dとにより構成されている。更に詳細に説明すると、つまみ碍子4A(図8A,B参照)は、図示しない間接活線作業用工具を係入するための溝部401aを外周部に多数有する頭部401と、該頭部の一端側に形成された首部402とからなっていて、その内側には、ナット取付け孔403と、該ナット取付け孔よりも小径に形成されて該ナット取付け孔と軸線を共有した電線挿通孔404とが形成されている。ナット取付け孔403及び電線挿通孔404はそれぞれつまみ碍子の一端側及び他端側に開口するように設けられ、端子挿入穴403の内周面はセメントの接着性を強固にするために粗面にされている。
【0042】
つまみ碍子4Aのナット取付け孔403内には、図9に示す筒状ナット4Bが挿入されている。筒状ナット4Bは、その一端をつまみ碍子の一端側に開口させた状態で配置されていて、セメント12によりつまみ碍子4Aに固定されている(図1,図12参照)。筒状ナット4Bの内周の大部分には雌ネジ405が形成されているが、該ナットの他端付近の内周には雌ネジを有しないネジ無し部406が形成されている。また筒状ナット4Bの他端には、後記する給電用端子4Cの他端を貫通させる端子貫通孔407が形成されている。端子貫通孔407はネジ無し部406の内径よりも小径に形成されて、該ネジ無し部と端子貫通孔407との間に給電用端子のつば部に対向する端子締付用段部408が形成されている。
【0043】
給電用端子4Cは、図10に示したように、一端側及び他端側にそれぞれ形成された小径部409及び大径部410と、小径部409と大径部410との間に形成されたテーパ部411と、大径部410の中間部に形成されたつば部412とを有する丸棒状の部材からなり、テーパ部411は、中心導体の端子挿入穴307のテーパ孔部307aに隙間なく嵌合する形状に形成されている。
【0044】
また給電用端子4Cの大径部には、該給電用端子の他端側に開口した電線挿入穴413が形成され、該電線挿入穴413を取り囲む周壁部が電線接続部414となっている。
【0045】
給電用端子4Cは、図12に示したように、その電線接続部414にワッシャ415を嵌合させた状態で、かつその一端を筒状ナット4Bの一端側(ナット取付け孔403の開口部側)に向けた状態で、筒状ナット4B内に挿入されている。そして図11(A),(B)に示したように、筒状ナット4B内で給電用端子4Cを取り囲むようにリング状に形成されて外周部に雄ネジ416が設けられた給電用端子止めリング4Dが設けられて、該給電用端子止めリング4Dのネジ部416が筒状ナット4Bの雌ネジ405に螺合され、この端子止めリング4Dにより、給電用端子4Cの筒状ナット4Bからの抜け止めが図られている。給電用端子止めリング4Dにも、工具を係入するための溝417が形成されている。
【0046】
上記の電線接続具4は、給電用端子4Cを中心導体3の先端の端子挿入穴307内に挿入した状態で、その筒状ナット4Bを中心導体の先端の雄ネジ部305に螺合させることにより、中心導体の第1の端子部Pに取り付ける。
【0047】
そして本実施例では、このように電線接続具4の筒状ナット4Bを雄ネジ部305に螺合させて締め付けた際に、端子締付け用段部408が給電用端子4Cのつば部412を押圧して該給電用端子を端子挿入穴307側に付勢するように、筒状ナット4Bの軸線方向寸法が設定されている。また電線接続具4の筒状ナット4Bを緩めた状態で該筒状ナットと給電用端子4Cとの間に相対的な回転が生じるのを許容するように、給電用端子止めリング4Dと端子締付用段部408との間の間隔及びネジ無し部406の内径が設定されている。このように、筒状ナット4Bと給電用端子4Cとの間に相対的な回転が生じるのを許容するようにしておくと、つまみ碍子4Aを回転させた際に給電用端子4Cに接続された電線が捩じれることがないため、断線を生じさせることなく、電線接続具の取り付けを容易に行わせることができる。
【0048】
分岐導体5に設けられた第2の端子部Qへの電線接続具4´の取り付けも上記と全く同様に行われる。即ち、電線接続具4´の給電用端子4Cを分岐導体5の端子挿入穴503内に挿入し、筒状ナット4Bを給電用端子4Cの先端の雄ネジ部502に螺合させることにより、電線接続具4´を第2の端子部Qに取り付ける。電線接続具4´を分岐導体5の雄ネジ部502に取り付けた状態では、該電線接続具4´のつまみ碍子4Aの首部402が、補助碍子2Bの横孔212内に挿入された状態になる。
【0049】
電線接続具4,4´に電線を接続する手順は、図13(A)ないし(C)に示す通りである。即ち、電線接続具4,4´に電線を接続する際には、まず図13(A)に示すように、給電用端子4Cを取り外した状態で、電線20をつまみ碍子4Aの電線挿通孔404内及び筒状ナット4B内を貫通させて、その先端を筒状ナット4Bの開口端から突出させる。次いで図13(B)に示したように、電線20の芯線20aを給電用端子4Cの電線接続部414の内側の穴に挿入し、電線接続部414を圧縮することにより該電線接続部414と芯線20aとを接続する。その後図13(C)に矢印で示した方向に電線20を引いて給電用端子4Cを筒状ナット4B内に挿入し、給電用端子止めリング4Dの外周のネジ部を筒状ナット4Bの内周の雌ネジに螺合させることにより、給電用端子4Cの抜け止めを図る。
【0050】
2台の変圧器Ta ,Tb をV結線する際に用いるV結線用リード線Labを構成する場合には、図14に示したように、電線20の両端に電線接続具4(または4´)を接続する。
【0051】
なおブッシングに設けられた2つの電線接続具4,4´の内、電線が接続されない方の電線接続具の電線挿通孔404には、ゴム栓21を挿入して、電線接続具の内部の充電部を隠蔽するようにしておく。図1に示した例では、第2の端子部Qに取り付けられた電線接続具4´に電線20が接続され、第1の端子部Pに取り付けられた電線接続具4の電線挿通孔404内にゴム栓21が挿入されている。
【0052】
上記のように構成された変圧器用ブッシング1は、通常その軸線を斜め下方に向けた状態で、かつ第2の端子部Qを斜め上方に向けた状態で変圧器タンクの側壁に取り付けられ、各ブッシングの中心導体3の後端部(内部口出導体3C)が変圧器タンク内の変圧器本体の1次巻線に接続される。
【0053】
今2台の変圧器Ta 及びTb が装柱されているものとし、変圧器Ta に設けられる高圧ブッシング1a1,1a2、及び変圧器Tb に設けられる高圧ブッシング1b1及び1b2として、図1に示したブッシング1が用いられているものとする。2台の変圧器Ta 及びTb が電柱に取り付けられたハンガーの上に並べて設置(ハンガー装柱)される場合には、2台の変圧器の間に比較的大きな間隔が確保され、図15(A)に示すように2台の変圧器Ta ,Tb の隣り合うブッシング1a2,1b1間の間隔に余裕があるため、各ブッシングを斜め下方に向けて取り付けておけば、各ブッシングの中心導体3の先端の第1の端子部P(雄ネジ部305)への電線接続具の着脱を容易に行うことができる。従って、例えば図15(A)に示すように、V結線用リード線Labの一端及び他端をそれぞれ電線接続具4´及び4を介して変圧器Ta のブッシング1a2の第2の端子部Q及び変圧器Tb のブッシング1b1の第1の端子部Pに接続することにより、変圧器Ta 及びTb をV結線し、変圧器Ta のブッシング1a1の第2の端子部Q、変圧器Tb のブッシング1b1の第2の端子部Q、及び変圧器Tb のブッシング1b2の第2の端子部Qにそれぞれ、変圧器の上方に配置された高圧配電線につながる高圧引き下げ線Lu ,Lv 及びLw の下端を電線接続具4´を介して接続することにより、各高圧引き下げ線の接続及びV結線用リード線の接続を容易に行うことができる。また高圧配電線の工事を行う場合には、斜め下方に向いているブッシング1a1,1a2及び1b2の先端の第1の端子部Pにそれぞれ電線接続具4を介してバイパス線を容易に接続することができる。
【0054】
なお図15(A)の例において、V結線用リード線Labをブッシング1a2の第1の端子部Pとブッシング1b1の第2の端子部Qとの間に接続し、ブッシング1a2の第2の端子部Qに中相の高圧引き下げ線Lv を接続するようにしてもよいのはもちろんである。
【0055】
また2台の変圧器Ta 及びTb が電柱に直接取り付けられる(直付け装柱される)場合には、2台の変圧器の間の間隔を広くとることができず、2台の変圧器の隣り合うブッシング1a2及び1b1の間の間隔に余裕がないため、ブッシング1a2及び1b1の中心導体の先端の第1の端子部Pへの電線接続具の着脱を容易に行うことはできない場合がある。このような場合に、中相のバイパス線(2台の変圧器の隣り合うブッシングに接続されるバイパス線)をブッシング1a2または1b1の第1の端子部に接続するようにしておくと、その接続が困難になる。そこでこの場合には、図15(B)に示すように、2台の変圧器Ta 及びTb の隣り合うブッシング1a2及び1b1の第1の端子部P,P間にV結線用リード線Labを接続する。そして、高圧配電線の工事の際に、バイパス線BLu 〜BLw を接続する場合には、図16に示したように、両端相のバイパス線BLu 及びBLw をそれぞれ変圧器Ta のブッシング1a1の第1の端子P及び変圧器Tb のブッシング1b2の第1の端子Pに接続し、中相のバイパス線BLv を変圧器Ta のブッシング1a2の第2の端子部Qに接続する。
【0056】
高圧配電線に対する工事を行う際の手順は図17(A)ないし(C)に示す通りである。この例では、図15(A)に示した例と同様に、2台の変圧器Ta 及びTb がハンガ装柱されて、ブッシング1a2の第2の端子部Qとブッシング1b1の第1の端子部Pとの間がV結線用リード線Labにより接続されているものとし、ブッシング1a1,1b1及び1b2のそれぞれの第2の端子部Qに配電線U,V及びWからそれぞれ引き下げられた高圧引き下げ線Lu ,Lv 及びLw が電線接続具4´を介して接続されているものとする。配電線U〜Wの張り替え工事や、カットアウトスイッチSu 〜Sw の取替え工事を行う際には、図17(B)に示したように、ブッシング1a1,1a2及び1b2のそれぞれの第1の端子部Pに高圧配電線の健全区間に接続されたバイパス線BLu ,BLv 及びBLw を電線接続具4を介して接続する。次いで図17(C)に示したように、高圧引き下げ線Lu 〜Lw を変圧器のブッシングから取り外し、高圧配電線U〜Wを停電させて工事を行う。
【0057】
上記のように、変圧器用ブッシング1の中心導体3の先端に第1の端子部Pを構成する雄ネジ部305を設けるとともに、該雄ネジ部の近傍に設けたネジ穴に取り付けた分岐導体5の先端に、中心導体3の先端の雄ネジ部305と同径同ピッチの雄ネジ部502を設けて第2の端子部Qを構成し、中心導体の先端の雄ネジ部305及び分岐導体の先端の雄ネジ部502にそれぞれ同様に構成された電線接続具4を取り付けるように構成すると、中心導体の先端部の第1の端子部P及び分岐導体の先端の第2の端子部Qのいずれにも同じように電線を接続することができるため、変圧器ブッシングに対する電線の接続の自由度を高めることができ、変圧器の種々の設置状態に容易に対応することができる。
【0058】
また電線接続具と電線との接続は現場で容易に行うことができるため、変圧器に対する配線を行う際には、変圧器の据付現場で、実際の変圧器の据付状況(変圧器相互間の間隔、変圧器のブッシングと配電線との間の距離等)に応じて、高圧引き下げ線やV結線用リード線の長さを最適な値に調整した後に電線接続具を取り付けることにより、電線の長さに過不足がない適確な配線を行うことができる。
【0059】
また上記のように中心導体3に互換性がある2つの電線接続具4,4´を、それぞれの取付け方向を異ならせて取り付けるように構成すると、2台の変圧器をV結線する場合に、V結線用リード線及び高圧引き下げ線の双方を容易かつ確実に接続することができ、高圧配電線に対する工事を行う場合には、バイパス線を容易に接続することができる。バイパス線の接続は、つまみ碍子を間接活線作業用工具により把持して電線接続具を操作することにより、熟練を要すること無く、容易かつ安全に行うことができる。
【0060】
更に上記のように構成すると、1種類の電線接続具を製作すればよいので、部品の種類を少なくすることができ、コストの低減を図ることができる。
【0061】
上記の説明では、本発明に係わるブッシングを斜め下方に向けて取り付けるとしたが、その取付け方向は任意であり、水平方向に向けて取り付けたり、斜め上方に向けて取り付けたりすることもできる。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ブッシングの中心導体の先端部及び該中心導体に取り付けた分岐導体の先端部にそれぞれ同様の雄ネジ部と端子挿入穴とを設けて、両雄ネジ部及び端子挿入穴に互換性がある電線接続具を取り付けることができるようにしたので、ブッシングに対する電線の接続の自由度を高めることができ、変圧器の種々の設置態様に容易に対応することができる。
【0063】
また本発明によれば、中心導体に互換性がある2つの電線接続具を、それぞれの取付け方向を異ならせて取り付けるように構成したので、2台の変圧器をV結線する場合に、V結線用リード線及び高圧引き下げ線の双方を容易かつ確実に接続することができ、更に高圧配電線に対する工事を行う場合には、バイパス線を容易に接続することができる。この場合、各電線接続具はつまみ碍子を備えているため、バイパス線の接続は活線状態で行うことができ、無停電で配電線に対する工事を行わせることができる。
【0064】
更に本発明によれば、2つの電線接続具が互換性を有するので部品の種類を少なくして、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体的な構成を示した縦断面図である。
【図2】(A)及び(B)はそれぞれ同実施例で用いる主導体の正面図及び要部の縦断面図である。
【図3】(A)及び(B)はそれぞれ同実施例で用いる補助碍子の正面図及び縦断面図である。
【図4】(A)は同実施例で補助碍子を固定するために用いるガイド金具の正面図である。(B)は(A)のA−A線断面図である。
【図5】(A)は同実施例で用いる補助碍子固定ナットの正面図である。(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図6】(A)及び(B)はそれぞれは同実施例で用いる分岐導体の正面図及び上面図である。(C)は(A)のC−C線断面図である。
【図7】主導体と分岐導体との結合構造を説明するための断面図である。
【図8】(A)は本発明の実施例で用いるつまみ碍子の半部を断面して示した側面図である。(B)は同つまみ碍子の正面図である。
【図9】同実施例で用いる筒状ナットの半部を断面して示した正面図である。
【図10】同実施例で用いる給電用端子の半部を断面して示した正面図である。
【図11】(A)は同実施例で用いる給電用端子止めリングの正面図である。(B)は(A)のD−D線断面図である。
【図12】本発明の実施例で用いる電線接続具の組立構造を説明するための断面図である。
【図13】(A),(B)及び(C)はそれぞれ電線接続具に電線を接続する際の手順を順に示した断面図である。
【図14】2台の変圧器をV結線する際に用いるリード線の構造を示した断面図である。
【図15】(A)はハンガー装柱された2台の変圧器をV結線して各変圧器用ブッシングに高圧引き下げ線を接続した状態を示した説明図である。(B)は直付け装柱された2台の変圧器をV結線して各変圧器用ブッシングに高圧引き下げ線を接続した状態を示した説明図である。
【図16】図15(B)の例で各変圧器用ブッシングにバイパス線を接続した状態を示した説明図である。
【図17】(A),(B)及び(C)はそれぞれ、図15(A)の例において、変圧器用ブッシングにバイパス線を接続して高圧引き下げ線を切り離す際の手順を順に示した説明図である。
【図18】2台の変圧器をV結線して各ブッシングに高圧引き下げ線を接続する場合の従来の接続の仕方を示した説明図である。
【符号の説明】
1 変圧器用ブッシング
2 絶縁碍子
2A 主碍子
2B 補助碍子
3 中心導体
3A 主導体
3B 中継導体
3C 内部口出導体
305 雄ネジ部
306 ネジ穴
307 端子挿入穴
307a テーパ孔部
4,4´ 電線接続具
4A つまみ碍子
4B 筒状ナット
4C 給電用端子
4D 給電用端子止めリング
406 ネジ無し部
407 端子貫通孔
408 端子締付用段部
5 分岐導体
501 ネジ部
502 雄ネジ
503 端子挿入穴
503a テーパ孔部

Claims (1)

  1. 絶縁碍子と、前記絶縁碍子内を貫通した状態で設けられて先端が該絶縁碍子の先端から外部に導出された中心導体とを備えて、該中心導体の先端の外周に雄ネジ部が設けられ、前記中心導体の先端の軸芯部には開口端部にテーパ孔部を有する端子挿入穴が形成されている変圧器用ブッシングにおいて、
    前記中心導体の先端の雄ネジ部の近傍に該中心導体の軸線方向と直交する方向に延びるネジ穴が設けられ、
    後端にネジ部を有し、先端の外周に前記中心導体の先端の雄ネジ部と同径同ピッチの雄ネジ部を有するとともに、先端の軸芯部に前記中心導体の先端の端子挿入穴と同形状同寸法の端子挿入穴を有する分岐導体が設けられて、該分岐導体の後端のネジ部が前記中心導体のネジ穴に螺合され、
    ナット取付け孔と該ナット取付け孔よりも小径に形成されて該ナット取付け孔と軸線を共有した電線挿通孔とを内部に有して該ナット取付け孔及び電線挿通孔をそれぞれ一端側及び他端側に開口させたつまみ碍子と、一端を前記つまみ碍子の一端側に開口させた状態で該ナット取付け孔内に固定された筒状ナットと、一端を前記筒状ナットの開口部側に向けた状態で該筒状ナット内に配置されていて他端側に電線の芯線を接続する電線接続部とつば部とを有するとともに前記端子挿入穴のテーパ孔部に嵌合するテーパ部を中間部に有する丸棒状の給電用端子と、前記筒状ナット内で給電用端子を取り囲むように形成されるとともに外周部にネジ部を有して該ネジ部が前記筒状ナットの内周の雌ネジに螺合された給電用端子止めリングとからなる電線接続具が1対設けられて、該1対の電線接続具の一方及び他方の筒状ナットがそれぞれ前記中心導体の先端の雄ネジ部及び分岐導体の先端の雄ネジ部に螺合されるとともに該一方及び他方の電線接続具の給電用端子がそれぞれ中心導体の端子挿入穴及び分岐導体の端子挿入穴内に挿入され、
    各電線接続具の筒状ナットの他端付近の内周に雌ネジを有しないネジ無し部が形成されるとともに、該筒状ナットの他端に前記給電用端子の他端を貫通させる端子貫通孔が形成され、
    前記端子貫通孔は前記ネジ無し部の内径よりも小径に形成されて、該ネジ無し部と端子貫通孔との間に給電用端子のつば部に対向する端子締付用段部が形成され、
    各電線接続具の筒状ナットを対応する雄ネジ部に螺合させて締め付けた際に前記端子締付け用段部が該電線接続具の給電用端子のつば部を押圧して該給電用端子を端子挿入穴側に付勢するように各電線接続具の筒状ナットの軸線方向寸法が設定され、
    各電線接続具の筒状ナットを緩めた状態で該筒状ナットと給電用端子との間に相対的な回転が生じるのを許容するように前記給電用端子止めリングと端子締付用段部との間の間隔及びネジ無し部の内径が設定されていることを特徴とする変圧器用ブッシング。
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