JP3825872B2 - 二重床用支持脚及びそれを用いた二重床の補強・補修方法 - Google Patents

二重床用支持脚及びそれを用いた二重床の補強・補修方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重床用支持脚及びそれを用いた二重床の補強・補修方法に関し、さらに詳しくは、集合住宅等の各種建物において既存の基礎床面との間に空間を形成して二重床を構築した乾式二重床において、既設の二重床を補強もしくは補修する際に特に有利に用いることができる支持脚及びそれを用いた施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
基礎床上に弾性台座を介して立設された支持脚群によって複数の床パネル(床下地パネル)を所定の高さレベルに支持して二重床の床下地を形成し、その上に捨張り材を介し又は介さずに床仕上材を敷設した床構造は、乾式二重床構造と呼ばれ、集合住宅や体育施設等に多く採用されている。
例えば、特開平4−85453号には、下端に弾性台座を有する床レベル調整可能な支持脚を床下地パネルの四隅に取り付けたパネルユニットをコンクリートスラブ等の基礎床上に載置し、さらにそのパネルユニット上に捨張り材を配設すると共に、その捨張り材上に床仕上材を配設したものが開示されている。
一方、特開平3−17348号や実開平4−116537号には、下端にゴム台座が回動自在に装着された棒状脚部と該棒状脚部の上端部に上下調節可能に装着された支持部材とからなるユニット支持脚群と、定尺長方形及び/又は正方形の床パネル群とを組み合わせて用い、基礎床の床面上に上記ユニット支持脚を所定ピッチで配置し、所定の間隙を介して配置した床パネルをその縁部の所定の位置で上記ユニット支持脚により支持して床下地を形成する乾式二重床の施工方法が開示されている。
【0003】
従来のユニット支持脚の一例は、例えば図14に示すとおりであり、ゴム等の弾性材料からなる接床基台104と、該基台104に回動自在に立設された支持ボルト103からなる脚部材102と、外周下部に横方向に突設された環状の支持部107を有するレベル調整用ナット106が支持板108に穿設された挿入孔109に嵌合して取り付けられた支持部材とから構成される。このようにして支持板108の挿入孔109に嵌合されたレベル調整用ナット106に脚部材102の支持ボルト103がねじ込まれてユニット支持脚101が組み立てられる。なお、支持板108の上面には挿入孔109を除く全面に粘着シート110が貼着され、また支持ボルト103の頂端面にはマイナス溝105が設けられており、該溝105にドライバー等の回転用工具の先端を嵌め込んで支持ボルト103を回転させることにより、施工の際には床パネルからの荷重が支持板108を介してレベル調整用ナット106に付加されてその回転が抑制されているため、レベル調整用ナット106が上下動し、支持板108により支持されている床パネル114の床面レベルを調整することができる。
【0004】
以上のようにして組み立てられたユニット支持脚101を用いて二重床を構築する場合の施工例は、例えば図15に示すように、まず部屋壁又は間仕切112の所定の高さに沿って際根太113(又は根太ユニット)を設け、その上に床パネル114の一辺を支持する。際根太113に接しない床パネル114の他の縁部は、所定のピッチ(P)で基礎床(コンクリートスラブ)111上に配置したユニット支持脚101に片持たせの状態で載せて取り付ける。ユニット支持脚101と床パネル114の取付は、ユニット支持脚101の支持板108上面に貼着した粘着シート110等を介して行い、床パネル敷設時に床パネル114を粘着シート110に圧着して仮固定しておく。ユニット支持脚101の支持板108の挿入孔109は床パネル114の縁部から露出した状態とし、この挿入孔109を通してドライバー等により支持ボルト103を回し、床パネル114のレベル(又は支持板108の上面位)を調節する。
【0005】
隣合う床パネルも同様に、既に設置したユニット支持脚101上へ床パネル114のレベル調整ができる所定の間隙(W)を開けて載せ、同様に他のユニット支持脚101を配置して取り付ける。このような作業を床パネルごと繰り返し、床パネルを所定面積施工した後、床面レベルを調整する。このようにして全体的に床パネルを水平に敷設した後、床パネル114からユニット支持脚101の支持板108に対して釘打ちし、床パネル114をユニット支持脚101に固定する。その後、必要に応じてユニット支持脚101の支持ボルト103上端部とレベル調整用ナット106を接着固定した後、床パネル114の上に捨張り合板115を敷設するか、あるいは隣接する床パネル間の間隙を覆うように粘着テープを貼着した後、CFシート、絨毯、畳、木質フロアー材(フローリング仕上げ)等の床仕上材(図示せず)を敷設し、床仕上施工を完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のようにして、歩行感の良好な二重床が構築される。ところで、二重床施工後、ピアノ等の重量物の載置によりその部分に撓みもしくは床下がり等が発生し、また、それに起因して床鳴りを生ずることがある。そのため、二重床完工後、重量物の載置箇所の補強が必要になる。
さらに、間仕切や柱の立つ位置の変更や、頻繁に使用する場所(入口、廊下等)、子供たちがあばれたりする場所、体育館等の特に強度が必要な場所等では、二重床完工後に、例えば図16に示すように既設の支持脚の間にさらに補強用支持脚101xを設置することが必要になる。また、支持脚の不揃いによる調整直しや、床下の配線や配管等の改修のために明けた孔部分の補修も必要となる場合がある。
【0007】
このような二重床の補強・補修を行う場合、一般に床仕上材を剥がし、図17に示すように、補強したい箇所の床パネル114xに補強用ユニット支持脚101xの支持板108xより大きな孔116を明け、補強用ユニット支持脚101xを少なくとも2本用い、その支持板108xの挿入孔109xが床パネル114xの孔116の縁部から露出した状態に設置し、支持板108xのレベル調整を行ってその上面略半分で床パネル114xの孔116の縁部を支持させた後、床パネル114xと同一の材料から形成した上記孔116と略同一寸法の埋め戻し板117を孔116に嵌め込み、その後、床仕上材を再度施工していた。
そのため、補強・補修作業が非常に煩瑣で時間を要するものとなっており、また、床仕上材及び床パネルに大きな孔を明けるため、仕上面が目立って外観的に劣ると共に、材料に無駄を生じ、さらに補強用ユニット支持脚を複数本使用しなければならず、補強・補修作業の施工費も高くなってしまうという問題があった。
【0008】
また、従来の乾式二重床構造では、間仕切の下には必ず補強支持脚を入れることになっている。間仕切設置に先立って予め二重床構造を全体的に施工する床先行工法の場合、実際の施工では、コンクリートスラブ等の基礎床面に間仕切設置箇所の墨を打ち、その部分に補強支持脚を配置しながら施工しなければならない。しかしながら、コンクリートスラブ面は埃等で汚れており、墨が打ちずらいばかりでなく、墨を打ち間違うと、床が出来上がった後に間仕切の下に補強支持脚が設置されておらず、床下がりや床鳴りといった問題が発生することが生じた。それを補修するためには、床を剥がして補強支持脚を入れなければならなかった。そのような理由からも、床先行工法を施工するにはある程度の知識と経験を積んだ職人でなければ施工できず、このことが床先行工法の普及を妨げる一因になっていた。
【0009】
さらに最近では、住宅のフリープラン(決まった間取りではなく、入居する人が自分にあった間取りを行い施工する)化やリフォームで間取りを変更するケースが数多く出てきている。間仕切先行工法では、この場合、床をすべて取り払わないと間仕切を移動することができず、たいへんな工事となってしまう。この時に床先行工法だと、床がそのままの状態で間仕切だけ移動することができ、改修の時間や改修費の低減になるという利点が得られる。しかしながら、前記したように、これまでは間仕切の下に補強支持脚を入れることが簡単にできなかったため、部屋を広くする(間仕切を取り払う)ことしかできないという問題があった。
【0010】
従って本発明の目的は、二重床の補強・補修の必要な箇所に比較的小さな孔を明けることによって作業性良く補強・補修できる二重床用支持脚及びそれを用いた二重床の補強・補修方法を提供することにある。
さらに本発明の目的は、材料損失を最小限に抑え、また支持脚の使用本数が少なくても安定した強度の高い補強・補修を作業性良く比較的低コストで行うことができる二重床の補強・補修方法及びそれに有利に用いることができる二重床用支持脚を提供することにある。
本発明の他の目的は、二重床施工後に床上から任意の位置に補強支持脚を設置することが可能であり、従って、二重床施工後に床パネル上に間仕切位置の墨出しを行い、熟練工でなくても床先行工法により簡単に補強支持脚を施工でき、それによって間仕切をどの位置にも配置することができ、また間仕切の追加にも容易に対応可能な二重床用支持脚及びそれを用いた二重床の施工方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明によれば、脚体と;上部に横方向に収縮及び拡張可能な、あるいは拡張可能な中空部が形成され、かつ、該中空部の外側面所定位置にその上部よりも下部が横方向に拡張する段差部が形成されており、上記脚体の上部に高さ調整自在に装着される支持部材と;該支持部材の上記中空部内に嵌挿される嵌め込み部材とからなることを特徴とする二重床用支持脚が提供される。
二重床の補強・補修の必要な箇所に必要最小限の孔を明けて補強を行う好適な態様においては、上記脚体は、接床基台と、該接床基台に回動自在に立設され、少なくとも上部にねじ部を有する脚部材とからなり、上記支持部材の下部が上記脚部材のねじ部に螺合されており、かつ、上記接床基台の最も大きな箇所が上記中空部の大きさ以下の外形寸法を有する。
【0012】
さらに好適な具体的態様においては、前記支持部材の中空部が軸線方向に複数本のスリットが形成された略円筒状に形成されていると共に、前記嵌め込み部材が、上記支持部材の中空部の内部形状と略等しい外形を有し、かつ、軸線方向の中心貫通孔を有する略円筒状に形成されている。また、上記嵌め込み部材の外周面所定位置に、上記支持部材の中空部に形成されたスリット内に挿入される突出部を形成することが好ましい。
さらに作業性を良くするために、上記支持部材の中空部外周面に環状に1本又は複数本の溝部を形成することもできる。なお、脚部材を回して上記支持部材のレベル調整を行えるようにするためには、脚部材の上方に向いている面に回転用工具を係合させるための係合部を形成することが好ましい。
【0013】
さらに本発明によれば、前記のような支持脚を用いた二重床の補強・補修方法も提供される。その方法は、既設の二重床を補強もしくは補修する方法であって、既設の二重床の補強もしくは補修したい箇所に、使用する支持脚の支持部材上部の外形寸法と略等しい大きさの孔を明ける工程、該孔に前記支持脚の脚体と支持部材の組立体を挿入する工程、その支持部材の高さを二重床の上記孔の下縁部が支持部材の段差部で支持されるように調整する工程、上記支持部材の中空部に嵌め込み部材を嵌挿する工程、及び接着剤を注入して支持部材と二重床の孔部側面、嵌め込み部材及び脚体の上部とを固着する工程を含むことを特徴としている。
既設の二重床に床仕上材が施工されており、このような二重床に孔を明けた場合には、さらに上記孔部上部に補修材で床仕上材に応じた化粧仕上げを施す。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係る二重床用支持脚は、脚体の上部に高さ調整自在に装着された床パネル支持用の支持部材の上部に、横方向に収縮及び拡張可能な、あるいは拡張可能な中空部が形成され、かつ、該中空部の外側面所定位置にその上部よりも下部が横方向に拡張する段差部が形成されている。従って、例えば既設の二重床(もしくは床パネル)の補強しようとする位置に上記中空部の外形寸法と同じ大きさの孔を明けた後、上記中空部を押し縮めて該中空部の外側面所定位置に突設された上記段差部の外形寸法が上記二重床の孔よりも小さくなるようにすることにより(あるいは既にこのように収縮した状態に中空部が形成されている場合にはそのまま)、支持脚を上方から二重床の孔を通して設置することができる。設置後、中空部に加えられていた押圧力を解除することにより、中空部はその弾性により元の状態(外形寸法)まで復帰するので(中空部が既に収縮した状態に形成されている場合には、レベル調整後に嵌め込み部材を中空部内に嵌め込んで拡張することにより)、二重床の孔にぴったりと嵌め込まれた状態となる。この状態では、上記段差部は中空部の外形寸法(二重床の孔部寸法)よりも大きいため、段差部で二重床の孔の縁部を支持し得る状態となる。その後、上記支持部材の高さを二重床の床面レベルに応じた所定の高さ位置に調整した後、上記二重床の孔から接着剤を注入すると共に上記支持部材の中空部に嵌め込み部材を嵌挿することにより、支持部材と二重床の孔部側面、嵌め込み部材及び脚体の上部を固着することができる。
【0015】
すなわち、本発明の二重床用支持脚は、既設の二重床(もしくは床パネル)に形成した孔を通して上方から設置できるようにしたことを特徴としている。
従来のユニット支持脚では、全て床パネルの下方から設置するように構成されており、そのため、既設の二重床を補強もしくは補修する際には、その部分に大きな孔を形成し、該孔及びその埋め戻し板の対向する縁部の少なくとも2箇所にユニット支持脚を配設する必要があった。
これに対して、本発明の二重床用支持脚を用いた場合、二重床の補強・補修の必要な箇所に支持脚の中空部の外形寸法に対応する必要最小限の孔を明ければよく、また支持脚もその部分では1本だけ使用し、上記孔を通して上方から設置する。従って、材料損失を最小限に抑え、また支持脚の使用本数が少なくても安定した強度の高い補強・補修を作業性良く比較的低コストで行うことができる。さらに、従来の補強・補修方法では床パネルに大きな孔を明ける必要上、補強箇所の位置に制限を受けるが、本発明の二重床用支持脚を用いた場合にはこのような制限を殆ど受けることはなく、補強箇所(設置箇所)の自由度が上がる。
【0016】
【実施例】
以下、添付図面に示す好適な実施例を説明しつつ、本発明についてさらに具体的に説明する。
図1乃至図3は本発明の二重床用支持脚の一実施例を示しており、図1はその分解斜視図、図2は接床基台と脚部材の取付態様を示す部分断面図、図3は接床基台の底面を示している。
支持脚1は、接床基台21と該接床基台に回動自在に立設された脚部材(支持ボルト)25とからなる脚体2と、円筒状下部35にナット37が嵌合される支持部材3と、該支持部材の上部中空部31内に嵌挿される嵌め込み部材4とから構成されている。
【0017】
接床基台(弾性台座)21は、ゴム、合成樹脂等の比較的硬質、低反撥弾性の弾性材料から作製されて、コンクリートスラブ等の基礎床の床面にジャストフィットし、かつ防振の機能を果たすようにされている。そして、その上面中央部には、図2に示すように、支持ボルト25の基端丸棒部27を挿入するための非貫通の中央孔22が形成されている。また、接床基台21の下面には、図3に示すように、同心円状に複数(図示の例では4本)の環状突起23が突設され、基礎床面との設置面積を小さく、しかも適度の弾性(沈み込み)を確保して防振・遮音性能をさらに向上させるように構成されている。なお、このような突起は形成しなくても構わず、あるいは、少なくとも3個以上、好ましくは4個の略半球状の突起、円筒状突起など任意の形状に形成することもできる。但し、突起を設ける場合、接床基台に対して荷重が伝達される支持脚軸心上には突起を形成しないことが好ましい。何故ならば、支持脚軸心上の接床基台下面に突起を形成した場合、下面を平坦にした場合と殆ど同じ床衝撃音レベルの低減しか得られないからである。
【0018】
一方、金属製の支持ボルト25は、下端から上方に所定距離離間した位置外周面に側方に突出する環状のフランジ部26が一体に設けられ、かつフランジ部より上部にはねじ部が形成され、またフランジ部26より下方の基端部27は円形断面の丸棒部に形成されており、該基端丸棒部27の下端には膨出部28が形成されている。また支持ボルト25の頂端面にはドライバー、電動ドライバー等の回転用工具の先端を係合させるための係合部を構成する溝部29(図示の例ではマイナス溝であるが、プラス溝や角型凹陥部であってもよい)が形成されている。そして、支持ボルト25の基端丸棒部27を上記接床基台21の中央孔22にワッシャ24を介して嵌挿することにより、支持ボルト25はフランジ部26を支持部として接床基台21に回動自在に立設された状態となる。また、支持ボルト25の基端丸棒部27の下端には膨出部28が形成され、一旦支持ボルト25の基端丸棒部27が接床基台21の中央孔22に嵌挿された後に抜け出難くなるようにされている。なお、基端丸棒部27の長さは接床基台21の中央孔22の深さよりも浅く、その下方に空気室Sが形成されるような長さにしてある。このように基端丸棒部27の下部に空気室Sを設けることにより、空気室Sがエアークッションとして機能し、防振効果がさらに向上するが、空気室を設けないようにしても構わない。また、接床基台21の中央孔22内面にはグリース等の潤滑剤を塗布し、支持ボルト25の回動が滑らかに行えるようにし、また空気室Sを気密状態に封止することが好ましい。
【0019】
支持部材3は、上部の中空部31と円筒状下部35とからなる。中空部31は、軸線方向に複数本(図示の例では8本)のスリット32が形成された略円筒状に形成されており、押圧力を加えることにより横方向に収縮自在(さらに、拡張自在)に構成されている。また、上記中空部31の外周面所定箇所には横方向に拡張する段差部33が形成され、この段差部33で床パネルに形成した孔の縁部を支持するように構成されている。段差部33の外径は、中空部31の上部を内側に向って収縮させたときに中空部31上部の元の外径と等しいか僅かに小さくなるような寸法とされている。中空部31の上端から段差部33までの距離を床パネルの厚さと同一にすることにより、上記段差部33で床パネルの孔の縁部を支持した状態では、中空部31の上端面と床パネル表面が面一の状態となる。さらに、上記中空部31の段差部33より上部の外周面には、環状に複数本(図示の例では4本)の溝部34が形成されている。これらの溝部34は、接着剤を注入したときに床パネルの孔側面と中空部31の外周面との間の接着剤流通路及び接着剤溜りとして作用してそれらの間の接合強度の増大に寄与すると共に、例えば上部の溝部34に糸、紐等を巻き付けて中空部を収縮させる際のガイドとして用いることができる。
【0020】
一方、支持部材3の円筒状下部35にはナット37を嵌合させるための中心貫通孔36が形成されている。ナット37の外周面にはローレット加工が施されており、上記円筒状下部35の中心貫通孔36に嵌合したときに抜け出ることなくしっかりと嵌合するように構成されていると共に、ローレットの溝部は接着剤浸透路及び接着剤溜りとして作用して接着剤による支持部材3とナット37の接合強度の増大にも寄与する。また、ナット37の下端には横方向に拡張する鍔部38が形成されており、該鍔部38は支持部材3の下端面を支持するのに供される。
支持部材3とナット37は、図1に示すように、プラスチック、金属等の硬質、高強度材料から別体に形成することもできるが、金属製ナットとプラスチック製支持部材をインサート成形により一体的に形成することもできる。その場合、ナット37は必ずしもその外周面にローレット加工を施したものである必要はなく、あるいは爪部など他の接合強度増強手段を形成したものでもよい。
なお、支持部材3と前記接床基台21の外形寸法関係は、接床基台21の最も大きな下部外径が支持部材3の前記中空部31の外径と等しいか若干小さくなるように構成されている。
【0021】
嵌め込み部材4は、プラスチック、ゴム等適宜の材料から形成されており、前記支持部材3の円筒状下部35の中心貫通孔36と略等しい大きさの中心貫通孔42が軸線方向に形成された円筒状本体41の外周面には、前記支持部材3のスリット32と対応する位置に円周方向に所定の間隔で、スリット32の幅と等しいか僅かに小さい幅の複数(図示の例ではスリットと同数の8個)の突出部43が形成されている。嵌め込み部材4は、上記円筒状本体41の外径が支持部材3の中空部31の内径と略同一(好ましくは等しいか僅かに大きい)であり、また各突出部43の高さが中空部31の各スリット32に挿入されたときに中空部31の挿入位置の外周と略同一(好ましくは等しいか僅かに小さい)となるような外形寸法を有する。上記突出部43は注入する接着剤の支持部材外周面からの垂れを防止するためのものであり、その上面が支持部材3の段差部33より上部に位置する必要があるが、このような接着剤の垂れが問題とならない場合、接着剤の粘性が高くて垂れ難い場合、あるいはさらに中空部31内に接着剤を注入した後に嵌め込み部材4を中空部31内に嵌め込む工程順序を採用する場合には、必ずしも上記突出部を設ける必要はない。
【0022】
図4及び図5は、前記図1乃至図3に示す本発明の二重床用支持脚1の組立体の床パネル114への取付態様を示しており、図4は上方から見た支持脚の平面図、図5は部分断面側面図である。
施工に際しては、まず、既設の床パネル114の補強しようとする位置にドリル等で支持部材3の中空部31の外径に等しい径の孔118を明ける。次いで、支持部材3の中心貫通孔36に嵌合されたナット37を脚体2の支持ボルト25上部に螺合して組み立て、段差部33の高さが既設の床パネル114の下面よりも若干低くなるような高さ関係に予め調整されたものを、図6に示すように、支持部材3の中空部31上部を指で押し縮め、あるいは中空部31外周面に形成された上部の溝部34に糸や紐(図示せず)を巻き付けて締める。それによって支持部材3の中空部31はその上部が図6に示すように収縮し、それと共に段差部33も収縮して中空部31の外径(床パネル114の孔118の径)と等しいか僅かに小さい外径寸法となるので、上記組立体を上方から床パネル114の孔118を通して挿入し、図6に示すように基礎床111上に設置する。支持部材3の中空部31上部から指を離し、あるいは巻き付けて締めていた糸や紐を解くと、中空部31はその弾性により元の外径まで復帰し、中空部31の外周面が床パネル114の孔118に嵌まり込んだ状態となる。
【0023】
その後、床パネル114の上方から中空部31を通してドライバー等の回転用工具の先端を支持ボルト25の頂端面の溝部29に嵌め合わせ、支持ボルト25を回して支持部材3の高さを調整し、図5に示すように、段差部33で床パネル114の孔118の下縁部が支持された状態とする。この状態で、中空部31の内部に接着剤を注入した後、嵌め込み部材4を嵌挿するか、あるいは嵌め込み部材4を中空部31内に嵌挿した後、嵌め込み部材4の中心貫通孔42及び支持部材3の中空部31のスリット32に接着剤を注入する。それによって、支持部材3と嵌め込み部材4との間及び脚体2の上部(支持ボルト25の上部)との間が固着される。また、接着剤は支持部材3のスリット32から中空部31の外周面に形成された溝部34に浸透し、支持部材3と床パネル114の孔118の周側面との間も強固に接合する。このようにして、図5に示すような状態で支持脚1が組み立てられ、その設置箇所の床パネル114の部分の支持が補強される。
【0024】
本発明の二重床用支持脚は、床パネル114の敷設後に前記図4乃至図6に示すように補強することもできるし、あるいは床パネル敷設前に、敷設しようとする床パネルの補強位置に予め取り付けておくための支持脚として用いることもできるが、床仕上材まで施工した二重床の施工後(例えば、集合住宅の場合には入居後)に支持脚を補強位置に取り付け、補強するために好適に用いることができる。この場合、従来のように床仕上材を剥がすことなく、二重床にそのまま孔を明けて取り付けることができる。
すなわち、例えば図7に示すように床パネル114の上に床仕上材119が敷設されている場合、これらを貫通する孔118aを明け、この孔118aに前記図4乃至図6に関して説明した施工方法と同様にして支持脚1を取り付けた後、床仕上材119と同じか又は類似の材質の補修仕上材120で孔118aの部分に化粧仕上げを行う。
【0025】
図8及び図9は本発明の二重床用支持脚の別の実施例を示している。
この実施例の支持脚1aの場合、前記した実施例と同様に、脚体2a、支持部材3a及び嵌め込み部材4aから構成されているが、前記実施例と大きく異なる点は、支持部材3aの円筒状下部35aの中心貫通孔36aに雌ねじ部が形成され、ナットが嵌合されていない点、及び嵌め込み部材4aの中心貫通孔42aを有する円筒状本体41aの外周面に突出部が形成されていない点である。支持部材3aの上部が、軸線方向に複数のスリット32aが形成された中空部31aに形成され、その外周面所定位置に横方向に拡張する段差部33aが形成されていることは、前記実施例と同様である。また、中空部31aの上半部外周面には、断面ジクザグ状の溝部34aが形成されている。さらに、支持ボルト25aと接床基台21aの取付態様も前記図2に示すものと同様であるが、本実施例のように支持ボルト25aのフランジ部26aと接床基台21aとの間にワッシャを介在させないようにしてもよい。このような場合、フランジ部26aを少し大きく形成することが好ましい。なお、支持部材3aの段差部33aと接床基台21aの外形寸法関係などは前記実施例の場合と同様である。
【0026】
図10は本発明の二重床用支持脚のさらに別の実施例を示している。
この実施例の支持脚1bの場合、脚体2bの脚部材25bが中空状に形成されている。すなわち、金属、プラスチック等から作製された脚部材25bは、略中央部の補強円板部51を境に、下方の円筒部52と上方の内周に雌ねじ部54が形成された円筒ねじ部53とからなり、上記補強円板部51の上面には回転工具係合用の溝部29bが形成されている。また、ゴム等の弾性材料から作製された接床基台21bの上面略中央部には、上記脚部材25bの円筒部52の内径と等しい径の円形突出部(円柱部)50が突設されている。この円形突出部50は、上記脚部材25bをワッシャ24bを介して接床基台21bに立設する際に円筒部52に嵌まり込み、脚部材25bを接床基台21b上に垂直に立設でき、かつ垂直状態のまま回すことができるようにするためのガイドとして機能する。
【0027】
一方、支持部材3bは、中心貫通孔36bを有する円筒状下部35bの外周面に前記脚部材25bの円筒ねじ部53と螺合する雄ねじ部39が形成されている点を除けば、スリット32bや段差部33b、溝部34bを形成した中空部31bの構造は前記図1に示す実施例の場合と同様である。また、嵌め込み部材4の構造は図1に示すものと同じである。さらに、支持部材3bの段差部33bと接床基台21bの外形寸法関係なども前記図1に示す実施例の場合と同様である。この実施例の支持脚1bの場合、図10に示すように、床パネル114の孔118を通して設置し、取り付けた後、嵌め込み部材4の中心貫通孔42及び支持部材3bの円筒状下部35bの中心貫通孔36bを通してドライバー等の回転用工具の先端を上方から挿入し、脚部材25bの補強円板部51に形成された溝部29bに嵌め合わせ、脚部材25bを回すことによって支持部材3bの高さ調整を行うことができる。
【0028】
図11及び図12は本発明の二重床用支持脚のさらに他の実施例を示している。
この実施例の支持脚1cの場合、脚体2cの脚部材25cが中空状に形成されていることは前記図10に示す実施例と同様であるが、金属、プラスチック等から作製された脚部材25cの下端部近傍に設けられた補強円板部51cを境に、下方の円筒部52cと上方の内周に雌ねじ部54cが形成された円筒ねじ部53cとからなり、上記下方の円筒部52cに接床基台21cの上面略中央部に突設された円形突出部50cが隙間なく回動自在に嵌め込まれ、ゴム等の弾性材料から作製された接床基台21cの上面全体で荷重を受けるように構成されている。また、上記補強円板部51cの上面には六角レンチ等の回転工具係合用の六角状凹部29cが形成されている。一方、上方の円筒ねじ部53cの上端には上方に向って拡開する面取部55が形成され、支持部材3cの外周面を伝って垂れる接着剤を受けるように構成されている。
【0029】
一方、支持部材3cは、中心貫通孔36cを有する円筒状下部35cの外周面に前記脚部材25cの円筒ねじ部53cと螺合する雄ねじ部39cが形成されている点、及び上部がスリット32cや段差部33cを形成した中空部31cである点は前記図10に示す実施例の場合と同様であるが、本実施例の場合、円筒状下部35cの長さが長く形成され、かつ、上部が幅広の細長い三角形状のスリット32cの下底56が外側に向って下がるように傾斜している点で前記図10に示す実施例とは異なる。このようにスリット32cの長さを長くし、かつその下底56を外側に傾斜させることにより、中空部31cの柔軟性が増し、また中空部31c内に注入された接着剤はスリット32cの下底56を通って下方に流れ、脚部材25cの上端の面取部55を介して支持部材3cの雄ねじ部39cと円筒ねじ部53cの雌ねじ部54cの螺合部に浸透し、これらを接合する。従って、本実施例の場合、中空部31c内に嵌挿する嵌め込み部材(図示せず)の外周面に突出部を設ける必要はない。なお、支持部材3cの段差部33cと接床基台21c及び脚部材25cとの外径寸法関係や支持部材3cの高さ調整方法などは前記図10に示す実施例の場合と同様である。
【0030】
図13は本発明の二重床用支持脚のさらに他の実施例を示している。
この実施例の支持脚1dの場合、支持部材3dの円筒状下部35dが大きな内径を有し、その内周面に雌ねじ部58が形成されており、一方、脚体2dは、脚部材として上記雌ねじ部58と合致する外周ねじ部を有する金属、プラスチック等から作製された太い支持ボルト25dと、該支持ボルト25dの基端丸棒部27dが嵌め込まれる凹陥部57が形成されたゴム等の弾性材料製の接床基台21dとからなり、上記支持ボルト25dの頂端面に六角レンチ等の回転工具係合用の六角状凹部29dが形成されている点で、前記図11及び図12に示す実施例と異なるが、他の構成は同様である。このような太い支持ボルト25dを用いることにより、支持強度を大きくすることができ、プラスチック製の場合にも充分な強度を確保できる。なお本実施例の場合、支持部材3dと前記接床基台21dの外形寸法関係は、支持部材3dの円筒状下部35dと接床基台21dの外径が略等しく、これらが支持部材3dの中空部31dの外径と等しいか若干小さくなるように構成されている。
【0031】
以上、本発明の二重床用支持脚及びそれを用いた二重床の補強・補修方法の好適な実施例について説明したが、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、種々の設計変更が可能である。例えば、支持部材の中空部に形成するスリットは、図1に示すような細長い長方形状や、図12に示すような上部が幅広の細長い三角形状だけでなく、例えば半楕円形状など任意の形状にすることができる。支持部材の中空部は、取付時にその段差部の外形寸法が床パネルに形成した孔を通過できる大きさであり、その後拡張して段差部で床パネルの孔の下縁部を支持できるように構成されればよい。従って、例えば中空部を予めその上部が収縮した上部開口部を有する略樽状に成形し、かつ軸線方向に複数本の切れ目を設けたものとすることもできる。この場合、嵌め込み部材を嵌挿して中空部を押し拡げ、このようにして拡張された段差部で床パネルの孔の下縁部を支持する。また、嵌め込み部材を押し込んで中空部を押し拡げた時、床パネルの孔周面に中空部を押し付けるような寸法関係にすることもできる。また、脚部材の構造も従来公知の種々の構造を採用でき、例えば接床基台の中央孔を貫通孔とすることもでき、さらに、接床基台、支持部材、嵌め込み部材の形状も多角形など任意の形状とすることもできる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明の二重床用支持脚及びそれを用いた二重床の補強・補修方法によれば、既設の二重床に形成した孔を通して上方から設置できるように構成されているため、二重床の補強・補修の必要な箇所に支持脚の中空部の外形寸法に対応する必要最小限の孔を明ければよく、また支持脚もその部分では1本だけ使用すればよく、従って、材料損失を最小限に抑え、また支持脚の使用本数が少なくても安定した強度の高い補強・補修を作業性良く低コストで行うことができ、また補強箇所の外観もそれほど損なわれることはない。さらに従来の補強・補修方法では大きな孔を明ける必要上、補強箇所の位置に制限を受けるが、本発明の二重床用支持脚を用いた場合にはこのような制限を殆ど受けることはなく、補強箇所(設置箇所)の自由度が上がる。
さらに本発明によれば、二重床施工後に床上から任意の位置に補強支持脚を設置することが可能であり、従って、二重床施工後に床パネル上に間仕切位置の墨出しを行うことができるため、墨打ちを行い易く、熟練工でなくても床先行工法により簡単に補強支持脚を施工できる。その結果、改修時間や改修費を低減することができるという利点が得られると共に、間仕切をどの位置にも配置することができ、また間仕切の追加にも容易に対応できるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二重床用支持脚の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す支持脚の接床基台と脚部材の取付態様を示す部分断面図である。
【図3】図1及び図2に示す接床基台の底面図である。
【図4】図1に示す支持脚を床パネルに取り付けた状態で上方から見た支持脚の平面図である。
【図5】図1に示す支持脚を床パネルに取り付けた状態の図4のA−A線矢視部分断面図である。
【図6】図1に示す支持脚を、支持部材上部の中空部を収縮した状態で、床パネルの孔部を通して設置した状態を示す部分断面側面図である。
【図7】図1に示す支持脚を床仕上げを施した二重床に取り付けた状態を示す部分断面側面図である。
【図8】本発明の別の実施例の支持脚を床パネルに取り付けた状態で上方から見た支持脚の平面図である。
【図9】本発明の別の実施例の支持脚を床パネルに取り付けた状態の図8のB−B線矢視部分断面側面図である。
【図10】本発明のさらに別の実施例の支持脚を床パネルに取り付けた状態の部分断面側面図である。
【図11】本発明の他の実施例の支持脚の平面図である。
【図12】図11に示す本発明の他の実施例の支持脚のC−C線矢視部分断面側面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例の支持脚の部分断面側面図である。
【図14】従来のユニット支持脚の一例の分解斜視図である。
【図15】従来の二重床の施工例を示す部分破断斜視図である。
【図16】二重床の補強位置を説明するためのユニット支持脚と床パネルの配置形態例の部分平面図である。
【図17】従来のユニット支持脚による補強例を説明するための部分平面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d 二重床用支持脚
2,2a,2b,2c,2d 脚体
3,3a,3b,3c,3d 支持部材
4,4a 嵌め込み部材
21,21a,21b,21c,21d 接床基台
25,25a,25b,25c,25d 脚部材(支持ボルト)
29,29a,29b,29c,29d 溝部
31,31a,31b,31c,31d 中空部
32,32a,32b,32c,32d スリット
33,33a,33b,33c,33d 段差部
34,34a,34b 溝部
35,35a,35b,35c,35d 円筒状下部
37 ナット
43 突出部
101,101x ユニット支持脚
111 基礎床(コンクリートスラブ)
114,114x 床パネル
116,118,118a 孔
119 床仕上材
120 補修仕上材

Claims (8)

  1. 脚体と;上部に横方向に収縮及び拡張可能な、あるいは拡張可能な中空部が形成され、かつ、該中空部の外側面所定位置にその上部よりも下部が横方向に拡張する段差部が形成されており、上記脚体の上部に高さ調整自在に装着される支持部材と;該支持部材の上記中空部内に嵌挿される嵌め込み部材とからなることを特徴とする二重床用支持脚。
  2. 前記脚体が、接床基台と、該接床基台に回動自在に立設され、少なくとも上部にねじ部を有する脚部材とからなり、前記支持部材の下部が上記脚部材のねじ部に螺合されており、かつ、上記接床基台の最も大きな箇所が前記中空部の大きさ以下の外形寸法を有することを特徴とする請求項1に記載の二重床用支持脚。
  3. 前記支持部材の中空部が軸線方向に複数本のスリットが形成された略円筒状に形成されていると共に、前記嵌め込み部材が、上記支持部材の中空部の内部形状と略等しい外形を有し、かつ、軸線方向の中心貫通孔を有する略円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二重床用支持脚。
  4. 前記嵌め込み部材の外周面所定位置に、前記支持部材の中空部に形成されたスリット内に挿入される突出部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の二重床用支持脚。
  5. 前記支持部材の中空部外周面に環状に1本又は複数本の溝部が形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の二重床用支持脚。
  6. 前記脚部材の上方に向いている面に回転用工具を係合させるための係合部が形成されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の二重床用支持脚。
  7. 既設の二重床を補強もしくは補修する方法であって、既設の二重床の補強もしくは補修したい箇所に、使用する支持脚の支持部材上部の外形寸法と略等しい大きさの孔を明ける工程、該孔に前記請求項1乃至6のいずれか一項に記載の支持脚の脚体と支持部材の組立体を挿入する工程、その支持部材の高さを二重床の上記孔の下縁部が支持部材の段差部で支持されるように調整する工程、上記支持部材の中空部に嵌め込み部材を嵌挿する工程、及び接着剤を注入して支持部材と二重床の孔部側面、嵌め込み部材及び脚体の上部とを固着する工程を含むことを特徴とする二重床の補強・補修方法。
  8. 既設の二重床に床仕上材が施工されている場合に、さらに上記孔部上部に補修材で床仕上材に応じた化粧仕上げを施す工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
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