JP3825735B2 - Fabric for interlining having antistatic properties and method for producing the same - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーテン等の上辺部に装着するテープ状の芯地であり、更に詳しくは製織後の加工工程中及び芯地としての製品化後に制電性を有し、且つ芯地の長手方向に対しても、幅方向に対しても良好なせん断特性及び曲げ特性を有し、また目崩れが生じないテープ状の芯地用織物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、特にカーテンに於いてはその上辺部にテープ状の芯地を縫着し、この芯地にカーテンレールライナーに係合するフックを取り付けた構造となっている。この芯地は、カーテンの襞を美しく形成する為に適度のハリ、コシが必要とされている為に、例えば特許文献１の如く、経緯糸に３００〜５００デシテックスの太いモノフィラメントが使用されてきた。
【０００３】
【特許文献１】
特開２０００−１６０４４９号公報
【０００４】
かかるカーテン用芯地は、織糸にモノフィラメントを使用していること、及び組織が粗密度であるが故に、経緯糸の交絡点が移動しやすく目崩れが生じ易いという問題点があった。
【０００５】
この様な問題点を解消する為、たとえば特許文献２、特許文献３では経糸及び／又は緯糸に鞘成分が芯成分よりも低融点で熱接着が可能な複合フィラメントを用いて、織成すれば目崩れが発生しないと記載されている。
【０００６】
【特許文献２】
特開平８−２９９１６１号公報
【特許文献３】
特許第３０４７００６号公報
【０００７】
しかしながら、該発明では一つに経糸全てに融着型複合モノフィラメントを用い、緯糸には通常のポリエステルマルチフィラメントを用いた例が明示されており、この場合、確かに目崩れが起らず経方向のせん断特性、曲げ特性は強いが、緯方向のせん断特性、曲げ特性は弱いという問題点がある。一方、経緯糸全てに融着型複合フィラメントを用いると、目崩れも起らず、両方向のせん断特性、曲げ特性は良好であるが、交絡点が全て融着されているが為に引き裂き強度が弱いという点が問題であった。
【０００８】
更に、従来の芯地ではポリエステル系の合成繊維を経緯糸に用いるが為に、製織後の加工工程や縫製過程で、非常に高い静電気が発生し、作業者に不快な作用を及ぼしたり、埃の付着が度々見られた。これを防ぐ為に、織物に帯電防止加工を施すことが考えられるが、コストが高くなるという問題があった。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、かかる従来技術の問題点を解消すべく、以下の点を課題とする。
【００１０】
すなわち、
▲１▼織物の経方向にも、緯方向にも良好なせん断特性、及び曲げ特性を持たせることにより、カーテン等に使用した場合に適度のハリ、コシがあること。
【００１１】
▲２▼芯地織物の加工工程、縫製工程及び製品に於いて、制電加工処理を施さずとも静電気が発生し難く、埃が付着したり作業者に不快感を与えないこと、を課題とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決する為に鋭意検討を行った結果、経または緯糸に熱融着型複合繊維のみを用い、他方には該熱融着型複合繊維を５．０％以上２５．０％未満（重量比）含める様にし、織成後の織物を織機上で加熱ローラーに接触させ、経糸、緯糸の交絡点を融着させる処理を行えば、上記の課題が解決できることを見出した。
【００１３】
すなわち、本発明は鞘成分が芯成分よりも融点が低い樹脂成分である、熱融着性を持つ芯鞘型複合繊維を含む芯地用織物であって、経または緯の一方を構成する繊維の５．０％以上２５．０％未満に上記複合繊維を含み、他方は上記複合繊維のみからなり、さらに経または緯の非融着成分の繊維が毛羽を有し、初期摩擦帯電圧が１０００Ｖ以下であることを特徴とする芯地用織物を第１の要旨とする。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。本発明に於いては、鞘成分が芯成分よりも融点の低い樹脂成分である熱接着性芯鞘型複合繊維を、芯地用織物の構成成分として用いることが重要である。特に、かかる繊維は、芯鞘型複合フィラメントであることが好ましい。
【００１５】
該熱接着性芯鞘型複合繊維の鞘を構成する樹脂成分の融点は、芯を構成する樹脂成分よりも融点が低いものを使用するが、好ましくは芯成分よりも２０℃以上低い樹脂を用いるのが良い。芯成分の樹脂は、エステル系ポリマー又はアミド系ポリマー等の繊維形成性ポリマーからなるものが一般的であり、好ましくはポリエチレンテレフタレートが挙げられる。鞘成分の低融点ポリマーは芯成分と同一系統のものを使用することが好ましい。例えば芯成分がポリエステルの場合は、イソフタル酸共重合ポリエステルを挙げることが出来る。イソフタル酸の共重合率は特に規定しないが、紡糸時の操業性を考慮すると１０％から３０％であることが好ましい。
【００１６】
芯鞘型複合繊維を構成する各単糸中の芯／鞘の比率は、容積比率で５／１〜１／５、特に３／１〜１／２が好ましい。また、断面形状は円形、楕円形、多角形などのいずれでも良い。
【００１７】
織物の経または緯糸の一方には該芯鞘型複合繊維のみを用い、他方には該芯鞘型複合繊維を５．０％以上、２５．０％未満含める必要がある。５．０％未満であるとせん断特性や曲げ特性において強度が低下し、カーテン上縁部分に形成される襞に適度なハリ、コシを得ることができない。また２５．０％以上となると、熱処理後に経緯の交差点にて鞘成分を構成する低融点ポリマーが互いに融着し、その為に織物の引き裂き強力が低下する事に加え、カーテン上縁部分にしなやかさを持たせることができない。また２５．０％未満であれば、織物の引き裂き強力を維持しつつ、経緯いずれの方向に対してもせん断特性や曲げ特性が維持されると同時に、カーテン上縁部分にしなやかさを持たせることができる。
【００１８】
経または緯の一方の糸の構成として該芯鞘型複合繊維のみを用いることが必要である。該複合繊維を用いることにより、織物の組織が固定されるので、芯地として使用しても目崩れの問題が発生しない。
【００１９】
上記の経糸及び緯糸の構成にて製織された芯地用織物は、織機を出て巻き取られるまでの工程中で加熱処理ローラーにて融着型複合繊維の鞘成分を融着させることが工程上の効率からは好ましい。加熱処理ローラーの温度は、特定するものではないが、融着型複合繊維の鞘成分を構成するポリマーの融点よりも高く、芯成分を構成するポリマーの融点よりも低くすることが好ましい。
【００２０】
芯地として細幅状のテープとする場合は、熱融着処理後に所定の幅へカットすれば良いが、良好な耳を形成する為には溶断刃にて切断するのが好ましい。
【００２１】
以上のように構成された芯地用織物のせん断特性として、せん断剛性率が経糸方向（カーテン芯地の場合には長手方向）には１０ｃＮ／ｃｍ・ｄｅｇｒｅｅ以上、緯糸方向にも１０ｃＮ／ｃｍ・ｄｅｇｒｅｅ以上であることが好ましい。この範囲であれば、該芯地が例えばカーテン用として用いられる場合、目崩れが発生せず回復力がある為にカーテンの美しい襞を崩すことが無く保持しやすい。
【００２２】
また、該芯地用織物の緯糸方向の曲げ特性として、単位長さ当たりの曲げ剛性率が０.３ｃＮ・ｃｍ²／ｃｍ以上であることが好ましい。この範囲であれば、カーテンの襞の回復性能が良好となり、美しい襞を半永久的に維持出来る。
【００２３】
さらに、該芯地用織物は、驚くべきことに制電性能を有しており、これは本発明の構成にて得られるものである。合繊の芯地の場合、芯地織物を巻き取る際、また縫製段階でカーテン等に縫い込む際に静電気が発生し、初期の摩擦帯電圧は３０００〜１００００Ｖと極めて高いものとなるのが通常である。静電気の発生により、作業者は不快を感じ、更には埃やゴミの付着が甚だしいという問題が生じる。これを回避する為に、衣料用途の織物では織物表面に制電加工を施す工夫が為されるが、芯地の如く低価格の用途に対しては該コストが非常に高価となるので魅力あるものではない。本発明者らは、鋭意検討した結果、芯地用織物の経または緯糸のいずれか一方に融着型複合繊維のみを使用し、非融着成分の繊維が幾分毛羽立つよう融着処理することにより初期摩擦帯電圧が１０００Ｖ以下となる制電性能を得られることを見出した。制電性能が得られる理由は定かではないが、かかる融着処理によって、非融着成分の繊維が幾分毛羽立ち、これによりコロナ放電効果が得られるものと推察される。これらにより、織物表面に制電加工を施さずとも、制電性能が得られ、縫製時、カーテンに縫い込む際などに静電気の発生により、作業者が不快に感じることもなく、埃やゴミの付着もない。
【００２４】
なお、芯地用織物の他方の糸は、前記芯鞘型繊維を少なくとも一部に含み、さらに２５．０％未満程度であると、初期摩擦帯電圧は１００Ｖ以下となり、また、３０秒後の摩擦耐電圧もほぼ０となり、より好ましいものとなる。
【００２５】
また、上記のような構成であると、良好なせん断剛性・曲げ特性を得られ、カーテン等に使用した場合に適度なハリ、コシを持たせることができる。
【００２６】
【発明の効果】
本発明の芯地は、製織後の加工工程中及び芯地としての製品化後に制電加工等の工程を得ずとも優れた制電性を有し、作業者への不快感を与えず、埃等の付着が無いという効果を奏する。また、芯地の長手方向に対しても、幅方向に対しても良好なせん断特性及び曲げ特性を有し、目崩れすることなく、反発力が良好であるので形状回復性に富むという効果を得ることが出来る。
【００２７】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に詳しく説明する。尚、以下の実施例のおける特性値は、次に示す方法によって測定したものである。
【００２８】
（１）摩擦帯電圧、半減期
芯地織物の摩擦帯電圧はＪＩＳ―Ｌ１０６４法に準拠し、摩擦布を羊毛として室温２６℃、相対湿度５０．５％の環境下で測定した。尚、摩擦処理直後の帯電圧を初期摩擦帯電圧とし、処理３０秒後の帯電圧を摩擦帯電圧（３０秒後）とし、減衰して初期摩擦帯電圧が半減するまでの時間を半減期として評価した。
【００２９】
（２）せん断剛性
芯地織物を用い、ＫＥ―ＦＢ１（せん断試験機）を用い、９．８ｃＮ／ｃｍの一定荷重を与え、織物の経糸方向及び緯糸方向にせん断変形をせん断ずり速度０．４１７ｍｍ／秒で施し、図１の単位長さ当たりのせん断力とせん断角の変形曲線を得て、初期の傾きからせん断剛性を算出した。
【００３０】
（３）曲げ剛性
芯地織物を用い、ＫＥＳ−ＦＢ２（純曲げ試験機）を用い、織物の緯糸方向に関して曲率―２．５〜＋２．５ｃｍ^-1の範囲で、変形度を０．５０ｃｍ^-1／秒として等速度曲率の純曲げ試験を行い、図２の単位長さ当りの曲げモーメントと曲率の関係である変形曲線を得、初期の傾きから曲げ剛性を算出した。
【００３１】
（実施例１）
図３は本発明に係る芯地素材の一部分の例を示す拡大図である。２５６ｄｔｅｘ／４８ｆのレギュラーポリエステル糸を撚数９０回／ｍで２本を合撚した糸（Ａ）を準備した。一方、芯が融点２５６℃のレギュラーポリエステルで、鞘が芯よりも融点が３５℃低いイソフタル酸共重合ポリエステルで構成された２８０ｄｔｅｘ／１６ｆの芯鞘複合フィラメントを撚数９０回／ｍで２本を合撚した糸（Ｂ）を準備した。更に、該芯鞘型複合フィラメントを撚数６０回／ｍで３本を合撚した糸（Ｃ）を準備した。
【００３２】
前記の糸（Ｃ）を緯糸として用い緯糸密度を２．５４ｃｍあたり１８本、経糸として糸（Ａ）を２．５４ｃｍあたり１６．４本、糸（Ｂ）を２．５４ｃｍあたり１．６本となる様、糸（Ａ）を７本配置後、糸（Ｂ）を１本配置することを繰り返し、全幅１０６ｃｍの織幅の平織物を津田駒工業（株）製レピアＲ２００にて製織した。経糸中の芯鞘型複合フィラメントは経糸に対して８．９％であった。
【００３３】
前記の様に製織され、前田工業（株）製巻取り機にて織物を巻き取る工程途中に、トクデン（株）製のφ２２０ｍｍの誘導加熱ローラーを設置し、誘導加熱ローラーの表面温度を１９７℃として、織物の表面を誘導加熱ローラーに密着させ、緯糸の緯糸の融着成分が溶融し、経糸の一部分と溶け合い、更に誘導過熱ローラーから離れる時に、経糸の一部分と同時に誘導過熱ローラ―の表面から粘着状に離されて、織物の表面に微細な粒状の突起や微細な毛羽を発現させ、巻取り機にて巻き取った。
【００３４】
巻き取った織物を、キンダイ（株）製ロータリーヒートカッターを用いて、７５ｃｍ幅のテープ状芯地織物とした。
【００３５】
前記テープ状芯地織物の摩擦帯電圧は表１に示す通りであり、実施例１の摩擦帯電圧は非常に低く制電性能を持つものである。また、経糸方向及び緯糸方向のせん断剛性、緯糸方向の曲げ剛性についても、実施例１は他例に比し表１の通り高い値を示した。該テープ状芯地織物をカーテン用芯地として用いると、寸法安定性が良く、カーテンはしなやかで美しい襞を形成した。また、芯地を基布に縫製する段階でラベル等を一緒に縫い込む際には、静電気の発生が感じられず、スムースに縫い込むことができた。
【００３６】
（比較例１）
前記の糸（Ｃ）を緯糸として用い緯糸密度を２．５４ｃｍあたり１８本、経糸として糸（Ａ）を２．５４ｃｍあたり１７．１本、糸（Ｂ）を２．５４ｃｍあたり０．９本となる様、糸（Ａ）を１９本配置後、糸（Ｂ）を１本配置することを繰り返し用いる以外は実施例１と同様に製織し、７５ｃｍ幅のテープ状芯地織物とした。経糸中の芯鞘型複合フィラメントは経糸に対して４.９％であった。
【００３７】
前記テープ状芯地織物の緯糸方向の曲げ剛性については高い値を示したが、経糸方向及び緯糸方向のせん断剛性は、表１に示す通り実施例１に比べ低い値を示した。該テープ状芯地織物をカーテン用芯地として用いると、カーテンはハリ、コシがあまりない小さな襞を形成した。
【００３８】
（比較例２）
前記の糸（Ｃ）を緯糸として用い緯糸密度を２．５４ｃｍあたり１８本、経糸として糸（Ａ）を２．５４ｃｍあたり１８本配置することを繰り返し用いる以外は実施例１と同様に製織し、７５ｃｍ幅のテープ状芯地織物とした。
【００３９】
前記テープ状芯地織物の経糸方向及び緯糸方向のせん断剛性、緯糸方向の曲げ剛性についても表１に示す通り、実施例１に比べ強度を失う。また、初期摩擦帯電圧も実施例１、比較例１に比べると高くなっている。該テープ状芯地織物をカーテン用芯地として用いると、寸法安定性が劣り、カーテンはハリ、コシがない小さな襞を形成した。
【００４０】
（比較例３）
前記の糸（Ａ）を経糸、緯糸として用い、それぞれの糸密度を２．５４ｃｍあたり１８本として用いる以外は実施例１と同様に製織し、７５ｃｍ幅のテープ状芯地織物とした。
【００４１】
前記テープ状芯地織物の摩擦帯電圧は表１に示す通りであり、比較例１の摩擦帯電圧は非常に高い。そのため静電気が発生することにより不快感があり、更には埃などの付着が甚だしいという問題が生じた。また経糸方向及び緯糸方向のせん断剛性、緯糸方向の曲げ剛性についても表１に示す通り、実施例１、２に比べ強度を失う。該テープ状芯地織物をカーテン用芯地として用いると、寸法安定性が劣り、カーテンはハリ、コシがない小さな襞を形成した。
【００４２】
（比較例４）
前記の糸（Ｂ）を経糸、緯糸として用い、それぞれの糸密度を２．５４ｃｍあたり１８本として用いる以外は実施例１と同様に製織し、７５ｃｍ幅のテープ状芯地織物とした。
【００４３】
前記テープ状芯地織物は熱セットにより全ての経緯の交差点が熱融着し、せん断剛性並びに曲げ剛性が極端に低下した。そのためすでにカーテン芯地としての機能を失っており使用することは不可能であった。
【００４４】
【表１】

【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る芯地素材のせん断剛性測定により得られた単位長さ−せん断剛性の代表例を示す図面である。
【図２】本発明に係る芯地素材の曲げ剛性測定により得られた単位長さ−曲げ剛性の代表例を示す図面である。
【図３】本発明に係る芯地素材の構造を説明する模式図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a tape-shaped interlining that is attached to the upper side of a curtain or the like, and more specifically, has antistatic properties during the processing step after weaving and after commercialization as an interlining, and the longitudinal direction of the interlining Further, the present invention relates to a tape-shaped interlining fabric that has good shearing and bending properties in the width direction and does not break.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, particularly in curtains, a tape-like interlining is sewn on the upper side, and a hook that engages with a curtain rail liner is attached to the interlining. Since this interlining requires an appropriate tension and stiffness to form a beautiful curtain wrinkle, for example, as in Patent Document 1, a thick monofilament of 300 to 500 dtex has been used for the warp. .
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2000-160449 A
Such curtain interlinings have a problem in that monofilaments are used for the weaving yarns and the texture is coarse, so that the entanglement points of the warp and weft yarns are easy to move and breakage easily occurs.
[0005]
In order to solve such problems, for example, in Patent Document 2 and Patent Document 3, if a composite filament that has a melting point lower than that of the core component and can be thermally bonded is used for the warp and / or the weft, the yarn is woven. It is stated that no collapse occurs.
[0006]
[Patent Document 2]
JP-A-8-299161 [Patent Document 3]
Japanese Patent No. 3047006 [0007]
However, in the present invention, an example in which a fusion-type composite monofilament is used for all the warp yarns and a normal polyester multifilament is used for the weft yarns is clearly shown. However, there is a problem that the shear characteristics and bending characteristics in the weft direction are weak. On the other hand, when fusion type composite filaments are used for all the warp and weft yarns, there is no breakage and the shearing and bending properties in both directions are good, but all the entanglement points are fused, so the tear strength is high. The problem was weakness.
[0008]
Furthermore, since the conventional interlining uses polyester-based synthetic fibers for warp and weft, very high static electricity is generated in the processing process and sewing process after weaving, which may cause an unpleasant effect on the operator, Was frequently observed. In order to prevent this, it is conceivable to apply antistatic processing to the fabric, but there is a problem that the cost increases.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The inventors of the present invention have the following points to solve the problems of the prior art.
[0010]
That is,
(1) Appropriate elasticity and stiffness when used for curtains, etc. by providing good shearing and bending properties in both the warp and weft directions of the fabric.
[0011]
(2) It is difficult to generate static electricity without applying anti-static processing in the interlining fabric processing process, sewing process, and product, and the problem is that dust adheres and does not cause discomfort to the operator. To do.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have used only heat-sealable conjugate fibers for warps or wefts, and, on the other hand, 5 . 0 % or more 25 . It was found that the above-mentioned problems can be solved by including less than 0 % (weight ratio), bringing the woven fabric into contact with a heating roller on a loom, and fusing the entanglement points of warp and weft. .
[0013]
That is, the present invention is a fabric for a core material including a core-sheath type composite fiber having a heat-sealability, in which the sheath component is a resin component having a melting point lower than that of the core component, and the fiber constituting either warp or weft Of 5 . 0 % or more 25 . The composite fiber is contained in less than 0 %, the other is composed of only the composite fiber, the warp or weft non-fusion component fiber has fluff, and the initial frictional voltage is 1000 V or less. The fabric for interlining is the first gist.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is described in detail below. In the present invention, it is important to use a heat-adhesive core-sheath composite fiber whose sheath component is a resin component having a melting point lower than that of the core component as a constituent component of the fabric for core fabric. In particular, the fiber is preferably a core-sheath type composite filament.
[0015]
The melting point of the resin component constituting the sheath of the heat-adhesive core-sheath composite fiber is lower than that of the resin component constituting the core, but preferably a resin that is 20 ° C. lower than the core component is used. Is good. The core component resin is generally made of a fiber-forming polymer such as an ester polymer or an amide polymer, and preferably polyethylene terephthalate. The low melting point polymer of the sheath component is preferably the same system as the core component. For example, when the core component is polyester, examples thereof include isophthalic acid copolymer polyester. The copolymerization rate of isophthalic acid is not particularly specified, but is preferably 10% to 30% in consideration of operability during spinning.
[0016]
The core / sheath ratio in each single yarn constituting the core-sheath type composite fiber is preferably 5/1 to 1/5, particularly 3/1 to 1/2 in volume ratio. The cross-sectional shape may be any of a circle, an ellipse, a polygon, and the like.
[0017]
Only the core-sheath type composite fiber is used for one of the warp or weft of the woven fabric, and the core-sheath type composite fiber is used for the other . 0 % or more, 25 . Must contain less than 0 %. 5 . If it is less than 0 %, the strength in terms of shearing properties and bending properties will be reduced, and it will not be possible to obtain moderate elasticity and stiffness in the wrinkles formed on the upper edge of the curtain. 25 . If it becomes 0 % or more, the low melting point polymer constituting the sheath component is fused to each other after the heat treatment at the intersection of the processes, so that the tear strength of the woven fabric is reduced and the upper edge of the curtain has flexibility. I can not let you. 25 . If it is less than 0 %, while maintaining the tearing strength of the fabric, the shear characteristics and bending characteristics are maintained in any direction, and at the same time, the upper edge of the curtain can be made flexible.
[0018]
It is necessary to use only the core-sheath-type conjugate fiber as the configuration of one of the warp and the weft. By using the composite fiber, the texture of the woven fabric is fixed, so that the problem of breakage does not occur even when used as an interlining.
[0019]
The interlining fabric woven in the above-described configuration of warp and weft is a process in which the sheath component of the fusion-type composite fiber is fused with a heat treatment roller in the process until it is wound out of the loom. It is preferable from the above efficiency. Although the temperature of the heat treatment roller is not specified, it is preferably higher than the melting point of the polymer constituting the sheath component of the fusion-type composite fiber and lower than the melting point of the polymer constituting the core component.
[0020]
When a narrow tape is used as the interlining, it may be cut to a predetermined width after the heat-sealing treatment, but it is preferable to cut with a fusing blade in order to form a good ear.
[0021]
As the shear characteristics of the interlining fabric configured as described above, the shear rigidity is 10 cN / cm · degree or more in the warp direction (longitudinal direction in the case of curtain interlining), and 10 cN / cm · in the weft direction. It is preferable that it is more than degree. Within this range, when the interlining is used, for example, for curtains, it is easy to hold without breaking the beautiful folds of the curtain because there is no breakage and there is a resilience.
[0022]
Further, as a bending characteristic in the weft direction of the interwoven fabric, the bending rigidity per unit length is preferably 0.3 cN · cm ² / cm or more. If it is in this range, the recovery performance of curtain wrinkles will be good, and beautiful wrinkles can be maintained semipermanently.
[0023]
Furthermore, the interlining fabric has surprisingly antistatic performance, which is obtained with the configuration of the present invention. In the case of synthetic fiber interlining, static electricity is generated when the interlining fabric is wound up, or when it is sewn into a curtain or the like at the sewing stage, and the initial frictional band voltage is usually as high as 3000 to 10,000 V. is there. Due to the generation of static electricity, the operator feels uncomfortable, and there is a problem that dust and dirt are very attached. In order to avoid this, fabrics for clothing use are devised to apply anti-static processing to the surface of the fabric, but for low-cost uses such as interlining, the cost is very expensive and attractive. It is not a thing. As a result of intensive studies, the present inventors use only fusion type conjugate fibers for either warp or weft of the interlining fabric, and perform fusion treatment so that the non-fusing component fibers are somewhat fluffy. Thus, it was found that the antistatic performance with an initial frictional voltage of 1000 V or less can be obtained. The reason why the antistatic performance can be obtained is not clear, but it is presumed that the fiber of the non-fusion component becomes somewhat fluffed by the fusion treatment, and thereby the corona discharge effect can be obtained. As a result, anti-static performance can be obtained without applying anti-static processing to the surface of the fabric, and it is possible to prevent dust and debris from being felt uncomfortable by the generation of static electricity during sewing and sewing into the curtain. There is no adhesion.
[0024]
The other yarn of the interlining fabric includes at least a portion of the core-sheath fiber, and 25 . If it is less than 0 %, the initial frictional voltage becomes 100 V or less, and the withstand voltage after 30 seconds becomes almost 0, which is more preferable.
[0025]
Moreover, when it is the above structure, favorable shear rigidity and a bending characteristic can be acquired, and when used for a curtain etc., it can have moderate elasticity and stiffness.
[0026]
【The invention's effect】
The interlining of the present invention has excellent antistatic properties without obtaining antistatic processing or the like during the processing steps after weaving and after the product is manufactured as an interlining, and does not give discomfort to the operator. There is an effect that there is no adhesion of dust or the like. In addition, it has good shearing and bending properties both in the longitudinal direction of the interlining and in the width direction, and has a good rebound without breaking the shape, so that it has excellent shape recoverability. Can be obtained.
[0027]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail by way of examples. The characteristic values in the following examples are measured by the following method.
[0028]
(1) Friction band voltage and half-life The friction band voltage of the interlining fabric was measured in accordance with JIS-L1064 method under the environment of room temperature of 26 ° C. and relative humidity of 50.5% using wool as a friction cloth. The charged voltage immediately after the friction treatment is set as the initial friction charged voltage, the charged voltage after 30 seconds is set as the friction charged voltage (after 30 seconds), and the time until the initial friction charged voltage is halved is half-life. evaluated.
[0029]
(2) Using a shear-rigid interlining fabric, using a KE-FB1 (shear tester), applying a constant load of 9.8 cN / cm, shear deformation in the warp direction and weft direction of the fabric, shear shear rate 0.417 mm The shear stiffness per unit length and the deformation curve of the shear angle in FIG. 1 were obtained, and the shear stiffness was calculated from the initial slope.
[0030]
(3) Bending using rigid interlining fabric, using a KES-FB2 (pure bending tester), the extent of curvature -2.5 to + 2.5 cm ^-1 with respect to the weft direction of the fabric, 0.50 cm deformation degree ^- A pure bending test with a constant velocity curvature at ¹ / second was performed to obtain a deformation curve which is the relationship between the bending moment per unit length and the curvature in FIG. 2, and the bending stiffness was calculated from the initial inclination.
[0031]
Example 1
FIG. 3 is an enlarged view showing an example of a part of the interlining material according to the present invention. A yarn (A) in which two regular polyester yarns of 256 dtex / 48f were twisted at a twist number of 90 times / m was prepared. On the other hand, a core-sheath composite filament of 280 dtex / 16f composed of a regular polyester having a melting point of 256 ° C. and a sheath having an isophthalic acid copolymer polyester having a melting point of 35 ° C. lower than that of the core is twisted at 90 times / m. A twisted yarn (B) was prepared. Furthermore, a yarn (C) in which three core-sheath type composite filaments were twisted at a twist number of 60 times / m was prepared.
[0032]
Using the yarn (C) as the weft, the weft density is 18 per 2.54 cm, the warp as the yarn (A) is 16.4 per 2.54 cm, and the yarn (B) is 1.6 per 2.54 cm. As described above, after arranging seven yarns (A), one yarn (B) was repeatedly arranged, and a plain woven fabric having a total width of 106 cm was woven using a rapier R200 manufactured by Tsuda Koma Co., Ltd. The core-sheath type composite filament in the warp was 8.9% with respect to the warp.
[0033]
In the middle of the process of weaving the fabric with the Maeda Kogyo winder, a φ220 mm induction heating roller manufactured by Tokuden Co., Ltd. is installed, and the surface temperature of the induction heating roller is 197 ° C. as is brought into close contact with the surface of the fabric to the induction heating roller, fusing components of the weft of the weft is melted, melt into a first portion of the warp, further when leaving the induction heating roller, simultaneously induction heating roller as one part of the warp - the Separated from the surface in an adhesive state, fine granular protrusions and fine fluff were developed on the surface of the woven fabric, and wound with a winder.
[0034]
The wound fabric was made into a tape-shaped interlining fabric having a width of 75 cm using a rotary heat cutter manufactured by Kindai Co., Ltd.
[0035]
The friction band voltage of the tape-shaped interlining fabric is as shown in Table 1. The friction band voltage of Example 1 is very low and has antistatic performance. In addition, Example 1 showed higher values as shown in Table 1 than the other examples in terms of shear rigidity in the warp direction and weft direction, and bending rigidity in the weft direction. When the tape-shaped interlining fabric was used as a curtain interlining, the dimensional stability was good, and the curtain formed a supple and beautiful fold. In addition, when the labels were sewn together at the stage where the interlining was sewn on the base fabric, the generation of static electricity was not felt, and it was possible to sew smoothly.
[0036]
(Comparative Example 1)
Using the yarn (C) as the weft, the weft density is 18 per 2.54 cm, the warp as the yarn (A) is 17.1 per 2.54 cm, and the yarn (B) is 0.9 per 2.54 cm. Thus, weaving was performed in the same manner as in Example 1 except that 19 yarns (A) were arranged and then 1 yarn (B) was repeatedly used to obtain a tape-shaped interlining fabric having a width of 75 cm. The core-sheath type composite filament in the warp was 4.9% with respect to the warp.
[0037]
The tape-shaped interlining fabric showed a high value for the bending stiffness in the weft direction, but the shear stiffness in the warp direction and the weft direction showed a low value as compared with Example 1 as shown in Table 1. When the tape-shaped interlining fabric was used as a curtain interlining, the curtain formed a small wrinkle with little elasticity and stiffness.
[0038]
(Comparative Example 2)
Weaving in the same manner as in Example 1 except that the above-mentioned yarn (C) is used as the weft and the weft density is 18 per 2.54 cm and the yarn (A) is arranged as 18 warps per 2.54 cm. A 75 cm wide tape-shaped interlining fabric was used.
[0039]
As shown in Table 1, the tape-shaped interlining fabric loses strength as compared with Example 1 in terms of shear rigidity in the warp direction and weft direction and bending rigidity in the weft direction. Also, the initial frictional voltage is higher than that in Example 1 and Comparative Example 1. When the tape-shaped interlining fabric was used as a curtain interlining, the dimensional stability was inferior, and the curtain formed a small wrinkle free of elasticity and stiffness.
[0040]
(Comparative Example 3)
Weaving was performed in the same manner as in Example 1 except that the yarn (A) was used as warp and weft, and each yarn density was 18 pieces per 2.54 cm, to obtain a tape-shaped interlining fabric having a width of 75 cm.
[0041]
The friction band voltage of the tape-shaped interlining fabric is as shown in Table 1, and the friction band voltage of Comparative Example 1 is very high. For this reason, there is a problem that the generation of static electricity causes uncomfortable feeling, and further, dust and the like are excessively attached. Further, as shown in Table 1, the strength in the warp direction and the weft direction in the shearing direction and the weft direction in the bending rigidity is lost as compared with Examples 1 and 2. When the tape-shaped interlining fabric was used as a curtain interlining, the dimensional stability was inferior, and the curtain formed a small wrinkle free of elasticity and stiffness.
[0042]
(Comparative Example 4)
Weaving was carried out in the same manner as in Example 1 except that the yarn (B) was used as warp and weft, and each yarn density was 18 pieces per 2.54 cm, to obtain a tape-like interwoven fabric having a width of 75 cm.
[0043]
In the tape-shaped interlining fabric, the intersections of all the processes were thermally fused by heat setting, and the shear rigidity and bending rigidity were extremely lowered. Therefore, it has already lost its function as a curtain interlining and cannot be used.
[0044]
[Table 1]

[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a drawing showing a representative example of unit length-shear stiffness obtained by measuring shear stiffness of an interlining material according to the present invention.
FIG. 2 is a drawing showing a representative example of unit length-bending stiffness obtained by measuring the bending stiffness of an interlining material according to the present invention.
FIG. 3 is a schematic diagram illustrating the structure of an interlining material according to the present invention.

Claims (4)

鞘成分が芯成分よりも融点が低い樹脂成分である、熱融着性を持つ芯鞘型複合繊維を含む芯地用織物であって、経または緯の一方を構成する繊維の５．０％以上２５．０％未満の上記複合繊維を含み、他方は上記複合繊維のみからなり、さらに経または緯の非融着成分の繊維が毛羽を有し、初期摩擦耐電圧が１０００Ｖ以下であることを特徴とする芯地用織物。4. A woven fabric for interlining comprising a core-sheath-type composite fiber having heat-fusibility, wherein the sheath component is a resin component having a melting point lower than that of the core component . 0 % or more 25 . The composite fiber is less than 0 %, the other is composed only of the composite fiber, the warp or weft non-fused component fiber has fluff, and the initial friction withstand voltage is 1000 V or less. Interlining fabric. 経糸方向のせん断剛性率が１０ｃＮ／ｃｍ・ｄｅｇｒｅｅ以上、緯糸方向にも１０ｃＮ／ｃｍ・ｄｅｇｒｅｅ以上である請求項１記載の芯地用織物。  The interwoven fabric according to claim 1, wherein the shear rigidity in the warp direction is 10 cN / cm · degree or more and the weft direction is also 10 cN / cm · degree or more. 緯糸の単位長さ当たりの曲げ剛性率が０．３ｃＮ・ｃｍ^２／ｃｍ以上である請求項１又は請求項２記載の芯地用織物。The interwoven fabric according to claim 1 or ^2, wherein a bending rigidity per unit length of the weft is 0.3 cN · cm ² / cm or more. 鞘成分が芯成分よりも融点が低い樹脂成分である、熱融着性を持つ芯鞘型複合繊維を含む芯地用織物の製造方法であって、経または緯の一方を構成する繊維の５．０％以上２５．０％未満に上記複合繊維を含み、他方は上記複合繊維のみとし、製織の際、経または緯の非融着成分の繊維を毛羽立たせることを特徴とする芯地用織物の製造方法。A method for producing a woven fabric for an interlining comprising a core-sheath-type composite fiber having heat-fusibility, wherein the sheath component is a resin component having a melting point lower than that of the core component. A fabric for an interlining, characterized in that the composite fiber is contained in an amount of 0.0% or more and less than 25.0%, and the other is only the composite fiber, and the fibers of warp or weft non-fused components are fluffed during weaving. Manufacturing method.

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