JP3825567B2

JP3825567B2 - Self-aligning clutch release bearing device

Info

Publication number: JP3825567B2
Application number: JP22727498A
Authority: JP
Inventors: 孝康田窪; 基晴仁木
Original assignee: NTN Corp
Current assignee: NTN Corp
Priority date: 1998-08-11
Filing date: 1998-08-11
Publication date: 2006-09-27
Anticipated expiration: 2018-08-11
Also published as: JP2000055079A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は主として自動車用のクラッチレリーズ軸受装置に係り、特にクラッチレリーズフォークの先端部を軸受装置に係合させる構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図５に概念的に示すように、この種のクラッチレリーズ軸受装置を含むクラッチ機構は、マニアルミッション自動車のエンジン（出力軸３９）とトランスミッション３２との間の動力伝達系路に介在するクラッチ装置Ｂと、トランスミッション３２の入力軸を覆うためトランスミッション３２に突設されたフロントカバー３３と、クラッチペダル（図示省略）の操作に連動して作動する二股状のクラッチレリーズフォーク３４と、フロントカバー３３の外周に軸方向摺動自在に外挿され、クラッチレリーズフォーク３４の作動に伴ってフロントカバー３３上をエンジン側に軸方向摺動し、クラッチ装置Ｂのダイヤフラムスプリング３５に接触して、エンジンの回転力がトランスミッション３２に伝達されるのを一時遮断するクラッチレリーズ軸受装置Ａとを備えている。
【０００３】
クラッチレリーズ軸受装置Ａは、例えば、フロントカバー３３上を摺動するスリーブと、このスリーブに外挿され、クラッチ装置Ｂのダイヤフラムスプリング３５に接触する内輪を有する玉軸受と、スリーブの外周から外径方向に延び、その一面に玉軸受の外輪が半径方向摺動自在に当接し、その他面にクラッチレリーズフォーク３４の先端部前面が当接する側板と、玉軸受の外輪を側板の一面に弾性的に押圧して保持する弾性手段とを主体として構成される。
【０００４】
クラッチペダルを踏み込むと、クラッチレリーズフォーク３４が同図で反時計方向に揺動し、側板の他面に当接してクラッチレリーズ軸受Ａをエンジン側に向け軸方向に押圧摺動させる。それによって、玉軸受の内輪がクラッチ装置Ｂのダイヤフラムスプリング３５に当接し、さらに、ダイヤフラムスプリング３５の撓みによって、クラッチディスク３６をフライホイール３７に押圧しているプレシャープレート３８がクラッチディスク３６から離れて、エンジンの出力軸３９の回転力がトランスミッション３２から一時的に切り離される。
【０００５】
また、エンジン側の軸心とトランスミッション側の軸心との間に心ずれがあった場合、クラッチレリーズ軸受装置Ａの玉軸受がそのずれ量に応じて半径方向に摺動移動することにより、その心ずれが自動的に調心される。
【０００６】
フロントカバー３３上を摺動する前記スリーブは軽量化および低コスト化のために通常樹脂スリーブとされ、この樹脂スリーブと、クラッチレリーズフォーク３４が当接する側板とはインサート成形にて一体化される。
【０００７】
図６はクラッチレリーズ軸受装置Ａを背面側から見た図であって、側板２’の全体形状が現れている。樹脂スリーブの後端部はこの側板２’に一体化される。側板２’はクラッチレリーズフォーク３４の先端部と直接またはクリップ等を介して係合されるもので、図６では側板２’の左右両側部が後方（図面に向かって手前側）に向けて直角に折曲形成された互いに平行な一対のフォークガイド板部２ａ’，２ａ’を成し、この一対のフォークガイド板部２ａ’，２ａ’間にクラッチレリーズフォーク３４の先端部が挟持される形でクリップ等を介して両者が係合されている。フォークガイド板部２ａ’の両側には側方から見て図７のように半円弧状に突出したクリップ係合部２ｂ’が形成されており、このクリップ係合部２ｂ’にクラッチレリーズフォーク３４の先端部を側板２’に係合させるための針金製一部切欠き環状クリップ１０の一部が係合されるようになっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
図７に示すように、軸受装置Ａの側板２’におけるフォークガイド板部２ａ’と一対のクリップ係合部２ｂ’とを合わせた幅方向長さスペースＡには限りがある。この寸法的制約の中でフォークガイド板部２ａ’と一対のクリップ係合部２ｂ’のために必要な幅を確保しているのであるが、実際は衝撃等の強い荷重が通常は作用しないクリップ係合部２ｂ’の方の幅寸法を比較的狭く設定し、クラッチレリーズフォーク３４と常時当接するフォークガイド板部２ａ’の方の幅寸法を優先する設計がなされてきた。しかし、側板２’は全体として熱処理により硬化されており、衝撃荷重の作用が通常は考えられないクリップ係合部２ｂ’も、側板２’が例えば部品段階で床に落下するなどすると、その落下衝撃で不測に折損するなどの不具合も予想される。
【０００９】
本発明は前記課題に鑑み創案するに至ったものであって、その目的はクリップ係合部のために十分な寸法強度を確保することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明の自動調心型クラッチレリーズ軸受装置は、エンジンの出力軸とトランスミッションの入力軸との間にあって二股状クラッチレリーズフォークの揺動により前後動されて内輪の一端がクラッチ装置のダイヤフラムスプリングに接離される玉軸受と、前記玉軸受の内方に半径方向にフローティング可能に挿入されると共にトランスミッション側入力軸を覆うフロントカバーの外周面に対して摺動自在に外挿されたスリーブと、前記スリーブの外周に一体的に固定されて半径方向外方に延在し、その一面に玉軸受の外輪が半径方向摺動自在に当接し、他面にクラッチレリーズフォークの先端部前面が当接する鋼板プレス製の側板と、前記側板の左右両側部を折曲して形成され、前記クラッチレリーズフォークの先端部側面と当接するフォークガイド板部と、前記クラッチレリーズフォークの先端部を前記側板に係合させるための針金製のクリップとを有する自動調心型クラッチレリーズ軸受装置において、前記クリップを前記フォークガイド板部の近傍で前記側板側に係合させるためのクリップ係合部を、前記フォークガイド板部に一体形成した。
【００１１】
このようにクリップ係合部をフォークガイド板部に一体形成することにより、フォークガイド板部の必要幅寸法によってクリップ係合部の寸法がなんら制約されないから、フォークガイド板部のために必要十分な寸法を確保可能であると同時に、クリップ係合部についても必要十分な寸法強度を容易に確保することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の自動調心型クラッチレリーズ軸受装置の一実施形態を図に基づいて説明する。自動調心型クラッチレリーズ軸受装置Ａは図１のように構成され、図５と同様に軸受け装置Ａの左方にエンジンの出力軸が配設され、右方にトランスミッションが配設される。軸受装置Ａの後面側（トランスミッション側）には二股状のクラッチレリーズフォーク３４が配設され、このクラッチレリーズフォーク３４の揺動にて軸受装置Ａが前後動してトランスミッションに対するエンジン出力の断接を行う。軸受装置Ａの周辺構造は図５と全く同様であり、必要に応じて図５を参照しつつ以下説明することとする。
【００１３】
本発明の特徴部分は側板２の左右両側部形状にある。従来の側板２’は図６および図７のようにフォークガイド板部２ａ’と一対のクリップ係合部２ｂ’が別々に形成されていたが、本発明実施形態では図２および図３のようにフォークガイド板部２ａ自体の左右両側にクリップ係合部２ｂを一体形成している。
【００１４】
詳しくは、フォークガイド板部２ａは平坦な板状長方形をなし、側板２の左右両側部から後方側に向けて直角に折曲形成されている。一方、クリップ係合部２ｂはフォークガイド板部２ａの左右両側を外側に向けて直角に折曲して形成され、側方から見るとほぼ三角形状を呈している。クリップ係合部２ｂの下端部すなわちフォークガイド板部２ａの基端部近傍には図４に明示する如く切欠き部７が形成され、この切欠き部７にクリップ１０の一部が収容係合されている。クリップ１０は適度の弾性を有する針金を立体状に屈曲して一部切欠き形の環状に構成したもので、クリップ１０によってクラッチレリーズフォーク３４の先端部と側板２とが係合される。
【００１５】
本発明の自動調心型クラッチレリーズ軸受装置のその他の部分の構造は従来装置と基本的にはほぼ同一であって、すなわちクラッチレリーズ軸受装置Ａは、樹脂スリーブ１と一体成形（インサート成形）された鋼板プレス製の側板２、樹脂スリーブ１の外周と側板２の一面との間に配された玉軸受３、玉軸受３の外輪３ｂを覆う円筒形カバー４、カバー４の内部に配設され外輪３ｂを側板２方向へ附勢する弾性手段としての波形座金５とを備えている。
【００１６】
樹脂スリーブ１は、例えば炭素繊維を１０重量％以上２５重量％以下の割合で配合したポリアミド樹脂を射出成形して、図１に示すような略円筒形部材に成形したものである。樹脂スリーブ１の内周は、図５のフロントカバー３３に摺動自在に外挿される。樹脂スリーブ１の後端部には側板２が一体に半径方向外方に突設される。
【００１７】
側板２は鋼板プレス製の平板状環体であって、樹脂スリーブ１の後端部外周に一体にインサート成形される。側板２の左右両側部には前述の如くフォークガイド板部２ａとクリップ係合部２ｂが形成され、クリップ係合部２ｂの切欠き部７にクリップ１０の左右両側部が係合される。また、図１および図２に示すように側板２の周縁部上下各２個所にカバー４の周縁爪部４ａが断面Ｕ字状にプレス成形されてかしめ固定される。側板２の一面には後述する玉軸受３の外輪３ｂが半径方向摺動自在すなわちフローティング可能に当接し、他面側ではフォークガイド板部２ａの内側隣接位置にクラッチレリーズフォーク３４の先端部前面が当接する当接部６がほぼ１８０度対向位置にそれぞれ配設される。
【００１８】
なお、自動調心型クラッチレリーズ軸受装置Ａは本実施形態のように玉軸受３がカバー４で覆われた型式とカバーなしの型式の両方があって、カバーなしのものはカバーを係合させるための係合部等が不要となる関係で、一般に側板２の形状がより起伏の少ない単純な平板状となる。
【００１９】
玉軸受３は、クラッチ装置Ｂのダイヤフラムスプリング３５に接触する外向きの鍔部３ａ１を一体に有する内輪３ａと、外輪３ｂと、内輪３ａと外輪３ｂとの間に介在しそれぞれの軌道面とアンギュラコンタクトする複数のボール３ｃと、ボール３ｃを円周方向所定間隔に保持する保持器３ｄと、内輪３ａの外径面と外輪３ｂの内径面との間を一端側において密封する第１シール部材３ｅおよび他端側において密封する第２シール部材３ｆとを備えている。第１シール部材３ｅは接触または非接触形の弾性体シールであって、その外径側部分が外輪３ｂの一端側内径面に圧入固定され、その内径側のリップ部が内輪３ａの一端側外径面に接触またはラビリンス隙間を介して近接する。また、第２シール部材３ｆは接触または非接触形の弾性体シールであって、鋼板プレス製のシールド板で構成される。そして第２シール部材３ｆの外径側部分が外輪３ｂの他端側内径面に圧入固定され、その内径側端部が内輪３ａの他端側外径面に接触またはラビリンス隙間を介して近接する。
【００２０】
樹脂スリーブ１の外周と玉軸受３の内輪３ａの内径面との間には半径方向すきまＳ１があり、外輪３ｂとカバー４内周面との間には半径方向すきまＳ２がある。そして、外輪３ｂとカバー４内側面との間に圧縮介在される波形座金５の付勢力によって、外輪３ｂが側板２の端面に弾性的に押圧され、これにより、玉軸受３が樹脂スリーブ１の外周と側板２の端面との間において半径方向摺動自在すなわちフローティング可能に弾性保持される。玉軸受３は、半径方向すきまＳ１およびＳ２（＜Ｓ１）の存在によって、樹脂スリーブ１および側板２に対して半径方向に調心移動が可能であり、その調心移動量は小さい方の半径方向すきまＳ２によって規制される。従ってフロントカバー３３の軸心と出力軸３９の軸心との間に組み込み上の誤差等があり、ダイヤフラムスプリング３５の回転中心とクラッチレリーズ軸受装置の回転中心とで心ずれが生じても、玉軸受３がそのずれ量に応じて調心移動することによって、心ずれが自動的に調心される。また、玉軸受３は所要量調心移動した後、波形座金５の付勢力によってその位置に弾性保持され、エンジンの振動、衝撃等を受けてもいわゆる調心抗力を有して位置ずれを起こさない。
【００２１】
軸受装置Ａの組立に際しては、玉軸受３とカバー４の組立品を一端側から樹脂スリーブ１の外周に外挿し、玉軸受３の外輪３ｂを側板２の一面に当接させる。この状態でカバーの４つの爪部４ａを側板２の周縁部にかしめ固定する。こうして組立てた軸受装置Ａをクラッチレリーズフォーク３４に組付けるには、クラッチレリーズフォーク３４の先端部を側板２のフォークガイド板部２ａ，２ａ間に図３の矢印方向から挿入し、クラッチレリーズフォーク３４の先端部前面を側板２の背面側に図２の鎖線位置で当てる。なお、フォークガイド板部２ａの側縁はクリップ係合部２ｂへと連続した円弧状Ｒ面１１を構成しているので、クラッチレリーズフォーク３４の挿入がスムーズに行える。次に、この状態でクリップ１０の一部をクラッチレリーズフォーク３４の先端部の図示しないノッチ部に係合させると共に、クリップ１０の左右両側部を側板２のクリップ係合部２ｂに係合させる。詳しくは図４に示すように、クリップ１０をフォークガイド板部２ａの先端側からクリップ係合部２ｂの斜度αの傾斜縁８に沿って矢印方向にスライドさせながら切欠き部７に落とし込む。クリップ１０は傾斜縁８に沿ってスライド移動させられる間に半径方向外方に弾性的に拡径され、スライド移動の後クリップ係合部２ｂの下端縁９を乗越えた途端に半径方向内方へ弾性的に自己収縮する。これによりクリップ１０は切欠き部７に自動的に収容される。このように、クリップ１０の左右両側部を傾斜縁８に沿って押し下げるだけでクリップ係合部２ｂの切欠き部７に簡単に装着できる。従来のクリップ係合部２ｂ’ではクリップ１０を半径方向外方に両手で広げながら係合させる必要があったから、本発明実施形態ではクリップ１０の装着性も従来に比べ非常に良くなった。
【００２２】
【発明の効果】
本発明は前述の如く、側板のフォークガイド板部にクリップ係合部を一体的に形成したので、クリップ係合部の設計にあたってフォークガイド板部の必要幅による寸法上の制約を回避することができ、クリップ係合部のための十分な寸法を確保することができる。従って強度的に十分なクリップ係合部を容易に実現できて側板の落下衝撃等によるクリップ係合部の折損を未然に防止することができる。また、フォークガイド板部とクリップ係合部のための総合的必要スペースを必要最小限にすることができて、軸受装置廻りの設計上の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るクラッチレリーズ軸受装置の断面図であって、図２（Ｂ）のＩ−Ｉ線矢視断面図である。
【図２】クラッチレリーズ軸受装置の背面図である。
【図３】側板の部分斜視図である。
【図４】側板の部分断面図である。
【図５】自動車のクラッチ装置の周辺を示す概念的断面図である。
【図６】従来のクラッチレリーズ軸受装置の背面図である。
【図７】従来のクラッチレリーズ軸受装置の側板の部分斜視図である。
【符号の説明】
１樹脂スリーブ
２側板
２ａフォークガイド板部
２ｂクリップ係合部
３玉軸受
３ａ内輪
３ａ１鍔部
３ｂ外輪
３ｃボール
７クリップ係合部の切欠き部
８クリップ係合部の傾斜縁
９クリップ係合部の下端縁
１０クリップ
３４クラッチレリーズフォーク
Ａ自動調心型クラッチレリーズ軸受装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention mainly relates to a clutch release bearing device for an automobile, and more particularly to a structure in which a tip portion of a clutch release fork is engaged with a bearing device.
[0002]
[Prior art]
As conceptually shown in FIG. 5, the clutch mechanism including this type of clutch release bearing device is a clutch device B interposed in a power transmission system path between an engine (output shaft 39) and a transmission 32 of a manual transmission vehicle. A front cover 33 projecting from the transmission 32 to cover the input shaft of the transmission 32, a bifurcated clutch release fork 34 that operates in conjunction with the operation of a clutch pedal (not shown), and an outer periphery of the front cover 33 Is slidably inserted in the axial direction, slides in the axial direction on the front cover 33 toward the engine side in accordance with the operation of the clutch release fork 34, contacts the diaphragm spring 35 of the clutch device B, and rotates the engine. Release that temporarily interrupts transmission to the transmission 32 And a receiving device A.
[0003]
The clutch release bearing device A includes, for example, a sleeve that slides on the front cover 33, a ball bearing having an inner ring that is externally attached to the sleeve and contacts the diaphragm spring 35 of the clutch device B, and an outer diameter from the outer periphery of the sleeve. The outer ring of the ball bearing is slidable in the radial direction on one surface and the front surface of the front end of the clutch release fork 34 is in contact with the other surface, and the outer ring of the ball bearing is elastically attached to one surface of the side plate. It is mainly composed of elastic means that presses and holds.
[0004]
When the clutch pedal is stepped on, the clutch release fork 34 swings counterclockwise in the figure and contacts the other surface of the side plate to cause the clutch release bearing A to be pressed and slid in the axial direction toward the engine. As a result, the inner ring of the ball bearing comes into contact with the diaphragm spring 35 of the clutch device B, and the pressure plate 38 pressing the clutch disc 36 against the flywheel 37 is further separated from the clutch disc 36 by the deflection of the diaphragm spring 35. The rotational force of the engine output shaft 39 is temporarily disconnected from the transmission 32.
[0005]
Further, when there is a misalignment between the engine-side shaft center and the transmission-side shaft center, the ball bearing of the clutch release bearing device A slides in the radial direction according to the amount of the displacement, The misalignment is automatically adjusted.
[0006]
The sleeve that slides on the front cover 33 is usually a resin sleeve for weight reduction and cost reduction, and the resin sleeve and the side plate with which the clutch release fork 34 abuts are integrated by insert molding.
[0007]
FIG. 6 is a view of the clutch release bearing device A as viewed from the back side, and the entire shape of the side plate 2 ′ appears. The rear end portion of the resin sleeve is integrated with the side plate 2 ′. The side plate 2 'is engaged with the tip of the clutch release fork 34 directly or via a clip or the like. In FIG. 6, the left and right side portions of the side plate 2' are perpendicular to the rear (front side in the drawing). A pair of fork guide plate portions 2a 'and 2a' which are bent in parallel to each other are formed, and the tip end portion of the clutch release fork 34 is sandwiched between the pair of fork guide plate portions 2a 'and 2a'. The two are engaged through a clip or the like. On both sides of the fork guide plate portion 2a ′, a clip engaging portion 2b ′ protruding in a semicircular shape as viewed from the side is formed as shown in FIG. 7, and the clutch release fork 34 is formed on the clip engaging portion 2b ′. A part of the notched annular clip 10 made of a wire for engaging the front end portion thereof with the side plate 2 'is engaged.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
As shown in FIG. 7, the width direction length space A that combines the fork guide plate portion 2a ′ and the pair of clip engaging portions 2b ′ in the side plate 2 ′ of the bearing device A is limited. The width required for the fork guide plate portion 2a ′ and the pair of clip engaging portions 2b ′ is secured within the dimensional constraints. A design has been made in which the width dimension of the joint portion 2b ′ is set to be relatively narrow, and the width dimension of the fork guide plate portion 2a ′ that is always in contact with the clutch release fork 34 is given priority. However, the side plate 2 ′ is cured by heat treatment as a whole, and the clip engaging portion 2 b ′ in which the action of impact load is not normally considered is also dropped when the side plate 2 ′ is dropped on the floor at the part stage, for example. Problems such as unexpected breakage due to impact are also expected.
[0009]
The present invention has been invented in view of the above-described problems, and an object thereof is to ensure sufficient dimensional strength for the clip engaging portion.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the self-aligning clutch release bearing device according to the present invention is located between the output shaft of the engine and the input shaft of the transmission and is moved back and forth by the swing of the bifurcated clutch release fork so that one end of the inner ring is clutched. A ball bearing that is in contact with and away from the diaphragm spring of the device, and is inserted inward of the ball bearing so as to be able to float in the radial direction, and is slidably inserted with respect to the outer peripheral surface of the front cover that covers the transmission-side input shaft. And an outer ring of the ball bearing that is fixed to the outer periphery of the sleeve and extending radially outward. A side plate made of a steel plate press with which the front surface abuts, and the left and right sides of the side plate are bent to form the tip of the clutch release fork. In a self-aligning clutch release bearing device having a fork guide plate portion that abuts against a side surface and a wire clip for engaging a tip portion of the clutch release fork with the side plate, the clip is connected to the fork guide plate. A clip engaging portion for engaging with the side plate in the vicinity of the portion is formed integrally with the fork guide plate portion.
[0011]
By forming the clip engaging portion integrally with the fork guide plate portion in this way, the size of the clip engaging portion is not restricted at all by the required width size of the fork guide plate portion, so that it is necessary and sufficient for the fork guide plate portion. At the same time that the dimensions can be secured, the necessary and sufficient dimensional strength can be easily secured for the clip engaging portion.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of a self-aligning clutch release bearing device of the present invention will be described below with reference to the drawings. The self-aligning clutch release bearing device A is configured as shown in FIG. 1, and the output shaft of the engine is arranged on the left side of the bearing device A and the transmission is arranged on the right side as in FIG. A bifurcated clutch release fork 34 is disposed on the rear surface side (transmission side) of the bearing device A, and the bearing device A moves back and forth by swinging of the clutch release fork 34 to connect and disconnect the engine output to the transmission. Do. The peripheral structure of the bearing device A is exactly the same as that in FIG. 5 and will be described below with reference to FIG. 5 as necessary.
[0013]
The characteristic part of the present invention is in the shape of the left and right side portions of the side plate 2. The conventional side plate 2 ′ has a fork guide plate portion 2a ′ and a pair of clip engaging portions 2b ′ formed separately as shown in FIGS. 6 and 7, but in the embodiment of the present invention, as shown in FIGS. Further, the clip engaging portions 2b are integrally formed on the left and right sides of the fork guide plate portion 2a itself.
[0014]
Specifically, the fork guide plate portion 2a has a flat plate-like rectangle, and is bent at a right angle from the left and right side portions of the side plate 2 toward the rear side. On the other hand, the clip engaging portion 2b is formed by bending right and left sides of the fork guide plate portion 2a outward at a right angle, and has a substantially triangular shape when viewed from the side. A notch portion 7 is formed in the lower end portion of the clip engaging portion 2b, that is, in the vicinity of the base end portion of the fork guide plate portion 2a as shown in FIG. Has been. The clip 10 is formed by bending a wire having moderate elasticity into a three-dimensional shape and forming a partially cut-out annular shape, and the clip 10 engages the tip of the clutch release fork 34 and the side plate 2.
[0015]
The structure of the other parts of the self-aligning clutch release bearing device of the present invention is basically the same as that of the conventional device, that is, the clutch release bearing device A is integrally formed (insert molding) with the resin sleeve 1. The steel plate press side plate 2, the ball bearing 3 disposed between the outer periphery of the resin sleeve 1 and one surface of the side plate 2, the cylindrical cover 4 covering the outer ring 3b of the ball bearing 3, and the cover 4 are disposed inside. A corrugated washer 5 is provided as elastic means for urging the outer ring 3b toward the side plate 2.
[0016]
The resin sleeve 1 is formed by injection molding a polyamide resin containing, for example, 10% by weight or more and 25% by weight or less of carbon fiber, and forming the substantially cylindrical member as shown in FIG. The inner periphery of the resin sleeve 1 is slidably inserted on the front cover 33 of FIG. A side plate 2 is integrally projected at the rear end portion of the resin sleeve 1 outward in the radial direction.
[0017]
The side plate 2 is a flat plate-shaped annular body made of a steel plate press, and is integrally insert-molded on the outer periphery of the rear end portion of the resin sleeve 1. As described above, the fork guide plate portion 2a and the clip engaging portion 2b are formed on the left and right sides of the side plate 2, and the left and right sides of the clip 10 are engaged with the notches 7 of the clip engaging portion 2b. Moreover, as shown in FIGS. 1 and 2, the peripheral claw portions 4a of the cover 4 are press-molded in a U-shaped cross section at two locations above and below the peripheral portion of the side plate 2 and fixed by caulking. An outer ring 3b of a ball bearing 3, which will be described later, is brought into contact with one surface of the side plate 2 so as to be slidable in the radial direction, that is, floatable. The abutting portions 6 to be abutted are respectively arranged at positions facing substantially 180 degrees.
[0018]
The self-aligning clutch release bearing device A has both a type in which the ball bearing 3 is covered with a cover 4 and a type without a cover as in this embodiment, and those without a cover engage the cover. Therefore, the shape of the side plate 2 is generally a simple flat plate shape with less undulations.
[0019]
The ball bearing 3 is interposed between the inner ring 3a, the outer ring 3b, the inner ring 3a, and the outer ring 3b integrally having an outward flange 3a1 that comes into contact with the diaphragm spring 35 of the clutch device B. A plurality of balls 3c to be contacted, a cage 3d that holds the balls 3c at predetermined intervals in the circumferential direction, and a first seal member 3e that seals between the outer diameter surface of the inner ring 3a and the inner diameter surface of the outer ring 3b at one end side. And a second seal member 3f for sealing at the other end side. The first seal member 3e is a contact or non-contact type elastic seal, and an outer diameter side portion thereof is press-fitted and fixed to an inner diameter side of one end side of the outer ring 3b, and a lip portion on the inner diameter side is an outer end side of the inner ring 3a. Proximity to the radial surface through a contact or labyrinth gap. The second seal member 3f is a contact or non-contact type elastic seal, and is constituted by a shield plate made of a steel plate press. The outer diameter side portion of the second seal member 3f is press-fitted and fixed to the other end side inner diameter surface of the outer ring 3b, and the inner diameter side end portion is in contact with the other end side outer diameter surface of the inner ring 3a via a labyrinth gap. .
[0020]
There is a radial clearance S1 between the outer periphery of the resin sleeve 1 and the inner diameter surface of the inner ring 3a of the ball bearing 3, and there is a radial clearance S2 between the outer ring 3b and the inner peripheral surface of the cover 4. Then, the outer ring 3 b is elastically pressed against the end surface of the side plate 2 by the urging force of the corrugated washer 5 that is compressed and interposed between the outer ring 3 b and the inner surface of the cover 4. Between the outer periphery and the end face of the side plate 2, it is elastically held so as to be slidable in the radial direction, that is, capable of floating. The ball bearing 3 can be aligned in the radial direction with respect to the resin sleeve 1 and the side plate 2 due to the presence of the radial clearances S1 and S2 (<S1), and the amount of alignment movement is smaller in the radial direction. It is regulated by the clearance S2. Therefore, there is an error in assembling between the shaft center of the front cover 33 and the shaft center of the output shaft 39, and even if a center shift occurs between the rotation center of the diaphragm spring 35 and the rotation center of the clutch release bearing device, The bearing 3 is centered according to the amount of deviation, whereby the center deviation is automatically adjusted. Further, the ball bearing 3 is moved in alignment by the required amount, and is elastically held in its position by the urging force of the corrugated washer 5, so that even if it receives vibration, impact, etc. of the engine, it has a so-called alignment resistance and causes displacement. Absent.
[0021]
When assembling the bearing device A, an assembly of the ball bearing 3 and the cover 4 is extrapolated from the one end to the outer periphery of the resin sleeve 1, and the outer ring 3 b of the ball bearing 3 is brought into contact with one surface of the side plate 2. In this state, the four claw portions 4 a of the cover are caulked and fixed to the peripheral edge portion of the side plate 2. In order to assemble the bearing device A thus assembled to the clutch release fork 34, the front end portion of the clutch release fork 34 is inserted between the fork guide plate portions 2a, 2a of the side plate 2 from the direction of the arrow in FIG. 2 is applied to the back side of the side plate 2 at the position of the chain line in FIG. In addition, since the side edge of the fork guide plate part 2a constitutes an arcuate R surface 11 continuous to the clip engaging part 2b, the clutch release fork 34 can be inserted smoothly. Next, in this state, a part of the clip 10 is engaged with a notch portion (not shown) of the distal end portion of the clutch release fork 34, and the left and right side portions of the clip 10 are engaged with the clip engaging portion 2 b of the side plate 2. Specifically, as shown in FIG. 4, the clip 10 is dropped into the notch 7 while sliding in the direction of the arrow along the inclined edge 8 of the inclination α of the clip engaging portion 2b from the front end side of the fork guide plate portion 2a. The clip 10 is elastically expanded radially outward while being slid along the inclined edge 8, and radially inward as soon as the clip 10 moves over the lower end edge 9 of the clip engaging portion 2b. Self-shrink elastically. Thereby, the clip 10 is automatically accommodated in the notch 7. In this way, the left and right side portions of the clip 10 can be easily attached to the notch portion 7 of the clip engaging portion 2b simply by pressing down along the inclined edge 8. In the conventional clip engaging portion 2b ′, it is necessary to engage the clip 10 while spreading it outward in the radial direction with both hands. Therefore, in the embodiment of the present invention, the mounting property of the clip 10 is much better than the conventional one.
[0022]
【The invention's effect】
In the present invention, as described above, since the clip engaging portion is integrally formed with the fork guide plate portion of the side plate, it is possible to avoid the dimensional restriction due to the required width of the fork guide plate portion when designing the clip engaging portion. And a sufficient dimension for the clip engaging portion can be ensured. Accordingly, a clip engaging portion having a sufficient strength can be easily realized, and breakage of the clip engaging portion due to a drop impact or the like of the side plate can be prevented in advance. Further, the total necessary space for the fork guide plate portion and the clip engaging portion can be minimized, and the degree of freedom in designing around the bearing device can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a clutch release bearing device according to an embodiment of the present invention, and is a cross-sectional view taken along line II in FIG.
FIG. 2 is a rear view of the clutch release bearing device.
FIG. 3 is a partial perspective view of a side plate.
FIG. 4 is a partial cross-sectional view of a side plate.
FIG. 5 is a conceptual cross-sectional view showing the periphery of an automobile clutch device.
FIG. 6 is a rear view of a conventional clutch release bearing device.
FIG. 7 is a partial perspective view of a side plate of a conventional clutch release bearing device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Resin sleeve 2 Side plate 2a Fork guide plate part 2b Clip engaging part 3 Ball bearing 3a Inner ring 3a1 Gutter part 3b Outer ring 3c Ball 7 Notch part of clip engaging part 8 Inclined edge 9 of clip engaging part Lower end edge 10 Clip 34 Clutch release fork A Self-aligning clutch release bearing device

Claims

エンジンの出力軸とトランスミッションの入力軸との間にあって二股状クラッチレリーズフォークの揺動により前後動されて内輪の一端がクラッチ装置のダイヤフラムスプリングに接離される玉軸受と、前記玉軸受の内方に半径方向にフローティング可能に挿入されると共にトランスミッション側入力軸を覆うフロントカバーの外周面に対して摺動自在に外挿されたスリーブと、
前記スリーブの外周に一体的に固定されて半径方向外方に延在し、その一面に玉軸受の外輪が半径方向摺動自在に当接し、他面にクラッチレリーズフォークの先端部前面が当接する鋼板プレス製の側板と、
前記側板の左右両側部を折曲して形成され、前記クラッチレリーズフォークの先端部側面と当接するフォークガイド板部と、
前記クラッチレリーズフォークの先端部を前記側板に係合させるための針金製のクリップとを有する自動調心型クラッチレリーズ軸受装置において、
前記クリップを前記フォークガイド板部の近傍で前記側板側に係合させるためのクリップ係合部を、前記フォークガイド板部に一体形成したことを特徴とする自動調心型クラッチレリーズ軸受装置。A ball bearing between an engine output shaft and a transmission input shaft, which is moved back and forth by swinging of a bifurcated clutch release fork, and one end of an inner ring is contacted and separated from a diaphragm spring of the clutch device; and inward of the ball bearing A sleeve inserted so as to be able to float in the radial direction and slidably inserted with respect to the outer peripheral surface of the front cover covering the transmission-side input shaft;
The outer periphery of the sleeve is integrally fixed to the outer periphery of the sleeve and extends outward in the radial direction. The outer ring of the ball bearing abuts on one surface thereof so as to be slidable in the radial direction, and the front surface of the front end of the clutch release fork abuts on the other surface. A side plate made of steel plate press,
A fork guide plate portion formed by bending the left and right side portions of the side plate, and abutting against the side surface of the front end of the clutch release fork;
In a self-aligning clutch release bearing device having a wire clip for engaging the tip of the clutch release fork with the side plate,
A self-aligning clutch release bearing device, wherein a clip engaging portion for engaging the clip with the side plate in the vicinity of the fork guide plate portion is formed integrally with the fork guide plate portion.