JP3825556B2 - バルブパッキン試験装置 - Google Patents

バルブパッキン試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3825556B2
JP3825556B2 JP07665898A JP7665898A JP3825556B2 JP 3825556 B2 JP3825556 B2 JP 3825556B2 JP 07665898 A JP07665898 A JP 07665898A JP 7665898 A JP7665898 A JP 7665898A JP 3825556 B2 JP3825556 B2 JP 3825556B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure vessel
pressure
shaft
valve packing
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP07665898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11258115A (ja
Inventor
譲 岡田
隆 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd filed Critical Nikkiso Co Ltd
Priority to JP07665898A priority Critical patent/JP3825556B2/ja
Publication of JPH11258115A publication Critical patent/JPH11258115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3825556B2 publication Critical patent/JP3825556B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば発電所等において使用する高温高圧用バルブのバルブパッキンの性能を評価する試験装置に係わり、特にバルブパッキンの性能を正確に評価し得るバルブパッキン試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の試験装置は、例えば図7に示すように、圧力容器101の両側に押さえフランジ108を介してバルブパッキン23がそれぞれセットされ、シャフト102とシリンダ103間にロードセル104が配設されると共に、圧力容器101の外側には昇温用のヒータ105が配置されている。また、圧力容器101には給水タンク106から昇圧ポンプ107を介して高圧水が供給される如く構成されている。そして、シリンダ103の作動によりシャフト102を直線運動させ、両側のバルブパッキン23とシャフト102の摩擦抵抗の合計値をロードセル104で測定することによって、バルブパッキン23の性能の評価を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この試験装置100にあっては、シリンダ103でシャフト102を往復動させても、圧力容器101内の容積が変化しないため、内圧の変動が少なく圧力制御が簡単であるという利点は得られるものの、バルブパッキン23の性能を正確に測定することが困難であるという問題点があった。すなわち、ロードセル104で測定される荷重は、圧力容器101内の内圧による軸荷重と、シャフト102の両側に設けられているバルブパッキン23との摩擦力の和として測定される。
【0004】
ところが、上記の試験装置100にあっては、バルブパッキン23が圧力容器101の両側にそれぞれ設けられているため、ロードセル104が測定するバルブパッキン23による摩擦力は、2つのバルブパッキン23の合計値として測定されることになり、個々のバルブパッキン23とシャフト102の摩擦抵抗を各々正確に測定することができない。
【0005】
このバルブパッキン23とシャフト102の摩擦抵抗の測定値は、バルブパッキン23の性能を評価する上で極めて重要な値であり、特に高温高圧状態で使用され螺旋運動を行うグローブ弁等のバルブパッキンにあっては、実機に即したバルブパッキン23の正確な評価を得ることができず、このようなバルブパッキン23の性能を適切に評価し得る試験装置の出現が望まれているのが実状である。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、請求項1ないし4記載の発明の目的は、螺旋運動を付与した状態で各種特性値を測定することができて、バルブパッキンの正確な性能評価を行い得るバルブパッキン試験装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、圧力容器内にセットされた試料としてのバルブパッキンの性能を評価する試験装置であって、圧力容器内にセットされたバルブパッキンに摺接状態で嵌挿したシャフトに螺旋運動を付与させ得る螺旋運動付与手段と、圧力容器内の圧力を一定に維持し得る圧力コントロール手段と、少なくともシャフトの螺旋運動時の軸方向の荷重を測定し得る測定手段と、を具備することを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、シャフトに摺接する状態で圧力容器内にセットされた試料としてのバルブパッキンは、螺旋運動付与手段の作動によって螺旋運動すると共に、この螺旋運動に伴う圧力容器内の圧力変動が圧力コントロール手段で制御されつつ圧力容器内の圧力が一定に維持される。この状態で、測定手段でシャフトの軸方向の荷重等が測定されることにより、シャフトとバルブパッキンの摩擦抵抗等が算出され、バルブパッキンの性能が評価される。バルブパッンは、単なる直線運動ではなく螺旋運動状態での性能が評価されるため、例えばグローブ弁等のように螺旋運動するバルブであっても、バルブの運動に対応した正確な性能評価が可能となる。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、螺旋運動付与手段が、シャフトにカップリングを介して連結されたボールスプライン軸と、該軸を直線運動させる直線駆動用シリンダと、軸を回転運動させる回転駆動用モータを有し、直線駆動用シリンダと回転駆動用モータを同時に作動させることによって、シャフトに螺旋運動を付与させることを特徴とする。このように構成することにより、直線駆動用シリンダと回転駆動用モータを同時に作動させることにより、ボールスプライン軸を介してシャフトに螺旋運動を付与させることができるため、比較的な簡易な構成でシャフトに安定した螺旋運動が得られ、バルブパッキンのより正確な性能評価が可能になる。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、シャフトが、圧力容器を貫通しない状態で圧力容器内にセットされたパルブパッキンに摺接状態で嵌挿されることを特徴とする。このように構成することにより、シャフトが圧力容器内を貫通しないため、圧力容器内にセットされる一つのバルブパッキンにシャフトを摺接させることができ、一対一で対応するバルブパッキンとシャフトの摩擦抵抗を正確に測定できて、バルブパッキンのより正確な性能評価が可能になる。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、圧力コントロール手段が、圧力容器と同一形状の圧力コントロール用圧力容器を有し、該圧力コントロール用圧力容器の容積が圧力容器内の圧力の変動に追従して変動することによって、圧力容器内の圧力が一定に維持されることを特徴とする。このように構成することにより、圧力容器内の容積が例えば増加すると、これに追従して同一形状の圧力コントロール用圧力容器内の容積が減少するため、比較的な簡易な構成で圧力容器内の圧力を常に一定に維持することができて、バルブパッキンのより正確な性能評価が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明に係わるバルブパッキン試験装置の一実施例を示し、図1がその概略正面図、図2が平面図、図3が圧力容器部分の拡大正面図、図4が配管の概略系統図、図5が試験方法の一例を示す工程図である。
【0013】
図1及び図2において、試験装置1は、枠状に形成された架台2を有し、この架台2の上面には、図示しないスライド機構により図1の矢印イ、ロ方向に移動可能な圧力容器3が配置されている。圧力容器3のフランジ4の左端側には、ボールスプライン軸5の一端が連結され、このボールスプライン軸5の他端には、スラストジョイント6が連結されると共に歯車7が固定されている。
【0014】
この歯車7には、図2に示すように、ベルト8を介してトルク変換器付きの回転駆動用モータ9が連結され、スラストジョイント6には、直線駆動用シリンダ10のシリンダ軸10aの先端が、測定手段の一つとしてのロードセル11を介して連結されている。この回転駆動用モータ9、直線駆動用シリンダ10及びボールスプライン軸5等によって螺旋運動付与手段が構成される。
【0015】
また、架台2の下部には、図1に示すように、圧力コントロール手段を構成する圧力コントロール用圧力容器13及びこの圧力容器13を駆動させる直線駆動用シリンダ14が配置されると共に、後述する如く漏れ量を測定する電子天秤15、圧力計16、アキュムレータ17、給水タンク18、昇圧ポンプ19及び油圧ユニット20等が配置されている。なお、図1及び図2において、符号21はインバータを示し、符号22は架台2の全周面に取り付けられるパネルを示している。
【0016】
試料としてのバルブパッキン23がセットされる圧力容器3は、図3に拡大して示すように、高圧側フランジ25で連結されたボディ26と前記フランジ4、及び押さえフランジ27を有し、ボディ26とフランジ4の内部に設けられた孔内にはシャフト28が圧力容器3を貫通しない状態で嵌挿されている。このシャフト28のフランジ4の孔に対応する部分には、リング29を介して例えば客先から支給されたバルブパッキン23が嵌装されている。
【0017】
フランジ4には、ボルト30によって押さえフランジ27が連結され、この押さえフランジ27のフランジ4側には、ロードセル31と冷却器32が取り付けられると共に、フランジ4には漏洩検出口33が設けられている。また、押さえフランジ27の左端側に突出するシャフト28には、カップリング34を介して前記ボールスプライン軸5が連結されている。
【0018】
さらに、ボディ26の先端(右端)側には、ボディ26の内部の孔に連通する配管継手35が取り付けられると共に、圧力容器3のバルブパッキン23がセットされる位置の側方及びボディ26の側方のスライド機構(図示せず)上には、ヒータ36、37が配置されている。なお、前記圧力コントロール用圧力容器13は、図1に示すように、シャフト38がカップリング39を介して直線駆動用シリンダ14のシリンダ軸14aに直接連結されている点以外は、圧力容器3と同一に形成されているため、同一符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0019】
次に、上記試験装置1の配管系の接続状態を図4の概略系統図に基づいて説明する。圧力容器3の配管継手35には、バルブ41を介して初期給水口42が接続されると共に、安全弁43を介して蒸気出口44が接続されている。また、配管継手35には、圧力コントロール用圧力容器13の配管継手35が接続されると共に、給水配管45が接続されている。
【0020】
この給水配管45は、その最上流側に前記給水タンク18を有し、この給水タンク18にはバルブ46を介して昇圧ポンプ19が接続され、この昇圧ポンプ19がバルブ47を介して圧力容器3の配管継手35に接続されている。また、給水配管45には、前記圧力計16及び圧力変換器48、破裂板49が接続されると共に、バルブ50を介して前記アキュムレータ17が接続されている。
【0021】
圧力容器3の漏洩検出口33には、冷却管52が接続され、この冷却管52の下部が前記電子天秤15に接続されている。また、冷却管52は、その入口側がバルブ53を介して冷却水入口54に接続され、その出口側が冷却水出口55に接続されている。この冷却水入口54は、バルブ56を介して圧力容器3及び圧力コントロール用圧力容器13の冷却器32の入口側にそれぞれ接続されると共に、冷却水出口55は各冷却器32の出口側にそれぞれ接続されている。
【0022】
一方、圧力容器3及び圧力コントロール用圧力容器13を作動させる直線駆動用シリンダ10、14は、ベースブロック57を介して、フローレギュレータ58、パイロットランプ59及びソレノイドバルブ60にそれぞれ接続されると共に、前記油圧ユニット20に接続されている。この油圧ユニット20及びソレノイドバルブ60の作動によって、直線駆動用シリンダ10、14が駆動し、そのシリンダ軸10a、14aがそれぞれ直線運動する。なお、以上の例では圧力容器3及び圧力コントロール用圧力容器13の直線運動を、油圧駆動方式で行ったたが、例えば空気圧や、電動モータとボールネジの組み合わせ等の他の適宜の直線駆動方式を採用することもできる。
【0023】
次に、上記試験装置1によるバルブパッキン23の試験方法の一例を図5の工程図に基づいて説明する。先ず、試験装置1に既に測定したバルブパッキン23がセットされている場合は、押さえフランジ27のボルト30を取り外すと共に、配管継手35を外し、フランジ4、ヒータ36、37、ボディ26、高圧フランジ25をスライド機構毎矢印イ方向に移動させて、シャフト28をフランジ4から抜く。そして、リング29とバルブパッキン23をフランジ4から抜き取る。これにより、測定が終了したバルブパッキン23が試験装置1から取り外される。
【0024】
測定が終了したバルブパッキン23を取り外したら、次の新しい試料であるバルブパッキン23及びリング29をフランジ4に挿入(K101)し、圧力容器3等をスライド機構毎矢印ロ方向に移動(K102)させ、ボルト30を締め付ける(K103)。この時、バルブパッキン23の特性に応じてボルト30の締付トルクをロードセル31で管理する。そして、冷却器32への配管、漏洩検出口33への配管及び配管継手35への配管等を取り付ける(K104)。これにより、試料のセットが完了する。
【0025】
試料のセットが完了したらヒータ36、37を作動(K105)させ、ボディ26及びフランジ4が所定の温度になるまで加熱する。この時、ロードセル31が限界温度とならないように、冷却器32に冷却水を供給(K106)し、ロードセル31を冷却する。このヒータ36、37の作動及び冷却水供給による昇温工程が終了したら、次に、バルブ41を開いて初期給水口42から水を注入(K107)する。この時の注水量は、目的の温度や圧力によって蒸気表データから決定される。
【0026】
そして、水を注入した後に、昇圧ポンプ19を駆動(K108)して圧力容器3の内部圧力を昇圧させる。この時の内部圧力は圧力変換器48の信号によって制御される。なお、給水タンク18とバルブ46の間は加熱されないため、給水配管45内の水は高圧化で液体状態にあり、アキュムレータ17、圧力変換器48、昇圧ポンプ19等は耐熱仕様のものを使用する必要がない。また、昇圧ポンプ19の脈動変化や温度上昇による内圧変化は、アキュムレータ17で吸収することができて配管系内の圧力は一定となるが、仮に圧力が過上昇した場合であっても、安全弁43や破裂板49が作動し、圧力の異常上昇が防止される。
【0027】
昇温工程及び昇圧工程により、温度及び圧力が一定状態になると測定工程に移る。この測定工程は、先ず油圧ユニット20及びソレノイドバルブ60で直線駆動用シリンダ10を作動(K109)させて、シリンダ軸10aを直線運動させると共に、ボールスプライン軸5の外側の歯車7を介し、ベルト8で連結された回転駆動用モータ9を駆動(K110)させ、ボールスプライン軸5を回転運動させる。この時の回転速度は、実機のグローブ弁の締め切り回数に合わせて任意に設定する。
【0028】
このボールスプライン軸5と直線駆動用シリンダ10のシリンダ軸10aとをスラストジョイント6を介して連結(K111)し、これにより、直線運動と回転運動が同時に行われ、シャフト28の動きは螺旋運動となる。このシャフト28の螺旋運動は、図示しないタイマーやカウンターにより連続的に行われ、通常、シャフト28の移動速度は、実機のバルブのステムの動きから300〜1000mm/min程度に設定される。
【0029】
そして、この螺旋運動時のボールスプライン軸5に加わる荷重がロードセル11で測定され、回転トルクは回転駆動用モータ9内の図示しないトルク変換器で測定(K112)される。この荷重及び回転トルクの測定によりバルブパッキン23の摩擦抵抗が算出される。
【0030】
ところで、シャフト28が移動すると、ボディ26内部の空間の容積が大きく変化するため、内圧が変動することになるが、この内圧の変動は、圧力コントロール用圧力容器13によって制御される。すなわち、圧力コントロール用圧力容器13は、圧力容器3と同じ容積に設定されており、圧力容器3の内圧の変動に応じて直線駆動用シリンダ10、14がそれぞれ連動して直線運動(一方が伸びたら他方が後退)する。この圧力コントロール用圧力容器13内の容積の変動によって、圧力容器3内の内圧の変動が制御され、常に一定の内圧に維持される。
【0031】
荷重や回転トルクが測定されたら、次に漏れ量が測定(K113)される。この漏れ量の測定は、セットされたバルブパッキン23の性能が劣化していたり、初期締付が不足している場合に、漏洩検出口33から漏れ出た蒸気が冷却管52で凝固され、これが電子天秤15で測定されることによって行われ、この漏れ量もバルブパッキン23の性能を評価する上で重要なデータとなる。
【0032】
そして、一定期間(1日ないし数日)連続運転したら、圧力容器3内の温度と圧力を下げ、バルブパッキン23を取り出し(K114)、必要なデータ(軸荷重、回転トルク、締付トルク、漏れ量、温度及び圧力等)を記録計に取り込み(K115)、バルブパッキン23の試験を終了する。
【0033】
なお、上記の工程においては、圧力容器3内を昇温させた後に昇圧したが、昇圧させた後に昇温するようにしても良いし、圧力コントロール用圧力容器13に圧力容器3と同様の回転機構等を設け、1回の試験で2種類のバルブパッキン23の性能を評価するように構成することもできる。
【0034】
このように、上記実施例の試験装置1にあっては、直線駆動用シリンダ10と回転駆動用モータ9を設けることにより、シャフト28に螺旋運動をさせた状態で、軸荷重、回転トルク、締付トルク等のバルブパッキン23の性能評価に重要なデータを測定することができるため、このデータに基づいてバルブパッキン23の性能を正確に評価することができる。特に、シャフト28を圧力容器内3に不貫通な状態でバルブパッキン23に嵌挿させ、バルブパッキン23とシャフト28を一対一に対応させることができるため、各バルブパッキン23の摩擦抵抗を正確に測定することができる。
【0035】
また、圧力容器3に同形状の圧力コントロール用圧力容器13を並設して設けると共に、それぞれ別々の直線駆動用シリンダ10、14でこれらを連動させているため、例えば圧力容器3側が押している時には、圧力コントロール用圧力容器13側が引き、2個の圧力容器3、13内の合計容積を常に一定にすることができて、圧力容器3内の圧力変動をなくすことができる。これらのことから、特に発電所等において使用頻度が多いグローブ弁等のように、ステムが螺旋運動するバルブパッキンであっても、実機の動きに対応した高精度な性能評価を行うことが可能になる。
【0036】
また、回転駆動用モータ9や直線駆動用シリンダ10及びボールスプライン軸5等によってシャフト28に螺旋運動を付与することができるため、格別な部品が不要となる等、螺旋運動付与手段の構成を比較的簡易にして、シャフト28に安定した螺旋運動をさせることができる。さらに、圧力容器3内の圧力を、同形状の圧力コントロール用圧力容器13及び直線駆動用シリンダ14で一定に維持することができるため、部品の共通化が図れる等、圧力コントロール手段の構成を比較的簡易にし得る。
【0037】
また、例えば圧力コントロール用圧力容器13に、圧力容器3と同様の螺旋運動をさせるようにすれば、1回の試験で2種類のバルブパッキン23の性能評価を行うこともでき、試験の効率化を図ることができる。
【0038】
図6は、本発明に係わる試験装置の他の実施例を示す要部の概略構成図である。なお、上記実施例の試験装置1と同一部位には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。この実施例の試験装置1の特徴は、圧力容器3の配管継手35に逆止弁62、63を介して、冷却器64と加熱器65を接続すると共に、加熱器65と冷却器64との間に、アキュムレータ17、昇圧ポンプ19及び給水タンク18等からなる給水配管45を接続したものである。
【0039】
この試験装置1によれば、前記圧力コントロール用圧力容器13を設けることなく、圧力容器3内の圧力変動をなくすことができ、上記実施例と略同様の作用効果が得られる他に、通常サイクル(1〜2分間)で熱バランスを保つために、冷却器64と加熱器65の性能の選定がやや難しくはなるものの、試験装置1の構成をより簡略化することができて、そのコストダウンが図れるという作用効果が得られる。
【0040】
なお、上記実施例においては、高温高圧用のグローブ弁等のように螺旋運動をするバルブパッキン23の性能を評価する場合を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものでもなく、例えば一般的なバルブパッキンの性能評価にも使用することができる。この場合は、例えば回転駆動用モータ9を駆動させることなく、直線駆動用シリンダ10の作動のみによってバルブパッキン23の性能を評価することもできる。
【0041】
また、上記実施例における圧力容器3や圧力コントロール用圧力容器13の形状、試験装置1の全体の各部品の配置構造及び配管系統図、図5に示す試験の工程図等は一例であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1ないし4記載の発明によれば、バルブパッキンに摺接状態のシャフトに螺旋運動を付与させると共に、圧力容器内の圧力を一定に維持した状態で、シャフトの軸方向の荷重等が測定されるため、例えばシャフトとバルブパッキンの摩擦抵抗等が正確に算出され、バルブパッキンの性能評価を高精度に行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるバルブパッキン試験装置の一実施例を示す概略正面図
【図2】同その平面図
【図3】同圧力容器部分の拡大した正面図
【図4】同配管状態を示す概略系統図
【図5】同試験方法の一例を示す工程図
【図6】本発明に係わるバルブパッキン試験装置の他の実施例を示す要部の概略構成図
【図7】従来の試験装置を示す要部断面図
【符号の説明】
1 試験装置
3 圧力容器
4 フランジ
5 ボールスプライン軸
6 スラストジョイント
9 回転駆動用モータ
10 直線駆動用シリンダ
11 ロードセル
13 圧力コントロール用圧力容器
14 直線駆動用シリンダ
15 電子天秤
23 バルブパッキン
25 高圧側フランジ
26 ボディ
27 押さえフランジ
28 シャフト
29 リング
30 ボルト
31 ロードセル
32 冷却器
33 漏洩検出口
35 配管継手
36、37 ヒータ
45 給水配管

Claims (4)

  1. 圧力容器内にセットされた試料としてのバルブパッキンの性能を評価する試験装置であって、前記圧力容器内にセットされたバルブパッキンに摺接状態で嵌挿したシャフトに螺旋運動を付与させ得る螺旋運動付与手段と、前記圧力容器内の圧力を一定に維持し得る圧力コントロール手段と、少なくとも前記シャフトの螺旋運動時の軸方向の荷重を測定し得る測定手段と、を具備することを特徴とするバルブパッキン試験装置。
  2. 前記螺旋運動付与手段が、前記シャフトにカップリングを介して連結されたボールスプライン軸と、該軸を直線運動させる直線駆動用シリンダと、前記軸を回転運動させる回転駆動用モータを有し、直線駆動用シリンダと回転駆動用モータを同時に作動させることによって、前記シャフトに螺旋運動を付与させることを特徴とする請求項1記載のバルブパッキン試験装置。
  3. 前記シャフトは、前記圧力容器を貫通しない状態で圧力容器内にセットされたパルブパッキンに摺接状態で嵌挿されることを特徴とする請求項1または2記載のバルブパッキン試験装置。
  4. 前記圧力コントロール手段が、前記圧力容器と同一形状の圧力コントロール用圧力容器を有し、該圧力コントロール用圧力容器の容積が圧力容器内の圧力の変動に追従して変動することによって、圧力容器内の圧力が一定に維持されることを特徴とする請求項1記載のバルブパッキン試験装置。
JP07665898A 1998-03-09 1998-03-09 バルブパッキン試験装置 Expired - Lifetime JP3825556B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07665898A JP3825556B2 (ja) 1998-03-09 1998-03-09 バルブパッキン試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07665898A JP3825556B2 (ja) 1998-03-09 1998-03-09 バルブパッキン試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11258115A JPH11258115A (ja) 1999-09-24
JP3825556B2 true JP3825556B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=13611518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07665898A Expired - Lifetime JP3825556B2 (ja) 1998-03-09 1998-03-09 バルブパッキン試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3825556B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102269670A (zh) * 2011-07-15 2011-12-07 黄龙富 一种灯泡耐压测试机

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101107037B1 (ko) 2010-09-30 2012-01-25 한국수력원자력 주식회사 동력구동밸브의 단부하중 시험장치
CN107340189B (zh) * 2017-07-27 2023-08-22 德清县蓝鸟照明电器有限公司 红外线防爆灯泡检测线
KR102370248B1 (ko) * 2021-01-14 2022-03-04 (주)수산인더스트리 밸브 패킹 마찰력 산출 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102269670A (zh) * 2011-07-15 2011-12-07 黄龙富 一种灯泡耐压测试机

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11258115A (ja) 1999-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106248315B (zh) 泄漏测试方法及泄漏测试设备
CN107421821B (zh) 一种岩石扭剪-压综合实验装置
JP2009168036A (ja) 高圧流体ポンプの特定の構成部品の状態を診断する装置及び方法
JPH0392744A (ja) エンジンシリンダヘッド用の機械的疲労限界試験台
JP3825556B2 (ja) バルブパッキン試験装置
CN101725529A (zh) 罗茨式鼓风机转子对准的方法及装置
CN111076925A (zh) 一种高压往复密封性能测试***及其测试方法
US20030128736A1 (en) Turbine component inspection system
CN112683523A (zh) 一种动态密封环试验机
CN111215002B (zh) 高温高压超临界二氧化碳反应釜
CN112814662B (zh) 一种地层裂缝堵漏模拟装置及模拟***
CN213902785U (zh) 一种可控介质温压下o型圈泄漏量测试装置
CN108593281B (zh) 一种智能井井下金属密封实验装置
EP3847370B1 (en) A method for detecting leakage in a positive displacement pump
US5226311A (en) Fluid flow generating apparatus
RU2350790C1 (ru) Гидротестер для определения технического состояния агрегатов гидросистем машин
CN110455524B (zh) 一种单体泵控制阀流量测试装置
CN207456708U (zh) 机械密封泄漏测试装置
JPH10123023A (ja) 圧力容器の耐圧強度試験装置
CN214945442U (zh) 液压马达测试液压***
JP4350632B2 (ja) 可変型脈動圧配管試験システム
Lebeck A test apparatus for measuring the effects of waviness in mechanical face seals
RU2225534C1 (ru) Способ определения коэффициента полезного действия (КПД) насоса
EP0814257A2 (en) A method and equipment for carrying out tests on a heat engine when cold and an engine designed to be tested by this method
KR20240098400A (ko) 핵연료 피복 관 파열 시험장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150707

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term