JP3825535B2 - シルバーカ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手押し車に関し、特に年配の人が散歩などの際に杖代わりに使用したり、必要に応じて、腰を掛けたり、買物した物品を収納したりすることが出来る、いわゆる、老人車若しくはシルバーカーに関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで種々の形態のシルバーカーが、発表され、広く実用化されている。例えば実用新案登録第1885581号、実用新案登録第2020479号、実用新案登録第2066032号、特開平7−117673号等。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これまでのシルバーカーは、その折畳み及び拡開作業が複雑であった。例えばある場合には押棒を手前に引き倒しこれを床面付近まで押し込むことにより折り畳み、拡開時には、腰を屈めて床面近くにある押棒を引き上げる必要あった。このような動作は、年配の使用者に多大な負担を強いることとなっていた。更に別の場合には、折り畳んだ際に、シルバーカーがそれ自体で立脚することが出来ず、例えば壁や扉に寄りかけておく必要があり、そのような立て掛け部分のない場合には、折り畳んだ後これを路面に倒して置くか、更には拡開したままに維持する場合が多かった。しかし、路面に倒して置いた場合にはその後にシルバーカーを使用する際、押棒部分や座部分をきれいに掃除する必要が有り、更にまた拡開したままでは通路を通る人の邪魔になるという、種々の課題が有った。また、ある場合には、折り畳み時に押棒と後輪又は前輪とによって自立状態を維持するものもある。しかし、この種の装置では、直立状態の安定性に欠け、しばしば簡単に倒れるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本件発明の下端に前輪12を有する前脚14と、該前脚14へ対して枢動可能に連結されておりかつ下端に後輪13を有する後脚15と、押棒11と、を有しているシルバーカにおいては、押棒11と後脚15の上端とがひじ掛けレバー62によって互いに枢動可能に連結され、押棒11には枢動レバー74と枢動連結レバー88の一端が枢着され、該枢動レバー74の他端には座部パイプ76の端部が枢着され、該枢動連結レバー88の端部には後脚折り込みレバー91の一端が枢着され、該後脚折り込みレバー91の他端には前脚折り込みレバー93の一端が枢着され、該前脚折り込みレバー93の他端が前脚14へ枢着され、前記座部パイプ76には前脚14の上端が枢着され、更に該座部パイプ76には、前脚14の枢着位置と枢動レバー74の枢着位置との間において引き込みレバー85の一端が枢着され、該引き込みレバー85の他端が後脚折り込みレバー91へ枢着されている。
【0005】
【発明の実施の形態】
本件発明にかかるシルバーカー10を拡開した位置にて見た側面図を示している図1において、符号11は押棒であり、符号12は前輪であり、符号13は後輪であり、符号14は下端に前輪12を有する前脚であり、符号15は下端に後輪13を有する後脚である。この種のシルバーカーにおいては、左右の両側面が実質的に同一の要素により構成されているので、以下においては、片側の要素についてのみ記載する。従って、以下に述べる要素は、特別に断りが無い限り左右の両側面に同様に配置されているものである。またこの実施例においては、後述の図3に示すように、各前輪12がダブルホイールとなり、各後輪13がシングルホイールとなっているが、これに限定されるものではなく、前輪がシングルホイールで後輪がダブルホイールでもよく、また前輪及び後輪が共にダブルホイール又はシングルホイールとすることも可能である。
【0006】
押棒11は、公知のシルバーカーの押棒と同様に、上下方向に伸長している左右一対の下方部分20と、該一対の下方部分20の上端部を受け入れかつ概ねコ字形をなし両側部を連結している上方部分21と、から構成され、全体として概ね逆U字形状を有している。より詳細には、直線状の各下方部分20の上端部は、コ字形をなす上方部分21の下端部に入れ子式に受け入れられている。ここで、前記下方部分20の上端部分にはその長手方向に間隔をおいて複数(例えば2個)の穴(図示なし)が設けてある。また上方部分21の下端部分には1個の穴(図示なし)が設けてある。これらの穴には図8に示すような止め具22が係合される。止め具22は、上方部分21の外面に整合するような曲面を有する保持部23と、該保持部23の中心部分から突出するピン状の突起24と、により構成されている。即ち下方部分20に設けた例えば上側の穴と、上方部分21の設けた穴とを整合した後、これらの穴に該止め具22の突起24を噛み合わせ、その後、該止め具22の外面へ、予め上方部分21へ装着してある保持筒25を被せ、止め具22を保持筒25で固定する。もし押棒11の高さ位置を調整したい場合には、保持筒25を上方へ移動し、止め具22を外し、押棒11の上方部分21を上下方向に移動し高さを調整し、前記上方部分20の穴と下方部分21の穴とを整合した後、再度止め具22をそれらの整合した穴へ係合させ、この止め具22を保持筒25で固定することにより、容易に調整が可能である。
【0007】
押棒11の上方部分21の横行部分付近にはシルバーカーの使用者がその部分を把持し易いように発泡材料その他の適当な材料から成るカバー部材26が巻き付けてある。また、この押棒11には、公知のシルバーカーの押棒と同様に、シルバーカーを制動するための制動装置30(図9参照)を操作するための制動レバー31が装着されている。この制動レバー31は、押棒11の上方部分21へ取り付けられた台座32と、シルバーカーの両側に渡り伸びているコ字形の操作杆33と、前記台座32を押棒11へ対して固着すると共に操作杆33を該台座32及び押棒11へ対して枢動可能に取り付けているピン34と、該操作杆33に一端が固定され前記台座32を介して伸びているワイヤ(図示なし)とにより構成されている。制動装置30は、図9に示すように、作動片35と、バネ36と、により構成されている。作動片35は、制動時に後輪13へ直接接触する外方に広がっている一対の制動片37と、これらの制動片37の内端部に取り付けてある揺動部38と、左右側の揺動部38を連結している横行部39と、を有している。前記バネ36は、一端が作動片35に掛け止めされ、他端が後脚15へ保持され、これにより作動片35を1方向にバネ付勢しており、制動片37を後輪13から常態では遊離する位置に維持している。図示の例では、バネ36の下端は作動片35の制動片37の位置へ掛け止めされ、上端は後脚15へ保持されているが、これらの位置は、前記制動片37が常態で後輪13から遊離する位置に維持される位置へバネ付勢されるように適宜変更され得る。この作動片35の揺動部38はそれぞれ左右の後脚15へ穴40を介するピン手段41(図1)により枢着されている。更に、一方の揺動部38には、前記制動レバー31の操作杆33に一端が固定されているワイヤの他端を固着するための穴42が設けてある。従って、ワイヤは、適当な固定手段によってこの穴42へ固定されている。このような構成のため、制動装置30は制動レバー31をピン34周りに時計方向に回転することにより、ワイヤが作動して、バネ36の弾性力に抗して作動片35を穴40に貫通されているピン手段41の周りに反時計方向に回転し、制動片37が後輪13の外面に接触し、該後輪を制動するのである。
【0008】
押棒11の下方部分20の中間部分には図4及び図5に示すような形態をした接続部材45が取り付けてある。この接続部材45は好ましくは合成樹脂によって一体的に形成されている。この接続部材45は、その一端部に上下に貫通する貫通孔46と、他端部に上方に向かって開口している開放穴47を有している管状上方突出部48と、一方の側方に向かって開口した側方開放穴49を有している管状側方突出部50と、他方の側方に向かってピンが貫通するピン貫通孔51を有している管状側方突起52と、を有している。勿論他側に配置される接続部材45は管状側方突出部50と管状側方突起52とが左右対称に成るように構成されていることは当業者に明らかなところである。なお、前記開放穴47は盲穴であり、管状上方突出部48には側方に貫通する穴53が設けてある。また前記側方開放穴49は盲穴であり、管状側方突出部50には前後方向に貫通する穴54が設けてある。更に、前記ピン貫通孔51は前記貫通孔46を介して該接続部材45の側方に貫通して伸びている。
【0009】
該接続部材45の上下に貫通する貫通孔46内には押棒11が挿通しており、該接続部材45はピン貫通孔51を貫通するピン55によって該押棒11の所定位置に固着されている。該穴46の前方に位置している上方突出部48の開放穴47には、片側から他側即ち右(左)側から左(右)側にわたって両側に架け渡されているコ字形を有する公知の背当て棒(図示なし)の一方の下端部が受け入れられ、穴53を介してピン(図示なし)により固着されている。該背当て棒の他方の下端部は他側に同様に配置した接続部材の穴内に受け入れられ、同様にピンにより固着されている。また、管状側方突出部50の内部に形成された側方開放穴49には横行部材60(図3)の一端が差し込まれ、穴54を介してピン等の固定手段61により固定されている。該横行部材60の他端は、シルバーカーの他側に同様に配置された接続部材の同様の穴に差し込まれ、そこにピン等の固定手段61により同様に固定されている(図3)。これによりシルバーカーの横方向の振れが防止されている。更に管状側方突起52の内部に形成されたピン貫通孔51には、前方部分が幾分下方に曲がっているひじ掛けレバー62の後方端部が前記ピン55によりスペーサ63(図3)を介して枢着されている。このひじ掛けレバー62には、発泡体その他の緩衝材から成るカバー部材64が装着されている。このひじ掛けレバー62の前方端部は、前記後脚15の上端部に連結されている。この実施例においては、該ひじ掛けレバー62の前方端と前記後脚15の上端部とは、図6に示すような連結部材65により連結されている。この連結部材65は、開口部66を有する箱部67と、この箱部67の一端部から伸びている円柱体部68と、から構成さている。更にこれの箱部67と円柱体部68とにはピン等を受け入れる穴69、70が概ね平行に設けてある。この連結部材65は例えば樹脂によって一体的に成型され得る。この箱部67には後脚15の上端部が受け入れられ、穴69を通るピン71によって後脚15とひじ掛けレバー62とを枢動可能に支持している。一方、円柱体部68は円筒形の部材により形成されているひじ掛けレバー62の前方端部に差し込まれ、前記穴70を通るピン72によって後脚15とひじ掛けレバー62とを固着連結している。
【0010】
押棒11の前記接続部材45が固着されている部分より幾分下方には、比較的短い直線状の枢動レバー74の一端部がピン等の連結手段75によって枢動可能に連結されている。この枢動レバー74の他端部には上方から見てU字形状に折り曲げられている座部パイプ76の端部がピン等の連結手段77によって枢動可能に連結されている。このU字形状をなす座部パイプ76の他方の端部は、シルバーカーの他側に同様に設けられた直線状の枢動レバーの他端部に枢着されている。このU字形状をなす座部パイプ76は、シルバーカーの使用者が必要に応じて着座することが出来るような座部を形成し、更にはショッピングバッグを収納するための枠体を提供する。
【0011】
U字形状に折り曲げられた該座部パイプ76の前後方向に伸びている直線部分の中間部には、図7に示すように、平板を概ねU字形状に曲げた保持部材78が穴79を貫通しているピン等の固定手段80によって固定されている。この保持部材78には前記前脚14の上端部が穴81を貫通しているピン等の枢着手段82で枢動可能に連結されている。また該前脚14と後脚15とはそれらの交差部においてスペーサー83(図3)を介してピン等の枢着手段84によって互いに枢動可能に連結されている。なお、前記後脚15の上端部は、図3に示すように、着座する際に楽なように、幾分側方外方に押し広げられている。なお、図3の右半分は本件発明の拡開時におけるシルバーカを後方から見た図であり、左半分は本件発明の拡開時におけるシルバーカを前方から見た図である。
【0012】
該座部パイプ76の、前記枢動レバー74が枢着されている端部と、保持部材78が固着されている中間部と、の間には引き込みレバー85の上端部がピン等の枢着手段86によって該座部パイプ76へ連結されている。
【0013】
更に前記押棒11には、閉鎖栓87(図2)を後述のロックピン99によって固定されているその下端部と前記枢動レバー74の一端部が枢着されている部分との中間に、枢動連結レバー88の一端部がピン等の枢着手段89によって連結されている。この枢動連結レバー88の他端部は、前記後脚15の下端部と、前記前脚14が枢着されている枢動手段84の位置と、の間の位置において該後脚15へ対してピン等の枢着手段90によって連結されている。この枢着手段90には、後脚折り込みレバー91の一端部が枢着されている。更にこの後脚折り込みレバー91の他端部は、一端部が前脚14にピン等の枢着手段92によって枢着されている前脚折り込みレバー93の他端部にピン等の枢着手段94で連結されている。ここで、前記後脚折り込みレバー91の中間部には前記引き込みレバー85の下端部がピン等の枢着手段95で連結されている。更に、前記枢着手段90にはそれ自体公知のフック96が枢着されている。このフック96は、フランジ97を操作してフック96を枢着手段90の周りに回転することにより、該フック96の溝98が押棒11の下端部の閉鎖栓87を固着しているロックピン99に噛み合い、シルバーカーを拡開状態に保持する。
【0014】
前脚14の下端部には車輪保持体100が装着されている。この車輪保持体100は、固定部101と、その下方に有る回転部102と、により構成されている。固定部101は概ね直角エルボーのような側面形態を有しかつその一部からシルバーカの内方に向かって突き出している突出部103(図3)を有している。該固定部101のエルボー部分には、図1に示すように拡開時に地面に概ね平行になるように曲げられている前脚14の前端部が差し込まれ、そこにピン等の固定手段104によって固着されている。更に該突出部103には、図3に示すように横行部材105が差し込まれ、適当な固定手段(図示なし)によって固定されている。この横行部材105はシルバーカの横揺れを防止している。更に該固定部101のエルボー部分の他方には、下端に前輪12を支持している回転部102が公知の方法で回転自在に差し込まれている。これにより、該回転部102はシルバーカの操縦を容易にするようにキャスター効果を提供している。固定部101の前面下方部には突起106が設けてある。一方、回転部102にはフック部材107が枢動可能に設けてある。このフック部材107を上方に枢動して該フック部材107を突起106へ係合させることにより、該回転部102の自由な回転が阻止され、キャスター効果が制限することが出来る。
【0015】
このシルバーカ10には、前記制動装置30に加え、シルバーカの停止装置110が設けてある。自転車に例えれば、制動装置30はブレーキであり、停止装置110はロック錠である。この停止装置110は図10に示すように、一側の後脚15へ枢着されている揺動片111と、踏み込み片112と、他側の後脚へ枢着されている揺動部材113と、前記踏み込み片112と揺動部材113とを連結している停止棒114と、前記揺動片111を一方向に弾性保持するバネ115と、により構成されている。揺動片111は上部及び下部にそれぞれ穴116、117と、これらの穴の中間に円形の長溝118と、を有している。この揺動片111は一側の後脚15へ対して穴116を介するピン等の枢着手段119によって枢着されている。また穴117には揺動片111を一方向に弾性保持するバネ115の一端部が保持されており、該バネ115の他端部は後脚15の下端部へ保持されている。踏み込み片112は長いレバー120と短いレバー121と両者を接続する接続レバー122とにより構成されている。長いレバー120の中間部には穴123が設けてあり、この穴を介して前記ピン手段41によって後脚15へ枢着されている。また該長いレバー120の端部はピン等の枢動手段124を介して前記揺動片111の長溝118へ枢動可能に連結されている。長いレバー120と短いレバー121とを貫通している停止棒114は、端部を他方の後脚へ穴125を介して枢着されている前記揺動部材113を貫通して伸びている。この停止棒114はその両端部が、後輪13の中心部に形成されている放射方向に伸びている複数の短い突出片(図示なし)間に嵌入することが出来るようになっている。前記長いレバー120と短いレバー121と接続レバー122とは、シルバーカの操縦者が足で該停止装置110を操作出来るような操作部を形成している。
【0016】
シルバーカを操縦する際には、停止装置110の枢動手段124は長溝118の下方位置にあり、停止棒114は後輪の突出片から離れている。この解錠位置を維持するため、バネ115は停止装置110の揺動片111を弾性保持し、枢動手段124が前記長溝118の下方位置に保持されるようにしている。この状態ではシルバーカは自由に走行出来る。もしシルバーカを完全に停止したい場合には、停止装置110の操作部を、バネ115の弾性力に抗して下方に踏み込む。このとき枢動手段124は長溝118内を上方へ移動するとき一旦揺動片111を僅かに時計方向に回転し、更に長溝118内を上方へ移動すると揺動片111は次いでバネ115の弾性力により反時計方向に回転し枢動手段124は該長溝118の上方端部まで移動する。この位置では、停止棒114の端部が後輪の突出片間に入り込み、後輪の回転を完全に阻止しシルバーカを停止する。停止状態を解除する時には、操作部を足で上方へ持ち上げれば容易に停止棒114の端部が後輪の突出片間から遊離し、通常の走行が可能となる。なお、図示していないが、この停止装置110は、公知のように、シルバーカの側方上方まで伸びているいわゆるサイドレバーによっても操作することが出来る。これにより、シルバーカの操縦者は、座部へ着座したままでも、停止装置110を操作出来るので安全である。
【0017】
前述のように、キャスタ効果を提供するため、左右の前輪12は互いに独立しているが、後輪13は、シルバーカーの左右両側にわたって伸びており前記後脚15の下端部へ装着された後車軸130の両端部に取り付けられている。
【0018】
即ち、この発明のシルバーカは、下端に前輪12を有する前脚14と、該前脚14へ対して枢動可能(84)に連結されておりかつ下端に後輪13を有する後脚15と、押棒11と、を有しており、押棒11と後脚15の上端とがひじ掛けレバー62によって互いに枢動可能(55、71)に連結され、押棒11には枢動レバー74と枢動連結レバー88の一端が枢着(75、89)され、該枢動レバー74の他端には座部パイプ76の端部が枢着(77)され、該枢動連結レバー88の端部には後脚折り込みレバー91の一端が枢着(90)され、該後脚折り込みレバー91の他端には前脚折り込みレバー93の一端が枢着(94)され、該前脚折り込みレバー93の他端が前脚14へ枢着(92)され、前記座部パイプ76には前脚14の上端が枢着(82)され、更に該座部パイプ76には、前脚14の枢着(82)位置と枢動レバー74の枢着(77)位置との間において引き込みレバー85の一端が枢着(86)され、該引き込みレバー85の他端が後脚折り込みレバー91へ枢着(95)されている。更にこの発明においては、少なくとも、前記押棒11とひじ掛けレバー62と後脚15と枢動連結レバー88、及び前記後脚15と後脚折り込みレバー91と前脚14と前脚折り込みレバー93が4節回転連鎖を形成しているのである。
【0019】
本件発明に関するシルバーカーの折り畳み操作について述べる。初めに図1に示す拡開状態にあるシルバーカー10を折り畳む場合には、フック96を枢着手段90の周りを反時計方向に操作し、該フック96の溝98を押棒11の下端部にあるロックピン99から引き離す。次いで押棒11の横行部分を保持しこれを前方下方へ押し込む。このとき、ひじ掛けレバー62の後端部はピン55により連結されているので押棒11と共に下方へ移動する。このため相対的にひじ掛けレバー62の前端部が上方へ移動し、ピン71によって連結されている後脚15が引き上げられ、かつ後輪13が枢着手段84の周りに枢動して前方へ移動する。この後脚15の移動により、前脚14及び保持部材78の枢着手段84、82及び固定手段80を介して座部パイプ76の前方部分が連結手段77の周りに時計方向に上方へ押し上げられる。このパイプ76の運動に伴って前脚14の下部は枢着手段92の周りに回転して前輪12を後輪13側へ引き寄せる。更に前記パイプ76の移動により引き込みレバー85が枢着手段86、95の周りに枢動して後脚折り込みレバー91の後方部分を上方へ引き込む。その結果、該後脚折り込みレバー91の前方部分が枢着手段94の周りに下方へ移動し、これにより前脚折り込みレバー93の後方部分を下方へ移動させる共に、該前脚折り込みレバー93の前方部分は枢着手段92の周りに前脚14の移動と共に上方へ移動する。
【0020】
更に押棒11を下方へ押すと、ひじ掛けレバー62の後端部が押棒11と共に更に下方へ移動すると同時に該ひじ掛けレバー62の前端部が上方へ移動し、後脚15を一層直立状態に立ち上げ、かつ後輪13を一層前方へ移動する。この後脚15の移動により、前脚14及び保持部材78を介して座部パイプ76の前方部分が更に上方へ立ち上がり、このパイプ76の運動に伴って枢動レバー74が図1において押棒の連結手段75の周りに時計方向に回転し、パイプ76を一層上方へ押し上げる。このため前脚14の下部は前輪12を後輪13側へ一層引き寄せる。更に前記パイプ76の下方移動により引き込みレバー85が後脚折り込みレバー91の後方部分を引き上げると共に、枢動連結レバー88が押棒11上において枢着手段89の周りにて時計方向に回転し、後脚折り込みレバー91の後方部分を一層上方へ向かって立ちあげるように移動する。更に該後脚折り込みレバー91の前方部分は一層下方へ移動し、これにより前脚折り込みレバー93を介して前脚14を最終的に図2の位置まで後脚側に引き寄せる。
【0021】
この位置では後輪13が前輪12の幅方向外方に位置し(図3参照)、かつ前輪と後輪とが僅かに前後方向にて重なり、これにより、シルバーカー10は完全に自己立脚位置を形成する。図2に示す位置に折り畳まれたシルバーカーはどこでも自由にそれ自体で立脚するので、その収納が極めて容易である。図2においては図示していないが、折り畳んだ図2の位置において、枢着手段90の周りに枢動する前記フック96の溝98(図1)が噛み合う位置例えば枢動連結レバー88又は引き込みレバー85の所定位置にロックピンを設け、該フックとロックピンとを係合させることによりこの位置を完全に維持出来るのである。この位置ではシルバーカを折り畳んだ状態での移動も自由に行うことが出来る。
【0022】
図2に示す折り畳まれた位置からシルバーカーを図1に示す拡開位置に広げるためには、該フックをロックピンから外した後に、単に押棒11を上方へ引き上げればよい。車輪又は各レバーの重量により、シルバーカーは容易にかつ迅速に図1の拡開位置を画定する。その後、フック96の溝98を押棒11の下端に設けたロックピン99に掛け止めすればよい。
【0023】
【発明の効果】
本件発明によれば、シルバーカの折畳み及び拡開作業がワンタッチで容易に出来る。更に折り畳んだ際に、シルバーカーがそれ自体で容易にかつ確実に立脚することが出来る。さらにその立脚が前輪と後輪とによって安定した状態でほぼ直立状態に折り込むことが出来るので、収容が狭い場所でも十分に可能である。また、少なくもと2組の4節回転連鎖構造のため、安定した頑丈なシルバーカを提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明にかかるシルバーカを拡開位置にて見た側面図である。
【図2】本件発明にかかるシルバーカを折畳んだ直立位置にて見た側面図である。
【図3】本件発明にかかるシルバーカを拡開位置において一部が前方から見た図であり、一部が後方から見た図である。
【図4】本件発明のシルバーカの接続部材の斜視図である。
【図5】図4の接続部材を上面から見た図である。
【図6】本件発明のシルバーカの連結部材を下方から見た斜視図である。
【図7】本件発明のシルバーカの保持部材の斜視図である。
【図8】本件発明のシルバーカの押棒の長さを調整するための止め具の斜視図である。
【図9】本件発明のシルバーカの制動装置の斜視図である。
【図10】本件発明のシルバーカの停止装置の斜視図である。
【符号の説明】
10:シルバーカ 11:押棒 12:前輪
13:後輪 14:前脚 15:後脚
20:下方部分 21:上方部分 22:止め具
23:保持部 24:突起 25:保持筒
26:カバー部材 30:制動装置 31:制動レバー
32:台座 33:操縦杆 35:作動片
36:バネ 37:制動片 38:揺動部
39:横行部 40、42:穴 45:接続部材
46:貫通孔 47:開放穴 48:上方突出部
49:側方開放穴 50:管状側方突出部 51:ピン貫通孔
52:管状側方突起 53、54:穴 60:横行部材
61:固定手段 62:ひじ掛けレバー 64:カバー部材
65:連結部材 66:開口部 67:箱部
68:円柱体部 69、70:穴 74:枢動レバー
75:連結手段 76:座部パイプ 78:保持手段
79:穴 80:固定手段 81:穴
85:引き込みレバー 87:閉鎖栓 88:枢動連結レバー
91:後脚折り込みレバー93:前脚折り込みレバー 96:フック
97:フランジ 98:溝 99:ロックピン
100:車輪保持体 101:固定部 102:回転部
105:横行部材 106:突起 107:フック部材
110:停止装置 111:揺動片 112:踏み込み片
113:揺動部材 114:停止棒 115:バネ
116、117:穴 118:長溝 119:枢着手段
120、121:レバー 122:接続レバー 130:後車軸

Claims (2)

  1. 下端に前輪12を有する前脚14と、該前脚14へ対して枢動可能(84)に連結されておりかつ下端に後輪13を有する後脚15と、押棒11と、を有しているシルバーカにおいて、
    押棒11と後脚15の上端とがひじ掛けレバー62によって互いに枢動可能(55、71)に連結され、押棒11には枢動レバー74と枢動連結レバー88の一端が枢着(75、89)され、該枢動レバー74の他端には座部パイプ76の端部が枢着(77)され、該枢動連結レバー88の端部には後脚折り込みレバー91の一端が枢着(90)され、該後脚折り込みレバー91の他端には前脚折り込みレバー93の一端が枢着(94)され、該前脚折り込みレバー93の他端が前脚14へ枢着(92)され、前記座部パイプ76には前脚14の上端が枢着(82)され、更に該座部パイプ76には、前脚14の枢着(82)位置と枢動レバー74の枢着(77)位置との間において引き込みレバー85の一端が枢着(86)され、該引き込みレバー85の他端が後脚折り込みレバー91へ枢着(95)されていることを特徴とするシルバーカ。
  2. 少なくとも、前記押棒11とひじ掛けレバー62と後脚15と枢動連結レバー88、及び前記後脚15と後脚折り込みレバー91と前脚14と前脚折り込みレバー93が4節回転連鎖を形成していることを特徴とする請求項1記載のシルバーカ。
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