JP3823681B2 - 加湿装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は加湿装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
加湿装置は、ケーシングと、上記ケーシング内に回転自在に配置された円板形状の加湿ロータと、加湿ロータを順回転させるモータと、加湿ロータを経由する吸湿通路,加湿通路および採熱通路と、採熱通路と加湿通路との間に設けられた加熱手段とを備えている。
【0003】
従来、加湿装置の制御方法としては、加湿運転時に加湿ロータの各部分が順次、吸湿通路,加湿通路,採熱通路に面するように加湿ロータを一定速度で順回転させて、加湿通路に面する加湿ロータの領域から取り出した水分を含む空気を連絡ホースに排出するようにしたものがある。
【0004】
上記構成の加湿装置の制御方法によれば、一定時間、加湿運転を行った後、連絡ホース中に結露して溜まった水分を除去するため、乾燥運転を行う。そして、乾燥運転が終了すると、再び加湿運転を開始する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成の加湿装置の制御方法によれば、加湿運転開始時、加湿通路に面する加湿ロータの領域は含水率が0または極めて低い状態である。その結果、水分を多く含んだ加湿ロータの部分が加湿通路に面するまでの間は、加湿通路を流れる空気に水分を十分に充填することができず、十分な加湿運転を行うことができない。したがって、平均加湿量が少なくなり、平均加湿能力が低下するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、平均加湿能力を向上させることができる加湿装置の制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の加湿装置の制御方法は、ケーシングと、上記ケーシング内に回転自在に配置された加湿ロータと、上記加湿ロータを経由する吸湿通路,加湿通路および採熱通路と、上記採熱通路と上記加湿通路との間に設けられた加熱手段とを備え、加湿運転時に上記加湿ロータの各部分が順次、吸湿通路,加湿通路,採熱通路に面するように上記加湿ロータを順回転させる加湿装置の制御方法であって、乾燥運転と 、この乾燥運転の停止後の加湿運転開始時または加湿運転開始直後に、上記乾燥運転が停止した時に上記吸湿通路に面していた上記加湿ロータの湿潤した領域の少なくとも一部を上記加湿通路に面するように、上記加湿ロータを通常回転速度よりも速く順回転させる運転とを行うことを特徴としている。
【0008】
上記請求項1の発明の加湿装置の制御方法によれば、乾燥運転時、上記吸湿通路には、吸湿通路の空気で湿潤した加湿ロータの領域が面している。そして、上記加湿運転開始の直前または加湿運転開始と同時に、加湿ロータが通常回転速度より速く順回転する。すると、上記加湿運転開始と同時または加湿運転開始直後には、乾燥運転時に吸湿通路に面する加湿ロータの領域の少なくとも一部が加湿通路に面して、加湿通路の空気が、湿潤した加湿ロータの部分を通過することになる。その結果、上記加湿運転開始と同時または加湿運転開始直後に十分な加湿運転が行われて、平均加湿量が増え、平均加湿能力を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の加湿装置の制御方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の実施の一形態の加湿装置の制御方法のフローチャートである。また、図2は上記加湿装置の制御方法が適用される加湿装置の概略構成図である。この加湿装置は、図2に示すように、ケーシング1と、このケーシング1内に回転自在に配置された加湿ロータ2と、加湿ロータ2を回転させるステッピングモータ(図示せず)と、加湿ロータ2を経由する吸湿通路3,加湿通路5dおよび採熱通路5uと、この採熱通路5uと加湿通路5dとの間に設けられた加熱手段としてのヒータ6とを備えている。
【0011】
上記吸湿通路3を流れる空気は、矢印A方向に示すように、吸湿通路3に面する加湿ロータ2の領域を通過して、その領域に空気の水分が吸収される。一方、上記採熱通路5uおよび加湿通路5dを流れる空気は、矢印B方向に示すように、採熱通路5uに面する加湿ロータ2の領域を通過した後、ヒータ6で加熱されて、加湿通路5dに面する加湿ロータ2の領域を介して連絡ホース7に流れる。より詳しくは、加湿運転時において、採熱通路5uを流れる上方への空気の流れBuが、加湿ロータ2から熱を回収し、この熱を回収した後さらにヒータ6で100℃以上に加熱され、加湿通路5dを流れる下方への空気の流れBdが加湿ロータ2から水分を吸収する。
【0012】
上記加湿装置の制御方法を図1と図3(a),(b)とを用いて以下に説明する。なお、図3(a),(b)では、上記加湿ロータ2における含水率が高い部分を斜線で示している。
【0013】
まず、図1に示すように、処理をスタートさせ、ステップS11で乾燥運転を停止する。このとき、図3(a)に示すように、吸湿通路3に面する加湿ロータ2の領域2Aは吸湿通路3の空気により湿潤している。一方、上記加湿通路5dに面する加湿ロータ2の領域2Bdは、吸湿通路3近傍の部分を除き、略完全に乾燥した状態である。
【0014】
そして、図1に示すように、ステップS12で、加湿ロータ2が通常回転速度よりも速く回転するように、加湿ロータ2の毎分回転数をαrpmに設定する。なお、上記加湿ロータ2の通常回転速度に対応する毎分回転数はβである(α>β)。
【0015】
そして、ステップS13で、通常回転速度よりも速い速度で加湿ロータ2を順回転させ、ステップS14で目標回転角度であるX°分、加湿ロータ2が回転したか否かを判定する。そのステップS14で、加湿ロータ2がX°回転し終えたと判定すると、ステップS15に進む一方、加湿ロータ2がX°回転し終えていないと判定されると、ステップS14に戻り、加湿ロータ2がX°回転し終えるまでステップS14を繰り返す。ここでX°とは、加湿運転開始時または加湿運転開始直後に、乾燥運転時に吸湿通路3に面する加湿ロータ2の領域2Aの少なくとも一部が加湿通路5dに面するようにするための角度である。
【0016】
次に、ステップS15で、加湿ロータ2が通常回転速度で回転するように、加湿ロータ2の毎分回転数をαrpmからβrpmに戻す。
【0017】
そして、ステップS16で、加湿運転を開始して、ステップS17で、ヒータ6に印加する電圧を最大(図1ではヒータ最大入力と記す)にして、処理が終了する。このとき、図3(b)に示すように、上記加湿通路5dに面する加湿ロータ2の領域2Bdは、加湿ロータ2の湿潤した部分である。なお、ステップS17の処理は、ステップS16の処理の直後に行うのが好ましい。
【0018】
このように、上記加湿運転開始直後には、加湿通路5dに湿潤した加湿ロータ2の部分が面していることによって、加湿運転開始直後の加湿通路5dの空気が、湿潤した加湿ロータ2の部分を通過することになる。その結果、上記加湿運転開始直後に十分な加湿運転が行われて、平均加湿量が増大し、平均加湿能力を向上させることができる。
【0019】
図4は上記加湿ホース7の出口の相対湿度と経過時間との関係を示すグラフである。図4では、従来の加湿装置の制御方法を行った場合の連絡ホース7の出口の相対湿度の時間変化を実線で示している。また、本実施形態の加湿装置の制御方法を行った場合の連絡ホース7の出口の相対湿度の時間変化を二点鎖線で示している。なお、図4では上記連絡ホース7の出口の相対湿度をホース出口相対湿度と記している。
【0020】
本実施形態の加湿装置の制御方法を行うと、図4に示すように、加湿運転の初期において、従来の加湿装置の制御方法を行った場合よりも連絡ホース7の出口の相対湿度が大きく増大することが分った。つまり、本実施形態の加湿装置の制御方法を行うことによって、平均加湿量を増大させることができることが分ったのである。
【0021】
上記実施の形態では、本発明の加湿装置の制御方法を図2に示す加湿装置に適用したが、他の加湿装置に適用してもよい。
【0022】
また、上記実施の形態では、加湿運転開始直後に、乾燥運転時に吸湿通路3に面する加湿ロータ2の領域2Aの少なくとも一部が加湿通路5dに面するようにしたが、加湿運転開始と同時に、乾燥運転時に吸湿通路3に面する加湿ロータ2の領域2Aの少なくとも一部が加湿通路5dに面するようにしてもよい。
【0023】
また、上記実施の形態では、ステッピングモータを用いて加湿ロータ2の回転速度を調節したが、ACモータまたはDCモータを用いて周波数制御で加湿ロータ2の回転速度を調節してもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明の加湿装置の制御方法は、加湿運転開始時または加湿運転開始直後に、乾燥運転時に吸湿通路に面する加湿ロータの領域の少なくとも一部を上記加湿通路に面するように、加湿ロータを通常回転速度よりも速く順回転させるので、加湿運転開始と同時または加湿運転開始直後に、湿潤した加湿ロータの部分を加湿通路の空気が通過して、十分な加湿運転が行われる。したがって、平均加湿量が高くなり、平均加湿能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の一形態の加湿装置の制御方法のフローチャートである。
【図2】 図2は上記加湿装置の制御方法が適用される加湿装置の概略構成図である。
【図3】 図3(a)は上記加湿装置の要部の乾燥運転時の状態を示す概略図であり、図3(b)は上記加湿装置の要部の加湿運転開始時の状態を示す概略図である。
【図4】 図4は連絡ホースの出口の相対湿度と経過時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ケーシング
2 加湿ロータ
3 吸湿通路
5d 加湿通路
5u 採熱通路
6 ヒータ
Claims (1)
- ケーシング(1)と、上記ケーシング(1)内に回転自在に配置された加湿ロータ(2)と、上記加湿ロータ(2)を経由する吸湿通路(3),加湿通路(5d)および採熱通路(5u)と、上記採熱通路(5u)と上記加湿通路(5d)との間に設けられた加熱手段(6)とを備え、加湿運転時に上記加湿ロータ(2)の各部分が順次、吸湿通路(3),加湿通路(5d),採熱通路(5u)に面するように上記加湿ロータ(2)を順回転させる加湿装置の制御方法であって、
乾燥運転と、
この乾燥運転の停止後の加湿運転開始時または加湿運転開始直後に、上記乾燥運転が停止した時に上記吸湿通路(3)に面していた上記加湿ロータ(2)の湿潤した領域(2A)の少なくとも一部を上記加湿通路(5d)に面するように、上記加湿ロータ(2)を通常回転速度よりも速く順回転させる運転と
を行うことを特徴とする加湿装置の制御方法。
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