JP3823428B2 - 薬剤徐放機能付シャワーヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は薬剤徐放機能付シャワーヘッドに関するものである。本発明におけるシャワーヘッドは、浴用のシャワーヘッドのみならず器具洗浄用放水ノズル、洗車用放水ノズル等をも含む概念である。
【0002】
【従来の技術】
特開平5−293053号、特開平6−296902号に、以下に示す構造の薬剤徐放機能付シャワーヘッドが開示されている。
▲1▼ 流入口流出口兼用の開口を有する水溶性の薬剤が充填されたカートリッジが、シャワーヘッドの外部に装着され、カートリッジの開口がシャワーヘッドの囲壁に形成された開口を介してシャワーヘッド内部の流路に連通している(特開平5−293053号 図4、7、8)。
▲2▼ 流入口流出口兼用の開口を有する水溶性の薬剤が充填されたカートリッジが、シャワーヘッドの囲壁に形成した開口に嵌合し、カートリッジの開口が、シャワーヘッド内部の流路に連通している(特開平5−293053号 図5、6)。
▲3▼ 一端が閉鎖され他端の中央部に流入口流出口兼用の開口が形成された筒状のカートリッジを内蔵する両端開放の筒状容器が、シャワーヘッドの流入口に接続されている。カートリッジには水溶性の薬剤が充填されている。カートリッジの側壁と筒状容器の側壁との間には環状の流路が形成され、カートリッジは、流入口流出口兼用の開口を上流側へ向けて、筒状容器内に配設されている(特開平5−293053号 図9)。
▲4▼ 流入口と流出口とを有する水溶性の薬剤が充填されたカートリッジが、シャワーヘッドに装着され、カートリッジの流入口と流出口とが、シャワーヘッド内部の流路に連通している(特開平5−293053号 図12、13、14、特開平6−296902号 図1、2、3)。
【0003】
上記▲1▼、▲2▼の薬剤徐放機能付シャワーヘッドにおいては、シャワーヘッド内部の流路を流れる水が、流入口流出口兼用の開口を通ってカートリッジ内へ流入し、カートリッジに充填された水溶性の薬剤を徐々に溶かし、流入口流出口兼用の開口を介して、薬剤を流水中に徐放させる。
上記▲3▼の薬剤徐放機能付シャワーヘッドにおいては、筒状容器内を流れる水が、流入口流出口兼用の開口を通ってカートリッジ内へ流入し、カートリッジに充填された水溶性の薬剤を徐々に溶かし、流入口流出口兼用の開口を介して、薬剤を流水中に徐放させる。
上記▲4▼の薬剤徐放機能付シャワーヘッドにおいては、シャワーヘッド内部の流路を流れる水が、流入口を通ってカートリッジ内へ流入し、カートリッジに充填された水溶性の薬剤を徐々に溶かし、流出口を介して、薬剤を流水中に徐放させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記▲1▼〜▲4▼の薬剤徐放機能付シャワーヘッドには、カートリッジ内に混入した空気が、シャワーの使用開始、使用停止に伴うカートリッジ内部の圧力変動によって膨張、収縮し、カートリッジ内の薬剤が過剰に放出されるおそれがあるという問題がある。また、カートリッジが軟質材で形成されている場合には、シャワーの使用開始、使用停止に伴うカートリッジ内部の圧力変動によってカートリッジが膨張、収縮し、或いは、使用者がシャワーヘッドの外部に装着されたカートリッジに圧迫を加えることによりカートリッジが収縮し、カートリッジ内の薬剤が過剰に放出されるおそれがあるという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、シャワーの使用中に薬剤が充填されたカートリッジから薬剤が流水中ヘ過剰に放出されるおそれが無く、、薬剤の流水中への安定した徐放が保証され、シャワーの不使用時にカートリッジからの薬剤の流出が防止された、薬剤徐放機能付シャワーヘッドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明においては、一端が閉鎖され他端に開口が形成された硬質材から成る筒体容器内に水溶性の液状の薬剤又は水溶性の薬剤と該薬剤の飽和水溶液とが充填され、筒体容器内に空気層を含まず、開口が多孔質膜によって覆われた薬剤徐放カートリッジと、シャワーヘッドとを備え、薬剤徐放カートリッジは開口を上流側へ向けてシャワーヘッドの通水路内に配設され、薬剤徐放カートリッジと通水路壁との間に環状隙間が形成され、更に、薬剤徐放カートリッジを上流側ヘ付勢する付勢手段と、シャワーヘッドの通水路内に且つ薬剤徐放カートリッジの上流に配設され前記通水路を塞ぐ弁部材とを備え、弁部材には薬剤徐放カートリッジの開口に対峙する弁体と弁体の近傍に配設された開口とが形成され、シャワーヘッドの止水時に薬剤徐放カートリッジの前記他端が弁部材の弁体に当接して開口が弁体によって閉鎖され、シャワーヘッドの通水時に弁部材の開口を通って流れる水の水圧によって薬剤徐放カートリッジが下流側へ移動し薬剤徐放カートリッジの前記他端が弁部材の弁体から離れて薬剤徐放カートリッジの開口が開放されることを特徴とする薬剤徐放機能付シャワーヘッドを提供する。
【0006】
上記薬剤徐放機能付シャワーヘッドにおいては、シャワーの不使用時、すなわちシャワーヘッドの止水時には、付勢手段で付勢された薬剤徐放カートリッジが上流側へ移動しカートリッジの端部が弁部材の弁体に当接して薬剤徐放カートリッジの開口が弁体によって閉鎖され、薬剤徐放カートリッジからの薬剤の流出が防止される。
シャワーの使用時、すなわちシャワーヘッドの通水時に、弁部材の開口を通って流れる水の水圧によって付勢手段の付勢力に逆らって薬剤徐放カートリッジが下流側へ移動し、薬剤徐放カートリッジの端部が弁部材の弁体から離れて薬剤徐放カートリッジの開口が開放される。シャワーヘッドの通水路から、薬剤徐放カートリッジの開口を通って、薬剤徐放カートリッジ内に水が侵入し、薬剤徐放カートリッジ内の水溶性の液状の薬剤又は水溶性の薬剤の飽和水溶液が、前記開口を通って、シャワーヘッドの通水路へ放出される。薬剤徐放カートリッジの開口は多孔質膜によって覆われており、薬剤徐放カートリッジ内には圧力変動によって体積が変化する空気が存在せず、薬剤徐放カートリッジは硬質材で形成され外圧を加えても変形しないので、薬剤徐放カートリッジ内の水と水溶性の液状の薬剤又は水溶性の薬剤の飽和水溶液の流れが安定する。この結果、薬剤徐放カートリッジ内の水溶性の液状の薬剤又は水溶性の薬剤の飽和水溶液は、シャワーの使用中に過剰放出されることなく安定してシャワーヘッドの通水路内を流れる水に徐放される。
【0007】
薬剤徐放カートリッジに、弁部材の開口を通って流れる水を薬剤徐放カートリッジの開口ヘ導く案内部材を取り付けることにより、シャワー使用時に、薬剤徐放カートリッジへ水を確実に侵入させ、薬剤徐放カートリッジ内の薬剤を確実に徐放させることができる。
薬剤徐放カートリッジに取り付けた案内部材を弁部材の開口に常時係合させ、薬剤徐放カートリッジが移動する際のガイドとして機能させることにより、薬剤徐放カートリッジの開口と弁部材の弁体、開口とが常に正規の相対位置関係に保たれ、シャワー不使用時に薬材徐放カートリッジからの薬剤の流失が確実に防止され、シャワー使用時に薬剤徐放カートリッジから薬剤が安定して徐放される。
【0008】
弁部材の開口を、薬剤徐放カートリッジの開口へ差し向けることにより、シャワー使用時に、薬剤徐放カートリッジへ水を確実に侵入させ、薬剤徐放カートリッジ内の薬剤を確実に徐放させることができる。
薬剤徐放カートリッジに、弁部材に常時係合する案内部材を取り付け、薬剤徐放カートリッジが移動する際のガイドとして機能させることにより、薬剤徐放カートリッジの開口と弁部材の弁体、開口とが常に正規の相対位置関係に保たれ、シャワー不使用時に薬材徐放カートリッジからの薬剤の流失が確実に防止され、シャワー使用時に薬剤徐放カートリッジから薬剤が安定して徐放される。
【0009】
アスコルビン酸とアスコルビン酸の飽和水溶液とを薬剤徐放カートリッジに充填することにより、シャワーヘッドから散水される水道水から残留塩素を除去し、シャワー使用者の快適感を増大させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドを図1〜5に基づいて説明する。
図1に示すように、シャワーヘッドは、第1円筒体1と、第1円筒体1の下流端に螺合する第2円筒体2と、第2円筒体2の下流端にビス止めされる散水多孔板3とを有している。第1円筒体1の内部空間と、第2円筒体2の内部空間とは、通水路を形成している。第1筒体1の上流端は、図示しない給水ホースに連結されている。
図1、2に示すように、第1円筒体1の上流端部に、通水路を塞いで、円筒状の弁部材4が緊密に内嵌合している。図3に示すように、弁部材4の下流端に、長円状の端壁4a1 が形成され、端壁4a1 の両側に端壁4a1 に隣接して半月状の開口4b1 、4b2 が形成され、端壁4a1 に同一形状のパッキン4a2 が接着固定されている。端壁4a1 とパッキン4a2 とにより、弁体4aが形成されている。
図1に示すように、第2円筒体2の上流端に、円筒状のバネガイド5が緊密に内嵌合している。バネガイド5の下流端に蓮根状のブッシュ6が内嵌合している。バネガイド5とブッシュ6とに挟持されて、付勢手段であるコイルバネ7が配設されている。コイルバネ7の上流端は、第1円筒体1内まで延びている。
【0011】
図1に示すように、通水路内に、且つブッシュ6と弁部材4との間に、薬剤徐放カートリッジ8が挿入されている。薬剤徐放カートリッジ8は、図1、2、4に示すように、アクリル樹脂等の硬質材料から成り、一端が閉鎖され他端が開放された円筒体8aと、円筒体8aの開放端を覆う硬質材料からなるカバー8bと、カバー8bに形成された、弁部材4の弁体4aよりも僅かに小さな長円形の開口8b1 、に嵌め込まれてカバー8に接着固定された長円形の多孔質膜8cとにより構成されている。
図1、2に示すように、薬剤徐放カートリッジ8は、カバー8bと多孔質膜8cとで覆われた開放端を上流側へ向けて通水路内に挿入されている。通水路壁と薬剤徐放カートリッジ8との間に、環状隙間が形成されている。薬剤徐放カートリッジ8はコイルバネ7により上流側へ付勢されている。
薬剤徐放カートリッジ8は、アスコルビン酸の粉末とアスコルビン酸飽和水溶液とによって満たされており、薬剤徐放カートリッジ8内には圧縮性の空気は存在しない。薬剤徐放カートリッジ8の製造工程において、脱気した純水を用い、且つ、空気の混入を防止しつつ円筒体8aの開放端をカバー8bと多孔質膜8cとで覆うことにより、薬剤徐放カートリッジ8から空気を完全に排除することができる。
【0012】
図1、2に示すように、カバー8bに円板状の案内部材9が接着固定されている。図1、2、5に示すように、案内部材9には、カバー8bの開口8b1 よりも僅かに大きく、且つ弁部材4の弁体4aよりも僅かに大きな、長円形の開口9aが形成されている。開口9aは開口8b1 に正対している。案内部材9のカバー8bに接着固定された下流側端面には、開口9aの縁部から外縁部まで延びる4本の溝9bが形成されている。案内部材9の上流側端面には、開口9aの両側に開口9aに隣接して開口9aへ向かう半月状の傾斜面9c1 、9c2 が形成されている。傾斜面9c1 、9c2 の上流端から、円弧状断面を有する脚部9d1 、9d2 が上流側へ延びている。脚部9d1 、9d2 は、弁部材4の半月状の開口4b1 、4b2 に係合している。脚部9d1 、9d2 が、弁部材4の半月状の開口4b1 、4b2 に係合した状態で、弁部材4の弁体4aが、カバー8bの開口8b1 と案内部材9の開口9aとに正対している。
【0013】
上記構成を有する薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドの作動を説明する。
シャワーの不使用時、すなわち薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドの不通水時には、図1、2の左半部分に示すように、薬剤徐放カートリッジ8がコイルバネ7の付勢力を受けて上流側へ移動し、案内部材9の脚部9d1 、9d2 の基部が弁部材4の半月状の開口4b1 、4b2 に係合し、弁部材4の弁体4aが案内部材9の開口9aを通って、薬剤徐放カートリッジ8のカバー8bに当接し、カバー8bの開口8b1 を閉鎖している。この結果、シャワーの不使用時には、薬剤徐放カートリッジ8からのアスコルビン酸の流出が防止される。
シャワーの使用時、すなわち薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドの通水時には、図1、2の右半部分に示すように、弁部材4の開口4b1 、4b2 を通って流れる水道水の水圧により、コイルバネ7の付勢力に逆らって薬剤徐放カートリッジ8が下流側へ移動し、案内部材9の脚部9d1 、9d2 の先端部が弁部材4の半月状の開口4b1 、4b2 に係合し、薬剤徐放カートリッジ8のカバー8bが弁部材4の弁体4aから離れ、薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 が開放される。図1、2の右半部分で矢印で示すように、弁部材4の開口4b1 、4b2 を通った水道水が、案内部材9の脚部9d1 、9d2 と斜面9c1 、9c2 とに案内されて、開口9aへ向かって流れる。開口9aに達した水道水の一部は、開口9aと開口8b1 とを通って、薬剤徐放カートリッジ8内へ流入し、残余の部分は、溝9bを通って薬剤徐放カートリッジ8と通水路壁との間の環状の隙間へ流入する。
【0014】
薬剤徐放カートリッジ8内へ流入した水道水は、図1、2で矢印で示すように、薬剤徐放カートリッジ8の中心部を閉鎖端へ向かって進みつつ径方向へ拡散し、流れの方向を変え、薬剤徐放カートリッジ8の囲壁に沿う円筒状の流れとなって、薬剤徐放カートリッジ8の開放端へ向かって進む。薬剤徐放カートリッジ8内のアスコルビン酸が水道水中に溶解し、水道水はアスコルビン酸飽和水溶液となる。アスコルビン酸飽和水溶液は、薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 の周縁から外部へ流出し、案内部材9の溝9bを通る水道水に混入して、薬剤徐放カートリッジ8と通水路壁との間の環状の隙間へ流入する。
水道水に混入したアスコルビン酸により、水道水中の残留塩素が除去される。塩素臭が除去された水道水が、薬剤徐放カートリッジ8と通水路壁との間の環状の隙間を通り、更に蓮根状のブッシュ6を通り、散水多孔板3を通って吐出する。
【0015】
本実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドにおいては、薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 が多孔質膜8cによって覆われているので、水道水は徐々に薬剤徐放カートリッジ8内へ流入する。この結果、薬剤徐放カートリッジ8内の水道水とアスコルビン酸飽和水溶液の流れが安定する。薬剤徐放カートリッジ8内には圧力変動によって体積が変化する空気が存在しないので、薬剤徐放カートリッジ8内の水道水とアスコルビン酸飽和水溶液の流れが安定する。薬剤徐放カートリッジ8が硬質材で形成され内外圧差による変形を生じないので薬剤徐放カートリッジ8内の水道水とアスコルビン酸飽和水溶液の流れが安定する。この結果、薬剤徐放カートリッジ8内のアスコルビン酸飽和水溶液は、シャワーの使用中に過剰放出されることなく、案内部材9の溝9bを通る水道水中に安定して徐放される。
【0016】
薬剤徐放カートリッジ8に接着固定された案内部材9の斜面9c1 、9c2 と脚部9d1 、9d2 とが、弁部材4の開口4b1 、4b2 を通って流れる水道水を薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 ヘ導くので、シャワー使用時に、薬剤徐放カートリッジ8へ水道水が確実に侵入し、薬剤徐放カートリッジ8内のアスコルビン酸が確実に徐放される。
薬剤徐放カートリッジ8に接着固定された案内部材9の脚部9d1 、9d2 が弁部材4の開口4b1 、4b2 に常時係合し、薬剤徐放カートリッジ8が移動する際のガイドとして機能するので、薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 と弁部材4の弁体4a、開口4b1 、4b2 とが、常に正規の相対位置関係に保たれる。この結果、シャワー不使用時に薬材徐放カートリッジ8からのアスコルビン酸の流失が確実に防止され、シャワー使用時に薬剤徐放カートリッジ8からアスコルビン酸が安定して徐放される。
【0017】
本発明の第2実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドを図6〜8に基づいて説明する。
本実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドにおいては、薬剤徐放カートリッジ8の円筒体8aの開放端を覆う硬質材料からなるカバー8bに、長円形の開口8b1 に加えて、上流側ヘ延びる2本の案内脚8b2 が形成されている。長円形の開口8b1 には長円形の多孔質膜8cが嵌め込まれて接着固定されている。円筒状の弁部材4の下流端に、長円形の端壁4a1 に代えて円形の端壁4a3 が形成され、端壁4a3 に長円形のパッキン4a2 が接着固定されて弁体4aを形成している。弁体4aの両側に、開口4b1 、4b2 に代えて、それぞれ3個の開口4b3 が形成されている。開口4b3 は、カバー8bの長円形の開口8b1 へ差し向けられており、端壁4a3 を斜めに貫通している。弁部材4の円筒部の外面に、長手方向に延在する2本の溝4cが形成されている。弁部材4の溝4cにカバー8bの案内脚8b2 が係合している。案内部材9は配設されてない。上記を除き、本実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドは、第1実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドと同一の構造を有している。
【0018】
本実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドにおいては、シャワーの不使用時、すなわち薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドの止水時には、図6の左半部分に示すように、カバー8bの案内脚8b2 の略全体が弁部材4の溝4cに係合し、弁部材4の弁体4aが薬剤徐放カートリッジ8のカバー8bに当接し、カバー8bの開口8b1 を閉鎖している。この結果、シャワーの不使用時には、薬剤徐放カートリッジ8からのアスコルビン酸の流出が防止される。
シャワーの使用時、すなわち薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドの通水時には、図6の右半部分に示すように、弁部材4の開口4b3 を通って流れる水道水の水圧により、コイルバネの付勢力に逆らって薬剤徐放カートリッジ8が下流側へ移動し、カバー8bの案内脚8b2 の先端部が弁部材4の溝溝4cに係合し、薬剤徐放カートリッジ8のカバー8bが弁部材4の弁体4aから離れ、薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 が開放される。図6の右半部分で矢印で示すように、薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 へ差し向けられた弁部材4の開口4b3 を通った水道水が、薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 へ向かって流れ、一部が開口8b1 を通って薬剤徐放カートリッジ8内へ流入し、残余の部分はカバー8bに沿って径方向外方へ流れて薬剤徐放カートリッジ8と通水路壁との間の環状の隙間へ流入する。薬剤徐放カートリッジ8内のアスコルビン酸飽和水溶液が開口8b1 の周縁から外部へ流出し、カバー8bに沿って径方向外方へ流れる水道水に混入して、薬剤徐放カートリッジ8と通水路壁との間の環状の隙間へ流入する。水道水に混入したアスコルビン酸により、水道水中の残留塩素が除去される。塩素臭が除去された水道水が、薬剤徐放カートリッジ8と通水路壁との間の環状の隙間を通り、蓮根状のブッシュを通り、散水多孔板を通って吐出する。
【0019】
薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 へ差し向けられた弁部材4の開口4b3 が、水道水を薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 ヘ導くので、シャワー使用時に、薬剤徐放カートリッジ8へ水道水が確実に侵入し、薬剤徐放カートリッジ8内のアスコルビン酸が確実に徐放される。
薬剤徐放カートリッジ8に接着固定されたカバー8の案内脚8b2 が弁部材4の溝4cに常時係合し、薬剤徐放カートリッジ8が移動する際のガイドとして機能するので、薬剤徐放カートリッジ8の開口8b1 と弁部材4の弁体4a、開口4b3 とが、常に正規の相対位置関係に保たれる。この結果、シャワー不使用時に薬材徐放カートリッジ8からのアスコルビン酸の流失が確実に防止され、シャワー使用時に薬剤徐放カートリッジ8からアスコルビン酸が安定して徐放される。
【0020】
以上本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。
本発明に係る薬剤徐放機能付シャワーヘッドは、浴用シャワーヘッドに限定されない。本発明に係る薬剤徐放機能付シャワーヘッドは、薬剤徐放機能付器具洗浄用放水ノズル、薬剤徐放機能付洗車用放水ノズル等をも含む。薬剤徐放機能付器具洗浄用放水ノズル、薬剤徐放機能付洗車用放水ノズルに取り付けられる薬剤徐放カートリッジには、界面活性剤のような洗浄剤が充填される。
薬剤徐放カートリッジに充填される薬剤は、アスコルビン酸に限定されない。粉末状、粒状、液状のハーブ、芳香剤、殺菌剤、漢方薬、乳液、pH調整剤、洗浄剤、界面活性剤等を充填しても良い。
【0021】
【発明の効果】
上記説明から分かるごとく、本発明に係る薬剤徐放機能付シャワーヘッドにおいては、シャワーの不使用時、すなわちシャワーヘッドの止水時には、付勢手段で付勢された薬剤徐放カートリッジが上流側へ移動しカートリッジの端部が弁部材の弁体に当接して薬剤徐放カートリッジの開口が弁体によって閉鎖され、薬剤徐放カートリッジからの薬剤の流出が防止される。
シャワーの使用時、すなわちシャワーヘッドの通水時に、弁部材の開口を通って流れる水の水圧によって付勢手段の付勢力に逆らって薬剤徐放カートリッジが下流側へ移動し、薬剤徐放カートリッジの端部が弁部材の弁体から離れて薬剤徐放カートリッジの開口が開放される。シャワーヘッドの通水路から、薬剤徐放カートリッジの開口を通って、薬剤徐放カートリッジ内に水が侵入し、薬剤徐放カートリッジ内の水溶性の液状の薬剤又は水溶性の薬剤の飽和水溶液が、前記開口を通って、シャワーヘッドの通水路へ放出される。薬剤徐放カートリッジの開口は多孔質膜によって覆われており、薬剤徐放カートリッジ内には圧力変動によって体積が変化する空気が存在せず、薬剤徐放カートリッジは硬質材で形成され外圧を加えても変形しないので、薬剤徐放カートリッジ内の水と水溶性の液状の薬剤又は水溶性の薬剤の飽和水溶液の流れが安定する。この結果、薬剤徐放カートリッジ内の水溶性の液状の薬剤又は水溶性の薬剤の飽和水溶液は、シャワーの使用中に過剰放出されることなく安定してシャワーヘッドの通水路内を流れる水に徐放される。
【0022】
薬剤徐放カートリッジに、弁部材の開口を通って流れる水を薬剤徐放カートリッジの開口ヘ導く案内部材を取り付けることにより、シャワー使用時に、薬剤徐放カートリッジへ水を確実に侵入させ、薬剤徐放カートリッジ内の薬剤を確実に徐放させることができる。
薬剤徐放カートリッジに取り付けた案内部材を弁部材の開口に常時係合させ、薬剤徐放カートリッジが移動する際のガイドとして機能させることにより、薬剤徐放カートリッジの開口と弁部材の弁体、開口とが常に正規の相対位置関係に保たれ、シャワー不使用時に薬材徐放カートリッジからの薬剤の流失が確実に防止され、シャワー使用時に薬剤徐放カートリッジから薬剤が安定して徐放される。
【0023】
弁部材の開口を、薬剤徐放カートリッジの開口へ差し向けることにより、シャワー使用時に、薬剤徐放カートリッジへ水を確実に侵入させ、薬剤徐放カートリッジ内の薬剤を確実に徐放させることができる。
薬剤徐放カートリッジに、弁部材に常時係合する案内部材を取り付け、薬剤徐放カートリッジが移動する際のガイドとして機能させることにより、薬剤徐放カートリッジの開口と弁部材の弁体、開口とが常に正規の相対位置関係に保たれ、シャワー不使用時に薬材徐放カートリッジからの薬剤の流失が確実に防止され、シャワー使用時に薬剤徐放カートリッジから薬剤が安定して徐放される。
【0024】
アスコルビン酸とアスコルビン酸の飽和水溶液とを薬剤徐放カートリッジに充填することにより、シャワーヘッドから散水される水道水から残留塩素を除去し、シャワー使用者の快適感を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドの縦断面図である。
【図2】図1の上流端近傍の部分拡大図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドが備える弁部材の構造図である。(a)は下流側の端面を示す図であり、(b)は(a)のb−b矢視図であり、(c)は(a)のc−c矢視図であり、(d)は上流側の端面を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドが備える薬剤徐放カートリッジのカバーの構造図である。(a)は端面を示す図であり、(b)は(a)のb−b矢視図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドが備える案内部材の構造図である。(a)は下流側の端面を示す図であり、(b)は(a)のb−b矢視図であり、(c)は(a)のc−c矢視図であり、(d)は上流側の端面を示す図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドの上流端近傍の拡大縦断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドが備える弁部材の斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る薬剤徐放機能付浴用シャワーヘッドが備える薬剤徐放カートリッジのカバーの斜視図である。
【符号の説明】
1 第1円筒体
2 第2円筒体
3 散水多孔板
4 弁部材
4a 弁体
4b1 、4b2 、4b3 開口
4c 溝
7 コイルバネ
8 薬剤徐放カートリッジ
8a 円筒体
8b カバー
8b1 開口
8b2 案内脚
8c 多孔質膜
9 案内部材
9a 開口
9c1 、9c2 傾斜面
9d1 、9d2 脚部
Claims (6)
- 一端が閉鎖され他端に開口が形成された硬質材から成る筒体容器内に水溶性の液状の薬剤又は水溶性の薬剤と該薬剤の飽和水溶液とが充填され、筒体容器内に空気層を含まず、開口が多孔質膜によって覆われた薬剤徐放カートリッジと、シャワーヘッドとを備え、薬剤徐放カートリッジは開口を上流側へ向けてシャワーヘッドの通水路内に配設され、薬剤徐放カートリッジと通水路壁との間に環状隙間が形成され、更に、薬剤徐放カートリッジを上流側ヘ付勢する付勢手段と、シャワーヘッドの通水路内に且つ薬剤徐放カートリッジの上流に配設され前記通水路を塞ぐ弁部材とを備え、弁部材には薬剤徐放カートリッジの開口に対峙する弁体と弁体の近傍に配設された開口とが形成され、シャワーヘッドの止水時に薬剤徐放カートリッジの前記他端が弁部材の弁体に当接して開口が弁体によって閉鎖され、シャワーヘッドの通水時に弁部材の開口を通って流れる水の水圧によって薬剤徐放カートリッジが下流側へ移動し薬剤徐放カートリッジの前記他端が弁部材の弁体から離れて薬剤徐放カートリッジの開口が開放されることを特徴とする薬剤徐放機能付シャワーヘッド。
- 薬剤徐放カートリッジに、弁部材の開口を通って流れる水を薬剤徐放カートリッジの開口ヘ導く案内部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の薬剤徐放機能付シャワーヘッド。
- 前記案内部材が弁部材の開口に常時係合していることを特徴とする請求項2に記載の薬剤徐放機能付シャワーヘッド。
- 弁部材の開口が、薬剤徐放カートリッジの開口へ差し向けられていることを特徴とする請求項1に記載の薬剤徐放機能付シャワーヘッド。
- 薬剤徐放カートリッジに、弁部材に常時係合する案内部材が取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の薬剤徐放機能付シャワーヘッド。
- 薬剤徐放カートリッジに充填された薬剤がアスコルビン酸であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の薬剤徐放機能付シャワーヘッド。
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