JP3822955B2

JP3822955B2 - Focal plane shutter

Info

Publication number: JP3822955B2
Application number: JP19711897A
Authority: JP
Inventors: 繁実高橋
Original assignee: Nidec Copal Corp
Current assignee: Nidec Copal Corp
Priority date: 1997-07-23
Filing date: 1997-07-23
Publication date: 2006-09-20
Anticipated expiration: 2017-07-23
Also published as: JPH1138470A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影に際し、先羽根群と後羽根群とを同一方向へ順次作動させ、両羽根群のスリット形成羽根によって形成されたスリットによりフィルムを露光するようにしたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、この種のフォーカルプレンシャッタは、略中央部に露光用の開口部を有し、相互に取り付けられた二つの地板（通常、一方の地板をシャッタ地板と称しており、他方の地板はカバー板，補助地板などと称されている）の間に、先羽根群と後羽根群とを配置している。各羽根群は、一端部を一方の地板に枢着されている少なくとも二つのアームに、それらの他端部に向けて複数枚の羽根を順次枢支した構成をしており、最先端部に枢支された羽根が運動量の一番大きいスリット形成羽根となっている。そして、その枢支構成は、リベット部品である連結軸をアームの孔に挿入して回転可能に嵌合させ、その挿入端を羽根にかしめるようにしている。
【０００３】
また、各羽根群のアームの一つには、枢着部に近い位置に長孔が形成されている。そして、上記した二つの地板の間には、中間板又は仕切り板と称される板部材を設け、先羽根群と後羽根群の作動領域を分離し、両者が作動上干渉しないように構成されている。尚、この中間板は、通常の場合、上記した二つの地板よりも若干小さくて、その略中央部には、二つの地板の開口部と類似の開口部を有するように製作されることが多いが、特にそのような形状にしなければならないというようなものではない。先羽根群と後羽根群との作動が干渉しなければよいわけで、いろいろな形状が考えられる。
【０００４】
更に、一方の地板には、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材とが往復回動可能に取り付けられていて、夫々の駆動部材の作動ピンが、上記したアームの孔に嵌合している。そのため、各羽根群の複数枚の羽根は、アームが作動ピンによって一方向へ回動すると、相互の重なりを少なくしつつ展開し、他方向へ回動すると、相互の重なりを大きくしつつ重畳されるようになっている。そして、シャッタのセット状態においては、先羽根群が展開状態となって露光用の開口部を覆い、後羽根群は重畳状態となって露光用の開口部から退避させられており、また、露光作動の終了直後においては、先羽根群は重畳状態となって上記の開口部から退避し、後羽根群は展開状態となって開口部を覆うようになっている。
【０００５】
更にまた、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材とは、通常、露光作動時には、夫々の駆動ばねの付勢力によって一方向へ回転され、セット作動時には、それらの駆動ばねの力に抗し、セット部材によって逆方向へ回転されるようになっているが、そのほかにも、各駆動部材を、夫々のモータによって作動させるようにしたものが知られている。そのうち、各駆動ばねによって各駆動部材に露光作動を行わせるようにしたものは、過去において、各露光作動のスタート時機を、歯車列からなる機械的な遅延機構によって制御するようにしたものもあったが、現在では、その殆どが、露光時間制御回路に接続された電磁石によって制御されるようになっている。
【０００６】
そして、このような電磁石によって制御する場合にも、その構成の違いによって、二つのタイプがある。即ち、その一つは、露光作動開始位置においては、各駆動部材が各々の係止部材によって機械的に係止されていて、各電磁石に吸着されていた夫々の鉄片部材の作動によって、それらの係止を順次解除するようにしたものであって、通常、係止タイプと称されているものである。また、もう一つのタイプは、鉄片部材が夫々各駆動部材に設けられていて、露光作動開始位置においては、各々の電磁石が各駆動部材を直接吸着保持しており、その吸着力を、所定のタイミングで順次解くようにしたものであって、通常、ダイレクトタイプと言われているものである。
【０００７】
ところで、これらの構成のシャッタにおいては、各羽根群は、露光作動時に高速で作動させられるため、露光作動終了直後の停止時には、ストッパに衝突して強い衝撃を受けることになる。そのため、各羽根群は、作動してきた方向（セット方向）へ戻る力を受けるだけではなく、アームや羽根が撓まされて、羽根の平面に対して略垂直方向への力も受けることになる。そして、作動してきた方向（セット方向）へ戻る力が大きく働いてバウンドした場合には、各スリット形成羽根のスリット形成縁が再度露光開口部内に進入し、先羽根群のスリット形成羽根の場合には、フィルム面の一部に対する露光を一時的に遮り、後羽根群のスリット形成羽根の場合には、フィルム面の一部に対して一時的に再露光を行い、夫々露光むらを生じさせてしまうことになる。また、ストッパに衝突したときの衝撃力が余りにも大きい場合には、アームと羽根との枢支部が破壊されたり、羽根が裂けたりしてしまうことがある。
【０００８】
そこで、そのような事態を回避するために、これまでにも、衝撃やバウンドを緩和することの可能な種々の衝撃吸収手段が提案され且つそれらの一部が実施されているが、それらを大別すると、その手段を羽根に直接作用させるものと、羽根とアームとの連結軸に作用させるものと、アームに作用させるものと、駆動部材に作用させるものとに分けることができる。また、実施をするに際しては、必要に応じて、それらの複数のものを採用することもあるし、先羽根系と後羽根系とでは、異なるように構成することもある。
【０００９】
しかしながら、実際に露光むらが発生するのも破壊が発生するのも、衝撃による羽根の異常作動が原因であることから、特に機構上に問題さえなければ、衝撃吸収手段の働きを羽根自身に対して、しかも全ての羽根に対して直接作用させるようにするのが好ましい。しかし、先羽根群の羽根の場合は、露光作動終了時に重畳状態になるため、衝撃吸収手段を全ての羽根に直接作用させるように構成するのが容易であるが、後羽根群の場合には、各羽根が露光作動終了時に展開状態になってしまうから面倒である。そのため、実開昭５９−４５２５号公報に記載の従来例においては、ゴム，合成樹脂等の衝撃吸収性及び復元性に富む素材で形成されたスペーサと称する緩衝部材が設けられているものの、そのスペーサには、露光作動終了時に、先羽根群の羽根は全て当接するが、後羽根群についてはスリット形成羽根のみが当接するようになっている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
周知のように、各羽根群における複数の羽根は、夫々短冊状をしていて、その一端でアームに連結され、作動中も常に横長に姿勢を保つように構成されている。そのため、上記の従来例のように、後羽根群については、スリット形成羽根のみを緩衝部材に当接させると、スリット形成羽根だけは、理論的には、横長の姿勢を保って停止することになるが、その他の羽根は、慣性力によって、アームとの各連結部近辺を中心に傾きを生じ且つ反動によって一時的に揺動することになる。そして、その慣性力は、各羽根の作動量の違いから、アームの根元側に連結された羽根に対してよりも、アームの先端側に連結された羽根の方に大きく作用することになり、しかも、それらの異なる力が、薄くて細長い板状のアームを介して、全ての羽根に相互に複雑に作用し合うことになるため、羽根だけではなくアームにも撓みや捩じりが発生することになる。その結果、特に、高速作動のシャッタであったり、展開状態における羽根相互の重なりを少なく設定したシャッタの場合には、隣接する羽根の先端部（アームに連結している端部とは反対側の端部）の重なりを適切に維持することができず、その部分から一時的に光が漏れ、フィルム面の一部を再露光させてしまうことがある。また、それらの複雑な力の作用によって、スリット形成羽根をも傾けさせ、場合によってはスリット形成端縁から再露光をさせてしまうこともある。
【００１１】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、露光作動終了時に、後羽根群を構成する羽根のうち、複数の羽根が緩衝部材に当接できるようにし、フィルムの再露光を防止できるようにした小型化，高速化に適するカメラ用のフォーカルプレンシャッタを提供することである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のフォーカルプレンシャッタは、各々露光用の開口部が形成されていて所定の間隔を開けて相互に取り付けられた二つの地板と、前記二つの地板間に配置され夫々の一端部を支点にして往復回動する複数のアームにそれらの他端部に向けて複数枚の羽根を各羽根の一端部で順次枢支し最も他端部側に枢支された羽根をスリット形成羽根とした構成をしていて該アームの一つが先羽根用駆動手段によって作動されることにより露光作動時には複数枚の羽根が前記開口部を覆っている展開位置から前記開口部を退避した重畳位置まで作動される先羽根群と、前記二つの地板間に配置され夫々の一端部を支点にして往復回動する複数のアームにそれらの他端部に向けて複数枚の羽根を各羽根の一端部で順次枢支し最も他端部側に枢支された羽根をスリット形成羽根とした構成をしていて該アームの一つが後羽根用駆動手段によって作動されることにより露光作動時には複数枚の羽根が前記開口部を退避している重畳位置から前記開口部を覆う展開位置まで作動されその展開位置では該複数枚の羽根の他端部が該スリット形成羽根から隣接順に前記開口部から離れた位置となる後羽根群と、前記後羽根群の作動領域に配置されていて露光作動終了時に前記後羽根群の複数枚の羽根のうち少なくとも前記スリット形成羽根とそれに隣接する羽根との２枚の羽根の他端部が個別に当接することのできる複数の緩衝部材とを備えているようにする。
また、本発明のフォーカルプレンシャッタにおいては、好ましくは、前記二つの地板の間にスペース部材が配置されていて、前記複数の緩衝部材は該スペース部材に取り付けられているようにする。
その場合、好ましくは、前記スペース部材には、前記後羽根群の露光作動の終了側に少なくとも二つの階段状の段部が形成されており、前記複数の緩衝部材は夫々該段部に取り付けられているようにする。
更に、好ましくは、前記スペース部材が、前記二つの地板の一方に一体的に形成されているようにする。
又は、前記スペース部材と前記緩衝部材とを、緩衝材料によって一体的に形成しているようにする。
また、本発明のフォーカルプレンシャッタにおいては、好ましくは、前記複数の緩衝部材に、前記後羽根群の各羽根が夫々その他端部で当接するようにする。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図１〜図６に示した実施例によって説明する。尚、図１はシャッタのセット状態を透視的に描いた平面図である。また、図２〜図５は、いずれも実施例の構成部を個々に示した平面図であって、図１において表面側から背面側に向けて配置されている順に図２（ａ），図２（ｂ），図２（ｃ），図３（ａ），図３（ｂ），図４（ａ），図４（ｂ），図４（ｃ），図５（ａ），図５（ｂ）として示したものである。更に、図６は露光作動終了直後の状態を透視的に描いた平面図である。
【００１４】
先ず、実施例の構成から説明する。図１において、一番表面側にはシャッタ地板１が配置されている。このシャッタ地板１は図２（ａ）に示されていて、その略中央部には開口部１ａが形成されている。また、四隅には夫々カメラへ取り付けるための孔１ｂ，１ｂ，１ｂ，１ｂが形成されており、開口部１ａの左方には二つの円弧状の孔１ｃ，１ｄが形成されている。更に、シャッタ地板１には軸１ｅ，１ｆ，１ｇ，１ｈ，１ｉ，１ｊ，１ｋ，１ｍが立設されていて、これらのうち軸１ｆ，１ｈ，１ｉ，１ｊ，１ｋ，１ｍは背面側に立設されているが、軸１ｅ，１ｇは表裏に貫通しており、表面側の直径が背面側の直径よりも大きくなるように形成されている。
【００１５】
本実施例における各構成部は、このようなシャッタ地板１の各軸に取り付けられているので、以下、その詳細について説明するが、その前に、図示していない事柄も含めて全体像について説明をしておく。シャッタ地板１の背面側には、夫々所定の間隔を空けて、中間板１２（図３（ｂ））と補助地板２８（図５（ｂ））が順に取り付けられており、中間板１２と補助地板２８にも上記開口部１ａと類似の形状をした開口部１２ａ，２８ａが形成されている。そして、通常は、それらの三つの開口部の合成によって、シャッタユニットとしての露光開口が、光軸を中心にして略長方形に形成されるが、本実施例においては、実質上、開口部１ａがその露光開口を規制している。尚、既に述べたように、中間板１２は、その機能さえ果たせれば形状には制約がなく、例えば図３（ｂ）に示す右半分の形状、即ちコ字状に形成しても差し支えない場合がある。
【００１６】
また、本実施例の場合には、シャッタ地板１と中間板１２の間に形成された空間領域が先羽根群４（図３（ａ））の羽根室となり、中間板１２と補助地板２８の間に形成された空間領域が後羽根群１３（図４（ａ））の羽根室となっている。更に、周知であるため図示していないが、シャッタ地板１の軸１ｅ，１ｇには、シャッタ地板１の表面側において先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材が回転可能に取り付けられ、それらの各作動ピンが孔１ｃ，１ｄを貫通して各羽根室内に伸長し、先羽根群４と後羽根群１３を作動させるようになっている。各駆動部材の駆動方法については、既に述べた周知のどの方法を用いても差し支えない。そして、このようなシャッタユニットをカメラに組み付けた場合には、シャッタ地板１がレンズ側になり、補助地板２８がフィルム側となる。
【００１７】
さて、そこで、シャッタ地板１の軸１ｍ，１ｋには、図２（ｂ）に示す先羽根用押さえ板２が孔２ａ，２ｂを嵌合させており、その後、軸１ｋにのみ図２（ｃ）に示す間座３が嵌合されている。そして、それらは、いずれも各軸に対して軸方向に可動となっている。図３（ａ）に示すように、先羽根群４は、基本的には二つのアーム５，６と、それらに夫々の一端を枢支された５枚の羽根７，８，９，１０，１１で構成されており、アーム５，６の最先端に枢支されている羽根７がスリット形成羽根である。そして、それらの配置関係は、図３（ａ）から分かるように、シャッタ地板側にアーム５，６があり、背面側に向けて羽根７，８，９，１０，１１の順になっている。
【００１８】
また、アーム５，６は、シャッタ地板１の軸１ｅ，１ｆに回転可能に取り付けられていて、アーム５には、長い孔５ａが形成されている。そして、その孔５ａには上記した図示していない先羽根用駆動部材の作動ピンが嵌合するようになっている。従って、先羽根用駆動部材が時計方向へ回転すると、図３（ａ）においてアーム５が時計方向へ回転され、各羽根７，８，９，１０，１１は相互の重なりを大きくしつつ下方へ作動して重畳状態に達し、その後、先羽根用駆動部材が反時計方向へ回転すると、各羽根７，８，９，１０，１１は相互の重なりを少なくしつつ上方へ作動し、図３（ａ）に示す展開状態に達することになる。
【００１９】
次に、図３（ｂ）に示した中間板１２が、孔１２ｂ，１２ｃ，１２ｄを軸１ｊ，１ｋ，１ｍに嵌合させることによってシャッタ地板１に取り付けられている。従って、先羽根群４は、全体としてはシャッタ地板１と中間板１２との間の領域に配置されているものの、本実施例の場合には、厳密に言えば、羽根７，８，９，１０，１１の先端（図２（ａ）の右方端）は、間座を挟んでいる先羽根用押さえ板２と中間板１２との間に配置されていることになる。
【００２０】
しかし、この先羽根用押さえ板２は必ずしも必要ではない。即ち、本実施例の場合には、先羽根群４の構成上、アーム５，６が、上記したようにシャッタ地板１側に配置されているため、羽根７の理論上の作動面とシャッタ地板１との間には、少なくとも、アーム５，６の厚さ寸法と、枢支部における連結軸の突出分の寸法（リベット部品の頭の軸方向の寸法）とを合わせた大きさの隙間が生じることになる。そのため、何らかの方策を講じないと、各羽根７，８，９，１０，１１の先端は、シャッタ地板１側に不安定な状態に置かれてしまう。そこで、各羽根の先端がシャッタ地板１側に大きく変位するのを抑制するために、先羽根用押さえ板２を設けている。従って、他の方策が講じられていれば、先羽根用押さえ板２は必要ない。また、そのようにする場合の一例としては、シャッタ地板１を合成樹脂製とし、先羽根用押さえ板２の配置されている部分を一体成形で肉厚に形成することが考えられる。
【００２１】
また、上記したように、本実施例においては、先羽根用押さえ板２と中間板１２との間において、軸１ｋには間座３が取り付けられているが、軸１ｍには特別な間座を取り付けていない。言い換えれば、軸１ｋの部分においては、先羽根用押さえ板２と中間板１２との間隔が間座３によって規制され、所定の寸法が確保されているが、軸１ｍの部分においては、その寸法よりも狭い間隔になっている。そのため、図１を右側面から視た場合、中間板１２は、実際には、シャッタ地板１及び先羽根用押さえ板２に対して斜めになるように取り付けられている。これは、先羽根群４の羽根は下方に重畳されるので、下方においては光軸方向に羽根５枚分以上の間隔を必要とするが、展開状態においては各羽根の重なりは略２枚分になってしまうから、同じ寸法の間隔を空けておくと、各羽根の先端が不安定になってしまうからである。
【００２２】
中間板１２の背面側には後羽根群１３が配置されている。この後羽根群１３は、上記した先羽根群４と類似の構成をしていて、図４（ａ）に示すように、二つのアーム１４，１５と、それらに夫々の一端部を枢支した５枚の羽根１６，１７，１８，１９，２０で構成しており、それらのうちアーム１４，１５の最先端に枢支された羽根１６がスリット形成羽根である。そして、それらの配置関係は、図４（ａ）から分かるように、補助地板２３側にアーム１４，１５があり、表面側に向けて羽根１６，１７，１８，１９，２０の順になっている。
【００２３】
また、アーム１４，１５は、シャッタ地板１の軸１ｇ，１ｈに回転可能に取り付けられていて、アーム１４には、長い孔１４ａが形成されている。そして、孔１４ａには図示していない後羽根用駆動部材の作動ピンが嵌合するようになっていて、後羽根用駆動部材が時計方向へ回転すると、図４（ａ）においてアーム１４が時計方向へ回転され、各羽根１６，１７，１８，１９，２０は相互の重なりを小さくしつつ下方へ作動して展開状態に達し、その後、後羽根用駆動部材が反時計方向へ回転すると、各羽根１６，１７，１８，１９，２０は重なりを大きくしつつ上方へ復帰し、図４（ａ）に示す重畳状態に達することになる。
【００２４】
更に、中間板１２の背面側には、図４（ｂ）に実線で示したスペース部材２１が配置されていて、孔２１ａ，２１ｂをシャッタ地板１の軸１ｍ，１ｋに嵌合させている。また、このスペース部材２１の光軸側には階段状に形成した五つの段部が形成されていて、夫々の段部に、ブチルゴム等の弾性材料からなる緩衝部材２２，２３，２４，２５，２６が接着等によって取り付けられている。更に、このスペース部材２１の表面側は、中間板１２と面接触するようになっているため、側面から視た場合、シャッタ地板１の面に対して傾いており、背面側はシャッタ地板１の面に対して平行な面に形成されている。従って、孔２１ａの近傍位置は、孔２１ｂの近傍位置に比較して厚くなっている。
【００２５】
スペース部材２１の背面側には、図４（ｃ）に示した後羽根用押さえ板２７が配置されていて、孔２７ａ，２７ｂをシャッタ地板１の軸１ｍ，１ｋに嵌合させている。この後羽根用押さえ板２７は後羽根群１３のために設けられた部材であり、その役目は、先羽根用押さえ板２の先羽根群４に対する役目と同じであるから詳細な説明は省略する。従って、この後羽根用押さえ板２７は、必ずしも単独の部品として構成する必要はなく、補助地板２８を合成樹脂製にし、そこに一体成形で形成するようにしてもよい。また、上記したスペース部材２１と合成樹脂で一体的に製作しても構わない。そのようにして製作した場合の部品形状が図４（ｂ）に一点鎖線で付記されている。更に、このことから、スペース部材２１を補助地板２８と合成樹脂で一体的に製作することも可能となる。
【００２６】
最後に、シャッタ地板１の一番背面側には補助地板２８が配置されていて、軸１ｉ，１ｊ，１ｋ，１ｍに取り付けられている。その取り付け方は周知であるため、その取り付けに必要な各軸の具体的な形状を図示していないが、軸１ｋ，１ｍの先端近くには周面に環状の溝が形成されていて、軸１ｉ，１ｊの先端面には軸方向に向けてねじ穴が形成されている。取り付けに際しては、補助地板２８に形成されている瓢箪型の孔２８ｂ，２８ｃの大きい孔の部分を軸１ｍ，１ｋの先端部に挿入し、次に、補助地板２８を左方へ移動させることによって、孔２８ｂ，２８ｃの小さい孔の部分の縁を上記した環状溝に嵌合させ、その後、ビスを孔２８ｄ，２８ｅに貫通させ、軸１ｉ，１ｊに形成された上記のねじ穴に螺合させることによって固定する。
【００２７】
このような取り付け作業によって、補助地板２８が左方へ移動されたとき、補助地板２８に形成された切欠き２８ｆ，２８ｇ，２８ｈ，２８ｉは、シャッタ地板１の軸１ｇ，１ｈ，１ｆ，１ｅに夫々嵌まるようになっていて、アーム１４，１５，６，５の抜け止めの役目をしている。また、補助地板２８の取り付け後においては、補助地板２８に形成されている円弧状の孔２８ｊ，２８ｋは、シャッタ地板１に形成された円弧状の孔１ｃ，１ｄに重なるようになっていて、上記した各駆動部材の作動ピンの先端が挿入され、アーム５，１４の孔５ａ，１４ａと各作動ピンとの嵌合状態を維持し、且つ作動ピンの作動に影響を与えないようにしている。更に、補助地板２８には、周囲に、シャッタ地板１側に向けて遮光用の折曲部が形成されているが、それらのうち下側の折曲部２８ｍには、ブチルゴム等の弾性材料で製作された緩衝部材２９が接着されている。
【００２８】
次に、本実施例の作動を説明する。図１はシャッタのセット状態を示しており、アーム５，１４は、図示していない夫々の駆動部材の作動ピンによって反時計方向へ回転された状態にある。そのため、先羽根群４の羽根７，８，９，１０，１１は展開状態となって露光開口即ち開口部１ａを覆っており、後羽根群１３の羽根１６，１７，１８，１９，２０は重畳状態となって開口部１ａから退避し、開口部１ａの上方位置に格納されている。このようなセット状態において、シャッタがレリーズされると、夫々軸１ｅ，１ｇに回転可能に取り付けられている先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材が、所定のタイミングで順次時計方向へ回転することになる。
【００２９】
そこで、先ず、先羽根用駆動部材によって作動される先羽根群４の露光作動について説明する。先羽根用駆動部材が軸１ｅで時計方向へ回転すると、孔５ａに嵌合している作動ピンによって、アーム５が時計方向へ急速に回転される。それによって先羽根群４の羽根７，８，９，１０，１１は下方へ作動され、開口部１ａを開放していく。この下方への作動において、羽根７，８，９，１０，１１は隣接する羽根との相互の重なり量を大きくしてゆき、開口部１ａを開放したとき、即ちスリット形成羽根である羽根７の上端縁（スリット形成縁）が開口部１ａの下端縁を過ぎた頃には、各羽根の重なり量は殆ど最大になっている。そして、各羽根は、略同時に、補助地板２８の折曲部２８ｍに取り付けられた緩衝部材２９に当接する。また、それと相前後して、先羽根用駆動部材の作動ピンが、円弧状の孔１ｃの下端部に当接し、先羽根群４の露光作動が終了する。
【００３０】
このような露光作動の終了段階において、もしも、緩衝部材２９が設けられていない場合には、先羽根用駆動部材の作動ピンが孔１ｃの下端部に当接することによって、また、各羽根７，８，９，１０，１１が折曲部２８ｍに当接することによって、先羽根系を構成する先羽根用駆動部材や先羽根群４がバウンドし、その結果として、羽根７の上端縁が一時的に開口部１ａ内の下方領域に進入し、その部分の露光を妨げてしまうことがある。緩衝部材２９は、このようなバウンドを防止するために設けられているわけであるが、バウンド量は、駆動力の大きさや先羽根系を構成する部材の質量等によって左右されてしまうので、何処か一箇所に緩衝部材を設ければそれで良いというものではなく、通常の場合、先羽根系については、緩衝部材２９のほかに孔１ｃの下端部にも緩衝部材を取り付け、そこに先羽根用駆動部材の作動ピンを当接させるようにしているのが普通である。更に、アーム５が当接する位置に、緩衝部材を設けるものも知られている。
【００３１】
次に、後羽根用駆動部材によって作動される後羽根群１３の露光作動について説明する。図示していない後羽根用駆動部材が軸１ｇで時計方向へ回転すると、孔１４ａに嵌合している作動ピンによって、アーム１４が時計方向へ急速に回転される。それによって後羽根群１３の羽根１６，１７，１８，１９，２０は下方へ作動され、開口部１ａを覆っていく。その過程で、各羽根は隣接する羽根との重なり量を少なくしてゆき、スリット形成羽根である羽根１６の下端縁（スリット形成縁）が開口部１ａの下端縁を過ぎ、開口部１ａを完全に覆った直後に、夫々の羽根の先端（右端）が、スペース部材２１に取り付けられた緩衝部材２２，２３，２４，２５，２６に当接する。また、それと殆ど同時に、後羽根用駆動部材の作動ピンが、円弧状の孔１ｄの下端部に当接し、後羽根群１３の露光作動が終了する。その状態が図６に示されている。尚、先羽根系について述べたのと同様に、後羽根系についても、通常は、孔１ｄの下端部に別の緩衝部材を取り付けるのが普通である。
【００３２】
ところで、既に述べたように、後羽根群については、露光作動終了時において、スリット形成羽根のみを緩衝部材に当接させる構成が知られている。そこで、本実施例において、緩衝部材２２だけを残しておき、他の緩衝部材２３，２４，２５，２６とそれらの取り付け部とを取り除いた場合には、どのような不都合が生じ易くなるのかを説明しておく。露光作動終了時に、羽根１６が緩衝部材２２に当接すると、緩衝部材２２は押されて変形し、衝撃力を吸収して制動作用を発揮する。しかし、このとき、他の羽根には制動力が直接与えられていないし、また各羽根は長尺形状の一端部（左端）で枢支されているので、それらの各羽根は、慣性力によって各枢支部近傍を支点にして時計方向へ傾かされることになる。そして、その傾かせる力は、各羽根の質量が略同じと仮定すると、羽根１６の次に作動量の大きな羽根１７の場合に一番大きく働くことになる。
【００３３】
このとき、アームや各羽根は、剛性が大きければともかく、実際には極めて薄い材料で製作されているために、そのような力を受けると捩じれを伴って複雑に撓むことになる。また、そのような撓みを生じつつ一定量時計方向へ傾いた後は、反作用によって反時計方向への動きに転じ、以下、各枢支部近傍を支点にした揺動（図６において上下方向への動き）をもすることになる。しかも、これらの運動は画一的に行われるわけではない。そのため、後羽根用押さえ板２７が配置されていても重なり量の少なくなっている羽根間の一部が、羽根の垂直方向（光軸方向）へ開いて一時的にフィルム面を再露光したり、また、バラバラな揺動によって隣接する羽根の先端部間が一時的に開いてしまい、再露光をさせるような事態が発生する。更に、場合によっては、それらの運動が羽根１６に対しても影響し、スリット形成縁が開口部１ａに一時的に進入し、再露光をさせてしまうような心配もある。
【００３４】
しかしながら、本実施例のように構成した場合には、このような心配を解消することが可能になる。また、本実施例においては、後羽根群１３の全ての羽根１６，１７，１８，１９，２０に緩衝部材２２，２３，２４，２５，２６を設けているが、そのように構成しなくても良い場合がある。既に説明したように、緩衝部材は、一箇所だけに設ける場合もあるが、実際には複数箇所に設けることがある。それは、シャッタの仕様によって異なってくるわけである。従って、他の条件によっては、全ての羽根に対して緩衝部材を設けなくても、それらのうちの複数の羽根に対して設けてあれば、それなりの効果を得られる場合がある。そして、そのように構成する場合には、アーム１４，１５の先端側に枢支されている作動量の大きな羽根に対して、優先的に設けることが好ましい。
【００３５】
さて、このようにして露光作動が終了すると、フィルムの巻き上げに連動してシャッタのセット作動が行われる。本実施例の場合には、図６に示すように、露光作動終了時には、スリット形成羽根である二つの羽根７，１６の重なりが十分に得られているため、図示していない先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材とは、反時計方向へ同時に回転され、作動ピンによってアーム５，１４が反時計方向へ回転される。そのため、先羽根群４の羽根７，８，９，１０，１１は、相互の重なりを少なくしつつ上方へ作動し、後羽根群１３の羽根１６，１７，１８，１９，２０は、相互の重なりを大きくしつつ上方へ作動する。そして、先羽根群４の羽根７，８，９，１０，１１が展開状態となって開口部１ａを完全に覆い、後羽根群１３の羽根１６，１７，１８，１９，２０が重畳状態となって開口部１ａの上方位置に格納されることによって、図１に示すセット状態となる。
【００３６】
尚、上記の実施例においては、スペース部材２１を、緩衝部材２２，２３，２４，２５，２６とは別の材料で製作し、それに各緩衝部材を取り付けているが、スペース部材２１も緩衝部材２２，２３，２４，２５，２６と同じ材料により、一部品として製作するようにしても差し支えない。また、各緩衝部材はスペース部材２１の各段部に取り付けられているが、例えば二つの地板の一方に、個別に且つ直接に取り付けるようにしても差し支えない。更に、上記の実施例の場合には、中間板１２が、図１の側面から視て、二つの地板１，２８に対して斜めになるように配置されているが、シャッタの形式によっては二つの地板１，２８に対して平行に配置したものもある。そのため、本発明は、中間板１２に接触しているスペース部材２１の面が、実施例のように中間板１２の面に合わせて斜めに形成したものに限定されるものではない。
【００３７】
また、上記の実施例は、シャッタ地板１と中間板１２との間に先羽根群４が、中間板１２と補助地板２８との間に後羽根群１３が配置されているが、本発明は、シャッタ地板１と中間板１２との間に後羽根群１３が、中間板１２と補助地板２８との間に先羽根群４が配置されているシャッタにも適用することが可能である。その場合には、当然のことながら、スペース部材２１はシャッタ地板１と中間板１２との間に配置されることになる。更に、本実施例の場合には、露光作動時に、各羽根群４，１３が下方へ作動する形式になっているが、本発明は、上方へ作動する形式のシャッタにも適用することが可能である。
【００３８】
【発明の効果】
上記のように、本発明によれば、露光作動終了時に、後羽根群を構成する複数の羽根が緩衝部材に直接当接するので、従来のようにスリット形成羽根のみが緩衝部材に当接するものに比較して、フィルムの再露光を防止することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例のセット状態を透視的に示した平面図である。
【図２】実施例の一部の構成部を示した平面図であって、図１において表面側から配置されている順に、図２（ａ），図２（ｂ），図２（ｃ）として示したものである。
【図３】実施例の一部の構成部を示した平面図であって、図１において図２に示した構成部の背面側に配置されている順に、図３（ａ），図３（ｂ）として示したものである。
【図４】実施例の一部の構成部を示した平面図であって、図１において図３に示した構成部の背面側に配置されている順に、図４（ａ），図４（ｂ），図４（ｃ）として示したものである。
【図５】実施例の一部の構成部を示した平面図であって、図１において図４に示した構成部の背面側に配置されている順に、図５（ａ），図５（ｂ）として示したものである。
【図６】露光作動終了直後の状態を透視的に示した実施例の平面図である。
【符号の説明】
１シャッタ地板
１ａ，１２ａ，２８ａ開口部
１ｂ，１ｃ，１ｄ，２ａ，２ｂ，５ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，１４ａ，２１ａ，２１ｂ，２７ａ，２７ｂ，２８ｂ，２８ｃ，２８ｄ，
２８ｅ，２８ｊ，２８ｋ孔
１ｅ，１ｆ，１ｇ，１ｈ，１ｉ，１ｊ，１ｋ，１ｍ軸
２先羽根用押さえ板
３間座
４先羽根群
５，６，１４，１５アーム
７，８，９，１０，１１，１６，１７，１８，１９，２０羽根
１２中間板
１３後羽根群
２１スペース部材
２２，２３，２４，２５，２６，２９緩衝部材
２７後羽根用押さえ板
２８補助地板
２８ｆ，２８ｇ，２８ｈ，２８ｉ切欠き
２８ｍ折曲部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a focal plane shutter for a camera in which a front blade group and a rear blade group are sequentially operated in the same direction and a film is exposed by a slit formed by slit forming blades of both blade groups. .
[0002]
[Prior art]
In general, this type of focal plane shutter has an opening for exposure at a substantially central portion, and two ground plates attached to each other (usually, one ground plate is called a shutter ground plate, and the other ground plate is a cover). The leading blade group and the trailing blade group are arranged between the plate and the auxiliary ground plate). Each blade group has a structure in which one end is pivotally supported by at least two arms pivotally attached to one base plate, and a plurality of blades are sequentially pivoted toward the other end. The supported blade is the slit forming blade with the greatest momentum. And the pivot support structure inserts the connecting shaft which is a rivet part into the hole of the arm so as to be rotatably fitted, and caulks the insertion end to the blade.
[0003]
In addition, an elongated hole is formed in one of the arms of each blade group at a position close to the pivoting portion. A plate member called an intermediate plate or a partition plate is provided between the two ground plates described above, and the operation regions of the leading blade group and the trailing blade group are separated so that they do not interfere with each other in operation. ing. This intermediate plate is usually slightly smaller than the above-mentioned two ground plates, and is often manufactured to have an opening similar to the opening of the two ground plates at its substantially central portion. However, it does not mean that it must have such a shape. Since the operations of the leading blade group and the trailing blade group do not interfere with each other, various shapes are conceivable.
[0004]
Furthermore, a front blade drive member and a rear blade drive member are attached to one of the ground plates so as to be capable of reciprocating rotation, and the operating pins of the respective drive members are fitted into the holes of the arms described above. Yes. Therefore, the plurality of blades of each blade group are deployed while reducing the overlap when the arm is rotated in one direction by the operating pin, and are overlapped while increasing the overlap when the arm is rotated in the other direction. It has become so. In the shutter set state, the leading blade group is unfolded to cover the opening for exposure, and the trailing blade group is overlapped and retracted from the opening for exposure. Immediately after the end of the operation, the leading blade group is overlapped and retracted from the opening, and the trailing blade group is expanded and covers the opening.
[0005]
Furthermore, the leading blade driving member and the trailing blade driving member are normally rotated in one direction by the biasing force of each driving spring during the exposure operation, and resist the force of these driving springs during the setting operation. In addition, although it is configured to be rotated in the reverse direction by the set member, there is also known one in which each drive member is operated by a respective motor. Of those, each drive spring causes each drive member to perform an exposure operation. In the past, the start timing of each exposure operation is controlled by a mechanical delay mechanism composed of a gear train. However, most of them are now controlled by an electromagnet connected to an exposure time control circuit.
[0006]
And also when controlling by such an electromagnet, there are two types by the difference in the structure. In other words, at the exposure operation start position, each driving member is mechanically locked by each locking member, and by the operation of each iron piece member adsorbed by each electromagnet, those driving members are The locks are sequentially released and are usually referred to as a lock type. In another type, an iron piece member is provided for each drive member, and at the exposure operation start position, each electromagnet directly holds and holds each drive member. These are solved sequentially at the timing, and are usually called direct types.
[0007]
By the way, in the shutter having these configurations, each blade group is operated at a high speed during the exposure operation, and therefore, when stopped immediately after the exposure operation is completed, the blade group collides with the stopper and receives a strong impact. Therefore, each blade group receives not only a force returning in the direction in which it has been operated (set direction) but also a force in a direction substantially perpendicular to the plane of the blade due to bending of the arm and the blade. And when the force which returns to the direction (setting direction) which act | operated acts greatly and bounces, the slit formation edge of each slit formation blade enters into an exposure opening again, and in the case of the slit formation blade of a leading blade group Temporarily interrupts the exposure to a part of the film surface, and in the case of the slit forming blades of the rear blade group, temporarily re-exposes a part of the film surface to cause uneven exposure. Will end up. In addition, when the impact force when colliding with the stopper is too large, the pivotal support portion between the arm and the blade may be broken or the blade may be torn.
[0008]
Therefore, in order to avoid such a situation, various shock absorbing means capable of mitigating shock and bounce have been proposed and some of them have been implemented. Separately, the means can be divided into those that act directly on the blade, those that act on the connecting shaft of the blade and the arm, those that act on the arm, and those that act on the drive member. Moreover, when carrying out, a plurality of them may be adopted as necessary, and the leading blade system and the trailing blade system may be configured differently.
[0009]
However, even if exposure unevenness actually occurs and destruction occurs because of the abnormal operation of the blade due to impact, unless there is a problem with the mechanism in particular, the function of the shock absorbing means against the blade itself In addition, it is preferable to directly act on all the blades. However, in the case of the blades of the front blade group, it is easy to configure the shock absorbing means to directly act on all the blades because it is in a superimposed state at the end of the exposure operation, but in the case of the rear blade group This is troublesome because each blade becomes unfolded at the end of the exposure operation. Therefore, in the conventional example described in Japanese Utility Model Laid-Open No. 59-4525, although a buffer member called a spacer formed of a material having high shock absorption and restoration properties such as rubber and synthetic resin is provided, At the end of the exposure operation, all the blades of the leading blade group are in contact with the spacer, but only the slit forming blade is in contact with the rear blade group.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
As is well known, each of the plurality of blades in each blade group has a strip shape, and is connected to an arm at one end thereof so as to always maintain a horizontally long posture during operation. Therefore, as in the conventional example described above, in the rear blade group, when only the slit forming blade is brought into contact with the buffer member, only the slit forming blade theoretically stops in a horizontally long posture. However, the other blades are tilted around the vicinity of each connecting portion with the arm due to inertial force, and are temporarily swung by reaction. And, the inertial force acts more greatly on the blade connected to the tip side of the arm than to the blade connected to the base side of the arm from the difference in the operation amount of each blade. Moreover, since these different forces interact with each other in a complex manner on all the blades through the thin and long plate-like arm, not only the blades but also the arms are bent and twisted. It will be. As a result, particularly in the case of a shutter that operates at a high speed or a shutter that has a small overlap between the blades in the deployed state, the tip of the adjacent blade (on the side opposite to the end connected to the arm) The overlap of the end portion) cannot be properly maintained, and light may temporarily leak from the portion, and a part of the film surface may be reexposed. Further, due to the action of these complicated forces, the slit forming blades are also inclined, and in some cases, re-exposure may be caused from the slit forming edge.
[0011]
The present invention has been made to solve such problems, and the object of the present invention is to have a plurality of blades of the blades constituting the rear blade group contact the buffer member at the end of the exposure operation. It is an object of the present invention to provide a focal plane shutter for a camera suitable for downsizing and speeding up so that the film can be contacted and the re-exposure of the film can be prevented.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a focal plane shutter according to the present invention includes two ground planes each having an opening for exposure and attached to each other at a predetermined interval, and between the two ground planes. A plurality of blades are pivotally supported at one end of each blade toward the other end of the plurality of arms arranged and reciprocally rotated around one end of each blade. The blade that is pivotally supported on the other end side is the slit forming blade. When one of the arms is actuated by the leading blade driving means and the exposure operation is performed, a plurality of blades are operated from a deployed position covering the opening to a superimposed position where the opening is retracted. A plurality of blades at one end of each blade toward the other end of the plurality of arms that are disposed between the two ground plates and reciprocally rotate with one end of each as a fulcrum. Sequentially pivot The blade that is pivotally supported on the other end side is the slit forming blade. When one of the arms is actuated by the trailing blade driving means and the exposure operation is performed, the plurality of blades are operated from the overlapping position where the opening is retracted to the deployed position covering the opening. Is In the deployed position, the other ends of the plurality of blades are located away from the opening in order of adjoining the slit forming blades. And at least one of the plurality of blades of the rear blade group at the end of the exposure operation. Between the slit forming blade and the blade adjacent thereto. Two feathers Other end of Are provided with a plurality of shock-absorbing members that can individually contact each other.
In the focal plane shutter of the present invention, preferably, a space member is disposed between the two ground planes, and the plurality of buffer members are attached to the space member.
In this case, preferably, the space member is formed with at least two stepped step portions on the end side of the exposure operation of the rear blade group, and the plurality of buffer members are respectively attached to the step portions. To be.
Further preferably, the space member is formed integrally with one of the two ground planes.
Alternatively, the space member and the buffer member are integrally formed of a buffer material.
In the focal plane shutter of the present invention, it is preferable that each blade of the rear blade group is in contact with the plurality of buffer members at the other end.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the examples shown in FIGS. FIG. 1 is a plan view illustrating the set state of the shutter in a perspective manner. 2 to 5 are each a plan view showing individual components of the embodiment, and FIG. 2A and FIG. 2 are arranged in order from the front side to the back side in FIG. 2 (b), FIG. 2 (c), FIG. 3 (a), FIG. 3 (b), FIG. 4 (a), FIG. 4 (b), FIG. 4 (c), FIG. It is shown as b). Further, FIG. 6 is a plan view illustrating the state immediately after the end of the exposure operation in perspective.
[0014]
First, the configuration of the embodiment will be described. In FIG. 1, a shutter base plate 1 is disposed on the outermost surface side. The shutter base plate 1 is shown in FIG. 2 (a), and an opening 1a is formed at a substantially central portion thereof. Further, holes 1b, 1b, 1b, 1b for attachment to the camera are formed at the four corners, and two arc-shaped holes 1c, 1d are formed on the left side of the opening 1a. Furthermore, shafts 1e, 1f, 1g, 1h, 1i, 1j, 1k, and 1m are erected on the shutter base plate 1. Among these, the shafts 1f, 1h, 1i, 1j, 1k, and 1m stand on the back side. However, the shafts 1e and 1g penetrate the front and back, and are formed so that the diameter on the front side is larger than the diameter on the back side.
[0015]
Since each component in the present embodiment is attached to each shaft of the shutter base plate 1 as described above, the details thereof will be described below, but before that, the whole image including matters not shown is described. Keep it. An intermediate plate 12 (FIG. 3B) and an auxiliary ground plate 28 (FIG. 5B) are sequentially attached to the back side of the shutter base plate 1 at predetermined intervals, respectively. The base plate 28 also has openings 12a and 28a having a shape similar to that of the opening 1a. Normally, an exposure opening as a shutter unit is formed in a substantially rectangular shape with the optical axis as the center by combining these three openings, but in the present embodiment, the opening 1a is substantially formed. The exposure opening is regulated. As already described, the shape of the intermediate plate 12 is not limited as long as it can perform its function. For example, the intermediate plate 12 may be formed in the shape of the right half shown in FIG. There is a case.
[0016]
In the case of the present embodiment, the space region formed between the shutter base plate 1 and the intermediate plate 12 becomes the blade chamber of the leading blade group 4 (FIG. 3A), and the intermediate plate 12 and the auxiliary base plate 28 The space area formed between them is the blade chamber of the rear blade group 13 (FIG. 4A). Further, although not shown because it is well known, a leading blade driving member and a trailing blade driving member are rotatably attached to the shafts 1e and 1g of the shutter base plate 1 on the surface side of the shutter base plate 1, Each operating pin extends through the holes 1c and 1d and extends into each blade chamber to operate the leading blade group 4 and the trailing blade group 13. As the driving method of each driving member, any known method described above may be used. When such a shutter unit is assembled to the camera, the shutter base plate 1 is on the lens side, and the auxiliary base plate 28 is on the film side.
[0017]
Now, the blades 2a and 2b shown in FIG. 2 (b) are fitted into the shafts 1m and 1k of the shutter base plate 1 with the holes 2a and 2b. The spacer 3 shown in FIG. And they are all movable in the axial direction with respect to each axis. As shown in FIG. 3 (a), the leading blade group 4 basically includes two arms 5, 6 and five blades 7, 8, 9, 10, 11, and a blade 7 pivotally supported at the forefront of the arms 5 and 6 is a slit forming blade. And, as can be seen from FIG. 3A, the arrangement relationship thereof includes the arms 5 and 6 on the shutter base plate side, and the blades 7, 8, 9, 10, and 11 in this order toward the back side.
[0018]
The arms 5 and 6 are rotatably attached to the shafts 1e and 1f of the shutter base plate 1, and a long hole 5a is formed in the arm 5. And the operation pin of the drive member for leading blades which is not shown in figure is fitted in the hole 5a. Accordingly, when the leading blade driving member rotates in the clockwise direction, the arm 5 is rotated in the clockwise direction in FIG. 3A, and the blades 7, 8, 9, 10, and 11 move downward while increasing the mutual overlap. When the leading blade driving member is rotated counterclockwise after operation, the blades 7, 8, 9, 10, and 11 are operated upward while reducing the mutual overlap, and FIG. The unfolded state shown in a) will be reached.
[0019]
Next, the intermediate plate 12 shown in FIG. 3B is attached to the shutter base plate 1 by fitting the holes 12b, 12c, and 12d to the shafts 1j, 1k, and 1m. Therefore, although the leading blade group 4 is disposed in the region between the shutter base plate 1 and the intermediate plate 12 as a whole, in the present embodiment, strictly speaking, the blades 7, 8, 9, 10 and 11 are disposed between the leading blade pressing plate 2 and the intermediate plate 12 that sandwich the spacer (the right end in FIG. 2A).
[0020]
However, the front blade pressing plate 2 is not always necessary. That is, in the present embodiment, because of the configuration of the leading blade group 4, the arms 5 and 6 are arranged on the shutter base plate 1 side as described above. A gap of at least the thickness of the arms 5 and 6 and the dimension of the projection of the connecting shaft at the pivotal support (the dimension in the axial direction of the head of the rivet part) is formed between It will be. Therefore, unless some measure is taken, the tips of the blades 7, 8, 9, 10, and 11 are placed in an unstable state on the shutter base plate 1 side. Therefore, in order to prevent the tip of each blade from being greatly displaced toward the shutter base plate 1 side, a front blade pressing plate 2 is provided. Therefore, if other measures are taken, the leading blade presser plate 2 is not necessary. In addition, as an example of such a case, it is conceivable that the shutter base plate 1 is made of a synthetic resin, and the portion where the front blade pressing plate 2 is disposed is formed integrally and thickly.
[0021]
As described above, in the present embodiment, the spacer 3 is attached to the shaft 1k between the leading blade presser plate 2 and the intermediate plate 12, but a special spacer is attached to the shaft 1m. Is not installed. In other words, in the portion of the shaft 1k, the interval between the leading blade pressing plate 2 and the intermediate plate 12 is regulated by the spacer 3, and a predetermined dimension is secured, but in the portion of the shaft 1m, the dimension is maintained. Narrower spacing. Therefore, when FIG. 1 is viewed from the right side, the intermediate plate 12 is actually attached to the shutter base plate 1 and the leading blade pressing plate 2 so as to be inclined. This is because the blades of the leading blade group 4 are superimposed on the lower side, so that an interval of five or more blades in the optical axis direction is required in the lower part, but in the deployed state, the overlap of each blade is about two sheets. This is because the tip of each blade becomes unstable if the same size interval is left.
[0022]
A rear blade group 13 is disposed on the back side of the intermediate plate 12. The rear blade group 13 has a configuration similar to that of the front blade group 4 described above, and as shown in FIG. 4A, two arms 14 and 15 and one end portion of each of them are pivotally supported. The blade 16 is composed of five blades 16, 17, 18, 19 and 20, and the blade 16 pivotally supported at the forefront of the arms 14 and 15 is a slit forming blade. And, as can be seen from FIG. 4 (a), the arrangement relationship thereof includes the arms 14 and 15 on the auxiliary base plate 23 side, and the blades 16, 17, 18, 19, and 20 are arranged in this order toward the surface side. .
[0023]
The arms 14 and 15 are rotatably attached to the shafts 1g and 1h of the shutter base plate 1, and a long hole 14a is formed in the arm 14. An operating pin of a rear blade drive member (not shown) is fitted in the hole 14a, and when the rear blade drive member rotates in the clockwise direction, the arm 14 in FIG. When the blades 16, 17, 18, 19, 20 are moved downward to reach the deployed state while reducing the overlap, the rear blade drive member rotates counterclockwise. The blades 16, 17, 18, 19, and 20 return upward while increasing the overlap, and reach the overlap state shown in FIG.
[0024]
Further, a space member 21 indicated by a solid line in FIG. 4B is disposed on the back side of the intermediate plate 12, and the holes 21 a and 21 b are fitted to the shafts 1 m and 1 k of the shutter base plate 1. Further, five step portions formed in a step shape are formed on the optical axis side of the space member 21, and buffer members 22, 23, 24, 25, made of an elastic material such as butyl rubber are formed on each step portion. 26 is attached by bonding or the like. Further, since the surface side of the space member 21 comes into surface contact with the intermediate plate 12, when viewed from the side surface, the space member 21 is inclined with respect to the surface of the shutter base plate 1, and the back side is the shutter base plate 1. It is formed in a plane parallel to the plane. Therefore, the position near the hole 21a is thicker than the position near the hole 21b.
[0025]
A rear blade pressing plate 27 shown in FIG. 4C is arranged on the back side of the space member 21, and the holes 27 a and 27 b are fitted to the shafts 1 m and 1 k of the shutter base plate 1. The rear blade pressing plate 27 is a member provided for the rear blade group 13, and the role thereof is the same as the role of the front blade pressing plate 2 with respect to the front blade group 4, and detailed description thereof is omitted. . Therefore, the rear blade pressing plate 27 is not necessarily configured as a single component, and the auxiliary base plate 28 may be made of synthetic resin and formed integrally therewith. Moreover, you may manufacture integrally with the above-mentioned space member 21 and a synthetic resin. The part shape when manufactured in this manner is indicated by a one-dot chain line in FIG. Furthermore, from this, it becomes possible to manufacture the space member 21 integrally with the auxiliary base plate 28 and the synthetic resin.
[0026]
Finally, an auxiliary base plate 28 is disposed on the rearmost side of the shutter base plate 1 and is attached to the shafts 1i, 1j, 1k, and 1m. Since the mounting method is well known, the specific shape of each shaft necessary for the mounting is not shown, but an annular groove is formed on the peripheral surface near the tip of the shafts 1k and 1m. Screw holes are formed in the tip surfaces of 1i and 1j in the axial direction. At the time of attachment, a large hole portion of the bowl-shaped holes 28b, 28c formed in the auxiliary ground plate 28 is inserted into the tip portions of the shafts 1m, 1k, and then the auxiliary ground plate 28 is moved to the left. The edges of the small holes of the holes 28b and 28c are fitted into the annular grooves described above, and then screws are passed through the holes 28d and 28e and screwed into the screw holes formed in the shafts 1i and 1j. Make To fix.
[0027]
When the auxiliary base plate 28 is moved to the left by such attachment work, the notches 28f, 28g, 28h, 28i formed in the auxiliary base plate 28 are formed on the shafts 1g, 1h, 1f, 1e of the shutter base plate 1. Each of them fits and serves to prevent the arms 14, 15, 6, and 5 from coming off. In addition, after the auxiliary base plate 28 is attached, the arc-shaped holes 28j and 28k formed in the auxiliary base plate 28 overlap the arc-shaped holes 1c and 1d formed in the shutter base plate 1. The tip of the operating pin of each driving member described above is inserted to maintain the fitting state between the holes 5a and 14a of the arms 5 and 14 and each operating pin, and not to affect the operation of the operating pin. Further, the auxiliary base plate 28 is formed with a light shielding bent portion around the shutter base plate 1 around the auxiliary base plate 28. Of these, the lower bent portion 28m is made of an elastic material such as butyl rubber. The produced buffer member 29 is adhered.
[0028]
Next, the operation of this embodiment will be described. FIG. 1 shows a set state of the shutter, and the arms 5 and 14 are rotated counterclockwise by operating pins of respective driving members (not shown). Therefore, the blades 7, 8, 9, 10, and 11 of the leading blade group 4 are in an unfolded state and cover the exposure opening, that is, the opening 1 a, and the blades 16, 17, 18, 19, and 20 of the trailing blade group 13 are It is in a superimposed state, retracted from the opening 1a, and stored in a position above the opening 1a. In such a set state, when the shutter is released, the leading blade driving member and the trailing blade driving member rotatably attached to the shafts 1e and 1g respectively sequentially rotate clockwise at a predetermined timing. It will be.
[0029]
First, the exposure operation of the leading blade group 4 that is operated by the leading blade driving member will be described. When the leading blade drive member rotates clockwise around the shaft 1e, the arm 5 is rapidly rotated clockwise by the operating pin fitted in the hole 5a. As a result, the blades 7, 8, 9, 10, 11 of the leading blade group 4 are actuated downward to open the opening 1a. In this downward operation, the blades 7, 8, 9, 10, and 11 increase the amount of mutual overlap with the adjacent blades, and when the opening 1 a is opened, that is, the blades 7 that are slit forming blades. When the upper edge (slit forming edge) passes the lower edge of the opening 1a, the overlapping amount of each blade is almost the maximum. And each blade | wing contacts the buffer member 29 attached to the bending part 28m of the auxiliary | assistant ground plane 28 substantially simultaneously. At the same time, the operating pin of the leading blade drive member comes into contact with the lower end of the arc-shaped hole 1c, and the exposure operation of the leading blade group 4 is completed.
[0030]
At the end of the exposure operation, if the buffer member 29 is not provided, the operation pin of the leading blade drive member abuts the lower end of the hole 1c, and each blade 7, When 8, 9, 10, and 11 are in contact with the bent portion 28m, the leading blade driving member and the leading blade group 4 constituting the leading blade system bounce, and as a result, the upper edge of the blade 7 is temporarily moved. May enter the lower region in the opening 1a and hinder the exposure of that portion. The buffer member 29 is provided to prevent such a bounce. However, the bounce amount depends on the magnitude of the driving force, the mass of the members constituting the leading blade system, and the like. However, in the normal case, for the leading blade system, in addition to the cushioning member 29, a cushioning member is attached to the lower end of the hole 1c, and the leading blade is used therefor. Usually, the operating pin of the driving member is brought into contact with the driving member. Further, there is also known one in which a buffer member is provided at a position where the arm 5 abuts.
[0031]
Next, the exposure operation of the rear blade group 13 operated by the rear blade drive member will be described. When a rear blade drive member (not shown) rotates clockwise around the shaft 1g, the arm 14 is rapidly rotated clockwise by the operating pin fitted in the hole 14a. As a result, the blades 16, 17, 18, 19, and 20 of the rear blade group 13 are actuated downward to cover the opening 1a. In the process, each blade reduces the amount of overlap with the adjacent blade, and the lower end edge (slit forming edge) of the blade 16 which is a slit forming blade passes the lower end edge of the opening 1a, and completely opens the opening 1a. Immediately after covering, the tip (right end) of each blade abuts against the buffer members 22, 23, 24, 25, 26 attached to the space member 21. At almost the same time, the operating pin of the rear blade drive member comes into contact with the lower end of the arc-shaped hole 1d, and the exposure operation of the rear blade group 13 is completed. This state is shown in FIG. In the same way as described for the leading blade system, another buffer member is usually attached to the lower end of the hole 1d for the trailing blade system.
[0032]
By the way, as already described, with regard to the rear blade group, a configuration in which only the slit forming blade is brought into contact with the buffer member at the end of the exposure operation is known. Therefore, in this embodiment, if only the buffer member 22 is left and the other buffer members 23, 24, 25, and 26 and their attachment portions are removed, what kind of inconvenience is likely to occur. Let me explain. When the blades 16 come into contact with the buffer member 22 at the end of the exposure operation, the buffer member 22 is pushed and deformed, absorbs an impact force, and exhibits a braking action. However, at this time, no braking force is directly applied to the other blades, and each blade is pivotally supported at one end (the left end) of the elongated shape. It is tilted clockwise with the vicinity of the pivot as a fulcrum. Assuming that the masses of the blades are substantially the same, the tilting force is the largest in the case of the blade 17 having the next largest operation amount after the blade 16.
[0033]
At this time, the arms and the blades are actually made of a very thin material, regardless of their rigidity, and when subjected to such a force, the arms and the blades are flexibly complicated with twisting. In addition, after tilting clockwise by a certain amount while causing such bending, it turns to counterclockwise movement due to the reaction, and thereafter swinging around each pivot portion as a fulcrum (in FIG. Motion). Moreover, these movements are not performed uniformly. For this reason, even if the rear blade retainer plate 27 is disposed, a part of the space between the blades that has a small overlap amount opens in the vertical direction (optical axis direction) of the blades to temporarily re-expose the film surface. In addition, a situation in which re-exposure occurs due to a temporary opening between the tip portions of adjacent blades due to the rocking motion. Furthermore, in some cases, such movement also affects the blade 16, and there is a concern that the slit forming edge may temporarily enter the opening 1 a and cause re-exposure.
[0034]
However, when configured as in the present embodiment, it is possible to eliminate such concerns. In the present embodiment, all the blades 16, 17, 18, 19, and 20 of the rear blade group 13 are provided with the buffer members 22, 23, 24, 25, and 26. There is also a good case. As already described, the buffer member may be provided at only one location, but may actually be provided at a plurality of locations. That depends on the specifications of the shutter. Therefore, depending on other conditions, even if a cushioning member is not provided for all of the blades, if it is provided for a plurality of the blades, an appropriate effect may be obtained. And when comprised in that way, it is preferable to preferentially provide with respect to the blade | wing with a large operation amount pivotally supported by the front end side of the arms 14 and 15. FIG.
[0035]
When the exposure operation is thus completed, the shutter setting operation is performed in conjunction with the winding of the film. In the case of the present embodiment, as shown in FIG. 6, at the end of the exposure operation, the overlap between the two blades 7 and 16, which are the slit forming blades, is sufficiently obtained. The member and the rear blade drive member are simultaneously rotated counterclockwise, and the arms 5 and 14 are rotated counterclockwise by the operating pin. Therefore, the blades 7, 8, 9, 10, and 11 of the front blade group 4 operate upward while reducing mutual overlap, and the blades 16, 17, 18, 19, and 20 of the rear blade group 13 are Operates upward with increasing overlap. Then, the blades 7, 8, 9, 10, and 11 of the leading blade group 4 are in the unfolded state and completely cover the opening 1a, and the blades 16, 17, 18, 19, and 20 of the trailing blade group 13 are in a superimposed state. Thus, the set state shown in FIG. 1 is obtained by storing in the position above the opening 1a.
[0036]
In the above embodiment, the space member 21 is made of a material different from that of the buffer members 22, 23, 24, 25, and 26, and each buffer member is attached thereto. The same material as that of 22, 23, 24, 25, 26 may be manufactured as one part. Moreover, although each buffer member is attached to each step of the space member 21, for example, it may be attached individually and directly to one of the two ground planes. Furthermore, in the case of the above embodiment, the intermediate plate 12 is disposed so as to be inclined with respect to the two ground plates 1 and 28 when viewed from the side of FIG. Some are arranged in parallel to the two ground planes 1 and 28. Therefore, the present invention is not limited to the case where the surface of the space member 21 in contact with the intermediate plate 12 is formed obliquely in accordance with the surface of the intermediate plate 12 as in the embodiment.
[0037]
In the above embodiment, the front blade group 4 is disposed between the shutter base plate 1 and the intermediate plate 12, and the rear blade group 13 is disposed between the intermediate plate 12 and the auxiliary ground plate 28. The rear blade group 13 can be applied between the shutter base plate 1 and the intermediate plate 12, and the shutter in which the front blade group 4 is disposed between the intermediate plate 12 and the auxiliary base plate 28 can also be applied. In that case, as a matter of course, the space member 21 is disposed between the shutter base plate 1 and the intermediate plate 12. Furthermore, in the case of the present embodiment, the blade groups 4 and 13 are operated downward during the exposure operation, but the present invention can also be applied to a shutter operated upward. It is.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, at the end of the exposure operation, the plurality of blades constituting the rear blade group directly contact the buffer member, so that only the slit forming blade contacts the buffer member as in the prior art. In comparison, it becomes easier to prevent re-exposure of the film.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view transparently showing a set state of an embodiment of the present invention.
2 is a plan view showing a part of the configuration of the embodiment, in the order of arrangement from the surface side in FIG. 1, FIG. 2 (a), FIG. 2 (b), FIG. 2 (c). It is shown as.
3 is a plan view showing a part of the components of the embodiment, and in the order in which they are arranged on the back side of the components shown in FIG. 2 in FIG. 1, FIG. It is shown as b).
4 is a plan view showing a part of the configuration of the embodiment, FIG. 4 (a), FIG. 4 (4) in the order in which they are arranged on the back side of the configuration shown in FIG. b), as shown in FIG. 4 (c).
5 is a plan view showing a part of the configuration of the embodiment, and in the order in which they are arranged on the back side of the configuration shown in FIG. 4 in FIG. 1, FIG. It is shown as b).
FIG. 6 is a plan view of an embodiment in which the state immediately after the end of the exposure operation is shown transparently.
[Explanation of symbols]
1 Shutter base plate
1a, 12a, 28a opening
1b, 1c, 1d, 2a, 2b, 5a, 12b, 12c, 12d, 14a, 21a, 21b, 27a, 27b, 28b, 28c, 28d,
28e, 28j, 28k holes
1e, 1f, 1g, 1h, 1i, 1j, 1k, 1m axis
2 Retaining plate for leading blade
3 spacer
4 leading blade group
5, 6, 14, 15 arms
7, 8, 9, 10, 11, 16, 17, 18, 19, 20 blades
12 Intermediate plate
13 Rear blade group
21 Space members
22, 23, 24, 25, 26, 29 Buffer member
27 Retainer for rear blade
28 Auxiliary ground plane
28f, 28g, 28h, 28i Notch
28m bent part

Claims

各々露光用の開口部が形成されていて所定の間隔を開けて相互に取り付けられた二つの地板と、前記二つの地板間に配置され夫々の一端部を支点にして往復回動する複数のアームにそれらの他端部に向けて複数枚の羽根を各羽根の一端部で順次枢支し最も他端部側に枢支された羽根をスリット形成羽根とした構成をしていて該アームの一つが先羽根用駆動手段によって作動されることにより露光作動時には複数枚の羽根が前記開口部を覆っている展開位置から前記開口部を退避した重畳位置まで作動される先羽根群と、前記二つの地板間に配置され夫々の一端部を支点にして往復回動する複数のアームにそれらの他端部に向けて複数枚の羽根を各羽根の一端部で順次枢支し最も他端部側に枢支された羽根をスリット形成羽根とした構成をしていて該アームの一つが後羽根用駆動手段によって作動されることにより露光作動時には複数枚の羽根が前記開口部を退避している重畳位置から前記開口部を覆う展開位置まで作動されその展開位置では該複数枚の羽根の他端部が該スリット形成羽根から隣接順に前記開口部から離れた位置となる後羽根群と、前記後羽根群の作動領域に配置されていて露光作動終了時に前記後羽根群の複数枚の羽根のうち少なくとも前記スリット形成羽根とそれに隣接する羽根との２枚の羽根の他端部が個別に当接することのできる複数の緩衝部材とを備えていることを特徴とするフォーカルプレンシャッタ。Two ground planes each having an opening for exposure and attached to each other at a predetermined interval, and a plurality of arms arranged between the two ground planes and reciprocatingly rotated with one end portion as a fulcrum A plurality of blades are sequentially pivoted at one end portion of each blade toward the other end portion, and the blades pivotally supported at the other end side are formed as slit forming blades. A first blade group that is actuated by a leading blade driving means to operate a plurality of blades from a deployed position covering the opening to a superimposed position where the opening is retracted, during the exposure operation; A plurality of blades which are arranged between the main plates and reciprocally turn around one end portion as a fulcrum, are pivotally supported at one end portion of each blade toward the other end portion, and are moved to the other end side. the the pivoted blade in the configuration in which the slit forming blade In its deployed position is actuated from the superimposing position in which a plurality of blades are retracted the opening to a deployed position covering the opening at one exposure operation by being actuated by the trailing blade driving means of the arm Te a blade group after the other end portion of the plurality number of vanes is the ing preparative position away from the opening in the adjacent order from the slit forming blade, wherein after the exposure operation ends have been arranged in the operating area of the rear blade group A plurality of cushioning members capable of individually contacting at least the other ends of the two blades of the slit-forming blade and the blade adjacent thereto among the plurality of blades of the blade group; Focal plane shutter.

前記二つの地板の間にスペース部材が配置されていて、前記複数の緩衝部材は該スペース部材に取り付けられていることを特徴とする請求項１に記載のフォーカルプレンシャッタ。The focal plane shutter according to claim 1, wherein a space member is disposed between the two ground plates, and the plurality of buffer members are attached to the space member.

前記スペース部材には、前記後羽根群の露光作動の終了側に少なくとも二つの階段状の段部が形成されており、前記複数の緩衝部材は夫々該段部に取り付けられていることを特徴とする請求項２に記載のフォーカルプレンシャッタ。The space member is formed with at least two stepped step portions on the end side of the exposure operation of the rear blade group, and the plurality of buffer members are respectively attached to the step portions. The focal plane shutter according to claim 2.

前記スペース部材が、前記二つの地板の一方に一体的に形成されていることを特徴とする請求項２又は３に記載のフォーカルプレンシャッタ。The focal plane shutter according to claim 2 or 3, wherein the space member is formed integrally with one of the two ground planes.

前記スペース部材と前記緩衝部材とを、緩衝材料によって一体的に形成していることを特徴とする請求項２又は３に記載のフォーカルプレンシャッタ。4. The focal plane shutter according to claim 2, wherein the space member and the buffer member are integrally formed of a buffer material.

前記複数の緩衝部材に、前記後羽根群の各羽根が夫々その他端部で当接するようにしたことを特徴とする請求項１乃至５の何れかに記載のフォーカルプレンシャッタ。The focal plane shutter according to any one of claims 1 to 5, wherein each blade of the rear blade group is in contact with the plurality of buffer members at the other end.