JP3821891B2 - ズボンプレッサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縦置きの固定板とこれに閉合する可動板とでズボンを加熱プレスする縦型のズボンプレッサに係り、特に固定板と可動板との間にプレスシートを有するズボンプレッサの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ズボンプレッサの開発当初は、固定板とこれに閉合する可動板とを横置きとする横型のものが多かったが、近年ではスペース利用率および利便性の向上等を考慮して、固定板と可動板とを縦置きとする縦型のものが提案されている。
【0003】
また、ズボンの股下部(筒部)を直接重ねてプレスすると、前後方向中央位置の縫い目部分が他の部分に比して厚くなり、その縫い目近傍の薄い部分にこじわが発生し易いことから、固定板と可動板との間にズボンの股下部間に配置する薄いプレスシートを設け、このプレスシートで厚み吸収を行うことにより、こじわの発生を防ぐことも提案されている。このプレスシートを有するズボンプレッサは、横型および縦型のいずれについても適用されている。
【0004】
ところで、プレスシートを有する縦型ズボンプレッサは一般に、基台上に支持されて略垂直に立上がり、一側面をプレス面とした固定板と、この固定板のプレス面に対向するプレス面を有し、下端がヒンジ部により固定板に回動可能に取付けられた可動板と、これら固定板および可動板の両プレス面間に配置されたプレスシートと、可動板を固定板に対して一定の開き角度状態に保持する開き角度保持手段と、可動板を固定板に対して圧接状態に保持する圧接保持手段と、固定板および可動板の少なくともいずれか一方に設けられたヒータとを備えている。
【0005】
そして従来、縦型のズボンプレッサのプレスシートは、例えば特開平5−115699号公報等で見られるように、単に下端部のみが固定板および可動板の間に支持されており、上端部は完全にフリーな状態となっている。したがって、このようなプレスシートは上端フリーな状態で座屈に耐え、立上がり姿勢を維持する必要があることから、全体が硬質樹脂で構成されたり、あるいは両側端縁部分に芯となる補強構造が採用され、全体として肉厚が比較的大きくなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
プレスシートを有する従来の縦型のズボンプレッサでは、プレスシートを上端フリーな構成とし、そのシート材として硬さや厚さが比較的大きいものを適用している。しかしながら、硬質材料を適用した場合にはズボンの股下の縫い目部分およびその近傍の肉厚差を十分に吸収できず、こじわの発生防止が必ずしも有効に図れない。また、柔軟材料を使用して厚肉とした場合には、ズボンの肉厚差の吸収性については向上できるものの、上端フリーで立上がり状態を十分に維持するために腰強さが高いプレスシートとするには相当の肉厚を要し、材料の無駄、ヒータの伝熱阻害、高コスト化等の問題が生じる。さらに、プレスシートの一部に芯材等を付加し、全体としての柔軟性および薄肉化を図ることは可能であるが、成形等が複雑となって製品コストが高くなる等の問題がある。
【0007】
一方、固定板と可動板とを下端においてヒンジ結合する縦型ズボンプレッサにおいては、固定板と可動板との間の隙間が小さいことから、可動板を開位置にした状態でズボンを一旦セットした後、その可動板を閉方向に回動してプレスする途中で自重によってズボンの上側がズリ落ち、裾側にしわを生じる可能性がある。そこで従来では、可動板の固定板に対する圧接保持手段として、可動板を固定板に接近した位置で仮止めできる機構を設け、その仮止め位置でズボンの上端側を引上げた後、さらに可動板を固定板側に移動させてプレス状態として本止めできる機構等を採用している。
【0008】
ところが、このような従来の圧接保持手段は仮止めおよび本止め等の操作部として把手を設ける構成となっており、ズボン保持とともに仮止めおよび本止め操作を手作業として行う必要があり、使い勝手が悪く、取扱いが面倒である等の難点があった。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、プレスシートを薄肉、柔軟なものとしてズボンの縫い目部分にこじわの発生がない良好な仕上がりを得ることができるものであって、構成が簡単で、かつ取扱いが容易であり、しかも低コスト化も図れる縦型のズボンプレッサを提供することにある。
【0010】
また本発明の他の目的は、可動板を固定板に接近した位置で仮止めする操作、および後に両板を圧接位置に保持させる本止め操作等について、余分な手間を必要としないで簡便に行うことができるズボンプレッサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1の発明は、基台上に支持されて略垂直に立上がり、一側面をプレス面とした固定板と、この固定板のプレス面に対向するプレス面を有し、下端がヒンジ部により前記固定板に回動可能に取付けられた可動板と、これら固定板および可動板の両プレス面間に配置されたプレスシートと、前記可動板を前記固定板に対して一定の開き角度状態に保持する開き角度保持手段と、前記可動板を前記固定板に対して圧接状態に保持する圧接保持手段と、前記固定板および前記可動板の少なくともいずれか一方に設けられたヒータとを備えた縦型のズボンプレッサにおいて、前記開き角度保持手段は、前記固定板の少なくともいずれか一方の縁部と、これに対向する前記可動板の縁部との間に架設された索体によって構成するとともに、この索体をガイドとして前記プレスシートの上端側を前記各板間で移動可能に支持させたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載のズボンプレッサにおいて、開き角度保持手段としての索体を、固定板および可動板の一側縁上部近傍に両端が固定された1本のチェーンで構成し、このチェーンをプレスシートの上端側の孔に挿通したことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項2記載のズボンプレッサにおいて、チェーンを挿通する孔は、プレスシートの上端角部に突出する耳片に穿設した孔であることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項3記載のズボンプレッサにおいて、耳片はプレスシートに回動可能に連結されていることを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1から4までのいずれかに記載のズボンプレッサにおいて、可動板の圧接保持手段は、その可動板と固定板との互いに対峙する両側縁部にそれぞれ配設されて前記可動板の前記固定板側への閉合動作によりラッチ式に噛合する爪部材および受け部材によって構成したことを特徴とする。
【0016】
請求項6の発明は、請求項5記載のズボンプレッサにおいて、爪部材および受け部材は、固定板および可動板の各プレス面間に小隙間があく接近位置で噛合するズボン仮止め用の第1段係止部と、前記両板のプレス面が略当接する閉合位置で噛合するズボン本止め用の第2段係止部とを有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るズボンプレッサの一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本実施形態によるズボンプレッサの全体構成を示す斜視図であり、図2および図3はプレスシート等の要部構成を拡大して作用とともに示す斜視図である。図4は可動板の圧接保持手段を拡大して一部断面で示す構成図であり、図5は図4の平面図である。また、図6〜図9はプレス作用を順次に示す作用説明図である。
【0019】
まず、図1〜図5によって構成を説明する。
【0020】
図1に示すように、本実施形態のズボンプレッサでは、床上に載置できる左右1対の基台1上に長方形板状の固定板2が支持され、略垂直に立上がる状態で固定されている。この固定板2は内部に図示しないヒータを有し、厚さ方向一側面の耐熱布で覆われた平坦な面がプレス面3となっている。この固定板2の上部には電源ボックス4が取付けられ、この電源ボックス4のカバー部分にスイッチ等の操作部5、小物入れ6、ハンガー7等が設けてある。電源コードは図示を省略してある。
【0021】
この固定板2のプレス面3に対向して、ズボンを圧接するための回動可能な可動板8が設けられている。この可動板8は固定板2と同様の長方形状とされている。この可動板8の厚さ方向一側面の固定板2と対向する面がプレス面9とされ、このプレス面9の表面は、複数の布が重合して肉厚となるズボンの股上部分を挟む上部中央部分を除き、クッション材10で覆われている。そして、この可動板8の下端縁が、左右一対のヒンジ部11によって固定板2に回動可能に支持されている。これにより、可動板8の上端側が下端側を支点として固定板2に接離する方向に回動できるようになっている。
【0022】
また、固定板2および可動板8のプレス面3,9間には、ズボンの股下部分を押圧するためのプレスシート12が配置されている。このプレスシート12は、上縁がズボンセット時における股下位置に合致する高さの略長方形状とされており、幅は両板2,8よりも狭くなっている。そして、プレスシート12の下端には短い凧足状の突出部が形成してあり、その部分が前記のヒンジ部11に止着してある。このプレスシート12は、比較的柔軟性のあるポリプロピレン (P.P)等で構成されており、厚さは1mm以下と薄く、半透明状のものである。このプレスシート12は表面硬度が小さく、プレスすべきズボンの厚みに追従して良好に窪むことが可能である。なお、本実施形態ではプレスシート12が一定厚さの平坦な構成で比較的安価なものであり、上端フリーとした場合には上端側が自重によって傾く等、腰強さは比較的小さいが、特に補強のための芯等は設けていない。
【0023】
ただし、本実施形態では可動板8を一定の開き角度状態に保持する開き角度保持手段を利用して、プレスシート12の上端側を所定高さ位置に保持できる構成としてある。即ち、開き角度保持手段として索体、例えば多数の球を数珠状に連続させた1本のチェーン13を使用し、このチェーン13の両端を固定板2および可動板8の一側縁上部近傍に、止め具13aを介してそれぞれ固定し、これによりチェーン13の長さ範囲で可動板8を固定板2から離間する方向に開回動できるようにしてある。なお、このチェーン13は図1に示す可動板8の最大開き角度位置において直線状となり、その状態において水平ではなく、固定板2側が可動板8側より少し高くなる傾斜をもつように設定してある。
【0024】
そして、プレスシート12にはチェーン13と対応する一方の上端角部に位置して、一定長さの耳片14がピン15を介して回動可能に連結され、この耳片14の先端側に、チェーン13を構成する球エレメントの外径よりも少し大径な孔16が穿設してある。この耳片14の先端の孔16にチェーン13を挿通することにより、可動板8を図1の如く開いた状態でプレスシート12の上端部を支持して下方への撓みが生じないようにしてある。なお、この耳片14を手で摘んで固定板2または可動板8側に移動することで、チェーン13をガイドとして、プレスシート12を同方向に移動させることができる。また、耳片14の孔16がチェーン13を構成する球エレメント間の小径ピン部位置にあるときは、耳片14およびプレスシート12の自重によって、孔16部分が小径ピン部に落ち込む状態として、そのプレスシート12を一定位置に停止保持させることもできる。
【0025】
また、本実施形態では、可動板8を固定板2に対して圧接状態に保持する圧接保持手段として、図1に示すように、ラッチ式に噛合する爪部材17および受け部材18が設けてある。これらの爪部材17および受け部材18は、固定板2と可動板8との互いに対峙する両側縁部にそれぞれ配設され、可動板8の固定板2側への閉合動作により自動的に噛合するようにしてあり、さらに図2に示すように、固定板2および可動板8の各プレス面3,9間に小隙間があく接近位置で噛合するズボン仮止め用の第1段係止部19と、図3に示すように両板2,8のプレス面3,9が略当接する閉合位置で噛合するズボン本止め用の第2段係止部20とを有する構成とされている。
【0026】
これら爪部材17および受け部材18の構成を、図4および図5に詳細に示してある。図4は爪部材17および受け部材18を図1の上方から見た図で、固定板2および可動板8を仮想線として示すとともに、受け部材18の一部を断面として示している。図5は、さらに爪部材17および受け部材18を、図4の平面図として示している。
【0027】
図4および図5に示すように、爪部材17は固定板2の反プレス面側にねじに21よって固定されたシェル部22と、このシェル部22に一体に設けられ固定板2の側縁部に配置するとともに外側方に向って先端が突出する係止爪23とを有している。この係止爪23は固定板2の側縁部において、その固定板2のプレス面3から少し反プレス面側に変位した位置に配置し、かつ可動板8側に向う爪側面が傾斜した係合面24とされている。
【0028】
一方、受け部材18は可動板8の反プレス面側に回動可能に取付けられた回動基部25と、この回動基部25に一体に設けられ可動板8の側縁部に配置した爪受け部26とを有する構成とされている。回動基部25は可動板8と面する部位に傾斜した逃げ面27を有するシェル状とされ、取付け金具28を介して可動板8に支持されている。取付け金具28は、可動板8の反プレス面にねじ29によって固定されたベース板30と、このベース板30の上下端部に一体形成された上下方向で対向するフランジ部31とからなっており、これらのフランジ部31に縦方向に沿う軸32が挿通されている。この軸32に回動基部25が支持されて縦軸心回り(図4の矢印a方向)に回動可能とされ、これにより爪受け部26は可動板8の側縁部で内外側方向(図4の矢印b方向)に回動できるようになっている。軸32の周りには捩じりばね33が設けられ、これにより爪受け部26が可動板8の内側に向く方向(図4の矢印c方向)、つまり対向する爪部材17の係止爪23の根元側に向って付勢されている。
【0029】
また、受部材18の爪受け部26は、爪部材17に向って突出する長い板状のもので、その長手方向に沿って爪部材17の係止爪23が係止される二つの係止孔34,35を間隔的に有している。爪部材17に近い第1の係止孔34が、前述したズボン仮止め用の第1段係止部19を構成し、爪部材17に遠い第2の係止孔35が、ズボン本止め用の第2段係止部20を構成している。各係止孔34,35の両側には、受け部材18の長手方向に沿う内リブ36および外リブ37が設けられ、各リブ36,37の先端には、係止爪23の傾斜した係合面24と平行な斜面38が形成されており、さらに爪受け部26の先端には、各リブ36,37の斜面38に沿って傾斜して係止爪23の係合面24と係合する係合鍔39が張り出している。
【0030】
次に、図6〜図9も使用してプレス作用について説明する。なお、これらの図においては説明簡明化のため、爪部材17および受け部材18等を省略してある。
【0031】
図6は、ズボンAの股下部の一方の筒部a1をセットする状態を示している。この場合には、可動板8およびプレスシート12を固定板2から最大限開いた状態とし、固定板2のプレス面に筒部a1を沿わせるとともに、他方の筒部a2および股上部a3は固定板2の上に載置しておく。ここでチェーン13は伸び切った状態となっている。
【0032】
次に、図7は他方の筒部a2もセットする状態を示している。この場合には、図6の状態からプレスシート12を固定板2側(図の左側)に移動させ、これによりプレスシート12を一方の筒部a1に当てて固定する。この際、プレスシート12の移動は耳片14を手で摘んで行えるので操作が容易であり、また耳片14は伸び切った状態のチェーン13に沿って移動するのでスムーズである。そして、チェーン13は前述したように、固定板2側が少し高くなっているので、プレスシート12は固定板2に近付くに連れて上方に引張り上げられる状態となって伸び、柔軟性部材であるにも係わらず、自然に真直状態に維持される。同時にこのプレスシート12の持ち上げ力によって、プレスシート12が筒部a1に達した時に、ズボンAの股部が押上げ状態となるので筒部の落ち込み等は生じることがなく、筒部a1は良好にプレス位置に保持される。この後、ズボンAの他方の筒部a2を、プレスシート12を覆う状態で垂下させる。
【0033】
図8は、ズボンAを両筒部a1,2とも挟持する仮止め位置に保持した状態を示している。この場合、構成部分は図2に示した状態となる。即ち、この工程では可動板8を固定板2側に移動させ、両板2,8のプレス面を接近状態とするわけであるが、このとき図2に示すように、爪部材17の係止爪23が受け部材18の第1の係止孔34に挿入して係止(噛合)し、この係止によって可動板8が一旦、固定状態に保持できるようになる。そこで、ズボンAの股上部a3を引上げて、各筒部を良好なプレス状態にセットする。本実施形態においては、この一連の操作を簡易な手作業で容易に行うことができる。つまり、前述の構成説明で示したように、受け部材18は捩じりばね33によって可動板8の内側に付勢されるとともに、その付勢方向と反対側に軸32を中心として回動可能であり、受け部材18の先端にはリブ36,37および係合鍔39が爪部材17の係止爪23の傾斜した係合面24に沿う角度で張り出している。また、可動板8は固定板2に比して若干幅狭となっている(図4参照)。
【0034】
したがって、可動板8を図6の仮止め位置まで移動した場合には、まず受け部材18のリブの先端が固定板2のプレス面3の側縁部3a(図4参照)に当接して少し開き、次いで、係合鍔39が爪部材17の係止爪23の傾斜した係合面24に係合してさらに開く(図4矢印d,e参照)。そして、係止爪23が第1の係合孔34に合致した位置でその係止孔34に挿入して、ラッチ状の噛合状態となるものである。以上の作用は、可動板8の移動によって自動的に行われるので、使用者は単に可動板8を固定板2側に向けて閉動作するだけでよく、係止保持のための手作業は何等必要としない。したがって、仮止め位置への可動板8の移動とズボンAの引上げ等が極めて容易に行えるようになる。
【0035】
図9は、ズボンAを本止めしたプレス状態を示している。この場合、構成部分は図3に示した状態となる。即ち、この工程では可動板8を図8の仮止め状態からさらに固定板2側に移動させ、両板2,8のプレス面3,9を圧接状態とするわけであるが、このとき図3に示すように、受け部材18の進行によって爪部材17の係止爪23が受け部材18の第2の係止孔35に挿入して係止(噛合)し、この係止によって可動板8が完全に固定状態に保持できるようになる。そこで、スイッチオンにより、ヒータ加熱を行い、プレス作用を行うことができる。
【0036】
以上の実施形態によれば、プレスシート12を薄肉、柔軟なものとしたことにより、ズボンの縫い目部分にこじわの発生がない良好な仕上がりを得ることができるとともに、そのための構成がチェーン13を用いて簡単に実現でき、しかも取扱いが容易で、低コスト化も図れるものとなる。また、爪部材17および受け部材18によって、可動板8を固定板2に接近した位置で仮止めする操作、および後に両板2,8を圧接位置に保持させる本止め操作等を、余分な手間を必要としないで簡便に行うことができる。
【0037】
【発明の効果】
以上で詳述したように、本発明によれば、ズボンの縫い目部分にこじわの発生がない良好な仕上がりを簡単な構成で実現でき、しかも取扱いが容易で、低コスト化も図れ、また、爪部材および受け部材等の採用によって可動板を固定板に接近した位置で仮止めする操作、両板を圧接位置に保持させる本止め操作等を余分な手間を必要としないで簡便に行うことができる等の優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるズボンプレッサの全体構成を示す斜視図。
【図2】同実施形態のおけるプレスシート等の要部構成を拡大して作用とともに示す斜視図。
【図3】前記実施形態におけるプレスシート等の要部構成を拡大して作用とともに示す斜視図。
【図4】前記実施形態における可動板の圧接保持手段を拡大して一部断面で示す構成図。
【図5】図4の平面図。
【図6】前記実施形態のプレス作用を示す作用説明図であり、ズボンの股下部の一方の筒部をセットする状態を示す。
【図7】前記実施形態のプレス作用を示す作用説明図であり、他方の筒部をセットする状態を示す。
【図8】前記実施形態のプレス作用を示す作用説明図であり、ズボンを両筒部とも挟持する仮止め位置に保持した状態を示す。
【図9】前記実施形態のプレス作用を示す作用説明図であり、ズボンを本止めしたプレス状態を示す。
【符号の説明】
1 基台
2 固定板
3 プレス面
4 電源ボックス
5 操作部
6 小物入れ
7 ハンガー
8 可動板
9 プレス面
10 クッション材
11 ヒンジ部
12 プレスシート
13 チェーン
12a 止め具
14 耳片
15 ピン
16 孔
17 爪部材
18 受け部材
19 第1段係止部
20 第2段係止部
21 ねじに
22 シェル部
23 係止爪
24 係合面
25 回動基部
26 爪受け部
27 逃げ面
26 取付け金具
29 ねじ
30 ベース板
31 フランジ部
32 軸
33 捩じりばね
34 第1の係止孔
35 第2の係止孔
36 内リブ
37 外リブ
38 斜面
39 係合鍔
A ズボン
a1,a2 筒部
a3 股上部

Claims (6)

  1. 基台上に支持されて略垂直に立上がり、一側面をプレス面とした固定板と、この固定板のプレス面に対向するプレス面を有し、下端がヒンジ部により前記固定板に回動可能に取付けられた可動板と、これら固定板および可動板の両プレス面間に配置されたプレスシートと、前記可動板を前記固定板に対して一定の開き角度状態に保持する開き角度保持手段と、前記可動板を前記固定板に対して圧接状態に保持する圧接保持手段と、前記固定板および前記可動板の少なくともいずれか一方に設けられたヒータとを備えた縦型のズボンプレッサにおいて、前記開き角度保持手段は、前記固定板の少なくともいずれか一方の縁部と、これに対向する前記可動板の縁部との間に架設された索体によって構成するとともに、この索体をガイドとして前記プレスシートの上端側を前記各板間で移動可能に支持させたことを特徴とするズボンプレッサ。
  2. 請求項1記載のズボンプレッサにおいて、開き角度保持手段としての索体を、固定板および可動板の一側縁上部近傍に両端が固定された1本のチェーンで構成し、このチェーンをプレスシートの上端側の孔に挿通したことを特徴とするズボンプレッサ。
  3. 請求項2記載のズボンプレッサにおいて、チェーンを挿通する孔は、プレスシートの上端角部に突出する耳片に穿設した孔であることを特徴とするズボンプレッサ。
  4. 請求項3記載のズボンプレッサにおいて、耳片はプレスシートに回動可能に連結されていることを特徴とするズボンプレッサ。
  5. 請求項1から4までのいずれかに記載のズボンプレッサにおいて、可動板の圧接保持手段は、その可動板と固定板との互いに対峙する両側縁部にそれぞれ配設されて前記可動板の前記固定板側への閉合動作によりラッチ式に噛合する爪部材および受け部材によって構成したことを特徴とするズボンプレッサ。
  6. 請求項5記載のズボンプレッサにおいて、爪部材および受け部材は、固定板および可動板の各プレス面間に小隙間があく接近位置で噛合するズボン仮止め用の第1段係止部と、前記両板のプレス面が略当接する閉合位置で噛合するズボン本止め用の第2段係止部とを有することを特徴とするズボンプレッサ。
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