JP3820965B2 - 情報記録媒体の記録再生条件調整方法及びそれを用いた記録再生装置 - Google Patents

情報記録媒体の記録再生条件調整方法及びそれを用いた記録再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高密度光ディスクの記録条件に関する情報記録媒体の記録条件調整方法に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、DVD−R、DVD−RW、DVD+RWなる記録型の光ディスクが開発されており、そのいくつかは市場に投入されている。これらの光ディスクは記録を行なう際、単一のパルスで記録するのではなく、いくつかのパルスでひとつのマークを記録するというマルチパルス方式を採用している。
【0003】
図16は、従来技術におけるマルチパルスの概要を示す図である。
【0004】
図16にて模式的に示すような各種光ディスクの6T信号(6Tの長さのマーク)を用いて、記録ストラテジと呼ばれる記録の仕方が行なわれる。上記したTはチャネルクロック周期を表す。
【0005】
図16の(a)、(b)、(c)に示される3種の光ディスクは、マルチパルス方式を利用しているが、各パルスの幅などは光ディスクの種類或いはメーカによって異なっている。各パルスに対しては、各光ディスクの種類で異なる規定があり、ディスクに適したパルス幅等の最終的な情報はメーカがディスクに情報として埋め込むことになっている。図中には、記録パワレベルPw、消去パワレベルPe、ボトムパワレベルPbを示す。
【0006】
各々のパルスについて、先頭のパルス幅Ttop、先頭以外のパルス幅Tmpとし、最後のパルスの後に現れるボトムパワレベルPbについては期間Tclを示す。通常はこれらのパラメータを動かすことでジッタを最小に落とし込む。
【0007】
この図の場合、先頭のパルス以外のパルスはすべて同じパルス幅Tmpであり、パルス幅Tmpを調整するときには先頭のパルス以外のパルスはすべて同様に調整する。まれに最後のパルスにも特徴を持たせることもあるが、その場合、パルス幅Tmpで記述されるのは先頭と最後のパルス以外のパルスとなる。
【0008】
上記した光ディスクはディスクの一部に記録パワを調節するエリアを持っており、ディスクに埋め込まれた推奨記録ストラテジを用いて、記録パワの調節のみは適宜、行なうようになっている。記録パワの調整方法としては、長いマークと短いマークのアシンメトリを検査してβ値を求めるβ法と、記録マーク振幅の飽和の程度から判断するγ法が知られている。DVD−Rではβ法が用いられ、DVD−RW、DVD+RWではγ法が使用されるのが一般的である。この記録ストラテジに関しては、適宜調整するという規定はなく、ディスクに埋め込まれた情報だけが頼りとなってくる。
【0009】
記録ストラテジの調整方法としては、特開2000−182244号公報、特開2000−30254号公報等に示された方法がある。前者の技術は記録パワや記録ストラテジのパラメータにいくつかの水準を割り当て、各組合せで網羅的に実験を行ない、最適なものを選択するというものである。後者は、記録ストラテジのパラメータの調整と記録パワの調整を別々に行ない、記録パワに関しては理論的なマーク長を指針として決定するというものである。
【0010】
また、特開2001−155340号公報には、CAV、ZCAV、もしくは任意の速度のCLV記録に適用可能で、簡単な制御方法で記録を行なう技術が記載されている。この技術は、記録線速度が可変である光記録媒体にマルチパルス方式により記録マークを形成する際、設定可能な最高線速度で最適化された発光パターン及びパルス長設定を基本とし、記録マークを形成するためのパルス列に対し、パルスの種類ごとに記録パワを割り当てて、これにより2つ以上の異なる記録パワにより上記のパルス列が生成されるようにする。そして各記録パワを記録線速度又は光記録媒体の記録位置に応じて制御するものである。この技術のように記録パワを記録線速度又は記録位置に合わせて制御することで、記録ストラトジの発光パルス長を一定に固定しても、実用線速度範囲で低ジッタにより記録を行なうことができると述べられている。
【0011】
一般的に、記録ストラテジというものは、光ヘッドの状態や、レーザ駆動系回路の設定などで微妙に最適なものが変わるため、最終的には、ディスクに情報として埋め込まれたものを直接使用するのではなく、ドライブに合ったものに調整して使用するのが望ましいといわれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術には以下に掲げる問題点があった。
【0013】
網羅的な実験を必要とする技術は実験回数が多く、迅速な調整をすることが困難であった。また、特開2001−155340号公報における技術のように任意の記録線速度や記録位置に対応できる記録ストラテジの設定方法や、記録ストラテジにおけるパラメータの調整と記録パワの調整とを別々に行なう技術もジッタを測定したり、マーク長を測定したりと工程数が多く、迅速な調整をすることが困難であり、効果的な記録ストラテジ調整方法ができなかった。
【0014】
また、実験回数が多いものだと、調整用の領域を多く使用することになり、DVD−Rのように1度しか記録できない媒体では、特に調整用の領域がすぐに消耗してしまう。特開2000−182244号公報に示されている段落番号0030以降の記述によれば、最初の調整で63通り、更に次の調整で27通りの実験を行なっており、また使用する領域も非常に大きい(63+27=90ECCブロック)。調整用の領域がなくなるということは、何度もドライブから取り出し、書き直す、又は、書き足すという光ディスクにとっては、いずれ良好な記録が行なわれなくなるという問題点があった。
【0015】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、11T及び3Tと11T及び4Tとの2種類のアシンメトリ値を調べ、その大小関係と絶対値をもとに、記録ストラテジを調整することで、迅速で且つ調整用の領域の少ない記録パワ及び記録ストラテジに関する情報記録媒体の記録条件調整方法を提供する点にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、信号を記録、再生する情報記録媒体の記録条件調整方法であって、前記情報記録媒体に記録されたn(n:3以上の整数)種類の異なる周期の信号を再生信号として再生するステップと、該再生されるn種の再生信号の各再生信号間の差異から検出されるアシンメトリを2種以上検出し、該検出されたアシンメトリの大小関係又は絶対値とに基づき前記記録条件を設定するものである。ここでの記録条件としては、記録パワ、記録パルス、又は記録パルス形状を調整することが好ましい。また、種類の異なる周期の信号としては、所定の変調方式における記録マーク長とスペース長のうち、最短マークを最短スペースからなる第1の単一周期信号と、2番目に短いマークと2番目に短いスペースからなる第2の単一周期信号と、更に、最長マークと最長スペースからなる第3の単一周期信号又は2番目に長いマークと2番目に短いスペースからなる第4の単一周期信号とを用いて調整することで好適な調整が可能である。また、3番目に短いマークと3番目に短いスペースとからなる第5の単一周囲信号を用いて調整することで、更に詳細な条件設定が可能となる。
特に、EFM plus変調においては、3T信号と4T信号と、11T又は14T信号とを用いて条件設定することで好適な調整が可能である(Tはチャネルクロック)。上記信号にもう1種類加えるなら、5T信号が好適である。
上記調整は前記信号間のアシンメトリの相互差を最小にすることで達成される。アシンメトリを用いなくても、各再生信号振幅の最大値、最小値を用いて、アシンメトリの相互差を最小にするのと等価な調整をしても同等の効果が得られる。
より具体的に記すと、例えば、情報記録媒体に記録する際の記録条件を複数設定するステップと、設定された条件で周期Tのチャネルクロックに基づく変調方式に従ったデータ長3Tと、4Tと、11Tあるいは14Tの3種類の周期信号を記録するステップと、記録された信号を再生するステップと、再生された3種類の再生信号のうち、データ長3Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ1を、データ長4Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ2をそれぞれ検出するステップと、検出されたβ1とβ2とを比較するステップを順次実行し、β1とβ2が最も等しくなる際の条件を最適な記録条件と設定することで、本願発明を実施する。更に本願発明では、このような条件設定方法を実行する条件設定手段を有する記録再生装置とするものである。
具体的には、例えば、情報記録媒体に記録する記録手段と、記録した情報を再生する再生手段と、記録の条件又は再生の条件を設定する条件設定手段とを少なくとも有する構成で、条件設定手段が、情報記録媒体に記録されたn(nは3以上の整数)種類の異なる周期の信号を再生信号として再生し、再生されたn種類の再生信号の各再生信号間の差異からアシンメトリを2種以上検出する手段と、検出手段により検出された各アシンメトリの大小関係、又は絶対値に基づき記録又は再生の条件を設定する条件設定手段であることを特徴とする。
本願発明では、このような構成であるため、ジッタを測定することなく容易にかつ迅速に記録・再生条件の設定が可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法における処理の流れを示す図である。
【0019】
図1に示すように、本実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法は、パラメータ設定の処理A01、周期信号の記録A02、信号レベルの測定A03及び最適記録方式導出A04の各処理を行なう構成である。
【0020】
パラメータ設定の処理A01では、記録パワと図16に示したパルス幅Tmp以外のパラメータを、ディスクに埋め込まれた情報(ディスク情報)と同様に設定する。
【0021】
周期信号の記録A02では、2種類の異なる周期信号を、例えば、1シンクフレームの半分ずつ記録する。
【0022】
信号レベルの測定A03では、各シンクフレームのβ値を測定する。
【0023】
最適記録方式導出A04では、最適な記録パワとパルス幅Tmpを導出する。
【0024】
図2は、図1の処理における記録パワ(記録パワレベル)Pw、記録ストラテジパラメータとジッタσ、アシンメトリの関係の一例を示す図である。
【0025】
図2では、記録媒体として対象となるDVD−Rにおける、ジッタσ、11Tと3Tのアシンメトリ値(第1のアシンメトリ値、Asynmetry(11T−3T))β1、11Tと4Tのアシンメトリ値(第2のアシンメトリ値、Asynmetry(11T−4T))β2と記録パワPwの関係を調べた結果を示す。この場合、11Tというのは、チャネルクロック(Tの周期)の11倍の長さのスペースと11倍の長さのマークからなる周期の信号を意味する。同様に、3Tはチャネルクロックの3倍の長さのスペースと3倍の長さのマークとからなる周期の信号、4Tはチャネルクロックの4倍の長さのスペースと4倍の長さのマークからなる周期の信号を意味する。また、チャネルクロックとは記録再生を行なう際の最も基準となるクロック又は周期を意味する。
【0026】
記録ストラテジパラメータ及び記録パワPwとジッタσ、各種アナログ特性値の関係から得られた重要な規則性を説明する。なお、図2の(a)、(b)、(c)ともパルス幅Ttopは1.4Tに固定しており、パルス幅Tmpを振った場合の結果を示す。
【0027】
図2の(a)、(b)、(c)に示すとおり、所定の記録ストラテジ条件のときにジッタσが極小値をとるのは、多少の実験誤差を考慮しなければならないが、アシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2が等しいところであることがわかる。
【0028】
一般的にジッタσが15%以上になると、エラー訂正処理を行なってもエラーが訂正できなくなるので、ジッタσは15%以下にしなければならない。また、現在のドライブの実力では、すべての条件が最適な場合でもジッタσは8%程度までしか落ちない。ジッタσの劣化要因としては、記録パワPwの設定誤差、記録ストラテジの設定誤差、フォーカスの設定誤差、チルトの設定誤差等が揚げられ、記録パワPwの設定誤差と記録ストラテジの設定誤差に許されるジッタ劣化分は2%程度とみなされる。従って、ジッタσが10%以下になるように、記録パワPw及び記録ストラテジを調整することが望ましい。
【0029】
図3は、図2における所定の記録ストラテジにて極小ジッタ値及び極小ジッタ値をとったときのアシンメトリを示す図である。
【0030】
図2で示した結果を更にわかりやすくするため、各記録ストラテジ条件でジッタ(jitter)σが極小値をとる記録パワPwにおけるジッタσ、アシンメトリ値β1、アシンメトリ値β2を図3に示した。
【0031】
ジッタσが極小値をとるところで、アシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2とがほぼ等しいことがわかり、また、β値(アシンメトリ値、アシンメトリ値β1及びアシンメトリ値β2)が0〜10%の間でジッタ極小値が10%以下となることがわかる。
【0032】
以上の結果を考えると、記録パワPwと記録ストラテジパラメータを振って、アシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2が等しく、その値が0〜10%程度になるところを見つければ、ジッタσが10%以下となることを示している。つまり、この原理を利用すれば、ジッタσという非常に時間と記録領域とが必要とされる測定値を測定することなく、β値という非常に迅速に測定できる測定値のみを使って、記録パワPw及び記録ストラテジを最適化できることを意味する。本実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法は、この原理を利用したものである。
【0033】
11T(第4の単一周期信号)と3T、又は、14T(第3の単一周期信号)と3Tのアシンメトリを使用して記録パワPwを調整するというβ法は従来技術として有名な方法である。しかしながら、短いマーク又はスペースとして3T以外の信号(例えば4T)を使用し、更に、各アシンメトリ間の関係を使用するという本実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法は、多くの実験結果に基づき、新しく導き出された方法である。
図30に3T信号、4T信号、5T信号、6T信号に関して測定した実験結果を示す。実験の条件は記録ストラテジが最適な場合である。記録パワ12mWにおいてほぼ最小のジッタが得られている。ここで注目すべきは、最適な記録パワ12mW近傍において、11T信号と3T信号、4T信号、5T信号のアシンメトリはほぼ同じ値であるが、11T信号と6T信号の値は異なる値になっている。したがって、6Tより長い信号は使用しても意味がない。
これは、6T信号が光ビームの直径にほぼ等しくなり、再生信号振幅が飽和してきたためである。なお、この傾向は7T以上の信号の場合も同様である。記録マークまたはスペースが長くなれば、11T信号と再生振幅はほぼ同じになり、アシンメトリは常に0%に近づく。つまり、このような状態では本願発明は実施できないのである。したがって、DVD−Rの記録密度で使用する場合には、3T信号、4T信号、5T信号が有効である。
逆に言えば、前後のマーク間に干渉がある記録マーク長またはスペース長までは本願発明に使用できるということもできる。つまり、記録密度があがれば、6T以上の長さの信号も使用できる。
【0034】
また、後述する実施例における実験では変調方式としてEFM plusを使用しているが、1−7変調、2−7変調等の他の変調方式にも応用することができる。例えば、1−7変調の場合、最短マークは2Tであり、最長マークは8Tなので、8Tと2Tのアシンメトリと8Tと3Tのアシンメトリを使用することになる。
1−7変調に対して、実施した実験結果を図31に示す。この場合、最短マーク長は図2等の実験と同じにしている。1−7変調の場合、2Tから8Tまでの長さの信号しかないが、EFM plusと同様の結果となっていることがわかる。つまり、本願発明はあらゆる変調方式に対応できることがわかる。
【0035】
図4は、図2におけるアシンメトリ値(β値)の算出方法の一例を示す図である。
【0036】
本実施の形態における実施例の実験では、図4に示すとおり、11Tと3T、又は、11Tと4Tの再生波形から11Tのピークレベルaと11Tのボトムレベルbとを求め、
β=0.5×(a−b)/(a+b)なる式より算出する。
【0037】
図4の場合、リファレンスレベルREFは、3T又は4Tの中心に設定している。β値の定義からわかるように、β値間に関係があるということは、11T、4T、3Tの信号レベルに関係があると言うことで、各パターンの最小値、最大値、平均レベル(平均電圧)等の信号レベルを使用して、上記と同様の調整をすることもできる。その際、上記に示したβ値間の関係、及び値を信号レベルという観点から焼き直す必要がある。
【0038】
ちなみに、3T、又は、4T平均電圧をVaとし、11Tの平均電圧をVp、振幅をVppとすれば、
β値は(Vp−Va)/Vppなる式で表される。
【0039】
上記の2式は、信号を記録した場合に再生信号の平均電圧が下がる場合の式であるが、信号を記録した場合に平均電圧が上がる場合は、2式は
β=0.5×(b−a)/(a+b)
β値は(Va−Vp)/Vppとなる。ただし、これはβ値の極性の問題だけなので、式は固定で、所望のβ値が5%であったものを、−5%にするだけでもよい。また、アシンメトリはパーセント表示のことが多く、パーセント表示にするには上記の式から算出された値を100倍する必要がある。
今回は再生信号の出力レベルよりアシンメトリを算出し、本願発明を実現しているが、信号の平均レベルを積分的に算出して比べたり、そのような値を周波数的に抜き出すなどして本願発明が行なっていることと本質的に同じ作業をすることで、本願発明を実施できることは言うまでもない。
また、今回は11T単一周期信号、3T単一周期信号、4T単一周期信号等を使用しているが、ランダムパターンを用いて、各周期の信号のレベルをサンプリングする等の方法でアシンメトリあるいはそれに相当する値を算出し、本願発明を実施することもできる。
また、本明細書ではβ1、β2が等しい場合を利用した記述となっているが、β1とβ2が等しいという条件は最適条件であって、多少最適条件からずれても良いと言う場合はβ1とβ2に差があってもよいことは言うまでもない。
本願発明の本質は、複数のアシンメトリ値あるいはそれに相当する値の関係性を用いて記録条件を調整することにある。
したがって、本明細書の記述では、記録条件として、記録パワ、記録パルス形状中心の調整となっているが、デフォーカス、ラジアルチルト、タンジェンシャルチルトの調整に用いることも可能である。また、記録中の波形を抽出し、記録中に記録条件を調整するといった使い方にも本願発明は応用できる。
また、デフォーカス、ラジアルチルト、タンジェンシャルチルトの調整等の場合は記録だけでなく、予めデータを記録しておき、再生時の調整にも使用できる。
【0040】
その他に、11Tと3T、又は、11Tと4Tのアシンメトリと3Tと4Tのアシンメトリを調べることでも調整できる。その場合、上記の良好な条件は、11Tと3T又は11Tと4Tのアシンメトリは0〜10%、3Tと4Tのアシンメトリは0%と焼き直される。
【0041】
本実施の形態において、3T単一周期信号(第1の単一周期信号)と記載した場合は、3T長さのマークと3T長さのスペースからなる信号(デジタル的にいえば、3T長さの1と3T長さの0からなる信号)を意味する。4T単一周期信号(第2の単一周期信号)等も同様である。
【0042】
次に、本実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法について、実施例を用いて詳しく説明する。
【0043】
(実施例1)
記録媒体として対象となるDVD−Rディスクに対して、図1に示す各処理を説明する。
【0044】
図5は、図1の処理における記録条件一覧の一例を示す図である。
【0045】
図1のパラメータ設定の処理A01においては、記録パワPwと図16に示したパルス幅Tmp以外のパラメータを、ディスクに埋め込まれた情報(ディスク情報)と同じように設定する。
【0046】
図5に示すように、記録パワPwとパルス幅Tmpは9通りの組合せ(網掛け部)を設定する。今回はこの組み合わせを使用したが、組み合わせは適宜変更可能である。
【0047】
具体的に、記録パワPwを、ディスク情報値(ディスク情報)を中心に−30%から+30%までの5水準を設定する。パルス幅Tmpを、ディスク情報値(ディスク情報)を中心に−0.1Tから+0.1Tまでの3水準に振る。各パルス幅Tmpに対して、使用する記録パワPwが違うのは、パルス幅Tmpが増えると、ジッタσが極小値をとる記録パワPwが増加するという関係があることを考慮しているためである。
【0048】
図1の周期信号の記録A02では、特定パターン記録において、11Tと3T、11Tと4Tとを1シンクフレーム単位で記録する。これは、本実施例1で使用した少なくとも3種類の周期信号は、11T単一周期信号、4T単一周期信号、3T単一周期信号となる。記録したのはPCA領域(Power Calibration Area)である。記録パワPwとパルス幅Tmpの組合せが9通りあるので、少なくとも合計18シンクフレームの記録を行なうことになる。
【0049】
図6は、図1における記録状態イメージの一例を示す図である。
【0050】
11Tと3T、11Tと4Tの組合せが、1フレーム単位で交互に出てきているが、必ずしも交互に記録する必要はない。9条件18通りの記録ができることが必要条件である。
【0051】
図1の信号レベルの測定A03では、各シンクフレームのβ値を測定する。これにより、アシンメトリ値β1、アシンメトリ値β2がそれぞれ9通り測定されることになる。測定されたアシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2を用いて、最後に最適条件を判定する処理に続く。
【0052】
図中には、1シンクフレーム単位(1sync flame)P01、11Tの連続パターンP02、3Tの連続パターンP03及び4Tの連続パターンP04を示す。
【0053】
次に、図1の最適記録方式導出A04について説明する。
【0054】
図7は、図1における最適記録方式導出A04の概略フローを示す図である。
【0055】
図8は、図7における記録ストラテジに対するアシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2の記録パワ依存性の一例を示す図である。
【0056】
図9は、図7におけるゼロクロスβ値のパルス幅Tmp依存性の一例を示す図である。
【0057】
図10は、図7におけるゼロクロスパワのパルス幅Tmp依存性の一例を示す図である。
【0058】
まず、各パルス幅Tmpに対して、図8に示すアシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2が等しくなる記録パワ(ゼロクロスパワ)とそのときのβ値(ゼロクロスβ値)の算出をする(ステップB01)。
【0059】
図8におけるグラフは、各パルス幅Tmpに対して測定した値から作成されるので、ゼロクロスパワとゼロクロスβ値とが導出できる。実施例1における各パルス幅Tmpに関して、ゼロクロスパワとゼロクロスβ値のセットが3セット得られる。ゼロクロスパワとゼロクロスβ値は測定点を最小2乗近似等で結び、データを類推して求めるのが好ましいが、測定点におけるβ値の差異がある所望の範囲に入っている記録条件を選択するという方法をとっても良い。これは、以後の最適条件を導出するときも同様であり、類推及び所望の条件を満たすもののどちらでも本願発明を実施できる。
【0060】
図9に示すように、パラメータ設定の処理A01、周期信号の記録A02及び信号レベルの測定A03の処理で得られた各パルス幅Tmpのゼロクロスβ値について、パルス幅Tmpを横軸にグラフ化する。このグラフを用いて、所望のβ値をとるパルス幅Tmpを算出する(ステップB02)。
【0061】
実施例1においては、所望のβ値を7.5%に設定した。最適なβ値は各記録再生装置により変わる。ここでは、図3に示しているように、β値が7.5%の際最適なジッタが得られるため、β値の設定値を7.5%と設定した。即ちβ値は予め見積もっておくのが良い。なお、各記録媒体等に予め推奨β値がある場合には、その推奨値を設定しても良い。
図9からパルス幅Tmpの値がどのようなときにβ値が7.5%になるか推定でき、その値が最適なパルス幅Tmpとなる。丸印(○印)をつけたところが、最適な部分である。
【0062】
図10は、各パルス幅Tmpのゼロクロスパワをグラフ化したものである。このグラフより、ステップB02の処理で求めた最適なパルス幅Tmpにおけるゼロクロスパワを知ることができる。このようにして記録パワPwを求めることで、最適な記録パワを算出する(ステップB03)。
【0063】
以上のような処理で、最適な記録パワPwとパルス幅Tmpを推定することができた。また、このようにして求めた条件で記録再生を行なったところ、ジッタσは8.5%程度が得られた。また、参考までにアシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2の関係と値を調べたところ、アシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2はほぼ等しく、値は7.2%程度であった。これにより、判定及び計算終了する(ステップB04)。
【0064】
本実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法は上記の如く構成されているので、以下に掲げる効果を奏する。
【0065】
記録パワPwと記録ストラテジを一括で調整することができる。そして、この調整にかかる時間は、一括記録と一括再生のわずかディスク2周分程度である。
【0066】
また、使用した領域は18シンクフレームのみであり、1物理セクタ(26シンクフレームよりなる)よりも少ない。一般的にジッタσを測定するとなると、1つの記録条件の測定でさえ1ECCブロック(16物理セクタ)程度は必要となる。従って、本実施の形態において使用される領域は少なくて済む。特に、既に公開された従来技術においては、最初の調整で63通り、更に次の調整で27通りの実験を行なっており、本実施の形態における実施例1に比べ、いかに多くの実験が必要かよくわかる。また使用する領域も非常に大きい(63+27=90ECCブロック)。
【0067】
以上より、迅速にかつ少ない使用領域で記録パワPw及び記録ストラテジを一括調整する方法が提案され、その効果が非常に大きいことがわかる。
【0068】
なお、上記処理で求められた記録パワPw又はパルス幅Tmpのどちらかを固定して、残された方を5水準程度振り、アシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2の関係をもう一度調べれば、より高精度な結果が得られる。
【0069】
また、実施例1において、パルス幅Ttopは固定でパルス幅Tmpを動かしたが、パルス幅Tmpを固定してパルス幅Ttopを動かしても、同様の調整をすることができる。
また、当然ながら、11T信号と信号振幅がほぼ同じである14T信号を使用しても同様の結果が得られた。さらに、11T信号の替わりに8T、9T、10T信号を使用しても上記と同様の調整は可能であるが、8T、9T、10T信号では11T、14T信号よりも振幅が小さいことがあるので、11T、14T信号を使用した調整の方がより好ましい。3T、4Tと振幅差があるほうが回路的に検出し易いのである。
また、例えば3Tマークと4Tスペースからなる単一周期信号と4Tマークと3Tスペースからなる単一周期信号を使用しても、本願発明を実施できないことはないが、その場合、アナログ的にアシンメトリを測定することは難しく、デジタル的にサンプリングを行なうことで上記と同様の調整が可能である。
【0070】
更に、より精度を高めるために、11Tと5Tと増やすことも考えられる。(なお、この場合の実施例は後述する)。
【0071】
(実施例2)
実施例1における実験結果の応用となる実施例2の調整方法を説明する。
【0072】
図11は、本実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法の記録条件における調整方法の他の一例を示す図である。
【0073】
図12は、図11に続く記録条件における調整方法の一例を示す図である。
【0074】
上記した図2を見ると明らかだが、11Tと4Tのアシンメトリ値β2はパルス幅Tmpが変わっても、ある記録パワPwにおいて同一の値をとる。これはつまり、アシンメトリ値β2だけを測定することで、最適な記録パワPwを見つけ出せることを意味している。この事実を利用したのが、図11に示す調整方法の第1段階と、図12に示す調整方法の第2段階である。
【0075】
図13は、図11における記録条件一覧の一例を示す図である。
【0076】
まず、第1段階におけるパラメータ設定の処理のところで、記録パワ以外のパラメータをディスクに埋め込まれた情報(ディスク情報)と同じように設定した(パラメータ設定、ステップC01)。記録パワPwは図13に示したようにディスク情報値を中心に−30%から+30%まで5通りを用意した。
【0077】
次の特定パターン記録のところでは、11Tと4Tを1シンクフレーム単位で記録した(11Tと4Tの特定パターンイメージは図6参照)。記録したのはPCA領域(Power Calibration Area)である。5通りの記録パワPwがあるので、合計5シンクフレームの記録を行なう(11T周期信号と4T周期信号を記録、ステップC02)。
【0078】
次に、各シンクフレームのβ値を測定する(ステップC03)。これにより、アシンメトリ値β2がそれぞれ5通り測定されることになる。
【0079】
その後、横軸に記録パワPw、縦軸にアシンメトリ値β2をプロットし、アシンメトリ値β2が7.5%をとる記録パワPwを推定し、それを最適記録パワと決定する(最適記録パワの導出、ステップC04)。
【0080】
図14は、図12における記録条件一覧の一例を示す図である。
【0081】
上記した第1段階に続き、第2段階に移る。パラメータ設定の処理のところで、記録パワPwを上記処理で求めたものに固定した。パルス幅Tmpは図14に示したようにディスク情報値を中心に−0.15Tから+0.15Tまで7通りを用意した(パラメータ設定、ステップD01)。
【0082】
次の特定パターン記録のところでは、11Tと3Tを1シンクフレーム単位で記録した(11Tと3Tの特定パターンイメージは図6参照)。記録したのはPCA領域(Power Calibration Area)である。7通りの記録パワPwがあるので、合計7シンクフレームの記録を行なう(11T周期信号と3T周期信号を記録、ステップD02)。
【0083】
次に、各シンクフレームのβ値を測定する(ステップD03)。これにより、アシンメトリ値β1がそれぞれ7通り測定されることになる。
【0084】
その後、横軸にパルス幅Tmp、縦軸にアシンメトリ値β1をプロットし、アシンメトリ値β1が7.5%をとるパルス幅Tmpを推定し、それを最適なパルス幅Tmpと決定する(最適Tmpの導出、ステップD04)。
【0085】
以上のような処理で、最適な記録パワPwとパルス幅Tmpを推定することができた。
【0086】
このようにして求めた条件で記録再生を行なったところ、ジッタσ、8.0%程度が得られた。また、参考までにアシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2の関係と値を調べたところ、アシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2はほぼ等しく、各々値は7.5%程度であった。
【0087】
実施例2において、記録パワPwと記録ストラテジを調整することができた。そして、それにかかった時間は、ディスク4周分程度であった。
【0088】
(実施例3)
実施例1をより簡易的にした実施例を以下に説明する。
【0089】
図17は、図1の処理における記録条件一覧の一例を示す図である。
【0090】
図1のパラメータ設定の処理A01においては、記録パワPw以外のパラメータを、ディスクに埋め込まれた情報(ディスク情報)と同じように設定する。
【0091】
図17に示すように、記録パワPwは5通り(網掛け部)を設定する。
【0092】
具体的に、記録パワPwを、ディスク情報値(ディスク情報)を中心に−30%から+30%までの5水準を設定する。
【0093】
図1の周期信号の記録A02では、特定パターン記録において、11Tと3T、11Tと4Tとを1シンクフレーム単位で記録する。これは、本実施例3で使用した少なくとも3種類の周期信号は、11T単一周期信号、4T単一周期信号、3T単一周期信号となる。記録したのはPCA領域(Power Calibration Area)である。記録パワPwが5通りあるので、合計10シンクフレームの記録を行なうことになる。
【0094】
図6は、図1における記録状態イメージの一例を示す図である。
【0095】
11Tと3T、11Tと4Tの組合せが、1フレーム単位で交互に出てきているが、必ずしも交互に記録する必要はない。少なくとも5条件10通りの記録ができることが必要条件である。
【0096】
図1の信号レベルの測定A03では、各シンクフレームのβ値を測定する。これにより、アシンメトリ値β1、アシンメトリ値β2がそれぞれ5通り測定されることになる。測定されたアシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2を用いて、最後に最適条件を判定する処理に続く。
【0097】
次に、図1の最適記録方式導出A04について説明する。
【0098】
図18は、図1における最適記録方式導出A04の概略フローを示す図である。
【0099】
まず、図8に示すアシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2が等しくなる記録パワ(ゼロクロスパワ)とそのときのβ値(ゼロクロスβ値)の算出をする(ステップE01)。
【0100】
実施例1と異なり、実施例3ではパルス幅Tmpがパラメータとなっていないので、ゼロクロスパワとゼロクロスβ値のセットが1セットのみ得られる。
【0101】
実施例3ではすぐにゼロクロスβ値の適性判断を行なう。実施例3においてはジッタの値を10%以下に押え込むことを目標として、ゼロクロスβ値が0〜10 %であればOK(問題なし)、それ以外であればNG(問題あり)と判定した(ステップE02)。
【0102】
ステップE02でNGと判定された場合、ステップE03に進む。ここでは、ゼロクロスβ値をもとにパルス幅Tmpを変更する。ゼロクロスβ値が0%以下であればパルス幅Tmpが小さすぎると判断できるので、Tmpを0.05T増加させ、ステップA01に戻り上記した各ステップを繰り返す。また、ゼロクロスβ値が10%以上であればパルス幅Tmpが大きすぎると判断できるので、Tmpを0.05T減少させ、ステップA01に戻る。そして、ステップE02でOKが出るまで処理を繰り返すのである。なお、ここではTmpの変更幅を0.05Tとしたが、これに限らず適宜変更して構わない。(ステップE03)
【0103】
ステップE02でOKと判定された場合、ステップE04に進む。ステップE02でOKとされたときに使用した記録パワおよびTmpが選ばれた(設定される)記録条件となる。念のため判定結果を確認したければ、得られた記録条件で記録再生を行なえば良い。今回、このようにして求めた条件で記録再生を行なったところ、ジッタσは8.7%程度が得られた。これによって、判定及び計算を終了する(ステップE04)。
【0104】
本実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法は上記の如く構成されているので、以下に掲げる効果を奏する。
【0105】
記録パワPwと記録ストラテジを調整することができる。そして、この調整にかかる時間は、早ければ記録と再生のわずかディスク2周分である。
【0106】
また、使用した領域は少ない場合10シンクフレームのみであり、実施例1より少なくすることも可能である。つまり、実施例1を簡易的に行ないたい場合に適したやり方と考えることができる。
【0107】
(実施例4)
実施例3をさらに簡易的に行いたい場合の実施例を以下に説明する。
【0108】
実施例4においては、図1の処理におけるステップA01、ステップA02、ステップA03までは実施例3と同じことを行なう。異なる作業はステップA04のところである。
【0109】
図19は、実施例4における図1における最適記録方式導出A04の概略フローを示す図である。
【0110】
まず、図8に示すアシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2が等しくなる記録パワ(ゼロクロスパワ)とそのときのβ値(ゼロクロスβ値)の算出をする(ステップF01)。
【0111】
実施例4の場合、ステップF01で得られた記録パワ(ゼロクロスパワ)が即そのまま最終的に得られた記録条件となり、その作業を終える(ステップF02)。
【0112】
つまり、実施例4の場合、記録パルスに関しては調整を行なわず、記録パワについてのみ調整を行なう方法となる。
【0113】
本実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法は上記の如く構成されているので、以下に掲げる効果を奏する。
【0114】
記録パワPwを調整することができる。そして、この調整にかかる時間は、記録と再生のわずかディスク2周分である。
【0115】
また、使用した領域は少ない場合10シンクフレームのみであり、非常に少ない。
【0116】
また、実施例4では記録パワPwのみの調整しか行なっていないものの、図20に示す効果が得られる。図20は本来あるべきTmp(最適なTmp)から実際に使用されたTmpがずれていた場合、記録パワだけを調整してどれだけジッタの上昇(劣化)を防ぐことができるかを示したものである。
【0117】
従来の記録パワのみの調整方法の例として、β法を使用した場合を併せて示している。従来のβ法ではターゲットとなるアシンメトリ値を5%または7.5%いずれに設定しても、Tmpのずれに対するジッタの劣化が本実施例4よりも大きいことがわかる。つまり、ゼロクロスパワを求めただけでもTmpのずれに対するマージンを向上させることができるのである。
【0118】
つまり、本願発明は、記録パワだけを調整しても有効であることがわかり、本実施例4を用いれば、記録パルス形状等の調整がめんどうで調整を行なわなかったとしても信頼性の高い記録を行なうことができる。
【0119】
実施例4に関しては、記録パワと記録パルス形状は可換であり、記録パワを固定して、記録パルス形状だけを調整し、上記固定された記録パワのところがゼロクロスパワになるようにしても良く、そのような場合にも同様の効果が得られている。
【0120】
本願発明は基本的に、図21に示すような様々な記録パルス形状に当てはめるこが可能である。しかしながら、図21に示すような様々な記録パルス形状すべてに対応するにはLSIの規模的な問題で無理な場合がある。そのような場合、とりあえず記録パワだけでも信頼性高く調整できる実施例4は有効な手段となり得るのである。
【0121】
(実施例5)
TmpではなくTtopを可変にした場合の実施例1相当の実施例を以下に説明する。
【0122】
Ttopに関する図2と図3相当の実験事実を、図22と図23に示す。図22と図23においてはTmpは0.7T固定としている。これらの図より、Tmpではなく、Ttopを可変にしても実施例1相当の調整ができることがわかる。
【0123】
図24は、図1の処理における記録条件一覧の一例を示す図である。
【0124】
図1のパラメータ設定の処理A01においては、記録パワPwと図16に示したパルス幅Ttop以外のパラメータを、ディスクに埋め込まれた情報(ディスク情報)と同じように設定する。
【0125】
図24に示すように、記録パワPwとパルス幅Ttopは9通りの組合せ(網掛け部)を設定する。
【0126】
具体的に、記録パワPwを、ディスク情報値(ディスク情報)を中心に−30%から+30%までの5水準を設定する。パルス幅Ttopを、ディスク情報値(ディスク情報)を中心に−0.2Tから+0.2Tまでの3水準に振る。各パルス幅Ttopに対して、使用する記録パワPwが違うのは、パルス幅Ttopが増えると、ジッタσが極小値をとる記録パワPwが減少するという関係があることを考慮しているためである。
【0127】
その後の作業はTmpを可変とした実施例1と全く同じである。実施例1でTmpに関して行なったことをすべてTtopに置き換えて行なえば良い。
【0128】
実際に調整を行なうと、実施例1と同等の効果が得られることが確認できた。
【0129】
(実施例6)
実施例1に5T信号を加えたときの実施例を以下に説明する。
【0130】
この場合11Tと5Tのアシンメトリをβ3と記述することにする。つまり、実施例5においては、β1、β2、β3の3種類のアシンメトリ値を使用することになる。
【0131】
図2にβ3を加えたグラフを図25に示す。また、β1とβ2のゼロクロスβ値(K1と記す)とβ2とβ3のゼロクロスβ値(K2と記す)をまとめたものを図26に示す。図26より、K1とK2の大小関係から、Tmpが最適値からどちらの方にずれているかを知ることができる。つまり、K1がK2よりも小さければTmpが最適値より小さいこと、K1がK2よりも大きければTmpが最適値より大きいことがわかる。また、Tmpが最適なところ(図中のTmpが0.7Tのところ)では3種類のβ値が同じ値をとることもわかる。
【0132】
したがって、5T信号まで使用すれば、最適点を求める精度が向上でき、また、実施例1のように所望のβ値を特に設定しなくても良い。
【0133】
本実施例で使用する記録条件一覧は図5と同様である。
【0134】
図1のパラメータ設定の処理A01においては、記録パワPwと図16に示したパルス幅Tmp以外のパラメータを、ディスクに埋め込まれた情報(ディスク情報)と同じように設定する。
【0135】
図5に示すように、記録パワPwとパルス幅Tmpは9通りの組合せ(網掛け部)を設定する。
【0136】
図1の周期信号の記録A02では、特定パターン記録において、11Tと3T、11Tと4T、11Tと5Tとを1シンクフレーム単位で記録する。これは、本実施例6で使用した少なくとも3種類の周期信号は、11T単一周期信号、5T単一周期信号、4T単一周期信号、3T単一周期信号、となる。記録したのはPCA領域(Power Calibration Area)である。記録パワPwとパルス幅Tmpの組合せが9通りあるので、合計27シンクフレームの記録を行なうことになる。
【0137】
図27は、図1における記録状態イメージの一例を示す図である。
【0138】
11Tと3T、11Tと4T、11Tと5Tの組合せが、1フレーム単位で交互に出てきているが、必ずしも交互に記録する必要はない。9条件27通りの記録ができることが必要条件である。
【0139】
図1の信号レベルの測定A03では、各シンクフレームのβ値を測定する。これにより、アシンメトリ値β1、アシンメトリ値β2、アシンメトリ値β3がそれぞれ9通り測定されることになる。測定されたアシンメトリ値β1、アシンメトリ値β2、アシンメトリ値β3を用いて、最後に最適条件を判定する処理に続く。
【0140】
次に、図1の最適記録方式導出A04について説明する。
【0141】
図28は、図1における最適記録方式導出A04の概略フローを示す図である。
【0142】
まず、各パルス幅Tmpに対して、図8に示すようにアシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2が等しくなる記録パワ(ゼロクロスパワ)とそのときのβ値(ゼロクロスβ値)K1の算出をする。同様に、アシンメトリ値β2とアシンメトリ値β3が等しくなるときのβ値K2の算出をする(ステップG01)。
【0143】
図29に示すように、パラメータ設定の処理A01、周期信号の記録A02及び信号レベルの測定A03の処理で得られた各パルス幅TmpのK1とK2について、パルス幅Tmpを横軸にグラフ化する。このグラフを用いて、K1とK2がクロスする(同じ値をとる)パルス幅Tmpを算出する。これは、K1とK2がクロスするときのアシンメトリ値が実施例1における所望のβ値と等価であると言うこともできる。つまり、実施例1では所望のβ値を7.5%に規定したが、実施例6では測定で所望のβ値を求めると言うことである。(ステップG02)。
【0144】
図29の丸印(○印)をつけたところが、最適な部分である。
【0145】
最適記録パワは実施例1の図10と同様のグラフを作成し、ステップG02の処理で求めた最適なパルス幅Tmpにおけるゼロクロスパワとなる。このようにして記録パワPwを求めることで、最適な記録パワを算出する(ステップG03)。
【0146】
以上のような処理で、最適な記録パワPwとパルス幅Tmpを推定することができた。また、このようにして求めた条件で記録再生を行なったところ、ジッタσは8.5%程度が得られた。これにより、判定及び計算終了する。求められた条件での記録再生確認はやってもやらなくても構わないものである。(ステップG04)。
【0147】
実施例6では実施例1を模倣した形で記録パワ及び記録パルス形状の調整を行なったが、図25からわかるようにアシンメトリ値β2とアシンメトリ値β3のゼロクロスβ値K2はTmpにあまり依存しない。つまり、アシンメトリ値β2とアシンメトリ値β3だけを用いて、先に最適な記録パワを求め、その後、その最適記録パワで、アシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2がクロスするようにTmpを調整することもできる(実施例2の第1段階をβ2とβ3で行なったことに相当する)。つまり、2種類以上のアシンメトリを使用して最適記録条件を求める方法は適宜数多く考えられるので、システムにあった方法を用いれば良い。
また、実施例6の場合、11T単一周期信号も用いたが、3T単一周期信号、4T単一周期信号、5T単一周期信号だけの関係を用いても本願発明は実施できる。その場合、例えば、3T単一周期信号と4T単一周期信号のアシンメトリが0で、かつ5T単一周期信号と3T単一周期信号または4T単一周期信号のアシンメトリが0である条件を探せば良いのである。
【0148】
本実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法は上記の如く構成されているので、以下に掲げる効果を奏する。
【0149】
記録パワPwと記録ストラテジを一括で調整することができる。そして、この調整にかかる時間は、一括記録と一括再生のわずかディスク2周分程度である。
【0150】
以上より、迅速にかつ少ない使用領域で記録パワPw及び記録ストラテジを一括調整する方法が提案され、その効果が非常に大きいことがわかる。実施例1と比較すると、所望のβ値を測定で算出するため、事前に所望のβ値をセットしておく手間が省けるというメリットもある。また、多くのアシンメトリ値を使用しているので調整精度が向上できるメリットもある。
【0151】
実施例6ではアシンメトリ値を3種類使用した場合について、実施例1のようなフローで調整する方法を示したが、当然実施例2、実施例3、実施例4、実施例5のフローにあわせて実施することもでき、実際実施することができた。
【0152】
(実施例7)
本願発明の情報記録媒体の記録条件調整方法を情報記録再生装置に組み込んだ一例を説明する。
図32に示すように、本願発明の情報記録再生装置は、光ディスク媒体とLD駆動系とLDからなる記録手段と、光検出器からなる情報再生手段と、記録条件又は再生条件を設定する記録再生条件設定機構からなる。記録再生条件設定機構は再生信号を検出する部分と、その再生信号から記録再生条件を設定する部分と、その設定した記録再生条件を実行する部分とからなる。設定された記録再生条件をもとにLD駆動系がLDを発光させる。光ディスクはスピンドル駆動系により回転させられ、光ディスクに記録されている情報はLDにより照射された光の反射光として、対物レンズを通り、光検出系で検出される。光検出系で検出された情報は再生信号として、上位の処理系に送られる。その際、再生信号は記録再生条件設定機構にも配分され、記録再生条件設定機構はその情報をもとに記録再生条件を点検することができる。そして、ここで点検した情報を用いて記録再生条件を変更することが可能であり、より良い記録再生が行なえることになる。このように記録条件設定機構は上記した本願発明の記録再生条件調整方法を実現する機能を有する。本願発明の情報記録再生装置では非常に信頼性の高い記録再生を行なうことができる。
なお記録再生条件設定機構での処理はハードウェアのみで行なっても良いが、ソフトウェアで行なえる部分はプログラムに置き換え実施することもできる。
【0153】
図15は、ディスク情報をそのまま利用した場合のジッタ特性を示す図である。
【0154】
図15に示すように、実施例1及び実施例2の比較のため、使用したDVD−Rをディスク情報の記録ストラテジのままで記録した。ジッタ極小のところでも、11%以上の値となっており、ディスク情報の記録ストラテジがそのまま使用できないことがわかる。また、アシンメトリ値β1とアシンメトリ値β2の絶対値も0〜10%を大きく外れている。
【0155】
以上により、本実施の形態における実施例1から実施例6に示す調整方法が非常に有効であることが認識される。
【0156】
なお、本実施の形態において、DVD−Rに関する実験を対象として説明を行なったが、種々の光ディスクにおける再生波形は基本的に同じであるので、上記のジッタσが良好になる条件というのは、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM、DVD−ROM、MO、MD、CD、CD−R、CD−RW等でも同じである。即ち、本発明はすべての光ディスクに適応できる。
【0157】
また、本実施の形態において、11Tと3T、11Tと4T、11Tと5Tのアシンメトリに関して記載しているが、今後、記録密度の向上によってはその他の長さの信号(6T、7T、8T、9T、10T)を使用しての調整も可能な場合が考えられる。
なお、本願発明では、光波長630〜660nm、開口数(NA)0.6〜0.65、光ビーム直径0.8〜0.9μmの真円の光ヘッドを用いている。また、チャネルクロックは26.16MHzであり、ディスクは線速度3.49m/sで回転している。したがって、6T以上の信号は光ビーム径とほぼ同じ又は長くなり、アシンメトリが動き難い系となっている。
また、光波長400〜410nm、開口数0.85、光ビーム直径0.4μmの光ヘッドを用い、チャネルクロック66MHz、ディスク線速度5.28m/sで回転した場合、5T以上の信号は光ビーム径とほぼ同じ又は長くなり、アシンメトリが動き難い系となる。
このように使用される光ビーム径と記録密度の関係からアシンメトリ値として使用できる上限のマーク長さおよびスペース長さは変わる可能性はあるが、前後のマーク間またはスペース間で干渉が起きる短いマークまたは短いスペースの信号を用いた方がより本願発明の実施に適していると言える。
【0158】
更に、本実施の形態においては、本発明はそれに限定されず、本発明を適用する上で好適な情報記録媒体の記録条件調整方法に関する技術に適用することができる。
【0159】
また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0160】
なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【0161】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、以下に掲げる効果を奏する。
アシンメトリ値を調べ、その大小関係と絶対値をもとに記録パワと記録ストラテジとを一括で調整することで、迅速に、且つ、少ない使用領域で記録パワ、記録ストラテジを調整することができ、ドライブの信頼性を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法における処理の流れを示す図である。
【図2】 図1の処理における記録パワ(記録パワレベル)、記録ストラテジパラメータとジッタ、アシンメトリの関係の一例を示す図である。
【図3】 図2における所定の記録ストラテジにて極小ジッタ値及び極小ジッタ値をとったときのアシンメトリを示す図である。
【図4】 図2におけるアシンメトリ値(β値)の算出方法を示す図である。
【図5】 図1の処理における記録条件一覧の一例を示す図である。
【図6】 図1における記録状態イメージの一例を示す図である。
【図7】 図1における最適記録方式導出の概略フローを示す図である。
【図8】 図7における記録ストラテジに対するアシンメトリ値とアシンメトリ値の記録パワ依存性の一例を示す図である。
【図9】 図7におけるゼロクロスβ値のパルス幅依存性の一例を示す図である。
【図10】 図7におけるゼロクロスパワのパルス幅依存性の一例を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態に係る情報記録媒体の記録条件調整方法の記録条件における調整方法の他の一例を示す図である。
【図12】 図11に続く記録条件における調整方法の一例を示す図である。
【図13】 図11における記録条件一覧の一例を示す図である。
【図14】 図12における記録条件一覧の一例を示す図である。
【図15】 ディスク情報をそのまま利用した場合のジッタ特性を示す図である。
【図16】 従来技術におけるマルチパルスの概要を示す図である。
【図17】 図1の処理における記録条件一覧の一例を示す図である。
【図18】 図1における最適記録方式導出の概略フローを示す図である。
【図19】 図1における最適記録方式導出の概略フローを示す図である。
【図20】 本願発明の実施例と従来例の比較結果を示す図である。
【図21】 本願発明に適応される記録パルス形状の一例である。
【図22】 記録パワ(記録パワレベル)、記録ストラテジパラメータとジッタ、アシンメトリの関係の一例を示す図である。
【図23】 図22における所定の記録ストラテジにて極小ジッタ値及び極小ジッタ値をとったときのアシンメトリを示す図である。
【図24】 図1の処理における記録条件一覧の一例を示す図である。
【図25】 記録パワ(記録パワレベル)、記録ストラテジパラメータとジッタ、アシンメトリの関係の一例を示す図である。
【図26】 図25における所定の記録ストラテジにて極小ジッタ値及び極小ジッタ値をとったときのアシンメトリを示す図である。
【図27】 図1における記録状態イメージの一例を示す図である。
【図28】 図1における最適記録方式導出の概略フローを示す図である。
【図29】 図28におけるゼロクロスβ値K1、K2のパルス幅依存性の一例を示す図である。
【図30】 図1の処理における記録パワ(記録パワレベル)、記録ストラテジパラメータとジッタ、アシンメトリの関係の一例を示す図である。
【図31】 図1の処理における記録パワ(記録パワレベル)、記録ストラテジパラメータとジッタ、アシンメトリの関係の一例を示す図である。
【図32】 本願発明の情報記録再生装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
A01 パラメータ設定の処理
A02 周期信号の記録
A03 信号レベルの測定
A04 最適記録方式導出
P01 1シンクフレーム単位(1sync flame)
P02 11Tの連続パターン
P03 3Tの連続パターン
P04 4Tの連続パターン
Pb ボトムパワレベル
Pe 消去パワレベル
Pw 記録パワ(記録パワレベル)
REF リファレンスレベル
Tcl 期間
Tmp パルス幅
Ttop パルス幅
a ピークレベル
b ボトムレベル
β1 アシンメトリ値(第1のアシンメトリ値、Asynmetry(11T−3T))
β2 アシンメトリ値(第2のアシンメトリ値、Asynmetry(11T−4T))
σ ジッタ(jitter)

Claims (40)

  1. 信号を記録、再生する情報記録媒体の記録条件調整方法であって、
    前記情報記録媒体に記録されたn(n:3以上の整数)種類の異なる周期の信号を再生信号として再生する第1のステップと、
    該再生されるn種の再生信号の各再生信号間の差異から検出されるアシンメトリを2種以上検出し、該検出された2種以上のアシンメトリの相互の大小関係又は各々の絶対値に基づき記録条件を設定する第2のステップと、
    を少なくとも含むことを特徴とする情報記録媒体の記録条件調整方法。
  2. 情報記録媒体に記録する際の記録条件を設定するステップと、
    該設定された条件でn(n:3以上の整数)種類の異なる周期の信号を前記情報記録媒体に記録するステップと、
    該記録された信号を再生信号として再生するステップと、
    該再生されたn種の再生信号の各再生信号間の差異から検出されるアシンメトリを2種以上検出するステップと、
    該検出された2種以上のアシンメトリの相互の大小関係又は各々の絶対値に基づき記録条件を設定するステップと
    を少なくとも含む情報記録媒体の記録条件調整方法。
  3. 情報記録媒体に記録する際の記録条件を設定する第1のステップと、
    該設定された条件でn(n:3以上の整数)種類の異なる周期の信号を前記情報記録媒体に記録する第2のステップと、
    該記録された信号を再生信号として再生する第3のステップと、
    該再生されたn種の再生信号の各再生信号間の差異から検出されるアシンメトリを2種以上検出し、該検出された2種以上のアシンメトリの相互の大小関係又は各々の絶対値とに基づき前記記録条件の良否を判断する第4のステップと
    を少なくとも含み、
    前記良否を判断する第4のステップにおいて、
    良の判断が出た場合は記録条件の調整を終了し、一方、否の判断が出た場合は再度記録条件を設定し直し、前記第1から第4のステップを繰り返すこと
    で、記録条件を調整することを特徴とする記録条件調整方法。
  4. 前記情報記録媒体に記録する際の記録条件を設定するステップが、
    前記情報記録媒体に予め情報として記録された推奨記録パワ及び記録ストラテジ、又は、ドライブに予め情報として格納された推奨記録パワ及び記録ストラテジを参照して記録条件を設定するステップと、
    該推奨条件により設定された記録パワ、記録パルス形状、又は記録パルス幅を基準として、複数通りの条件を設定するステップと、
    からなることを特徴とする請求項2又は3記載の記録条件調整方法。
  5. 信号を記録、再生する情報記録媒体の記録条件調整方法であって、
    前記情報記録媒体に記録されたn(n:3以上の整数)種類の異なる周期の信号を再生信号として再生する第1のステップと、
    該再生されるn種の再生信号における振幅の各々最大値と各々最小値とを検出し、該検出された再生信号における振幅の各々の最大値と各々の最小値の大小関係又は各々の絶対値とに基づき前記記録条件を設定する第2のステップと
    を少なくとも含むことを特徴とする情報記録媒体の記録条件調整方法。
  6. 前記記録条件は、記録パワ、記録パルス幅、又は記録パルス形状である請求項1乃至5記載の記録条件調整方法。
  7. 前記記録条件を設定する際、前記検出されるm(m:2以上の整数)のアシンメトリの相互差が最小になる記録条件を設定値とすることを特徴とする請求項1、2、3、4又は6記載の記録条件調整方法。
  8. 前記記録条件を設定する際、前記検出されるm(m:2以上の整数)のアシンメトリの相互差が所定の範囲内となるよう設定することを特徴とする請求項1、2、3、4又は6記載の記録条件調整方法。
  9. 前記再生信号として再生される前記情報記録媒体に記録される異なる周期の信号として、記録に使用される変調符号におけるマーク長およびスペース長のうち、少なくとも最短マークと最短スペースとを含む第1の単一周期信号と、2番目に短いマークと2番目に短いスペースとを含む第2の単一周期信号とを使用することを特徴とする請求項1乃至8に記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  10. 前記再生信号として再生される前記情報記録媒体に記録される異なる周期の信号が、周期Tのチャネルクロックに基づく記録変調方式に従ったデータ長nT(T:チャネルクロック)(nは3,4,5,6,7,8,9,10,11又は14)の周期信号であり、特に、チャネルクロックの3倍の長さのマークとチャネルクロックの3倍の長さのスペースとを含む3T単一周期信号(第1の単一周期信号)と、チャネルクロックの4倍の長さのマークとチャネルクロックの4倍の長さのスペースとを含む4T単一周期信号(第2の単一周期信号)とを少なくとも用いる請求項1乃至9に記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  11. 前記再生信号として再生される前記情報記録媒体に記録される異なる周期の信号として、さらに、最長マークと最長スペースとを含む第3の単一周期信号、又は、2番目に長いマークと2番目に長いスペースとを含む第4の単一周期信号を使用することを特徴とする請求項9に記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  12. 前記再生信号として再生される前記情報記録媒体に記録される異なる周期の信号として、さらに、チャネルクロックの14倍の長さのマークとチャネルクロックの14倍の長さのスペースとを含む14T単一周期信号(第3の単一周期信号)又は、チャネルクロックの11倍の長さのマークとチャネルクロックの11倍の長さのスペースとを含む11T単一周期信号(第4の単一周期信号)を使用することを特徴とする請求項10に記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  13. 前記第1の単一周期信号の平均電圧をVaとし、前記第3の単一周期信号、又は、前記第4の単一周期信号の平均電圧をVp、振幅をVppとし、
    信号を記録したとき平均電圧が下がる再生系の場合、(Vp−Va)/Vppなる式、信号を記録したとき平均電圧が上がる再生系の場合、(Va−Vp)/Vppなる式、により計算される前記第1の単一周期信号と、前記第3の単一周期信号又は前記第4の単一周期信号との第1のアシンメトリ値と、前記第2の単一周期信号の平均電圧をVbとし、信号を記録したとき平均電圧が下がる再生系の場合、(Vp−Vb)/Vppなる式、信号を記録したとき平均電圧が上がる再生系の場合、(Vb−Vp)/Vppなる式、により計算される前記第2の単一周期信号と、前記第3の単一周期信号又は前記第4の単一周期信号との第2のアシンメトリ値との大小関係又は絶対値に基づき、記録条件を導き出すことを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載の情報
    記録媒体の記録条件調整方法。
  14. 前記第1のアシンメトリ値と前記第2のアシンメトリ値との差が最小となるように前記記録条件を設定することを特徴とする請求項13に記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  15. 前記第1のアシンメトリ値と前記第2のアシンメトリ値とが0パーセント以上、10パーセント以下となるよう調整することを特徴とする請求項13又は14に記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  16. 前記再生信号として再生される前記情報記録媒体に記録される異なる周期の信号として、さらに3番目に短いマークと3番目に短いスペースとを含む第5の単一周期信号とを使用することを特徴とする請求項9又は11に記載の情報記録媒体の記録条件調整方
    法。
  17. 前記再生信号として再生される前記情報記録媒体に記録される異なる周期の信号として、さらに、チャネルクロックの5倍の長さのマークとチャネルクロックの5倍の長さのスペースとを含む5T単一周期信号を使用することを特徴とする請求項10又は12に記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  18. 前記第1の単一周期信号の平均電圧をVaとし、第3の単一周期信号、又は、第4の単一周期信号の平均電圧をVp、振幅をVppとし、信号を記録したとき平均電圧が下がる再生系の場合、(Vp−Va)/Vppなる式、信号を記録したとき平均電圧が上がる再生系の場合、(Va−Vp)/Vppなる式、により計算される前記第1の単一周期信号と、前記第3の単一周期信号又は前記第4の単一周期信号との第1のアシンメトリ値と、第2の単一周期信号の平均電圧をVbとし、信号を記録したとき平均電圧が下がる再生系の場合、
    (Vp−Vb)/Vppなる式、信号を記録したとき平均電圧が上がる再生系の場合、
    (Vb−Vp)/Vppなる式、により計算される前記第2の単一周期信号と、前記第3の単一周期信号又は前記第4の単一周期信号との第2のアシンメトリ値と、第5の単一周期信号の平均電圧をVcとし、信号を記録したとき平均電圧が下がる再生系の場合、(Vp−Vc)/Vppなる式、信号を記録したとき平均電圧が上がる再生系の場合、(Vc−Vp)/Vppなる式、により計算される前記第5の単一周期信号と、前記第3の単一周期信号又は前記第4の単一周期信号との第3のアシンメトリ値と、を算出し、この第1、第2、及び第3のアシンメトリ値の大小関係又は絶対値に基づき、記録条件を導き出すことを特徴とする請求項16又は17のいずれかに記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  19. 前記第1のアシンメトリ値と前記第2のアシンメトリ値と前記第3のアシンメトリ値との各アシンメトリ間の差が最小となるように前記記録条件を設定することを特徴とする請求項18に記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  20. 前記第1のアシンメトリ値、前記第2のアシンメトリ値、及び前記第3のアシンメトリ値とが何れも0パーセント以上、10パーセント以下の値となるよう調整することを特徴とする請求項18又は19に記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  21. 前記記録条件調整方法において、記録条件として記録パワ、記録パルス幅、又は記録パルス形状を個々又は総合的に調整する手順を含み、
    該記録パルス形状の調整は、連続するパルス列をもって記録を行う場合には、その個々のパルス幅またはその個々のパルスのパワーレベルを変化させ、矩形型の記録パルスをもって記録を行う場合には、記録パルスの先頭、後端、中間部のパワーレベルを変えること、または該パワーレベルの各々の幅の変更を含む、ことを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載の情報記録媒体の記録条件調整方法。
  22. 情報記録媒体に予め情報として記録された推奨記録パワ及び記録ストラテジ、又は、ドライブに予め情報として格納された推奨記録パワ及び記録ストラテジを参照して記録条件を設定するステップと、
    該推奨条件により設定された記録パワを基準として、複数の記録パワを設定するステップと、
    各々の前記記録パワ条件に関して、短周期の第1の単一周期信号と、この第1の単一周期信号以外の少なくとも2種類以上の周期信号を記録するステップと、
    記録された前記周期信号を読み出し、前記周期信号間のアシンメトリ値、又は、前記周期信号の信号レベルを2種類以上検出するステップと、
    検出された前記2種類のアシンメトリ値、又は、前記2種類の号レベルの絶対値から、記録パワを決定するステップと、
    決定された前記記録パワを設定するステップと、
    記録パルス形状に関して、複数通りの記録条件を設定するステップと、
    複数通りの記録パルス形状条件の各々に関して、前記第1の単一周期信号とその他の少なくとも1種類の周期信号とを記録するステップと、
    記録された前記周期信号を読み出し、前記周期信号間のアシンメトリ値、又は、前記周期信号の信号レベルを検出するステップと、
    検出された前記アシンメトリ値、又は、前記信号レベル
    の絶対値から、記録パルス形状を設定するステップと
    を少なくとも備えることを特徴とする情報記録媒体の記録条件調整方法。
  23. 情報記録媒体に記録する際の記録条件を複数設定するステップと、
    該設定された条件で周期Tのチャネルクロックに基づく変調方式に従ったデータ長3Tと、4Tと、11Tあるいは14Tの3種類の周期信号を記録するステップと、
    該記録された信号を再生するステップと、
    該再生された3種類の再生信号のうち、データ長3Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ1を、データ長4Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ2をそれぞれ検出するステップと、
    該検出されたβ1とβ2とを比較するステップと、
    該比較値により、β1とβ2との差が最小になる際の条件を前記記録条件と設定するステップとを少なくとも含む情報記録媒体の記録条件調整方法。
  24. 情報記録媒体に記録する際の記録パワを複数設定するステップと、
    該設定された条件で周期Tのチャネルクロックに基づく変調方式に従ったデータ長4Tと、11Tあるいは14Tの2種類の周期信号を記録するステップと、
    該記録された信号を再生するステップと、
    該再生されたデータ長4Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ2を検出し、記録パワを決定するステップと、
    前記情報記録媒体に記録する際の記録パルス幅又は記録パルス形状を複数設定するステップと、
    該設定された条件で周期Tのチャネルクロックに基づく変調方式に従ったデータ長3Tと11Tあるいは14Tの2種類の周期信号を記録するステップと、
    該記録された信号を再生するステップと、該再生されたデータ長3Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ1を検出し、記録パルス幅又は記録パルス形状を設定するステップと
    を少なくとも有する記録条件調整方法。
  25. 情報記録媒体に記録する際の記録条件を複数設定する第1のステップと、
    該設定された条件で周期Tのチャネルクロックに基づく変調方式に従ったデータ長3Tと、4Tと、11Tあるいは14Tの3種類の周期信号を記録する第2のステップと、
    該記録された信号を再生する第3のステップと、
    該再生された3種類の再生信号のうち、データ長3Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ1を、データ長4Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ2をそれぞれ検出する第4のステップと、
    該検出されたβ1とβ2とを比較し、このβ1とβ2との差が最小となる際の条件を前記記録条件として設定する第5のステップと、
    該設定された記録条件におけるβ1またはβ2の値の絶対値から記録条件の良否を判断する第6のステップとを
    少なくとも有し、
    該良否判断をする第6のステップにおいて、良の判断が出た場合は記録条件の調整を終了し、一方、否の判断が出た場合は前記記録条件を変更し、再度第1から第6のステップを繰り返すことで記録条件を調整することを特徴とする記録条件調整方法。
  26. 情報記録媒体に記録する際の記録条件を複数設定するステップと、
    該設定された条件で周期Tのチャネルクロックに基づく変調方式に従ったデータ長3Tと4Tと5Tと、11Tあるいは14Tの4種類の周期信号を記録するステップと、
    該記録された信号を再生するステップと、
    該再生された4種類の再生信号のうち、データ長3Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ1を、データ長4Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ2を、データ長5Tの信号とデータ長11Tあるいは14Tの信号との差異からアシンメトリβ3をそれぞれ検出するステップと、
    該検出されたβ1とβ2とβ3とを比較し、このβ1とβ2とβ3との各差が最小となる条件を記録条件として設定するステップとを少なくとも有する記録条件調整方法。
  27. 前記請求項1乃至26のいずれかに記載の記録条件調整方法における記録条件の設定方法を、情報記録媒体の再生方法に適用したことを特徴とする情報記録媒体の再生条件調整方法。
  28. 情報記録再生装置又はコンピュータを制御するプログラムであって、請求項1乃至26のいずれかに記載の情報記録媒体の記録条件調整方法を実行するプログラム。
  29. 情報記録媒体に記録する記録手段と、該記録した情報を再生する再生手段と、該記録の条件又は再生の条件を設定する条件設定手段とを少なくとも有する情報記録再生装置において、
    前記条件設定手段が、請求項1から27のいずれかに記載の記録又は再生条件調整方法により条件設定する手段である情報記録再生装置。
  30. 情報記録再生装置であって、請求項1乃至26のいずれかに記載の情報記録媒体の記録条件調整方法により記録条件を設定する機能を有する情報記録再生装置。
  31. 請求項1乃至26のいずれかに記載の情報記録媒体の記録条件調整方法を実行するために必要な条件が記録されている情報記録媒体。
  32. 情報記録媒体に記録する記録手段と、該記録した情報を再生する再生手段と、該記録の条件又は再生の条件を設定する条件設定手段とを少なくとも有する情報記録再生装置において、
    前記条件設定手段が、
    前記情報記録媒体に記録されたn(nは3以上の整数)種類の異なる周期の信号を再生信号として再生し、該再生されたn種類の再生信号の各再生信号間の差異からアシンメトリを2種以上検出する手段と、
    該検出手段により検出された2種以上のアシンメトリの大小関係、又は2種以上の絶対値に基づき記録又は再生の条件を設定する条件設定手段
    であることを特徴とする情報記録再生装置。
  33. 情報記録媒体に記録する記録手段と、該記録した情報を再生する再生手段と、該記録の条件又は再生の条件を設定する条件設定手段とを少なくとも有する情報記録再生装置において、
    前記条件設定手段が、
    前記情報記録媒体に記録する際の記録条件を設定し、該設定された条件でn(n:3以上の整数)種類の異なる周期の信号を前記情報記録媒体に記録し、該記録された信号を再生信号として再生し、該再生されたn種類の再生信号の各再生信号間の差異からアシンメトリを2種以上検出する手段と、
    該検出手段により検出された2種以上のアシンメトリの大小関係、又は各々の絶対値に基づき記録又は再生の条件を設定する条件設定手段
    であることを特徴とする情報記録再生装置。
  34. 前記条件設定手段における記録の条件又は再生の条件を設定する際、前記情報記録媒体に予め情報として記録された推奨記録再生パワ及び記録再生ストラテジ、又は、ドライブに予め情報として格納された推奨記録再生パワ及び記録再生ストラテジを参照して記録再生条件を設定し、該推奨条件により設定された記録又は再生パワ、記録又は再生パルス形状、又は、記録又は再生パルス幅を基準として、複数通りの条件を設定することを特徴とする請求項33記載の情報記録再生装置。
  35. 情報記録媒体に記録する記録手段と、
    該記録した情報を再生する再生手段と、該記録の条件又は再生の条件を設定する条件設定手段とを少なくとも有する情報記録再生装置において、
    前記条件設定手段が、
    前記情報記録媒体に記録されたn(nは3以上の整数)種類の異なる周期の信号を再生信号として再生し、該再生されたn種類の再生信号における振幅の各々最大値と各々最小値の大小関係、又は絶対値に基づき記録又は再生の条件を設定する条件設定手段であることを特徴とする情報記録再生装置。
  36. 前記記録条件は、記録パワ、記録パルス幅、又は記録パルス形状である請求項32乃至35記載の情報記録再生装置。
  37. 前記記録条件又は再生条件を設定する際、前記検出されるm(m:2以上の整数)個のアシンメトリの相互差が最小となるよう記録条件又は再生条件を設定することを特徴とする請求項32乃至34のいずれかに記載の情報記録再生装置。
  38. 信号を記録、再生する情報記録媒体の再生条件調整方法であって、
    前記情報記録媒体に記録されたn(n:3以上の整数)種類の異なる周期の信号を再生信号として再生する第1のステップと、
    該再生されるn種の再生信号の各再生信号間の差異から検出されるアシンメトリを2種以上検出し、該検出された2種以上のアシンメトリの相互の大小関係又は各々の絶対値に基づき前記再生条件を設定する第2のステップと、
    を含むことを特徴とする情報記録媒体の再生条件調整方法。
  39. 信号を記録、再生する情報記録媒体の再生条件調整方法であって、
    前記情報記録媒体に記録されたn(n:3以上の整数)種類の異なる周期の信号を再生信号として再生する第1のステップと、
    該再生されるn種の再生信号における振幅の各々最大値と各々最小値とを検出し、該検出された再生信号における振幅の各々最大値と各々最小値の大小関係と絶対値とに基づき前記再生条件を生成する第2のステップとを含むことを特徴とする情報記録媒体の再生条件調整方法。
  40. 前記再生条件を設定する際、前記検出されるm(m:2以上の整数)のアシンメトリの相互差が最小になるよう再生条件を設定することを特徴とする請求項38又は39記載の再生条件調整方法。
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