JP3820210B2 - D/aコンバータ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ回路に関し、特にR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、D/A(デジタル/アナログ)コンバータ回路としては、図5に示すR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路がある(例えば、特許文献1,2参照)。このD/Aコンバータ回路は、R−2Rラダー抵抗網を用いて、デジタル入力信号をアナログ信号に変換して出力する回路である。
【0003】
上記D/Aコンバータ回路は、図5に示すように、抵抗Rと抵抗2R(抵抗Rと抵抗Rを直列接続したもの)とをラダー状に接続したR−2Rラダー抵抗網1と、第1の基準電圧VHと第2の基準電圧VLのいずれをR−2Rラダー抵抗網1に印加するかを選択する選択回路S0〜S2を有する選択部2と、デジタル入力信号D0〜D2をクロック信号CKによりラッチするフリップフロップL0〜L2および上記選択部2を駆動するためのドライバB0〜B2を有する駆動/ラッチ部3とを備えた3ビット構成のD/Aコンバータ回路である。ここでは、デジタル入力信号D0がLSB(最下位ビット)、デジタル入力信号D2がMSB(最上位ビット)である。
【0004】
上記R−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路10の動作原理を、図5を用いて具体的に説明する。
【0005】
上記選択部2の選択回路S0〜S2は、端子Q0〜Q2が第1の基準電圧VHに夫々接続され、端子R0〜R2が第2の基準電圧VLに夫々接続されている。この選択回路S0〜S2は、対応するデジタル入力信号Dn(n=0,1,2)がハイレベル(HIGH)であるときに第1の基準電圧VHを出力端子Pn(n=0,1,2)に接続し、ロウレベル(LOW)であるときに第2の基準電圧VLを出力端子Pn(n=0,1,2)に接続し、R−2Rラダー抵抗網1の各電圧入力端子に第1の基準電圧VHまたは第2の基準電圧VLのいずれか一方を入力するように切り替えられる。上記デジタル入力信号D0〜D2の入力によるR−2Rラダー抵抗網1のアナログ出力電圧Aoutは、例えば第1の基準電圧VHが電源電圧Vdd、第2の基準電圧VLがグランドレベルであるとすると、
Aout = {(D0×22 十D1×21 十D2×20 )/23}Vdd
で表すことができる。ここで、デジタル入力信号Dn(n=0,1,2)は、0または1(デジタル入力コードのLOW/HIGHよる)の値をとるものとし、オフセット制御レベル電圧VOはグランドレベルとする。
【0006】
しかしながら、上記R−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路でのラダー抵抗網1に用いられる抵抗Rと2R間の比精度は、トリミング無しで0.05%程度までしか得られないため、10ビット以上のD/Aコンバータ回路をR−2Rラダー抵抗網のみで構成するのは一般に困難である。また、抵抗の製造バラツキから、デジタル入力信号を1ビットずつ切替えたときのアナログ信号の変化量がバラつく非線形性が生じたり、ひどいときにはデジタル入力値を増加させているにも関わらずアナログ出力電圧が減少し、単調性が維持できないことも起こりうる。一般にはトリミングにより抵抗間の比精度を上げ、D/Aコンバータ回路の線形性を向上させる方法などがある。
【0007】
【特許文献1】
特開昭60−065629号公報
【特許文献2】
特開平03−077430号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記D/Aコンバータ回路では、トリミングにより抵抗間の比精度を上げる方法が手間とノウハウを必要とし、その分コストが上昇するために安価な回路の提供ができないという問題がある。
【0009】
そこで、この発明の目的は、簡単な構成により低コストで変換精度を向上できるD/Aコンバータ回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明のD/Aコンバータ回路は、R−2Rラダー抵抗網と、複数ビットのデジタル入力信号をクロック信号によりラッチするラッチ手段と、上記ラッチ手段によりラッチされた上記複数ビットのデジタル入力信号に基づいて駆動信号を出力する駆動手段と、上記駆動手段からの駆動信号により、上記デジタル入力信号の各ビットに対応する上記R−2Rラダー抵抗網の電圧入力端子に、第1の基準電圧または第2の基準電圧のいずれを印加するかを選択する選択手段とを備え、上記複数ビットのデジタル入力信号を、上記第1の基準電圧および第2の基準電圧の電圧レベルの高い方が上限であり低い方が下限である範囲内のアナログ電圧に変換するR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路において、上記R−2Rラダー抵抗網の電圧入力端子と上記選択手段の出力端子とを接続する配線のうち、より短い配線ほど上位ビット側に設けられていることを特徴としている。
【0011】
上記構成のD/Aコンバータ回路によれば、上記R−2Rラダー抵抗網と上記選択手段との間の配線距離が上位ビットほど短いため、その間の寄生抵抗を減らすことができ、R−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の非線形性等の精度に影響する抵抗R側と抵抗2R側の比を、精度に対してより影響力が強い上位ビットほど1:2に近づけることができ、上位ビットより下位ビットの方に短い配線が存在するレイアウトに比べて、精度向上の効果が得られる。したがって、簡単な構成で変換精度を向上できる低コストなD/Aコンバータ回路を実現できる。
【0012】
また、一実施形態のD/Aコンバータ回路は、上記R−2Rラダー抵抗網の電圧入力端子と上記選択手段の出力端子とを接続する配線の距離が、最上位ビット(MSB)で最も短いことを特徴としている。
【0013】
上記実施形態のD/Aコンバータ回路によれば、上記R−2Rラダー抵抗網と上記選択手段との間の配線距離が最上位ビット(MSB)で最も短いため、その間の寄生抵抗を減らすことができ、R−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の精度に影響する抵抗R側と抵抗2R側の比を最も影響力の強い最上位ビット(MSB)で1:2により近づけることができ、最上位ビット以外の他ビットに最も短い配線が存在するレイアウトに比べて、精度向上の効果が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
まず、この発明の実施の形態を説明する前に、説明を分かりやすくするために図6〜図12に示す従来のD/Aコンバータ回路について説明する。なお、図7〜図12に示すD/Aコンバータ回路は、図5に示す従来の3ビット構成のD/Aコンバータ回路の回路図に従ってレイアウトされたものである。
【0015】
まず、R−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路のビット毎の非線形性への影響について図6を用いて説明する。
【0016】
図6の表は、12ビット精度のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路について、2R側とR側の比に応じたDNL(微分直線性誤差)とINL(積分直線性誤差)を示している。理想的にすべてのビットで2R側抵抗値:R側抵抗値が2:1で実現できていれば、DNL/INL共に0である。
【0017】
次に、比精度にバラツキのある場合、例えば、2R側抵抗値:R側抵抗値が2.02:1(2R側のみ1%の誤差)になったケースを考えてみる。図6に示す通り、この誤差がLSBのみで発生した場合の非線形性は、DNL:0.08LSB、INL:0.16LSBである。しかし、この1%の誤差が上位ビット側で発生すると、そのときのD/Aコンバータ回路の非線形性は、上位になるほどどんどん大きくなり、MSBで発生すると、DNL:20LSB、INL:10LSBとなり、実用性に欠けるD/Aコンバータ回路となる可能性がある。この結果、R−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路で精度を確保する上で、より上位ビットの2R側抵抗値:R側抵抗値の比を正確に保つことが重要になる。
【0018】
ここで、図7と図8を用いて従来のD/Aコンバータ回路のレイアウト例をいくつか説明する。
【0019】
図7と図8に示すD/Aコンバータ回路は、抵抗Rと2Rが図5の回路図に従ってレイアウトされたR−2Rラダー抵抗網11と、それに接続されている選択部12と、駆動/ラッチ部13とを備えている。上記選択部12は、各デジタル入力信号D0〜D2毎に、選択回路S0〜S2を有し、駆動/ラッチ部13は、各デジタル入力信号D0〜D2毎に、駆動/ラッチ回路を有している。各デジタル入力信号を受け持つ抵抗部は、R−2Rラダー抵抗網11での抵抗Rと抵抗2Rを1つのペアとしたものになる。図7では、抵抗Rと抵抗2Rのペアの幅と選択回路S0〜S2の1つの幅が同じ場合を示しており、図8では、抵抗Rと抵抗2Rのペアの幅より選択回路S0〜S2の1つの幅が小さい場合を示している。図7,図8では、各デジタル入力信号のビット毎のR−2Rラダー抵抗網11の電圧入力端子と選択回路S0〜S2との間の配線長が同じであるため、特に問題は発生しない。
【0020】
また、図9は、抵抗Rと抵抗2Rのペアの幅より1つの選択回路S0〜S2の幅が大きい場合に、中心ビットでR−2Rラダー抵抗網11と選択回路S0〜S2との間の配線長が最も短くなるように配置した例である。
【0021】
また、図10は、抵抗Rと抵抗2Rのペアの幅より選択回路S0〜S2の1つの幅が小さい場合に、中心ビットでR−2Rラダー抵抗網11と選択回路S1の間の配線長が最も短くなるように配置した例である。
【0022】
また、図11は、抵抗Rと抵抗2Rのペアの幅より選択回路S0〜S2の1つの幅が大きい場合に、最下位ビット(LSB)でR−2Rラダー抵抗網11と選択回路S0の間の配線長が最も短くなるように配置したである。
【0023】
また、図12は、抵抗Rと抵抗2Rのペアの幅より選択回路S0〜S2の1つの幅が小さい場合に、最下位ビット(LSB)でR−2Rラダー抵抗網11と選択回路S0の間の配線長が最も短くなるように配置した例である。
【0024】
このように、図9〜図12に示すいずれのD/Aコンバータ回路も、R−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の精度により影響する上位ビット側のR−2Rラダー抵抗網11と選択回路との間の配線長が、それより下位ビット側のR−2Rラダー抵抗網11と選択回路との間の配線長より長い箇所があり、その分、寄生抵抗が付加され、精度を劣化させる一因となっていた。
【0025】
これに対して、この発明のD/Aコンバータ回路では、R−2Rラダー抵抗網の電圧入力端子と選択手段の出力端子とを接続する配線のうち、より短い配線ほど上位ビット側に設けることによって、簡単な構成により低コストで変換精度を向上できるものである。
【0026】
以下、この発明のD/Aコンバータ回路を図1〜図4に示す実施の形態により詳細に説明する。なお、図1〜図4に示すD/Aコンバータ回路は、図5に示す3ビット構成のD/Aコンバータ回路の回路図に従ってレイアウトされたものである。
【0027】
図1は、この発明の第1実施形態のD/Aコンバータ回路のレイアウト図を示している。このD/Aコンバータ回路は、抵抗Rおよび抵抗Rを直列に接続した抵抗2Rをラダー状に接続したR−2Rラダー抵抗網11と、それに接続されている選択部12と、駆動/ラッチ部13とを有している。上記R−2Rラダー抵抗網11は、図5に示す3ビットの回路図に従って抵抗Rと2Rがレイアウトされている。上記選択部12は、デジタル入力信号の各ビットに対応するR−2Rラダー抵抗網11の電圧入力端子に、第1の基準電圧VHまたは第2の基準電圧VLのいずれを印加するかを選択する選択手段の一例としての選択回路S0〜S2を有すると共に、駆動/ラッチ部13は、クロック信号によりラッチされたデジタル入力信号に基づいて駆動信号を選択回路S0〜S2に出力する駆動手段とラッチ手段の一例としての駆動/ラッチ回路BL0〜BL2を有している。ここで、各デジタル入力信号を受け持つ抵抗部は、R−2Rラダー抵抗網11での抵抗Rと抵抗2Rを1つのペアとしたものになる。図1では、抵抗Rと抵抗2Rのペアの幅より選択回路S0〜S2の1つの幅が大きい場合を示している。上記選択回路S0〜S2の1つの幅が抵抗Rと抵抗2Rのペアの幅よりも大きい場合には、より上位ビット側でR−2Rラダー抵抗網11と選択回路の配線を短くするため、デジタル入力信号D0を受け持つ選択回路S0と駆動/ラッチ回路BL0がR−2Rラダー抵抗網11に比べて外側(図1では左側)に配置されている。なお、図1において、「P0(VH/VL)」「P1(VH/VL)」「P2(VH/VL)」はR−2Rラダー抵抗網11と選択回路S0〜S2間の端子名を表しており、図5の端子P0,P1,P2に対応しています(カッコ内は取りうる電圧値)。
【0028】
上記構成のD/Aコンバータ回路では、選択回路S0〜S2によって、デジタル入力信号Dn(n=0,1,2)がハイレベルのときに第1の基準電圧VHを選択する一方、デジタル入力信号Dn(n=0,1,2)がロウレベルのときに第2の基準電圧VLを選択する。そして、上記デジタル入力信号D0〜D2の入力によるR−2Rラダー抵抗網11のアナログ出力電圧Aoutは、第1の基準電圧VHと、第2の基準電圧VLおよびオフセット制御レベル電圧VOに応じてデジタル入力信号D0〜D2の値により一義的に定まる。
【0029】
例えば、第1の基準電圧VHを電源電圧Vdd、第2の基準電圧VLをグランドレベル、オフセット制御レベル電圧VOをグランドレベルとすると、アナログ出力電圧Aoutは、
Aout = {(D0×22 十D1×21 十D2×20 )/23}Vdd
で表される。
【0030】
上記第1実施形態のD/Aコンバータ回路では、R−2Rラダー抵抗網11の電圧入力端子と選択回路S0〜S2の出力端子とを接続する配線の長さが上位ビットほど短いため、その間の寄生抵抗を減らすことができ、R−2Rラダー抵抗網11において精度への影響が大きい上位ビットほど抵抗R側と抵抗2R側の比を1:2により近づけることができ、上位ビットより下位ビットの方に短い配線が存在するレイアウトに比べて、精度を向上できる。
【0031】
また、図2はこの発明の第2実施形態のD/Aコンバータ回路のレイアウト図を示しており、図1とは逆に、抵抗Rと抵抗2Rのペアの幅より選択回路S0〜S2の1つの幅が小さい場合を示している。図1と同様に、より上位ビット側でR−2Rラダー抵抗網11と選択回路の配線を短くするため、デジタル入力信号D0を受け持つ選択回路D0と駆動/ラッチ回路BL0がR−2Rラダー抵抗網11に比べて内側(図2では右側)に配置される。この第2実施形態のD/Aコンバータ回路は、第1実施形態のD/Aコンバータ回路と同様の効果を有する。
【0032】
また、図3はこの発明の第3実施形態のD/Aコンバータ回路のレイアウト図を示している。図3では、デジタル入力信号D1とデジタル入力信号D2(MSB)に対応する配線が同じ距離で最も短い場合を示しており、この場合も図1のレイアウトに比べると多少の精度劣化が考えられるが、デジタル入力信号D0(LSB)の配線を最も短くするケースに比べると精度が向上する。
【0033】
また、図4はこの発明の第4実施形態のD/Aコンバータ回路のレイアウト図を示している。図3と同様に図4には、図2のケースのデジタル入力信号D1とデジタル入力信号D2(MSB)が同じ距離で最も短い例を示しており、この場合も図2のレイアウトに比べると多少の精度劣化が考えられるが、デジタル入力信号D0(LSB)の配線を最も短くするケースに比べると精度が向上する。
【0034】
上記図3,図4に示す第3,第4実施形態のD/Aコンバータ回路では、最も短い配線は最上位ビットを含む複数のビットで存在しても構わないことを示している。
【0035】
上記第1〜第4実施形態では、3ビット構成のD/Aコンバータ回路について説明したが、4ビット以上のD/Aコンバータ回路にこの発明を適用してもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明のD/Aコンバータ回路によれば、R−2Rラダー抵抗網と、複数ビットのデジタル入力信号をクロック信号によりラッチするラッチ手段と、上記ラッチ手段によりラッチされた複数ビットのデジタル入力信号に基づいて駆動信号を出力する駆動手段と、上記駆動手段からの駆動信号により、上記デジタル入力信号の各ビットに対応するR−2Rラダー抵抗網の電圧入力端子に、第1の基準電圧または第2の基準電圧のいずれを印加するかを選択する選択手段とを備え、上記複数ビットのデジタル入力信号を、第1の基準電圧および第2の基準電圧の電圧レベルの高い方が上限であり低い方が下限である範囲内のアナログ電圧に変換するR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路において、上記R−2Rラダー抵抗網と選択手段との間の配線距離が、上位ビットほど短くなる構成である。
【0037】
それゆえ、上記R−2Rラダー抵抗網と上記選択手段との間の配線距離が上位ビットほど短いため、その間の寄生抵抗を減らすことができ、R−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の非線形性等の精度に影響する抵抗R側と抵抗2R側の比を、精度に対してより影響力の強い上位ビットほど1:2に近づけることができ、上位ビットより下位ビットの方に短い配線が存在するレイアウトに比べて、精度向上の効果が得られる。
【0038】
また、上記R−2Rラダー抵抗網と上記選択手段との間の配線距離が、最上位ビット(MSB)で最も短くすることによって、上記R−2Rラダー抵抗網と選択手段との間の配線距離が最上位ビット(MSB)で最も短いため、その間の寄生抵抗を減らすことができ、R−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の精度に影響する抵抗R側と抵抗2R側の比を、精度に対して最も影響力の強い最上位ビット(MSB)で1:2により近づけることができ、最上位ビット以外の他ビットに最も短い配線が存在するレイアウトに比べて、精度向上の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施形態のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路のレイアウト図である。
【図2】 図2はこの発明の第2実施形態のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路のレイアウト図である。
【図3】 図3はこの発明の第3実施形態のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路のレイアウト図である。
【図4】 図4はこの発明の第4実施形態のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路のレイアウト図である。
【図5】 図5は従来のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の回路図である。
【図6】 図6は従来のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の抵抗比が非線形性に及ぼす影響を示す図である。
【図7】 図7は従来のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の第1のレイアウト図である。
【図8】 図8は従来のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の第2のレイアウト図である。
【図9】 図9は従来のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の第3のレイアウト図である。
【図10】 図10は従来のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の第4のレイアウト図である。
【図11】 図11は従来のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の第5のレイアウト図である。
【図12】 図12は従来のR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路の第6のレイアウト図である。
【符号の説明】
1,11…R−2Rラダー抵抗網、
2,12…選択部、
3,13…駆動/ラッチ部、
10…D/Aコンバータ回路、
VH…第1の基準電圧、
VL…第2の基準電圧、
D0〜D2…デジタル入力信号、
Aout…アナログ出力電圧、
CK…クロック信号、
VO…オフセット制御レベル電圧、
S0〜S2…選択回路、
BL0〜BL2…駆動/ラッチ回路、
B0〜B2…ドライバ、
L0〜L2…フリップフロップ回路。
Claims (2)
- R−2Rラダー抵抗網と、
複数ビットのデジタル入力信号をクロック信号によりラッチするラッチ手段と、
上記ラッチ手段によりラッチされた上記複数ビットのデジタル入力信号に基づいて駆動信号を出力する駆動手段と、
上記駆動手段からの駆動信号により、上記デジタル入力信号の各ビットに対応する上記R−2Rラダー抵抗網の電圧入力端子に、第1の基準電圧または第2の基準電圧のいずれを印加するかを選択する選択手段とを備え、
上記複数ビットのデジタル入力信号を、上記第1の基準電圧および第2の基準電圧の電圧レベルの高い方が上限であり低い方が下限である範囲内のアナログ電圧に変換するR−2Rラダー抵抗型のD/Aコンバータ回路において、
上記R−2Rラダー抵抗網の電圧入力端子と上記選択手段の出力端子とを接続する配線のうち、より短い配線ほど上位ビット側に設けられていることを特徴とするD/Aコンバータ回路。 - 請求項1に記載のD/Aコンバータ回路において、
上記R−2Rラダー抵抗網の電圧入力端子と上記選択手段の出力端子とを接続する配線の距離が、最上位ビット(MSB)で最も短いことを特徴とするD/Aコンバータ回路。
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