JP3816656B2

JP3816656B2 - Airbag device

Info

Publication number: JP3816656B2
Application number: JP36168597A
Authority: JP
Inventors: 亜紀横山; 秀樹望月; 毅渡辺; 道孝鈴木
Original assignee: Nihon Plast Co Ltd
Current assignee: Nihon Plast Co Ltd
Priority date: 1997-12-11
Filing date: 1997-12-11
Publication date: 2006-08-30
Anticipated expiration: 2017-12-11
Also published as: JPH11170944A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明はエアバッグ本体の表基布と裏基布の間に吊り紐（テザー）を設けて、エアバッグ本体が所定の形状に膨張展開するようにしたエアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来自動車に搭載されて、衝突時乗員を保護するエアバッグ装置には、すでに種々の構造のものが提案され、また実用化されている。
【０００３】
例えば特開平６−７２２６７号公報に記載のものは、エアバッグ本体のフロント側の基布とリア側の基布の間に、フロント側の基布が乗員側へ向って大きく膨張するのを規制する吊りベルトを設けると共に、吊りベルトの長さをエアバッグ本体の膨出時の幅より大きく形成し、かつ長く形成されたベルト部の中間部に摘み縫を施したもので、縫着作業が容易に行えるため、作業性が向上する効果を有する。
【０００４】
また特開平７−３０４４１１号公報には、ベルトキャッチと吊りベルトの先端との縫着作業を簡単迅速に行うため、インフレータの取付けられた吊りベルト部材とその前方に設けられたベルトキャッチの間を、複数の吊りベルト部材で接続する際、ベルト部の先端と、これを上下方向より挟着するベルトキャッチに位置決めピンを挿通して両者を位置決めした後、ベルト部とベルトキャッチを縫着するエアバッグ本体の製造方法が記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のエアバッグ装置では、何れも衝突による衝撃を感知すると、インフレータが瞬時に大量のガスを発生して、エアバッグ本体を膨張させ、乗員を衝突による衝撃から保護するように構成されている。
【０００６】
しかし近年では、長期間が経過してもガスの発生能力が低下することの少ない燃焼型のインフレータが採用されるようになってきている。
【０００７】
この燃焼型のインフレータは、ガス発生時、熱も発生するため、上記従来のエアバッグ装置のように、インフレータより発生したガスを直接エアバッグ本体内へ送り込んでエアバッグ本体を膨張展開させるようにしたものでは、インシュレータ近傍のエアバッグ基布が熱を受けることになる。
【０００８】
特にインフレータの前方に、エアバッグ本体の幅方向の膨張を規制するテザー（吊りベルト）を設けた側突用エアバッグ装置では、エアバッグ本体とテザーの縫着部分に直接高温ガスが当るため、縫着部分が熱を受けてしまう。
【０００９】
かかる点に鑑み、エアバッグとテザーの縫着部に別布を当てて縫着部を補強したり、インフレータの前方に防炎布を設けて、インフレータから噴出される高温のガスが直接テザーの縫着部に当らないようにするなどの対策を行っているが、これら方法では部品点数が多くなる上、縫製に手間がかかるため、コストアップを招くと共に、エアバッグ本体を折畳んだ際嵩ばるため、エアバッグ装置が大型になるなどの不具合があった。
【００１０】
この発明はかかる従来の不具合を改善するためになされたもので、インフレータより噴出するガスが直接テザーの縫着部に当るのを防止する保護布をテザーと一体に設けたエアバッグ装置を提供して、熱害によりテザーの縫着部が破損するのを未然に防止することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、エアバッグ本体が幅方向へ膨張するのを規制するテザーの両端に、インフレータのガスが当るとめくれてテザーの縫着部を覆う保護片を設けることにより、インフレータより噴出された高温ガスが直接テザーの縫着部へ当らないようにしたもので、テザーの縫着部が熱害により破損することがないため、エアバッグ本体を瞬時に所定形状に膨張展開することができるようになる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
請求項１記載の本発明は、袋状に形成されたエアバッグ本体と、上記エアバッグ本体内に設けられ、かつ衝撃を感知するとガスを噴出して上記エアバッグ本体を膨張展開させるインフレータと、上記エアバッグ本体の表基布と裏基布とを連結してエアバッグ本体を所定の形状に膨張展開させるテザーと、上記テザーの両端部を一体に延設形成して上記エアバッグ本体の膨張展開時に上記テザーの縫着部を覆う一対の保護片とを具備し、上記保護片はその先端部を遊端として、上記インフレータが噴出したガス圧によりめくれて、上記テザーの縫着部を覆うように構成したものである。
【００１３】
上記構成により、衝突時の衝撃によりインフレータより高温ガスがテザーに向けて噴出されると、テザーの端部に連設された保護布がガス圧によりめくれて、テザーの縫着部を覆うため、高温ガスにより縫着部が熱害を受けて破損する虞がない。
【００１４】
これによってエアバッグ本体が瞬時に所定形状に膨張展開するため、衝突時の衝撃から乗員を確実に保護することができる。
【００１５】
請求項２記載の本発明は、保護片の幅をテザーの幅より大きくしたものである。
【００１６】
上記構成により、インフレータからの高温ガスがテザーの縫着部へ直接当るのを確実に防止することができる。
【００１８】
以下この発明の実施の形態を図面を参照して詳述する。
【００１９】
図１及び図２は、ステアリングハンドルなどに装着された運転者用のエアバッグ装置を示すもので、表基布１ａと裏基布１ｂの周囲を縫製することにより袋状に形成されたエアバッグ本体１を有している。
【００２０】
上記エアバッグ本体１の裏基布１ｂ内面には、対向位置に取付け部２ａが一体に突設されたほぼ円形の補強布２が、そしてこの補強布２の中央部に円形の補強布３が縫着されている。
【００２１】
上記補強布３の中央部には、裏基布１ｂまで貫通する取付け孔３ａが開口されていて、この取付け孔３ａに裏基布１ｂの下面側よりインフレータ４が取付けられている。
【００２２】
上記インフレータ４は、周面に複数の噴出孔４ａが開口された円筒部４ｂを有していて、この円筒部４ｂが補強布３の上面よりエアバッグ本体１内へと突出されており、衝突時の衝撃を図示しないセンサが感知すると、上記噴出孔４ａよりエアバッグ本体１内に高温ガスが噴出されて、エアバッグ本体１が瞬時に膨張展開されるようになっている。
【００２３】
また上記エアバッグ本体１の表基布１ａと裏基布１ｂの間には、エアバッグ本体１が幅方向へ膨張するのを規制して、エアバッグ本体１を所定形状に膨張展開させるテザー６が設けられている。
【００２４】
上記テザー６は、エアバッグ本体１と同材質の基布により帯状に形成されていて、両端部に幅広な保護片６ａがテザー６と一体に形成されており、この保護片６ａとテザー６の境界付近が上記補強布２の取付け部２ａに縫製糸５によりループ状に縫着されている。
【００２５】
上記保護片６ａの先端部はインフレータ４の円筒部４ｂ側へ延出されていて、エアバッグ本体１を折畳んだ状態では、図３に示すように補強布２の上面と密着された状態となっており、インフレータ４の噴出孔４ａより高温ガスが噴出されると、ガスの圧力により先端部がめくれて、図４に示すように縫着部の上面を覆うようになっている。
【００２６】
一方上記テザー６の中間部には円形の幅広部６ｂが形成されていて、この幅広部６ｂは表基布１ａの内面に密着された状態で表基布１ａに縫着されている。
【００２７】
次に上記構成されたエアバッグ装置の作用を説明する。
【００２８】
エアバッグ本体１は、折畳まれた状態でインフレータ４とともにステアリングハンドル内に装着されており、衝突による衝撃を図示しないセンサが感知すると、インフレータ４の噴出孔４ａより高温ガスがエアバッグ本体１内へ噴出されてエアバッグ本体１の膨張展開が開始される。
【００２９】
そして今まで補強布３の上面に重ねられた状態で折畳まれていたテザー６の端部の保護片６ａが、高温ガスにより図４に示すようにめくり上がり、テザー６の端部を補強布２の取付け部２ａに縫着している縫製糸５を覆うため、高温ガスが直接縫製糸５に当るのを防止することができる。
【００３０】
これによってテザー６の縫着部が熱を受けないため、エアバッグ本体１の幅方向の膨張を規制しながら、エアバッグ本体１を瞬時に所定形状に膨張展開することができ、衝突時の衝撃から運転者を確実に保護することができるようになる。
【００３１】
なお上記実施の形態は、運転者用エアバッグ装置の場合であるが、側面衝突より乗員を保護する側突用エアバッグ装置にも適用することができる。
【００３２】
次に側突用エアバッグ装置の実施の形態を図５ないし図８に示す図面を参照して詳述する。
【００３３】
図５中１０は側突用エアバッグ装置に設けられたエアバッグ本体で、側突時乗員の胸部を保護するメインバッグ部１０_１と、乗員の頭部を保護するサブバッグ部１０_２を一体化した構造となっており、インフレータ１４より発生されたガスにより所定の形状に膨張展開するよう表基布１０ａと裏基布１０ｂの周囲を縫製することにより袋状に形成されている。
【００３４】
そしてメインバッグ部１０_１内にインフレータ１４が位置するようにエアバッグケース（図示せず）内に取付けられていると共に、メインバッグ部１０_１と、サブバッグ部１０_２の境界には、隔壁１０ｃが形成されていて、この隔壁１０ｃに、メインバッグ部１０_１とサブバッグ部１０_２に間を連通する連通孔１０ｄが形成されている。
【００３５】
上記連通孔１０ｄは、インフレータ１４より発生されたガスがサブバッグ部１０_２内に流入するのを規制することにより、まずメインバッグ部１０_１を膨張展開させ、次にサブバッグ部１０_２を膨張展開させるようにするもので、オリフィスにより形成されている。
【００３６】
一方上記エアバッグ本体１０内には、膨張展開時メインバッグ部１０_１及びサブバッグ部１０_２がドア１６とシートバック１７の間の隙間に沿って瞬時に膨張展開されるよう、エアバッグ本体１０の幅方向の膨張を規制するテザー１２が複数個所設けられている。
【００３７】
上記テザー１２は図６に示すように、エアバッグ本体１０と同材質の基布により帯状に形成されていて、両端側が縫製糸１３によりエアバッグ本体１０の表基布１０ａと、裏基布１０ｂの内面に縫着されている。
【００３８】
またインフレータ１４前方に設けられたテザー１２は、インフレータ１４より噴出される高温ガスが直接当ってテザー１２や縫製糸１３が熱害を受けるので、これを防止するため、上記テザー１２の長さを、エアバッグ本体１０展開時の幅のほぼ２倍の長さに形成して、この延長部分を保護片１２ａとし、テザー１２の前方すなわちインフレータ１４側へ図６に示すようにループ状に折返されている。
【００３９】
これら保護片１２ａは、テザー１２の縫着部に直接インフレータ１４からの高温ガスが当らないようテザー１２の上下方向の幅より予め幅広に形成されていると共に、各保護片１２ａの端部は、互いに重ねられた状態で、テザー１２の前面中央部に縫製糸１５により縫着されている。
【００４０】
次に上記構成された側突用エアバッグ装置の作用を説明する。
【００４１】
平時はシートバック１７の側面上部に埋設されたエアバッグケース内に折畳まれた状態でエアバッグ本体１０が収納されており、この状態で図示しないセンサが側突時の衝撃を感知すると、インフレータ１４より大量のガスが発生され、テザー１２に向けて図７に示すように噴出され、エアバッグ本体１０のメインバッグ部１０_１が膨張を開始するが、インフレータ１４の前側には、保護片１２ａがループ状に折返されているため、高温のガスはこの保護片１２ａに直接当り、テザー１２をエアバッグ本体１０に縫着している縫製糸１３に当ることがない。
【００４２】
これによってテザー１２の縫着部が熱害により破損することがないため、メインバッグ部１０_１の幅方向の膨張を規制して、ドアー１６とシートバックの間の隙間に沿ってメインバッグ部１０_１が速やかに膨張展開されると共に、メインバッグ部１０_１を膨張展開させたガスは、連通孔１０ｄよりサブバッグ部１０_２内へ流入して、サブバッグ部１０_２を図８に示すように膨張展開させる。
【００４３】
そしてまずメインバッグ部１０_１が乗員の胸部を側突時の衝撃から保護し、続いてサブバッグ部１０_２により乗員の頭部を保護するため、側突時の衝撃から乗員を確実に保護することができるようになる。
【００４４】
また保護片１２ａの端部はテザー１２の前面中央部に縫着されているため、高温ガスにより捩れることもなく、これによってテザー１２の縫着部を確実に保護することができる。
【００４５】
なお上記実施の形態では、保護片１２ａの端部を重ねた状態でテザー１２に縫着したが、図９に示すように保護片１２ａの端部を別個にテザー１２の前面に縫着してもよく、図１０に示すように保護片１２ａの端部同士を互いに縫着しても同様な効果が得られるものである。
【００４６】
【発明の効果】
この発明は以上詳述したように、エアバッグ本体を構成する表基布と裏基布との離間方向への膨張を規制するテザーの両端部に保護片を延設形成して、エアバッグ本体の膨張展開時この保護片によりテザーの縫着部を覆うようにしたことから、テザーの縫着部が熱を受けることを防止できる。
【００４７】
これによってエアバッグ本体が所定の形状に膨張展開するため、衝突に衝撃より乗員を確実に保護することができる。
【００４８】
また保護片をテザーより幅広としたことから、インフレータより噴出される高温ガスがテザーの縫着部へ直接当るのを確実に防止することができると共に、テザーの縫着部に別布を縫製するなどの作業を必要としないので、部品点数の低減や、縫製作業に要する工数が低減できるため、エアバッグ装置のコストダウンも図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態になるエアバッグ装置のエアバッグ本体に設けられたテザーの分解斜視図である。
【図２】この発明の実施の形態になるエアバッグ装置のエアバッグ本体に設けられたインフレータ付近の斜視図である。
【図３】この発明の実施の形態になるエアバッグ装置の断面図である。
【図４】この発明の実施の形態になるエアバッグ装置の作用説明図である。
【図５】この発明の別の実施の形態になる側突用エアバッグ装置に設けられたエアバッグ本体の展開図である。
【図６】この発明の別の実施の形態になる側突用エアバッグ装置に設けられたエアバッグ本体のテザー付近の斜視図である。
【図７】この発明の別の実施の形態になる側突用エアバッグ装置の作用説明図である。
【図８】この発明の別の実施の形態になる側突用エアバッグ装置の作用説明図である。
【図９】この発明の実施の形態になるエアバッグ装置の保護片の変形例を示す説明図である。
【図１０】この発明の実施の形態になるエアバッグ装置の保護片の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
１エアバッグ本体
１ａ表基布
１ｂ裏基布
２補強布
２ａ取付け部
３補強布
３ａ取付け孔
４インフレータ
４ａ噴出孔
５縫製糸
６テザー
６ａ保護片
１０エアバッグ本体
１０_１メインバッグ部
１０_２サブバッグ部
１０ａ表基布
１０ｂ裏基布
１０ｃ隔壁
１０ｄ連通孔
１２テザー
１２ａ保護片
１３縫製糸
１４インフレータ
１５縫製糸
１６ドア
１７シートバック[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag device in which a suspension string (tether) is provided between a front base fabric and a back base fabric of an airbag main body so that the airbag main body is inflated and deployed into a predetermined shape.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, airbag devices having various structures have been proposed and put into practical use as airbag devices that are mounted on automobiles and protect passengers in the event of a collision.
[0003]
For example, the one described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-72267 restricts the front base fabric from inflating greatly toward the occupant side between the front base fabric and the rear base fabric of the airbag body. A suspension belt is provided, the length of the suspension belt is made larger than the width of the airbag body when it is inflated, and the middle portion of the belt portion formed long is subjected to hand stitching. Since it can be easily performed, the workability is improved.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-304411 discloses that between the suspension belt member to which the inflator is attached and the belt catch provided in front of the belt catch in order to easily and quickly perform the sewing operation between the belt catch and the tip of the suspension belt. When connecting with a plurality of suspension belt members, the positioning pin is inserted into the tip of the belt part and the belt catch that sandwiches the belt part in the vertical direction, and then the air is sewn between the belt part and the belt catch. A method for manufacturing the bag body is described.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In any of the above conventional airbag devices, when an impact due to a collision is detected, the inflator instantaneously generates a large amount of gas, inflates the airbag body, and protects the occupant from the impact due to the collision. .
[0006]
However, in recent years, a combustion type inflator has been adopted in which the gas generation capacity is less likely to deteriorate even after a long period of time.
[0007]
Since this combustion-type inflator also generates heat when gas is generated, the gas generated from the inflator is directly sent into the airbag body to inflate and deploy the airbag body as in the conventional airbag device. In this case, the airbag base fabric near the insulator receives heat.
[0008]
In particular, in a side-impact airbag device in which a tether (suspending belt) that regulates the expansion of the airbag body in the width direction is provided in front of the inflator, the high-temperature gas directly hits the sewing portion of the airbag body and the tether. The sewn part receives heat.
[0009]
In view of this point, a separate cloth is applied to the sewing part of the airbag and the tether to reinforce the sewing part, or a flameproof cloth is provided in front of the inflator so that the high-temperature gas ejected from the inflator Measures are taken to prevent it from hitting the sewn part, but these methods increase the number of parts and require time and labor, which increases costs and increases the volume when the airbag body is folded. Therefore, there is a problem that the airbag device becomes large.
[0010]
The present invention has been made to remedy such a conventional problem, and provides an airbag device in which a protective cloth for preventing gas ejected from an inflator from directly hitting a sewn portion of a tether is provided integrally with the tether. Thus, it is intended to prevent the tether sewn part from being damaged by heat damage.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a protective piece that covers the tethered seam portion of the tether that is turned over when the gas of the inflator hits both ends of the tether that restricts the airbag body from expanding in the width direction. The high-temperature gas blown from the inflator is prevented from directly hitting the tether sewn part, and the tether sewn part will not be damaged by heat damage. Will be able to.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention according to claim 1 is an airbag main body formed in a bag shape, an inflator provided in the airbag main body, and inflating and deploying the airbag main body by injecting gas when an impact is detected, A tether that connects the front base fabric and the back base fabric of the airbag body to inflate and deploy the airbag body into a predetermined shape, and the both ends of the tether are integrally extended to form an expansion of the airbag body. A pair of protective pieces that cover the tethered seam when unfolded, and the protective piece is turned up by the gas pressure ejected by the inflator with the leading end as a free end to cover the sewn part of the tether. It is comprised as follows.
[0013]
With the above configuration, when high-temperature gas is ejected from the inflator toward the tether due to the impact at the time of the collision, the protective cloth continuously provided at the end of the tether is turned up by the gas pressure to cover the sewn portion of the tether. There is no fear that the sewn part is damaged by heat damage due to the high-temperature gas.
[0014]
As a result, the airbag body is inflated and deployed in a predetermined shape instantly, so that the occupant can be reliably protected from the impact at the time of collision.
[0015]
The present invention according to claim 2 is such that the width of the protective piece is larger than the width of the tether.
[0016]
With the above configuration, it is possible to reliably prevent the hot gas from the inflator from directly hitting the sewn portion of the tether.
[0018]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0019]
1 and 2 show a driver airbag device mounted on a steering handle or the like, and an airbag formed into a bag shape by sewing around the front base fabric 1a and the back base fabric 1b. It has a main body 1.
[0020]
On the inner surface of the back base fabric 1 b of the airbag body 1, there is a substantially circular reinforcing cloth 2 with a mounting portion 2 a integrally projecting at an opposing position, and a circular reinforcing cloth 3 at the center of the reinforcing cloth 2. Sewn.
[0021]
An attachment hole 3a that penetrates to the back base cloth 1b is opened at the center of the reinforcing cloth 3, and the inflator 4 is attached to the attachment hole 3a from the lower surface side of the back base cloth 1b.
[0022]
The inflator 4 has a cylindrical portion 4b in which a plurality of ejection holes 4a are opened on the peripheral surface, and the cylindrical portion 4b protrudes into the airbag body 1 from the upper surface of the reinforcing cloth 3, When a sensor (not shown) senses the impact at that time, hot gas is ejected into the airbag body 1 from the ejection hole 4a, and the airbag body 1 is inflated and deployed instantaneously.
[0023]
Further, between the front base fabric 1a and the back base fabric 1b of the airbag main body 1, the airbag main body 1 is restricted from expanding in the width direction, and the tether 6 is inflated and deployed to a predetermined shape. Is provided.
[0024]
The tether 6 is formed in a band shape with a base fabric made of the same material as the airbag body 1, and wide protective pieces 6 a are formed integrally with the tether 6 at both ends. The vicinity of the boundary is sewn in a loop shape with a sewing thread 5 to the attachment portion 2a of the reinforcing cloth 2.
[0025]
The tip of the protective piece 6a extends to the cylindrical portion 4b side of the inflator 4, and when the airbag body 1 is folded, it is in close contact with the upper surface of the reinforcing cloth 2 as shown in FIG. When a high-temperature gas is ejected from the ejection hole 4a of the inflator 4, the tip is turned by the pressure of the gas so as to cover the upper surface of the sewing portion as shown in FIG.
[0026]
On the other hand, a circular wide portion 6b is formed at an intermediate portion of the tether 6, and the wide portion 6b is sewn to the front base fabric 1a in a state of being in close contact with the inner surface of the front base fabric 1a.
[0027]
Next, the operation of the airbag device configured as described above will be described.
[0028]
The airbag main body 1 is mounted in the steering handle together with the inflator 4 in a folded state. When a sensor (not shown) detects an impact caused by a collision, high-temperature gas is injected into the airbag main body 1 from the ejection hole 4a of the inflator 4. The airbag body 1 is inflated and deployed.
[0029]
Then, the protection piece 6a at the end of the tether 6 that has been folded up so far on the upper surface of the reinforcing cloth 3 is turned up by the high-temperature gas as shown in FIG. Since the sewing thread 5 sewn on the second attachment portion 2a is covered, it is possible to prevent the hot gas from directly hitting the sewing thread 5.
[0030]
As a result, the sewn portion of the tether 6 does not receive heat, so that the airbag body 1 can be instantly inflated and deployed into a predetermined shape while restricting the expansion of the airbag body 1 in the width direction. The driver can be reliably protected from.
[0031]
In addition, although the said embodiment is a case of the airbag apparatus for drivers | operators, it can be applied also to the airbag apparatus for side collision which protects a passenger | crew from a side collision.
[0032]
Next, an embodiment of the side airbag device will be described in detail with reference to the drawings shown in FIGS.
[0033]
In the airbag body provided in FIG 10 is the side airbag apparatus, a main bag portion 10 ₁ for protecting a side collision the occupant's chest, the sub-bag unit 10 ₂ to protect an occupant's head integral It has a structured structure, and is formed into a bag shape by sewing the periphery of the front base fabric 10a and the back base fabric 10b so as to expand and develop into a predetermined shape by the gas generated from the inflator 14.
[0034]
And with the inflator 14 to the main bag portion 10 ₁ is attached to the air bag case so as to be positioned (not shown), a main bag portion 10 _1, the boundary of the sub-bag unit 10 _2, the partition wall 10c There have been formed, to the partition wall 10c, are formed communication holes 10d communicating between the main bag portion 10 ₁ and the sub bag portion 10 _2.
[0035]
The communicating hole 10d is inflated by gas generated from the inflator 14 to regulate the flow into the sub bag 10 in _2, is first inflated and deployed a main bag portion 10 _1, then the sub-bag unit 10 ₂ It is intended to be deployed and is formed by an orifice.
[0036]
On the other hand, in the airbag main body 10, the airbag main body 10 ₁ and the subbag 102 ₂ are inflated and deployed instantaneously along the gap between the door 16 and the seat back 17 during inflation and deployment. A plurality of tethers 12 for restricting the expansion in the width direction are provided.
[0037]
As shown in FIG. 6, the tether 12 is formed in a band shape by a base fabric made of the same material as that of the airbag body 10, and both end sides thereof are a front base fabric 10a of the airbag body 10 and a back base fabric 10b by sewing threads 13. Is sewn on the inside.
[0038]
Further, the tether 12 provided in front of the inflator 14 is directly hit by the high-temperature gas ejected from the inflator 14, and the tether 12 and the sewing thread 13 are thermally damaged. To prevent this, the length of the tether 12 is increased. The airbag body 10 is formed to have a length approximately twice the width when deployed, and this extended portion is used as a protection piece 12a, and is folded in a loop as shown in FIG. 6 to the front of the tether 12, that is, to the inflator 14 side. ing.
[0039]
These protective pieces 12a are formed in advance wider than the vertical width of the tether 12 so that the hot gas from the inflator 14 does not directly hit the sewn portion of the tether 12, and the end portions of the protective pieces 12a are In a state of being overlapped with each other, a sewing thread 15 is sewn to the center of the front surface of the tether 12.
[0040]
Next, the operation of the side impact airbag apparatus configured as described above will be described.
[0041]
During normal times, the airbag body 10 is housed in a folded state in an airbag case embedded in the upper part of the side surface of the seat back 17. In this state, when a sensor (not shown) detects an impact caused by a side collision, the inflator 14 a large amount of gas is generated from, is ejected toward the tether 12 as shown in FIG. 7, the main bag portion 10 ₁ of the airbag body 10 starts the expansion, on the front side of the inflator 14, the protective piece 12a Is folded in a loop shape, the high-temperature gas directly hits the protective piece 12a and does not hit the sewing thread 13 that is sewn to the airbag body 10.
[0042]
This order has never sewn portion of the tether 12 may be damaged by heat damage, to regulate the expansion of the width direction of the main bag portion 10 _1, the main bag portion 10 along the gap between the door 16 and the seat back with ₁ is quickly inflated and deployed, the gas is expanded deployed main bag portion 10 _1, and flows from the communication hole 10d into the sub-bag unit 10 _2, the sub-bag unit 10 ₂ as shown in FIG. 8 Inflate and deploy.
[0043]
The first main bag portion 10 ₁ protects the occupant's chest from an impact of a side collision, followed in order to protect an occupant's head by the sub-bag unit 10 _2, to reliably protect an occupant from an impact of a side collision Will be able to.
[0044]
Further, since the end portion of the protection piece 12a is sewn to the center of the front surface of the tether 12, the sewn portion of the tether 12 can be reliably protected without being twisted by the high temperature gas.
[0045]
In the above embodiment, the end of the protective piece 12a is sewed on the tether 12, but the end of the protective piece 12a is separately sewn on the front surface of the tether 12 as shown in FIG. As shown in FIG. 10, the same effect can be obtained by sewing the end portions of the protective pieces 12a together.
[0046]
【The invention's effect】
As described in detail above, the present invention has an airbag body in which protective pieces are extended and formed at both ends of a tether that regulates expansion of the front and back base fabrics constituting the airbag body in the separating direction. Since the protective portion covers the sewn portion of the tether during the expansion and expansion of the tether, the sewn portion of the tether can be prevented from receiving heat.
[0047]
As a result, the airbag main body is inflated and deployed in a predetermined shape, so that the occupant can be reliably protected from impact by collision.
[0048]
In addition, since the protective piece is wider than the tether, it is possible to reliably prevent the high-temperature gas ejected from the inflator from directly hitting the tether sewn part and to sew a separate fabric to the tether sewn part. Therefore, since the number of parts and the number of man-hours required for the sewing work can be reduced, the cost of the airbag apparatus can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a tether provided in an airbag body of an airbag device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of the vicinity of the inflator provided in the airbag body of the airbag apparatus according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of an airbag device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an operation explanatory view of the airbag device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a development view of an airbag main body provided in a side collision airbag apparatus according to another embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view of the vicinity of a tether of an airbag main body provided in a side-impact airbag device according to another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an operation explanatory view of a side-impact airbag device according to another embodiment of the present invention.
FIG. 8 is an operation explanatory view of a side-impact airbag device according to another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is an explanatory view showing a modification of the protective piece of the airbag device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 10 is an explanatory view showing a modification of the protective piece of the airbag device according to the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Airbag main body 1a Front base cloth 1b Back base cloth 2 Reinforcement cloth 2a Attachment part 3 Reinforcement cloth 3a Attachment hole 4 Inflator 4a Ejection hole 5 Sewing thread 6 Tether 6a Protection piece 10 Airbag body 10 ₁ Main bag part 10 ₂ Subbag Part 10a Front base fabric 10b Back base fabric 10c Partition wall 10d Communication hole 12 Tether 12a Protection piece 13 Sewing thread 14 Inflator 15 Sewing thread 16 Door 17 Seat back

Claims

袋状に形成されたエアバッグ本体と、上記エアバッグ本体内に設けられ、かつ衝撃を感知するとガスを噴出して上記エアバッグ本体を膨張展開させるインフレータと、上記エアバッグ本体の表基布と裏基布とを連結してエアバッグ本体を所定の形状に膨張展開させるテザーと、上記テザーの両端部を一体に延設形成して上記エアバッグ本体の膨張展開時に上記テザーの縫着部を覆う一対の保護片とを具備し、上記保護片はその先端部を遊端として、上記インフレータが噴出したガス圧によりめくれて、上記テザーの縫着部を覆うようにしたことを特徴とするエアバッグ装置。An airbag main body formed in a bag shape, an inflator provided in the airbag main body and inflating and deploying the airbag main body by injecting gas when an impact is detected; and a surface base fabric of the airbag main body; A tether that connects the back base fabric to inflate and deploy the airbag body into a predetermined shape, and both ends of the tether extend integrally to form a sewn portion of the tether when the airbag body is inflated and deployed. A pair of protective pieces covering the air , wherein the protective piece is turned up by the gas pressure ejected by the inflator with its tip end as a free end so as to cover the sewn portion of the tether. Bag device.

上記保護片の幅をテザーの幅より大きくしてなる請求項１記載のエアバッグ装置。 The airbag device according to claim 1, wherein the width of the protective piece is larger than the width of the tether.