JP3813881B2 - 照明システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明システムに係り、特に赤外線信号を用いて複数の照明器具を制御する照明システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の照明器具を一括して制御する照明システムとして様々な技術が知られている。
例えば特開平11−73814号公報にはセンサ付き蛍光灯器具を用いて蛍光灯器具を連動する照明システムが提案されている。図12はこの公報に開示されている従来の照明システムの概略配置図である。
図において10は廊下などの通路であり、この天井には蛍光灯器具31〜36が一列に配置されている。37、39はそれぞれ蛍光灯器具31、36の近傍に設置された照明コントローラA、Bである。
照明コントローラA37、B39の内部にはそれぞれ人感センサA38、B40が搭載されている。
人感センサA38、B40は、検知エリア内に侵入した人体を検出するものであり、例えば所定の視野角を有する焦電型赤外線センサなどから構成されている。また、41は照明コントローラA37、B39および蛍光灯器具31〜36を結ぶ信号線である。
【0003】
2つの照明コントローラA37、B39は、それぞれ通路10の出入口付近の天井に設置されている。そして人が通路10を通過する時のみ、蛍光灯器具31〜36を点灯させ、人が通路10に存在しない時には蛍光灯器具31〜36を消灯、もしくは減光(調光)して省エネを実現する。
【0004】
図13は、図12に示した照明システムを水平方向から見た運用を示す模式図である。
図12と同一もしくは相当部分には同じ符号を付して説明を省略する。
図13において17は天井面、18は床面、19、20はそれぞれ人感センサA38、B40による検知エリアである。検知エリア19、20は、それぞれ人感センサA38、B40を頂点として円錐状に床面18へ広がっている。21は検知エリア19内を通過する人で、通路10を蛍光灯器具31の下方から蛍光灯器具36の方向へ移動するものとする。
【0005】
図14は図12もしくは13に示した照明システムの回路ブロック図である。信号の流れのみを図示するために、蛍光灯器具の一部と電力配線は省略してある。
図において42、43はそれぞれ人感センサA38、B40の検出信号によってスタートするタイマであり、タイマ42、43のON/OFFに対応した信号(以下、動作信号と称す)はともに信号線41を介して送信される。
【0006】
図13、14をもとに人感センサA38が人21を検出した場合の照明システムの動作について説明する。
人感センサA38の検出信号によりタイマ42が動作し、タイマ42からは信号線41を介して蛍光灯器具31〜36へONの動作信号が送信される。
同時に予め設定された1〜5分程度の時間の計数がスタートする。
蛍光灯器具31は制御回路44、インバータ45、蛍光ランプ2などから構成されており、制御回路44には信号線41が接続されている。制御回路44はタイマ42、43のどちらか一方からONの動作信号が送信されてきたら、インバータ45を発振するように設定されている。
【0007】
したがってタイマ42からのONの動作信号によりインバータ45が発振し、この発振によって蛍光灯器具31の蛍光灯2に高周波電力が供給されて点灯する。この動作は蛍光灯器具32〜36についても同じであり、結果として全ての蛍光灯2が点灯する。そしてタイマ42の計数が終了(タイムアップ)すると、タイマ42からの動作信号はOFFとなり、蛍光灯器具31〜36内の蛍光ランプ2は消灯または調光する。
この一連の動作は人感センサ40が人21を検出した場合も同じである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12〜14に示した従来の照明システムでは、照明コントローラA37またはB39によって複数の蛍光灯器具31〜36を制御するようにしているため、照明コントローラA37またはB39と蛍光灯器具31〜36を信号線41で接続する必要があり、施工にコストがかかり、既存の蛍光灯器具の変更に手間がかかるという課題があった。
また、赤外線信号を用いて蛍光灯器具を連動するように構成した場合、複数の蛍光灯器具が同時に赤外線信号を受信すると、受信した全ての蛍光灯器具から赤外線信号が送信され、赤外線信号の衝突により制御信号の伝送ができないという課題があった。
【0009】
本発明は係る課題を解決するためになされたものであり、各照明器具への信号線の配線作業を不要とし、赤外線の衝突を防止できる照明システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る照明システムは、赤外線の受信手段と送信手段を備え、この赤外線を介して制御信号の送受信を行う複数の照明器具を隣接配置して構成された照明システムにおいて、複数の照明器具は、予め送信順序を示す送信番号が付されるとともに、制御開始手段を有する照明器具Aと制御開始手段を有していない照明器具Bに分けられ、照明器具Aは、制御開始手段から出力があった時、調光制御をスタートし、調光度情報と自身の送信番号と第1、第2の異なる送信順番情報からそれぞれ第1、第2の信号を生成し、これら二つの信号を制御信号として自身の送信手段に出力し、自身の送信番号と受信した制御信号内の送信番号と送信順番情報に基づいて他の照明器具Aまたは前記照明器具Bへ送信する送信時間帯を算出し、照明器具Bは、照明器具Aまたは他の照明器具Bから送信された制御信号を受信した時、受信した制御信号内の送信番号を自身の送信番号に置き換えたものを新たな制御信号として自身の送信手段に出力し、自身の送信番号と受信した制御信号内の送信番号と送信順番情報から新たな制御信号を送出するまでの送信時間帯を算出し、この送信時間帯に基づいて送出するとともに、受信した制御信号内の調光度情報に基づいて調光制御するように構成されたものである。
【0011】
また、第1、第2の送信順番情報は、それぞれ送信順番の増加する順番情報と送信番号が減少する順番情報であるように構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態を示す照明システムの構成を示す模式図であり、下方から見た図である。
本実施の形態は、通路等の人が常駐しない場所に設置され、人が存在しない場合には照明器具である蛍光灯器具の蛍光ランプを減光もしくは、調光することで消費電力を抑え、省エネを実現するものである。
従来例と同一もしくは相当部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0013】
図1において11、16はそれぞれ通路10の出入口付近に設置され、制御開始手段である人感センサ7を備えた蛍光灯器具Aである。また、12〜15は出口と入口の間に設置され、人感センサ7を備えていない蛍光灯器具Bである。5、6はそれぞれ赤外線受信器、赤外線送信器である。
このように本実施の形態では2種類の蛍光灯器具があり、その違いは人感センサ7の有無にある。
図2、3はそれぞれ蛍光灯器具A、蛍光灯器具Bの平面図を示したものである。
【0014】
図2において1は蛍光灯器具本体(以下蛍光灯器具と称す)、3は蛍光灯器具1に取り付けられた反射板、4aは点灯装置であり、反射板3の内側に取付けられる。また反射板3には、点灯装置4aに取付けられた赤外線受信器5及び赤外線送信器6が反射板3から突出するような開口部が設けてある。人感センサ7は赤外線受信器5及び赤外線送信器6と同様に点灯装置4aに搭載されている。
また、図3は図2と比べると、人感センサ7が搭載されていない点を除けばほぼ一致している。図において4bは点灯装置である。
【0015】
また、図4は蛍光灯器具Aの回路ブロック図である。
図において8aは人感センサ7の検出信号をもとに動作するタイマ80を内蔵している制御部である。
制御部8aは、搬送波(38kHz)でパルス変調された赤外線を受信して電気信号に変換する赤外線受信器5と、電気信号を搬送波でパルス変調された赤外線に変換する赤外線送信器6と、人感センサ7と、インバータ9とに接続されている。そして赤外線受信器5によって受信した赤外線信号を解読し、調光信号としてインバータ9へ送り、インバータ9によって蛍光ランプ2を調光するとともに、赤外線受信器5によって受信した赤外線信号の一部を変更し、中継用の赤外線信号として赤外線送信器6へ出力する。
【0016】
また、図5は蛍光灯器具Bの回路ブロック図である。
図において8bは制御部である。制御部8bは赤外線受信器5と、赤外線送信器6と、インバータ9とに接続されている。そして赤外線受信器5によって受信した赤外線信号を解読し、調光信号としてインバータ9に送り、赤外線受信器5によって受信した赤外線信号の一部を変更し、中継用の赤外線信号として赤外線送信器6に出力する。
なお、蛍光灯器具間の調光信号などの制御信号は、前述のパルス変調した搬送波を更にデータコードで2次変調したものである。
【0017】
また、図6は本発明に係る照明システムを水平方向から見た運用を示す模式図である。
図において蛍光灯器具A11、16はそれぞれ通路10の出口、入口(もしくは入口、出口)に設置されており、通路10を通過する人21が蛍光灯器具A11側から進入した場合を示している。
22〜27はそれぞれ床面18で反射され、進入方向に沿って隣接する蛍光灯器具へ順次送信される赤外線信号を示したものである。より詳しくは、赤外線信号22は蛍光灯器具11から12へ、赤外線信号23は蛍光灯器具12から13へ、赤外線信号24は蛍光灯器具13から14へ、赤外線信号25は蛍光灯器具14から15へ、赤外線信号26は蛍光灯器具15から16へ、赤外線信号27は蛍光灯器具16から隣接する蛍光灯器具へと送信されている。
なお、図示していないが、蛍光ランプの調光度は人21を検出する前後で5%から100%に切り替わるように設定されている。
【0018】
また、図7は赤外線信号の構成を示したものである。
図において(1)は1フレームの赤外線信号、(2)はフレーム内の赤外線信号の構成、(3)はデータ部の構成、(4)、(5)はそれぞれパルス変調された赤外線信号と最終的な赤外線信号である。
【0019】
赤外線信号の1フレームは(2)に示すように、データ部と、データ部の最初と最後を区別するためのリーダ部、トレーラ部から構成されている。
また、データ部は(3)に示すように赤外線信号のID(メーカー、機種など赤外線を使用する装置または機器の固有信号)である固定コード、調光度、各蛍光灯器具に割り付けられた赤外線信号の送信順序を示す送信番号、2つの送信順序を選択する送信順番、エラー検出のために用いられるパリティコードから構成されている。
【0020】
さらに上述のように赤外線信号はパルス変調されているため、(4)に示すようなパルス列となり、例えばリーダ部は8T時間の“1”と4T時間の“0”で構成される。ここでTは基本パルス幅を示し、例えば0.4msに設定する。同様に信号0ではT時間の“1”とT時間の“0”、信号1ではT時間の“1”と3T時間の“0”、トレーラ部はT時間の“1”(ストップビットと称される)10T時間の“0”から各々構成される。(5)は最終的な赤外線信号を示すもので、(4)で示す“1”の期間は38kHzでパルス変調された赤外線が出力され、“0”の期間では赤外線は出力されない。
【0021】
なお、送信番号情報は、蛍光灯器具A11、16及び蛍光灯器具B12〜15の各々から発信される赤外線が衝突しないように送信順序を規定するものである。また、送信順番は1の次に2、2の次に3、3の次に4のような昇順と、6の次に5、5の次に4、4の次に3のような降順の2つがあり、送信順番情報は、昇順または降順を規定するものである。
このように、赤外線信号のデータ部には調光度情報、送信番号情報、送信順番情報などが組み込まれている。
【0022】
また、図8は、各蛍光灯器具が送信する時間の構成を示したものである。
送信時間帯はt時間に区切られ、さらに昇順送信時間帯と降順送信時間帯に分けられる。
そして、各蛍光灯器具は、信号を受信してから自身が信号を送出するまでの送信時間帯を、時間tを単位として、受信した赤外線信号内の送信番号と、自身の送信番号と、送信順番情報から算出する。
【0023】
即ち、上記tを用いて降順、昇順のそれぞれに対し、送信時間帯は次式によって算出される。
降順の場合:
送信時間帯=(受信した制御信号内の送信番号―自身の送信番号)×t
昇順の場合:
送信時間帯=(自身の送信番号―受信した制御信号内の送信番号)×t
【0024】
また、図9は、通路10を通過する人21が蛍光灯器具A11の方向から進入した場合の赤外線信号の伝送を示すタイミング図である。
図において長方形で示すブロックは赤外線信号の1フレームを示し、横軸に各々の送信番号に割り当てられた送信時間をt時間間隔で表している。
【0025】
前述のようにt時間内は昇順送信時間帯S1と降順送信時間帯S2に分割されている。そして各々の蛍光灯器具には送信番号が割り付けられ、蛍光灯器具11には送信番号=1、蛍光灯器具12には送信番号=2、蛍光灯器具13には送信番号=3、蛍光灯器具14には送信番号=4、蛍光灯器具15には送信番号=5、蛍光灯器具16には送信番=6がそれぞれ割り付けられている。
なお、黒く塗りつぶしたブロック50、51、55はそれぞれ1フレームの送信した赤外線信号(電気信号)を示しており、灰色のブロック52、53はそれぞれ受信した赤外線信号(電気信号)を示している。
【0026】
また、黒の矢印22〜27は図6で示した赤外線信号と同じものであり、白の矢印54は各々の蛍光灯器具内の制御部8aまたは8bで受信した赤外線信号52を、送信する赤外線信号55に変換する時の内部信号を表している。このとき、送信番号は自身の蛍光灯器具に割り付けられた赤外線信号の送信番号に置き換えて1フレームの赤外線信号を組み立てる。
【0027】
以上述べてきた図6〜9を参照しながら、通路10を通過する人21が蛍光灯器具A11側から進入した場合の照明システムの動作について説明する。
蛍光灯器具A11に搭載される人感センサ7は人21を検知すると、制御部8a内のタイマ80を動作させる同時に、図7に示したデータ部内の情報である調光度=100%、送信順番=昇順、送信番号=1として赤外線信号50を、また調光度=100%、送信順番=降順、送信番号=1として赤外線信号51を生成する。
【0028】
生成された赤外線信号50、51は送信時間=1tのそれぞれS1、S2の時間帯で送信される。送信された赤外線22は床面18で反射し、蛍光灯器具A11と隣接する蛍光灯器具B12に到達する。蛍光灯器具B12は、蛍光灯器具A11からの赤外線22を受信し、赤外線信号52、53として制御部8bに取り込む。
【0029】
赤外線信号52、53内の調光度は100%となっているため、インバータ9に調光度=100%指令を送出する。受信した赤外線信号52の送信番号=1及び送信順序=昇順、蛍光灯器具12自身の送信番号2から、受信した次の送信時間帯2tに赤外線信号の出力が可能であると判断し、赤外線送信器6に受信赤外線信号52の送信番号=2(蛍光灯器具B12に割り付けられた送信番号)に変更して送信赤外線信号55を生成する。そして、赤外線送信器6は、2tでS1、即ち昇順送信時間帯で赤外線23を送信する。
一方、もう1つの受信赤外線信号53は送信順番=降順であるため、送出する時間帯がなく、制御部8bは赤外線送信のための処理を行わない。
【0030】
蛍光灯器具B12からの赤外線信号23は、隣接設置された蛍光灯器具B13で受信され、同様な動作を経て、受信直後に赤外線信号24を送信する。このようにして順番に赤外線信号が送信され、蛍光灯器具A16まで蛍光灯器具A11で生成された信号が到達し、蛍光灯器具A11、16及び蛍光灯器具B12〜15が調光度100%で点灯することになる。
その後、蛍光灯器具11内制御部8a内のタイマ80がタイムアップすると、図7で示した赤外線信号のデータ部の調光度情報を5%にし、同様な動作によって昇順、降順の2つの赤外線信号を生成し、赤外線信号22として出力する。この情報は、図9で説明したように蛍光灯器具A11、蛍光灯器具B12〜15、蛍光灯器具A16に次々に伝達され、蛍光灯器具A11、16及び蛍光灯器具B12〜15の蛍光ランプ2全てが5%で調光点灯することになる。
【0031】
次に、赤外線信号の流れが逆向きである場合、即ち通路10を通過する人が蛍光灯器具A16側から進入した場合の照明システムの動作について説明する。
まず、図10は検知エリア20内に人21が存在している場合の本照明システムの運用を示す模式図である。
また、図11は赤外線信号の流れが逆向きである場合の赤外線信号の伝送を示すタイムチャートである。図において黒くぬりつぶされたブロック56、57および60は1フレームの送信信号(電気信号)を示し、灰色のブロック58、59は受信した赤外線信号(電気信号)を示す。また、黒の矢印は赤外線信号を表し、白の矢印60は受信赤外線信号58または59を送信赤外線信号61に変換する時の蛍光灯器具Aの制御部8a、もしくは蛍光灯器具Bの制御部8bにおける内部信号を表している。
【0032】
図7、10、11をもとに動作の詳細について説明する。
蛍光灯器具A16に搭載される人感センサ7は、人を検知すると、制御部8a内のタイマ80を動作させるとともに、図7に示したデータ部内の情報である調光度=100%、送信順番=昇順、送信番号=6として赤外線信号56を、また調光度=100%、送信順番=降順、送信番号=6として赤外線信号57を生成する。生成された赤外線信号56、57は送信時間=1tのそれぞれS1、S2の時間帯で送信される。
【0033】
送信された赤外線信号27は床面18で反射し、蛍光灯器具A16と隣接する蛍光灯器具B15に到達する。蛍光灯器具B15は、蛍光灯器具A16からの赤外線27を受信し、赤外線信号58、59として制御部8bに取り込む。赤外線信号58、59内の調光度は100%となっているため、インバータ9に調光度=100%指令を送出する。受信した赤外線信号59の送信番号=16及び送信順序=降順、蛍光灯器具15自身の送信番号5から、受信した次の送信時間帯2tに赤外光の出力が可能であると判断し、赤外線送信器6に受信赤外線信号59の送信番号=5(蛍光灯器具B15に割り付けられた送信番号)に変更して送信赤外線信号60を生成する。そして、赤外線送信器6は、2tでS2、即ち降順送信時間帯で赤外線26を送信する。もう1つの受信赤外線信号58は送信順番=昇順であるため、送出する時間帯がなく、制御部8bは赤外線送信のための処理を行わない。
【0034】
蛍光灯器具B15からの赤外線26は、更に隣接設置された蛍光灯器具B14で受信され、同様に受信直後に赤外線25を送信する。このように順番に赤外線が送信され、蛍光灯器具A11まで蛍光灯器具A16で生成された信号が到達し、蛍光灯器具A11、16及び蛍光灯器具B12〜15が調光度100%で点灯することになる。その後、蛍光灯器具16内制御部8aのタイマ80がタイムアップすると、図7に示す赤外線信号のデータ部内の情報である調光度を5%として、前述のように昇順、降順の2つの赤外線信号を生成して、赤外線27として出力する。この情報は、図9で説明したように蛍光灯器具A16、蛍光灯器具B12〜15、蛍光灯器具A11に次々に伝達され、蛍光灯器具A11、16の蛍光ランプ2及び蛍光灯器具B12〜15の蛍光ランプ2が全て5%で調光点灯することになる。
【0035】
このように、本発明の照明システムにおいては、通路など出入口の一方の近傍に、蛍光灯器具A11を設置し、蛍光灯器具A11、16及び蛍光灯器具B12〜15に赤外線送信器6、赤外線受信器5を設け、蛍光灯器具A11に人感センサ7の出力があったときに、赤外線信号を送信し、蛍光灯器具B12〜15及び蛍光灯器具A16が順次赤外線を受信し、中継して赤外線信号を送信するとともにランプ2を一定の明るさで順次点灯させる。
【0036】
一方、他方の出入口近傍に設置され、蛍光灯器具A16に人感センサ7の出力があったときに、赤外線信号を送信し、蛍光灯器具B14〜12及び蛍光灯器具A11が順次赤外線信号を受信し、中継して赤外線信号を送信するとともにランプ2を一定の明るさで順次点灯させる。
【0037】
また、本発明の照明システムにおいては、通路など複数の出入り口が有る場合において、各出入口に蛍光灯器具Aを設置し、どの出入口の人感センサが人体を検知しても、赤外線信号が最後の蛍光灯器具に伝わる時間が最短となるように送信順序を複数設定しているので、例えば、赤外線信号の送信順序を複数設定していないものに比べ、赤外線信号を伝達する一方向に遅れが生じなく、長い通路などで蛍光灯器具の台数が多い場合等でも、赤外線が最後の蛍光灯器具に伝わる時間を短くすることができる。これは、人感センサ搭載の蛍光灯器具Aを設置位置が通路の端でなく、中央でも同様の時間短縮の効果があり、他の蛍光灯器具Aからの赤外線信号を受信した場合は、蛍光灯器具Bと同様な動作となり赤外線の中継を行うものである。
【0038】
なお、本実施の形態では、通路において人の存在を検知した時に調光度100%、それ以外の時に調光度5%に蛍光ランプを制御しているが、人がいない場合に消灯しても良く、人が居る場合に調光しても良い。また、通路に発明の照明システムを設置した場合について説明しているが、ロッカールームなど出入口が一つの場合や、通路でも3箇所以上の出入り口があっても同様の効果が期待できる。
更に、人感センサの代わりに照度センサを搭載して照度制御をした場合においても、調光度を伝達することに変わりがなく同様の効果が得られる。また、人感センサの代わりに、スイッチや温度センサを用いても同様の効果が期待できる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の照明システムは、以上のように構成されているため以下に示すような効果を奏する。
【0040】
通路など出入口の一方の近傍に、蛍光灯器具A11を設置し、蛍光灯器具A11、16及び蛍光灯器具B12〜15に赤外線送信器6、赤外線受信器5を設け、蛍光灯器具A11に人感センサ7の出力があったときに、赤外線信号を送信し、蛍光灯器具B12〜15及び蛍光灯器具A16が順次赤外線を受信し、中継して赤外線信号を送信するとともに、ランプ2を一定の明るさで順次点灯、または調光、または消灯するようにしたため、各照明器具への信号線の配線作業を不要にすることができ、また、赤外線の衝突を防止することができる。
【0041】
また、送信順番情報を送信番号が増加する順番情報と減少する順番情報に対応させて設定しているため、赤外線信号を円滑かつ迅速に伝達させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る照明システムの概略配置図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る照明システムを構成する蛍光灯器具Aの平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る照明システムを構成する蛍光灯器具Bの平面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る照明システムを構成する蛍光灯器具Aのブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る照明システムを構成する蛍光灯器具Bのブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る照明システムの運用を示す模式図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る照明システムにおける赤外線信号の構成図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る照明システムにおける赤外線送信時間帯を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係る照明システムにおける赤外線信号の伝送タイミング図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係る照明システムの運用を示す模式図である。
【図11】本発明の実施の形態1に係る照明システムにおける赤外線信号の伝送タイミング図である。
【図12】従来の照明システムの概略配置図である。
【図13】従来の照明システムの運用を示す模式図である。
【図14】従来の照明システムの回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 蛍光灯器具
2 蛍光ランプ
4a、4b 点灯装置
5 赤外線受信器
6 赤外線送信器
7 人感センサ
8a、8b 制御部
9 インバータ
10 通路
11〜16 蛍光灯器具
19、20 検知エリア
21 人
22〜27 赤外線
80 タイマ
Claims (2)
- 赤外線の受信手段と送信手段を備え、この赤外線を介して制御信号の送受信を行う複数の照明器具を隣接配置して構成された照明システムにおいて、
該複数の照明器具は、予め送信順序を示す送信番号が付されるとともに、制御開始手段を有する照明器具Aと制御開始手段を有していない照明器具Bに分けられ、
該照明器具Aは、該制御開始手段から出力があった時、調光制御をスタートし、調光度情報と自身の送信番号と第1、第2の異なる送信順番情報からそれぞれ第1、第2の信号を生成し、これら二つの信号を制御信号として自身の送信手段に出力し、自身の送信番号と受信した制御信号内の送信番号と送信順番情報に基づいて他の照明器具Aまたは前記照明器具Bへ送信する送信時間帯を算出し、
前記照明器具Bは、前記照明器具Aまたは他の照明器具Bから送信された制御信号を受信した時、受信した制御信号内の送信番号を自身の送信番号に置き換えたものを新たな制御信号として自身の送信手段に出力し、自身の送信番号と受信した制御信号内の送信番号と送信順番情報から新たな制御信号を送出するまでの送信時間帯を算出し、この送信時間帯に基づいて送出するとともに、受信した制御信号内の調光度情報に基づいて調光制御するように構成されたことを特徴とする照明システム。 - 前記第1、第2の送信順番情報は、それぞれ前記送信番号が増加する順番情報と前記送信番号が減少する順番情報であることを特徴とする請求項1記載の照明システム。
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Publications (2)
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