JP3813398B2 - 同軸形スタータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は機関始動用の同軸形スタータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は例えば実公平5−14442号公報に示された従来の電磁スイッチを示す断面図であり、図において、31は電磁スイッチ、32はこの電磁スイッチ31に回動付勢されるシフトレバーである。33は可動鉄心集合体であり、底付円筒状の可動鉄心34内には、フック35が挿入されるとともに、このフック35の底部に配設された鍔部35aと、可動鉄心34の開口部インロー部34aにかしめ固着されたワッシャ部材36との間に、スプリングレバー37が挿入されている。
【0003】
なお、上記フック35は前端部にシフトレバー32のカム32aの係合溝35bを有し、可動鉄心集合体33の図示左動によって、シフトレバー32を後述の如く弾性的に回動付勢する。35cはフック35の軸部、35dはフック35の係合溝35bを形成する係止部である。38は上記可動鉄心集合体33を前端部内周面に遊嵌支承する筒状の磁性体ケース、39はこのケース38のインロー部38aにキャップ集合体40と共にかしめ固着される固定鉄心、41はケース38の内周面に巻回される励磁コイルであり、外部電源によって通電付勢され、上記可動鉄心を図示左方に吸引付勢する。
【0004】
42は上記固定鉄心39の突起部外周面段部39aに収納され可動鉄心集合体33を図示右方へ付勢するスプリングプランジャである。43は上記固定鉄心39の中央部の穴39bに遊嵌支承される可動接点集合体、44は鍔部44aを有する可動接点軸であり、ガラス基材入りナイロン部材のモールド加工によって製作される。
【0005】
45はこの可動接点軸44に遊嵌される可動接点であり、スプリングポイント46によって上記可動接点軸44に嵌着された止め輪47に当接する如く弾性的に押圧付勢される。48は上記可動接点集合体43を図示右方に付勢するスプリングリターン、49は上記キャップ集合体40を構成する樹脂モールドキャップであり、固定接点50を装着している。51は密閉用パッキンである。
【0006】
次に、上記構成における動作について説明する。機関のキースイッチが閉成され、励磁コイル41が通電付勢されて、可動鉄心34が図示左方に吸引されると、スプリングプランジャ42をたわませ、可動接点軸44に当接し、スプリングリターン48がたわみ始める。さらに可動鉄心34が図示左方に吸引されると可動接点45と固定接点50とが当接して図示しない直流電動機の主電流付勢回路が閉成され、スプリングポイント46がたわみ始める。スプリングポイント46は可動鉄心34が固定鉄心39に当接するまでたわむ。
【0007】
次に、機関のキースイッチが開成され、励磁コイル41が遮断されると、可動鉄心34がスプリングリターン48、スプリングポイント46、及びスプリングプランジャ42のバネの力で図示右方向に移動する。また、可動接点軸44も同時にスプリングリターン48、スプリングポイント46のバネの力で図示右方向に移動する。したがって可動接点45と固定接点50とが離れ、図示しない直流電動機の主電流付勢回路を開成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電磁スイッチは以上のように構成されているので、スイッチOFF時、固定接点と可動接点を引き離す力はスプリングリターンのみの力だけであり、仮に固定接点と可動接点がスプリングリターンの力より大きな力で溶着していれば、スイッチはOFFせずスターターは回り続けることとなる。
【0009】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、固定接点と可動接点がスプリングリターンの力より大きな力で溶着していても、可動接点と固定接点を離れ易くすることができる、信頼性の高い同軸形スタータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る同軸形スタータは、出力軸と同軸上に設けられた励磁コイルと、この励磁コイル内周を軸方向に摺動可能に配置された可動鉄心と、この可動鉄心に取り付けられると共に貫通穴が設けられたシフトプレートと、貫通穴を貫通すると共にこの貫通穴の径よりも大きな径を有する個所が設けられた接点軸と、この接点軸の一端に設けられたプレートと、接点軸の他端に設けられた可動接点と、この可動接点と対向する位置に設けられた固定接点と、接点軸を復帰させるスプリングとを備え、静止状態において、シフトプレートと貫通穴の径よりも大きな径を有する個所との距離を固定接点と可動接点の接点距離より短く構成するとともに、シフトプレートとプレートとの間にスペースを設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図について説明する。図1はこの発明の一実施形態による同軸形スタータを示す断面図であり、図において、1はリングギヤ、2はピニオン、3はオーバランニングクラッチ、4は出力軸、5は励磁コイル、6は固定鉄心、7は可動鉄心、8はブッシュ、9はコイルばね、10は可動鉄心7に取り付けられたシフトプレート、10aはこのシフトプレート10に設けられた貫通穴、11はこの貫通穴10aを貫通する接点軸、11aはこの接点軸11に設けられ上記貫通穴10aの径よりも大きな径を有する個所である。
【0012】
又、12,13は接点軸11の両端部に取り付けられたプレート、14はスプリングポイント、15は接点室、16は接点軸11に摺動可能に設けられた可動接点、17はこの可動接点16と対向して配置された固定接点である。18はインターナルギヤ、19はブラケット、20は電機子、21は減速部、22はスプリングプランジャ、23はスプリングピニオン、24,25はストッパ、26はストップリング、27はスプリングリターンである。
【0013】
次に接点IN時の動作について述べる。
出力軸4と同軸上に電磁スイッチの励磁コイル5と、この励磁コイル5内周を軸方向に摺動可能な可動鉄心7を配置し、励磁コイル5に通電することにより発生する起磁力により、可動鉄心7はスプリングプランジャ22およびスプリングピニオン23を圧縮させながらピニオン2側へ付勢され、ピニオン2をリングギヤ1の方向へ押し出す。
【0014】
又、可動鉄心7のピニオン2と反対側には貫通穴10aを設けたシフトプレート10が取り付けられており、可動鉄心7が一定距離移動するとプレート12に当接し、スプリングリターン27を圧縮させながら接点軸11を引張り、可動接点16と対向して設けられた固定接点17に可動接点16が当接し、接点が閉じ、スタータが回り始める。
【0015】
尚、接点が閉じると可動接点16の移動が固定接点17により阻止されるが、可動接点16に対して接点軸11は摺動可能に構成されており、可動鉄心7は移動するように設定されているので、接点軸11はスプリングリターン27およびスプリングポイント14を圧縮させながら、可動鉄心7が対向に設定されている固定鉄心6に当接するまで移動する。
【0016】
次に接点OFF時の動作について説明する。
励磁コイル5の通電を遮断することにより、発生していた起磁力はなくなり、可動鉄心7はスプリングプランジャ22及びスプリングピニオン23の力によりリングギヤ1の反対方向へ押し戻される。
そのためシフトプレート10は可動鉄心7がリングギヤ1の反対方向に押し戻されることにより、スプリングリターン27およびスプリングポイント14を圧縮し続けることができなくなり、接点軸11もリングギヤ1の反対方向に押し戻され、可動接点16と固定接点17が離れる。その時、可動接点16と固定接点17がスプリングリターン27の押し戻す力より大きな力で溶着していると、可動接点16と固定接点17が離れることができずスタータが回り続けることになる。
【0017】
そこで本願発明においては、静止状態において、シフトプレート10と接点軸11に設けられた貫通穴10aの径よりも大きな径を有する個所11aとの距離Bを固定接点17と可動接点16の接点間距離Aより短くすることにより(図1に示すようにA≧Bとなるように貫通穴10aより大きな個所11aを設ける)、可動接点16と固定接点17を引き離す力が、スプリングリターン27のみでなく、貫通穴10aより大きな個所11aにシフトプレート10を当接せることにより、スプリングプランジャ9及びスプリングピニオン23、及び可動鉄心7の慣性並びに衝撃の力も加わり、さらにエンジンが着火しスタータのクラッチ3がエンジンに回されると、クラッチ3のヘリカル力も加わることにより、可動接点16と固定接点17が離れやすくなる。
【0018】
【発明の効果】
この発明の請求項1に係る同軸形スタータによれば、出力軸と同軸上に設けられた励磁コイルと、この励磁コイル内周を軸方向に摺動可能に配置された可動鉄心と、この可動鉄心に取り付けられると共に貫通穴が設けられたシフトプレートと、貫通穴を貫通すると共にこの貫通穴の径よりも大きな径を有する個所が設けられた接点軸と、この接点軸の一端に設けられたプレートと、接点軸の他端に設けられた可動接点と、この可動接点と対向する位置に設けられた固定接点と、接点軸を復帰させるスプリングとを備え、静止状態において、シフトプレートと貫通穴の径よりも大きな径を有する個所との距離を固定接点と可動接点の接点距離より短く構成するとともに、上記シフトプレートと上記プレートとの間にスペースを設けたので、貫通穴の径よりも大きな径を有する個所にシフトプレートを当接させることにより可動接点と固定接点を引き離す力を得ることができ、可動接点と固定接点が離れ易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による同軸形スタータを示す断面図である。
【図2】 従来の電磁スイッチを示す断面図である。
【符号の説明】
4 出力軸、5 励磁コイル、7 可動鉄心、10 シフトプレート、
10a 貫通穴、11 接点軸、12 プレート、16 可動接点、17 固定接点。
Claims (1)
- 出力軸と同軸上に設けられた励磁コイルと、この励磁コイル内周を軸方向に摺動可能に配置された可動鉄心と、この可動鉄心に取り付けられると共に貫通穴が設けられたシフトプレートと、上記貫通穴を貫通すると共にこの貫通穴の径よりも大きな径を有する個所が設けられた接点軸と、この接点軸の一端に設けられたプレートと、上記接点軸の他端に設けられた可動接点と、この可動接点と対向する位置に設けられた固定接点と、上記接点軸を復帰させるスプリングとを備え、静止状態において、上記シフトプレートと上記貫通穴の径よりも大きな径を有する上記個所との距離を上記固定接点と上記可動接点の接点距離より短く構成するとともに、上記シフトプレートと上記プレートの間にスペースを設けたことを特徴とする同軸形スタータ。
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