JP3812269B2 - 動画像符号化装置及びその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像の高能率符号化に係り、特に、符号化画像の発生符号量と平均量子化スケールから、マクロブロック単位に量子化スケールの値を変更することによって符号量制御を行う、符号量制御装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
TV信号などの動画像を高能率に符号化する技術の国際標準として既にMPEG2が規定されている。
MPEG2は、動画像を構成する「フレーム」画像を「マクロブロック」と呼ばれる16×16画素のブロックに分割し、各マクロブロック単位に、時間的に前または後に所定の数フレーム離れた参照画像と符号化画像の間で「動きベクトル」と呼ばれる動き量を求め、この動き量を基に参照画像から符号化画像を構成する「動き補償予測」技術と、動き補償予測の誤差信号または符号化画像そのものに対して、直交変換の一種であるDCT(離散コサイン変換)を用いて情報量を圧縮する「変換符号化」技術の2つの画像符号化の要素技術をベースに規定されている。
【0003】
従来の一般的なMPEG2の動画像符号化装置の一構成例を図6に示す。
また、符号化ピクチャ構造の一例を図5に示す。
図5に示される符号化ピクチャ構造のように、動き補償予測は、Iピクチャ(フレーム内符号化)、Pピクチャ(順方向予測符号化)、Bピクチャ(双方向予測符号化)と呼ばれる、予測方法の異なる3種類のピクチャの組合せによって構成される。
【0004】
図6に示されるように、変換符号化では、Iピクチャでは符号化画像そのものに対し、P、Bピクチャでは動き補償器79による動き補償予測の誤差信号である減算器71の出力に対して、DCTがDCT器72で施される。
【0005】
このDCT器72で得られたDCT係数に対して量子化が、符号量制御部90の出力により制御して量子化器73によってなされる。
量子化器73の出力は、動きベクトル等のその他の付帯情報と共に可変長符号化が可変長符号化器75でなされ、符号列が「ビットストリーム」としてバッファ76に記憶された後に出力される。この際、バッファ76の充足度に応じて符号量制御部90で量子化スケールが制御される。
【0006】
一方、量子化器73の出力係数は、逆量子化器77、IDCT器78に供給されて、局部復号されてブロック毎に、加算器80を介してフレームメモリ81に貯えられる。
【0007】
MPEG2は可変長符号化であるため、単位時間当りの発生符号量(ビットレート)は一定ではない。
そこで量子化器73での量子化の際の量子化スケールをマクロブロック単位に適宜変更することにより、所要のビットレートに制御することが可能になっている。
MPEG2Test Model5では、GOP単位で発生符号量を一定にする固定ビットレート制御方法が提案されている。この固定ビットレート制御方法は、一定の転送レートが要求される用途に適した方法である。
【0008】
Test Model 5における、図6の符号量制御部90の動作に相当する、固定ビットレート制御方法の概略は次の通りである。
目標ビットレートをBitRate、1秒当りのフレーム数をPictureRate、1つの符号化単位である1GOP(通常はIピクチャの間隔)のフレーム数をNとすると、1GOPに割当てられる符号量Rは次式(1)で与えられる。
R = (BitRate/PictureRate)・N (1)
【0009】
(1)式の符号量RをGOP内の各画像に配分することになるが、ここで各ピクチャタイプの符号化直後の画像について、1フレームの発生符号量と平均量子化スケールの積をComplexity(画面複雑度) Xi(Iピクチャ)、Xp(Pピクチャ)、Xb(Bピクチャ)として求め、これから符号化する画像を含むGOP内の画像が一様に前記Complexityに等しいと仮定して、これから符号化する画像の目標割当符号量を決定する。
【0010】
現在のGOPで符号化の終了していないP、Bピクチャのフレーム数をNp、Nb、Iピクチャに対するP、Bピクチャの量子化スケールの設定比率をKp、Kbとする。
この時、I、P、B各ピクチャタイプの目標割当符号量Ti, Tp, Tbは次式(2)(3)(4)で与えられる。なおMAX[A, B]はAとBのいずれか大きい方を選択する動作を示す。
【0011】
Figure 0003812269
【0012】
なお、符号量Rの値は1フレーム符号化が終了する毎に、そのフレームの発生符号量を減算し、GOPの先頭(Iピクチャ)において、(1)式の値を加算する。
【0013】
つぎに、上式(2)(3)(4)で決定した目標割当符号量と、バッファ76で検出される各マクロブロックの発生符号量をもとに、各マクロブロックの量子化スケールを決定する。
各ピクチャタイプについて、j番目(0<j<(マクロブロック数))のマクロブロックを符号化する際に、その時の仮想バッファの充足度dj-k (k=i,p,b)を以下の式(5)によって計算する。
【0014】
dj-k=d0-k+Bj-1−Tk・(j−1)/(MB数)
但し k=i,p,b
d0-k:現在の画像におけるdj-kの初期値
Bj-1:現在の画像の(j-)番目までの発生符号量の総和
Tk:(2)〜(4)式で求めた現在の画像の目標割当符号量
(MB数):その画像のマクロブロックの総数 (5)
【0015】
MPEG2Test Model5では、(5)式において、各ピクチャタイプで最初に符号化する画像を除いてはd0-kの値を、同じピクチャタイプの直前に符号化した画像の最後のマクロブロックの符号化結果におけるdj-kの値で定めている。
つぎに符号化するj番目のマクロブロックの量子化スケールQjは次式(6)によって決定する。
【0016】
Qj = dj・31/(2・BitRate/PictureRate) (6)
(5)(6)式より、各マクロブロックの発生符号量が、マクロブロック当りの目標割当符号量より多い場合は、量子化スケールを大きくし、逆に発生符号量がマクロブロック当りの目標割当符号量より少ない場合は、量子化スケールが小さくなるように制御される。
【0017】
なお、上記したMPEG2Test Model5のような固定ビットレート制御方法の他に、入力画像の内容(複雑度)に応じて、一定区間におけるビットレートを所定の範囲内で変化させる可変ビットレート制御方法も存在する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例ではこれから符号化する現在の画像における仮想バッファの初期値であるd0-kの値を、同じピクチャタイプの直前に符号化した画像の最後のマクロブロックの符号化結果より定めていた。
しかしながら、入力動画像にシーンチェンジのような大きな変化が生じた場合、現在の画像の量子化スケールは直前に符号化した画像に比べて大きく変化することが予想されるにもかかわらず、仮想バッファの初期値d0-kは直前に符号化した画像を基準としているため、画像の先頭部分では不適切な量子化スケールの決定が行われる可能性が高い。
【0019】
そのような画像でも符号化の進展に伴い、(5)(6)式の制御によって次第に目標割当符号量に近付くよう量子化スケールの値が変化していくが、量子化スケールが安定化するまで符号量が不足したり、逆に符号量が過剰になり無駄に符号量を与えてしまうという問題があった。
【0020】
本発明は以上の問題を解決して、入力動画像にシーンチェンジのような大きな変化が発生した場合でも、画像の先頭部分から、より適切な符号量割当を行うことが出来る符号量制御方法を実現することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、以下1)〜10)に記載の手段よりなる。
すなわち、
1)入力動画像を動き補償予測手段、直交変換手段、量子化手段、及び可変長符号化手段を有して符号化する動画像符号化装置において、
前記入力動画像の各画像の発生符号量を検出する手段と、
前記入力動画像の各画像の平均量子化スケールを検出する手段と、
前記入力動画像及び前記動き補償予測手段によって生成される動き補償予測画像のうち、少なくとも前記入力動画像の輝度値の分散、または、画素間差分値によりアクティビティを検出して前記入力動画像の符号化画像特性を得るための手段と、
前記符号化画像特性を得るための手段によって得た次に符号化する画像の符号化画像特性を前記次に符号化する画像の直前のIまたはPピクチャの符号化画像特性とBピクチャの符号化画像特性との平均値を基準符号化画像特性とし、この基準符号化画像特性で除算した値に、前記可変長符号化手段で予め定められた量子化スケールを乗算することにより前記次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を決定する手段と、
前記決定した次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値から、前記次に符号化する画像の各マクロブロックにおける量子化スケールを決定する手段と
を備えたことを特徴とする動画像符号化装置。
2)1)に記載された動画像符号化装置において、
前記次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を決定する手段は、
前記平均量子化スケールを検出する手段によって検出されたピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)別に直前の画像における平均量子化スケールから、目標ビットレートが大きくなるに応じて量子化スケールが小さくなる関数によって基準量子化スケールを算出し、
前記符号化画像特性を得るための手段によって得られたピクチャタイプ別に直前の画像における符号化画像特性から、前記各ピクチャタイプの符号化画像特性を加算平均する関数によって基準符号化画像特性を算出し、
前記算出した基準量子化スケールと前記算出した基準符号化画像特性に対する前記現在の画像における符号化画像特性の比を因数とし、この因数の入力範囲に応じて出力がステップ状の値となる非線形関数によって次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を算出し、
前記発生符号量を検出する手段によって検出された発生符号量と、目標ビットレートによる割当符号量と、の差に基づいて前記算出した量子化スケールの初期値と、過去の画像の符号化結果から得られる量子化スケールと、のいずれかを選択するようにしたことを特徴とする動画像符号化装置。
3)1)、2)のいずれかに記載された動画像符号化装置において、
前記次に符号化する画像の割当符号量を決定する手段は、
前記発生符号量を検出する手段によって検出された発生符号量、前記平均量子化スケールを検出する手段によって検出された平均量子化スケールから、過去の画像の実測画面複雑度を算出する手段と、
前記符号化画像特性を得るための手段によって得られた現在の画像の符号化画像特性と、それと同じピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)の直前の画像において検出された符号化画像特性との比を因数とし、この因数の入力範囲に応じて出力がステップ状の値となる非線形関数を、前記直前の画像における前記過去の画像の実測画面複雑度に乗算することによって現在の画像の推定画面複雑度を算出する手段と、
前記実測画面複雑度を算出する手段によって算出された過去の画像の実測画面複雑度、もしくは前記現在の画像の推定画面複雑度を算出する手段によって算出された現在の画像の推定画面複雑度と、前記発生符号量を検出する手段によって検出された発生符号量、前記平均量子化スケールを検出する手段によって検出された平均量子化スケール、前記符号化画像特性を得るための手段によって得られた符号化画像特性から、次に符号化する画像の割当符号量を決定する手段と、
を備えたことを特徴とする動画像符号化装置。
4)3)に記載された動画像符号化装置において、
前記発生符号量と前記実測画面複雑度、もしくは前記推定画面複雑度から次に符号化する画像の割当符号量を決定する手段は、
前記実測画面複雑度の一定期間における平均値に対する前記推定画面複雑度の割合を、平均割当符号量に乗ずることによって前記割当符号量を決定することを特徴とする動画像符号化装置。
5)1)乃至4)のいずれかに記載された動画像符号化装置において、
前記入力動画像または動き補償予測画像の符号化画像特性を得るための手段は、前記入力動画像の画像特性を検出する手段、動き補償予測画像の誤差画像の画像特性を検出する手段、及び動き補償予測における動きベクトル特性を検出する手段より構成され、
ピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)別及び予測モード別の定数を、前記検出した入力動画像の画像特性、動き補償予測画像の誤差画像の画像特性、及び動き補償予測における動きベクトル特性の前記各特性値に対して乗じた上で加算することによって、前記符号化画像特性を得ることを特徴とする動画像符号化装置。
6)入力動画像を動き補償予測ステップ、直交変換ステップ、量子化ステップ、及び可変長符号化ステップを有して符号化する動画像符号化方法において、
前記入力動画像の各画像の発生符号量を検出するステップと、
前記入力動画像の各画像の平均量子化スケールを検出するステップと、
前記入力動画像及び前記動き補償予測ステップによって生成される動き補償予測画像のうち、少なくとも前記入力動画像の輝度値の分散、または、画素間差分値によりアクティビティを検出して前記入力動画像の符号化画像特性を得るためのステップと、
前記発生符号量を得るためのステップによって得た次に符号化する画像の符号化画像特性を前記次に符号化する画像の直前のIまたはPピクチャの符号化画像特性とBピクチャの符号化画像特性との平均値を基準符号化画像特性とし、この基準符号化画像特性で除算した値に、前記可変長符号化ステップで予め定められた量子化スケールを乗算することにより前記次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を決定するステップと、
前記決定した次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値から、前記次に符号化する画像の各マクロブロックにおける量子化スケールを決定するステップと、
を備えたことを特徴とする動画像符号化方法。
7)6)に記載された動画像符号化方法において、
前記次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を決定するステップは、
前記平均量子化スケールを検出するステップによって検出されたピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)別に直前の画像における平均量子化スケールから、目標ビットレートが大きくなるに応じて量子化スケールが小さくなる関数によって基準量子化スケールを算出し、
前記符号化画像特性を得るためのステップによって得られたピクチャタイプ別に直前の画像における符号化画像特性から、前記各ピクチャタイプの符号化画像特性を加算平均する関数によって基準符号化画像特性を算出し、
前記算出した基準量子化スケールと前記算出した基準符号化画像特性に対する前記現在の画像における符号化画像特性の比を因数とし、この因数の入力範囲に応じて出力がステップ状の値となる非線形関数によって次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を算出し、
前記発生符号量を検出するステップによって検出された発生符号量と、目標ビットレートによる割当符号量と、の差に基づいて前記算出した量子化スケールの初期値と、過去の画像の符号化結果から得られる量子化スケールと、のいずれかを選択するようにしたことを特徴とする動画像符号化方法。
8)6)、7)のいずれかに記載された動画像符号化方法において、
前記次に符号化する画像の割当符号量を決定するステップは、
前記発生符号量を検出するステップによって検出された発生符号量、前記平均量子化スケールを検出するステップによって検出された平均量子化スケールから、過去の画像の実測画面複雑度を算出するステップと、
前記符号化画像特性を得るためのステップによって得られた現在の画像の符号化画像特性と、それと同じピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)の直前の画像において検出された符号化画像特性との比を因数とし、この因数の入力範囲に応じて出力がステップ状の値となる非線形関数を、前記直前の画像における前記過去の画像の実測画面複雑度に乗算することによって現在の画像の推定画面複雑度を算出するステップと、
前記実測画面複雑度を算出するステップによって算出された過去の画像の実測画面複雑度、もしくは前記現在の画像の推定画面複雑度を算出するステップによって算出された現在の画像の推定画面複雑度と、前記発生符号量を検出するステップによって検出された発生符号量、前記平均量子化スケールを検出するステップによって検出された平均量子化スケール、前記符号化画像特性を得るためのステップによって得られた符号化画像特性から、次に符号化する画像の割当符号量を決定するステップと、
を備えたことを特徴とする動画像符号化方法。
9)8)に記載された動画像符号化方法において、
前記発生符号量と前記実測画面複雑度、もしくは前記推定画面複雑度から次に符号化する画像の割当符号量を決定するステップは、
前記実測画面複雑度の一定期間における平均値に対する前記推定画面複雑度の割合を、平均割当符号量に乗ずることによって前記割当符号量を決定することを特徴とする動画像符号化方法。
10)6)乃至9)のいずれかに記載された動画像符号化方法において、
前記入力動画像または動き補償予測画像の符号化画像特性を得るためのステップは、前記入力動画像の画像特性を検出するステップ、動き補償予測画像の誤差画像の画像特性を検出するステップ、及び動き補償予測における動きベクトル特性を検出するステップより構成され、
ピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)別及び予測モード別の定数を、前記検出した入力動画像の画像特性、動き補償予測画像の誤差画像の画像特性、及び動き補償予測における動きベクトル特性の前記各特性値に対して乗じた上で加算することによって、前記符号化画像特性を得ることを特徴とする動画像符号化方法。
【0022】
よって、本発明では、MPEG2等の動き補償予測、直交変換、量子化、可変長符号化の各手段を備え、各画像の発生符号量と平均量子化スケールから符号量制御を行う動画像符号化装置において、各画像の符号化画像特性(アクティビティ)を検出し、直前のIまたはPピクチャと、Bピクチャの符号化画像特性(アクティビティ)の平均値を取り、これを直前の画像の基準アクティビティとする。
同様に直前のIまたはPピクチャと、Bピクチャの平均量子化スケールの平均値を取り、これを直前の画像の基準量子化スケールとする。
これから符号化する現在の画像の、先頭のマクロブロックにおける量子化スケールを定める仮想バッファの初期値d0-kの値を、直前の画像の基準量子化スケールと、直前の画像の基準アクティビティに対する現在の画像のアクティビティの比を因数とする所定の関数によって決定することにより、入力動画像にシーンチェンジのような大きな変化が生じた場合でも、画像の先頭部分からアクティビティの変化に見合った量子化スケールを定めることが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
本発明の動画像符号化装置の第1の実施例について、図1と共に以下に説明する。
図1に示されている本発明の動画像符号化装置の第1の実施例は、減算器11、
DCT器12、量子化器13、符号量制御器14、可変長符号化器15、バッファ16、逆量子化器17、IDCT器18、動き補償予測器19、加算器20、フレームメモリ21、平均量子化スケール検出器22、発生符号量検出器23、画面複雑度算出器24、画像特性検出器25、及びd0算出器30より構成されている。
【0024】
第1の実施例は本発明を固定ビットレート符号化に適用した場合である。
原動画像は図示されていない画像ブロック分割器によって、予めマクロブロック単位に分割されているものとする。
分割された原動画像は、Iピクチャについては動き補償予測が行われず、原動画像ブロックそのものが減算器11を介してDCT器12に送られ、DCTされた後に量子化器13で符号量制御器14から送られる量子化スケールによって量子化される。
【0025】
その量子化された信号は、可変長符号化器15で符号に変換されて、次のバッファ16で調整された後に符号が出力される。
一方、量子化器13の出力係数は逆量子化器17、IDCT器18で局部復号されて、動き補償予測器19の出力が加算器20で加算されることなく、ブロック毎にフレームメモリ21に貯えられる。
【0026】
P及びBピクチャについては、分割された原動画像とフレームメモリ21に貯えられた所定の局部復号画像ブロックが動き補償予測器19に供給され、ここで動きベクトル検出及び動き補償が行われて、予測画像ブロックが減算器11で原画像ブロックとの間で画素間差分が取られ、差分値である誤差画像ブロックがDCT器12に送られる。
【0027】
この後はIピクチャと同様にして、DCT器12で差分値がDCTされ、量子化器13で符号量制御器14から送られる量子化スケールによって量子化された後に、可変長符号化器15で符号に変換されて、次のバッファ16で調整された後に符号が出力される。
【0028】
一方、量子化器13の出力係数は、逆量子化器17とIDCT器18とで局部復号された後に前記予測画像ブロックが加算器20によって画素毎に加算され、ブロック毎にフレームメモリ21に貯えられる。
また、各ピクチャについて、量子化器13からマクロブロック毎の量子化スケールが平均量子化スケール検出器22に送られ、そこで1フレーム分の量子化スケールが加算され、1フレームの平均量子化スケールが算出される。
【0029】
一方、バッファ16において発生符号量が監視され、その値が発生符号量検出器23に送られる。
この発生符号量検出器23において、発生符号量がフレーム単位に加算され、1フレームの発生符号量が検出される。
フレーム毎について検出された前記平均量子化スケール、及び前記発生符号量は各々画面複雑度算出器24及び仮想バッファ初期値d0算出器(以下、d0算出器と記す)30にフレーム毎に送られる。
【0030】
画面複雑度算出器24では、供給された各フレームの平均量子化スケールと発生符号量が乗じられた後に所定の操作を施して、MPEG2Test Model5におけるComplexityに相当する各フレームの画面複雑度Xi, Xp, Xbが求められる。
【0031】
各フレームの画面複雑度Xi, Xp, Xbは符号量制御器14に送られ、ここでこれから符号化する画像の目標割当符号量Ti, Tp, Tbが決定される。
例えばMPEG2Test Model5による制御の場合、画面複雑度Xi, Xp, Xbの値を前記(2)〜(4)式に代入することにより、これから符号化する画像の目標割当符号量Ti, Tp, Tbを決定する。
【0032】
一方、画像特性検出器25では、入力時に原画像を分割した原動画像が供給され、原動画像の各フレームについてマクロブロック単位に画像特性を示すパラメータであるアクティビティが検出され、フレーム単位に加算されて、その結果が1フレーム毎に仮想バッファ初期値d0算出器30に送られる。
【0033】
ここで、画像特性検出器25で画像特性を検出する動作は、実際の符号化動作に先行して検出している。
画像特性を示すパラメータとしては輝度値の分散、画素間差分値などが考えられるが、画像特性を示すものであれば、その他のパラメータでも当然よい。
仮想バッファ初期値d0を算出するd0算出器30では、1フレームの符号化が終了する毎に平均量子化スケール検出器22から平均量子化スケールが供給され、IまたはPピクチャと、Bピクチャとで別々に、符号化の終了した(画像入力順で)直前の画像における値が格納されている。
【0034】
また同時に、発生符号量検出器23から発生符号量が供給され、目標ビットレートによる割当符号量との差が検出される。
また、画像特性検出器25から符号化に先立って現在の画像の符号化画像特性が供給されるが、同時に平均量子化スケールが格納されている画像と同一の画像 (IまたはPピクチャと、Bピクチャ別)における符号化画像特性も格納されている。
【0035】
d0算出器30では、これから符号化する現在の画像の先頭のマクロブロックにおける仮想バッファ初期値d0の値を、図2に示した処理の流れによって算出する。
図2に示される処理では、まず直前のIまたはPピクチャと、Bピクチャの平均量子化スケール、符号化画像特性(図2のS1)(S2)の平均値が取られ(S4)(S5)、各々基準量子化スケール(S6)、基準アクティビティ(S7)とする。
【0036】
つぎに、これから符号化する現在の画像の、先頭のマクロブロックにおける量子化スケールを定める仮想バッファの初期値d0-k(k=i,p,b)の値を、直前の画像の基準量子化スケール(ppMq)(S6)と、直前の画像の基準アクティビティに対する現在の画像のアクティビティの比(ActRatio)(S8)(S9)を因数とする所定の関数(S10)によって決定する(S11)。
所定の関数とは、一実施例としては次の(7)式が考えられる。
【0037】
Figure 0003812269
【0038】
なお、検出された発生符号量と目標ビットレートによる割当符号量との差が所定範囲を超える(割当符号量が不足する方向)場合、(7)式によってd0-kを小さく(量子化スケールを小さく)なるように制御すると符号量の不足が顕著になってその後の符号量制御に支障を生じる。
そこで、このような場合には(7)式によるd0-kの決定を行わずに、上記の式(5)の個所で説明したように、同じピクチャタイプの直前の画像の符号化結果による、先頭ブロックの仮想バッファ初期値d0の値を(図2のSWを切り替えて)(S13)代りに用いて仮想バッファ初期値d0の決定を行なう(S14)。
【0039】
また、符号化開始時点においては、予め幾つかの画像で符号化を行って、基準量子化スケール(目標ビットレートにより変化)、基準アクティビティの値を統計的に求めておき、最初に符号化する画像(Iピクチャ)のアクティビティを画像特性検出器25から得た上で、最初のIピクチャのアクティビティと統計的に求めた基準量子化スケール(与えた目標ビットレートの時の)、基準アクティビティを上記の(7)式に代入して、d0-iの初期値を求めればよい。
【0040】
その次の最初のBピクチャの場合は、符号化したIピクチャの平均量子化スケール、アクティビティを基準量子化スケール、基準アクティビティとするか、統計的に求めた平均的なBピクチャの平均量子化スケール、平均アクティビティと、符号化したIピクチャの平均量子化スケール、アクティビティを平均して基準量子化スケール、基準アクティビティとして、d0-bの初期値を求めればよい。
【0041】
このようにして各画像の先頭において、d0-kの値を決定した上で、例えばMPEG2Test Model5による制御の場合、前記(5)(6)式から各マクロブロックの量子化スケールを決定する。
これにより、シーンチェンジ等の画像の大きな変化が発生しても、各画像の先頭付近のマクロブロックから、より適切な量子化スケールによって符号化することが出来る。
【0042】
なお、画像特性検出器25からは符号量制御器14へも各マクロブロックのアクティビティが送られ、MPEG2Test Model5におけるアクティビティに基づいて各マクロブロックの量子化スケールを変更する適応量子化制御に使用されるが、この適応量子化制御は行わなくてもよい。
【0043】
符号量制御器14から出力される各マクロブロックの量子化スケールが量子化器13に送られ、現在の画像(DCT後の分割された原動画像または動き補償予測の誤差画像ブロック)がこの量子化スケールで量子化器13で量子化され、可変長符号化器15で可変長符号化されて、次のバッファ16で調整された後に符号が出力される。
【0044】
量子化器13のマクロブロック毎の量子化スケール、バッファ16で監視される発生符号量がそれぞれ、平均量子化スケール検出器22、発生符号量検出器23に送られ、次のピクチャの符号量制御に使用される。
【0045】
なお、本実施例ではMPEG2Test Model 5に本発明を適用した例であるが、本発明はそれに限らず、各画像の先頭のマクロブロックの量子化スケールを(同じピクチャタイプまたは1つ前の)直前の画像の符号化結果から決定する形態をとる、符号量制御全般に適用可能である。
(7)式を、直接先頭のマクロブロックの量子化スケールQ0を決定するように変更すると、次の(8)式のようになる。
【0046】
先頭マクロブロックの量子化スケール Q0=g(ppMq)・f(ActRatio)
但しppMq:基準量子化スケール
ActRatio=(現在の画像のアクティビティ)/(基準アクティビティ)
f(ActRatio):ActRatioを非線型変換する関数
g(ppMq):ppMqを因数とする所定の関数
(例:g(ppMq)=ppMq)
ppMq, ActRatio, f(ActRatio) は(7)式と同様 (8)
【0047】
(第2の実施例)
つぎに、本発明の動画像符号化装置の第2の実施例について、図3と共に以下に説明する。
第2の実施例は本発明を1パス方式の可変ビットレート符号化に適用した場合であり、第1の実施例と比較して、平均画面複雑度算出器29が追加され、画面複雑度算出器24、符号量制御器14と、図4に示す画像特性検出器25の構成とその動作及び、情報の内容のみが異なり、また図3は画像特性検出器25に対して動き補償予測器19より動き補償信号が供給されている点が図1と異なっており、それ以外の同じ部分についての説明は省略する。
【0048】
図4に示す画像特性検出器25は、ACTcur検出器25J、ACTpred検出器25K、ACTmv検出器25L、及びピクチャアクティビティ算出器25Mより構成されており、図1の第1の実施例における画像特性検出器25は、図4のACTcur検出器25Jに相当するものである。
【0049】
図3、図4の実施例において、画像特性検出器25への入力は、Iピクチャの場合は動き補償予測が行われないため、第1の実施例と同じくマクロブロック単位に分割された原動画像のみが入力され、マクロブロック単位に画像特性を示すパラメータであるアクティビティ(ACTcur)が検出され、フレーム単位に加算され、IピクチャのアクティビティACTiとして画面複雑度算出器24及びd0算出器30に送出されている。
【0050】
一方、図4に示す画像特性検出器25への入力は、P及びBピクチャの場合は分割された原動画像の他に、マクロブロック単位の動き補償予測における誤差画像または動きベクトル検出における符号化画像と参照画像との差分画像と、動き補償予測で使用した動きベクトルが図3に示す動き補償予測器19から入力される。
分割された原動画像からはIピクチャの場合と同様にマクロブロック単位に(原画像)アクティビティACTcurが検出される。
【0051】
一方、マクロブロック単位の動き補償予測における誤差画像または動きベクトル検出における符号化画像と参照画像との差分画像は、その中で絶対値和または2乗誤差和がとられ、予測アクティビティACTpredとして検出される。
【0052】
さらに、動き補償予測で使用した動きベクトルの方は、隣接マクロブロックとの間で各成分毎に差分の絶対値がとられるなどして、動きベクトルアクティビティACTmvとして検出される。
そして、各マクロブロック毎に次式(9)の演算により、マクロブロックアクティビティACTmbが算出され、それが1フレーム分加算されて、P及びBピクチャのアクティビティACTp及びACTbとして画面複雑度算出器24及びd0算出器30に送出されている。
【0053】
マクロブロックアクティビティ
ACTmb = a・ACTcur + b・ACTpred + c・ACTmv (9)
なお、各定数a、b、cの値はピクチャ別、マクロブロックの予測モード別(イントラか片方向予測か双方向予測か)などで変化させる。
例えばイントラの場合はIピクチャと同様に予測を行わないので、b=c=0となり、予測を行うブロックに比べて発生符号量が多くなると考えられるので、aの値を大きくする。
【0054】
画面複雑度算出器24には第1の実施例と同様に、フレーム毎に平均量子化スケールと発生符号量が送られると共に、画像特性検出器25から各フレームの画像特性、すなわちアクティビティが供給される。
画面複雑度算出器24では、供給された各フレームの平均量子化スケールと発生符号量が乗じられた後に乗算結果に所定の変換が施されて、それを基準として各フレームの実測画面複雑度が求められる。
【0055】
実測画面複雑度は平均画面複雑度算出器29に送られ、ここで符号化ピクチャタイプ別に一定期間内の値が加算された後に、その期間内の同じピクチャタイプのフレーム数で除算されて、I、P、B各ピクチャタイプの平均画面複雑度 Xi-ave(Iピクチャ)、Xp-ave(Pピクチャ)、Xb-ave(Bピクチャ) が算出される。
【0056】
ここで言う一定期間内は、符号化の終了したばかりの画像から時間的に前に予め定めるフレーム数、例えば15フレームとか、300フレームといった一定のフレーム数の場合もあり、符号化開始フレームから符号化の終了したばかりの画像までのように、順次フレーム数が増加する場合もある。
なお前者の一定フレーム数の場合でも、符号化したフレーム数が定めた一定期間を満たさない場合は後者と同様に順次フレーム数が増加していくことになる。
【0057】
つぎに画面複雑度算出器24では、求めた実測画面複雑度と平均画面複雑度算出器で求めた平均画面複雑度、及びアクティビティから画面複雑度の推定を行う。
これから符号化する現在の画像の画面複雑度 Xi, Xp, Xb は、現在の画像のアクティビティACTi, ACTp, ACTb、直前に符号化した同じピクチャタイプの画像の画面複雑度 Xi-p, Xp-p, Xb-p、直前に符号化した同じピクチャタイプの画像のアクティビティACTi-p, ACTp-p, ACTb-pより、つぎの(10)(11)(12)式で推定出来る。
【0058】
(Iピクチャ)
Xi=Xi-p・(ACTi / ACTi-p) (10)
(Pピクチャ)
Xp=Xp-p・(ACTp / ACTp-p) (11)
(Bピクチャ)
Xb=Xb-p・(ACTb / ACTb-p) (12)
【0059】
なお、初期状態において、同じピクチャタイプの符号化の終了したフレームが存在しない場合は予めいくつかの画像で各ピクチャタイプの画像の画面複雑度とアクティビティを求めておき、それを平均的な動画像の発生頻度に合わせて統計的に平均してそれを初期値とすればよい。
【0060】
これから符号化する現在の画像の推定画面複雑度 Xi, Xp, Xbと、各ピクチャタイプの平均画面複雑度 Xi-ave, Xp-ave, Xb-aveは符号量制御器14に送られる。
符号量制御器14では、次に(これから)符号化する画像の割当符号量の設定(決定)、及び可変ビットレート制御のための量子化スケールの設定(決定)が行われる。
【0061】
目標平均ビットレートをBitRate、1秒当りのフレーム数をPictureRate、1つの符号化単位である1GOP(通常はIピクチャの間隔)のフレーム数をNとすると、1GOPの平均割当符号量Raveは次式(13)で与えられる。
Rave = (BitRate/PictureRate)・N (13)
【0062】
上式のRaveは平均画面複雑度の時の1GOPの必要割当符号量とすると、これから符号化する現在の画像を含む1GOPの画像が一様に前記画面複雑度算出器
24で求めた現在の画像の推定画面複雑度に等しいと仮定すると、画質を一定に保つ場合に必要な1GOPの必要割当符号量Rcは次式(14)(15) (16)で与えられる。
【0063】
(Iピクチャ)
Rc = Rave・( Xi / Xi-ave ) (14)
(Pピクチャ)
Rc = Rave・( Xp / Xp-ave ) (15)
(Bピクチャ)
Rc = Rave・( Xb / Xb-ave ) (16)
【0064】
これら上式の必要割当符号量Rcを1GOPの各ピクチャに適切に割り振ることにより、これから符号化する現在の画像の目標符号量を算出し、各マクロブロックの量子化スケールを決定する。
例えばMPEG2 Test Model 5の方法を用いると、上で求めた現在の画像の推定画面複雑度 Xi, Xp, Xbを(2)〜(4)式のXi, Xp, Xbに、割当符号量Rcを(2)〜(4)式のRに代入して、これから符号化する画像の目標割当符号量Ti, Tp, Tbを決定する。
【0065】
但し、第2の実施例においては、GOP毎に一定符号量にする必要がないので、Rcの値は(2)〜(4)式のRのように各フレームの発生符号量で減算したり、GOPの先頭で加算する必要はない。また(2)〜(4)式のNp, Nbは常に一定値(GOP先頭での値)となる。
【0066】
その後は第1の実施例と同様に、d0算出器において、これから符号化する現在の画像の先頭のマクロブロックにおけるd0-k(k=i,p,b)の値を、入力された各画像の平均量子化スケール、アクティビティから定められる基準量子化スケール、基準アクティビティと、現在の画像のアクティビティから、図2に示した処理の流れによって算出する。
【0067】
そして例えばMPEG2Test Model5による制御の場合、d0-kの値と目標割当符号量と、バッファで検出される各マクロブロックの発生符号量を前記(5)(6)式に代入して、各マクロブロックの量子化スケールを決定し、必要に応じて各マクロブロックのアクティビティによって量子化スケールを変更する適応量子化制御を行う。
このようにして、1パス方式の可変ビットレート制御においても、シーンチェンジ等の画像の大きな変化が生じても、各画像の先頭付近のマクロブロックから、より適切な量子化スケールによって符号化することが出来る。
【0068】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、動画像を符号化する際に、マクロブロック単位に量子化スケールの値を変更することによって行われる符号量制御において、符号化の終了した一定区間の画像の発生符号量と平均量子化スケールと、一定区間及びこれから符号化する現在の画像の符号化画像特性(アクティビティ)を検出し、直前のIまたはPピクチャと、Bピクチャの平均量子化スケールの平均値と、それらの画像におけるアクティビティの平均値に対する現在の画像のアクティビティの比を因数とする所定の関数によって、現在の画像の先頭のマクロブロックにおける量子化スケールを定める仮想バッファの初期値d0-kの値を決定することにより、動画像にシーンチェンジのような大きな変化が生じた場合でも、画像の先頭部分からアクティビティの変化に見合った量子化スケールを定めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像符号化装置及びその方法の第1の実施例のブロック構成を示した図である。
【図2】本発明の動画像符号化装置及びその方法の第1の実施例の仮想バッファ初期値d0算出器におけるd0算出処理の流れを示した図である。
【図3】本発明の動画像符号化装置及びその方法の第2の実施例のブロック構成を示した図である。
【図4】本発明の動画像符号化装置及びその方法の第2の実施例における画像特性検出器を示した図である。
【図5】符号化ピクチャ構造の一実施例を示した図である。
【図6】従来における一般的な動画像符号化装置の一構成例のブロック構成を示した図である。
【符号の説明】
11 減算器
12 DCT器(直交変換器)
13 量子化器
14 符号量制御器
15 可変長符号化器
16 バッファ
17 逆量子化器
18 IDCT器
19 動き補償予測器
20 加算器
21 フレームメモリ
22 平均量子化スケール検出器
23 発生符号量検出器
24 画面複雑度算出器
25 画像特性検出器
25A,25J ACTcur検出器
25B,25K ACTpred検出器
25C,25L ACTmv検出器
25G,25M ピクチャアクティビティ算出器
29 平均画面複雑度算出器
30 仮想バッファ初期値d0算出器(量子化スケールの初期値を決定する手段)
ActRatio (現在の画像のアクティビティ)/(基準アクティビティ)
ACTcur 原画像アクティビティ
ACTi, ACTp, ACTb 現在の画像のアクティビティ
ACTi-p, ACTp-p, ACTb-p 直前に符号化した同じピクチャタイプの画像のアクティビティ
ACTmb マクロブロックアクティビティ
ACTmv 動きベクトル特性
ACTpred 誤差画像アクティビティ
R 符号量
Rave 平均割当符号量
Rc 画像の割当符号量
Xi, Xp, Xb 現在の画像の画面複雑度
Xi-ave, Xp-ave, Xb-ave 平均画面複雑度
Xi-p, Xp-p, Xb-p 各フレームの実測画面複雑度
d0 先頭ブロックの仮想バッファ初期値
ppMq 基準量子化スケール
r 2・BitRate/PictureRate

Claims (10)

  1. 入力動画像を動き補償予測手段、直交変換手段、量子化手段、及び可変長符号化手段を有して符号化する動画像符号化装置において、
    前記入力動画像の各画像の発生符号量を検出する手段と、
    前記入力動画像の各画像の平均量子化スケールを検出する手段と、
    前記入力動画像及び前記動き補償予測手段によって生成される動き補償予測画像のうち、少なくとも前記入力動画像の輝度値の分散、または、画素間差分値によりアクティビティを検出して前記入力動画像の符号化画像特性を得るための手段と、
    前記符号化画像特性を得るための手段によって得た次に符号化する画像の符号化画像特性を前記次に符号化する画像の直前のIまたはPピクチャの符号化画像特性とBピクチャの符号化画像特性との平均値を基準符号化画像特性とし、この基準符号化画像特性で除算した値に、前記可変長符号化手段で予め定められた量子化スケールを乗算することにより前記次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を決定する手段と、
    前記決定した次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値から、前記次に符号化する画像の各マクロブロックにおける量子化スケールを決定する手段と
    を備えたことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 請求項1に記載された動画像符号化装置において、
    前記次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を決定する手段は、
    前記平均量子化スケールを検出する手段によって検出されたピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)別に直前の画像における平均量子化スケールから、目標ビットレートが大きくなるに応じて量子化スケールが小さくなる関数によって基準量子化スケールを算出し、
    前記符号化画像特性を得るための手段によって得られたピクチャタイプ別に直前の画像における符号化画像特性から、前記各ピクチャタイプの符号化画像特性を加算平均する関数によって基準符号化画像特性を算出し、
    前記算出した基準量子化スケールと前記算出した基準符号化画像特性に対する前記現在の画像における符号化画像特性の比を因数とし、この因数の入力範囲に応じて出力がステップ状の値となる非線形関数によって次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を算出し、
    前記発生符号量を検出する手段によって検出された発生符号量と、目標ビットレートによる割当符号量と、の差に基づいて前記算出した量子化スケールの初期値と、過去の画像の符号化結果から得られる量子化スケールと、のいずれかを選択するようにしたことを特徴とする動画像符号化装置。
  3. 請求項1、請求項2のいずれかに記載された動画像符号化装置において、
    前記次に符号化する画像の割当符号量を決定する手段は、
    前記発生符号量を検出する手段によって検出された発生符号量、前記平均量子化スケールを検出する手段によって検出された平均量子化スケールから、過去の画像の実測画面複雑度を算出する手段と、
    前記符号化画像特性を得るための手段によって得られた現在の画像の符号化画像特性と、それと同じピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)の直前の画像において検出された符号化画像特性との比を因数とし、この因数の入力範囲に応じて出力がステップ状の値となる非線形関数を、前記直前の画像における前記過去の画像の実測画面複雑度に乗算することによって現在の画像の推定画面複雑度を算出する手段と、
    前記実測画面複雑度を算出する手段によって算出された過去の画像の実測画面複雑度、もしくは前記現在の画像の推定画面複雑度を算出する手段によって算出された現在の画像の推定画面複雑度と、前記発生符号量を検出する手段によって検出された発生符号量、前記平均量子化スケールを検出する手段によって検出された平均量子化スケール、前記符号化画像特性を得るための手段によって得られた符号化画像特性から、次に符号化する画像の割当符号量を決定する手段と、
    を備えたことを特徴とする動画像符号化装置。
  4. 請求項3に記載された動画像符号化装置において、
    前記発生符号量と前記実測画面複雑度、もしくは前記推定画面複雑度から次に符号化する画像の割当符号量を決定する手段は、
    前記実測画面複雑度の一定期間における平均値に対する前記推定画面複雑度の割合を、平均割当符号量に乗ずることによって前記割当符号量を決定することを特徴とする動画像符号化装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された動画像符号化装置において、
    前記入力動画像または動き補償予測画像の符号化画像特性を得るための手段は、前記入力動画像の画像特性を検出する手段、動き補償予測画像の誤差画像の画像特性を検出する手段、及び動き補償予測における動きベクトル特性を検出する手段より構成され、
    ピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)別及び予測モード別の定数を、前記検出した入力動画像の画像特性、動き補償予測画像の誤差画像の画像特性、及び動き補償予測における動きベクトル特性の前記各特性値に対して乗じた上で加算することによって、前記符号化画像特性を得ることを特徴とする動画像符号化装置。
  6. 入力動画像を動き補償予測ステップ、直交変換ステップ、量子化ステップ、及び可変長符号化ステップを有して符号化する動画像符号化方法において、
    前記入力動画像の各画像の発生符号量を検出するステップと、
    前記入力動画像の各画像の平均量子化スケールを検出するステップと、
    前記入力動画像及び前記動き補償予測ステップによって生成される動き補償予測画像のうち、少なくとも前記入力動画像の輝度値の分散、または、画素間差分値によりアクティビティを検出して前記入力動画像の符号化画像特性を得るためのステップと、
    前記発生符号量を得るためのステップによって得た次に符号化する画像の符号化画像特性を前記次に符号化する画像の直前のIまたはPピクチャの符号化画像特性とBピクチャの符号化画像特性との平均値を基準符号化画像特性とし、この基準符号化画像特性で除算した値に、前記可変長符号化ステップで予め定められた量子化スケールを乗算することにより前記次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を決定するステップと、
    前記決定した次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値から、前記次に符号化する画像の各マクロブロックにおける量子化スケールを決定するステップと、
    を備えたことを特徴とする動画像符号化方法。
  7. 請求項6に記載された動画像符号化方法において、
    前記次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を決定するステップは、
    前記平均量子化スケールを検出するステップによって検出されたピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)別に直前の画像における平均量子化スケールから、目標ビットレートが大きくなるに応じて量子化スケールが小さくなる関数によって基準量子化スケールを算出し、
    前記符号化画像特性を得るためのステップによって得られたピクチャタイプ別に直前の画像における符号化画像特性から、前記各ピクチャタイプの符号化画像特性を加算平均する関数によって基準符号化画像特性を算出し、
    前記算出した基準量子化スケールと前記算出した基準符号化画像特性に対する前記現在の画像における符号化画像特性の比を因数とし、この因数の入力範囲に応じて出力がステップ状の値となる非線形関数によって次に符号化する画像の最初のマクロブロックにおける量子化スケールの初期値を算出し、
    前記発生符号量を検出するステップによって検出された発生符号量と、目標ビットレートによる割当符号量と、の差に基づいて前記算出した量子化スケールの初期値と、過去の画像の符号化結果から得られる量子化スケールと、のいずれかを選択するようにしたことを特徴とする動画像符号化方法。
  8. 請求項6、請求項7のいずれかに記載された動画像符号化方法において、
    前記次に符号化する画像の割当符号量を決定するステップは、
    前記発生符号量を検出するステップによって検出された発生符号量、前記平均量子化スケールを検出するステップによって検出された平均量子化スケールから、過去の画像の実測画面複雑度を算出するステップと、
    前記符号化画像特性を得るためのステップによって得られた現在の画像の符号化画像特性と、それと同じピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)の直前の画像において検出された符号化画像特性との比を因数とし、この因数の入力範囲に応じて出力がステップ状の値となる非線形関数を、前記直前の画像における前記過去の画像の実測画面複雑度に乗算することによって現在の画像の推定画面複雑度を算出するステップと、
    前記実測画面複雑度を算出するステップによって算出された過去の画像の実測画面複雑度、もしくは前記現在の画像の推定画面複雑度を算出するステップによって算出された現在の画像の推定画面複雑度と、前記発生符号量を検出するステップによって検出された発生符号量、前記平均量子化スケールを検出するステップによって検出された平均量子化スケール、前記符号化画像特性を得るためのステップによって得られた符号化画像特性から、次に符号化する画像の割当符号量を決定するステップと、
    を備えたことを特徴とする動画像符号化方法。
  9. 請求項8に記載された動画像符号化方法において、
    前記発生符号量と前記実測画面複雑度、もしくは前記推定画面複雑度から次に符号化する画像の割当符号量を決定するステップは、
    前記実測画面複雑度の一定期間における平均値に対する前記推定画面複雑度の割合を、平均割当符号量に乗ずることによって前記割当符号量を決定することを特徴とする動画像符号化方法。
  10. 請求6乃至請求項9のいずれかに記載された動画像符号化方法において、
    前記入力動画像または動き補償予測画像の符号化画像特性を得るためのステップは、前記入力動画像の画像特性を検出するステップ、動き補償予測画像の誤差画像の画像特性を検出するステップ、及び動き補償予測における動きベクトル特性を検出するステップより構成され、
    ピクチャタイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)別及び予測モード別の定数を、前記検出した入力動画像の画像特性、動き補償予測画像の誤差画像の画像特性、及び動き補償予測における動きベクトル特性の前記各特性値に対して乗じた上で加算することによって、前記符号化画像特性を得ることを特徴とする動画像符号化方法。
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