JP3811024B2 - 多波長一括発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信の技術分野に係り、単一の中心波長を有する光から複数の中心波長を有する多波長光を一括して発生させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光通信において、波長多重信号(WDM:Wavelength Division Multiplexing)に使用する平坦な光スペクトルを有する多波長一括発生法として、非線型光ファイバ透過によるSupercontinuum発生により得られた平坦化連続光スペクトルを光フィルタで切り出す手法や、光短パルス発生により得られた光パルスの繰り返し周波数間隔で周波数軸上に並んだ光スペクトルを、逆の周波数特性を有する光フィルタに透過させる手法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、Supercontinuum発生における平坦化多波長発生法においては、非線型光ファイバの製作は容易ではなく、時間とコストがかかるという課題があった。また、光短パルス発生により得られた光スペクトルを逆特性光フィルタに透過させる平坦化多波長発生法においては、平坦な光スペクトルを実現するために、光短パルスのデューティと、それに応じた光フィルタの透過特性の設計が困難であるという課題があった。
【0004】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、複雑な光回路の設計を行うこと無く、単一の中心波長を有する光を特定の繰り返し周期を有する電気信号で変調することにより、簡易かつ低コストな構成で、光スペクトルの平坦化されたWDM信号を発生することができる多波長一括発生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様は、単一の中心波長を有する入射光を所定周期の繰り返し信号電圧を用いて変調し、複数の中心波長を有する多波長光を一括して発生して出力する多波長一括発生装置であって、互いに直列に結合しており前記入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスと、前記複数の光パスの所定位置に配置された複数の光変調手段とを持った変調部と、前記信号電圧の振幅を調整して前記変調部の前記複数の光変調手段の入力ポートに印加する複数の電圧印加手段とを備え、前記複数の光変調手段は一段の振幅変調器および該変調器と直列に接続される一段または複数段の位相変調器からなり、さらに、前記変調部は、単一波長の前記入射光の位相を前記複数の光変調手段の前記入力ポートに印加される信号電圧波形に対し線形に変調して位相変調関数を得、前記所定周期は、前記信号電圧がその1/2の連続する期間において単調に増加する増加期間と、残り1/2の連続する期間において当該増加期間における単調増加と対称に減少する減少期間からなり、前記振幅変調器は、前記増加期間の一部において前記変調された入射光の振幅をゲートし、および、前記減少期間のうち該一部と連続しない部分において該振幅をゲートすることを特徴とする。
本発明の別の態様は、単一の中心波長を有する入射光を所定周期の繰り返し信号電圧を用いて変調し、複数の中心波長を有する多波長光を一括して発生して出力する多波長一括発生装置であって、互いに直列に結合しており前記入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスと、前記複数の光パスの所定位置に配置された複数の光変調手段とを持った変調部と、前記信号電圧の振幅を調整して前記変調部の前記複数の光変調手段の入力ポートに印加する複数の電圧印加手段とを備え、前記複数の光変調手段は一段の振幅変調器および該変調器と直列に接続される一段または複数段の位相変調器からなり、さらに、前記変調部は、単一波長の前記入射光の位相を前記複数の光変調手段の前記入力ポートに印加される信号電圧波形に対し線形に変調して位相変調関数を得、前記所定周期は、前記信号電圧がその1/2の連続する期間において単調に増加する増加期間と、残り1/2の連続する期間において当該増加期間における単調増加と対称に減少する減少期間からなり、前記振幅変調器は、前記増加期間のうち前記減少期間寄りの部分および前記減少期間のうち該部分と連続する部分とにわたる所定期間において前記変調された入射光の振幅をゲートすることを特徴とする。
【0006】
ここで、前記振幅変調器は、2つの位相変調器が並列に接続されてなることができる。
【0009】
ここで、前記振幅変調器は電界吸収型強度変調器とすることができる。
【0010】
ここで、前記位相変調器は一段で構成することができる。
【0011】
ここで、前記信号電圧を逓倍する手段を備え、前記逓倍した信号電圧を前記複数の電圧印加手段の少なくとも一つによって調整して前記変調部に印加することができる。
【0012】
ここで、前記信号電圧を正弦波として発生する信号発生手段を備えることができる。
【0013】
ここで、前記信号電圧を所定の時間波形として発生する信号発生手段を備えることができる。
【0014】
ここで、前記複数の電圧印加手段のいずれかに前記信号電圧の時間位置を調整する位相調整手段を設け、広帯域化した出力光スペクトルを得ることができる。
【0015】
本発明の別の態様は、単一の中心波長を有する入射光を所定周期の繰り返し信号電圧を用いて変調し、複数の中心波長を有する多波長光を一括して発生して出力する多波長一括発生装置であって、互いに直列に結合しており前記入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスと、前記複数の光パスの所定位置に配置された複数の光変調手段とを持った変調部と、前記信号電圧の振幅を調整して前記変調部の前記複数の光変調手段の入力ポートに印加する複数の電圧印加手段とを備え、前記複数の光変調手段はすべて光位相変調器であり、前記複数の光変調手段の前記入力ポートに印加される正弦波信号電圧の和を出力される光スペクトルのチャネル数に応じた所定値とするように前記正弦波信号電圧の各々を調節することで、パワー偏差を低減したことを特徴とする。
【0016】
本発明の別の態様は、単一の中心波長を有する入射光を所定周期の繰り返し信号電圧を用いて変調し、複数の中心波長を有する多波長光を一括して発生して出力する多波長一括発生装置であって、互いに直列に結合しており前記入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスと、前記複数の光パスの所定位置に配置された複数の光変調手段とを持った変調部と、前記信号電圧の振幅を調整して前記変調部の前記複数の光変調手段の入力ポートに印加する複数の電圧印加手段とを備え、前記複数の電圧印加手段のいずれかに前記信号電圧の時間位置を調整する位相調整手段を設け、広帯域化した出力光スペクトルを得ることを特徴とする。
【0017】
本発明の別の態様は、単一の中心波長を有する入射光を所定周期の繰り返し信号電圧を用いて変調し、複数の中心波長を有する多波長光を一括して発生して出力する多波長一括発生装置であって、互いに直列に結合しており前記入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスと、前記複数の光パスの所定位置に配置された複数の光変調手段とを持った変調部と、前記信号電圧の振幅を調整して前記変調部の前記複数の光変調手段の入力ポートに印加する複数の電圧印加手段とを備え、さらに、少なくとも多波長信号が出力される光パスに光増幅器を備え、前記複数の電圧印加手段のいずれかに前記信号電圧の時間位置を調整する位相調整手段を設け、広帯域化した出力光スペクトルを得ることを特徴とする。
【0018】
本発明の別の態様は、単一の中心波長を有する入射光を所定周期の繰り返し信号電圧を用いて変調し、複数の中心波長を有する多波長光を一括して発生して出力する多波長一括発生装置であって、互いに直列に結合しており前記入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスと、前記複数の光パスの所定位置に配置された一つの光位相変調手段とを持った変調部と、前記信号電圧の振幅を調整して前記変調部の前記光位相変調手段の入力ポートに印加する複数の電圧印加手段とを備え、前記光位相変調手段の前記入力ポートに印加される正弦波信号電圧の和を、出力される光スペクトルのチャネル数が7のときには位相変調指数に換算してほぼ1.0πとし、前記チャネル数が9または11のときには位相変調指数に換算してほぼ1.4πとするように前記正弦波信号電圧の各々を調節することで、パワー偏差を低減したことを特徴とする。
【0019】
ここで、少なくとも多波長信号が出力される光パスに光増幅器を備えることもできる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明に係る多波長一括発生装置の基本原理について図1を参照して説明する。
本発明の装置は、互いに直列に結合しており単一の中心波長を有する入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスの所定位置に配置された一つ以上の光変調器を持った光変調器群2と、所定周期の信号電圧を独立に調整して各光変調器の入力ポートに印加する複数のパワー調整器4を備える。光源1は、上記単一の中心波長を有する入射光を発生する。上記光変調器は、好ましくは入射光の振幅または位相を変調することができる。光変調器群2内の複数の光パスは、並列に結合したパスを含んでもよい。
【0031】
ここで、単一の中心波長を有する入射光の振幅および位相に、それぞれa(t)およびb(t)なる関数によって変調を加えた時の出力電界E(t)は、
E(t)=a(t)cos(ωct+b(t))
と表され、関数a(t)およびb(t)に応じて出力光スペクトルの形状を設計することができる。ただし、ωcは単一の中心波長を有する入射光の中心角周波数、tは時間である。
【0032】
本発明装置では、変調部内の直列および/または並列に結合した光パスの任意の位置に、振幅または位相(もしくはその両方)を変調することのできる光変調器を配置し、光変調器群を構成する光変調器に印加する所定周期の信号電圧のパワーを調節することにより、単一の中心波長を有する入射光の振幅を変調するための関数a(t)および/また位相を変調するための関数b(t)を適宜設定することで、以下に詳述する通り、一括して発生される出力多波長光スペクトルの平坦化を図ることができる。
【0033】
なお、光変調器を多段に配置することで、より自由度の高い振幅および位相変調を可能とし、出力光スペクトルの平坦度の向上に寄与するとともに、変調度の増大により出力光スペクトルの広帯域化できる効果が得られる。
【0034】
続いて、具体的な実施形態について説明する。
[第1実施形態]
本発明に係る多波長一括発生装置の第1実施形態の構成を図2に示す。
図2に示すように、本実施形態の多波長一括発生装置は、光源1、n個(≧1)に示す光変調器を含む光変調器群(変調部)2、繰り返し周期信号発生器3、n個のパワー調整器4、およびn個のパワー可変直流電源5から構成される。光源1は単一の中心波長を有する光を発生し、これを光変調器群2内の入力側光変調器に入射する。光変調器群2内の各光変調器は、直列および/または並列に結合した複数の光パスの任意の位置に配置され(図2では直列に配置されている)、入射光を振幅および/また位相変調する。出力側光変調器からは多波長光が出力される。
【0035】
繰り返し周期信号発生器3は所定周期で繰り返される信号電圧を発生し、このパワーが適宜、パワー調整器4によって調節されて各光変調器に印加される。各光変調器にはさらに、必要に応じてパワー可変直流電源5が結合され、パワー可変直流電源5からの適宜パワーを調節されたバイアスが印加される。各光変調器による入射光の変調動作は上記信号電圧およびバイアスに基づいて行なわれ、入射した光源1からの光の振幅および/また位相が変調される。
【0036】
ここで、位相変調によって搬送周波数の両側に広がった出力の光スペクトルは搬送周波数付近に光パワーの小さな領域を持つが、時間波形に振幅変調によってパルス状のゲートをかけることでその領域のパワーを上昇させて出力光スペクトルを平坦化することができる。この出力光スペクトルの平坦度は位相変調量とパルスの時間幅の関係で決定される。本実施形態では、パワー調整器4によって光変調器に印加する所定周期の信号電圧を調整し、パワー可変直流電源5によって印加するバイアスを可変することで両者の関係を決定し、これにより平坦度が決まる。
【0037】
図3および図4を参照し、本実施形態の上記構成によって光変調器群2からの出力光スペクトルが平坦化可能であることを説明する。
【0038】
繰り返し周期信号発生器3による出力信号電圧の時間波形は図3の(a)に示すような山型の関数とする。この関数に従って、単一の中心波長を有する光源光を位相変調すると、その多波長出力光スペクトルは図3の(b)に示すようになる。これは、以下のように説明することができる。
【0039】
この位相変調の角周波数は、図3の(c)に示すように瞬時値ωmと瞬時値−ωmの間を所定周期で往復する方形波である。図3の(d)の実線に示すように、この方形波の角周波数が瞬時値ωmで表される部分について繰り返しのNRZ(Non Return to Zero)信号でゲートをかけると、その光スペクトルは図3の(e)で表され、角周波数が(ωc+ωm)を中心とした繰り返しのNRZ信号の光スペクトルが得られる。また図3の(f)の実線に示すように、この方形波の角周波数が瞬時値−ωmで表される部分について同様にゲートをかけると、その光スペクトルは図3の(g)で表され、角周波数が(ωc−ωm)を中心とした繰り返しのNRZ信号の光スペクトルが得られる。
【0040】
これらの光スペクトルの角周波数軸上での重ね合わせは図3の(e)と図3の(g)を加算した図3の(b)で表され、角周波数の瞬時値ωc(中心周波数、つまり搬送周波数)付近の光スペクトル強度が小さくなり、光スペクトルの平坦化を実現することはできない。
【0041】
そこでパワー調整器4とパワー可変直流電源5を用いた調整を行なって、以下のように平坦化を行う。
図4の(a)に示すように、角周波数の瞬時値ωmと−瞬時値ωmを跨ぐように繰り返しNRZ信号でゲートをかけるように調整した場合の出力光スペクトルを考える。
【0042】
これに対して上記と同様に、図4の(c)の実線に示すように、角周波数の瞬時値ωmで表される部分について繰り返しのRZ(Return to Zero)信号でゲートをかけると、その光スペクトルは図4の(d)で表され、角周波数(ωc+ωm)を中心とした繰り返しRZ信号の光スペクトルが得られる。また図4の(e)の実線に示すように、角周波数の瞬時値−ωmで表される部分について繰り返しのRZ(Return to Zero)信号でゲートをかけると、その光スペクトルは図4の(f)で表され、角周波数(ωc−ωm)を中心とした繰り返しRZ信号の光スペクトルが得られる。両光スペクトルは、上記の繰り返しNRZ信号の光スペクトルよりも広い帯域を有する。
【0043】
両光スペクトルの角周波数軸上での重ね合わせは図4の(b)で表され、角周波数ωc付近においても大きな光スペクトル強度を有することになり、結果として平坦な出力光スペクトルを実現することができる。
【0044】
本実施形態によれば、単一の中心波長を有する光源光の振幅および位相を変調する関数を適宜設定し、これに従って信号電圧のパワー調整とバイアスの可変設定を行なって振幅変調と位相変調を行なうことで、簡易かつ低コストの構成により出力光スペクトルの平坦度を向上できる効果がある。
【0045】
[第1実施形態の変形例]
本発明に係る多波長一括発生装置の第1実施形態の変形例の構成を図5に示す。
図5に示すように、本変形例の多波長一括発生装置は、光源1から多波長光が出射される光パスに光増幅器50を配置した構成を採ることができる。同図においては、互いに直列に結合した、光源1からの入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスのすべてに光増幅器50を配置している。このように配置した複数段の光増幅器50の増幅利得によって、入射光が光変調器を通過することにより生じるパワー損失、および、多波長化により生じる一波長あたりのパワー損失を補償し、出力SNRを大いに向上することができる。
【0046】
しかし、光増幅器50を光変調器群2の後段にのみ配置して光変調器群2内およびその前段に光増幅器を備えない構成とした場合には、光増幅器50の後段で生じる光パワー損失に起因して生じるSNR低下を防止することができる。図示したように複数の光パスすべてに光増幅器50を追加配置すれば、出力に得られる多波長光のSNR向上に寄与することができる。
【0047】
さらに、光変調器群2内の光変調器をすべて位相変調器とした場合、繰り返し周期信号発生器4が発生して各光変調器の入力ポートに印加される正弦波信号電圧の和を所定の位相変調指数に換算される値に設定することで、チャンネル間パワー偏差を抑制することができる。
【0048】
図6は、第1実施形態のこのような変形例において、チャンネル間パワー偏差を変化させた例を示す特性図である。
【0049】
図6はチャンネル数が7,9,および11の場合を示している。例えば7チャンネルの場合には、上記正弦波信号電圧の和が位相変調指数に換算してほぼ1.0πとなるように各正弦波信号電圧の各々を調節したときに、5〜6dBの最小チャネル間パワー偏差を実現できる。9チャンネルまたは11チャンネルの場合には、ほぼ1.4πとなるように各正弦波信号電圧の各々を調節したときに、最小チャネル間パワー偏差を実現できる。
【0050】
なお、第1実施形態における図4の(a)には、山型の変調関数により位相変調を受けた入射光の振幅にゲートをかける場合に、山型の変調関数を跨いだ時間間隔でゲートをかけることによってスペクトル平坦化を実現する例を示した。すなわち、第1実施形態においては、単一波長の入射光の位相を入力ポートに印加される信号電圧波形に対し線形に変調し、信号電圧の周期が、その信号電圧がその1/2の連続する期間において単調に増加する増加期間と、残り1/2の連続する期間において当該増加期間における単調増加と対称に減少する減少期間からなるときに、増加期間(位相変調関数の微分係数はこのとき正)と減少期間(位相変調関数の微分係数はこのとき負)にわたり連続するような図4の(a)のタイミングで信号電圧波形をゲートしていた。
【0051】
ここで説明する変形例においては、上記増加期間と上記減少期間において個別に上記信号電圧波形をゲートすることによっても、出力多波長光のスペクトル平坦化を実現できることを、図7を参照して説明する。
【0052】
既に説明した通り(図3の(a)〜(c)参照)、入射光が山型の変調関数で位相変調を受けただけでは、搬送周波数近傍において光パワーが低下して出力多波長光のスペクトルは平坦化されない。
【0053】
そこで、ここで説明する変形例においては、図7の(a)のように、位相変調関数の微分係数が正のとき(位相変調関数増加期間)と負のとき(位相変調関数減少期間)に、夫々個別に信号電圧波形をゲートすることで(b)のようにスペクトル平坦化を実現した。
【0054】
(a)に示した波形を(c)と(e)の二つに分けて考えることにする。(c)に示した波形でゲートすることで、(d)のように瞬時角周波数(ωc+ωm)を中心にRZ信号スペクトルが生じる。(e)に示した波形でゲートすることで、(f)のように瞬時角周波数(ωc−ωm)を中心にRZ信号スペクトルが生じる。したがって、これらの重ね合わせから、図7の(a)に示した波形でゲートすることによっても、上記第1実施形態と同様に出力多波長光のスペクトル平坦化を実現できることがわかる。
【0055】
なお、他の時間波形を変調関数として用いることもでき、例えば一定周期で、単調に増加と減少を繰り返す正弦波形状の時間波形を用いることができる。
【0056】
[第2実施形態]
本発明に係る多波長一括発生装置の第2実施形態は、図8に示すように、光変調器群2a内に並列に結合した光パスを設け、各光パスの少なくとも1つ(図2では並列結合した複数の光パスのすべて)に光変調器を配置した構成の振幅変調部25を設けたものである。振幅変調部25には、入力側光変調器と出力側光変調器が光パスを介してそれぞれ直列に結合される。上記複数の光変調器自体はそれぞれ位相変調器であるが、この振幅変調部25は、それぞれの光パス(光変調器)が協働することによって振幅変調器として動作することができ、変調動作は、パワー調整された信号電圧およびパワー可変されたバイアスに基づいて行なわれる。
【0057】
[第3実施形態]
本発明に係る多波長一括発生装置の第3実施形態の構成を図9に示す。
図9に示すように、本実施形態の多波長一括発生装置は、単一の中心波長を有する光を発生する光源1、両極型のマッハツェンダ強度変調器20、所定周期で繰り返される信号電圧を発生する発振器3、パワー調整器4、パワー可変直流電源5、および位相調整器6から構成される。パワー調整器4と位相調整器6は互いに直列に結合される。
【0058】
なお、両極型のマッハツェンダ強度変調器20は、入射光を2つの光パスに分岐し、各パスに配置された光変調器からの出力光を合波、収束させて出射する周知の構成を有している。分岐されたパスには各々光変調手段(位相変調手段)が配置される。これら複数の光変調手段は、1つの要素自体は位相変調手段であるが、協働することによって振幅変調動作を行うことができる。なお、上記のように2つの光パスの両方に光変調手段を設けても良いが、いずれか一方に設けても同様の作用が得られる。
【0059】
発振器3からの信号電圧はパワー調整器4で適宜そのパワーを調節されて、マッハツェンダ強度変調器20の一方の電極に印加される。さらにこの信号電圧は、位相調整器6によって両者の時間位置を調整され、かつパワー調整器4で適宜そのパワーを調節されてマッハツェンダ強度変調器20のもう一方の電極に印加される。後者の電極には、パワー可変直流電源5からの適宜パワーを調節したバイアスも印加される。
【0060】
光源1からの光はマッハツェンダ強度変調器20に入射され、マッハツェンダ強度変調器20による入射光の変調動作は上記信号電圧およびバイアスに基づいて行なわれ、光源光の振幅および/また位相が変調される。
【0061】
本実施形態では、マッハツェンダ強度変調器20は、バワー調整器4を介して印加する信号電圧のパワーおよびパワー可変直流電源5から印加するバイアスを適宜調節することにより振幅と位相変調を同時に変調できる効果を利用して、簡易な構成を実現している。
【0062】
[第4実施形態]
本発明に係る多波長一括発生装置の第4実施形態の構成を図10に示す。
図10に示す本実施形態の多波長一括発生装置は、第3実施形態における発振器3に代えて、所定周期で繰り返される信号電圧を発生する発振器として正弦波信号電圧を発生する発振器3aを用い、さらにパワー調整器4と直列結合した逓倍器7を備えている。
【0063】
この構成により、マッハツェンダ強度変調器20の両電極に印加する信号電圧の周波数を変えている。すなわち、一方の電極には逓倍器7によって発振器3aの出力信号電圧の周波数を逓倍化して印加し、もう一方の電極には発振器3aの出力周波数のまま印加している。
【0064】
本実施形態では、マッハツェンダ強度変調器20に印加する所定周期で繰り返す信号電圧として単一周波数の正弦波信号を用いたので、発振器3aや、当該正弦波信号が入力される電気回路(位相調整器6とその後段)を構成する電気的エレメントに要求される周波数帯域を制限することができ、これら電気的エレメントに必要とされるコストを抑えられる効果がある。また、逓倍器7により信号電圧の周波数を逓倍化することにより、出力光スペクトルの広帯域化を図ることができる。
【0065】
[第5実施形態]
本発明に係る多波長一括発生装置の第5実施形態の構成を図11に示す。
図11に示す本実施形態の多波長一括発生装置は、単一の中心波長を有する光を発生する光源1、互いに直列に結合した単極型マッハツェンダ強度変調器20と位相変調器28からなる光変調器群2c、所定周期で繰り返される信号電圧を発生する発振器3、パワー調整器4、パワー可変直流電源5、および位相調整器6から構成される。
【0066】
発振器3からの信号電圧はパワー調整器4で適宜そのパワーを調節されて、マッハツェンダ強度変調器20に印加される。さらにこの信号電圧は、位相調整器6によって両者の時間位置を調整され、かつパワー調整器4で適宜そのパワーを調節されて位相変調器28に印加される。マッハツェンダ強度変調器20には、パワー可変直流電源4からの適宜パワーを調節されたバイアスも印加される。
【0067】
光源1からの光は光変調器群2cに入射され、光変調器群2cによる入射光の変調動作は上記信号電圧およびバイアスに基づいて行なわれ、光源光の振幅および/また位相が変調される。
【0068】
本実施形態では、光変調器(マッハツェンダ強度変調器20と位相変調器28)を2段直列に配置する構成としたことにより、第3および第4実施形態と比較して出力光スペクトルの広帯域化を図ることができる。
【0069】
図12に、発振器3からの所定周期で繰り返される信号電圧として10GHzの正弦波を用いた場合の本実施形態による実験結果を示す。図12に示すように、光源1からの光の中心波長を含む9チャネルの信号について、<3dBの平坦度を実現できることを観測した。
【0070】
[第6実施形態]
本発明に係る多波長一括発生装置の第6実施形態は、第5実施形態におけるマッハツェンダ強度変調器20と位相変調器28の位置を図13に示すように入れ換えた構成とされており、第5実施形態と同様の変調動作を行なうことができる。
【0071】
この例が示すように、本発明の多波長一括発生装置において互いに直列に結合した光変調器の順序を入れ換えても、得られる出力光スペクトルに影響することはなく、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0072】
[第7実施形態]
本発明に係る多波長一括発生装置の第7実施形態は、第5実施形態におけるマッハツェンダ強度変調器20の代わりに、図14に示すように電界吸収型強度変調器200を用いた光変調器群2eを備えた構成とされいる。本実施形態の多波長一括発生装置によれば、次に示すように第5実施形態と同様の動作結果を得ることができた。
【0073】
図15に、発振器3からの所定周期で繰り返される信号電圧として10GHzの正弦波を用いた場合の本実施形態による実験結果を示す。図15に示すように、光源1からの光の中心波長を含む9チャネルの信号について、第5実施形態(図12)と同様に<3dBの平坦度を実現できることを観測した。
【0074】
[第8実施形態]
本発明に係る多波長一括発生装置の第8実施形態は、第5実施形態における光変調器群2cの後段に、図16に示すようにさらに位相変調器28aを付加し、これに応じて直列結合したパワー調整器4と位相調整器6を付加した構成を備えた構成である。すなわち、3段の光変調器群を備え、1段目が振幅変調器、2段目と3段目が位相変調器となっている。
【0075】
これにより、第5乃至第7実施形態と比較してさらに広帯域化した出力光スペクトルを得ることができる。
【0076】
[第9実施形態]
本発明に係る多波長一括発生装置の第9実施形態は、図17に示すように、第5実施形態における光源1とマッハツェンダ強度変調器20の間に光分岐器8を配置し、マッハツェンダ強度変調器20と位相変調器28の間に光分岐器9を配置し、さらに光分岐器8と光分岐器9を結合させ、光分岐器8の分岐出力に光電気変換器10と演算器11とコントローラ12の縦続回路を結合させた構成を備える。すなわち、マッハツェンダ強度変調器20の入力側と出力側にそれぞれ光分岐器8,9を備える。コントローラ12は、パワー可変直流電源5によるマッハツェンダ強度変調器20のバイアスをコントロールする。
【0077】
上記構成において、光源1からの光を入力側の光分岐器8によって分岐した分岐光を出力側の光分岐器9に入射し、出力多波長光とは逆方向に透過させてマッハツェンダ強度変調器20に入射する。この逆方向の透過光はマッハツェンダ強度変調器20に入射した単一の中心波長を有する光源光と同一の中心波長を有しており、入力側の光分岐器8によって取り出されて光電気変換器10に入射される。そして、光電気変換器10でモニタされたパワーに応じた電気信号に変換される。演算器11は、変換された電気信号のレベルと予め設定された目標値との差分を算出する。コントローラ12は、算出結果を基にパワー可変直流電源5の出力パワーを調節し、マッハツェンダ強度変調器20のバイアス点をコントロールすることで、出力光スペクトルを平坦化することができる。
【0078】
なお、入力側の光分岐器8の後段に光サーキュレータ(図示せず)を付加し、光源1からの光を分岐する機能を光分岐器8に、逆方向の透過光を取り出して光電気変換器10に入射する機能をこの光サーキュレータに機能分割する構成も可能である。また、出力側の光分岐器9として光サーキュレータを用いる構成も可能である。
【0079】
[第10実施形態]
本発明に係る多波長一括発生装置の第10実施形態は、図18に示すように、第5実施形態におけるマッハツェンダ強度変調器20と位相変調器28の間に光分岐器9を配置し、さらに光分岐器9の出力に光電気変換器10と演算器11とコントローラ12の縦続回路を結合させた構成を備える。すなわち、マッハツェンダ強度変調器20の出力側に光分岐器9を備える。コントローラ12は、パワー可変直流電源5によるマッハツェンダ強度変調器20のバイアスをコントロールする。
【0080】
上記構成において、光分岐器9によって分岐したマッハツェンダ強度変調器20からの出力光は光電気変換器10に入射され、ここでモニタされたパワーに応じた電気信号に変換される。演算器11は、変換された電気信号のレベルと予め設定された目標値との差分を算出する。コントローラ12は、算出結果を基にパワー可変直流電源5の出力パワーを調節し、マッハツェンダ強度変調器20のバイアス点をコントロールすることで、出力光スペクトルを平坦化することができる。
【0081】
[第11実施形態]
図19は本発明に係る多波長一括発生装置の第11実施形態を示す構成図である。
上述した第9および第10実施形態では、光源1にパワー変動があると目標バイアス値が変動する。第11実施形態は、このパワー変動による弊害を除去しようとするものである。
【0082】
本実施形態の構成は、第10実施形態の構成に加え、光源1の出力に光分岐器8と光電気変換器10aを含む。演算器11は、光電気変換器10aおよび光電気変換器10bを通してマッハツェンダ強度変調器20の入力光学パワーレベルおよび出力光学パワーレベルをモニターする。コントローラ12はモニターした2つの値に応じてパワー可変直流電源5を制御し、パワー可変直流電源5からマッハツェンダ強度変調器20に印加するバイアスにより両光学パワーレベルの比が一定に維持される。このように第11実施形態によれば、光源1のパワー変動が目標バイアス値に影響することがない。
【0083】
[第12実施形態]
図20は本発明に係る多波長一括発生装置の第12実施形態を示す構成図である。
本実施形態に係る多波長一括発生装置では、それぞれ異なる単一の中心波長の光を発生する2n(nは1以上の自然数)個のレーザからの光源光を2分割して2系統の処理を行ない、各処理結果を合波して最終的な多重出力を得る構成とされている。以下、この構成および動作について詳細に説明する。
【0084】
図20において、161,162,163,164,…162n-1,162nはレーザ発光素子であり、それぞれ単一の中心波長で発光し、それぞれの中心波長は異なっており、周波数軸上で添え字の番号順に等間隔で並んでいる。1600は光合波器であり、奇数番目のレーザ発光素子による光を合波する。1610は光合波器であり、光合波器1600とは独立に偶数番目のレーザ発光素子による光を合波する。光合波器1600,1610は光カプラとすることもできる。
【0085】
図21(a)はn=8のときの光合波器1600からの出力光スペクトルの測定結果を、図21(b)はn=8のときの光合波器1610からの出力光スペクトルの測定結果を示しており、8つの光源光が周波数軸上で等間隔となっていることがわかる。また、各光源光のパワーが略同一であることもわかる。
【0086】
このようなスペクトルを持った各光合波器出力光は、その一方が多波長一括発生装置(IM/PM)1620に入射され、もう一方が多波長一括発生装置(IM/PM)1630に入射される。多波長一括発生装置1620,1630には例えば第5実施形態における多波長一括発生装置(図11参照)と同様の構成を用いることができ、それぞれはマッハツェンダ強度変調器(IM:Intensity Modulator)と位相変調器(PM:Phase Modulator)からなる光変調器群、パワー調整器、パワー可変直流電源、および位相調整器(図11参照)を備え、発振器1640,1650からの所定周期で繰り返される信号電圧を入力される。なお、第1乃至第10実施形態に開示された別の構成の多波長一括発生装置を用いることもできる。
【0087】
したがって、例えばn=8のときの測定結果によれば、多波長一括発生装置1620からの出力光スペクトルは平坦化されて図22(a)に示す通りとなり、多波長一括発生装置1630からの出力光スペクトルも平坦化されて図22(b)に示す通りになる。
【0088】
次に、多波長一括発生装置1620からの出力光は分波器1660において波長毎に分波された後、合波器1680において合波される。また、多波長一括発生装置1630からの出力光は分波器1670において波長毎に分波された後、合波器1690において合波される。両合波器によって合波された光は光カプラ1700によって互いに合波される。
【0089】
図22(a),(b)に示した光を分波器1660,1670に入射した場合、光カプラ1700からの出力光スペクトルの測定結果は図22に示した通りとなり、単一波長の光源光を変調した上記各実施形態と比べて多くのWDM信号を発生させることができ、出力光スペクトルをより広帯域化できる効果がある。
【0090】
[第12実施形態の修正例]
上記第12実施形態において一括して多波長光を得た場合には、要素1600〜1680からなる系統と要素1610〜1690からなる系統の間で、クロストークによる影響が問題になることが考えられる。
【0091】
そこで本修正例では、分波器1660および1670の各出力ポート171,173,…172n-1および172,174,…172nについてレーザ発光素子161,163,…162n-1および162,164,…162nの中心波長毎に抜き出すようにすることで、多波長一括発生装置1620および1630からの変調出力のうち、最終的に信号光としては不要となるサイドモードを合分波器(分波器1660と合波器1680,分波器1670と合波器1690)によって削除するようにした。
【0092】
これにより、例えばn=8のときは、図22(a)中の太枠181,183,185,187で示した各領域を削除された光が合波器1680の出力に得られる。また、図22(a)中の太枠182,184,186,188で示した各領域を削除された光が合波器1690の出力に得られる。両合波器出力において、これら各領域における光パワーは0となる(図示せず)ため、最終的に光カプラ1700によって合波して得られる光出力WDM信号は、2系統間のクロストークを除去したものとすることができる。
【0093】
[第12実施形態の応用]
図24は、本発明に係る多波長一括発生装置の第12実施形態の応用動作を説明する模式図である。
【0094】
図20の構成において、多波長一括発生装置1620,1630夫々が有する変調部を第1の変調部,第2の変調部とする。各変調部への入射波長が出力多波長光の間隔の8倍、互いにずれているとする。
【0095】
図24(a)は、多波長一括発生装置1620,1630によって共に9チャンネルの平坦な多波長光を発生させて第1および第2の変調部に入射させる場合の両入射波長の関係を模式的に示している。この図から明らかな通り、第1の変調部への右端の波長と第2の変調部への左端の波長が重なるため、波長の無駄が生じる。
【0096】
そこで本応用例では、第1の変調部には9チャンネルの平坦な多波長光を入射させ、一方、第2の変調部には7チャンネルの平坦な多波長光を入射させるように、多波長一括発生装置1620と1630を独立して動作させる。この動作は、第1および第2の変調部への各印加電圧を異なった値にすることで実現できる。具体的には、第2の変調部への印加電圧を第1の変調部への印加電圧よりも低い値にすることで、波長の無駄を無くすことができ、かつ、信号電圧を低減することができる。第1および第2の変調部の動作は、勿論、逆であっても同様の作用が得られる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、互いに直列に結合しており単一の中心波長を有する入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスの所定位置に配置された一つ以上の光変調手段を持った変調部と、所定周期の信号電圧を独立に調整して前記光変調手段の入力ポートに印加する複数の電圧印加手段とを備えた構成において、調整されて印加された信号電圧と信号電圧の所定周期に応じて入射光を平坦化した多波長光を発生するので、複雑な光回路の設計を行うことなく、簡易かつ低コストな構成で、平坦な光スペクトルを有する多波長光であるWDM信号を発生することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多波長一括発生装置の原理構成図である。
【図2】本発明に係る多波長一括発生装置の第1実施形態を示す構成図である。
【図3】本発明に係る多波長一括発生装置の第1実施形態により光スペクトルの平坦化が実現可能であることを説明する波形図である。
【図4】本発明に係る多波長一括発生装置の第1実施形態により光スペクトルの平坦化が実現可能であることを説明する波形図である。
【図5】本発明に係る多波長一括発生装置の第1実施形態の変形例を示す構成図である。
【図6】本発明に係る多波長一括発生装置の第1実施形態の変形例においてチャンネル間パワー偏差を変化させた例を示す特性図である。
【図7】本発明に係る多波長一括発生装置の第1実施形態の変形例により光スペクトルの平坦化が実現可能であることを説明する波形図である。
【図8】本発明に係る多波長一括発生装置の第2実施形態を示す構成図である。
【図9】本発明に係る多波長一括発生装置の第3実施形態を示す構成図である。
【図10】本発明に係る多波長一括発生装置の第4実施形態を示す構成図である。
【図11】本発明に係る多波長一括発生装置の第5実施形態を示す構成図である。
【図12】本発明に係る多波長一括発生装置の第5実施形態による実験結果を示す波形図である。
【図13】本発明に係る多波長一括発生装置の第6実施形態を示す構成図である。
【図14】本発明に係る多波長一括発生装置の第7実施形態を示す構成図である。
【図15】本発明に係る多波長一括発生装置の第7実施形態による実験結果を示す波形図である。
【図16】本発明に係る多波長一括発生装置の第8実施形態を示す構成図である。
【図17】本発明に係る多波長一括発生装置の第9実施形態を示す構成図である。
【図18】本発明に係る多波長一括発生装置の第10実施形態を示す構成図である。
【図19】本発明に係る多波長一括発生装置の第11実施形態を示す構成図である。
【図20】本発明に係る多波長一括発生装置の第12実施形態を示す構成図である。
【図21】本発明に係る多波長一括発生装置の第12実施形態による実験結果を示す波形図である。
【図22】本発明に係る多波長一括発生装置の第12実施形態による実験結果とその修正例の動作を説明する波形図である。
【図23】本発明に係る多波長一括発生装置の第12実施形態による実験結果を示す波形図である。
【図24】本発明に係る多波長一括発生装置の第12実施形態の応用動作を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 光源
2,2a,2e,2c 光変調器群
3,1640,1650 発振器
3a 正弦波発振器
4 パワー調整器
5 パワー可変直流電源
6 位相調整器
7 逓倍器
8,9 光分岐器
10,10a,10b 光電気変換器
11 演算器
12 コントローラ
161,162,163,164,…162n-1,162n レーザ発光素子
171,…178 削除される周波数領域
20 マッハツェンダ強度変調器
25 振幅変調部
28 位相変調器
50 光増幅器
200 電界吸収型強度変調器
1600,1610 光合波器(光カプラ)
1620,1630 多波長一括発生装置(IM/PM)
1660,1670 分波器
1680,1690 合波器
1700 光カプラ
Claims (9)
- 単一の中心波長を有する入射光を所定周期の繰り返し信号電圧を用いて変調し、複数の中心波長を有する多波長光を一括して発生して出力する多波長一括発生装置であって、
互いに直列に結合しており前記入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスと、前記複数の光パスの所定位置に配置された複数の光変調手段とを持った変調部と、
前記信号電圧の振幅を調整して前記変調部の前記複数の光変調手段の入力ポートに印加する複数の電圧印加手段とを備え、
前記複数の光変調手段は一段の振幅変調器および該変調器と直列に接続される一段または複数段の位相変調器からなり、さらに、
前記変調部は、単一波長の前記入射光の位相を前記複数の光変調手段の前記入力ポートに印加される信号電圧波形に対し線形に変調して位相変調関数を得、
前記所定周期は、前記信号電圧がその1/2の連続する期間において単調に増加する増加期間と、残り1/2の連続する期間において当該増加期間における単調増加と対称に減少する減少期間からなり、
前記振幅変調器は、前記増加期間の一部において前記変調された入射光の振幅をゲートし、および、前記減少期間のうち該一部と連続しない部分において該振幅をゲートする
ことを特徴とする多波長一括発生装置。 - 単一の中心波長を有する入射光を所定周期の繰り返し信号電圧を用いて変調し、複数の中心波長を有する多波長光を一括して発生して出力する多波長一括発生装置であって、
互いに直列に結合しており前記入射光が入力される光パスを含んだ複数の光パスと、前記複数の光パスの所定位置に配置された複数の光変調手段とを持った変調部と、
前記信号電圧の振幅を調整して前記変調部の前記複数の光変調手段の入力ポートに印加する複数の電圧印加手段とを備え、
前記複数の光変調手段は一段の振幅変調器および該変調器と直列に接続される一段または複数段の位相変調器からなり、さらに、
前記変調部は、単一波長の前記入射光の位相を前記複数の光変調手段の前記入力ポートに印加される信号電圧波形に対し線形に変調して位相変調関数を得、
前記所定周期は、前記信号電圧がその1/2の連続する期間において単調に増加する増加期間と、残り1/2の連続する期間において当該増加期間における単調増加と対称に減少する減少期間からなり、
前記振幅変調器は、前記増加期間のうち前記減少期間寄りの部分および前記減少期間のうち該部分と連続する部分とにわたる所定期間において前記変調された入射光の振幅をゲートすることを特徴とする多波長一括発生装置。 - 請求項1または2に記載の多波長一括発生装置において、
前記振幅変調器は、2つの位相変調器が並列に接続されてなることを特徴とする多波長一括発生装置。 - 請求項1または2に記載の多波長一括発生装置において、
前記振幅変調器は電界吸収型強度変調器であることを特徴とする多波長一括発生装置。 - 請求項3に記載の多波長一括発生装置において、
前記位相変調器は一段で構成することを特徴とする多波長一括発生装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の多波長一括発生装置において、
前記信号電圧を逓倍する手段を備え、
前記逓倍した信号電圧を前記複数の電圧印加手段の少なくとも一つによって調整して前記変調部に印加することを特徴とする多波長一括発生装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の多波長一括発生装置において、
前記信号電圧を正弦波として発生する信号発生手段を備えたことを特徴とする多波長一括発生装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の多波長一括発生装置において、
前記信号電圧を所定の時間波形として発生する信号発生手段を備えたことを特徴とする多波長一括発生装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の多波長一括発生装置において、
前記複数の電圧印加手段のいずれかに前記信号電圧の時間位置を調整する位相調整手段を設け、広帯域化した出力光スペクトルを得ることを特徴とする多波長一括発生装置。
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