JP3810144B2 - ジアリールカーボネートの連続製造法 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、芳香族ヒドロキシ化合物を、不均一系触媒の存在下にホスゲンと反応させることによるジアリ−ルカ−ボネ−トの連続製造法に関する。
【0002】
アリ−ルカ−ボネ−トが芳香族ヒドロキシ化合物の相界面ホスゲン化法(ショッテン−バウマン反応)で得られることは公知である。この方法では、水性アルカリ溶液のために、ホスゲン又はクロロ炭酸エステルの部分的な鹸化が起こり、多量の食塩が副生物として蓄積し、且つ溶媒を回収しなければならないから、溶媒と苛性ソ−ダ溶液の使用が不利益な効果をもたらす。
【0003】
無溶媒法の提案は、例えば米国特許第2837555号、第3234263号、第2362865号に見出だされる。しかし、可溶性触媒を使用し、その、生成物からの分離が煩雑である。
【0004】
結果として、反応混合物の処理を実質的に容易にする不均一で、不溶性の触媒を利用することが賢明であるように見える。この目的のための提案も成されている。例えば、ヨ−ロッパ特許第516355号では、随時アルミノシリケ−トのような担体に適用した三フッ化アルミニウムが特に推奨されている。しかしながら、フッ化アルミニウムの合成は非常に複雑で、弗素又はフッ化水素酸の取扱のために経費がかさむ。そのような触媒上でのフェノ−ルの完全な連続ホスゲン化法は、気相でのみ可能であるが、これは高い反応温度と敏感なクロロフォ−メ−トの分解の危険を伴う。これらの触媒を用いる液相でのフェノ−ルのホスゲン化は、熱い、液体のフェノ−ルが活性な触媒成分を洗い出すから、明らかに容易でない。
【0005】
従って、芳香族ヒドロキシ化合物の、不均一系触媒の存在下でのホスゲン化によるジアリ−ルカ−ボネ−トの連続製造法を達成することに関しては、今までは提案がなかった。
【0006】
今やそのような方法が発見された。これは、
1)芳香族ヒドロキシ化合物及び随時そのクロロフォ−メ−トからなる混合物をホスゲンと一緒に、不均一系触媒の充填された反応器中に導入し、そこで反応熱が排出物及び生成物の蒸発により消費され且つ反応温度が反応混合物の流入温度以上最大50℃まで上昇するように反応させ、
2)反応器を出る生成物を脱気し、その排ガスを、随時いくらかのクロロフォ−メ−トを含む溶融芳香族ヒドロキシ化合物流へ送って、ホスゲン、芳香族ヒドロキシ化合物及びそのクロロフォ−メ−トを排ガス流から除去し、
3)反応器から取り出し且つ脱気した反応生成物を、直接処理工程に供給し、或いは第2の反応器へ供給して、そこで残存クロロフォ−メ−トを、触媒上において、依然存在する又は供給した芳香族ヒドロキシ化合物と更に反応させることによりジアリ−ルカ−ボネ−トを生成させ、
4)第2の反応器を出る生成物を、順次脱気し、この排ガスを2)に言及した溶融芳香族ヒドロキシ化合物での洗浄に供し、
5)脱気した生成物を、第2の反応器から蒸留塔へ供給し、芳香族ヒドロキシ化合物及び適当ならば依然存在するクロロフォ−メ−トを塔頂から留去して、第1の反応器へ再び導入し、
6)この第1塔の残留物を第2の蒸留塔へ供給し、適当ならば依然そこに存在するかもしれない痕跡量の低沸点成分を、塔頂よりジアリ−ルカ−ボネ−トから除去し、この痕跡物を第1塔の上部部分へ戻し、
7)純粋なジアリ−ルカ−ボネ−トを、第2塔の気体空間から取り出し、
8)この第2塔の残留物を第3の蒸留装置に供給し、ジアリ−ルカ−ボネ−トを塔頂から流出させて第2塔へ戻し、そして高沸点成分を第3の蒸留装置の残留物から取り出す、
ことが特徴である。
【0007】
本発明の方法に対する芳香族ヒドロキシ化合物は、式
ArOH
[式中、Arは、フェニル、ナフチル、フェナンスリル、インダニル、テトラヒドロナフチル、又はN,O,及びSを含んでなる群から選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5又は6員芳香族複素環化合物の残基を意味し、但しこれらの炭素環及び複素環残基は1つ又はそれ以上の置換基、例えば直鎖又は分岐鎖C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルコキシ基、フェニル残基又はニトリル及びハロゲン官能基で置換されていてよく、また更に複素環残基はベンゼン核と融合していてよい]
のものである。
【0008】
本発明による芳香族ヒドロキシ化合物の例は、フェノ−ル、o−,m−及びp−クレゾ−ル、o−,m−及びp−イソプロピルフェノ−ル、対応するハロゲンまたはアルコキシフェノ−ル、例えばp−クロロフェノ−ルまたはp−メトキシフェノ−ル、更にナフタレン、アンスラセン及びフェナンスレンのモノヒドロキシ化合物、更に4−ヒドロキシピリジン及びヒドロキシキノリンである。好ましくは、置換フェノ−ルが利用され、特にフェノ−ルそれ自体が好適である。
【0009】
本発明の方法に適当な触媒は、例えばヨ−ロッパ特許第483632号、ヨ−ロッパ特許第635476号、米国特許第5478961号、ヨ−ロッパ特許第635477号、米国特許第5473094号、ヨ−ロッパ特許第645364号、ヨ−ロッパ特許第691326号、ヨ−ロッパ特許第516355号、米国特許第5239105号、及び米国特許第5136077号から本質的に公知である。
【0010】
排出物ホスゲン及びヒドロキシ化合物は、1:0.5−1:8,好ましくは1:1.5−1:5,特に好ましくは1:2−1:4のモル比で用いられる。この場合、化学量論比は1:2である。
【0011】
触媒は、概して粒状物、造粒物、押出し物、棒状物、球状物、大表面積の成形体、例えばラシヒ・リング形の中空押出し物、中空管、星形物、馬車の車輪形、または破砕物として使用される。
【0012】
本発明の方法に適当な反応器は、同業者には公知である。その例は、随時冷却または加熱ジャケットを備えた且つ触媒を積み重ねた形で含む管型反応器、または触媒が互いの上に配置されたいくつかの棚板上に均一に分配されている棚型反応器である。
【0013】
反応を起こさせるためには、ホスゲン及び芳香族ヒドロキシ化合物を、並流または向流で反応器を通過させる。垂直に立つ反応器の場合、液相は上から下方へ及び下から上方への両方で通流させうる。
【0014】
ホスゲン及び芳香族ヒドロキシ化合物の反応は、約100−250℃、好ましくは120−230℃、特に好ましくは130−220℃の温度で行われる。反応熱は、反応混合物の温度が反応物の流入温度以上最大50℃、好ましくは高々40℃、特に好ましくは高くても35℃まで上昇する程度まで、排出物及び生成物の蒸発により消散せしめる。
【0015】
圧力は、0.3−10バ−ル,好ましくは0.5−7バ−ル,及び特に好ましくは0.8−6バ−ルの範囲である。
【0016】
反応の過程で生成する廃ガスは、冷却後、向流装置で、クロロフォ−メ−トを<50重量%、好ましくは<30重量%、及び特に好ましくは<10重量%で含んでいてもよいヒドロキシ化合物の溶融物流に送られ、そこで残存ホスゲン及び適当ならば依然含まれる少量のヒドロキシ化合物及びクロロフォ−メ−トを気体流から取り出す。向流装置を出る液体混合物は、所望の温度に加熱されたホスゲン及び随時更なるヒドロキシ化合物の添加により、所望のモル比に調節され、反応器に送られる。
【0017】
向流装置は、例えば充填塔、ふるい板を含む棚段塔、更に垂直のパイプでいくつかのバブル塔が上下に配置され且つ気体空間及び溢流パイプまたは堰により連結されたバブル塔カスケ−ドまたはカスケ−ド型バブル塔であってよい。
【0018】
向流装置の塔頂から出る気体流は、実質的に塩化水素からなる。依然存在するかもしれないホスゲンの痕跡量は、公知の方法により、活性炭塔において少量の水で加水分解してもよい。向流装置に存在する温度での蒸気圧に従って塩化水素流中に依然存在するかもしれない痕跡量のホスゲンは、続く塩化水素の水への断熱吸収において共沸蒸留により水性混合物の形で追出され、回収後に反応器に戻されるか或いは他の目的に、例えばフェノ−ル樹脂の製造に使用してもよい。
【0019】
塩化水素中に依然存在するホスゲンの残存量は、水での断熱吸収後にそれをヒドロキシ化合物及び水からなる共沸物で追出す場合、排出物流に起源する不活性なガスの残存痕跡量と一緒に活性炭塔に有利に供給することができ、該塔で加水分解してもよい。
【0020】
反応混合物の脱気後、概して主にジアリ−ルカ−ボネ−ト及び/または芳香族ヒドロキシ化合物からなり、また依然として、概して<50重量%、好ましくは<30重量%、及び特に好ましくは<10重量%に相当するある量のクロロフォ−メ−トを含む最初の粗生成物が得られる。
【0021】
この混合物は、直接蒸留処理に供給しても、クロロフォ−メ−ト及びヒドロキシ化合物、ジアリ−ルカ−ボネ−ト、及び少量の高沸点成分からなる流れに分割してもよい。しかしながら、クロロフォ−メ−トを含まないまたは少量しか含まない反応混合物の使用は、簡略化に通じ、また経済的な蒸留の実行をもたらす。
【0022】
それゆえに、脱気後に得られる最初の粗生成物は、有利には不均一系触媒を含有する第2の反応器へ送られ、そこで依然存在するクロロフォ−メ−トを、混合物中に依然存在するまたは添加したヒドロキシ化合物と、第一の反応器と同様な条件下に反応せしめる。この工程において、圧力はより狭い範囲、0.6−6バ−ル,好ましくは0.8−4バ−ルであってよく、温度はいくらか高い、即ち120−250℃、好ましくは140−240℃、特に好ましくは160−230℃であってよい。
【0023】
反応器への仕込み量は、毎時触媒容量リットル当たりの排出混合物kgで測定して、反応温度、触媒の活性及び期待する転化率に依存する。これは0.01−20,好ましくは0.02−10,特に好ましくは0.05−4,及び最も好ましくは0.1−3kg/l・hに相当する。
【0024】
第2の反応器を出る混合物も脱気し、排ガス流を向流装置へ送って、洗浄する。クロロフォ−メ−トを少量でしか(<3、好ましくは<2、及び特に好ましくは<1重量%)含まない脱気された混合物は、第1の蒸留塔において、塔頂生成物として除去されかつ必要に応じて第1または第2の反応器へ送って、更に反応させられる過剰のヒドロキシ化合物及びクロロフォ−メ−トが除去される。
【0025】
この塔の底部から取り出される混合物は、第2塔において、第1塔の上部に返送される残存低沸点成分、この第2塔の蒸気流から横に取り出される純粋なジアリ−ルカ−ボネ−ト、及び残留物の形で塔に残るジアリ−ルカ−ボネ−トおよび高沸点成分からなる混合物に分離される。
【0026】
この残留物は、連続式または不連続式で運転される第3の蒸留装置において、高沸点成分を含む残留物及び第2塔の下部に送られ、そこで更に精製されるジアリ−ルカ−ボネ−トに分離される。
【0027】
比較的少量の、反応生成物の<3、好ましくは<2、及び特に好ましくは<1%の残留物は、有利には燃焼され、或いはフェノ−ル樹脂の製造に使用する。
【0028】
【実施例】
実施例 1
フェノ−ルの、γ−アルミナの存在下でのホスゲン化によるジアリ−ルカ−ボネ−トの連続製造
本発明の方法を行うのに用いる装置及び付随する物質流を図1に系統的に示す。
【0029】
加熱された容器Iから、フェノ−ル1の41.12重量部/時を、常圧下に熱交換器(III)(60℃)を通して60に加熱した且つ充填剤を充填した向流塔VIIに供給し、そこで蒸留塔Xから塔頂で取り出されたフェノ−ルと混合した。脱気装置VI及びIXに由来する廃ガス流15を、VIIを通流させた後、混合物11(フェノ−ルとホスゲンの重量比約97/3)を底部に導入した。予熱したホスゲン3の21.93重量部/時を、11と一緒に向流で熱交換器(170℃)から、170℃に予熱し且つγ−アルミナ150容量部を充填した反応器Vに導入した。
【0030】
反応器の基底から出る、フェニル、フェニルクロロフォ−メ−ト、及び副生物を56.1/0.8/42.8/0.3で含有する生成物を、脱気装置VIから、廃ガス6(フェノ−ル、ホスゲン、塩化水素及び二酸化炭素の重量比2.5/15.8/81.1/0.6)及び残留物7(フェノ−ル、フェニルフォ−メ−ト、ジフェニルカ−ボネ−ト及び副生物の重量比55.8/0.9/43.0/0.3)に分離した。
【0031】
残留物7に存在するフェニルクロロフォ−メ−トを、γ−アルミナ(150容量部)を充填した反応器VIIIにおいて、180℃下に存在するフェノ−ル(可能ならば付加的フェノ−ル1´または14´の添加後)と後反応させた。
【0032】
反応器の基底から取り出した生成物8(フェノ−ル、ジフェニルカ−ボネ−ト及び副生物55.4/44.3/0.3)を、脱気装置IXを介して、廃ガス9(フェノ−ル及び塩化水素)及び残留物10(フェノ−ル、ジフェニルカ−ボネ−ト及び副生物55.2/44.5/0.3)に分離した。
【0033】
廃ガス流6及び9を一緒にして15(フェノ−ル、塩化水素及び二酸化炭素の重量比5.8/93.6/0.6)にし、フェノ−ルを介して向流装置VIIに導入した。
【0034】
塔頂から出る廃ガス15´を塩化水素吸着装置XIVに供給した。
【0035】
塩酸16の18%溶液94.3重量部/時を供給することにより、塩酸17の30%溶液110.5重量部/時を得た。これは電気分解に供することができた。この電気分解で得られる塩素は、ホスゲンの製造に再び使用できた。
【0036】
随伴される痕跡量のフェノ−ルは、水との共沸物24として除去できた。
【0037】
廃ガス25中に依然痕跡量で存在するホスゲンの分解を行うために、消滅装置(水を用いる活性炭塔)を連結した。
【0038】
残留物10を最初の蒸留塔Xに供給し、約80℃/12mmでフェノ−ル57.7重量部/時及び残留物19(フェノ−ル、ジフェニルカ−ボネ−ト及び副生物の重量比0.3/99.1/06)に分離した。
【0039】
残留物19を第2の蒸留塔に送り、そこで依然存在するフェノ−ル(0.14重量部)を塔頂から除去し、第1塔Xの上部に戻した。基底から取り出した生成物22(ジフェニルカ−ボネ−トと副生物の重量比88.6/11.4)を、第3の蒸留塔において、170℃/12mm下に、第2塔の下部に返送される塔頂生成物21(ジフェニルカ−ボネ−ト2.3重量部)と残留物23(高沸点副生物)に分離した。第2塔XIの気体空間の横からの取り出しにより、生成物20(ジフェニルカ−ボネ−トトフェノ−ルの重量比99.8/0.2)46.6重量部/時を得た。
【0040】
実施例 2
向流措置VIIを用いずに、実施例1に記述した工程を繰り返した。熱交換器IIIからフェノ−ル12の32.0重量部/時及び熱交換器IVからホスゲン3の15.0重量部/時を反応器Vに供給することにより、ジフェニルカ−ボネ−ト20.1重量部/時を一定の選択率で得た。
【0041】
実施例 3
実施例2に記述した工程を繰り返した。熱交換器IIIからフェノ−ル12の30.0重量部/時及び熱交換器IVからホスゲン3の15.0重量部/時を反応器Vに供給することにより、ジフェニルカ−ボネ−ト24.3重量部/時を一定の選択率で得た。
【0042】
記述した工程を更に変化させることにより、排出物と生成物、触媒量、及び温度に依存して、次のことが可能である。
【0043】
a)開始の時或いは向流装置を用いない操作法の場合、向流装置VIIを経る代わりに、フェノ−ル4を反応器Vに直接供給すること。
【0044】
b)比較的大濃度のフェニルクロロフォ−メ−トが存在する場合、後反応のために、追加の反応対に対して、フェノ−ル(1′または14′)を添加すること。
【0045】
c)第2の反応器VIIIでの後反応を行わないで操作すること。この場合、依然存在するフェニルクロロフォ−メ−トを、第1の蒸留塔Xにおいてフェノ−ルと共に低沸点成分14として留去して、向流装置VIIへ供給し、或いは向流装置を用いない操作の場合、最初の反応器Vに返送する(13)。
【0046】
d)液相及びホスゲンを、向流で反応器Vを通すこと。この工程では、貯蔵容器IIからのホスゲンが熱交換器IVを介して下部から反応器Vに入り、液相が上部から入る。精製する廃ガスを除去することに関しては、反応器Vの上部が更に向流塔VIIに連結されている。
【0047】
e)廃ガス15´に含まれる残存フェノ−ルを凝縮器で除去し、向流装置VII,第1の反応器V,又は第2の反応器VIIIに返送すること。
【0048】
f)ジアリ−ルカ−ボネ−ト20を第4の蒸留装置で精製すること。この場合、純粋なジアリ−ルカ−ボネ−トは塔頂から流出し、残存の高沸点成分は第2の蒸留塔XIからの残留物22と一緒に第3の蒸留装置に返送される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を行うのに用いる装置及び付随する物質の流れを系統的に示す。

Claims (1)

  1. ホスゲンを、不均一系触媒の存在下に芳香族ヒドロキシ化合物と反応させることによるジアリ−ルカ−ボネ−トの連続製造に際して、
    1)芳香族ヒドロキシ化合物及び随時そのクロロフォ−メ−トからなる混合物をホスゲンと一緒に、不均一系触媒の充填された反応器中に導入し、そこで反応熱が排出物及び生成物の蒸発により消費され且つ反応温度が反応混合物の流入温度以上最大50℃まで上昇するように反応させ、
    2)反応器を出る生成物を脱気し、その排ガスを、随時いくらかのクロロフォ−メ−トを含む溶融芳香族ヒドロキシ化合物流へ送って、ホスゲン、芳香族ヒドロキシ化合物及びそのクロロフォ−メ−トを排ガス流から除去し、
    3)反応器から取り出し且つ脱気した反応生成物を、直接処理工程に供給し、或いは第2の反応器へ供給して、そこで残存クロロフォ−メ−トを、触媒上において、依然存在する又は供給した芳香族ヒドロキシ化合物と更に反応させることによりジアリ−ルカ−ボネ−トを生成させ、
    4)第2の反応器を出る生成物を、順次脱気し、この排ガスを2)に言及した溶融芳香族ヒドロキシ化合物での洗浄に供し、
    5)脱気した生成物を、第2の反応器から蒸留塔へ供給し、芳香族ヒドロキシ化合物及び適当ならば依然存在するクロロフォ−メ−トを塔頂から留去して、第1の反応器へ再び導入し、
    6)この第1塔の残留物を第2の蒸留塔へ供給し、適当ならば依然そこに存在するかもしれない痕跡量の低沸点成分を、塔頂よりジアリ−ルカ−ボネ−トから除去し、この痕跡物を第1塔の上部部分へ戻し、
    7)純粋なジアリ−ルカ−ボネ−トを、第2塔の気体空間から取り出し、
    8)この第2塔の残留物を第3の蒸留装置に供給し、ジアリ−ルカ−ボネ−トを塔頂から流出させて第2塔へ戻し、そして高沸点成分を第3の蒸留装置の残留物から取り出す、
    ジアリ−ルカ−ボネ−トの連続製造法。
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