JP3808094B2 - 複合弾性不織布およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複合弾性不織布およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、所望の形状合致特性、エステティック特性、バリヤ特性および延伸特性を有し、現存のテキスタイル装置を使用して容易に製造する事のできる複合弾性不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾性布は、限定された延伸性を有する布よりも不規則形状に合致し身体の運動自由度を与えるので、包帯材料、衣類、おむつ、支持着衣および個人の生理用品において使用するのに適している。
【0003】
延伸性ファブリックを製造するために、種々のファブリック構造にエラストマー材料が合体されている。ファブリックが編成または織成によって製造される多くの場合、そのファブリックのコストは比較的高い。ファブリックが不織技術によって製造される場合、このファブリックの強度が不十分であり、延伸特性と回復特性が限定される欠点がある。
【0004】
弾性不織布は、例えばエラストマーポリマーのメルトブロー法によって製造されているが、メルトブロー法は一般に比較的低い分子量と比較的高い溶融流量とを有するポリマーを使用して実施される。また、メルトブローン繊維は比較的無配向である。その結果、メルトブローンエラストマーウエブは、強度が比較的低く、弾性が比較的低い。これらの弾性欠陥は、比較的高いクリープ、すなわちウエブが一定応力を受けた時の経時的伸び増大に見られ、また比較的高い応力弛緩、すなわちウエブが延伸状態に保持された時の回復力の経時的損失に見られる。
【0005】
低強度弾性ファブリックは、著しく延伸された時に裂けるが故に低強度が問題となる。クリープおよび応力弛緩特性も非常に問題である。例えば、弾性衣類、個人用生理品、おむつおよび身体の各部分に形状合致するための製品においては、その製品の使用中に、クリープ弛緩および応力弛緩特性の結果として形状合致および弾性回復能力の損失を生じる。これは、特に、製品が著しく延伸される場合、または、製品が体液と接触した場合のように、延伸および加熱される場合に顕著である。
【0006】
また多くの弾性不織布は貧弱なエステティックを示す欠点がある。エラストマーはしばしば望ましくないゴム様感触を有する。その結果、弾性不織布はしばしばユーザにとって粘りつくようなまたはゴムのように受け取られる感触と組織を有する。
【0007】
このような強度、弾性およびエステティック上の欠点の故に、弾性不織布を他の布と結合する事によって複合弾性不織布を形成しようとする試みがなされた。このような他の布としては、弾性不織布のエステティックを改良するために感触の優れた布、および弾性不織布がその全体的弾性特性が失われる状態まで過度に延伸される事を防止するための強度の強いファブリックを含む。
【0008】
米国特許第4,775,579号は、弾性ウエブまたは弾性ネットと緊密にハイドロエンタングリング処理されたステープルテキスタイル繊維を含む望ましい複合弾性不織布を開示している。このようにして得られた複合弾性不織布は編布と同等の特性を示し、優れた柔らかさ特性と延伸特性とを有する。これらの複合弾性不織布においては、弾性材料について見られるゴム様感触が最小限になされまたは除去されている。
【0009】
米国特許第4,413,623号は、構造部分の中に弾性ネットを合体させた使い捨ておむつなどの積層構造を開示している。この弾性ネットは積層構造の第1層と第2層との間に延伸状態で挿入され、延伸状態のままでこれらの層に結合される。そして、弾性ネットを緩めることで積層構造にギャザを生じさせる。
【0010】
米国特許第4,525,407号に記載の弾性布は弾性部材を含み、この弾性部材は弾性ネットとし、これを延伸前において弾性部材より延伸性の低い基板に対して間接的に結合する。非弾性部材を前記弾性部材に結合して、複合体全体を延伸と弛緩とによって弾性にする。
【0011】
米国特許第4,606,964号に記載のバルキー複合体ウエブに示差的に延伸された弾性ネットに対してギャザ性ウエブを結合する事によって製造する事ができる。このネットを弛緩させれば布のギャザを生じると言われる。
【0012】
米国特許第4,720,415号に開示の弾性ラミネートにおいては、エラストマーメルトブローンウエブが延伸され、延伸状態のまま非弾性層に結合される。次に複合体を弛緩させるとギャザ複合体が得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらラミネートの製造方法は種々の欠点を有する。すなわち、熱可塑性エラストマーから形成されたウエブおよびネットを他のファブリックに対して緊張状態で積層する工程はきわめて困難である。また、製造中の緊張のわずかの変動の結果として布の延伸または回復を生じ、これが製造された製品を不均一にする。例えば、接着剤被着、積層、熱結合またはその他の熱処理など加熱を必要とする場合に特にこの現象が見られる。さらに、熱可塑性エラストマーは、高温で応力を受け、応力を受けたままで全部または部分的に冷却させられた時に弾性特性を失う可能性がある。
【0014】
さらに、最終複合体の延伸性の基礎として弛緩とこれに伴なうギャザリングを実施する場合、得られた布はしばしば過度の厚さを有し、これがエステティック上問題がある。また多くの場合に、最終ファブリックはエラストマー部品が与える事のできる延伸性よりはるかに低い延伸性を示す。
【0015】
種々の日常生活の用途で、弾性特性を有しない積層不織ファブリックが広く使用されている。例えば使い捨ておむつ、成人用失禁パッド、おむつ、生理用ナプキンなどの吸収性製品、外科用ガウン、外科用ドレープおよび無菌ラップなどの医学的用途、および使い捨て雑巾、工業用衣類、ハウスラップ、カーペットおよびろ過媒体などの各種用途の部品がある。
【0016】
部分的にメルトブローンウエブをベースとする不織布ラミネートは、液体、微生物またはその他の汚染物質の透過を防止するためのバリヤ用に使用されている。メルトブロー法は、多孔で呼吸性であっても、液体、バクテリアその他の汚染物質を透過しない繊維ウエブを生じるのに十分程度にもつれ合った非常に小直径の繊維を形成する事ができる。
【0017】
しかし、前述のようにメルトブローンウエブは高強度の布ではないので、この型のバリヤファブリックラミネートは代表的にはメルトブローンウエブと結合された単数または複数の補強ファブリック層を含む。
【0018】
メルトブローンウエブを補強するためにスパンボンドウエブが使用されている。例えばメルトブローンウエブを外側のスパンボンドウエブ層の間に挟持する事ができる。これはスパンボンドウエブがメルトブローンウエブより強力であるのみならず摩損抵抗が高いからである。従ってこのサンドイッチ構造中のメルトブローンウエブは過度の引張り応力に対して防護されるのみならず過度の研摩性面の接触に対しても防護される。この型のファブリックは医療および工業用衣類として、CSRラップ、外科用ドレープおよびハウスラップとして使用されている。これらのファブリックの特定の例が米国特許第3,676,242号、第3,795771号、第4,041,203号、第4,766,029号および第4,863,785号に記載されている。
【0019】
この型の複合ファブリックラミネートは、種々の用途において広く使用されているけれども、低いドレープ特性および柔らかさなどの望ましくないエステティック特性を有する。代表的にはこれらの不織布ラミネートは剛性または板状であって、曲げおよび折り畳みに抵抗する。従ってこれらのファブリックが使い捨て吸収性製品などの衣類中の部品として使用される場合、この衣類が身体の形状にそった形状合致に抵抗し、しわを寄せて、着用者の皮膚と製品との間にギャップを残す。これらのファブリックが無菌ラップ用に使用される場合、しばしば折り畳みに抵抗するので、これらのファブリックが物体の回りに包装された後に折り返されて平坦なシートになろうとする。
【0020】
スパンボンド層を変性する事によってこれらのバリヤファブリックの剛性と手触りを改良する事ができるが、スパンボンド層を不当に弱化しないように注意しなければならない。さもなけば、内側のメルトブローン層に与えられる防護作用が失われバリヤ特性の損失を伴うからである。
【0021】
本発明は、前記従来技術の有する問題点を解消し、望ましい手触りとカバー、可撓性とドレープなどの望ましいエステティック特性を有する複合弾性不織布およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の弾性複合不織布は、エラストマースパンボンドウエブとエラストマーメルトブローンウエブとを含む複数のエラストマー層の組合せによって形成される。これらの複数のエラストマー層が相互に接合されて一体的凝集性エラストマー布構造を成し、望ましい特性組合せを有する複合体を与える。エラストマーメルトブローン層は積層構造に対して望ましいバリヤ特性および/または多孔性を与えるが、弾性スパンボンドウエブは複合体に対して優れたエステティック、ドレープ特性および耐久性を与える。
【0023】
本発明の弾性複合不織布は、各層が弾性であるので、全体として延伸性であり、従って不規則な形状にそって形状合致し、ラミネート製品に伴う剛性を示さない。
【0024】
本発明の複合弾性不織布は、弾性で延伸性であるが、なお望ましいバリヤ特性および/または多孔性を保持し、用途に応じて、空気中の粒子、流体などのラミネート中への進入を防止し、低緊張状態において特定の微生物に対するバリヤとして作用する事ができる。
【0025】
本発明の複合弾性不織布は、従来の弾性メルトブローンファブリックだけでは得られなかった強度特性を示す。従来のメルトブローン構造は、大きな力を受けた時に引き裂きおよび/または破断され、あるいは他の材料で補強されていたが、このような材料が延伸性を著しく制限しまたしばしばファブリックの厚さを増大する。
【0026】
また、本発明の弾性複合不織布は、両方向に緊張するので、低延伸性の追加材料を積層する必要がない。
【0027】
本発明の複合弾性不織布に使用される好ましいエラストマースパンボンドウエブは、実質的な強度と耐久性を有するが、同時に柔らかなエステティック的に心地よい手触りを与え、これはポリプロピレンスパンボンドウエブを使用する先行技術のラミネートと比べて著しく改良されている。
【0028】
さらに、本発明の複合弾性不織布を形成するために使用される部品層は、弾性構造であるので、複合弾性不織布に弾性を与えるために延伸とこれに続く弛緩を実施する必要がない。この事は積層工程を簡単にすると同時に、弾性複合体の厚さを最小限にする。
【0029】
各ラミネート層は、同一のまたは相異なるエラストマーポリマーから成る事ができ、従って特定の最終用途に従って同一または相異なる特性を示す事ができる。例えばメルトブローンウエブは例えば優れた伸びと回復率などの弾性特性を有するエラストマーポリマーで形成する事ができる。このメルトブローンウエブを、より柔らかなまたより低い弾性のポリマーから成るエラストマースパンボンドウエブに接合して複合体に対して優れた手触りを与え、しかも複合体の延伸性、従ってその形状合致性を保持する事ができる。
【0030】
さらに、本発明の複合弾性不織布は、高い摩擦係数を有するスパンボンド層を使用して、靴カバーなどの滑り抵抗用途に使用される製品とする事ができる。
【0031】
本発明の好ましい実施態様において、少なくとも1つの弾性メルトブローンウエブが2枚の外側弾性スパンボンドウエブに挟持される。これらのウエブが相互に熱または接着剤によって接合されて、複合スパンボンド/メルトブローン/スパンボンドラミネートファブリックを形成する。得られた複合体はエラストマーメルトブローンウエブの望ましいバリヤ特性および/または多孔性を有すると同時に、エラストマースパンボンドウエブの優れた手触り、柔らかさおよび耐久性を示す。前述のように複合体の各層が弾性であるので、剛性と不可撓性を示す代表的なラミネート製品と比べて、ラミネートが全体として延伸性で形状合致性である。
【0032】
本発明の複合弾性不織布は、比較的簡単な直線型製造工程によって製造する事ができ、この製造工程は少なくとも1つのエラストマーメルトブローン層を直接にスパンボンドウエブの上に形成する段階を含む。エラストマースパンボンドウエブはエラストマーメルトブローンウエブに対して加熱法または接着剤結合によって接合する事ができる。好ましくは、これらの層の接合は、カレンダーを用いた加熱加圧手段により点結合することで実施される。
【0033】
【発明の効果】
本発明の複合弾性不織布は多くの先行技術ラミネート布と比べて改善された特性を示す。本発明の複合弾性不織布は医療用ファブリック、例えば無菌ラップ、外科用ガウンまたはドレープ、個人用ケア製品および生理用製品、おむつ、使い捨て訓練用パンツ、包帯、使い捨て医療または工業用衣類などとして、またろ過用などの工業製品として使用する事ができる。
【0034】
また、本発明の複合弾性不織布は多くの先行技術のファブリックに伴なう製造上の複雑さを避ける事ができ、製造コストを低下させ製造効率を向上させる事ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による複合弾性不織布の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
なお、本発明の実施態様において使用される用語は、説明の便宜上使用されるのであって、本発明を制限するものではない。
【0036】
本発明の複合弾性不織布を形成するために使用される各種の不織ウエブは、弾性特性を有するエラストマー層である。本発明の実施例において、用語「エラストマー」とは、常温で約30%延伸された時に実質的な回復率、すなわち下記の式に従って75%以上、好ましくは90%以上の回復率を示す事のできるエラストマースパンボンドウエブおよびエラストマーメルトブローンウエブを含む不織ウエブとファブリックに用いられる。
【0037】
回復率%=(LS−Lr)/(LS−Lo)×100
ここに、LSは延伸長さ;Lrは回復した1分後に測定された回復長さ;Loは材料の初期長さ。
【0038】
図1は、本発明による複合弾性不織ウエブの製造方法の一例を示す。本発明による複合弾性不織ウエブは、スパンボンドエラストマーウエブと内側メルトブローンエラストマーウエブとの組合わせから形成される。
【0039】
図1において、符号10は、スパンボンド装置をで示し、これは好ましくは業界公知のスロットドローイング装置である。本発明の実施態様において使用されるエラストマースパンドウエブは、好ましくは米国特願第07/829,923号の開示に従って製造される。
【0040】
スロットドローイング装置10は、メルトスピニング部を含み、このメルトスピニング部は、フィーダホッパ12と押出器14とを含む。押出器14は、実質的に連続フィラメント18のメルト・スピニング流を紡糸するための線形ダイスヘッドまたはスピナレット16を備える。実質的に連続フィラメント18がスピナレット16から押出され、代表的には冷気の供給(図示されず)によって急冷される。フィラメント18は減衰溝孔20に向けられる。減衰溝孔20は下向きに移動する減衰空気を含み、この減衰空気は、業界公知のように溝孔上方の強制空気、溝孔下方または溝孔中の減圧によって供給される。また業界公知のように、この減衰溝孔20はドローイング溝孔とは別個のものとし、または一体のものとする事ができる。空気とフィラメントは、減衰溝孔20を出て、不織スパンボンドウエブ24として成形ワイヤ22上に捕集される。
【0041】
望ましくは、フィラメント18は、毎分約100乃至約2000メートルの紡出速度でスピナレット16から押出される。形成ワイヤ22は、紡出速度(フィラメントの線速)より低い線速で移動し、スパンボンドウエブ24の密度とカバーとを増大させる。好ましい実施態様において、フィラメント18は、毎分約450乃至約1200メートルの紡出速度で製造される。好ましくは、スパンボンドウエブ24のフィラメント18は、約50デニール以下、さらに好ましくは約1乃至約10デニール以下、最も好ましくは約2乃至約6デニール以下のデニールである。
【0042】
エラストマースパンボンド層は、好ましくは熱可塑性オレフィンベースエラストマーの溶融紡糸連続フィラメントによって製造される。これらのオレフィインベースエラストマーは、望ましくはメタロセン重合触媒を使用して形成され、Exxon社からEXACT樹脂として、またHimont社からCATALLOY樹脂として市販されている。EXACT樹脂は線形低密度ポリエチレンである。CATALLOY樹脂は、結晶性オレフィン異相コポリマーであって、結晶ベースポリマーフラクションすなわちブロックと、無定形コポリマーフラクションまたはブロックとを含み、この無定形ブロックは、半結晶性ポリマーフラクションを介して結晶性ベースポリマーフラクションにブロッキングされた第2相としての弾性特性を有する。
【0043】
EXACT樹脂には多数のグレードがある。これらのポリマーから製造されたスパンボンドファブリックはすべてすぐれた延伸性を有する。樹脂グレードの変動に伴なうスパンボンドファブリック特性の大きな変動はファブリックの回復度である。高密度の材料はより低い回復度を有する。低密度の材料は、一部市販の弾性材料ほどではないが、すぐれた回復率を有する。
【0044】
現在入手される二、三のExxonのEXACTポリマーの特性を下記の表1に示す。
【0045】
【表1】
Figure 0003808094
前記各ポリマーから紡出されたスパンボンドファブリックは、手触りが相異する。最低密度材料は明かに不快なゴム様の手触りを有する。この種の材料は粘着性で、皮膚にねばつく感触を有する。中程度の密度の材料は非常に柔らかなすぐれた手触りを有する。
【0046】
本発明の複合弾性不織布において使用するのに現在好ましい弾性スパンボンドファブリックは、EXACT3017から製造される。
【0047】
ベーススパンボンド材料は、5サイクル100%伸びヒステリシス・テスト(マシン方向のみ)において下記の機械特性を有する。
Figure 0003808094
前述のように、弾性特性を有する主として結晶性の熱可塑性オレフィンブロックコポリマーもスパンボンドファブリックの形成に有効に使用される。これらのポリマーは、ハイモント社から市販されている。これらのポリマーは、結晶ベースポリマーフラクションと弾性特性を有する無定形コポリマーフラクションとを含む異相ブロックコポリマーであって、無定形コポリマーフラクションは結晶性ポリマーに半結晶性ホモまたはコポリマーを介してブロックされている。好ましい実施態様において、主として結晶性の熱可塑性オレフィンポリマーは、少なくとも約60乃至85部の結晶性ポリマーフラクションと、少なくとも約1乃至15部以下の半結晶性ポリマーフラクションと、少なくとも約10乃至39部以下の無定形ポリマーフラクションとから成る。望ましくは、主として結晶性の熱可塑性オレフィンポリマーは、少なくとも約65乃至75部の結晶性ポリマーフラクションと、少なくとも約3乃至15部以下の半結晶性ポリマーフラクションと、少なくとも約10乃至30部以下の無定形ポリマーフラクションとから成る。
【0048】
好ましくは、異相コポリマーの結晶ベースポリマーブロックは、プロピレンと式H2 C=CHRを有する少なくとも1つのアルファ−オレフィンとのコポリマーであって、この式においてRはHまたはC2-6直鎖または枝分かれ分子鎖アルキルモイエティである。好ましくは、異相コポリマーの弾性特性を有する無定形コポリマーブロックは、アルファ−オレフィンとプロピレンを含み、ジエンまたは相異なるアルファ−オレフィン・テルポリマーを含有しまたは含有しない。また、半結晶性コポリマーブロックは、低密度の本質的に線形のコポリマーであって、実質的に無定形ブロックを製造するために使用されるアルファオレフィンまたは2種のアルファ−オレフィンが使用される場合には多量に存在するアルファ−オレフィンのユニットから成る。
【0049】
弾性スパンボンドファブリックを形成するために使用する事のできる他の弾性ポリマーは、ポリウレタンエラストマー、エチレン−ポリブチレンコポリマー、テキサス、ハウストン、シェルケミカルカンパニーによって商標Kraton G−1657およびKraton G−1652で市販されているようなポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレン ブロックコポリマー、ミシガン、ミッドランド、ダウケミカル社によって商標Pellethane2355−95およびPellethan2355−55DEで市販されているようなポリアジピン酸エステル、ポリエステルエラストマーポリマー、ポリアミドエラストマーポリマー、デラウエア、ウイルミングトンのデュポン社によって商標Hytrelによって市販されているようなポリエーテルエステルエラストマーポリマー、シェルケミカル社によってKratonの商標で市販されているスチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマーのようなABAトリブロックまたはラジアルブロックコポリマーなどを含む。
【0050】
また、本発明においては、前記のようなエラストマーポリマーの相互配合物および他の熱可塑性ポリマー、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンなどとの配合物を使用する事ができる。当業者には明かなように、エラストマー特性は、ポリマーケミストリーによって調整しまたはエラストマーに非エラストマーポリマーを配合する事によって調整し、完全エラストマー緊張特性および回復特性から、比較的低いエラストマー緊張特性および回復特性までの範囲内の弾性特性を生じる事ができる。好ましくは、スパンボンド法においては、約200psi乃至約10,000psi、好ましくは約2000psi乃至約8000psiの範囲内の曲げモジュラスによって示されるような低乃至中弾性特性エラストマーが使用される。
【0051】
好ましいエラストマースパンボンドファブリックは、望ましい柔らかな手触りと、30%伸びと1回の伸び後にマシン方向(MD)とクロスマシン方向(CD)の両方向に少なくとも約75%の平均平方根(RMS)回復伸びを示すような弾性特性とを有する。
【0052】
RMS平均回復伸びは次の式から計算される。
RMS平均回復伸び=[1/2(CD2+MD2)]1/2
ここに、CDはクロスマシン方向における回復伸びであり、MDはマシン方向の回復伸びである。
【0053】
好ましくは、ファブリックは2回のこのような30%引張り後に少なくとも約70%RMSを有する。さらに好ましくは、ファブリックは、50%伸びと1回引張後にマシン方向およびクロスマシン方向において少なくとも約65%RMS回復伸びをファブリックに与えるのに十分な熱可塑性エラストマーを含有し、さらに好ましくは、ファブリックは、2回のこのような引張後に少なくとも約60%RMS回復伸びをファブリックに与えるのに十分な熱可塑性エラストマーを含有する。好ましくは、エラストマーは、フィラメント重量の少なくとも約50%、最も好ましくは少なくとも約75%を成す。
【0054】
本発明のファブリックの弾性特性は、インストロン試験装置を使用し、5インチゲージ長さと5インチ/分の緊張率を用いて測定される。サンプルは、指定された緊張値または伸びパーセント値に緊張状態で30秒間保持される。次に、サンプルの伸びを最初の5インチゲージが得られるまで5インチ/分の同じ緊張率で減少させる。そして、サンプルの回復パーセントを測定する。
【0055】
再び図1について述べれば、エラストマースパンボンドウエブ24は、成形スクリーン22上に形成され、成形スクリーン22によって矢印で示す長手方向に搬送され、通常のメルトブロー装置26の下方に搬送される。メルトブロー装置26は、メルトブローン繊維流28を形成し、メルトブローン繊維流28は、成形スクリーン22によって移動するスパンボンドウエブ24の上に堆積され、2層構造30を成す。メルトブロー法とメルトブロー装置は当業者には公知であり、例えば米国特許第3,849,241号および米国特許第4,048,364号に記載されている。
【0056】
メルトブロー法は、溶融熱可塑性エラストマー(エラストマースパンボンドウエブ24について上述したエラストマーから形成する事ができる)を微細毛管を通して微細フィラメント流に押し出す工程を含む。フィラメント流は、メルトブロースピナレットヘッドから出る際に、一対の集中ノズルから供給される高速加熱ガス32、代表的には加熱空気の集中流に遭遇する。この集中流がポリマー流を減衰させ、減衰されたポリマー流をメルトブローン繊維に破断する。
【0057】
前述のように、エラストマーメルトブローンウエブは、スパンボンドウエブについて前述した任意のエラストマーポリマーを使用して形成する事ができる。当業者には明かなように、それぞれのウエブの形成のために選択されるポリマーは得ようとする弾性複合体について所望の特定の最終特性に依存している。例えば、エラストマーメルトブローンウエブは、このウエブによって複合体ファブリックに対してすぐれた弾性回復率を与えようとする場合、ポリスチレン(S)と不飽和または完全水素化されたゴムブロックとをベースとするダイブロック、トリブロック、ラジアルおよびスターコポリマーから形成される事が好ましい。ゴムブロックは、ブタジエン(B)、イソプレン(I)、または水素化バージョンとしてのエチレン−ブタジエン(EB)から成る事ができる。例えば、S−B、S−I、S−EB並びにS−B−S、S−I−S、S−EB−S線形ブロックコポリマーを使用する事ができる。
【0058】
代表的には、使用時に、1つまたは複数のダイブロックコポリマーがトリブロックまたはラジアルコポリマーエラストマーと配合される。この型の好ましい熱可塑性エラストマーは、シェルケミカル社によって市販されているKRATONポリマーまたはデキスコ(DEXCO)社によって市販されているVECTORポリマーを含む事ができる。同様に優れたドレープ、柔らかさおよび形状合致性を有する特に望ましい複合体を得るために、エラストマーメルトブローンウエブを前記のEXACT樹脂またはCATALLOY樹脂から形成する事ができる。
【0059】
また、エラストマーウエブは、熱可塑性エラストマーと、ポリオレフィンポリマーなどの他のポリマーとの配合物、例えばKRATONポリマーとポリプロピレンおよびポリエチレンなどのポリオレフィンとの配合物から形成する事ができる。これらのポリマーは潤滑性を与え、溶融粘性を低下させて低い溶融圧と溶融温度を生じ、生産量を増大し、またすぐれた結合特性を与える。
【0060】
本発明の好ましい実施態様においては、これらの他のポリマーは配合物中に小量成分として、例えば配合物の約5乃至約50重量%、好ましくは約10乃至30重量%含有される事ができる。適当な熱可塑性ポリマーは、ポリオレフィンポリマーのほかに、約50重量%までの、好ましくは15乃至30重量%のエチレン含有量を有するポリ(エチレン−ビニル酢酸)ポリマー、およびエチレンとアクリル酸またはそのエステルとのコポリマー、例えばポリ(エチレン−メチルアクリラート)またはポリ(エチレン−エチルアクリラート)においてアクリル酸またはエステル成分が約5乃至約50重量%、好ましくは約15乃至約30重量%の範囲内にあるものを含む。さらに、ポリスチレンおよびポリ(アルファ−メチルエステル)を使用する事ができる。
【0061】
2層構造30は、成形ワイヤまたはスクリーン22によってマシン方向に前進させされる。前記のスパンボンド装置10と同型の第2スパンボンド装置40がフィラメント42のカーテンを形成する。フィラメント42のカーテンは、第2エラストマースパンボンド繊維層として2層構造30上に堆積され、3層構造44を形成する。この3層構造44は熱処理ステーション46に搬送される。
【0062】
図1において、好ましい実施態様の熱処理ステーション46は、一対の加熱カレンダロール48、50を有する。一対の加熱カレンダロール48、50の表面温度は、3層構造44のウエブを一体的構造に結合するために、スパンボンドウエブの繊維が少なくとも1つの繊維層の繊維を軟化させるの十分に加熱するような表面温度まで調整される。
【0063】
他方、一対の加熱カレンダロール48、50による伝熱条件は、過度の高温および/または高圧から生じるような物理的特性の劣化、例えば緊張、バリヤなどを避けまたは最小限にするように保持する事が望ましい。
【0064】
本発明の望ましい実施態様において、スパンボンド層とメルトブローン層の一方の層を形成するエラストマー樹脂は、他方の層を形成するエラストマー樹脂の融点より少なくとも5℃、好ましくは10℃低い融点を有するように選定される。これにより、所望のように、メルトブローン層またはスパンボンド層のいずれかの繊維を溶融する事なく複合体の結合のために、低温および低圧のカレンダーロール条件を使用する事ができる。
【0065】
カレンダロールのパタンは、点結合パタン、螺旋結合パタンなど、業界公知の任意パタンとする事ができる。本明細書において使用される用語の点結合とは、業界公知の連続または不連続パタン結合、均一またはランダム点結合またはその組合わせを含む。好ましくは、これらのウエブは、複合不織ウエブ全体に分布された複数の別々の感熱結合部によって相互に接合される。
【0066】
加熱ロール48、50によって熱結合された複合弾性不織布52は、加熱ロール48、50のニップから取り出され、通常手段によってロール54に巻き取られる。複合弾性不織布52は、ロール54に貯蔵されるかまたは直ちに最終製造工程、例えば無菌ラップ、外科用ファブリック、包帯、おむつ、使い捨て下着類、個人用衛生製品に使用するために搬送される。
【0067】
本発明によれば、前記のExxonから市販されるような線形低密度ポリエチレンエラストマー樹脂など非常に狭い分子量分布を有する樹脂をスパンボンドウエブ形成のために使用する事によって、ロール上の各層のブロッキングが避けられる。狭い分子量分布は、可塑剤または接着剤として作用してロール上の隣接層のブロッキングを生じる事のできる非常に低分子量ポリマーフラグメントの存在を最小限にする事ができる。
【0068】
図1に示す複合弾性不織布52の製造方法は、多数の好ましい変更例が可能である。例えば、図1は、インラインプロセスにおいて直接にスパンボンドウエブが形成される場合を示しているが、一方または両方のウエブを軽く結合したプリフォームファブリックとし、プリフォームファブリックロールとして供給する事ができる。同様に、エラストマーメルトブローンウエブがインラインプロセスにおいて形成されるように図示されているが、これもプリフォームロールとして供給する事ができる。
【0069】
また、図1においては、エラストマーメルトブローンウエブの上下にスパンボンドウエブを使用しているが、単一層のスパンボンドウエブを使用する事、または3層以上のスパンボンドウエブを使用する事ができる。同様に単数または複数のメルトブローンウエブを使用する事ができる。
【0070】
さらに、メルトブローンウエブとスパンボンドウエブは、複合弾性不織布52において実質的に別個の層として存在する限り、使用される単数または複数のスパンボンドウエブを業界公知の任意の方法でエラストマーメルトブローンウエブに結合する事ができる。従って、本発明の他の実施態様においては、加熱カレンダロール48、50の代わりに他の結合区域、例えば超音波溶接ステーションなどの形を使用する事ができる。また適当な結合剤、すなわち接着剤を使用して結合を実施する事ができる。
【0071】
図2は図1の製造方法によって製造された本発明の複合弾性不織布52の実施態様の部分斜視図である。図示のように、複合弾性不織布52は、エラストマースパンボンド層24と、エラストマースパンボンド層42と、その間に挟持された弾性メルトブローンウエブ28とを含む一体構造である。この3層構造は、実質的にファブリック全体に分布された多数の別々の熱結合部60によって一体製品52の形に結合される。点結合は複合ファブリックの一面または両面に形成する事ができる。
【0072】
本発明の複合弾性不織布52は、一般に剛性で不可撓性で板状の先行技術のラミネート製品と比較して、望ましい手触りとカバー、可撓性とドレープなどの優れたエステティックを与える。さらに本発明の複合弾性不織布52は、実質的なバリヤ性および/または多孔性が保持されているにも関わらず、形状合致性とドレープが与えられ、延伸性の限られた補強層を必要とする事なく優れた強度特性を示す。
【0073】
本発明による複合弾性不織布は、外科用ガウンおよびドレープなどの医学用ファブリック、個人的な衛生用品、おむつ、使い捨て訓練用パンツ、包帯、靴カバーおむつその他滑り防止製品、使い捨て医学用および工業用衣類およびろ過用など工業用にも使用する事ができる。
【0074】
また、本発明による複合弾性不織布は、医学用バリヤファブリックとして使用する事ができる。スパンボンドウエブ/メルトブローンウエブ/スパンボンドウエブ(SMS)ラミネートファブリックの形状合致性が大幅に改善される。SMSラミネートファブリックの公知用途のうちで、これらのファブリックの無菌ラップとしての用法が特に重要である。本発明のエラストマーSMSファブリックは、包装される製品と形状合致する事ができるので、顕著な利点と利益を示す。またエラストマーSMSファブリックを製品の回りに包装する際に引き延ばせば、包装を製品から除去する際にこのファブリックが自己開放特性を示す事ができる。またこの事は、無菌ラップの除去に際して無菌製品との不慮の接触の可能性またはその必要を除きまた/あるいは最小限にする事ができる。
【0075】
また、本発明のエラストマーSMSファブリックは、身体の形状に合致して身体の運動の自由を与えるので外科用ガウンなどの外科用衣類として使用する事ができ、また優れた可撓性とドレーピング性の故に外科用ドレープとして使用する事が望ましい。
【0076】
本発明のさらに他の利点は、医学上の無菌用途に使用される複合ファブリックをガンマー線を使用して殺菌される事にある。通常のSMS型バリヤファブリックは、使用される殺菌法の型によって制限される。ガンマー線によって劣化しやすい通常グレードのポリプロピレンから成る多くの公知の医学用バリヤファブリックの場合、ガンマー線殺菌は不適当である事が知られている。このようなポリマーから成るファブリックはガンマー線処理の結果として時間と共に強度を失い脆くなる傾向がある。またガンマー線放射に対するポリマーの不安定性の結果、製品の中にくさい臭いが発生する。このような不安定性はポリプロピレンのアルファオレフィン構造がガンマー線放射によって発生した遊離基によって腐食され劣化される結果であると思われる。
【0077】
ポリプロピレンと異なりポリエチレンをベースとするEXACT樹脂は遊離基腐食を受けるアルファオレフィン部位が少ない。さらにこれらのポリマーは、遊離基の存在において橋かけ結合する傾向のある高レベルのポリメチレン分子鎖を有する。従って、このEXACT樹脂がガンマー放射を受けた時、ほとんど橋かけ結合される。CATALLOYポリマーはさらに高いアルファオレフィン含有量を有するが、ガンマー放射の主たる効果は、多量のポリメチレン分子鎖の存在による橋かけ結合である。
【0078】
前記の説明から明らかなように、本発明の複合弾性不織布は、全部エラストマー層からなる事が望ましいけれども、おむつ、使い捨て下着類など種々の製品の形成のためにその他の層、ファブリックおよび材料に対して積層しまたは接合する事ができる。業界公知のように、使い捨ておむつ、成人失禁パッド、生理用ナプキンなどの吸収性個人用ケア製品の第1の機能は、身体の***物を急速に吸収して収容し、衣類その他の製品の汚れ、湿りまたは汚染を防止するにある。例えば吸収性おむつは一般に、不透過性バックシート層、吸収性コア層および吸収性コアの中に急速に流体を流すためのトップシート層を含む。弾性脚フラップおよびバリヤ脚カフスも、***物を収容し漏れを防止するための吸収性個人用ケア製品に加える事ができる。
【0079】
代表的には、使い捨ておむつおよび関連の製品は、この製品と着用者の脚またはウエストの間のギャップを通して***物が脱出する際に漏れを生じる。本発明の弾性ラミネートを含むような弾性部品は、着用者の脚または身体に対する優れたフィットの吸収性製品を形成する事ができ、従って漏れの傾向を低下させる事ができる。
【0080】
本発明の複合弾性布は、使い捨ておむつなどの使い捨て個人ケア製品のトップシートまたはバックシートなどのカバーストック層として使用する事ができる。本発明の弾性不織布は、おむつのバックシート層として使用される。弾性不織布だけでも液体の通過に対する不透過バリヤを成す事ができるが、なお呼吸性である。あるいはこのファブリックに対して業界公知の任意の方法によってバリヤ特性を与える事ができる。例えば、平滑またはパタンカレンダーロールよりウエブとフィルムの点結合または連続結合を実施して、ポリエチレンまたはポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィンフィルムを弾性不織布に積層する事により追加的バリヤ特性を得る事ができる。また適当な結合剤を使用する事により積層を実施する事ができる。
【0081】
弾性不織ラミネートは、木材パルプのプリフォームウエブなどの吸収体と結合し、透液性トップシート層の内側面と対向配置しておむつを製造する。ハンマーミリング処理されたウォターレイドウエブまたはエアレイドウエブから木材繊維を合体する事により、吸収体の中に木材パルプを含ませる事ができる。ウエブは、例えば、綿、レーヨンおよび酢酸セルローズなどの再生繊維、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルおよびアクリルを含む合成繊維のステープルテキスタイル繊維を含む事ができる。また吸収性コアは、その吸収能力を増進するために業界公知の有効量の無機または有機高吸収性(例えばスーパー吸収性)材料を含有する事ができる。弾性不織布および吸収体は業界公知の任意の方法によって結合する事ができる。
【0082】
また本発明の弾性不織布はおむつのトップシート層として使用する事ができる。トップシート層は望ましくは、液体を吸収性コアの中に急速に貫流させるが(これを急速貫流と呼ぶ)液体を吸収性コアからトップシートの身体側面に逆透過させない(再湿潤抵抗と呼ぶ)機能を有する。このような貫流特性と再湿潤防止特性とのバランスをとるために、本発明の複合弾性不織布は、親水性を付与するように処理する事ができる。例えば本発明の複合弾性不織布は、その表面を業界公知の界面活性剤、例えばTritonX−100などによって処理する事ができる。
【0083】
前記のように製造された複合弾性不織布を吸収性コアと結合し、実質的に不透液性のバックシート層の内側層と対向結合させる。複合弾性不織布は吸収性コアおよびバックシートに対してホットメルト接着剤線による接着、超音波溶接によるシーミングなど業界公知の任意の方法によって結合する事ができる。
【0084】
本発明の弾性ラミネートは柔らかな布様弾性構造を製造するために吸収性製品の脚フラップおよび/またはウエストバンド区域に効果的に使用される。これらの最終用途において本発明のラミネートは弾性特性と流体バリヤ特性とを示すので、このラミネートは衣類のフィットと全体的流体収容との二重目的に役立つ。従って本発明による弾性不織ウエブを弾性フィラメントのストランド、熱収縮性フィルムなどの代わりに使用して、漏れ抵抗フィットを有し、高い柔らかさと着用者の脚またはウエスト上の赤い斑点を防止する特性とを示す製品を製造する事ができる。
【0085】
本発明の弾性ラミネートファブリックはろ過用に使用する事ができる。これらの弾性ラミネートファブリックは、その伸びの変動によって簡単にろ過能力を変動できるように制御可能のろ過特性を備える事ができる。これは工業用システムにとってきわめて有効である。一般にフィルタは捕捉された粒子によって閉塞されるので、弾性ラミネートファブリックを少し延ばす事によって長時間使用できるからである。
【0086】
また、本発明の複合弾性不織布は、他のエラストマー層を含む事ができる。このようなエラストマー層は、ステープルファイバおよび/またはヤーンから成りエラストマー材料を被覆または含浸し接着剤および熱結合によってウエブ状に固化したエラストマーネットおよびエラストマー不織ウエブを含む。
【0087】
本発明の望ましい実施態様において、メルトブローンエラストマーウエブは一般にスパンボンドウエブよりも強度が低いけれども、他の好ましい実施態様においては、特にスパンボンドウエブが主としてラミネートの手触りを改良するために含まれている場合には、明かにメルトブローンウエブがスパンボンドウエブより高い強度を有する事ができる。
【0088】
【実施例】
つぎに、本発明の実施例について説明する。
【0089】
点結合された複合弾性不織布
メルトブローンウエブをExxon社から販売されるEXACT4014°(線形低密度ポリエチレン樹脂)をメルトブローン処理することによって製造した。メルトブローンウエブは、平方ヤードあたり20グラムの坪量である。
【0090】
軽度に結合された連続フィラメントウエブからなるスパンボンドファブリックをEXACT4014°(線形低密度ポリエチレン樹脂)をReicofilスパンボンド機を用いて製造した。スパンボンドファブリックは、平方ヤードあたり50グラムの坪量である。
【0091】
メルトブローンウエブのサンプルをスパンボンドファブリックの2層の間に配置したサンドウィッチ積層体を形成した。
【0092】
サンドウィッチ積層体を熱結合カレンダロールのニップロールの間に通す。熱結合カレンダロールは、点結合ロール部(16%結合区域)と平滑ロール部から成る。両方の熱結合カレンダロールの温度は65℃であった。
【0093】
これにより得られたファブリックは、非常に強く結合され、下記の表2に示すような機械特性を有した。ファブリックは、結合工程に際して、両方向の収縮が生じた。
【0094】
【表2】
Figure 0003808094
【0095】
本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、その主旨の範囲内において任意に変更実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複合弾性不織布の製造方法を示す概略図である。
【図2】本発明による複合弾性不織布の一部を破いて示す斜視図である。
【符号の説明】
10 スパンボンド装置
22 成形ワイヤ
24 スパンボンドウエブ
26 メルトブロー装置
28 メルトブローンウエブ
30 2層構造
40 スパンボンド装置
52 複合弾性不織布

Claims (29)

  1. 複数の別々の相互に協働する弾性層の組合わせから成る複合弾性不織布において、
    複数の実質的に連続するフィラメントを含む第1エラストマースパンボンドウエブと、
    複数のメルトブローン繊維を含む第2エラストマーメルトブローンウエブとを有し、
    前記エラストマースパンボンドウエブと前記エラストマーメルトブローンウエブは、一体密着弾性布を形成するように相互に接合された事を特徴とする複合弾性不織布。
  2. 前記第1エラストマースパンボンドウエブと前記第2エラストマーメルトブローンウエブは、異なる弾性特性を有し、複合弾性不織布は、異なる弾性特性を組合わせた弾性特性を有する事を特徴とする請求項1に記載の複合弾性不織布。
  3. 複数の実質的に連続するフィラメントを含む第2エラストマースパンボンドウエブを有し、前記エラストマーメルトブローンウエブが、前記第1エラストマースパンボンドウエブと第2エラストマースパンボンドウエブの間に配置された事を特徴とする請求項1に記載の複合弾性不織布。
  4. 前記エラストマースパンボンドウエブと前記エラストマーメルトブローンウエブは、熱結合によって相互に接合された事を特徴とする請求項1に記載の複合弾性不織布。
  5. 前記エラストマースパンボンドウエブと前記エラストマーメルトブローンウエブは、複合弾性不織布全体に分布された複数の別々の熱結合部によって相互に接合された事を特徴とする請求項1に記載の複合弾性不織布。
  6. 前記エラストマーメルトブローンウエブは、エラストマー線形低密度ポリエチレンポリマーからなる事を特徴とする請求項1に記載の複合弾性不織布。
  7. 前記エラストマーメルトブローンウエブは、結晶ベースポリマーブロックと、前記結晶ベースポリマーブロックに対して半結晶性ポリマーブロックを介してブロッキングされた第2相としての弾性特性を有する無定形コポリマーブロックとを含む結晶性オレフィン異相コポリマーからなる事を特徴とする請求項1に記載の複合弾性不織布。
  8. 前記エラストマースパンボンドウエブは、エラストマーオレフィンベースポリマーからなる事を特徴とする請求項1に記載の複合弾性不織布
  9. 前記エラストマースパンボンドウエブは、エラストマー線形低密度ポリエチレンポリマーからなる事を特徴とする請求項8に記載の複合弾性不織布。
  10. 前記エラストマースパンボンドウエブは、結晶ベースポリマーブロックと、前記結晶ベースポリマーブロックに対して半結晶性ポリマーブロックを介してブロッキングされた第2相としての弾性特性を有する無定形コポリマーブロックとを含む結晶性オレフィン異相コポリマーからなる事を特徴とする請求項8に記載の複合弾性不織布。
  11. 前記エラストマーメルトブローンウエブは、ポリウレタン、ABAブロックコポリマー、エチレン−ポリブチレンコポリマー、ポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレンブロックコポリマー、ポリアジピン酸エステル、ポリエステルエラストマーポリマー、ポリアミドエラストマーポリマー、ポリエーテルエステルエラストマーポリマー、ポリエチルアミドエラストマーポリマー、エラストマー線形低密度ポリエチレンポリマー、主として結晶性異相オレフィンコポリマーおよびこれらと少なくとも1つの他のエラストマーまたは非エラストマーポリマーとの配合物からなるグループから選択されたエラストマーからなる事を特徴とする請求項1に記載の複合弾性不織布。
  12. 前記エラストマースパンボンドウエブは、ポリウレタン、ABAブロックコポリマー、エチレン−ポリブチレンコポリマー、ポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレンブロックコポリマー、ポリアジピン酸エステル、ポリエステルエラストマーポリマー、ポリアミドエラストマーポリマー、ポリエーテルエステルエラストマーポリマー、ポリエチルアミドエラストマーポリマー、エラストマー線形低密度ポリエチレンポリマー、主として結晶性異相オレフィンコポリマーおよびこれらと少なくとも1つの他のエラストマーまたは非エラストマーポリマーとの配合物からなるグループから選択されたエラストマーからなる事を特徴とする請求項1に記載の複合弾性不織布。
  13. 複数の弾性ウエブの組合わせから成る複合弾性不織布において、
    複数の実質的に連続するフィラメントを含む第1および第2エラストマースパンボンドウエブと、
    複数のメルトブローン繊維から成り、前記エラストマースパンボンドウエブと比較して異なる弾性特性を有し、第1エラストマースパンボンドウエブと第2エラストマースパンボンドウエブの間に配置されたエラストマーメルトブローンウエブと、
    前記複合不織布全体に分布された複数の別々の熱結合部とを有し、
    異なる弾性特性の組合わせの弾性特性を有する一体密着弾性布を形成することを特徴とする複合弾性不織布。
  14. 複数の連続するフィラメントを含む第1エラストマースパンボンドウエブからなるエラストマー不織ウエブを準備する段階と、
    複数のメルトブローン繊維を含む第2エラストマーメルトブローンウエブからなるエラストマー不織ウエブを準備する段階と、
    前記複数のエラストマー不織ウエブを相互に協働的に接合して一体密着弾性布を形成する接合段階と
    を有する複合弾性不織布の製造方法。
  15. 前記第1エラストマースパンボンドウエブと前記第2エラストマーメルトブローンウエブは、異なる弾性特性を有し、複合弾性不織布が異なる弾性特性の組合わせの弾性特性を有する事を特徴とする請求項14に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  16. 複数の連続するフィラメントを含む第2エラストマースパンボンドウエブからなる第2エラストマー不織ウエブを準備し、前記エラストマーメルトブローン不織ウエブを前記第1エラストマースパンボンドウエブからなるエラストマースパンボンド不織ウエブと第2エラストマースパンボンドウエブからなるエラストマースパンボンド不織ウエブの間に配置する事を特徴とする請求項14に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  17. 前記接合段階は、熱結合によって実施される事を特徴とする請求項14に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  18. 前記接合段階は、前記複合不織布の実質的に全体に分布された複数の別々の熱結合部を形成する段階を含む事を特徴とする請求項14に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  19. 前記メルトブローンウエブは、弾性線形低密度ポリエチレンポリマーからなる事を特徴とする請求項14に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  20. 前記メルトブローンウエブは、結晶ベースポリマーブロックと、前記結晶ベースポリマーブロックに対して半結晶性ポリマーブロックを介してブロッキングされた第2相としての弾性特性を有する無定形コポリマーブロックとを含む結晶性オレフィン異相コポリマーからなる事を特徴とする請求項14に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  21. 前記スパンボンドウエブは、エラストマーオレフィンベースポリマーからなる事を特徴とする請求項14に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  22. 前記スパンボンドウエブは、エラストマー線形低密度ポリエチレンポリマーからなる事を特徴とする請求項21に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  23. 前記スパンボンドウエブは、結晶ベースポリマーブロックと、前記結晶ベースポリマーブロックに対して半結晶性ポリマーブロックを介してブロッキングされた第2相としての弾性特性を有する無定形コポリマーブロックとを含む結晶性オレフィン異相コポリマーからなる事を特徴とする請求項21に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  24. 前記メルトブローンウエブは、ポリウレタン、ABAブロックコポリマー、エチレン−ポリブチレンコポリマー、ポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレンブロックコポリマー、ポリアジピン酸エステル、ポリエステルエラストマーポリマー、ポリアミドエラストマーポリマー、ポリエーテルエステルエラストマーポリマー、ポリエチルアミドエラストマーポリマー、エラストマー線形低密度ポリエチレンポリマー、主として結晶性異相オレフィンコポリマーおよびこれらと少なくとも1つの他のエラストマーまたは非エラストマーポリマーとの配合物からなるグループから選択されたエラストマーからなる事を特徴とする請求項14に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  25. 前記スパンボンドウエブが、ポリウレタン、ABAブロックコポリマー、エチレン−ポリブチレンコポリマー、ポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレンブロックコポリマー、ポリアジピン酸エステル、ポリエステルエラストマーポリマー、ポリアミドエラストマーポリマー、ポリエーテルエステルエラストマーポリマー、ポリエチルアミドエラストマーポリマー、エラストマー線形低密度ポリエチレンポリマー、主として結晶性異相オレフィンコポリマーおよびこれらと少なくとも1つの他のエラストマーまたは非エラストマーポリマーとの配合物からなるグループから選択されたエラストマーからなる事を特徴とする請求項14に記載の複合弾性不織布の製造方法。
  26. 複数の連続するフィラメントを含む第1および第2エラストマースパンボンドウエブと、前記第1エラストマースパンボンドウエブと第2エラストマースパンボンドウエブと
    の間に配置される複数のメルトブローンミクロ繊維を含むエラストマー繊維ウエブを準備する段階と、
    前記複合不織布全体に分布された複数の別々の熱結合部を形成する事によって前記複数の不織エラストマーウエブを相互に接合して、一体密着弾性布を形成する接合段階と、
    を有する事を特徴とする複合弾性不織布の製造方法。
  27. エラストマースパンボンドウエブは、200〜10000psiの曲げモジュラスを有する熱可塑性オレフインをベースとしたエラストマーからなる事を特徴とする請求項1に記載の複合弾性不織布。
  28. 熱可塑性オレフインをベースとしたエラストマーは、2000〜8000psiの曲げモジュラスを有する事を特徴とする請求項27に記載の複合弾性不織布。
  29. 前記第1エラストマースパンボンドウエブを準備する段階は、毎分2000メートル以下の紡糸速度のスパンボンド法で処理される事を特徴とする請求項26に記載の複合弾性不織布の製造方法
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