JP3801380B2 - 多室流体供給源 - Google Patents

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Description

【0001】
【本発明の属する分野】
本発明は、インクジェットプリンタおよび類似のものに関するものであり、特に、向上された性能を有する、小型で高速のプリント速度のインクジェットプリンティングシステムに関するものである。
【0002】
【発明の背景】
インクジェットプリンティングは、インクの小滴を特定の順序でプリント媒体上に被着させ、英数字、領域塗り潰し、および他のパターンを形成するノンインパクトプリントプロセスである。低価格および高品質のハードコピー出力は、比較的ノイズの少ない動作と相俟って、インクジェットプリンタを、コンピュータに使用する他の形式のプリンタに対する人気のある代替品にしてきている。
【0003】
インクジェットプリンティングのノンインパクトプリントプロセスにはインクの細かい小滴をマイクロプロセッサが発生する電気信号に応答して、紙、透明フィルムまたは織物のような、プリント媒体上に噴射することが含まれる。インクジェットプリンティングでインク小滴の噴射に現時点で利用できる基本的手段は二つある。サーマル式および圧電式である。圧電式インクジェットプリンティングでは、インク小滴は、今度も、マイクロプロセッサにより発生される電気信号に応答して、圧電結晶の振動により噴射される。
【0004】
サーマル式インクジェットプリンティングでは、インクジェットイメージは、ドットの精密なパターンが「プリントヘッド」という滴発生装置からプリント媒体上に噴射される。通常のインクジェットプリントヘッドは、シリコン、ニッケルまたはポリイミド、またはそれらの組合せのような、サーマル式インクジェットプリントヘッド基板に取付けられた精密に形成されたノズル(または噴射器部)のアレイを備えている。基板は、一または2以上のインク貯蔵容器との流通により液体インク(溶媒内に溶解または分散した着色剤)を受ける発射チャンバまたは小滴噴射器部のアレイが組み込まれる。各発射チャンバは、ノズルの反対側に設置された、「発射抵抗器」という薄膜抵抗器を備え、インクを発射抵抗器とノズルとの間に集めることができるようになっている。プリントヘッドは、プリンタの幅(他の場合には「走査軸」という)の方向に走行するキャリッジに取付けられている。
【0005】
ヒューレット・パッカード・カンパニーから入手できるDeskJetプリンタ等の入手可能なサーマル式インクジェットプリンタは、色相の異なる、すなわち、マゼンタ、黄およびシアン、および随意に黒のインクを使用している。インクを作るのに使用される着色剤、たとえば、染料の特定の集合体を「一次染料セット」という。色、たとえば、二次色のスペクトルを一次染料セットの色々な組合せを使用して発生することができる。
【0006】
インクジェットプリンタの一つの部類は、インク貯蔵器がキャリッジ上にある、したがってオンボードまたはオンアクシスという使い捨てプリントヘッドを利用している。貯蔵器をプリントヘッド部分と一体に形成することができ、または貯蔵器をプリントヘッド部分に着脱可能に接続することができる。
【0007】
インクジェットプリンタの別の部類は、キャリッジ上に設置されていない、したがってオフボードまたはオフアクシスという、インク貯蔵器を採用している。ある一つの場合には、貯蔵器は、プリントヘッドが補給のため定期的に静止貯蔵器まで走行するとき間歇的にプリントヘッドにインクを補給する。別の形式は、流体導管によりプリントヘッドに接続された取替え可能インク貯蔵器を使用している。プリントヘッドにはこの流体導管によりインクが補給される。
【0008】
貯蔵器を個別に(他の貯蔵器とは別に)取替えることができ、または貯蔵器を一つの完全な貯蔵器部分として形成し、ユニットとして取替えることができる。
【0009】
異なるプリントヘッド/インク貯蔵器構成は、顧客の色々な必要性に対処する。たとえば、オンボード設計は、使用しやすさを与える。オフボード設計を使用するプリンタは、大型印刷のような大量のインクを必要とするプリント動作の中断を少なくする。
【0010】
一般に、カラー・インクジェット印刷のための好結果を与えるインクセットは以下の性質を備えるべきである。すなわち良好な安定性、適切な粘度、適切な表面張力、良好な色間にじみの緩和、鮮やかな色、精鋭な縁、急速な乾燥時間、ベヒクルとの負の(好ましくない)反応がないこと、消費者の安全、良好な耐久性(たとえば、汚れ耐性、耐光性、耐水性)、および低しみ込み性である。サーマル式インクジェット装置に設置するとき、インクセットは耐コゲーションでもあるべきである。
【0011】
インクが染料主体であるかまたは顔料主体であるかに関係なく、インクジェット・インクは普通、色から色へ、または黒から色へのにじみ制御の問題に直面している。「にじみ」という用語は、ここで使用するかぎり、インクがプリント媒体上に被着されると、一つの色と他の色との間の境が不規則であることにより明らかなように、一つの色が他方の色に侵入することと規定される。にじみは、色が紙サブストレートの表面上の他にサブストレートそれ自身の内部でも混合するにつれて生ずる。にじみの発生は黒インクと隣接してプリントされるカラーインクとの間で特に問題である。何故ならそれがすべて一層多く目に見えるからである。したがって、良好なプリント品質を達成するには、にじみを実質的に減らしまたは皆無にして色間の境界が綺麗で一つの色が他方の色に侵入することが皆無であるようにすべきである。プリントイメージ間のにじみを制御するのに幾つかの方法が利用されており、それらの多くは、反応性インク機構を利用している。
【0012】
プリントイメージ間のにじみを制御するのに使用されている一つの方法は、Shields等が出願し、本発明と同じ譲受人に譲渡されており、参考のためここに記載した「マルチインクプリンティングシステムにおける色にじみを防止する方法および装置」という名称の米国特許第5,428,383号に開示されているように、一方のインクに沈殿剤(たとえば、多価金属塩)を、他方のインク、好適には黒インクに、好適には、少なくとも一つの、好適には二またはそれ以上のカルボキシ基および/またはカルボン酸塩基を有する有機染料の形態を成す着色剤を採用することである。インクを互いに隣接するプリント媒体にプリントすると、沈殿剤を含有するインクは、カルボキシ/カルボン酸塩基を有する着色剤を沈殿させ、それにより二つの隣接プリント域間のにじみを減らす。
【0013】
インクジェット・インク間のにじみを減らす他の方法には、Shields等が出願し、本発明と同じ譲受人に譲渡されており、参考のためここに記載した「pH感応染料インクを使用するにじみの緩和」という名称の米国特許第5,181,045号に開示されているようなpH感応染料の使用がある。この米国特許は、pH感応染料、「pH感応インク」が適切なpHを有する隣接インク、「目標インク」へのにじみを防止することを開示している。更に詳細に記せば、pH感応染料を有するインクの移動を、染料をページ上で適切なpHを有する隣接インクと接触させることにより不溶にすることにより、防止する。したがって、「pH感応」インクの他に「目標」インクをも使用することにより、にじみが減少するか皆無になる。通常、黒染料のカラーインクへの侵入は、その可視性が大きいためその逆の場合より問題が大きいので、黒インクは、pH感応染料を使用し、カラーインクのpHを本発明の実施により制御し、黒インクがカラーインク内ににじまないようにする。米国特許第5,181,045号の方法は、にじみを完全に制御するには約4(または5)単位のpH差を必要とする。
【0014】
1995年12月6日にAdamic等が出願し、本発明と同じ譲受人に譲渡されている「有機酸を使用するインクジェット・インクのにじみ緩和」という名称の米国特許第5,785,743号および米国特許第5,679,143号(Loomanが出願し、本発明と同じ譲受人に譲渡されている「基本官能基を含有する酸を使用するインクジェット・インクのにじみ緩和」という名称)は、参照によってここに組み込むが、更に一方のインク(pH感応インク)のpH感応染料を、pH感応染料を適切なpH(第1のインクより高いか低い)を有する第2のインク(目標インク)に接触させることによりプリント媒体上に強制的に沈殿させることにより、にじみを制御する方法を開示している。プリント媒体に接触すると、第1のインクのpH感応染料が不溶になり、したがってにじみが少なくなる。米国出願08/567974は、pH感応染料着色剤の沈殿を行なうのに必要なpH差を上記米国特許第5,181,045号に開示されているものに比較して小さくするのに有機酸の使用を開示している。米国特許5,679,143号は、基本官能基を持たない有機酸および酸と基本官能基、特に、少なくとも一つの酸性官能基および少なくとも一つの基本官能基とを含有し、この場合、基本官能基の数が酸性官能基の数と同じか大きい、pH調節有機化合物の使用を採用している。インクジェット・インク組成に有機酸が存在すると、上の米国出願08/567974に記されているような、第2の侵略インクジェット・インク組成のpH敏感着色剤を不溶にするのに必要なpH差が減る。二重官能基pH調節化合物が存在するとインクジェット・インク組成の酸性官能基の濃度が更に増大し、一方インクジェット・インク組成のpHも受容可能レベルにまで増加する。したがって、二重官能基pH調節化合物は、出願08/567974に開示されている機構による有機酸単独により達成されるにじみ緩和を増大させる。
【0015】
一次色(たとえば、シアン、マゼンタ、および黄)と黒を含む二次色(たとえば、赤、青、および緑)との間のにじみの発生を防止するためには、三つの一次色すべてを上に記したもの(多価金属塩、pH感応染料)のような反応機構に従って黒インクと反応するように計画する。
【0016】
反応性インクを利用する上の解決法は、取柄はあるものの、それらを使用するインクおよびプリント装置の設計の柔軟性を極大にしない。たとえば、反応性インク装置を使用すれば反応性インクの不必要な混合を生ずることがあり、したがってプリント装置での、特に小型化されたプリントヘッド構成または小型化されたインク供給構成での確実性の問題の原因になる。
【0017】
1998年4月29日にAskeland等により出願された「インクジェットプリンティング用反応性インク集合体」という名称の米国特許出願09/069717は、インクセットとそれを使用するプリントの方法を開示しており、それでは、インクセットは、水性ベヒクルおよび着色剤から成るインクを備え、インクセットは、少なくとも二つの相互に反応するインク、および少なくとも二つの相互に反応するインクとは反応しないインクから構成されている。インクセットは、インクおよびそれらを使用するインクジェットプリンティングシステムの構造の設計の柔軟性を可能にしながら反応性インクの長所を利用している。
【0018】
1998年4月29日にAskeland等により出願された「マルチインク供給源」という名称の米国特許出願09/069616は、インクジェットプリティングシステムの設計および構造の柔軟性を極大にしながら、反応性インクの長所を利用できるインクジェットプリンティングシステムおよびインク供給装置を開示している。インクジェットプリンティングシステムは、少なくとも三つの噴射器部分、少なくとも三つのインクチャンバを備えた貯蔵器部分、を備え、各インクチャンバは、インクを少なくとも三つの噴射器部分の一つに供給するものであり、インクチャンバの二つは各々、第1または第2の相互に反応性のインクの一つを備え、他のインクチャンバは、第1または第2の相互に反応性のインクとは反応しないインクを備えている。
【0019】
米国特許出願09/069717および09/069616は、色の望ましくない混合(たとえば、にじみ)および他のイメージ品質属性のいずれかまたは双方を取り扱っている。インクセットに第1のインクと反応しないインクが入っているとき、第1のインクと非反応性インクとの間のにじみを減らすのに、または他のプリンティングシステムの属性を高めるのに、一定のプリント方法(アンダープリンティング方法)を採用することができる。「アンダープリンティング」方法を適用する際、第1のインク(たとえば、黒)で印刷しようとする区域(ここでは第1の区域という)をも、少なくとも部分的に、第1のインクと反応する少なくとも一つのインク(たとえば、マゼンタまたは黄色)でプリントし、それにより、第1の区域と非反応性インクでプリントしようとする第2の区域との間の色の混合を極小にする。非反応性インクサブセットを備えたこれらインクセットは、非常により長所があるが、インクジェットイメージに望ましいすべてのイメージ品質特性を向上することに取り組んでいない。
【0020】
したがって、インクジェットプリンティングシステムの設計および構造の柔軟性を最大化することを考慮しながら反応性インクの長所を利用できるインクジェットプリンティングシステムおよびインク供給構成の必要性が存在する。
【0021】
【発明の開示】
本発明によれば、インクジェットプリンティングシステムの設計および構造の柔軟性を最大化することを考慮しながら反応性流体の長所を利用するインクジェットプリンティングシステムおよび流体供給構成が提供される。このインクジェットプリンティングシステムは、少なくとも二つの噴射器部分を有する少なくとも一つの一体化プリントヘッド部分を備えたプリントヘッド部分、および、プリントヘッド部分に関連する少なくとも一つの貯蔵容器部分を備え、貯蔵器部分は少なくとも二つの貯蔵器チャンバを有し、各貯蔵器チャンバは流体を少なくとも二つの噴射器部分に供給するものであり、貯蔵器チャンバのうちの一つには反応物流体が入っており、他のチャンバには、該反応物流体と反応しない少なくとも一つのインクが入っている。
【0022】
加えて、本発明によれば、流体をインクジェットプリンティングシステムに供給する流体供給装置が開示され、流体供給装置は、少なくとも一つの完全な貯蔵器部分を有する貯蔵器部分を備え、貯蔵器部分は少なくとも二つの貯蔵器チャンバを有し、各貯蔵器チャンバは流体をインクジェットプリンティングシステムに供給するものであり、貯蔵器チャンバの一方には反応物流体が入っており、他方の貯蔵器チャンバには反応物流体反応しないインクが入っている。
【0023】
【本発明の詳細な説明】
定義
流体−反応物流体およびインク組成のいずれかまたは双方を含む。
反応−互いに反応する二つの流体の少なくとも一方の一又は2以上の着色剤の溶解性または状態を、流体が互いに接触する場合に、プリント媒体上の少なくとも一つの着色剤の移動を不動化するように変えること。
反応物流体−実質的に色が全く無い流体(すなわち、反応物流体に着色剤(たとえば、染料または顔料)が全く入っていないことがあり、または反応物流体に可視光に吸収されないが赤外線または紫外線のいずれかまたは双方に吸収される着色剤が入っていることがある)。反応物流体は、インクの成分(分子または錯体、または分子または錯体の中の官能基)と反応し、したがって反応物流体およびインクを、少なくとも部分的にプリント媒体上の同じ所定区域に、またはプリント媒体上で互いに隣接する所定区域にプリントする場合に、性能(たとえば、耐水性、汚れ耐性)の向上、またはにじみの緩和、色の鮮やかさの向上、縁の精鋭度の改善、または乾燥時間の短縮、のような、インクで作り出すプリント区域のイメージの完全性を高める成分(分子または錯体、または分子または錯体の中の官能基)を備えている。
【0024】
反応性流体−他の流体と反応する流体。
相互反応性流体−互いに反応する流体。
一体化プリントヘッド−剛性構造に着脱不能に取付けられた滴噴射器部分の配列を備えたプリントヘッド。放出器部分は、シリコン、ニッケル、ポリイミド、またはそれらの組合せを含む材料から製作される。モノリシックプリントヘッドを形成するこのような技術は当該技術分野では周知のものであり、共に本発明の譲受人に譲渡されている米国特許第4,438,191号および第4,922,265号のような刊行物に記されている。
プリントヘッド部分−1または2以上の一体化プリントヘッド部分を備えたプリントヘッド。
一体化貯蔵器部分−複数の貯蔵器チャンバが互いに着脱不能に取付けられた複数の貯蔵器チャンバを備えた貯蔵器部分。
【0025】
一体化プリントカートリッジ−インクジェットプリントヘッド部分、および少なくとも一つの貯蔵器チャンバ即ち一体化貯蔵器部分;一体化プリントカートリッを形成している。
オンボード(オンアキシス)−流体貯蔵器がキャリッジのオンボードにある、使い捨てプリントヘッドを利用しているインクジェットプリンタの一部類。貯蔵器をプリントヘッド部分と一体に形成することができ、またはプリントヘッド部分に着脱可能に接続できる。
オフボード(オフアキシス)−キャリッジ上に設置されていない流体貯蔵器を利用しているインクジェットプリンタの一部類。或る場合には、プリントヘッドが補給のため定期的に静止貯蔵容器まで走行するとき貯蔵器がプリントヘッドに流体を間歇的に補給する。他の形式は、流体導管によりプリントヘッドに接続された取替え可能インク貯蔵容器を活用している。プリントヘッドにこの流体導管により流体が補給される。
走査軸−プリティングシステムに関連するキャリッジの運動により形成される軸。
【0026】
説明
図1を参照すると、インクジェットプリンティングシステム100の実際のスケールではない概略図が示されており、この装置は、少なくとも二つの流体、すなわち反応物流体および反応物流体と反応しない流体、を採用する本発明のマルチインク供給システム105を備えている。流体は更に、反応物流体と反応する少なくとも一つのインクを備えて、にじみ緩和、汚れ耐性、乾燥時間短縮のような、多数のプリンティングシステム属性のどれか一つを向上させることができる。プリンティングシステム100は、電子リンク140によりプリンティングシステムの制御電子回路130から信号を受取り、応答してプリント媒体90の上に流体貯蔵容器部分120から利用できる流体の小滴を選択的に堆積させるプリントヘッド部分110を備えている。
【0027】
プリントヘッド110は、色々な流体を放出する複数の噴射器部分115を備えている。例示実施形態では、噴射器部分115は、それぞれ、黒、シアン、マゼンタおよび黄色のインク、および反応物流体を放出するための噴射器部分115K、115C、115M、115Y、および115Fを備えている。しかし、プリント用途およびプリント品質の程度、色範囲、および所要の他のプリント属性によっては、同じまたは異なる処方の更に多いまたは少ないインクおよび反応物流体を使用できる。
【0028】
各噴射器部分は、別々の貯蔵器部分から流体を受取る(実施形態によっては、同じ流体を噴出器部分に供給するための貯蔵器チャンバを含む1以上の貯蔵器チャンバを備えること可能である)。例示実施形態では、貯蔵器部分120は、黒、シアン、マゼンタ、および黄色のインクをそれぞれ入れるための貯蔵容器室120K、120C、120M、および120Y、並びに反応物流体Fを入れるための120Fを備えている。これらの貯蔵器チャンバは、プリントヘッド部分110と一体に形成することできるし、あるいは、オフボードまたはオンボードシステムの場合のように、プリントヘッド部分に着脱可能に接続することもできる。たとえば、貯蔵器部分とプリントヘッド部分との間には、随意選択分離部分160を設けることができる。各貯蔵器チャンバは、個別に取替えることができる。好適実施形態では、流体供給システムを簡単な構成にするため、貯蔵容器チャンバ、ユニット(すなわち、一体貯蔵器部分)として取り替えられるように、一つの一体貯蔵器部分120として形成される。
【0029】
好適実施形態では、複数の噴射器部分115を一軸方向に設置して簡単にするとともに空間効率を最大化している。この軸をアレイ軸「A」ということにする。更に空間効率を最大化するには、アレイ軸「A」を、プリント動作中プリント媒体上方をプリントヘッド部分が走行する方向を基準とする走査軸「S」に平行にする。
【0030】
説明の残りの部分では、例を用いて、他に記さないかぎり、反応性流体間の、たとえば反応物流体と反応するインクの間の、または互いに反応する二つのインクの間の、反応の結果得られる所要効果を記述するのに「イメージの一体性」を使用することにし、第1から第4までのインクを言うのに黒、シアン、マゼンタ、および黄を使用することにする。更に、用語「イメージの一体性」は、二つの反応性流体の間の反応の結果影響されることのあるにじみ軽減、乾燥時間短縮、汚れ耐性、および耐水性のような属性を包含する。他に、反応物流体と反応するインクを指すときは、インクは別のインクと反応性であっても非反応性であってもよい。
【0031】
例を挙げれば、図1は、四つの異なるインク即ち第1から第4のインクを入れるための別々の貯蔵器チャンバ120K、120C、120Mおよび120Y、並びに、少なくとも一つのインクと反応する反応物流体「F」を入れるための120Fをそれぞれ採用するインクジェットプリンティングシステムを示している。一実施形態では、反応物流体および反応物流体と反応する少なくとも一つのインクを一体化プリントヘッド部分に利用している。他の実施形態では、流体セットは更に、反応物と反応しないインクを備えている。一体化プリントヘッドを採用している実施形態では、流体セットは、好適に、反応物流体と反応しないインクを備えている。好適実施形態では、反応物流体および反応物流体と反応する少なくとも一つのインクを一体化プリントヘッド部分に利用している。好適実施形態では、反応物流体は、黒、シアン、およびマゼンタのインクの少なくとも一つと反応し、更に好適には黒、シアン、およびマゼンタのインクと反応し、黄色のインクと反応しない。一実施形態では、少なくとも一つのインクと反応し、少なくとも一つのインクと反応しない反応物流体に加えて、少なくとも二つのインクが互いに反応性(「相互反応性インク」という)であり、たとえば、黒インクが少なくともマゼンタのインクまたは黄色のインクと、好適には、マゼンタおよび黄色インクの双方と反応性であり、更に好適には、シアン・インクが黒インクと非反応性である。当業者は、本発明が一定数のインクおよび反応物流体に限定されないこと、および同じまたは異なる組成の、更に多いまたは更に少ない流体を流体セットに使用できることを認識するはずである。
【0032】
一実施形態では、インクは、互いに反応しないが、反応物流体に関連する滴噴射器部分に隣接して設置された滴放出器部分に関連するインクを除き、反応物流体と反応し、この除外されたインクは、反応物流体とも反応しない。
【0033】
流体(インクおよび反応物流体を含む)がインクジェットプリントヘッドのノズルプレートの上で液たまりすることは普通のことである。液たまりは、たとえば拭き取りプロセス中、流体の混合を生ずることがある。流体のこの混合は、特に反応性流体を一体化プリントヘッドに関連して使用するとき、発射チャンバに信頼性の問題を生ずることがある。したがって、前述のもの(またはその物質に対するなんらかの別の反応の方法)のような反応性流体の方法を使用するとき(反応が二つのインクの間であるか、またはインクと反応物流体との間であるかに関係なく)、互いに反応性である流体(すなわち、相互に反応性の流体)に関連する噴射器部分を分離するのが好ましい。したがって、相互に反応性の流体を、相互に反応性の流体と反応しない流体に関連する少なくとも一つの噴射器部分により分離して相互に反応性の流体の間に分離バッファを設けることが好ましい。換言すれば、一体化プリントヘッド装置において、二つの相互に反応性の流体が互いに隣接する放出器部分に関連することはない。相互に反応性の流体に関連する隣接噴射器部分の分離に対するこの選択は、本発明の説明の残りの部分で説明しようとするすべての実施形態に存在する。好適実施形態では、反応物流体は、反応物流体に関連する噴射器部分に隣接する噴射器部分に関連する少なくとも一つのインクと反応しない。一実施形態では、反応物流体および反応物流体と反応しない少なくとも一つのインクが一体化貯蔵器部分に入っている。別の実施形態では、反応物流体および反応物流体と反応しない少なくとも一つのインクが一体化プリントヘッド部分で利用されている。一好適実施形態では、反応物流体は、四つのインクと非反応性であり、第1のインクは、第3のインクと、好適には、第3および第4のインク双方と相互に反応性であり、第1のインクは第2のインクとは反応しない。一好適実施形態では、第1、第2、第3、および第4のインクは、それぞれ、黒、シアン、マゼンタ、および黄色である。
【0034】
相互に反応性の流体間の反応は、前述の特許および出願に記されているように、pH敏感着色剤の使用、または沈殿剤の使用、のような当業界に周知の機構のどれか一つを採用することができる。本発明を、反応の目的に関係なく、反応物流体が少なくとも一つのインクと反応するどんな反応装置にも、および他に、少なくとも二つのインクが、第1のインクが第3の、および随意選択的に第4のインクと反応するように計画されているときのように互いに反応するときにも採用することができる。一又は2以上の反応が多数の所要イメージ一体性属性のどの一つを高めるのにも役立つことができる。更に、互いに反応する二つの流体(たとえば、流体1および2)の間の反応機構を同じにすることができ、またはインク間の、および反応物流体とインクとの間の反応を含むどんな他の二つの反応性流体(たとえば、流体3および4、または流体1および4)の間の反応機構とも異なるようにすることができ、各反応機構は、一つ以上の反応機構(たとえば、多価金属塩、相互連結反応)を備えることができる。
【0035】
本発明を採用している流体セットは、隣接区域の一つに、少なくとも部分的に、少なくとも一つの第1の反応性流体でプリントし、他の区域に第1の流体と反応する少なくとも他の第2の反応性流体でプリントする隣接プリント域間のイメージ一体性(たとえば、にじみ)を高める。または、代わりの実施形態では、反応物流体と反応するインクでプリントする(またはプリントしようとする)隣接区域の一つをも、少なくとも部分的に、反応物流体でプリントし、他の印刷区域を一つの隣接プリント域にプリントされる二つの流体のいずれかと反応できるかまたは反応できない他のインクでプリントする。本発明の流体セットは、反応物流体と反応するインクでプリントしようとする区域をも、少なくとも部分的に、反応物流体で、反応性インクの前、後、または実質的に同時にプリントする場合に、汚れ耐性および耐水性のような他のイメージ一体性属性をも高める。代わりの実施形態では、流体セットは、少なくとも二つの相互に反応性のインクを備えている。少なくとも二つの相互に反応性のインクを採用している他の実施形態では、相互に反応性のインクと反応しないインク(たとえば、第2のインク)を採用し、非反応性インクが二つの相互に反応性のインクに関連する噴射器部分の間に設置された噴射器部分に関連させるようにしている。
【0036】
他のプリント区域に隣接する区域にどんな他の流体とも反応しないインクでプリントしようとするとき、非反応性インク(たとえば、第4のインク)が色、好適にはその隣接プリント区域内への好ましくない拡散が最小である黄色を有することが好ましい。
【0037】
インク、反応性、非反応性流体装置のような上述の説明では、貯蔵器、プリントヘッド、およびプリントカートリッジ装置も下の図に適用できる。
【0038】
次に図2を参照すると、複数のインクを放出するための複数の噴射器部分550;550K、550C、550M、および550Y、および反応物流体を噴射するための550Fを備えた完全なプリントヘッド部分500を、切断して、噴射器部分だけを例示して示してある。好適実施形態では、複数のインクは、黒、シアン、マゼンタ、および黄色のインクである。プリントヘッド部分500の各噴射器部分は、噴射器部分に関連し、且つ好適には走査軸「S」に垂直な紙軸「P」の方向に設置されている流体を放出するための少なくとも1列のノズルまたはオリフィスを備えている。反応物流体は、少なくとも一つのインクと反応し、好適には、反応物流体に関連する噴射器部分に隣接する噴射器部分に関連するインクとは反応しない。代わりの実施形態では、少なくとも二つのインク、たとえば、第1および第3のインクが相互に反応性である。好適実施形態では、第1のインクは黒である。
【0039】
次に図3aでは、プリントヘッド部分600は、二つの一体化プリントヘッド600Iおよび600IIに分割されている。好適実施形態では、プリントヘッド600Iは、噴射器部分600Kおよび600Cから成り、プリントヘッド600IIは、噴射器部分600M、600Y、および600Fから構成されている。600Kのような各噴射器部分は、一または2以上の対応する噴射器部分を備えることができる(たとえば、黒インクのような流体に関連する二つの噴射器部分が存在でき、一つ以上の貯蔵器チャンバに関連している)。一実施形態では、噴射器部分600Kおよび600Cは、黒およびシアンのインクに関連し、噴射器部分600M、600Y、および600Fは、それぞれ、マゼンタおよび黄色のインクおよび反応物流体に関連しており、マゼンタおよび黄色のインクは、黒インクと反応し、シアン・インクは黒インクと反応せず、好適には、黄色インクは反応物流体およびマゼンタ・インクの双方と反応しない。
【0040】
次に図3bでは、プリントヘッド部分610が、二つの一体化プリントヘッド610Iおよび610IIに分割されている。好適実施形態では、プリントヘッド610Iは、噴射器部分610K、610Cおよび610Mから成り、プリントヘッド610IIは、噴射器部分610Yおよび610Fから構成されている。一実施形態では、噴射器部分610K、610Cおよび610Mは、黒、シアン、およびマゼンタのインクに関連し、噴射器部分610Yおよび610Fは、それぞれ、黄色インクおよび反応物流体に関連しており、マゼンタおよび黄色のインクは黒インクと反応し、シアン・インクは、黒およびマゼンタのインクと反応しない。
【0041】
次に図3cでは、プリントヘッド部分620が、二つの一体化プリントヘッド620Iおよび620IIに分割されている。好適実施形態では、プリントヘッド620Iは、噴射器部分620K1、620K2、および620Cから成り、プリントヘッド620IIは、噴射器部分620M、620Y、および620Fから構成されている。注目できるように、2またはそれ以上の噴射器部分、たとえば、620K1および620K2は、単一流体、たとえば、黒インクに関連している。一実施形態では、噴射器部分620K1、620K2は黒インクと関連し、620Cはシアン・インクと関連し、噴射器部分620M、620Y、および620Fは、それぞれ、マゼンタおよび黄色のインクおよび反応物流体に関連しており、マゼンタおよび黄色のインクは黒インクと反応し、シアン・インクは黒インクと反応しない。
【0042】
次に図3dでは、プリントヘッド部分630が、二つの一体化プリントヘッド630Iおよび630IIに分割されている。好適実施形態では、プリントヘッド630Iは、噴射器部分630K、630C、630M、および630Yから成り、プリントヘッド630IIは、噴射器部分630Fから構成されている。一実施形態では、噴射器部分630K、630C、630M、および630Yは、黒、シアン、マゼンタ、および黄色のインクに関連し、噴射器部分630Fは反応物流体に関連しており、マゼンタおよび黄色のインクは、黒インクと反応し、シアン・インクは黒インクと反応しない。他の実施形態では、インクは互いに反応しないが、反応物流体とは反応する。
【0043】
次に図3eでは、プリントヘッド部分640が二つの一体化プリントヘッド640I、640II、および640IIIに分割されている。好適実施形態では、プリントヘッド640Iは、噴射器部分640F1、640Y1、および640C1から成り、プリントヘッド640IIは、噴射器部分640M1、640K、および640M2から構成され、プリントヘッド640IIIFは、噴射器部分640C2、640Y2、および640F2から構成されている。一実施形態では、噴射器部分640K、640C1および640C2、640M1および640M2、および640Y1および640Y2は、それぞれ、黒、シアン、マゼンタ、および黄色のインクに関連し、噴射器部分640F1および640F2は反応物流体に関連している。一実施形態では、シアンおよび黄色のインクは、黒インクと反応し、マゼンタ・インクは黒インクと反応しない。
【0044】
次に図4を参照すると、インク供給システム105'の一実施形態が概略形態で図示されている。インク供給システム105'は、色々のインクを噴射するための複数の噴射器部分115'を備えたプリントヘッド部分110'、および流体を流体出口150'および流体入口130'によりプリントヘッド部分110'に供給するための貯蔵器部分120'を備えている。各流体出口150'が各流体入口130'に接続されると、特定の流体を備えた貯蔵器室チャンバを、同じ流体を利用するプリントヘッド部分の対応する噴射器部分に流体的に結合する流体接続が形成される。
【0045】
好適実施形態では、流体出口150'は、それぞれ、流体入口130'K、130'C、130'M、130'Y、および130'Fに接続するよう構成された150'K、150'C、150'M、150'Y、および150'Fを備えており、したがって黒、シアン、マゼンタ、および黄色のインク、および反応物流体をそれらの対応する流体貯蔵器チャンバ120'K、120'C、120'M、120'Y、および反応物流体貯蔵器チャンバ120'Fからそれぞれ、噴射器部分115'K、115'C、115'M、115'Y、および115'Fに供給する。
【0046】
好適実施形態では、設計を簡潔にするため、流体出口150'、流体入口130'、貯蔵器チャンバ120'、および噴射器部分115'が好適には走査軸「S」に平行なアレイ軸の方向に配置されている。
【0047】
反応物流体は、少なくとも一つのインク、好適には三つのインクと反応する。一実施形態では、少なくとも二つのインクが相互に反応性である。好適実施形態では、第1のインクは黒である。好適に、第1のインクは、第3のインクと、好適には第3および第4双方のインクと相互に反応し、第2のインクと反応せず、反応物流体は第4のインクと反応しない。好適実施形態では、第1、第2、第3、および第4のインクは、黒、シアン、マゼンタ、および黄色である。
【0048】
好適実施形態では、貯蔵器チャンバ120'K、120'C、120'M、120'Y、およびそれらの対応する流体出口150'K、150'C、150'M、150'Y、および150'Fは、走査軸「S」の方向に、それぞれ、対応する噴射器部分115'K、115'C、115'M、115'Y、および115'F、およびそれらの対応する流体入口130'K、130'C、130'M、130'Y、および130'Fにに対する順序と同じ所定の設置順序に設置されている。図4に描いたような、この同様の設置順序は、流体貯蔵器を互いに接続する流体接続間の最大距離を見込んでおり、したがって相互反応性流体間の、特に流体接続でのあり得る漏洩の場合に、望ましくない汚染が最小になる。
【0049】
図5は、プリンティングシステム100”の一実施形態の図を示す。プリンティングシステム100”は、プリント媒体(図示せず)を、それぞれ、プリント媒体をプリント領域232"を通じて送る前および後に貯えるためのプリント媒体入力トレイ230"Aおよび出力トレイ230"Bを備えている。キャリッジ234”がプリントヘッド部分110”を支持してプリント領域232"を走査方向「S」に走査してプリントヘッド部分110”に関連する噴射器部分(図示せず)に一つ以上の流体をプリント媒体上に選択的に堆積させる。プリントヘッド部分110”は、導管216”により貯蔵器部分120”に流体的に接続されている。貯蔵器部分120”を、キャリッジ234”で走査する場所に、または走査しない場所に設置して、往復台構成の変化を見込むことができる。図5に示した実施形態では、五つの噴射器部分115K、115"C、115"M、115"Y、および115"F(図示せず)から成るプリントヘッド部分110”を五つの貯蔵器チャンバ120"K、120"C、120"M、120"Y、および120"Fを備えた貯蔵器部分120”から離して設置し、貯蔵器部分120”をキャリッジ234”で走査しない場所に設置できるようにしている。プリントヘッド部分110”は、インクおよび反応物流体を導管216”により貯蔵容器部分120”から受取る。
【0050】
当業者は、流体セットのインクおよび反応物流体の数および色が上の例に限定されないこと、および同じまたは異なる色のインクの更に多いまたは少ない数を使用できることを認識するはずである。更に、第1から第4までのインクの呼称が黒、シアン、マゼンタ、および黄色に限定されないこと、および非反応性部分セットを使用するときインクのどれか一つが非反応性部分集合体を規定できることも認識するはずである。例を挙げると、インクセットは、記号「1」および「2」は同じ色相であるが着色剤濃度が違うかまたは同じインク処方を有するインクを指すとして、黒、シアン、マゼンタ1、マゼンタ2、および黄色から構成することができ、または黒、シアン、マゼンタ、黄色、赤、緑、青、および白から構成し、更に大きい色範囲を与えることができる。更に、反応物流体貯蔵器およびその対応する噴射器部分を本発明と矛盾しないどれか一つ以上の場所に、たとえば、図3eに示した構成により例示したようにインクの一方の側または両側に設置することができる。本発明と矛盾せずに、好適には、隣接して設置された放出器部分に関連する二つの流体は、互いに非反応性である。
【0051】
流体
本発明の流体は、少なくとも一つの反応物流体および反応物流体と反応する少なくとも一つのインク、および好適には、反応物流体と反応しない少なくとも一つのインクを備えている。流体は水性基剤から構成されている。インクは更に、少なくとも一つの着色剤を備えている。反応物流体は更に、反応物流体と反応する少なくとも一つのインクの少なくとも一つの成分と反応するための少なくとも一つの成分を備えている。少なくとも一つのインク、好適にはすべて、最も好適には、一つを除くすべて、が反応物流体と反応する。一実施形態では、少なくとも二つのインクが(たとえば、第1と第3のインク)互いに相互にも反応する。他の実施形態では、インク集合体は、少なくとも二つの相互に反応するインクと反応しない少なくとも一つインク(たとえば、第2のインク)を備えている。
【0052】
反応性流体間の反応は、前述の特許および出願に記されているように、pH感応着色剤の使用、または沈殿剤の使用のような当業者に周知の反応機構のどれか一つを採用することができる。本発明を、反応物流体が少なくとも一つのインクと反応するときどんな反応装置にも採用できる。先に述べたように、反応性流体間の反応は、にじみ軽減、汚れ耐性、乾燥時間短縮、または他のすべての所要属性のような多数のプリンティングシステム属性のどれか一つを高めるのに役立つことができる。更に、どんな二つの反応性流体(たとえば、流体1および流体2)の間の反応機構をも同じにし、または他のどんな二つの反応性流体の間(たとえば、流体3と流体4、または流体1と流体4)の反応機構とも異なるようにすることができ、各反応機構が、1998年4月22日に出願され、本発明の譲受人に譲渡され、参照によってここに組み込む、Ma等の「プリント品質を向上させるためのインクセット」という名称の米国特許出願09/064,643に開示されているような、一つ以上の反応機構を備えることができる。
【0053】
水性ベヒクル
水性ベヒクルは、当業者が周知のように、水または水と少なくとも一つの水溶性有機溶媒との混合物である。適切な混合物の選択は、所要表面張力および粘度、所定着色剤、インクジェット流体の乾燥時間、および流体が印刷する印刷媒体の形式のような、特定の用途の要求事項によって決まる。
【0054】
反応成分
採用する反応機構により、反応性流体は追加成分を有することができる。たとえば、にじみを軽減するための反応機構が第1のインクの中のpH敏感着色剤の沈殿によるものであるとき、反応物流体および反応性第3および第4インクのいずれかまたは双方が十分な量の有機酸を備えて、上述の米国特許第5,679,143号および米国出願08/567974に開示されているように、第1のインクののpH敏感着色剤を接触したとき不溶にする。同様に、反応機構が、上述の特許に開示されているように、多価金属塩のような沈殿剤の使用に基づくものであるとき、反応物流体および第3および第4インクのいずれかまたは双方に沈殿剤、たとえば、多価金属塩が入っている。
【0055】
代わりに、たとえば、Maが開示しているように、多数の反応機構が存在するとき、所定の流体組成内の互いに融和性のすべての所要反応成分が反応物流体および他の反応性インクの中に存在することができる。たとえば、Maは、水性基剤、少なくとも一つの第1の着色剤、および少なくとも一つの陰イオンポリマー、を備えた第1の陰イオンプリント流体;水性ベヒクル、少なくとも一つの第1の着色剤、少なくとも一つの第2の陰イオンポリマー、および最大で第1のプリント流体の少なくとも第1のポリマーのpKaまでのpKaを有する酸性添加物を備えた第2の陰イオンプリント流体;水性ベヒクル、少なくとも一つの第3の着色剤、少なくとも一つの第3の陽イオンポリマー、および約2から約5までの範囲のpHを備えた第3の陽イオンプリント流体;および水性ベヒクル、少なくとも一つの第4の陰イオン染料、および沈殿剤を備えた第4の陰イオンプリント流体から成る一組のプリント流体を開示している。例を挙げ且つ本発明の範囲を限定せずに、Maは下記インク集合体および反応機構を与えている。
【0056】
第1のインクの着色剤としてカーボンブラック顔料を使用する。第1のインク、黒(K)の中のカーボンブラック顔料をカルボン酸ポリマー分散剤(陰イオン)により安定化する。インクは約8のpHを有する。
第2のインク、マゼンタ(M)の中のマゼンタ顔料を硫酸化または燐酸化ポリマ分散剤(陰イオン)により安定化する。マゼンタインクは、カルボン酸添加物を有し、pHは約3である。
第3のインク、黄色(Y)の中の黄色顔料を陽イオンポリマー分散剤により安定化する。インクのpHは約3である。
第4のインク、シアン(C)の中のシアン着色剤は陰イオン水溶性染料である。シアンインクは更に、沈殿剤、ここでは多価金属塩、および随意のカルボン酸添加物を備えている。インクのpHは約3である。
【0057】
黒インクとマゼンタインクとの間の反応は、二つのインクの間のpHの差およびマゼンタインクからの過剰水素イオンにより生ずる。黒インクおよび黄色インクが黒顔料の分散剤と黄色顔料の分散剤との間の反対電荷のため反応する。黒インクおよびシアンインクは、多価金属イオン(沈殿剤)により分散黒顔料の沈殿のため反応する。他に、第4のインク(たとえば、シアン)に随意の酸が入っていると、シアンインクと黒インクとの間のpHの差が黒インク内の着色剤の沈殿を更に促進する。
マゼンタインクと黄色インクとの間の反応は、マゼンタ顔料の分散剤と黄色顔料の分散剤との間の反対電荷により生ずる。マゼンタインクおよびシアンインクは、分散マゼンタ顔料を沈殿させる多価金属のために反応する。
そして最後に、黄色インクおよびシアンインクは、分散した黄色顔料とシアン染料との間の反対電荷により反応する。
【0058】
本発明では、反応物流体は、反応物流体と反応物流体と反応するインクとの間または互いに反応する二つのインクの間の適正な反応機構を提供するように互いに融和する前述の反応成分のすべてを包含することができる。反応物流体が二つ以上のインクと反応して所要事項(すなわち、反応物流体が、反応物流体および二つのインクが印刷媒体上で互いに接触した場合に所要反応が生ずるような成分を与えることができる)を達成する必要がある流体集合体を備えることも本発明の範囲内にある。
【0059】
更に、反応物流体は、イメージを一層長持ちさせるためのポリマー性または相互連結可能な成分を含むことができる。たとえば、反応性流体(たとえば、反応物流体および反応物流体と反応するインク)が、それぞれ他の反応性流体中の成分と反応する成分を含み、いったん反応するとプリンイメージを一層長持ちさせるようにすることができる
【0060】
着色剤
着色剤を染料主体または顔料主体とすることができる。ここで使用するかぎり、用語「顔料」は水性ベヒクルに不溶の着色剤を指し、分散染料を含む他に分散剤の酸と共に分散している顔料または自己分散する顔料をも含む。
【0061】
インクに採用されている着色剤は、染料主体または顔料主体でよい。着色剤の選択は、特定のプリント用途によって決まる。第1のインクに対する着色剤の場合でのように、着色剤の選択は更に、選定した反応機構、たとえば、pH感応着色剤の使用、または沈殿剤(たとえば、多価金属塩)の使用、または他の適切な反応機構によって決まる。
【0062】
第1のインクに使用する適切な着色剤の例に、その例が米国特許第4,963,189号(Hindagollaにより出願され、本発明と同じ譲受人に譲渡されており、参照によってここに組み込む)に挙げられている少なくとも一つの、好適には1または2以上のカルボキシ基および/またはカルボン酸塩基、および好適には、共にここに参考のため記載した米国特許第5,085,698号、および米国特許第5,555,008号に開示されているもののようなカルボン酸塩可溶化基を備えている分散剤と共に分散された不水溶性着色剤(たとえば、顔料)を有するカルボン酸塩顔料分散、またはCabotカンパニーによりCabojetの商品名で提供されている自己分散顔料がある。
【0063】
他のインク、すなわち、第2、第3、および第4のインクに使用する着色剤は当業者に周知であり、たとえば、前述の特許および出願に説明されている。
【0064】
添加成分
流体は更に、殺虫剤、表面活性剤、および類似品のような追加成分を備えることができ、その各々は、インクジェット印刷で普通に採用されている添加物である。
【0065】
プリント方法
本発明を採用する流体セットは、隣接区域の一つを、少なくとも部分的に、少なくとも一つの反応性流体でプリントし、他の隣接区域を、少なくとも部分的に、少なくとも一つの反応性流体と反応する少なくとも他の流体でプリントする隣接プリント区域間でのイメージ一体性(たとえば、にじみ)を向上させる。提示した流体セットは、反応性インクで印刷しようとする区域をも、少なくとも部分的に、反応性インクの前、後、または実質的に同時に、反応物流体で印刷する場合のイメージ一体性(たとえば、汚れ耐性および耐水性)をも向上させる。
【0066】
印刷方法は、少なくとも一つの反応物流体および反応物流体と反応する少なくとも一つのインクから成る互いに反応する少なくとも二つの流体、および反応物流体と反応しない少なくとも一つのインク、から構成される少なくとも三つの流体を備えたインクジェット流体集合体を準備すること、プリント媒体上に第1の所定の区域を選択すること、第1の所定のプリント区域に一つの反応性流体の少なくとも一つの滴をプリントして第1のプリント要素を作り出すこと、プリント媒体上に別の反応性流体の少なくとも一つの滴をプリントして第2のプリント要素を作り出し、第2のプリント要素が少なくとも部分的に第1のプリント要素と重なるようにし、それにより一つの反応性流体の少なくとも一つの滴と他の反応性流体との間にプリント媒体上で反応を生ぜしめ、それにより印刷属性を高揚させることから成る。
【0067】
他の実施形態では、上述のプリント方法とは別にまたはそれを補足して、プリント方法が、少なくとも一つの反応物流体および反応物流体と反応する少なくとも一つのインクから成る互いに反応する少なくとも二つの流体、および反応物流体と反応しない少なくとも一つのインク、から構成される少なくとも三つの流体を備えたインクジェット流体集合体を準備すること、プリント媒体上に第1の所定の区域を選択すること、プリント媒体上に第1の所定の印刷区域に隣接して第2の所定の印刷区域を選択すること、第1の所定のプリント区域に一つの反応性流体の少なくとも一つの滴をプリントして第1のプリント要素を作り出すこと、プリント媒体上に別の反応性流体の少なくとも一つの滴をプリントして第2のプリント要素を作り出し、第2のプリント要素が少なくとも部分的に第1のプリント要素と重なるようにし、それにより一つの反応性流体の少なくとも一つの滴と他の反応性流体との間にプリント媒体上で反応を生ぜしめること、第2の所定のプリント区域に非反応性インクの少なくとも一つの滴をプリントし、それにより、反応物流体と反応するインクの少なくとも一つの滴と、反応物流体と反応しないインクの少なくとも一つの滴との印刷媒体上での混合を最小化し、それにより隣接するプリント区域間のにじみを減少させることから成る。
【0068】
当業者は、反応物流体と反応物流体と反応するインクとの間の反応が、反応物流体および反応物流体と反応するインクの小滴がプリント媒体上に堆積する順序に関係なく生ずることができることを認識するはずである。たとえば、反応物流体を最初に堆積させ、後にまたは実質的に同時に、黒インクのような、反応物流体と反応するインクを、所要反応結果を達成する必要に従って、堆積させることができる。同様に、第2のプリント区域にプリントしようとするインクを最初に堆積させ、続いて反応物流体および反応物流体と反応するインクを第1のプリントの上にそれぞれ堆積させる。
【0069】
このように、インクジェットプリティングシステムおよび流体分配装置を開示してきた。当業者には、明らかな性質の変更および修正を本発明の精神から逸脱することなく行なうことができることが容易に明らかであろう。このような変更および修正をすべて付記した特許請求の範囲に規定した本発明の範囲に入るものと考える。
【0070】
【産業の利用可能性】
本発明のインクジェットプリンティングシステムおよび流体供給システムは、インクジェットプリンティングに商業上の用途を見いだすことが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリントヘッド、流体貯蔵器および制御電子回路を描いたインクジェットプリンティングシステムの実際のスケールではない、概略図である。
【図2】一体化インクジェットプリントヘッドの実際のスケールではない、概略の、部分切断図である。
【図3a】多数の一体化プリントヘッドを備えたインクジェットプリントヘッドの実際のスケールではない、概略の、部分切断図である。
【図3b】多数の一体化プリントヘッドを備えた別のインクジェットプリントヘッドの実際のスケールではない、概略の、部分切断図である。
【図3c】多数の一体化プリントヘッドを備えた別のインクジェットプリントヘッドの尺度によらない概略の、部分的に切断した図である。
【図3d】多数の一体化プリントヘッドを備えた別のインクジェットプリントヘッドの尺度によらない概略の、部分切断図である。
【図3e】多数の一体化プリントヘッドを備えた別のインクジェットプリントヘッドの実際のスケールではない、概略の、部分切断図である。
【図4】流体貯蔵容器をプリントヘッドから別々に取替えることができるオンボード流体供給装置の実際のスケールではない概略図である。
【図5】流体貯蔵器を流体導管によりプリントヘッドに接続したオフボード流体供給システムの実際のスケールではない概略図である。

Claims (18)

  1. 少なくとも3つの噴射器部分を備えた少なくとも1つの一体化プリントヘッド部分を有する少なくとも1つのプリントヘッド部分と、
    前記プリントヘッド部分に関連する少なくとも1つの貯蔵器部分であって、流体を前記少なくとも3つの噴射器部分のそれぞれ1つに供給するための少なくとも3つの貯蔵器チャンバを有し、該貯蔵器チャンバのうちの1つが反応物流体を保持し、その他の該貯蔵器チャンバがインクを保持し、該インクのうちの少なくとも1つが前記反応物流体と反応して不動化するものであり、該インクのうちの少なくとも1つが前記反応物流体と反応して不動化しないものであるように構成された少なくとも1つの貯蔵器部分とからなり、
    前記反応物流体と反応して不動化するインクと、前記反応物流体と反応して不動化しないインクは、互いに反応して不動化することがないものであり、
    前記反応物流体と反応して不動化しないインクを射出するための噴射器部分が、前記反応物流体に関連する噴射器部分と前記反応物流体と反応して不動化するインクに関連する噴射器部分との間に設けられている、インクジェットプリント装置。
  2. 前記少なくとも1つの一体化プリントヘッド部分と該少なくとも1つの一体化プリントヘッド部分に関連する前記少なくとも1つの貯蔵器部分とが、一体化プリントカートリッジを形成している、請求項1のインクジェットプリント装置。
  3. 前記少なくとも1つの貯蔵器部分が、該少なくとも1つの貯蔵器部分に関連する前記少なくとも1つの一体化プリントヘッド部分に取り外し可能に取り付けられるようになっている、請求項1のインクジェットプリント装置。
  4. 前記少なくとも1つのプリントヘッド部分は少なくとも3つの流体入口を含み、前記貯蔵器部分が該少なくとも3つの流体入口に接続するように構成された対応する少なくとも3つの流体出口を含む、請求項1のインクジェットプリント装置。
  5. 前記反応物流体を射出するための噴射器部分と前記反応物流体と反応して不動化しないインクを射出するための噴射器部分とが、同一の前記一体化プリントヘッドに関連している、請求項1のインクジェットプリント装置。
  6. 前記反応物流体を射出するための噴射器部分が、前記反応物流体と反応して不動化するインクを射出するための噴射器部分を有する一体化プリントヘッドとは異なる一体化プリントヘッド上に設けられている、請求項1のインクジェットプリント装置。
  7. 前記反応物流体と反応して不動化するインクを少なくとももう1つ含む、請求項5又は請求項6に記載のインクジェットプリント装置。
  8. 前記プリントヘッド部分を支持し、前記プリントヘッド部分と印刷媒体との間に相対運動を提供するキャリッジをさらに含む、請求項1のインクジェットプリント装置。
  9. 流体をインクジェットプリントシステムに供給するための流体供給装置であって、
    少なくとも1つの一体化貯蔵器部分を有する貯蔵器部分であって、流体をインクジェットプリントシステムに供給するための少なくとも3つの貯蔵器チャンバを有し、該貯蔵器チャンバのうちの1つが反応物流体を保持し、その他の貯蔵器チャンバのそれぞれがインクを保持し、該インクのうちの少なくとも1つが前記反応物流体と反応して不動化するものであり、該インクのうちの少なくとも1つが前記反応物流体と反応して不動化しないものであるように構成された貯蔵器部分からなり、
    前記反応物流体と反応して不動化するインクと、前記反応物流体と反応して不動化しな いインクは、互いに反応して不動化することがないものであり、
    前記貯蔵器チャンバはそれぞれ、流体を前記インクジェットプリントシステムに供給するための流体出口を含み、
    前記反応物流体と反応して不動化しないインクを供給するための流体出口が、前記反応物流体を供給する流体出口と前記反応物流体と反応して不動化するインクを供給するための流体出口との間に設けられている、流体供給装置。
  10. 前記貯蔵器チャンバが一体化貯蔵器部分を形成している、請求項9の流体供給装置。
  11. 前記反応物流体を保持する前記貯蔵器チャンバと前記反応物流体と反応して不動化するインクを保持する前記貯蔵器チャンバとが、異なる一体化貯蔵器部分を形成している、請求項9の流体供給装置。
  12. 少なくとも1つの一体化プリントヘッド部分を有する少なくとも1つのプリントヘッド部分をさらに含み、前記貯蔵器部分が前記貯蔵器部分に関連するプリントヘッド部分に取り外し可能に取り付けることができ、前記プリントヘッド部分が流体を利用できるようになっている、請求項9の流体供給装置。
  13. 流体をインクジェットプリントシステムに供給するための流体供給装置であって、
    複数の貯蔵器チャンバの各々が複数の流体のそれぞれ1つを保持し、該複数の流体が少なくとも2つの相互反応物流体と該少なくとも2つの相互反応性流体と反応して不動化しない少なくとも1つの流体とを含み、前記少なくとも2つの相互反応性流体のうちの1つが反応物流体であり、その他の相互反応性流体が前記反応物流体と反応して不動化するインクであるように構成された複数の貯蔵器チャンバからなり、
    前記反応物流体と反応して不動化するインクと、前記相互反応性流体と反応して不動化しないインクは、互いに反応して不動化することがないものであり、
    前記貯蔵器チャンバはそれぞれ、流体を前記インクジェットシステムに供給するための流体出口を有し、
    前記反応物流体と反応して不動化しないインクを供給するための流体出口が、前記反応物流体を供給する流体出口と前記反応物流体と反応して不動化するインクを供給するための流体出口との間に設けられている、流体供給装置。
  14. 前記複数の貯蔵器チャンバが一体化貯蔵器部分を形成している、請求項13の流体供給装置。
  15. 前記反応物流体を保持する貯蔵器チャンバと前記反応物流体と反応して不動化するインクを保持する貯蔵器チャンバとが、異なる一体化貯蔵器部分を形成している、請求項13の流体供給装置。
  16. 前記反応物流体を保持する貯蔵器チャンバと前記反応物流体と反応して不動化しないインクを保持する貯蔵器チャンバとが、一体化貯蔵器部分を形成している、請求項13の流体供給装置。
  17. 前記反応物流体と反応して不動化する少なくとももう1つのインクをさらに含む、請求項13の流体供給装置。
  18. 前記反応物流体と反応して不動化するインクのうちの少なくとも2つが互いに反応して不動化するものであり、前記反応物流体と反応して不動化するインクのうちの少なくとも1つが他のインクと反応して不動化しないものである、請求項17の流体供給装置。
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