JP3801268B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、湿度調節機能を有する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、除湿運転が可能な空気調和機としては、室内機の風量を抑えた冷房運転を行なう方式(簡易方式)や、室内熱交換器を冷却器と加熱器に分け、あるいは室内熱交換器の下流に電気ヒータを設けて吹き出し空気の湿度と温度を同時に調節する方式(再熱方式)などが知られている。
【0003】
また、制御方法としては、例えば特開昭61−59134号公報に開示されるように、室内温度検出手段と室内湿度検出手段とを用い、温度設定手段で任意に設定された温度に制御する自動運転制御方法があるが、このうちの室内湿度検出手段からの検出情報は、除湿運転のON/OFFに使用されるのみであった。
【0004】
これに対し、特開平8ー86494号公報には、空気調和機を種々の用途に使用することができるようにするために、種々の除湿運転モードを選択できるようにした技術が開示されている。この用途とは、室内で洗濯物を乾かすことができるようなカラッと乾燥したような状態にする除湿運転モード(これを、以下、「ランドリ」モードという)や、外出中に室内を乾燥させてダニやカビの発生を防止することができるようにした除湿運転モード(これを、以下、「おでかけ」モードという),例えば、冬の時期などで窓や壁に付く結露を除くことができるようにした運転モード(以下、これを「結露抑制」モードという)である。
【0005】
ここで、「ランドリ」モードは圧縮機を連続運転するとともに、室内フアンの風速を強くするものであって、湿度ができるかぎり低くなるようにするものであり、「おでかけ」モードは湿度を「標準」モードと同様にして、かつ室内フアンの風速を弱くするものである。また、「結露抑制」モードは圧縮機を連続運転するとともに、室内フアンの風速を弱くするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和機では、通常、上記の特開昭61ー59134号公報に記載のように、温度設定は任意に行なえるが、使用者の湿度の設定を任意に行なえるものではなかった。これは、一般に、空気調和機、特に、小型の空気調和機においては、風量を抑えた冷房運転などの簡易的な除湿機能が多く、充分な除湿性能が得られなかったために、正確な湿度制御ができなかったのである。
【0007】
また、上記の特開平8ー86494号公報に記載の空気調和機では、種々の除湿運転モードの選択設定が可能であり、通常使用する除湿能力(これを、以下、「標準」除湿能力という、例えば、湿度を50%とする除湿能力である)での除湿運転モード(これを、以下、「標準」モードという)で得られる湿度(この場合、50%)よりも低い湿度に設定されるものであるが、上記の「ランドリ」モードや「おでかけ」モード,「結露抑制」モードというように、空気調和機を特殊なようとに使用できるようにするものであり、このようなモードで空気調和機が除湿運転を行なっている環境では、使用者が快適に過ごせるものではない。
【0008】
一方、再熱方式の採用などに伴なって充分な除湿量が得られるようになってくるとともに、快適性へのニーズの高まりから、使用者の希望に応じたより正確できめ細かな湿度制御が求められるようになってきた。
【0009】
本発明の目的は、かかるニーズに応えるために、温度調節とともに、湿度も使用者の好みに応じて調節でき、より快適な空調環境を形成することができるようにした空気調和機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、除湿運転モードの除湿能力として、「標準」除湿能力と該「標準」除湿能力よりも湿度を低くする「強力」除湿能力とを、さらに加えて、該「標準」除湿能力よりも湿度を高くする「おさえめ」除湿能力とを有し、「標準」除湿能力,「強力」除湿能力,「おさえめ」除湿能力の順にサイクリックに切り替え設定可能とする手段を設ける。
【0011】
かかる除湿能力は1つの操作手段で適宜任意に選択設定することができるし、除湿運転の開始では「標準」除湿能力が自動的に設定され、除湿運転の開始後では、かかる操作手段を操作することにより、任意の除湿能力を選択設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による空気調和機の一実施形態とその操作装置を示す構成図であって、1は空気調和機本体、2はリモートコントローラ(操作装置:以下、リモコンという)、3はマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)、4は受信回路、5は室温検出器、6は湿度検出器、7は室内フアンモータ、8は室外フアンモータ、9は圧縮機、10はCPU(中央処理ユニット)、11は記憶部、12は電源、13はマイコン、14は除湿ボタン、15は運転/停止ボタン、16はタイマボタン、17は表示部、18は送信回路、19は電池、20はCPU、21は記憶部である。
【0014】
同図において、空気調和機本体1は、空気調和機の各種制御を行なうマイコン3を中枢とし、リモコン2からの信号を受信する受信回路4や室内温度を検出する室温検出器5,室内湿度を検出する湿度検出器6,室内ファンモータ7,室外ファンモータ8,圧縮機9などから構成されており、電源12から電力が供給される。
【0015】
マイコン3は、CPU10と、リモコン2によって設定される温度や湿度,風速,運転時間などの情報を記憶する記憶部11とを含んでいる。また、湿度検出器6としては、湿度センサあるいは空気温度と熱交換器の温度とから所定の計算式に従って湿度を割り出す方式など、いずれの方式のものであってもよい。
【0016】
リモコン2は、制御用のマイコン13を中枢とし、除湿運転モードを選択するための除湿ボタン14と、運転あるいはその停止を行なわせるための運転/停止ボタン15と、使用者の希望により設定時間を変更できるようにするタイマボタン16と、その設定内容を表示する表示部17と、空気調和機本体1に信号を送る送信回路18と、リモコン2自身にに電力を供給する電池19とからなる。
【0017】
マイコン13は、CPU20と、予め設定された運転モード情報を記憶する記憶部21とからなっている。
【0018】
なお、通常設けられている冷房や暖房運転を設定するための運転モードボタンや、温度設定のためのボタンなどは省略している。
【0019】
また、この実施形態としては、冷房,暖房,除湿の各運転が可能なものであってもよいし、冷房運転と除湿運転だけが可能なものであってもよい。さらには、これら運転に加えて、加湿や換気機能を有するものであってもよく、運転や機能については限定されるものではない。
【0020】
ここで、除湿機能としては、湿度制御を可能にするために、充分な除湿量が確保できるような除湿能力が必要である。また、空気調和機本体1からの吹き出し空気の温度を調節できる再熱方式の除湿機能が望ましい。勿論、簡易方式のものであっても、他の手段によって室温制御ができれば、それでもよい。
【0021】
なお、冷房運転及び暖房運転については、通常の空気調和機と同様に行なわれるので、ここでは、それらの説明を省略する。
【0022】
リモコン2の除湿ボタン14を押すことにより、除湿運転が開始する。ここでは、説明を簡明にするために、専用の除湿ボタン14を設けているが、他の操作ボタンと兼用させることもできる。
【0023】
ここで、この除湿ボタン14には、2つの機能がある。その1つは、除湿運転を開始させる機能であり、他の1つは、除湿能力を切り換える機能である。運転停止中に除湿ボタン14を押すと、特定の除湿能力(ここでは、設定湿度を、例えば、50%にする「標準」除湿能力とする)で除湿運転が開始し、この除湿運転開始後、この除湿ボタン14を押す毎に、設定湿度を、例えば、40%にする「強力」除湿能力,設定湿度を、例えば、60%にする「おさえめ」除湿能力,「標準」除湿能力の順に除湿能力がサイクリックに切り換わる。
【0024】
かかる操作による除湿能力の設定は、次のようにして行なわれる。
即ち、リモコン2において、除湿ボタン14が押されると、マイコン13での記憶部21に記憶されているデータであるその直前の設定湿度などを勘案して、マイコン13のCPU20で設定湿度が求められ、これに対する除湿能力を表わすデータが表示部17で表示されるとともに、その設定湿度の情報が送信回路18から空気調和機本体1に送信される。空気調和機本体1では、この情報が受信回路4で受信され、マイコン3のCPU10が、湿度検出器6により室内の湿度を確認しながら、この受信情報による設定湿度に応じた除湿能力で除湿運転を行なわせる。
【0025】
このとき、室内温度については、別の手段で設定するか、あるいは空気調和機本体1でのマイコン3またはリモコン2のマイコン13が、周囲の環境条件と設定湿度とから適切な設定温度を自動的に演算して求める。
【0026】
このようにして、空気調和機本体1では、温度とともに、湿度の多段階切換えも可能となり、これら設定湿度と設定温度とに応じた除湿能力の除湿運転を行なう。
【0027】
なお、運転/停止ボタン15は、暖房,冷房運転など除湿運転以外の運転を開始させる場合と、全ての運転を停止させる場合とに使用される。除湿運転を開始させたい場合には、除湿ボタン14を押し、除湿運転を停止させたい場合には、運転/停止ボタン15を押す。
【0028】
図2は図1におけるリモコン2の操作部及び表示部17が設けられた前面部を示す外観図であって、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
【0029】
同図において、除湿ボタン14はリモコン2の前面に設けられており、ここでは、これに「除湿」と表記しているものとする。
【0030】
また、表示部17には、ここで表示される全ての表示内容を示すものであり、実際には、これらのうちの、そのときの運転モードに対応したものだけが表示される。
【0031】
表示部17での右上部分に示す「標準」,「強力」,「おさえめ」の表示内容が、除湿運転時に除湿ボタン14の操作によって設定される除湿能力を表わしている。除湿運転の開始のために除湿ボタン14を押すと、表示部17では、その右上部分に示す「除湿」が表示されて除湿運転が開始されるとともに、上記のように、このとき設定される除湿能力は「標準」除湿能力であるから、表示部17の右上部分に「標準」が表示される。かかる除湿運転中、除湿ボタン14を押す毎に、上記のように除湿能力が切り換わり、これに伴って、「強力」,「おさえめ」,「標準」の順にかつサイクリックに除湿能力の表示が変更される。
【0032】
図3はかかる除湿運転動作を示すフローチャートであり、また、図4はかかる動作での表示部17での表示例を示す図である。
【0033】
図3において、いま、空気調和機本体1(図1)が停止状態にあって、リモコン2(図2)の除湿ボタン14を押すと(ステップ100)、除湿運転が開始し(ステップ101)、「標準」の除湿が設定されてリモコン2の表示部17に、図4(a)に示すように、この設定された除湿を示す「標準」という文字が表示される。かかる状態は、運転/停止ボタン15が押されない限り続き(ステップ103)、また、除湿ボタン14が押されない限り続く(ステップ104)。
【0034】
その後、除湿ボタン14が押されると(ステップ104)、設定除湿が「強力」に移行し、リモコン2の表示部17に、図4(b)に示すように、この切り換わった設定除湿を示す「強力」という文字が表示される(ステップ105)。かかる状態は、運転/停止ボタン15が押されない限り続き(ステップ106)、また、除湿ボタン14が押されない限り続く(ステップ107)。
【0035】
その後、除湿ボタン14が再度押されると(ステップ107)、設定除湿が「おさえめ」に移り、リモコン2の表示部17に、図4(c)に示すように、この切り換わった設定除湿を示す「おさえめ」という文字が表示される(ステップ108)。かかる状態は、運転/停止ボタン15が押されない限り続き(ステップ109)、また、除湿ボタン14が押されない限り続く(ステップ110)。
【0036】
そして、その後、除湿ボタン14が再び押されると(ステップ110)、設定除湿が「標準」に移り、リモコン2の表示部17に、図4(a)に示すように、この切り換わった設定除湿を示す「標準」という文字が表示される(ステップ102)。
【0037】
以下、同様にして、除湿運転が続いている限り、除湿ボタン14が押される毎に、設定除湿が「標準」,「強力」,「おさえめ」の順にかつサイクリックに移行する。
【0038】
このようにして、この実施形態では、夫々の湿度設定が可能であるから、除湿運転の開始では、除湿能力が設定湿度を50%とする「標準」とするが、この「標準」除湿能力の除湿運転では、例えば、室内に人が多く居たり、人が動き廻るなどして湿度が高く感じられて、快適性が損なわれている場合、あるいはかかる除湿運転のまま外出して帰宅し、汗ばんだ感じがするような場合など除湿不足を感じたときには、除湿スイッチ14を押すことにより、除湿能力が「強力」に切り換わり、設定湿度を40%とする除湿運転に移行し、また、「標準」除湿能力の除湿運転していると、室内が乾燥し過ぎるように感じる場合、あるいは長時間除湿運転をするときに電力の消費量を低減したい場合などでは、除湿スイッチ14を2回押すことにより、除湿能力が「おさえめ」に切り換わり、設定湿度を60%とする除湿運転に移行し、使用者の好みに応じて除湿能力を使い分けることができる。
【0039】
このように、除湿ボタン14の操作によって設定湿度(除湿能力)を切換え変更することができるが、勿論、この設定湿度の変更順序はこれに限るものではない。さらに、除湿能力の表現も、上記のような「標準」,「強力」,「おさえめ」に限るものではなく、他の表現、例えば設定湿度の値、即ち、「標準」を「50%」と、「強力」を「40%」と、「おさえめ」を「60%」という具合に表現してもよい。
【0040】
使用される地域が比較的高温多湿にならない場合には、「標準」と「おさえめ」との組み合わせとすれば、選択操作の単純化及び誤選択による必要以上の除湿運転を防止して電力の無駄使いを防止することができる。
【0041】
図5は上記の除湿運転と通常冷房運転での室内の温度分布を示す図であって、同図(a)は「標準」除湿能力での除湿運転のときを、また、同図(b)は通常冷房運転のときを夫々示すものであり、いずれも設定温度を自動的にもしくは別の手段により28℃とした場合である。
【0042】
図5(a),(b)を比較して明らかなように、除湿運転の場合には、空気調和機本体の吹き出し口から吹き出される空気の流れの部分では、設定温度に対してわずかに1℃低い27℃となっているが、全体として設定温度28℃になっているが、通常冷房運転の場合には、空気調和機本体の吹き出し口から吹き出される冷たくて重い空気が床の方に流れ、この床部分と上方の部分とで大きな温度差が生ずることがわかる。このため、人は足元が冷えたように感じ、快適性が損なわれることになる。
【0043】
勿論、夏の時期のように、気温が充分高いときには、冷房運転によって室内を適度に冷すことができ、これによって快適な室内環境が得られるが、それ以外の場合には、除湿運転の方が快適な室内環境が得られる。
【0044】
なお、上記の除湿運転での各除湿能力「標準」,「強力」,「おさえめ」は、冷凍サイクルを形成する圧縮機の回転数や運転率(単位時間当りの圧縮機の運転時間の割合)を異ならせることにより、夫々設定する。
【0045】
図6は本発明による空気調和機の第2の実施形態の除湿運転モードを示す図であって、この第2の実施形態でも、図1と同様の構成をなしている。
【0046】
同図において、この実施形態での除湿運転モードは、先の第1の実施形態での除湿能力の違いによるモードに加え、空気調和機の用途の違いとして区分されるモード、即ち、「ランドリ」,「おでかけ」,「結路抑制」の3つのモードを付加したものであり、除湿ボタン14(図1)を押す毎に、6つのモードが矢印方向に切り換わるものである。これ以外は、先に説明した第1の実施形態と同様である。
【0047】
かかるようとによる除湿運転モードは、図7に示すように、使用者のニーズの調査の結果に基づくものである。即ち、「ランドリ」モードは、空気調和機の除湿機能により、室内で洗濯物を乾燥させるようにしたいという使用者のニーズを満足させるものであり、また、「おでかけ」モードは、外出中も室内を乾燥させてダニやカビの繁殖を抑えたいという使用者のニーズを満足させるものであり、「結露抑制」モードは、冬の時期などで窓ガラスなどに生ずる結露を防止したいという使用者のニーズを満足させるものである。
【0048】
図8はかかるようとによる除湿運転モードでの条件を示す図である。
【0049】
同図において、「標準」モードは、先の運転開始とともに設定される「標準」除湿能力での除湿運転モードであって、上記のように、設定湿度は50%であり、設定温度は運転開始時の室温、室内フアンの風速を弱として、他のモードに切り換えられない限り、また、運転停止とならない限り、このモードが継続する。「強力」,「おさえめ」の各除湿能力の除湿運転についても、上記の設定湿度や室内フアンの風速を異ならせるだけで、「標準」除湿能力での除湿運転モードと同様である。
【0050】
「ランドリ」モードは、設定温度を運転開始時の室温とするが、圧縮機を連続回転させて湿度を可能な限り低くなるようにし、室内フアンの風速も強とする。このモードの運転時間は、洗濯物の乾燥時間などを考慮して、ここでは、3時間と有限にしている。この運転時間が経過すると、除湿運転を停止させる。
【0051】
「おでかけ」モードは、設定温度をほぼ50%ととし、設定温度は外気温度とする。また、室内フアンの風速を弱とし、他のモードに切り換えられない限り、また、運転停止とならない限り、このモードが継続する。
【0052】
「結露抑制」モードは、温度を無視して圧縮機を連続回転させ、湿度を可能な限り低くなるようにし、室内フアンの風速を弱とする。このモードの運転時間は、結露がなくなる時間や、いつまでも運転を継続すると、冷された状態が続くことなどを考慮して、ここでは、2時間と有限にしている。このモードも、この運転時間が経過すると、除湿運転を停止させる。
【0053】
以上のようにして、この第2の実施形態では、室内の快適な環境を得るための湿度の切換え設定が可能となるとともに、空気調和機を衣類の乾燥やダニ,カビなどの防止のための室内の乾燥,結露の抑制のための空気の乾燥などの用途に使用することも可能となり、しかも、同じ除湿スイッチ14を操作するだけで、簡単にこれらモードの選択設定が可能となる。
【0054】
図9は本発明による空気調和機の第3の実施形態を示す外観図であって、22は加湿ユニットであり、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
【0055】
同図において、この第3の実施形態は、先の第1または第2の実施形態の空気調和機本体1に、この空気調和機本体1と連動して運転が可能な加湿ユニット22を組み合わせたものである。加湿ユニット22は、除湿運転時、空気調和機本体1あるいはリモコン(図示せず)からの指令で動作する。
【0056】
即ち、例えば、冬場などの非常に乾燥した時期、使用者が除湿スイッチ14(図1)を押すと、「標準」除湿能力の除湿運転開始モードとなるが、このときの室内湿度は、この「標準」除湿能力の設定湿度よりも低い。このときには、マイコン3(図1)は加湿ユニット22を動作させて湿度を高めるようにし、これによって湿度が高くなって設定湿度を越えると、加湿ユニット22を停止させるとともに、圧縮機を回転させて空気調和機本体1が除湿運転を開始する。そして、また、除湿が行なわれて湿度が設定湿度よりも低くなると、加湿ユニット22が動作を開始して空気調和機本体1の圧縮機が停止し、以下、このようにして、設定湿度が保たれるような除湿運転が行なわれる。「強力」や「おさえめ」の各除湿能力の除湿運転の場合も同様である。
【0057】
一般に、日本のように、湿潤な気候の地域では、加湿して湿度調節することは少ないと考えられるが、それでも、冬季の太平洋側では、乾燥して低湿度状態になる場合がある。そのような場合、上記のように、空気調和機本体1と加湿ユニット22との組み合わせは有効である。
【0058】
この第3の実施形態では、加湿機能を別ユニットに持たせたが、勿論、これを空気調和機本体に組み入れて一体化してもよいし、加湿機能と組み合わせても、図1で示したようなリモコン2による湿度の設定が同様に可能であることはいうまでもない。
【0059】
図10は以上の空気調和機本体1での冷凍サイクルの一具体例を示す構成図であって、23は四方弁、24は室外側熱交換器、25は電動膨張弁、26は室内側熱交換器、26aは加熱側、26bは冷却側、27は除湿用膨張弁、28は冷媒配管であり、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
【0060】
この具体例は、充分な除湿量を確保するとともに、吹き出し空気の温度調節が可能な冷凍サイクルによる再熱方式としてある。
【0061】
図10において、この冷凍サイクルは、圧縮機9や四方弁23,室外側熱交換器24,電動膨張弁25,室内側熱交換器26が冷媒配管28で順次連結されている。室内側熱交換器26は、除湿用膨張弁27により、冷凍サイクル的に加熱側26aと冷却側26bとに2分割されている。
【0062】
ここで、熱交換器としては、薄いアルミ板を多数枚積層し、このアルミ板に直角に貫通させた銅パイプからなる、いわゆるクロスフィンチューブ型の熱交換器を想定しているが、他の形式の熱交換であっても同様である。電動膨張弁25と除湿用膨張弁27は絞り作用の調節が可能な弁であり、次のように動作する。
【0063】
即ち、冷房あるいは暖房運転時には、除湿用膨張弁27を全開(絞り作用を起こさせない程度あるいは絞り作用が最小の状態)とし、電動膨張弁25を冷房あるいは暖房に適切な絞り量とする。このときには、室内側熱交換器26は冷凍サイクル上1つの蒸発器あるいは凝縮器として作用する。
【0064】
除湿運転時には、逆に、電動膨張弁25を全開とし、除湿用膨張弁27を除湿運転に適切な絞り量とする。冷媒は、室内側熱交換器26の加熱側26aで凝縮されて空気を加熱し、室内側熱交換器26の冷却側26bで蒸発して空気を冷却する。これにより、除湿が行なわれる。そして、これら2つの空気が混合されて室内に送り出されることにより、室内の温度と湿度とが調節される。この場合の除湿量や吹き出し空気温度の調節は、圧縮機9の回転数や室外側ファン(図示せず)の回転数,室内側ファンの回転数,除湿用膨張弁27の絞り具合などにより行なうことができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、室内温度とともに、室内湿度も使用者の好みや室内の状況,電力消費の低減の必要性などに応じたものとすることができ、室内の状況がいかなるものであっても、快適な室内環境を得ることを可能とするし、また、長時間連続使用などでは、快適性を損なわずに、消費電力の低減効果を得ることができる除湿運転も可能となる。
【0066】
かかる室内湿度の切換えも、1つの操作手段の操作で可能であり、しかも、この操作手段の最初の操作で所定の設定湿度が設定され、この操作手段の操作毎に、所定の設定湿度からこの所定の設定湿度よりも低い設定湿度,この所定の設定湿度よりも高い設定湿度の順でサイクリックに設定湿度が切り替えられるものであるから、使用者の好みに応じた室内環境を簡単に得るようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機の第1の実施形態とその操作装置とを示す構成図である。
【図2】図1におけるリモコンの操作部及び表示部が設けられた前面部を示す外観図である。
【図3】図1に示した実施形態の除湿運転のための動作を示すフローチャートである。
【図4】図3に示した除湿動作における図2に示したリモコンの表示部での表示例を示す図である。
【図5】除湿運転と冷房運転での室内の温度分布を示す図である。
【図6】本発明による空気調和機の第2の実施形態での除湿運転の各モードとその切り換わり順序を示す図である。
【図7】図6に示した用途に関する各モードの内容を示す図である。
【図8】図6に示した用途に関する各モードの運転条件を示す図である。
【図9】本発明による空気調和機の他の実施形態を示す外観図である。
【図10】本発明による空気調和機での冷凍サイクルの一具体例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 空気調和機本体
2 リモコン
3 マイコン
4 受信回路
5 室温検出器
6 湿度検出器
7 室内ファンモータ
8 室外ファンモータ
9 圧縮機
10 CPU
11 記憶部
12 電源
13 マイコン
14 除湿ボタン
15 運転/停止ボタン
16 タイマボタン
17 表示部
18 送信回路
19 電池
20 CPU
21 記憶部
22 加湿ユニット
23 四方弁
24 室外側熱交換器
25 電動膨張弁
26 室内側熱交換器
26a 室内側熱交換器の加熱側
26b 室内側熱交換器の冷却側
27 除湿用膨張弁
28 冷媒配管

Claims (1)

  1. 除湿運転時に加熱する熱交換器部分と冷却する熱交換器部分とを有する室内熱交換器を備え、少なくとも除湿運転モードを備えた空気調和機において、
    該除湿運転モードとして、所定の設定湿度の第1の除湿運転モードと、該所定の設定湿度よりも低い設定湿度の第2の除湿運転モードと、該所定の設定湿度よりも高い設定湿度の第3の除湿運転モードとを設定可能とする除湿ボタンを設け、
    運転停止状態からの該除湿ボタンの操作による除湿運転モードの開始では、該第1の除湿運転モードが初期設定され、該除湿ボタンの操作毎に、初期設定された該第1の除湿運転モードから該第2の除湿運転モード,第3の除湿運転モード,該第1の除湿運転モードの順にサイクリックに切り替え設定可能に構成したことを特徴とする空気調和機。
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