JP3798523B2 - コーヒーの出しがらから可溶性コーヒー固体の向流抽出方法、および可溶性コーヒー製品 - Google Patents

コーヒーの出しがらから可溶性コーヒー固体の向流抽出方法、および可溶性コーヒー製品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加水分解されたコーヒー固体を含有する可溶性コーヒー製品の製造方法に関する。本発明はまた、加水分解されたコーヒー固体を含有する可溶性コーヒー製品にも関する。
【0002】
【従来の技術】
大抵の消費者にとって、理想的なコーヒー飲料はローストし新たに挽いたコーヒー豆を熱水で、通常90℃〜100℃の温度で、出すことによって調製される。しかしながら、かかる条件では25%未満の可溶性コーヒー固体の収率しか得られないので、かかる条件で可溶性コーヒー製品を製造することは工業的には実行可能でない。したがって可溶性コーヒー分野でなされているもっとも最近の技術開発は実行可能な収率を確保しながらこの理想的なコーヒー飲料をまねることである。
【0003】
可溶性コーヒー固体の収率を上げる初期の試みはローストし挽いたコーヒーからコーヒー固体を抽出するのに用いる抽出液の温度および圧力を上げることに集中した。しかしながら、満足できる収率に達するためには、抽出系中で広範囲に亘る加水分解が起こるほど高い温度および圧力が必要とされることがすぐに判明した。これは汚れや異臭を引き起こすタールの生産に帰結するので好ましくない。
【0004】
試みはついでローストし挽いたコーヒーを比較的温和な条件で抽出に付し、それとは別個に、部分的に抽出したコーヒー出しがら(grounds)を加水分解に付して収率を高めることに転じた。この方法によって、異臭の問題は許容し得るレベルにまで減じることができた。例えば、米国特許第4,158,067号明細書(Wouda)は、ローストし挽いたコーヒーを2段階の向流抽出であって2つの抽出段階の間に別個の加水分解段階を盛り込んだ2段階の向流抽出に付す方法を開示している。60℃〜120℃の熱水を第2抽出段階に導入し、新たにローストし挽いたコーヒーを第1抽出段階に導入する。第2抽出段階を出る抽出液は第1抽出段階に導入し、新たにローストし挽いたコーヒーを抽出する。第1抽出段階を出る部分的に抽出されたコーヒー出しがらは、第2抽出段階に導入される前に別個の加水分解段階で140℃〜200℃の温度で熱加水分解に付す。この方法では、第2抽出段階で抽出される加水分解されたコーヒー固体は加水分解段階を通さず、さらなる過激な条件にさらさない。他の方法であれば、生じたかもしれない異臭やタールは減じられた。
【0005】
この概念のさらなる展開がヨーロッパ特許第0363529号明細書(クラフト ゼネラル フーズ)に開示されている。この特許に記載された方法においては、第1抽出段階で得られる部分的に抽出されたコーヒー出しがらをスラリー化し、ついで200℃〜260℃の温度での加水分解に付す。少なくとも50%のマンナン類を除去し、50%未満の単糖類、および10%未満の、多糖鎖に6糖より多くを含有する多糖類を生産するために、1〜15分加水分解を行う。加水分解物はついで抽出段階で得られたコーヒー抽出液に加える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この方法は良好な収率を与えると記載されているが、適度に多量の、比較的短鎖低分子量の糖類を生ずる。これは、得られる可溶性コーヒー製品から生産される飲料の味覚および口当りを変化させる。確かに、風味プロフィールはもはや入れた(brewed)コーヒーに及ばない。また、より短鎖の糖類が増加したことにより、この方法で得られる抽出液は、濃縮および乾燥中標準的抽出液に比べ、異なるように振る舞う。特に、抽出液は凍結乾燥をより困難にするより低い凝固点を有し、また噴霧乾燥中の粘着性が問題になる。さらに、抽出液から生産されるコーヒー粉末の貯蔵中の安定性は、高められた吸湿性およびより低いガラス転移温度によって減じられる。その問題の程度はもちろん加水分解処理の厳しさによる。
【0007】
したがって、良好な収率を与え、より高い分子量の糖類を含有する可溶性コーヒー製品を供する可溶性コーヒー固体抽出方法に対する需要が依然としてある。また、加水分解されたコーヒー固体およびより高い分子量の糖類を含有する可溶性コーヒー製品に対する需要がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
したがって、1つの面において、本発明はコーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体の向流抽出のための方法であって、その方法は
第1抽出段階で、第1抽出液を用いて約80℃〜約160℃の温度で、新鮮な、コーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体を抽出して、第1コーヒー抽出液と部分的に抽出したコーヒー出しがらを得、
第2抽出段階で、第2抽出液を用いて約160℃〜約190℃の温度で、該部分的に抽出したコーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体を抽出して、第2コーヒー抽出液とコーヒー出しがらを得、該コーヒー出しがらは乾燥した、ローストし挽いたコーヒーの重量に基づいて少なくとも約25重量%の可溶性コーヒー固体がそこから抽出されており、第2コーヒー抽出液は集められるかまたは第1抽出液として用いられ、
第2抽出段階で得たコーヒー出しがらを水切りし、加水分解段階で約160℃〜約220℃の温度で、約1〜約15分熱加水分解して加水分解されたコーヒー出しがらを得、ついで
第3抽出段階で、第3抽出液を用いて約170℃〜約195℃の温度で、該加水分解されたコーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体を抽出して、抽出されたコーヒー出しがらと加水分解されたコーヒー抽出液を得、該加水分解されたコーヒー抽出液は集められるかまたは第2抽出液として用いられる
ことを特徴とする。
【0009】
別の面において、本発明は加水分解された可溶性コーヒー固体を含有する可溶性コーヒー製品であって、該可溶性コーヒー製品が少なくとも約30重量%の糖類を含有し、該糖類が約1重量%未満のフルフラール誘導体、約5重量%未満の単糖類、約12重量%未満のオリゴ糖類、および少なくとも18重量%の多糖類を含有し、該全糖類が約3以上の多分散で約2000単位より大きい重量平均分子量を有する該可溶性コーヒー製品を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
驚くべきことに、加水分解が起こるようにすると、良好な香りおよび風味プロフィールを有し、加水分解がほとんど起こらないかまったく起こらない方法によって生産される多糖類分布にもっと似た多糖類分布を有する可溶性コーヒー製品を製造することができる。さらに、約45%〜約70%の範囲の良好な収率を達成することができる。沈降物またはタールはほとんどもしくはまったく生産されないことも判明した。さらに、該方法で得られるコーヒー抽出液は、加水分解した抽出液に伴う問題なしに、凍結乾燥または噴霧乾燥することができる。その上、該コーヒー抽出液から得られるコーヒー粉末は良好な貯蔵安定性を有する。
【0011】
好ましくは、第1抽出液は約110℃〜約140℃の範囲の温度で第1抽出段階に入る。第2抽出液は好ましくは約165℃〜約180℃の温度の範囲の温度で第2抽出段階に入る。第3抽出液は好ましくは約175℃〜約190℃の範囲の温度で第3抽出段階に入る。
【0012】
加水分解段階で、コーヒー出しがらは好ましくは約190℃〜約210℃の温度で熱加水分解する。さらに、コーヒー出しがらは、好ましくは、スチームを用いて加熱することによって熱加水分解する。コーヒー出しがらは、好ましくは、スチームをその中に下方に向かって強制的に通すことによって水切りする。
【0013】
好ましくは、加水分解コーヒー抽出液は約1重量%未満のフルフラール誘導体、約1重量%と約6重量%の間の単糖類および約28重量%より多いオリゴ糖類および多糖類を含有する。ここですべてのパーセントは加水分解コーヒー抽出液の乾物に基づいている。さらに、加水分解コーヒー抽出液中のすべての糖類の重量平均分子量は、約2.5以上の多分散で約1500単位より高いことが好ましい。
【0014】
該方法は、
第3抽出段階で得られたコーヒー出しがらを水切りし、ついで第2加水分解段階でそれを約160℃〜約220℃の温度で約1〜約15分熱加水分解して、第2の加水分解されたコーヒー出しがらを得、ついで
第4抽出段階で、第4抽出液を用いて約170℃〜約195℃の温度で、第2の加水分解されたコーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体を抽出して、抽出されたコーヒー出しがらと加水分解されたコーヒー抽出液を得、該加水分解されたコーヒー抽出液は集められるかまたは第1、第2または第3抽出液として用いられる工程をさらに含んでも良い。
【0015】
別の面において、本発明は加水分解された可溶性コーヒー固体を含有する可溶性コーヒー製品であって、該可溶性コーヒー製品が少なくとも約30重量%の糖類を含有し、該糖類が約1重量%未満のフルフラール誘導体、約5重量%未満の単糖類、約12重量%未満のオリゴ糖類、および少なくとも18重量%の多糖類を含有し、該全糖類が約3以上の多分散で約2000単位より大きい重みつき平均分子量を有する該可溶性コーヒー製品を提供する。
【0016】
好ましくは、可溶性コーヒー製品は、約31重量%より多くの糖類を含有する。該糖類は好ましくは約0.6重量%未満のフルフラール誘導体、約1〜約4重量%の単糖類、約2〜約8重量%未満のオリゴ糖類、および約23重量%より多い多糖類を含有する。さらに、該糖類は好ましくは約3.5以上の多分散で約2200単位より大きい重量平均分子量を有する。
【0017】
本発明の態様を、実施例のみの目的で、図面に沿って以下に記述する。ここにおいて、
図1は抽出液について1回のインプットを有する抽出・加水分解方法の概略フローダイヤグラムである。
図2は抽出液について2回のインプットを有する抽出・加水分解方法の概略フローダイヤグラムである。
図3は抽出液について2回のインプットを有する別の抽出・加水分解方法の概略フローダイヤグラムである。
図4は抽出液について3回のインプットを有する抽出・加水分解方法の概略フローダイヤグラムである。
図5は従来の抽出方法と実施例1の方法によって製造された可溶性コーヒー製品についての、炭水化物の全重量に対する糖類の分子量分布のグラフである。
【0018】
本明細書において、以下の用語は以下の意味を有する。
「単糖」はより単純な炭水化物に加水分解できない炭水化物を意味する。
「オリゴ糖」は鎖中に2〜6の単糖単位を有する重合糖を意味する。
「多糖」は鎖中に6より大きい単糖単位を有する重合糖を意味する。
「重量平均分子量」はサイズ排除クロマトグラフィーによって分離された炭水化物分子の個々の分子量の重量での平均である。
「多分散」(polydispersity)は炭水化物分子の分子量分布のばらつき(dispersion)を意味し、サイズ排除クロマトグラフィーによって分離された炭水化物分子の数における平均分子量に対する重量における平均分子量の比に相当する。
【0019】
可溶性コーヒー製品を得るために、ローストし挽いたコーヒーを少なくとも4つの段階よりなる向流抽出・加水分解方法に付す。第1の抽出段階においては、新たにローストし挽いたコーヒーをコーヒー固体の加水分解がほとんどもしくはまったく起こらない比較的温和な条件下で抽出する。したがって、この段階で、抽出液の温度は約80℃〜約160℃の温度の範囲である。
【0020】
第1抽出段階で得られた部分的に抽出されたコーヒー出しがらはついで第2抽出段階での抽出に付す。この段階では、抽出液の温度は、コーヒー固体の温和な加水分解が起こり得るように、約160℃〜約190℃の範囲である。
【0021】
第2抽出段階で得られた部分的に抽出されたコーヒー出しがらは、乾燥した、ローストし挽いたコーヒーを基準として、少なくとも約25重量%のコーヒー固体がそこから抽出されていなければならない。約25重量%より少ないコーヒー固体しか抽出されない場合には、最終的に生産される可溶性コーヒー製品は湿気および温度に感受性になることが判明した。これは熱感受性物質の過度の加水分解によって引き起こされると考えられる。約25重量%より多いコーヒー固体が除去されると、大部分のもしくはすべての熱感受性物質が除去される。
【0022】
部分的に抽出されたコーヒー出しがらは、まず水切りして大部分の抽出液を除去し、抽出液が含有している可溶性コーヒー固体の加水分解を避ける。水切りしたコーヒー出しがらはついで別個の加水分解段階で加水分解に付す。この段階で、部分的に抽出したコーヒー出しがらは約160℃〜約220℃の温度に約1分〜約15分の時間加熱する。
【0023】
加水分解段階で得られた加水分解されたコーヒー出しがらはついで第3抽出段階の抽出に付す。この段階では、抽出液の温度は、コーヒー固体の温和な加水分解が起こるように約170℃〜約190℃の範囲である。
【0024】
加水分解段階および第3抽出段階での条件は、第3抽出段階を出る第3抽出液中の可溶性コーヒー固体が約1重量%より少ないフルフラール誘導体、約1重量%と約6重量%の間の単糖類、約30重量%より多いオリゴ糖類および多糖類を含有するように選択する。ここですべてのパーセンテージは加水分解されたコーヒー抽出液の乾物基準である。さらに、抽出液中のすべての糖類の重量平均分子量は約2.5以上の多分散で約1500より大である。
【0025】
必要に応じ、第2および/または第3抽出段階を出るコーヒー抽出液はフラッシング(flashing)に付して異臭を除去する。さらに、必要に応じ、米国特許第5,183,676号明細書(Schlecht)に記載されたような1より多いフラッシング段階をこのプロセス中に入れることができる。
【0026】
系中への熱抽出液の1以上のインプットを用いることも可能である。1回のインプットを用いると、抽出液はすべての抽出段階を通して流れ、第1コーヒー抽出液として第1抽出段階を出る。1より多いインプットを用いると、1より多いコーヒー抽出液が系を出る。例えば、各抽出段階は新鮮抽出液のそれ自身のインプットおよびコーヒー抽出液のそれ自身のアウトプットを持つことができる。
【0027】
各抽出段階は適当な抽出容器(例えば、固定床反応器もしくは連続向流抽出器)であれば良い1以上の抽出容器で作製することができる。容器の選択およびデザインは好みの問題であり、本方法に臨界的影響を与えない。さらに、固定床反応器を用いる場合には、抽出液は、必要に応じて、反応器を上方に流れるようにすることも下方に流れるようにすることもできる。加水分解段階も1以上の反応容器で作製することができる。加水分解反応容器は固定床反応器、オートクレーブ、プラグ流れ反応器、押出機等であることができる。加水分解容器のデザインも選択の問題であり、本方法に臨界的影響を与えない。しかしながら、抽出反応容器および加水分解反応容器は常法的には固定床反応器であり、同一である。このことは本方法を通してコーヒー出しがらが同じ反応容器に留まるという利点を有する。
【0028】
本方法によって得られる抽出液は可溶性コーヒー粉末に加工することができる。通常、該抽出液はスチームを用いてストリッピングして芳香揮発物を除去し、濃縮し、ついで噴霧乾燥もしくは凍結乾燥する。これらの操作は周知であり、文献に十分に記載されており、本発明に臨界的影響を与えない。芳香は、抽出に先立って、ローストし挽いたコーヒーから、ガスストリッピング、スチーミング等の周知の操作によって回収することも可能である。
【0029】
さらに、本方法は、第3抽出段階を出る抽出したコーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体をさらに抽出するために、1以上の追加の加水分解および抽出段階を含んでいても良い。これらの追加の加水分解および抽出段階は前記加水分解段階および第3抽出段階と同じ条件で行うことができ、そうすることが都合が良い。
【0030】
図1に示した第1の具体的態様においては、新鮮なローストし挽いたコーヒー4を第1抽出段階2に導入する。第2抽出段階8を出る第2コーヒー抽出液24は第1抽出段階2に導入して第1抽出段階2でローストしコーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体を抽出する。第1抽出段階2で抽出された可溶性コーヒー固体を含有する、導入されたコーヒー抽出液はアウトプットコーヒー抽出液22として出る。アウトプットコーヒー抽出液22はついでさらなる加工を受けて濃縮コーヒー抽出液に変換される。第2コーヒー抽出液24の温度は、第1抽出段階2でコーヒー固体の加水分解が実質上起こらない80℃〜160℃の範囲であるのが好都合である。
【0031】
第1抽出段階2を出る部分的に抽出されたコーヒー出しがら6は第2抽出段階8に移送する。第3抽出段階18を出る第3コーヒー抽出液26は第2抽出段階8に導入して第2抽出段階8で部分的に抽出されたローストし挽いたコーヒーから可溶性コーヒー固体を抽出する。第2抽出段階8で抽出された可溶性コーヒー固体を含有する導入されたコーヒー抽出液は第2コーヒー抽出液24として出る。第3コーヒー抽出液26の温度は、第2抽出段階8でコーヒー固体の温和な加水分解が起こる約160℃〜約190℃の範囲であるのが好都合である。
【0032】
第2抽出段階8を出る部分的に抽出されたコーヒー出しがら10は別個の加水分解段階12に移送する。この段階で、乾燥した、ローストし挽いたコーヒーを基準として、可溶性コーヒー固体の少なくとも25重量%がローストし挽いたコーヒーから除去される。加水分解段階12で、部分的に抽出されたコーヒー出しがらは水切りし、ついで約160℃〜約220℃の温度に加熱する。これは多くの手法によって達成できる。しかしながら好適には、部分的に抽出されたコーヒー出しがらを、その中にスチームを強制的に通すことによって水切りし、部分的に抽出されたコーヒー出しがらを含有する反応容器中にスチームを直接160℃〜220℃の温度で注入することによって加熱する。このように加熱する場合には、加熱はきわめて早い。しかしながら好適ならどのような加熱方法でも用い得る。
【0033】
加水分解段階12を出る加水分解されたコーヒー出しがら14は第3抽出段階18に移送される。熱水28を、約170℃〜約195℃の温度で、第3抽出段階18に導入し、該加水分解されたコーヒー出しがらから残っている可溶性コーヒー固体を抽出する。熱水の温度は、第3抽出段階18でコーヒー固体の温和な加水分解が起こる温度である。第3抽出段階を出る抽出したコーヒー出しがら20は、乾燥した、ローストし挽いたコーヒーを基準として、抽出した可溶性コーヒー固体の約50〜約70重量%がそれから抽出されている。
【0034】
別の態様を図2に示す。図2において、図1で用いられたと同じ参照数字を同じ品目に対して用いる。この態様においては、新鮮なローストし挽いたコーヒー4を第1抽出段階2に導入する。熱水30を、約80℃〜約160℃の温度で、第1抽出段階2に導入して、第1抽出段階2中でローストし挽いたコーヒーから可溶性コーヒー固体を抽出する。熱水30の温度は第1抽出段階2中でコーヒー固体の加水分解が実質上起こらない温度である。第1抽出段階2で生産されたコーヒー抽出液はアウトプットコーヒー抽出液22として出る。
【0035】
第1抽出段階2を出る部分的に加水分解されたコーヒー出しがら6は第2抽出段階8に移送する。第3抽出段階18を出る第3コーヒー抽出液26は第2抽出段階8に導入して、第2抽出段階8中で部分的に抽出されたローストし挽いたコーヒーから可溶性コーヒー固体を抽出する。第2抽出段階8で抽出された可溶性コーヒー固体を含有する、導入されたコーヒー抽出液は第2コーヒー抽出液32として出る。第3コーヒー抽出液の温度は、第2抽出段階8中でコーヒー固体の温和な加水分解が起こる約160℃〜約190℃の範囲であるのが好都合である。
【0036】
第2コーヒー抽出液32およびアウトプットコーヒー抽出液22は、米国特許第5,242,700号明細書(Schlecht)に記載されたようにして別個に加工することができる。別法として、第2コーヒー抽出液32をアウトプットコーヒー抽出液22と一緒にし、ついでさらなる加工に付して濃縮コーヒー抽出液に変換することができる。第2抽出段階8を出る部分的に抽出されたコーヒー出しがら10は別個の加水分解段階12に移送し、図1に沿って上述したようにして加工する。ついで、加水分解段階12を出る加水分解されたコーヒー出しがら14は第3抽出段階18に移送し、図1に沿って上述したようにして加工する。第3抽出段階を出る、抽出されたコーヒー出しがら20は、乾燥した、ローストし挽いたコーヒーを基準として、可溶性コーヒー固体の約45%〜約70%がそこから抽出されている。
【0037】
さらなる態様を図3に示す。図3において、図1で用いられたと同じ参照数字を同じ品目に対して用いる。この態様においては、新鮮なローストし挽いたコーヒー4を第1抽出段階2に導入する。第2抽出段階8を出る第2コーヒー抽出液24は第1抽出段階2に導入して、第1抽出段階2においてローストし挽いたコーヒーから可溶性コーヒー固体を抽出する。第1抽出段階2で抽出された可溶性コーヒー固体を含む導入されたコーヒー抽出液はアウトプットコーヒー抽出液22として出る。第2コーヒー抽出液24の温度は、第1抽出段階2でコーヒー固体の加水分解が実質上起こらない80℃〜160℃の範囲であるのが好適である。
【0038】
第1抽出段階2を出る部分的に抽出されたコーヒー出しがら6は第2抽出段階8に移送する。熱水34を第2抽出段階8に導入して、第2抽出段階8中で部分的に抽出された、ローストし挽いたコーヒーから可溶性コーヒー固体を抽出する。熱水34の温度は、第2抽出段階8でコーヒー固体の温和な加水分解が起こる約160℃〜約190℃の範囲であるのが好適である。熱水および第2抽出段階8で抽出された可溶性コーヒー固体は第2コーヒー抽出液24として出る。
【0039】
第2抽出段階8を出る、部分的に抽出されたコーヒー出しがら10は別個の加水分解段階12に移送し、図1に沿って上述したようにして処理する。加水分解されたコーヒー出しがらは第3抽出段階に移送する。熱水28を、約170℃〜約195℃の温度で、第3抽出段階18に導入して、加水分解されたコーヒー出しがらから、残っている可溶性コーヒー固体を抽出する。熱水の温度は、第3抽出段階18でコーヒー固体の温和な加水分解が起こる温度である。熱水および第3抽出段階18で抽出された可溶性コーヒー固体は第3コーヒーアウトプット36として出る。
【0040】
第3抽出段階を出る抽出された、コーヒー出しがら20は、乾燥した、ローストし挽いたコーヒーを基準として、可溶性コーヒー固体の約45%〜約70%がそこから抽出されている。第3コーヒーアウトプット36およびアウトプットコーヒー抽出液22は、米国特許第5,242,700号明細書(Schlecht)に記載されたようにして別個に加工することができる。別法として、第3コーヒーアウトプット36をアウトプットコーヒー抽出液22と一緒にし、ついでさらなる加工に付して濃縮コーヒー抽出液に変換することができる。
【0041】
さらなる態様を図4に示す。図4において、図1〜3で用いられたと同じ参照数字を同じ品目に対して用いる。この態様においては、新鮮なローストし挽いたコーヒー4を第1抽出段階2に導入する。熱水30を、約80℃〜約160℃の温度で、第1抽出段階2に導入して、第1抽出段階2中でローストし挽いたコーヒーから可溶性コーヒー固体を抽出する。熱水30の温度は第1抽出段階2中でコーヒー固体の加水分解が実質上起こらない温度である。第1抽出段階2で生産されたコーヒー抽出液はアウトプットコーヒー抽出液22として出る。
【0042】
第1抽出段階2を出る部分的に加水分解されたコーヒー出しがら6は第2抽出段階8に移送する。熱水34を第2抽出段階8に導入して、第2抽出段階8で部分的に抽出された、ローストし挽いたコーヒーから可溶性コーヒー固体を抽出する。熱水34の温度は、第2抽出段階8でコーヒー固体の温和な加水分解が起こる約160℃〜約190℃の範囲であることが好ましい。熱水および第2抽出段階8で抽出された可溶性コーヒー固体は第2コーヒーアウトプット32として出る。
【0043】
第2抽出段階8を出る部分的に抽出されたコーヒー出しがら10は、別個の加水分解段階12に移送し、図1に沿って上述したようにして処理する。加水分解したコーヒー出しがらはついで第3抽出段階に移送する。熱水28を、約170℃〜約195℃の温度で、第3抽出段階18に導入して、加水分解されたコーヒー出しがらから残っている可溶性コーヒー固体を抽出する。熱水の温度は第3抽出段階18中でコーヒー固体の温和な加水分解が起こる温度である。熱水および第3抽出段階18で抽出した可溶性コーヒー固体は第3コーヒーアウトプット36として出る。
【0044】
第3抽出段階を出る抽出されたコーヒー出しがら20も、乾燥した、ローストし挽いたコーヒーを基準として、可溶性コーヒー固体の約45%〜約70%がそこから抽出されている。第2コーヒーアウトプット32、第3コーヒーアウトプット36およびアウトプットコーヒー抽出液22は、米国特許第5,242,700号明細書に記載されたようにして別個に加工することができ、または種々のオプションで組み合わせ、さらなる加工に付すことができる。
【0045】
他の方法によればさらなる加工工程の間に汚れの問題が引き起こされるであろうが、本方法中では不溶物やタールがほとんどもしくはまったく生成しないことが判明した。また、乾燥を困難にし噴霧もしくは凍結乾燥を面倒にする吸湿性画分はほとんどもしくはまったく存在しない。
【0046】
すべての場合において、最終的に得られる可溶性コーヒー製品は1重量%未満のフルフラール誘導体、約4重量%未満の単糖類、約12重量%未満のオリゴ糖類、および少なくとも約18重量%の多糖類を含有している。存在する糖類の合計量は少なくとも約30重量%である。すべてのパーセンテージは可溶性コーヒー製品の乾燥重量に基づいている。さらに、糖類の重量平均分子量は約3以上の多分散で約2000単位より大である。かかる可溶性コーヒー製品は良好なコーヒーの香りと風味プロフィールを有する。また、貯蔵、熱帯の条件下での貯蔵でも安定な粉末に帰結する十分に低い量の小さな糖類と高い量のより大きな糖類がある。
【0047】
【実施例】
実施例1
7つの固定床反応器よりなる抽出系を用いる。反応器を、系に入るローストし挽いたコーヒーが第1反応器(反応器1)で始まり、最終反応器(反応器7)に進行するように順列で連結する。反応器1および2は第1抽出段階を形成し、反応器3および4は第2抽出段階を形成し、反応器5は加水分解段階を形成し、反応器6および7は第3抽出段階を形成する。反応器も、抽出液が反応器7で抽出系に入り、反応器6、4、3、2および1を通してその順序に流れ、反応器1で系を出るように連結する。抽出液は反応器5を流れない。
軽くローストしたロブスタ豆を挽いて、反応器1に供給する。熱水を180℃の温度で反応器7に供給する。反応器1におけるコーヒー出しがらに対する反応器1を出るコーヒー抽出液の質量比は約5:1である。反応器6を出て反応器4に入る抽出液は約170℃の温度である。反応器3を出る抽出液はフラッシングに付して異臭を除き、約130℃の温度で反応器2に導入する。
反応器4の後のコーヒー出しがらの正味抽出収率は最初の乾燥したローストし挽いたコーヒーの約40重量%である。反応器5中の部分的に抽出されたコーヒー出しがらはまず水切りし、ついで反応器にスチームを導入して、温度を約6分間約198℃に上げる。圧力を800kPaより下に急激に減じて温度を170℃より下に下げることによって、加水分解を終了させる。反応器6および7における抽出収率は、合計抽出収率を最初の乾燥した、ローストし挽いたコーヒーの約59重量%として、約19重量%である。
反応器1を出るコーヒー抽出液は、常法によって、スチームストリッピング、蒸発および乾燥に付して可溶性コーヒー粉末を得る。蒸発させた抽出液は凍結または噴霧乾燥に付す。加工中に問題は生ぜず、このことは抽出および加水分解中にタールが生成しなかったことを示している。
可溶性コーヒー粉末は、糖含量を分析したところ、約32%の糖からなっている。該糖は約0.5%のフルフラール誘導体、約3.5%の単糖類、約10%のオリゴ糖類および21%の多糖類からなっている。すべてのパーセンテージは可溶性コーヒー粉末の乾燥物を基礎とする重量%である。糖類の重量平均分子量は約4.3の多分散で2500単位である。
茶匙1杯の可溶性コーヒー粉末を150mlの沸騰水に溶解する。きき味をする人のパネルが飲料を味わい、それが滑らかな、酸味およびジューシーな味を持った良好なコーヒーフレーバを有することを決定する。ざらざらした不快さ(harshness)の減少も知覚される。
加水分解をほとんどもしくはまったく含まない常法的な抽出方法によって生産される通常の可溶性コーヒー粉末および本実施例の可溶性コーヒー粉末の分子量分布を図5に示す。該分布は、特に約2000を越える分子量で非常に良く似ている。通常、加水分解されたコーヒー固体を有するコーヒー抽出液から生産した可溶性コーヒー粉末はより低い分子量で鋭いピークを有するが、約3000を越える分子量の糖類をはるかに少なくしか含まない。
【0048】
実施例2
黒ずむまでローストしたマイルド種を挽いて、反応器1に供給することを除いて実施例1の方法を繰り返す。また、反応器5で、コーヒー出しがらを192℃に約2分間加熱する。
反応器4の後のコーヒー出しがらについての正味抽出率は乾燥R&Gコーヒーに基づいて約30.5重量%である。反応器5〜7に亘る抽出収率は、合計抽出収率を乾燥した、ローストし挽いたコーヒーの約50.5重量%として、約20重量%である。
可溶性コーヒー粉末は、糖含量を分析したところ、約34%の糖類からなっている。糖類は約0.4%のフルフラール誘導体、約2%の単糖類、約7.5%のオリゴ糖類および24%の多糖類からなっている。すべてのパーセンテージは可溶性コーヒー粉末の乾燥物を基礎とする重量%である。糖類の重量平均分子量は約3.8の多分散で2400単位である。
茶匙1杯の可溶性コーヒー粉末を150mlの沸騰水に溶解する。きき味をする人のパネルが飲料を味わい、それが滑らかな、酸味およびジューシィな味を持った良好なコーヒーフレーバを有することを決定する。ざらざらした不快さの減少も知覚される。
【0049】
実施例3
反応器を、抽出液が反応器7で抽出系に入り、反応器6、4および3をこの順に流し、反応器3の後に系を出るように連結することを除いて、実施例1の抽出系を用いる。新鮮な抽出液を反応器2に導入し、反応器1で系を出る。したがって、抽出系は抽出液の2回のインプットを有する。
80%のマイルドと20%のロブスタ豆よりなる混合物であって、黒ずむまでローストしたものを挽いて、反応器1に供給する。熱水を140℃の温度で反応器2に供給する。コーヒー出しがらに対する反応器1を出る抽出液の質量比は約4.5:1である。抽出段階1での正味抽出収率は乾物基準で約29重量%である。
熱水を180℃で反応器7に供給する。反応器1におけるコーヒー出しがらに対する反応器3を出るコーヒー抽出液の質量比は約5:1である。反応器6を出て反応器4に入る抽出液は約170℃の温度である。反応器3を出る抽出液はフラッシングに付して異臭を除く。
反応器5中の部分的に抽出されたコーヒー出しがらはまず水切りし、ついで反応器にスチームを導入して、約4分間温度を約195℃に上げる。圧力を800kPaより下に急速に下げて温度を170℃以下に下げることによって、加水分解を終了させる。反応器3〜7についての抽出収率は、合計抽出収率を乾燥した、ローストし挽いたコーヒーの約50重量%として、約21重量%である。
反応器1および反応器3を出るコーヒー抽出液は、米国特許第5,242,700号明細書(Schlecht)に記述されたようにして、別個に可溶性コーヒー粉末に加工する。加工中に問題は起こらず、このことは抽出および加水分解中にタールが生成しないことを示している。
可溶性コーヒー粉末は、糖含量を分析したところ、実施例1の場合とほぼ同じである。合計炭水化物含量は35%で、0.6%のフルフラール誘導体、3.5%の単糖類、7%のオリゴ糖および25%の多糖類からなっている。茶匙1杯の可溶性コーヒー粉末を150mlの沸騰水に溶解する。きき味をする人のパネルが飲料を味わい、それが滑らかな、酸味およびジューシーな味を持った良好なコーヒーフレーバを有することを決定する。ざらざらした不快さの減少も知覚される。
【0050】
実施例4
10個の反応器を用いることを除いて実施例1の抽出系を用いる。反応器を、抽出液の1回目のインプットが反応器10で抽出系に入り、反応器10および9を通して流れ、反応器9後系を出、他方抽出液の2回目のインプットが反応器7で抽出系に入り、反応器7、6、4、3、2および1を通して流れ、反応器1後系を出るように連結する。したがって、抽出系は抽出液の2つのインプットを有する。
80%のマイルドと20%のロブスタ豆よりなる混合物であって、中程度にローストしたものを挽いて、反応器1に供給する。反応器1〜7での抽出は実施例1に記述したようにして行う。反応器5中の部分的に抽出されたコーヒー出しがらを水切りし、飽和スチームを用いて195℃で4分間加水分解する。圧力を800kPaより下に急速に下げて温度を170℃以下に下げることによって、加水分解を終了させる。反応器1〜7に亘る正味の抽出収率は最初の乾燥した、ローストし挽いたコーヒーの約52重量%である。
反応器8中の部分的に抽出されたコーヒー出しがらをまず水切りし、飽和スチームを用いて、198℃で約6分間、実施例1に記述したようにして加工する。熱水を180℃で反応器10に供給し、反応器10および9で、加水分解されたコーヒー出しがらを抽出する。反応器1におけるコーヒー出しがらに対する反応器9を出るコーヒー抽出液の質量比は約4:1である。反応器8〜10に亘る正味の抽出収率は、合計抽出収率を最初の、乾燥した、ローストし挽いたコーヒーの約57重量%として、乾燥した、ローストし挽いたコーヒーに対し約5重量%である。
本系で得られる2つの抽出液を混合し、一緒に加工したところ、問題なく可溶性コーヒー粉末を得る。このことはタールがほとんどもしくはまったく生成されないことを示している。該可溶性コーヒー粉末から生産した飲料は異臭を有しない。
該可溶性コーヒー粉末は、糖含量を分析したところ、約39%の糖類からなっている。該糖類は約0.2%のフルフラール誘導体、約4%の単糖類、約6%のオリゴ糖類および29%の多糖類からなっている。すべてのパーセンテージは可溶性コーヒー粉末の乾燥物を基礎とする重量%である。糖類の重量平均分子量は約4.3の多分散で5000単位である。
茶匙1杯の可溶性コーヒー粉末を150mlの沸騰水に溶解する。きき味をする人のパネルが該飲料を味わい、それがプロセスノートのない良好なコーヒーフレーバを有し、また滑らかな、酸味およびジューシーな味を有することを決定する。ざらざらした不快さの減少も知覚される。
【0051】
【発明の効果】
本発明によって、良好な収率を与え、より高い分子量の糖類を含有する可溶性コーヒー製品を与える可溶性コーヒー固体の抽出方法が提供される。
本発明方法ではまた沈降物やタールがほとんどもしくはまったく生産されず、得られるコーヒー抽出液は凍結もしくは噴霧乾燥が容易である。
またかかるコーヒー抽出液から得られるコーヒー粉末は良好な貯蔵安定性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は抽出液について1回のインプットを有する抽出・加水分解方法の概略フローダイヤグラムである。
【図2】図2は抽出液について2回のインプットを有する抽出・加水分解方法の概略フローダイヤグラムである。
【図3】図3は抽出液について2回のインプットを有する別の抽出・加水分解方法の概略フローダイヤグラムである。
【図4】図4は抽出液について3回のインプットを有する抽出・加水分解方法の概略フローダイヤグラムである。
【図5】図5は従来の抽出方法と実施例1の方法によって生産された可溶性コーヒー製品についての、炭水化物の全重量に対する糖類の分子量分布のグラフである。

Claims (9)

  1. 第1抽出段階で、第1抽出液を用いて80℃〜160℃の温度で、新鮮な、コーヒーの出しがらから可溶性コーヒー固体を抽出して、第1コーヒー抽出液と部分的に抽出したコーヒー出しがらを得、
    第2抽出段階で、第2抽出液を用いて160℃〜190℃の温度で、該部分的に抽出したコーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体を抽出して、第2コーヒー抽出液とコーヒー出しがらを得、該コーヒー出しがらは乾燥した、ローストし挽いたコーヒーの重量に基づいて少なくとも25重量%の可溶性コーヒー固体がそこから抽出されており、第2コーヒー抽出液は集められるかまたは第1抽出液として用いられ、
    第2抽出段階で得たコーヒー出しがらを水切りし、加水分解段階で160℃〜220℃の温度で、1〜15分熱加水分解して加水分解されたコーヒー出しがらを得、ついで
    第3抽出段階で、第3抽出液を用いて170℃〜195℃の温度で、該加水分解されたコーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体を抽出して、抽出されたコーヒー出しがらと加水分解されたコーヒー抽出液を得、該加水分解されたコーヒー抽出液は集められるかまたは第1もしくは第2抽出液として用いられる
    ことを特徴とする、コーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体の向流抽出方法。
  2. 第1抽出液は110℃〜140℃の範囲の温度で第1抽出段階に入る、請求項1記載の方法。
  3. 第2抽出液は165℃〜180℃の範囲の温度で第2抽出段階に入る、請求項1または2記載の方法。
  4. 第3抽出液は175℃〜190℃の範囲の温度で第3抽出段階に入る、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 加水分解段階で、コーヒー出しがらを190℃〜210℃の温度で熱加水分解する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
  6. コーヒー出しがらを、その中にスチームを下方に向かって強制的に通すことによって水切りし、ついでスチームを用いて加熱することによって熱加水分解する、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 第1抽出段階を出る加水分解されたコーヒー抽出液が1重量%未満のフルフラール誘導体、1〜6重量%の単糖類、および28重量%より多くのオリゴ糖類および多糖類を含有し、ここですべてのパーセンテージは加水分解されたコーヒー抽出液の乾物に基づいている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 加水分解されたコーヒー抽出液中のすべての糖類の重量平均分子量は2.5以上の多分散で1500単位より高い、請求項7記載の方法。
  9. 第3抽出段階で得られたコーヒー出しがらを水切りし、ついで第2加水分解段階でそれを160℃〜220℃の温度で1〜15分間熱加水分解して、第2の加水分解されたコーヒー出しがらを得、ついで
    第4抽出段階で、第4抽出液を用いて170℃〜195℃の温度で、第2の加水分解されたコーヒー出しがらから可溶性コーヒー固体を抽出して、抽出されたコーヒー出しがらと加水分解されたコーヒー抽出液を得、該加水分解されたコーヒー抽出液は集められるかまたは第1、第2もしくは第3抽出液として用いられる工程をさらに含む、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
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