JP3796367B2 - ステージ制御方法、露光方法、露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

ステージ制御方法、露光方法、露光装置およびデバイス製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3796367B2
JP3796367B2 JP06153299A JP6153299A JP3796367B2 JP 3796367 B2 JP3796367 B2 JP 3796367B2 JP 06153299 A JP06153299 A JP 06153299A JP 6153299 A JP6153299 A JP 6153299A JP 3796367 B2 JP3796367 B2 JP 3796367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
exposure
speed
scanning
scanning direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06153299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000260696A (ja
Inventor
いたる 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=13173820&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3796367(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP06153299A priority Critical patent/JP3796367B2/ja
Priority to EP00301807A priority patent/EP1037114B1/en
Priority to DE60025306T priority patent/DE60025306D1/de
Priority to US09/519,990 priority patent/US6809798B1/en
Priority to KR1020000011908A priority patent/KR100334852B1/ko
Publication of JP2000260696A publication Critical patent/JP2000260696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3796367B2 publication Critical patent/JP3796367B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02HWARPING, BEAMING OR LEASING
    • D02H13/00Details of machines of the preceding groups
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02HWARPING, BEAMING OR LEASING
    • D02H3/00Warping machines
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70716Stages
    • G03F7/70725Stages control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/02Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H1/04Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving only two intermeshing members
    • F16H1/12Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving only two intermeshing members with non-parallel axes
    • F16H1/16Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving only two intermeshing members with non-parallel axes comprising worm and worm-wheel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/06Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members with chains

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速・高精度な位置決め性能が要求されるステージ装置のステージ制御方法に関する。特に、基板を走査露光する分野、特にフォトリソグラフィー技術により半導体又は液晶表示素子等のパターンを基板に転写する走査露光装置のステージ制御方法に関する。また、本発明は、このようなステージ制御方法を利用した露光方法、露光装置およびデバイス製造方法関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体及び液晶表示素子の製造における素子基板への微細パターン形成工程は、一般にフォトリソグラフィ技術が利用される。転写を行う原パターンは、レチクル又はマスクと呼ばれるガラス基板上の遮光面に、抜き又は残しパターンとして形成されている。照明光により露光された原版上のパターンが投影光学系を介して、感光性を有するフォトレジストが塗布された半導体ウエハ(以下ウエハ)又は液晶用ガラス基板上に投影露光され、レジスト上にパターンの潜像が転写される。被露光基板自身の加工は、現像により形成されたレジスト像に対し加工面との選択比の高いエッジングを行うことにより実現される。
【0003】
特に半導体素子製造のフォトリソグラフィ工程においては、ステッパと呼ばれる光露光装置の使用が最近までの主流であった。この露光方式は、ウエハ上の分割された露光領域(ショット領域)が順次露光投影光学系の露光フィールド内へ移動し、位置決め静止後にレチクルのパターン露光を行うステップ・アンド・リピート方式である。
【0004】
近年、半導体素子に対し、高速・大容量化と低コスト化への要求が著しく高まり、製造ラインからは一層の微細加工を小チップ面積で達成可能な光露光装置が求められるようになった。そこで、投影光学系の解像力向上と露光領域内のパターン均一性を高い生産性で実現できるステップ・アンド・スキャン方式が提案されている。
【0005】
この方式は、投影光学系に対しレチクルとウエハが同期走行し、露光フィールドのショット領域走査と同時に露光を行う方式である。レチクルとウエハは、スリット長手方向は1:1に、短手方向は投影光学系縮小倍率比に同期が取られ、前記縮小倍率でウエハにレチクルパターンが投影される。この露光方法では、レジストの性質や膜厚およびレチクルパターン等に合わせて露光量を所定の量に管理するため、露光領域の走査速度は一定の速度に制御する必要がある。そのため、レチクルとウエハ上の露光すべき領域が露光装置のスリット状の露光領域内に入る前に、レチクルとウエハがそれぞれ所定の走査速度に達していなければならない。
【0006】
図10に、レチクルもしくはウエハを保持したステージ装置の制御シーケンスを示す。図10(a)は、ステージの速度プロファイル(時間に対する目標速度)を示し、図10(b)は、ステージの加速度プロファイル(時間に対する目標加速度)を示している。
【0007】
同図において、横軸は走査開始からの経過時間であり、終了時間は1ショット露光に関する時間(ショット処理時間)を示している。ショット処理時間は、1ウエハの処理時間を決める重要な指標となる。
【0008】
図10に示すように、ショット処理時間について5区分に分割し、ステージ動作について説明する。
【0009】
まず、ステージは、走査方向に沿って(1)静止位置から目標走査速度に達するまで加速する(加速時間)。(2)加速終了後、同期偏差が許容値以下になるように速度制御する(整定時間)。ここで、加速時間+整定時間の間にステージが走行する距離を助走距離と呼ぶ。(3)ステージを定速走行させ、露光を行なう(露光時間)。(4)走査速度を保持したまま、整定時間と略等しい時間を走行する(後整定時間)。(5)減速を開始し、走査方向に対してステージを静止する(減速時間)。ここで、後整定時間と減速時間の間にステージが走行する距離をオーバーラン距離と呼ぶ。前述した助走距離とオーバーラン距離は、ほぼ等しい。
【0010】
大抵の場合、上記のステージ動作は、ステージの減速停止後に走査方向を反転し、上記(1)〜(5)の動作を反復する。ただし、希に同方向の走査を反復する場合もある。
【0011】
ウエハステージの場合、上記ステージ動作(3)の露光終了後、次回露光ショットの走査開始位置に向かって露光フィールドの移動を開始する。この移動動作は通常、ステップ動作と呼ばれる。走査方向と直交方向に対するウエハステージのステップ移動開始は、露光終了直後より行われる。しかし、走査方向については、特に行われないか、又は動作(5)終了後にステップ移動を開始している。その理由は、多くの場合、次回の露光ショットは、走査方向と直交する方向に隣接しており、結局は(5)の終了位置は次回走査の開始位置となっているため、わざわざステップ動作をする必要がないからである。また言い換えれば(4)、(5)の動作そのものが走査方向の移動動作の代替動作になっているといっても良い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例では以下のような課題があった。
▲1▼ウエハ単位面積当たりの露光エネルギーEdは、スリット光の照度に比例し走査速度に反比例する。上述した従来例では、後整定時間中は走査速度をほぼ保っているため、フォトレジスト感度が低く走査速度を遅い場合、オーバーラン時間が増大しスループットを悪化させていた。また露光時の同期精度を向上させるため、整定時間をより多く設ける場合には、この傾向が著しくなった。
▲2▼従来までは(1)〜(5)までの動作をすべてのショット領域で繰り返し行っていた。従ってショット列を変えるとき、例えば初回列の最終ショット走査方向が正、次列初回ショットへのステップ及び走査方向が逆の場合は、列最終ショット露光終了後、Y方向についてウエハステージは所定のオーバーラン距離を走行して反転し、さらにオーバーラン距離+ステップ距離を走行する必要があった。従って不要な2倍のオーバーラン距離の走行分はスループットは低下せざるを得なかった。またウエハ最終ショット露光後は当然次回ショット露光のためのオーバーラン動作は確実に不要であり上記同様にスループットの悪化を招いた。その他に特殊な例としてウエハの一部あるいは全領域の隣接したショット間の走査方向を一致させる場合がある。これは、走査方向差で発生する像歪みのショット間差低減を図るためであるが、この時はオーバーラン方向とステップ方向が常に異なるため、上記の問題が毎ショット露光で発生してしまっていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1の発明原版のパターンを介して基板上の領域を走査露光するために、前記原版および前記基板のいずれかを保持したステージの移動を制御するステージ制御方法であって、
前記ステージを、走査方向において、目標速度を第1の速度まで増加させて加速する第1の工程と、
前記ステージを、前記走査方向において、前記第1の速度を目標速度として走行させる工程であって当該工程における走査露光期間中に前記走査露光が行われる第2の工程と、
前記ステージを、前記走査方向において、目標速度を前記第1の速度からゼロまで減少させて減速る第3の工程と
前記走査露光期間後かつ前記該第3の工程前の期間中、前記走査方向において、前記第1の速度より速い第2の速度を目標速度として前記ステージを移動させる第4の工程とを有し、
前記走査露光期間前の前記第1および第2の工程において前記ステージが前記走査方向において走行した助走距離と、前記走査露光期間後の前記第3および第4の工程において前記ステージが前記走査方向において走行したオーバーラン距離とが実質的に等しくなるようにしたことを特徴とするステージ制御方法である
【0014】
第2の発明は、前記第4の工程において、前記ステージの前記走査方向における加速度が連続的に変化するようにしたことを特徴とする
【0015】
第3の発明は、原版および基板のいずれかを保持したステージの移動を制御して、前記原版のパターンを介して前記基板上の領域を走査露光する露光方法であって、
前記ステージを、走査方向において、目標速度を第1の速度まで増加させて加速する第1の工程と、
前記ステージを、前記走査方向において、前記第1の速度を目標速度として走行させる工程であって、当該工程における走査露光期間中に前記走査露光が行われる第2の工程と、
前記ステージを、前記走査方向において、目標速度を前記第1の速度からゼロまで減少させて減速する第3の工程と、
前記走査露光期間後かつ前記該第3の工程前の期間中、前記走査方向において、前記第1の速度より速い第2の速度を目標速度として前記ステージを移動させる第4の工程とを有し、
前記走査露光期間前の前記第1および第2の工程において前記ステージが前記走査方向において走行した助走距離と、前記走査露光期間後の前記第3および第4の工程において前記ステージが前記走査方向において走行したオーバーラン距離とが実質的に等しくなるようにしたことを特徴とする露光方法である
【0016】
第4の発明は、前記第3の発明における前記第4の工程において、前記走査方向に直交する方向にも前記ステージを移動させることを特徴とする
【0017】
第5の発明は、前記第3の発明における前記第4の工程において、前記ステージの前記走査方向における加速度が連続的に変化するようにしたことを特徴とする
【0018】
第6の発明は、原版のパターンを介して基板上の領域を走査露光する露光装置であって、
前記原版および前記基板のいずれかを保持するためのステージと、
前記ステージの移動を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、
第1の期間に、前記ステージを、走査方向において、目標速度を第1の速度まで増加させて加速し、
前記走査露光が行われる走査露光期間を含む第2の期間に、前記ステージを、前記走査方向において、前記第1の速度を目標速度として走行させ、
第3の期間に、前記ステージを、前記走査方向において、目標速度を前記第1の速度からゼロまで減少させて減速し、
前記走査露光期間後かつ前記該第3の期間前の第4の期間に、前記走査方向において、前記第1の速度より速い第2の速度を目標速度として前記ステージを移動させ、
前記走査露光期間前の前記第1および第2の期間において前記ステージが前記走査方向において走行した助走距離と、前記走査露光期間後の前記第3および第4の期間において前記ステージが前記走査方向において走行したオーバーラン距離とが実質的に等しくなるようにしたことを特徴とする露光装置である
【0019】
第7の発明は、前記第3〜5のいずれかの発明の露光方法により基板を露光する工程を有することを特徴とするデバイス製造方法である
【0020】
第8の発明は、前記第6の発明の露光装置を用いて基板を露光する工程を有することを特徴とするデバイス製造方法である
【0030】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>
図1にステップ・アンド・スキャン露光装置を示す。以下Y方向走査露光を例に、スリット長手方向がX方向、短手方向がY方向として説明する。
【0031】
光源1から出射された露光光は、照明系2内で照度と入射角が均一化され、矩形又は円弧形状のスリット光4に変換されて、微細パターンが形成されたレチクル5に入射する。光源には超高圧水銀ランプまたはエキシマレーザーが使用されるが、これに限られるものではない。レチクル5は、レチクルステージ6によって保持されている。レチクル5を通過したスリット光4は、投影光学系9を通り、レチクル5のパターン面と光学的共役面上の露光フィールド内にスリット光14として結像される。露光時には、ウエハステージ12に保持されたウエハ11が、その露光面を露光フィールドと一致するように制御され、レチクルステージ6とウエハステージ12は投影光学系9に対し同期を取りながら走行し、スリット光14により、ウエハ11上のフォトレジスト層にパターンが転写される。ウエハ11とウエハステージ12と同様、照明系2内にはレチクルパターン面と光学的共役面に可動マスキングステージ3が載置され、照明系2の光軸に対しレチクルステージ6と同期走行している。可動マスキングステージ3の開口域は、レチクル4の所定露光領域のみが露光されるように光学倍率比で相似形となっている。ウエハ11上で言えば露光フィールドがショット領域からはずれた領域ではスリット光が遮光されるため、他ショット領域の露光が防止できる。
【0032】
レチクルステージ6及びウエハステージ12は、走査方向であるY方向に位置及び速度制御可能であるとともに、前者はX、θ軸位置決め制御可能であり、後者はY方向を含めた6軸位置決め制御可能である。また可動マスキングステージ3は、マスキング開口域がY方向2軸、X方向2軸に制御される。全ステージのアクチュエータはリニアモータであり、ステージ駆動系8より電力が供給されている。
【0033】
ステージ位置計測系は、レチクルステージ6側がXYθ3軸干渉計(Yのみ図示)、ウエハステージ12側がXYZθTilt(ωx、ωy)6軸干渉計(Yのみ図示)とフォーカスセンサー10により構成されている。可動マスキングステージ3は4軸エンコーダ(不図示)を持っている。これらは同期計測系18により統括されている。レチクルステージおよびウエハステージのY方向の同期制御は、レチクルY計測用干渉計19とウエハY計測用干渉計15の計測値より同期ズレとなる偏差を算出し、レチクルステージ6またはウエハステージ12のいずれかをマスタに他方をスレーブにして同期ズレを補正する。レチクルステージおよびウエハステージのX、θ方向の制御も、Y方向の同期制御の場合と同様である。
【0034】
レチクルステージがレチクルステージガイド7の走行基準面と略平行に支持されているので、レチクルパターン面のZ、ωx、ωy方向の位置を保証される。ウエハステージのZ、ωx、ωy方向の制御は、ウエハフォーカスセンサー10によりウエハ露光面とウエハステージ走行面の計測を行い、前記レチクルパターン面とウエハ露光面、また前記レチクルステージ走行面とウエハステージ走行面が、投影光学系を介してお互い共役面に位置するようにウエハステージ12でウエハ位置を補正する。
【0035】
以上の同期制御及びウエハの面位置補正制御は、ステージ駆動系8と同期計測系18の上位に位置する同期制御系16で行われる。主制御系17は、同期制御以外のシーケンシャルな制御(例えば光源の出力制御やウエハ、レチクルの交換などの制御)を行うと共に、同期制御系16に対して全ステージの走行条件(例えばウエハステージ12の走行軌跡や速度、加速度等)の情報を受け渡す。
【0036】
計測基準であるステージ位置計測系と位置基準であるレチクルステージガイド7は、投影光学系を保持している定盤(不図示)に全て固定されている。つまり、投影光学系を基準として位置計測を行っている。またウエハステージ12は、防振マウント(不図示)で支持されたウエハステージガイド13上に載置されている。
【0037】
次に装置としてのシーケンスを説明する。以降の説明では位置決め基準は投影光学系9である。レチクル6は予め位置決めされている。ウエハはウエハ搬送系(不図示)からウエハステージ12に受け渡される。以降ウエハはウエハステージ12により位置制御される。ウエハアライメント系(不図示)によりウエハ6の位置を検出し、露光フィールドとウエハ6上の第1露光ショット領域の走査開始位置を一致させてから走査露光が行われる。露光終了後にウエハを直ちに次ショット領域に移動し、次の走査露光開始位置にウエハを位置決めした後、同様に走査露光を繰り返す。ショット領域は、ウエハ上に2次元格子状に配列されており、通常はX方向に同列のショットが順に露光され、同一列終了後、Y方向にステップし露光対象ショット列を変えて露光を続ける。この動作を反復して全ショットの露光が完了後、次露光ウエハと交換される。
【0038】
図2は、本発明におけるステージ制御方法の第1の実施形態を説明する図である。図2は、前述の図10と同様に、(a)はウエハステージ5の速度プロファイルであり、(b)は加速度プロファイルを示している。
【0039】
同図は、1ショット走査の開始から終了を示している。同図および前述の図10において、走査速度V、加減速度a、加速時間Ta、整定時間Ts、露光時間Texは両者等しくしている。また、図2(a)中に図10(a)の速度プロファイルを追加している。図2(a)におけるステージ最高速度は、Vmaxである。
【0040】
本発明のステージ制御方法は、従来のステージ制御方法と比べ、露光終了以降の速度プロファイルが異なる。従来のステージ制御方法である図10では、露光終了後も後整定時間Ts 走行を続け、減速時間Taで静止する。一方、本発明の制御方法である図2は、露光終了後、最高速加速時間Taaで加速してステージ最高速度Vmaxに達し、ステージ最高速度で時間Tvmax走行後、減速を開始して減速時間TaaでVに戻り、さらに減速を続けて静止する。
【0041】
図2(a)、(b)の右上がりハッチングを施した面積CとDは、オーバーラン距離を表している。従って図2(a)の走行速度がVより大きい太線台形部の面積A1と、図中の従来の制御方法が重ならない部分(左上がりハッチング)の面積B1との関係は、以下のようになる。
【0042】
A1=B1 (1)
A1=(Vmax−V)×(Taa+Tvmax) (2)
B1=Td1×V (3)
【0043】
従って、本発明のステージ制御方法により削減時間Td1は、次式のようになる。
【0044】
Td1=(Vmax−V)×(Taa+Tvmax)/V (4)
Td1は既知のV〜Vmax値を使って算出すると、
Td1=(1−V/Vmax)×{Ts−(Vmax−V)/a}(5)
となる。ただし、この時のVmaxには(1)〜(5)式を満たすための上限値が存在する。
【0045】
Vmax≦{V×a×(Ts+V)}0.5
Vmax≦a×{Ta×(Ts+Ta)}0.5 (6)
ただし、
Ta=V/a (7)
となる。(6)式を満たさない場合の速度プロファイルは図2(c)のようになりTvmax=0でA1は三角形状となる。このときのVmaxは、
Vmax=a×{Ta×(Ts+Ta)}0.5 (8)
となる。Td1は図2(a)の例と同様に、(5)式より算出できる。
【0046】
本実施形態においてのスループット向上性をウエハ1枚当たりの処理時間を例に比較すると、ウエハ内の全ショット数をNとすると、約Td×N程度の処理時間の削減が可能となる。
【0047】
本実施形態のステージ制御方法は、ウエハステージに限られるものではなく、レチクルステージにも適用することができる。
【0048】
<実施形態2>
図3に本発明のステージ制御方法の第2の実施形態を示す。
【0049】
前述の第1の実施形態においてのオーバーラン走行は、等速走行、等加速走行と等減速走行の3種類の走行しか設定していなかったため、走行加速度が不連続に変化していた。そこで本実施形態では、露光前及び露光終了直後にステージに与える加速度が、連続的に変化するようにステージ走行を制御する。
【0050】
図3において、(a)は速度プロファイルを表し、(b)は加速度プロファイルを示している。同図は1ショットの走査の開始から終了までのプロファイルを示している。
【0051】
まず、静止状態のステージが、目標走査速度に達するまで加速度が連続的に変化するように加速される(1’)。ステージの加速終了後、同期偏差が許容値以下になるまで速度制御する(2’)。走査速度で同期制御を行いながら露光を行う(3’)。露光終了後、加速度が連続的に変化するようにステージを加速し、その後ステージの加速度が連続的に変化するように減速を行い、ステージを静止させる(実線)。
【0052】
図3(a)において、露光終了後、従来のようにステージを加速させず、ステージを後整定時間だけ走査させ、その後に加速度が連続的に変化するようにステージを減速停止させた場合の速度プロファイルを点線で表す。
【0053】
この場合でも、前述の実施形態の基本的な考えは、同様に適用することができる。つまり、既知の値より面積A2(右上がりハッチング)とB2(左上がりハッチング)を算出し(1)式から(8)式のように計算すれば良い。
【0054】
また、露光終了後は、加速度変化は必ずしも全オーバーラン時間で連続である必要がないため、図3(c)、(d)のように減速域のみ加速度変化を連続にしてオーバーラン時間を低減を図っても良い。あるいは静止直前の減速時のみ連続(図3(e)、(f))としても良い。この場合も計算方法は同様である。
【0055】
本実施形態の走行制御は、不連続な加速度変化を抑えるため、走行中のステージに発生する振動に起因するレジスト像の歪み、コントラスト低下やステージ自身の耐久性悪化を低減することができる。
【0056】
<実施形態3>
図4に本発明における第3の実施形態の露光動作を示す。
【0057】
同図は、ウエハ上の露光ショットに対する露光フィールドのステップ動作及び走査の移動量と移動方向を矢印で示している。2重線矢印は露光走査を示している。同図において、矢印は実際に移動する側のウエハから見た固定側露光フィールドの中心位置の軌跡を表現している。本来、露光フィールドのY方向、つまり短手方向幅は0以上の有為な長さを持つが、図では0として説明を行う。ステップ動作の矢印は太線、細線と破線とで示している。太線が本発明を適用した場合の軌跡を表し、破線が従来の軌跡を表す。細線は両者の共通軌跡である。
【0058】
図4は、ショットの走査方向が露光順に正逆を繰り返しつつ、同列ショット露光を終了して次列ショットにYステップ移動するときに、Yステップ方向とその直前の走査方向が逆である場合である。
【0059】
露光フィールドは、走査露光54によりショット51を露光後、X方向のステップ移動とY方向のオーバーランの同時移動55を行い、所定の走査速度に達するまで助走56を行い、走査露光57と続く。
【0060】
ここで、従来ではオーバーラン58終了後にXYステップ移動59を行っていた。しかし、本発明のステージ制御方法では、同列ショットの露光が終了したときは通常のオーバーラン動作を行わず、次列ショットの助走開始位置までステップ移動60を行う。または、58、59の工程とオーバーランを行わない移動60の工程との比較を行い、より移動時間の少ない移動を選択するようにしてもよい。あるいは移動時間が等しい場合はどちらを選択しても良い。本実施形態のX方向のステップ時間は比較対象の移動距離に差はないため、Yステップ移動時間の差のみで判断すれば良い。
【0061】
図5は、移動58,59および移動60のY方向速度プロファイルを表したものである。Yの正方向を速度軸の正とし、前者の移動が破線、後者が実線である。ここでは、前述の実施形態1で使用した記号をそのまま使用する。ただし本実施形態では、説明を簡略化するため、前述の実施形態のような走査露光後のステージの加速動作は行っていない。移動56、58,59の移動時間をT56、T58、T59とする。
オーバーラン距離Lorは次式のようになる。
【0062】
Lor=V×(Ts+0.5×Ta) (9)
【0063】
また、露光ショットのY方向長さをLexとすると、次式の関係が成り立つ。
【0064】
T58=Ts+Ta (10)
T59=Lex/Vmax+Vmax/a (11)
T60=(Lex−Lor)/Vmax+Vmax/a (12)
従って58,59の移動と56の移動の時間差は、
Figure 0003796367
となり、移動60を選択した方が良いことが判断できる。そこで、露光領域の軌跡は、60の経路に沿って移動することとなる。このとき、Xステップ時間がYステップ時間より短い場合、本実施形態によるステージ制御方法は、従来のステージの移動方法に比べて、上記の時間差分だけ処理時間の短縮する。
【0065】
図4(b)は、Yステップ方向とその直前の走査方向が逆である場合の本発明の実施動作を示している。前述の図4(a)の場合と同様に、本実施形態では、従来のオーバーラン61とXYステップ移動62を行わず、移動63のみで次列ショットの助走開始位置に移動する。または、Yステップ時間を比較して、移動時間が移動63の方が短ければ移動63を行うようにしてもよい。これにより、前述の図4(a)のときと同様に、ウエハ処理時間の短縮が図れる。
【0066】
図4(c)は、連続露光を行う隣接ショットの走査方向が等しい場合の例である。このようなショットの走行方向指定は、ウエハの全領域は勿論、一部領域のショットに適用してもよい。前述の図4(a)、図4(b)の場合と同様に、従来では必要であった移動64、65を行わず、移動68のみで次ショットの助走開始位置に移動する。または、Yステップ時間を比較して、Yステップ時間の移動時間が短くなる移動を選択してもよい。このような場合でも、ウエハ処理時間が大幅に短縮できる。
【0067】
以上の例のようにYステップ時間をオーバーラン移動の有無で比較し、その結果により少ないステップ時間で済むステップ移動を判別し、場合によりオーバーラン移動動作を省略することでスループットの向上が可能となる。
【0068】
本実施形態では、ステップ時の速度プロファイルに、等速走行、等加速走行と等減速走行の3種類の走行しか設定していないが、第2実施形態と同様、加速度が連続的に変化するようにステップ移動を行う場合もまた同様に本発明の適用が可能である。また、振動等の問題が発生しない限り、ステップ移動の一部、例えばステップ移動の静止直前のみ加速度を連続に制御しても良いことも、前述の実施形態と同様である。
【0069】
さらに、本実施形態では、説明を簡略化させるため、前述の実施形態のような走査露光終了後に加速させてオーバーラン時間を短縮する動作をしていないが、このような動作を本実施形態で適用しても良いことは言うまでもない。
【0070】
<実施形態4>
図6は、前述の実施形態のステージ制御方法を改良したものである。
【0071】
本実施形態は、前述の実施形態の図4(a)のように、同列ショットの露光が終了して次列ショットにYステップ移動するときに、Yステップ方向とその直前の走査方向が逆である。
【0072】
露光フィールドは、走査露光54によりショット51を露光後、X方向のステップ移動とY方向のオーバーランの同時移動55を行い、所定の走査速度に達するまで助走56を行い、走査露光57と続く。
【0073】
ここで、前述の実施形態では、同列ショットの露光が終了したときは通常のオーバーラン動作を行わず、次列ショットの助走開始位置までステップ移動60を行っていた。本実施形態では、ステップ移動中にステージを走査速度に速度制御し(移動70)、露光領域までの助走を省略している。
【0074】
図7は、移動60および移動70のY方向の速度プロファイルを表したものである。Yの正方向を速度軸の正にとし、前者の移動が破線、後者が実線である。ここでは、前述の実施形態1で使用した記号をそのまま使用する。ただし本実施形態では、説明を簡略化するため、前述の実施形態のような走査露光後のステージの加速動作は行っていない。ここで、移動70の移動時間をT70とする。
【0075】
移動60では、ショット57の露光走査終了後、直ちに減速し、−Y方向にステージを加速している。そして、−Y方向の加速が終了した後、次ショットの助走開始位置へ静止するために、ステージの減速が開始される。このときの時刻をt1とする。時刻t1から時間Ta後、ステージは次ショットの助走開始位置で静止し、助走のための加速が開始される。時刻t1から時間Ta+Ta後、加速が終了し、整定動作が開始される。そして、時刻t1から時間Ta+Ta+Ts後、同期偏差が許容値以下になるまで速度制御され、露光が開始される。
【0076】
本実施形態の移動70でも、ショット57の露光走査終了後、直ちに減速し、−Y方向にステージを加速している。しかし、時刻t1において、ステージは減速されず、そのままの速度で露光開始位置まで移動する。露光開始位置まで、所定の速度に保たれたまま移動するため、露光開始位置に到達後、すぐに露光動作に入ることができる。
【0077】
本実施形態の移動70は、移動60と比べてステージの減速動作を行わない分だけ露光開始位置に早く到達することができる。そのため図7から分かるように、移動70は、移動60と比べて、時間Taだけ処理時間を短縮することができる。
【0078】
本実施形態では、ステップ時の速度プロファイルに、等速走行、等加速走行と等減速走行の3種類の走行しか設定していないが、第2実施形態と同様、加速度が連続的に変化するようにステップ移動を行う場合も同様に本発明の適用が可能である。また、振動等の問題が発生しない限り、ステップ移動の一部、例えばステップ移動の静止直前のみ加速度を連続に制御しても良いことも、前述の実施形態と同様である。
【0079】
さらに、本実施形態では、説明を簡略化させるため、第1および第2の実施形態のような走査露光終了後に加速させてオーバーラン時間を短縮する動作をしていないが、このような動作を本実施形態で適用しても良いことは言うまでもない。
【0080】
<実施形態5>
次に上記説明した露光装置を利用した半導体デバイスの製造方法の実施例を説明する。図8は半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、あるいは液晶パネルやCCD等)の製造フローを示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ14によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップS7)される。
【0081】
図9は上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを製造することができる。
【0082】
【発明の効果】
本発明よれば、助走距離と実質的に等しくしたオーバーラン距離を走行する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走査型露光装置の構成図
【図2】本発明の第1実施形態における走査ステージの速度プロファイルと加速度プロファイル
【図3】本発明の第2実施形態における走査ステージの速度プロファイルと加速度プロファイル
【図4】本発明の第3実施形態における露光フィールドの軌跡
【図5】本発明の第3実施形態における走査ステージの速度プロファイル
【図6】本発明の第4実施形態における露光フィールドの軌跡
【図7】本発明の第4実施形態における走査ステージの速度プロファイル
【図8】半導体デバイス製造フロー図
【図9】ウエハプロセスフロー図
【図10】従来の走査ステージの速度プロファイルと加速度プロファイル
【符号の説明】
1 光源
2 照明系
3 可動マスキングステージ
4 スリット光(レチクル上)
5 レチクル
6 レチクルステージ
7 レチクルステージガイド
8 ステージ駆動系
9 投影光学系
10 ウエハフォーカスセンサ
11 ウエハ
12 ウエハステージ
13 ウエハステージガイド
14 スリット光(ウエハ上)
15 ウエハステージY干渉系
16 同期制御系
17 主計測系
18 同期計測系
19 レチクルステージY干渉系
51〜53 ショット領域
54、57 走査露光軌跡
55、56 共通の露光軌跡
58、59、61、62 従来の軌跡
60、63、68、69 第3実施形態の軌跡
70 第4実施形態の軌跡

Claims (8)

  1. 原版のパターンを介して基板上の領域を走査露光するために、前記原版および前記基板のいずれかを保持したステージの移動を制御するステージ制御方法であって、
    前記ステージを、走査方向において、目標速度を第1の速度まで増加させて加速する第1の工程と、
    前記ステージを、前記走査方向において、前記第1の速度を目標速度として走行させる工程であって当該工程における走査露光期間中に前記走査露光が行われる第2の工程と、
    前記ステージを、前記走査方向において、目標速度を前記第1の速度からゼロまで減少させて減速る第3の工程と
    前記走査露光期間後かつ前記該第3の工程前の期間中、前記走査方向において、前記第1の速度より速い第2の速度を目標速度として前記ステージを移動させる第4の工程とを有し、
    前記走査露光期間前の前記第1および第2の工程において前記ステージが前記走査方向において走行した助走距離と、前記走査露光期間後の前記第3および第4の工程において前記ステージが前記走査方向において走行したオーバーラン距離とが実質的に等しくなるようにしたことを特徴とするステージ制御方法。
  2. 前記第の工程において前記ステージの前記走査方向における加速度連続的変化するようにしたことを特徴とする請求項記載のステージ制御方法。
  3. 原版および基板のいずれかを保持したステージの移動を制御して、前記原版のパターンを介して前記基板上の領域を走査露光する露光方法であって、
    前記ステージを、走査方向において、目標速度を第1の速度まで増加させて加速する第1の工程と、
    前記ステージを、前記走査方向において、前記第1の速度を目標速度として走行させる工程であって当該工程における走査露光期間中に前記走査露光が行われる第2の工程と、
    前記ステージを、前記走査方向において、目標速度を前記第1の速度からゼロまで減少させて減速る第3の工程と
    前記走査露光期間後かつ前記該第3の工程前の期間中、前記走査方向において、前記第1の速度より速い第2の速度を目標速度として前記ステージを移動させる第4の工程とを有し、
    前記走査露光期間前の前記第1および第2の工程において前記ステージが前記走査方向において走行した助走距離と、前記走査露光期間後の前記第3および第4の工程において前記ステージが前記走査方向において走行したオーバーラン距離とが実質的に等しくなるようにしたことを特徴とする露光方法。
  4. 前記第の工程は、前記走査方向に直交する方向に前記ステージを移動させることを特徴とする請求項記載の露光方法。
  5. 前記第の工程において前記ステージの前記走査方向における加速度連続的変化するようにしたことを特徴とする請求項記載の露光方法。
  6. 原版のパターンを介して基板上の領域を走査露光する露光装置であって、
    前記原版および前記基板のいずれかを保持するためのステージと、
    前記ステージの移動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    第1の期間に、前記ステージを、走査方向において、目標速度を第1の速度まで増加させて加速し、
    前記走査露光が行われる走査露光期間を含む第2の期間に、前記ステージを、前記走査方向において、前記第1の速度を目標速度として走行させ、
    第3の期間に、前記ステージを、前記走査方向において、目標速度を前記第1の速度か らゼロまで減少させて減速し、
    前記走査露光期間後かつ前記該第3の期間前の第4の期間に、前記走査方向において、前記第1の速度より速い第2の速度を目標速度として前記ステージを移動させ、
    前記走査露光期間前の前記第1および第2の期間において前記ステージが前記走査方向において走行した助走距離と、前記走査露光期間後の前記第3および第4の期間において前記ステージが前記走査方向において走行したオーバーラン距離とが実質的に等しくなるようにしたことを特徴とする露光装置。
  7. 求項5のいずれか記載の露光方法により基板を露光する工程有することを特徴とするデバイス製造方法。
  8. 請求項6記載の露光装置を用いて基板を露光する工程を有することを特徴とするデバイス製造方法。
JP06153299A 1999-03-09 1999-03-09 ステージ制御方法、露光方法、露光装置およびデバイス製造方法 Expired - Fee Related JP3796367B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06153299A JP3796367B2 (ja) 1999-03-09 1999-03-09 ステージ制御方法、露光方法、露光装置およびデバイス製造方法
EP00301807A EP1037114B1 (en) 1999-03-09 2000-03-06 Stage control method, exposure method, exposure apparatus and device manufacturing method
DE60025306T DE60025306D1 (de) 1999-03-09 2000-03-06 Verfahren zur Steuerung einer Trägerplatte, Belichtungsapparat und Verfahren zur Herstellung einer Vorrichtung
US09/519,990 US6809798B1 (en) 1999-03-09 2000-03-07 Stage control method, exposure method, exposure apparatus and device manufacturing method
KR1020000011908A KR100334852B1 (ko) 1999-03-09 2000-03-09 스테이지제어방법, 노광방법, 노광장치 및 디바이스제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06153299A JP3796367B2 (ja) 1999-03-09 1999-03-09 ステージ制御方法、露光方法、露光装置およびデバイス製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000260696A JP2000260696A (ja) 2000-09-22
JP3796367B2 true JP3796367B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=13173820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06153299A Expired - Fee Related JP3796367B2 (ja) 1999-03-09 1999-03-09 ステージ制御方法、露光方法、露光装置およびデバイス製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6809798B1 (ja)
EP (1) EP1037114B1 (ja)
JP (1) JP3796367B2 (ja)
KR (1) KR100334852B1 (ja)
DE (1) DE60025306D1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4198334B2 (ja) * 2001-06-01 2008-12-17 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 Xyステージを用いた処理方法及び装置
US6845287B2 (en) * 2002-11-20 2005-01-18 Asml Holding N.V. Method, system, and computer program product for improved trajectory planning and execution
JP4394500B2 (ja) * 2003-04-09 2010-01-06 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. リソグラフィ装置、デバイス製造方法、及びコンピュータ・プログラム
WO2005036620A1 (ja) * 2003-10-10 2005-04-21 Nikon Corporation 露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法
KR100585108B1 (ko) * 2003-11-14 2006-06-01 삼성전자주식회사 스캔 방식의 노광 장치를 이용한 웨이퍼 노광 방법
US7016019B2 (en) * 2003-12-16 2006-03-21 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and device manufacturing method
US20080148875A1 (en) * 2006-12-20 2008-06-26 Asml Netherlands B.V. Inspection method and apparatus, lithographic apparatus, lithographic processing cell and device manufacturing method
TW201017340A (en) * 2008-10-17 2010-05-01 Nanya Technology Corp Scanning exposure method
CN113479353B (zh) * 2021-07-14 2022-09-06 贵州航天林泉电机有限公司 一种基于速度规划的卫星转台路径规划方法
JP7504168B2 (ja) * 2022-08-10 2024-06-21 キヤノン株式会社 露光装置、露光方法及び物品の製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3234891B2 (ja) * 1990-10-30 2001-12-04 株式会社ニコン 投影露光装置
US5343270A (en) * 1990-10-30 1994-08-30 Nikon Corporation Projection exposure apparatus
US5617182A (en) 1993-11-22 1997-04-01 Nikon Corporation Scanning exposure method
JP3451604B2 (ja) * 1994-06-17 2003-09-29 株式会社ニコン 走査型露光装置
JPH0927443A (ja) * 1995-07-11 1997-01-28 Nikon Corp ステージ駆動制御装置
JPH09115825A (ja) * 1995-10-19 1997-05-02 Nikon Corp 走査型投影露光装置
EP0785571B1 (en) * 1996-01-08 2000-10-18 Canon Kabushiki Kaisha Exposure method and apparatus therefore
US6260282B1 (en) * 1998-03-27 2001-07-17 Nikon Corporation Stage control with reduced synchronization error and settling time
JP2000294479A (ja) * 1999-04-01 2000-10-20 Canon Inc 走査型露光装置およびデバイス製造方法
US6285438B1 (en) * 1999-05-19 2001-09-04 Nikon Corporation Scanning exposure method with reduced time between scans

Also Published As

Publication number Publication date
KR100334852B1 (ko) 2002-05-03
EP1037114A3 (en) 2003-07-16
KR20000062808A (ko) 2000-10-25
EP1037114B1 (en) 2006-01-04
US6809798B1 (en) 2004-10-26
DE60025306D1 (de) 2006-03-30
EP1037114A2 (en) 2000-09-20
JP2000260696A (ja) 2000-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI471900B (zh) Exposure method, exposure apparatus, exposure system, and device manufacturing method
JPH088177A (ja) 投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法
JP3796367B2 (ja) ステージ制御方法、露光方法、露光装置およびデバイス製造方法
US6641981B1 (en) Exposure method, exposure apparatus, and device manufacturing method
JP4280523B2 (ja) 露光装置及び方法、デバイス製造方法
JP5084432B2 (ja) 露光方法、露光装置およびデバイス製造方法
US7852458B2 (en) Exposure apparatus
US6337734B1 (en) Exposure control method, exposure apparatus and device manufacturing method
JP3919592B2 (ja) ステージ装置及びその制御方法並びに露光装置
JPH0917718A (ja) 露光装置及びこれを用いたデバイス生産方法
JP4579367B2 (ja) 走査露光装置及び走査露光方法
CN107533303B (zh) 曝光装置、平面显示器的制造方法、元件制造方法、及曝光方法
JP2000077301A (ja) 露光装置
JP2004214432A (ja) 露光方法及び装置
JP2003059806A (ja) ステージ駆動方法、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法
US6256085B1 (en) Exposure apparatus
JP2003031462A (ja) 露光方法及び露光装置
JP3530716B2 (ja) 走査投影露光装置
JP2003197504A (ja) 露光方法及びデバイス製造方法
JPH0154854B2 (ja)
JP5158464B2 (ja) 露光装置及び露光方法
JP3271758B2 (ja) 走査露光方法、走査型露光装置、及び前記方法を用いるデバイス製造方法
JP3722330B2 (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP2001085316A (ja) 露光装置、デバイス製造方法およびステージ装置
JP2005209926A (ja) マーク検出方法とその装置、露光方法とその装置、及び、デバイス製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees