JP3796045B2 - 飲料抽出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、飲料原料からコーヒー,紅茶,ウーロン茶,緑茶等を抽出してカップで販売するカップ式自動販売機に適用される飲料抽出装置に関し、特に、飲料の種類に応じた風味を有する飲料を製造することができるようにした飲料抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の飲料抽出装置としては、例えば、実開昭61−118526号公報に示されるものがある。
【0003】
図11は、この飲料抽出装置を示す。この飲料抽出装置100は、上下動可能に支持され、上方から供給された粉末原料(コーヒー粉末)と湯の混合液を下方へ排出するシリンダ101と、シリンダ101の下方に配置され、シリンダ101から排出された混合液を濾過するフィルタ102と、フィルタ102の濾過によって抽出された飲料を受け入れるゴムパッキン103を備えた飲料受け104と、飲料受け104に接続され、飲料をカップ側へ供給する飲料供給管105と、飲料供給管105を開閉する押圧板106aおよびカム106bからなるカム機構106と、本飲料抽出装置100の各部を制御する制御部(図示せず)を有する。
【0004】
シリンダ101は、上方に設けた供給口101aから供給された粉末原料と湯を混合する混合室101bと、混合液を下方に設けた排出口101cから排出して飲料の抽出工程が行われる抽出室101dを有し、混合室101bは抽出室101dと連通口101eによって連通している。この連通口101eは、バルブ107によって開閉されるようになっており、抽出室101dには、エアポンプ108からの加圧空気を導入するエアパイプ109が接続されている。
【0005】
このように構成された飲料抽出装置100において、制御部は、販売信号の入力に基づいて抽出駆動モータ(図示せず)を駆動させることにより、シリンダ101を待機位置Pから下降させて下端を飲料受け104のゴムパッキン103に密接させる。この後、供給口101aから粉末原料と湯が供給される。制御部は、エアポンプ108を駆動して加圧空気をエアパイプ109を介して抽出室101dに供給する。この状態でバルブ107が僅かに開いており、加圧空気は抽出室101dから連通口101eを介して混合室101bへ送られ、混合室101b内に供給された粉末原料と湯の混合液を攪拌する。混合液が充分に攪拌されるとエアポンプ108の駆動が停止され、混合液は連通口101eを通って抽出室101dへ流入する。
【0006】
図12は、飲料抽出装置100における抽出工程を示す。制御部は、抽出駆動モータを駆動してバルブ107を上昇させて連通口101eを閉じる。そして、エアポンプ108を駆動して加圧空気をエアパイプ109を介して抽出室101dへ供給する。抽出室101dに貯えられた混合液は加圧空気によってフィルタ102で濾過され、供給モータ(図示せず)の駆動に基づいてカム106bが所定の角度回転することによって押圧板106aによる飲料供給管105の押圧が解除され、飲料供給管105が開かれる。
【0007】
制御部は、フィルタ102で濾過されたコーヒー抽出液が飲料供給管105を介してカップ側へ供給されると、シリンダ101を滓廃棄位置P’へ移動させ、フィルタ102を飲料受け104から除去するとともに、フィルタ102上に残った滓を廃棄する。このようにして飲料抽出動作が終了すると、制御部は、抽出駆動モータを駆動してシリンダ101を待機位置Pに戻す。
【0008】
上記自動販売機100によれば、粉末飲料と湯との混合液を加圧空気で攪拌してコーヒーを抽出しているので、効率の良い抽出を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の飲料抽出装置100によると、粉末原料と湯との混合液を攪拌する際、混合室101bに送り込む加圧空気の量を一定にしているので、コーヒー飲料の種類が異なる場合でも、味覚,渋味,苦味,酸味等のコーヒー成分の溶出度合いが一定となり、コーヒー飲料の種類に応じた風味が得られないという問題があった。
【0010】
従って、本発明の目的は、飲料の種類に応じた風味を有する飲料を製造することができる飲料抽出装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、飲料原料および湯が供給される上室と、弁によって開閉される連通口を介して前記上室の下部に設けられた抽出室とを有し、前記上室から前記連通口を介して前記抽出室に供給される前記飲料原料および前記湯からなる混合液をガスで攪拌して飲料の抽出を促進させる飲料抽出装置において、前記弁を移動させて前記連通口を開閉する弁駆動手段と、前記抽出室に前記ガスを供給するガス供給手段と、前記抽出室に前記上室から前記連通口を介して前記混合液が供給されたとき、前記弁駆動手段を制御して前記連通口を開放し、前記飲料の種類に応じて前記ガス供給手段を制御して前記抽出室に供給する前記ガスの量を調整する制御手段とを備え、前記ガス供給手段は、前記ガスの吐出量が一定のガス発生源と、前記ガス発生源と前記抽出室との間に並列に設けられ、前記ガス発生源からの前記ガスを前記抽出室の供給する抵抗の異なる複数の供給管とを備え、前記制御手段は、前記複数の供給管のうち前記飲料の種類に応じて前記供給管を選択する構成であることを特徴とする飲料抽出装置を提供する
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る飲料抽出装置が適用されたカップ式自動販売機を示す。この自動販売機1は、粉末原料(例えば、コーヒー粉末)と湯との混合液から飲料を抽出して製造する飲料製造部2と、トレイ3にカップ4を供給するカップ供給部5と、飲料製造部2によって製造されたコーヒー飲料に砂糖あるいはクリームを追加してトレイ3上のカップ4に供給する追加混合部6と、飲料製造部2に粉末原料と湯を供給するとともに、追加混合部6に砂糖あるいはクリームを供給する原料部7と、飲料製造部2を制御する飲料製造制御部8と、本自動販売機1の全体を制御する主制御部9とを有して構成されている。
【0013】
原料部7は、湯を貯蔵する湯タンク70と、供給口71aからコーヒー原料を供給するコーヒー原料容器71と、供給口72aから砂糖を供給する砂糖原料容器72と、供給口73aからクリームを供給するクリーム原料容器73とを備えている。また、原料部7は、湯タンク70に水道水を供給する水道水電磁弁74と、水道水電磁弁74から湯タンク70に供給された水道水を加熱して所定の温度の抽出用の湯とするヒータ75と、ヒータ75によって加熱された湯タンク70内の湯の温度を検出する温度センサ76と、湯タンク70内の湯量を検出するフロート77と、湯タンク70内の湯を飲料製造部2に湯パイプ78を介して供給する湯電磁弁79とを備えている。
【0014】
追加混合部6は、砂糖原料容器72およびクリーム原料容器73の供給口72a,73aの直下に配置されたシュート60と、飲料製造部2から供給された抽出飲料に、砂糖原料容器72およびクリーム原料容器73の供給口72a,73aからシュータ60を介してそれぞれ供給された砂糖およびクリームを混合し、供給パイプ61aを介してカップ4に供給するミキシングボール61とを備えている。
【0015】
飲料製造部2は、粉シュート2Aを介して供給される粉末原料と湯パイプ78を介して供給される湯とからなる混合液を攪拌して下方へ排出するシリンダ20と、シリンダ20から排出された混合液を濾過するペーパーフィルタ21と、ペーパーフィルタ21の濾過によって抽出された飲料を受け入れて飲料供給管22Cを介してミキシングボール61に供給する飲料受け22と、エアパイプ52に設けた上部空気電磁弁50を介して抽出室20dに加圧空気を送るとともに、エアパイプ52に設けた下部空気電磁弁51を介して飲料受け22に加圧空気を送るエアポンプ2Bとを備えている。エアポンプ2Bは、直流モータで駆動されるダイヤフラム式のポンプであり、制御部8の電圧制御によって回転数が制御されるものである。
【0016】
図2は、飲料製造部2の詳細を示す。この飲料製造部2は、図示しない案内レールによって上下動可能に支持され、上方から供給された粉末原料と湯との混合液を攪拌して下方へ排出するシリンダ20と、シリンダ20の下方に配置され、シリンダ20から排出された混合液を濾過するペーパーフィルタ21と、ペーパーフィルタ21の濾過によって抽出された飲料を受け入れる飲料受け22と、滓等を廃棄する廃棄処理部40とを備えている。
【0017】
シリンダ20は、上方に設けた供給口20aから供給された粉末原料と湯を受け入れる上室20bと、粉末原料と湯との混合液を下方に設けた排出口20cから排出して飲料の抽出工程が行われる抽出室20dとを有し、上室20bと抽出室20dは連通口20eで連通して形成されている。連通口20eは、バルブ23によって開閉されるようになっており、抽出室20dには、エアポンプ2Bからの加圧空気を導入する導入口20fを備えている。
【0018】
ペーパーフィルタ21は、回動可能な軸21Aにロール状でセットされ、廃棄処理部4の廃棄処理モータ40の駆動により図2の左方向へ引き出されるように構成されている。ペーパーフィルタ21の残量検出は、基端側が回転可能に支持され、中間部あるいは先端側がロール状のペーパーフィルタ21に常に当接するフィルタ検出レバー21Bと、ペーパーフィルタ21の残量が少なくなってフィルタ検出レバー21Bが回動してスイッチング動作し、ペーパーフィルタ21が無くなったこと示す検出信号を後述する制御部に出力して警報出力等に供するマイクロスイッチの如きフィルタ残量検出センサ21Cによって行われる。
【0019】
飲料受け22は、上部に開口22aを備え、開口22aの周囲にシリンダ20の排出口20cが当接したとき、混合液が漏れるのを防ぐためのゴムパッキン22Aを設け、端部にペーパーフィルタ21の走行をガイドするローラ22Bを備え、下部に、飲料をカップ側へ供給する飲料供給管22Cおよび飲料等を廃棄する廃棄管22Dを備えている。また、飲料供給管22Cには、飲料供給電磁弁53が設けられている。
【0020】
また、飲料製造部2は、抽出モータ24と、両側から出力軸25a、25bをそれぞれ突設し、抽出モータ24の回転数を所定の回転数に減速する減速機25と、一方の出力軸25aの一端をベアリング26aによって支持した支持板26と、一方の出力軸25aに固定されたシリンダカム27Aおよびバルブカム27Bと、シリンダ20を駆動するシリンダ駆動板28Aと、バルブ23を駆動するバルブ駆動板28Bと、シリンダ駆動板28Aに取り付けられたシリンダカムフォロア29Aと、バルブ駆動板28Bに取り付けられたバルブカムフォロア29Bと、シリンダ駆動板28Aに取り付けられた係止部材28aとバルブ駆動板28Bに取り付けられた係止部材28bとに両端がそれぞれ係止され、シリンダ駆動板28Aとバルブ駆動板28Bとを互いに引き寄せてシリンダカムフォロア29Aおよびバルブカムフォロア29Bをシリンダカム27Aおよびバルブカム27Bにそれぞれ当接させる引張コイルバネ30と、シリンダ20とシリンダ駆動板28Aとを連結する複数の連結部材31A,31B,31Cと、バルブ23を先端側のピン32aによって回動可能に連結したレバー32と、バルブ駆動板28Bに取り付けられ、ピン32bによってレバー32を回動可能に連結した連結部材33と、レバー32の後端側とバルブ駆動板28Bに取り付けられた係止部材28cとに両端がそれぞれ係止された引張コイルバネ34とを備えている。この飲料製造部2は、出力軸25a,25b、および廃棄処理部40の出力軸41aがそれぞれ1回転することにより攪拌工程,抽出工程,滓廃棄工程の一連の工程が終了するようになっている。
【0021】
減速機25の他方の出力軸25b側には、各工程に対応する位置を検出する位置検出機構が設けられている。すなわち、減速機25の他方の出力軸25bには、1つあるいは2つ以上の位置検出板35が取り付けられ、位置検出板35の周囲には、位置検出板35の回転位置を検出する1つあるいは2つ以上のホトセンサの如き位置検出センサ36が配置されている。
【0022】
エアポンプ2Bには、抽出室20dの導入口20fと飲料受け22に通じるエアパイプ52が接続され、エアパイプ52には、抽出室20dの導入口20fの前段に上部空気電磁弁50、およびT分岐54を介して分岐された大気開放用空気電磁弁55が、また、飲料受け22の前段に下部空気電磁弁51がそれぞれ設けられている。
【0023】
廃棄処理部40は、廃棄処理モータ40Aと、廃棄処理モータ40Aの回転数を所定の回転数に減速する減速機41と、円周上に切欠き部44aを有して減速機41の出力軸41aに取り付けられ、ペーパーフィルタ21を一定長さ分送り出すフィルタ送りローラ44と、ペーパーフィルタ21を一対のフィルタ送りローラ44側に図示しないバネによって押圧するガイドローラ45と、支軸46aによって回動可能に支持され、廃棄管22Dを固定板47との間で押圧閉塞する板ばね等からなる押圧板46と、減速機41の出力軸41aに取り付けられ、押圧板46を回動させる円周上に突部48aを有した押圧カム48とを備えている。
【0024】
主制御部9は、コーヒー飲料の販売要求がある毎にその要求されたコーヒー飲料の種類に応じた販売信号を制御部8に出力するとともに、湯電磁弁70eを制御して一定量の湯を湯パイプ78を介して飲料製造部2に供給し、コーヒー原料容器71を制御して一定量のコーヒー原料を飲料製造部2に供給し、コーヒー飲料の種類に応じて砂糖原料容器72およびクリーム原料容器73を制御し、必要な砂糖およびクリームを追加混合部6に供給するものである。また、主制御部9は、温度センサ76およびフロート77の検出に基づいて湯タンク70内の湯温および湯量が一定に保たれるようにヒータ75および水道水電磁弁74を制御するものである。
【0025】
制御部8は、主制御部9から販売信号が出力されると、飲料抽出制御、すなわち、攪拌工程,抽出工程,滓廃棄工程の一連の工程を飲料製造部2に行わせるとともに、攪拌工程の際、飲料の種類に応じてエアポンプ2Bの直流モータの回転数を制御して抽出室20dに供給する空気の量を調整し、攪拌強さを強・中・弱と変化させている。攪拌強さの強・中・弱のエアポンプ2Bの吐出量は、例えば、それぞれ6L/min、5L/min、2.5L/minである。例えば、ホットのブラックコーヒーを販売する場合は、弱の攪拌力、ホットの砂糖および/またはクリーム入りのコーヒーを販売する場合は、中の攪拌力、コールド(氷入り)のブラックコーヒーを販売する場合は、中の攪拌力、コールドの砂糖および/またはクリーム入りのコーヒーを販売する場合は、強の攪拌力となるように、空気の量を制御する。
【0026】
図3は、エアポンプ2Bの直流モータの特性を示す。エアポンプ2Bの直流モータの回転数は、同図(a) に示すように、直流モータへの印加電圧に比例し、エアポンプ2Bからの空気の吐出量は、同図(b) に示すように、直流モータの回転数に比例する。従って、制御部8によりエアポンプ2Bの直流モータに印加される電圧を制御することにより、攪拌工程で抽出室20dに供給する空気の量を調整することができる。なお、直流モータの回転数を検出し、その検出信号に基づいて直流モータに対するフィードバック制御を行ってもよい。これにより、正確な空気吐出量が得られる。
【0027】
次に、本自動販売機1の動作を図4乃至図7を参照して説明する。
【0028】
(1) 待機状態
図4は、本自動販売機1の待機状態を示す。待機状態においては、本自動販売機1の主要部は、図4に示す待機位置P1 にある。この待機状態では、位置検出センサ36は待機位置P1 を検出し、押圧板46は、廃棄管22Dの弾性力によって押圧カム48に当接し、各電磁弁50,51,53,55は閉じている。
【0029】
(2) 攪拌工程
制御部8は、主制御部9から販売信号が入力されると、待機位置P1 から攪拌位置P2 への移動制御を行う。すなわち、制御部8は、廃棄処理モータ40を正転駆動(図2において押圧カム48が左回転する駆動)する。廃棄処理モータ40の駆動トルクが減速機41を介して出力軸41aに伝達され、出力軸41aが約60°正転して、図5に示すように、押圧カム48の突部48aが押圧板46を押圧することにより、廃棄管22Dが押圧板46と固定板47との間で閉塞される。続いて制御部8は、抽出モータ24を正転駆動(図2において出力軸25aが同図矢印方向へ回転する駆動)する。抽出モータ24の駆動トルクが減速機25を介して出力軸25a,25bに伝達され、出力軸25a,25bが正転して、シリンダカム27Aおよびバルブカム27Bが正転することにより、シリンダ駆動板28Aおよびバルブ駆動板28Bが下降する。シリンダ駆動板28Aが下降すると、複数の連結部材31A,31B,31Cを介してシリンダ20が下降し、抽出室20dの下端がペーパーフィルタ21を飲料受け22へ圧接する。一方、バルブ駆動板28Bが下降すると、連結部材33,レバー32を介してバルブ32も下降する。位置検出センサ36は、攪拌位置P2 を検出し、攪拌位置検出信号を制御部8に出力し、制御部8は、その攪拌位置検出信号に基づいて抽出モータ24の駆動を停止する。
【0030】
図5は、攪拌工程を示す。本自動販売機1の主要部が、攪拌位置P2 に到達し、図5に示す状態となると、制御部8は、攪拌工程を行う。この攪拌工程では、連通口20eは開放されている。制御部8は、粉末原料および湯の供給要求信号を主制御部9に出力する。主制御部9の制御により上室20bの供給口20aに粉末原料と湯が供給され、連通口20eを介して抽出室20dに流入する。次に、制御部8は、粉末原料と湯の供給に合わせて、下部空気電磁弁51を開き、エアポンプ2Bを駆動し、コーヒー飲料に種類に応じてエアポンプ2Bのモータの回転数制御を行う。エアポンプ2Bは、コーヒー飲料の種類に応じた量の加圧空気をエアパイプ52を介して飲料受け22に送る。この加圧空気は、ペーパーフィルタ21を通過して抽出室20d内へ流入する。この加圧空気が抽出室20d内の混合液中を通過する際、その気泡の流れが混合液を攪拌するように作用する。
【0031】
(3) 抽出工程
図6は、本自動販売機1の抽出工程を示す。制御部8は、予め設定された攪拌時間が経過すると、下部空気電磁弁51を閉じ、エアポンプ2Bを停止させ、位置検出センサ36が抽出位置P3 を検出するまで抽出モータ24を正転駆動する。バルブ23は、抽出モータ24の駆動によってさらに上昇し、連通口20eを閉じる。本自動販売機1の主要部が抽出位置P3 に到達し、図6に示す状態となると、制御部8は、抽出工程を行う。すなわち、制御部8は、上部空気電磁弁50および飲料供給電磁弁53を開き、エアポンプ2Bを駆動して、エアポンプ2Bからの加圧空気を抽出室20dの上方の導入口20fから供給する。抽出室20d内の混合液は、エアポンプ2Bからの加圧空気によって下方へ圧送され、ペーパーフィルタ21で濾過される。ペーパーフィルタ21で濾過されたコーヒー飲料は、飲料受け22,飲料供給管22Cを介してカップ側へ供給される。抽出室20dに加圧空気を送ることで、抽出室20d内の気圧が増加して混合液がペーパーフィルタ21側に押し下げられるので、短時間で混合液がコーヒー飲料と滓に分離され、効率良く濾過することができる。
【0032】
(4) 滓廃棄工程
図7(a) ,(b) は、本自動販売機1の滓廃棄工程を示す。予め設定された抽出時間が経過すると、制御部8は、上部空気電磁弁50および飲料供給電磁弁53を閉じ、エアポンプ2Bを停止させ、位置検出センサ36が滓廃棄位置P4 を検出するまで抽出モータ24を正転駆動する。シリンダ20およびバルブ23は、抽出モータ24の駆動によって最上位まで上昇する。本自動販売機1の主要部が滓廃棄位置P4 に到達し、図7(a) に示す状態となると、制御部8は、ペーパーフィルタ21上に残った滓7の廃棄工程を行う。すなわち、制御部8は、廃棄処理モータ40を正転駆動する。廃棄処理モータ40の駆動トルクが減速機41を介して出力軸41aに伝達され、出力軸41aが正転し、フィルタ送りローラ44が回転してペーパーフィルタ21を引き出す。ペーパーフィルタ21上の滓7がローラ22Bを通過する際、図7(b) の想像線で示すように滓7が折れてペーパーフィルタ21から離れ、廃棄バケツ(図示せず)へ落下する。
【0033】
(5) 待機状態への戻り動作
滓廃棄工程が終了すると、制御部8は、抽出モータ24および廃棄処理モータ40を正転駆動する。本自動販売機1の主要部は、図4に示す待機状態へ戻る。その後、販売信号が制御部8に入力される毎に上記(1) 〜(5) の動作が繰り返される。
【0034】
上記構成の自動販売機1によれば、攪拌工程でコーヒー飲料の種類に応じて抽出室20dに供給する空気の量を調整しているので、コーヒー飲料の種類に応じた風味を有するコーヒー飲料を製造することができる。すなわち、ブラックコーヒーを販売する場合は、抽出室20dへの空気の吐出量を抑えて弱い攪拌力で攪拌しているので、透明感に富み、雑味の少ない味のコーヒーを製造することができ、また、砂糖やクリームを入れたコーヒーを販売する場合は、抽出室20dへの空気の吐出量を多くして強い攪拌力で攪拌しているので、渋味や苦味が強いコーヒーを製造することができ、顧客の好みに応じたコーヒー飲料を提供することができる。
【0035】
なお、エアポンプ2Bからの空気の吐出量を一定にし、大気開放用空気電磁弁55を制御して抽出室20dに供給する空気の量を調整してもよい。これにより、エアポンプ2Bのモータに回転数一定のACモータを使用できる。
【0036】
図8は、本発明の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態は、エアポンプ2Bのモータに第1の実施の形態と同様に直流モータを用い、制御部8は、エアポンプ2Bの直流モータをコーヒー飲料の種類に応じてPWM方式で回転数制御するものである。直流モータの回転数は、同図(a) に示すように、PWMによるON/OFF時間に比例し、エアポンプ2Bからの空気の吐出量は、同図(b) に示すように、直流モータの回転数に比例する。従って、制御部8によりエアポンプ2Bの直流モータをPWMにより制御することにより、攪拌工程で抽出室20dに供給する空気の量を調整することができる。
【0037】
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る飲料製造部を示す。この飲料製造部2は、飲料受け22とエアポンプ2Bとの間を接続するエアパイプとして内径Dの異なる複数のエアパイプ、すなわち、抵抗の小なるエアパイプ52A、抵抗の中なるエアパイプ52B、および抵抗の大なるエアパイプ52Cを並列に設け、各エアパイプ52A,57B,57Cに空気電磁弁51A,51B,51Cを介装し、各エアパイプ52A,57B,57CをE分岐56を介して飲料受け22に接続し、制御部8は、コーヒー飲料の種類に応じて空気電磁弁51A,51B,51Cを選択して開くことにより、抽出室20dに供給する空気の量を調整するものである。これにより、エアポンプ2Bのモータに回転数一定のACモータを使用できる。
【0038】
図10は、本発明の第4の実施の形態に係る飲料製造部を示す。この飲料製造部2は、抽出室20dの導入口20fに接続されるエアパイプ52にT分岐54の代わりにU分岐57を設け、U分岐57の一方に大気開放用空気電磁弁55を設け、U分岐57の他方に圧力センサ58を設け、制御部8は、攪拌工程で連通口20eを閉塞して抽出室20dを密閉状態にし、エアポンプ2Bから電磁弁51を介してコーヒー飲料の種類に応じて抽出室20dに供給する空気の量を調整するものである。エアポンプ2Bから抽出室20dに送り込まれた空気により抽出室20dの内圧が上がり、流入量が減るが、大気開放用空気電磁弁55を開放することで内圧が下がり、流入量が増加する。制御部8は、抽出室20dの内圧を圧力センサ57で検出し、この検出に基づいて大気開放用空気電磁弁55を開閉し、大気開放の量を調整することにより抽出室20dへの空気の量を調整する。これにより、エアポンプ2Bのモータに回転数一定のACモータを使用できる。
【0039】
なお、大気開放用空気電磁弁55の代わりに抽出室20dの内圧が一定以上になったときに開放するリリーフ弁を抽出室20dに組み込み、抽出室20dに空気を供給する際、リリーフ弁を動作させて抽出室20dに供給する空気の量を調整してもよい。
【0040】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々に変形実施が可能である。例えば、上記実施の形態では、攪拌工程で抽出室20dに供給するガスとして空気を用いたが、窒素ガス,炭酸ガス,不活性ガス等の他のガスを用いてもよい。
また、上記実施の形態では、ガス発生源としてポンプを用いた場合について説明したが、上記第3および第4の実施の形態でガスボンベを用いてもよく、ガスボンベからのガスを減圧した後に電磁弁を介して抽出室20dに供給するようにしてもよい。自動販売機が炭酸飲料を製造するための炭酸ガスボンベを用いている場合は、攪拌用のエアポンプを省略でき、構成の簡素化を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の飲料抽出装置によれば、飲料の種類に応じて抽出室へのガスの供給量を調整しているので、飲料の種類に応じた風味を有する飲料を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカップ式自動販売機の構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る飲料製造部の構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係るエアポンプのモータの特性を示し、(a) は印加電圧と回転数との関係図、(b) は回転数と吐出量との関係図である。
【図4】第1の実施の形態に係る飲料製造部の待機状態を示す図である。
【図5】第1の実施の形態に係る飲料製造部の攪拌工程を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係る飲料製造部の抽出工程を示す図である。
【図7】 (a) ,(b) は第1の実施の形態に係る飲料製造部の滓廃棄工程を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るカップ式自動販売機におけるエアポンプのモータの特性を示し、(a) はPWMによるON/OFF時間と回転数との関係図、(b) は回転数と吐出量との関係図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るカップ式自動販売機の飲料製造部の構成図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るカップ式自動販売機の飲料製造部の構成図である。
【図11】従来の飲料抽出装置の構成図である。
【図12】従来の飲料抽出装置の抽出工程を示す図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
2 飲料製造部
2A 粉シュート
2B エアポンプ
3 トレイ
4 カップ
5 カップ供給部
6 追加混合部
7 原料部
8 飲料製造制御部
9 主制御部
20 シリンダ
20a 供給口
20b 上室
20c 排出口
20d 抽出室
20e 連通口
20f 導入口
21 ペーパーフィルタ
21A 軸
21B フィルタ検出レバー
21C フィルタ残量検出センサ
22 飲料受け
22a 開口
22A ゴムパッキン
22B ローラ
22C 飲料供給管
22D 廃棄管
24 抽出モータ
25 減速機
25a,25b 出力軸
26 支持板
26a ベアリング
27A シリンダカム
27B バルブカム
28A シリンダ駆動板
28B バルブ駆動板
28a,28b,28c 係止部材
29A シリンダカムフォロア
29B バルブカムフォロア
30 引張コイルバネ
31A,31B,31C 連結部材
32 レバー
32a ピン
32b ピン
33 連結部材
34 引張コイルバネ
35 位置検出板
36 位置検出センサ
40 廃棄処理部
40A 廃棄処理モータ
41 減速機
41a 出力軸
44a 切欠き部
45 ガイドローラ
46 押圧板
46a 支軸
47 固定板
48 押圧カム
48a 突部
50 上部空気電磁弁
51 下部空気電磁弁
51A,51B,51C 空気電磁弁
52,52A,52B,52C エアパイプ
53 飲料供給電磁弁
54 T分岐
55 大気開放用空気電磁弁
56 E分岐
57 U分岐
58 圧力センサ
60 シュート
61 ミキシングボール
61a 供給パイプ
70 湯タンク
71 コーヒー原料容器
71a,72a,73a 供給口
72 砂糖原料容器
73 クリーム原料容器
74 水道水電磁弁
75 ヒータ
76 温度センサ
77 フロート
78 湯パイプ
79 湯電磁弁
D 内径

Claims (6)

  1. 飲料原料および湯が供給される上室と、弁によって開閉される連通口を介して前記上室の下部に設けられた抽出室とを有し、前記上室から前記連通口を介して前記抽出室に供給される前記飲料原料および前記湯からなる混合液をガスで攪拌して飲料の抽出を促進させる飲料抽出装置において、前記弁を移動させて前記連通口を開閉する弁駆動手段と、前記抽出室に前記ガスを供給するガス供給手段と、前記抽出室に前記上室から前記連通口を介して前記混合液が供給されたとき、前記弁駆動手段を制御して前記連通口を開放し、前記飲料の種類に応じて前記ガス供給手段を制御して前記抽出室に供給する前記ガスの量を調整する制御手段とを備え、前記ガス供給手段は、前記ガスの吐出量が一定のガス発生源と、前記ガス発生源と前記抽出室との間に並列に設けられ、前記ガス発生源からの前記ガスを前記抽出室に供給する抵抗の異なる複数の供給管とを備え、前記制御手段は、前記複数の供給管のうち前記飲料の種類に応じて前記供給管を選択する構成であることを特徴とする飲料抽出装置。
  2. 前記ガス供給手段は、前記ガスの吐出量が一定のガス発生源と、前記抽出室、あるいは前記抽出室に接続された大気開放用管に設けられた大気開放弁とを備え、前記制御手段は、前記飲料の種類に応じて前記大気開放弁の開閉制御を行う構成の請求項1記載の飲料抽出装置。
  3. 前記ガス発生源は、前記ガスの吐出量が一定のポンプである構成の請求項又は記載の飲料抽出装置。
  4. 前記ガス発生源は、前記ガスの吐出量が一定のガスボンベである構成の請求項又は記載の飲料抽出装置。
  5. 前記ガス供給手段は、前記ガスとして空気を用いた構成の請求項1記載の飲料抽出装置。
  6. 前記ガス供給手段は、前記ガスとして炭酸ガスを用いた構成の請求項1記載の飲料抽出装置。
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