JP3795857B2 - エレベータ運転システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータの利用者が、エレベータ利用時に他の人と遭遇せずにエレベータの利用ができるエレベータ運転システム及びエレベータ運転方法及びエレベータ運転プログラムに関するものである。
【0002】
また、途中階での待ち伏せは、第三者が途中階の乗り場で待機しており、利用者が乗り場階からエレベータで移動する際に、第三者が途中階でエレベータを呼んで戸開させるケースである。さらに降車階での待ち伏せは、利用者が乗り場階からエレベータに乗車するのを見計らって、降車階に移動してそこで待機するケースである。
【0003】
途中階での待ち伏せ、降車階での待ち伏せの場合、ビルの上階からビル入り口を第三者が監視して、特定の利用者を狙った待ち伏せが行われることがある。またエレベータに設置した階間のかごの移動を示すインジケータから、第三者が利用者の利用階を特定することも可能である。このような待ち伏せは利用者の多い昼間に比べ、特に夜間に発生するケースが高い。
【0004】
第三者によるかご内での待ち伏せを回避するため、利用者がエレベータを利用する際、かご内が空車であることを確認して乗車したいという要求があり、これを満たすための以下の技術があった。
【0005】
かご内に設置した監視カメラの映像を、各階の乗り場に設置したモニタを通じて映写し、利用者がかご内の空車を確認して戸開するか、またはエレベータの戸に窓がついた窓付き扉から、利用者がかご内の空車を確認して戸開するなどである。また、第三者による途中階での待ち伏せを回避するため、かご乗車後の目的階への走行において、エレベータ管理者は、エレベータ管理装置に対して、途中階の呼びに一切応答せず目的階へ直行して運転するモードを設定することができた。
これら従来技術によれば、かご内に人が隠れて待ち伏せしていないこと、また管理者による直行運転モード設定がなされていれば、乗車後目的階へ直行して途中階での待ち伏せを防ぐことができ、防犯上の効果を得ることができる
【0006】
また、エレベータの利用に際して携帯電話から資格情報を入力して、この資格情報を用いて利用者認証することにより、限定された利用者に対してのみエレベータ機能をさせる手段があった。この発明によれば、限定した利用者に対して直行運転を許可することが可能となり、エレベータは全ての利用者に対して一律に同じ設定で動作することがなくなり、エレベータの利用効率を不必要に低下させることがなくなる(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平07−321936号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように従来のエレベータの呼出し方法では、携帯電話の広域無線電波をエレベータとの通信に使用する場合、特にかご内など電波の到達が不十分な場所では利用者の入力はエレベータ装置には届かず、携帯電話事業者が設置する携帯電話基地局装置とは別に、ビルやマンションごとに基地局装置を設置しなければならないという問題があった。
また、従来例における監視カメラ画像を乗り場に設置したモニタで映写することは、かご内の映像を常時乗り場に放映することとなり、かごの中の状況を把握する必要のない人まで無意識にかごの中の状況が見えてしまうことになり、利用者のプライバシー保護の観点で問題があった。
【0009】
さらに、窓付き扉も、乗車する乗り場ではかごの中の人の有無を確認することはできるが、途中階の呼びに応答して自動的に戸開すること、降車階に到着したら自動的に戸開することから、途中階、降車階での待ち伏せには対応できない。途中階、降車階での待ち伏せに対応できない点は、監視カメラ画像を乗り場モニタに表示する場合も同様である。
【0010】
また、従来のエレベータ管理装置におけるエレベータの防犯運転は、管理者が運転設定を行うものであり、出発階から目的階まで、一律に各階停止すると共に、途中階の呼びに応答してしまう。このため直行運転を望む利用者に対しても一律に各階停止運転を行うことになる。また、利用者が1階から上方階へのかご呼びを登録直後に、上方階で下方乗り場呼びが発生した場合は、各階に停止するかごを待ち続けなければならず、かごの利用効率が低下するという問題があった。
【0011】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、予め許可した利用者に対して、許可した時間帯に利用可能とすることにより、かご内の第三者のプライバシーを不必要に侵すことなく、また不必要にエレベータの利用効率を低下させることなく、かご内での待ち伏せ、途中階での待ち伏せ、降車階での待ち伏せを防止できるエレベータの防犯運転システム及びエレベータ防犯運転方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータ運転システムは、エレベータかご内の画像を撮影するかご内撮影手段と、
前記エレベータかごを移動するエレベータ管理手段と、
携帯端末装置から前記エレベータかごの防犯呼び要求が送信されると、前記かご内撮影手段により撮影された前記画像を取得し前記携帯端末装置に送信し、又この画像を基にユーザにより入力された乗り場呼び要求が前記携帯端末装置から送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごをエレベータ乗り口に移動することを指示する乗り場呼び手段と、
前記携帯端末装置から前記エレベータかごのかご呼び要求が送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごを目的階へ直行で移動することを指示するかご呼び手段と、を備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1のエレベータの防犯運転システムの構成図である。
エレベータ装置1は、各階の乗り場とかごからなる。本実施の形態では利用者の乗車階として乗り場A3、目的階として乗り場B4がある。かご5は、エレベータ管理装置6の指示に従って、乗り場間を移動する。エレベータ管理装置6は、従来のエレベータ管理装置と同様に、操作盤などの指示を受けて、エレベータの移動、戸開閉を制御するエレベータ管理手段である。利用者は、携帯端末装置2を使用して、エレベータ装置1と通信する。
【0014】
乗り場A3は、乗り場呼び装置A8、インジケータA9、人感センサA10、乗り場操作盤A16を備える。乗り場呼び装置A8は、乗り場A3で利用者からの携帯端末装置2を通じた処理要求を受け付け、エレベータ管理装置6に対してかご5の動作指示を行う乗り場呼び手段である。インジケータA9は、かご5の移動状態を表示する表示手段としての表示板であり、このインジケータは利用者に対して提供するものである。
【0015】
人感センサA10は、赤外線により乗り場A3付近の人の有無を検出する人感手段である。乗り場操作盤A16は、エレベータの乗り場でかご5を呼ぶ乗り場操作手段であり、乗り場A3の階へかご5を呼ぶ操作を行うことができる従来の操作盤である。
乗り場B4も、乗り場A3と同様、乗り場呼び装置B11、インジケータB12、人感センサB13、乗り場操作盤B17を備える。
【0016】
かご5は、かご呼び装置14、かご内操作盤18、かご内監視カメラ装置15を備える。かご呼び装置14は、かご5内の利用者からの携帯端末装置2を通じた処理要求か、又はかご内操作盤18を通じた処理要求を受け付け、エレベータ管理装置6に対してかご5の動作指示を行うかご呼び手段である。かご内操作盤18は、戸開・戸閉め(エレベータ扉の開閉)、目的階指定ボタンを通じて、利用者がエレベータ管理装置6にかご5の移動指示を行うためのかご内操作手段としての操作盤である。かご内監視カメラ装置15は、常時かご内の映像を撮影するかご内監視撮影手段としての監視カメラである。
【0017】
エレベータ管理装置6は、乗り場呼び装置A8、乗り場呼び装置B11、かご呼び装置14からの要求に従って、かご5の移動、戸閉め、戸開動作を制御する。
乗り場呼び装置A8、インジケータA9、人感センサA10、乗り場呼び装置B11、インジケータB12、人感センサB13、かご呼び装置14、かご内監視カメラ装置15、エレベータ管理装置6は、ネットワーク7によって相互に通信する。
また、乗り場呼び装置A8、乗り場呼び装置B11、かご呼び装置14の各装置は、有線、赤外線、Bluetooth、無線LANなどの近距離通信ネットワークによって、携帯端末装置2と相互に通信する。
【0018】
次に、本実施の形態の動作について説明する。
乗り場A3に位置して、防犯呼びを行う利用者は、携帯端末装置2を利用して目的階を入力し、乗り場呼び装置A8に対して画像取得要求を行う。乗り場呼び装置A8は、かご内監視カメラ装置15の画像を取得して、携帯端末装置2に応答する。携帯端末装置2は、監視カメラ画像を携帯端末装置2の画面に表示して、利用者がその画像からかご5が空車であることを確認する。
【0019】
利用者が、携帯端末装置2に対して乗り場呼びを実行する操作を行うと、乗り場呼び装置A8はエレベータ管理装置6に対して、乗り場階への呼びを実行する指示を行う。利用者は、かご5に乗車後、乗り場B4の階へのかご呼びを入力すると、かご呼び装置14は、エレベータ管理装置6に対して乗り場B4の階への直行運転指示を行う。
【0020】
乗り場呼び装置A8は、携帯端末装置2から乗り場呼び装置A8への接続に際して利用者認証を行い、認証に失敗した場合には防犯呼びを受け付けない。また、乗り場呼び装置A8は、予め設定されたタイムテーブルに基づいて、防犯呼び受け付けを停止する。さらに、乗り場呼び装置A8は、防犯呼び実行時に各階のインジケータA9、インジケータB12の表示を抑止する。また乗り場呼び装置A8は、防犯呼び完了時点でインジケータA9、インジケータB12の表示を復旧する。
【0021】
防犯呼びを要求した利用者以外の利用者が、かご5に乗車した場合は、かご内操作盤18の目的階指定ボタンが押下された時点で防犯呼びを解除する。
また、防犯呼びで直行運転が実行されている場合に、かご呼び装置14は、目的階である乗り場B4の階の人感センサにより、目的階の乗り場に人が存在するかを確認し、人が存在する場合、目的階で停止せず、次階、又は前階へ停止させる指示をエレベータ管理装置6に対して行う。
【0022】
次に、個々の装置の動作をフローチャートを使用して説明する。
本実施の形態では、防犯呼びを行う利用者は、乗り場A3の階でエレベータに乗車し、目的階として乗り場B4の階で降車するものとする。また、防犯呼びを利用できるサービス時の時間帯が予め定まっている。さらに、ここでは従来のエレベータにおいて、乗り場、又はかご内の操作盤を使用してエレベータかごを移動させる操作を「呼び」と言い、また乗り場操作盤に対して行う呼びを「乗り場呼び」、かご内操作盤18に対して行う呼びを「かご呼び」と言うことにする。
【0023】
図2は、携帯端末装置2の処理手順を示すフローチャートである。
携帯端末装置2の処理動作を図2のフローチャートに従って説明する。
ステップS101で、利用者はユーザ名・パスワード及び、目的階を入力する。ユーザ名、パスワードは、乗り場呼び装置A8での利用者認証に使用する。ステップS102で、携帯端末装置2は乗り場呼び装置A8に対して防犯呼びコマンド及びユーザ名、パスワードを送信する。ステップS103で、携帯端末装置2はセッション番号とかご内監視カメラ装置15の画像を受信する。
【0024】
受信したセッション番号が0以外の値である場合は、乗り場呼び装置A8での利用者認証が成功し、かつ防犯呼びのサービス時間帯内であり、利用者が防犯呼びを利用することができる。セッション番号が0であった場合は、利用者は防犯呼びを利用することができず、また監視カメラ画像も送信されてこない。ステップS104で、セッション番号の値を判定し、0であった場合には、携帯端末装置2の処理を終了する。なお、セッション番号は、エレベータの乗り場呼び装置A8、乗り場呼び装置B11、かご呼び装置14で共有しており、携帯端末装置2は、これら装置への要求にセッション番号を加えて通知する。
【0025】
ここで、エレベータの乗り場呼び装置A8、乗り場呼び装置B11、かご呼び装置14の各呼び装置は、有効なセッション番号の受信で利用者を認証したものとして動作し、要求毎のユーザ認証を行わない。携帯端末装置2は、0以外のセッション番号を受信した場合、ステップS105で監視カメラ画像を表示して、ステップS106において、利用者が監視カメラ画像により、かご内の人の有無を確認する。利用者がステップS107において、携帯端末装置2に対して乗り場呼びの実行を可否を入力すると、乗り場呼び実行可とした場合に、以降のステップで乗り場階へのエレベータかごの呼びが実行され、戸開後、乗車可能な状態となる。
【0026】
乗り場呼び実行否とした場合、利用者はエレベータを利用しないものとして、携帯端末装置2の処理は終了する。ステップS107で乗り場呼び実行可を入力すると、ステップS108で携帯端末装置2は、乗り場呼び装置A8に対して乗り場A3の階への乗り場呼びコマンドとセッション番号を送信する。
【0027】
かご5が、乗り場A3の階に到着、戸開するので、利用者は、かご5に乗車して、ステップS109で目的階である乗り場B4の階へのかご呼び実行可否を入力する。かご呼び実行可とした場合、ステップS110で携帯端末装置2は、かご呼び装置14に対して乗り場B4の階へのかご呼びコマンドとセッション番号を送信して、携帯端末装置2の処理は終了する。携帯端末装置2からのかご呼びが実行されると、エレベータは戸閉めを行い、かご5が乗り場B4の階に走行開始する。
【0028】
図3は、乗り場呼び装置A8の処理手順を示すフローチャートである。
乗り場呼び装置A8の処理動作を図3のフローチャートに従って説明する。
ステップS201で、乗り場呼び装置A8は防犯呼びコマンド受信待ち状態である。防犯呼びコマンドは、利用者のユーザ名とパスワードを含む。乗り場呼び装置A8は、防犯呼びコマンドを受信すると、サービス時間確認のため、ステップS202で現在時刻を取得し、ステップS203でタイムテーブルからサービス時間帯情報を取得する。
【0029】
ステップS204で、乗り場呼び装置A8は現在時刻とサービス時間帯情報から、現在時刻がサービス時間内であるかを判定する。サービス時間内である場合、ステップS205でユーザ名、パスワードをユーザテーブル内に予め記憶されたユーザ名・パスワードと比較して、ステップS206で、一致判定を行い、一致した場合には、ステップS208でセッション番号を生成して記憶する。
【0030】
セッション番号は、32ビットの正の整数値であり、乱数で生成する。またステップS204でサービス時間外であると判定するか、ステップS206でユーザ名とパスワードが未登録、又はパスワードが一致しないと判定した場合、ステップS207で携帯端末装置に対してセッション番号0を送信して、ステップS201で防犯呼びコマンド受信待ち状態に移る。
【0031】
乗り場呼び装置A8は、ステップS208でセッション番号を生成、記憶した後、ステップS209でかご内監視カメラ装置15から監視カメラ画像を取得して、ステップS210で、携帯端末装置2に対して、セッション番号と監視カメラ画像を送信する。
乗り場呼び装置A8は、ステップS211で乗り場呼びコマンド受信待ちとなり、携帯端末装置2から、乗り場呼びコマンドとセッション番号を受信した後、ステップS212でセッション番号を生成済みのセッション番号と照合を行い、一致すればステップS213で、乗り場A3の階への呼び、すなわち乗り場A3へのかご5の呼びをエレベータ管理装置6に対して通知する。
【0032】
セッション番号が一致しない場合、再度ステップS211で乗り場呼びコマンド受信状態となる。乗り場呼び装置A8は、乗り場呼び要求を行った後、ステップS214で各階乗り場のインジケータに対して消灯指示を送信する。ステップS214以降、乗り場呼び装置A8の処理は継続するが、続きはかご呼び装置14の処理を説明した後に行う。
【0033】
図4は、かご呼び装置14の処理手順を示すフローチャートである。
かご呼び装置14の処理動作を図4のフローチャートに従って説明する。
かご5は、乗り場呼び装置A8による乗り場A3の階への乗り場呼びにより、乗り場A3の階で戸開状態で停止している。かご呼び装置14は、ステップS301で、携帯端末装置2からのかご呼びコマンド受信待ち状態である。かご呼びコマンドにはセッション番号と目的階(本実施の形態では乗り場B階)が付加されている。
【0034】
かご呼びコマンドを受信すると、ステップS302でかご呼びコマンドのセッション番号を照合するために、乗り場呼び装置A8に対してセッション番号照合コマンドとセッション番号を送信する。ステップS303で乗り場呼び装置A8から照合結果を受信し、生成済みのセッション番号であればステップS304で目的階への直行運転指示をエレベータ管理装置6に送信する。すなわち、エレベータ管理装置6にかご5を目的階へ直行で移動することを指示する。これによってエレベータは戸閉めを行い、戸閉め完了後目的階への走行を開始する。
【0035】
なお、戸閉めステップS301からこの戸閉めが完了するまでの間、かご内操作盤18によるかご呼び操作、戸閉め操作があった場合、かご呼び装置14はこの操作を優先して、これらかご内操作盤18の操作による処理をエレベータ管理装置6に対して要求して、防犯呼び処理を終了する。
【0036】
かご5が、乗り場B4の階へ直行運転を開始したら、かご呼び装置14は、ステップS305で、かご位置をエレベータ管理装置6から取得して、ステップS306で目的階である乗り場B4の階に到着したかを判定する。ステップS305とステップS306は乗り場B4の階に到着するまで繰り返す。かご呼び装置14が乗り場B4の階への停止を検出したら、戸閉状態のまま、ステップS307で乗り場B4の階の人の有無を調べるために、乗り場B4の階に設置した人感センサB13から人の有無情報を取得する。
【0037】
ステップS308で人が存在しないと判定した場合、かご呼び装置14はステップS309で戸開指示をエレベータ管理装置6に対して送信する。この時点で防犯呼び処理が完了したので、乗り場呼び装置A8の保持するセッション番号を無効化するため、ステップS310で乗り場呼び装置A8に対してセッション番号とセッション番号削除コマンドを送信して処理を終了する。
【0038】
また、ステップS308で目的階の乗り場B4の階に人が存在する場合、ステップS311で目的階変更処理を行う。ステップS311で最上階かどうかを判定し、最上階でない場合、1階上の階を新目的階とするため、ステップS312で新しい目的階を旧目的階+1階に決定する。最上階である場合、ステップS313で新目的階を旧目的階−1階に決定する。ステップS314で、エレベータ管理装置6に対して、決定した新目的階への直行運転指示を送信し、ステップS305からの処理を実行する。
【0039】
図5は、乗り場呼び装置A8のステップS214以降の処理手順を示すフローチャートである。
乗り場呼び装置A8のステップS214以降の処理動作を図5のフローチャートに従って説明する。
ステップS213で乗り場A3の階への呼びを行い、ステップS214で各階インジケータの消灯要求を行った後、携帯端末装置2は、かご呼び装置14との通信を行っている。乗り場呼び装置A8は、ステップS214を実行した後、ステップS401でセッション番号コマンド受信待ちになっている。
【0040】
セッション番号コマンドは、セッション番号照合コマンドか、又はセッション番号削除コマンドのいずれかである。いずれもコマンドにセッション番号が付加されている。
照合コマンドは、セッション番号が生成済みであるかの判定を要求するコマンドであり、携帯端末装置2からの処理要求を受信した他の装置が、乗り場呼び装置A8に認証済みであるか問い合わせに使用する。生成済みである場合は真を、そうでない場合は偽を応答する。
削除コマンドは、指定したセッション番号を記憶から削除するコマンドであり、他の装置で防犯呼びが完了してセッション番号を無効にするために使用する。
【0041】
ステップS402で受信したセッション番号コマンドが、セッション番号照合コマンドである場合は、ステップS406でセッション番号を記憶したものと比較し、比較結果を要求元に応答し、ステップS401を実行する。また、セッション番号削除コマンドである場合は、ステップS404で記憶したセッション番号を削除し、ステップS405で各階インジケータに点灯指示を送信する。
【0042】
また、乗り場呼び装置A8の動作と並行して、各階の乗り場操作盤A16、乗り場操作盤B17による乗り場呼びが発生した場合、乗り場呼び装置A8、乗り場呼び装置B11はこの呼びを一旦保持して、防犯呼びが完了した時点で、乗り場操作盤A16、乗り場操作盤B17に乗り場呼び指示を行う。具体的には、防犯呼びによる直行運転実行時に、発生した乗り場呼びを一旦保持して、直行運転完了時にエレベータに対して乗り場呼びを指示する。
【0043】
本実施の形態では、防犯呼びを行う利用者は乗り場A3の階でエレベータに乗車し、目的階として乗り場B4の階で降車するものとしたが、乗り場B4の階で乗車し、乗り場A3の階で降車することも可能である。また3箇所以上の乗り場を設置した構成で、実施することも可能である。
【0044】
さらに、本実施の形態では、かご5内のかご内監視カメラ装置15の画像によりかご5が空車であることを確認したが、かご内監視カメラ装置15の画像によらず、かご5内に人感センサーを設置し、このセンサーからの情報でかご5内が空車であるか否かを携帯端末装置2に表示する方法を用いても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0045】
また、本実施の形態では、各乗り場に人感センサーを設置し、この人感センサーにより各乗り場付近の人の有無を検出していたが、各乗り場に監視カメラ装置を設置し、この監視カメラ装置により各乗り場付近の人の有無を検出し、この情報を携帯端末装置2に表示する方法を用いても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0046】
以上のように本実施の形態によれば、携帯端末装置2を用いて、乗り場からかご内、又はかご内から乗り場の人の有無を監視カメラ画像や人感センサで確認したうえで、乗車時、降車時の戸開操作を行うこと、及び利用者からの要求があった場合に限って乗車階から降車階への直行運転をエレベータ管理装置6に指示すること、及び降車階の乗り場に人が存在する場合、戸開動作をせず別階への直行運転をエレベータ管理装置6に指示することにより、エレベータ利用者がエレベータ利用時に他の人と鉢合わせをすることがないので、不審者と鉢合わせすることもないので、エレベータの防犯運転を実現することができる。
【0047】
また、エレベータの利用者は、予めかご内の監視カメラ画像を携帯端末装置2上で確認できるため、監視カメラ画像を公に放映し続けることなく、エレベータ利用者間の鉢合わせを防ぐ防犯呼びを実現することが可能となるという効果がある。
【0048】
さらに、携帯端末装置2による防犯呼び実行を操作盤による操作実行で解除できるため、防犯呼び利用者が乗り場階で通常呼び利用者と一緒になった場合に、通常呼びの利用者が優先して利用することで、防犯呼び利用者が通常呼びの利用者と同乗する必要がなくなるという効果がある。
【0049】
また、降車階の人の有無を人感センサで検出して、戸開前にかごを次階へ移動することにより、降車階でのエレベータ利用者間の鉢合わせを防ぐ防犯呼びを実現することが可能になるという効果がある。
【0050】
さらに、防犯呼び実行時のインジケータを消灯することで、インジケータから利用階を乗り場の第三者に知られることがなくなり、防犯の効果がある。
【0051】
また、防犯呼び完了後に通常呼びを実行することができ、通常呼びでの利用を妨げることなく、防犯呼びを実現できるという効果がある。
【0052】
さらに、防犯呼びを特定の利用者が利用できるよう制限することができ、いたずらや乱用を防いでエレベータの利用効率を低下させないという効果がある。
【0053】
また、防犯呼びをその性質上夜間や深夜時間帯に限って提供することができ、いたずらや乱用を防いでエレベータの利用効率を低下させないという効果がある。
【0054】
実施の形態2.
図6は、実施の形態2のエレベータの防犯運転システムの構成図である。
エレベータ装置21は、各階の乗り場とかごからなる。本実施の形態では利用者の乗車階として、乗り場A23、目的階として乗り場B24がある。かご25は、エレベータ管理装置26の指示に従って、乗り場間を移動する。エレベータ管理装置26は、従来のエレベータ管理装置と同様に、操作盤などの指示を受けて、エレベータの移動、戸開閉を制御する。利用者は、携帯端末装置22を使用して、エレベータ装置21と通信する。
【0055】
乗り場A23は、乗り場呼び装置A28を備える。乗り場呼び装置A28は、乗り場A23で利用者からの携帯端末装置22を通じた処理要求を受け付けた時に、エレベータ管理装置26に対してかご25の動作指示を行う。
乗り場B24も、乗り場A23同様、乗り場呼び装置B29を備える。
【0056】
かご25は、かご内監視カメラ装置30を備える。かご内監視カメラ装置30は、常時かご内の映像を撮影する監視カメラである。エレベータ管理装置26は、乗り場呼び装置A28、乗り場呼び装置B29からの要求に従って、かご25の移動、戸閉め、戸開動作を制御する。
【0057】
乗り場呼び装置A28、乗り場呼び装置B29、かご内監視カメラ装置30、エレベータ管理装置26は、ネットワーク27によって相互に通信する。
また、乗り場呼び装置A28、乗り場呼び装置B29の各装置は、有線、赤外線、Bluetooth、無線LANなどの近距離通信ネットワークによって、携帯端末装置22と相互に通信する。
【0058】
次に、本実施の形態の動作について説明する。
防犯呼びを行う利用者は携帯端末装置22を利用して目的階を入力し、乗り場呼び装置A28に対して画像取得要求を行う。乗り場呼び装置A28は、かご内監視カメラ装置30の画像を取得して、携帯端末装置22に応答する。携帯端末装置22は、監視カメラ画像を携帯端末装置22の画面に表示して、利用者がその画像からかご25が空車であることを確認する。利用者が携帯端末装置22に対して目的への階に直行運転を実行する操作をおこなうと、乗り場呼び装置A28はエレベータ管理装置26に対して、乗り場A23の階への呼びと目的階への直行運転を指示する。
【0059】
次に、個々の装置の動作をフローチャートを使用して説明する。
本実施の形態では、防犯呼びを行う利用者は乗り場A23の階でエレベータに乗車し、目的階として乗り場B24の階で降車するものとする。
【0060】
図7は、携帯端末装置22の処理手順を示すフローチャートである。
携帯端末装置22の処理動作を図7のフローチャートに従って説明する。
ステップS501で、乗り場呼び装置A28に対して監視カメラ画像受信要求を行い、監視カメラ画像を受信する。ステップS502で、受信した監視カメラ画像を携帯端末装置22の画面に表示する。ステップS503で、監視カメラ画像を用いてかご25内の人の有無を確認した利用者が乗り場呼び及びかご呼びを実行するかどうかを入力する。
【0061】
ステップS504で利用者の呼び実行可否決定を判定し、実行する場合は、ステップS505で乗り場呼び装置A28に対して乗り場A23の階への乗り場呼び要求すなわち防犯呼びコマンド及び乗り場呼びコマンドを送信し、続いてステップS506で乗り場呼び装置A28に対して乗り場B24の階へのかご呼び要求すなわちかご呼びコマンドを送信して、終了する。ステップS504で利用者が呼びを実行しないと判定した場合は、直後に処理を終了する。
【0062】
図8は、乗り場呼び装置A28の処理手順を示すフローチャートである。
乗り場呼び装置A28の処理動作を図8のフローチャートに従って説明する。乗り場呼び装置A28は、ステップS601で監視カメラ画像受信要求待ちである。監視カメラ画像受信要求を受信した後、ステップS602でかご内監視カメラ装置30から監視カメラ画像を取得する。ステップS603で、取得した監視カメラ画像を携帯端末装置22に送信する。
【0063】
乗り場呼び装置A28は、ステップS604で乗り場呼び要求乗り場呼びコマンドの受信待ちである。乗り場A23の階への乗り場呼び要求を受信したら、エレベータ管理装置26に対して、乗り場A23の階への乗り場呼び指示を送信する。乗り場呼び装置A28は、ステップS606で目的階を含むかご呼び要求受信待ちである。
【0064】
目的階(本実施の形態では乗り場B階)を指定したかご呼び要求すなわちかご呼びコマンドを受信した後、乗り場呼び装置A603は、ステップS607でかご状態をエレベータ管理装置26に問い合わせ、かご25が乗り場A23の階で戸開状態となるまで待機する。かご25が戸開状態となった場合、防犯呼び利用者が乗車可能となるので、ステップS608で乗り場B24の階への直行運転指示を、エレベータ管理装置26に対して送信する。
【0065】
本実施の形態は、防犯呼びを行う利用者は携帯端末装置22を利用して目的階を入力し、エレベータに対して画像取得要求を行う。乗り場呼び装置A28は、監視カメラの画像を取得して、携帯端末装置に応答する。携帯端末装置は、監視カメラ画像を携帯端末装置22の画面に表示して、利用者がその画像からかごが空車であることを確認する。利用者が携帯端末装置22に対して目的への階を直行運転を実行する操作をおこなうと、乗り場呼び装置A28は乗り場A23の階への呼びと目的階への直行運転を指示するようにしたものである。
【0066】
なお、本実施の形態では、防犯呼びを行う利用者は乗り場A23の階でエレベータに乗車し、目的階として乗り場B24の階で降車するものとしたが、乗り場B24の階で乗車し、乗り場A23の階で降車することも可能である。また3箇所以上の乗り場を設置した構成で、実施することも可能である。
【0067】
以上のように本実施の形態によれば、エレベータの利用者は、予めかご内の監視カメラ画像を携帯端末上で確認できるため、監視カメラ画像を公に放映し続けることなく、エレベータ利用者間の鉢合わせを防ぐ防犯呼びを実現することが可能となるという効果がある。
【0068】
実施の形態3.
図9は、実施の形態3のエレベータの防犯運転システムの構成図である。
エレベータ装置41は、各階の乗り場とかごからなる。本実施の形態では利用者の乗車階として乗り場A3、目的階として乗り場B4がある。かご5は、エレベータ管理装置46の指示に従って、乗り場間を移動する。エレベータ管理装置46は、従来のエレベータ管理装置と同様に、操作盤などの指示を受けて、エレベータの移動、戸開閉を制御する。利用者は、携帯端末装置42を使用して、エレベータ装置41と通信する。
【0069】
乗り場A43は、乗り場呼び装置A48を備える。乗り場呼び装置A48は、乗り場A43で利用者からの携帯端末装置42を通じた処理要求を受け付けた時に、エレベータ管理装置46に対してかご45の動作指示を行う。
また、乗り場B44も、乗り場A43と同様、乗り場呼び装置B49を備える。
【0070】
かご45は、人感センサ50を備える。人感センサ50は、赤外線によりかご45内の人の有無を検出する。エレベータ管理装置46は、乗り場呼び装置A48、乗り場呼び装置B49からの要求に従って、かご5の移動、戸閉め、戸開動作を制御する。
【0071】
乗り場呼び装置A48、乗り場呼び装置B49、人感センサ50は、ネットワーク47によって相互に通信可能である。
また、乗り場呼び装置A48、乗り場呼び装置B49の各装置は、有線、赤外線、Bluetooth、無線LANなどの近距離通信ネットワークによって、携帯端末装置42と相互に通信する。
【0072】
次に、本実施の形態の動作について説明する。
防犯呼びを行う利用者は携帯端末装置42を利用して目的階を入力し、乗り場呼び装置A48に対して呼び登録要求を行い、乗り場呼び装置A48はかご45内の空車をはかり、もしくは人感センサ50により判定して、空車である場合にエレベータに対して目的階への直行運転を指示、そうでない場合に携帯端末装置42に対してかご内非空車を通知する。
【0073】
次に、個々の装置の動作をフローチャートを使用して説明する。
本実施の形態では、防犯呼びを行う利用者は乗り場A43の階でエレベータに乗車し、目的階として乗り場B44の階で降車するものとする。
【0074】
図10は、携帯端末装置42の処理手順を示すフローチャートである。
携帯端末装置42の処理動作を図10のフローチャートに従って説明する。
携帯端末装置42は、ステップS701で乗り場呼び装置A48に対して乗り場A43の階へ乗り場呼び要求すなわち防犯呼びコマンドを送信する。ステップS702で、乗り場呼び装置A48は、乗り場呼び要求の応答として、かご内空車情報を応答してくるので、受信する。
【0075】
かご内空車情報は、かご45内の人感センサ50によって得られるかご45内の人の有無である。携帯端末装置42は、ステップS703でかご45が空車であるかを判定し、空車である場合、ステップS704で乗り場呼び装置A48に対して、乗り場B44の階へのかご呼び要求すなわち乗り場呼びコマンドを送信して、終了する。またステップS703でかご45が空車でないと判定した場合、ステップS705でかご内非空車を表示して、利用者にその旨を通知して、終了する。
【0076】
図11は、乗り場呼び装置A48の処理手順を示すフローチャートである。
乗り場呼び装置A48の処理動作を図11のフローチャートに従って説明する。
乗り場呼び装置A48は、ステップS801で乗り場呼び要求の受信待ちである。乗り場呼び要求すなわち防犯呼びコマンドを受信すると、ステップS802でかご45内の人感センサ50からかご内空車情報を取得する。ステップS803でかご45が空車であるかを判定し、かご45が空車である場合、ステップS804でかご呼び要求すなわち乗り場呼びコマンドに基づいて、乗り場A43の階への乗り場呼びをエレベータ管理装置46に対して指示する。
【0077】
乗り場呼び装置A48は、ステップS805でかご空車を携帯端末装置42に対して通知する。乗り場呼び装置A48は、ステップS806でかご呼び要求すなわちかご呼びコマンドを受信待ちであり、目的階(本実施の形態では乗り場B階)を指定したかご呼び要求を受信した後、乗り場呼び装置A48は、ステップS807でかご状態をエレベータ管理装置46に問い合わせ、かご45が乗り場A43の階で戸開状態となるまで待機する。かご45が戸開状態となった場合、防犯呼び利用者が乗車可能となるので、ステップS808で乗り場B44の階への直行運転指示を、エレベータ管理装置46に対して送信する。
【0078】
本実施の形態では、防犯呼びを行う利用者は乗り場A43の階でエレベータに乗車し、目的階として乗り場B44の階で降車するものとしたが、乗り場B44の階で乗車し、乗り場A43の階で降車することも可能である。また、3箇所以上の乗り場を設置した構成で、実施することも可能である。また本実施の形態では、かご内の人の有無の検出に人感センサ50を用いたが、かごの重量を検出するはかりを用いてもよい。
【0079】
以上のように本実施の形態によれば、エレベータのセンサは、乗り場呼び装置が人感センサに基づいてかごが空車の場合のみ乗り場呼びを行うため、エレベータ利用者間の鉢合わせを防ぐ防犯呼びを実現することが可能となるという効果がある。
【0080】
実施の形態4.
図12は、実施の形態4のエレベータの防犯運転システムの構成図である。
エレベータ装置51は、各階の乗り場とかごからなる。本実施の形態では利用者の乗車階として乗り場A53、目的階として乗り場B54がある。かご55は、エレベータ管理装置56の指示に従って、乗り場間を移動する。エレベータ管理装置56は、従来のエレベータ管理装置と同様に、操作盤などの指示を受けて、エレベータの移動、戸開閉を制御する。利用者は、携帯端末装置52を使用して、エレベータ装置51と通信する。
【0081】
乗り場A53は、乗り場監視カメラ装置A58を備える。乗り場監視カメラ装置B1208は、常時乗り場Aの映像を撮影する監視カメラである。
また、乗り場B54も、乗り場A53同様、乗り場監視カメラB59を備える。
【0082】
かご55は、かご呼び装置61、かご内操作盤60を備える。かご呼び装置61は、かご55内の利用者からの携帯端末装置52を通じた処理要求か、または、かご内操作盤60を通じた処理要求を受け付け、エレベータ管理装置56に対して、かご55の動作指示を行う。かご内操作盤60は、戸開、戸閉め、目的階指定ボタンを通じて、利用者がエレベータ管理装置56にかご55の移動指示を行うための操作盤である。
【0083】
エレベータ管理装置56は、かご呼び装置61からの要求に従って、かご55の移動、戸閉め、戸開動作を制御する。
また、乗り場監視カメラ装置A58、乗り場監視カメラ装置B59、かご呼び装置61、エレベータ管理装置56は、ネットワーク57によって相互に通信する。
さらに、かご呼び装置61は、有線、赤外線、Bluetooth、無線LANなどの近距離通信ネットワークによって、携帯端末装置52と相互に通信する。
【0084】
次に、本実施の形態の動作について説明する。
利用者は、かご55に乗車して目的階への走行中である。かご呼び装置61は、目的階への停車時に戸開動作を抑止し、かつ目的階の乗り場に設置した乗り場監視カメラ装置B59の画像を携帯端末装置52に送信して、利用者が携帯端末装置52の画面で目的階の乗り場の状況を確認した上で利用者の要求(携帯端末装置操作、もしくは戸開ボタン押下)により戸開動作を行う。もし利用者が望まない場合(携帯端末操作、もしくは戸閉ボタン押下)は次階へ走行し、再度、利用者が監視カメラ画像の確認を行う。
【0085】
次に、個々の装置の動作をフローチャートを使用して説明する。
本実施の形態では、防犯呼びを行う利用者は、目的階として乗り場B54の階で降車するものとする。
【0086】
図13は、携帯端末装置52の処理手順を示すフローチャートである。
携帯端末装置52の処理動作を図13のフローチャートに従って説明する。
利用者は、携帯端末装置52を所持しており、かご55に乗車して目的階への直行運転中である。かご55は目的階に到着しても自動的には戸開しない。ステップS901で、携帯端末装置52はユーザ操作待ちの状態である。戸閉状態のままでかご55が目的階(本実施の形態では乗り場B階)に到着した状態となり、利用者が携帯端末装置52に対する操作を行うと、ステップS902で携帯端末装置52は、かご呼び装置61に乗り場B54の階の監視カメラ画像の送信要求を行う。
【0087】
携帯端末装置52は、ステップS903で監視カメラ画像を受信して、表示する。利用者は、乗り場B54の階の監視カメラ画像を携帯端末装置52で確認した後、戸開を行うと判断すれば、携帯端末装置52に対して戸開操作を行い、そうでない場合は携帯端末装置52に戸閉操作を行う。ステップS904で利用者からの戸開操作があった場合、ステップS905でかご呼び装置61に対して、戸開要求を送信して終了する。
【0088】
ステップS904で利用者から戸閉操作があった場合、ステップS906で、かご55を別階に移動させるため、かご呼び装置61に対して次階移動要求を送信して、ステップS901の処理を実行する。かご55が戸閉状態のまま別階に到着したら、ステップS901からの処理を繰り返す。
【0089】
図14は、かご呼び装置61の処理手順を示すフローチャートである。
かご呼び装置61の処理動作を図14のフローチャートに従って説明する。
かご55は、目的階(本実施の形態では乗り場B階)へ直行運転中であり、目的階に到着しても自動的には戸開しない。かご呼び装置61は、ステップS1001でかご位置をエレベータ管理装置56から取得して、ステップS1002で目的階である乗り場B54の階に到着したかを判定する。
【0090】
ステップS1001とステップS1002は、乗り場B54の階に到着するまで繰り返す。かご呼び装置61が乗り場B54の階への停止を検出したら、戸閉状態のまま、ステップS1003で携帯端末装置52からの監視カメラ画像取得要求待ちとなる。監視カメラ画像取得要求を受信したら、ステップS1004で乗り場B54の階の乗り場監視カメラ装置B59から乗り場画像を取得する。ステップS1005で携帯端末装置52に乗り場画像を送信する。
【0091】
この画像により利用者が携帯端末操作により戸開又は戸閉め要求をおこなうので、ステップS1006で携帯端末装置52からの戸開又は戸閉め要求受信を待ち受ける。ステップS1007で携帯端末装置52から戸開指示を受信したと判定した場合、ステップS1008で戸開指示をエレベータ管理装置56に対して送信して、防犯呼びを終了する。またステップS1007で利用者から戸閉指示を受信したと判定した場合、ステップS1009から目的階変更処理を行う。
【0092】
ステップS1010で最上階かどうかを判定し、最上階でない場合、1階上の階を新目的階とするため、ステップS1011で新しい目的階を旧目的階+1階に決定する。最上階である場合、ステップS1012で新目的階を旧目的階−1階に決定する。ステップS1011で、エレベータ管理装置56に対して、決定した新目的階への直行運転指示を送信し、ステップS1001からの処理を実行する。
【0093】
本実施の形態では、防犯呼びを行う利用者は、目的階として乗り場B54の階で降車するものとしたが、目的階として乗り場A53の階で降車することも可能である。また3箇所以上の乗り場を設置した構成で、実施することも可能である。さらに携帯端末装置52の処理手順フローチャートのステップS904、ステップS905、ステップS906、及びかご呼び装置61の処理手順フローチャートのステップS1006、で利用者は携帯端末装置52を操作して、戸開又は戸閉めをかご呼び装置に通知するものとしたが、利用者のかご内操作盤装置のボタン戸開又は戸閉めボタン押下によって、かご呼び装置61が利用者の戸開又は戸閉めの要求を受けることも可能である。その場合、携帯端末装置52は利用者が携帯端末装置52を終了するまで、ステップS901からステップS903の処理を繰り返し実行する。
【0094】
以上のように本実施の形態によれば、利用者は、かごが目的階へ到着して戸開する前に目的階の乗り場の監視カメラ画像により乗り場の人の有無を確認でき、また乗り場に人がいる場合に戸閉状態のまま別階に走行指示を行うこととができるため、エレベータ利用者間の鉢合わせを防ぐ防犯呼びを実現することが可能となるという効果がある。
【0095】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、かご内監視撮影手段がエレベータかご内の画像を撮影し、第1の人感手段がエレベータ降り口付近の人の有無を検出し、エレベータ管理手段が前記エレベータかごを移動し、又エレベータ扉を開閉し、乗り場呼び手段が携帯端末装置からエレベータの防犯呼びコマンドが送信されると、前記かご内監視撮影手段により撮影された前記画像を取得し前記携帯端末装置に送信し、又この画像を基に作成された乗り場呼びコマンドが前記携帯端末装置から送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごをエレベータ乗り口に移動することを指示し、かご呼び手段が前記携帯端末装置からかご呼びコマンドが送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごを目的階へ直行で移動することを指示し、又前記エレベータかごが前記目的階に移動されると、前記第1の人感手段により検出された前記エレベータ降り口付近の人の有無情報を取得し、人が存在しないと判定した場合には、前記エレベータ管理手段に前記エレベータ扉を開けることを指示することにより、エレベータ利用者がエレベータ利用時に他の人と鉢合わせをすることがないので、エレベータの防犯運転を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のエレベータの防犯運転システムの構成図。
【図2】 実施の形態1における携帯端末装置2の処理手順を示すフローチャート。
【図3】 実施の形態1における乗り場呼び装置A8の処理手順を示すフローチャート。
【図4】 実施の形態1におけるかご呼び装置14の処理手順を示すフローチャート。
【図5】 実施の形態1における乗り場呼び装置A8のステップS214以降の処理手順を示すフローチャート。
【図6】 実施の形態2のエレベータの防犯運転システムの構成図。
【図7】 実施の形態2における携帯端末装置22の処理手順を示すフローチャート。
【図8】 実施の形態2における乗り場呼び装置A28の処理手順を示すフローチャート。
【図9】 実施の形態3のエレベータの防犯運転システムの構成図。
【図10】 実施の形態3における携帯端末装置42の処理手順を示すフローチャート。
【図11】 実施の形態3における乗り場呼び装置A48の処理手順を示すフローチャート。
【図12】 実施の形態4のエレベータの防犯運転システムの構成図。
【図13】 実施の形態4における携帯端末装置52の処理手順を示すフローチャート。
【図14】 実施の形態4におけるかご呼び装置61の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 エレベータ装置、2 携帯端末装置、3 乗り場A、4 乗り場B、5 かご、6 エレベータ管理装置、7 ネットワーク、8 乗り場呼び装置A、9インジケータA、10 人感センサA、11 乗り場呼び装置B、12 インジケータB、13 人感センサB、14 かご呼び装置、15 かご内監視カメラ装置、16 乗り場操作盤A、17 乗り場操作盤B、18 かご内操作盤。

Claims (4)

  1. エレベータかご内の画像を撮影するかご内撮影手段と、
    エレベータ扉の開閉又は前記エレベータかごの移動をするエレベータ管理手段と、
    携帯端末装置から前記エレベータかごの防犯呼び要求が送信されると、前記かご内撮影手段により撮影された前記画像を取得し前記携帯端末装置に送信し、又この画像を基にユーザにより入力された乗り場呼び要求が前記携帯端末装置から送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごをエレベータ乗り口に移動することを指示する乗り場呼び手段と、
    前記携帯端末装置から前記エレベータかごのかご呼び要求が送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごを目的階へ直行で移動することを指示するかご呼び手段と、
    前記エレベータ管理手段にエレベータ扉の開閉又は前記エレベータかごを目的階に移動することを指示するかご内操作手段とを備え、
    上記かご呼び手段は、前記かご内操作手段により前記エレベータ扉の開閉又は目的階への移動の指示がされた場合には、前記エレベータ扉の開閉又は目的階への移動を、前記エレベータかごを目的階へ直行で移動することに優先して実行することを前記エレベータ管理手段に指示することを特徴とするエレベータ運転システム。
  2. エレベータかご内の画像を撮影するかご内撮影手段と、
    前記エレベータかごを移動するエレベータ管理手段と、
    携帯端末装置から前記エレベータかごの防犯呼び要求が送信されると、前記かご内撮影手段により撮影された前記画像を取得し前記携帯端末装置に送信し、又この画像を基にユーザにより入力された乗り場呼び要求が前記携帯端末装置から送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごをエレベータ乗り口に移動することを指示する乗り場呼び手段と、
    前記携帯端末装置から前記エレベータかごのかご呼び要求が送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごを目的階へ直行で移動することを指示するかご呼び手段と、
    前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごを前記エレベータ乗り口に移動させることを指示する乗り場操作手段を備え、
    前記乗り場呼び手段は、前記乗り場呼び手段による処理と並行して前記乗り場操作手段により上記指示がされた場合には、前記乗り場呼び手段による処理完了後に、前記乗り場操作手段の指示を実行させることを特徴とするエレベータ運転システム。
  3. エレベータかご内の人の有無を検出する検出手段と、
    エレベータ扉の開閉又は前記エレベータかごの移動をするエレベータ管理手段と、
    携帯端末装置から前記エレベータかごの防犯呼び要求が送信されると、前記検出手段により検出された人の有無を取得し前記携帯端末装置に送信し、又この人の有無を基にユーザにより入力された乗り場呼び要求が前記携帯端末装置から送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごをエレベータ乗り口に移動することを指示する乗り場呼び手段と、
    前記携帯端末装置から前記エレベータかごのかご呼び要求が送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごを目的階へ直行で移動することを指示するかご呼び手段と、
    前記エレベータ管理手段にエレベータ扉の開閉又は前記エレベータかごを目的階に移動することを指示するかご内操作手段とを備え、
    上記かご呼び手段は、前記かご内操作手段により前記エレベータ扉の開閉又は目的階への移動の指示がされた場合には、前記エレベータ扉の開閉又は目的階への移動を、前記エレベータかごを目的階へ直行で移動することに優先して実行することを前記エレベータ管理手段に指示することを特徴とするエレベータ運転システム
  4. エレベータかご内の人の有無を検出する検出手段と、
    前記エレベータかごを移動するエレベータ管理手段と、
    携帯端末装置から前記エレベータかごの防犯呼び要求が送信されると、前記検出手段により検出された人の有無を取得し前記携帯端末装置に送信し、又この人の有無を基にユーザにより入力された乗り場呼び要求が前記携帯端末装置から送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごをエレベータ乗り口に移動することを指示する乗り場呼び手段と、
    前記携帯端末装置から前記エレベータかごのかご呼び要求が送信されると、前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごを目的階へ直行で移動することを指示するかご呼び手段と、
    前記エレベータ管理手段に前記エレベータかごを前記エレベータ乗り口に移動させることを指示する乗り場操作手段を備え、
    前記乗り場呼び手段は、前記乗り場呼び手段による処理と並行して前記乗り場操作手段により上記指示がされた場合には、前記乗り場呼び手段による処理完了後に、前記乗り場操作手段の指示を実行させることを特徴とするエレベータ運転システム。
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