JP3794967B2 - ハンド包装用ストレッチフィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンド用ストレッチフィルム、及びその製造方法に関する。詳しくは、優れた伸び特性及び伸長時に破れ難くい特性を有し、ノートレー包装、異形トレー等のハンド包装に適したハンド包装用ストレッチフィルム、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スーパーマーケット等において、野菜等の食品をプリパックする業務用の包装フィルムとして、プラスチックフィルムが用いられている。このプリパックフィルムは、小分けされてプラスチックトレイ等に収容された食品、あるいは裸のままの食品等を包むように覆って包装するためのフィルムであり、透明で適度の伸び弾性と粘着性を持ちながら容易にカットできるとともに、包装した際にフィルムの内側が曇らないこと、ヒートシール性能が優れていることなどの性能が要求されている。
【0003】
従来このような包装フィルムとして、ポリ塩化ビニル系ポリマーやエチレン・酢酸ビニル共重合体からなるフィルムが用いられてきた。これらの内、ポリ塩化ビニル系のフィルムは優れた包装適性を持っている。しかし、近年の環境問題から塩素を含有しない素材が求められている。また、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルムは高価であるため包装材として用いた場合、包装費用が高くなり、また臭気の問題や包装機ロールがさびやすい等の問題がある。かかる状況下、包装用資材として、ポリオレフィン系フィルムが多用されるようになっている。
【0004】
たとえば、特開平11−228758号公報には、高圧法ポリエチレン、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂を使用したオレフィン系ストレッチフィルムが開示されている。しかし、該フィルムは、伸び特性が充分でなく、例えば、ハンド包装用フィルムとして用いた場合、包装作業者が長時間包装を続けると疲労し易いなどの問題がある。更に粘着性も十分なものではない。また、フィルムの製造時にダイスから吐出したフィルムの幅が伸びたり縮んだりして変動するという製膜性の問題がある。更に、従来、ポリオレフィン系ストレッチフィルムは、インフレーション成形法で製造される場合が多いが、生産性に劣るという問題点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、透明性、密着性、防曇性等については従来品と同等のレベルに維持し、優れた伸び特性を有し、しかも伸長時に破れ難くい特性を有するハンド包装用ストレッチフィルム、及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討した結果、密度が異なる2種類の直鎖状低密度ポリエチレン及び高圧法低密度ポリエチレンの特定量を含む混合樹脂に粘着剤及び防曇剤を添加した樹脂組成物を溶融、押出し、特定の条件下で引き取ることにより得られるポリオレフィン系フィルム層を少なくとも1層含むフィルムが上記課題に合致したものであることを見出し、本発明に到った。
【0007】
すなわち、本発明は、密度が0.92〜0.95g/cm3である直鎖状低密度ポリエチレン(A)5〜40重量%、密度が0.85g/cm3以上、0.92g/cm3未満である直鎖状低密度ポリエチレン(B)45〜65重量%、密度が0.91〜0.93g/cm3である高圧法低密度ポリエチレン(C)15〜30重量%、上記(A)、(B)及び(C)の合計量100重量部に対し、粘着剤(D)0.5〜10重量部、及び防曇剤(E)0.5〜5重量部を含む樹脂組成物を製膜した層を少なくとも1層含むハンド包装用ストレッチフィルムである。
【0008】
本発明の好ましい態様として、成分(A)と成分(B)の密度差が少なくとも0.015g/cm3である前記ハンド包装用ストレッチフィルムが挙げられる。本発明に係わる前記ハンド包装用ストレッチフィルムの特性は、100%伸長時の応力(σ100)に対する300%伸長時の応力(σ300)の比〔(σ300)/(σ100)〕が、機械方向及びそれと直交する方向共に1.1〜1.6である。
【0010】
本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムは、透明性、密着性、防曇性等については従来品と同等のレベルにあり、優れた伸び特性及び伸長時に破れ難くい特性を有する。具体的には、100%伸長時の応力(σ100)に対する300%伸長時の応力(σ300)の比〔(σ300)/(σ100)〕が、機械方向(以下、MD方向という)及びそれと直交する方向(以下、TD方向という)共に小さく、伸長時に破れ難い。そのため、ハンド包装用ストレッチフィルムとして用いた場合、作業者が長時間包装作業に従事しても疲れることがなく、また、フィルム破れが発生することがない。よって、ハンド包装用ストレッチフィルムとして極めて有用である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムは、密度が異なる2種類の直鎖状低密度ポリエチレン(A及びB)及び高圧法低密度ポリエチレン(C)との混合樹脂に、粘着剤(D)及び防曇剤(E)を添加してポリオレフィン系樹脂組成物となし、得られた樹脂組成物を、Tダイ付押出成形機等を用いて、混練、溶融してフィルム状に押出し、特定の条件下で引き取りすることにより製造される。本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムは、上記組成物から成形されたフィルムの単層体でも良いし、また、上記組成物から成形されたフィルム層を少なくとも1層含む積層体でもよい。
【0012】
本発明に用いる2種類の直鎖状低密度ポリエチレン(A)及び(B)は、X線回折法による結晶化度が約0〜50%程度、好ましくは5〜45%、さらに好ましくは10〜40%であるエチレン・α−オレフィン共重合体である。エチレン単位が主成分であり、例えば80〜99モル%、好ましくは85〜97モル%、より好ましくは88〜95モル%のものが好ましい。
【0013】
エチレンと共重合するα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。コモノマーとしてのα−オレフィンは1種類に限らず、ターポリマーのように2種類以上用いることもできる。
【0014】
直鎖状低密度ポリエチレン(A)及び(B)は、通常、遷移金属触媒の存在下にエチレンと上記α−オレフィンを気相または液相下で共重合して製造することができる。例えば、チーグラー型触媒、フィリップス型触媒、メタロセン型触媒などが使用できる。低温でのシール性、強度、弾性率、伸び等のバランスを考慮するとメタロセン型触媒が好ましい。また、重合方法などに特に制限はなく、気相法、溶液法、バルク重合法などの重合方法により重合することができる。
【0015】
本発明に用いる直鎖状低密度ポリエチレン(A)及び(B)のメルトフローレート(以下、MFRという)及び密度は、得られるフィルムの低温シール性、強度、弾性率、伸び特性等を考慮すると、直鎖状低密度ポリエチレン(A)が190℃、2.16kg荷重におけるMFRが0.1〜10g/10分、密度が0.92〜0.95g/cm3、直鎖状低密度ポリエチレン(B)は、190℃、2.16kg荷重におけるMFRが0.1〜10g/10分、密度が0.85g/cm3以上、0.92g/cm3未満であることが好ましい。
【0016】
成形用樹脂組成物中に占める直鎖状低密度ポリエチレン(A)及び(B)の量は、得られるフィルムの弾性率、伸び特性、熱シール性等に影響を及ぼす。(A)成分が少なすぎると弾性率が低下し、更に、耐熱性が低下し熱シール可能上限温度が低くなる。また、(A)成分が多すぎると弾性率が高くなり、伸び特性が低下し、更に、熱シール開始温度が高くなる。かかる観点から、成形用樹脂組成物中に占める直鎖状低密度ポリエチレン(A)の割合は5〜40重量%、直鎖状低密度ポリエチレン(B)の割合は45〜65重量%であることが好ましい。直鎖状低密度ポリエチレン(A)及び(B)は、MFR及び密度が上記範囲内であれば、それぞれ2種以上の樹脂を混合して用いてもよい。
【0017】
得られるフィルムの熱シール開始温度から上限温度の幅、いわゆる、熱シール性等を考慮すると、上記成分(A)と成分(B)の密度差が少なくとも0.015g/cm3であることが好ましい。(A)の市販品としては、例えば、三井化学(株)製、商品名:エボリューSP2540、同SP3040、同ウルトゼックス3530L、同ウルトゼックス3021F等、(B)の市販品としては三井化学(株)製、商品名:エボリューSP0540、同タフマーA4080、同タフマーA4085等が挙げられる。
【0018】
本発明において、(C)成分として用いる高圧法低密度ポリエチレン(以下、HPLDという)は、いわゆる高圧ラジカル重合により製造される長鎖分岐を有する分岐の多い低密度ポリエチレンである。密度が0.91〜0.93g/cm3である。本発明に用いる高圧法低密度ポリエチレン(C)は、フィルムの成形性、得られるフィルムの透明性、柔軟性、伸び特性等を考慮すると、190℃、2.16kg荷重におけるMFRが0.01〜100g/10分であることが好ましい。更に好ましくは0.05〜10g/10分である。
【0019】
このHPLDは、長鎖分岐の度合を表わすスウェル比、すなわち、毛細式流れ特性試験機を用い、190℃の条件下で内径(D)2.0mm、長さ15mmのノズルより押出速度10mm/分で押し出したストランドの径(Ds)と、ノズル内径Dとの比(Ds/D)が1.3以上であることが好ましい。また、高圧法低密度ポリエチレン(C)は、本発明の目的を損なわない範囲で、50モル%以下、好ましくは30モル%以下、より好ましくは20モル%以下の他のα−オレフィン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル等の重合性単量体との共重合体であってもよい。
【0020】
樹脂組成物中に占めるHPLD(C)の割合は、フィルムの成形性、得られるフィルムの透明性、柔軟性等に影響を及ぼす。HPLD(C)の量が少なすぎると成形性が低下し、多すぎると透明性、柔軟性が低下する。かかる点を考慮すると、樹脂組成物中に占めるHPLD(C)の量は15〜30重量%の範囲が好ましい。HPLD(C)の市販品としては、例えば、三井化学(株)製、商品名:ミラソンF212、同12、同11P、同16P等が挙げられる。
【0021】
本発明に用いる粘着剤(D)としては、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂、ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂、水添脂肪族系炭化水素樹脂、水添芳香族系炭化水素樹脂、水添脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂、水添ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂、合成テルペン系炭化水素樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、水添テルペン系炭化水素樹脂、クマロンインデン系炭化水素樹脂、低分子量スチレン系樹脂、及びロジン系炭化水素樹脂等が挙げられる。これらは、1種類でもよいし、2種類以上の混合物でもよい。
【0022】
例えば、石油、ナフサなどの分解によって得られるC4留分、C5留分、これらの混合物、あるいはこれらの任意の留分、例えばC5留分中のイソプレン及び1,3−ペンタジエンなどを主原料とする脂肪族系炭化水素樹脂;石油、ナフサなどの分解によって得られるC9留分中のスチレン誘導体およびインデン類を主原料とする芳香族系炭化水素樹脂;C4留分およびC5留分の任意の留分とC9留分とを共重合した脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂;
石油、ナフサ等の分解によって得られるC5留分中に含まれるシクロペンタジエン等を原料とした2量体を主原料として得られるジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂;脂肪族系炭化水素樹脂を水素添加した水添脂肪族系炭化水素樹脂;芳香族系炭化水素樹脂を水素添加した水添芳香族系炭化水素樹脂;脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂を水素添加して得られる水添脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂;ジシクロペンタジエン系樹脂を水素添加して得られる水添ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂;
脂肪族、脂環族および芳香族炭化水素樹脂を含む構造を持つ合成テルペン系炭化水素樹脂;テレピン油中のα、β―ピネンを原料とするテルペン系炭化水素樹脂;テルペン系炭化水素樹脂を水素添加した水添テルペン系炭化水素樹脂;コールタール系ナフサ中のインデンおよびスチレン類を原料とするクマロンインデン系炭化水素樹脂;低分子量スチレン系樹脂;ロジン系炭化水素樹脂などが挙げられる。
【0023】
脂肪族系炭化水素樹脂の市販品としては、例えば、丸善石油化学(株)製、商品名:マスカレッツS−110A、トーネックス(株)製、商品名:エスコレッツ1315が挙げられる。芳香族系炭化水素樹脂の市販品としては、例えば、東ソー(株)製、商品名:ペトコール120、三井化学(株)製、商品名:ハイレッツ等が挙げられる。脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂の市販品としては、例えばトーネックス(株)製、商品名:エスコレッツ2307、同213が挙げられる。ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂の市販品としては、例えば、丸善石油化学(株)製、商品名:マルカレッツM−525A、同M−510が挙げられる。
【0024】
水添脂肪族系炭化水素樹脂の市販品としては、例えば、丸善石油化学(株)製、商品名:マスカレッツH−505が挙げられる。水添芳香族系炭化水素樹脂の市販品としては、例えば、荒川化学(株)製、商品名:アルコンP−125、同P−115が挙げられる。水添脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂の市販品としては、例えば、出光石油化学(株)製、商品名:アイマーブP−125、同P−140が挙げられる。水添ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂の市販品としてはトーネックス(株)製、商品名:エスコレッツ5320HC、同228Fが挙げられる。合成テルペン系炭化水素樹脂の市販品としては、トーネックス(株)製、商品名:エスコレッツ1401が挙げられる。
【0025】
テルペン系炭化水素樹脂の市販品としては、例えば、ヤスハラケミカル(株)製、商品名:YSレジンPX−1250、同1150が挙げられる。水添テルペン系炭化水素樹脂の市販品としては、例えば、ヤスハラケミカル(株)製、商品名:クリアロンP−125、同P−115が挙げられる。クマロンインデン系炭化水素樹脂の市販品として、例えば、新日鐵化学(株)製、商品名:エスクロンV−120が挙げられる。低分子量スチレン系樹脂として、例えば、三洋化成工業(株)製、商品名:ハイマーSが挙げられる。ロジン系炭化水素樹脂の市販品として、例えば、荒川化学(株)製、商品名:スーパーエステルA−125、同S−100が挙げられる。
【0026】
得られるフィルムの粘着性、密着性、カット性、衝撃強度等の特性を考慮すると、粘着剤(D)の量は、前記直鎖状低密度ポリエチレン(A)及び(B)、並びに高圧法低密度ポリエチレン(C)の合計量100重量部に対し、0.5〜10重量部を配合することが好ましい。
【0027】
本発明に用いる防曇剤(E)は、空気中の水分が凝縮してフィルムの表面を曇らせるのを防止するために配合する薬剤である。従って、フィルムの表面を親水性にして、生じた水滴を拡がらせる作用を有するものであれば特に制限はなく、一般に防曇剤として用いられているものがそのまま使用できる。
【0028】
このような防曇剤としては、界面活性剤が用いられる。例えば、ソルビタンオレート、ソルビタンラウレート、ソルビタンベヘネート、ソルビタンステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル;グリセリンオレート、グリセリンラウレート、グリセリンステアレート等のグリセリン脂肪酸エステル;ジグリセリンオレート、ジグリセリンラウレート、ジグリセリンベヘネート、トリグリセリンオレート、トリグリセリンラウレート、トリグリセリンベヘネート、テトラグリセリンオレート、テトラグリセリンステアレート、ヘキサグリセリンラウレート、ヘキサグリセリンベヘネート、デカグリセリンオレート、デカグリセリンラウレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシアルキレンエーテル;ポリオキシエチレンモノラウレート等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル;ラウリルジエタノールアミン等のアルキルアミン;ラウリン酸ジエタノールアミド等のアルキルアルカノールアミドなどが挙げられる。これらに限定されるものではなく、またこれらは単独で、または混合物として使用される。
【0029】
防曇剤(E)は、前記直鎖状低密度ポリエチレン(A)及び(B)並びに高圧法低密度ポリエチレン(C)の合計量100重量部に対し、0.5〜5重量部を配合する。防曇剤の配合割合が0.5重量部未満である場合は、防曇効果が得られず、また、5重量部を超える場合は、防曇剤のブリードのために得られるフィルムの透明性が悪化する。防曇剤は、予め、上記(A)または(B)成分のいずれか、好ましくは(B)成分の一部に混合してマスターバッチを形成し、これを残余の成分として混合して樹脂組成物を得ることが好ましい。
【0030】
本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムには、本発明の目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤、顔料、染料、核剤、可塑剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤等の他の添加剤が必要に応じて配合されていてもよい。
【0031】
本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムの製造に用いる樹脂組成物は、公知の方法を利用して製造することができる。例えば、下記の1)〜4)のような製造方法が挙げられる。1)上記(A)〜(E)成分、及び、所望により添加される他の成分を、押出機、ニーダー等を用いて機械的にブレンドする方法。2)上記(A)〜(E)成分、及び、所望により添加される他の成分を適当な良溶媒(たとえば、ヘキサン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の炭化水素溶媒)に溶解し、次いで、溶媒を除去する方法。3)上記(A)〜(E)成分、及び、所望により添加される他の成分を適当な良溶媒にそれぞれ別個に溶解した溶液を調製した後、混合し、次いで、溶媒を除去する方法。4)上記1)〜3)の方法を組合わせて行う方法。
【0032】
これらの内、1)の方法が好ましく使用される。詳しくは、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール等の混練機、一軸又は二軸押出機等を用いて加熱、溶融、混練して行うことができる。また、各種樹脂ペレットをドライブレンドしてもよい。
【0033】
本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムは、上記成分(A)〜(E)、及び必要に応じて他の成分を含む樹脂組成物を、例えば、Tダイが装着された押出成形機を用いて、混練、溶融してフィルム状に成形することにより製造される。上記成分(A)〜(E)、及び必要に応じて他の成分を含む層だけで形成してもよいし、また、他の樹脂フィルム層との積層体であってもよい。他の樹脂フィルム層を形成する樹脂としては、エチレン、プロピレン、ブテン等のホモポリマー及びコポリマー等のポリオレフィン系樹脂が挙げられる。また、これらのポリオレフィン系樹脂に、上記成分(A)〜(E)を含むフィルムを成形する際に発生する、所謂、耳部と称されるフィルム端部の回収物を混合したもの等も挙げられる。
【0034】
本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムの総厚みは、強度、ハンドリング性、コスト、等を考慮すると、5〜50μm程度が好ましい。より好ましくは8〜30μm程度、更に好ましくは8〜20μm程度である。他の樹脂フィルム層と積層する場合は、上記成分(A)〜(E)を必須成分として含む樹脂組成物から形成された各層、及び、他の樹脂組成物から形成された各層の厚みをそれぞれ1〜5μm程度とし、それらを交互に積層し、フィルムの総厚みが上記範囲となるようにする。その場合、上記成分(A)〜(E)を必須成分として含む樹脂組成物から形成された層が外層となるように積層することが好ましい。本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムが、積層体である場合、上記成分(A)〜(E)を必須成分として含む樹脂組成物から形成された層の厚みは、フィルムの総厚みの少なくとも50%であることが好ましい。
【0035】
本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムは、上記成分(A)〜(E)を必須成分として含む樹脂組成物を使用して、Tダイ付押出機を用いる押出成形法により製造することが好ましい。Tダイ押出成形法では、配向防止処理として、例えば、成形温度200〜270℃、ドラフト比(ドラフト距離内での延伸比)40〜130、ドラフト距離(ダイ先からフィルムが冷却ロールに接触するまでの距離)50〜120mmとし、フィルム温度40〜70℃で延伸倍率を1.1〜1.3倍にして巻き取るような押出成形法が好ましく例示される。溶融成形した後、冷却、賦形する温度は15〜80℃程度が好ましい。他のフィルム層と積層する場合は、別途それぞれのフィルを成形した後、ラミネーター等を用いて積層してもよいが、多層押出成形機を用いる共押出法が好ましい。
【0036】
上記のようにして成形される本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムは、伸び特性が良好であり、また、伸長時にも優れた強度を有する。具体的には、100%伸長時の応力(σ100)に対する300%伸長時の応力(σ300)の比〔(σ300)/(σ100)〕が1.1〜1.6である。この応力比〔(σ300)/(σ100)〕は、フィルムのMD方向及びTD方向共に1.1〜1.6の範囲内であり、縦横のバランスがとれている。
【0037】
通常、ハンド包装用ストレッチフィルムは、ハンドラッパーを用い包装作業者が手動で行うものである。例えば、繰り出しロール上に載せたフィルムの端部を両手で掴み、食品を載せたトレー全体を覆うのに必要な長さのフィルムを繰り出し、トレー全体を覆った後、フィルムを熱線でカットする、次いで、覆ったフィルムをTD方向に伸ばし、トレー底部でフィルム同士を重ね合わせた後、合わせた部分をヒートシールするなどして包装される。手動で行う場合、フィルムの繰り出しがスムーズにでき、作業者が伸ばし易く、長時間包装を続けても疲れないこと、伸長時に破れないこと、フィルムを重ねたときに剥離し難くヒートシールし易いこと等の性能が要求される。
本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムは、上記のように優れた伸び特性、及び伸長時の優れた強度を有する。また、適度の接着性、密着性を有する。従って、ハンド包装用ストレッチフィルムとして極めて有用である。
【0038】
【実施例】
以下、実施例を示して本発明について更に詳細に説明する。尚、本発明に係わる各種特性の評価は下記方法により実施した。
【0039】
(1)メルトフローレート(MFR)(g/10分)
ASTM D1238に規定される方法により測定する。
【0040】
(2)密度(g/cm3)
ASTM D1505に規定される方法により測定する。
【0041】
(3)ヘイズ(%)
ASTM D1003に規定される方法により測定する。
【0042】
(4)100%伸長時応力(σ100、単位:MPa)、及び300%伸長時応力(σ300、単位:MPa)
インストロン型引張試験機〔オリエンテック(株)製、形式:U−1330〕を用いて、チャック間距離:50mm、引張速度:500mm/分、試験片形状:ASTM D638type−1により、MD方向及びTD方向について測定する。得られた結果から、100%伸長時応力に対する300%伸長時応力の比(σ300/σ100)を算出する。
【0043】
(5)包装適性
熱板の中央部の最高温度が115℃となるよう調整した市販のハンド式トレー包装機〔ARC(株)製、形式:ポリラッパー〕を使用して、はくさい、及びきゅうりについては、そのまま包装しテープ留めした。発泡ポリスチレン製円形トレー、及び扇形トレーについては、200gの重りをのせて包装後、ハンドラッパーの熱シール用熱板に2秒間接触させてフィルムをシールした。各被包装物について100個包装を行い、しわが発生した個数、破れが発生した個数及び正常に包装された個数を記録した。また、円形トレー及び扇形トレーについては、底のフィルムの剥がれや、個数及び底フィルムの穴あきが発生し、底のフィルムが開いた個数を記録した。
【0044】
実施例1
<粘着剤マスターバッチの調製>
メタロセン型触媒を使用して製造されたエチレン・ヘキセン−1共重合体(B)〔三井化学(株)製、商品名:エボリューSP0540、密度0.903g/cm3、190℃、荷重2.16kgにおけるMFR3.8g/10分〕50重量%、及び粘着剤(D)として水添芳香族系炭化水素樹脂〔荒川化学工業(株)製、商品名:アルコンP125〕50重量%を含む組成物を口径30mm、L/Dが26の二軸押出機を用いて樹脂温度200℃で混練、造粒し、これをマスターバッチ(MD)とした。
【0045】
<防曇剤マスターバッチの調製>
メタロセン型触媒を使用して製造されたエチレン・ヘキセン−1共重合体(B)〔三井化学(株)製、商品名:エボリューSP0540、密度0.903g/cm3、190℃、荷重2.16kgにおけるMFR3.8g/10分〕90重量%、及び防曇剤(E)としてジグリセリンオレート〔理研ビタミン(株)製、商品名:O−71−DE〕10重量%を含む組成物を口径30mm、L/Dが26の二軸押出機を用いて樹脂温度200℃で混練、造粒し、これをマスターバッチ(ME)とした。
【0046】
<樹脂組成物の調製>
メタロセン型触媒を使用して製造されたエチレン・ヘキセン−1共重合体(A)〔三井化学(株)製、商品名:エボリューSP2540、密度0.924g/cm3、190℃、荷重2.16kgにおけるMFR3.8g/10分〕10重量部、メタロセン型触媒を使用して製造されたエチレン・ヘキセン−1共重合体(B)〔三井化学(株)製、商品名:エボリューSP0540、密度0.903g/cm3、190℃、荷重2.16kgにおけるMFR3.8g/10分〕34.5重量部、高圧法低密度ポリエチレン(C)〔三井化学(株)製、商品名:ミラソンF−212、密度0.924g/cm3、190℃、荷重2.16kgにおけるMFR2.0g/10分〕28重量部、上記粘着剤マスターバッチ(MD)10重量部、及び上記防曇剤マスターバッチ(ME)25重量部をブレンドして樹脂組成物を得た。
(樹脂組成物の組成:(A)10重量%、(B)62重量%、(C)28重量%、(A)、(B)及び(C)の合計量100重量部に対し、(D)5重量部、(E)2.5重量部)。
【0047】
<フィルムの製造>
Tダイ付押出機(ダイ幅:65mm、バキュームチャンバー方式)を用いて上記樹脂組成物を、成形樹脂温度250℃、樹脂温度250℃、ダイリップギャップ0.78mm、ドラフト比60、ドラフト距離80mm、キャストロール温度25℃、延伸倍率1.2倍、巻取速度250m/分の条件下で、厚みが13μmの単層フィルムを押出し成形し、ポリオレフィン系ハンド包装用ストレッチフィルムを製造した。得られたフィルムについて、上記方法により各種特性を評価した。主な製造条件及び評価結果を表1に示す。
【0048】
実施例2〜12、比較例1〜8
樹脂組成物の組成(配合比)、フィルム厚み、及び成形条件を表1〜5に示した通りに替えた以外は、実施例1と同様にしてポリオレフィン系ハンド包装用ストレッチフィルムを製造した。得られたフィルムについて、上記方法により各種特性を評価した。主な製造条件及び評価結果を表1〜5に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【発明の効果】
本発明に係わるハンド包装用ストレッチフィルムは、優れた伸び特性及び伸長時に破れ難くい特性を有する。具体的には、100%伸長時の応力(σ100)に対する300%伸長時の応力(σ300)の比〔(σ300)/(σ100)〕が、MD方向及びTD方向共に小さく、伸長時に破れ難い。そのため、ハンド包装用ストレッチフィルムとして用いた場合、作業者が長時間包装作業に従事しても疲れることがなく、また、フィルム破れが発生することがない。よって、ハンド包装用ストレッチフィルムとして極めて有用である。
Claims (3)
- 密度が0.92〜0.95g/cm3である直鎖状低密度ポリエチレン(A)5〜40重量%、密度が0.85g/cm3以上、0.92g/cm3未満である直鎖状低密度ポリエチレン(B)45〜65重量%、密度が0.91〜0.93g/cm3である高圧法低密度ポリエチレン(C)15〜30重量%、上記(A)、(B)及び(C)の合計量100重量部に対し、粘着剤(D)0.5〜10重量部、及び防曇剤(E)0.5〜5重量部を含む樹脂組成物を製膜した層を少なくとも1層含むハンド包装用ストレッチフィルム。
- 成分(A)と成分(B)の密度差が少なくとも0.015g/cm3である請求項1記載のハンド包装用ストレッチフィルム。
- フィルムの総厚みが5〜50μmである請求項1記載のハンド包装用ストレッチフィルム。
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