JP3794788B2 - ろう付けワイヤとそのろう付方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は板状体とワイヤとのろう付け構造及びろう付け方法に係り、熱交換器のフィンの接合のように多数枚の被接合部材を一度に接合させるための板状体とワイヤとのろう付け構造及びろう付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱交換器のフィンを接合する為の従来技術を図3で説明するに、図3において、(A)はその全体斜視図、(B)はフィンを固定支持するための支持棒の形状を示す平面図と断面図、(C)は支持棒とフィンとの溶接状態を示す。
同図(A)に示すように、熱交換器の多数枚の金属製平板状フィン1を上下に積層させて該フィン1間にスペーサ2による間隔保持させた状態で万力12にて挟着して固定する。
次に、フィン1の側面に(B)で示す金属製の中実丸棒状の支持棒40を当てがい、(C)に示すように電気抵抗溶接にて、それぞれ手動にてフィン1と金属製の丸棒との黒丸部41を接合している。
板状フィン1とスペーサ2を保持する万力12は、接合終了後万力12による付勢力を解除してスペーサ2を取り除くものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる接合法では、接合する箇所がフィンの枚数に比例して極めて多くなるために、接合に工数が掛かり、能率が悪く、不経済であるのみならず、電気抵抗溶接時に、溶接電極の狙い位置が決め難いため、融合不良が発生し易い。したがって接合部の品質が必ずしも良好でない。
本発明はかかる技術的課題に鑑み、熱交換器のフィンの接合のように多数枚の被接合部材を融合不良が発生する事なく高能率で接合することの出来るろう付けワイヤとそのろう付方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数枚の板状体の各側面に当接された複数のろう付けワイヤを該側面に沿って配置し、前記板状体の各側面と前記ろう付けワイヤの外周面とをろう付けして構成された板状体とワイヤとのろう付け構造であって、前記ろう付けワイヤを、断面中空C形状のスリットが開口された中空部を有するコアードワイヤで構成して、該中空部にろう材を充填するとともに、該スリットが前記板状体との接合部から該ろう付けワイヤの周方向に退避した位置になるように前記板状体とろう付けワイヤとを接合したことを特徴としている。
かかるワイヤは図2(A)に示すように、金属ワイヤ4を断面C形状に形成し、その内部に粉末ろう材5を充填しつつ、前記C形スリット部をろう材溶出部9として機能させて構成できる。
又ろう材溶出部9は常温時では閉塞されており、加熱時にろう材5が溶出可能な程度にスリット状に開口すればよい。
【0005】
尚、本発明に類似する技術としてフラックス入り溶接棒があるが、これは溶接棒自体が溶着するもので、本発明においてはコアードワイヤ4は溶融せず、固定支持材として機能し、溶出したろう材5が接合に寄与するもので、基本思想が異なる。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の板状体とろう付けワイヤとのろう付け構造を実施する方法であって、前記ろう付けワイヤを加熱することにより、前記スリットよりろう付けワイヤの外周面側に中空部内のろう材を溶出させてろう付けすることを特徴とするものである。
【0007】
かかる発明によれば、熱交換器のフィン接合のように多数枚の被接合部材1をろう付けワイヤ10を固定支持材として接合する場合に、該ワイヤ10を被接合部材1に仮止めした状態で複数にある溶接箇所をろう付温度まで加熱するだけで、ワイヤ10内に粉末ろう材5を充填しているため、前記ろう材5が溶出して毛細管現象等により前記被接合部材1との隙間部に流れ込み、一度に接合できるため、接合工数が短縮でき、経済的である。
又被接合部材1とワイヤ10の隙間部(接合部)にろう材5が流れ込み溶融状態で侵入するために、融合不良等の欠陥がなく接合部の品質が良好である。
尚、ろう材5の溶出加熱は、接合箇所に火をあてる方法もあるが、被接合部材1たる製品本体を加熱炉に入れて昇温させる方が、加熱後の変形が小さいので好ましい。
【0009】
図2(A)は本発明の実施形態に係るろう付けワイヤで、前記したように金属ワイヤ4を断面中空C形状に形成し(以下コアードワイヤ4という)、その内部に粉末ろう材5を充填しつつ、前記C形スリット部をろう材溶出部9として機能させる。
コアードワイヤ4は平板状の材料を筒状に丸めながら、同時に粉末ろう材5を充填しながらチューブ状のものに形成してゆくが、C形スリット部9は加熱すると熱により開こうとするため、該C形スリット部9は常温時では閉塞されており加熱時にろう材5が溶出可能な程度にスリット状に開口するように構成されている。
【0010】
図2(B)は前記ろう付けワイヤを電気抵抗溶接等でフィン1若しくはその支持部材13に仮固定した状態、図2(C)は前記ろう付けワイヤ10の接合部を加熱し、ろう材5が溶出して接合されている状態を示す。図中6は電気抵抗溶接にて得られた溶接金属であり、7はろう付後のろう付け金属である。
尚、前記C形スリット部9は仮止め溶接の際に塞がれないように溶接位置より60〜150°前後、好ましくは90°前後退避した角度位置に位置するように固定するのがよい。
【0011】
次に熱交換器のフィン1を接合する為の本発明の実施形態にかかる技術を図1に基づいて説明するに、熱交換器の上下の支持板13と多数枚の金属製平板状フィン1を上下に積層させて該支持板13とフィン1夫々の間にスペーサ2により間隔保持させた状態で万力12にて挟着固定する。
【0012】
次にろう付けワイヤ10をフィン1の側面に図1のように当接させて、電気抵抗溶接にて図2(B)の状態に仮付け溶接する。この時ワイヤ10の外殻であるコアードワイヤ4の一部が溶けフィン1に仮付けされるが、ワイヤ10の内部に充填した粉末ろう材5は溶け出さない。
この仮付け溶接は上下の支持板13とフィン1の適当な間隔毎に仮付け溶接すればよく、全部のフィン1を溶接する必要は全くない。
【0013】
次に上記のようにしてワイヤ10を仮付けした図1(A)の状態のものを、図示しない真空加熱電気炉に入れて加熱する。加熱温度は粉末ろう材5の溶融温度による。例えばニッケルろうであれば約1050℃、銅ろうであれば約800℃で加熱する。
前記の温度に加熱すると粉末ろう材5が溶け出し、流出したろう材7はフィン1側に隙間を求めて(毛細管現象に類似する現象)流れ、図2(C)に示すようにスリット部9よりフィン部1の接合部に導出する。
【0014】
従ってコアードワイヤ4は前記の状態でも溶けない耐熱性金属を用いる事は当然であるが、該コアードワイヤ4は薄肉の為に前記ろう付け加熱の為にかなり軟化変形し、図1(B)(C)のような僅かに蛇行した状態になる。
【0015】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、熱交換器のフィン1の接合のように多数枚の被接合部材を融合不良が発生する事なく高能率で接合することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱交換器のフィンを接合する為の本発明の実施形態を示し、(A)はその全体斜視図、(B)と(C)は、本接合後の状態を示す(A)の丸部の拡大図である。
【図2】(A)は本発明の実施形態に係るろう付けワイヤ4、(B)は前記ろう付けワイヤ4を電気抵抗溶接等でフィン若しくはその支持部材に仮固定した状態、(C)は前記ろう付けワイヤ4の接合部を加熱し、本接合させた状態を示す。
【図3】熱交換器のフィンを接合する為の従来技術を示し、(A)はその全体斜視図、(B)はフィンを固定支持するための支持棒の形状を示す平面図と断面図、(C)は支持棒とフィンとの溶接状態を示す。
【符号の説明】
1 フィン
2 スペーサ
4 コアードワイヤ
40 中実支持棒
5 粉末ろう材
6 電気抵抗溶接金属
7 ろう付金属
8 中空部
9 ろう材溶出部
10 ろう付けワイヤ

Claims (2)

  1. 複数枚の板状体の各側面に当接された複数のろう付けワイヤを該側面に沿って配置し、前記板状体の各側面と前記ろう付けワイヤの外周面とをろう付けして構成された板状体とワイヤとのろう付け構造であって、前記ろう付けワイヤを、断面中空C形状のスリットが開口された中空部を有するコアードワイヤで構成して、該中空部にろう材を充填するとともに、該スリットが前記板状体との接合部から該ろう付けワイヤの周方向に退避した位置になるように前記板状体とろう付けワイヤとを接合したことを特徴とする板状体とワイヤとのろう付け構造。
  2. 請求項1記載の板状体とろう付けワイヤとのろう付け構造を実施する方法であって、前記ろう付けワイヤを加熱することにより、前記スリットよりろう付けワイヤの外周面側に中空部内のろう材を溶出させてろう付けすることを特徴とする板状体とワイヤとのろう付け方法。
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