JP3794783B2 - 内燃機関の冷却制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用エンジン等の内燃機関を冷却するための冷却制御装置に関し、特に冷却媒体の流量を制御する制御系に障害等が発生した場合において、機関がオーバヒートとなるのを防止し得るようにした内燃機関の冷却制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等に使用される内燃機関(以下エンジンと称する)においては、これを冷却するために一般にラジエータを用いる水冷式の冷却装置が使用されている。この種の冷却装置においては、冷却水の温度を制御するためにサーモスタットが用いられており、冷却水が所定温度よりも低温の場合には、前記サーモスタットの作用により冷却水をバイパス通路へ流してラジエータを通さずに冷却水を循環させる構造とされている。
図8は、その構成を示したものであり、符号1はシリンダブロック1aおよびシリンダヘッド1bより構成されたエンジンであり、このエンジン1のシリンダブロック1aおよびシリンダヘッド1b内には矢印cで示した流体通路が形成されている。
また2は熱交換機、すなわちラジエータを示し、このラジエータ2には周知のとおり流体通路2cが形成されており、ラジエータ2の冷却水入口部2aおよび冷却水出口部2bは、前記エンジン1との間で冷却水を循環させる冷却水路3に接続されている。
【0003】
冷却水路3は、エンジン1の上部に設けられた冷却水の流出部1dからラジエータ2の上部に設けられた冷却水の流入部2aまで連通する流出側冷却水路3aと、ラジエータ2の下部に設けられた冷却水の流出部2bからエンジン1の下部に設けられた冷却水の流入部1eまで連通する流入側冷却水路3bと、両冷却水路3a,3bの途中部位を接続するバイパス水路3cより構成されている。
また、冷却水路3における流出側冷却水路3aとバイパス水路3cの分岐部には、サーモスタット4が配置されている。このサーモスタット4は、冷却水温の変化により膨張、収縮する熱膨張体(例えばワックス)を内蔵していて、冷却水温が高いとき(例えば80℃以上の場合)には、前記熱膨張体の膨張によって弁を開き、エンジン1の流出部1dから流出する冷却水を流出側冷却水路3aを通してラジエータ2に流入できるようにし、ラジエータ2で放熱されて低い温度となった冷却水が流出部2bから流出して流入側冷却水路3bを通り、エンジン1の流入部1eからエンジン1内に流れ込むように作用させるものである。
【0004】
また、冷却水温が低いときには熱膨張体の収縮によってサーモスタット4の弁は閉じられ、エンジン1の流出部1dから流出した冷却水はバイパス水路3cを通して、エンジン1の流入部1eからエンジン1内の冷却通路cに流れ込むようにされている。
なお、図8において符号5はエンジン1の流入部1e部分に配置されたウォーターポンプであり、エンジン1の図示しないクランクシャフトの回転により回転軸が回転されて冷却水を強制的に循環させるものである。また、符号6はラジエータ2に強制的に冷却風を取り入れるためのファンユニットであり、冷却ファン6aと、これを回転駆動するファンモータ6bより構成されている。
【0005】
前記したようなサーモスタットによる開弁および閉弁作用は冷却水の温度により決定されるものであり、しかもワックス等の熱膨張体による膨張、収縮作用によるものであるため、開弁時の温度および閉弁時の温度が一定ではない。すなわちワックス等の熱膨張体は冷却水の温度変化を受けてから弁が動作するまでにしばらくの時間を要するものであり、特に温度上昇時に比較して温度下降時の応答性が悪く、いわゆるヒステリシス特性を有している。このために、冷却水を所望の一定温度に調節することは極めて困難であるという技術的課題を有している。
【0006】
そこで、ワックス等の熱膨張体による開弁および閉弁作用を利用せず、電気的に冷却水の流量を制御するようにしたものが提案されている。
これは、モータによりバタフライ弁の回転角を制御するものであり、図8におけるサーモスタット4が除かれ、サーモスタット4の代りにバタフライ弁を備えたバルブユニット7が図8に破線で示すように流出側冷却水路3aに配置される。
図9はそのバルブユニット7の一例を示したものであり、冷却水路3a内に円形平板状のバタフライ弁7aが支軸7bによって回転可能となるように支持されている。この支軸7bの一端にはウォームホイル7cが取り付けられており、モータ7dの回転駆動軸に嵌め込まれたウォーム7eが、前記ウォームホイル7cに噛み合うように構成されている。
【0007】
そして、前記モータ7dにはエンジン全体の運転状態を制御する制御ユニット(ECU)によって、その駆動軸を正転および逆転させる動作電流が供給される。従って、ECUの作用によりモータ7dに対して駆動軸を正転させる電流が供給されると、ウォーム7eとウォームホイル7cによる周知の減速作用によりバタフライ弁7aの支軸7bが一方向に回転され、これによりバタフライ弁7aの面方向が冷却水路3aの水路方向と同一方向に回転されて開弁状態とされる。
また、ECUの作用によりモータ7dに対して駆動軸を逆転させる電流が供給されると、バタフライ弁7aの支軸7bが他方向に回転され、これによりバタフライ弁7aの面方向が冷却水路3aの水路方向と直角方向に回転されて閉弁状態とされる。
前記ECUには、例えばエンジンの冷却水温に関する情報が供給されるようにされており、この情報を利用して前記モータを制御することにより冷却水の温度制御を成することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したバタフライ弁を用いた冷却制御装置においては、例えばモータの故障、或いはウォームギヤ部分に障害が発生した場合等においては、バタフライ弁の開閉動作が不可能となる。
例えば、バタフライ弁が閉弁状態またはこれに近い中間開度の状態において前記した故障或いは障害が発生した場合には、エンジンの十分な冷却作用が成されず、運転者が認識しない間にエンジンをオーバヒートに至らせる等の技術的課題を有している。
これを避けるために、前記したようなウォームギヤを用いずに、直接バタフライ弁を駆動させるような機構とし、さらにバタフライ弁を開弁状態に付勢するためのリターンスプリングを設けることも考えられる。このように構成することで、障害発生時にはリターンスプリングによる付勢力によって自動的にバタフライ弁を開弁させることができ、これによりエンジンがオーバヒートに至るのを防止することができる。
【0009】
しかしながら、一般的にバタフライ弁を駆動させようとする場合、例えばバタフライ弁のフリクッションとして0.5Kg・cm、冷却水の水圧に対抗する弁のトルクとして2.0Kg・cm程度が必要であり、またリターンスプリングに対抗するためのトルクとして2.5Kg・cmが必要である。
従って、バタフライ弁を駆動させるには5.0Kg・cm以上のトルクが必要となる。このような駆動力を与えるためのモータやリニアソレノイド等のアクチェータは勢い大型化せざるを得ず、その占有体積が増大するという課題が発生する。
加えて、アクチェータによりバタフライ弁を直接駆動する前記した構成によると、ある一定の回転角度にバタフライ弁を保持させる場合においては、リターンスプリングの付勢力と、バタフライ弁を駆動するアクチェータからの駆動力によって開弁位置をバランスさせるという駆動形式を採用するために、前記アクチェータに対して常時駆動電流を供給せざるを得ないという課題が発生する。
【0010】
本発明は以上のような技術的課題を解決するために成されたものであり、例えば流量制御弁の駆動装置部分等の障害発生により、機関をオーバヒートに至らせるなどの問題を未然に防ぎ、フェールセーフ機能を発揮することができる冷却制御装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するためになされた本発明にかかる内燃機関の冷却制御装置は、内燃機関内に形成された流体通路と熱交換機に形成された流体通路との間で冷却媒体の循環路を形成し、前記循環路中に冷却媒体を循環させることによって内燃機関において発生する熱を前記熱交換機によって放熱させるように構成した内燃機関の冷却制御装置であって、内燃機関の運転状態を検出する少なくとも1つの検知センサからの検出信号に応じて制御信号を発生する制御ユニットと、前記制御ユニットからの制御信号に基づいて、回転駆動されるモータと、前記モータの回転数を減速する減速機構と、前記減速機構より得られる回転駆動力により開閉動作し、前記内燃機関と熱交換機間の循環路における冷却媒体の流量を制御する流量制御弁と、前記流量制御弁を開弁方向に付勢するリターンスプリングと、前記内燃機関の異常検知出力を得た場合において、前記モータから流量制御弁に至る制御弁駆動系の結合を解除するクラッチ機構とが具備される。
このような構成により、機関の異常状態においてはクラッチ機構が解除状態とされ、流量制御弁はリターンスプリングの作用により自動的に開弁状態とされる。
【0012】
この場合、前記流量制御弁は、筒状の冷却媒体通路中に配置され、冷却媒体の流通方向に対して、その平面方向の角度が可変される平板状のバタフライ弁により構成される。このようなバタフライ弁を採用することで、ほぼ90度の回転角の範囲で開弁および閉弁状態とすることができ、従って減速機構を介した流量制御、並びに異常時におけるリターンスプリングによる開弁作用が円滑に成し得る。
また、前記クラッチ機構は、前記モータの回転軸と前記減速機構との間に介在させることが望ましい。このように構成することで、クラッチ機構に印加される駆動力、すなわちトルクを極端に低下させることが可能であり、クラッチ機構のすべり、損耗が防止でき、またクラッチ機構の小型化を図ることができる。
【0013】
また、前記異常検知出力は、冷却媒体の温度と、前記制御ユニットに格納された目標設定温度とに基づいて生成されるように構成される。従って、冷却媒体の実際の温度と目標設定温度との差を演算し、ある一定時間経過後、所定温度範囲からはずれた場合には前記制御ユニットは前記流量制御弁が故障と判断することが可能となる。
さらに前記異常検知出力は、冷却媒体の温度と、流量制御弁の回転角度との関係に基づいても生成されるように構成され、この場合、好ましい実施の形態においては前記流量制御弁の回転角度は、流量制御弁の支軸に結合された角度センサより得るように成される。
この構成により角度センサは流量制御弁、すなわちバタライ弁の角度を常にモニターしているので、制御ユニットから出された出力と異なっている場合には異常と判断することができるので、小型にして制御弁の正確な回転角度の情報を得ることができる。
【0014】
また前記流量制御弁の開弁方向への駆動時において前記モータに発生させる駆動トルクに対し、閉弁方向への駆動時において前記モータに発生させる駆動トルクが大となるように制御される。
この場合、好ましい実施の形態においては、前記モータは直流モータであり、電源の正極端子と負極端子間に直列接続された第1と第2のスイッチング素子および電源の正極端子と負極端子間に直列接続された第3と第4のスイッチング素子によりブリッジ回路が構成され、前記第1と第2のスイッチング素子の接続中点と前記第3と第4のスイッチング素子の接続中点との間に前記直流モータの一対の駆動電流入力端子がそれぞれ接続されると共に、前記第1と第4のスイッチング素子の制御極端子に加えるパルス幅と前記第2と第3のスイッチング素子の制御極端子に加えるパルス幅とが異なるパルス幅になるよう構成される。
このように構成することで、スイッチング素子によるブリッジ回路で、直流モータの正転および逆転の回転制御が成されると共に、スイッチング素子の制御極に与えるパルス幅を変化させることで、トルク特性を制御させることが可能となる。
【0015】
また、好ましくは冷却媒体の温度に依存して膨張、収縮する熱応動部材がさらに具備され、前記熱応動部材の膨張作用により、前記流量制御弁を支持する支軸と、前記減速機構との結合を解除する切離機構を構成し、前記切離機構の作動により流量制御弁がリターンスプリングにより開弁状態となるように構成される。従って、前記したクラッチ機構の解放によっても回避し得ない異常状態が発生した場合においては、終局的に熱応動部材による切離機構が作動して流量制御弁を解放するため、フェールセーフ機能を一層充実させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる内燃機関の冷却制御装置について、図に示した実施の形態に基づいて説明する。
図1は自動車用エンジンの冷却制御装置に適用した全体構成を示したものである。なお図1において、図8に示した従来の装置と同一符号部分はそれぞれ相当部分を示しており、したがって個々の構成および作用の説明は適宜省略する。
図1に示すように、内燃機関としてのエンジン1の上部に設けられた冷却水の流出部1dと、熱交換機としてのラジエータ2の上部に設けられた冷却水の流入部2aとの間に配置された流出側冷却水路3aには、流量制御ユニット11がフランジによって接続されている。
これにより、流量制御ユニット11を含んだ形で冷却媒体、すなわち冷却水の循環路12が形成されている。
【0017】
また、前記エンジン1における冷却水の流出部1dには、例えばサーミスタ等の温度検知素子13が配置されている。この温度検知素子13による検出値は、変換器14によって制御ユニット(ECU)15が認識可能なデータに変換され、エンジン全体の運転状態を制御する制御ユニット(ECU)15に供給されるように構成されている。
また、図1に示す実施の形態においては、エンジン1のスロットルバルブ16の開度を検出するスロットルポジションセンサ17からのデータも制御ユニット15に供給されるように構成されている。また、図示していないが前記制御ユニット15には、他にエンジンの回転数等の情報も供給されるように構成されている。
一方、制御ユニット15からはモータ制御回路18並びにクラッチ制御回路19に対して制御信号が供給されるように成されている。このモータ制御回路18並びにクラッチ制御回路19は、バッテリー20から供給される電流をそれぞれ制御し、流量制御ユニット11に具備された後述する直流モータ制御回路、並びにクラッチ制御回路に対して制御電流が供給されるように構成されている。
【0018】
図2は、前記流量制御ユニット11の構成を模式的に示したものであり、その一部は断面状態で示されている。この流量制御ユニット11には、直流モータ31が具備されており、この直流モータ31の回転軸31aには、クラッチ機構32を構成する第1クラッチ盤32aが、回転軸31aの回転方向に結合され、かつ軸方向に摺動可能となるように取り付けられている。
図3は、図2におけるA−A′部分を矢印方向に視た状態を示したものである。すなわち、前記モータの回転軸31aは、その外形が図に示すように六角形に成されており、一方第1クラッチ盤32aの中央部には、前記モータの回転軸31aを包囲するように六角形の孔が形成されている。
この構成により、第1クラッチ盤32aは回転軸31aの回転方向に結合され、かつ軸方向に摺動可能となるように作用する。
【0019】
図2に戻り、前記第1クラッチ盤32aの周側面には環状の溝部32bが形成されており、この溝部32bには電磁プランジャ32cの作動子32dの先端部が遊嵌されるように構成されている。そして、プランジャ32cにはコイルスプリング32eが取り付けられており、このコイルスプリング32eの拡開作用によりプランジャ32cに通電しない通常状態においては、図2に示すように第1クラッチ盤32aをモータ31側に引き込むように成されている。
前記第1クラッチ盤32aに対向するように第2クラッチ盤32fが配置されており、この第2クラッチ盤32fは、減速機構33を構成する入力側回転軸33bに固着されている。
前記減速機構33はケース33aに取り付けられた各軸受けにより、前記入力側回転軸33bおよび中間回転軸33c、出力側回転軸33dが互いに平行状態に配置されている。
そして、入力側回転軸33bにはピニオン33eが固着され、中間回転軸33cに固着された平歯車33fに噛み合うように成され、また中間回転軸33cに固着されたピニオン33gは出力側回転軸33dに固着された平歯車33hに噛み合うように成されている。
【0020】
この構成により減速機構33は、その減速比が1/50程度となるように構成されている。
前記減速機構33の出力側回転軸33dは、流量制御弁34の駆動軸に結合されている。流量制御弁34は、筒状の冷却媒体通路34a中に配置された平板状のバタフライ弁34bにより構成されている。このバタフライ弁34bは、冷却水の流通方向に対して、その平面方向の角度が駆動軸としての支軸34cの回転角により冷却水の流量が制御されるように成される。すなわち、冷却水の流通方向に対して、その平面方向の角度が0度付近で開弁状態となり、冷却水の流通方向に対して、その平面方向の角度が90度付近で閉弁状態となる。そして、その中間角度を適宜とることにより、冷却水の流量はリニアに制御される。
【0021】
前記支軸34cにおける減速機構33側には、カラー34dが支軸34cに対して固着されており、このカラー34dの周側面には、コイル状のリターンスプリング34eが捲装されている。このリターンスプリング34eの一端は、内部に冷却媒体通路34aを構成する筒状体の一部に係合されており、リターンスプリング34eの他端は、カラー34dの一部に取り付けられた突出体34fに係合されている。
この状態で前記リターンスプリング34eは、支軸34cに結合されたバタフライ弁34bを開弁状態となるように付勢している。
また前記支軸34cの減速機構33に対向する他端部には、角度センサ34gが結合されており、バタフライ弁34bの回転角度を認識することができる。
【0022】
以上のように構成された流量制御ユニット11において、前記直流モータ31は図1に示すモータ制御回路18より駆動電流を受けるように成され、またクラッチ機構32における電磁プランジャ32cは図1に示すクラッチ制御回路19より駆動電流を受けるように成され、また角度センサ34gによるバタフライ弁の回転角度に関するデータ出力は図1に示す制御ユニット15に供給されるように成されている。
従って図2に示す構成において、電磁プランジャ32cに通電されると、その作動子32dは第1クラッチ盤32aを、第2クラッチ盤32f側に移動させて結合状態とする。そして、直流モータ31に対して駆動電流が供給されると、モータ31の回転駆動力は減速機構により減速され、支軸34cを介してバタフライ弁34bを回転させる。また支軸34cの回転によって、前記角度センサ34gは回転角度に関するデータを制御ユニット15にフィードバックさせる。
【0023】
図4は前記モータ制御回路18の構成を示した結線図である。このモータ制御回路18は、電源(バッテリー20)の正極端子と負極端子(アース)間に直列接続された第1のスイッチング素子Q1と第2のスイッチング素子Q2、および同じく正極端子と負極端子間に直列接続された第3のスイッチング素子Q3と第4のスイッチング素子Q4によりブリッジ回路が構成されている。
これらの各スイッチング素子はNPN型のバイポーラ型トランジスタにより構成されている。従って第1トランジスタQ1および第3トランジスタQ3の各コレクタはバッテリー20の正極端子に接続され、また、第2トランジスタQ2および第4トランジスタQ4の各エミッタはアースに接続されている。
【0024】
そして、第1トランジスタQ1のエミッタと第2トランジスタQ3のコレクタとが接続され、第1接続中点18aを構成している。また第3トランジスタQ3のエミッタと第4トランジスタQ4のコレクタとが接続され、第2接続中点18bを構成している。
前記第1接続中点18aおよび第2接続中点18bとの間には直流モータ31の一対の駆動電流入力端子がそれぞれ接続されている。
また第1および第4トランジスタQ1,Q4の制御極端子、すなわちベースは互いに結合されて入力端子aを構成しており、第2および第3トランジスタQ2,Q3のベースは互いに結合されて入力端子bを構成している。
【0025】
図5は、図4における入力端子aおよび入力端子bに対して前記制御ユニット15から択一的に与えられるスイッチ制御信号を示したものである。
この制御信号はパルス波形に成されており、閉弁時においては入力端子aのみに対して大きなパルス幅(W1)の制御信号が、また開弁時においては入力端子bのみに対して小さなパルス幅(W2)の制御信号が与えられる。
すなわち前記バタフライ弁34bを開弁させようとする時は、リターンスプリング34eのリターン方向のトルクを利用して小なるパルス幅にて、有効駆動させるようにされている。
ここで、前記バタフライ弁34bを閉弁させようとする場合には、図4に示す端子aに対して図5に閉弁時(a)として示したパルス幅の大きなスイッチ制御信号が供給される。従ってトランジスタQ1およびQ4は図5(a)に示すパルス幅の大きなスイッチ制御信号によりオン制御が成され、モータ31を一方向に回転駆動させる。この場合にはモータ31に流れる駆動電流の導通角が大であるため、モータ31の回転トルクは増大される。
また、前記バタフライ弁34bを開弁させようとする場合には、図4に示す端子bに対して図5に開弁時(b)として示したパルス幅の小さいスイッチ制御信号が供給される。従ってトランジスタQ2およびQ3は図5(b)に示すパルス幅の小さなスイッチ制御信号によりオン制御が成され、モータ31を逆方向に回転駆動させる。この場合にはモータ31に流れる駆動電流の導通角が小であるため、モータ31の回転トルクは減少される。
【0026】
このような構成により、前記バタフライ弁34bの閉弁に際しては、バタフライ弁34bの駆動トルクが大に成され、前記リターンスプリング34eによる開弁方向への付勢力に対向してバタフライ弁34bが駆動される。また、前記バタフライ弁34bの開弁に際しては、バタフライ弁34bの駆動トルクが小に成され、前記リターンスプリング34eによる開弁方向への付勢力と共にバタフライ弁34bが駆動される。
【0027】
以上、図1乃至図5に示した構成において、エンジン1が起動されると、制御ユニット15からクラッチ制御回路19に対して制御信号が供給される。これに伴い、バッテリー20より流量制御ユニット11における電磁プランジャ32cに対して通電され、第1クラッチ盤32aが第2クラッチ盤32fに結合される。一方、エンジンから流出する冷却水の温度を検出する温度検知素子13からの温度情報が変換器14を介して前記制御ユニット15に供給される。
従ってエンジン1の運転により冷却水の温度が上昇すると、制御ユニット15からは冷却水の温度に対応したバタフライ弁34bの制御信号が発生し、その制御信号はモータ制御回路18に供給され、これによりモータ制御回路18は流量制御ユニット11における直流モータ31を駆動する。この結果、バタフライ弁34bは目標設定温度になるよう制御され、これによりエンジンを所定の温度となるように冷却する。
ここで、制御ユニット15においては、温度検知素子13によって得られる実際の冷却水温度Twと、制御ユニット15に格納されている目標設定水温、すなわち最適な冷却水温Tsとを比較する。そして、その差であるΔT=Tw−Tsを演算し、ある一定時間経過後、その演算結果が所定よりも大きくなった場合、すなわち所定温度範囲からはずれた場合には制御ユニット15は異常状態であると判定し、異常検知出力を発生する。
【0028】
また、前記制御ユニット15には流量制御ユニット11に配置されたバタフライ弁34bの回転角度の情報が角度センサ34gより供給されている。そして制御ユニット15においては、温度検知素子13により得られる冷却水の温度情報と、角度センサ34gより得られるバタフライ弁34bの回転角度の情報とを常時比較演算している。
従って、角度センサ34gから得られるバタフライ弁34bの回転角度と、温度検知素子13により得られる冷却水の温度情報との関係が、所定以上異なる場合においては、制御ユニット15は異常状態と判定し、異常検知出力を発生する。この場合、制御ユニット15には冷却水温度に対するバタフライ弁34bの回転角度の許容範囲が例えばテーブル形式で格納されており、従って、比較的単純な演算プログラムにより、異常状態か否かを判定することができる。
【0029】
前記したように制御ユニット15において、ΔT=Tw−Tsの演算を成し、その結果に基づいて異常検知出力を発生させる機能に加え、前記角度センサ34gより得られるバタフライ弁34bの回転角度の情報も利用して異常検知出力を発生させることで、フェールセーフ機能をより充実させることができる。
このようにして異常検知出力が発生すると、この異常検知出力に基づいてクラッチ制御回路19が動作され、流量制御ユニット11における電磁プランジャ32cに対する通電が遮断される。それ故、第1クラッチ盤32aと第2クラッチ盤32fとの連結が解除され、これに伴い、バタフライ弁34bはリターンスプリング34eの作用により開弁状態になされる。従って冷却水の循環が促進され、エンジンがオーバヒート状態に至るのを防止することができる。
なお、前記リターンスプリング34eによりバタフライ弁34bを開弁させる場合には、減速機構33における各平歯車およびピニオン等も駆動することとなる。しかしながらクラッチ機構が解放されている状態においては、これらを回転させるための負荷はそれ程大きなものではない。
【0030】
次に図6は、図2に示した流量制御ユニット11に対して、さらに熱応動部材によって制御される切離機構を配置した構成を示したものである。なお、図6において図2と同一部分または相当部分を同一符号で示しており、従ってその説明は省略する。
この切離機構35は、減速機構33と流量制御弁34との間に配置されている。図6に示すようにバタフライ弁34bの支軸34cに対してカップ状のサーモエレメント35aが一体に結合されている。サーモエレメント35a内には温度に依存して膨張、収縮する熱応動部材としてのワックス35bが支承板35cによって封入されている。前記支承板35cにはロッド状のピストン35dの一端が取り付けられており、ピストン35dの他端はサーモエレメント35aに形成された縮径部35eの内面に形成されたピストンガイドを通り外部に突出されている。
前記サーモエレメント35aにおける縮径部35eの外周面は、その軸方向に直角に切断した断面形状が例えば六角形に成されている。一方35fは可動体であり、その軸方向の両端側にそれぞれ内側面が例えば六角形に成され軸孔35g,35hが形成されている。
【0031】
図6に示す状態においては、前記サーモエレメント35aにおける縮径部35eと、可動体35fの軸孔35gが連結された状況を示しており、互いに六角形に成され縮径部35eと軸孔35gとで、回転方向に結合され、かつ軸方向に摺動可能となるように構成されている。すなわち図3に示したクラッチ盤の保持と同様な構成とされている。
一方、減速機構33における出力側回転軸33dには、その軸方向に直角に切断した断面形状が例えば六角形に成された軸35jが直結されており、この軸35jは可動体35fの軸孔35hに嵌入されている。軸35jと軸孔35hとは、図3に示したクラッチ盤の保持と同様な構成とされ、回転方向に結合されると共に軸方向に摺動可能になされている。
そして、軸孔35h内にはコイルスプリング35iが圧縮状態で収納され、可動体35fをピストン35d側に押し込む方向に付勢している。
【0032】
図6に示した構成において、サーモエレメントを35aには冷却媒体通路34aを流れる冷却水よりバタフライ弁34bの支軸34cを介して熱伝導される。しかし、冷却水の温度が定常の範囲にある場合においては、図6に示したように切離機構35は連結状態を保ち、冷却水の温度に依存したバタフライ弁34bの開閉動作がなされる。
ここで、冷却水の温度が異常に上昇した場合には、サーモエレメントを35aに収納されたワックス35bが膨張し、ピストン35dにより可動体35fを押し上げる。
図7は冷却水の温度が異常に上昇した場合に切離機構35が動作した状態を示したものである。すなわち、図7に示すようにピストン35dの矢印B方向への移動により可動体35fは押し上げられ、サーモエレメントの縮径部35eと、可動体の軸孔35gとの結合が切離される。
【0033】
従って、バタフライ弁34bはリターンスプリング34eの作用により開弁状態になされ、従って冷却水の循環が促進され、エンジンがオーバヒート状態に至るのを防止することができる。
なお、前記切離機構35はその熱応動部材としてワックスを用いているので、冷却水が定常温度に戻ることにより再び図6に示すように連結状態に復帰させることが可能である。
このような切離機構35を配置したことにより、前記したクラッチ機構が解放できないような障害、または減速機構がロック状態に陥った場合等においても、終局的に切離機構35が作動してバタフライ弁34bがリターンスプリング34eにより解放されるため、フェールセーフ機能を一層充実させることができる。
【0034】
なお、以上の説明においては、冷却水の温度を検知してバタフライ弁の回転角度を制御する場合を例にしているが、これに加えてスロットルバルブの開度およびエンジンの回転数またはその他のパラメータも併用することができる。
また、前記したクラッチ機構を解放する場合においても、冷却水の温度情報と角度センサより得られるバタフライ弁の回転角度の情報とを比較演算するだけでなく、この演算にスロットルバルブの開度およびエンジンの回転数またはその他のパラメータも併用することができる。
また以上は、本発明の冷却制御装置を自動車用エンジンに適用した実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこのような特定なものに限られることなく、その他の内燃機関に適用することで、同様の作用効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明にかかる内燃機関の冷却制御装置によると、モータの回転を減速する減速機構によって例えばバタライ弁等の流量制御弁を回転制御するようにし、内燃機関の異常検知出力を得た場合において、クラッチ機構を解放させることにより、バタライ弁をリターンスプリングによって自動的に開弁させるように構成したので、機関がオーバーヒートに至るのを防止させることができる。
また、クラッチ機構をモータと減速機構との間に配置することにより、クラッチ機構にかかる負荷を軽減させることができるため、小型のクラッチ機構を採用しつつ耐久性を得ることができる。従って装置の小型化を図ると共に信頼性を向上させることが可能となる。
さらに、減速機構と流量制御弁との間に熱応動型の切離機構を配置することにより、終局的には切離機構が動作して流量制御弁が開弁状態とされるので、フェールセーフ機能を一層充実させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷却制御装置における実施の形態を示した構成図である。
【図2】図1に示す装置に用いられる流量制御ユニットを一部断面状態で示した構成図である。
【図3】図2におけるA−A′部分の拡大断面図である。
【図4】図1に示す装置に用いられるモータ駆動回路を示す結線図である。
【図5】図4に示すモータ駆動回路に与えられる制御信号の例を示した波形図である。
【図6】図2に示す流量制御ユニットに対して切離機構を配置した状態を示す構成図である。
【図7】図6に示す切離機構の動作状態を示した構成図である。
【図8】従来の冷却制御装置の一例を示した構成図である。
【図9】従来のバタフライ弁による流量制御装置の例を一部断面状態で示した構成図である。
【符号の説明】
1 内燃機関(エンジン)
2 熱交換機(ラジエータ)
2c 流体通路
3 冷却水路
5 ウォータポンプ
6 ファンユニット
11 流量制御ユニット
12 冷却媒体循環路
13 温度検知素子
15 制御ユニット(ECU)
16 スロットルバルブ
17 スロットルポジションセンサ
18 モータ制御回路
19 クラッチ制御回路
20 バッテリー
31 モータ(直流モータ)
32 クラッチ機構
32a 第1クラッチ盤
32c 電磁プランジャ
32f 第2クラッチ盤
33 減速機構
34 流量制御弁
34a 冷却媒体通路
34b バタフライ弁
34c 支軸
34e リターンスプリング
34g 角度センサ
35 切離機構
35a サーモエレメント
35b ワックス
35d ピストン
35f 可動体
35g 軸孔
35h 軸孔

Claims (9)

  1. 内燃機関内に形成された流体通路と熱交換機に形成された流体通路との間で冷却媒体の循環路を形成し、前記循環路中に冷却媒体を循環させることによって内燃機関において発生する熱を前記熱交換機によって放熱させるように構成した内燃機関の冷却制御装置であって、
    内燃機関の運転状態を検出する少なくとも1つの検知センサからの検出信号に応じて制御信号を発生する制御ユニットと、
    前記制御ユニットからの制御信号に基づいて、回転駆動されるモータと、
    前記モータの回転数を減速する減速機構と、
    前記減速機構より得られる回転駆動力により開閉動作し、前記内燃機関と熱交換機間の循環路における冷却媒体の流量を制御する流量制御弁と、
    前記流量制御弁を開弁方向に付勢するリターンスプリングと、
    前記内燃機関の異常検知出力を得た場合において、前記モータから流量制御弁に至る制御弁駆動系の結合を解除するクラッチ機構とを具備したことを特徴とする内燃機関の冷却制御装置。
  2. 前記流量制御弁は、筒状の冷却媒体通路中に配置され、冷却媒体の流通方向に対して、その平面方向の角度が可変される平板状のバタフライ弁により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却制御装置。
  3. 前記クラッチ機構は、前記モータの回転軸と前記減速機構との間に介在されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の冷却制御装置。
  4. 前記異常検知出力は、冷却媒体の温度と、前記制御ユニットに格納された目標設定温度とに基づいて生成されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内燃機関の冷却制御装置。
  5. 前記異常検知出力は、冷却媒体の温度と、流量制御弁の回転角度との関係に基づいて生成されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内燃機関の冷却制御装置。
  6. 前記流量制御弁の回転角度は、流量制御弁を支持する支軸に結合された角度センサより得るように構成したことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の冷却制御装置。
  7. 前記流量制御弁の開弁方向への駆動時において前記モータに発生させる駆動トルクに対し、閉弁方向への駆動時において前記モータに発生させる駆動トルクが大となるように制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の内燃機関の冷却制御装置。
  8. 前記モータは直流モータであり、電源の正極端子と負極端子間に直列接続された第1と第2のスイッチング素子および電源の正極端子と負極端子間に直列接続された第3と第4のスイッチング素子によりブリッジ回路が構成され、前記第1と第2のスイッチング素子の接続中点と前記第3と第4のスイッチング素子の接続中点との間に前記直流モータの一対の駆動電流入力端子がそれぞれ接続されると共に、前記第1と第4のスイッチング素子の制御極端子に加えるパルス幅と前記第2と第3のスイッチング素子の制御極端子に加えるパルス幅とが異なるパルス幅に成されていることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の冷却制御装置。
  9. 冷却媒体の温度に依存して膨張、収縮する熱応動部材がさらに具備され、前記熱応動部材の膨張作用により、前記流量制御弁を支持する支軸と、前記減速機構との結合を解除する切離機構を構成し、前記切離機構の作動により流量制御弁がリターンスプリングにより開弁状態となるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の内燃機関の冷却制御装置。
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