JP3794212B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の室内機内部でのカビ繁殖を抑制する制御機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機で冷房運転を行った場合、室内機内の熱交換器は冷凍サイクルの冷却器として作用するため冷却されており、通過する室内空気流に含まれている水分を凝縮する。この結果、熱交換器の表面には凝縮水が付着する。熱交換器から滴下した凝縮水は露受け皿に集められ、ドレンホースを介して室外に排出される。更に、冷房運転時には構成部材である送風ファンや通風路の表面等も、冷たい室内空気流により冷却されると共に相対湿度の高い状態となる。従って、かかる状態で冷房運転を終了した場合、室内機内部は熱交換器の表面や露受け皿に凝縮水が付着したままとなり、自然に蒸発し乾燥するまでの間、高湿状態が維持されることとなる。
【0003】
一方、クラドスポリウムを始めとするカビ菌等が自然環境中には多数浮遊しており、一般的な住宅の室内空間にも進入し、これらの一部は空気調和機の運転等で室内機内部にも付着する。かかるカビ類は相対湿度70%以上の高湿環境を好み、温度やエサ等他の条件が揃えばその場所で盛んに増殖することとなる。室内機内部は既述の如く、冷房運転後は長時間カビ類の好む湿度環境が形成されるるためカビ類の絶好の繁殖場所となる。室内機内部でカビ類が繁殖すれば、空気調和機の運転時にカビの菌や分泌物等が送風時に室内へ吐出され、それらがアレルゲンや臭いの原因となることが、特開平9-126528号公報(文献1)、特開平10-62000号公報(文献2)、特開平4-270844号公報(文献3)、特開平5-223325号公報(文献4)、特開平10-281537号公報(文献5)、実開平5-10937号公報(文献6)、特開平9-229456号公報(文献7)及び特開平6-129656号公報(文献8)に記載のように一般的に知られている。
【0004】
このため、室内機内部のカビ類の繁殖防止を目的とした研究が積極的になされており、その繁殖防止方法(以下、乾燥運転という)は、大きく3つの方法に分類される。
【0005】
1つ目は、空気調和機1内部をカビ類の繁殖範囲以下の湿度にまで乾燥させて繁殖を抑制する方法で、上記文献1、文献3、文献4及び文献5には、空気調和機を送風モードにして室内熱交換器を乾燥させることが記載されている。
【0006】
文献1には、冷房運転が停止したことを検出して、3分間送風運転を行うことが記載されている。文献3には、冷房運転が終了したことを判別して、室内ファンを一定時間若しくは熱交換器の湿度が設定湿度以上である期間低速回転させることが記載されている。文献4には、冷房運転終了動作に次いで、強風であれば1分間、弱風であれば20分間ファンのみの動作を引き続き行うことが記載されている。また、文献5には、空気調和機の室内機内の相対湿度が所定の湿度を越えたことに応動して、または越えた旨を使用者に報知して、室内ファンを送風運転することが記載されている。
【0007】
2つ目は、冷凍サイクルを暖房モードに切り替えて室内熱交換器を熱することにより、室内熱交換器を乾燥させる乾燥運転であり、文献2乃至5にこの旨が開示されている。
【0008】
文献2には、冷房運転が終了したことを検出して、圧縮機及び室内ファンを低速回転させる暖房運転として、この暖房運転を3分間継続させることが記載されている。文献3には、冷房運転が終了したことを判別して、サイクルを暖房モードにして暖房運転をすると共に室内ファンを低速回転させることが記載されている。文献4には、冷房運転終了動作に次いで、暖房動作を30秒継続することが記載されている。文献5には、空気調和機の室内機内の相対湿度が所定の湿度を越えたことに応動して、または越えた旨を使用者に報知して、室内ファンを回転させない暖房若しくは回転させる暖房とすることが記載されている。尚、文献5には、室内機に内蔵したヒータにて乾燥させることも記載されている。
【0009】
3つ目は、空気調和機内部を高温環境に保ち、高温でカビを殺す方法である。文献6乃至8には、室内機を閉鎖して内部を加熱してかびの菌を滅菌させることが記載されている。
【0010】
文献6には、空気調和運転が停止されたとき、風向変更板を回動させて室内機を閉鎖し電気ヒータに通電を行い、室内機内部が60℃から80℃に保たれるように、室内ファンの回転数を制御し、この状態を3分間継続させることが記載されている。文献7には、リモコンから滅菌運転が指令されると、吸込み口及び吹出し口を閉鎖して、暖房運転を行い、室内機内部の温度が60℃乃至70℃及び湿度が80%乃至95%(加湿手段あり)の状態を20分から30分継続させて、かびに代表される真菌類を滅菌することが記載されている。文献8には、リモコンに設けられたかび取り用スイッチが押下されたとき、フラップを閉じて、1時間室内機内部の温度が60℃に保たれるよう、暖房運転若しくは電気ヒータを運転することが記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の内1つ目の乾燥運転は、室内ファンのみを回転させて室内機内部を乾燥させるものであるため、種々の条件を考慮すると現実的には2時間近くの送風時間が必要であるという問題がある。
【0012】
また、上記従来技術の2つ目の乾燥運転は、基本的に暖房運転であり、部屋を冷房した後に乾燥運転を行うことを考えると、室内の温度を上昇させてしまうという問題がある。ヒータで乾燥させるものについては、この乾燥運転のために電気ヒータを室内機内に内蔵しなければならないといった問題がある。
【0013】
さらに、上記従来技術の内3つ目の乾燥運転は、かびの菌を死滅させるため、室内機内部を暖房サイクルにて高温にするものであるが、空気調和を行っている通常の暖房運転では、本来、室内熱交換器では冷媒は凝縮されなければならないところ、高温状態に保たれていることから、凝縮が進まず、冷凍サイクル内の冷媒温度が上昇してこの結果サイクル内の圧力が上昇し、圧縮機の負担が大きくなってしまう問題がある。尚、室内機内の温度を上昇させるものとして電気ヒータによるものがあるが、電気ヒータを室内機に内蔵しなければならないという問題がある。
【0014】
本発明の目的は、乾燥運転を行うに際し、空気調和機の室内機が設置された部屋の温度を極力上昇させずに、室内機内部を乾燥させる空気調和機を提供することにある。
【0015】
また、本発明の他の目的は、乾燥運転を行うに際し、空気調和機の室内機が設置された部屋の温度を極力上昇させずに、室内機内部を乾燥させると共に室内の湿度も低下させる空気調和機を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、圧縮機、室内熱交換器、室外熱交換器及び膨張機構とを有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記膨張機構、前記室内熱交換器の順に冷媒を通流させる冷房運転機能、前記圧縮機、前記室内熱交換器、前記膨張機構、前記室外熱交換器の順に冷媒を通流させる暖房運転機能、前記圧縮機を停止させた状態で前記室内熱交換器に通風させる室内ファンを運転する送風運転機能とを備えた空気調和機において、前記送風運転機能を動作させる前に前記暖房運転機能を動作させる乾燥運転機能を備えることにより達成される。
【0017】
また上記他の目的は、圧縮機、室内熱交換器、室外熱交換器、膨張機構及び除湿弁とを有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記膨張機構、前記室内熱交換器の順に冷媒を通流させる冷房運転機能、前記圧縮機、前記室内熱交換器、前記膨張機構、前記室外熱交換器の順に冷媒を通流させる暖房運転機能、前記冷房運転機能と同じ方向に冷媒を通流させ、前記膨張機構を開とし前記室内熱交換器の配管途中に接続された前記除湿弁を膨張機構として動作させる除湿運転機能、前記圧縮機を停止させた状態で前記室内熱交換器に通風させる室内ファンを運転する送風運転機能とを備えた空気調和機において、前記除湿運転機能、前記暖房運転機能、前記送風運転機能の順に動作させる乾燥運転機能を備えることにより達成される
また上記他の目的は、圧縮機、室内熱交換器、室外熱交換器、膨張機構及び除湿弁とを有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記膨張機構、前記室内熱交換器の順に冷媒を通流させる冷房運転機能、前記圧縮機、前記室内熱交換器、前記膨張機構、前記室外熱交換器の順に冷媒を通流させる暖房運転機能、前記冷房運転機能と同じ方向に冷媒を通流させ、前記膨張機構を開とし前記室内熱交換器の配管途中に接続された前記除湿弁を膨張機構として動作させる除湿運転機能、前記圧縮機を停止させた状態で前記室内熱交換器に通風させる室内ファンを運転する送風運転機能とを備えた空気調和機において、前記除湿運転機能、前記暖房運転機能、前記送風運転機能の順に動作させる第1の乾燥運転機能及び前記暖房運転機能、前記送風運転機能の順に動作させる第2の乾燥運転機能とを備えることにより達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図13は空気調和機の室内機1の基本構成を示す図で、4は熱交換器、5は送風ファン、6は露受け皿、7はフィルター、8は通風路、9は室内機内部の空気流、10は熱交換器4の上流側に設置した室温制御用の温度センサーである。
【0019】
図14は基本運転シーケンスを示す図である。リモコン操作等で運転開始指令をONすれば、空気調和機は指定された運転モードで空調運転を開始する。次いで運転停止指令をONすれば空気調和機は運転を停止する。
【0020】
図15にかかる運転を実現するための基本制御ブロック図を示す。1は室内機、2は室外機、3はリモコンの各制御ブロックを示す。制御の基本的な流れは次のようになっている。先ず、リモコン3の操作部31の対応するボタン操作で、冷房運転や暖房運転などの運転モードの選択若しくは強風や弱風などの制御機能の選択をし運転開始指令を発すれば、その信号を32の判断・指令部で解読し、送信部33から無線信号34で室内機1に送信する。同時に表示部35に予め定めた表現でその内容を表示する。次に、室内機1は受信部41でこの無線信号34を受けた後判断指令部42で内容を解読し、運転指令を出す。この時、センサー部43からの温度情報等や記憶部44からの運転シーケンスデータの取り込み等を行うと共に、駆動回路45を介して室内機機構部46の制御や表示部47への運転内容の表示を行う。更に室外機判断・指令部51へ室外機2の制御指令を送る。室外機2は送られてきた制御指令に基づき、駆動回路52を介して機構部53を制御する。
【0021】
指定された運転モードが冷房の場合、図示しない圧縮機により圧縮された高温高圧のガス冷媒は四方弁(図示せず)を介して室外熱交換器に流入し、この室外熱交換器にて凝縮されて低温高圧の液冷媒となる。この液冷媒は膨張弁(図示せず)により減圧されて低温低圧の冷媒となり、室内機の室内熱交換器4に至り、室内の空気と熱交換されて蒸発し高温低圧のガス冷媒となって四方弁を介して再び圧縮機に至る。
【0022】
また、指定された運転モードが暖房の場合、圧縮により圧縮された高温高圧のガス冷媒は四方弁を介して室内熱交換器に流入し、室内の空気と熱交換されて凝縮し低温高圧の液冷媒となる。この液冷媒は膨張弁により減圧されて低温低圧の冷媒となり室外熱交換器に至り、室外熱交換器にて蒸発してガス冷媒となって四方弁を介して再び圧縮機に至る。
【0023】
さらに、指定された運転モードが除湿の場合、圧縮機により圧縮された高温高圧のガス冷媒は四方弁を介して室外熱交換器に至り、室外ファンにより温度が調節された後、全開された膨張弁を介して室内熱交換器の再熱器(2分割された室内熱交換器の一方)に流入して室内の空気と熱交換されて凝縮し低温高圧の液冷媒となる。この液冷媒は、室内機に設けられた除湿弁にて減圧され低温低圧の冷媒となり冷却器(2分割された室内熱交換器の他方)に流入して室内の空気と熱交換され蒸発して低温低圧のガス冷媒となって四方弁を介して再び圧縮機に至る。この時、室内機では冷却器にて室内の空気の湿気を液化すると共に、再熱器にて冷えた室内の空気の温度を上昇させることから、室温を低下させずに除湿することができる。尚、本実施の形態では、除湿機能を有する空気調和機を例に説明しているが、除湿機能がなくても以降説明する乾燥運転を行うことができる。
【0024】
さて、図13において、このような空気調和機で冷房運転を行った場合、室内機1内の熱交換器4は冷凍サイクルの冷却器として作用するため冷却されており、通過する室内空気流9に含まれている水分を凝縮する。この結果、熱交換器4の表面には凝縮水が付着する。熱交換器4から滴下した凝縮水は露受け皿6に集められ、ドレンホースを介して室外に排出される。更に、冷房運転時には構成部材である送風ファン5や通風路8の表面等も、冷たい室内空気流9により冷却されると共に相対湿度の高い状態となる。従って、この状態で冷房運転を終了した場合、室内機1内部は熱交換器4の表面や露受け皿6に凝縮水が付着したままとなり、自然に蒸発し乾燥するまでの間、高湿状態が維持されることとなる。
【0025】
一方、前述の如く、クラドスポリウムを始めとするカビ菌等が自然環境中には多数浮遊しており、一般的な住宅の室内空間にも進入し、これらの一部は空気調和機の運転等で室内機内部にも付着する。かかるカビ類は相対湿度70%以上の高湿環境を好み、温度やエサ等他の条件が揃えばその場所で盛んに増殖することとなる。室内機1内部は既述の如く、冷房運転後は長時間カビ類の好む湿度環境が形成されるるためカビ類の絶好の繁殖場所となる。室内機内部でカビ類が繁殖すれば、空気調和機の運転時にカビの菌や分泌物等が送風時に室内へ吐出され、それらがアレルゲンや臭いの原因となってしまう。
【0026】
かびの発生を抑制する本実施の形態に係る乾燥運転について図1〜4を用いて以下説明する。図1は乾燥運転の基本的な考え方を示したもので、空気調和機が停止状態の時に、リモコンに設けられた釦等で、乾燥運転開始指示を与えると乾燥運転が開始する。そして、所定の乾燥運転がすべて終了すれば空気調和機を自動停止させ、乾燥運転を終了するものである。かかる乾燥運転を独立して操作させる構成とすることにより、必要な時には冷房運転に関係なく、いつでも任意に実行させることが出来、操作性を飛躍的に向上させると共に、使用者の意志を尊重した機能提供にもつながるものである。これは、冷房終了後に自動的に乾燥運転を行うようにすると、使用者が空気調和機を停止させたい意志を持っているにも拘わらず運転が終了しないといった不具合を解消するためである。
【0027】
乾燥運転の運転内容は、最初の暖房運転(t1時間)と連続した送風運転(t2時間)とで構成されている。かかる組み合わせ構成とすることにより、加熱乾燥のみに比べ投入熱量を少なくし、室温上昇を押さえることが可能となると共に、送風乾燥のみに比べ乾燥運転時間を短縮できるメリットが生じる。
【0028】
即ち、本実施の形態では暖房運転(t1時間)の目的は温風での高温殺菌ではなく、冷却された熱交換器や通風路を低温のまま放置することによる弊害、例えば、冷房時、室内熱交換器の風上側に位置したフィルタ等の低温部材周囲に配置されたものは室温に近い温度になっているが、運転を止めるとファンによる送風が停止するので、低温輻射によりフィルタが室内熱交換器の温度近くまで低下することで相対湿度が上昇し、フィルタに露が付きこの露を温床にしてかびが発生してしまうという弊害がある。この低温部材周囲の相対湿度上昇を防止する目的がある。また、この他、冷房運転終了直後に乾燥運転を行う場合、室内熱交換器は、露点以下に冷却されていることが多く、これを送風運転のみで乾燥させるためには相当の時間がかかってしまうといった問題があり、この問題を解消するために、室内熱交換器を室温近辺(室温に到達しなくても、室温を越えても差し支えがない)まで暖めることで室内機1内部に付着した水滴の蒸発速度を早める目的がある。
【0029】
従って、投入する加熱熱量(暖房モードの運転時間)は少なくてよい。この結果、暖房運転による室温上昇が押さえられ、室内環境の悪化を防ぐことができる。一般的な条件では、実験結果から暖房運転時間は5分から10分程度でよい。なお、この時、室内ファンは、圧縮機の負担を考慮して微風としたが、室内熱交換器の温度を室温にさせるための暖房モードであるので、圧縮機からの高温高圧のガス冷媒は、ファンを回さなくても室内熱交換器は十分冷却されていることから、凝縮し得るので、室内ファンを停止しておいてもよい。
【0030】
一方、送風運転(t2時間)は室内機内部をまんべんなく乾燥させるためのもので、暖房運転と組み合わせ、加熱後に送風することで乾燥時間を大幅に短縮できるメリットが生じる。即ち、従来の送風運転のみでは、各部材や水滴が冷却されたままで冷たいため、蒸発に時間がかかり、実測結果では水滴を蒸発させてしまうには約2時間を要した。しかし、本実施の形態の如く、当初に若干加熱することで、蒸発が促進されるため送風時間を大幅に低減できる。同様に実測結果からは、10分間加熱することで、送風運転時間は10分から30分程度で乾燥が終了した。
【0031】
なお、図1は空調運転停止時に乾燥運転させる構成となっているが、乾燥運転を優先させ、空調運転中でも、乾燥運転指令で空調運転から乾燥運転に切り替える制御とすることも可能である。
【0032】
また、乾燥運転時に、吐出気流の方向を上下若しくは左右に向け、居住空間に風が来ないように制御させることも可能である。
【0033】
以上のような乾燥運転としたことにより、本実施形態では、次のような効果がある。暖房運転のみで室内機内部に付着した水滴を十分に乾燥させた場合、本運転モードの使用時期が夏期であること、近年の高気密・高断熱化された住宅は暖房負荷が小さいことなどから、暖房運転による投入熱量で室温が大きく上昇し、在室に耐えられない環境となってしまうが、本実施の形態では、暖房モードは室内熱交換器の温度を室温かそれより少し高い温度にすることを目的としたものであるので、乾燥運転のために室温が上昇することを抑制しうる。
【0034】
一方、室内機内部に付着した水滴を送風運転で十分乾燥させた場合は、送風時間が長くなる欠点がある。条件にもよるが実測結果からは大体2時間程度の連続運転が必要となる。毎冷房運転終了の都度、かかる長時間送風運転を行うのは、煩わしさと共に経済的な損失も大きな問題であるが、本実施の形態では、予め室内熱交換器の温度を室温以上にさせてから送風運転となる乾燥運転を採用したので、乾燥運転時間を大幅に短縮することができる。
【0035】
図2は以上説明した乾燥運転の内容をシーケンス図で表したものである。乾燥運転指令を受けて、暖房運転をt1時間、その後送風運転をt2時間行い終了する。なお、暖房運転のt1時間と送風運転のt2時間は予め定めた固定値でも、湿度データの検出値に基づき変化させる可変値でもよい。条件によっては暖房運転時間t1をゼロにしても良い。
【0036】
図3は本発明を実現するための空気調和機基本制御ブロック図を示す。図15に示した制御ブロックの記憶部44に乾燥運転用の運転モード記憶部62を追加し、運転内容を記憶させた。更に、表示部47に乾燥運転用の表示文字若しくは絵表示部63を、リモコン3の操作部31に乾燥運転用の操作部64を、表示部35に乾燥運転用の表示文字若しくは絵表示65を同じく追加した。他は図15の制御ブロックと同一である。かかる構成とすることにより、乾燥運転指令を出すことで任意に乾燥運転を開始させると共に、運転情報を表示させることができる。
【0037】
ところで、従来の乾燥運転は、文献1、文献2、文献3、文献4及び文献6に記載されているように、冷房運転に続けて自動的に一定時間送風運転若しくは暖房運転による乾燥運転を行う方法が多く、手間がかからない長所がある反面、次の問題がある。冷房運転の停止後、毎回自動的に乾燥運転を行わせた場合、室内機内部の濡れ具合と関係のない乾燥運転となるため、不経済な運転となる場合が生じる。即ち、冷房運転時には運転時の負荷で冷凍サイクルの状態が決まり、冷房負荷の軽い状態では除湿水は少なくなる。更に冷房時の運転風量が多い場合や室内の湿気が少ない場合も除湿水は少なくなる。条件によっては全く付着しない場合もある。わざわざ乾燥運転をさせる必要はない場合にも、運転してしまう問題がある。
【0038】
同様に、例えば梅雨期などは、冷房運転をしなくても雨天等で室内機内部湿度が高くなり、乾燥させる必要が生じる場合も考えられる。冷房運転後の自動運転とした場合、かかるケースにうまく対応できない問題がある。
【0039】
更に、使用者の意識に伴う問題もある。即ち、例えば入退室に応じて運転のON−OFFを繰り返した場合など、その都度乾燥運転を行うこととなり、使用者にとって大変わずらわしい運転となる。またこの機能を十分には理解していない使用者が、停止させたつもりが停止せずに運転を続けることを故障と判断し、クレームの原因となる恐れもある。即ち、使用者の意志と結びつかない運転動作は不満や不安の原因となる要因を含んでおり、避けるべきである。
【0040】
この問題を解決するため、本実施の形態では、空気調和機に付属したリモコンに設けた乾燥運転用の釦により使用者が任意に乾燥運転を開始させることができるようにした。図4はリモコン3に乾燥運転用の専用釦64を追加配置した状態を示す。専用の釦64を配置することで、容易に運転指令を出すことができる。この場合、例えば専用釦64でなく、従来使用していた釦を複数個同時に押すなど、他の何らかの方法で対応出来ても問題はない。また、表示部35に乾燥運転用の専用表示を出せば、運転状態の把握ができ、操作性は更に向上する。なお、この操作部はリモコン3でなく、室内機1の一部に配置しても良い。
【0041】
ところで、近年の住宅は、高気密・高断熱化されており、外部からの熱負荷が少なくなると共に湿気が室外へ抜けにくい。このため、空気調和機にて冷房運転をすると露点近辺(露点より高い温度ではなおさら)でも十分室内を冷房することができるため、冷房運転では除湿が促進されない。すなわち、室内の温度は設定された低い温度にはなるが、相対湿度が比較的高く、室内熱交換器は湿っている状態となり、かびには好適な条件となってしまう。この問題を解決する実施の形態を次に説明する。
【0042】
図5に本発明の第2の実施の形態を示す。乾燥運転の内容として、除湿運転(t3時間)と暖房運転(t1時間)と送風運転(t2時間)の連続運転としている。かかる、既述の暖房運転(t1時間)と送風運転(t2時間)からなる乾燥モードの前に除湿運転(t3時間)を行う構成とすることにより、乾燥運転開始時に室内湿度が高い場合、先ず除湿運転で室内の湿度を下げることができるため、より完全に室内の湿度上昇を防ぎ、かつ室内機内部の乾燥を実現することができる。なお、除湿運転時間(t3時間)は固定値でも室内湿度に伴い変化する可変値(t3=0の場合は乾燥運転中には除湿運転を行わない)でもよい。
【0043】
ここでの除湿運転は第1の実施の形態において説明した除湿モードによるものである。この除湿運転を行っている間、再熱器となっている室内熱交換器は暖められて乾燥するが、冷却器となっている室内熱交換器は空気中の水分を液化するために必ず露点以下に制御されているので、濡れている。つまり、乾燥させなければならない熱交換器は冷却器となっている室内熱交換器であり、約半分しかない。このため、乾燥運転における第1の実施の形態に比べて、暖房運転の時間を約半分にしても、十分冷却器となっている室内熱交換器の温度を室温以上に上昇させることができる。
【0044】
ところで、上記第1及び第2の実施の形態にて説明した乾燥運転は、使用者の意志で運転させるものである。この運転を使用者が設定した時間(使用者の意志)に開始するようにすると便利である。以下、タイマー機能についての実施の形態を説明する。図6に、タイマーに関する第1の実施の形態を示す。乾燥運転にタイマー機能を持たせたものである。即ち、乾燥運転指令をONにし、かつ運転開始時間をタイマーセットしておけば、設定時刻に乾燥運転を開始させることができる。かかる構成とすることにより、例えば外出時など都合の良い時刻を指定して自動的に乾燥運転をさせることが可能となる。タイマー機能は現状の空気調和機には広く搭載されており、乾燥運転に利用することは容易に実現可能である。
【0045】
図7にタイマーに関する第2の実施の形態を示す。図6に示したタイマー機能に、更に一定インターバルでの繰り返し機能を持たせたものである。即ち、乾燥運転指令をONにし、かつ運転開始時刻と運転のインターバル(t4時間)をタイマーセットしておけば、設定したインターバル(t4時間)で設定時刻になれば毎回、自動的に乾燥運転を開始させることができる。かかる構成とすることにより、例えばインターバル(t4時間)を1日(24時間)に設定すれば、毎日決められた時刻に自動的に乾燥運転をさせるなどの使い方が可能となり、乾燥運転忘れが防げるなど使い勝手の向上が図れる。なお、該インターバル(t4時間)は例えば1日や2日などの予め定めた固定値方式でもよいし、タイマーセットと同様に任意に設定できる可変値方式でもよい。
【0046】
本タイマー機能の他の使い方として、カビ菌は一般に室内機内部の高湿環境では約2日で菌糸をのばし、約1週間で菌糸に胞子が着床することが知られている。このことから、例えば該インターバルを1週間に設定しておけば、1週間毎に乾燥運転が実行されるため、新たな胞子が飛散する前に繁殖を押さえることとなり、少ない乾燥運転回数で効果的にカビの増殖を防ぐことができる。
【0047】
さて、従来技術のように冷房運転の後に自動で乾燥運転に入る制御とすると、使用者にとって思わぬ運転となってしまうばかりか、本来乾燥運転を行う必要がない運転を行いがちである。この問題を解決した実施の形態を以下説明する。一般にカビ菌糸の成長速度は周囲の相対湿度の高さとその環境に晒された時間に比例する。このため、室内機内部湿度と高湿環境に晒された時間を測定することで、それらのデータからカビの成長程度が予測できる。従って該予測結果から乾燥運転開始の目安を得て、効果的に乾燥運転をさせることが可能である。
【0048】
即ち、図8において、湿度センサーで内部湿度を検出し、同時に一定湿度以上の継続時間をカウントする。これらの積算値が予め定められた値(例えば、菌糸に胞子が着床するまでの値)に到達した場合に乾燥運転指令を出し、乾燥運転を実行させれば、少ない乾燥運転回数で効率良くカビの増殖を押さえることができる。この場合、空気調和機本体の運転停止時も継続して上記データを計測し、積算する構成とすれば、より確実な制御が実現できる。
【0049】
なお、乾燥運転指令を出した後は該積算値をゼロクリアし、以後、再度同様に積算を開始する。かかる構成とすることにより、室内機1内部のカビ菌の成長に合わせた効率のよい乾燥運転をさせることができる。また、乾燥運転に自動的に入る場合は、乾燥運転を実行中であることを表示をすることで、使用者に認識させることができ、使用者にとって意味不明な運転ではないことを認知させることができる。なお、乾燥運転は、乾燥運転の第1及び第2に実施の形態いずれでもよい。また、使用者の意志を尊重する運転とする場合(使用者自ら乾燥運転を実行せよと指令する)、空気調和機本体などに乾燥運転が必要である旨を表示することで、この表示を見た使用者が、室内機内部がかびが生えやすい状態となっていることを認識するので、リモコン等に設けた乾燥運転釦を押下することで使用者自らの意志に基づいて乾燥運転を実行することができる。
【0050】
ところで、上記乾燥運転の第1及び第2の実施の形態で、2種類の乾燥運転を提案したが、これら乾燥運転を組み合わせた実施の形態を図9〜図12基づいて説明する。乾燥運転として複数の運転パターンを備え、室内と室内機内部の湿度条件でそれらの中から最適な運転パターンを選択し、室内環境の悪化防止と投入エネルギーの最少化を図ったものである。
【0051】
図9に一例として3個の乾燥運転パターンA、B,Cとそれらの使い分け方を示す。室内と室内機内部の湿度を測定しその値で使い分ける。先ず、それらのいずれもが高湿の場合にはパターンA「除湿運転+暖房運転+送風運転」を選択する。これは室内が高湿なため、このまま暖房運転+送風運転で室内機1内の湿気を室内に出せば、室内環境がさらに悪化するので、除湿運転で予め室内の湿度を下げておき、その後暖房運転と送風運転で室内機1内部を乾燥させることとした。次いで、室内が低湿で室内機内部のみが高湿の場合には、パターンB「暖房運転+送風運転」を選択する。これは室内湿度が低いため、室内機1の湿気を室内に出してもさほど環境の悪化に繋がらないためで、暖房運転と送風運転で空気調和機内部を乾燥させる。最後に、いずれもが低湿の場合にはパターンC「運転をしない」を選択する。室内機1内部は低湿なので乾燥運転は不要であり、乾燥運転は行わないという内容である。かかる制御とすることにより、室内環境の悪化を防ぎながら少ない投入エネルギーで室内機1を効率よく乾燥させることができる。
【0052】
図10は本実施の形態を実現するための制御フローである。先ず使用者が自分の意志でリモコン3若しくは室内機1に備えた乾燥運転指令部から乾燥運転指令70を発する。室内機1は該信号34を受信後、室内機1内部の湿度情報71を取り込む。次いで72の該湿度情報を判断する。即ち、室内機1内部の湿度と予め定めてある湿度設定値を比較し、室内機1内部湿度が同一若しくは高い場合には乾燥させる必要があり、次のステップに進む。73で室内空気湿度を取り込み、74で同様に予め定めてある湿度設定値と比較する。その結果、いずれの湿度も高い場合には空気調和機を室内湿度が低下するまで除湿運転75を行わせる。除湿運転で室内湿度が設定値より低下した場合には、次いで送風運転76を行わせる。更に送風運転中に室内機1内部湿度を検出77し、再度室内機1内部の湿度を比較78し、該湿度が設定値より低下した場合に、乾燥運転を停止する。
【0053】
なお、室内機1内部の湿度が設定値より低い場合には、乾燥の必要はないので、乾燥運転は行わない。
【0054】
図11は本実施の形態を実現するための室内機構成図である。図13の室内機構成に、室内機1の内部湿度を測定するための湿度センサ61aを熱交換器4の下流側に、室内の湿度を測定するための湿度センサ61bを熱交換器4の上流側に追加してある。他は図13の室内機構成と同一である。かかる構成とすることにより、室内と室内機1内部の湿度を容易に検出でき、適切な判断が可能となる。この場合、湿度センサ61aや61bに代え、例えば熱交換器4表面の濡れ度合いや熱交換器4の表面温度等、他の手段で検出した湿度情報を利用することも可能である。
【0055】
図12は本実施の形態を実現するための空気調和機の基本制御ブロック図を示す。図15の制御ブロックの室内機1センサー部43に乾燥運転用の湿度センサ61を、記憶部44に乾燥運転用の記憶部62を、表示部47に乾燥運転用の表示文字若しくは絵表示部63を、リモコン3の操作部31に乾燥運転用の操作部64を、表示部35に乾燥運転用の表示文字若しくは絵表示65を同じく追加したものである。他は図15の制御ブロックと同一である。
【0056】
【発明の効果】
以上本発明によれば、乾燥運転を行うに際し、空気調和機の室内機が設置された部屋の温度を極力上昇させずに、室内機内部を乾燥させることができる。
【0057】
また、乾燥運転を行うに際し、空気調和機の室内機が設置された部屋の温度を極力上昇させずに、室内機内部を乾燥させると共に室内の湿度も低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の乾燥運転を示す図。
【図2】第1の乾燥運転フロー図。
【図3】本発明に係る乾燥運転の制御ブロック図。
【図4】本発明に係るリモコン外観図(乾燥運転釦)。
【図5】本発明の第2の乾燥運転を示す図。
【図6】タイマーに関する第1の実施の形態のフロー図。
【図7】タイマーに関する第2の実施の形態のフロー図。
【図8】本発明に自動運転を施した乾燥運転フロー図。
【図9】本発明に係る乾燥運転の応用例を示す図。
【図10】図9に示した応用例の乾燥運転フロー図。
【図11】図9に示した応用例の室内機構造図。
【図12】図9に示した応用例の制御ブロック図。
【図13】本発明に係る空気調和機の室内機構造図。
【図14】本発明に係る空気調和機の基本運転フロー図。
【図15】本発明に係る空気調和機の基本制御ブロック図。
【符号の説明】
1…室内機、2…室外機、3…リモコン、4…熱交換器、5…送風ファン、6…露受け皿、7…フィルター、8…通風路、9…室内機による気流、10…室温センサー、15…発芽指数表示部、17…湿度情報取り込み部、18…湿度判断部、19…湿度情報取り込み部、20…湿度判断部、31…操作部、32…判断・指令部、33…送信部、34…無線信号、35…表示部、41…受信部、42…判断・指令部、43…センサー部、44…記憶部、45…室内機駆動回路、46…室内機機構部、47…表示部、51…室外機制御部、52…室外機駆動回路、53…室外機機構部、61…乾燥運転用センサー部、61a…室内機内部用湿度センサー、61b…室内用湿度センサー61c…壁用湿度センサー、62…乾燥運転用記憶部、63…乾燥運転用表示部、64…乾燥運転用操作部、65…乾燥運転用表示部、70…乾燥運転指令、71…湿度情報取り込み、72…湿度判断部、73…湿度情報取り込み、74…湿度判断部、75…除湿運転、76…送風運転、77…湿度情報取り込み、78…湿度判断部。
Claims (10)
- 圧縮機、室内熱交換器、室外熱交換器及び膨張機構とを有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記膨張機構、前記室内熱交換器の順に冷媒を通流させる冷房運転機能、前記圧縮機、前記室内熱交換器、前記膨張機構、前記室外熱交換器の順に冷媒を通流させる暖房運転機能、前記圧縮機を停止させた状態で前記室内熱交換器に通風させる室内ファンを運転する送風運転機能とを備えた空気調和機において、前記送風運転機能を動作させる前に前記暖房運転機能を動作させる乾燥運転機能を備えた空気調和機。
- 請求項1において、前記乾燥運転機能における暖房運転機能の前記室内ファンの回転数を低速回転とした空気調和機。
- 請求項1において、前記乾燥運転機能における暖房運転機能の前記室内ファン動作させないようにした空気調和機。
- 請求項1において、運転開始時刻を予約するタイマー機能と、このタイマー予約時刻に前記乾燥運転機能を動作させる機能とを備えた空気調和機。
- 請求項4において、前記タイマー機能の繰り返しインターバルを予約する機能を備え、設定したインターバルで、設定した時刻に、前記乾燥運転機能を動作させる機能を備えた空気調和機。
- 請求項1において、前記室内熱交換器を収納した室内機に設けられた湿度センサーと、この湿度センサーからの出力が所定の値より大きい期間中時間をカウントするカウンタと、このカウンタのカウント値が予定の値に到達したとき、前記乾燥運転機能を動作させる機能を備えた空気調和機。
- 請求項1において、前記乾燥運転機能の開始を指令する釦を有するリモコンを付属した空気調和機
- 圧縮機、室内熱交換器、室外熱交換器、膨張機構及び除湿弁とを有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記膨張機構、前記室内熱交換器の順に冷媒を通流させる冷房運転機能、前記圧縮機、前記室内熱交換器、前記膨張機構、前記室外熱交換器の順に冷媒を通流させる暖房運転機能、前記冷房運転機能と同じ方向に冷媒を通流させ、前記膨張機構を開とし前記室内熱交換器の配管途中に接続された前記除湿弁を膨張機構として動作させる除湿運転機能、前記圧縮機を停止させた状態で前記室内熱交換器に通風させる室内ファンを運転する送風運転機能とを備えた空気調和機において、前記除湿運転機能、前記暖房運転機能、前記送風運転機能の順に動作させる乾燥運転機能を備えた空気調和機。
- 圧縮機、室内熱交換器、室外熱交換器、膨張機構及び除湿弁とを有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記膨張機構、前記室内熱交換器の順に冷媒を通流させる冷房運転機能、前記圧縮機、前記室内熱交換器、前記膨張機構、前記室外熱交換器の順に冷媒を通流させる暖房運転機能、前記冷房運転機能と同じ方向に冷媒を通流させ、前記膨張機構を開とし前記室内熱交換器の配管途中に接続された前記除湿弁を膨張機構として動作させる除湿運転機能、前記圧縮機を停止させた状態で前記室内熱交換器に通風させる室内ファンを運転する送風運転機能とを備えた空気調和機において、前記除湿運転機能、前記暖房運転機能、前記送風運転機能の順に動作させる第1の乾燥運転機能及び前記暖房運転機能、前記送風運転機能の順に動作させる第2の乾燥運転機能とを備えた空気調和機
- 請求項9おいて、前記第1の乾燥運転機能と前記第2の乾燥運転機能は、室内の湿度に基づいて選択される空気調和機。
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