JP3793949B2 - Pneumatic booster - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車の制動装置に用いられる気圧式倍力装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の気圧式倍力装置の一例として、本願出願人が提案した特願平５−２５７８３０号に示す装置がある。この気圧式倍力装置は、フロントシェル及びリヤシェルからなるハウジング内を、ダイアフラムを備えたパワーピストンによって定圧室と大気を導入可能な変圧室とに画成し、前記ハウジングのリヤシェル側に、該ハウジングと共に蓄圧室を形成するケーシングを配置し、前記蓄圧室と前記変圧室との連通・遮断を可能とした構成になっている。
【０００３】
この気圧式倍力装置では、変圧室を大気に連通させることにより定圧室と変圧室との間に差圧を発生させ、この差圧力によってパワーピストンを前進させて出力ロッドを介して倍力した推力を出力し、また、蓄圧室から変圧室へ圧縮空気を導入することにより更に大きな差圧を得てより大きな推力を発生するようにしている。
【０００４】
また、この気圧式倍力装置では、フロントシェルの外周筒部にダイヤフラムの外周端部を介してリヤシェルの外周端部を嵌装して定圧室及び変圧室の気密性を保持すると共に、リヤシェルを越えてリヤ側に延びるフロントシェルの外周端部とケーシングの外周端部との間に環状のシール部材を介装して蓄圧室の気密性を保持している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、定圧室、変圧室及び蓄圧室の気密性を保持する上で、気密性を保持するための部材を、極力少なくすることが望まれている。しかしながら、上述した従来技術では、気密性を保持するための部材として、ダイアフラム及びシール部材が用いられており、上記要望に十分には応え得るものではなかった。
【０００６】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、定圧室、変圧室及び蓄圧室の気密性を部品数を少なくして保持できる気圧式倍力装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、フロントシェル及びリヤシェルからなるハウジング内を、ダイアフラムを備えたパワーピストンによって定圧室と変圧室とに画成し、前記ハウジングのリヤシェル側に、該ハウジングと共に蓄圧室を形成するケーシングを配置し、前記蓄圧室から前記変圧室への圧縮空気の導入を可能とした気圧式倍力装置において、前記フロントシェル、リヤシェル、ケーシングの外周端部を近接させ、前記ダイアフラムの外周端部を前記フロントシェル、リヤシェル、ケーシングの各外周端部に気密に当接し、前記ダイアフラムの外周端部が前記フロントシェル及びリヤシェルの各外周端部に気密に当接することで前記定圧室及び変圧室の気密性を保持し、前記ダイアフラムの外周端部が前記リヤシェル及びケーシングの各外周端部に気密に当接することで前記蓄圧室の気密性を保持できることを特徴とする。
【０００８】
請求項２の発明は、フロントシェル及びリヤシェルからなるハウジング内を、ダイアフラムを備えたパワーピストンによって定圧室と変圧室とに画成し、前記ハウジングのリヤシェル側に、該ハウジングと共に蓄圧室を形成するケーシングを配置し、前記蓄圧室から前記変圧室への圧縮空気の導入を可能とした気圧式倍力装置において、前記フロントシェル、リヤシェルの外周端部がそれぞれ径方向に延びて互いに対向して配置される略環状のフロントシェル、リヤシェル側フランジを有し、前記ケーシングの外周端部が前記フロントシェル、リヤシェル側フランジを挟む挟持部を有し、前記ダイアフラムの外周端部が前記フロントシェル、リヤシェル側フランジ間に挿入される環状のダイアフラム側フランジを有し、該ダイアフラム側フランジが前記フロントシェル、リヤシェル側フランジ及び挟持部のそれぞれに気密に当接することを特徴とする。
請求項３の発明は、請求項２記載の気圧式倍力装置において、前記ダイアフラム側フランジは前記フロントシェル、リヤシェル側フランジ及び挟持部のそれぞれに気密に当接する第１、第２、第３のリップを備えたことを特徴とする。
【０００９】
【作用】
本発明の構成とすれば、フロントシェル、リヤシェル、ケーシングの外周端部がダイアフラムの外周端部を介して密着保持される。
【００１０】
【実施例】
以下、本発明の一実施例の気圧式倍力装置を図１に基づいて説明する。図においてフロントシェル１及びリヤシェル２からなるハウジング３内は、ダイアフラム４を備えたパワーピストン５によって定圧室（負圧室）６と変圧室７とに画成され、定圧室６は定圧側導入口８を通じてエンジン（図示省略）側の真空源９に接続されており、負圧が導入されるようになっている。ハウジング３の後面側にはケーシング１０が結合されており、ハウジング３の後面とケーシング１０とにより蓄圧室１１が形成されている。ダイアフラム４は表面に布を貼着したものになっており、圧縮空気の圧力に十分耐えられるものになっている。
【００１１】
フロントシェル１、リヤシェル２、ケーシング１０にはそれぞれ、リヤ側に延びるフロントシェル筒部１２、フロント側に延びるリヤシェル筒部１３、フロント側に延びるケーシング筒部１４が形成されている。また、ダイアフラム４には、フロント側に延びるダイアフラム筒部１５が形成されている。
フロントシェル筒部１２、リヤシェル筒部１３、ケーシング筒部１４の端部（外周端部）は近接して配置されている。各端部は後述するようにしてダイアフラム筒部１５の端部を介して密着保持されている。
【００１２】
フロントシェル筒部１２、リヤシェル筒部１３の端部には、それぞれ径方向に延びて互いに対向して配置される略環状のフロントシェル側、リヤシェル側フランジ１６，１７が形成されている。フロントシェル側フランジ１６は、フロントシェル筒部１２に連接して断面略Ｕ字形を成すように屈曲した基端部１６ａと、基端部１６ａに連接して径方向に延びる先端部１６ｂとからなっている。リヤシェル側フランジ１７は、リヤシェル筒部１３に連接してリヤ側（図２右方向）に戻るように屈曲した基端部１７ａと、基端部１７ａに連接して径方向に延びる先端部１７ｂとからなっている。
【００１３】
前記ケーシング筒部１４の端部には、この筒部１４に比して大径の大径筒部１４Ａが段部１４Ｂを介して連接されている。大径筒部１４Ａの先端部の周方向には、複数個のかしめ部１４Ｃが所定の間隔で形成されている。かしめ部１４Ｃは、径方向内方に押し下げて形成されたものになっている。前記両先端部１６ｂ，１７ｂの外径寸法は同等に設定され、かつ大径筒部１４Ａの内径寸法に比してわずかに短い寸法になっている。
【００１４】
段部１４Ｂ、かしめ部１４Ｃで前記フロントシェル側、リヤシェル側フランジ１６，１７を挟むようになっており、本実施例では、段部１４Ｂ、かしめ部１４Ｃ及び大径筒部１４Ａで挟持部１８を構成している。
【００１５】
ダイアフラム筒部１５の端部には、フロントシェル側、リヤシェル側フランジ１６，１７間に挿入される環状のダイアフラム側フランジ１９が形成されている。このダイアフラム側フランジ１９には、フロントシェル側、リヤシェル側フランジ１６，１７及び大径筒部１４Ａに延びる第１、第２、第３のリップ２０，２１，２２が形成されている。
【００１６】
フロントシェル側、リヤシェル側フランジ１６，１７間にダイアフラム側フランジ１９を挿入させ、フロントシェル側、リヤシェル側フランジ１６，１７をかしめ部１４Ｃ、段部１４Ｂで挟み付けており、これによりフロントシェル筒部１２の端部、リヤシェル筒部１３の端部がダイアフラム筒部１５の端部を介して挟持部１８に保持されている。この際、フロントシェル側フランジ１６の基端部１６ａとリヤシェル側フランジ１７の基端部１７ａとが、ダイアフラム側フランジ１９の基端部を挟み付けている。第１のリップ２０は、フロントシェル側フランジ１６の先端部１６ｂに当接し、第２のリップ２１は、リヤシェル側フランジ１７の基端部１７ａに嵌装するように密着し、第３のリップ２２は、大径筒部１４Ａに押圧して密着している。
【００１７】
上述したようにダイアフラム側フランジ１９の基端部が、フロントシェル側フランジ１６の基端部１６ａとリヤシェル側フランジ１７の基端部１７ａとに挟み付けられていることにより、定圧室６と変圧室７とがシールされた状態で分離されている。リヤシェル側フランジ１７の先端部１７ｂと挟持部１８の段部１４Ｂとが密着されており、蓄圧室１１と変圧室７とをシール状態で分離している。なお、仮にリヤシェル側フランジ１７の先端部１７ｂと挟持部１８の段部１４Ｂとの密着状態が解除されたとしても、上述したように第２のリップ２１が、リヤシェル側フランジ１７の基端部１７ａに密着したものになっているので、蓄圧室１１の圧縮空気が当該部を通って変圧室７に流入するようなことがない。
【００１８】
ダイアフラム４及びパワーピストン５には、それぞれに形成した孔（符号省略）に挿通させてバルブボデー２３が取り付けられている。バルブボデー２３は、パワーピストン５に嵌挿したバルブボデー大径筒部２４と、該バルブボデー大径筒部２４に連接するバルブボデー小径筒部２５とから大略構成されている。バルブボデー小径筒部２５にはバルブボデー小径孔２６が形成され、このバルブボデー小径孔２６はバルブボデー大径筒部２４に形成されたバルブボデー大径孔２７に連接している。
【００１９】
バルブボデー小径筒部２５の先端側は、リヤシェル２に形成した孔（符号省略）及びケーシング１０に形成した孔（符号省略）を気密状態で挿通してケーシング１０の外部に突出している。
【００２０】
バルブボデー小径筒部２５の開口部２８には、図示しないフットブレーキの操作力を受けて前進する入力軸２９が挿通されている。バルブボデー２３のバルブボデー小径孔２６には筒状の支持部材３０が挿通されている。支持部材３０には、入力軸２９の動きに連動する軸状のプランジャ３１が軸方向に摺動可能に収納されている。
【００２１】
また、バルブボデー大径孔２７には、入力軸２９にブレーキ操作時の反力を伝えるリアクションディスク３２とマスタシリンダ（図示省略）に連結した出力軸３３の基端大径部（符号省略）とが収納されている。
【００２２】
バルブボデー２３には、定圧室６、変圧室７、蓄圧室１１のそれぞれとバルブボデー小径孔２６とを連通するように第１、第２、第３の通路３４，３５，３６が形成されている。第１の通路３４は、一端側が定圧室６に、他端側がバルブボデー小径孔２６における支持部材３０の前方空間３７のリヤ側に開口している。第２の通路３５は、一端側が変圧室７に、他端側が前記前方空間３７のフロント側に開口している。第３の通路３６は、一端側が蓄圧室１１に、他端側がバルブボデー小径孔２６における支持部材３０の挿通部の途中に開口している。支持部材３０には、一端側が第３の通路３６に開口し、他端側が前記前方空間３７のリヤ側に開口する第４の通路３８が形成されている。
【００２３】
前記前方空間３７のリヤ側には、入力軸２９、プランジャ３１及びバルブボデー２３の相対変位に基づいて、前記通路３４，３５，３６，３８の開閉を行うバルブ機構３９が設けられている。バルブ機構３９は、定常時（ブレーキ非作動時）には、図１に示すように第１、第２の通路３４，３５を連通して変圧室７に真空圧を導入させ、フットブレーキ操作により入力軸２９が前進すると、第１の通路３４を閉じた状態で第２の通路３５と第４の通路３８（第３の通路３６）とを連通して蓄圧室１１の圧縮空気を変圧室７に導入させるようにしている。
【００２４】
ケーシング１０には圧縮空気側導入口４０が設けられており、この圧縮空気側導入口４０には、圧縮機４１、ドライヤ４２、電磁弁４３等からなる圧縮空気発生機構４４が接続されている。圧縮空気発生機構４４は圧縮機４１の作動により圧縮空気を発生して蓄圧室１１に供給する。蓄圧室１１は、定常時には圧縮空気を貯留したものになっている。
【００２５】
図中、４５はハウジング３の前面とバルブボデー２３との間に介装されたバルブボデー用リターンスプリング、４６は入力軸２９の段部と支持部材３０との間に介装された入力軸用リターンスプリングである。
【００２６】
このように構成した気圧倍力装置の作用を説明する。
定常時（ブレーキ非作動時）には、図１に示すように第１、第２の通路３４，３５を連通して変圧室７に真空圧を導入させておく。そして、フットブレーキ操作により入力軸２９が前進すると、第１の通路３４を閉じた状態で第２の通路３５と第４の通路３８（第３の通路３６）とを連通して蓄圧室１１の圧縮空気を変圧室７に導入させる。これにより定圧室６と変圧室７の間に圧力差が生じこの圧力差がパワーピストン５に作用して出力軸３３が大きな力で前進する。
【００２７】
また、ダイアフラム側フランジ１９に形成した第１、第２、第３のリップ２０，２１，２２を介してフロントシェル側フランジ１６、リヤシェル側フランジ１７、ケーシング１０の挟持部１８が密着されているので、定圧室６、変圧室７及び蓄圧室１１の気密性が確実に保持される。定圧室６、変圧室７及び蓄圧室１１の気密性の保持をダイアフラム４を兼用して達成するので、気密性保持のための部材を別個に用意しなくて済み、その分だけ部品点数が少なくなる。このため、組付性を向上できる。圧縮空気を用いることでダイアフラム４はその表面に布を貼着したものになっているが、上述したように第１、第２、第３のリップ２０，２１，２２がフロントシェル側フランジ１６、リヤシェル側フランジ１７、ケーシング１０の挟持部１８に密着するので、ダイアフラム４の布が浮き出してしまうようなことを防止できる。
【００２８】
【発明の効果】
請求項１の発明は、以上説明したように構成された気圧式倍力装置であるから、フロントシェル、リヤシェル、ケーシングの外周端部を近接させ、ダイアフラムの外周端部は前記フロントシェル、リヤシェル、ケーシングの各外周端部に気密に当接し、前記ダイアフラムの外周端部が前記フロントシェル及びリヤシェルの各外周端部に気密に当接することで前記定圧室及び変圧室の気密性を保持し、前記ダイアフラムの外周端部が前記リヤシェル及びケーシングの各外周端部に気密に当接することで前記蓄圧室の気密性を保持できるので、定圧室、変圧室及び蓄圧室の気密性の保持をダイアフラムを兼用して達成できる。このため、気密性保持のための部材を別個に用意しなくて済み、その分だけ部品点数が少なくなり、ひいては組付性の向上を図ることができる。
請求項２及び３の発明によれば、フロントシェル、リヤシェルの外周端部がそれぞれ径方向に延びて互いに対向して配置される略環状のフロントシェル、リヤシェル側フランジを有し、ケーシングの外周端部が前記フロントシェル、リヤシェル側フランジを挟む挟持部を有し、ダイアフラムの外周端部が前記フロントシェル、リヤシェル側フランジ間に挿入される環状のダイアフラム側フランジを有し、該ダイアフラム側フランジが前記フロントシェル、リヤシェル側フランジ及び挟持部のそれぞれに気密に当接するので、定圧室、変圧室及び蓄圧室の気密性が確実に保持される。このため、定圧室、変圧室及び蓄圧室の気密性を保持する上でダイアフラムを兼用できるので、前記気密性を保持するための部材を別個に用意しなくて済むと共に、前記別個の部材を取付けるための作業工程が不要であり、その分だけ部品点数が少なくなり、かつ生産性の向上を図ることができる。また、第１〜第３のリップを設けることで、さらに、気密性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の気圧式倍力装置を示す断面図である。
【図２】同気圧式倍力装置のフロントシェル、リヤシェル、ケーシング、ダイアフラムの外周端部を示す断面図である。
【図３】同ダイアフラムを示す拡大断面図である。
【図４】図１のケーシング筒部の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
１ フロントシェル
２ リヤシェル
３ ハウジング
４ ダイアフラム
５ パワーピストン
６ 定圧室
７ 変圧室
１０ ケーシング
１１ 蓄圧室
１２ フロントシェル筒部
１３ リヤシェル筒部
１４ ケーシング筒部
１５ ダイアフラム筒部
１６ フロントシェル側フランジ
１７ リヤシェル側フランジ
１８ 挟持部
１９ ダイアフラム側フランジ
２０，２１，２２ 第１、第２、第３のリップ[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a pneumatic booster used in a braking device for an automobile.
[0002]
[Prior art]
As an example of a conventional pneumatic booster, there is an apparatus shown in Japanese Patent Application No. 5-257830 proposed by the applicant of the present application. In this pneumatic booster, a housing consisting of a front shell and a rear shell is divided into a constant pressure chamber and a variable pressure chamber into which air can be introduced by a power piston provided with a diaphragm, and the housing is arranged on the rear shell side of the housing. In addition, a casing forming a pressure accumulating chamber is arranged, and the pressure accumulating chamber and the variable pressure chamber can be communicated and blocked.
[0003]
In this pneumatic booster, a differential pressure is generated between the constant pressure chamber and the variable pressure chamber by communicating the variable pressure chamber with the atmosphere, and the power piston is advanced by this differential pressure and boosted via the output rod. The thrust is output, and compressed air is introduced from the pressure accumulating chamber to the variable pressure chamber to obtain a larger differential pressure and generate a larger thrust.
[0004]
Further, in this pneumatic booster, the outer peripheral end of the rear shell is fitted to the outer peripheral cylindrical portion of the front shell via the outer peripheral end of the diaphragm to maintain the airtightness of the constant pressure chamber and the variable pressure chamber, and the rear shell is An airtight seal of the pressure accumulating chamber is maintained by interposing an annular seal member between the outer peripheral end portion of the front shell that extends beyond the rear side and the outer peripheral end portion of the casing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in order to maintain the airtightness of the constant pressure chamber, the variable pressure chamber and the pressure accumulating chamber, it is desired to reduce the number of members for maintaining the airtightness as much as possible. However, in the above-described conventional technology, a diaphragm and a seal member are used as members for maintaining airtightness, and the above-described demands cannot be sufficiently satisfied.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a pneumatic booster capable of maintaining the airtightness of a constant pressure chamber, a variable pressure chamber, and an accumulator with a reduced number of parts.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, a housing composed of a front shell and a rear shell is defined as a constant pressure chamber and a variable pressure chamber by a power piston provided with a diaphragm, and a pressure accumulating chamber is formed together with the housing on the rear shell side of the housing. In a pneumatic booster in which a casing is disposed and compressed air can be introduced from the pressure accumulating chamber to the variable pressure chamber, the front shell, the rear shell, and the outer peripheral ends of the casing are brought close to each other, and the outer peripheral end of the diaphragm said front shell, the rear shell, in contact with the hermetically to each outer peripheral end of the casing, the outer peripheral edge portion of the diaphragm of the constant pressure chamber and the variable pressure chamber by abutting sealingly each outer edge of the front shell and rear shell holding the airtightness, each outer peripheral end portion of the outer peripheral edge portion of the diaphragm is the rear shell and the casing Characterized in that to hold the airtightness of the pressure accumulating chamber by tightly abutting.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, a housing composed of a front shell and a rear shell is defined as a constant pressure chamber and a variable pressure chamber by a power piston provided with a diaphragm, and a pressure accumulating chamber is formed together with the housing on the rear shell side of the housing. In a pneumatic booster in which a casing is disposed and compressed air can be introduced from the pressure accumulating chamber to the variable pressure chamber , the outer peripheral ends of the front shell and the rear shell extend in the radial direction and are opposed to each other. generally annular front shell being having a rear shell side flange, the outer peripheral end portion is pre-SL front shell of the casing, has a clamping portion pinching the rear shell side flange, the outer peripheral edge portion of the diaphragm is the front shell, the rear shell An annular diaphragm flange inserted between the flanges, the diaphragm diaphragm Di is characterized that you contact airtightly to said front shell, the rear shell side flange and clamping unit Noso respectively.
According to a third aspect of the present invention, in the pneumatic booster of the second aspect, the diaphragm side flange is in contact with the front shell, the rear shell side flange, and the sandwiching portion in an airtight manner. It is provided with a lip.
[0009]
[Action]
According to the configuration of the present invention, the outer peripheral ends of the front shell, the rear shell, and the casing are held in close contact via the outer peripheral end of the diaphragm.
[0010]
【Example】
Hereinafter, a pneumatic booster according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. In the figure, a housing 3 consisting of a front shell 1 and a rear shell 2 is defined by a power piston 5 having a diaphragm 4 into a constant pressure chamber (negative pressure chamber) 6 and a variable pressure chamber 7, and the constant pressure chamber 6 is a constant pressure side inlet. 8 is connected to a vacuum source 9 on the engine (not shown) side so that negative pressure is introduced. A casing 10 is coupled to the rear surface side of the housing 3, and a pressure accumulation chamber 11 is formed by the rear surface of the housing 3 and the casing 10. The diaphragm 4 has a cloth attached to its surface, and can sufficiently withstand the pressure of compressed air.
[0011]
The front shell 1, the rear shell 2, and the casing 10 are respectively formed with a front shell cylinder portion 12 extending to the rear side, a rear shell cylinder portion 13 extending to the front side, and a casing cylinder portion 14 extending to the front side. Further, the diaphragm 4 is formed with a diaphragm cylinder portion 15 extending to the front side.
The front shell cylinder part 12, the rear shell cylinder part 13, and the end part (outer peripheral end part) of the casing cylinder part 14 are arranged close to each other. Each end portion is held in close contact via the end portion of the diaphragm cylinder portion 15 as will be described later.
[0012]
At the ends of the front shell cylinder portion 12 and the rear shell cylinder portion 13, substantially annular front shell side and rear shell side flanges 16 and 17 are formed that extend in the radial direction and are arranged to face each other. The front shell side flange 16 includes a base end portion 16a bent so as to be connected to the front shell cylindrical portion 12 and having a substantially U-shaped cross section, and a tip end portion 16b connected to the base end portion 16a and extending in the radial direction. ing. The rear shell side flange 17 is connected to the rear shell cylinder portion 13 and bent so as to return to the rear side (right direction in FIG. 2), and a distal end portion 17b connected to the base end portion 17a and extending in the radial direction. It is made up of.
[0013]
A large-diameter cylindrical portion 14A having a diameter larger than that of the cylindrical portion 14 is connected to the end portion of the casing cylindrical portion 14 via a step portion 14B. A plurality of caulking portions 14C are formed at predetermined intervals in the circumferential direction of the distal end portion of the large diameter cylindrical portion 14A. The caulking portion 14C is formed by being pushed inward in the radial direction. The outer diameters of both the tip portions 16b and 17b are set to be equal, and are slightly shorter than the inner diameter of the large-diameter cylindrical portion 14A.
[0014]
The front shell side and rear shell side flanges 16 and 17 are sandwiched between the stepped portion 14B and the caulking portion 14C. In this embodiment, the clamping portion 18 is composed of the stepped portion 14B, the caulking portion 14C, and the large diameter cylindrical portion 14A. It is composed.
[0015]
An annular diaphragm side flange 19 inserted between the front shell side and rear shell side flanges 16 and 17 is formed at the end of the diaphragm cylinder portion 15. The diaphragm side flange 19 is formed with first, second and third lips 20, 21, 22 extending to the front shell side, the rear shell side flanges 16, 17, and the large diameter cylindrical portion 14A.
[0016]
The diaphragm side flange 19 is inserted between the front shell side and the rear shell side flanges 16 and 17, and the front shell side and the rear shell side flanges 16 and 17 are sandwiched between the caulking portion 14C and the stepped portion 14B. The end portion of 12 and the end portion of the rear shell cylinder portion 13 are held by the clamping portion 18 via the end portion of the diaphragm cylinder portion 15. At this time, the base end portion 16 a of the front shell side flange 16 and the base end portion 17 a of the rear shell side flange 17 sandwich the base end portion of the diaphragm side flange 19. The first lip 20 is in contact with the distal end portion 16b of the front shell side flange 16, the second lip 21 is in close contact with the base end portion 17a of the rear shell side flange 17, and the third lip 22 is fitted. Is in close contact with the large-diameter cylindrical portion 14A.
[0017]
As described above, the base end portion of the diaphragm side flange 19 is sandwiched between the base end portion 16a of the front shell side flange 16 and the base end portion 17a of the rear shell side flange 17, so that the constant pressure chamber 6 and the variable pressure chamber 6 7 is separated in a sealed state. The front end portion 17b of the rear shell side flange 17 and the stepped portion 14B of the clamping portion 18 are in close contact with each other, and the pressure accumulating chamber 11 and the variable pressure chamber 7 are separated in a sealed state. Even if the close contact state between the distal end portion 17b of the rear shell side flange 17 and the stepped portion 14B of the clamping portion 18 is released, the second lip 21 is connected to the base end portion 17a of the rear shell side flange 17 as described above. Therefore, the compressed air in the pressure accumulating chamber 11 does not flow into the variable pressure chamber 7 through the portion.
[0018]
A valve body 23 is attached to the diaphragm 4 and the power piston 5 so as to be inserted through holes (reference numerals omitted) formed respectively. The valve body 23 is generally composed of a valve body large diameter cylindrical portion 24 fitted into the power piston 5 and a valve body small diameter cylindrical portion 25 connected to the valve body large diameter cylindrical portion 24. A valve body small diameter hole 26 is formed in the valve body small diameter cylindrical portion 25, and the valve body small diameter hole 26 is connected to a valve body large diameter hole 27 formed in the valve body large diameter cylindrical portion 24.
[0019]
The distal end side of the valve body small-diameter cylindrical portion 25 is inserted through a hole (not shown) formed in the rear shell 2 and a hole (not shown) formed in the casing 10 in an airtight state and protrudes outside the casing 10.
[0020]
An input shaft 29 that advances by receiving an operating force of a foot brake (not shown) is inserted through the opening 28 of the valve body small-diameter cylindrical portion 25. A cylindrical support member 30 is inserted into the valve body small diameter hole 26 of the valve body 23. A shaft-like plunger 31 that is interlocked with the movement of the input shaft 29 is accommodated in the support member 30 so as to be slidable in the axial direction.
[0021]
The valve body large-diameter hole 27 has a reaction disk 32 that transmits a reaction force during brake operation to the input shaft 29, and a base-end large-diameter portion (reference numeral omitted) of the output shaft 33 connected to a master cylinder (not shown). Is stored.
[0022]
First, second, and third passages 34, 35, and 36 are formed in the valve body 23 so that each of the constant pressure chamber 6, the variable pressure chamber 7, and the accumulator chamber 11 communicates with the valve body small-diameter hole 26. Yes. One end of the first passage 34 opens to the constant pressure chamber 6, and the other end opens to the rear side of the front space 37 of the support member 30 in the valve body small diameter hole 26. One end side of the second passage 35 opens to the variable pressure chamber 7, and the other end side opens to the front side of the front space 37. One end side of the third passage 36 opens to the pressure accumulating chamber 11, and the other end side opens in the middle of the insertion portion of the support member 30 in the valve body small diameter hole 26. The support member 30 is formed with a fourth passage 38 having one end opened to the third passage 36 and the other end opened to the rear side of the front space 37.
[0023]
A valve mechanism 39 that opens and closes the passages 34, 35, 36, 38 based on the relative displacement of the input shaft 29, the plunger 31 and the valve body 23 is provided on the rear side of the front space 37. In a steady state (when the brake is not operated), the valve mechanism 39 communicates the first and second passages 34 and 35 to introduce vacuum pressure into the variable pressure chamber 7 as shown in FIG. When the input shaft 29 moves forward, the second passage 35 and the fourth passage 38 (third passage 36) are communicated with the first passage 34 closed, and the compressed air in the pressure accumulating chamber 11 is converted into the variable pressure chamber 7. To introduce.
[0024]
The casing 10 is provided with a compressed air side introduction port 40, and a compressed air generation mechanism 44 including a compressor 41, a dryer 42, an electromagnetic valve 43, and the like is connected to the compressed air side introduction port 40. The compressed air generating mechanism 44 generates compressed air by the operation of the compressor 41 and supplies it to the pressure accumulating chamber 11. The pressure accumulating chamber 11 stores compressed air during a steady state.
[0025]
In the figure, 45 is a valve body return spring interposed between the front surface of the housing 3 and the valve body 23, and 46 is an input shaft interposed between the step portion of the input shaft 29 and the support member 30. Return spring.
[0026]
The operation of the pressure booster configured as described above will be described.
At regular time (when the brake is not operated), as shown in FIG. 1, the first and second passages 34 and 35 are communicated to introduce a vacuum pressure into the variable pressure chamber 7. When the input shaft 29 moves forward by the foot brake operation, the second passage 35 and the fourth passage 38 (third passage 36) are communicated with each other in the pressure accumulating chamber 11 with the first passage 34 closed. Compressed air is introduced into the variable pressure chamber 7. Thereby, a pressure difference arises between the constant pressure chamber 6 and the variable pressure chamber 7, and this pressure difference acts on the power piston 5, and the output shaft 33 moves forward with a large force.
[0027]
In addition, the front shell side flange 16, the rear shell side flange 17, and the clamping portion 18 of the casing 10 are in close contact with each other via the first, second, and third lips 20, 21, and 22 formed on the diaphragm side flange 19. The airtightness of the constant pressure chamber 6, the variable pressure chamber 7, and the pressure accumulating chamber 11 is reliably maintained. Since the constant pressure chamber 6, the variable pressure chamber 7 and the pressure accumulating chamber 11 can be kept airtight by using the diaphragm 4 as well, it is not necessary to prepare a separate member for airtightness, and the number of parts is reduced accordingly. Become. For this reason, assembly property can be improved. By using compressed air, the diaphragm 4 has a cloth adhered to its surface. As described above, the first, second, and third lips 20, 21, and 22 are front shell side flanges 16, Since the rear shell side flange 17 and the clamping portion 18 of the casing 10 are in close contact with each other, it is possible to prevent the diaphragm 4 from being raised.
[0028]
【The invention's effect】
Since the invention according to claim 1 is a pneumatic booster configured as described above , the outer peripheral ends of the front shell, the rear shell, and the casing are brought close to each other, and the outer peripheral ends of the diaphragm are the front shell, the rear shell, Airtightly contacting each outer peripheral end of the casing, and maintaining the airtightness of the constant pressure chamber and the variable pressure chamber by allowing the outer peripheral end of the diaphragm to airtightly contact each outer peripheral end of the front shell and the rear shell , Since the outer peripheral end of the diaphragm abuts against the outer peripheral end of the rear shell and the casing in an airtight manner, the airtightness of the pressure accumulating chamber can be maintained, so that the airtightness of the constant pressure chamber, the variable pressure chamber, and the pressure accumulating chamber can be maintained. Can be achieved. For this reason, it is not necessary to prepare a separate member for maintaining airtightness, the number of parts is reduced by that amount, and assemblability can be improved.
According to the second and third aspects of the present invention, the outer peripheral ends of the front shell and the rear shell each have a substantially annular front shell and a rear shell side flange that extend in the radial direction and are opposed to each other. The holding portion sandwiching the front shell and the rear shell side flange, the outer peripheral end of the diaphragm has an annular diaphragm side flange inserted between the front shell and the rear shell side flange, and the diaphragm side flange Since the front shell, the rear shell side flange, and the clamping portion are in airtight contact with each other, the airtightness of the constant pressure chamber, the variable pressure chamber, and the pressure accumulating chamber is reliably maintained. For this reason, a diaphragm can also be used for maintaining the airtightness of the constant pressure chamber, the variable pressure chamber, and the pressure accumulating chamber, so that it is not necessary to prepare a separate member for maintaining the airtightness and attach the separate member. Therefore, the number of parts can be reduced and the productivity can be improved. Further, by providing the first to third lip, and further, it is possible to improve the airtightness.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a pneumatic booster according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing outer peripheral ends of a front shell, a rear shell, a casing, and a diaphragm of the same pressure type booster.
FIG. 3 is an enlarged sectional view showing the diaphragm.
4 is a partially enlarged cross-sectional view of the casing tube portion of FIG. 1. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Front shell 2 Rear shell 3 Housing 4 Diaphragm 5 Power piston 6 Constant pressure chamber 7 Variable pressure chamber 10 Casing 11 Accumulation chamber 12 Front shell cylinder part 13 Rear shell cylinder part 14 Casing cylinder part 15 Diaphragm cylinder part 16 Front shell side flange 17 Rear shell side flange 18 Clamping part 19 Diaphragm side flange 20, 21, 22 First, second, third lip

Claims (3)

フロントシェル及びリヤシェルからなるハウジング内を、ダイアフラムを備えたパワーピストンによって定圧室と変圧室とに画成し、前記ハウジングのリヤシェル側に、該ハウジングと共に蓄圧室を形成するケーシングを配置し、前記蓄圧室から前記変圧室への圧縮空気の導入を可能とした気圧式倍力装置において、前記フロントシェル、リヤシェル、ケーシングの外周端部を近接させ、前記ダイアフラムの外周端部を前記フロントシェル、リヤシェル、ケーシングの各外周端部に気密に当接し、前記ダイアフラムの外周端部が前記フロントシェル及びリヤシェルの各外周端部に気密に当接することで前記定圧室及び変圧室の気密性を保持し、前記ダイアフラムの外周端部が前記リヤシェル及びケーシングの各外周端部に気密に当接することで前記蓄圧室の気密性を保持できることを特徴とする気圧式倍力装置。A housing comprising a front shell and a rear shell is divided into a constant pressure chamber and a variable pressure chamber by a power piston provided with a diaphragm, and a casing that forms a pressure accumulating chamber together with the housing is disposed on the rear shell side of the housing. In a pneumatic booster that enables introduction of compressed air from a chamber to the variable pressure chamber, the outer peripheral ends of the front shell, the rear shell, and the casing are brought close to each other, and the outer peripheral ends of the diaphragm are connected to the front shell, the rear shell, Airtightly contacting each outer peripheral end of the casing, and maintaining the airtightness of the constant pressure chamber and the variable pressure chamber by allowing the outer peripheral end of the diaphragm to airtightly contact each outer peripheral end of the front shell and the rear shell , The outer peripheral end of the diaphragm is in airtight contact with the outer peripheral ends of the rear shell and the casing. Pneumatic booster, characterized in that to hold the airtightness of the pressure accumulation chamber. フロントシェル及びリヤシェルからなるハウジング内を、ダイアフラムを備えたパワーピストンによって定圧室と変圧室とに画成し、前記ハウジングのリヤシェル側に、該ハウジングと共に蓄圧室を形成するケーシングを配置し、前記蓄圧室から前記変圧室への圧縮空気の導入を可能とした気圧式倍力装置において、前記フロントシェル、リヤシェルの外周端部がそれぞれ径方向に延びて互いに対向して配置される略環状のフロントシェル、リヤシェル側フランジを有し、前記ケーシングの外周端部が前記フロントシェル、リヤシェル側フランジを挟む挟持部を有し、前記ダイアフラムの外周端部が前記フロントシェル、リヤシェル側フランジ間に挿入される環状のダイアフラム側フランジを有し、該ダイアフラム側フランジが前記フロントシェル、リヤシェル側フランジ及び挟持部のそれぞれに気密に当接することを特徴とする気圧式倍力装置。  A housing comprising a front shell and a rear shell is divided into a constant pressure chamber and a variable pressure chamber by a power piston provided with a diaphragm, and a casing that forms a pressure accumulating chamber together with the housing is disposed on the rear shell side of the housing. In a pneumatic booster that enables introduction of compressed air from a chamber to the variable pressure chamber, the outer peripheral ends of the front shell and the rear shell extend in the radial direction and are arranged opposite each other. And an annular end portion having a rear shell side flange, an outer peripheral end portion of the casing having a sandwiching portion sandwiching the front shell and the rear shell side flange, and an outer peripheral end portion of the diaphragm being inserted between the front shell and the rear shell side flange. Diaphragm side flange, and the diaphragm side flange E le, pneumatic booster, characterized in that contact airtightly to each rear shell side flange and clamping unit. 前記ダイアフラム側フランジは前記フロントシェル、リヤシェル側フランジ及び挟持部のそれぞれに気密に当接する第１、第２、第３のリップを備えた請求項２記載の気圧式倍力装置。  3. The pneumatic booster according to claim 2, wherein the diaphragm side flange includes first, second, and third lips that are hermetically in contact with the front shell, the rear shell side flange, and the holding portion, respectively.

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