JP3792942B2 - リクライニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用座席等の背もたれの傾斜角度を調節するのに適したリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
リクライニング装置には種々の形式があり、例えば特開平7−231820号公報に記載されているような内歯式のリクライニング装置が提案されている。内歯式のリクライニング装置は、図9にその一例を示すように、互いに対向する一対のガイド凸部1,2を有するベースプレート3と、ガイド凸部1,2間に収容されたスライドギヤ4と、インターナルギヤ(内歯)5を有する回動プレート6と、カム部材7などを備えている。カム部材7は操作レバー8によって図9中の矢印A方向(ロック解除方向)に回転させることができる。ベースプレート3はシートクッション(座部)側のフレームに固定される。回動プレート6はシートバック側のフレームに固定されていて、シートバックと一体に軸9を中心に回転することができる。
【0003】
スライドギヤ4の先端部に、インターナルギヤ5に対して係脱可能な歯部10が形成されている。カム部材7のカム面11によってスライドギヤ4がインターナルギヤ5に向かって押圧されると、歯部10がインターナルギヤ5に噛合うことによりロック状態となり、回動プレート6すなわちシートバックが所望角度に固定される。
【0004】
カム部材7にはスライドギヤ4の受け部12に係合する係合部13が形成されている。操作レバー8を時計回りに回動させ、係合部13によってスライドギヤ4をインターナルギヤ5から離す方向に駆動すると、スライドギヤ4とインターナルギヤ5との噛合いが外れてロック解除となり、回動プレート6すなわちシートバックが軸9を中心に回動することができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
[課題1]
従来のリクライニング装置(図9)において、乗員がシートに着座した状態でシートバックの傾斜角度を調整する際、着座者の上半身の負荷(後方負荷)がシートバックにかかる。この場合、図10に示すようにスライドギヤ4がインターナルギヤ5に噛合ったまま、スライドギヤ4の先端部が回動プレート6と一体に矢印R1で示す方向に回動しようとするため、スライドギヤ4に時計回りのモーメントM1が働く。このモーメントM1によってスライドギヤ4が傾き、一方のガイド凸部1の基端側のコーナー付近の接点Bと、他方のガイド凸部2の先端側のコーナー付近の接点Cにスライドギヤ4が押圧された状態になる。
【0006】
この状態で、図11に示すように操作レバー8をロック解除方向に回動させることにより、カム部材7の係合部13を時計回りに回転させると、スライドギヤ4の受け部12に、スライドギヤ4をインターナルギヤ5から離す方向の力f1が入力する。しかしこの力f1は、スライドギヤ4を時計回り方向にさらに傾かせるモーメントを発生するため、前記接点B,Cにおける接触圧がさらに大きくなり、操作レバー8を操作するのに大きなロック解除力が必要となる。このため着座者は、シートバックにあまり負荷をかけないようにして操作レバー8を操作することになり、操作しにくいものとなっていた。
【0007】
[課題2]
図9のロック状態において、追突等を想定した場合、図10に矢印R1で示す方向に大きな入力があることにより、スライドギヤ4に働く前記モーメントM1がさらに大きくなる。このため、前記接点B,Cにおける接触力がさらに増大する。このためガイド凸部2の先端近傍の噛合い箇所15においては、図12に示すように歯部10とインターナルギヤ5との間の隙間Gが増大する傾向となる。その結果、スライドギヤ4とインターナルギヤ5との噛合い効率が下がり、係合強度、係合剛性が確保しにくくなる。このため、歯厚を大きくするとか歯数を増やすなどの対策が必要となる。しかし歯厚や歯数を大きくするには限界があり、しかもリクライニング装置全体が大形化する原因となってしまう。
【0008】
従って本発明の第1の目的は、ロック解除時の操作力が小さくてすみ、操作性のよいリクライニング装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、追突等を想定した場合に、インターナルギヤとスライドギヤとの噛合い強度を高めることができるようなリクライニング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のリクライニング装置は、互いに対向する一対のガイド壁を有する第1のガイド部および互いに対向する一対のガイド壁を有する第2のガイド部が形成されたベースプレートと、前記ベースプレートに水平方向の軸線回りに回転自在に設けた軸と、ベースプレートに対して前記軸を中心に相対回転可能でかつ前記軸を中心とする円弧に沿ってインターナルギヤが形成された回動プレートと、前記第1のガイド部の各ガイド壁間に収容されかつ前記インターナルギヤに噛合うロック位置とインターナルギヤから離れるロック解除位置とにわたって移動自在な第1のスライドギヤと、前記第2のガイド部の各ガイド壁間に収容されかつ前記インターナルギヤに噛合うロック位置とインターナルギヤから離れるロック解除位置とにわたって移動自在な第2のスライドギヤと、前記第1のスライドギヤと第2のスライドギヤとの間に設けられかつこれらスライドギヤを同時に前記ロック位置とロック解除位置とにわたって駆動するカム部材とを具備したリクライニング装置に適用される。
【0010】
そして前記第1の目的を果たすための発明では、前記カム部材は前記第1および第2のスライドギヤのそれぞれに形成された受け部と係合する一対のフック部を有し、前記フック部と前記受け部はカム部材がロック位置方向に回転した状態において前記スライドギヤをインターナルギヤに押圧するカム面を有し、かつ、前記フック部と前記受け部は、前記カム部材がロック解除方向に回転する際に、前記フック部が、前記第1および第2のスライドギヤの前記受け部を、シートバックに加わる後方負荷によってスライドギヤに働く回転モーメントと反対方向(前記回転モーメントを打ち消す方向)に変位させるよう前記第1および第2のガイド部の各ガイド壁に向って押す形状としている。この発明によれば、カム部材をロック解除方向に回転させたとき、前記スライドギヤのガイド壁に対する傾きが小さくなる方向にスライドギヤが変位しつつ、その歯部がインターナルギヤから離れる方向に動くため、ガイド壁に対するスライドギヤの接触圧が下がり、ロック解除力が小さくてすむ。
【0011】
この発明において、前記フック部と受け部が、それぞれ、前記スライドギヤの両側面の内側の領域のスライドギヤ中心線付近に設けられているとよい。こうすることにより、スライドギヤをコンパクトに構成することができる。
【0012】
第2の目的を果たすための発明は、前記カム部材とスライドギヤとが対向する箇所に、シートバックに加わる後方負荷によってスライドギヤに働く回転モーメントの方向にスライドギヤが動くことを抑制する傾斜面を有する支持部を設けている。この発明によれば、追突等を想定した場合のようにシートバックに大きな後方負荷が入力するとき、スライドギヤが前記回転モーメントの方向に動くことが前記支持部によって阻止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の第1の実施形態について図1〜図8を参照して説明する。
図1等に示すリクライニング装置20は、自動車等のシートのクッション(座部)のフレームに固定されるベースプレート21と、ベースプレート21に重ねて設ける回動プレート22を備えている。これらベースプレート21と回動プレート22はいずれも金属製のプレス成形品、もしくは冷間鍛造等の鍛造製品である。
【0014】
ベースプレート21には、シートクッション側のフレームに取付けるためのボルト等を挿入する孔23が形成されている。回動プレート22にはプレスによって外面側に突出させた固定用凸部24が形成されており、図3に示すように固定用凸部24をシートバック側のフレーム27に溶接するなどしてシートバックに固定される。
【0015】
ベースプレート21と回動プレート22のそれぞれの中央部に貫通孔25,26が形成されている。これら貫通孔25,26に、軸30が水平方向に挿入される。軸30は、フランジ状の端部31と、断面が非円形のカム取付部32と、レバー取付部33などを有している。レバー取付部33には、ロック解除用の操作レバー34(図4に示す)が取付けられる。軸30は、その軸線O(図1と図3に示す)まわりに回転自在である。
【0016】
ベースプレート21には、プレスによって内側(図3において右側)に凸となるように打ち出された第1のガイド部41と第2のガイド部42が設けられている。第1のガイド部41は、互いに対向するほぼ平行な一対のガイド壁45,46を含む凸部47,48を有している。第2のガイド部42も、互いに対向するほぼ平行な一対のガイド壁50,51を含む凸部52,53を有している。
【0017】
第1のガイド壁45,46の間に、プレスによって外側(図3において左側)に向けて凹ませた一対のスリット55が設けられている。第2のガイド壁50,51の間にも、プレスによって外側に向かって凹ませた一対のスリット56が設けられている。さらに中央の貫通孔25の近傍に、プレスによって外側に打ち出した一対の位置決め凸部57が設けられている。これら位置決め凸部57に下記リテーナ61が固定される。
【0018】
第1の凸部47,48と第2の凸部52,53は,いずれもベースプレート21の外周側に向かって幅が広がるような末広がり形状としている。凸部47,48,52,53をこのような末広がり形状とすることにより、追突等を想定した場合に、後述するスライドギヤ70,71に対する支持強度を大幅に向上させることができる。
【0019】
回動プレート22は、ベースプレート21に対して軸30を中心に相対回転自在である。回動プレート22の回動範囲を規制するために、ベースプレート21にストッパ58,59が設けられている。この回動プレート22には、渦巻きばね等のトルク発生用ばね60によって、軸30まわりのトルク(シートバックを前方に倒す方向のトルク)が与えられるようになっている。トルク発生用ばね60の中心部に設けるリテーナ61は、位置決め凸部57により、ベースプレート21の所定位置において回り止めがなされた状態で固定される。トルク発生用ばね60の内側の端部60aは、リテーナ61に係止される。トルク発生用ばね60の外側の端部60bは、このばね60をねじった状態で回動プレート22のばね受け部材62に係止される。
【0020】
回動プレート22に、外側(図3において右側)に向かってほぼ円形に打ち出したオフセット加工部65が形成されている。すなわちこのオフセット加工部65は、ベースプレート21と向かい合う面が凹んだ形状となっている。オフセット加工部65の内周部にインターナルギヤ(内歯)66が形成されている。インターナルギヤ66は、軸30が通る貫通孔26を中心とする円弧に沿って形成されている。
【0021】
ベースプレート21と回動プレート22との間、すなわちオフセット加工部65の内側の空間部分に、一対のスライドギヤ70,71とカム部材72が収容されている。スライドギヤ70,71は互いに共通の形状である。一方のスライドギヤ70は、第1のガイド壁45,46に沿う互いにほぼ平行な直線状の側面75,76を有し、他方のスライドギヤ71は第2のガイド壁50,51に沿う互いにほぼ平行な直線状の側面77,78を有している。
【0022】
一方のスライドギヤ70は、第1のガイド壁45,46に沿って移動することができ、他方のスライドギヤ71は、第2のガイド壁50,51に沿って移動することができる。図4に示すように、一方のスライドギヤ70の両側面75,76とガイド壁45,46との間に若干の隙間80が確保されている。他方のスライドギヤ71の両側面77,78とガイド壁50,51との間にも若干の隙間81が確保されている。
【0023】
スライドギヤ70,71の先端部には、インターナルギヤ66に係脱可能な歯部82が設けられている。図8に拡大して示すように、スライドギヤ70,71の基端側には、後述するフック部100が挿入される凹部85と凸部86を含む受け部87と、ロック状態の時にカム部材72のカム面101によって押圧されるカム面88が形成されている。
【0024】
スライドギヤ70,71にダボ部90,91が設けられている。これらのダボ部90,91は前記スリット55,56に挿入され、スリット55,56に沿う方向にスライドギヤ70,71がロック位置とロック解除位置とにわたって移動できる。これらダボ部90,91とスリット55,56とを嵌合させたことにより、追突等を想定した場合にスライドギヤ70,71に入力する荷重に対してガイド部41,42の強度が大幅に向上する。
【0025】
カム部材72は、その中心部に孔95を有し、この孔95に軸30のカム取付部32が挿入され、座金96と、かしめ部97(図3に示す)とによって、カム部材72が軸30から抜け出ることが阻止される。カム部材72には、一対のフック部100が互いに180°の位置関係で設けられている。これらのフック部100は、スライドギヤ70,71のそれぞれの受け部87の凹部85に挿入される。このカム部材72には、スライドギヤ70,71のそれぞれのカム面88に接することのできる一対のカム面101が互いに180°の位置に設けられている。これらのカム面101は、カム部材72が図4に示すロック位置にある時に、スライドギヤ70,71のカム面88に接することにより、スライドギヤ70,71をインターナルギヤ66に向かって押圧するようになっている。
【0026】
カム部材72のフック部100は、カム部材72が図6から図7に示されるロック解除方向に回動する際に、スライドギヤ70,71の受け部87の凸部86に係合した状態で時計回り方向に回動することにより、スライドギヤ70,71を軸30に近付ける方向に引き寄せることのできる形状となっている。しかもこれら受け部87とフック部100は、カム部材72が上記ロック解除方向に回転する際に、スライドギヤ70,71を、シートバックに加わる後方負荷によってスライドギヤ70,71に働く回転モーメントM1とは反対方向(図6に矢印M2で示す方向)に変位させる形状としている。
【0027】
一方のスライドギヤ70の受け部87とフック部100は、スライドギヤ70の両側面75,76の内側の領域に設けられている。そして受け部87とフック部100とが接する箇所がスライドギヤ70の中心線Y(図4に示す)付近に位置している。他方のスライドギヤ71の受け部87とフック部100も、スライドギヤ71の両側面77,78の内側の領域に設けられており、互いに接する箇所がスライドギヤ71の中心線Y付近に位置している。
【0028】
カム部材72は図1に示すリターンばね110によって、ロック位置方向(図4において反時計回り方向)に常時付勢されている。図示例の場合、リターンばね110は2個使われており、それぞれ、ベースプレート21に設けたばね掛け部111と、カム部材72に設けたばね受け部112との間に、カム部材72をロック位置方向に付勢するトルクを発生するようにねじった状態でセットされている。
【0029】
スライドギヤ70,71とカム部材72とが対向する箇所に、支持部120が設けられている。支持部120は、シートバックに加わる後方負荷によってスライドギヤ70,71に働く回転モーメントM1の方向にスライドギヤ70,71が動くことを抑制する機能を担っている。図8に一方を拡大して示すように支持部120は、スライドギヤ70,71に前記回転モーメントM1が働くときに、カム部材72を前記ロック位置の方向に付勢するように互いに接する傾斜面121,122を有している。一方の傾斜面121はスライドギヤ70,71に設けられている。他方の傾斜面122はカム部材72の外周部に設けられている。これら傾斜面121,122の接触面と直角な方向に延びる線分(垂線)Hは、カム部材72の回転中心X(すなわち軸30の中心)よりもカム面88,101側に偏倚した方向を指向している。
【0030】
次に、前記構成のリクライニング装置20の作用について説明する。
図4に示すロック状態では、カム部材72のカム面101によってスライドギヤ70,71がインターナルギヤ66に押付けられており、インターナルギヤ66とスライドギヤ70,71の歯部82が噛合うことにより、回動プレート22がベースプレート21に固定される。つまりシートバックが固定された状態となる。図5は着座者の上半身からの負荷(シートバックの後方負荷)が回動プレート22に入った状態を示している。この場合、インターナルギヤ66に噛合っているスライドギヤ70,71が回動プレート22と同じ方向(矢印R1で示す方向)に回動しようとするため、スライドギヤ70,71に時計回りのモーメントM1が生じる。このため第1のスライドギヤ70はガイド壁45,46との接点E,Fにおいて凸部47,48に押圧され、第2のスライドギヤ71もガイド壁50,51との接点F,Eにおいて凸部52,53に押圧される。
【0031】
この状態で操作レバー34をロック解除方向に操作すると、図6に示すようにフック部100によって受け部87の凸部86が反時計回りに押され、スライドギヤ70,71の前記回転モーメントM1を打ち消す方向のモーメントM2がスライドギヤ70,71に働く。このため、ガイド壁45,46,50,51に対するスライドギヤ70,71の接触圧が下がり、小さなロック解除力によってスライドギヤ70,71がインターナルギヤ66から離れることができる。
【0032】
こうして、図7に示すように、インターナルギヤ66と歯部82との噛合いが外れる。このロック解除状態では、スライドギヤ70,71による回動プレート22の拘束が解かれるため、ベースプレート21に対して回動プレート22が軸30を中心に回動することが可能となる。
【0033】
前記のロック解除状態で背もたれの傾斜角度を調整したのち、操作レバー34の操作力を解除すれば、カム部材72がリターンばね110の弾力により、図4に示すロック位置に戻るとともに、操作レバー34も元の位置に戻ることになって、スライドギヤ70,71がインターナルギヤ66と噛合って回動プレート22が固定される。図8に示すロック状態で、追突等を想定した場合、支持部120の傾斜面121,122が互いに接することによって、スライドギヤ70,71が回転モーメントM1の方向に動くことが阻止される。
【0034】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、リクライニング装置の操作レバーをロック解除方向に操作する際に、着座者の上半身による後方負荷がシートバックに入力した状態でも操作レバーを小さな力で操作することができ、ロック解除操作を容易に行なうことができる。請求項2に記載した発明によれば、スライドギヤの受け部や、これに接するフック部がスライドギヤの両側面の内側の領域に収まるため、スライドギヤをコンパクトにかつ軽量に構成できる。
【0035】
請求項3に記載された発明によれば、追突等を想定した場合にシートバックに入力する大きな後方負荷に対して、スライドギヤとインターナルギヤとの噛合い部分の係合剛性を歯厚や歯数を大きくすることなく高めることができる。このため強度が高く、リクライニング装置全体を軽量かつ小形に構成することも可能となる。そして請求項1と請求項3の発明の相乗効果により、操作性および強度などの点で総合的に優れた内歯式リクライニング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すリクライニング装置の分解斜視図。
【図2】 図1に示されたリクライニング装置を組立てた状態の斜視図。
【図3】 図1に示されたリクライニング装置の縦断面図。
【図4】 図1に示されたリクライニング装置がロック状態にある時の同装置の一部の側面図。
【図5】 図1に示されたリクライニング装置に後方負荷が入った時の同装置の一部の側面図。
【図6】 図1に示されたリクライニング装置のカム部材がロック解除方向に動く時の側面図。
【図7】 図1に示されたリクライニング装置のロック解除状態の側面図。
【図8】 図1に示されたリクライニング装置の一部の拡大図。
【図9】 従来の内歯式リクライニング装置の一部の側面図。
【図10】 図9に示されたリクライニング装置に後方負荷が加わった状態の側面図。
【図11】 図9に示されたリクライニング装置のカム部材がロック解除方向に操作された時の側面図。
【図12】 図10中のスライドギヤとインターナルギヤとの噛合い部分の一部の拡大図。
【符号の説明】
20…リクライニング装置
21…ベースプレート
22…回動プレート
30…軸
34…操作レバー
41…第1のガイド部
42…第2のガイド部
45,46…ガイド壁
50,51…ガイド壁
66…インターナルギヤ
70,71…スライドギヤ
72…カム部材
88…カム面
100…フック部
101…カム面
120…支持部
121,122…傾斜面

Claims (3)

  1. 互いに対向する一対のガイド壁を有する第1のガイド部および互いに対向する一対のガイド壁を有する第2のガイド部が形成されたベースプレートと、
    前記ベースプレートに水平方向の軸線回りに回転自在に設けた軸と、
    前記ベースプレートに対して前記軸を中心に相対回転可能でかつ前記軸を中心とする円弧に沿ってインターナルギヤが形成された回動プレートと、
    前記第1のガイド部の各ガイド壁間に収容されかつ前記インターナルギヤに噛合うロック位置とインターナルギヤから離れるロック解除位置とにわたって移動自在な第1のスライドギヤと、
    前記第2のガイド部の各ガイド壁間に収容されかつ前記インターナルギヤに噛合うロック位置とインターナルギヤから離れるロック解除位置とにわたって移動自在な第2のスライドギヤと、
    前記第1のスライドギヤと第2のスライドギヤとの間に設けられかつこれらスライドギヤを同時に前記ロック位置とロック解除位置とにわたって駆動するカム部材とを具備したリクライニング装置であって、
    前記カム部材は前記第1および第2のスライドギヤのそれぞれに形成された受け部と係合する一対のフック部を有し、
    前記フック部と前記受け部は前記カム部材がロック位置方向に回転した状態において前記スライドギヤをインターナルギヤに押圧するカム面を有し、かつ、
    前記フック部と前記受け部は、前記カム部材がロック解除方向に回転する際に、前記フック部が、前記第1および第2のスライドギヤの前記受け部を、シートバックに加わる後方負荷によってスライドギヤに働く回転モーメントと反対方向に変位させるよう前記第1および第2のガイド部の各ガイド壁に向って押す形状としたことを特徴とするリクライニング装置。
  2. 前記フック部と前記受け部は、それぞれ、前記スライドギヤの両側面の内側の領域のスライドギヤ中心線付近に設けられていることを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
  3. 前記カム部材と前記スライドギヤとが対向する箇所に、前記回転モーメントの方向にスライドギヤが動くことを抑制する傾斜面を有する支持部を設けたことを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
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