JP3790145B2 - 分与容器、並びに、胴部を覆う剛性部材の取付部を有するブロー成形ボトルの製造方法 - Google Patents

分与容器、並びに、胴部を覆う剛性部材の取付部を有するブロー成形ボトルの製造方法 Download PDF

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定量の液剤を的確に分与し得る分与容器、並びに、点眼容器等の分与容器に好適に用いられるブロー成形ボトルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の点眼ボトルは、スクイズ性を有するボトル本体(胴部)内に点眼製剤を収容し、ボトルを天地逆転させてボトル本体をスクイズすることにより、吐出口から点眼製剤を滴下させる構成が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
洗眼剤や人工涙液の点眼を行う際には、一度に比較的多量の液剤の点眼を行うことがあるが、上記従来の点眼ボトルでは、1回のスクイズで数滴程度しか点眼できず、何度もボトル本体のスクイズを繰り返す必要がある。
【0004】
また、ステロイド点眼剤や各種ブロッカー点眼剤などの中には、1回の点眼あたり1滴と用法が定められ、所定量を超える液剤を点眼すると、結膜充血、眼の異物感若しくは眼刺激感等の眼局所症状が副作用として生じるおそれがあるため、定められた所定量を確実に点眼操作できるような点眼容器が要望されている。
【0005】
そこで、本発明は、簡単な操作で、予め定められた所定量の液剤を吐出できる点眼容器等の分与容器を提供することを目的とする。また、本発明は、上記分与容器に用いられるブロー成形ボトルの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、次の技術的手段を講じた。
【0007】
即ち、本発明の分与容器は、ブロー成形ボトルと外装体とを備えるものである。前記ブロー成形ボトルは、胴部、口部、頸部、フランジ部並びに取付部を一体に備えるものとすることができ、例えば、ポリエチレン樹脂の延伸ブロー成形、より好ましくはコールドパリソン式ブロー成形法によって一体成形することができる。なお、ボトルの成形樹脂材料としては、PP樹脂材、PET樹脂材、低密度PE樹脂材、高密度PE樹脂材、PC樹脂材若しくはPA樹脂材などを用いることができ、また、外装体の成形樹脂材料としては、PP樹脂材、PET樹脂材、PC樹脂材若しくはPA樹脂材などを用いることができ、これら成形材料としてはいずれも透明乃至半透明のものを用いるのが良い。また、好ましくは、ボトルの成形樹脂材料と外装体の成形樹脂材料をそれぞれ異なるものを採用するのが良い。
【0008】
前記胴部は、例えば蛇腹状の周壁を有する有底筒状に構成することで、弾性的に収縮変形可能に構成できる。この胴部の蛇腹構造は、ブロー成形金型によって成形してもよく、有底円筒状にブロー成形した後に蛇腹部を適宜の方法で成形することも可能である。
【0009】
前記口部は、胴部内に収容された液剤を吐出するためのものであり、例えば、円筒状に構成でき、通常は容易に変形しない程度の剛性を有するものである。この口部には、液剤を吐出するための吐出口を有する栓体を装着することができる。また、口部外周にネジ部を設けて、この口部にキャップを装着することができる。
【0010】
前記頸部は、胴部と口部との間に設けることができ、この頸部を介して胴部と口部とが筒状に連設されるように構成できる。この頸部は円筒状に構成でき、容易に変形しない程度の剛性を有するものとすることができる。
【0011】
前記フランジ部は、頸部の軸方向所定位置から径外方向に突設させることができる。このフランジ部は、全周にわたるものであってもよく、周方向1部に切り欠きを有するリング状であってもよく、また、周方向の複数カ所から突設された複数のリブ状部によって構成されるものであってもよい。このフランジ部は、所要の肉厚を確保することによって、容易に変形しない程度の剛性を有するものとすることができる。
【0012】
前記取付部は、フランジ部の外周縁からボトル底部側に向けて延出させることができる。この取付部は、円筒状とするのが好ましいが、角筒状であってもよい。また、取付部も、所要の肉厚を確保することによって、容易に変形しない程度の剛性を有するものとすることができる。また、取付部の内周面を、ボトル胴部の最大径よりも小径とするとともに、取付部の外周面を、ボトル胴部の最大径よりも大径とすることができる。
【0013】
また、上記フランジ部と、取付部と、頸部とにより形成される窪み(凹部)が底部側(内側)に開口するようにして、フランジ部の上面側に窪みが形成されないようにすることにより、埃などが口部周辺に堆積し難く、仮にフランジ部上面に付着したとしても除去清掃が行い易い構成となり、また、樹脂材料の使用量を抑えてコスト低減を図りつつも外装体を取り付けるための構造が得られる。
【0014】
前記外装体は、前記取付部に取付固定されて、ボトル胴部の外周側に装着される。なお、この外装体を構成する材料として、例えばPET樹脂など、ボトルの成形材料よりも水蒸気透過性の小さいものを採用すれば、ボトル内部の液剤の溶液である水が水蒸気として発散することを抑制し、長期保管時の液剤濃度の変動を抑える効果がある。
【0015】
前記外装体には開口部を設けることができ、この開口部から非収縮状態のボトル胴部の一部を外部に突出させることができる。そして、このボトル胴部の突出部を開口部内に押し込むことによりボトル胴部が収縮変形するように構成できる。かかる構成によれば、突出部の突出量に応じた量の液剤を容易かつ的確に点眼することが可能となり、定量点眼容器として好適に用いることができる。なお、非収縮状態とは、点眼するために突出部を開口部内に押し込み操作した状態に対して収縮していない状態との意であり、この非収縮状態において既に胴部が弾性変形されていても本発明に包含されるものである。
【0016】
より好ましくは、上記突出部の外周側を覆う被覆部を外装体に設けることができる。これによれば、不慮に突出部を押し込み操作してしまうことを防止できる。さらに、上記突出部は、ボトル胴部の底部とし、上記被覆部は、外装体の底部に設け、この被覆部の下端周縁を平坦に構成して、この下端周縁を台や机の上に載置可能に構成するのが良い。
【0017】
上記本発明の定量分与容器のブロー成形ボトルは、適宜の方法によって製造することができるが、以下説明する製造方法によって製造するのが好ましい。この場合において、外装体が、胴部を覆う剛性部材となる。
【0018】
即ち、本発明は、弾性的に収縮変形可能な胴部と、該胴部内に収容された内容液を吐出するための口部と、胴部と口部との間に設けられた頸部と、該頸部の軸方向所定位置から径外方向に突設されたフランジ部と、該フランジ部の外周縁からボトル底部側に向けて延出された取付部とを一体に備え、該取付部に、ボトル胴部を覆う剛性部材が取付けられるブロー成形ボトルの製造方法であって、次の工程(A)〜(C)を備えるものである。
(A)前記ボトルの口部、頸部、フランジ部並びに取付部と同一形状の口部、頸部、フランジ部並びに取付部を備えるとともに、ブロー成形によって前記ボトル胴部となる有底筒状の胴部を備えるプリフォームを熱可塑性樹脂により射出成形する工程。
(B)前記プリフォームの口部、頸部、フランジ部並びに取付部を遮蔽した状態で放射加熱によって胴部を加熱温調する工程。
(C)胴部が加熱温調され、且つ、フランジ部並びに取付部が軟化していない状態のプリフォームを、型締めされたブロー成形金型内でブロー成形する工程。
【0019】
かかる製造方法によれば、外装体を取り付けるための取付部並びにフランジ部をプリフォーム段階で成形しておくことで、これらの部位の精度並びに品質を良好なものとすることができ、また、胴部を軟化温度以上の所定の温度に加熱温調するための上記(B)工程においては、取付部、フランジ部並びに頸部は放射加熱から遮蔽されているため、これらの部位が軟化温度に達することを防止して、この加熱温調工程からブロー工程の間にこれらの部位が不慮に変形してしまうことがない。
【0020】
さらに、前記ブロー成形金型は、ブロー成形時に頸部の底部側端部の外周に近接乃至当接する支持部を有しているとともに、支持部の口部側には、ブロー成形時にフランジ部並びに取付部が収容される凹部が設けられており、該凹部は、型締め方向に開口しており、ブロー成形型の型締め動作により前記凹部内にフランジ部並びに取付部を導入させることができる。これによれば、プリフォーム胴部外周から大きく突出した取付部及びフランジ部を有していても、ブロー成形金型の構造を簡素化することができ、スライド式の抜き型などを用いずとも、支持部によって頸部を支持することにより、該頸部がブロー圧により変形してしまうことを防止できる。さらに、胴部からの熱伝導によって頸部がたとえ軟化温度以上になったとしても、支持部によって頸部を支持することによってブロー圧により変形することを防止できる。
【0021】
なお、本発明の分与容器は、点眼容器の他、点鼻等の液剤噴霧容器、水虫等の滴下容器、火傷や創傷等の粉剤噴霧容器などに適用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示実施例に基づいて説明する。
【0023】
図2及び図3は、本発明の第1実施例に係る分与容器として点眼容器1を示しており、この点眼容器1は、PE樹脂などの透明乃至半透明の熱可塑性樹脂からなるブロー成形ボトル2と、このボトル2の口部21に内嵌された栓体3と、ボトル口部21の外周側に装着されるキャップ4と、ボトル胴部22を覆う透明乃至半透明の剛性を有する外装体5とを備えている。
【0024】
前記ボトル2は、弾性的に収縮変形可能な胴部22と、該胴部22内に収容された液剤を吐出するための口部21と、胴部22と口部21との間に設けられた頸部23と、該頸部23の軸方向先端部(口部側端部)から径外方向に突設されたフランジ部24と、該フランジ部24の外周縁からボトル底部側に向けて延出された取付部25と、取付部25の基端部(上端部)から径外方向にフランジ状に突出されたストッパー部26とを一体に備えている。
【0025】
胴部22は、頸部23よりも径外方に膨出されているとともに蛇腹状に成形され、その軸方向に拡縮変形可能である。また、胴部22の底部22aは、段部22bを介して蛇腹状部分よりも小径のカップ状に形成されており、この底部22aが、外装体5の後述する開口部5aから外方に突出する突出部となる。頸部23は変形しない程度の剛性が得られる肉厚を有する円筒状であって、この頸部23の内周面と、口部21の内周面とは面一状とされている。フランジ部24は変形しない程度の剛性が得られる肉厚を有するリング状に形成されている。前記取付部25も変形しない程度の剛性が得られる肉厚を有し、ほぼ円筒状に形成されている。この取付部25は、軸方向に所定長さを有し、好ましくは5mm〜1cmの軸長を有する。また、取付部25の外周面には、嵌合により外装体5の抜けを防止するための取付凹部25aが形成されている。
【0026】
なお、各部の肉厚の好ましい範囲は、胴部22は0.2mm〜0.8mm、頸部23は1.0mm〜5.0mm、フランジ部24は0.6mm〜2.0mm、取付部25は0.6mm〜2.0mmである。
【0027】
前記外装体5は、前記取付部25に取付固定されて、ボトル胴部22の外周側に装着され、ボトル胴部22の外周を覆うように構成されている。本実施例では、外装体5はPET樹脂などの射出成形によって成形された円筒状の剛性部材であり、その上端部内面には、取付部外周面の取付凹部25aに嵌合する凸部5aが全周にわたって形成されている。そして、外装体5の先端部(上端部)を取付部25の外側に挿入嵌合させることで、外装体5の先端部が取付部25に取付固定される。この取付状態では、外装体5の先端部は、ストッパー部26に当接しているとともに、ストッパー部26の外周縁と外装体5の外周面とが面一状となっている。
【0028】
また、外装体5の下端から所定高さの位置には、その内周面から径内方向に突出するリング状の仕切壁部51が一体的に設けられており、この仕切壁部51は、ボトル胴部22の底部周縁に設けられた段部22bに下方(底部側)から当接している。また、この仕切壁部51の中央には開口部5aが設けられ、この開口部5aから、ボトル胴部22の上記底部22a(ボトル胴部の一部)が下方かつ外装体5の外部に突出しており、この底部22aを開口部5a内に押し込むことによって、蛇腹状のボトル胴部22が収縮変形しうるように構成されている。また、仕切壁部51が段部22bに全周にわたって当接することにより、ボトル胴部22と外装体5との間の空間が外気から遮蔽された構造が得られている。
【0029】
また、仕切壁部51よりも下側(底部側)では、外装体5には下方に開口する切り欠き部52が形成されており、本実施例では直径方向に対向して、指を嵌め込み可能な幅の2つの切り欠き部52が形成され、この切り欠き部52以外の部分が脚部53となされている。この外装体5の脚部53の下端部は平坦状であって、台や机などの上に点眼容器1を安定的に設置し得るようになっているとともに、この脚部53によって突出部22aの周囲を取り囲み、不慮に突出部22aが押し込み操作されないようにしてあり、而して、この脚部53によって、突出部22aの外周を覆う被覆部が構成されている。
【0030】
上記実施例に係る点眼容器1によれば、キャップ4を口部21から取り外して点眼容器1を上下反転し、人差し指などを切り欠き部52から挿入して該指によって、外装体5の開口部5aから下方に突出するボトル底部22aを開口部5aに押し込み操作することにより、ボトル胴部の収縮変形量に応じた量の液剤がボトル内部から栓体3を介して外部に吐出、点眼される。
【0031】
図1は、上記点眼容器1のブロー成形ボトル2の製造方法の特徴工程を示している。このボトル製造方法としては、コールドパリソン式射出延伸ブロー成形方法を採用でき、プリフォームの射出成形工程と、プリフォームを搬送しつつ加熱温調する加熱温調工程(図1(a)参照)と、加熱温調されたプリフォームをブロー成形するブロー工程(図1(b)参照)とを備えている。
【0032】
プリフォーム射出成形工程では、上記したボトル2の口部21、頸部23、フランジ部24、取付部25並びにストッパー部26と同一形状の口部21’、頸部23’、フランジ部24’、取付部25’並びにストッパー部26’を備えるとともに、ブロー成形によって前記ボトル胴部22となる有底筒状の胴部22’を備えるプリフォームPを、PE樹脂材などの熱可塑性樹脂により射出成形して、成形されたプリフォームPを一旦冷却固化する。
【0033】
次に、図1(a)に示すように、プリフォームPを上下反転した状態で、回転駆動される適宜のホルダー7でプリフォームPを保持しつつ搬送し、その搬送経路の側方に設けたコーツヒータなどの加熱装置8によってプリフォームPを加熱温調する。なお、加熱装置8は、搬送路の一側方にのみ配設しており、他側方には赤外線反射効率の良好な適宜の反射板9を配設している。また、加熱装置8が配設されている範囲には、搬送方向に沿って延びる遮蔽板10がプリフォームPの両側方に設けられており、この遮蔽板10によってプリフォームPの口部21’、頸部23’、フランジ部24’並びに取付部25’を遮蔽した状態で放射加熱によって胴部22’のみを加熱温調するようになっている。なお、ブロー成形時に胴部22’の温度がその軟化温度以上で且つ可塑化温度以下となるように温調する。
【0034】
次に、上記した加熱温調工程を経ることによって、胴部22’が加熱温調され、且つ、頸部23’、フランジ部24’並びに取付部25’が軟化していない状態のプリフォームPをブロー工程に搬送し、このプリフォームPを図1(b)に示すように型締めされたブロー成形金型6内でブロー成形する。このブロー成形金型6は、型締め・型開き動作可能な左右の割型61,62と、ボトル2の底面形状を賦形するための底型63とを備えている。各割型61,62には、蛇腹状のボトル胴部22の外周面形状を賦形する賦形面が61a,62aがこれらの対向面に形成されている。さらに、各割型61,62は、ブロー成形時に頸部23’の底部側端部(図1において上端部)の外周に近接乃至当接する支持部63を有しているとともに、支持部63の口部側(図1において下側)には、ブロー成形時にフランジ部24’、取付部25’並びにストッパー部26’が収容される凹部64が設けられている。
【0035】
前記支持部63は内向きフランジ状の構造を呈し、その内周面は、頸部23’の外周に軸方向所定範囲にわたって当接支持する円筒面に形成されている。そして、この支持部63の口部側に、軸方向視円環状の上記凹部64が設けられている。この凹部64の軸長は、フランジ部24’の口部側端部から取付部25’の底部側端部よりも長いものとされている。また、凹部64の外径は、ストッパー部26’の外径とほぼ同一か、或いは、ストッパー部26’の外径よりも大径とされている。この凹部64は、型締め方向、即ち、対向する他の割型に向けて開口しており、ブロー成形型6の型締め動作により、前記凹部64内にフランジ部24’、取付部25’並びにストッパー部26’が円滑に導入されるようになっている。
【0036】
図4及び図5は、本発明の第2実施例に係る点眼容器1を示しており、上記第1実施例と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。本実施例では、外装体5の仕切壁51を傾斜状に設けている。この傾斜状仕切壁51は、直径方向一端側(図4において左側)から、これに対向する直径方向他端側(図4において右側)に向けて徐々に高くなるように形成されており、ボトル胴部22の底部22aが、直径方向他端側で最も突出量が大きくなるようにしている。そして、外装体5の切り欠き部52は、上記直径方向他端側の1箇所にのみ、即ち、傾斜状仕切壁51の高さが最も高くなっている位置にのみ設けている。また、本実施例では、ボトル胴部22の下端周縁の段部22bから仕切壁51が離反されている。また、ボトル2のストッパー部26は、その上端外周が円弧状に形成されている。
【0037】
上記第2実施例の点眼容器1によれば、切り込み部52に指を差し入れて該指によりボトル底部22aを開口部5a内に押し込むと、蛇腹状のボトル胴部22が略く字状に屈曲するように収縮変形して、その収縮量に応じた量の液剤を口部21に装着した栓体3の吐出口から吐出できる。
【0038】
図6及び図7は本発明の第3実施例に係る点眼容器1を示しており、上記第2実施例と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。本実施例では、傾斜状仕切壁部51の上面に、ボトル胴部22の底部周縁の段部22bがほぼ全周にわたって当接している。ボトル胴部22は、底部22aの押し込み操作による収縮変形がされていない非収縮状態において既に略く字状に弾性変形された状態であり、上記段部22bが、胴部22の弾性復元力によって仕切壁部51の上面に押し付けられた状態となっている。本実施例によれば、保管時において、ボトル胴部22と外装体5との間の空間の気密性がある程度確保され、ボトル内の液剤の溶剤である水が水蒸気として発散することを抑制する効果がある。
【0039】
なお、別の実施例において、外装体を、軸方向中途部で略く字状に屈曲された筒状構造を呈するものとし、ボトル胴部を、外装体の構造に沿って屈曲変形された状態で外装体内部に装着してもよい。外装体の内径は、蛇腹状のボトル胴部の最大径部分の径よりも若干大径とし、ボトル胴部が収縮変形する際に、外装体の内周面によって胴部の変形姿勢を案内するようにすることができる。
【0040】
また、外装体は、上下2つの部材を組み合わせることによって構成してもよい。外装体を構成する第1の部材は正面視略く字状に屈曲された筒状とされ、第2の部材は、第1の部材にインロー嵌合によって取付固定されたものとすることができる。そして、上記仕切壁部、脚部,開口部並びに切り欠き部を、第2の部材に設けることができる。
【0041】
本発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した技術的思想に包含される範囲で適宜の変更を行うことができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の分与容器によれば、簡単な操作で、予め定められた所定量の液剤を吐出でき、用法において1回あたりの点眼量が定められている点眼液剤用の容器として好適に使用することができる。また、本発明のボトル製造方法によれば、上記点眼容器を構成するために剛性部材(外装体)の取付部が頸部から大きく外方に突出した構造のボトルを、ブロー成形法によって精度よく、かつ、高い生産性で製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボトルのブロー成形方法の一実施例を示し、(a)はプリフォームの加熱温調工程の簡略断面図、(b)はブロー成形工程の簡略断面図である。
【図2】本発明の定量分与容器の第1実施例を示す拡大縦断面図である。
【図3】第1実施例に係る定量分与容器の原寸正面図である。
【図4】本発明の定量分与容器の第2実施例を示す拡大縦断面図である。
【図5】第2実施例に係る定量分与容器の原寸図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】本発明の定量分与容器の第3実施例を示す拡大縦断面図である。
【図7】第3実施例に係る定量分与容器の原寸図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 分与容器(点眼容器)
2 ブロー成形ボトル
21 口部
22 胴部
22a 開口部からの突出部
23 頸部
24 フランジ部
25 取付部
5 外装体
5a 開口部
6 ブロー成形金型
63 支持部
64 凹部

Claims (3)

  1. 弾性的に収縮変形可能な胴部と、該胴部内に収容された内容液を吐出するための口部と、胴部と口部との間に設けられた頸部と、該頸部の軸方向所定位置から径外方向に突設されたフランジ部と、該フランジ部の外周縁からボトル底部側に向けて延出された取付部とを一体に備え、該取付部に、ボトル胴部を覆う剛性部材が取付けられるブロー成形ボトルの製造方法であって、
    前記ボトルの口部、頸部、フランジ部並びに取付部と同一形状の口部、頸部、フランジ部並びに取付部を備えるとともに、ブロー成形によって前記ボトル胴部となる有底筒状の胴部を備えるプリフォームを熱可塑性樹脂により射出成形する工程と、
    前記プリフォームの口部、頸部、フランジ部並びに取付部を遮蔽した状態で放射加熱によって胴部を加熱温調する工程と、
    胴部が加熱温調され、且つ、フランジ部並びに取付部が軟化していない状態のプリフォームを、型締めされたブロー成形金型内でブロー成形する工程とを有し、
    前記ブロー成形金型は、ブロー成形時に頸部の底部側端部の外周に近接乃至当接する支持部を有しているとともに、支持部の口部側には、ブロー成形時にフランジ部並びに取付部が収容される凹部が設けられており、該凹部は、型締め方向に開口しており、ブロー成形型の型締め動作により前記凹部内にフランジ部並びに取付部を導入させることを特徴とするブロー成形ボトルの製造方法。
  2. ブロー成形ボトルと外装体とを備え、
    前記ブロー成形ボトルは、弾性的に収縮変形可能な胴部と、該胴部内に収容された液剤を吐出するための口部と、胴部と口部との間に設けられた頸部と、該頸部の軸方向所定位置から径外方向に突設されたフランジ部と、該フランジ部の外周縁からボトル底部側に向けて延出された取付部とを一体に備え、
    前記外装体は、前記取付部に取付固定されて、ボトル胴部の外周側に装着されており、
    前記外装体には開口部が設けられ、該開口部から非収縮状態のボトル胴部の一部が外部に突出されており、このボトル胴部の突出部を開口部内に押し込むことによりボトル胴部が収縮変形するように構成されている分与容器。
  3. 請求項2に記載の分与容器において、そのブロー成形ボトルが請求項1に記載の製造方法によって製造されたものであり、外装体が、胴部を覆う剛性部材であることを特徴とする分与容器。
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