JP3787688B2 - クロミア−マグネシア質れんがの緻密化方法 - Google Patents
クロミア−マグネシア質れんがの緻密化方法 Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本願発明は、大気中で緻密化することにより各種窯炉の内張り材として特に耐食性に優れることを特徴とするクロミア−マグネシア質れんがの緻密化に関する。
【０００２】
【従来の技術】
各種窯炉で使用される内張り材は残渣成分により浸食されるため、高クロミア含有の耐火材が使用されているのは公知の事実である。しかしながら高クロミア含有耐火材は大気中で焼成するとクロミアが昇華−凝縮機構により粒成長を起こし、緻密化焼結を困難にすることが知られており焼成に際しては雰囲気の調整やコークス中で焼成する等の処置がとられており、コスト高や歩留まりの低下を招いている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は高クロミア含有耐火材，特にクロミア−マグネシア質の緻密化を大気中の焼成で可能にし、各種窯炉の内張り材を低コスト，高歩留まりを可能とするとともに高耐食性を有する材料を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高クロミア含有耐火材，特にクロミア−マグネシア質れんがを大気中の焼成により緻密化を図り各種窯炉の内張り材として高耐食性の向上と低コスト，高歩留まりを可能とすることにある。上記の目的を達成するために本発明はクロミア−マグネシア耐火材に 40μ 以下の Cr2O3 1〜10重量％と Al2O3 0.5〜10重量％を添加することを特徴とする。
【０００５】
【作用】
上記において、クロミア−マグネシア耐火材は電融品，焼結品のいずれでも使用できる。添加する Cr2O3 と Al2O3 は 40μ 以下が好ましい。40μ 以上のものは固溶反応が遅れることによりクロミアの結晶粒を生長させ緻密化ができず不適である。添加量は Cr2O3 1〜10重量％と Al2O3 0.5〜10重量％の範囲が好ましい。この範囲を外れると少ない場合は固溶量が少なすぎ緻密化が図れなかったり、多い場合は固溶速度が遅いため過剰となったものがスピネル相を生成し焼結を阻害し好ましくない。以上実施例により説明する。
【０００６】
【実施例】
表１に示す配合物を混練し、230×114×65mm の形状に成形した後、トンネルキルンで 1780℃×14時間 焼成し、クロミア−マグネシア質れんがを得た。
【０００７】
これらの物性を表１に示す。また、表２に浸食試験で使用した残渣成分の組成を示す。
【０００８】
実施例１〜５と比較例１〜４からわかるように本発明のクロミア−マグネシア質れんがは緻密化が図れるとともに高耐食性を示し各種窯炉の内張り材として優れていることが判明した。
【０００９】
【発明の効果】
上記の結果によりクロミア−マグネシア質れんがに 40μ 以下の Cr2O3 1〜10重量％と Al2O3 0.5〜10重量％を添加することにより緻密化が図れ耐食性の向上に結びつくとともに高歩留まりが可能となりコストダウンが計れることが判明した。
【表１】
【表２】
【産業上の利用分野】
本願発明は、大気中で緻密化することにより各種窯炉の内張り材として特に耐食性に優れることを特徴とするクロミア−マグネシア質れんがの緻密化に関する。
【０００２】
【従来の技術】
各種窯炉で使用される内張り材は残渣成分により浸食されるため、高クロミア含有の耐火材が使用されているのは公知の事実である。しかしながら高クロミア含有耐火材は大気中で焼成するとクロミアが昇華−凝縮機構により粒成長を起こし、緻密化焼結を困難にすることが知られており焼成に際しては雰囲気の調整やコークス中で焼成する等の処置がとられており、コスト高や歩留まりの低下を招いている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は高クロミア含有耐火材，特にクロミア−マグネシア質の緻密化を大気中の焼成で可能にし、各種窯炉の内張り材を低コスト，高歩留まりを可能とするとともに高耐食性を有する材料を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高クロミア含有耐火材，特にクロミア−マグネシア質れんがを大気中の焼成により緻密化を図り各種窯炉の内張り材として高耐食性の向上と低コスト，高歩留まりを可能とすることにある。上記の目的を達成するために本発明はクロミア−マグネシア耐火材に 40μ 以下の Cr2O3 1〜10重量％と Al2O3 0.5〜10重量％を添加することを特徴とする。
【０００５】
【作用】
上記において、クロミア−マグネシア耐火材は電融品，焼結品のいずれでも使用できる。添加する Cr2O3 と Al2O3 は 40μ 以下が好ましい。40μ 以上のものは固溶反応が遅れることによりクロミアの結晶粒を生長させ緻密化ができず不適である。添加量は Cr2O3 1〜10重量％と Al2O3 0.5〜10重量％の範囲が好ましい。この範囲を外れると少ない場合は固溶量が少なすぎ緻密化が図れなかったり、多い場合は固溶速度が遅いため過剰となったものがスピネル相を生成し焼結を阻害し好ましくない。以上実施例により説明する。
【０００６】
【実施例】
表１に示す配合物を混練し、230×114×65mm の形状に成形した後、トンネルキルンで 1780℃×14時間 焼成し、クロミア−マグネシア質れんがを得た。
【０００７】
これらの物性を表１に示す。また、表２に浸食試験で使用した残渣成分の組成を示す。
【０００８】
実施例１〜５と比較例１〜４からわかるように本発明のクロミア−マグネシア質れんがは緻密化が図れるとともに高耐食性を示し各種窯炉の内張り材として優れていることが判明した。
【０００９】
【発明の効果】
上記の結果によりクロミア−マグネシア質れんがに 40μ 以下の Cr2O3 1〜10重量％と Al2O3 0.5〜10重量％を添加することにより緻密化が図れ耐食性の向上に結びつくとともに高歩留まりが可能となりコストダウンが計れることが判明した。
【表１】
Claims (1)
- クロミア−マグネシア質からなる耐火材料に 40μ 以下の Cr2O3 1〜10重量％とAl2O3 0.5〜10重量％を添加し、混練，成形後大気中で焼成し緻密化することを特徴とする各種窯炉の内張り材の緻密化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27280194A JP3787688B2 (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | クロミア−マグネシア質れんがの緻密化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27280194A JP3787688B2 (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | クロミア−マグネシア質れんがの緻密化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08109061A JPH08109061A (ja) | 1996-04-30 |
| JP3787688B2 true JP3787688B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=17518946
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27280194A Expired - Fee Related JP3787688B2 (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | クロミア−マグネシア質れんがの緻密化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3787688B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-12 JP JP27280194A patent/JP3787688B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08109061A (ja) | 1996-04-30 |
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