JP3786141B2 - 電子計算機および検算制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電子計算機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば電卓などの電子計算機には検算機能を備えたものがある。この種の電子計算機は、通常の演算モードと検算モードとをもち、通常の演算モードで1回目の計算のキー入力操作によって入力したデータがジャーナルメモリに記憶されることにより、次に検算モードに切り換えて2回目の計算のキー入力操作が行なわれると、ジャーナルメモリに記憶されている1回目の入力データと2回目の入力データとが比較され、1回目の入力データと2回目の入力データとが一致しない場合に警報音などによって誤入力があったことを告知するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の電子計算機では、1回目の計算のキー入力操作を行った後、誤ってデータを消去するキー操作を行ってしまった場合、そのキー操作のみによって、それまでジャーナルメモリーに記憶されていたデータが直ちに消去されてしまうため、1回目の計算のキー入力操作を最初からやり直さなければならないという欠点があった。
【0004】
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消し、誤ってデータを消去するキー操作を行った場合でも、検算などのその後の処理に必要なデータが消去されるのを防止できる機能を備えた電子計算機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の電子計算機は、
通常演算モードで入力された一連の計算式データを記憶し、検算モードで新たに入力された計算式データと前記記憶された計算式データとを比較することで検算を行う検算機能を備えた電子計算機において、
従前に入力された計算式データを全て消去して記憶内容を初期化するために操作される消去キー手段と、
前記通常演算モードにおいて前記消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去し、それに代えて、数値0を表示させ、その後、前記検算モードに切り換えられる前に新たな計算式データが入力された場合に、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去し、当該新たに入力された計算式データを記憶させるように制御する第1の制御手段と、
前記通常演算モードにおいて前記消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去し、それに代えて、数値0を表示させ、その後、新たな計算式データが入力される前に前記検算モードに切り換えられた場合に検算モードに切り換えられたことを表示させ、この検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて前記検算機能を実行するように制御する第2の制御手段と、
を備えてなることを特徴としている(請求項1)。
【0006】
また 従前に入力された計算式データを全て消去して記憶内容を初期化するために操作される消去キー手段を備え、通常演算モードと検算モードとを有する電子計算機に用いられる検算制御方法において、
前記通常演算モードにおいて入力された一連の計算式データを記憶する記憶ステップと、
前記通常演算モードにおいて前記消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去し、それに代えて、数値0を表示させ、その後、前記検算モードに切り換えられる前に新たな計算式データが入力された場合に、前記記憶ステップで記憶された一連の計算式データを消去し、当該新たに入力された計算式データを記憶させるように制御する第1の制御ステップと、
前記通常演算モードにおいて前記消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去し、それに代えて、数値0を表示させ、その後、新たな計算式データが入力される前に前記検算モードに切り換えられた場合に検算モードに切り換えられたことを表示させこの検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて検算処理を実行するように制御する第2の制御ステップと、
を含んでなることを特徴としている(請求項2)。
【0007】
【作用】
この発明に係る電子計算機では、通常演算モードで入力された一連の計算式データが記憶され、検算モードで新たに入力された計算式データと前記記憶された計算式データとが比較されて検算される。従前に入力された計算式データを全て消去して記憶内容を初期化するための消去キー手段を有し、通常演算モードにおいて、消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去しそれに代えて、数値0を表示させ、その後、検算モードに切り換えられる前に新たな計算式データが入力された場合には、通常演算モードで記憶された一連の計算式データ消去した上で当該新たに入力された計算式データを記憶する。従って、消去キーが操作されたあとに検算モードに切り換えられないで、新たな計算式データが入力されると、それまでの元の計算式を消去し、新たに入力された計算式データを記憶させることができる。
一方、通常演算モードにおいて、前記消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去しそれに代えて、数値0を表示させ、その後、新たな計算式データが入力される前に検算モードに切り換えられた場合には、検算モードに切り換えられたことを表示させ、この検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて検算機能実行る。従って、消去キー手段が操作されたあとに検算モードに切り換えられると、検算モードに切り換えられたことを表示させ、現在のモードが検算モードであることを確実に視認させた上で、検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて分かりやすく検算機能が実行させることができる。
このため、一連の計算式データを入力した後に、誤って消去キー手段が操作された場合であっても、その後、検算モードに切り換えれば、それまでに入力された一連の計算式データと同じ計算式データのための入力操作をやり直すことなく、検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて検算機能を実行でき、極めて操作性が良い。
【0008】
また、従前に入力された計算式データを全て消去して記憶内容を初期化するために操作される消去キー手段を備え、通常演算モードと検算モードとを有する電子計算機に用いられる検算制御方法では、常演算モードにおいて、消去キー手段が操作された際前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去しそれに代えて、数値0を表示させ、その後、検算モードに切り換えられる前に新たな計算式データが入力された場合には、通常演算モードで記憶された一連の計算式データ消去した上で当該新たに入力された計算式データを記憶する。従って、消去キーが操作されたあとに検算モードに切り換えられないで、新たな計算式データが入力されると、それまでの元の計算式を消去し、新たに入力された計算式データを記憶させることができる。
一方、通常演算モードにおいて、前記消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去しそれに代えて、数値0を表示させ、その後、新たな計算式データが入力される前に検算モードに切り換えられた場合には、検算モードに切り換えられたことを表示させ、この検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて検算機能実行る。従って、消去キー手段が操作されたあとに検算モードに切り換えられると、検算モードに切り換えられたことを表示させ、現在のモードが検算モードであることを確実に視認させた上で、検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて検算機能を実行させることができる。
このため、一連の計算式データを入力した後に、誤って消去キー手段が操作された場合であっても、その後、検算モードに切り換えれば、それまでに入力された一連の計算式データと同じ計算式データのための入力操作をやり直すことなく、検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて検算機能を実行でき、極めて操作性が良い。
【0009】
【実施例】
以下に、本発明の電子計算機の一実施例について説明する。
【0010】
図1は、この実施例の電子計算機の基本構成を示すブロック図である。
【0011】
同図に示す電子計算機1は、プログラムの命令に従って電子計算機1全体の制御を行う中央演算処理装置(CPU)2と、CPU2で処理するマイクロプログラムを記憶した読み出し専用メモリ(ROM)3と、データを記憶する随時書き込み読み出しメモリ(RAM)4と、データ入力や後述するモードの切換など行うためのキー入力部5と、CPU2から出力される数値データや各種メッセージデータを表示するための表示駆動回路6および表示部7と、CPU2から出力される告知音信号を増幅して放音するための増幅回路8およびスピーカ9とからなる。
【0012】
上記RAM4は、図2に示すように、上記表示部7に表示するデータを記憶する表示レジスタ(置数入力レジスタを兼ねる)10の領域と、CPU2が演算するための数値を一時記憶する演算用レジスタ11の領域と、演算結果を一時記憶するメモリレジスタ12の領域と、プログラム実行中の各種条件を表すフラグF、H、Nの内容を記憶するフラグレジスタ13の領域とを有する。
【0013】
各フラグの内容は下記のとおりである。
F=0 通常の演算モード
F=1 検算モード
H=0 訂正モード解除
H=1 訂正モード
N=0 ACキー入力無し
N=1 ACキー入力有り
【0014】
また、RAM4は、キー入力部5からの入力内容を一時記憶するジャーナルメモリ14の領域と、ジャーナルメモリ14の各レジスタを指定するアドレスポインタPnを記憶するポインタメモリ15の領域とを有している。
【0015】
ジャーナルメモリ14は、入力された数値を記憶する置数メモリの領域14aと、入力された演算命令(+、−、×、÷、=)を記憶するファンクションメモリの領域14bとを有する。そして、キー入力部5から演算のための入力がなされる毎に、数値データと、その直後に入力された演算命令データとをセットにして、アドレスポインタP0、P1、P2、P3、・・・によって指定されているジャーナルメモリ14の領域のレジスタに順次記憶するようになっている。
【0016】
上記キー入力部5は、図3に示すように、電子計算機1の操作面16上に配設された置数キー群17、演算命令キー群18、命令キー群19、メモリーキー群20、および検算キー21を備えている。
【0017】
置数キー群17は、0から9までの数値をそれぞれ入力するための数字キー「0」〜「9」と、小数点を入力するための少数点キー「.」キーとからなる。
【0018】
演算命令キー群18は、四則演算命令をそれぞれ入力するための四則演算命令キー「+」、「−」、「×」、「÷」と、答を求めるためのイコールキー「=」とからなる。
【0019】
命令キー群19は、表示されている数値の正負を切り換えるための正負キー「+/−」と、百分率計算にを行うためのパーセントキー「%」と、検算モードにおいて前回の演算結果と今回の演算結果を交互に表示させるための確認キー「確認」と、押し間違えた数値の訂正(置数訂正)をするためのクリアキー「C」と、それまでの演算データを全て消去(初期化)するためのオールクリアキー「AC」30とからなる。
【0020】
メモリーキー群20は、表示されている数値を上記メモリレジスタに記憶されている数値に足す(プラスの数値で入力)ためのメモリープラスキー「M+]と、引く(マイナスの数値で入力)ためのメモリーマイナスキー「M−」と、上記メモリレジスタに記憶されている数値を呼び戻すためのメモリーリコールキー「MR]と、上記メモリレジスタに記憶されている数値を呼び戻すと同時にメモリー内容を消去するためのメモリーリコールクリアーキー「MC]とからなる。
【0021】
検算キー「検算」21は、標準演算モードと検算モードとを交互に切り換えるための命令キーである。
【0022】
また、電子計算機1の操作面16には、丸めスイッチ23と小数点指定スイッチ24とが設けられている。
【0023】
丸めスイッチ23は、小数点以下をどのように処理するかを指定するためのスイッチで、小数点以下を可能なだけ自由に求めるフリーモード゛F″と、小数点指定スイッチ26によって指定された桁の下1桁を切り捨てるカットモード゛C″と、四捨五入する四捨五入モード゛5/4″のいずれかを指定できるようになっている。
【0024】
小数点指定スイッチ24は、丸めスイッチ23がカットモード゛C″または四捨五入モード゛5/4″の指定になっているときに有効なスイッチで、小数点以下は求めない0桁モード゛0″、小数点以下1桁まで求める1桁モード゛1″、小数点以下2桁まで求める2桁モード゛2″、小数点以下4桁まで求める4桁モード゛4″のいずれかを指定できる。
また、この小数点指定スイッチ24は、「.」キーを押さなくても自動的に2桁目に小数点を入れる固定小数点モード゛ADD2″ の指定もできるようになっている。
【0025】
上記表示部7は、周知の液晶ディスプレイからなるものであり、CPU2から出力された数値データや各種メッセージデータなどが表示駆動回路6に入力されると、この表示駆動回路6によって駆動されて、表示窓7aに置数や答などの数値データや、各種メッセージデータなどを表示するものである。
【0026】
表示窓7aは、図3に示すように操作面16の入力キーの上方に設けられている。この表示窓7aには8桁までの数値を表示できるようになっている。そして数値表示領域の左側には、RAM4のメモリレジスタに数値が入っているときは゛M″が、定数計算中は゛K″が、ある数を0で割るなどの入力エラーがあったときは゛E″が、それぞれ点灯するようになっている。
【0027】
また、数値表示領域の上側の領域は、゛検算中″、゛OK″、゛前回″、゛今回″、゛OVER″などのメッセージ表示領域であり、検算モードになっているときに゛検算中″が、検算の結果、計算が正しかったときに゛OK″が、表示されている数値が前回(通常演算モード)の数値のときに゛前回″が、今回(検算モード)の数値のときに゛今回″が、メモリーがオーバーフローしたときに゛OVER″が、それぞれ表示されるようになっている。
【0028】
また、表示窓7aの左上隅部には、検算中に、表示窓7aに表示されている数値に続いて入力された演算命令の記号(+、−、×、÷、=)を表示するための演算記号表示部22が設けられている。
【0029】
次に、上記構成の電子計算機1の動作について、図4〜図8のフローチャートを用いて説明する。
【0030】
キー入力部5からデータが入力されると、置数キー/ファンクションキー処理ルーチン(図4、図5)において、まずフラグFが0か否か、すなわち通常演算モードか検算モードかが判断される(ステップS1)。
【0031】
そして、Fが0の場合には、その入力データが置数キーによる入力データであるか否かが判断され(ステップS2)、置数キーの場合には、その数値が表示レジスタ10に記憶されると同時に表示窓7aに表示される(ステップS3)。この置数キーによる入力操作が任意の回数繰り返されることにより8桁までの任意の桁数の数値が表示窓7aに表示される。
【0032】
また、ステップ2において、置数キー以外のキー、具体的には「+」や「−」などの四則演算命令キーによる入力データであると判断されると、フラグNが1か否か、すなわちACキー30が押されたかか否かが判断される(ステップS4)。そして、フラグNが0の場合、入力された数値データ(0、1、2、3、5.3など)と、演算命令データ(+、−、×、÷)とが、アドレスポインタPn(最初はPn=PO)で指定されているジャーナルメモリ14の領域のレジスタの置数メモリの領域14a、ファンクションメモリの領域14bにそれぞれ記憶される(ステップS5)。
【0033】
この演算操作が繰り返される度に、アドレスポインタPnが順次その次のアドレス指定Pn+1となり(ステップS6)、次々と計算処理、計算結果表示がなされ、最後に「=」キーが操作されると計算が終了される(ステップS7)。
また、ステップ4において、フラグNが1の場合、ジャーナルメモリ14が初期化され(ステップS8)、フラグNがリセットされる(ステップS9)。
【0034】
上記通常の計算モードにおけるキー入力操作が終了した後、検算キー21が押されると、検算キー処理ルーチン(図6)において、まずフラグFが0か否か、すなわち既に検算モードになっていないか否かが判断される(ステップS30)。そしてフラグFが0の場合、表示窓7aのメッセージ表示領域に゛検算中″が表示され(ステップS31)、アドレスポインタPnが初期のアドレス指定P0になった後、フラグFが1、すなわち検算モードになる(ステップS32、S33)。
【0035】
その後、フラグNが1か否かが判断され(ステップS34)、1の場合にはフラグNが0になる(ステップS35)。
【0036】
また、検算モードにおいて「検算」キー21が操作されると、゛検算中″の表示が消去され(ステップS30、S36)、フラグFが0、すなわち通常の演算モードになる(ステップS37)。
【0037】
検算モードでは、置数キー/ファンクションキー処理ルーチン(図5)において、まずHが0か否か、すなわち訂正モードになっていないか否かが判断される(ステップS10)。
【0038】
そして、フラグHが0のときにキー入力部5からデータが入力されると、その入力データが置数キーによる入力データであるか否かが判断され(ステップS11)、置数キーの場合には、その数値が表示レジスタ10に記憶されると同時に表示窓7aに表示される(ステップS12)。この置数キーによる入力操作が任意の回数繰り返されることにより8桁までの任意の桁数の値数が表示窓7aに表示される。
【0039】
次いで、演算命令キーが操作されると、入力された今回の数値/演算命令データと、Pnで指定されているジャーナルメモリ14の領域のレジスタに記憶されている前回の数値/演算命令データとが比較される(ステップS13)。
【0040】
そして、今回の置数/演算命令データとジャーナルメモリ14の領域に記憶されている前回の置数/演算命令データとが一致している場合には、アドレスポインタPnが順次その次のアドレス指定Pn+1となり(ステップS14)、計算処理、計算結果表示処理がなされる(ステップS15)。
【0041】
上記置数キーと演算命令キーの操作が繰り返えされる度に、入力された数値/演算命令データとPnで指定されたジャーナルメモリ14の領域の各レジスタに記憶されている数値/演算命令データとが次々と比較され、一致している場合には、次々と計算処理、計算結果表示処理がなされる(ステップS13〜S15)。
【0042】
そして、「=」キーが操作されると計算が終了され(ステップS16)、表示窓7aのメッセージ表示領域に、計算が正しかったことを示す゛OK″が表示される(ステップS17)。
【0043】
またステップS13において、入力された数値/演算命令データと、Pnで指定されたジャーナルメモリ14の領域のレジスタに記憶されている前回の数値/演算命令データとが一致しなかった場合、スピーカ7から「ピッピッ」という警報音が発せられ(ステップS18)、一致しなかったデータが表示窓7aに点滅表示される(ステップS19)。
【0044】
このように、データの不一致があった場合に、スピーカ7より報音し、一致しなかったデータを表示窓7aに点滅表示することで、誤りがあったことを入力者に確実に知らせることができ、またどのような誤りであったかを認識させることができる。
【0045】
その後、フラグHが1、すなわち訂正モードになり(ステップS20)、表示窓7aのメッセージ表示領域に゛今回″が表示される(ステップS21)。
【0046】
訂正モードでは、「確認」キーが押されると、「確認」キー処理ルーチン(図7)が実行される。「確認」キーの操作は、フラグFが1(検算モード)で且つフラグHが1(訂正モード)のときのみ有効であり、この「確認」キーが押される度に、前回入力された数値および演算命令記号と今回入力された数値および演算命令記号とが交互に表示されるとともに、゛前回″と゛今回″の表示体が交互に表示される(ステップS40〜S42)。
【0047】
このように、前回入力された数値および演算命令記号と今回入力された数値および演算命令記号とを表示窓7aに交互に表示させることにより、前回の入力値を表示窓7a上で確認して即座に誤りを訂正することができる。
【0048】
そして、置数キーによって前回と同じ正しい入力がされ後に、演算命令キーによって前回と同じ正しい入力がされると(ステップS22、S23)、フラグHが0になり、訂正モードを終了させる(ステップS24)。
【0049】
上記訂正処理後、アドレスポインタPnがその次のアドレス指定Pn+1となり(ステップS25)、計算処理、計算結果表示処理がなされる(ステップS26)。
【0050】
その後、前記ステップS13〜S15と同様の処理を経て、前回と今回の全ての数値/演算命令データが一致していた場合、「=」キーが操作されると(ステップS16)、表示窓7aのメッセージ表示領域に゛OK″が表示される(ステップS17)。
【0051】
次に、本実施例の電子計算機1における、ACキー30によるデータ消去処理について説明する。
【0052】
ACキー30が押されると、ACキー処理ルーチン(図8)において、まずフラグFが0か否か、すなわち通常の演算モードか否かが判断される(ステップS50)。そしてフラグFが1、すなわち検算モードの場合、RAM14の内容が全て初期化され(ステップS51)、通常の演算モードの入力待ち状態になる。
【0053】
したがって、上記検算処理を行って表示窓7aのメッセージ表示領域に゛OK″の表示を確認した後、ACキー30を押すことにより、次の計算のための入力操作を行うことができる。
【0054】
また、前記ステップS50においてフラグFが0、すなわち通常の演算モードのときにACキー30が押された場合、RAM14のジャーナルメモリ14以外のメモリ領域に記憶されているデータが初期化され(ステップS52)、フラグNが1になる(ステップS53)。
【0055】
すなわち、通常の演算モードにおいては、ACキー30が押された時点で表示窓7aのそれまでの表示内容が消え、数値゛0″が表示されるが、入力された数値データおよび演算命令データは消去されることなくジャーナルメモリ14に依然記憶されている。
【0056】
そして、前記ステップ2(図4)において、「+」や「−」などの四則演算命令キーによる入力データであると判断された場合に、ジャーナルメモリ14が初期化され(ステップS8)、フラグNがリセットされる(ステップS9)。
【0057】
つまり、通常の演算モードのときにACキー30が押されても、その後に「+」や「−」などの四則演算命令キーが押されるまではジャーナルメモリ14の領域の初期化は実行されず、前回入力された数値データおよび演算命令データはジャーナルメモリ14の領域に保存された状態になっている。
【0058】
したがって、本実施例の電子計算機1は、通常の演算モードで入力操作を行った後に、誤ってACキー30を押してしまった場合でも、入力操作をやり直すことなく、検算キー21を押すことにより検算処理を続けることができる。
【0059】
なお、本発明の電子計算機は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、ACキー30に続いて四則演算命令キーが操作された場合にジャーナルメモリ14の初期化が実行されるようにしているが、ACキー30との組み合わせで初期化を実行させる機能は、検算キー21以外のキーであれば、数字キーやメモリーキー等どのキーに持たせてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上要するに、本発明の電子計算機によれば、以下のような優れた効果を発揮できる。
請求項1に記載された電子計算機によれば、一連の計算式データを入力した後に、誤って消去キー手段が操作された場合であっても、その後、検算モードに切り換えれば、それまでに入力された一連の計算式データと同じ計算式データのための入力操作をやり直すことなく、検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて検算機能を実行でき、極めて操作性が良い。
【0061】
請求項2に記載された電子計算機に用いられる検算制御方法によれば、一連の計算式データを入力した後に、誤って消去キー手段が操作された場合であっても、その後、検算モードに切り換えれば、それまでに入力された一連の計算式データと同じ計算式データのための入力操作をやり直すことなく、検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて検算機能を実行でき、極めて操作性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電子計算機の基本構成を示す回路構成図である。
【図2】上記実施例の電子計算機のメモリ領域の構成を示す図である。
【図3】上記実施例の電子計算機の外観を示す平面図である。
【図4】上記実施例の電子計算機の動作を説明するためのフローチャート(置数キー/ファンクションキー処理ルーチン)である。
【図5】上記実施例の電子計算機の動作を説明するためのフローチャート(置数キー/ファンクションキー処理ルーチン)である。
【図6】上記実施例の電子計算機の動作を説明するためのフローチャート(検算キー処理ルーチン)である。
【図7】 上記実施例の電子計算機の動作を説明するためのフローチャート(「確認」キー処理ルーチン)である。
【図8】上記実施例の電子計算機の動作を説明するためのフローチャート(「AC」キー処理ルーチン)である。
【符号の説明】
1 電子計算機
2 中央演算処理装置(CPU、演算手段、検算手段、データ消去手段)
3 読み出し専用メモリ(ROM、記憶手段)
4 随時書き込み読み出しメモリ(RAM)
5 キー入力部(入力手段)
6 表示駆動回路
7 表示部
7a 表示窓(表示手段)
8 増幅回路
9 スピーカ
10 表示レジスタの領域(置数入力レジスタの領域)
11 演算用レジスタの領域
14 ジャーナルメモリの領域(記憶手段)
16 操作面
17 置数キー群
18 演算命令キー群
19 命令キー群
21 検算キー
30 ACキー(消去キー手段)

Claims (2)

  1. 通常演算モードで入力された一連の計算式データを記憶し、検算モードで新たに入力された計算式データと前記記憶された計算式データとを比較することで検算を行う検算機能を備えた電子計算機において、
    従前に入力された計算式データを全て消去して記憶内容を初期化するために操作される消去キー手段と、
    前記通常演算モードにおいて前記消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去し、それに代えて、数値0を表示させ、その後、前記検算モードに切り換えられる前に新たな計算式データが入力された場合に、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去し、当該新たに入力された計算式データを記憶させるように制御する第1の制御手段と、
    前記通常演算モードにおいて前記消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去し、それに代えて、数値0を表示させ、その後、新たな計算式データが入力される前に前記検算モードに切り換えられた場合に検算モードに切り換えられたことを表示させ、この検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて前記検算機能を実行するように制御する第2の制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電子計算機。
  2. 従前に入力された計算式データを全て消去して記憶内容を初期化するために操作される消去キー手段を備え、通常演算モードと検算モードとを有する電子計算機に用いられる検算制御方法において、
    前記通常演算モードにおいて入力された一連の計算式データを記憶する記憶ステップと、
    前記通常演算モードにおいて前記消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去し、それに代えて、数値0を表示させ、その後、前記検算モードに切り換えられる前に新たな計算式データが入力された場合に、前記記憶ステップで記憶された一連の計算式データを消去し、当該新たに入力された計算式データを記憶させるように制御する第1の制御ステップと、
    前記通常演算モードにおいて前記消去キー手段が操作された際は、前記通常演算モードで入力されて記憶された一連の計算式データを消去させることなく、それまでの表示内容を消去し、それに代えて、数値0を表示させ、その後、新たな計算式データが入力される前に前記検算モードに切り換えられた場合に検算モードに切り換えられたことを表示させこの検算モードに切り換えられた後に入力された一連の計算式データに基づいて検算処理を実行するように制御する第2の制御ステップと、
    を含むことを特徴とする検算制御方法。
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