JP3784537B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナから読み込まれた画像を転写紙上で再生するための画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来例としては、例えば特開平8−274986号公報に示すように、主に400dpiのシステムにおいて高画質を実現するために、コピーとファクシミリ(FAX)等の複合機においてコピー用の多値処理とFAX用の2値処理を区別して、並行動作とそれぞれの画像処理を最適化する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、2値及び多値の回路構成とRAM制御を考慮していないので、高密度システムでは1画素当たりの階調数を削減して高い画質を実現することができないという問題点がある。また、上記従来例では更に、単純2値化、2値/多値誤差拡散処理を行う場合における閾値の変動による地肌を追従させることができず、また、テクスチャを軽減することができない。
【0004】
本発明は上記従来例の問題点に鑑み、変動閾値に基づいて2値化し、原稿種類に応じた画像処理モードを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の手段は上記目的を達成するために、入力画像データに対してMTF補正を行なってMTF補正データを出力するMTF補正手段と、入力画像データに対して平滑化を行なって平滑データを出力する平滑化手段と、入力画像データに基づいてエッジ信号を検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段によって検出されたエッジ信号がエッジを示す場合は前記MTF補正データを、非エッジを示す場合は前記平滑データを出力データとして選択する選択手段と、予め定められた固定閾値又は前記平滑データの一方をエッジ信号がエッジを示すか非エッジを示すかに応じて選択し、当該選択した値を変動閾値として設定する閾値設定手段と、前記閾値設定手段によって設定された変動閾値に対して第1のγ補正テーブルを参照してγ変換を行なう第1のγ変換手段と、前記選択手段によって選択された出力データに対して第2のγ補正テーブルを参照してγ変換を行なう第2のγ変換手段と、前記第1のγ変換手段によって変換された変動閾値に基づいて前記第2のγ変換手段によって変換された出力データを2値化する2値化手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
第2の手段は、第1の手段において前記閾値設定手段は、前記平滑データと所定の値との比較した結果に基づいて平滑データの値を確定させるレベル判定手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る画像処理装置の一実施形態を示すブロック図、図2は図1のスキャナγ補正部のスキャナγ補正テーブルと濃度補正テーブルを示す説明図、図3は図1のスキャナγ補正部を詳しく示すブロック図、図4は図1の空間フィルタ処理部を詳しく示すブロック図、図5及び図6は図4の孤立点検出部を詳しく示すブロック図、図7は図4の閾値設定部を詳しく示すブロック図である。
【0013】
また、図8は図1の濃度補正部と階調処理部を詳しく示すブロック図、図9は図8におけるディザ及び誤差拡散用マトリクスRAMを2値データマトリクスとして使用する場合のデータを示す説明図、図10は図8におけるディザ及び誤差拡散用マトリクスRAMを多値データマトリクスとして使用する場合のデータを示す説明図、図11は図8の2値多値誤差拡散処理部を詳しく示す説明図、図12は固定閾値/変動閾値切り替え回路を示すブロック図である。
【0014】
図1において、画像データは読み取り部(スキャナ)1から順次、シェーディング補正部2、図2及び図3において詳しく説明するスキャナγ補正部3、主走査電気変倍部4、図4〜図7において詳しく説明する空間フィルタ処理部5、図8〜図12において詳しく説明する濃度補正部6(6a、6b)及び階調処理部7、PWM変調部8を経由して書き込み部9に転送される。また、システムバス10にはCPU11、RAM12、ROM13、操作部14が接続されている。
【0015】
読み取り部1は、原稿濃度を光源の反射光としてCCD等の撮像素子により電気信号に変換し、次いでこのアナログ信号をディジタル画像信号に変換する。続くシェーディング補正部2はこのディジタル画像信号に対して読み取り部1の光源、CCDを含む光学系による主走査方向の濃度ムラに関する補正を行う。このとき、シェーディング補正部2は予め濃度基準となる白板を読み込んでメモリに記憶し、この基準データにより原稿の読み取りデータを主走査方向にドット単位で補正を行う。このシェーディング補正後のデータの特性は、反射率に関してリニアである。
【0016】
続くスキャナγ補正部3はこの反射率に関してリニアなデータを原稿濃度に関してリニアなデータに変換する。このとき、図2(1)に示すように予めスキャナ1の読み取りの読む取り特性▲1▼を測定して、その逆特性となる変換テーブル▲2▼をRAM3−1(図3)にダウンロードし、スキャナγ補正部3はこの変換テーブル▲2▼により反射率に関してリニアなデータを原稿濃度に関してリニアなデータに変換する。
【0017】
ここで、図2(1)に示す濃度特性▲1▼は、原稿濃度に対するシェーディング補正後の画像データを示し、リニアな特性ではない。すなわち、低濃度領域では急激に立ち上がり、高濃度領域では電気信号上飽和して、一般的にはExp(γ)の特性となる。図2(1)に示す特性▲2▼は、特性▲1▼を濃度リニヤに変換するための特性であり、特性▲1▼に対してExp(1/γ)を乗算している。これにより、濃度信号のダイナミックレンジが増加する。
【0018】
スキャナγ補正部3はまた、この変換以外に、図2(2)に示す濃度補正テーブルにより低濃度部を強調したり、逆に濃度レベルを落とす濃度補正も行う。図2(2)は書き込み系10のプロセス反応に対するγ特性を補正し、更に濃度変更を行うための変換テーブルをRAM3−1(図3)にダウンロードして特性値を乗じたテーブルである。具体的にはルックアップテーブルとしてデータを参照して置き換える。なお、図2(2)において、上に凸の曲線は低濃度領域をより再現する特性であり、下に凸の曲線は低濃度領域を飛ばす(より再現しない)特性である。これらの特性は、モードと濃度ノッチの組み合わせにより任意に設定することができる。
【0019】
スキャナγ補正部3では図3に示すように、濃度再現性と階調再現性の自由度を得るために、変換パラメータをRAM3−1にダウンロードするように構成されている。RAM3−1はスキャナγ補正、画像データの濃度補正、変動閾値に対する濃度補正、ディザ及び誤差拡散処理のための量子化閾値の設定を行うためのものであり、CPU11からのデータダウンロードとルックアップテーブルの切り替え手段は共通である。図3はCPU11からRAM3−1へのアクセスと、テーブル参照の切り替えを説明する図である。RAM3−1のサイズは任意に設定可能であり、アドレス空間は入力画像の1画素当たりの階調数だけあればよい。例えばCCDデータを8ビットでA/D変換するシステムの場合にはアドレス空間は8ビットでよい。
【0020】
データダウンロードのためにCPU11がアクセスするモード時には、CPU11からのアドレスバスをマルチプレクサ(MUX)3−2を介してRAM3−1のアドレス端子ADDRに接続し、CPU11からのダウンロードデータをRAM3−1のデータ入力端子DATIを介して書き込む。このとき、RAM3−1はマルチプレクサ(MUX)3−3を介してライトモードに設定される。なお、図3に示すRAM3−1は、クロックCLKに同期する同期RAMであるが、非同期RAMであってもCPUモードとデータ参照モードの切り替え方式は同じである。
【0021】
通常の画像処理モード時には、RAM3−1のアドレス端子ADDRにはマルチプレクサ3−2を介して被変換画像が入力し、また、RAM3−1はマルチプレクサ3−3を介してリードモードに設定される。これにより、被変換画像の値がアドレスとして入力すると、その変換後の値がRAM3−1のデータ出力端子DATOを介して出力される。したがって、このようなRAM構成により回路構成と演算処理を軽減することができ、また、データの任意性を確保することができる。
【0022】
図1に戻り、続く主走査電気変倍部4は変倍時に、主走査方向の拡大、縮小を行う。このとき、コンボリューション法により読み取り部1の光学系MTFを維持したまま変倍処理を行うことにより画像データの解像度を維持することができる。なお、副走査方向の変倍は、読み取り部1を機械的に制御することにより行う。
【0023】
続く空間フィルタ処理部5は階調処理部7のための前処理と特徴量抽出を行うために、MTF補正、平滑処理、エッジ線分の検出、変動閾値の設定等の各種機能を有する。図4〜図7を参照して空間フィルタ処理部5について詳しく説明すると、先ず、図4に示すように複数のラインメモリ5−2を用いて2次元の画像マトリクス5−1を構成し、次いでこの2次元内で入力画像の周波数特性の補正と濃度特性に基づく特徴量抽出を行う。詳しく説明すると、MTF補正部5−3は読み取り部1の光学系におけるMTF劣化を補正するために、主走査方向及び副走査方向に独立してMTF補正係数、補正強度が任意に設定可能に構成され、処理モード、読み取り原稿、読み取り部1の光学系の種類に対して広く適応可能である。
【0024】
孤立点検出部5−4はジェネレーションコピーにより劣化が予想される地肌ノイズ、原稿ノイズを検出する。このとき、画素配置の規則性を検出して完全な孤立点であるか、低濃度の網点原稿の一部であるかを判別して対象画素を絞り込む。図5、図6を参照して孤立点検出部5−4を詳しく説明すると、周囲からの孤立の状態を検出するために5×5画素、7×7画素、9×9画素の各マトリクス5−4−1、5−4−2、5−4−3の1つを選択(図示5−4−4)してその注目画素(マトリクスの中心画素)と最外周の画素が完全に分離されている場合に注目画素を孤立点と見なすように構成されている。
【0025】
この場合、等倍時には7×7画素のマトリクス5−4−2を用いることにより最大4×4画素の大きさまで孤立点を検出することができる。また、縮小時には孤立点画素と周辺画素の間隔も縮小されるので、4×4の孤立点画素を50%縮小時で検出するためには5×5画素のマトリクス5−4−1を用いて2×2画素のサイズの塊を検出すればよい。逆に200%以上の拡大時には4×4の孤立点画素も拡大されるので、9×9画素のマトリクス5−4−3を用いないと検出することができなくなる。そこで、変倍率に応じてマトリクス選択信号kmxを変更することによりマトリクス5−4−1、5−4−2、5−4−3の1つを選択する。
【0026】
ここで、5×5画素、7×7画素の各マトリクス5−4−1、5−4−2による孤立点除去だけでは、原稿中の有用な情報である低濃度のディザパターンが除去される。そこで、この不具合を解消するために、先ず、着目画素が白地、孤立点であるか又は否かを示す判定信号T1(白地、孤立点の場合にT1=1、他の場合にT1=0)を用いる。また、比較器5−4−6により画像データと閾値kbthを比較することにより白画素であるか又は否かを示す判定信号T2(白画素の場合にT2=1、非白地の場合にT2=0)を生成する。
【0027】
更に、状態遷移判定部5−4−7は判定信号T1、T2と、連続する白画素数5−4−8と孤立点サイズ5−4−9をカウントする。ここで、状態遷移判定部5−4−7により判定された画素の状態stateは、白画素が広く連続しているペーパ状態と、孤立点であるドット状態と、絵柄、文字又は低濃度網点部又は白画素が広く連続していない画像状態の間を遷移する。なお、状態stateはペーパ状態から始まる。
【0028】
判定部5−4−5は判定信号T1、T2と状態stateに基づいて孤立点検出信号resultを図6に示す強度演算部5−4−10に出力する。強度演算部5−4−10にはまた、MTF補正後の画像データmtfoと補正データktjが印加される。ここで、MTF補正後の画像データmtfoは強調処理されているので、孤立点が強調されており、孫コピーによりこのままの処理を複数回繰り返すとジェネレーションが悪化して黒のポチポチが目立つ低品質な画像となる。
【0029】
そこで、強度演算部5−4−10及び選択部5−4−11により、孤立点ではMTF強調せずに、周辺と平滑処理するか、又は白レベルに置き換える。このとき、信号kmodにより孤立点除去処理をオン、オフして切り替え、また、処理する場合には補正データktjにより切り替える。また、補正データktjは強制的な白レベルに変換する場合に最大(=0)とし、また、MTF補正後の画像データmtfoを1/32、1/8、1/2のように弱める。
【0030】
図4に示す孤立点除去部5−7は、検出された孤立点を完全に除去するか、周辺画素の平均値で置き換えるかを選択してノイズ成分を除去する。次いで、細線化/太線化処理部5−8は処理を主走査方向及び副走査方向に独立して行い、また、MTF補正係数と連動してライン濃度を再現するために主走査方向と副走査方向のバランスを調整する。
【0031】
平滑処理部5−5は網点原稿とA/D変換時の折り返し歪みにより発生するモアレ成分を除去し、また、後段の濃度補正部6a、6bと階調処理部7において変動閾値を設定するために周囲情報を抽出する。エッジ検出部5−6は水平、垂直、左右斜め方向の成分のエッジ線分を検出してセレクタ5−9に対して選択信号として出力し、また、後段の濃度補正部6a、6bと階調処理部7において変動閾値を設定するために周囲情報を抽出する。セレクタ5−9はエッジ検出部5−6からエッジ検出信号が入力した場合には細線化/太線化処理部5−8の出力を選択し、非エッジ検出信号が入力した場合には平滑処理部5−5の出力を選択して後段の濃度補正部6aに出力する。
【0032】
図7は閾値設定部5−10を詳しく示している。先ず、ノイズ及び濃度安定領域で使用するために、レベル判定部5−10−1により平滑処理された画像信号と、不図示のレジスタに設定されている上限値及び下限値とをそれぞれ比較することにより平滑化信号を規定する。このとき、平滑化信号が下限値以下の場合には下限値に置き換え、上限値以上の場合には上限値に置き換え、下限値と上限値の間の場合にはそのまま平滑化信号を用いる。
【0033】
次いでセレクタ5−10−2により、エッジ検出信号に基づいて不図示のレジスタに設定されている固定閾値か、又はレベル判定部5−10−1からの下限値と上限値の間の平滑化信号を選択する。この場合、地肌濃度に追従させる完全な変動閾値の場合には、非エッジ部では固定閾値を選択し、エッジ部では上記の平滑化信号を選択する。また、高濃度のエッジと低濃度のエッジを分離して再現させる場合には2段階の閾値を選択し、このとき、エッジ部では固定閾値を選択し、非エッジ部では上記の平滑化信号を選択する。基本的には固定閾値が高濃度のエッジのための2値化用閾値として機能し、平滑化データに対する下限値が低濃度のエッジのための2値化用閾値として機能する。
【0034】
この空間フィルタ処理部5からは、フィルタ処理された画像データと、2値化のための変動閾値が出力され、図8に詳しく示す濃度補正部6a、6bは連動して、それぞれ空間フィルタ処理部5からの画像データと変動閾値に対して濃度補正を行う。このとき、書き込み系9のγ補正と濃度ラッチに対応する再生濃度変換を行い、また、RAM12内の任意の変換データがダウンロードされる。なお、画像データと変動閾値に対して同一のデータをダウンロードすることが基本であるが、階調特性を意図的に変化させるために異なるデータを用いる場合もある。
【0035】
続く階調処理部7は画像データを書き込み系10の特性に合うように変換するために、1画素当たりの濃度データを面積階調に変換する。階調処理部7はまた、単純多値化、2値化、ディザ処理、誤差拡散処理、位相制御等の機能を有し、面積階調への変換の際にはある領域内で量子化閾値を分散させる。また、この閾値を分散する際には任意の閾値をマトリクスRAM6−10(図8)にダウンロードし、処理モードに応じてRAMアクセス手段を切り替えて適切な量子化を選択する。
【0036】
図8は濃度補正部6a、6bと階調処理部7を詳しく示している。先ず、ルックアップテーブルとして、変動閾値に対する濃度変換用γ補正テーブルのためのRAM6−1と、画像データに対する濃度変換用γ補正テーブルのためのRAM6−8と、ディザ及び誤差拡散用マトリクスのためのRAM6−10が設けられている。そして、RAM6−1とγ変換部(閾値)6−2(濃度補正部6b)により濃度変換された閾値は変動2値化部6−3に印加され、また、RAM6−8とγ変換部(濃度)6−7(濃度補正部6b)により濃度変換された画像データは、階調処理部7を構成する変動2値化部6−3と、2値/誤差拡散処理部6−11と、多値レベル変換部6−18と2値/多値ディザ処理部6−20に印加される。
【0037】
すなわち、2値処理用のパスと多値処理用のパスが設けられ、単純2値化処理時にはRAM6−1とγ変換部(閾値)6−2により濃度変換された閾値を変動2値化部6−3、先端画素制御部6−4及びバイナリフィルタ6−5において各画素処理を行う。
【0038】
また、ディザ処理及び誤差拡散処理は、2値、多値共に共通の回路で処理を行い、RAM6−10のデータ内容とアドレス・アクセスの切り替えにより2値、多値の処理を切り替える。また、多値レベル変換部6−18と多値誤差拡散部6−11の処理時に、濃度処理と合わせて主走査方向の前後の濃度分布に応じてドット形成のための位相情報を位相制御部6−15、6−19及び選択部6−16により付加する。例えば3値化の場合、信号レベルには2ビットを割り当てて「00」、「01」、「10」、「11」を設定する。
【0039】
なお、これは通常4値化と言うが、「00」を白、「11」を黒に設定して「01」、「10」共にPWMにおけるデューティ比を50%とすると濃度レベルとしては3値となる。そして、同じ50%であっても「01」の時には右位相によりドット形成領域の右半分でレーザを点灯し、「10」の時には左位相によりドット形成領域の左半分でレーザを点灯する。このとき、PWM変調部9と連動することにより、上記の位相を定義して処理を行う。
【0040】
また、2/多値ディザ処理部6−20による3値化処理時にも、同様なパルスコードを発生する。これについては図9を参照する際に詳しく説明する。また、多値処理時には簡易エッジ検出部6−21により主走査方向の簡易エッジ検出を行い、その線分エッジ情報に基づいて選択部6−16により単純多値処理又は多値誤差拡散処理を選択する。
【0041】
図9はディザ及び誤差拡散用マトリクスRAM6−10のアドレス空間を8ビットで構成した場合の2値ディザマトリクスのダウンロードデータを示している。2値ディザマトリクスとしては主走査方向が4、6、8、16画素、副走査方向が同じく4、6、8、16画素としてこれらを任意に組み合わせて設定することができる。このとき、必要な線数、画像のライン間の間引き等の状態に応じて組み合わせとパターンデータを選択する。また、RAM6−10のアクセスは、処理、制御及び構成を簡単にするためにシーケンシャルなアクセスではなく、2次元配列に基づいてシーク処理を行う。
【0042】
図10はディザ及び誤差拡散用マトリクスRAM6−10を多値データマトリクスとして使用する場合を示し、特にマトリクスサイズが図10(1)は4×4画素A〜Pの場合、図10(2)は6×6画素aa〜ffの場合、図10(3)は8×8画素aa〜hhの場合を示している。このマトリクスのアクセスは2次元配列に基づいてシーク処理を行うが、主走査方向のアドレス数は2倍必要とする。例えば図6(1)に示す4×4画素の場合、主走査方向については各画素当たり2アドレスを割り当てて8アドレスを参照する。
【0043】
画素Aについては内部的に閾値A0、A1を参照する。これによりそれぞれのマトリクス対応画素と2つの閾値を比較する。また、左パルスの場合には大小関係がA0<A1の閾値A0、A1を設定し、右パルスの場合にはA0>A1の閾値A0、A1を設定する。そして、画素Aが閾値A0、A1より小さい場合には量子化コード=00が割り当てられ、画素Aが閾値A0、A1より大きい場合には量子化コード=11が割り当てられる。また、画素Aが閾値A0、A1の間の場合には右パルス(右位相)又は左パルス(左位相)のときで割り当てコードが異なり、右パルス系列が割り振られているときには量子化コード=01が割り当てられ、左パルス系列が割り振られているときには量子化コード=10が割り当てられる。
【0044】
図10(1)における残りの画素B〜Pと、図10(2)における6×6画素aa〜ff、図10(3)における8×8画素aa〜hhについても、基本的に位相生成を考慮して閾値をRAM6−10にダウンロードすることにより、同様な定義に基づいてパルスコードを生成する。
【0045】
図11は2値/誤差拡散処理部6−11の構成と処理を示している。先ず、入力画像と誤差重み付け積和演算部105からの積和結果を加算部101により加算した加算結果Sijに対する量子化閾値として、固定閾値又は変動閾値Tij(ディザ及び誤差拡散用マトリクスRAM6−10)を図12に示す閾値切り替え回路により選択する。変動閾値Tijを使用する場合には、あるブロック単位で繰り返す変動閾値TijをRAM6−10に設定する。
【0046】
図11(2)は2値の場合の8×8画素の変動領域における閾値Tijの一例を示している。なお、閾値Tijをブロック内で変動させることによりテクスチャを低減することができる。また、8×8画素のマトリクス領域内で固定閾値と変動閾値Tijを混在させることにより、エッジの保存性と階調再現性のバランスを調整することができる。多値の場合には、マトリクス内の1画素に対して複数の閾値Tijにより量子化コードを変更する。位相に関しては別途、主走査方向の濃度分布に応じて再配置する。
【0047】
そして、8値化/4値化/3値化/2値化部102により加算部101からの値Sijと変動閾値Tijが比較されて8値化/4値化/3値化/2値化される。また、8値化/4値化/3値化/2値化後のデータGijと処理前のデータSijの誤差Eijが誤差算出部103により算出されて誤差メモリ104に格納される。次いで誤差重み付け積和演算部105によりこの誤差に対して5×2(実際には5+3)の係数が乗算されて各乗算結果が加算され、この積和演算結果が加算部101に印加される。なお、誤差重み付け積和演算部105の5×2の係数マトリクスと図11(1)に示す係数分布は一例である。
【0048】
図12に示す固定閾値/変動閾値の切り替え回路では、設定モードに応じてシステムバス経由でマルチプレクサ112を切り替えて変動閾値又は固定閾値(レジスタ111)を選択し、比較部113を介してRAM6−10に出力する。また、変動閾値に関しては、誤差拡散の場合にはRAM6−10への設定値を主走査方向及び副走査方向のアドレス制御と、多値化レベルで参照する閾値を制御する。また、単純2値化の場合には空間フィルタ部5により設定され、濃度補正された閾値を用いる。固定閾値はハード的に固定された値ではなく、CPU11によりレジスタ111に設定された値を固定閾値として用い、モードと画像特性に応じて変更可能である。
【0049】
図1に戻り、続くPWM(パルス幅変調)変調部8では書き込み部9の書き込みレーザのために画像データをパルス幅変調する。このため、前段の階調処理部7における位相制御とこのパルス幅変調と連動して、ドットの集約と分散を滑らかに行って階調を表現する。続く書き込み部9では例えばレーザによる感光体への作像、転写、定着などの公知の電子写真プロセスにより転写紙上に画像を再現する。なお、書き込み部9がインクジェット等の現像方式の場合には、PWM変調部8以下の構成が異なるが、ドット再現のための位相制御までは同一の構成である。
【0050】
階調処理の設定、濃度補正の切り替え等は操作部14からの操作モードに連動し、絵柄主体の原稿や文字主体の原稿等に応じて処理モードを選択して薄い原稿や濃い原稿に応じて濃度補正用パラメータを変更する。また、実際のシステム制御では、操作モードに応じてCPU11がシステムバス10を経由してRAM12に設定したり、処理パスの経路を各ブロックに設定する。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、変動閾値に基づいて2値化するので、原稿種類に応じた画像処理モードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1のスキャナγ補正部のスキャナγ補正テーブルと濃度補正テーブルを示す説明図である。
【図3】図1のスキャナγ補正部を詳しく示すブロック図である。
【図4】図1の空間フィルタ処理部を詳しく示すブロック図である。
【図5】図4の孤立点検出部を詳しく示すブロック図である。
【図6】図4の孤立点検出部を詳しく示すブロック図である。
【図7】図4の閾値設定部を詳しく示すブロック図である。
【図8】図1の濃度補正部と階調処理部を詳しく示すブロック図である。
【図9】図8におけるディザ及び誤差拡散用マトリクスRAMを2値データマトリクスとして使用する場合のデータを示す説明図である。
【図10】図8におけるディザ及び誤差拡散用マトリクスRAMを多値データマトリクスとして使用する場合のデータを示す説明図である。
【図11】図8の2値多値誤差拡散処理部を詳しく示す説明図である。
【図12】固定閾値/変動閾値切り替え回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 読み取り部(スキャナ)
2 シェーディング補正部
3 スキャナγ補正部
4 主走査電気変倍部
5 空間フィルタ処理部
5−3 MTF補正部
5−4 孤立点検出部
5−4−1,5−4−2,5−4−3 マトリクス
5−5 平滑処理部
5−6 エッジ検出部
5−7 孤立点除去部
5−10 閾値設定部
6a,6b 濃度補正部
6−10 マトリクスRAM
6−11 2値/多値誤差拡散部
6−18 多値レベル変換部
6−20 2値/多値ディザ処理部
7 階調処理部
8 PWM変調部
9 書き込み部
Claims (2)
- 入力画像データに対してMTF補正を行なってMTF補正データを出力するMTF補正手段と、
入力画像データに対して平滑化を行なって平滑データを出力する平滑化手段と、
入力画像データに基づいてエッジ信号を検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段によって検出されたエッジ信号がエッジを示す場合は前記MTF補正データを、非エッジを示す場合は前記平滑データを出力データとして選択する選択手段と、
予め定められた固定閾値又は前記平滑データの一方をエッジ信号がエッジを示すか非エッジを示すかに応じて選択し、当該選択した値を変動閾値として設定する閾値設定手段と、
前記閾値設定手段によって設定された変動閾値に対して第1のγ補正テーブルを参照してγ変換を行なう第1のγ変換手段と、
前記選択手段によって選択された出力データに対して第2のγ補正テーブルを参照してγ変換を行なう第2のγ変換手段と、
前記第1のγ変換手段によって変換された変動閾値に基づいて前記第2のγ変換手段によって変換された出力データを2値化する2値化手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記閾値設定手段は、前記平滑データと所定の値との比較した結果に基づいて平滑データの値を確定させるレベル判定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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