JP2001177722A - 画像形成方法、画像処理装置及び記憶媒体 - Google Patents

画像形成方法、画像処理装置及び記憶媒体

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JP2001177722A
JP2001177722A JP36176399A JP36176399A JP2001177722A JP 2001177722 A JP2001177722 A JP 2001177722A JP 36176399 A JP36176399 A JP 36176399A JP 36176399 A JP36176399 A JP 36176399A JP 2001177722 A JP2001177722 A JP 2001177722A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低・中濃度部での階調性、安定性が良く高濃
度部で白抜けがない画像形成のための方法と装置を提供
する。 【解決手段】 多階調画像を誤差拡散法により量子化
し、量子化画像の画素をドットで表現する画像形成方法
で、例えば図2に示すようなドット集中型領域(網掛け
部分)の周囲に、閾値がより大きいドット分散型領域を
配したディザ閾値を用いて量子化閾値を周期的に変動さ
せることにより、多階調画像の低・中濃度部でドットを
集中させて発生し、高濃度部では集中したドットの周辺
に分散させてドットを発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、スキャナ、ファクスなどの画像を扱う各種装置に係
り、特に、誤差拡散法を利用する画像形成方法及び画像
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、レーザプリンタ、デジタル複写
機、その他各種画像処理装置において、画像の階調を擬
似的に再現するためディザ法又は誤差拡散法が一般に利
用されている。
【0003】一般的にディザ法は、粒状性に優れ、中間
調画像をなめらかに表現できるという長所があるが、短
所もある。例えば、ディザ法(に代表される面積階調
法)では、階調性を得るために解像性が劣化する。ま
た、周期性画像を発生するディザ法では、網点のような
印刷画像に対してモアレが発生しやすい。
【0004】他方、誤差拡散法は、原画像に忠実な解像
性を得ることができ、文字画像の再現に適する。しか
し、写真などの中間調画像では、孤立のドットが分散
し、あるいは不規則に連結して配置されるために粒状性
が悪く、特異なテクスチャが発生する場合がある。特に
電子写真方式のプリンタでは、孤立ドットで画像が形成
されるために画像が不安定であり、濃度ムラによる粒状
性の劣化やバンディングが発生しやすい。
【0005】誤差拡散法に関しては、ドットの不規則な
連結によるテクスチャを改善するために、量子化閾値と
してディザ閾値を用い、ドットの連結を乱してテクスチ
ャを改善させる方法をはじめとして、以下のような改良
技術が提案されている。 (1)疑似輪郭、独特の縞模様の発生の除去を目的とし
て、ディザ閾値を用い、エッジ量が大きいほど誤差の拡
散量を多くする(特開平3−34772号)。 (2)非エッジの低濃度部での白抜けを防止し、文字の
ノッチの発生を防ぐ目的で、画像のエッジ部では固定閾
値を用い、非エッジ部では変動閾値を用い、変動閾値の
レベルを濃度が低い部分ほど低くする(特許第2755
307号)。 (3)3値以上の多値プリンタを用いる場合にモアレと
疑似輪郭の発生を防止する目的で、画像のエッジ部で、
エッジ量に応じた大きさのディザ信号を画像データに加
算し、非エッジ部では固定値を画像データに加算し、こ
の加算後の画像データを固定閾値を用いて多値量子化す
る(特許2801195号)。 (4)濃度がなめらかに変化する画像部分を滑らかに再
現し、細線や文字などを鮮明度を強調して再現するた
め、非エッジ部では量子化レベル数の多い(例えば16
値の)量子化手段による量子化結果を選択し、エッジ部
では量子化レベル数の少ない(例えば6値の)量子化手
段による量子化結果を選択する(特許第2851662
号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は誤差拡散法を
利用する画像形成方法及び画像処理装置の改良に係り、
低・中濃度レベルでの階調性、安定性の良好な画像形
成、高濃度レベルでの白抜けの少ない画像形成、画像の
文字部、線画部、比較的低線数の網点画像部の高い解像
度の画像形成、画像特徴の異なる領域のつなぎ目部分の
滑らかな再現などを可能にする新規な画像形成方法及び
画像処理装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1乃至11記載の
発明の画像形成方法の主たる特徴は、多階調画像の低・
中濃度レベルでの階調性、安定性が良好で高濃度レベル
での白抜けが起きにくい画像を形成するため、請求項1
記載のように、多階調画像を誤差拡散法により量子化
し、量子化画像の画素をドットで表現する画像形成方法
において、画像空間上の特定の周期内で、多階調画像の
低・中濃度部ではドットが集中して発生し、多階調画像
の高濃度部ではドットが集中して発生し、かつ、その周
囲にドットが分散して発生するように、量子化閾値を周
期的に変動させることである。これ以外の目的と特徴は
次の通りである。 ・画像特徴に応じて処理を誤差拡散基調からディザ基調
まで切り替えることにより、様々な画像特徴を持つ多階
調画像に対して最適な画像形成を可能にするため、請求
項2記載の発明の特徴は、請求項1記載の発明の画像形
成方法において、多階調画像の特徴に応じて量子化閾値
の変動幅を変化させることである。 ・多階調画像の文字部や線画部などで誤差拡散基調の処
理にして高い解像度を得るため、請求項3記載の発明の
特徴は、請求項1記載の発明の画像形成方法において、
多階調画像のエッジ度合が大きい領域ほど量子化閾値の
変動幅を減少させることである。 ・画像特徴の異なる画像領域の境界部分を滑らかに再現
するため、請求項4記載の発明の特徴は、請求項2記載
の発明の画像形成方法において、量子化閾値の平均値を
略一定値に保つことである。 ・多階調画像の低・中濃度部ではドットを集中して発生
させ、高濃度部では集中したドットの周辺に分散させて
ドットを発生させるため、請求項5記載の発明の特徴
は、請求項1記載の発明の画像形成方法において、ドッ
ト集中型領域と、その周辺の、閾値がより大きなドット
分散型領域とからなるディザ閾値マトリクスを用いて、
量子化閾値を周期的に変動させることである。 ・高濃度部での白画素の連続を減らすため、請求項6記
載の発明の特徴は、請求項1記載の発明の画像形成方法
において、集中型領域と、その周辺の、閾値がより大き
なドット分散型領域とからなる閾値マトリクスを複数
個、主走査方向又は副走査方向に半位相分ずらして配置
し拡大したディザ閾値マトリクスを用いて、量子化閾値
を周期的に変動させることである。 ・低・中濃度部でのドットの集中を強めて画像の階調
性、安定性を向上させるため、請求項7記載の発明の特
徴は、請求項5又は6記載の発明の画像形成方法におい
て、ディザ閾値マトリクスのドット分散型領域内の最小
の閾値とドット集中型領域内の最大の閾値との差を、ド
ット集中型領域内の閾値のステップ幅より大きくするこ
とである。 ・多階調画像の画像特徴に応じて適切な振動幅で量子化
閾値を変動させるため、請求項8記載の発明の特徴は、
請求項5又は6記載の発明の画像形成方法において、デ
ィザ閾値マトリクスの閾値に、多階調画像の特徴に応じ
た係数を乗じた値に一定値を加算した値を量子化閾値と
して用いることである。 ・多階調画像の画像特徴に応じて適切な振動幅で量子化
閾値を変動させるため、請求項9記載の発明の特徴は、
請求項5又は6記載の発明の画像形成方法において、量
子化閾値を周期的に変動させるためのディザ閾値マトリ
クスを多階調画像の画像特徴に応じて切り替えることで
ある。 ・多階調画像の文字部や線画部などで誤差拡散基調の処
理にすることにより解像性を高めるため、請求項10記
載の発明の特徴は、請求項8又は9記載の発明の画像形
成方法において、多階調画像のエッジ度合の大きな領域
ほど量子化閾値の変動幅を減少させることである。 ・多階調画像の文字部や線画部で、固定閾値の誤差拡散
処理により高い解像度を得るため、請求項11記載の発
明の特徴は、請求項10記載の発明の画像形成方法にお
いて、多階調画像のエッジ度合が最大の領域で量子化閾
値を一定値に固定することである。
【0008】請求項12乃至28記載の発明の画像形成
方法の主たる特徴は、低・中濃度部で小ドットの発生を
抑制して画像の安定性を高め、高濃度部でドット数を増
加させて白抜けを防止しするため、請求項12記載のよ
うに、多階調画像を誤差拡散法によりn値(n≧3)量
子化し、量子化画像の画素をその量子化レベルが高いほ
ど大きなドットで表現する画像形成方法において、多階
調画像の低・中濃度部でm値(m<n)量子化すること
である。これ以外の目的と特徴は次の通りである。 ・このような量子化を行うために、請求項13記載の発
明の特徴は、請求項12記載の発明の画像形成方法にお
いて、多階調画像の量子化のために画像空間上で周期的
に変動する(n−1)個の量子化閾値を用い、多階調画
像の低・中濃度レベルに対応した少なくとも2個の量子
化閾値はその変動周期内の特定位置で同一値をとること
である。 ・低・中濃度部ではドットを集中させて階調性、安定性
を高め、高濃度部では集中したドットの周りに分散させ
てドットを発生させて白抜けを防止するため、請求項1
4記載の発明の特徴は、請求項13記載の画像形成方法
において、前記特定位置を量子化閾値の変動周期内の中
央部分とすることである。 ・画像特徴に応じて処理を誤差拡散基調からディザ基調
まで切り替えることにより、様々な画像特徴を持つ多階
調画像に対して最適な画像形成を可能にするため、請求
項15記載の発明の特徴は、請求項13記載の発明の画
像形成方法において多階調画像の画像特徴に応じて量子
化閾値の変動幅を変化させることである。 ・多階調画像の文字部や線画部などで誤差拡散基調の処
理により解像性を高めるため、請求項16記載の発明
は、請求項15記載の発明の画像形成方法において、多
階調画像のエッジ度合が大きいほど量子化閾値の変動幅
を減少させることである。 ・画像特徴の異なる画像領域の境界部分を滑らかに再現
するため、請求項17記載の発明の特徴は、請求項15
記載の発明の画像形成方法において、量子化閾値の平均
値を略一定に保つことである。 ・低・中濃度部で小ドットの発生を抑制し高濃度部でド
ット数を増加させるため、請求項18記載の発明の特徴
は、請求項13記載の発明の画像形成方法において、m
値化領域とn値化領域とからなる複数のディザ閾値マト
リクスを用いて、周期的に変動する(n−1)個の量子
化閾値を発生し、少なくとも2つのディザ閾値マトリク
スのm値化領域内の同じ位置の閾値は等しいことであ
る。 ・高濃度部での白画素の連続を減らし白抜けを防止する
ため、請求項19記載の発明の特徴は、請求項13記載
の発明の画像形成方法において、m値化領域とn値化領
域とからなる閾値マトリクスを複数個、主走査方向又は
副走査方向に半位相分ずらして配置し拡大した(n−
1)個のディザ閾値マトリクスを用いて、周期的に変動
する(n−1)個の量子化閾値を発生し、少なくとも2
つのディザ閾値マトリクスのm値化領域内の同じ位置の
閾値は等しいことである。 ・高濃度部での白抜けを防止するとともに、低・中濃度
部では小ドットを発生させないようにして画像の安定性
を高めるため、請求項20記載の発明の特徴は、請求項
18又は19記載の発明の画像形成方法において、全て
のディザ閾値マトリクスのm値化領域内の同じ位置の閾
値を等しくすることである。 ・低・中濃度部でドットを集中させて階調性、安定性を
高め、高濃度部で白抜けを防止するため、請求項21記
載の発明の特徴は、請求項18,19又は20記載の発
明の画像形成方法において、ディザ閾値マトリクスのn
値化領域をm値化領域の周辺に配置することである。 ・低・中濃度部において小ドットの発生を抑制して画像
の安定性を高めるため、請求項22記載の発明の特徴
は、請求項21記載の発明の画像形成方法において、デ
ィザ閾値マトリクスのm値化領域内の最大の閾値をn値
化領域内の最小の閾値より小さくすることである。 ・低・中濃度部でのドットの集中度を強め、かつ小ドッ
トの発生を抑制することにより階調性、安定性を高める
ため、請求項23記載の発明の特徴は、請求項22記載
の発明の画像形成方法において、ディザ閾値マトリクス
のn値化領域内の最小の閾値とm値化領域内の最大の閾
値との差を、m値化領域内の閾値のステップ幅より大き
くすることである。 ・高濃度部での小ドットの発生確率を高め、白抜けを防
止するとともに階調性を高めるため、請求項24記載の
発明の特徴は、請求項18乃至23のいずれか1項記載
の発明の画像形成方法において、最も高い量子化閾値を
発生するためのディザ閾値マトリクスのn値化領域の全
ての閾値を、他のディザ閾値マトリクスのn値化領域内
の閾値より大きな一定値に設定することである。 ・多階調画像の画像特徴に応じて量子化閾値を最適化す
るため、請求項25記載の発明は、請求項18乃至24
のいずれか1項記載の発明の画像形成方法において、各
量子化閾値を発生するために用いるディザ閾値マトリク
スを多階調画像の画像特徴に応じて切り替えることであ
る。 ・多階調画像の文字部や線画部などで誤差拡散基調の処
理にして高い解像度を得るため、請求項26記載の発明
の特徴は、請求項25記載の発明の画像形成方法におい
て、多階調画像のエッジ度合が大きい領域ほど量子化閾
値の変動幅を減少させることである。 ・低・中濃度部から高濃度部まで大ドットのみを発生さ
せ、多階調画像の文字部や線画部などで白抜けのない安
定した画像を得るため、請求項27記載の発明の特徴
は、請求項26記載の発明の画像形成方法において、多
階調画像のエッジ度合が大きい領域で、全体がm値化領
域からなる同じディザ閾値マトリクスを全ての量子化閾
値の発生に用いることである。 ・低・中濃度部から高濃度部まで固定閾値の2値誤差拡
散処理にして、多階調画像の文字部や線画部などで解像
性、安定性の優れた画像を得るため、請求項28記載の
発明の特徴は、請求項26記載の発明の画像形成方法に
おいて、多階調画像のエッジ度合が最大の領域では、全
ての量子化閾値を同一の一定値に固定することである。
【0009】請求項29乃至42記載の発明の画像処理
装置は、請求項1乃至11記載の発明の画像形成方法に
よる画像形成を可能にするものであり、その主たる特徴
は、請求項29記載のように、多階調の画像データに誤
差を加算する第1手段と、この第1手段により誤差を加
算後の画像データを量子化する第2手段と、この第2手
段による量子化データと前記第1手段による誤差加算後
の画像データとから多階調画像データに加算するための
誤差を求めて前記第1手段に与える第3手段と、前記第
2手段のための量子化閾値を画像空間上で周期的に変動
させる第4手段とを具備し、量子化閾値は、その変動周
期内において、多階調画像データの低・中濃度レベルに
対応した値範囲でドット集中型となるように変動し、多
階調画像データの高濃度レベルに対応した値範囲でドッ
ト分散型となるように変動することである。これ以外の
特徴は次の通りである。 ・請求項30記載の発明の特徴は、請求項29記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が多階調画像デー
タの画像特徴に応じて量子化閾値の変動幅を変化させる
ことである。 ・請求項31記載の発明の特徴は、請求項30記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が多階調画像デー
タのエッジ度合が大きい領域ほど量子化閾値の変動幅を
減少させることである。 ・請求項32記載の発明の特徴は、請求項30記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が量子化閾値の平
均値を略一定値に保つことである。 ・請求項33記載の発明の特徴は、請求項29記載の発
明の画像形成装置において、第4手段が、ドット集中型
領域と、その周辺の、閾値がより大きなドット分散型領
域とからなるディザ閾値マトリクスを用いて量子化閾値
を変動させることである。 ・請求項34記載の発明の特徴は、請求項29記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が、ドット集中型
領域と、その周辺の、閾値がより大きなドット分散型領
域とからなる閾値マトリクスを複数個、主走査方向又は
副走査方向に半位相分ずらして配置し拡大したディザ閾
値マトリクスを用いて量子化閾値を変動させることであ
る。 ・請求項35記載の発明の特徴は、請求項33又は34
記載の発明の画像処理装置において、ディザ閾値マトリ
クスのドット分散型領域内の最小の閾値とドット集中型
領域内の最大の閾値との差を、ドット集中型領域内の閾
値のステップ幅より大きくすることである。 ・請求項36記載の発明の特徴は、請求項33又は34
記載の発明の画像処理装置に、多階調画像データの画像
特徴を抽出し出力する第5手段をさらに具備させ、第4
手段が、第5手段より出力された画像特徴に応じて量子
化閾値の変動幅を変更することである。 ・請求項37記載の発明の特徴は、請求項36記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が、ディザ閾値マ
トリクスの閾値に、前記第5手段より出力された画像特
徴に応じた係数を乗じた値に一定値を加算した値を量子
化閾値とすることである。 ・請求項38記載の発明の特徴は、請求項35記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が、第5手段より
出力された画像特徴に応じて量子化閾値を変動させるた
めのディザ閾値マトリクスを切り替えることである。 ・請求項39記載の発明の特徴は、請求項37又は38
記載の発明の画像処理装置において、第5手段が多階調
画像データのエッジ度合を画像特徴として出力し、第4
手段が、第5手段より出力されたエッジ度合が大きいほ
ど量子化閾値の変動幅を減少させることである。 ・請求項40記載の発明の特徴は、請求項39記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が、第5手段より
出力されたエッジ度合が最大のときに量子化閾値を一定
値に固定することである。 ・請求項41記載の発明の特徴は、網点画像を良好に再
現するため、請求項39又は40記載の発明の画像処理
装置において、第5手段が領域拡張処理を施したエッジ
度合を出力することである。 ・請求項42記載の発明の特徴は、一般的な印刷物に用
いられる線数の網点画像を良好に再現するため、請求項
41記載の発明の画像処理装置において、領域拡張処理
の拡張幅を画像空間上で0.5mm以内に選ぶことであ
る。
【0010】請求項43乃至60記載の発明の画像処理
装置は、請求項12乃至28記載の発明の画像形成方法
による画像形成を可能にするものであり、その主たる特
徴は、請求項43記載のように、多階調の画像データに
誤差を加算する第1手段と、この第1手段により誤差を
加算後の画像データをn値(n≧3)量子化する第2手
段と、この第2手段による量子化データと前記第1手段
による誤差加算後の画像データとから多階調画像データ
に加算するための誤差を求めて前記第1手段に与える第
3手段と、画像空間上で周期的に変動する(n−1)個
の量子化閾値を発生して前記第2手段に与える第4手段
を具備し、少なくとも2個の量子化閾値はその変動周期
内の特定位置で同一値をとることである。 ・請求項44記載の発明の特徴は、請求項43記載の発
明の画像処理装置において、多階調画像データの低・中
濃度レベルに対応した少なくとも2個の量子化閾値はそ
の変動周期内の中央部分で同一値をとることである。 ・請求項45記載の発明の特徴は、請求項43記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が、多階調画像デ
ータの画像特徴に応じて量子化閾値の変動幅を変化させ
ることである。 ・請求項46記載の発明の特徴は、請求項45記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が、多階調画像デ
ータのエッジ度合が大きい領域ほど量子化閾値の変動幅
を減少させることである。 ・請求項47記載の発明の特徴は、請求項45記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が量子化閾値の平
均値を略一定値に保つことである。 ・請求項48記載の発明の特徴は、請求項43記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が、m値化領域と
n値化領域とからなる(n−1)個のディザ閾値マトリ
クスを用いて(n−1)個の周期的に変動する量子化閾
値を発生し、少なくとも2個の量子化閾値を発生するた
めのディザ閾値マトリクスのm値化領域内の同じ位置の
閾値は等しいことである。 ・請求項49記載の発明の特徴は、請求項43記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が、m値化領域と
n値化領域とからなる閾値マトリクスを複数個、主走査
方向又は副走査方向に半周期分ずらして配置し拡大し
た、(n−1)個のディザ閾値マトリクスを用いて(n
−1)個の周期的に変動する量子化閾値を発生し、少な
くとも2個のディザ閾値マトリクスm値化領域内の同じ
位置の閾値は等しいことである。 ・請求項50記載の発明の特徴は、請求項48又は49
記載の発明の画像処理装置において、全てのディザ閾値
マトリクスのm値化領域内の同じ位置の閾値は等しいこ
とである。 ・請求項51記載の発明の特徴は、請求項48又は49
記載の発明の画像処理装置において、ディザ閾値マトリ
クスのn値化領域をm値化領域の周辺に配置し、m値化
領域をドット集中型領域とすることである。 ・請求項52記載の発明の特徴は、請求項51記載の発
明の画像処理装置において、ディザ閾値マトリクスのm
値化領域内の最大の閾値をn値化領域内の最小の閾値よ
り小さくすることである。 ・請求項53記載の発明の特徴は、請求項52記載の発
明の画像処理装置において、ディザ閾値マトリクスのn
値化領域内の最小の閾値とm値化領域内の最大の閾値と
の差を、m値化領域内の閾値のステップ幅より大きくす
ることである。 ・請求項54記載の発明は、請求項51,52又は53
記載の発明の画像処理装置において、最も高い量子化閾
値を発生するためのディザ閾値マトリクスのn値化領域
内の全ての閾値を、他の量子化閾値を発生するためのデ
ィザ閾値マトリクスのn値化領域内の閾値より大きな一
定値に設定することである。 ・請求項55記載の発明の特徴は、請求項48乃至54
のいずれか1項記載の発明の画像処理装置において、多
階調画像データの画像特徴を抽出し出力する第5手段を
さらに具備させ、第4手段が、第5手段より出力された
画像特徴に応じて各量子化閾値を発生するために用いる
ディザ閾値マトリクスを切り替えることである。 ・請求項56記載の発明の特徴は、請求項55記載の発
明の画像処理装置において、第5手段が多階調画像デー
タのエッジ度合を画像特徴として出力し、第4手段が、
第5手段より出力されたエッジ度合が大きいほど量子化
閾値の変動幅を減少させることである。 ・請求項57記載の発明の特徴は、請求項56記載の発
明の画像処理装置において、第4手段が、第5手段より
出力されたエッジ度合が大きいときに、全体がm値化領
域からなる同じディザ閾値マトリクスを全ての量子化閾
値の発生に用いることである。 ・請求項58記載の発明は、請求項56記載の発明の画
像処理装置において、第4手段が、第5手段より出力さ
れたエッジ度合が最大のときに、全ての量子化閾値を同
一の一定値に固定することである。 ・請求項59記載の発明の特徴は、網点画像を良好に再
現するため、請求項56,57又は58記載の発明の画
像処理装置において、第5手段が領域拡張処理を施した
エッジ度合を出力することである。 ・請求項60記載の発明の特徴は、一般的な印刷物に用
いられる線数の網点画像を良好に再現するため、請求項
59記載の発明の画像処理装置において領域拡張処理の
拡張幅を画像空間上で0.5mm以内に選ぶことであ
る。
【0011】汎用又は専用コンピュータを利用して容易
に請求項1乃至28記載の発明を実施できるようにする
ため、請求項61記載の発明のコンピュータ読み取り可
能記憶媒体の特徴は、請求項29乃至60のいずれ1項
記載の発明の画像処理装置の各手段の機能をコンピュー
タに実現させるためのプログラムが記録されたことであ
る。
【0012】請求項1乃至28記載の発明の画像形成方
法を適用したプリンタ、ディスプレイ、スキャナ、ファ
クス、複写機などを実現するため、請求項62,63又
は64記載の発明は、請求項29乃至60のいずれか1
項記載の発明の画像処理装置に、量子化データの画像出
力のための、ドットを用いて画像を形成する画像形成手
段、原稿を光学的に走査することによって多階調画像デ
ータを入力する画像読み取り手段の一方又は両方をさら
に具備させることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照し、本発明
の実施の一形態としての画像処理装置について説明す
る。以下に述べる本発明の画像処理装置による量子化デ
ータを適当な画像形成手段に供給することにより、本発
明の画像形成方法を実施できる。なお、説明の重複を避
けるため、添付図面中の複数の図面において同一部分又
は対応部分に同一の参照番号を用いる。
【0014】《実施例1と変形例》本発明の実施例1に
よる画像処理装置は、図1のブロック図に示すようなブ
ロック構成であり、多階調の入力画像データ101を誤
差拡散法によって量子化し、量子化データ103を出力
する誤差拡散処理部100と、この誤差拡散処理部10
0に対し画像空間上で周期的に変動する量子化閾値を供
給するための量子化閾値発生部200からなる。本実施
例及び後記各実施例において、入力画像データ101
は、8ビット/画素で0から255の濃度レベルを表す
256階調の画像データとする。
【0015】誤差拡散処理部100は、入力画像データ
101に誤差を加算するための誤差加算部104と、こ
の誤差加算部104によって誤差が加算された画像デー
タ102を、量子化閾値発生部200より与えられた量
子化閾値を用いて量子化し量子化データ103を出力す
る量子化部105と、量子化データ103と画像データ
102との誤差(量子化誤差)を検出する誤差検出部1
06と、検出された誤差を一時的に記憶する誤差記憶部
107と、誤差記憶部107に記憶されている誤差デー
タを用いて次に処理する画素(注目画素)に加算する誤
差を計算して誤差加算部104に与える誤差計算部10
8から構成されている。
【0016】本実施例においては、量子化閾値発生部2
00より量子化部105に与えられる量子化閾値は1つ
であり、量子化部105は誤差加算後画像データ102
を量子化レベル0又は量子化レベル1に2値量子化す
る。したがって、本実施例においては、誤差検出部10
6は、量子化データ103と誤差加算後画像データ10
2との誤差を求める際に、量子化レベル0に対応する出
力値を0(10進)、量子化レベル1に対応する出力値
を255(10進)として扱う。
【0017】また、本実施例においては、誤差計算部1
08のブロック内部に示すように、*印を注目画素の位
置として、前ライン上のa,b,c各位置の画素及び注
目画素と同ライン上の直前位置dの画素で検出された誤
差に、係数1,5,3,7をそれぞれ乗じた値の総和を
16で除した値を、注目画素(*)に加算する誤差とし
て出力する。したがって、誤差記憶部107としては、
例えば2ラインのラインメモリなどが用いられる。ただ
し、注目画素に加算する誤差の計算のために誤差データ
が参照される注目画素周辺の画素の配置や個数は変更可
能であり、また、それぞれの画素における誤差に乗じる
係数(重み)も変更可能である。
【0018】なお、誤差検出部106と誤差記憶部10
7の間に誤差計算部108に相当する計算手段を設け、
誤差検出部106によって検出された誤差と誤差記憶部
107に記憶されている誤差データを用いて、周辺の未
処理画素に加算する誤差を上記計算手段によって逐次再
計算し、その結果によって誤差記憶部107内の誤差デ
ータを更新し、次に処理する画素に加算する誤差を誤差
記憶部107から直接読み出して誤差加算部104に与
えるような構成も採用し得る。
【0019】本実施例においては、量子化閾値発生部2
00は、図2に示す4×4のディザ閾値マトリクスを用
いて、主,副各走査方向に4画素周期で変動する量子化
閾値を発生する。このような量子化閾値発生部200
は、例えば、入力画像データ101の主、副走査のタイ
ミング信号をカウントするカウンタによって、図2に示
すディザ閾値マトリクスを格納したROMの読み出しア
ドレスを発生し、ディザ閾値マトリクスの注目画素位置
に対応した閾値を同ROMより読み出し出力する構成と
することができる。
【0020】ディザ閾値マトリクス内(量子化閾値の4
×4画素の変動周期内)における閾値の大きさと配置
は、図2に見られるように、網掛けされた3×3領域
は、ステップ幅8で40から104まで順次増加する閾
値が渦巻き状に配置されたドット集中型の領域とされて
おり、その周辺の領域は、160から208までステッ
プ幅8で増加する閾値が分散配置されたドット分散型の
領域とされている。ドット集中型領域内の閾値はドット
分散型領域の閾値より低い値に選ばれているが、画像の
低・中濃度部でのドットの集中度を高めるため、ドット
分散型領域の最小の閾値(160)とドット集中型領域
の最大の閾値(104)との差が閾値のステップ幅8よ
り大きく設定されている。
【0021】このようなディザ閾値マトリクスを用いて
量子化閾値を発生するため、誤差伝搬の影響を無視すれ
は、入力画像データの低濃度レベル領域では、4×4画
素周期内で、ドット集中型領域に対応した中央部の2×
2画素が量子化レベル1に量子化され、中濃度レベル領
域では、ドット集中型領域に対応した3×3画素が量子
化レベル1に量子化される。高濃度レベル領域になる
と、ドット集中型領域に対応する3×3画素が量子化レ
ベル1に量子化されるとともに、その周囲のドット分散
型領域に対応した飛び飛びの画素も量子化レベル1に量
子化されるようになる。
【0022】したがって、本実施例の画像処理装置の量
子化データ103を、量子化レベル1の画素のみドット
を打つ2値の画像形成装置に与えれば、画像の低濃度部
では図3に示すようにドットが発生し、画像の中濃度部
では図4に示すようにドットが発生し、画像の高濃度部
では図5に示すようにドットが発生する。図3及び図4
に見られるように、低・中濃度部ではドットが集中して
発生するため、ドットゲインの影響を受けにくく、階調
性が良好で、また、バンディングや濃度むらが少なく粒
状性、安定性が良好な画像が形成される。また、図5に
見られるように、高濃度部では、集中して発生した3×
3のドットの周辺に分散してドットが発生し、白画素が
連続しにくいため、白抜けの発生を防止できる。実際に
は、ドットゲインの影響によりドットは広がるため、特
にドットの拡大率が大きい電子写真式プリンタを用いた
場合には、高濃度部での白抜けはさらに目立ちにくくな
る。なお、図3乃至図5はドット発生の傾向を示すもの
であって、厳密には、誤差の伝搬の影響により必ずしも
常に図3乃至図5に示すようにドットが形成される訳で
はない。
【0023】因みに、図28に示すような全体がドット
集中型のディザ閾値マトリクスを用いて量子化閾値を発
生した場合、階調性の良い画像を得られるが、高濃度部
において、図29に示すように白画素が連続して発生
し、これが白抜けとして認識されやすい。
【0024】本実施例の変形例によれば、量子化閾値発
生部200は図6に示すような8×8のディザ閾値マト
リクスを用いて主,副各走査方向に8画素周期で変動す
る量子化閾値を発生する。図6のディザ閾値マトリクス
は、図7に示す4×4のディザ閾値マトリクスを4個、
副走査方向に2画素(半位相分)ずらして並べた構成で
ある。図7の4×4のディザ閾値マトリクスでは、網掛
けした2×3領域は64から104までステップ幅8で
増加する閾値を渦巻き状に配置したドット集中型であ
り、その周辺領域は112から184までステップ幅8
で増加する閾値を分散配置したドット分散型である。な
お、主走査方向に半位相分シフトさせた同様のディザ閾
値マトリクスを用いてもよい。
【0025】ただし、量子化閾値発生部200は、この
ような8×8のディザ閾値マトリクスを必ずしも持つ必
要はない。例えば、図7に示した4×4のディザ閾値マ
トリクスを持ち、主走査方向の4画素周期で、ディザ閾
値マトリクスの副走査方向の読み出し位置を2画素分
(半位相)ずらすような制御を行うことにより、実質的
に図6のディザ閾値マトリクスを用いた場合と同様の量
子化閾値を発生するようにしてもよい。
【0026】図7に示すディザ閾値マトリクスを副走査
方向にずらさずに4個並べた8×8のディザ閾値マトリ
クスを量子化閾値の発生に用いた場合には、高濃度部で
は図9のように2×2領域の白画素が発生し、白抜けが
生じる。これに対し、本変形例では、図6のディザ閾値
マトリクスを用いて量子化閾値を発生するため、画像の
高濃度部で図8に示すように、白画素の連続は2画素に
減り白抜けが生じにくい。
【0027】なお、本変形例においても、中・低濃度部
でディザ閾値マトリクスのドット集中型領域に対応した
ドットが集中して発生するため、低・中濃度部での階調
性、安定性は良好である。
【0028】《実施例2とその変形例》本発明の実施例
2による画像処理装置は、図10のブロック図に示すよ
うなブロック構成である。前記実施例1とのブロック構
成の違いは、入力画像データ101から注目画素近傍領
域における画像特徴を抽出する画像特徴抽出部300が
追加され、その出力信号301が量子化閾値発生部20
0に与えられることと、画像特徴抽出部300と誤差拡
散処理部100との間のタイミング調整のために、必要
に応じてラインメモリのような信号遅延部150を通
し、入力画像データ101が誤差拡散処理部100に入
力されることである。
【0029】本実施例において、画像特徴抽出部300
は、図11に示すように、エッジ度合を検出するための
エッジ検出部302と、濃度レベル変化の周期性の検出
(特定線数範囲の網点領域の識別)のための領域拡張処
理部303からなるブロック構成である。エッジ検出部
302は、例えば図12に示すような4種類の微分フィ
ルタを用いて、主走査方向、副走査方向、主走査方向に
対し±45゜傾いた方向の計4方向のエッジ量を検出
し、その最大値(絶対値)を例えばレベル0(非エッ
ジ)からレベル3(エッジ度合最大)までのエッジ度合
を示す2ビットのエッジ度合データを出力する。領域拡
張処理部303は、エッジ検出部302より与えられた
エッジ度合データに対し画像空間上での領域拡張を行
う。具体的には、例えば、注目画素の周囲の7×7画素
の領域(主走査方向の前後3画素、副走査方向の前後3
画素の範囲)におけるエッジ度合データを参照し、その
最大値を注目画素のエッジ度合データとして選択し、そ
れを出力信号301として出力する。
【0030】本実施例においては、画像特徴抽出部30
0の出力信号301によって示されるエッジ度合レベル
に応じて、量子化閾値の変動幅が制御される。このよう
な量子化閾値の変動幅の制御のために、量子化閾値発生
部200は例えば図13に示すようなディザ閾値発生部
201、乗算部202、加算部203からなるブロック
構成とされる。
【0031】ディザ閾値発生部201は、例えば、図1
4に示す4×4のディザ閾値マトリクスを用い、注目画
素位置に対応した閾値を出力するものである。このディ
ザ閾値マトリクスにおいて、網掛けした3×3領域は、
ステップ幅1で−7から+1まで順次増加する閾値が渦
巻き状に配置されたドット集中型となっており、その周
辺領域は、2から8までステップ幅1で増加する閾値が
分散配置されたドット分散型となっている。このような
ドット集中型領域の周辺にドット分散型領域を配したデ
ィザ閾値マトリクスを用いるのは、前記実施例1に関連
して説明したように、画像の低・中濃度部でドットを集
中して発生させて階調性、安定性を高め、高濃度部で集
中したドットの周辺に分散させてドットを発生させるこ
とにより白抜けを発生しにくくするためである。このよ
うなディザ閾値発生部201は、例えば、図14のディ
ザ閾値マトリクスを格納したROMと、画像データの
主,副走査のタイミング信号をカウントしてROMの読
み出しアドレスを発生するカウンタなどによって容易に
実現できる。
【0032】乗算部202は、画像特徴抽出部300の
出力信号301で示されるエッジ度合レベルに応じた係
数を、ディザ閾値発生部201から出力された閾値に乗
じた値を出力するものである。本実施例では、レベル0
(非エッジ)の時の係数は8、レベル1の時の係数は
4、レベル2の時の係数は2、レベル3(エッジ度合最
大)の時の係数は0である。したがって、乗算部202
の出力値は、エッジ度合がレベル0(非エッジ)の時に
−56から+64まで最大幅で変動し、エッジ度合レベ
ル1でその変動幅は減少し、エッジ度合レベル2でその
変動幅はさらに減少し、エッジ度合レベル3の時には変
動幅は0になる。
【0033】加算部203は、乗算部202の出力値に
画像データの中央レベルに相当する+128を加算す
る。加算部203の出力値が量子化閾値として量子化部
105に与えられる。したがって、エッジ度合レベル0
の時に、量子化閾値は+128を中心として+72から
+192まで最大の変動幅で変動し、エッジ度合レベル
レベル3の時に量子化閾値は+128に固定される。こ
のようにエッジ度合レベルが高いほど、量子化閾値の変
動幅は減少するように制御される。
【0034】したがって、画像の文字部や線画部のよう
なエッジ度合レベルが高い画像領域においては、量子化
閾値は+128に固定されるか、小さな変動幅で変動さ
せられるため、誤差拡散処理部100で、固定閾値の2
値誤差拡散処理又は誤差拡散基調の処理が行われること
になり、解像性の良好な画像を形成できる。一方、画像
の平坦部のようなエッジ度合レベルの低い画像領域で
は、図14のディザ閾値マトリクスに従って量子化閾値
は+128を中心に大きな変動幅で変動させられるた
め、誤差拡散処理部100でディザ基調の処理が行わ
れ、前記実施例1の場合と同様に、低・中濃度部でドッ
トが集中して発生し階調性及び安定性が良好な画像を形
成でき、高濃度部では集中して発生したドットの周辺に
分散してドットが発生するため、白抜けが発生しにくい
画像を形成できる。また、量子化閾値は周期的に変動
し、その変動幅もエッジ度合レベルに応じて変化する
が、量子化閾値の時間平均はほぼ一定値(+128)に
保たれるため、量子化閾値の切り替わり部分、換言すれ
ば画像特徴の異なる画像領域の境界部分でのドット発生
遅れを防止でき、従って、画像領域の境界部分を滑らか
に表現できる。
【0035】さて、入力画像データ101が原稿から6
00dpiの解像度で読み取られた場合、領域拡張処理
の7画素の拡張幅は原稿上で約0.3mmにあたり、こ
れは約86Lpiの網点周期に相当する。したがって、
86Lpi以上の線数の網点画像部はエッジとして評価
され、誤差拡散処理部100において、固定した量子化
閾値又は小さな変動幅の量子化閾値を用いた解像性の良
い誤差拡散処理又は誤差拡散基調の処理が行われること
になるため、網点を高い解像度で忠実に再現でき、また
モアレの発生を防止できる。それより低線数の網点画像
部においては、個々の網点内部が非エッジと評価され画
像の平坦部と同様に、大きな振動幅の量子化閾値を用い
てディザ基調の処理が施され、安定性が良く、高濃度部
分で白抜けが発生しにくくなる。なお、そのような低線
数の網点画像は、個々の網点内部に画像の解像的な情報
を持たないため、ディザ基調の処理で不都合はない。こ
のように、本実施例によれば、文字、線画、写真、網点
などを含む高品質な画像を再現可能である。
【0036】画像の鮮鋭性に影響するのは画像変化点で
あり、一般に、50Lpi程度までの比較的低線数の網
点を忠実再現できれば画質的には十分である。したがっ
て、厳密には画像読み取りに用いられるスキャナのMT
F特性やエッジ検出フィルタの特性、網点画像の濃度変
化から起こる周期差などの影響を考慮する必要がある
が、領域拡張処理の拡張幅を画像空間上で0.5mm以
内(600dpiで12画素以内)に選べば、一般に網
点画像を十分な画質で再現できる。また、スキャナで原
稿を走査して読み取った画像データは、中間調を滑らか
に表現するために平滑フィルタを通されるのが一般的で
あり、通常、150Lpi程度から平滑化されるため、
175Lpiから200Lpi程度より高線数の網点の
周期性振幅は残らない。したがって、そのような高線数
の網点画像部は画像特徴抽出部300で非エッジ部と判
定され、画像の平坦部と同様にディザ基調の処理が施さ
れても、モアレが発生する心配はない。
【0037】なお、本実施例では、エッジ度合データの
領域拡張処理によって特定の線数範囲の網点画像領域を
識別したが、入力画像データ101から直接的に特定線
数範囲の網点画像領域を検出する手段を別途設け、その
手段により検出された網点画像領域についてはエッジ検
出部302により検出されたエッジ度合に関わらず、固
定した又は変動幅の小さい量子化閾値を量子化閾値発生
部200で発生させて誤差拡散基調の処理を行わせるよ
うにしてもよい。
【0038】本実施例の変形例aによれば、ディザ閾値
発生部201において、図15に示すようなディザ閾値
マトリクスが用いられる。このディザ閾値マトリクス
は、−8から0まで1ずつ増加する閾値を渦巻き状に配
置した、網掛けされたドット集中型領域の周辺に、3か
ら9まで1ずつ増加する閾値を分散させたドット分散型
領域とからなる。ドット分散型領域内の最小の閾値
(3)と、ドット集中型領域内の最大の閾値(0)との
差は、ドット集中型領域内の閾値のステップ幅(1)よ
り大きい3に選ばれている。このようなディザ閾値マト
リクスを用いた場合、画像平坦部では量子化閾値は64
から200の範囲で変動するが、ドット集中型領域の最
大の量子化閾値(128)と、ドット分散型領域の最小
の量子化閾値(152)との差が24と大きいため、低
・中濃度でドット分散型領域にドットが発生する確率が
低くなり、ドットの集中度が高まり、低・中濃度部の階
調性、安定性が向上する。
【0039】図示しないが、本実施例のもう1つの変形
例bによれば、量子化閾値発生部200は、図14又は
図15に示すディザ閾値マトリクスの各閾値を、8倍、
4倍、2倍、0倍して128を加算したエッジ度合レベ
ル0,1,2,4用の4種類の4×4ディザ閾値マトリ
クスを持ち、その中から画像特徴抽出部300の出力信
号301で示されたエッジ度合レベルに応じて選択した
ディザ閾値マトリクスの閾値を量子化閾値として出力す
る構成とされる。このような構成によれば、図13に示
した構成における乗算部202と加算部203が不要に
なるため、ハード化が容易であり、また、ソフトウェア
化する場合にも処理時間のかかる乗算が不要になる利点
がある。この変形例bによっても、本実施例又はその前
記変形例aと同様な処理が可能であることは明らかであ
る。また、量子化閾値の平均値は略一定値(+128)
に保たれる。
【0040】図示しないが、本実施例のもう1つの変形
例cによれば、本実施例又はその前記各実施例a,bに
おいて、画像特徴抽出部300から領域拡張処理部30
3が省かれ、エッジ検出部302から出力されるエッジ
度合データがそのまま出力信号301として出力され
る。この変形例によっても、画像の文字、線画などの濃
度変化の激しい領域で高い解像度の画像を形成可能であ
り、また、画像の平坦部で階調性、安定性の良好な、白
抜けのない画像を形成可能である。
【0041】なお、本実施例及びその変形例a,b,c
においても、図14又は図15に示したようなディザ閾
値マトリクスを複数個、副走査方法又は主走査方向に半
位相分ずらして並べた拡大ディザ閾値マトリクスを、量
子化閾値の発生のために使用してもよい。
【0042】《実施例3とその変形例》本発明の実施例
3による画像処理装置は、前記実施例1と同様に図1の
ブロック図に示すようなブロック構成であるが、次に述
べる点が前記実施例1とは異なる。
【0043】相違点の1つは、量子化閾値発生部200
で2つの量子化閾値Thr1,Thr2(0<Thr1
≦Thr2<255)を発生することである。もう1つ
の相違点は、量子化部105で、Thr1<Thr2の
場合に誤差加算後画像データ102を3値量子化する
が、Thr1=Thr2の場合には誤差加算後画像デー
タ102を2値量子化することである。すなわち、誤差
加算後画像データ102のレベルをLとすると、Thr
<Thr2の場合には、L<Thr1の時に量子化レベ
ル0、Thr1≦L<Thr2の時に量子化レベル1、
L≧Thr2の時に量子化レベル2をそれぞれ出力す
る。一方、Thr1=Thr2の場合には、L<Thr
1(=Thr2)の時に量子化レベル0を、L≧Thr
2(=Thr1)の時に量子化レベル2を出力する。も
う1つの相違点は、誤差検出部106で、量子化データ
103と誤差加算画像データ102との誤差を求める際
に、量子化レベル0に対応する出力値を0(10進)、
量子化レベル1に対応する出力値を例えば128(10
進)、量子化レベル2に対応する出力値を255(10
進)として扱うことである。
【0044】量子化閾値発生部200は、量子化閾値T
hr1,Thr2を異なったディザ閾値マトリクスを用
いて発生する。そのような2つのディザ閾値マトリクス
の例を図16に示す。(a)及び(c)に示すディザ閾
値マトリクスはThr1の発生のためのもので、(b)
及び(c)に示すディザ閾値マトリクスはThr2の発
生のためのものである。(a)と(b)のディザ閾値マ
トリクスのペアを用いても、(c)と(d)のディザ閾
値マトリクスのペアを用いてもよい。
【0045】両方のディザ閾値マトリクスは、網掛けさ
れた3×3の2値化領域と、その周辺の3値化領域とか
ら構成されている。両方のディザ閾値マトリクスの2値
化領域では、対応する位置の閾値は同じ値となってい
る。すなわち、2値化領域に対応する画素は、2値量子
化される。また、2値化領域は、42から106まで8
ずつ増加する閾値が渦巻き状に配置されたドット集中型
領域となっているが、これは画像の低・中濃度部でのド
ットを集中させるためである。
【0046】2値化領域周辺の3値化領域では、Thr
1用とThr2用とで閾値が相違し、また、Thr2用
の閾値のほうがThr1用の閾値より大きな値に選ばれ
ている。したがって、3値化領域に対応する画素ではT
hr1<Thr2となり、3値量子化されることにな
る。また、Thr1用ディザ閾値マトリクスの3値化領
域は、(a)のディザ閾値マトリクスでは156から2
04まで8ずつ増加する閾値が順に配置されたドット集
中型となっているが、(c)のディザ閾値マトリクスで
は同様の閾値が分散配置されたドット分散型となってい
る。Thr2用ディザ閾値マトリクスの3値化領域も、
(b)のディザ閾値マトリクスでは192から240ま
で8ずつ増加する閾値が順に配置されたドット集中型と
なっているが、(d)のディザ閾値マトリクスでは同様
の閾値が分散配置されたドット分散型となっている。ま
た、ドットの集中度を高めるため、3値化領域内の最小
の閾値と2値化領域内の最大の閾値との差は、2値化領
域内の閾値のステップ幅より大きく選ばれている。
【0047】本実施例の画像処理装置によれば、画像の
低・中濃度部では2値量子化されるため小ドットが発生
せず、しかも2値化領域がドット集中型領域とされてい
るため大ドットが集中して発生するため、階調性、安定
性の良い画像を形成可能である。また、画像の高濃度部
では3値量子化されるため小ドットの発生確率が高くな
り白抜けが起きにくい。
【0048】このような利点を明瞭にするため、本実施
例による画像処理装置の量子化データ103を、小ドッ
トと大ドットを用いて画像を形成する例えば電子写真式
プリンタなどに供給して画像を形成させた場合のドット
発生の様子を図17に示す。前述のように、Thr1,
Thr2を発生するためのディザ閾値マトリクスの2値
化領域内の閾値は、3値化領域内の閾値より低く、また
2値化領域はドット集中型領域となっているため、画像
の低濃度部及び中濃度部では、図17の(a)及び
(b)にそれぞれ示すように、量子化レベル2に対応す
る大ドットが渦巻き状に集中的に発生し、階調性が良く
安定した画像が形成される。ディザ閾値マトリクスの3
値化領域は2値化領域の周辺に配置されているため、高
濃度部では、図17の(c)に示すように、集中した大
ドットの周辺に量子化レベル1に対応する小ドットが発
生し、白抜けが発生しにくい。
【0049】本実施例の変形例aによれば、量子化閾値
発生部200において、図16に示したディザ閾値マト
リクスのペアに代えて、図18乃至図20に示すディザ
閾値マトリクスのペアが用いられる。これらディザ閾値
マトリクスは、2値化領域(ドット集中型領域)と3値
化領域の位置関係だけが、図16のディザ閾値マトリク
スと異なる。
【0050】本実施例のもう1つの変形例bによれば、
量子化閾値Thr1,Thr2の発生のために、図21
乃至図24に示すディザ閾値マトリクスのペアが用いら
れる。これらのディザ閾値マトリクスのペアでは、Th
r2用のディザ閾値マトリクスの3値領域の全ての閾値
が比較的低い一定値(216)に選ばれている。このよ
うなディザ閾値マトリクスを用いると、3値化領域では
小ドットが全て発生してから大ドットが発生する傾向が
強くなるため、白画素が発生する確率がさらに低くな
り、より確実な白抜け防止が可能である。
【0051】なお、ディザ閾値マトリクスの2値化領域
と3値化領域の画素数は、白画素を発生させたくない最
低の濃度レベルに基づき、次のように一意に決定でき
る。例えば、ガンマ変換後の多階調画像データのレベル
200以上では白画素を発生させたくないとする。4×
4のディザ閾値マトリクス内の2値化領域の画素数をX
とすると、3値化領域の画素数は(16−X)である。
前述のように、小ドット(量子化レベル1)の出力値を
128、大ドット(量子化レベル2)の出力値を255
とすると、 (255×X/16)+(128×(16−X)/1
6)=200 となるXの値を求めると、この場合はX=9.1とな
る。したがって、2値化領域を9画素、3値化領域を7
画素とすれば、画像データのレベル200以上では白画
素は発生しない。
【0052】本実施例のもう1つの変形例cによれば、
図16、図18乃至図20、あるいは図22乃至図24
に示すような4×4のディザ閾値マトリクスを複数個、
主走査方向又は副走査方向にずらして並べた拡大ディザ
閾値マトリクスが、量子化閾値Thr1,Thr2の発
生のために用いられる。そのようなディザ閾値マトリク
スの例を図25及び図26に示す。図25に示すThr
1用のディザ閾値マトリクスは、図16(a)の4×4
ディザ閾値マトリクスを4個、副走査方向に半位相分
(2画素)ずらして配置したものに相当する。図26に
示すThr2用のディザ閾値マトリクスは、図16
(b)の4×4ディザ閾値マトリクスを4個、副走査方
向に半位相分ずらして配置したものに相当する。このよ
うなディザ閾値マトリクスは、3値化領域の連続を抑制
することができるため、白抜けの防止に効果的である。
なお、量子化閾値発生部200は、このような8×8の
ディザ閾値マトリクスを必ずしも持つ必要はなく、例え
ば図16(a),(b)の4×4のディザ閾値マトリク
スを持ち、主走査方向の4画素周期で、ディザ閾値マト
リクスの副走査方向の読み出し位置を2画素ずらすよう
な制御を行うことにより、実質的に図25及び図26の
ディザ閾値マトリクスを用いた場合と同様の量子化閾値
を発生するようにしてもよい。
【0053】本実施例及びその変形例a,b,cでは、
高濃度部を3値量子化し、低・中濃度部を2値量子化し
たが、それぞれの量子化数はそれに限定されるものでは
ない。例えば、2値化領域の周囲に、それより閾値の大
きな4値化領域を配した3つのディザ閾値マトリクスを
用いて3つの領域閾値Thr1.Thr2,Thr3を
発生し、量子化閾値Thr1,Thr2,Thr3用の
ディザ閾値マトリクスの2値化領域内の同じ位置の閾値
を等しい値に設定することにより、画像の低・中濃度部
で2値量子化し、高濃度部で4値量子化することも可能
である。また、例えば、3値化領域の周囲に、それより
閾値の大きな5値化領域を配した4つのディザ閾値マト
リクスを用いて4つの量子化閾値Thr1,Thr2,
Thr3,Thr4を発生し、Thr1,Thr2用の
ディザ閾値マトリクスの3値化領域内の同じ位置の閾値
を等しい値に設定し、Thr3,Thr4用のディザ閾
値マトリクスの3値化領域内の同じ位置の閾値を等しい
値に設定することにより、低・中濃度部で3値量子化
し、高濃度部で5値量子化することも可能である。
【0054】より一般的には、m値化領域とn値領域
(n>m)からなる(n−1)個のディザ閾値マトリク
スを用いて(n−1)個の量子化閾値を発生し、画像の
高濃度部ではn値量子化することにより小ドットの発生
確率を高めて白抜けを防止し、一方、低・中濃度部では
m値量子化することにより小ドットの発生を減らして画
像の安定性を高めることができる。このことは、次に説
明する実施例4及びその変形例においても同様である。
【0055】《実施例4とその変形例》本発明の実施例
4による画像処理装置は、前記実施例2と同様の図10
に示すブロック構成である。画像特徴抽出部300は、
前記実施例2と同じ図11に示す構成である。量子化閾
値発生部200は、前記実施例3と同様に2つの量子化
閾値Thr1,Thr2を発生するが、それら量子化閾
値の発生のために用いるディザ閾値マトリクスを、画像
特徴抽出部300の出力信号301によって示されるエ
ッジ度合レベルに応じて切り替える点が前記実施例3と
異なる。
【0056】誤差拡散処理部100の量子化部105
は、前記実施例3と同様に、量子化閾値Thr1,Th
r2が異なる場合には誤差加算後画像データ102をレ
ベル0,1,2に3値量子化し、量子化閾値Thr1,
thr2が等しい場合には誤差加算後画像データ102
をレベル0,2に2値量子化する。
【0057】量子化閾値発生部200において、各エッ
ジ度合レベルで用いられるディザ閾値マトリクスの例を
図27に示す。エッジ度合レベル0の時には、図27の
最上段に示す閾値の変動幅が大きなディザ閾値マトリク
スのペアが用いられる。このディザ閾値マトリクスのペ
アは、前記実施例3の変形例で用いられた図21のディ
ザ閾値マトリクスのペアと同じものである。
【0058】エッジ度合レベル1の時のThr1,Th
r2の発生のために、図27の2段目に示すディザ閾値
マトリクスのペアが用いられる。これらディザ閾値マト
リクスも3×3の2値化領域の周辺に3値化領域を配し
た構造であるが、各領域の閾値がエッジ度合レベル0用
のディザ閾値マトリクスと異なる。すなわち、2値化領
域内の閾値の最小値は、エッジ度合レベル0の場合より
大きな86に選ばれ、また、そのステップ幅もエッジ度
合レベル0の場合より小さな4に選ばれている。また、
Thr1用ディザ閾値マトリクスの3値化領域では、閾
値の最小値はエッジ度合レベル0の場合より小さな13
8に選ばれ、そのステップ幅もエッジ度合レベル0の場
合より小さな4に選ばれている。また、Thr2用ディ
ザ閾値マトリクスの3値化領域の閾値は、エッジ度合レ
ベル0の場合より小さな一定値(172)に選ばれてい
る。
【0059】エッジ度合レベル2の時のThr1,Th
r2の発生のために、図27の3段目に示すディザ閾値
マトリクスのペアが用いられる。これらディザ閾値マト
リクスは全体が2値化領域であり、その閾値の最小値は
エッジ度合レベル1の場合よりも大きな値(114)に
選ばれ、ステップ幅もエッジ度合レベル1の場合より小
さな値(2)に選ばれている。
【0060】エッジ度合レベル3の時のThr1,Th
r2の発生のために、図27の最下段に示すディザ閾値
マトリクスのペアが用いられる。これらディザ閾値マト
リクスも、全体が2値化領域とされるが、閾値はすべて
同一値(128)に選ばれている。
【0061】このようなディザ閾値マトリクスのペアが
エッジ度合レベルに応じ切り替えて使用されるため、画
像の特徴に応じた適切な処理が可能である。すなわち、
エッジ度合レベルが高い文字部や線画部では、固定閾値
又は振動幅の小さな量子化閾値を用いて通常の2値誤差
拡散処理又は2値誤差拡散基調の処理となるため、鮮鋭
性の良好な画像を再現できる。画像特徴抽出部300で
エッジ部と評価される、ある線数以上の比較的低線数の
網点領域も、同様な処理となるため、網点を忠実に再現
可能である。一方、その線数より低線数の網点領域や、
平滑フィルタにより周期性が除去されるような高線数の
網点領域は、画像の平坦部と同様にディザ基調の処理が
行われるため、白抜けが生じにくく安定した画像を形成
可能となる。
【0062】なお、図27に示したディザ閾値マトリク
スの2値化領域と3値化領域の位置関係を変更してもよ
い。また、前記各実施例において述べたように、図27
に示したようなディザ閾値マトリクスを複数個、主走査
方向又は副走査方向にずらして配置したディザ閾値マト
リクスを用いてもよい。
【0063】また、画像特徴抽出部300から領域拡張
処理部303を省き、エッジ検出部302のエッジ度合
データをそのまま出力信号301として出力するように
変形してもよい。このようにしても、本実施例の場合と
同様に、画像の文字部、線画部などの濃度変化の激しい
画像領域を鮮明に再現し、写真や画像などの平坦部を高
品質に再現することができる。
【0064】《ソフトウェアによる本発明の実施》前記
各実施例及びその変形例による画像処理装置を、汎用又
は専用のコンピュータを利用してソフトウェアにより実
現することも可能である。この場合、画像処理装置の各
部の機能をコンピュータ上で実現させるためのプログラ
ムを、例えば、それが記録されたフロッピーディスク、
光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子などの各
種記憶媒体から読み込み、又は、ネットワークを経由し
て外部のコンピュータなどから受信し、コンピュータの
メインメモリにロードしCPUに実行させることによ
り、本発明の画像処理装置をコンピュータ上に実現させ
ることができる。各種データの保存のために必要なライ
ンメモリなどの記憶域としては、例えばメインメモリが
利用される。このようなプログラムが記録された、コン
ピュータ読み取り可能な各種記憶媒体も本発明に包含さ
れる。
【0065】《他の実施形態》前記各実施例及びその変
形例による画像処理装置は、プリンタ、ディスプレイ等
の画像形成に関連した機器、スキャナやファックスのよ
うな画像読み取りに関連した機器、また、画像読み取り
と画像形成の両方に関連したデジタル複写機のような機
器に組み込むことができる。そのような実施形態の一例
として、本発明を適用したデジタル複写機の例について
次に説明する。
【0066】図30は本発明によるデジタル複写機の一
例の構造を説明するための概略断面図である。このデジ
タル複写機は、原稿を光学的に走査して読み取る画像読
み取り部400と、電子写真式の画像形成手段としての
レーザプリンタ411と、不図示の回路部(図31、図
32参照)などから構成される。
【0067】画像読み取り部400は、平坦な原稿台4
03上に載置された原稿を照明ランプ502により照明
し、その反射光像をミラー503〜505およびレンズ
506を介してCCDなどのイメージセンサ507に結
像するとともに、照明ランプ502及びミラー503〜
505の移動により原稿を副走査することにより、原稿
の画像情報を読み取り、電気的な画像信号に変換する。
イメージセンサ507より出力されるアナログ画像信号
は不図示の回路部に入力されて処理される。この回路部
550から出力される画像データは、レーザプリンタ4
11に入力され、画像が形成される。
【0068】レーザプリンタ411においては、書き込
み光学ユニット508が、不図示の回路部から入力した
画像データを光信号に変換して、感光体からなる像担持
体、例えば感光体ドラム509を露光することにより、
原稿画像に対応した静電潜像を形成する。書き込み光学
ユニット508は、例えば、半導体レーザを発光駆動制
御部で上記画像データにより駆動して強度変調されたレ
ーザ光を出射させ、このレーザ光を回転多面鏡510に
より偏向走査してf/θレンズ及び反射ミラー511を
介し感光体ドラム509へ照射する。感光体ドラム50
9は、駆動部により回転駆動されて矢印で示すように時
計方向に回転し、帯電器512により一様に帯電された
後に、書き込み光学ユニット508により露光され、静
電潜像を形成される。この感光体ドラム509上の静電
潜像は、現像装置513により現像されてトナー像とな
る。また、用紙が複数の給紙部514〜518、手差し
給紙部519のいずれかよりレジストローラ520へ給
紙される。レジストローラ520は、感光体ドラム50
9上のトナー像にタイミングに合わせて用紙を送出す
る。転写ベルト521は転写電源から転写バイアスを印
加され、感光体ドラム509上のトナー像を用紙へ転写
させるとともに用紙を搬送する。トナー像を転写された
用紙は、転写ベルト521により定着部522へ搬送さ
れてトナー像が定着された後、排紙トレイ523へ排出
される。また、感光体ドラム509は、トナー像転写後
にクリーニング装置524によりクリーニングされ、さ
らに除電器525により除電されて次の画像形成動作に
備える。
【0069】図31は、このデジタル複写機内部の回路
部の一例を簡略化して示すブロック図である。この回路
部の入力は、画像読み取り部400のイメージセンサ5
07によって例えば600dpiで読み取られたアナロ
グ画像信号である。このアナログ画像信号は、AGC回
路551によってレベルを調整された後、A/D変換回
路552により1画素当たり8bitのデジタル画像デ
ータに変換され、さらに、シェーディング補正回路55
3によってイメージセンサ507の画素毎の感度や照度
のばらつきが補正される。次に、画像データはフィルタ
処理回路554に送られ、例えばMTF補正を施され、
次に、中間調画像をなめらかに表現するための平滑フィ
ルタ処理を施される。このような処理を施された画像デ
ータは、ガンマ補正回路555へ送られ、書き込み濃度
に変換するためのγ補正が施される。γ補正後の画像デ
ータは、中間調処理部556へ入力される。この中間調
処理部556として、前記各実施例又はその変形例によ
る画像処理装置が用いられる。この画像処理装置の出力
画像データが、書き込み光学ユニット508内の半導体
レーザの発光駆動制御部へ送られる。中間調処理部55
6において前述のような量子化処理が行われるため、原
稿から読み取った画像を高い画質で再現できる。
【0070】中間調処理部556として前記実施例2,
4又はその変形例による画像処理装置を用いる場合、画
像特徴抽出部部300は、中間調処理部556に設ける
こともできるが、中間調処理部556より前段に設ける
こともできる。例えば、図32に示すような位置に画像
特徴抽出部300を設けてもよい。
【0071】なお、デジタル複写機においては、実際的
には画像データに対する変倍処理、地肌除去処理、フレ
ア除去処理、その他画像編集などの処理も可能とされる
ことが多いが、その説明は割愛する。また、原稿台を移
動させる画像読み取り部を有するデジタル複写機や、レ
ーザプリンタ以外の画像形成手段を有するデジタル複写
機にも本発明を同様に適用し得る。
【0072】前述のように、本発明はスキャナやファク
スなどの各種機器にも適用可能である。この場合、図示
しないが、前記各実施例又はその変形例による画像処理
装置に、画像データを入力するための、前記デジタル複
写機の画像読み取り部400のような読み取り手段、量
子化データの画像を形成するための、前記デジタル複写
機のレーザプリンタ411のような画像形成手段の一方
又は両方を付加した構成とされる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1乃至28記載の発明の画像形成方法によれば、低・中
濃度部での階調性、安定性の良好な画像形成、高濃度部
での白抜けの少ない画像形成、画像の文字部、線画部、
比較的低線数の網点画像部の高い解像度の画像形成、画
像特徴の異なる領域のつなぎ目部分の滑らかな画像形成
が可能になる。すなわち、 ・請求項1記載の発明の画像形成方法によれば、低・中
濃度部で階調性、安定性が良好で高濃度部で白抜けが起
きにくい画像形成が可能である。 ・請求項2記載の発明の画像形成方法によれば、画像特
徴に応じて誤差拡散基調の処理からディザ基調の処理ま
で切り替えることにより、様々な画像特徴を持つ多階調
画像に対して最適な画像形成が可能である。 ・請求項3記載の発明の画像形成方法によれば、多階調
画像の文字部や線画部などで誤差拡散基調の処理にして
高い解像度の画像形成が可能である。 ・請求項4記載の発明の画像形成方法によれば、画像特
徴の異なる画像領域の境界部分を滑らかに再現可能であ
る。 ・請求項5記載の発明の画像形成方法によれば、多階調
画像の低・中濃度部でドットを集中させ、高濃度部でド
ットを分散させることにより、階調性、安定性が良好で
白抜けのない画像を形成可能である。 ・請求項6記載の発明の画像形成方法によれば、高濃度
部での白画素の連続を減らし白抜けを防止することがで
きる。 ・請求項7記載の発明の画像形成方法によれば、低・中
濃度部でのドットの集中を強め、画像の階調性、安定性
を向上させることができる。 ・請求項8及び9記載の発明の画像形成方法によれば、
多階調画像の画像特徴に応じて適切な振動幅で量子化閾
値を変動させ、ディザ基調から誤差拡散基調まで処理を
画像特徴に適応させることができる。 ・請求項10及び11記載の発明の画像形成方法によれ
ば、多階調画像の文字部や線画部などで誤差拡散基調の
処理にすることにより高い解像度を得ることができる。 ・請求項12記載の発明の画像形成方法によれば、低・
中濃度部で小ドットの発生を抑制して画像の安定性を高
め、高濃度部でドット数を増加させて白抜けを防止しす
ることができる。 ・請求項13及び14記載の発明の画像形成方法によれ
ば、低・中濃度部ではドットを集中させることにより階
調性、安定性を高め、高濃度部では集中したドットの周
りに分散させてドットを発生させることにより白抜けを
防止することができる。 ・請求項15記載の発明の画像形成方法によれば、画像
特徴に応じて処理を誤差拡散基調からディザ基調まで切
り替えることにより、様々な画像特徴を持つ多階調画像
に対して最適な画像形成が可能になる。 ・請求項16記載の発明の画像形成方法によれば、文字
部や線画部などで誤差拡散基調の処理により高い解像度
の画像形成が可能である。 ・請求項17記載の発明の画像形成方法によれば、画像
特徴の異なる画像領域の境界部分が滑らかに結合した画
像を形成可能である。 ・請求項18記載の発明の画像形成方法によれば、低・
中濃度部で小ドットの発生を抑制して画像の安定性を高
め、高濃度部でドット数を増加させて白抜けを防止する
ことができる。 ・請求項19記載の発明の画像形成方法によれば、高濃
度部での白画素の連続を減らし白抜けを防止することが
できる。 ・請求項20記載の発明の画像形成方法によれば、高濃
度部での白抜けを防止するとともに、低・中濃度部では
小ドットを発生させないようにして画像の安定性を高め
ることができる。 ・請求項21記載の発明の画像形成方法によれば、低・
中濃度部でドットを集中させて階調性、安定性を高め、
高濃度部で白抜けを防止することができる。 ・請求項22記載の発明の画像形成方法によれば、低・
中濃度部において小ドットの発生を抑制して画像の安定
性を高めることができる。 ・請求項23記載の発明の画像形成方法によれば、低・
中濃度部でのドットの集中度を強め、かつ小ドットの発
生を抑制することにより階調性、安定性を高めることが
できる。 ・請求項24記載の発明の画像形成方法によれば、高濃
度部での小ドットの発生確率を高めることにより、白抜
けを防止するとともに階調性を高めることができる。 ・請求項25記載の発明の画像形成方法によれば、多階
調画像の画像特徴に応じて適切な振動幅で量子化閾値を
変動させることにより、ディザ基調から誤差基調まで処
理を画像特徴に適応させることができる。 ・請求項26記載の画像形成方法によれば、多階調画像
の文字部や線画部などで誤差拡散基調の処理にして高い
解像度を得ることができる。 ・請求項27記載の発明の画像形成方法によれば、低・
中濃度から高濃度まで大ドットだけを発生させ、多階調
画像の文字部や線画部などで白抜けのない安定した画像
を形成することができる。 ・請求項28記載の発明の画像形成方法によれば、低・
中濃度から高濃度まで固定閾値の2値誤差拡散処理を行
い、文字部や線画部などで解像性、安定性の優れた画像
を得ることができる。
【0074】以上の説明から明らかなように、請求項2
9乃至60記載の発明の画像処理装置によれば、その量
子化データを適当な画像形成装置に供給することによっ
て、請求項1乃至28記載の発明の画像形成方法を実施
し、低・中濃度部での階調性、安定性が良好で、高濃度
部での白抜けのない画像形成、画像の文字部、線画部、
比較的低線数の網点画像部の高い解像度の画像形成、画
像特徴の異なる領域のつなぎ目部分の滑らかな再現が可
能になる。さらに、請求項41,42,59及び60記
載の発明の画像処理装置によれば、多階調画像の網点部
も良好な画像形成が可能である。
【0075】請求項61記載の発明の記憶媒体によれ
ば、請求項29乃至60記載の発明の画像処理装置を、
汎用又は専用コンピュータを利用して容易に実現するこ
とができ、したがって請求項1乃至28記載の発明の画
像形成方法を容易に実施することができる。
【0076】また、請求項62乃至64記載の発明の画
像処理装置によれば、請求項1乃至28記載の発明の画
像形成方法を適用したプリンタ、ディスプレイ、スキャ
ナ、ファクス、複写機などを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置のブロック構成の一
例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1で用いられるディザ閾値マト
リクスを示す図である。
【図3】本発明の実施例1における低濃度部でのドット
発生の様子を示す図である。
【図4】本発明の実施例1における中濃度部でのドット
発生の様子を示す図である。
【図5】本発明の実施例1における高濃度部でのドット
発生の様子を示す図である。
【図6】本発明の実施例1の変形例で用いられるシフト
型の拡大ディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図7】図6に示すシフト型の拡大ディザ閾値マトリク
スの基本となるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図8】図6に示すシフト型の拡大ディザ閾値マトリク
スを用いた場合の高濃度部でのドット発生の様子を示す
図である。
【図9】非シフト型の拡大ディザ閾値マトリクスを用い
た場合の高濃度部でのドット発生の様子を示す図であ
る。
【図10】本発明による画像処理装置のブロック構成の
別の例を示すブロック図である。
【図11】画像特徴抽出部の一例を示すブロック図であ
る。
【図12】エッジ検出のための微分フィルタの例を示す
図である。
【図13】量子化閾値発生部の一例を示すブロック図で
ある。
【図14】本発明の実施例2で用いられるディザ閾値マ
トリクスを示す図である。
【図15】本発明の実施例2の変形例で用いられるディ
ザ閾値マトリクスを示す図である。
【図16】本発明の実施例3で用いられるディザ閾値マ
トリクスを示す図である。
【図17】本発明の実施例3における低濃度部、中濃度
部、高濃度部でのドット発生の様子を示す図である。
【図18】本発明の実施例3の変形例で用いられるディ
ザ閾値マトリクスを示す図である。
【図19】本発明の実施例3の変形例で用いられるディ
ザ閾値マトリクスを示す図である。
【図20】本発明の実施例3の変形例で用いられるディ
ザ閾値マトリクスを示す図である。
【図21】本発明の実施例3の変形例で用いられるディ
ザ閾値マトリクスを示す図である。
【図22】本発明の実施例3の変形例で用いられるディ
ザ閾値マトリクスを示す図である。
【図23】本発明の実施例3の変形例で用いられるディ
ザ閾値マトリクスを示す図である。
【図24】本発明の実施例3の変形例で用いられるディ
ザ閾値マトリクスを示す図である。
【図25】本発明の実施例3の変形例でThr1発生の
ために用いられるシフト型の拡大ディザ閾値マトリクス
を示す図である。
【図26】本発明の実施例3の変形例でThr2発生の
ために用いられるシフト型の拡大ディザ閾値マトリクス
を示す図である。
【図27】本発明の実施例4においてエッジ度合レベル
に対応した変動幅のThr1,Thr2の発生のための
ディザ閾値マトリクスのペアを示す図である。
【図28】全体がドット集中型のディザ閾値マトリクス
を示す図である。
【図29】図28のディザ閾値マトリクスを用いた場合
のドット発生の様子を示す図である。
【図30】本発明によるデジタル複写機の一例の概略構
成を示す概略断面図である。
【図31】図30のデジタル複写機の回路部のブロック
構成の一例を示すブロック図である。
【図32】図30のデジタル複写機の回路部のブロック
構成の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 誤差拡散処理部 101 入力画像データ 102 誤差加算後画像データ 103 量子化データ 104 誤差加算部 105 量子化部 106 誤差検出部 107 誤差記憶部 108 誤差計算部 150 信号遅延部 200 量子化閾値発生部 201 ディザ閾値発生部 202 乗算部 203 加算部 300 画像特徴抽出部 302 エッジ検出部 303 領域拡張処理部 400 画像読み取り部 403 原稿台 411 レーザプリンタ 502 照明ランプ 503,504,505 ミラー 506 レンズ 507 イメージセンサ 508 書き込み光学ユニット 509 感光体ドラム 510 回転多面鏡 511 f/θレンズ及び反射ミラー 512 帯電器 513 現像装置 514〜518 給紙部 519 手差し給紙部 520 レジストローら 521 転写ベルト 522 定着部 523 排紙トレイ 524 クリーニング装置 525 除電器 551 AGC回路 552 A/D変換回路 553 シェーディング補正回路 554 フィルタ処理回路 555 ガンマ補正回路 556 中間調処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 悦朗 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5C077 LL19 MP01 NN15 PP52 PP53 RR08 RR13 RR16 5C078 AA04 BA44 CA22 DB07

Claims (64)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多階調画像を誤差拡散法により量子化
    し、量子化画像の画素をドットで表現する画像形成方法
    において、画像空間上の特定の周期内で、多階調画像の
    低・中濃度部ではドットが集中して発生し、多階調画像
    の高濃度部ではドットが集中して発生し、かつ、その周
    辺にドットが分散して発生するように、量子化閾値を周
    期的に変動させることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 多階調画像の特徴に応じて、量子化閾値
    の変動幅を変化させることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成方法。
  3. 【請求項3】 多階調画像のエッジ度合が大きい領域ほ
    ど量子化閾値の変動幅を減少させることを特徴とする請
    求項2記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 量子化閾値の平均値を略一定値に保つこ
    とを特徴とする請求項2記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 ドット集中型領域と、その周辺の、閾値
    がより大きなドット分散型領域とからなるディザ閾値マ
    トリクスを用いて、量子化閾値を周期的に変動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 集中型領域と、その周辺の、閾値がより
    大きなドット分散型領域とからなる閾値マトリクスを複
    数個、主走査方向又は副走査方向に半位相分ずらして配
    置し拡大したディザ閾値マトリクスを用いて、量子化閾
    値を周期的に変動させることを特徴とする請求項1記載
    の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 ディザ閾値マトリクスのドット分散型領
    域内の最小の閾値とドット集中型領域内の最大の閾値と
    の差が、ドット集中型領域内の閾値のステップ幅より大
    きいことを特徴とする請求項5又は6記載の画像形成方
    法。
  8. 【請求項8】 ディザ閾値マトリクスの閾値に、多階調
    画像の画像特徴に応じた係数を乗じた値に一定値を加算
    した値を量子化閾値として用いることを特徴とする請求
    項5又は6記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 量子化閾値を周期的に変動させるための
    ディザ閾値マトリクスを多階調画像の画像特徴に応じて
    切り替えることを特徴とする請求項5又は6記載の画像
    形成方法。
  10. 【請求項10】 多階調画像のエッジ度合の大きな領域
    ほど量子化閾値の変動幅を減少させることを特徴とする
    請求項8又は9記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 多階調画像のエッジ度合が最大の領域
    で量子化閾値を一定値に固定することを特徴とする請求
    項10記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 多階調画像を誤差拡散法によりn値
    (n≧3)量子化し、量子化画像の画素をその量子化レ
    ベルが高いほど大きなドットで表現する画像形成方法に
    おいて、多階調画像の低・中濃度部でm値(m<n)量
    子化することを特徴とする画像形成方法。
  13. 【請求項13】 多階調画像の量子化のために画像空間
    上で周期的に変動する(n−1)個の量子化閾値を用
    い、少なくとも2個の量子化閾値はその変動周期内の特
    定位置で同一値を取ることを特徴とする請求項12記載
    の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 前記特定位置は量子化閾値の変動周期
    内の中央部分であることを特徴とする請求項13記載の
    画像形成方法。
  15. 【請求項15】 多階調画像の画像特徴に応じて量子化
    閾値の変動幅を変化させることを特徴とする請求項13
    記載の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 多階調画像のエッジ度合が大きい領域
    ほど量子化閾値の変動幅を減少させることを特徴とする
    請求項15記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 量子化閾値の平均値を略一定値に保つ
    ことを特徴とする請求項15記載の画像形成方法。
  18. 【請求項18】 m値化領域とn値化領域とからなる
    (n−1)個のディザ閾値マトリクスを用いて、周期的
    に変動する(n−1)個の量子化閾値を発生し、少なく
    とも2個のディザ閾値マトリクスのm値化領域内の同じ
    位置の閾値は等しいことを特徴とする請求項13記載の
    画像形成方法。
  19. 【請求項19】 m値化領域とn値化領域とからなる閾
    値マトリクスを複数個、主走査方向又は副走査方向に半
    位相分ずらして配置し拡大した(n−1)個のディザ閾
    値マトリクスを用いて、周期的に変動する(n−1)個
    の量子化閾値を発生し、少なくとも2個のディザ閾値マ
    トリクスのm値化領域内の同じ位置の閾値は等しいこと
    を特徴とする請求項13記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 全てのディザ閾値マトリクスのm値化
    領域内の同じ位置の閾値は等しいことを特徴とする請求
    項18又は19記載の画形成方法。
  21. 【請求項21】 ディザ閾値マトリクスのn値化領域は
    m値化領域の周辺に配置され、m値化領域はドット集中
    型領域であることを特徴とする請求項18,19又は2
    0記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 ディザ閾値マトリクスのm値化領域内
    の最大の閾値をn値化領域内の最小の閾値より小さくす
    ることを特徴とする請求項21記載の画像形成方法。
  23. 【請求項23】 ディザ閾値マトリクスのn値化領域内
    の最小の閾値とm値化領域内の最大の閾値との差が、m
    値化領域内の閾値のステップ幅より大きいことを特徴と
    する請求項22記載の画像形成方法。
  24. 【請求項24】 最も高い量子化閾値を発生するための
    ディザ閾値マトリクスのn値化領域の全ての閾値を、他
    のディザ閾値マトリクスのn値化領域内の閾値より大き
    な一定値に設定することを特徴とする請求項18乃至2
    3のいずれか1項記載の画像形成方法。
  25. 【請求項25】 各量子化閾値を発生するために用いる
    ディザ閾値マトリクスを多階調画像の画像特徴に応じて
    切り替えることを特徴とする請求項18乃至24のいず
    れか1項記載の画像形成方法。
  26. 【請求項26】 多階調画像のエッジ度合が大きい領域
    ほど量子化閾値の変動幅を減少させることを特徴とする
    請求項25記載の画像形成方法。
  27. 【請求項27】 多階調画像のエッジ度合が大きい領域
    で、全体がm値化領域からなる同じディザ閾値マトリク
    スを全ての量子化閾値の発生に用いることを特徴とする
    請求項26記載の画像形成方法。
  28. 【請求項28】 多階調画像のエッジ度合が最大の領域
    では、全ての量子化閾値を同一の一定値に固定すること
    を特徴とする請求項26記載の画像形成方法。
  29. 【請求項29】 多階調画像データに誤差を加算する第
    1手段と、この第1手段により誤差を加算後の画像デー
    タを量子化する第2手段と、この第2手段による量子化
    データと前記第1手段により誤差加算後の画像データと
    から多階調画像データに加算するための誤差を求めて前
    記第1手段に与える第3手段と、前記第2手段のための
    量子化閾値を画像空間上で周期的に変動させる第4手段
    とを具備し、量子化閾値は、その変動周期内において、
    多階調画像データの低・中濃度レベルに対応した値範囲
    でドット集中型となるように変動し、多階調画像データ
    の高濃度レベルに対応した値範囲でドット分散型となる
    ように変動することを特徴とする画像処理装置。
  30. 【請求項30】 前記第4手段は、多階調画像データの
    画像特徴に応じて量子化閾値の変動幅を変化させること
    を特徴とする請求項29記載の画像処理装置。
  31. 【請求項31】 前記第4手段は、多階調画像データの
    エッジ度合が大きい領域ほど量子化閾値の変動幅を減少
    させることを特徴とする請求項30記載の画像処理装
    置。
  32. 【請求項32】 前記第4手段は、量子化閾値の平均値
    を略一定値に保つことを特徴とする請求項30記載の画
    像処理装置。
  33. 【請求項33】 前記第4手段は、ドット集中型領域
    と、その周辺の、閾値がより大きなドット分散型領域と
    からなるディザ閾値マトリクスを用いて量子化閾値を変
    動させることを特徴とする請求項29記載の画像形成装
    置。
  34. 【請求項34】 前記第4手段は、ドット集中型領域
    と、その周辺の、閾値がより大きなドット分散型領域と
    からなる閾値マトリクスを複数個、主走査方向又は副走
    査方向に半位相分ずらして配置し拡大したディザ閾値マ
    トリクスを用いて量子化閾値を変動させることを特徴と
    する請求項29記載の画像処理装置。
  35. 【請求項35】 ディザ閾値マトリクスのドット分散型
    領域内の最小の閾値とドット集中型領域内の最大の閾値
    との差が、ドット集中型領域内の閾値のステップ幅より
    大きいことを特徴とする請求項33又は34記載の画像
    処理装置。
  36. 【請求項36】 多階調画像データの画像特徴を抽出し
    出力する第5手段をさらに具備し、前記第4手段は、前
    記第5手段より出力された画像特徴に応じて量子化閾値
    の変動幅を変更することを特徴とする請求項33又は3
    4記載の画像処理装置。
  37. 【請求項37】 前記第4手段は、ディザ閾値マトリク
    スの閾値に、前記第5手段より出力された画像特徴に応
    じた係数を乗じた値に一定値を加算した値を量子化閾値
    とすることを特徴とする請求項36記載の画像処理装
    置。
  38. 【請求項38】 前記第4手段は、前記第5手段より出
    力された画像特徴に応じて量子化閾値を変動させるため
    のディザ閾値マトリクスを切り替えることを特徴とする
    請求項36記載の画像処理装置。
  39. 【請求項39】 前記第5手段は多階調画像データのエ
    ッジ度合を画像特徴として出力し、前記第4手段は、前
    記第5手段より出力されたエッジ度合が大きいほど量子
    化閾値の変動幅を減少させることを特徴とする請求項3
    7又は38記載の画像処理装置。
  40. 【請求項40】 前記第4手段は、前記第5手段より出
    力されたエッジ度合が最大のときに量子化閾値を一定値
    に固定することを特徴とする請求項39記載の画像処理
    装置。
  41. 【請求項41】 前記第5手段は、領域拡張処理を施し
    たエッジ度合を出力することを特徴とする請求項39又
    は40記載の画像処理装置。
  42. 【請求項42】 前記領域拡張処理の拡張幅は画像空間
    上で0.5mm以内に選ばれることを特徴とする請求項
    41記載の画像処理装置。
  43. 【請求項43】 多階調画像データに誤差を加算する第
    1手段と、この第1手段により誤差を加算後の画像デー
    タをn値(n≧3)量子化する第2手段と、この第2手
    段による量子化データと前記第1手段による誤差加算後
    の画像データとから多階調画像データに加算するための
    誤差を求めて前記第1手段に与える第3手段と、画像空
    間上で周期的に変動する(n−1)個の量子化閾値を発
    生し前記第2手段に与える第4手段とを具備し、少なく
    とも2個の量子化閾値はその変動周期内の特定位置で同
    一値を取ることを特徴とする画像処理装置。
  44. 【請求項44】 前記少なくとも2つの量子化閾値は、
    その変動周期内の中央部分で同一値をとることを特徴と
    する請求項43記載の画像処理装置。
  45. 【請求項45】 前記第4手段は、多階調画像データの
    画像特徴に応じて、量子化閾値の変動幅を変化させるこ
    とを特徴とする請求項43記載の画像処理装置。
  46. 【請求項46】 前記第4手段は、多階調画像データの
    エッジ度合が大きい領域ほど量子化閾値の変動幅を減少
    させることを特徴とする請求項45記載の画像処理装
    置。
  47. 【請求項47】 前記第4手段は、量子化閾値の平均値
    を略一定値に保つことを特徴とする請求項45記載の画
    像処理装置。
  48. 【請求項48】 前記第4手段は、m値化領域とn値化
    領域とからなる(n−1)個のディザ閾値マトリクスを
    用いて(n−1)個の周期的に変動する量子化閾値を発
    生し、少なくとも2つのディザ閾値マトリクスのm値化
    領域内の同じ位置の閾値は等しいことを特徴とする請求
    項43記載の画像処理装置。
  49. 【請求項49】 前記第4手段は、m値化領域とn値化
    領域とからなる閾値マトリクスを複数個、主走査方向又
    は副走査方向に半周期分ずらして配置し拡大した、(n
    −1)個のディザ閾値マトリクスを用いて(n−1)個
    の周期的に変動する量子化閾値を発生し、少なくとも2
    つのディザ閾値マトリクスのm値化領域内の同じ位置の
    閾値は等しいことを特徴とする請求項43記載の画像処
    理装置。
  50. 【請求項50】 全てのディザ閾値マトリクスのm値化
    領域内の同じ位置の閾値は等しいことを特徴とする48
    又は49記載の画像処理装置。
  51. 【請求項51】 ディザ閾値マトリクスのn値化領域は
    m値化領域の周辺に配置され、m値化領域はドット集中
    型領域であることを特徴とする請求項48又は49記載
    の画像処理装置
  52. 【請求項52】 ディザ閾値マトリクスのm値化領域内
    の最大の閾値をn値化領域内の最小の閾値より小さくす
    ることを特徴とする請求項51記載の画像処理装置。
  53. 【請求項53】 ディザ閾値マトリクスのn値化領域内
    の最小の閾値とm値化領域内の最大の閾値との差が、m
    値化領域内の閾値のステップ幅より大きいことを特徴と
    する請求項52記載の画像処理装置。
  54. 【請求項54】 最も高い量子化閾値を発生するための
    ディザ閾値マトリクスのn値化領域内の全ての閾値を、
    他の量子化閾値を発生するためのディザ閾値マトリクス
    のn値化領域内の閾値より大きな一定値に設定すること
    を特徴とする請求項51,52又は53項記載の画像処
    理装置。
  55. 【請求項55】 多階調画像データの画像特徴を抽出し
    出力する第5手段をさらに具備し、前記第4手段は、前
    記第5手段より出力された画像特徴に応じて各量子化閾
    値を発生するために用いるディザ閾値マトリクスを切り
    替えることを特徴とする請求項48乃至54のいずれか
    1項記載の画像処理装置。
  56. 【請求項56】 前記第5手段は多階調画像データのエ
    ッジ度合を画像特徴として出力し、前記第4手段は、前
    記第5手段より出力されたエッジ度合が大きいほど量子
    化閾値の変動幅を減少させることを特徴とする請求項5
    5記載の画像処理装置。
  57. 【請求項57】 前記第4手段は、前記第5手段より出
    力されたエッジ度合が大きいときに、全体がm値化領域
    からなる同じディザ閾値マトリクスを全ての量子化閾値
    の発生に用いることを特徴とする請求項56記載の画像
    処理装置。
  58. 【請求項58】 前記第4手段は、前記第5手段より出
    力されたエッジ度合が最大のときに、全ての量子化閾値
    を同一の一定値に固定することを特徴とする請求項56
    記載の画像処理装置。
  59. 【請求項59】 前記第5手段は、領域拡張処理を施し
    たエッジ度合を出力することを特徴とする請求項56,
    57又は58記載の画像処理装置。
  60. 【請求項60】 前記領域拡張処理の拡張幅は画像空間
    上で0.5mm以内に選ばれることを特徴とする請求項
    59記載の画像処理装置。
  61. 【請求項61】 請求項29乃至60のいずれ1項記載
    の画像処理装置の各手段の機能をコンピュータに実現さ
    せるためのプログラムが記録されたことを特徴とするコ
    ンピュータ読み取り可能記憶媒体。
  62. 【請求項62】 量子化データの画像出力のための、ド
    ットを用いて画像を形成する画像形成手段をさらに具備
    することを特徴とする請求項29乃至60のいずれか1
    項記載の画像処理装置。
  63. 【請求項63】 原稿を光学的に走査することによって
    多階調画像データを入力する画像読み取り手段をさらに
    具備することを特徴とする請求項29乃至60のいずれ
    か1項記載の画像処理装置。
  64. 【請求項64】 原稿を光学的に走査することによって
    多階調画像データを入力する画像読み取り手段と、量子
    化データの画像出力のための、ドットを用いて画像を形
    成する画像形成手段をさらに具備することを特徴とする
    請求項29乃至60のいずれか1項記載の画像処理装
    置。
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