JP3775705B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、給湯システムの技術分野に属する。更に、具体的には大気圧開放式昇温貯湯槽を使用した中央管理方式の給湯システムの技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、給湯システムは、その規模、用途により種々の方式のシステムが提案されている。建物内で使用する大規模な給湯システムとしては、例えば、建物の機械室に給湯ボイラー、貯湯タンクなどの大型加熱器を設け、器具の給湯栓を開くと一様な温度の湯が直ちに出るようにするために、給湯管と返湯管を設け、貯湯タンクから出た湯を給水圧で供給すると共に循環ポンプを用いて強制的に循環させ、配管内の熱損失分を補う複管式が従来から使用されている。この他にも種々の方式の給湯システムが提案されているが、以下に本願発明に最も近いと思われる従来の給湯システムについて説明する。
【0003】
図3はこの様な従来の給湯システムの1例(以下、従来システム1という)を示した図である。図3において、温水ボイラ31は、例えば、無圧開放式ボイラ又は真空ヒータである。温水ボイラ31内の水はバーナー等の加熱源32により加熱され、加熱された高温湯は湯管33を通って貯湯槽34内に配設されている加熱コイル30を通り、循環ポンプ35、湯管36を経て温水ボイラ31に戻る。貯湯槽34は密閉式のタンクで、頭部に給湯口37が設けられており、下部には返湯口38及び給水口39が設けられている。また、貯湯槽34の適宜の位置に安全弁40が設けられている。
【0004】
給湯口37から流出する給湯は、シャワーヘッド、カラン等の給湯栓42a〜42dが接続されている給湯管41を流れ、返湯ポンプ43により返湯管44を通って、返湯口38から貯湯槽34に帰還する。また、給湯管41には膨張タンク46が設けられており、これによって給湯管内の水温の変化による圧力上昇又は下降した場合の圧力変動を吸収し、配管に許容値以上の圧力が作用するのを防止している。
【0005】
給水管47は図示されていない水道栓等に接続されており、貯湯槽の湯量が減少した場合は給水口39から補給される。貯湯タンク34の給水口付近に温度検出器49が配設されており、その出力はコントローラ48の入力端子に接続されている。コントローラ48の出力端子バーナ32及び循環ポンプ35に接続されている。コントローラ48は温度検出器49により検出された給湯温度に基づいて循環ポンプ35及び流量制御弁52を制御する。バーナ32はボイラ内缶水温度に基づいて制御する。
【0006】
また、返湯温度を検出する温度検出器51が返湯ポンプ43の下流に設けられており、温度検出器51の出力はコントローラ50の入力端子に接続されている。コントローラ50の出力端は返湯ポンプ43に接続されている。コントローラ50は返湯管44内の湯温度が下がった場合に返湯ポンプ43を作動させて、給湯管41及び返湯管44内の湯温度を一定に維持する。
【0007】
従来システム1は以上の様な構成で以下のように作用する。即ち、貯湯槽34は給水管47の圧力によって、加圧した状態で湯水が満たされる。貯湯槽内の水は温水ボイラ31からの高温湯により加熱コイル30を介して加熱され、加熱された湯は給湯口37から給湯管41を通って、給湯栓42に供給される。給湯栓42で湯が使用され、貯湯槽内の湯が減少すると給水管47から給水が行われ、所定の湯量が蓄えられる。
【0008】
給湯の温度は温度検出器49により検出され、コントローラ48が循環ポンプ35にオン信号を出力し、高温湯を循環させて貯湯槽内の湯を所定温度に加熱する。温水ボイラ31内の湯はオンオフ制御又はスケジュール制御によりバーナ32を点火させて高温度に維持されている。また、返湯管内の湯が長時間の不使用により温度が下がった場合は温度検出器51により検出されて、コントローラ50は返湯ポンプ43にオン信号を出力して給湯管41と返湯管44の湯を循環させる。これによって、給湯管41と返湯管44内の湯が貯湯槽34内の湯の温度と等しくなる。この結果、給湯温度は所定温に維持される。
【0009】
図4は別の給湯システムで(以下、従来システム2という)、従来システム1とほぼ同じである。温水ボイラの代わりに蒸気ボイラ60を使用している点が主に異なる。以下、相異する点について説明する。同じ部分は同一の参照番号を付して説明を省略する。蒸気ボイラ60で加熱された高温蒸気は配管61を通って加熱コイル62に流れ、トラップ63で凝縮した水滴が分離されて、凝縮水が配管64から蒸気ボイラ60に帰還する。コントローラ65は温度検出器49の温度により流量制御弁67を制御している。バーナ32は蒸気ボイラーの缶内圧力により制御している。
【0010】
給湯管41に開放式膨張タンク66が配設されているが、これは従来システム1における密閉式膨張タンク46と同じ働きをするタンクである。従って、開放式膨張タンクの代わりに密閉式膨張タンクを使用してもよい。従来システム2は以上の様な構成であり、その作用は従来システム1と同様であり、説明を省略する。
【0011】
図5は大気圧開放式昇温貯湯槽を使用した従来の給湯システムの1例(以下、従来システム3という)である。従来システム1、2と同一の構成部分については同じ参照番号を付して詳細な説明を省略する。図5において、大気圧開放式昇温貯湯槽70は全ての給湯栓42a〜42dよりも上のL−Lレベル、例えば建物の上層階に設置する。大気圧開放式昇温貯湯槽70には、給湯管71が接続されており、給湯管71を流通する給湯は各給湯栓42a〜42dに接続されていると共に、返湯ポンプ72により返湯管73を通って大気圧開放式昇温貯湯槽70に帰還する。
【0012】
大気圧開放式昇温貯湯槽70内の湯は電気ヒータ、燃焼バーナ等の加熱源74により加熱される。また、貯湯槽70の湯の水位がレベル検出器75により検出され、水位信号はコントローラ76に送られる。コントローラ76は水位信号に基づいて給水管82に配置された流量制御弁77に制御信号を送り、給水量を制御して湯の水位を一定に保つように制御する。ボイラ70内の湯温度は温度検出器78により検出され、温度信号はコントローラ79に送られ、コントローラ79はこの温度信号に基づいて加熱手段74を制御して湯温度を一定に維持する。返湯管73に配置された返湯温度検出器80は返湯管73内の湯温度を検出し、温度信号をコントローラ81に送出する。コントローラ81はこの温度信号に基づいて返湯ポンプ72の作動を制御する。
【0013】
従来システム3は以上のように構成されており、以下のように作用する。即ち、
加熱源74により一定温度に加熱された給湯は重力によって給湯管71内を下降し、給湯栓42a〜42dから流出する。給湯栓が全て閉められている場合は、給湯管中に滞留する。この場合は、自然放熱により給湯水の温度が下がり、コントローラ81は返湯ポンプ72を作動させて管路内の湯を循環させる。また、大気圧開放式昇温貯湯槽70内の湯温度、水位はコントローラ79及び76により一定に維持される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
以上に説明したように、従来システム1、2のような密閉式貯湯タンクを使用している給湯方式は、ボイラ自体の構造が複雑になり、メンテナンスや内部の掃除に困難が伴うという課題があり、場合によってはボイラ運転者に特別の教育や資格が必要となり、人員確保の上からも課題があった。また、貯湯槽のメンテナンスや掃除が困難であるほかに、圧力容器としての点検も受ける必要があり課題であった。さらに、ボイラと給湯槽と両方を設置するため、スペースの点からも設置費用の面からも課題があった。
【0015】
従来システム3のような大気圧開放式昇温貯湯槽を使用した従来の給湯システムでは下向き給湯方式が採用されるため、上層階に昇温貯湯槽を設置する必要があること、また、運転時の大気圧開放式昇温貯湯槽の重さが給湯水を貯蓄するために重くなり、建物の構造を強度にしなければならず、建築費が高くなるという課題があった。特に、地震に対する耐震強度を強くする上で大きな課題があった。
【0016】
この発明は、上述のような背景の下になされたもので、メンテナンスや掃除等も簡単で、かつ、所要スペースが少なく地下や下層階に設置可能な給湯システムを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の給湯システムは以下の手段から構成されている。即ち、請求項1に記載の給湯システムは、建物の適宜の箇所に配設された給湯栓に接続した循環湯路と、該循環湯路に設けた膨張タンクと該建物の地下室、低層階又は地上に設置された大気圧開放式昇温貯湯槽と、該貯湯槽で加熱された加熱湯を加圧して該循環湯路の給湯管に設けた分岐管から補給する加圧供給手段と、該加圧供給手段の後流側分岐路に設けた減圧弁と、該循環湯路の返湯管に設けた返湯ポンプと、該返湯管の湯を加熱して給湯温度を制御する加熱制御手段とを具備し、前記加熱制御手段は熱交換器の1次側に前記貯湯槽の加熱湯を循環させ、二次側に返湯を循環させ、一次側の加熱湯流量を制御して給湯温度を一定温度に保持する制御をすることを特徴としている。
本請求項の給湯システムは、大気圧開放式昇温貯湯槽を建物の地下室、低層階又は地上に設置し、大気圧開放式昇温貯湯槽内の温湯を加圧供給手段により加圧して給湯管に接続されている給湯栓に強制的に給湯を行うと共に、循環湯路の湯温度を加熱制御手段により制御することを主な特徴としている。
【0019】
請求項2に記載の給湯システムは、請求項1に記載の給湯システムにおいて、前記加熱制御手段は、熱交換器の二次側の出口温度を検出し、その検出温度に基づいて一次側の加熱流量を制御し、熱交換機の二次側の入口温度を検出し、その検出温度に基づいて二次側の返湯流量を制御することを特徴としている。
【0020】
請求項3に記載の給湯システムは、請求項1又は請求項2に記載のシステムにおいて、前記加圧供給手段は、給湯ポンプ、逆止め弁を具備していることを特徴としている。
本請求項の給湯システムは、大気圧開放式昇温貯湯槽からの給湯を給湯ポンプにより加圧し、分岐管の分岐点から給湯管に給湯を供給すると共に、給湯ポンプの運転停止時においても給湯管から逆流を防止することを主な特徴としている。
【0021】
請求項4に記載の給湯システムは、請求項1〜請求項3に記載のシステムにおいて、前記加圧供給手段は、前記給湯ポンプの二次側圧力を検知する圧力検知手段を具備し、検知された圧力信号に基づいて前記給湯ポンプをオンオフ制御することを特徴としている。本請求項の給湯システムでは給湯管に供給する給湯を所定圧力に制御することを主な特徴としている。
【0022】
請求項5に記載の給湯システムは、請求項1〜請求項4に記載のシステムにおいて、さらに、前記大気圧開放式昇温貯湯槽内の水位を検知し、その検知水位に基づき各ポンプの取水水位を下回らないように水位があるレベル以下になった場合には該ポンプを停止し、ポンプの空転を防ぎ、ポンプを保護するシステムを具備していることを特徴としている。
本請求項の給湯システムはポンプ保護システムを設けたことを主な特徴としている。
【0023】
請求項6に記載の給湯システムは、請求項1〜請求項5に記載のシステムにおいて、さらに、前記大気圧開放式昇温貯湯槽内の温度を検知し、異常高温になった場合は加熱源からの加熱を停止し、該貯湯槽から取水しているポンプを停止し、該貯湯槽及び該ポンプ及び配管を保護するシステムを具備していることを特徴としている。
【0024】
【発明の実施形態】
以下、図を参照してこの発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態の構成を示した図である。図2は説明のために、本実施形態の主要部を拡大した詳細図である。以下、従来システムの説明で既に述べたと同じ構成要素については同一の参照番号を付して詳細な説明は省略する。
【0025】
図1及び2において、大気圧開放式昇温貯湯槽70は地下室の床又は地上等に架台2の上に載置されている。大気圧開放式昇温貯湯槽70の上側はカバー(図示省略)で覆われている。大気圧開放式昇温貯湯槽70には電気ヒータ等の加熱源74が設けられている他、給水管82が接続されており、加圧ポンプユニット3に接続するため配管4が接続されている。
【0026】
熱交換器5の1次側加熱パイプ5aに大気圧開放式昇温貯湯槽70からの高温湯を循環流通させるための配管6、6が接続されている。配管6内の高温湯を循環流通させるために循環ポンプ7が配管6に設けられている。大気圧開放式昇温貯湯槽70の水位を一定に制御するために、水位検出器75の出力がコントローラ8の入力端に接続され、コントローラ8の出力端は流量制御弁77に接続されており、流量を制御している。
【0027】
水位検出器75は電極棒或いはフロートスイッチ等から構成されている。コントローラ8は水位を一定にするために制御を行う他に、何らかの異常発生により水位が異常に低くなった場合は警報制御も行う。即ち、水位検出器75により異常水位が検出されたときは、コントローラ8は異常水位をオペレータに警報する。また、異常低水位が検出されたときはポンプを停止し、空転防止を行う。
【0028】
さらに、大気圧開放式昇温貯湯槽70内の貯湯温度を検出するための湯温度検出器9と貯湯の異常温度上昇を検出するためのサーモスタット10とが配設されている。これらの出力はコントローラ11の入力端子に接続されており、コントローラ11の出力端子は電気ヒータ74の制御端子に接続されている。コントローラ11は貯湯温度を一定に保つように制御する他に、サーモスタット10が異常温度を検出したときは電気ヒータ74を完全にオフにするようにプログラムされている。完全にオフにされた場合は異常温度の警報を発生する。貯湯温度が下がっても電気ヒータ74はオフのまま保持する。
【0029】
加圧ポンプユニット3は、加圧ポンプ13、逆止め弁14及び圧力センサ(圧力スイッチでもよい)15から構成されている。加圧ポンプ13は大気圧開放式昇温貯湯槽70からの給湯を加圧して配管23に供給する。圧力センサ15は加圧ポンプ13の配管内圧を検出し、検出された圧力信号をコントローラ18に入力し、コントローラ18が吐出圧を略一定にするように加圧ポンプ13を制御している。この制御はオンオフ制御であってもよく又は他の制御でもよい。逆止め弁14は配管23からの給湯の逆流を防止する。加圧ポンプ13の停止時にはポンプ13の出力側圧力も低下するが、逆止め弁14により逆流が防止される。
【0030】
加圧ポンプユニット3の下流の配管23に減圧弁16が配設され、減圧弁16の出力側が給湯管41に接続されている。加圧ポンプユニット3からの給湯の圧力は加圧ポンプの運転時、停止時によって異なり、圧力が変動する。減圧弁16はこの圧力変動をなくして一定圧の給湯を給湯管41に供給する。即ち、給湯側に圧力変動があると混合栓を使用した場合等給湯栓の圧力と給水栓の圧力のバランスがくずれて、混合した給湯の湯温度が変動して好ましくないので、これを防止している。
【0031】
加圧ポンプユニット3の下流で、減圧弁16の上流の配管23に分岐管19を設け、分岐管19に安全弁20が設けられている。安全弁20の逃げ口側は配管21により大気圧開放式昇温貯湯槽70の上側適宜の位置に接続されている。従って、加圧ポンプユニット3の出力側圧力が異常に高圧になった場合は安全弁が作動して高圧湯を大気圧開放式昇温貯湯槽に逃がして圧力を下げ、加圧ポンプユニットの出力側が危険な圧力にまで上昇するのを防止している。なお、安全弁20の代わりにレリーフ弁を使用してもよい。
【0032】
熱交換器5の2次側5bは各々返湯管44及び給湯管41に接続されており、返湯管44より流入した湯は熱交換器5により加熱された後に給湯管41に流出する。熱交換器5の2次側の入口及び出口に湯温を検出する湯温検出器24及び25が設けられている。湯温検出器24の出力はコントローラ27の入力端に接続されており、コントローラ27の出力端は返湯ポンプ43の制御端に接続されている。コントローラ27は返湯管44内の湯温度が低下した場合に返湯ポンプ43を作動させて、返湯管44及び給湯管41内の湯を循環させると共に、熱交換器5内を流通させて循環湯を加熱する。
【0033】
一方、湯温検出器28の出力はコントローラ28の入力端に接続されており、コントローラ28の出力端は循環ポンプ7の制御端に接続されている。コントローラ28は熱交換器5の2次側出口温度が低い場合は循環ポンプ7を作動させて、加熱パイプ5aを流れる高温の加熱湯温度を上昇させる。また、給湯管41または返湯管44に密閉式膨張タンク46が設けてあり、給湯の温度変化による配管41、44内の圧力上昇を許容値以下に押さえている。なお、密閉式膨張タンクの代わりに開放式膨張タンクを配管41の上部に設けてもよい。
【0034】
本実施形態は以上のように構成されており、以下のように作用する。即ち、大気圧開放式昇温貯湯槽70で加熱された湯は配管4を流れ、加圧ポンプユニット3により加圧され、減圧弁16により所定の圧力まで減圧した後に給湯管41に供給される。給湯管41に供給された給湯は給湯栓42a〜42dを経て返湯ポンプ43に至る。返湯ポンプ43は返湯を熱交換器5の中を通過させて、図1の矢印方向に循環する。この循環の間に給湯は熱交換器5で加熱される。コントローラ27及び28は返湯ポンプ43及び循環ポンプ7を制御して、給湯を略一定温度に制御する。この温度は大気圧開放式昇温貯湯槽70内の給湯水温度と略等しい。
【0035】
給湯栓42a〜42dより給湯が使用されると給湯管内の圧力は下がり、その結果、減圧弁16の2次側(出力側)圧力も下がる。減圧弁16の1次側圧力が下がった場合は、この圧力低下は圧力センサ15によって検出され、コントローラ18が加圧ポンプ13をオンにして大気圧開放式昇温貯湯槽から給湯を供給する。従って、給湯が使用されると給湯水が加圧ポンプユニット3によって大気圧開放式昇温貯湯槽70から補充される。
【0036】
また、給湯が使用されると大気圧開放式昇温貯湯槽70の水位は下がり、水位の減少が水位検出器75によって検出され、コントローラ8が流量制御弁77を開き、湯水量が補充されて略一定に維持される。給水および自然放熱により大気圧開放式昇温貯湯槽70内の湯温度は下がる。この温度の下降は湯温度検出器9により検出され、コントローラ11がこの温度下降に基づいて加熱源74をオンにして大気圧開放式昇温貯湯槽内の温度は略一定に保たれる。
【0037】
以上のように、この実施形態の給湯システムは通常時はうまく制御されている。又、異常が発生した場合、例えば、給湯の使用量が異常に多くなったり、大気圧開放式昇温貯湯槽70への給水がストップした場合等の事態が生じ、水位が異常に下がった場合はコントローラ8は異常警報を発生すると共に加熱源74、ポンプ3及びポンプ7を停止する。また、大気圧開放式昇温貯湯槽70内の温度が異常に上昇した場合はコントローラ11が異常警報を発生すると共に加熱源74をオフにして危険状態の発生を防止している。給湯管41に供給される給湯圧力が異常に上昇した場合は安全弁20が開いて危険事態の発生を防止している。
【0038】
以上、この発明の実施形態、実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、コントローラは個別に設ける代わりに全体を1個のコンピュータで制御してもよい。また、減圧弁16の代わりに絞り弁を使用した場合は上記実施形態に比べて性能は劣るが本願発明の範囲に属する。さらに、制御方式は上記したものに限られず、他の方式を採用してもよい。また、大気圧開放式昇温貯湯槽も地下室又は地上に設置する場合に限られず、他の事情により2階又は3階に設置してもよい。
【0039】
この実施形態は上記の構成及び作用をするので以下の効果を有する。即ち、大気圧開放式昇温貯湯槽を使用し、加圧供給手段によって給湯をしているので、地下室や屋外にも設置可能で、設置場所の確保が容易になり、建物の構造を特別に強固にする必要もなく設置が容易となり、建設費、設置費用が安価になる。大気圧開放式昇温貯湯槽が貯湯槽とボイラの役割も兼用しているので装置全体がコンパクトになる。さらに、装置全体のメンテナンス、掃除等が比較的容易になる。また、法規上の規制がないことやこのことによって、オペレータに特別の教育や資格を必要とせず、人員の確保が容易になる。
【0040】
また、装置全体に高圧部分がなく取り扱いが容易で、圧力容器の検査の必要もない。異常事態の発生を防止するように水位制御、温度制御、圧力制御が行われており、さらに、異常事態が発生したときは警報を発生し、オペレータに報せると共に運転を停止するように制御しているので、安全な運転操作が可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の構成によれば、請求項1記載の発明は、大気圧開放式昇温貯湯槽を使用し、加圧供給手段によって給湯をしているので、設置場所の制限が緩やかである。従って、設置場所の確保が容易になるという効果がある。さらに、地下室又は屋外に設置すれば、建物の構造が簡単になり、地震の対策も容易になるため、建物の建設費、設置の工事費が安価になるという効果がある。大気圧開放式昇温貯湯槽が貯湯槽とボイラの役割も兼用しているので装置全体がコンパクトになる他に、メンテナンス、掃除が容易になるという効果がある。
【0042】
請求項2、3に記載の発明は、さらに熱交換器の加熱源としてボイラの加熱湯を利用していることから、別個の加熱源を必要とせず、設備費、運転費が安価になり、装置もコンパクトになるという効果がある。
【0043】
請求項4記載の発明は、さらに逆止め弁を接続しているため給湯ポンプの運転停止時も逆流の防止をしており、長時間給湯を使用しない場合でも給湯管内の圧力が下がらないので、給湯の供給が円滑にできるという効果がある。
【0044】
請求項6又は7記載の発明は、異常事態の発生に対し保護システムを具備しているので安全な運転が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施形態の全体構成を示した図である。
【図2】 図1の実施形態の要部を拡大して示した図である。
【図3】 従来の給湯システムの1例を示した図である。
【図4】 従来の別の給湯システムの1例を示した図である。
【図5】 従来の更に別の給湯システムの1例を示した図である。
【符号の説明】
3 加圧ポンプユニット(加圧供給手段)
5 熱交換器(加熱制御手段)
7 循環ポンプ(加熱制御手段)
8 水位コントローラ
11 温度コントローラ
13 加圧ポンプ(給湯ポンプ)
14 逆止め弁
15 圧力センサ
16 減圧弁
20 圧力安全弁
27 給湯ポンプコントローラ
28 循環ポンプコントローラ
41 給湯管(循環湯路)
42a〜42d 給湯栓
43 返湯ポンプ
44 返湯管(循環湯路)
46 密閉式膨張タンク
70 大気圧開放式昇温貯湯槽
74 電気ヒータ(加熱源)
75 水位検出器
77 流量制御弁

Claims (6)

  1. 建物の適宜の箇所に配設された給湯栓に接続した循環湯路と、該循環湯路に設けた膨張タンクと該建物の地下室、低層階又は地上に設置された大気圧開放式昇温貯湯槽と、該貯湯槽で加熱された加熱湯を加圧して該循環湯路の給湯管に設けた分岐管から補給する加圧供給手段と、該加圧供給手段の後流側分岐路に設けた減圧弁と、該循環湯路の返湯管に設けた返湯ポンプと、該返湯管の湯を加熱して給湯温度を制御する加熱制御手段とを具備し、前記加熱制御手段は熱交換器の1次側に前記貯湯槽の加熱湯を循環させ、二次側に返湯を循環させ、一次側の加熱湯流量を制御して給湯温度を一定温度に保持する制御をすることを特徴とする給湯システム。
  2. 前記加熱制御手段は、熱交換器の二次側の出口温度を検出し、その検出温度に基づいて一次側の加熱流量を制御し、熱交換機の二次側の入口温度を検出し、その検出温度に基づいて二次側の返湯流量を制御することを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記加圧供給手段は、給湯ポンプ、逆止め弁を具備していることを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか1に記載の給湯システム。
  4. 前記加圧供給手段は、前記給湯ポンプの下流側圧力を検知する圧力検知手段を具備し、検知された圧力信号に基づいて前記給湯ポンプをオンオフ制御することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1に記載の給湯システム。
  5. 前記給湯システムは、さらに、前記大気圧開放式昇温貯湯槽内の水位を検知し、その検知水位に基づき各ポンプの取水水位を下回らないように水位があるレベル以下になった場合には該ポンプを停止し、ポンプの空転を防ぎ、ポンプを保護するシステムを具備することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1に記載の給湯システム。
  6. 前記給湯システムは、さらに、前記大気圧開放式昇温貯湯槽内の温度を検知し、異常高温になった場合は加熱源からの加熱を停止し、該貯湯槽から取水するポンプを停止し、該貯湯槽及び該ポンプ及び配管を保護するシステムを具備することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1に記載の給湯システム。
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