JP3775499B2 - 半導体装置及びその製造方法、並びにdc−dcコンバータ - Google Patents

半導体装置及びその製造方法、並びにdc−dcコンバータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイルを内蔵した半導体装置及びその製造方法、並びにDC−DCコンバータに関するものである。
このような半導体装置は、例えばDC−DCコンバータなど、外付けのコイルが使用されていた電子部品に適用される。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の軽量小型化が進み、それに伴ってDC−DCコンバータ等の電源装置も小型化、特に薄型化が進められている。図10に従来の昇圧形DC−DCコンバータの回路図を示す。
【0003】
昇圧形DC−DCコンバータ101は、半導体装置であるIC(集積回路)部品103と、コイル105と、ショットキー・ダイオード107と、コンデンサ109,111と、これらの部品を電気的に接続するための回路パターンが形成された回路基板(図示は省略)により構成される。IC部品103には、Nチャネル電界効果型トランジスタからなるスイッチ113と、スイッチ113のスイッチング動作を制御するための制御回路115が形成されている。
【0004】
昇圧形DC−DCコンバータ101は、スイッチ113がオン時にコイル105にエネルギーを蓄積し、スイッチ113がオフ時にコイル105に蓄積されたエネルギーを入力電圧VINにのせて開放することにより、入力電圧VINより高い出力電圧VOUTを得る。制御回路115は、出力電圧VOUTを一定に保つように、スイッチ113の時比率(スイッチング動作の一周期に占めるオン期間の割合)を調節する。
【0005】
小型電子機器用のDC−DCコンバ−タの例に見られるように、小型軽量化のために1MHz(メガヘルツ)以上で動作させようという要求が高まっている。この中で高周波コイルは一つの重要な要素となるが、(1)小型軽量であること、(2)周波数特性が良好であること、(3)適当な電力容量を有する等が要求される。
【0006】
近年、IC部品を切り出す前にアレイ状のパッドを作り込むウェハレベルCSP(チップサイズパッケージ)の出現によって、IC部品の薄型化、小型化が実現した(例えば特開2000−260910号公報参照)。
図11は従来のCSPの一部分を示す断面図である。図11を参照して従来のCSPの製造方法を説明する。
【0007】
半導体基板1上に下地絶縁膜3を形成し、トランジスタ等の半導体素子(図示は省略)を形成した後、半導体基板1上全面に例えばBPSG(borophosphosilicate glass)膜からなる下層絶縁層5を形成する。下層絶縁層5に接続孔(図示は省略)を形成した後、下層絶縁層5上に例えばAl(アルミニウム)からなるAl配線(図示は省略)及びAl電極パッド23を形成する。
【0008】
半導体基板1上全面に、下層がPSG(phosphosilicate glass)膜9、上層がSiN(silicon nitride)膜11からなるパッシベーション膜を形成し、さらにその上にポリイミド層16を形成する。Al電極パッド23上の絶縁層に、後工程で形成するメタル配線層との電気的接続を取るためと、後工程で行なうウェハテスト時にAl電極パッド23にプローブ針を接触させるためのパッド開口部25を形成する。
Al電極パッド23にプローブ針を接触させてウェハテストを行なう。
【0009】
半導体基板1上全面にCr(クロム)からなるバリアメタル層18及びCu(銅)からなるメッキ用電極層(図示は省略)をスパッタ法により形成する。バリアメタル層18は、後工程で形成するCuからなるメタル配線層とAl電極パッド23との間に介在してCuとAlが相互に侵入することを防止するためのものである。
メッキ用電極層上の所定の領域にフォトレジストパターンを形成し、電解メッキによりCu配線層27及びCu電極パッド29を形成する。Cu配線層27及びCu電極パッド29は再配線層とも呼ばれる。従来、再配線層の材料としては機械的強度、耐湿性等の信頼性確保の観点からCuが用いられている。
【0010】
フォトレジストパターンを除去した後、Cu配線層27及びCu電極パッド29をマスクにして、不必要なメッキ用電極層及びバリアメタル層18をウエットエッチングにより除去する。スパッタ法及び電解メッキ法により金属層を形成し、その金属層を写真製版技術及びエッチング技術によりパターニングしてCu電極パッド29上にメタル・ポスト31を形成する。
【0011】
樹脂封止用の金型内にウェハ、封止樹脂、テンポラリ・フィルム(樹脂を金型に接触させないための材料)を設置し、メタル・ポスト31が封止樹脂21の表面から現れる程度に加熱圧縮する。
メタル・ポスト31の表面にバリアメタル層33を形成した後、封止樹脂21により封止されたウェハのメタル・ポスト31にバリアメタル層33を介して半田ボール35を機械的に固着させる。
その後、ウェハをチップに切り出す。
このように、ウェハレベルでの樹脂封止により、工程数の削減、チップサイズの小型化が実現された。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のDC−DCコンバータでは、回路基板の裏面にコイルを固定するため、IC部品が薄膜化されてもDC−DCコンバータ全体の厚みが厚くなるという問題があった。また、回路基板の薄層化には限界があり、そのためDC−DCコンバータ等の電源をさらに薄型化するのは困難であるという問題点があった。
そこで本発明は、コイルを内蔵した半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる半導体装置は、下層絶縁層上に、幅方向で近接し、かつ電気的に分離されて配列された複数の下層導電性膜と、上記下層絶縁層上及び上記下層導電性膜上に形成された層間絶縁層と、上記下層導電性膜の一端側及び他端側にそれぞれ対応して上記層間絶縁層に形成された接続孔内に埋め込まれた埋込み導電性部材と、すべての上記下層導電性膜が直列に接続されるように、上記接続孔に埋め込まれた上記埋込み導電性部材を介して上記下層導電性膜の一端側と隣の上記下層導電性膜の他端側を接続するために上記導電材料上及び上記層間絶縁層上に形成された複数の上層導電性膜と、からなるコイルを備えているものである。
【0014】
本発明にかかる半導体装置の製造方法は、以下の工程(A)〜(C)を含んでコイルを形成する。
(A)下層絶縁層上に、幅方向で近接し、かつ電気的に分離して複数の下層導電性膜を形成する工程、
(B)上記下層絶縁層上及び上記下層導電性膜上に層間絶縁層を形成し、上記層間絶縁層に上記下層導電性膜の一端側及び他端側にそれぞれ対応して接続孔を形成する工程、
(C)上記接続孔内に埋込み導電性部材を形成し、さらに、すべての上記下層導電性膜が直列に接続されるように、上記埋込み導電性部材を介して上記下層導電性膜の一端側と隣の上記下層導電性膜の他端側を接続するように上記導電材料上及び上記層間絶縁層上に複数の上層導電性膜を形成し、上記下層導電性膜、上記埋込み導電性部材及び上記上層導電性膜からなるコイルを形成する工程。
【0015】
幅方向で近接し、かつ電気的に分離されて配列された複数の下層導電性膜を接続孔に充填された埋込み導電性部材を介して、複数の上層導電性膜により、すべての下層導電性膜が直列に接続されるように下層導電性膜の一端側と隣の下層導電性膜の他端側を接続することにより、下層導電性膜、埋込み導電性部材及び上層導電性膜からなるコイルが形成される。
【0016】
一般にDC−DCコンバータは、半導体装置であるIC部品、コイル、ショットキー・ダイオード、コンデンサ、及びこれらの部品を電気的に接続するための回路パターンが形成された回路基板などにより構成される。
本発明のDC−DCコンバータでは、コイルを備えた本発明の半導体装置を備えている。これにより、DC−DCコンバータ全体の大きさ及び厚みを小さくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の半導体装置では、上記層間絶縁層は少なくとも2層の絶縁層からなる積層膜であり、上記層間絶縁層内に、複数の上記下層導電性膜上にわたって磁性体が配置されていることが好ましく、本発明の製造方法では、上記層間絶縁層として少なくとも2層の絶縁層からなる積層膜を形成し、上記層間絶縁層内に、複数の上記下層導電性膜上にわたって磁性体を形成する工程を含むことが好ましい。
その結果、下層導電性膜、埋込み導電性部材及び上層導電性膜からなるコイル内に磁性体を配置することができ、コイルのインダクタンス密度を大きくすることができる。
【0018】
本発明の半導体装置では、上記層間絶縁層は、下層側から順に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び、感光性ポリイミド層又は感光性ポリベンゾオキサゾール層からなることが好ましく、本発明の製造方法では、上記工程(B)において、上記層間絶縁層として下層側から順に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び、感光性ポリイミド層又は感光性ポリベンゾオキサゾール層を形成することが好ましい。
その結果、トランジスタ等の半導体素子に対して機械的強度を維持し、かつ外部からの水分の浸入を防止できる。さらに、再配線層の材料が層間絶縁膜に侵入するのを防止することができ、信頼性を確保できる。
【0019】
層間絶縁層として、下層側から順にシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び、感光性ポリイミド層又は感光性ポリベンゾオキサゾール層からなる積層膜を用いる場合、本発明の半導体装置では、上記シリコン窒化膜上に、複数の上記下層導電性膜上にわたって磁性体が配置されていることが好ましく、本発明の製造方法では、上記シリコン窒化膜上に、複数の上記下層導電性膜上にわたって磁性体を形成する工程を含むことが好ましい。
その結果、下層導電性膜、埋込み導電性部材及び上層導電性膜からなるコイル内に磁性体を配置することができ、コイルのインダクタンス密度を大きくすることができる。
【0020】
コイル内に磁性体を配置する場合、本発明の半導体装置では、上記磁性体は鉄を含んでいない材料により形成されていることが好ましく、本発明の製造方法では上記磁性体は鉄を含んでいない材料により形成することが好ましい。
鉄を含む磁性体材料は加工が困難であり、さらに耐湿性などの信頼性に問題がある。磁性体としては、例えばマンガン-亜鉛系、ニッケル−亜鉛系等の各種ソフトフェライト材料及び、コバルト系等の各種アモルファス合金、アモルファス合金を結晶化させた超微細組織をもつ、軟磁性体、硅素を主に含む硅素鋼、パーマロイ、パーメンジュール、センダスト等の金属軟磁性材料を挙げることができる。ただし、磁性体として鉄を含む磁性体材料を排除するものではない。
【0021】
本発明の製造方法では、上記下層導電性膜、上記埋込み導電性部材及び上記上層導電性膜は同じ金属材料からなることが好ましく、本発明の製造方法では、上記工程(B)において、上記埋込み導電性部材及び上記上層導電性膜を上記下層導電性膜と同じ金属材料を用いて同時に形成することが好ましい。
その結果、下層導電性膜、埋込み導電性部材及び上層導電性膜からなるコイルにおいて、下層導電性膜と埋込み導電性膜の間、及び埋込み導電性部材と上層導電性膜の間に、異なる金属間の浸入を防止するためのバリアメタル層を設ける必要がないので、コイルの構造が簡単になり、製造工程が簡単になる。
【0022】
本発明の半導体装置の一態様として、上記下層絶縁層上の上記コイルとは異なる領域に上記下層導電性膜と同時に形成された金属電極パッドを備え、上記金属電極パッド上の上記層間絶縁層に形成された開口部内及び上記層間絶縁層上の上記コイルとは異なる領域に上記埋込み導電性部材及び上記上層導電性膜と同時に形成された再配線層を備えてウェハレベルでパッケージされたウェハレベルCSPを挙げることができる。
【0023】
本発明の製造方法の一局面として、上記工程(A)において、上記下層絶縁層上の上記コイルとは異なる領域に金属電極パッドを上記下層導電性膜と同時に形成し、上記工程(B)において、上記金属電極パッド上にも上記層間絶縁層を形成し、上記層間絶縁層に上記金属電極パッドに対応して開口部を形成し、上記工程(C)において、上記層間絶縁層上の上記コイルとは異なる領域及び上記開口部に再配線層を上記埋込み導電性部材及び上記上層導電性膜と同時に形成することを挙げることができる。
【0024】
ウェハレベルCSPの製造工程では、能動素子を形成したウェハからチップに切り出す前に、チップ上に形成された金属電極パッドのピッチを半田バンプなどの外部接続電極のピッチに変換するための再配線層を形成する。本発明の半導体装置及びその製造方法において、コイルを構成する埋込み導電性部材及び上層導電性膜を再配線層と同じ金属材料により同時に形成することにより、製造工程を簡単にすることができる。さらに、コイルを再配線層の形成領域とは異なる領域に形成するので、チップ面積を増大させることなくコイルを形成することができる。さらに、再配線層は配線の厚みを厚く形成することができるので、コイルの電気的抵抗を低く設定することができ、より大きな電流を流すことができるようになる。
【0025】
本発明の半導体装置が適用されるIC部品として、例えばDC−DCコンバータIC部品を挙げることができる。本発明の半導体装置をDC−DCコンバータIC部品に適用する場合、上記コイルに直列に接続された内蔵スイッチと、上記内蔵スイッチのスイッチング動作を制御するための制御回路さらに備えていることが好ましい。その結果、DC−DCコンバータ全体の大きさ及び厚みを小さくすることができる。
【0026】
本発明の半導体装置をDC−DCコンバータIC部品に適用する場合、入力電圧を一定の電圧にして出力する定電圧回路をさらに備えていることが好ましい。その結果、DC−DCコンバータ出力を定電圧回路の入力電圧とすることにより、一定の電圧にして出力することができる。
【0027】
本発明の製造方法では、上記工程(B)において、上記埋込み導電性部材及び上記上層導電性膜を同じ金属材料を用いて同時に形成することが好ましい。その結果、埋込み導電性部材及び上層導電性膜を異なる材料により別々に形成する場合に比べて製造工程が簡単になる。ここで、上記埋込み導電性部材及び上記上層導電性膜を形成するための金属材料として、例えばウェハレベルCSPの再配線層に用いられる銅(Cu)や、アルミニウム(Al)を挙げることができる。ただし、本発明の製造方法はこれに限定されるものではなく、上記埋込み導電性部材及び上記上層導電性膜を異なる材料により形成してもよい。
【0028】
【実施例】
図1は半導体装置の一実施例のコイル部分を示す図であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A位置での断面図を示す。
半導体基板1上にシリコン酸化膜からなる下地絶縁膜3が形成されており、さらにその上に例えばBPSG膜からなる下層絶縁層5が形成されている。
下層絶縁層5上に、例えば膜厚が3μm(マイクロメートル)、線幅が4μmのAl−Si-Cu合金(Si:1w%(質量パーセント)、Cu:0.5w%)からなる複数の下層導電性膜7が、幅方向で近接し、互いに平行に配置され、かつ電気的に分離されて形成されている。下層導電性膜7の間隔は例えば4μmである。
【0029】
下層絶縁層5上及び下層導電性膜7上に例えばCVD(化学的気相成長)法により下層が4000Å(オングストローム)の膜厚をもつPSG膜9、上層が12000Åの膜厚をもつSiN膜11からなるパッシベーション膜が形成されている。
【0030】
SiN膜11上に、複数の下層導電性膜7上にわたって、例えば膜厚が3μm、線幅が4μmの磁性体13が形成されている。ここでは磁性体13の材料として、例えば高加工性高保持力材料であるキュニコ合金(Co:41w%、Cu:35w%、Ni:24w%)を用いている。キュニコ合金は、冷間加工(再結晶温度未満又は常温で行なう塑性加工)が可能であり、成形性を改善できる利点がある。また、鉄を含まないので、半導体素子に使用しても信頼性を確保できる。SiN膜11上及び磁性体13上に、例えば53000Åの膜厚をもつ感光性ポリイミド層15が形成されている。
【0031】
感光性ポリイミド層15、SiN膜11及びPSG膜9に、下層導電性膜7の一端側及び他端側にそれぞれ対応してスルーホール(接続孔)17が形成されている。下層導電性膜7の表面におけるスルーホール17の面積は例えば3×3μm程度である。
【0032】
スルーホール17の底部に対応する下層導電性膜7表面に例えばクロム(Cr)からなるバリアメタル層18が形成されている。バリアメタル層18は、スルーホール17内に埋め込まれるCuと、Al−Si-Cu合金からなる下層導電性膜7の間に介在してCuとAl−Si-Cu合金が相互に侵入することを防止するためのものである。
【0033】
感光性ポリイミド層15上及びスルーホール17内に、すべての下層導電性膜7が直列に接続されるように、スルーホール17を介して下層導電性膜7の一端側と隣の下層導電性膜7の他端側を接続するための複数の上層導電性膜19が形成されている。ここで、上層導電性膜19は例えばCuからなり、スルーホール17内に充填されたCuは本発明を構成する埋込み導電性部材を構成する。感光性ポリイミド層15上に形成された上層導電性膜19は、例えば膜厚が3μm、線幅が4μmであり、隣り合う上層導電性膜19の間隔は4μmである。
感光性ポリイミド層15上及び上層導電性膜19上に封止樹脂21(図1(A)での図示は省略)が形成されている。
【0034】
この実施例では、下層導電性膜7を幅方向で近接し、かつ電気的に分離して配列し、スルーホール17を介して、複数の上層導電性膜19により、すべての下層導電性膜7が直列に接続されるように下層導電性膜7の一端側と隣の下層導電性膜7の他端側を接続することにより、下層導電性膜7及び上層導電性膜19からなるコイルを備えている。そのコイルの内部には磁性体13が配置されている。磁性体13によりコイルのインダクタンス密度が増大される。
このコイルは半導体装置製造技術を用いて形成するので微細化が可能であり、巻数を増やしてコイルのインダクタンスを大きくすることができる。さらに、一般の巻き線コイルと比べて巻きムラが生じないので、安定したインダクタンスを得ることができる。
【0035】
図2は、図1の実施例をウェハレベルCSPに適用した実施例を示す断面図である。この実施例におけるコイル部分の上面図は図1(A)と同じである。図1と同じ部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略する。
半導体基板1上に下地絶縁膜3が形成されており、さらにその上に下層絶縁層5が形成されている。図示は省略するが、チップの他の領域には下層絶縁層5の下にトランジスタ等の半導体素子が形成されており、下層絶縁層5にコンタクトホールが形成されている。
【0036】
下層絶縁層5上に、例えば膜厚が3μm、線幅が4μmのAl−Si-Cu合金(Si:1w%、Cu:0.5w%)からなる複数の下層導電性膜7、及びトランジスタ素子を電気的の接続するためのAl配線層(図示は省略)、並びに膜厚が3μm、面積が100×100μm程度のAl−Si-Cu合金(Si:1w%、Cu:0.5w%)からなるAl電極パッド23が形成されている。
【0037】
下層絶縁層5上、下層導電性膜7上、メタル配線上及びAl電極パッド23上に、下層がPSG膜9、上層がSiN膜11からなるパッシベーション膜が形成されている。SiN膜11上に、複数の下層導電性膜7上にわたって、磁性体13が形成されている。SiN膜11上及び磁性体13上に感光性ポリイミド層15が形成されている。
【0038】
感光性ポリイミド層15、SiN膜11及びPSG膜9に、下層導電性膜7の一端側及び他端側にそれぞれ対応してスルーホール17が形成され、Al電極パッド23に対応してパッド開口部25が形成されている。下層導電性膜7の表面におけるスルーホール17の面積は例えば3×3μm程度であり、Al電極パッド23の表面におけるパッド開口部25の面積は100×100μm程度である。
【0039】
スルーホール17の底部に対応する下層導電性膜7表面、及びパッド開口部25の底部に対応するAl電極パッド23表面にバリアメタル層18が形成されている。バリアメタル層18は、スルーホール17内及びパッド開口部25内に埋め込まれるCuと、Al−Si-Cu合金からなる下層導電性膜7及び金属電極パッドの間に介在してCuとAl−Si-Cu合金が相互に侵入することを防止するためのものである。
【0040】
感光性ポリイミド層15上及びスルーホール17内にCuからなる複数の上層導電性膜19が形成されている。上層導電性膜19が形成される領域とは異なる領域の感光性ポリイミド層15上及びパッド開口部25内に、CuからなるCu配線層27及びCu電極パッド29が形成されている。Cu配線層27及びCu電極パッド29は再配線層とも呼ばれている。一般に、再配線層の材料としては、導電率の高さや、機械的強度及び耐湿性の信頼性確保などの観点からCuが用いられている。
【0041】
Cu電極パッド29上にはCuからなるメタル・ポスト31が形成されている。感光性ポリイミド層15上、上層導電性膜19上、Cu配線層27上及びCu電極パッド29上に、メタル・ポスト31の表面が露出するようにして封止樹脂21が形成されている。
【0042】
メタル・ポスト31の表面に、例えば下層側から順にチタン(Ti)層/ニッケル(Ni)層/銀(Ag)層(膜厚:1000Å/4000Å/1000Å)からなるバリアメタル層33が形成されている。メタル・ポスト31上にバリアメタル層33を介して外部接続電極としての半田ボール35が機械的に固着されている。
【0043】
この実施例では、ウェハレベルCSPにおいて、下層導電膜7及び上層導電膜17からなるコイルを、再配線層を構成するCu配線層27及びCu電極パッド29の形成領域とは異なる領域に形成しているので、チップ面積を増大させることなくコイルを形成することができる。さらに、再配線層は配線の厚みを厚く形成することができるので、コイルの電気的抵抗を低く設定することができ、より大きな電流を流すことができるようになる。
【0044】
この実施例では、バリアメタル層18としてCrを用い、バリアメタル層33としてTi層/Ni層/Ag層を用いているが、本発明においてバリアメタル層はこれに限定されるものではなく、他の材料からなるバリアメタル層を用いてもよい。
【0045】
図3及び図4は図2に示した半導体装置の製造方法の一実施例を示す工程断面図である。図5及び図6は、図3及び図4に示す各工程でのコイル形成領域を示す平面図である。図2から図6を参照してこの実施例を説明する。
【0046】
(1)半導体基板1上に下地絶縁膜3及びトランジスタ等の半導体素子(図示は省略)を形成した後、半導体基板1上全面に下層絶縁層5としてのBPSG膜を形成する。下層絶縁層5に接続孔(図示は省略)を形成した後、半導体基板1上全面に、例えばスパッタ法により、Al−Si-Cu合金層(Si:1w%、Cu:0.5w%)を3μmの膜厚に堆積して形成する。そのAl−Si-Cu合金層を、写真製版技術及びエッチング技術によりパターニングして、複数の下層導電性膜7、Al配線層(図示は省略)、及びAl電極パッド23を形成する(図3(A)及び図5(A)参照)。
【0047】
(2)例えばCVD法により、下層絶縁層5上、下層導電性膜7上及びAl電極パッド23上に、PSG膜9を4000Åの膜厚で形成し、さらにその上にSiN膜11を12000Åの膜厚で形成してパッシベーション膜を形成する(図3(B)及び図5(B)参照)。
【0048】
(3)SiN膜11上に、複数の下層導電性膜7上にわたって、例えば膜厚が3μm、線幅が4μmのキュニコ合金(Co:41w%、Cu:35w%、Ni:24w%)からなる磁性体13を形成する(図3(C)及び図5(C)参照)。
【0049】
(4)SiN膜11上及び磁性体13上に、例えばポジ型感光性ポリイミド材料層を回転塗布により53000Åの膜厚に形成する。露光及び現像処理を施して、ポジ型感光性ポリイミド材料層に、下層導電性膜7の一端側及び他端側、並びにAl電極パッド23に対応して開口部を形成する。その後、320℃のポリイミド硬化処理を行なって感光性ポリイミド層15を形成する(図3(D)及び図5(D)参照)。
【0050】
(5)感光性ポリイミド層15をマスクにして、SiN膜11及びPSG膜9をエッチングし、下層導電性膜7上の絶縁層にスルーホール17を形成し、Al電極パッド23上にパッド開口部25を形成する(図3(E)及び図5(E)参照)。
【0051】
(6)感光性ポリイミド層15上、スルーホール17内及びAl電極パッド25内に、例えばCrからなるバリアメタル層18及びCuからなるメッキ用電極層(図示は省略)をスパッタ法により形成する。ここでは、バリアメタル層18は、スルーホール17の底部に対応する下層導電性膜7表面及びパッド開口部25の底部に対応するAl電極パッド25表面に形成されているもののみを図示し、その他の場所に形成されたバリアメタル層の図示は所略している。再配線層を形成しない領域のメッキ用電極層上にドライフィルムレジストパターン37を形成する(図3(F)及び図5(F)参照)。
【0052】
(7)電解メッキにより、感光性ポリイミド層15上、スルーホール17内及びAl電極パッド25内に、再配線層であるCu配線層27及びCu電極パッド29を形成する。ドライフィルムレジストパターン37を除去した後、Cu配線層27及びCu電極パッド29をマスクにして、不必要なメッキ用電極層及びバリアメタル層をウエットエッチングにより除去する。
【0053】
(8)スパッタ法及び電解メッキ法によりCu層を形成し、そのCu層を写真製版技術及びエッチング技術によりパターニングしてCu電極パッド29上にメタル・ポスト31を形成する。その後、樹脂封止用の金型内にウェハ、封止樹脂、テンポラリ・フィルムを設置し、メタル・ポスト31が封止樹脂21の表面から現れる程度に加熱圧縮して感光性ポリイミド層15上、Cu配線層27上及びCu電極パッド29上に封止樹脂を形成する。メタル・ポスト31の表面にバリアメタル層33を形成した後、メタル・ポスト31にバリアメタル層33を介して半田ボール35を機械的に固着させる(図2参照)。
半導体基板1をスクライブ工程でチップに分割して、ウェハレベルCSPを完成する。
【0054】
この実施例では、コイルを構成する上層導電性膜17を再配線層であるCu配線層27及びCu電極パッド29と同じ金属材料により同時に形成することができるので、製造工程を簡単にすることができる。さらに、コイルを再配線層の形成領域とは異なる領域に形成するので、チップ面積を増大させることなくコイルを形成することができる。さらに、再配線層は配線の厚みを厚く形成することができるので、コイルの電気的抵抗を低く設定することができ、より大きな電流を流すことができるようになる。
【0055】
図7は、コイルを内蔵した本発明の半導体装置をIC部品として用いた昇圧形DC−DCコンバータを示す回路図である。
昇圧形DC−DCコンバータ41は、IC部品43と、ショットキー・ダイオード45と、コンデンサ47,49,51と、これらの部品を電気的に接続するための回路パターンが形成された回路基板(図示は省略)により構成される。
【0056】
IC部品43には、コイル53と、Nチャネル電界効果型トランジスタからなるスイッチ55と、スイッチ55のスイッチング動作を制御するための制御回路57と、出力電圧を一定の電圧にするための定電圧回路59が設けられている。
【0057】
制御回路57は、発振回路(OSC)61、パルス幅変調回路(PWM)63、分割抵抗65、差動増幅回路67及び基準電圧発生回路(Vref1)69を備えている。発振回路61はスイッチ55の時比率を設定する。パルス幅変調回路63は、差動増幅回路67は、分割抵抗65からのDC−DCコンバータ出力の分割電圧と、基準電圧発生回路69からの基準電圧を比較し、その誤差電圧を増幅してパルス幅変調回路63に送る。パルス幅変調回路63は、その誤差電圧に応じて誤差電圧を抑制するようにスイッチ55の時比率を調節する。
【0058】
定電圧回路59は、Pチャネル電界効果型トランジスタからなる出力ドライバ71と、分割抵抗73と、差動増幅回路75と、基準電圧発生回路(Vref1)77を備えている。出力ドライバ71はDC−DCコンバータ出力を入力電圧とし、そのオン抵抗により出力電圧を一定の電圧にするためのものである。差動増幅回路75は、分割抵抗73からの定電圧回路出力の分割電圧と、基準電圧発生回路77からの基準電圧を比較し、その誤差電圧に応じて誤差電圧を抑制するように出力ドライバ71のオン抵抗を調節する。
【0059】
IC部品43の回路構成について説明すると、DC−DCコンバータ41の入力端子(VIN)79に接続されるコイル入力端子81にコイル53の一端側が接続されている。コイル53の他端側はショットキー・ダイオード45に接続されるスイッチ出力端子83に接続されている。スイッチ55は、コイル53とスイッチ出力端子83の間の配線と、グラウンドに接続されるグラウンド端子85の間に接続されている。スイッチ55のゲートは制御回路57のパルス幅変調回路63に接続されている。
【0060】
ショットキー・ダイオード45が接続されるもう一方の昇圧出力端子87は、制御回路57の分割抵抗65と、定電圧回路59の出力ドライバ71に接続されている。ショットキー・ダイオード45から昇圧出力端子87に入力される電圧は、ショットキー・ダイオード45、コイル53、スイッチ55及び制御回路57からなるDC−DCコンバータ出力であり、かつ定電圧回路59への入力でもある。定電圧回路59の出力ドライバ71からの出力は出力端子89に接続されている。
【0061】
IC部品43の出力端子89はDC−DCコンバータ41の出力端子(VOUT)91に接続されている。IC部品43のスイッチ出力端子83及び昇圧出力端子87は外付けのショットキー・ダイオード45に接続されている。入力端子79、コイル入力端子81間の配線はコンデンサ47を介してグラウンドに接続されている。ショットキー・ダイオード45、昇圧出力端子87間の配線はコンデンサ49を介してグラウンドに接続されている。出力端子89、出力端子91間の配線はコンデンサ51を介してグラウンドに接続されている。
【0062】
昇圧形DC−DCコンバータ41は、制御回路57によりスイッチ55のスイッチング動作を制御し、入力端子79からの入力電圧に基づいて、スイッチ55がオン時にコイル55にエネルギーを蓄積し、スイッチ55がオフ時にコイル55に蓄積されたエネルギーを入力電圧にのせて開放することにより、スイッチ出力端子83及びショットキー・ダイオード45を介して、入力電圧より高い出力電圧を出力する。その出力を、昇圧出力端子87を介して定電圧回路59に入力し、定電圧回路59により一定の電圧にして、出力端子89を介して出力端子91から出力する。
【0063】
この実施例によれば、従来、外付けにしていたDC−DCコンバータのコイルをIC部品に内蔵しているので、DC−DCコンバータ全体の大きさ及び厚みを小さくできる。さらに、IC部品にコイルを内蔵することにより、DC−DCコンバータの部品点数を少なくすることができ、製造工程を簡単にできる。さらに、コイルの実装を省略することができるので、実装信頼性を向上させることができる。
【0064】
この実施例では、本発明の半導体装置を昇圧形DC−DCコンバータのIC部品に適用しているが、本発明が適用されるDC−DCコンバータは昇圧形に限定されるものではなく、降圧形DC−DCコンバータや昇降圧形DC−DCコンバータにも適用することができる。また、本発明の半導体装置が適用される電子部品はDC−DCコンバータに限定されるものではなく、コイルを用いる他の電子部品にも適用することができる。
【0065】
図8は、半導体装置の他の実施例のコイル部分を示す図であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A位置での断面図を示す。図1と同じ役割を果たす部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略する。
半導体基板1上に下地絶縁膜3が形成されており、さらにその上に下層絶縁層5が形成されている。
【0066】
下層絶縁層5上に、例えば膜厚が3μm、線幅が4μmのAl−Si-Cu合金(Si:1w%、Cu:0.5w%)からなる複数の下層導電性膜7が形成されている。下層導電性膜7の間隔は例えば4μmである。下層絶縁層5上及び下層導電性膜7上にPSG膜9が形成されており、さらにその上にSiN膜11が形成されている。
【0067】
SiN膜11上に、複数の下層導電性膜7上にわたって磁性体13が形成されている。SiN膜11上及び磁性体13上に、感光性ポリイミド層15が形成されている。感光性ポリイミド層15、SiN膜11及びPSG膜9に、下層導電性膜7の一端側及び他端側にそれぞれ対応してスルーホール17が形成されている。
【0068】
感光性ポリイミド層15上及びスルーホール17内に、すべての下層導電性膜7が直列に接続されるように、スルーホール17を介して下層導電性膜7の一端側と隣の下層導電性膜7の他端側を接続するための複数の上層導電性膜93が形成されている。ここで、上層導電性膜93は下層導電性膜7と同じ金属材料、ここではAl−Si-Cu合金(Si:1w%、Cu:0.5w%)により形成されている。スルーホール17内に充填されたAl−Si-Cu合金は本発明を構成する埋込み導電性部材を構成する。感光性ポリイミド層15上に形成された上層導電性膜93は、例えば膜厚が3μm、線幅が4μmであり、隣り合う上層導電性膜93の間隔は4μmである。
感光性ポリイミド層15上及び上層導電性膜93上に絶縁層95(図8(A)での図示は省略)が形成されている。
【0069】
この実施例では、下層導電性膜7及び上層導電性膜93からなるコイルを備えている。下層導電性膜7及び上層導電性膜93は同じ金属材料により形成されているので、スルーホール17内に異なる金属間の浸入を防止するためのバリアメタル層を設ける必要がないので、コイルの構造が簡単になり、製造工程が簡単になる。
【0070】
図8に示した半導体装置の製造方法の一実施例を図8を参照して説明する。
半導体基板1上に下地絶縁膜3及び下層絶縁層5を形成した後、半導体基板1上全面に、例えばスパッタ法により、Al−Si-Cu合金層(Si:1w%、Cu:0.5w%)を3μmの膜厚に堆積して形成する。そのAl−Si-Cu合金層を、写真製版技術及びエッチング技術によりパターニングして、複数の下層導電性膜7を形成する。
【0071】
下層絶縁層5上及び下層導電性膜7上に、PSG膜9を形成し、さらにその上にSiN膜11を形成した後、SiN膜11上に、複数の下層導電性膜7上にわたって磁性体13を形成する。SiN膜11上及び磁性体13上に、下層導電性膜7の一端側及び他端側に対応して開口部をもつ感光性ポリイミド層15を形成する。感光性ポリイミド層15をマスクにして、SiN膜11及びPSG膜9をエッチングし、下層導電性膜7上の絶縁層にスルーホール17を形成する。
【0072】
感光性ポリイミド層15上及びスルーホール17内に、例えばスパッタ法により、Al−Si-Cu合金層(Si:1w%、Cu:0.5w%)を3μmの膜厚に堆積して形成する。そのAl−Si-Cu合金層を写真製版技術及びエッチング技術によりパターニングして、感光性ポリイミド層15上及びスルーホール17内に上層導電性膜93を形成する。
感光性ポリイミド層15上及び上層導電性膜93上に絶縁層21を形成する。
【0073】
この実施例では、下層導電性膜7及び上層導電性膜93を同じ金属材料により形成するので、スルーホール17内に異なる金属間の浸入を防止するためのバリアメタル層を設ける必要がなく、コイルの構造を簡単にでき、製造工程を簡単にできる。
【0074】
上記の実施例では、本発明を構成するコイルにおいて、上層導電性膜と埋込み導電性部材を同じ金属材料により形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上層導電性膜と埋込み導電性部材を異なる金属材料により形成してもよい。上層導電性膜と埋込み導電性部材を異なる金属材料により形成した実施例を図9を参照して説明する。
【0075】
図9は、半導体装置のさらに他の実施例のコイル部分を示す図であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A位置での断面図を示す。図1と同じ役割を果たす部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略する。
半導体基板1上に下地絶縁膜3、下層絶縁層5、下層導電性膜7、PSG膜9、SiN膜11、磁性体13、感光性ポリイミド層15及びスルーホール17が形成されている。下層導電性膜7は例えば膜厚が3μm、線幅が4μmのAl−Si-Cu合金(Si:1w%、Cu:0.5w%)からなり、隣り合う下層導電性膜7の間隔は4μmである。
【0076】
スルーホール17内にタングステンが埋め込まれてタングステンプラグ(埋込み導電性部材)97が形成されている。
感光性ポリイミド層15上及びタングステンプラグ97上に、すべての下層導電性膜7が直列に接続されるように、タングステンプラグ97を介して下層導電性膜7の一端側と隣の下層導電性膜7の他端側を接続するための複数の上層導電性膜99が形成されている。上層導電性膜99は例えばAl−Si-Cu合金(Si:1w%、Cu:0.5w%)により形成されている。上層導電性膜99は、例えば膜厚が3μm、線幅が4μmであり、隣り合う上層導電性膜99の間隔は4μmである。
感光性ポリイミド層15上及び上層導電性膜99上に絶縁層95(図9(A)での図示は省略)が形成されている。
【0077】
この実施例では、下層導電性膜7、タングステンプラグ97及び上層導電性膜99からなるコイルを備えている。このように、上層導電性膜と埋込み導電性部材を異なる金属材料により形成しても、半導体装置内にコイルを形成することができる。
【0078】
以上説明した、本発明の半導体装置及び半導体装置の製造方法の実施例では、コイル内に配置する磁性体として、キュニコ合金(Co:41w%、Cu:35w%、Ni:24w%)を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、磁性体の材料として、例えばマンガン-亜鉛系、ニッケル−亜鉛系等の各種ソフトフェライト材料及び、コバルト系、鉄系等の各種アモルファス合金、アモルファス合金を結晶化させた超微細組織をもつ、軟磁性体、硅素を主に含む硅素鋼、パーマロイ、パーメンジュール、センダスト等の金属軟磁性材料など、他の材料を用いてもよい。
また、上記の実施例ではコイル内に磁性体を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、コイル内に磁性体を備えていなくてもよい。
【0079】
また、上記の実施例では、層間絶縁層の最上層に感光性ポリイミド層を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、感光性ポリイミド層に替えてポリベンゾオキサゾール層を用いてもよい。また、下層導電性膜、上層導電膜間の層間絶縁層は、上記の実施例に限定されるものではなく、単層の絶縁層であってもよいし、他の絶縁層からなる複数の絶縁層の積層膜であってもよい。
【0080】
また、下層導電性膜は他の金属材料により形成してもよく、例えばAl−Si合金(Si:1w%)やAl−Cu(Cu:1w%)、Al−Cu(Cu:2w%)、Cu等を挙げることができる。Cuを下層導電性膜として用いる場合は、下層絶縁層及び層間絶縁層への銅の侵入を防止するために、下層導電性膜の下層及び上層をSiN膜で挟み込むことが好ましい。
【0081】
また、上記の実施例は単層メタル配線構造の半導体装置であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、多層メタル配線構造にも適用することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0084】
請求項に記載された半導体装置では、層間絶縁層は、下層側から順に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び、感光性ポリイミド層又は感光性ポリベンゾオキサゾール層からなるようにし、
請求項10に記載された半導体装置の製造方法では、工程(B)において、層間絶縁層として下層側から順に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び、感光性ポリイミド層又は感光性ポリベンゾオキサゾール層を形成するようにしているので、トランジスタ等の半導体素子に対して機械的強度を維持し、かつ外部からの水分の浸入を防止できる。さらに、再配線層の材料が層間絶縁膜に侵入するのを防止することができ、信頼性を確保できる。
【0085】
請求項に記載された半導体装置では、請求項3に記載された半導体装置においてシリコン窒化膜上に、複数の下層導電性膜上にわたって磁性体が配置されているようにし、
請求項11に記載された半導体装置の製造方法では、請求項12に記載された半導体装置の製造方法においてシリコン窒化膜上に、複数の下層導電性膜上にわたって磁性体を形成する工程を含むようにしているので、下層導電性膜、埋込み導電性部材及び上層導電性膜からなるコイル内に磁性体を配置することができ、コイルのインダクタンス密度を大きくすることができる。
【0086】
請求項に記載された半導体装置では、請求項2又は4に記載された半導体装置において磁性体は鉄を含んでいない材料により形成されているようにし、
請求項12に記載された半導体装置の製造方法では、請求項11又は13に記載された半導体装置の製造方法において磁性体は鉄を含んでいない材料により形成するようにしているので、磁性体として鉄を含む磁性体材料を用いた場合に生じる加工の問題及び耐湿性などの信頼性に問題を生じさせることなく、コイル内に磁性体を配置することができる。
【0087】
請求項に記載された半導体装置では、下層導電性膜、埋込み導電性部材及び上層導電性膜は同じ金属材料からなるようにし、
請求項14に記載された半導体装置の製造方法では、工程(B)において、埋込み導電性部材及び上層導電性膜を下層導電性膜と同じ金属材料を用いて同時に形成するようにしているので、下層導電性膜、埋込み導電性部材及び上層導電性膜からなるコイルにおいて、下層導電性膜と埋込み導電性膜の間、及び埋込み導電性部材と上層導電性膜の間に、異なる金属間の浸入を防止するためのバリアメタル層を設ける必要がないので、コイルの構造を簡単にすることができ、製造工程を簡単にすることができる。
【0088】
請求項7に記載された半導体装置では、下層絶縁層上のコイルとは異なる領域に下層導電性膜と同時に形成された金属電極パッドを備え、金属電極パッド上の層間絶縁層に形成された開口部内及び層間絶縁層上のコイルとは異なる領域に埋込み導電性部材及び上層導電性膜と同時に形成された再配線層を備えてウェハレベルでパッケージされているようにし、
請求項18に記載された半導体装置の製造方法では、工程(A)において、下層絶縁層上のコイルとは異なる領域に金属電極パッドを下層導電性膜と同時に形成し、工程(B)において、金属電極パッド上にも層間絶縁層を形成し、層間絶縁層に金属電極パッドに対応して開口部を形成し、工程(C)において、層間絶縁層上のコイルとは異なる領域及び開口部に再配線層を埋込み導電性部材及び上層導電性膜と同時に形成するようにしているので、ウェハレベルCSPに適用することができる。さらに、コイルを再配線層の形成領域とは異なる領域に形成するので、チップ面積を増大させることなくコイルを形成することができる。さらに、再配線層は配線の厚みを厚く形成することができるので、コイルの電気的抵抗を低く設定することができ、より大きな電流を流すことができるようになる。
【0089】
請求項に記載された半導体装置では、コイルに直列に接続された内蔵スイッチと、内蔵スイッチのスイッチング動作を制御するための制御回路さらに備えているようにしているので、DC−DCコンバータIC部品に適用した場合にDC−DCコンバータ全体の大きさ及び厚みを小さくすることができる。
【0090】
請求項に記載された半導体装置では、入力電圧を一定の電圧にして出力する定電圧回路をさらに備えているようにしているので、本発明の半導体装置をDC−DCコンバータIC部品に適用する場合、DC−DCコンバータ出力を定電圧回路の入力電圧とすることにより、一定の電圧にして出力することができる。
【0091】
請求項に記載されたDC−DCコンバータでは、コイルを備えた本発明の半導体装置を備えているようにしたので、DC−DCコンバータ全体の大きさ及び厚みを小さくすることができる。
【0092】
請求項13に記載された半導体装置の製造方法では、工程(B)において、埋込み導電性部材及び上層導電性膜を同じ金属材料を用いて同時に形成するようにしているので、埋込み導電性部材及び上層導電性膜を異なる材料により別々に形成する場合に比べて製造工程を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体装置の一実施例のコイル部分を示す図であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A位置での断面図である。
【図2】図1の実施例をウェハレベルCSPに適用した実施例を示す断面図である。
【図3】図2に示す半導体装置の製造方法の一実施例の前半を示す工程断面図である。
【図4】同実施例の後半を示す工程断面図である。
【図5】図3に示す各工程でのコイル形成領域を示す平面図である。
【図6】図4に示す各工程でのコイル形成領域を示す平面図である。
【図7】コイルを内蔵した本発明の半導体装置をIC部品として用いた昇圧形DC−DCコンバータを示す回路図である。
【図8】半導体装置の他の実施例のコイル部分を示す図であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A位置での断面図である。
【図9】半導体装置のさらに他の実施例のコイル部分を示す図であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A位置での断面図である。
【図10】従来の昇圧形DC−DCコンバータの回路構成を示す回路図である。
【図11】従来のCSPの一部分を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
3 下地絶縁膜
5 下層絶縁層
7 下層導電性膜
9 PSG膜
11 SiN膜
13 磁性体
15 感光性ポリイミド層
17 スルーホール
18 バリアメタル層
19 上層導電性膜
21 封止樹脂

Claims (14)

  1. 半導体素子が形成された半導体基板を被う下層絶縁層上に金属電極パッドが形成され、前記下層絶縁層上及び金属電極パッド上に層間絶縁層が形成され、その金属電極パッドにつながるように前記層間絶縁層にあけられたた開口部に埋め込まれた埋込み導電性部材とその埋込み導電性部材につながる前記層間絶縁層上の上層導電性膜とからなる外部接続電極用の再配線層が形成されてウェハレベルでパッケージされた半導体装置において、
    前記下層絶縁層上の前記再配線層の形成領域とは異なる領域には、前記金属電極パッドと同時に形成され、幅方向で近接し、かつ電気的に分離されて配列された複数の下層導電性膜と、前記下層導電性膜の一端側及び他端側にそれぞれ対応して前記層間絶縁層に形成された接続孔内に前記埋込み導電性部材と同時に埋め込まれた埋込み導電性部材と、すべての前記下層導電性膜が直列に接続されるように、前記接続孔に埋め込まれた埋込み導電性部材を介して前記下層導電性膜の一端側と隣の前記下層導電性膜の他端側を接続するために前記上層導電性膜と同時に前記層間絶縁層上に形成された複数の上層導電性膜と、前記層間絶縁層内で複数の前記下層導電性膜上にわたって配置された磁性体とからなるコイルを備えていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記層間絶縁層は、下層側から順に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び、感光性ポリイミド層又は感光性ポリベンゾオキサゾール層からなる請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記磁性体は前記シリコン窒化膜上に配置されている請求項に記載の半導体装置。
  4. 前記磁性体は鉄を含んでいない材料により形成されている請求項又はに記載の半導体装置。
  5. 前記下層導電性膜、前記埋込み導電性部材及び前記上層導電性膜は同じ金属材料からなる請求項1からのいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記コイルに直列に接続された内蔵スイッチと、前記内蔵スイッチのスイッチング動作を制御するための制御回路をさらに備えている請求項1からのいずれかに記載の半導体装置。
  7. 入力電圧を一定の電圧にして出力する定電圧回路をさらに備えている請求項に記載の半導体装置。
  8. 請求項1からのいずれかに記載の半導体装置を備えているDC−DCコンバータ。
  9. 以下の工程(A)〜()を含んでコイルを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
    (A)下層絶縁層上に、幅方向で近接し、かつ電気的に分離して複数の下層導電性膜と、金属電極パッドと、を互いに異なる領域に同時に形成する工程、
    (B)前記下層絶縁層上前記下層導電性膜上及び金属電極パッド少なくとも2層の絶縁層からなる積層構造の層間絶縁層を形成し、その層間絶縁層内に、複数の前記下層導電性膜上にわたって磁性体を形成する工程、
    (C)前記層間絶縁層に前記下層導電性膜の一端側及び他端側にそれぞれ対応して接続孔を形成し、同時に前記金属電極パッド上に対応して開口部を形成する工程、
    )前記接続孔内及び前記開口部内に埋込み導電性部材を同時に形成する工程、並びに
    (E)前記層間絶縁層上に、すべての前記下層導電性膜が直列に接続されるように、前記接続孔内の埋込み導電性部材を介して前記下層導電性膜の一端側と隣の前記下層導電性膜の他端側を接続する複数の上層導電性膜と、前記開口部内の埋込み導電性部材につながる外部接続電極用の再配線層となる上層導電性膜とを同時に形成する工程。
  10. 前記工程(B)において、前記層間絶縁層として下層側から順に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び、感光性ポリイミド層又は感光性ポリベンゾオキサゾール層を形成する請求項に記載の製造方法。
  11. 前記シリコン窒化膜上に前記磁性体を形成する請求項10に記載の製造方法。
  12. 前記磁性体は鉄を含んでいない材料により形成する請求項又は11に記載の製造方法。
  13. 前記工程(D)及び(E)において、前記埋込み導電性部材及び前記上層導電性膜を同じ金属材料を用いて同時に形成する請求項から12のいずれかに記載の製造方法。
  14. 前記工程(D)及び(E)において、前記埋込み導電性部材及び前記上層導電性膜を前記下層導電性膜と同じ金属材料を用いて同時に形成する請求項から13のいずれかに記載の製造方法。
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