JP3775164B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真技術を用いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関するものである。特に、その転写部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置として、図2,図3に示すようなものが知られている(特開平11−84946号公報)。
図2はその画像形成装置の要部を示す概略正面図、図3は像担持体ユニットの横断面図である。
この画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを用いてフルカラー画像を形成することのできる装置である。
図2において、100は像担持体ユニットであり、その像担持体である感光体140が、図示しない適宜の駆動手段によって図示矢印方向に回転駆動される。
像担持体140の周りには、その回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ220と、図示しない露光手段と、現像手段としての現像器300の現像ローラ310(Y,M,C,K)と、転写ベルトである中間転写ベルト400と、クリーニング手段であるクリーニングブレード210とが配置されている。
帯電ローラ220は、感光体140の外周面に当接して外周面を一様に帯電させるようになっている。
図示しない露光手段からレーザー光Lが発せられ、感光体140の表面が選択的に露光されて感光体140の表面に静電潜像が形成される。
各現像器300(Y,M,C,K)は、それぞれ内部にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを内蔵している。各現像器300は、それぞれ感光体140に対して接離可能に構成されており、いずれか1つの現像器のみが感光体140に当接し得るようになっている。感光体140と当接する現像ローラ310(Y,M,C,K)は、表面を粗面化した金属ローラ、または、硬質の樹脂ローラで構成されている。
【0003】
感光体140には中間転写ベルト400が当接され、この当接位置が一次転写部T1を形成している。中間転写ベルト400は、駆動ローラ410、テンションローラ420、二次転写ローラ460に対するバックアップローラ430、クリーニングブレード470に対するバックアップローラ440、一次転写部T1を形成するための位置決めローラ450、に巻き回されており、駆動ローラ410によって図示矢印方向に循環駆動されるようになっている。中間転写ベルト400が循環駆動される過程で、一次転写部T1において、感光体140上のトナー像が中間転写ベルト400上に転写され、中間転写ベルト400上に転写されたトナー像が、2次転写ローラ460との間に供給される用紙等の記録媒体に転写されるようになっている。
なお、クリーニングブレード210、および帯電ローラ220は、ケース240に組み込まれている。
【0004】
図2および図3に示すように、像担持体ユニット100は、それ自身では回転しない軸110と、この軸110に対して回転可能に取り付けられた一対の円板状部材120,120と、これら一対の円板状部材120,120によって両端部が支持固定され円板状部材120,120とともに回転する可撓性を有する薄肉円筒状の前述した像担持体140と、この像担持体140の内方において軸110に取り付けられ、像担持体140に対してその外方から当接部材としてのクリーニング部材210、帯電ローラ220が当接されるその当接位置において像担持体140を内方から支持するバックアップ部材としてのバックアップドラム150とを備えている。
【0005】
一対の円板状部材120,120は、いずれもベアリング114を介して軸110に回転可能に設けられており、円板状部材120,120の外周面121,121によって像担持体140の両端部141が支持されている。像担持体140の両端部141は適宜の手段、例えば接着等によって外周面121,121に固定されている。なお、少なくとも一方の円板状部材120には、その外側面に、図示しない駆動用のギアが固定される。
【0006】
像担持体140は、感光体として構成されており、可撓性を有する基材の表面(外周面)に感光層を形成することにより構成されている。
【0007】
バックアップドラム150は、一対の側板151,151と、これら側板151,151の外周面によって両端が固定された円筒部材152とで構成されている。円筒部材152の外径D1は像担持体140の内径D2よりも僅かに小さく形成されている。側板151には、軸受け穴153が設けられており、この軸受け穴153と軸110との間に偏心軸受154が介装されている。したがって、バックアップドラム150は、軸110に対して偏心軸受154を介して回転可能に支持されている。偏心軸受154は、図2に示すように、当接部材としてのクリーニング部材210、帯電ローラ220が当接されるその当接位置側(図2において右側)に、偏心量Eだけ偏心しており、これによって、バックアップドラム150の外周面(円筒部材152の外周面)の一部が前記当接位置において比較的広い範囲に亙って像担持体140を内方から支持するようになっている。
バックアップドラム150は、軸110に対して偏心軸受154を介して回転可能に支持されているので、図2、図3に示すように、前記クリーニング部材210等の当接位置において、円筒部材152の外周面152aが像担持体140の内周面140aと当接することによって像担持体140に従動して回転する。
【0008】
以上のような像担持体ユニット100は、図2に示すように、画像形成装置に組み込まれ、円板状部材120に設けられた図示しない駆動用のギアに画像形成装置本体の駆動ギア(図示せず)が噛み合うことによって、その像担持体140が矢印方向に回転駆動され、像担持体ユニット100の上記ギアに駆動ローラ410の駆動用のギア(図示せず)が噛み合っていることによって中間転写ベルト400が像担持体140と略同速の周速で矢印方向に回転駆動される。
【0009】
以上のような画像形成装置の作動は次の通りである。
(i)図示しないホストコンピュータ(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画像形成信号)が入力されると、感光体140および中間転写ベルト400が回転駆動される。
(ii)感光体140の外周面が帯電ローラ220によって一様に帯電される。
(iii)一様に帯電した感光体140の外周面に、図示しない露光手段によって第1色目(例えばイエロー)の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、イエロー用の静電潜像が形成される。
(iv)感光体140には、第1色目(例えばイエロー)用の現像器300Yの現像ローラ310Yのみが接触し、これによって上記静電潜像が現像され、第1色目(例えばイエロー)のトナー像が感光体140上に形成される。
(v)感光体140上に形成されたトナー像が、一次転写部T1すなわち、感光体140と中間転写ベルト400との間において中間転写ベルト400上に転写される。このとき、2次転写ローラ460は中間転写ベルト400から離間している。
(vi)感光体140上に残留しているトナーがクリーニング部材210によって除去された後、除電手段(図示せず)によって感光体140が除電される。
(vii)上記(ii)〜(vi)の動作が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー像が中間転写ベルト400上において重ね合わされて中間転写ベルト400上に形成される。
(viii)所定のタイミングで2次転写部T2(中間転写ベルト400と2次転写ローラ460との接触部)に用紙等の記録媒体が供給され、中間転写ベルト400上のトナー像(基本的にはフルカラー画像)が記録媒体上に転写される。
【0010】
以上のような画像形成装置によれば、像担持体140が、可撓性を有する薄肉円筒状となっているので、バックアップ部材150によって内方から支持されていない部分は、いわば疑似軟質材として利用することが可能である。したがって、この部分には、硬質の現像ローラ310等を接触させることができる。
一方、像担持体140に対しては、その外周面に、当接部材としてのクリーニング部材210、帯電ローラ220が当接されるが、その当接位置においては、像担持体140がバックアップ部材150によって内方から支持されているので、これら当接部材を確実に当接させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術においては、その一次転写部T1における感光体140の周速と中間転写ベルト400との周速とが完全に同一であることが望ましい。
しかしながら、構成部品の製造誤差により、感光体140の周速と中間転写ベルト400との周速とが完全に同一となるということはあり得ず、僅かにではあるけれども必ず周速差が生じることとなる。
そして、仮に、感光体140の周速の方が速いとすると、一次転写部T1と駆動ローラ410との間Cにおいて、中間転写ベルト400に作用する張力が低下し、駆動ローラ410へのベルト400の巻き掛け力が低下するため、中間転写ベルト400の駆動状態が不安定となって中間転写ベルト400上で重畳される各色画像間での位置ずれが大きくなってしまうという問題が生じる。逆に、中間転写ベルト400の周速の方が速いとすると、一次転写部T1において、中間転写ベルト400から感光体140に対して感光体140を増速させる力(バックアップドラム150で支持されていない部位における感光体140の膨らみ状態を低減させる定常的ではない力)が作用するため、バックアップドラム150で支持されていない部位における感光体140と現像ローラ310との接触状態が不安定となって現像不良が生じてしまうという問題が生じる。
【0012】
本発明の目的は、以上のような問題を解決し、回転駆動される可撓性を有する薄肉円筒状の像担持体と、この像担持体の表面に接触し、像担持体表面に形成されている潜像を現像する現像手段と、回転駆動され、前記像担持体の表面に当接して、前記現像手段で現像された像が転写される転写ベルトと、前記像担持体の内径よりも僅かに小さな外径を有し、像担持体の内方において回転可能に配置され、像担持体に対してその外方から前記転写ベルトが当接されるその当接位置において像担持体を内方から支持し、前記現像手段が接触するその接触位置においては像担持体を内方から支持しないバックアップドラムとを備えた画像形成装置において、各色画像間での位置ずれ、および現像不良を低減させることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の画像形成装置は、回転駆動される、可撓性を有する薄肉円筒状の像担持体と、
この像担持体の表面に接触し、像担持体表面に形成されている潜像を現像する現像手段と、
回転駆動され、前記像担持体の表面に当接して、前記現像手段で現像された像が転写される転写ベルトと、
前記像担持体の内径よりも僅かに小さな外径を有し、像担持体の内方において回転可能に配置され、像担持体に対してその外方から前記転写ベルトが当接されるその当接位置において像担持体を内方から支持して像担持体に従動して回転し、前記現像手段が接触するその接触位置においては像担持体を内方から支持しないバックアップドラムと、を備えた画像形成装置であって、
前記転写ベルトが、前記像担持体の周速よりも速い周速で回転駆動されるとともに、
前記転写ベルトと像担持体との当接力をM,転写ベルトと像担持体表面との間の摩擦係数をμ1,像担持体の内面とバックアップドラムの表面との間の摩擦係数をμ2としたとき、
M・μ2>M・μ1
となっていることを特徴とする。
請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記像担持体と転写ベルトとの間には転写バイアスがかけられ、この転写バイアスによる吸着力で生じる像担持体と転写ベルトとの間の摩擦力をFとしたとき、
M・μ2>M・μ1+F
となっていることを特徴とする。
【0014】
【作用効果】
請求項1記載の画像形成装置によれば、回転駆動される、可撓性を有する薄肉円筒状の像担持体と、この像担持体の表面に接触し、像担持体表面に形成されている潜像を現像する現像手段と、回転駆動され、前記像担持体の表面に当接して、前記現像手段で現像された像が転写される転写ベルトと、前記像担持体の内径よりも僅かに小さな外径を有し、像担持体の内方において回転可能に配置され、像担持体に対してその外方から前記転写ベルトが当接されるその当接位置において像担持体を内方から支持し、前記現像手段が接触するその接触位置においては像担持体を内方から支持しないバックアップドラムとを備えているので、像担持体表面に形成した潜像を現像手段で現像し、その像を転写ベルト上に転写することができる。
また、現像手段は、像担持体における、バックアップドラムで支持されていない部位に接触するので、硬質のものを用いることが可能となる。
しかも、像担持体に対してその外方から転写ベルトが当接されるその当接位置(転写部)においては、像担持体がバックアップドラムで内方から支持されているので、転写部における像担持体と転写ベルトとの当接状態が安定し、結果として、安定した転写状態が得られることとなる。
そして、転写ベルトが、像担持体の周速よりも速い周速で回転駆動されるので、転写部と転写ベルトの駆動ローラとの間における転写ベルトに作用する張力が確保され、駆動ローラへのベルトの巻き掛け力も確保されるため、転写ベルトの駆動状態が安定し、結果として、転写ベルト上で複数色の像を重畳される場合の各色画像間での位置ずれが低減することとなる。
また、像担持体に対してその外方から転写ベルトが当接されるその当接位置(転写部)においては、像担持体がバックアップドラムで内方から支持されており、転写ベルトと像担持体との当接力をM,転写ベルトと像担持体表面との間の摩擦係数をμ1,像担持体の内面とバックアップドラムの表面との間の摩擦係数をμ2としたとき、M・μ2>M・μ1となっているので、転写ベルトの周速の方が速くなっており、転写部において、転写ベルトから像担持体に対して像担持体を増速させようとする力(バックアップドラムで支持されていない部位における像担持体の膨らみ状態を低減さようとする定常的ではない力)が作用したとしても、この力は、バックアップドラムによって受け止められ、バックアップドラムが、いわばブレーキとして作用するため、像担持体の周速が増速してしまうということがなくなる。したがって、像担持体における、バックアップドラムで支持されていない部位の状態が安定し、この部位における像担持体と現像手段との接触状態も安定し、結果として現像不良が生じ難くなる。
以上のように、この請求項1記載の画像形成装置によれば、各色画像間での位置ずれ、および現像不良を低減させることができる。
請求項2記載の画像形成装置によれば、請求項1記載の画像形成装置において、前記像担持体と転写ベルトとの間には転写バイアスがかけられので、転写がより一層確実になされることとなる。
そして、転写バイアスによる吸着力で生じる像担持体と転写ベルトとの間の摩擦力をFとしたとき、M・μ2>M・μ1+Fとなっているので、転写ベルトの周速の方が速くなっており、転写部において、転写ベルトから像担持体に対して像担持体を増速させようとする力(バックアップドラムで支持されていない部位における像担持体の膨らみ状態を低減さようとする定常的ではない力)が作用したとしても、この力は、バックアップドラムによって受け止められ、バックアップドラムが、いわばブレーキとして作用するため、像担持体の周速が増速してしまうということがなくなる。したがって、像担持体における、バックアップドラムで支持されていない部位の状態が安定し、この部位における像担持体と現像手段との接触状態も安定し、結果として現像不良が生じ難くなる。
すなわち、この請求項2記載の画像形成装置によれば、各色画像間での位置ずれ、および現像不良を低減させることができ、しかも、転写がより一層確実になされることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
図1(a)は本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態の要部を示す概略正面図、図1(b)は図1(a)の部分拡大図である。図1において、前述した従来技術(図2,図3)と基本的に同一な部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。なお、図1(a)においては、1つの現像ローラ310(K)のみを代表させて描いてあるが、実際には、従来技術同様4つの現像ローラ(Y,M,C,K)が配置されている。
【0016】
この実施の形態が、前述した従来技術と基本的に異なる点は、像担持体140に対してその外方から転写ベルトである中間転写ベルト400が当接されるその当接位置(一次転写部T1)において、像担持体140がバックアップドラム150で内方から支持され、転写ベルト400が像担持体140の周速V1よりも速い周速(製造誤差があったとしても必ず速くなる程度に僅かに速い周速)V2で回転駆動される点にある。
また、図1(b)に示すように、転写ベルト400と像担持体140との当接力をM,転写ベルト400と像担持体140表面との間の摩擦係数をμ1,像担持体140の内面140aとバックアップドラム150の表面152aとの間の摩擦係数をμ2としたとき、
M・μ2>M・μ1
となっている点にある。
【0017】
なお、この実施の形態では、一次転写部T1において、中間転写ベルト400を確実に像担持体140に当接させるための一次転写バックアップローラ480を設けてあるが、このバックアップローラ480は必ずしも設ける必要はなく、図2に示した従来技術同様、中間転写ベルト400の張力自体によって中間転写ベルト400が像担持体140と当接するようにしても良い。
また、この実施の形態では、軸110に対して別部品の偏心軸受154(図2,図3参照)を設けることなく、軸110自体に偏心軸部116を形成してバックアップドラム150を偏心配置してある。クリーニング手段170は、感光体140の外周面に残留し付着しているトナーを掻き落とすクリーニングブレード171と、このクリーニングブレード171によって掻き落とされたトナーを一時的に貯留する貯留部1721と、この貯留部1721から溢れたトナーを受ける受け部172と、この受け部172の底部に配置され、トナーを搬送する搬送手段としてのトナー搬送スクリュー173とを備えている。クリーニングブレード171は、その上部がブレードホルダ174に固定されている。ブレードホルダ174は板金製であり、その両端に設けられたアーム174a,174a(一方のみ図示)が軸211,211(一方のみ図示)によってケース240の側部に対して揺動可能に取り付けられている。ケース240とブレードホルダ174との間には、ブレード付勢バネ(圧縮コイルバネ)175が設けられており、像担持体ユニット100がケース240に組み込まれると、ブレード付勢バネ175の付勢力およびクリーニングブレード171自身の弾性によってクリーニングブレード171の先端部(縁部)171aが感光体140の表面に当接されるようになっている。このような構造によれば、ブレード171の形状精度やゴム硬度に左右されず、ブレード171を感光体140へ一定圧力で圧接させることができる。また、圧力変動を小さくして感光体140のフィルミングを防止することができる。ブレードホルダ174の上面とケース240の内面に形成された溝部231との間には、フォーム材からなる背面シール部材176が設けられている。また、クリーニングブレード171先端の下方には、すくいシート177が設けられている。すくいシート177は、その基部がケース240に固定されており、その先端縁部が感光体140の表面と摺接して、トナーの漏れを防止する。
【0018】
以上のような画像形成装置によれば次のような作用効果が得られる。
(a)回転駆動される、可撓性を有する薄肉円筒状の像担持体140と、この像担持体140の表面に接触し、像担持体140表面に形成されている潜像を現像する現像手段310と、回転駆動され、像担持体140の表面に当接して、現像手段310で現像された像が転写される転写ベルト400と、像担持体140の内径よりも僅かに小さな外径を有し、像担持体140の内方において回転可能に配置され、像担持体140に対してその外方から転写ベルト400が当接されるその当接位置T1において像担持体140を内方から支持し、現像手段310が接触するその接触位置Bにおいては像担持体140を内方から支持しないバックアップドラム150とを備えているので、像担持体140表面に形成した潜像を現像手段310で現像し、その像を転写ベルト400上に転写することができる。
また、現像手段310は、像担持体140における、バックアップドラム150で支持されていない部位Bに接触するので、硬質のものを用いることが可能となる。
しかも、像担持体140に対してその外方から転写ベルト400が当接されるその当接位置(転写部)T1においては、像担持体140がバックアップドラム150で内方から支持されているので、転写部T1における像担持体140と転写ベルト400との当接状態が安定し、結果として、安定した転写状態が得られることとなる。
そして、転写ベルト400が、像担持体140の周速V1よりも速い周速V2で回転駆動されるので、転写部T1と転写ベルトの駆動ローラ410との間Cにおける転写ベルト400に作用する張力が確保され、駆動ローラ410へのベルト400の巻き掛け力も確保されるため、転写ベルト400の駆動状態が安定し、結果として、転写ベルト400上で複数色の像を重畳される場合の各色画像間での位置ずれが低減することとなる。
また、像担持体140に対してその外方から転写ベルト400が当接されるその当接位置(転写部)T1においては、像担持体140がバックアップドラム150で内方から支持されており、転写ベルト400と像担持体140との当接力をM,転写ベルト400と像担持体140表面との間の摩擦係数をμ1,像担持体140の内面とバックアップドラム150の表面との間の摩擦係数をμ2としたとき、M・μ2>M・μ1となっているので、転写部T1において、転写ベルト400から像担持体140に対して像担持体140を速度V2に増速させようとする力(バックアップドラム150で支持されていない部位Bにおける像担持体140の膨らみ状態を低減さようとする定常的ではない力)が作用したとしても、この力は、バックアップドラム150によって受け止められ、バックアップドラム150が、いわばブレーキとして作用するため、像担持体140の周速V1が増速してしまうということがなくなる。したがって、像担持体140における、バックアップドラム150で支持されていない部位Bの状態が安定し、この部位Bにおける像担持体140と現像手段310との接触状態も安定し、結果として現像不良が生じ難くなる。
以上のように、この実施の形態の画像形成装置によれば、各色画像間での位置ずれ、および現像不良を低減させることができる。
なお、バックアップドラム150は、その表面152aが像担持体140の内面140aと接触することで、像担持体140に従動して回転し、像担持体140の回転に対しては負荷となるので上記ブレーキ作用が得られる。
(b)一次転写部T1において、中間転写ベルト400を確実に像担持体140に当接させるための一次転写バックアップローラ480を設けてあるので、転写がより一層確実になされることとなる。
(c)上述したバックアップドラム150のブレーキ作用で像担持体140の周速V1が増速してしまうということがなくなり、クリーニングブレード171や帯電ローラ220の当接部位Aにおいて像担持体140がバックアップドラム150から浮いてしまうということがなくなり、結果として、安定したクリーニング特性および帯電特性が得られることとなる。
【0019】
<第2の実施の形態>
この実施の形態が上記第1の実施の形態と異なる点は、像担持体140と転写ベルト400との間に転写バイアスがかけられ、この転写バイアスによる吸着力で生じる像担持体140と転写ベルト400との間の摩擦力をF(図1(b)参照)としたとき、
M・μ2>M・μ1+F
となっている点にあり、その他の点に変わりはない。
この実施の形態によれば、像担持体140と転写ベルト400との間に転写バイアスがかけられので、転写がより一層確実になされることとなる。
そして、転写バイアスによる吸着力で生じる像担持体140と転写ベルト400との間の摩擦力をFとしたとき、M・μ2>M・μ1+Fとなっているので、転写部T1において、転写ベルト400から像担持体140に対して像担持体400を増速させようとする力(バックアップドラム150で支持されていない部位Bにおける像担持体140の膨らみ状態を低減さようとする定常的ではない力)が作用したとしても、この力は、バックアップドラム150によって受け止められ、バックアップドラム150が、いわばブレーキとして作用するため、像担持体140の周速V1が増速してしまうということがなくなる。したがって、像担持体140における、バックアップドラム150で支持されていない部位Bの状態が安定し、この部位Bにおける像担持体140と現像手段310との接触状態も安定し、結果として現像不良が生じ難くなる。
すなわち、この実施の形態によれば、各色画像間での位置ずれ、および現像不良を低減させることができ、しかも、転写がより一層確実になされることとなる。
なお、第1の実施の形態における(b)(c)の作用効果も得られる。
【0020】
【実施例】
<実施例1>
転写バックアップローラ480による転写ベルト400と像担持体140との当接力Mは10Nとした。中間転写ベルト400の表層をフッ素樹脂の微粒子を含むウレタン樹脂で構成し、像担持体140の表層(感光層)との間の摩擦係数μ1を0.2とした。バックアップドラム150の表面152aにウレタン樹脂をコーティングし、像担持体140の薄肉円筒状基体(内面)をニッケルで構成し、感光体140の内面140aとバックアップドラム150の表面152aとの間の摩擦係数μ2を0.8とした。すなわち、μ2(=0.8)>μ1(=0.2)とした。その結果、前述したブレーキ作用が良好に得られ、各色(4色)の画像間での位置ずれ、および現像不良が低減した。
<実施例2>
バックアップドラム150の表面152aをアルミニウムとし、像担持体140の薄肉円筒状基体(内面)をニッケルで構成し、感光体140の内面140aとバックアップドラム150の表面152aとの間の摩擦係数μ2を0.24とした。その他は実施例1と同じにした。すなわち、μ2(=0.24)>μ1(=0.2)とした。この場合も、前述したブレーキ作用が良好に得られ、各色(4色)の画像間での位置ずれ、および現像不良が低減した。
<比較例1>
バックアップドラム150の表面152aにフッ素樹脂をコーティングして感光体140の内面140aとバックアップドラム150の表面152aとの間の摩擦係数μ2を0.16とした。その他は実施例1と同じにした。すなわち、μ2(=0.16)<μ1(=0.2)とした。この場合には、前述したブレーキ作用が良好に得られず、現像不良が増大した。
<実施例3>
転写バックアップローラ480による転写ベルト400と像担持体140との当接力Mは10Nとし、その他は上記実施例1と同様にして、μ2(=0.8)>μ1(=0.2)とした。
中間転写ベルト400に対し一次転写部T1において+300Vを印加し、感光体140の表面電位を−500Vとし、感光体140の薄肉円筒状基体をアースに接続した。
この場合、転写バイアスによる吸着力で、像担持体140と転写ベルト400との間にF=4Nの摩擦力が発生したが、M・μ2>M・μ1+Fなる条件は満たされ、前述したブレーキ作用が良好に得られ、各色(4色)の画像間での位置ずれ、および現像不良が低減した。
<比較例2>
上記実施例3において、一次転写バイアスを500Vにしたところ、F=7Nの摩擦力が発生し、M・μ2>M・μ1+Fなる条件が満たされず、前述したブレーキ作用が良好に得られず、現像不良が増大した。
【0021】
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、本発明は上記の実施の形態または実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の画像形成装置によれば、各色画像間での位置ずれ、および現像不良を低減させることができる。
請求項2記載の画像形成装置によれば、各色画像間での位置ずれ、および現像不良を低減させることができ、しかも、転写がより一層確実になされることとなる。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態の要部を示す概略正面図、(b)は図(a)の部分拡大図である。
【図2】従来技術の説明図。
【図3】従来技術の説明図。
【符号の説明】
140 像担持体
150 バックアップドラム
310 現像ローラ(現像手段)
400 中間転写ベルト(転写ベルト)

Claims (2)

  1. 回転駆動される、可撓性を有する薄肉円筒状の像担持体と、
    この像担持体の表面に接触し、像担持体表面に形成されている潜像を現像する現像手段と、
    回転駆動され、前記像担持体の表面に当接して、前記現像手段で現像された像が転写される転写ベルトと、
    前記像担持体の内径よりも僅かに小さな外径を有し、像担持体の内方において回転可能に配置され、像担持体に対してその外方から前記転写ベルトが当接されるその当接位置において像担持体を内方から支持して像担持体に従動して回転し、前記現像手段が接触するその接触位置においては像担持体を内方から支持しないバックアップドラムと、を備えた画像形成装置であって、
    前記転写ベルトが、前記像担持体の周速よりも速い周速で回転駆動されるとともに、
    前記転写ベルトと像担持体との当接力をM,転写ベルトと像担持体表面との間の摩擦係数をμ1,像担持体の内面とバックアップドラムの表面との間の摩擦係数をμ2としたとき、
    M・μ2>M・μ1
    となっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体と転写ベルトとの間には転写バイアスがかけられ、この転写バイアスによる吸着力で生じる像担持体と転写ベルトとの間の摩擦力をFとしたとき、
    M・μ2>M・μ1+F
    となっていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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