JP3774140B2 - 折戸用ピボット受具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建物内クローゼット等の開口部に対して開閉自在に取り付けられる折戸のピボット受具に関し、さらに詳しくは、折戸の建て付け位置を上下左右方向に微調整することができるピボット受具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な折戸は、左右方向に並べた2枚の戸板をヒンジで連結し、固定側戸板における開口部内側面寄りの上下面から各々突設した上部ピボットピンと下部ピボットピンを軸として固定側戸板を回動させながら、開口部天面に沿って設けたガイドレール内で移動側戸板の上部ガイドピンをスライドさせることによって、折戸自体の開閉を図るよう構成されている。この際、開口部下面、つまり床上面においても開口部天面と同様にガイドレールを配設しておき、移動側戸板の下面から突設した下部ガイドピンをガイドレール内においてスライドさせるよう構成される場合が多かったが、床上面のガイドレールは荷物の出し入れの邪魔になったり、つまずきの要因となることから、近時では移動側戸板の下部ガイドピンと床面側ガイドレールとを省略した折戸が提案されている(例えば、実公昭56−24792号公報)。
【0003】
そして、前記折戸では、開口部枠体の製作誤差によって生じる折戸周囲の隙間を目立ち難くするため、折戸の建て付け位置を上下左右方向に微調整できるよう構成されている。具体的には、固定側戸板の上部ピボットピン用のピボット支持具をガイドレール内で摺動可能にネジで締め付け固定するとともに、固定側戸板の下部ピボットピン用のピボット受具を開口部下面隅部に固定した取付金具における左右方向の長溝に対して摺動可能にネジで締め付け固定する構造とし、各々のネジを緩めてピボット支持具とピボット受具を移動させることで左右方向の建て付け位置の変更調整を可能とする一方、固定側戸板における下部ピボットピンの基部を戸板内に回転螺入させた構造とし、下部ピボットピンを上下方向に進退させることで上下方向の建て付け位置の変更調整を可能としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
こうした従来の折戸にあっては、折戸を開口部から取り外すことなく建て付けた状態のままで建て付け位置調整を可能とするため、下部ピボットピンの回転操作の便宜を図るべく下部ピボットピンにおいて工具嵌合部を設ける必要があり、また、下部ピボットピンの不必要な回転を規制するべく下部ピボットピンに別途締結ナットを螺合しておく必要があったが、その結果としてピボット受具と折戸下面との間に相当程度大きな隙間を必要とし、さらにピボット受具の厚みも付加されて折戸下面と床面との隙間が大きくなってしまい、美観を損なう不都合が生じていた。折戸と開口部上縁間に生じた隙間は目線近くにあって目立ちやすいことから、折戸下方の隙間を増やす一方で折戸上方の隙間を減らすように折戸の建て付け位置を調整するのが一般的であるが、前記従来の折戸のような位置調整構造を採用した場合にはそもそも折戸と床面間の隙間が大きくなってしまうので、調整代を大きく確保することができなかったのである。
【0005】
さらに、下部ピボットピンの回転操作は目視しづらい折戸下面と床上面の隙間に工具を差し込んで行わなければならないから、誤って工具嵌合部を潰してしまうとか、回転規制用の締結ナットの締め付けが不十分となりやすく使用中に下部ピボットピンが不必要に回転して折戸の建て付け位置が変わってしまうといった不具合が生じていた。そして、前述のように折戸と床上面との隙間が大きくなるとピボット受具が隙間から覗いて見えて美観を損なうほか、カーペット、クッションフロア材、あるいはフローリング材といった床材の張り替えに際しては、一旦ピボット受具を取付金具ごと取り外し、張り替え後に再度取り付けなければならず、張り替え作業工程が煩雑になるなど多くの問題点を有していた。
【0006】
しかるに本発明は、高さ調整用として進退式の下部ピボットピンを用いることなく折戸の上下方向の建て付け位置調整を行うことができ、しかも位置調整作業が簡単かつ確実で、折戸下方と床上面間に生じる隙間を小さく抑えて予め十分な調整代を確保できる折戸用ピボット受具を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記所期の課題解決のために、本発明に係る折戸用ピボット受具は、建物の開口部内側面に固着される固定部材と、該固定部材に対して上下方向に位置調整可能に垂直桿部を装着される略L字形の可動ベースと、該可動ベースの水平桿部上において水平方向に位置調整可能に装着される軸受部材の3部材から構成し、前記固定部材には可動ベース側に突設された上下一対の支持腕部に上下両端付近を軸支されつつ回動する高さ調節ネジを設ける一方、前記可動ベースには垂直桿部近傍に雌ネジ孔を穿設し、さらに前記軸受部材には固定側戸板下面から突設された下部ピボットピン用の軸受孔を配設して、前記可動ベースの雌ネジ孔に対して前記固定部材の高さ調節ネジを挿通することによって固定部材に可動ベースを装着するよう形成した。
【0008】
したがって、高さ調整ネジを正逆回転させるだけで固定部材に対する可動ベースの上下方向位置調整が図られ、可動ベース上の軸受部材ごと固定側戸板の上下方向の建て付け位置を変更することができるから、従来の折戸用ピボット受具のように戸板の下部ピボットピン自体を進退させる必要がない。そのため、回転規制用の締結ナットも不要であるし、戸板内に螺入されない高さ調整ネジの操作のみによって戸板を上下移動させることができるため、高さ調整ネジの上部に工具嵌合部を設けておけば建て付け位置調整作業の容易化が図られる。高さ調整ネジの配設位置は、開口部内側面近傍の奥側寄りとするのが望ましく、その場合、高さ調整ネジによって可動ベースを上方へ移動させることによって床面との間に隙間ができても、受具と折戸下面との間隔は常に一定であるから、たとえ折戸下方の隙間が大きくなっても受具自体が床面上に大きく露出してしまうことがない。したがって、予め折戸の上下方向位置調整代を大きく設定しておいた場合においても受具は常に折戸下面に隠れた状態にあるため、折戸全体として美観にも優れる。
【0009】
一方、可動ベースの水平桿部と軸受部材も、いずれか一方において左右方向の長孔を穿設しつつ他方とネジ止めすることにより左右方向の位置調整が図られる。すなわち、装着用のネジを緩めるだけで、水平桿部上において軸受部材をスライド移動させることができる結果、軸受部材ごと戸板の左右方向の建て付け位置を変更することができるのである。
【0010】
次に、請求項2に記載した発明では、前記折戸用ピボット受具における可動ベースの雌ネジ孔を、垂直桿部上部から軸受部材側に略平行に突設された支持腕部と水平桿部の双方において上下一対として穿設した。可動ベースに穿設する雌ネジ孔を上下2カ所に設け、これら雌ネジ孔がいずれも固定部材における上下一対の支持腕部間において上下動するよう形成することで、固定側折戸の全荷重が可動ベースに作用していても安定な支持状態が維持され、建て付け位置調整作業の容易化のみならず、折戸の開閉操作性の向上も図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る折戸用ピボット受具40を用いた折戸10の一例を示した概略斜視図である。本例の折戸10は、上下方向に長い長方形状をした2枚の戸板11a、11bが上下2個のヒンジ12によって左右方向に折り畳み可能に連結されてなるもので、固定側戸板11aの上下面側端付近において上部ピボットピン13と下部ピボットピン14とがそれぞれ突設される一方、移動側戸板11bの上面側端付近にガイドピン15が突設されている。上部ピボットピン13は、住宅のクローゼット等の開口部天面に固着されたガイドレール20に内装固定されるピボット支持具30により回動可能に軸支され、下部ピボットピン14は、本発明に係るピボット受具40により回動可能に軸支される。他方、移動側戸板11bにおけるガイドピン15は、その先端がガイドレール20内に嵌装されており、ガイドレール20内を摺動案内される。図示されるように、ピボット受具40を開口部内側面下方に配設固定することにより床面用ガイドレールが不要になるので、クローゼット等への出入りに際してつまずく虞がなく、バリアフリー設計に最適な折戸として提供される。
【0012】
図2は移動側戸板11bにおけるガイドピン15の納まり状態を示す部分断面図である。ガイドレール20は下向きに開口した断面略C形の型材からなり、開口部の枠体上縁51に沿ってその内側に隠れるようにビス止め固定されている。ガイドレール20の開口両端縁には、先端をわずかに上方へ折り返したヒレ部20aが対向して設けられており、このヒレ部20a間にハット形をしたガイドピン15の先端部分が嵌め入れられる。ガイドピン15は、移動側戸板11b内に埋設されたケース16に対し、上方への抜出が規制された状態で上下方向に所定の範囲で進退可能に嵌挿されており、軸部分に外挿された圧縮バネの作用により、折戸10の上下方向の建て付け位置が変化しても常にガイドレール20に圧接するよう形成されている。
【0013】
図3は固定側戸板11aにおける上部ピボットピン13の納まり状態を示す一部破断正面図である。上部ピボットピン13の構造や固定側戸板11aへの取り付け構造は前述のガイドピン15の場合と同じであるため、これらについての説明は省略する。ガイドレール20には、上部ピボットピン13を軸支するピボット支持具30が図3中左右方向にスライド調整可能に装着される。このピボット支持具30は、ガイドレール20のヒレ部20a間に懸架される引掛け部材31とガイドレール20の下面から宛われる押え部材32とからなり、ヒレ部20aを挟み込んだ状態で止めネジ33により締め付けると位置固定が図られるよう構成されている。引掛け部材31の三辺からは下方に折り曲げられた軸支片31aが形成される一方、押え部材32の一端には上方に折り曲げられた軸支片32aが形成されており、これら軸支片31a,32aによって囲むことによって上部ピボットピン13が嵌入軸支される軸孔30aが形成されている。しかるに、止めネジ33を緩めると、ピボット支持具30はガイドレール20に沿って左右方向にスライド移動可能となる結果、折戸10の左右方向の建て付け位置調整が図られるのである。
【0014】
また、引掛け部材31と押え部材32との間には、ゴム等の弾性材からなるストッパー34が、その一端を移動側戸板11bにおけるガイドピン15側に突出するように挟着されている。ストッパー34は、折戸10を折り畳んだ際に前述のガイドピン15に当接するものであり、ガイドピン15と上部ピボット支持具30が衝突した際の衝撃を吸収するとともに、固定側戸板11aと移動側戸板11bとが直接衝突して破損することを防止している。
【0015】
図4は、本発明に係るピボット受具40の一例を示した分解斜視図である。本例のピボット受具40は、建物の開口部内側面52に固着される固定部材43と、該固定部材43に対して上下方向に位置調整可能なように垂直桿部を装着される略L字形の可動ベース42と、該可動ベース42の水平桿部上において水平方向に位置調整可能なように装着される軸受部材41の3部材から構成されている。これら各部材は、いずれも鋼板をプレス成形することによっても得られるが、軸受部材41については樹脂製とすると部分的に肉厚を変えることが容易となり望ましい。
【0016】
固定部材43は、板状材から上下に突出した片部を各々対向するように可動ベース側に折り曲げて支持腕部43b,43bとした略コ字状をしており、2本のビス44,44をビス孔43a,43aから挿通することにより開口部の内側面に固着される。上下各支持腕部43b,43bには高さ調整ネジ45を挿通する透孔43c,43cが設けられており、これら透孔43c,43cの内径は、上方から挿通された高さ調節ネジ45が回動自在となるよう設定されている。固定部材43の後方側縁は可動ベース42側方向に細幅に折り曲げられており、可動ベース42の垂直桿部が上下動する際のガイド片43dとして機能する。固定部材43の前記ビス孔43a,43aとガイド片43dとの間において上下方向に穿設された長孔43eは、固定部材43に装着した可動ベース42を完全固定する際にビス46,46を貫通させるためのビス孔である。本例の固定部材43は、下端を床面上に当接させた状態で開口部内側面52に固着できるよう形成しているので、固着位置決めの迅速容易化が図られる。
【0017】
可動ベース42には、固定部材43に装着される垂直桿部の後方側縁が上下方向に亘って固定部材43側に折り曲げられることにより形成された外側規制片42aと、該外側規制片42aの下方かつ間隔を隔てた前方位置で固定部材43側に折り曲げられることにより形成された内側規制片42bとが設けられている。したがって、可動ベース42を固定部材43に対して装着した場合には、外側規制片42aと内側規制片42bの間において固定部材43のガイド片43dが摺動し、さらに可動ベース42垂直桿部の前方寄りに折り曲げ形成された摺接面42cが固定部材43に当接摺動するので、可動ベース42を上下方向にスライド移動させる際にもガタつかず、スムーズな動きによる位置調整が可能となる。
【0018】
図5は、開口部内側面52に固着した折戸用ピボット受具40の一部破断平面図である。図示されるように、可動ベース42の装着位置を固定するビス46用のビス孔42dを形成する座面は、開口部内側面52に対して斜めに形成されている。しかるに、ビス孔42dの座面を含めて可動ベース42の垂直桿部全体を平坦面に形成した場合には固定側戸板11aの存在がビス46の締結操作の邪魔になるのであるが、このようにビス孔42dの座面を斜めに形成しておくと、高さ調整ネジ45と固定側戸板11aとの間からビス46を斜めに打ち込むことが可能となり、戸板11a,11bを取り外すことなく上下方向の位置調整作業が行える。この場合、固定部材43における長孔43eの穿設位置も、ビス孔42dに対して若干前方にずれた位置に設定することになる。
【0019】
可動ベース42における垂直桿部の上端は、軸受部材41側に折り曲げられて平面視略台形状の螺合部42eとして形成されており、該螺合部42eに穿設された雌ネジ孔42fに対して高さ調節ネジ45が螺着されている。更に可動ベース42には、その水平桿部において、前記螺合部42eに穿設された雌ネジ孔42fの真下位置に雌ネジ孔42gが穿設されており、同様に高さ調整ネジ45が螺着されている。
【0020】
高さ調整ネジ45は、その上端にネジ部よりも大径の工具嵌合部45aが設けられる一方、その下端に小径の挿入部45bが設けられた構造である。固定部材43と可動ベース42への組み付けは、まず、固定部材43上側透孔43c、可動ベース42上側雌ネジ孔42f、可動ベース42下側雌ネジ孔42g及び固定部材43下側透孔43cの全てが連通するように、固定部材43における上下各支持腕部43b,43b間に可動ベース42の垂直桿部を挿入する。次いで、高さ調整ネジ45を固定部材43上側透孔43cから挿入し、可動ベース42上側雌ネジ孔42f、可動ベース42下側雌ネジ孔42g、そして固定部材43下側透孔43cの順に上方から差し込んだ後、固定部材43下側透孔43cから下方に露出した状態にある高さ調整ネジ45の先端にワッシャー45cを嵌めた後に圧潰して抜出不能に組み付ける。したがって、高さ調整ネジ45を正逆回転させると、固定部材43における上下各支持腕部43b,43bの間において可動ベース42が垂直方向に上下動することになる。
【0021】
可動ベース42における水平桿部先端付近に穿設された長孔42hは、水平桿部上を左右方向にスライドする軸受部材41の固定用であり、軸受部材41に穿設されたボルト挿通孔41aと長孔42hが連通した状態でボルト47と板ナット48により両部材が挟着固定される。そして、可動ベース42における水平桿部の後方側縁は下向きに折り曲げられて細幅で連続した垂下片42iとして形成されており、該垂下片42iの前面側に板ナット48を摺接させてその回り止めが図られるよう配慮されている。なお、こうした軸受部材41のスライド機構に代えて、軸受部材41側を長孔とし、可動ベース42の水平桿部側を雌ネジ孔としたスライド機構を採用してもよい。
【0022】
可動ベース42における水平桿部の前面側には、他の面よりも一段低い低段部42jが絞り形成されている。そして、この低段部42jの最前面は、上方へ折り曲げられて細幅で連続した軌条42kとされており、図4中右方向の低段部42j先端側にまで延設されて、その後方に所定幅の溝部42lを形成している。
【0023】
軸受部材41は、固定部材43側の一辺のみを除く外周部分に下向きの縁部を備えた概略ホームベース状に形成されてなるもので、可動ベース42の水平桿部に覆い被せるようにして取り付けられる。この軸受部材41の裏面には、前面側に沿って左右方向に延びるスライド溝41bが形成されており、軸受部材41を可動ベース42の水平桿部に覆い被せた際には、スライド溝41b内に対して可動ベース42における軌条42kが嵌入することになる。更に、スライド溝41bの隣接位置には下向きの凸条41cが設けられており、軸受部材41を装着した際にはこの凸条41cが可動ベース42における溝部42l内に嵌入することになる。こうしたスライド溝41bと軌条42k、凸条41cと溝部42lの組合せに摺動案内されながら、軸受部材41は可動ベース42の水平桿部上において左右方向にスライド可能な構成とされている。固定側戸板11aにおける下部ピボットピン14は、軸受部材41において貫通孔として穿設された軸孔41d内に嵌入されるが、その先端は可動ベース42における低段部42j上(軸受部材41を固定部材43より離隔した状態にスライドさせた場合は溝部42l上)において当接支持されることになる。
【0024】
軸受部材41には、軸孔41dよりも先端側上面に長方形の突起が突設されている。この突起の左右両端部分は、折戸10を折り畳んだ際に固定側戸板11aと移動側戸板11bの各内側(裏面側)が当接するストッパー部41eとして機能する。
【0025】
図6は、本発明に係る折戸用ピボット受具40を建物開口部内側面52に装着した状態の部分平面図であり、左右方向の建て付け位置調整状態を示している。すなわち、軸受部材41を最も固定部材43側に寄せた状態(A)から固定部材43より最も離隔した状態(B)に位置調整する場合においても、上方からの操作でボルト47を緩めて、軸受部材41を任意位置までスライドさせた後、ボルト47を締め直すだけで左右方向の建て付け位置調整作業が完了する。
【0026】
図7は、本発明に係る折戸用ピボット受具40を建物開口部内側面52に装着した状態の部分側面図であり、上下方向の建て付け位置調整状態を示している。すなわち、軸受部材41が装着された可動ベース42を床面上に密接させた状態(A)から最も上昇させた状態(B)にまで位置調整する場合においても、可動ベース42を開口部内側面52に完全固定しているビス46,46を取り外した後に、高さ調整ネジ45の工具嵌合部45aを上方から操作して回動させれば、可動ベース42の垂直桿部が固定部材43に摺接しながら上昇するので、任意位置までスライド上昇させた後、再度ビス46,46を用いて開口部内側面52に対して完全固定することによって上下方向の建て付け位置調整作業が完了する。
【0027】
このように、本発明に係る折戸用ピボット受具40によれば、左右方向の建て付け位置調整を行う場合、上下方向の建て付け位置調整を行う場合のいずれの場合においても折戸10を取り外す必要がなく、クローゼット等の開口部に折戸10を建て付けた状態のままで位置調整作業を行うことができるのであるが、更に本例の折戸用ピボット受具40では、左右方向の建て付け位置調整時に操作するボルト47、上下方向の位置調整時に脱着するビス46,46や高さ調整ネジ45のいずれもが、折戸10が折り畳まれた状態においても楽に位置調整作業が行えるよう配置されており、例えば作業者がクローゼット内に入って作業を行うだけのスペースがない場合においても、折戸10を折り畳んだ状態にしておけばクローゼットの外側から容易に作業することができる。
【0028】
さらに、本発明に係る折戸用ピボット受具40によれば、高さ調整ネジ45を回動させて可動ベース42を軸受部材41と共にスライド上昇させた状態とすることにより、フローリングなどの床材の張替え作業に際しても受具が邪魔になることがないので、円滑な張替え作業が実現される。すなわち、床面上には開口部内側面52から僅かに固定部材43が突出しているだけであるから、わざわざピボット受具40を取り外すことなく作業を行うことができるのである。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る折戸用ピボット受具を用いれば、開口部の寸法にバラツキが存在しても折戸の建て付け位置を上下左右方向に調整して体裁よく建て付けることができる。また、従来の戸板に用いられていた高さ調整式下部ピボットピンが不要となるので、従来の戸板に比して折戸下面と床面との余分な隙間を減らすことが出来る結果、建て付けた折戸全体の美観を向上させることができる。さらに、受具と折戸下面との間隔は常に一定であるから、たとえ折戸下方の隙間が大きくなっても受具自体が床面に大きく露出してしまうことがなく、折戸の上下方向位置調整代を大きく設定した場合においても受具は折戸下面に隠れた状態にあるため、美観に優れた折戸とすることができる。そして、折戸の建て付け位置調整作業は受具上方からの操作によって簡単かつ確実に行うことができ、部材の破損や位置調整作業後の緩みを生じさせる虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折戸用ピボット受具を用いた折戸の一例を示した概略斜視図である。
【図2】移動側戸板におけるガイドピンの納まり状態を示す部分断面図である。
【図3】固定側戸板における上部ピボットピンの納まり状態を示す一部破断正面図である。
【図4】本発明に係る折戸用ピボット受具の一例を示した分解斜視図である。
【図5】開口部内側面に固着した折戸用ピボット受具の一部破断平面図である。
【図6】本発明に係る折戸用ピボット受具を建物の開口部内側面に装着した状態の部分平面図であり、軸受部材を最も固定部材側に寄せた状態(A)及び固定部材から最も離した状態(B)である。
【図7】本発明に係る折戸用ピボット受具を装着した状態の部分側面図であり、可動ベースを床面上に密接させた状態(A)及び最も上昇させた状態(B)である。
【符号の説明】
10 折戸
11a 固定側戸板
11b 移動側戸板
40 折戸用ピボット受具
41 軸受部材
41d 軸受孔
42 可動ベース
42f 雌ネジ孔
42g 雌ネジ孔
43 固定部材
43b 支持腕部
45 高さ調整ネジ
52 開口部内側面

Claims (2)

  1. 建物の開口部内側面に固着される固定部材と、該固定部材に対して上下方向に位置調整可能に垂直桿部を装着される略L字形の可動ベースと、該可動ベースの水平桿部上において左右方向に位置調整可能に装着される軸受部材とからなり、前記固定部材の開口部内側面近傍の奥側寄りであって折戸の回動範囲外となる位置には、可動ベース側に突設された上下一対の支持腕部に上下両端付近を軸支されつつ回動する高さ調節ネジが設けられ、前記可動ベースには、垂直桿部近傍に雌ネジ孔が穿設され、前記軸受部材には固定側戸板下面から突設された下部ピボットピン用の軸受孔が配設されて、前記可動ベースの雌ネジ孔に対して前記固定部材の高さ調節ネジを挿通することによって固定部材に可動ベースを装着してなる折戸用ピボット受具。
  2. 可動ベースの雌ネジ孔が、垂直桿部上部から軸受部材側に略平行に突設された支持腕部と水平桿部の双方において上下一対として穿設されていることを特徴とする請求項1記載の折戸用ピボット受具。
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